JP2001333987A - 一時留置型ステントグラフト - Google Patents

一時留置型ステントグラフト

Info

Publication number
JP2001333987A
JP2001333987A JP2000155190A JP2000155190A JP2001333987A JP 2001333987 A JP2001333987 A JP 2001333987A JP 2000155190 A JP2000155190 A JP 2000155190A JP 2000155190 A JP2000155190 A JP 2000155190A JP 2001333987 A JP2001333987 A JP 2001333987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stent
graft
stent graft
catheter
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000155190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3878971B2 (ja
Inventor
Arata Ishimaru
新 石丸
Atsusato Kitamura
篤識 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000155190A priority Critical patent/JP3878971B2/ja
Publication of JP2001333987A publication Critical patent/JP2001333987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3878971B2 publication Critical patent/JP3878971B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 極度に屈曲した体内管状器官内に挿入して
も、体液の流れを阻害させたり、また、その内壁を損傷
させたりすることのない一時留置型ステントグラフトを
提供する。 【解決手段】 1本又は複数本の線条Wを螺旋状に撚り
組んで組み紐構造に形成したステント1、及び、グラフ
ト2を有する一時留置型ステントグラフト10におい
て、(イ) 前記ステント1が、縮拡径自在とした、常態時
に拡径して円筒状となる本体部1a、該本体部1aに続
いて設けられた常態時に拡径してテーパー状となる尾部
1b、及び、該尾部1bに続いて設けられた縮径状態の
支柱部1cから構成され、(ロ) 前記ステント1の本体部
1aがグラフト2で被覆され、そして、(ハ) 前記グラフ
ト1の先端2aが前記ステント1の先端1dに翻転可能
に係合手段で係合されている。前記線条Wは、例えば、
形状記憶材料で構成されている。前記係合手段3は、例
えば縫合糸である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動脈の狭窄性疾患
及び拡張性疾患(動脈瘤)又はその他の疾患に対する検
査或いは救急治療に用いられる一時留置型ステントグラ
フトに関し、さらに詳しくは、動脈等の血管内にステン
トグラフトを永久留置する前に、該血管内に一時留置し
てそこから分枝する重要血管の血流障害の有無を検査し
たり、或いは、救急患者等の損傷した血管内に一時留置
して止血をするために用いられる回収可能な自己拡張型
ステントグラフトに関する。
【0002】
【従来の技術】動脈の硬化や炎症などに起因して発生す
る動脈瘤は、放置すると徐々に拡大して致命的な破裂に
至る予後不良な疾患となり、薬物療法の効果がほとんど
期待できないものとなるので、動脈瘤の治療をするため
に、従来より人工血管を用いた外科的手術、例えば、瘤
切除手術及び置換手術が用いられてきた。しかし、この
疾患は、高齢者に多く、多臓器障害(脳、心臓、腎臓等
の障害)を併存する頻度が高く、しかも、その外科手術
がしばしば過大な侵襲となるので、この疾患に対する外
科的手術は、それらの危険を回避できる安全なものに限
定されている。そこで、比較的手術侵襲が軽度なカテー
テルを用いた血管内治療の応用が世界的に注目されるよ
うになり、ステント又はステントグラフトによる治療も
その応用の一つとして期待されている。
【0003】ステントは、血管等の体内管状器官を支持
するために血管等の体内管状器官内に挿入する人工筒状
構造物である。ステントは、例えば、血管、胆のう、食
道、腸、尿道等の体内管状体が狭窄や変形した際にそれ
らの体内管状体に挿入して、体内管状体を支持すること
により、その狭窄や変形を防止する。動脈狭窄性疾患の
治療の目的として広く臨床応用されているステントは、
ステンレス又は形状記憶合金(NiTi)の針金で作成
した網又はスプリングにより形成した筒状体である。こ
の筒状体は、半径方向に繰り返し収縮膨張できるように
なっている。また、前記したようなステンレス又はチタ
ン化ニッケルの針金で作成した筒状体は、ポリエステル
又はフッ素樹脂製の人工血管(グラフト)に内挿又は外
挿され、縫合固定されて、血管内挿型人工血管とされて
いる。この血管内挿型人工血管は、ステントグラフトと
いわれおり、動脈瘤の治療等に有効に用いられている。
これらのステント及びステントグラフトは、例えば、特
開平7−24072号公報、特開平7−47134号公
報、特表平7−500272号公報、特表平8−299
456号公報、特表平8−502428号公報及び特表
平8−511487号公報に記載されているように、斯
界で知られている。
【0004】このようなステント又はステントグラフト
は、カテーテルを介して血管内の患部に留置される。即
ち、ステント又はステントグラフトを細いパイプ状のカ
テーテルの内径より小さい直径まで圧縮してカテーテル
内に格納し、これを末梢動脈(主として大腿動脈)の切
開部より血管内の患部にまで挿入する。そこで、ステン
ト又はステントグラフトをカテーテルより押し出し、所
定の直径にまで半径方向に拡張させて、血管内の患部に
留置させることにより、動脈狭窄病変の拡大や動脈瘤の
閉塞を行うと同時に血流の再建を達成する。ステント又
はステントグラフトによる治療は、手術侵襲が軽度であ
ることから、患者の負担が軽減されるばかりか、従来で
は適用外とされる動脈瘤疾患に対しても適用が拡大でき
るので、動脈の狭窄性疾患及び拡張性疾患の患者に対し
て有益な治療となっている。
【0005】しかし、従来のステント又はステントグラ
フトは、カテーテルより放出して血管内で拡張させて留
置させた後では、これらを再収縮させることが不可能で
あるので、留置位置を誤って血流障害や臓器障害が発生
した場合には、これらを移動又は回収をすることができ
ないという問題があった。
【0006】そして、従来のステントグラフトは、その
留置により確実に動脈瘤を閉鎖するためには、動脈瘤の
部位ばかりでなく、その中枢側及び末梢側の正常動脈部
をも含めた広い範囲にわたって留置して、これと動脈内
面との密着性を確保する必要があるが、その際に、ステ
ントグラフトが動脈瘤の近傍から分岐している主要動脈
をも併せて閉塞させて臓器障害を発生させるという問題
があった。例えば、腹部大動脈では、腎動脈、下腸間膜
動脈、内腸骨動脈等の動脈を閉塞すると腎障害機能や腸
管虚血障害が発生し、また、胸部大動脈瘤では、肋間動
脈を閉塞すると背髄血流障害が発生する危険性があり、
この背髄血流障害は下半身運動麻痺という重大な合併症
となる。
【0007】そこで、本発明者は、上記したような従来
のステント又はステントグラフトを血管内の患部に留置
する前に、予め、体外に回収できるステント又はステン
トグラフトを血管内の患部に一時留置させて、従来のス
テント又はステントグラフトを血管内に留置する際に生
じる血流障害等が発生する危険な部位及びそれらの血流
障害のが発生しない安全な部位を事前に把握しておけ
ば、従来のステント又はステントグラフトを血管内の患
部の安全な部位に留置できると考えて、血管内の患部に
一時留置させた後体外に回収できるステント又はステン
トグラフトを提案した(特開平10−337333号公
報)。
【0008】図3は、従来の一時留置型ステントグラフ
トがカテーテルより押し出されて拡張した状態を示す説
明図である。図3において、111は、一時留置型ステ
ントグラフトである。一時留置型ステントグラフト11
1は、その前方に設けたステント本体112及びその後
方に設けた支柱線118を有している。ステント本体1
12は、ジグザグに屈曲した金属線を環状に形成した3
個の弾性リング114を有している。弾性リング114
は、ステンレス、チタン、形状記憶合金等で構成されて
いる。弾性リング114の周りには、8本の連結線11
5が周方向に等間隔に配置され、これらの連結線115
が弾性リング114の交点で溶接又はろう付けされて、
弾性筒状体113が形成されている。弾性筒状体113
は、ポリエステル、ポリウレタン、フッ素樹脂等の繊維
織物で作られたグラフト129によって覆われている。
グラフト129は、3個の弾性リング114に縫合糸に
より縫合固定されている。
【0009】弾性筒状体113に続く部分には、連結線
115による平行部116が形成されている。支柱線1
18は、その先端部119がステント本体112の平行
部116の後端に接続され、束となって後方に延びてい
る。連結線115及び支柱線118は、連続する形状記
憶合金で構成されている。支柱線118の束は、その束
がカテーテル131の内径より少し小さくなっている。
支柱線118の長さは、カテーテル131を貫通して、
ステント本体112が血管内の所定の位置にあるとき
に、体外で操作できる十分な長さとなっている。ステン
ト本体112及び支柱線118は、体外からの操作によ
るカテーテル131からの押出し、そして、カテーテル
131内への引き込みに耐える剛性を有したものとなっ
ている。カテーテル131の先端部分132には、ステ
ント本体112を滑らかに収縮させて収納するように、
アールが付けられている。
【0010】グラフト129で覆われた弾性筒状態12
3は半径方向に収縮すると、カテーテル131の内径以
下となり、カテーテル131内に格納することができ
る。また、ステント本体122はカテーテル131より
押し出されて拡張した後は、血管を十分広げられるよう
に血管の太さに合わせ約20〜40mmの外径まで広が
るように設計されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の一時留置型ステ
ントグラフトは、曲がりの小さい体内管状器官内に挿入
して用いる場合には、何ら問題はなかったが、これを動
脈の狭窄性疾患及び拡張性疾患(動脈瘤)或いはその他
の疾患を治療するために、極度に曲がった体内管状器官
に挿入して用いる場合には、次のような問題があった。
【0012】即ち、従来の一時留置型ステントグラフト
を極度に屈曲した体内管状器官、例えば、弓部大動脈、
遠位弓部大動脈、遠位下行大動脈(横隔膜直上)及び腹
部動脈の内部に挿入すると、それらの大動脈の内側のカ
ーブの部分でステントにおける隣り合った弾性リングの
屈曲部が互いにグラフトを介して接触又は交叉して、グ
ラフトに皺を発生させ、それらの皺が、血流の流れを阻
害させたり、また、最悪の場合には、血栓を発生させ
る、という問題があった。また、従来の一時留置型ステ
ントグラフトをこのような極度に屈曲した体内管状器官
の内部に押し出してしばらく留置しておくと、一時留置
型ステントグラフトは、血管の屈曲に合わせるように曲
げられ、その状態で血管内壁に密着固定されるので、検
査又は治療終了後に、一時留置型ステントグラフトをカ
テーテル内に引き込もうとすると、グラフトが血管内壁
を擦ることとなり、そのために、血管内壁を損傷させる
という問題があった。
【0013】本発明は、かかる問題を解決することを目
的としている。即ち、本発明は、極度に屈曲した体内管
状器官内に挿入しても、体液の流れを阻害させたり、ま
た、その内壁を損傷させたりすることのない一時留置型
ステントグラフトを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、上記目的を達成するために、1本又は複数本の線
条を螺旋状に撚り組んで組み紐構造に形成したステン
ト、及び、グラフトを有する一時留置型ステントグラフ
トにおいて、(イ) 前記ステントが、縮拡径自在とした、
常態時に拡径して円筒状となる本体部、該本体部に続い
て設けられた常態時に拡径してテーパー状となる尾部、
及び、該尾部に続いて設けられた縮径状態の支柱部から
構成され、(ロ) 前記ステントの本体部がグラフトで被覆
され、そして、(ハ) 前記グラフトの先端が前記ステント
の先端に翻転可能に係合手段で係合されていることを特
徴とする一時留置型ステントグラフトである。
【0015】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、ステントの先端に線条の折り
返し、2本の線条端の接合、線条の折り返し部分の捻り
等によるループを等間隔に形成したことを特徴とするも
のである。
【0016】請求項3に記載された発明は、請求項1又
は2に記載された発明において、係合手段を縫合糸とし
たことを特徴とするものである。
【0017】請求項4に記載された発明は、請求項1な
いし3のいずれかに記載された発明において、線条を形
状記憶材料で構成して、ステントの本体部を常態時に拡
径して円筒状となるように形状記憶させ、ステントの尾
部を常態時にテーパー状となるように形状記憶させ、そ
して、ステントの支持部を縮径状態となるように形状記
憶させたことを特徴とするものである。
【0018】請求項5に記載された発明は、請求項1な
いし4のいずれかに記載の一時留置型ステントグラフト
をパイプ状のカテーテル内に格納したことを特徴とする
ものである。
【0019】請求項6に記載された発明は、請求項5に
記載された発明において、パイプ状のカテーテルの先端
部分を外側に広がるように湾曲させたことを特徴とする
ものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本実
施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態を
示す一時留置型ステントグラフトの説明図であって、
(a)は、ステントを示し、(b)は、グラフトで被覆
されたステント(一時留置型ステントグラフト)を示
し、そして、(c)は、一時留置型ステントグラフトを
カテーテル内に格納した状態を示す。図2は、本発明の
一実施の形態を示す一時留置型ステントグラフトの説明
図であって、(a)は、カテーテル外に押し出した状態
の一時留置型ステントグラフトを示し、(b)は、ステ
ント部分をカテーテル内に格納しようとしている状態を
示し、(c)は、ステント部分をカテーテル内にほぼ格
納し終えた状態でグラフト部分を翻転させた状態を示
し、そして、(d)は、反転された状態のグラフト部分
をカテーテル内に格納しようとしている状態を示す。
【0021】図1に示されているように、本発明の一時
留置型ステントグラフト10は、1本又は複数本の線条
Wを螺旋状に撚り組んで組み紐構造に形成したステント
1、及び、グラフト2を有している。ステント1は、縮
拡径自在とした、常態時に拡径して円筒状となる本体部
1a、本体部1aに続いて設けられた常態時に拡径して
テーパー状となる尾部1b、及び、尾部1bに続いて設
けられた縮径状態の支柱部1cから構成されている。ス
テント1の本体部1aには、グラフト2が被覆され、そ
のグラフト2の先端2aがステント1の先端1dに翻転
可能に係合手段3で係合されている。
【0022】このような「組み紐構造」を有するステン
トは、例えば、特開平11−57021号公報、特開平
9−173469号公報及び特公平4−47575号公
報に記載されているように斯界で知られている。本発明
におけるステント1は、これらの刊行物に記載されてい
るように、1本の線条Wを螺旋状に撚り組んで組み紐構
造に形成した「組み紐構造」を有したものであってよい
し、また、複数本の線条Wを螺旋状に撚り組んで組み紐
構造に形成した「組み紐構造」を有したものであっても
よい。本発明の一時留置型ステントグラフト10は、そ
のステント1がこのような「組み紐構造」を有している
ので、極めて柔軟性があり、そのために、血流障害の検
査、救急患者の止血等を目的として、一時留置型ステン
トグラフト10を極度に屈曲した体内管状器官、例え
ば、弓部大動脈、遠位弓部大動脈、遠位下行大動脈(横
隔膜直上)及び腹部動脈の内部で押出し及び再格納を繰
り返しながら適切な位置に移動させ、そして、それらの
大動脈内で一時留置しても、グラフトに発生する皺によ
る血流の流れを阻害させずに安全に大動脈の内壁に密着
固定させることができる。
【0023】かかる一時留置型ステントグラフト10に
よれば、例えば、一時留置型ステントグラフト10を胸
部大動脈瘤に一時留置する場合には、一定の時間にわた
り脊髄誘発電位測定装置による連続監視を行ってそこか
ら分枝する肋間動脈の血流遮断による脊髄虚血の有無を
測定して、臓器虚血のないことにより安全を確認した後
に、また、一時留置型ステントグラフト10を腹部大動
脈瘤に留置する場合には、そこから分枝する動脈の血流
遮断による尿量、腸管虚血等の発生について測定して、
定常の尿量があること及び腸管虚血のないことにより安
全を確認した後に、永久留置型ステント又はステントグ
ラフト(図示せず)を大動脈内の安全な部位に正確に留
置固定することができ、そのために、従来適用外とされ
ていた臓器虚血の危険性のある曲がった動脈内に発生し
た動脈瘤等についても、事前にその危険性を知ることが
でき、これにより永久留置型ステント又はステントグラ
フトの適用を拡大することができ、多くの動脈瘤等の患
者にとって有益な治療法を提供できる。
【0024】また、一時留置型ステントグラフト10に
よれば、動脈瘤内に一時留置して一定時間にわたり脊髄
虚血、腹部重要臓器虚血等の有無を測定した後に、ステ
ント1の尾部1b及び本体部1aをカテーテル4内に格
納した状態で血管内壁に密着固定されていたグラフト2
をその先端2aの部分(係合手段3で固定された部分)
から順次翻転させながら剥がすことができるので、血管
内壁を損傷させることはない。
【0025】本発明におけるステント1には、その先端
1dに線条の折り返し、接合、捻り等によるループが等
間隔に形成されている。このようにステント1の先端1
dにループが等間隔に形成されていると、ステント1の
先端1dにグラフト2の先端を係合手段3で翻転可能に
係合させることができ、また、ステント1の先端1d
は、ループで形成されていると滑らかになるので、体内
管状体の内壁損傷させることがない。
【0026】本発明の一時留置型ステントグラフトは、
好ましくは、線条Wを形状記憶材料で構成して、ステン
ト1の本体部1aを常態時に拡径して円筒状となるよう
に形状記憶させ、ステント1の尾部1bを常態時にテー
パー状となるように形状記憶させ、そして、ステント1
の支持部1cを縮径状態となるように形状記憶させるこ
とができる。このように、ステント1の線条Wを形状記
憶材料で構成すると、「組み紐構造」を有する形状記憶
合金の線条Wで形成された円筒状網体(図示せず)を用
いて、ステント1の本体部1aとする部分を常態時に拡
径して円筒状となるように形状記憶させ、ステント1の
尾部1bとする部分を常態時にテーパー状となるように
形状記憶させ、そして、ステント1の支持部1cとする
部分を縮径状態となるように形状記憶させることによ
り、複雑な構造のステント1を容易に且つ低コストで製
造することができる。
【0027】本発明におけるステント1を構成する線条
Wは、好ましくは、形状記憶合金、即ち、Ni−Ti、
Cu−Al−Ni、Cu−Zn−Al等の形状記憶合金
で形成されるが、本発明の目的に反しないかぎり、ステ
ンレス鋼、ニッケル、タンタル等の金属、及び、ポリエ
ステル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリオレフィ
ン、ポリウレタン等の合成樹脂でも形成される。また、
形状記憶合金、その他の金属で形成した金属線を前記し
たような合成樹脂で被覆してもかまわない。
【0028】本発明におけるステント1の先端1dに
は、線条の折り返し(図1(a)のステント1の先端部
分1dの線条Wの折り返し参照)、2本の線条端の接
合、線条の折り返し部分の捻り等によるループが形成さ
れている。「線条の折り返しによるループ」は、ステン
ト1の端部1dに線条Wの折り返しを形成するように線
条Wを編み込んで組み紐構造を作りながら形成する。
「2本の線条端の接合によるループ」は、線条Wを編み
込んで形成した組み紐構造を横方向に切断して隣り合っ
た2本の線条W、Wの端を溶接、ろう付け等により接合
して形成する。「線条の捻りによるループ」は、線条W
の折り返しを捻って形成する。本発明によるループは、
前記したような手段で形成されたループのみに限定され
るものではなく、本発明の目的に反しない限り、その他
の手段によって形成したものであってもかまわない。
【0029】ステント1の先端1dにグラフト2の先端
を係合させる係合手段3を例えば縫合糸とする。係合手
段3を縫合糸とすると、縫合糸は柔軟であるので、縫合
糸が血管内壁を損傷させることがない。係合手段3は、
本発明の目的に反しない限り、糊付け、加熱接着等の係
合手段3であってもかまわない。
【0030】本発明の一時留置型ステントグラフト10
は、パイプ状のカテーテル4内にあらかじめ格納してお
いてもかまわない。一時留置型ステントグラフト10
は、パイプ状のカテーテル4内にあらかじめ滅菌した状
態で格納しておくと、緊急時の使用に即対応することが
できる。もちろん、使用直前に、一時留置型ステントグ
ラフト10をカテーテル4内に格納しても良い。
【0031】本発明におけるパイプ状のカテーテル4
は、好適には、その先端部分が外側に広がるように湾曲
させさせられている。このようにパイプ状のカテーテル
4の先端部分が外側に広がるように湾曲させさせられて
いると、押し出したステント1の本体部1a、係合手段
3で係合されたステント1の先端1d及びグラフト2の
先端2a並びに翻転させたグラフト2がカテーテル4の
先端4aに引っかからないので、一時留置型ステントグ
ラフト10をカテーテル4の中ににスムースに再格納す
ることができる。
【0032】次に、本発明の一時留置型ステントグラフ
トの操作について説明する。 (a) 図1(c)に示すように、ステント1の本体部1a
にグラフト2が被覆され、そして、ステント1の先端1
dがステント1の先端1dに翻転可能に係合手段3で係
合された一時留置型ステントグラフト10を準備し、こ
れを折り畳んでカテーテル4内に圧縮して格納する。
【0033】(b) 図2(a)に示すように、カテーテル
4内に格納した一時留置型ステントグラフト10を末梢
動脈(主として大腿動脈)の切開部より予め配設してお
いたガイドワイヤー(図示せず)に沿って挿入して曲が
った大動脈内の動脈瘤発生位置に到達させた後、支柱部
1c(1〜1、5mmの長さを有する)を移動しないよ
う手元で固定(支持)したままでカテーテル4を引くこ
とによって一時留置型ステントグラフト10のグラフト
2の被覆部分をカテーテル4の外に押し出し、これを自
己拡張させて血管壁にグラフト2を密着固定させる。
【0034】(c) 図2(b)に示すように、一時留置型
ステントグラフト10を動脈瘤内に一時留置して一定時
間にわたり脊髄虚血、腹部重要臓器虚血等の有無を測定
した後に、支柱部1cを固定しながら、カテーテル4を
グラフト2の内径部分に押出し、続けて、カテーテル4
の先端4aが接合手段3にほぼとどくまで押し出しすと
共に、支持部1cを引くことによってステント1の尾部
1b及び本体部1aを順次カテーテル4内に再格納す
る。
【0035】(d) 図2(c)に示すように、ステント1
の尾部1b及び本体部1aをカテーテル4内に格納した
状態でカテーテル4及びステント1の支柱部1cを引く
と、血管内壁に密着固定されていたグラフト2は、その
先端部分(係合手段3で固定されて部分)から順次翻転
させられながら剥がされる。
【0036】(e) 図2(d)に示すように、カテーテル
4を固定した状態で支柱部1cを引くと、翻転されたグ
ラフト2は、カテーテル4の先端4aから順次カテーテ
ル4内に格納される。
【0037】(f) このようにして臓器虚血等の無いこと
を測定して安全を確認した後に、永久留置型ステント又
はステントグラフトを大動脈内の安全な位置に留置固定
する。
【0038】
【発明の効果】(1)請求項1に記載された発明によれ
ば、次の効果を奏する。 (イ) 本発明の一時留置型ステントグラフトによれば、そ
のステントが「組み紐構造」を有しているので、極めて
柔軟性があり、そのために、血流障害の検査、救急患者
の止血等を目的として、一時留置型ステントグラフトを
極度に屈曲した体内管状器官、例えば、弓部大動脈、遠
位弓部大動脈、遠位下行大動脈(横隔膜直上)及び腹部
動脈の内部で押出し及び再格納を繰り返しながら適切な
位置に移動させ、そして、それらの大動脈内で一時留置
しても、グラフトに発生する皺による血流の流れを阻害
させずに安全に大動脈の内壁に密着固定させることがで
きる。
【0039】(ロ) 本発明の一時留置型ステントグラフト
によれば、例えば、一時留置型ステントグラフトを胸部
大動脈瘤に一時留置する場合には、一定の時間にわたり
脊髄誘発電位測定装置による連続監視を行ってそこから
分枝する肋間動脈の血流遮断による脊髄虚血の有無を測
定して、臓器虚血のないことにより安全を確認した後
に、また、一時留置型ステントグラフトを腹部大動脈瘤
に留置する場合には、そこから分枝する動脈の血流遮断
による尿量、腸管虚血等の発生について測定して、定常
の尿量があること及び腸管虚血のないことにより安全を
確認した後に、永久留置型ステント又はステントグラフ
トを大動脈内の安全な部位に正確に留置固定することが
でき、そのために、従来適用外とされていた臓器虚血の
危険性のある曲がった動脈内に発生した動脈瘤等につい
ても、事前にその危険性を知ることができ、これにより
永久留置型ステント又はステントグラフトの適用を拡大
することができ、多くの動脈瘤等の患者にとって有益な
治療法を提供できる。
【0040】(ハ) 本発明の一時留置型ステントグラフト
によれば、動脈瘤内に一時留置して一定時間にわたり脊
髄虚血、腹部重要臓器虚血等の有無を測定した後に、ス
テントの尾部及び本体部をカテーテル内に格納した状態
で血管内壁に密着固定されていたグラフトをその先端部
分(係合手段で固定されて部分)から順次翻転させなが
ら剥がすことができるので、血管内壁を損傷させること
はない。
【0041】(2)請求項2に記載された発明によれ
ば、ステントの先端にループを等間隔に形成したので、
ステントの先端にグラフトの先端を係合手段で翻転可能
に係合させることができ、また、ステントの先端がルー
プで形成されていると滑らかになるので、体内管状体の
内壁損傷させることがない。
【0042】(3)請求項3に記載された発明によれ
ば、係合手段を縫合糸としたので、血管内壁を損傷させ
ることがない。
【0043】(4)請求項4に記載された発明によれ
ば、線条を形状記憶材料で構成して、ステントの本体部
を常態時に拡径して円筒状となるように形状記憶させ、
ステントの尾部を常態時にテーパー状となるように形状
記憶させ、そして、ステントの支持部を縮径状態となる
ように形状記憶させたので、複雑な構造のステントを容
易に且つ低コストで製造することができる。
【0044】(5)請求項5に記載された発明によれ
ば、一時留置型ステントグラフトをパイプ状のカテーテ
ル内に格納したので、パイプ状のカテーテル内にあらか
じめ滅菌した状態で格納しておくと、緊急時の使用に即
対応することができる。
【0045】(6)請求項6に記載された発明によれ
ば、パイプ状のカテーテルの先端部分を外側に広がるよ
うに湾曲させたので、押し出したステントの本体部、係
合手段で係合されたステントの先端及びグラフトの先端
並びに翻転させたグラフトがカテーテルの先端に引っか
からないので、一時留置型ステントグラフトをカテーテ
ルの中ににスムースに再格納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す一時留置型ステン
トグラフトの説明図であって、(a)は、ステントを示
し、(b)は、グラフトで被覆されたステント(一時留
置型ステントグラフト)を示し、そして、(c)は、一
時留置型ステントグラフトをカテーテル内に格納した状
態を示す。
【図2】本発明の一実施の形態を示す一時留置型ステン
トグラフトの説明図であって、(a)は、カテーテル外
に押し出した状態の一時留置型ステントグラフトを示
し、(b)は、ステント部分をカテーテル内に格納しよ
うとしている状態を示し、(c)は、ステント部分をカ
テーテル内にほぼ格納し終えた状態でグラフト部分を翻
転させた状態を示し、そして、(d)は、反転された状
態のグラフト部分をカテーテル内に格納しようとしてい
る状態を示す。
【図3】従来の一時留置型ステントグラフトがカテーテ
ルより押し出されて拡張した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ステント 1a 本体部 1b 尾部 1c 支柱部 1d 先端 2 グラフト 2a 先端 3 係合手段 4 カテーテル 4a 先端 10 一時留置型ステントグラフト W 線条

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本又は複数本の線条を螺旋状に撚り組
    んで組み紐構造に形成したステント、及び、グラフトを
    有する一時留置型ステントグラフトにおいて、 (イ) 前記ステントが、縮拡径自在とした、常態時に拡径
    して円筒状となる本体部、該本体部に続いて設けられた
    常態時に拡径してテーパー状となる尾部、及び、該尾部
    に続いて設けられた縮径状態の支柱部から構成され、 (ロ) 前記ステントの本体部がグラフトで被覆され、そし
    て、 (ハ) 前記グラフトの先端が前記ステントの先端に翻転可
    能に係合手段で係合されていることを特徴とする一時留
    置型ステントグラフト。
  2. 【請求項2】 ステントの先端に線条の折り返し、2本
    の線条端の接合、線条の折り返し部分の捻り等によるル
    ープを等間隔に形成したことを特徴とする請求項1記載
    の一時留置型ステントグラフト。
  3. 【請求項3】 係合手段を縫合糸としたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の一時留置型ステントグラフト。
  4. 【請求項4】 線条を形状記憶材料で構成して、ステン
    トの本体部を常態時に拡径して円筒状となるように形状
    記憶させ、ステントの尾部を常態時にテーパー状となる
    ように形状記憶させ、そして、ステントの支持部を縮径
    状態となるように形状記憶させたことを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の一時留置型ステントグ
    ラフト。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の一
    時留置型ステントグラフトをパイプ状のカテーテル内に
    格納したことを特徴とする一時留置型ステントグラフ
    ト。
  6. 【請求項6】 パイプ状のカテーテルの先端部分を外側
    に広がるように湾曲させたことを特徴とする請求項5記
    載の一時留置型ステントグラフト。
JP2000155190A 2000-05-25 2000-05-25 一時留置型ステントグラフト Expired - Lifetime JP3878971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000155190A JP3878971B2 (ja) 2000-05-25 2000-05-25 一時留置型ステントグラフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000155190A JP3878971B2 (ja) 2000-05-25 2000-05-25 一時留置型ステントグラフト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001333987A true JP2001333987A (ja) 2001-12-04
JP3878971B2 JP3878971B2 (ja) 2007-02-07

Family

ID=18660173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000155190A Expired - Lifetime JP3878971B2 (ja) 2000-05-25 2000-05-25 一時留置型ステントグラフト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3878971B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004103451A1 (ja) * 2003-05-23 2004-12-02 Kitamura, Yoshiro 一時留置型のステント及びステントグラフト
WO2005027751A1 (ja) * 2003-09-22 2005-03-31 Shin Ishimaru 血栓塞栓捕獲装置
JP2005538771A (ja) * 2002-09-16 2005-12-22 ボストン サイエンティフィック リミテッド 腹大動脈瘤を管理する装置及び方法
JP2010029685A (ja) * 2002-12-04 2010-02-12 Boston Scientific Ltd ステント・グラフトの取り付け具
JP2015504735A (ja) * 2012-01-04 2015-02-16 ラピッド メディカル リミテッド 医学的治療を支援するための装置及び方法
JP2017514666A (ja) * 2014-05-08 2017-06-08 ザ・セカント・グループ・エルエルシー 強化編織体及びマトリクスを有する複合管腔体
CN112263362A (zh) * 2020-09-11 2021-01-26 中国人民解放军陆军军医大学第一附属医院 一种可回收覆膜支架

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005538771A (ja) * 2002-09-16 2005-12-22 ボストン サイエンティフィック リミテッド 腹大動脈瘤を管理する装置及び方法
JP2010029685A (ja) * 2002-12-04 2010-02-12 Boston Scientific Ltd ステント・グラフトの取り付け具
WO2004103451A1 (ja) * 2003-05-23 2004-12-02 Kitamura, Yoshiro 一時留置型のステント及びステントグラフト
WO2005027751A1 (ja) * 2003-09-22 2005-03-31 Shin Ishimaru 血栓塞栓捕獲装置
JP2015504735A (ja) * 2012-01-04 2015-02-16 ラピッド メディカル リミテッド 医学的治療を支援するための装置及び方法
JP2017514666A (ja) * 2014-05-08 2017-06-08 ザ・セカント・グループ・エルエルシー 強化編織体及びマトリクスを有する複合管腔体
US10231821B2 (en) 2014-05-08 2019-03-19 The Secant Group, Llc Composite lumen with reinforcing textile and matrix
CN112263362A (zh) * 2020-09-11 2021-01-26 中国人民解放军陆军军医大学第一附属医院 一种可回收覆膜支架
CN112263362B (zh) * 2020-09-11 2023-09-19 中国人民解放军陆军军医大学第一附属医院 一种可回收覆膜支架

Also Published As

Publication number Publication date
JP3878971B2 (ja) 2007-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4081522B2 (ja) 一時留置型のステント及びステントグラフト
JP6353593B2 (ja) 向きを変えられる分岐部を備えた管腔内人工器官
JP3645399B2 (ja) 血管内ステント
US6929658B1 (en) Stent with cover connectors
JP5421929B2 (ja) 血管異常部を補強するためのステント移植片及びこれに関連する方法
JP6359006B2 (ja) クローズドウェブステントグラフト内でグラフト材料のスリップを防止するストッパ
JP5691006B2 (ja) 可撓性ステントグラフト
EP2875798B1 (en) Braided stent
US8672992B2 (en) Stent and stent-graft having one or more conformance struts
JP3602544B2 (ja) 薄型断面形状の自己拡張式脈管ステント
EP1267748B1 (en) Stent with cover connectors
WO2000002615A1 (fr) Dispositif extenseur (ou prothese endovasculaire) a demeure
US20080262594A1 (en) Stent Graft Sealing System and Method
JPH11509130A (ja) よじれに抗するステント移植片
JPH0852165A (ja) 管腔内移植片配置のための装置及び方法
JP2013543416A (ja) ステントグラフトシステム
JP4422578B2 (ja) ステント及びステントグラフト
JP3878971B2 (ja) 一時留置型ステントグラフト
JP5428041B2 (ja) 血管内送達システム
JP2001231868A (ja) ステント及びステントグラフト並びにステント構成部材
WO2011132634A1 (ja) ステント
JP5267124B2 (ja) ステントグラフトのための一時的直径縮小制限配置および一時的直径縮小制限方法
JP2004089382A (ja) ステントグラフト

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060829

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3878971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131117

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term