JP2001333055A - クロック同期補正方法及び同期クロック生成装置 - Google Patents

クロック同期補正方法及び同期クロック生成装置

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JP2001333055A JP2000147996A JP2000147996A JP2001333055A JP 2001333055 A JP2001333055 A JP 2001333055A JP 2000147996 A JP2000147996 A JP 2000147996A JP 2000147996 A JP2000147996 A JP 2000147996A JP 2001333055 A JP2001333055 A JP 2001333055A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期させるべき処理対象信号が歪みを受けて
いる場合に、生成クロックに対して無意味な位相補正や
有害な位相補正が施されることのないクロック同期補正
方法及び同期クロック生成装置を提供する。 【解決手段】 2符号周期に相当するカウント値をカウ
ントする毎にカウント値がリセットされるカウンタを用
いて受信クロックの生成を行い、リセット後、1符号周
期に相当するカウント値をカウントした時点で、受信信
号と受信クロックとの位相比較を行い、その位相比較結
果に従い、リセットするカウント値を増減することによ
り、受信クロックの位相を調整する。両信号レベルが必
ず含まれる2符号期間ごとに位相比較を行っているの
で、受信信号がデューティ比を変化させる波形歪みを受
けていても波形歪みの影響が相殺され、位相比較時に波
形歪みの影響を受けることがなく、波形歪みに対する無
駄な位相補正を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準クロックを分
周してなる生成クロックの位相を、1符号内の特定タイ
ミングにて必ず信号レベルが反転する符号により符号化
された処理対象信号の位相に同期させるために、生成ク
ロックの位相を補正するクロック同期補正方法、及び同
期クロック生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタル信号をベースバンド
伝送する通信系においては、送信信号波形と伝送路の帯
域との整合性やタイミング抽出の容易性等の伝送特性上
の要求条件を満たすために、送信側では、NRZ(Non-
Return-Zero )符号にて表されたデジタル信号を、上述
の要求条件を満たすような伝送路符号に変換(エンコー
ド)して送信し、受信側では伝送路符号で表された受信
データを、元のNRZ符号に変換(デコード)すること
が行われている。
【0003】また、受信側では、受信データのデコード
やデコードされたNRZ符号の処理に用いるため、伝送
路符号からタイミング情報を抽出して、この抽出された
タイミング情報に基づいて受信データに同期したクロッ
クを生成することも行われている。
【0004】このようなタイミング情報を多く含む伝送
路符号として、1符号内の決められた箇所にて必ず信号
レベルが反転するようにされたマンチェスタ符号,FM
0符号,FM1符号等が知られている。即ち、これら伝
送路符号の信号レベルが反転するエッジがタイミング情
報として用いられるのである。
【0005】また、受信側にて、伝送路符号に符号化さ
れている受信信号のエッジを検出して、受信データに同
期したクロックを生成する方法の一つとして、伝送路符
号の1符号周期の1/2m 倍(通常、m=3〜5程度)
の周期を有する基準クロックを用い、この基準クロック
を分周することにより受信信号に同期したクロックを生
成する同期クロック生成装置が知られている。この装置
は、生成クロックのエッジタイミングと受信信号のエッ
ジを検出してなるエッジ検出信号のタイミングとを比較
し、これらが一致するように生成クロックの位相を基準
クロック単位で調整するようにされている。
【0006】なお、この種の同期クロック生成装置を用
いる場合、通常、送信側での符号化及び受信側での復号
化に用いるクロックは、いずれも水晶発振器を用いて生
成され、送受間におけるクロック周波数のずれが数十p
pm程度と極めて小さくなるようにされている。このた
め、受信側に設けられる同期クロック生成装置は、発振
周波数の調整を行うことなく、基準クロックを分周して
なる生成クロックの位相調整を行うだけで、受信信号に
同期したクロックを簡単に生成することができるのであ
る。
【0007】ここで、同期クロック生成装置の動作を、
信号レベルが符号の中央にてロウレベルからハイレベル
に変化する符号をビットデータ‘0’に対応させ、逆に
ハイレベルからロウレベルに変化する符号をビットデー
タ‘1’に対応させたマンチェスタ符号を伝送路符号と
して用いる場合について具体的に説明する。但し、ここ
では、基準クロックを1/8分周したものを受信クロッ
クとし、この受信クロックの周期が1符号周期と一致す
るものとする。
【0008】即ち、受信信号と受信クロックとの間に位
相ずれが生じた場合、それぞれの信号レベルが変化する
エッジタイミングを比較(位相比較)した結果、図9
(a)に示すように、受信信号に対して受信クロックの
位相が進んでいれば、受信クロックの次のエッジタイミ
ングを、本来のタイミングより基準クロックの1クロッ
ク分だけ遅らせるように位相補正し、逆に、図9(b)
に示すように、受信信号に対して受信クロックの位相が
遅れていれば、受信クロックの次のエッジタイミング
を、本来のタイミングより基準クロックの1クロック分
だけ早めるように位相補正する。これにより、位相補正
後の受信信号及び受信クロックのエッジタイミングが一
致し、位相ずれは解消されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受信信号の
信号波形は、伝送によって減衰と歪みを受け、特に信号
レベルが急峻に変化するエッジ部分になまりが生じる。
このなまった波形を波形整形(2値化)する際に適当な
しきい値が用いられないと、2値信号の一方の信号レベ
ルが広がり、その分だけ他方のレベルが狭くなるような
歪みを生じ、受信信号における各符号のデューティ比が
1/2から外れたものとなる。
【0010】そして、このような歪みを受けた受信信号
では、位相ずれが生じているわけではないため、本来、
位相補正を行う必要がないのであるが、受信信号と受信
クロックとの間に、エッジタイミングのずれが生じてし
まうため、無意味な同期補正が繰り返されてしまうとい
う問題があった。
【0011】即ち、図10(a)に示すように、受信信
号が、波形歪みを受けることにより、本来のエッジタイ
ミングより早く立ち上がり、遅く立ち下がるような波形
(以下単に「歪み波形」という)となっている場合、受
信クロックに対して上述のような位相補正を行うと、図
10(b)に示すように、立ち下がりエッジが含まれた
区間では、受信クロックの位相が進んでいると判断され
るため、受信クロックが本来のタイミングより基準クロ
ックの1クロック分だけ遅れるように位相補正され、続
く立ち上がりエッジが含まれた区間では、逆に受信クロ
ックの位相が遅れていると判断されるため、受信クロッ
クが本来のタイミングより基準クロックの1クロック分
だけ早まるように補正される。つまり、この時点で最初
の位相補正がされていない状態に戻るため、以下、同様
の位相補正が無意味に繰り返されることになるのであ
る。
【0012】また、図10(b)に示すように、ある区
間にて、立ち下がりエッジを受信クロックのエッジに一
致させるような位相補正を行うと、続く区間では、受信
信号の立ち上がりエッジに対して、基準クロック2個分
だけ受信クロックの位相が遅れることになる。つまり、
波形歪みの影響を受けたエッジに基づいて位相補正を行
うと、却って位相ずれを生じさせてしまうことになり、
同期エラーが発生し易くなってしまうという問題もあっ
た。
【0013】例えば、マンチェスタ符号のデコードを行
う場合、通常、1符号内の前半部分及び後半部分の信号
レベルをサンプリングする必要があり、受信クロックの
2倍の周波数を有するデコード用のクロックにて各部分
の中心にてサンプリングを行うとすると、受信信号に対
するデコード用のクロックの位相ずれの許容量は1/4
符号周期以下となる。
【0014】そして、基準クロック8個分が1符号周期
に相当する場合には、基準クロック2個分が1/4符号
周期に相当するため、波形歪みに対して位相補正が行わ
れ、例えば基準クロックの1クロック分のずれが生じた
場合には、実際の位相ずれに対する許容量が1/4符号
周期から1/8符号周期に半減してしまい、また2クロ
ック分のずれが生じた場合には、位相ずれを許容できな
い状態となってしまうのである。
【0015】本発明は、上記問題点を解決するために、
同期させるべき処理対象信号が歪みを受けている場合
に、生成クロックに対して無意味な位相補正や有害な位
相補正が施されることのないクロック同期補正方法及び
同期クロック生成装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の発明である請求項1記載のクロック同期補正方法で
は、基準クロックが、予め設定された1符号周期の1/
N(N=m×n;m,nは正整数且つnは2以上)倍の
周期を有している。つまり、基準クロックを1/n分周
してなる生成クロックは、任意のエッジから1符号周期
後のタイミングに必ずエッジが存在する。
【0017】また、この生成クロックを同期させるべき
処理対象信号は、1符号内の特定タイミングにて必ず信
号レベルが反転する符号にて符号化されたものが用いら
れる。そして、生成クロックと処理対象信号との位相関
係を調べるために、生成クロック及び処理対象信号の各
エッジタイミングに基づいて位相比較を行うが、本発明
では、この位相比較を2符号周期毎に1回行い、その位
相比較の結果が不一致である場合に、基準クロック単位
で位相補正を行う。
【0018】つまり、処理対象信号が歪みを受けて上述
の歪み波形(図10(a)参照)を有している場合、隣
接するエッジ同士のエッジ間隔は1符号周期と一致しな
くなるが、1つ間をおいたエッジ同士のエッジ間隔は2
符号周期と一致したものとなる。
【0019】これは、処理対象信号が歪みを受けた場
合、デューティが変化するだけであるため、着目した期
間中にハイレベルとロウレベルとが出現すれば歪みが相
殺されることになる。そして、1符号周期の特定タイミ
ングにて必ず信号レベルが反転する符号(例えばマンチ
ェスタ符号)では、どのようなビット列を符号化したと
しても、任意の2符号周期の間には、必ずハイレベル及
びロウレベルの両方が出現するため、この符号により符
号化された処理対象信号は、歪みを受けた場合でも、位
相ずれが生じていない限り、任意のエッジから2符号周
期後のタイミングにエッジが存在することになる。
【0020】従って、本発明によれば、処理対象信号が
歪みを受けている場合、歪んだエッジタイミングに生成
クロックの位相がロックされることになるものの、以
後、この歪みの影響によって無駄な位相補正が繰り返さ
れてしまうことを確実に防止できる。
【0021】次に請求項2記載のクロック同期補正方法
では、請求項1の場合と同様の基準クロック,生成クロ
ック,処理対象信号が用いられ、生成クロック及び処理
対象信号間の位相比較を行った結果が不一致となる毎
に、その時のずれ量を、生成クロックの位相が進んでい
る場合と遅れている場合とで逆符号を付して積算し、こ
の積算値が予め設定された許容値を越えた場合に位相補
正を行う。
【0022】例えば、処理対象信号に対して生成クロッ
クが進むような位相ずれが生じた場合(図8(a)参
照)や、逆に処理対象信号に対して生成クロックが遅れ
るような位相ずれが生じた場合(図8(b)参照)に
は、位相比較を行う毎に、同じ位相ずれ(ずれ量+1又
は−1)が検出されるため積算値が増大して規定値(図
10では±3)に達するため、位相補正が実行されるこ
とになる。
【0023】一方、処理対象信号に歪みが生じている場
合には、図8(c)に示すように、位相比較を行う毎
に、逆方向の位相ずれが交互に検出されるため、積算値
は規定値を越えることがなく、位相補正が実行されない
ことになる。このように、本発明によれば、処理対象信
号に歪みが生じている場合に、歪みの影響によって位相
補正が行われてしまうことを確実に防止できる。
【0024】しかも、何等かの原因により、処理対象信
号の歪の影響を受けたエッジタイミングと生成クロック
のエッジタイミングとが一致した状態となったとして
も、その場合には、歪みが集中するエッジのみで位相ず
れが検出され積算値が増大するため、結果的に、歪みが
各符号周期に均等に分配される方向に位相補正が行われ
ることになる。
【0025】従って、本発明によれば、生成クロック
に、歪みの影響が部分的に集中してしまうことがなく、
位相ずれの許容量を必要以上に低下させてしまうことが
ないため、処理対象信号に対するデコード等の処理を精
度よく行うことができる。なお、位相ずれがある合に
は、直ちに位相補正を行った方がよいことは言うまでも
ないが、処理対象信号及び基準クロックのいずれもが水
晶発振器の出力に基づいて生成されている場合、両者の
周波数誤差(位相ずれ)は、せいぜい100ppm程度
であるため、数ビット程度補正が遅れたとしても、その
影響は殆ど無視し得る程度である。但し、このような補
正の遅れが無視できない場合には、処理対象信号をシフ
トレジスタに保持しておき、位相ずれが検出された場合
には数ビット分遡って位相補正を施すようにしてもよ
い。
【0026】次に請求項3記載の同期クロック生成装置
では、予め設定された1符号周期の1/N(N=m×
n;m,nは正整数且つnは2以上)倍の周期を有する
基準クロックにより駆動されるカウンタを備えており、
このカウンタのカウント値に従って、クロック生成手段
が、基準クロックを1/n分周してなる生成クロックを
生成する。
【0027】また、エッジ検出手段が、1符号内の特定
タイミングにて必ず信号レベルが反転する符号にて符号
化された処理対象信号のエッジを検出し、位相比較手段
が、カウンタのカウント値が1符号周期に相当した第1
カウント値となる予想タイミング、即ち現生成クロック
のエッジタイミングと、変化点検出手段にてエッジが検
出される検出タイミングとを比較する。
【0028】そして、リセット手段は、位相比較手段で
の比較の結果、両タイミングが一致した場合、即ち位相
が一致しており位相補正を行う必要がない場合には、カ
ウンタのカウント値が2符号周期に相当する第2カウン
ト値を越えた時点でカウンタをリセットする。
【0029】また、リセット手段は、位相比較手段での
比較の結果、検出タイミングが予想タイミング以前の前
方期間内のタイミングと一致した場合、即ち、処理対象
信号に対して生成クロックの位相が遅れている場合に
は、カウンタのカウント値が、第2カウント値より予め
設定された補正値だけ小さい減カウント値を越えた時点
でカウンタをリセットする。
【0030】更に、リセット手段は、検出タイミングが
予想タイミング以後の後方期間内のタイミングと一致し
た場合、即ち、処理対象信号に対して生成クロックの位
相が進んでいる場合には、カウンタのカウント値が、第
2カウント値より補正値だけ大きい増カウント値を越え
た時点でカウンタをリセットする。
【0031】つまり、カウンタのリセット後、1符号周
期が経過した時点で位相比較を行い、その結果に基づい
て、更に1符号周期を経過後に行うリセットのタイミン
グを変化させており、換言すれば、位相比較を2符号周
期毎に1回行い、その位相比較の結果が不一致である場
合に基準クロック単位で位相補正を行う請求項1記載の
方法を実現するようにされている。
【0032】従って、本発明の同期クロック生成装置に
よれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることが
できる。また次に、請求項4記載の同期クロック生成装
置では、請求項3記載の装置と同様のカウンタ、クロッ
ク生成手段、エッジ検出手段、位相比較手段に加えて、
位相比較手段での比較の結果、検出タイミングが予想タ
イミング以前の前方期間内のタイミングと一致した場合
にダウンカウントされ、検出タイミングが予想タイミン
グ以後の後方期間内のタイミングと一致した場合にアッ
プカウントされるアップダウンカウンタを備えている。
【0033】そして、リセット手段は、アップダウンカ
ウンタのカウント値が予め設定された正の規定値に達し
た場合には、処理対象信号に対して生成クロックの位相
が進んでいるものとして、カウンタのカウント値が2符
号周期に相当する第2カウント値より補正値だけ大きい
増カウント値を越えた時点でカウンタをリセットする。
【0034】また、アップダウンカウンタのカウント値
が予め設定された負の規定値に達した場合には、処理対
象信号に対して生成クロックの位相が遅れているものと
して、カウンタのカウント値が第2カウント値より補正
値だけ小さい減カウント値を越えた時点でカウンタをリ
セットする。
【0035】更に、それ以外の場合には、位相補正を行
う必要がないものとして、カウンタのカウント値が第2
カウント値を越えた時点でカウンタをリセットする。つ
まり、位相比較の結果に基づいて、そのずれ量をアップ
ダウンカウンタにて積算し、積算値(カウント値)が規
定値に達した場合に、基準クロック単位で位相補正を行
っており、請求項2記載の方法を実現するようにされて
いる。
【0036】従って、本発明の同期クロック生成装置に
よれば、請求項2記載の発明と同様の効果を得ることが
できる。なお、位相比較結果とダウンカウント及びアッ
プカウントとの関係は、当然、反対に設定してもよい。
ところで、基準クロックの周波数は高いほど、処理対象
信号に対して生成クロックの位相を精度よく一致させる
ことができ、また位相ずれに対する許容量を大きく確保
することができるが、回路の動作周波数の制限等から、
基準クロックとして使用できるクロック周波数にも限界
がある。
【0037】そこで、請求項5記載の同期クロック生成
装置のように、一対の同期クロック生成部のそれぞれ
が、請求項3又は請求項4記載の同期クロック生成装置
からなり、一方に前記基準クロック、他方に該基準クロ
ックを反転させた反転基準クロックを供給して動作さ
せ、クロック選択手段が、各同期クロック生成部にて行
われる位相補正の種類に応じて、前記一対の同機クロッ
ク生成部がそれぞれ生成する生成クロックのいずれかを
選択して出力するように構成してもよい。
【0038】即ち、各同期クロック生成部を、基準クロ
ックと反転基準クロックとで動作させることにより、同
じ処理対象信号に対して各同期クロック生成部がそれぞ
れ生成する生成クロックは、基準クロックの半クロック
分だけ互いに位相のずれたものとなる。
【0039】そして、位相補正が行われた際に、補正実
行側或いは補正非実行側のいずれの生成クロックを選択
すべきかは、位相補正の種類(遅れ補正/進み補正)及
び回路構成によって異なってくるため、これらの条件に
応じて、処理対象信号の位相とのずれがより小さくなる
側の生成クロックを適宜決定すればよい。
【0040】この場合、基準クロックの半周期単位で、
生成クロックの位相が制御されることになるため、過剰
な補正により、位相ずれに対する許容量が大幅に低下し
てしまうことを防止できる。また、本発明の同期クロッ
ク生成装置によれば、基準クロック単位で生成クロック
の位相を制御する請求項3又は請求項4記載の装置と比
較して、同じ周波数の基準クロックを用いるのであれば
2倍の精度を実現でき、また、同じ精度を実現するので
あれば、基準クロックの周波数を半分に低下させること
ができるため、安価かつ容易に装置を作製できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面と
共に説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明が適用された第1実施
形態のデコーダの全体構成図である。
【0042】なお、本実施形態のデコーダ2は、マンチ
ェスタ符号に符号化されたデジタル信号をNRZ符号に
復号化するものであり、伝送路等を介して受信された受
信信号DI、及び水晶発振器の出力を分周することによ
り生成された基準クロックFCKを入力とし、受信信号
DIを復号してなるデジタル信号DO、これに同期した
受信クロックRCK(NRZ符号の中央が立ち上がりエ
ッジとなる)、及び同期エラーが生じた場合にアクティ
ブとなるエラー信号ERRを出力するように構成されて
いる。
【0043】なお、基準クロックFCKの周期は、受信
信号DIを構成するマンチェスタ符号の1符号周期の1
/16倍に設定されている。また、受信信号DIは、そ
の送信元にて、水晶発振器の出力を分周することにより
生成された送信クロックを用いて生成されるものとす
る。
【0044】図1に示すように、本実施形態のデコーダ
2は、入力された受信信号DIを基準クロックFCKを
用いてサンプリングすると共に、デジタル信号DIに重
畳されたノイズの除去を行うフィルタ回路10と、フィ
ルタ回路10の出力を基準クロックFCKのタイミング
でラッチするフリップフロップ(FF)回路12と、F
F回路14a及び排他的論理和(XOR)回路14bか
らなり、FF回路12の出力であるサンプリング信号S
Dの立ち上がり及び立ち下がりの両エッジを検出し、基
準クロックFCKの1クロックの間アクティブとなるエ
ッジ検出信号DIF(図2参照)を出力するエッジ検出
回路14と、エッジ検出信号DIF及び基準クロックF
CKに基づき、エッジ検出信号DIFに同期したデコー
ドクロックDCK及び反転受信クロックRRCK(図2
参照)を生成するクロック生成回路16と、反転受信ク
ロックRRCKを反転させ、受信クロックRCKとして
出力する反転回路18とを備えている。
【0045】フィルタ回路10は、3段のシフトレジス
タ(図示せず)を備えており、図2に示すように、初段
のレジスタにて受信信号DIを基準クロックFCKのタ
イミングでサンプリングすると共に、そのサンプリング
した信号レベルを、基準クロックFCKに従って順次シ
フトする。従って、マンチェスタ符号では、信号レベル
が反転する符号の前半と後半とでそれぞれ8回ずつ、符
号当たり合計16回のサンプリングが行われることにな
る。
【0046】また、フィルタ回路10は、シフトレジス
タの各段にラッチされた3つの信号レベルに基づき多数
決によって出力する信号レベルを決定する多数決回路
(図示せず)を備えている。そして、この多数決回路に
て決定された信号レベルが、フィルタ回路10の出力と
して、基準クロックFCKに従って順次出力される。ま
た、図2中のK区間に示すように、誤った信号レベル
(斜線で示されたデータB)が混入したとしても、多数
決回路の作用により除去されることになる。
【0047】なお、図2において、エッジ検出信号DI
Fが点線となっている部分は、符号の境界を表してお
り、‘11’又は‘00’のように同じ値を表す符号が
続く場合には、符号の境界で信号レベルが反転するため
ハイレベルとなり、‘10’又は‘01’のように異な
る値を表す符号が続く場合には、符号の境界で信号レベ
ルが反転しないためロウレベルとなることを表してい
る。
【0048】また、本実施形態のデコーダ2は、基準ク
ロックFCKを反転させた反転基準クロックを生成する
反転回路20と、FF回路12からのサンプリング信号
SDを、反転回路20からの反転基準クロックのタイミ
ングでラッチするFF回路22と、FF回路22の出力
であるサンプリング信号SDHをデコードクロックDC
Kに従ってNRZ符号に復号化するデコード回路24
と、デコード回路24からの出力を、クロック生成回路
16からの反転受信クロックRRCKにてラッチするF
F回路26とを備えており、FF回路26の出力がNR
Z符号に復号化されたデジタル信号DOとして出力され
る。
【0049】デコード回路24は、サンプリング信号S
DHをデコードクロックDCKに従ってラッチするFF
回路24a,FF回路24aの出力をデコードクロック
DCKに従ってラッチするFF回路24b,FF回路2
4aの出力がロウレベル且つFF回路24bの出力がハ
イレベルの時に出力がハイレベルとなる論理積(AN
D)回路24cからなる。
【0050】そして、デコード回路24は、図2に示す
ように、サンプリング信号SDHを、デコードクロック
DCKにより、各符号の前半のほぼ中心及び後半のほぼ
中心のタイミングでサンプリングし、サンプリング信号
SDHの信号レベルが、ハイレベルからロウレベルに変
化した場合に、これを‘1’にデコードし、それ以外の
場合は全て‘0’にデコードして出力する。
【0051】なお、デコード回路24の出力は、デコー
ド回路24を構成するFF回路24a,24bに同一符
号の前半と後半とが揃うタイミングで、反転受信クロッ
クRRCKにより、FF回路26にラッチされる。次
に、図3は、本発明の主要部であるクロック生成回路1
6の構成を表すブロック図である。
【0052】図3に示すように、クロック生成回路16
は、当該クロック生成回路16の内部にて生成されるリ
セット信号RSTによりカウント値がゼロクリアされ、
基準クロックFCKに従ってカウント値がカウントアッ
プされるカウンタ30と、カウンタ30のカウント値
が、3,7,11〜19,23,27,30〜32の場
合に、それぞれ基準クロックFCKの1クロックの間だ
けアクティブとなるタイミング信号N3,N7,N11
〜N19,N23,N27,N30〜N32を生成する
タイミング生成回路32とを備えている。
【0053】また、クロック生成回路16は、タイミン
グ信号N3,N11,N19,N27に従ったタイミン
グで立ち上がり、タイミング信号N7,N15,N23
及びリセット信号RSTに従ったタイミングで立ち下が
るデコードクロックDCK(図4参照,以下同様)を生
成するDCK生成回路34と、タイミング信号N7,N
23に従ったタイミングで立ち上がり、タイミング信号
N15及びリセット信号RSTに従ったタイミングで立
ち下がる反転受信クロックRRCKを生成するRRCK
生成回路36とを備えている。
【0054】なお、タイミング信号に従ったタイミング
とは、タイミング信号のアクティブ中における基準クロ
ックの立ち上がりタイミングのことを表す。但し、図4
では、基準クロックの立ち上がりタイミングでタイミン
グ信号が変化するように示されているが、実際には、回
路の遅延により、基準クロックに対してタイミング信号
の方が遅延したものとなり、例えばタイミング信号N3
に従ったタイミングとは、カウント値3及び4の間の基
準クロックの立ち上がりタイミングとなる。
【0055】また、クロック生成回路16は、タイミン
グ信号N15がアクティブである間にエッジ検出信号D
IFがアクティブに変化するとアクティブとなる保持信
号Jk、タイミング信号N11〜N14のいずれかがア
クティブである間(以下「前方期間」ともいう)にエッ
ジ検出信号DIFがアクティブに変化するとアクティブ
となるダウン信号Jd、タイミング信号N16〜N19
のいずれかがアクティブである間(以下「後方期間」と
もいう)にエッジ検出信号DIFがアクティブに変化す
るとアクティブとなるアップ信号Juを生成する位相比
較回路38を備えている。
【0056】但し、保持信号Jk,ダウン信号Jd,ア
ップ信号Juは、いずれもタイミング信号N7に従った
タイミングで非アクティブとなるようにされている。更
に、クロック生成回路16は、保持信号Jkがアクティ
ブの場合には、タイミング信号N31に従ったタイミン
グでアクティブとなり、ダウン信号Jdがアクティブの
場合には、タイミング信号N30に従ったタイミングで
アクティブとなり、アップ信号Juがアクティブの場合
には、タイミング信号N32に従ったタイミングでアク
ティブとなるリセット信号RSTを生成すると共に、保
持信号Jk,ダウン信号Jd,アップ信号Juのいずれ
もが非アクティブである場合に、タイミング信号N23
に従ったタイミングでアクティブとなり、その後最初の
エッジ検出信号DIFに従ったタイミングで非アクティ
ブに戻るエラー信号ERRを生成する生成するリセット
信号生成回路40を備えている。
【0057】このように構成されたクロック生成回路1
6では、タイミング信号N15が、本発明における予想
タイミングに相当し、このタイミング信号N15がアク
ティブである間にエッジ検出信号DIFがアクティブに
変化した場合には、クロックDCK,RRCKは位相ず
れを起こしていないものとして、図4中に実線にて示す
ように、保持信号Jkがアクティブとなり、タイミング
信号N31に等しいリセット信号RSTが生成される。
このリセット信号RSTのタイミングに従って、カウン
タ30のカウント値がクリアされると共に、DCK生成
回路34及びRRCK生成回路36がリセットされるこ
とにより、クロックDCK,RCKの位相は現状のまま
維持されることになる。
【0058】また、前方期間(N11〜N14)内にエ
ッジ検出信号DIFがアクティブに変化した場合には、
クロックDCK,RCKの位相は遅れているものとし
て、図4中一点鎖線にて示すように、ダウン信号Jdが
アクティブとなり、通常より1クロックだけ早いタイミ
ング信号N30に等しいリセット信号RSTが生成され
る。このリセット信号RSTのタイミングに従って、カ
ウンタ30のカウント値がクリアされると共に、DCK
生成回路34及びRRCK生成回路36がリセットされ
ることにより、クロックDCK,RCKの位相が基準ク
ロックFCKの1クロック分だけ進むことになる。
【0059】また、後方期間(N16〜N19)内にエ
ッジ検出信号DIFがアクティブに変化した場合には、
クロックDCK,RCKの位相が進んでいるものとし
て、図4中二点鎖線にて示すように、アップ信号Juが
アクティブとなり、通常より1クロックだけ遅いタイミ
ング信号N32に等しいリセット信号RSTが生成され
る。このリセット信号RSTのタイミングに従って、カ
ウンタ30のカウント値がクリアされると共に、DCK
生成回路34及びRRCK生成回路36がリセットされ
ることにより、クロックDCK,RCKの位相が基準ク
ロックFCKの1クロック分だけ遅れることになる。
【0060】一方、タイミング信号N11〜N19のい
ずれかがアクティブである間に、エッジ検出信号DIF
がアクティブに変化しなかった場合には、同期エラーで
あるとして、タイミング信号N23に従ったタイミング
でエラー信号ERRがアクティブとなり、その後、エッ
ジ検出信号DIFがアクティブに変化した時点で、リセ
ット信号RSTが送出されると共に、エラー信号ERR
が解除される。
【0061】つまり、受信信号とクロックDCK,RR
CK(RCK)との間に位相ずれが生じた場合、図5
(a)に示すように、受信信号に対してクロックDC
K,RRCKの位相が進んでいれば、位相比較を行った
1符号周期後のエッジタイミングが、本来のタイミング
より基準クロックの1クロック分だけ遅れるように変化
し、逆に、図5(b)に示すように、受信信号に対して
クロックDCK,RRCKの位相が遅れていれば、位相
比較を行った1符号周期後のエッジタイミングが、本来
のタイミングより基準クロックの1クロック分だけ早ま
るように変化し、その結果、位相補正後の受信信号及び
クロックDCK,RRCKのエッジタイミングが一致し
て、位相ずれは解消されることになる。
【0062】また、受信信号が波形歪みを受けている場
合、図5(c)に示すように、立ち下がりエッジで位相
比較が行われたとすると、ここではクロックDCK,R
RCKの位相が遅れていると判断されるため、その1符
号周期後のエッジタイミングが、本来のタイミングより
基準クロックの1クロック分だけ遅れるように変化す
る。以後、最初の位相比較から、2符号周期毎に位相比
較が行われるが、位相比較が行われるタイミングの間に
は、ロウレベルとハイレベルとが1回ずつ存在している
ため、歪みの影響が相殺されることになる。つまり、位
相比較のタイミングでは、歪みの影響によるエッジタイ
ミングのずれが生じてしまうことがなく、従って、無駄
な位相補正が繰り返し行われることがない。
【0063】以上説明したように、本実施形態のデコー
ダ2においては、基準クロックFCKによりカウンタ3
0を動作させ、このカウンタ30のカウント値に基づい
て生成されるタイミング信号に従ってクロックDCK,
RRCKを生成している。そして、カウンタ30のリセ
ット後、1符号周期の経過に相当したタイミング信号N
15の前後にて、エッジ検出信号DIFとの位相比較を
行い、位相比較の結果に基づいて、更に1符号周期が経
過した時点で生成されるリセット信号のタイミングを調
整することにより、クロックDCK,RRCKの位相を
調整している。
【0064】つまり、基準クロックFCKにて動作する
カウンタ30に従って生成されるタイミング、ひいては
クロックDCK,RRCKのエッジタイミングと、処理
対象信号(ここでは受信信号DIをサンプリングしてな
るサンプリング信号SDH)のエッジタイミング(エッ
ジ検出信号DIF)との比較(即ち位相比較)、及びそ
の比較結果に基づくカウンタ30,DCK生成回路3
4,RRCK生成回路36のリセット(即ち位相補正)
を、2符号周期毎に1回行うようにされている。
【0065】従って、本実施形態のデコーダ2によれ
ば、受信信号が歪みを受けている場合、歪んだエッジタ
イミングに生成クロックの位相がロックされることにな
るものの、以後、この歪みの影響によって無駄な位相補
正が繰り返されてしまうことを確実に防止できる。
【0066】なお、本実施形態において、DCK生成回
路34,RRCK生成回路36がクロック生成手段、エ
ッジ検出回路14がエッジ検出手段、位相比較回路38
が位相比較手段、リセット信号生成回路40がリセット
手段に相当する。 [第2実施形態]次に第2実施形態について説明する。
【0067】本実施形態は、第1実施形態とは、クロッ
ク生成回路16のリセット信号生成回路40及びその周
辺の構成が異なるだけであるため、この点についてのみ
説明する。即ち、図6に示すように、本実施形態におい
ては、第1実施形態のクロック生成回路16にはない新
たな構成として、位相比較回路38から供給されるダウ
ン信号Jd及びアップ信号Juのいずれかがアクティブ
の時にアクティブとなる位相ずれ検出信号Jzを生成す
る論理和(OR)回路41と、ダウン信号Jdによりダ
ウンカウントされ、アップ信号Juによりアップカウン
トされるアップダウンカウンタ42とを備えている。
【0068】また、本実施形態のリセット信号生成回路
40aは、ダウン信号Jd,アップ信号Juの代わり
に、論理和(RO)回路41が生成する位相ずれ検出信
号Jz、及びアップダウンカウンタ42のカウント値C
udが入力され、アップダウンカウンタ42のカウント値
をクリアするクリア信号CRを出力するようにされてい
る。
【0069】そして、このリセット信号生成回路40a
は、保持信号Jkがアクティブであるか、位相ずれ検出
信号Jzがアクティブであり且つカウント値Cudが規定
値に達していない場合には、タイミング信号N31に従
ったタイミングでアクティブとなり、位相ずれ検出信号
Jzがアクティブであり且つカウント値Cudが負の規定
値に達している場合には、タイミング信号N30に従っ
たタイミングでアクティブとなり、位相すれ検出信号J
zがアクティブであり且つカウント値Cudが正の規定値
に達している場合には、タイミング信号N32に従った
タイミングでアクティブとなるリセット信号RSTを生
成するように構成されている。
【0070】また、リセット信号生成回路40aは、保
持信号Jk,位相ずれ検出信号Jzのいずれもが非アク
ティブである場合に、タイミング信号N23に従ったタ
イミングでアクティブとなり、その後最初のエッジ検出
信号DIFに従ったタイミングで非アクティブに戻るエ
ラー信号ERRを生成すると共に、カウント値Cudが規
定値に達した場合には、その後のリセット信号RSTと
同じタイミングでアクティブとなるクリア信号CRを生
成するように構成されている。
【0071】このように構成された本実施形態のデコー
ダ2では、クロックDCK,RRCKの位相が進んでい
る(アップ信号Juがアクティブ)場合には、アップダ
ウンカウンタ42のカウント値Cudがアップカウントさ
れ、位相が遅れている(ダウン信号Jdがアクティブ)
場合にはカウント値Cudがダウンカウントされ、カウン
ト値Ccdが規定値に達した場合にのみ、位相補正(リセ
ット信号RSTのタイミング調整)が行われる。
【0072】従って、本実施形態のデコーダ2によれ
ば、受信信号DIが歪みを受けている場合には、アップ
カウントとダウンカウントとが交互に繰り返され(図8
(c)参照)、規定値に達することがないため、歪みの
影響を受けて不要な位相補正を行ってしまい、その位相
補正によって却って位相ずれを生じさせてしまうという
事態を確実に防止でき、装置の信頼性を向上させること
ができる。 [第3実施形態]次に第3実施形態について説明する。
【0073】本実施形態のデコーダ3は、それぞれが第
1実施形態のデコーダ2と全く同じ構成を有する第1及
び第2処理部2a,2bを備えており、両処理部2a,
2bには、同じ受信信号DIが供給されると共に、第1
処理部2aには、基準クロックFCKを反転回路4を介
して反転させてなる反転基準クロックが供給され、第2
処理部2bには、基準クロックFCKがそのまま供給さ
れるように構成されている。
【0074】また、デコーダ3は、選択信号SELに従
って、いずれか一方の処理部2a,2bからの信号D
O,RCK,ERRを選択して出力するセレクタ6と、
両処理部2a,2b内で生成される各種信号に基づき、
選択信号SELを生成する切替制御部8とを備えてい
る。
【0075】このように構成された本実施形態のデコー
ダ3では、両処理部2a,2bが、互いに基準クロック
FCKの半クロックだけずれた信号DO,RCKを生成
するため、両処理部2a,2bが生成する信号を適宜選
択して用いることにより、基準クロックFCKの半周期
単位で位相補正を行うことができる。
【0076】その結果、基準クロックFCKの1周期単
位で位相補正を行う場合と比較して、同じ周波数の基準
クロックFCKを用いるのであれば2倍の精度を実現で
き、また、同じ精度を実現するのであれば、基準クロッ
クFCKの周波数を半分に低下させることができるた
め、安価かつ容易に装置を作製できる。
【0077】なお、本実施形態では、処理部2a,2b
として、第1実施形態のデコーダを用いたが、第2実施
形態のデコーダを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のデコーダの全体構成図であ
る。
【図2】 デコーダの各部の動作を表すタイミング図で
ある。
【図3】 クロック生成回路の構成を表すブロック図で
ある。
【図4】 クロック生成回路の動作を表すタイミング図
である。
【図5】 位相ずれ及び波形歪みに対する動作を表す説
明図である。
【図6】 第2実施形態におけるクロック生成回路周辺
の構成を表すブロック図である。
【図7】 第3実施形態のデコーダの全体構成図であ
る。
【図8】 発明の効果を表す説明図である。
【図9】 従来装置の動作を表す説明図である。
【図10】 従来装置の問題点を表す説明図である。
【符号の説明】
2,3…デコーダ、2a…第1処理部、2b…第2処理
部、4,18,20,26…反転回路、6…セレクタ、
8…切替制御部、10…フィルタ回路、12,22…フ
リップフロップ(FF)回路、14…エッジ検出回路、
16…クロック生成回路、24…デコード回路、30…
カウンタ、32…タイミング生成回路、34…DCK生
成回路、36…RRCK生成回路、38…位相比較回
路、40,40a…リセット信号生成回路、41…論理
和(OR)回路、42…アップダウンカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 AA03 BB02 CC25 DD17 DD23 DD42 DD46 EE01 GG09 HH09 JJ07 KK36 KK39 5K029 AA01 CC01 CC04 DD02 FF10 GG03 HH08 HH11 HH14 HH21 HH27 LL19 5K047 AA12 FF02 FF05 GG02 GG09 GG11 GG24 GG29 MM55 MM56 MM58 MM63

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定された1符号周期の1/N(N
    =m×n;m,nは正整数且つnは2以上)倍の周期を
    有する基準クロックを1/n分周してなる生成クロック
    の位相を、1符号内の特定タイミングにて必ず信号レベ
    ルが反転する符号にて符号化された処理対象信号の位相
    に同期させるため、前記生成クロック及び前記処理対象
    信号の各エッジタイミングに基づいて位相比較を行い、
    該位相比較の結果に従って、前記生成クロックを前記基
    準クロック単位で位相補正するクロック同期補正方法に
    おいて、 前記位相比較を2符号周期毎に1回行い、該位相比較の
    結果が不一致である場合に前記位相補正を行うことを特
    徴とするクロック同期補正方法。
  2. 【請求項2】 予め設定された1符号周期の1/N(N
    =m×n;m,nは正整数且つnは2以上)倍の周期を
    有する基準クロックを、1/n分周してなる生成クロッ
    クの位相を、1符号内の特定タイミングにて必ず信号レ
    ベルが反転する符号にて符号化された処理対象信号の位
    相に同期させるため、前記生成クロック及び前記処理対
    象信号の各エッジタイミングに基づいて位相比較を行
    い、該位相比較の結果に従って、前記生成クロックを前
    記基準クロック単位で位相補正するクロック同期補正方
    法において、 前記位相比較の結果が不一致となる毎に、前記生成クロ
    ックの位相が進んでいる場合と遅れている場合とで逆符
    号を付したずれ量を積算し、該ずれ量の積算値が予め設
    定された許容値を越えた場合に、前記位相補正を行うこ
    とを特徴とするクロック同期補正方法。
  3. 【請求項3】 1符号内の特定タイミングにて必ず信号
    レベルが反転する符号にて符号化された処理対象信号を
    処理する際に必要な該処理対象信号に同期したクロック
    を生成する同期クロック生成装置であって、 予め設定された1符号周期の1/N(N=m×n;m,
    nは正整数且つnは2以上)倍の周期を有する基準クロ
    ックにより駆動されるカウンタと、 該カウンタのカウント値に従って、前記基準クロックを
    1/n分周してなる生成クロックを生成するクロック生
    成手段と、 前記処理対象信号のエッジを検出するエッジ検出手段
    と、 前記カウンタのカウント値が1符号周期に相当した第1
    カウント値となる予想タイミングと、前記変化点検出手
    段にてエッジが検出される検出タイミングとを比較する
    位相比較手段と、 該位相比較手段での比較の結果、両タイミングが一致し
    た場合、前記カウンタのカウント値が2符号周期に相当
    する第2カウント値を越えた時点で前記カウンタをリセ
    ットし、前記検出タイミングが前記予想タイミング以前
    の前方期間内のタイミングと一致した場合、予め設定さ
    れた補正値だけ前記第2カウント値より小さい減カウン
    ト値を越えた時点で前記カウンタをリセットし、前記検
    出タイミングが前記予想タイミング以後の後方期間内の
    タイミングと一致した場合、前記第2カウント値より前
    記補正値だけ大きい増カウント値を越えた時点で前記カ
    ウンタをリセットするリセット手段と、 を備えることを特徴とする同期クロック生成装置。
  4. 【請求項4】 1符号内の特定タイミングにて必ず信号
    レベルが反転する符号にて符号化された処理対象信号を
    処理する際に必要な該処理対象信号に同期したクロック
    を生成する同期クロック生成装置であって、 予め設定された1符号周期の1/N(N=m×n;m,
    nは正整数且つnは2以上)倍の周期を有する基準クロ
    ックにより駆動されるカウンタと、 該カウンタのカウント値に従って、前記基準クロックを
    1/n分周してなる生成クロックを生成するクロック生
    成手段と、 前記処理対象信号のエッジを検出するエッジ検出手段
    と、 前記カウンタのカウント値が1符号周期に相当した第1
    カウント値となる予想タイミングと、前記変化点検出手
    段にてエッジが検出される検出タイミングとを比較する
    位相比較手段と、 該位相比較手段での比較の結果、前記検出タイミングが
    前記予想タイミング以前の前方期間内のタイミングと一
    致した場合にダウンカウントされ、前記検出タイミング
    が前記予想タイミング以後の後方期間内のタイミングと
    一致した場合にアップカウントされるアップダウンカウ
    ンタと、 該アップダウンカウンタのカウント値が予め設定された
    正の規定値に達した場合には、前記カウンタのカウント
    値が2符号周期に相当する第2カウント値より予め設定
    された補正値だけ大きい増カウント値を越えた時点で前
    記カウンタ及び前記アップダウンカウンタをリセット
    し、前記アップダウンカウンタのカウント値が予め設定
    された負の規定値に達した場合には、前記カウンタのカ
    ウント値が前記第2カウント値より前記補正値だけ小さ
    い減カウント値を越えた時点で前記カウンタ及び前記ア
    ップダウンカウンタをリセットし、それ以外の場合に
    は、前記第2カウント値を越えた時点で前記カウンタを
    リセットするリセット手段と、 を備えることを特徴とする同期クロック生成装置。
  5. 【請求項5】 それぞれが請求項3又は請求項4記載の
    同期クロック生成装置からなり、一方に前記基準クロッ
    ク、他方に該基準クロックを反転させた反転基準クロッ
    クが供給される一対の同期クロック生成部と、 各同期クロック生成部にて行われる位相補正の種類に応
    じて、前記一対の同機クロック生成部がそれぞれ生成す
    る生成クロックのいずれかを選択して出力するクロック
    選択手段と、 を備えることを特徴とする同期クロック生成装置。
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