JP2001332974A - D/a変換装置 - Google Patents

D/a変換装置

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JP2001332974A
JP2001332974A JP2000153306A JP2000153306A JP2001332974A JP 2001332974 A JP2001332974 A JP 2001332974A JP 2000153306 A JP2000153306 A JP 2000153306A JP 2000153306 A JP2000153306 A JP 2000153306A JP 2001332974 A JP2001332974 A JP 2001332974A
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voltage
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modulator
pdm
buffer
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JP2000153306A
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Kazuhiko Tamesue
和彦 爲末
Makiyo Tokawa
牧世 東川
Takahiro Yoshitomi
隆博 吉富
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カウンタの動作周波数を高めることなく、変
換ビット精度と動作初期のセットアップ時間の高速応答
性を両立すること。 【解決手段】 PDM変調器1と、制御信号c1によっ
てPDM変調器1の出力をハイインピーダンスに設定可
能な電圧バッファ21と、制御信号c2によってPDM
変調器1の出力をハイインピーダンスに設定可能な電圧
バッファ22と、電圧バッファ21の出力信号からDC
電圧を取り出す積分器4と、電圧バッファ22の出力信
号からDC電圧を取り出す積分器4aと、制御信号c
1、c2の出力タイミングを制御するタイミング制御手
段3と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルス密度変調(P
DM:Pulse Density Modulation)方式及びパルス幅変
調(PWM:Pulse Width Modulation)方式を用いてデ
ジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換に係わ
り、特に、携帯電話等の無線端末におけるAFC、AG
C、APC等のRF制御に好適なD/A変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の無線端末におけるAFC、
AGC、APC等のRF制御に適用するD/A変換装置
として、高い精度で容易に所望の制御を行うために、パ
ルス密度変調(PDM)方式及びパルス幅変調(PW
M)方式を用いるものが使用されている。
【0003】従来のPDM方式のD/A変換装置は、図
15に示すように、PDM変調器1、電圧バッファ2、
積分器4から構成され、デジタル入力値xに対するPD
M変調器1の出力pのパルス密度すなわち単位時間当た
りのパルス数に比例する積分電圧Vcを取り出すもので
ある。
【0004】PDM変調器1は、カウンタ11と、カウ
ンタ11のカウンタ値のMSB側とLSB側を反転させ
て出力するビット反転手段12と、デジタル入力値xと
ビット反転手段12の出力とを比較し、(デジタル入力
値x)≧(ビット反転手段12の出力値)の場合には
“L”を出力し、(デジタル入力値x)<(ビット反転
手段12の出力値)の場合には“H”を出力する比較器
13とから構成され、パルス密度がデジタル入力値xに
比例し、かつパルスが均等に分布するパルス密度変調
(PDM)信号pを生成する。PDM信号pは電圧バッ
ファ2で極性が反転されて積分器4に伝えられる。積分
器4は抵抗41と容量43から構成され、PDM変調器
1から出力されるPDM信号pの積分値をアナログ電圧
として出力する。
【0005】また、従来のPWM方式のD/A変換装置
は、図16に示すように、PWM変調器1a、電圧バッ
ファ2、積分器4から構成され、デジタル入力値xに対
するPWM変調器1aの出力p’のパルスの幅すなわち
デューティ比に比例する積分電圧Vcを取り出すもので
ある。
【0006】PWM変調器1aは、カウンタ11と、デ
ジタル入力値xとカウンタ11の値を比較し、(デジタ
ル入力値x)≧(カウンタ11の値)の場合には“L”
を出力し、(デジタル入力値x)<(カウンタ11の
値)の場合には“H”を出力する比較器13とから構成
され、デジタル入力値xに比例するデューティ比を有す
るパルス幅変調(PWM)信号p’を生成する。PWM
信号p’は電圧バッファ2で極性が反転されて積分器4
に伝えられる。積分器4は抵抗41と容量43から構成
され、PWM変調器1aから出力されるPWM信号p’
のデューティ比に比例する積分値をアナログ電圧として
出力する。
【0007】これらPDM変調器及びPWM変調器の出
力p及びp’は、積分器4の出力電圧Vc(x)が比較
器13の動作電圧に依存し、デジタル入力値xに対して
は図17(a)、(b)の特性となり、過渡時間を十分
に経た場合、式(1)に示す出力電圧を得ることができ
る。
【0008】
【数1】
【0009】ここで、NをD/A変換ビット数、VLS
Bを1LSB電圧すなわちVdd/2^N、Vrpをリ
ップル電圧、Viを変換開始時間t=0における積分器
4の容量43の初期電圧、Voをt=∞における積分電
圧の最終値とすると、デジタル入力値xが更新されたと
きの時間応答Vc(t)を最終電圧Voから1LSB電
圧の範囲に引き込む時間tc1は式(2)となり、図1
8に示す特性となる。
【0010】
【数2】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな図15に示す従来のPDM方式あるいは図16に示
すPWM方式のD/A変換装置を用いた場合、以下の問
題があった。
【0012】(1)無線端末の待ち受け時間の改善を図
るために行う間欠受信の立ち上がりにおいては、デジタ
ル入力値xが入力されてから積分器4の出力におけるア
ナログ値が確定するまでの動作初期のセットアップ時間
に高速性が要求されるが、図18の過渡特性図及び式
(2)に示すように、セットアップ時間は積分器4の時
定数CRによって決まるため、変換ビット精度と高速性
を両立させるためには、カウンタの動作周波数を高める
ことが必要となり、全体の消費電流が増加する。
【0013】(2)出力電圧Vcの出力最大値は、図1
7(a)に示すように振幅値Vddを有するパルス列の
単位時間当たりのパルス数の積分値より決まるが、振幅
値Vddの変動によって図17(b)に示すような変換
誤差が生じる(図17(b)において、aは振幅値Vd
dに誤差が無い場合、bは振幅値Vddに対してプラス
の誤差電圧+ΔVを有する場合、cは振幅値Vddに対
してマイナスの誤差電圧−ΔVを有する場合を示す)。
【0014】(3)変換電圧範囲は式(1)によって振
幅値Vddの関数として決まるので、所望する変換範囲
が0〜振幅値Vddではない場合には、レベル変換を行
うことが必要となる。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、カウンタの動作周波数を高めることなく、変換ビッ
ト精度と動作初期のセットアップ時間の高速応答性を両
立することができるD/A変換装置を提供することを目
的とする。更に、本発明は、振幅値Vdd変動の影響を
除去したD/A変換特性を有するD/A変換装置を提供
することを目的とする。更に、本発明は、簡易な構成
で、変換後の電圧レベルを所望の電圧範囲で取り出すこ
とを可能とするD/A変換装置を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るD/A変換装置は、デジタル入力値をパルス密度変調
信号に変換するPDM変調器と、前記PDM変調器の出
力をバッファリングし、かつ第1の制御信号によって出
力をハイインピーダンスに設定可能な第1の電圧バッフ
ァと、前記PDM変調器の出力をバッファリングし、か
つ第2の制御信号によって出力をハイインピーダンスに
設定可能な第2の電圧バッファと、前記第1の電圧バッ
ファの出力信号からDC電圧を取り出すための第1の積
分手段と、前記第2の電圧バッファの出力信号からDC
電圧を取り出すための第2の積分手段と、前記第1の電
圧バッファ及び前記第2の電圧バッファのイネーブル期
間を制御する前記第1の制御信号及び前記第2の制御信
号の出力タイミングを制御するタイミング制御手段と、
を具備することを特徴とする。
【0017】請求項2に係わるD/A変換装置は、デジ
タル入力値をパルス密度変調信号に変換するPDM変調
器と、ゲートが前記PDM変調器の出力に接続され、ソ
ースが第2の基準電圧Vref2に接続され、ドレイン
が出力に接続されたNチャネルトランジスタ、及びゲー
トが前記PDM変調器の出力に接続され、ソースが第1
の基準電圧Vref1に接続され、ドレインが前記Nチ
ャネルトランジスタと共通の出力に接続されたPチャネ
ルトランジスタを有するプッシュプル構成の第1の電圧
レベルシフト手段と、前記第1の電圧レベルシフト手段
の出力信号からDC電圧を取り出すための積分手段と、
を具備することを特徴とする。
【0018】請求項3に係わるD/A変換装置は、デジ
タル入力値をパルス密度変調信号に変換するPDM変調
器と、ゲートが前記PDM変調器の出力に接続され、ソ
ースがアースに接続され、ドレインが抵抗を介して第1
の基準電圧Vref1に接続されたオープンドレイン構
成のNチャネルトランジスタを有する第2の電圧レベル
シフト手段と、前記第2の電圧レベルシフト手段の出力
信号からDC電圧を取り出すための積分手段と、を具備
することを特徴とする。
【0019】請求項4に係わるD/A変換装置は、デジ
タル入力値をパルス密度変調信号に変換するPDM変調
器と、ゲートが前記PDM変調器の出力に接続され、ソ
ースが前記PDM変調器と同一の電源電圧源Vddに接
続され、ドレインが抵抗を介して第2の基準電圧Vre
f2に接続されたオープンドレイン構成のPチャネルト
ランジスタを有する第3の電圧レベルシフト手段と、前
記第3の電圧レベルシフト手段の出力信号からDC電圧
を取り出すための積分手段と、を具備することを特徴と
する。
【0020】請求項5に係わるD/A変換装置は、デジ
タル入力値をパルス密度変調信号に変換するPDM変調
器と、前記PDM変調器の出力をバッファリングし、動
作電圧がVdd1である電圧バッファと、前記電圧バッ
ファの出力信号からDC電圧を取り出すための積分手段
と、前記電圧バッファの動作電圧Vdd1をA/D変換
するための電圧検出手段と、前記電圧検出手段から求め
た電圧値を用いて前記デジタル入力値の補正演算を行う
演算手段と、を具備することを特徴とする。
【0021】請求項6に係わるD/A変換装置は、請求
項5に記載の電圧バッファに代えて、請求項2記載の第
1の電圧レベルシフト手段を用いることを特徴とする。
【0022】請求項7に係わるD/A変換装置は、請求
項5に記載の電圧バッファに代えて、請求項3記載の第
2の電圧レベルシフト手段を用いることを特徴とする。
【0023】請求項8に係わるD/A変換装置は、請求
項5に記載の電圧バッファに代えて、請求項4記載の第
3の電圧レベルシフト手段を用いることを特徴とする。
【0024】請求項9に係わるD/A変換装置は、デジ
タル入力値をパルス密度変調信号に変換するPDM変調
器と、第3の基準電圧を用いた直流増幅によって、前記
PDM変調器の出力からリップル成分を除去するととも
に、前記PDM変調器の出力に対する所定の電圧範囲へ
の電圧レベルシフトを同時に行うアクティブフィルタ
と、を具備することを特徴とする。
【0025】請求項10に係わるD/A変換装置は、請
求項1乃至9の何れか1項記載のPDM変調器に代え
て、デジタル入力値をパルス幅変調信号に変換するPW
M変調器を用いることを特徴とする。
【0026】請求項1に記載のD/A変換装置によれ
ば、タイミング制御手段により電圧バッファのイネーブ
ル期間を制御することにより、第1ステップでは、より
小さな時定数の第2の積分器を通してPDM変調器の出
力を高速に引き込むことにより、D/A変換出力の中心
電圧を高速に最終値に漸近することができ、第2ステッ
プでは、より大きな時定数の第1の積分器を通すことに
より、リップル電圧をVLSB未満にすることができる
ため、これら第1ステップと第2ステップの合計による
セットアップ時間は従来の技術によるD/A変換装置に
比べて小さく、動作時初期のセットアップ時間を低減す
ることができる。
【0027】請求項2に記載のD/A変換装置によれ
ば、所望の電圧レベルを得るために、従来のようにD/
A変換出力を得た後にさらにアナログ増幅器でレベル変
換を行う必要がなく、第1の電圧レベルシフト手段の作
用により、デジタル入力値に対して直接第1の基準電圧
Vref1〜第2の基準電圧Vref2の電圧値を有す
るアナログ信号出力を得ることができる。
【0028】請求項3に記載のD/A変換装置によれ
ば、第2の電圧レベルシフト手段の作用により、デジタ
ル入力値に対して直接第1の基準電圧Vref1〜0の
電圧値を有するアナログ信号出力を得ることができる。
【0029】請求項4に記載のD/A変換装置によれ
ば、第3の電圧レベルシフト手段の作用により、デジタ
ル入力値に対して直接電源電圧Vdd〜第2の基準電圧
Vref2の電圧値を有するアナログ信号出力を得るこ
とができる。
【0030】請求項5に記載のD/A変換装置によれ
ば、電源電圧Vdd1の変動を検知し、デジタル入力値
に対する補正演算を行うことにより、電源電圧Vdd1
の電圧変動に起因する変動を除去することができる。
【0031】請求項6に記載のD/A変換装置によれ
ば、第1の基準電圧Vref1の変動及び第2の基準電
圧Vref2の変動をそれぞれ検知し、デジタル入力値
に対する補正演算を行うことにより、第1の基準電圧r
ef1及び第2の基準電圧Vref2の電圧変動に起因
する誤差を除去することができ、出力範囲を第1の基準
電圧Vref1〜第2の基準電圧Vref2にすること
ができる。
【0032】請求項7に記載のD/A変換装置によれ
ば、第1の基準電圧Vref1の変動を検知し、デジタ
ル入力値に対する補正演算を行うことにより、第1の基
準電圧Vref1の電圧変動に起因する誤差を除去する
ことができ、出力範囲を0〜第1の基準電圧Vref1
にすることができる。
【0033】請求項8に記載のD/A変換装置によれ
ば、第2の基準電圧Vref2の変動を検知し、デジタ
ル入力値に対する補正演算を行うことにより、第2の基
準電圧Vref2の電圧変動に起因する誤差を除去する
ことができ、出力範囲を第2の基準電圧Vref2〜電
源電圧Vddにすることができる。
【0034】請求項9に記載のD/A変換装置によれ
ば、アクティブフィルタの作用により、パルス密度変調
信号から積分電圧を得るためのフィルタと電圧レベルシ
フト機能を同時に実現することができる。
【0035】請求項10に記載のD/A変換装置によれ
ば、パルス幅変調信号のデューティ比はデジタル入力値
に比例することから、積分手段を介してデジタル入力値
に比例するアナログ電圧を取り出すことができるため、
PDM変調器を用いる請求項1乃至9に記載のD/A変
換装置と同等の作用効果を、PDM変調器に代えてPW
M変調器を用いて実現することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0037】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係わるD/A変換装置の構成を示している。図
1において、PDM変調器1は、カウンタ11、ビット
反転手段12及び比較器13から構成される。カウンタ
11は、パルス密度変調の基本パルスの周期を有するク
ロックでカウントし、カウントアップまたはカウントダ
ウンを周期的に繰り返す。ビット反転手段12は、カウ
ンタ11のカウンタ値のMSB側とLSB側の重み付け
を反転させて出力する。比較器13は、デジタル入力値
xとビット反転手段12の出力とを比較し、(デジタル
入力値x)≧(ビット反転手段12の出力値)の場合に
は“L”を出力し、(デジタル入力値x)<(ビット反
転手段12の出力値)の場合には“H”を出力する。
【0038】タイミング制御手段3は、第1のイネーブ
ル制御信号c1及び第2のイネーブル制御信号c2によ
り、それぞれ電圧バッファ21及び電圧バッファ22を
制御する。電圧バッファ21は、イネーブル制御信号c
1がイネーブルの場合はPDM変調器1の出力pの極性
を反転して出力し、イネーブル制御信号c1がディスイ
ネーブルの場合は出力がハイインピーダンスとなる。電
圧バッファ22は、イネーブル制御信号c2がイネーブ
ルの場合はPDM変調器1の出力pの極性を反転して出
力し、イネーブル制御信号がディスイネーブルの場合は
出力がハイインピーダンスとなる。これらの電圧バッフ
ァは、後置の積分手段の入力インピーダンスに対して十
分に低い出力インピーダンスを有する。
【0039】第1の積分器4は抵抗値R1を有する抵抗
41及び容量値C1を有する容量43から成り、第2の
積分器4aは抵抗値R2を有する抵抗42と容量43か
ら成る。PDM変調器1の出力pに対する積分器出力は
リップル電圧を有している。第1の積分器4によるリッ
プル電圧Vrp2は、D/A変換の出力電圧が最終値か
ら1LSBの範囲になるように求められる値であり、第
2の積分器4aによるリップル電圧Vrp1は、積分器
の出力の中心値を高速に最終値から1LSBの範囲に引
き込むために求められる値である。例えば、高速引き込
みを、本来の時定数の1/10で行うためには、抵抗値
R2=R1/10に設定する。
【0040】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。PDM変調器1は、ビット反転手段12と比較器1
3の作用により、パルス密度がデジタル入力値xに比例
し、かつパルスが均等に分布するPDM信号pを生成す
る。PDM信号pを受けて、第1ステップとして、時間
0〜t1においては、タイミング制御手段3により第2
のイネーブル制御信号c2がイネーブルとなり、これに
より第2の電圧バッファ22のみがイネーブルとなり、
第2の積分器4aを介してPDM信号pの積分値がVc
に出力される。
【0041】ここで、NをD/A変換ビット数、VLS
Bを1LSB電圧すなわちVdd/2^N、Vrp1を
ピーク〜ピークのリップル電圧、Vi1を変換開始時間
t=0における積分器の初期電圧、Voをt=∞におけ
る積分電圧の最終値とすると、第1ステップにおける出
力電圧Vcの時間応答Vc1(t)の中心電圧を最終電
圧Voから1LSB電圧の範囲に引き込む時間tc1’
は式(3)となる。
【0042】
【数3】
【0043】すなわち、第1ステップで時間tc1’を
経過した後は、リップル電圧Vrp1は1LSB電圧よ
り大きいままであるが、時間応答Vc1(t)の中心電
圧は最終値Voから1LSB電圧の範囲に引き込まれ
る。
【0044】次に、時間t1(t1>tc1’)で、タ
イミング制御手段3により第2のイネーブル制御信号c
2をディスイネーブルにする。すなわち、時間t1〜t
2では、第1の電圧バッファ21及び第2の電圧バッフ
ァ22はともにハイインピーダンスとなる。これは、第
1の電圧バッファ21と第2の電圧バッファ22がとも
にイネーブルになって、容量43にセットされた電圧が
不正値になることを防止するための措置で、理想的には
ゼロと考えることができる。次に、第2ステップの時間
t2以降においては、タイミング制御手段3により第1
のイネーブル制御信号c1をイネーブルにする。これに
より第1の電圧バッファ21がイネーブルとなり、第1
の積分器4を介して積分値Vcを出力する。
【0045】ここに、Vrp2をピーク〜ピークのリッ
プル電圧、Vi2を第2ステップの開始時間t=t2に
おける積分器の初期電圧とすると、第2ステップの出力
電圧Vcの時間応答Vc2(t)を最終電圧Voから1
LSB電圧の範囲に引き込む時間tc2は式(4)とな
る。
【0046】
【数4】
【0047】式(4)において、第1ステップで出力電
圧Vcを最終電圧Voに十分近い値に引き込んだ後で
は、第2ステップ開始における初期電圧Vi2=Vo+
Vrp1/2なので、最終電圧Voの項は分母分子とも
に消去され、Vrp1/2の振幅値が第二ステップの初
期値となる。
【0048】以上述べた第1ステップと第2ステップに
おける出力電圧Vcの引き込みの様子を図11に示す。
図11に示すように、先ず第1ステップでは、より小さ
な時定数R2C1の積分器を通してPDM変調器の出力
pを高速に引き込むことにより、PDM変調器のリップ
ル成分を変換後に所望するVLSB以上に残したままで
はあるが、その中心電圧を高速に最終値に漸近させるこ
とができる。次に第2ステップでは、より大きな時定数
R1C1の積分器を通すことにより、リップル電圧Vr
p2がVLSB未満になるようにすることができる。こ
のようにして、リップル電圧Vrp2を含めた出力電圧
が中心電圧からVLSBの範囲に入る時点tc2でセッ
トアップが完了する。これら第1ステップと第2ステッ
プの合計によるセットアップ時間tc2は図18に示す
セットアップ時間tc1に比べて小さく、動作時初期の
セットアップ時間を低減することができる。
【0049】なお、抵抗値R1と抵抗値R2との比につ
いては、もし抵抗値R2が抵抗値R1に近い値ならば高
速引き込みの効果は少ない。反対に抵抗値R2が抵抗値
R1に比べて小さくなるほどリップル電圧Vrp1が大
きくなり、第1ステップの高速引き込みでセットアップ
される初期電圧Vi2が最終値からかけ離れた値とな
る。従って、抵抗値R2を抵抗値R1の1/2〜1/1
00程度に設定することが適当である。
【0050】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2に係わるD/A変換装置の構成を示している。図
2において、PDM変調器1は実施の形態1で示したP
DM変調器1と同じ構成と機能を有する。プッシュプル
構成の電圧レベルシフト回路8は、ソースが第1の基準
電圧Vref1に接続されたPチャネルトランジスタ8
4及びソースが第2の基準電圧Vref2に接続された
Nチャネルトランジスタ82から成り、双方のゲートは
PDM変調器1の出力に接続されてPDM信号pを入力
とし、双方のドレインは互いに接続されて共通の出力を
構成し、PDM信号pが“L”のときは第1の基準電圧
Vref1を出力p2に出力し、“H”のときは第2の
基準電圧Vref2を出力p2に出力する。ここで、電
圧レベルシフト回路8は後置の積分器4を駆動するのに
十分な能力を有する。
【0051】積分器4は抵抗41と容量43とより成
り、電圧レベルシフト回路8の出力p2を受けて、出力
p2のパルス密度に比例した積分電圧Vcを出力する。
この場合のデジタル入力値xに対するアナログ出力値V
cは式(5)に示す関数となり、図12に示す特性とな
る。
【0052】
【数5】
【0053】これにより、従来は所望の電圧レベルを得
るために、電源電圧Vdd〜0のD/A変換出力を得た
後に、さらにアナログ増幅器でレベル変換を行っていた
が、本発明によれば、デジタル入力値xに対して、式
(5)に示すように、直接第1の基準電圧Vref1〜
第2の基準電圧Vref2のアナログ信号出力を得るこ
とができる。なお、図12では電源電圧Vdd>第1の
基準電圧Vref1及び第2の基準電圧Vref2>0
として説明したが、電源電圧Vdd≦第1の基準電圧V
ref1及び第2の基準電圧Vref2≦0であっても
実現可能である。
【0054】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3に係わるD/A変換装置の構成を示している。図
3において、PDM変調器1は実施の形態1に示したP
DM変調器1と同じ構成と機能を有する。電圧レベルシ
フト回路8aは、ソースがアースに接続され、ドレイン
が抵抗81を介して第1の基準電圧Vref1に接続さ
れたオープンドレイン構成のNチャネルトランジスタ8
2で構成され、ゲートがPDM変調器1の出力に接続さ
れてPDM信号pを入力とし、PDM信号pが“L”の
ときは第1の基準電圧Vref1を出力p3に出力し、
“H”のときはアース電位を出力p3に出力する。ここ
で、電圧レベルシフト回路8aは後置の積分器4を駆動
するのに十分な能力を有する。
【0055】積分器4は抵抗41と容量43より成り、
電圧レベルシフト回路8aの出力p3を受けて、出力p
3のパルス密度に比例した積分電圧Vcを出力する。こ
の場合のデジタル入力値xに対するアナログ出力電圧V
cは式(6)に示す関数となり、図13に示す特性とな
る。
【0056】
【数6】
【0057】これにより、デジタル入力値xに対して、
式(6)に示すように、直接第1の基準電圧Vref1
〜0のアナログ信号出力を得ることができる。なお、図
13では電源電圧Vdd>第1の基準電圧Vref1と
して説明したが、電源電圧Vdd≦第1の基準電圧Vr
ef1であっても実現可能である。
【0058】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4に係わるD/A変換装置の構成を示している。図
4において、PDM変調器1は実施の形態1に示したP
DM変調器1と同じ構成と機能を有する。電圧レベルシ
フト回路8bは、ソースが前記PDM変調器1と同一の
電源電圧Vddに接続され、ドレインが抵抗85を介し
て第2の基準電圧Vref2に接続されたオープンドレ
イン構成のPチャネルトランジスタで構成され、ゲート
がPDM変調器1の出力に接続されてPDM信号pを入
力とし、PDM信号pが“L”のときは電源電圧Vdd
を出力p4に出力し、“H”のときは第2の基準電圧V
ref2を出力p4に出力する。ここで、電圧レベルシ
フト回路8bは後置の積分器4を駆動するのに十分な能
力を有する。
【0059】積分器4は抵抗41と容量43より成り、
電圧レベルシフト回路8bの出力p4を受けて、出力p
4のパルス密度に比例した積分電圧Vcを出力する。こ
の場合のデジタル入力値xに対するアナログ出力電圧V
cは式(7)に示す関数となり、図14に示す特性とな
る。
【0060】
【数7】
【0061】これにより、デジタル入力値xに対して、
式(7)に示すように、直接電源電圧Vdd〜第2の基
準電圧Vref2のアナログ信号出力を得ることができ
る。なお、図14では第2の基準電圧Vref2>0と
して説明しているが、第2の基準電圧Vref2≦0で
あっても実現可能である。
【0062】(実施の形態5)図5は、本発明の実施の
形態5に係わるD/A変換装置の構成を示している。図
5において、PDM変調器1は実施の形態1に示したP
DM変調器1と同じ構成と機能を有する。電圧バッファ
5は動作電圧をVdd1として、PDM変調器1の出力
であるPDM信号pを入力し、PDM信号pが“L”の
ときは動作電圧Vdd1を出力p1に出力し、“H”の
ときはアース電位を出力p1に出力する。積分器4は抵
抗41と容量43から成り、電圧バッファ5の出力p1
を受けて、出力p1のパルス密度に比例した積分電圧V
cを出力する。
【0063】電圧検出手段6は入力電圧をA/D変換し
て監視する回路であり、ここでは動作電圧Vdd1を入
力して監視し、動作電圧Vdd1と電源電圧Vddとの
誤差電圧ΔVを出力する。ここで誤差電圧ΔVは、基準
電圧源の温度特性やばらつき、電池電圧変化による電圧
変動、パルス負荷による電圧の瞬時変動等の要因により
生ずる誤差である。演算手段7は電圧検出手段6で検知
した誤差電圧ΔVを用いてデジタル入力値xに対する補
正演算を行うための演算手段であり、入力値xと誤差電
圧ΔVにより式(8)の演算結果x1を出力する。
【0064】
【数8】
【0065】その結果、誤差電圧ΔVの項を打ち消すこ
とで、電源電圧変動による積分電圧Vcの変動を抑制
し、積分器の出力電圧Vcは式(1)と等しくなる。こ
のようにして、動作電圧Vdd1の電圧変動に起因する
誤差ΔVを除去することができる。
【0066】(実施の形態6)図6は本発明の実施の形
態6に係わるD/A変換装置の構成を示している。図6
において、PDM変調器1は実施の形態1に示したPD
M変調器1と同じ構成と機能を有し、プッシュプル構成
の電圧レベルシフト回路8は実施の形態2に示した電圧
レベルシフト回路8と同じ構成と機能を有する。ここ
で、電圧レベルシフト回路8は後置の積分器4を駆動す
るのに十分な能力を有する。積分器4は抵抗41と容量
43により成り、電圧レベルシフト回路8の出力p2を
受けて、出力p2のパルス密度に比例した積分電圧Vc
を出力する。
【0067】電圧検出手段6は入力電圧をA/D変換し
て監視する回路であり、ここでは第1の基準電圧Vre
f1及び第2の基準電圧Vref2をそれぞれ入力して
監視し、それぞれ第1の基準電圧Vref1の誤差電圧
ΔV1及び第2の基準電圧Vref2の誤差電圧ΔV2
を出力する。ここで誤差電圧ΔV1及びΔV2は、基準
電圧源の温度特性やばらつき、電池電圧変化による電圧
変動、パルス負荷による電圧の瞬時変動等の要因により
生ずる誤差である。演算手段7aはそれぞれの電圧検出
手段6で検知した誤差電圧ΔV1及びΔV2を用いてデ
ジタル入力値xに対する補正演算を行うための演算手段
であり、入力値xと誤差電圧ΔV1及びΔV2により式
(9)の演算結果x2を出力する。
【0068】
【数9】
【0069】その結果、誤差電圧ΔV1及びΔV2の項
を打ち消すことで、電源電圧変動による積分電圧Vcの
変動を抑制し、積分器の出力電圧Vcは式(5)と等し
くなる。このようにして、第1の基準電圧Vref1及
び第2の基準電圧Vref2の電圧変動に起因する誤差
電圧ΔV1及びΔV2を除去することができ、出力範囲
を第1の基準電圧Vref1〜第2の基準電圧Vref
2にすることができる。
【0070】(実施の形態7)図7は本発明の実施の形
態7に係わるD/A変換装置の構成を示している。図7
において、PDM変調器1は実施の形態1に示したPD
M変調器1と同じ構成と機能を有し、電圧レベルシフト
回路8aは実施の形態3に示した電圧レベルシフト回路
8aと同じ構成と機能を有する。ここで、電圧レベルシ
フト回路8aは後置の積分器4を駆動するのに十分な能
力を有する。積分器4は抵抗41と容量43により成
り、電圧レベルシフト回路8aの出力p3を受けて、出
力p3のパルス密度に比例した積分電圧Vcを出力す
る。
【0071】電圧検出手段6は入力電圧をA/D変換し
て監視する回路であり、ここでは第1の基準電圧Vre
f1を入力して監視し、第1の基準電圧Vref1の誤
差電圧ΔV1を出力する。ここで誤差電圧ΔV1は、基
準電圧源の温度特性やばらつき、電池電圧変化による電
圧変動、パルス負荷による電圧の瞬時変動等の要因によ
り生ずる誤差である。演算手段7は電圧検出手段6で検
知した誤差電圧ΔV1を用いてデジタル入力値xに対す
る補正演算を行うための演算手段であり、入力値xと誤
差電圧ΔV1により式(10)の演算結果の出力x3を
出力する。
【0072】
【数10】
【0073】その結果、誤差電圧ΔV1の項を打ち消す
ことで、電源電圧変動による積分電圧Vcの変動を抑制
し、積分器の出力電圧Vcは式(6)と等しくなる。こ
のようにして、第1の基準電圧Vref1の電圧変動に
起因する誤差電圧ΔV1を除去することができ、出力範
囲を0〜第1の基準電圧Vref1にすることができ
る。
【0074】(実施の形態8)図8は本発明の実施の形
態8に係わるD/A変換装置の構成を示している。図8
において、PDM変調器1は実施の形態1に示したPD
M変調器1と同じ構成と機能を有し、電圧レベルシフト
回路8bは実施の形態4に示した電圧レベルシフト回路
8bと同じ構成と機能を有する。ここで、電圧レベルシ
フト回路8bは後置の積分器4を駆動するのに十分な能
力を有する。積分器4は抵抗41と容量43により成
り、電圧レベルシフト回路8bの出力p4を受けて、出
力p4のパルス密度に比例した積分電圧Vcを出力す
る。
【0075】電圧検出手段6は入力電圧をA/D変換し
て監視する回路であり、ここでは第2の基準電圧Vre
f2を入力して監視し、第2の基準電圧Vref2の誤
差電圧ΔV2を出力する。ここで誤差電圧ΔV2は、基
準電圧源の温度特性やばらつき、電池電圧変化による電
圧変動、パルス負荷による電圧の瞬時変動等の要因によ
り生ずる誤差である。演算手段7は電圧検出手段6で検
知した誤差電圧ΔV2を用いてデジタル入力値xに対す
る補正演算を行うための演算手段であり、入力値xと誤
差電圧ΔV2により式(11)の演算結果の出力x4を
出力する。
【0076】
【数11】
【0077】その結果、誤差電圧ΔV2の項を打ち消す
ことで、電源電圧変動による積分電圧Vcの変動を抑制
し、積分器の出力は式(7)と等しくなる。このように
して、Vref2の電圧変動に起因する誤差電圧ΔV2
を除去することができ、出力範囲を第2の基準電圧Vr
ef2〜電源電圧Vddにすることができる。
【0078】(実施の形態9)図9は、本発明の実施の
形態9に係わるD/A変換装置の構成を示している。図
9において、PDM変調器1は実施の形態1に示したP
DM変調器1と同じ構成と機能を有する。アクティブフ
ィルタ9は、抵抗値R3を有する抵抗91、抵抗値R4
を有する抵抗92、容量値C2を有する容量93及び演
算増幅器94から構成される。さらに、抵抗値R5を有
する抵抗95と容量値C3を有する容量96は一次のパ
ッシブフィルタを成す。
【0079】次に、実施の形態9の動作について説明す
る。PDM変調器1の出力pは0〜電源電圧Vddのパ
ルスであり、その積分電圧は、カットオフ周波数fc1
=1/(2πR4C2)のアクティブフィルタ9によっ
てDC成分を取り出すことで求められる。もし抵抗値R
4を前述の抵抗値R1、容量値C3を容量値C1に設定
すれば、前述の積分器4と等しい時定数となるため、オ
ペアンプ94の帯域が十分に広帯域であるとすれば、受
動素子で構成した積分器4を用いた場合とリップル電圧
も等しくなる。積分電圧Vcの受けのインピーダンスが
十分に高くオペアンプ94のGB積が広帯域にできない
場合や低消費電流化のためには、カットオフ周波数fc
2=1/(2πR5C3)なるパッシブフィルタを介し
て積分電圧Vcを得ることができる。オペアンプの低消
費電力化のためGB積がfc1<fc2<GB積となる
ように時定数を設定することで、オペアンプ94の帯域
不足を補完できる。尚、アクティブフィルタ9は反転増
幅の構成を示したが、積分電圧Vcの電圧範囲が電源電
圧Vddより大きい場合は、増幅度>1である非反転増
幅回路構成となっても構わない。
【0080】次に、電圧レベルシフト動作としては、第
3の基準電圧Vref3を用いて、特性が式(12)で
示されるため、フィルタと電圧レベルシフト機能を1つ
のオペアンプで実現することが可能となる。
【0081】
【数12】
【0082】尚、オペアンプのGB積がPDM変調器1
のパルスに対して十分に広帯域な場合は、フィルタ特性
のリップル減衰特性は抵抗値R4、容量値C2にて一次
の積分器を構成する場合と同等になるため、所要の変換
ビット数に必要なVLSB以下のリップル値を満足して
いれば、抵抗95及び容量96を省略することができ
る。
【0083】(実施の形態10)図10は、本発明の実
施の形態10に係わるD/A変換装置に用いるPWM変
調器を示している。図10において、PWM変調器1a
は、所定のクロック周波数でカウントアップまたはカウ
ントダウンを周期的に繰り返すMビットのカウンタ11
と、デジタル入力値とカウンタの出力を比較する比較器
13で構成される。比較器13はデジタル入力値xとカ
ウンタ11の値を比較し、(デジタル入力値x)≧(カ
ウンタ11の値)の場合には“L”を出力し、(デジタ
ル入力値x)<(カウンタ11の値)の場合には“H”
を出力することにより、デジタル入力値xに比例するデ
ューティ比を有するPWM信号p’を生成する。
【0084】PWM信号p’も積分器を介することでD
/A変換電圧を得ることができ、式(1)に対応する積
分電圧値は式(13)となる。
【0085】
【数13】
【0086】その結果、図1から図9までのPDM変調
器1を用いたD/A変換装置の構成において、PDM変
調器1の代わりにPWM変調器1aを用いることでも、
同等のD/A変換装置を実現することができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により下記
事項が可能になる。請求項1の発明によれば、PDM変
調方式のD/A変換装置において、カウンタの動作周波
数を高める等の消費電流の増大を招くことなく、動作初
期のセットアップ時間を短縮することができる。
【0088】請求項2乃至4の発明によれば、PDM変
調方式のD/A変換装置において、簡易な構成によって
所望の電圧範囲におけるD/A変換出力電圧を取り出す
ことができる。
【0089】請求項5の発明によれば、PDM変調方式
のD/A変換装置において、電源電圧の変動により生ず
る誤差を補正することにより、変動の影響を除去したD
/A変換値を得ることができる。
【0090】請求項6乃至8の発明によれば、PDM変
調方式のD/A変換装置において、出力電圧レベルを所
望の範囲に割り当て、かつ電源電圧の変動により生ずる
誤差を補正することにより、変動の影響を除去したしD
/A変換値を得ることができる。
【0091】請求項9の発明によれば、PDM変調方式
のD/A変換装置において、アクティブフィルタ構成の
電圧レベルシフタを用いることで、簡易な構成で所望の
電圧範囲におけるD/A変換出力電圧を取り出すことが
できる。
【0092】請求項10の発明によれば、PWM変調方
式のD/A変換装置を用いて、請求項1乃至9において
示されたD/A変換装置と同等の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるD/A変換装置
の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施の形態に係わるD/A変換装置
の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施の形態に係わるD/A変換装置
の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の一実施の形態に係わるD/A変換装置
の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の一実施の形態に係わるD/A変換装置
の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の一実施の形態に係わるD/A変換装置
の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の一実施の形態に係わるD/A変換装置
の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の一実施の形態に係わるD/A変換装置
の構成を示すブロック図。
【図9】本発明の一実施の形態に係わるD/A変換装置
の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の一実施の形態に係わるPWM変調器
の構成を示すブロック図。
【図11】本発明の一実施の形態に係わる出力電圧Vc
の時間特性を示す図。
【図12】本発明の一実施の形態に係わるデジタル入力
値xと出力電圧Vcの特性を示す図。
【図13】本発明の一実施の形態に係わるデジタル入力
値xと出力電圧Vcの特性を示す図。
【図14】本発明の一実施の形態に係わるデジタル入力
値xと出力電圧Vcの特性を示す図。
【図15】従来のPDM変調方式のD/A変換装置の構
成を示すブロック図。
【図16】従来のPWM変調方式のD/A変換装置の構
成を示すブロック図。
【図17】従来のPDM変調器におけるデジタル入力値
xと出力電圧Vcの特性を示す図。
【図18】従来のPDM変調器における出力電圧Vcの
時間特性を示す図。
【符号の説明】
1 PDM変調器 1a PWM変調器 11 カウンタ 12 ビット反転手段 13 比較器 2 電圧バッファ 21 電圧バッファ(第1の電圧バッファ) 22 電圧バッファ(第2の電圧バッファ) 3 タイミング制御手段 4 積分器(第1の積分手段) 4a 積分器(第2の積分手段) 41、42、45 抵抗 43、46 容量 5 電圧バッファ 6 電圧検出手段 7、7a 演算手段 8 電圧レベルシフト回路(第1の電圧レベルシフト手
段) 8a 電圧レベルシフト回路(第2の電圧レベルシフト
手段) 8b 電圧レベルシフト回路(第3の電圧レベルシフト
手段) 81、85 抵抗 82 Nチャネルトランジスタ 84 Pチャネルトランジスタ 9 アクティブフィルタ 91、92、95 抵抗 93、96 容量 94 オペアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉富 隆博 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5J022 AB08 BA02 BA05 BA06 CA07 CA09 CB06 CE01 CE05 CF01 CF02 CF03 CF05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル入力値をパルス密度変調信号に
    変換するPDM変調器と、 前記PDM変調器の出力をバッファリングし、かつ第1
    の制御信号によって出力をハイインピーダンスに設定可
    能な第1の電圧バッファと、 前記PDM変調器の出力をバッファリングし、かつ第2
    の制御信号によって出力をハイインピーダンスに設定可
    能な第2の電圧バッファと、 前記第1の電圧バッファの出力信号からDC電圧を取り
    出すための第1の積分手段と、 前記第2の電圧バッファの出力信号からDC電圧を取り
    出すための第2の積分手段と、 前記第1の電圧バッファ及び前記第2の電圧バッファの
    イネーブル期間を制御する前記第1の制御信号及び前記
    第2の制御信号の出力タイミングを制御するタイミング
    制御手段と、を具備することを特徴とするD/A変換装
    置。
  2. 【請求項2】 デジタル入力値をパルス密度変調信号に
    変換するPDM変調器と、 ゲートが前記PDM変調器の出力に接続され、ソースが
    第2の基準電圧に接続され、ドレインが出力に接続され
    たNチャネルトランジスタ、及びゲートが前記PDM変
    調器の出力に接続され、ソースが第1の基準電圧に接続
    され、ドレインが前記Nチャネルトランジスタと共通の
    出力に接続されたPチャネルトランジスタを有するプッ
    シュプル構成の第1の電圧レベルシフト手段と、 前記第1の電圧レベルシフト手段の出力信号からDC電
    圧を取り出すための積分手段と、を具備することを特徴
    とするD/A変換装置。
  3. 【請求項3】 デジタル入力値をパルス密度変調信号に
    変換するPDM変調器と、 ゲートが前記PDM変調器の出力に接続され、ソースが
    アースに接続され、ドレインが抵抗を介して第1の基準
    電圧に接続されたオープンドレイン構成のNチャネルト
    ランジスタを有する第2の電圧レベルシフト手段と、 前記第2の電圧レベルシフト手段の出力信号からDC電
    圧を取り出すための積分手段と、を具備することを特徴
    とするD/A変換装置。
  4. 【請求項4】 デジタル入力値をパルス密度変調信号に
    変換するPDM変調器と、 ゲートが前記PDM変調器の出力に接続され、ソースが
    前記PDM変調器と同一の電源電圧源に接続され、ドレ
    インが抵抗を介して第2の基準電圧に接続されたオープ
    ンドレイン構成のPチャネルトランジスタを有する第3
    の電圧レベルシフト手段と、 前記第3の電圧レベルシフト手段の出力信号からDC電
    圧を取り出すための積分手段と、を具備することを特徴
    とするD/A変換装置。
  5. 【請求項5】 デジタル入力値をパルス密度変調信号に
    変換するPDM変調器と、 前記PDM変調器の出力をバッファリングし、動作電圧
    がVdd1である電圧バッファと、 前記電圧バッファの出力信号からDC電圧を取り出すた
    めの積分手段と、 前記電圧バッファの動作電圧Vdd1をA/D変換する
    ための電圧検出手段と、 前記電圧検出手段から求めた
    電圧値を用いて前記デジタル入力値の補正演算を行う演
    算手段と、を具備することを特徴とするD/A変換装
    置。
  6. 【請求項6】 前記電圧バッファに代えて、請求項2記
    載の第1の電圧レベルシフト手段を用いることを特徴と
    する請求項5記載のD/A変換装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧バッファに代えて、請求項3記
    載の第2の電圧レベルシフト手段を用いることを特徴と
    する請求項5に記載のD/A変換装置。
  8. 【請求項8】 前記電圧バッファに代えて、請求項4記
    載の第3の電圧レベルシフト手段を用いることを特徴と
    する請求項5に記載のD/A変換装置。
  9. 【請求項9】 デジタル入力値をパルス密度変調信号に
    変換するPDM変調器と、 第3の基準電圧を用いた直流増幅によって、前記PDM
    変調器の出力からリップル成分を除去するとともに、前
    記PDM変調器の出力に対する所定の電圧範囲への電圧
    レベルシフトを同時に行うアクティブフィルタと、を具
    備することを特徴とするD/A変換装置。
  10. 【請求項10】 前記PDM変調器に代えて、デジタル
    入力値をパルス幅変調信号に変換するPWM変調器を用
    いることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項記載
    のD/A変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007228729A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Onkyo Corp ディスク再生制御装置
JP2008017239A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Tomoaki Ueda Daコンバータおよびadコンバータ

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