JP2001332947A - 圧電体薄膜素子の製造方法及び圧電体薄膜素子 - Google Patents

圧電体薄膜素子の製造方法及び圧電体薄膜素子

Info

Publication number
JP2001332947A
JP2001332947A JP2000151307A JP2000151307A JP2001332947A JP 2001332947 A JP2001332947 A JP 2001332947A JP 2000151307 A JP2000151307 A JP 2000151307A JP 2000151307 A JP2000151307 A JP 2000151307A JP 2001332947 A JP2001332947 A JP 2001332947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric thin
film
base
semiconductor substrate
piezoelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000151307A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamada
朗 山田
Chisako Maeda
智佐子 前田
Shoji Miyashita
章志 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000151307A priority Critical patent/JP2001332947A/ja
Publication of JP2001332947A publication Critical patent/JP2001332947A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 同一基板上に形成される複数の圧電体薄膜素
子において、素子間の共振周波数の分布を抑えた圧電体
薄膜素子を提供する。 【解決手段】 下地部上に動作部を形成した圧電体薄膜
素子の製造方法において、表面と裏面とを備えた下地部
1,2を準備する準備工程(a)〜(d)と、該下地部
の該表面上の所定領域に下部電極、圧電体膜、上部電極
の積層構造を含む複数の動作部を形成する工程と、それ
ぞれの該動作部毎に該下地部を切断して複数の圧電体薄
膜素子とする工程とを含み、上記準備工程が、各圧電体
薄膜素子における、弾性波の音響的な伝搬距離が略一定
となるように、該下地部に元素を導入する元素導入工程
(b)〜(d)を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電体薄膜素子の
製造方法及びその構造に関し、特に、同一基板上に形成
される複数の圧電体薄膜素子において、素子間の共振周
波数の分布を抑えた圧電体薄膜素子の製造方法及びその
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、全体が200で表される圧電体
薄膜素子を示す。図5(a)は圧電体薄膜素子200の
上面図であり、図5(b)は、図5(a)のC−C方向
の断面図である。圧電体薄膜素子200はバルク波素子
であり、まず、半導体基板1上に、酸化シリコン等の絶
縁膜2が形成されている。絶縁膜2上には、下部電極
4、チタン酸鉛からなる圧電薄膜5、上部電極6が順次
形成されている。また、絶縁膜2上には、下部電極4に
接続された下部電極パッド7、上部電極6と接続された
上部電極パッド8が設けられている。上部電極6と上部
電極パッド8との間は、メッキ等により形成された架橋
部7により接続されている。また、半導体基板1の裏面
の中央部には、基板除去部10が設けられている。
【0003】圧電体薄膜素子200は、所定の周波数で
共振するように設計されるが、かかる共振周波数は、圧
電体薄膜素子200中における、弾性波の伝播速度と伝
播距離により決定される。更に言えば、圧電体薄膜素子
200に使用される材料が同じ場合には弾性波の伝播速
度は略一定であるため、共振周波数は、基板除去部14
上の、絶縁膜2、圧電薄膜5、上部及び下部電極4、6
の膜厚に大きく依存する。
【0004】図6は、複数の圧電体薄膜素子200を、
半導体基板1上に形成した状態を示す。圧電体薄膜素子
200の製造工程では、通常、複数の圧電体薄膜素子2
00を半導体基板1上に形成した後、これを分割して、
それぞれの圧電体薄膜素子200としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半導体基板1
上の絶縁膜2、圧電体膜5、上部及び下部電極4、6の
膜厚は、成膜装置の形状等の影響で、それぞれ、半導体
基板1の周辺部で、中央部に比べて薄くなる傾向にあ
る。特に、膜厚の比較的厚い絶縁膜2では、半導体基板
1の中央部と周辺部とで、膜厚の差が大きくなる。
【0006】図6は、複数の圧電体薄膜素子200を、
半導体基板1上に形成した状態を示であり、通常、この
ように、複数の圧電体薄膜素子200を半導体基板1上
に形成した後、これを分割して、単体の圧電体薄膜素子
200としている。また、図7は、図6に示す圧電体薄
膜素子200が形成された半導体基板1と絶縁膜2の断
面図である。
【0007】図7に示すように、絶縁膜2の膜厚が周辺
部で薄くなるため、中央部では、所定の共振周波数を有
する圧電体薄膜素子が得られる製造条件であっても、周
辺部の圧電体薄膜素子では、基板除去部10上に形成し
た絶縁膜2の膜厚が中央部より薄くなり、所定の共振周
波数が得られなくなる。図7では、明確化のために絶縁
膜2のみを記載したが、下部及び上部電極4、6、圧電
体膜5の膜厚も、周辺部において中央部より薄くなる。
周辺部に形成した素子において、所定の共振周波数が得
られないことは、製造歩留まりを向上させる上で大きな
問題であった。
【0008】なお、特開昭61−208916号公報で
は、表面波基板上にポリイミド系樹脂を塗布し、基板上
に形成された表面波装置の周波数調整方法が記載されて
いるが、これは、基板上に形成された各表面波装置に対
して、一様に周波数調整を行うものであり、基板上に形
成された素子に対して、部分的に周波数調整を行う本願
発明とは内容を異にする。
【0009】そこで、本発明は、周辺部においても、所
定の共振周波数が得られる圧電体薄膜素子の製造方法及
びその構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下地部上に動
作部を形成した圧電体薄膜素子の製造方法であって、表
面と裏面とを備えた下地部を準備する準備工程と、該下
地部の該表面上の所定領域に下部電極、圧電体膜、上部
電極の積層構造を含む複数の動作部を形成する工程と、
それぞれの該動作部毎に該下地部を切断して複数の圧電
体薄膜素子とする工程とを含み、上記準備工程が、各圧
電体薄膜素子における、弾性波の音響的な伝搬距離が略
一定となるように、該下地部に元素を導入する元素導入
工程を含むことを特徴とする圧電体薄膜素子の製造方法
である。かかる製造方法を用いることにより、複数の圧
電体薄膜素子間の共振周波数のばらつきを低減すること
ができる。この結果、圧電体薄膜素子の製造歩留まりを
向上させることができる。
【0011】本発明は、更に、上記下地部の上記裏面を
エッチングして、除去部を形成する工程を含み、上記準
備工程が、該除去部上における、該下地部に対して略垂
直方向の上記弾性波の音響的な伝搬距離が略一定となる
ように、該下地部に元素を導入する工程であることを特
徴とする製造方法でもある。かかる製造方法は、下地部
に対して略垂直方向の弾性波の伝搬経路を有するバルク
波素子等の作製に有利である。
【0012】上記弾性波の音響的な伝搬距離は、上記除
去部上における、上記下地部と上記動作部との音響的な
厚みであっても良い。
【0013】上記下地部が、半導体基板からなる場合、
上記元素導入工程は、該半導体基板中に上記元素を導入
して元素含有領域を形成する工程であることが好まし
い。
【0014】上記下地部が、半導体基板と、該半導体基
板上に形成された絶縁膜からなる場合、上記元素導入工
程は、該絶縁膜中に上記元素を導入して元素含有領域を
形成する工程であることが好ましい。
【0015】上記下地部が、酸化シリコンを主成分と
し、該下地部に導入される元素が、ボロン、リン、ゲル
マニウム、アルミニウム及びチタンからなる群から選択
される一の元素を含むことが好ましい。
【0016】上記下地部が、窒化シリコン、アルミニウ
ム酸化物、マグネシウム酸化物、ストロンチウムチタニ
ウム酸化物及びマグネシウムアルミニウム酸化物からな
る群から選択される一の材料を主成分とし、該下地部に
導入される元素が、ボロン及びリンから選択される一の
元素を含むことが好ましい。
【0017】上記圧電体膜は、チタン酸鉛、チタン酸ジ
ルコン酸鉛、酸化亜鉛、及び窒化アルミニウムから選択
される一の材料を主成分とすることが好ましい。
【0018】また、本発明は、下地部と動作部とを含む
圧電体薄膜素子であって、表面と裏面とを備えた下地部
と、該下地部の該表面上に順次積層された下部電極と、
圧電体膜と、上部電極とを含む動作部と、該下地部の該
裏面の、該動作部に対向する位置に設けられた除去部と
を備え、該下地部が、各圧電体薄膜素子における、弾性
波の音響的な伝搬距離が略一定となるように設けられ
た、元素含有領域を含むことを特徴とする圧電体薄膜素
子でもある。
【0019】上記下地部が、酸化物基板からなり、該酸
化物基板が、その表面側に、上記元素含有領域を含むも
のであっても良い。
【0020】上記下地膜が、半導体基板と、該半導体基
板の表面上に形成された絶縁膜からなり、該絶縁膜が、
その表面側に、上記元素含有領域を含むものであっても
良い。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.圧電体薄膜素子の
共振周波数は、上述のように、素子内を伝搬する弾性波
の伝搬速度と伝搬距離により決定される。ここで、弾性
波の伝搬速度は、以下の式1で表される。
【0022】 v = E/ρ (式1) v:弾性波の伝搬速度 E:ヤング率 ρ:弾性波が伝搬する材料の密度
【0023】式1から明らかなように、弾性波が伝搬す
る材料の密度(ρ)を変化させることにより、弾性波の
伝搬速度(v)を変化させることができる。しかしなが
ら、圧電体薄膜素子において、その具体的な手段は、従
来明らかではなかった。
【0024】これに対して、発明者らは鋭意研究の結
果、弾性波が伝搬する物質と、かかる物質に導入する元
素との組み合わせを適宜選択することにより、弾性波の
伝搬速度(v)を制御できることを見出し、本発明を完
成した。
【0025】なお、所定の材料中を弾性波が伝搬する場
合には、上記式1に従って伝搬速度(v)が変化する。
従って、材料の種類により変化した弾性波の伝搬速度を
元に計算した弾性波の伝搬距離を、音響的距離又は音響
的な伝搬距離とする。
【0026】例えば、図7に示す絶縁膜2では、周辺部
の膜厚が、中央部の膜厚に比較して薄くなっているが、
周辺部に所定の元素を導入することにより、中央部にお
ける膜厚方向の音響的距離と、周辺部における膜厚方向
の音響的距離とを略等しくすることができる。これによ
り、周辺部に形成した圧電体薄膜素子の共振周波数を、
中央部に形成した圧電薄膜素子と同様に、所定の周波数
とすることができる。
【0027】以下に、図1、2を用いながら、本実施の
形態にかかる圧電体薄膜素子の製造方法を説明する。図
1は、下地部の作製工程であり、本実施の形態では、下
地部は、半導体基板1と絶縁膜2から形成される。ま
ず、図1(a)に示すように、3インチの{100}シ
リコンからなる半導体基板1を準備する。続いて、テト
ラエチルオルソシリケートと酸素を反応ガスに用い、成
膜温度を300℃としたプラズマCVD法により、約
1.5μmの膜厚の二酸化シリコンからなる絶縁膜2を
半導体基板1の表面上に形成する。図7の場合と同様
に、絶縁膜2の膜厚は、中央部に対して、周辺部で約3
%薄くなっている。かかる絶縁膜2の膜厚分布は、CV
D装置の形状や、反応ガスの供給方向等に起因するもの
である。
【0028】次に、図1(b)に示すように、絶縁膜2
の表面上に、母材のSiO2に対して40mol%のB2
3分子を含む二酸化シリコン膜を、元素供給層13と
して形成する。元素供給層13の膜厚は、250nmと
する。この元素供給層13は、ボロンの供給源となる。
【0029】次に、図1(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィ技術と、イオンミリングを用いて、周辺部に
のみ元素供給層13が残るように、元素供給層13をエ
ッチングする。即ち、図7に示すように、絶縁膜2の膜
厚は、周辺部において、急激に薄くなるため、かかる周
辺部にのみ元素供給層13が残るように、エッチングを
行う。ここでは、半導体基板1の周囲から約15mmの
幅で、元素供給層13をドーナツ状に残した。
【0030】次に、図1(d)に示すように、半導体基
板1を拡散炉にいれて、熱処理を行う。熱処理条件は、
1200℃で3時間とする。かかる熱処理により、元素
供給層13は溶解し、絶縁膜2中にボロンが拡散する。
この結果、図1(d)に示すように、絶縁膜2の周辺部
に元素含有領域3が形成される。元素含有領域3のボロ
ン含有量をSIMSで測定したところ、約7%であっ
た。発明者らの知見によれば、酸化シリコンからなる絶
縁膜2中にボロンを導入すると、弾性波の音響的距離を
大きくすることができる。絶縁膜2の膜厚分布は、成膜
装置や成膜条件により決定されるため、予め、絶縁膜2
の膜厚分布を測定しておき、かかる分布を補正するよう
に元素含有領域3を形成する。
【0031】なお、本実施の形態では、元素供給層13
を形成し、元素供給層13中のボロンを絶縁膜2中に熱
拡散させて、元素含有領域3を形成したが、イオン注入
等の他の方法を用いて元素含有領域3を形成してもかま
わない。
【0032】図1(e)は、図1(d)の基板の上面図
である。絶縁膜2の周辺部に、約15mmの幅で、ドー
ナツ状の元素含有領域3が形成されている。
【0033】次に、かかる工程で作製した下地部上に、
従来と同様の工程により動作部を形成する。かかる工程
について、図2を参照しながら簡単に説明する。動作部
の作製工程では、まず、図1(d)の絶縁膜2上に、チ
タンからなる密着層(図示せず)、イリジウムを主成分
とする下部電極材料層(図示せず)を、電子ビーム蒸着
法で形成する。
【0034】次に、RFマグネトロンスパッタ法によ
り、成膜温度600℃で、チタン酸鉛からなる、圧電体
材料膜(図示せず)を形成する。圧電体材料膜の膜厚
は、例えば、1μmである。
【0035】次に、硝酸、塩酸、及びフッ酸を混同させ
た混酸を用いたエッチング、及びイオンミリングによ
り、下部電極材料層と圧電体材料膜とをパターンニング
する。これにより、下部電極4、及び下部電極4に接続
された下部電極パッド7、上部電極パッド8、更に、下
部電極4上に積層された圧電体膜5が形成される。
【0036】次に、蒸着によりチタンからなる密着層
(図示せず)、白金を主成分とする上部電極材料層(図
示せず)を形成し、リフトオフ法を用いてパターンニン
グして、圧電体膜5上に上部電極6を形成する。更に、
金メッキにより、上部電極6と上部電極パッド8とを接
続する架橋部9を形成する。
【0037】次に、動作部形成面を、ガラス板(図示せ
ず)上に、ワックスにより張り付けた後、半導体基板1
を裏面から研磨し、半導体基板1の厚さを0.38mm
から0.20mmに薄くする。
【0038】次に、チタンをマスクに用いて、70℃の
5wt%KOH水溶液に、半導体基板1を浸漬すること
により、動作部の裏面側の半導体基板1をエッチング
し、基板除去部10を形成する。
【0039】次に、半導体基板1をガラス板から剥が
し、半導体基板1をダイシングソーにより切断、分離
し、各圧電体薄膜素子100に分割する。
【0040】最後に、それぞれの圧電体薄膜素子100
を、例えば、200℃に保持し、圧電体膜5に150k
V・cmの電界を印加した状態で、30分間保持し、圧
電体膜5の圧電材料の分極処理を行う。以上の工程で、
圧電体薄膜素子100が完成する。
【0041】完成した圧電体薄膜素子100を、更に2
4時間以上放置した後、ネットワークアナライザによ
り、各圧電体薄膜素子100の周波数特性を測定した。
この結果、半導体基板1の中心部から切り出した圧電体
薄膜素子の共振周波数の平均は、1523MHzであっ
た。一方、周辺部(半導体基板1の外周から、15mm
以内の領域)から切り出した圧電体薄膜素子の共振周波
数は1491MHzであり、中心部の圧電体薄膜素子の
共振周波数に対して、約2.1%、低周波数側にシフト
していた。
【0042】これに対して、図5の従来構造では、周辺
部から得られた圧電体薄膜素子の共振周波数は、中央部
から得られた圧電体薄膜素子の共振周波数に対して、約
5.3%、低周波数側にシフトしており、本実施の形態
にかかる方法を用いることにより、周辺部における共振
周波数のシフトを、約2分の1に低減できることがわか
る。
【0043】このように、絶縁膜2の周辺部に元素含有
領域3を形成し、周辺部における音響的距離を大きくし
て、中央部における音響的距離に略等しくすることによ
り、半導体基板1上に形成した複数の圧電体薄膜素子1
00間の共振周波数のばらつきを小さくすることができ
る。
【0044】なお、絶縁膜2以外の下部電極4、圧電体
膜5、上部電極6等においても、半導体基板1の周辺部
と中央部とで、膜厚のばらつきがある。しかしながら、
絶縁膜2の膜厚が、他の膜に比べて共振周波数に大きな
影響を及ぼすため、絶縁膜2の膜厚方向の音響的距離が
略均一となるように、元素含有領域3を形成することに
より、圧電体薄膜素子100間の共振周波数のばらつき
を、大きく改善することができる。
【0045】また、圧電体膜5の膜厚のばらつきは、絶
縁膜2についで共振周波数に影響を及ぼす。従って、元
素含有領域3に拡散させる元素の量等を決定する場合
に、圧電体膜5の膜厚分布を考慮しても良い。また、絶
縁膜2等の膜厚分布は、一般に、3〜5%程度である
が、必ずしも、かかる膜厚分布のすべてを、元素含有領
域3により補正する必要はない。通常、共振周波数の変
化が、所望の共振周波数(中央部における共振周波数)
に対して、±2%程度におさまれば、圧電体薄膜素子1
00の外部に接続される容量素子等を用いて、所望の共
振周波数となるように調整できる。
【0046】このように、元素を導入する領域は、下地
部、即ち、半導体基板1又は絶縁膜2である。本実施の
形態のように、半導体基板1上に絶縁膜2が形成されて
いる場合は、絶縁膜2に元素を導入することが好まし
い。かかる構造を適用した素子としては、弾性表面波素
子、厚み振動等を用いるバルク波素子等がある。一方、
絶縁膜2を形成せずに、半導体基板1上に直接動作部を
形成する場合には、半導体基板1に直接元素を導入する
ことが好ましい。かかる構造は、特に、圧電体の高次振
動を用いる圧電複合共振構造を有する素子においては、
元素含有領域13の厚みを大きくできるために有利であ
る。また、弾性表面波素子に適用することもできる。
【0047】なお、動作部、即ち、圧電体膜5や下部又
は上部電極4、6に元素を導入することは、圧電体膜5
の圧電特性や、電極の抵抗値などに影響を与え、圧電体
薄膜素子10の素子特性を変えてしまうために好ましく
ない。
【0048】本実施の形態では、音響的距離を大きくす
るための母材と、導入元素との好ましい組み合わせにつ
いて、更に、以下のような組み合わせを見出した。下地
部には、上述のように、半導体基板1と絶縁膜2との積
層構造を使用する場合と、半導体基板1のみを使用する
場合とがある。
【0049】まず、下地部に、半導体基板1と絶縁膜2
との積層構造を使用する場合、半導体基板1は、その表
面に絶縁膜2を形成するため、特に材料は制限されな
い。物性が良く知られるシリコン、酸化マグネシウム等
は、異方性、等方性のいずれにもエッチング可能であ
り、多様な素子構造を形成する上で適している
【0050】一方、下地部に、半導体基板1のみを使用
する場合、即ち、半導体基板1上に、絶縁膜2を形成せ
ずに、直接、動作部を設ける場合は、半導体基板1は、
酸化マグネシウム、例えば、マグネシウムアルミニウム
化合物やストロンチウムチタン酸化物等のスピネル構造
酸化物であることが好ましい。これは、鉛を含有する圧
電体膜、例えば、チタン酸鉛系、チタン酸ジルコン酸鉛
系等の圧電薄膜を形成する際の、結晶配向性を制御する
上で好ましいからである。
【0051】また、半導体基板1として、シリコン酸化
物を使用することも可能である。かかる半導体基板1上
には、酸化亜鉛や、窒化アルミニウムなどの圧電体膜を
形成することが好ましい。この場合、シリコン酸化物か
らなる半導体基板1は安価であるため、製造コストの低
減に有利である。
【0052】また、下地部に導入される添加元素として
は、ボロン、リン、ゲルマニウム、アルミニウム、チタ
ン等が有効である。特に、ボロン、リン、ゲルマニウム
は、安定な原料が市販されており、使いやすいという利
点がある。
【0053】下地部に導入される元素量は、下地部を通
る弾性波の音響的距離を、所定の距離に変えることがで
きる量であれば良いが、特に、導入された元素が安定で
あり、耐湿性の劣化が無く、弾性波が伝搬した場合に音
響的損失が増大しない程度の元素量であることが好まし
い。
【0054】導入される元素量の最適値は、下地部の母
材と添加元素との組み合わせ、プロセス条件等に依存す
るため、一義的には決めにくい。しかし、プロセス上の
制御性等を考慮すれば、導入元素の量は、その元素を含
む化合物量として見積もった場合に、母材に対して、好
適には、0mol%より多く20mol%以下であり、
更に好適には、0mol%より多く12mol%以下で
ある。
【0055】下地部の母材と、導入元素の組み合わせ
は、母材が、酸化シリコンを主成分とする場合、導入元
素は、ボロン、ゲルマニウム及びリンからなる群から選
択される一種類以上の元素であることが好ましい。
【0056】特に、好ましい下地部の母材と、導入電素
の組み合わせを、以下に示す。下地部の母材が酸化シリ
コンで、導入元素がボロンの場合、SiO2に導入され
るB25の量として、好適には0mol%より多く35
mol%以下であり、更に好適には0mol%より多く
21mol%以下である。
【0057】下地部の母材が酸化シリコンで、導入元素
がゲルマニウムの場合、SiO2に導入されるGeO2
量として、好適には0mol%より多く35mol%以
下であり、更に好適には0mol%より多く25mol
%以下である。
【0058】なお、図1において、元素供給層13とし
て、30mol%のGeO2使用し、圧電体薄膜素子1
00を作製したところ、周辺部に形成した圧電体薄膜素
子の共振周波数は、中央部に形成した圧電体薄膜素子の
共振周波数に比べて、約3.4%低周波数側にシフトし
ていた。このように、導入元素にGeを用いても、共振
周波数のばらつきを抑制することができる。
【0059】下地部の母材が酸化シリコンで、導入元素
がアルミニウムの場合、SiO2に導入されるAl23
の量として、好適には0mol%より多く30mol%
以下であり、更に好適には0mol%より多く17mo
l%以下である。
【0060】下地部の母材が酸化シリコンで、導入元素
がチタンの場合、SiO2に導入されるTiO2の量とし
て、好適には0mol%より多く30mol%以下であ
り、更に好適には0mol%より多く13mol%以下
である。
【0061】下地部の母材が窒化シリコンで、導入元素
がボロンの場合、Si34に導入されるB25の量とし
て、好適には0mol%より多く30mol%以下であ
り、更に好適には0mol%より多く17mol%以下
である。
【0062】下地部の母材がアルミニウム酸化物で、導
入元素がボロンの場合、Al23に導入されるB25
量として、好適には0mol%より多く30mol%以
下であり、更に好適には0mol%より多く15mol
%以下である。
【0063】下地部の母材がマグネシウム酸化物で、導
入元素がボロンの場合、MgOに導入されるB25の量
として、好適には0mol%より多く25mol%以下
であり、更に好適には0mol%より多く12mol%
以下である。
【0064】下地部の母材がストロンチウムチタン酸化
物で、導入元素がボロンの場合、SrTiO3に導入さ
れるB25の量として、好適には0mol%より多く1
0mol%以下であり、更に好適には0mol%より多
く5mol%以下である。
【0065】下地部の母材がマグネシウムアルミニウム
酸化物で、導入元素がボロンの場合、MgAl24に導
入されるB25の量として、好適には0mol%より多
く20mol%以下であり、更に好適には0mol%よ
り多く12mol%以下である。
【0066】なお、圧電体膜5は、チタン酸鉛、チタン
酸ジルコン酸鉛、酸化亜鉛、窒化アルミニウムから選択
することが好ましい。これらの材料は、特殊な製造法、
加工法を必要とせず、製造プロセスに載せやすいからで
ある。
【0067】実施の形態2.本実施の形態にかかる圧電
体薄膜素子の製造方法を、図3を参照しながら説明す
る。まず、図3(a)に示すように、実施の形態1と同
様の工程で、3インチ{100}シリコンからなる半導
体基板1上に、二酸化シリコンからなる絶縁膜2を形成
する。
【0068】次に、図3(b)に示すように、P25
化合物に換算して45mol%のリンを含む二酸化シリ
コン膜を、元素供給層23として、絶縁膜2上に形成す
る。膜厚は、約250nmである。
【0069】次に、図3(c)に示すように、元素供給
層23を、中央部に直径25mmの領域が残るように、
イオンミリングにより除去する。
【0070】次に、半導体基板1を、1000℃で3時
間保持し、熱処理を行う。これにより、元素供給層23
は溶解し、絶縁膜2中にリンを拡散させ、図3(d)に
示すような元素含有領域3が形成される。図3(e)
は、図3(d)の上面図である。SIMS法を用いて、
元素含有領域3に含まれるリン含有量を測定したとこ
ろ、平均で約8%であった。
【0071】続いて、実施の形態1と同様に、元素含有
領域3が形成された絶縁膜2上に、複数の動作部が形成
される。但し、圧電体膜5の材料には、チタン酸ジルコ
ン酸鉛(Pb(Zr0.48Ti0.52)O3)が用いられ
た。半導体基板1を分割し、それぞれの圧電体薄膜素子
とした後、圧電体膜5に、100℃で、100kV・c
mの電界を30分間かけて、分極処理を行い、更に24
時間経過後に、共振周波数の測定を行った。この結果、
周辺部(周辺から15mm)に形成した圧電体薄膜素子
の共振周波数は、中央部に形成した圧電体薄膜素子の共
振周波数に比べて、約2.9%低周波数側にシフトして
いた。このように、本実施の形態にかかる方法のよう
に、中央部に元素含有領域3を形成して音響的距離を小
さくし、周辺部の音響的距離と略等しくすることによっ
ても、共振周波数のばらつきを抑制することができる。
【0072】下地部の母材と、導入元素の組み合わせと
しては、以下のような組み合わせが好ましい。上述のよ
うに、下地部の母材が酸化シリコンで、導入元素がリン
の場合、SiO2に導入されるP25の量として、好適
には0mol%より多く45mol%以下であり、更に
好適には0mol%より多く28mol%以下である。
【0073】下地部の母材が窒化シリコンで、導入元素
がリンの場合、Si34に導入されるP25の量とし
て、好適には0mol%より多く25mol%以下であ
り、更に好適には0mol%より多く12mol%以下
である。
【0074】下地部の母材がアルミニウム酸化物で、導
入元素がリンの場合、Al23に導入されるP25の量
として、好適には0mol%より多く20mol%以下
であり、更に好適には0mol%より多く12mol%
以下である。
【0075】下地部の母材がマグネシウム酸化物で、導
入元素がリンの場合、MgOに導入されるP25の量と
して、好適には0mol%より多く20mol%以下で
あり、更に好適には0mol%より多く12mol%以
下である。
【0076】下地部の母材がマグネシウムアルミニウム
酸化物で、導入元素がリンの場合、MgAl24に導入
されるP25の量として、好適には0mol%より多く
20mol%以下であり、更に好適には0mol%より
多く12mol%以下である。
【0077】実施の形態3.図4に本実施の形態にかか
る圧電体薄膜素子101を示す。図4(a)は、圧電体
薄膜素子101の上面図であり、図4(b)は、図4
(a)のB−B方向の断面図である。
【0078】本実施の形態にかかる圧電体薄膜素子10
1では、下地部は、上記実施の形態1、2にような方法
で形成する。
【0079】次に、下部電極材料層(図示せず)を形成
し、イオンミリングを用いてパターンニングし、下部電
極14と下部電極バッド17とを形成した。
【0080】次に、RFマグネトロンスパッタ法によ
り、150℃で酸化亜鉛膜(図示せず)を作製し、これ
を硝酸と塩酸の混酸でエッチングしてパターンニングす
ることにより、圧電体膜15とした。圧電体膜15の膜
厚は、1μmである。
【0081】この上に、DCスパッタ法により、アルミ
ニウム層(図示せず)を蒸着し、これをリフトオフ法に
よりパターンニングして、圧電体膜15上に上部電極1
3を形成した。
【0082】このように、本実施の形態では、下部電極
14と接続された下部電極パッド17は、元素供給領域
3を含む絶縁膜2上に形成されている。一方、上部電極
16と接続された上部電極パッド18は、圧電体膜15
上に形成されている。
【0083】本実施の形態にかかる圧電体薄膜素子10
1について、共振周波数を測定したところ、周辺部(周
辺から15mm以内の領域)に形成した圧電体薄膜素子
の共振周波数は、中央部に形成した圧電体薄膜素子の共
振周波数に比べて、約3.1%低周波数側にシフトして
いた。このように、本実施の形態にかかる構造の圧電体
薄膜素子101に対しても、共振周波数のばらつきを抑
制することができる。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる製造方法を使用することにより、圧電体薄膜素
子の共振周波数のばらつきを低減でき、製造歩留まりを
向上できる。
【0085】特に、下地部の材料に対して、導入元素を
適宜選択することにより、下地部の材料が変わった場合
にも、共振周波数のばらつきを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる圧電体薄膜素
子の製造工程である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる圧電体薄膜素
子である。
【図3】 本発明の実施の形態2にかかる圧電体薄膜素
子の製造工程である。
【図4】 本発明の実施の形態3にかかる圧電体薄膜素
子である。
【図5】 従来の圧電体薄膜素子である。
【図6】 従来の半導体基板の上面図である。
【図7】 従来の半導体素子の断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板、2 絶縁膜、3 元素含有領域、4
下部電極、5 圧電体膜、6 上部電極、7 下部電極
パッド、8 上部電極パッド、9 架橋部、10 基板
除去部、13 元素供給膜、100 圧電体薄膜素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/22 H01L 41/18 101Z H03H 9/17 41/22 Z (72)発明者 宮下 章志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F058 BA20 BC02 BF07 BF25 BF29 BH01 BJ10 5J108 CC04 EE03 KK01 KK02 MM11 MM14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地部上に動作部を形成した圧電体薄膜
    素子の製造方法であって、 表面と裏面とを備えた下地部を準備する準備工程と、 該下地部の該表面上の所定領域に下部電極、圧電体膜、
    上部電極の積層構造を含む複数の動作部を形成する工程
    と、 それぞれの該動作部毎に該下地部を切断して複数の圧電
    体薄膜素子とする工程とを含み、 上記準備工程が、各圧電体薄膜素子における、弾性波の
    音響的な伝搬距離が略一定となるように、該下地部に元
    素を導入する元素導入工程を含むことを特徴とする圧電
    体薄膜素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 更に、上記下地部の上記裏面をエッチン
    グして、除去部を形成する工程を含み、 上記準備工程が、該除去部上における、該下地部に対し
    て略垂直方向の上記弾性波の音響的な伝搬距離が略一定
    となるように、該下地部に元素を導入する工程であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記弾性波の音響的な伝搬距離が、上記
    除去部上における、上記下地部と上記動作部との音響的
    な厚みであることを特徴とする請求項2に記載の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上記下地部が、半導体基板からなり、 上記元素導入工程が、該半導体基板中に上記元素を導入
    して元素含有領域を形成する工程であることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記下地部が、半導体基板と、該半導体
    基板上に形成された絶縁膜からなり、 上記元素導入工程が、該絶縁膜中に上記元素を導入して
    元素含有領域を形成する工程であることを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記下地部が、酸化シリコンを主成分と
    し、該下地部に導入される元素が、ボロン、リン、ゲル
    マニウム、アルミニウム及びチタンからなる群から選択
    される一の元素を含むことを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記下地部が、窒化シリコン、アルミニ
    ウム酸化物、マグネシウム酸化物、ストロンチウムチタ
    ニウム酸化物及びマグネシウムアルミニウム酸化物から
    なる群から選択される一の材料を主成分とし、該下地部
    に導入される元素が、ボロン及びリンから選択される一
    の元素を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記圧電体膜が、チタン酸鉛、チタン酸
    ジルコン酸鉛、酸化亜鉛、及び窒化アルミニウムから選
    択される一の材料を主成分とすることを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 下地部と動作部とを含む圧電体薄膜素子
    であって、 表面と裏面とを備えた下地部と、 該下地部の該表面上に順次積層された下部電極と、圧電
    体膜と、上部電極とを含む動作部と、 該下地部の該裏面の、該動作部に対向する位置に設けら
    れた除去部とを備え、 該下地部が、各圧電体薄膜素子における、弾性波の音響
    的な伝搬距離が略一定となるように設けられた、元素含
    有領域を含むことを特徴とする圧電体薄膜素子。
  10. 【請求項10】 上記下地部が、酸化物基板からなり、
    該酸化物基板が、その表面側に、上記元素含有領域を含
    むことを特徴とする請求項9に記載の圧電体薄膜素子。
  11. 【請求項11】 上記下地膜が、半導体基板と、該半導
    体基板の表面上に形成された絶縁膜からなり、該絶縁膜
    が、その表面側に、上記元素含有領域を含むことを特徴
    とする請求項9に記載の圧電体薄膜素子。
JP2000151307A 2000-05-23 2000-05-23 圧電体薄膜素子の製造方法及び圧電体薄膜素子 Pending JP2001332947A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000151307A JP2001332947A (ja) 2000-05-23 2000-05-23 圧電体薄膜素子の製造方法及び圧電体薄膜素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000151307A JP2001332947A (ja) 2000-05-23 2000-05-23 圧電体薄膜素子の製造方法及び圧電体薄膜素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001332947A true JP2001332947A (ja) 2001-11-30

Family

ID=18656890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000151307A Pending JP2001332947A (ja) 2000-05-23 2000-05-23 圧電体薄膜素子の製造方法及び圧電体薄膜素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001332947A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011034136A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 住友電気工業株式会社 基板、基板の製造方法、sawデバイスおよびデバイス
JP2011066818A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Sumitomo Electric Ind Ltd 基板、sawデバイスおよびデバイス
US8614535B2 (en) 2010-09-07 2013-12-24 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Substrate, manufacturing method of substrate and saw device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011034136A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 住友電気工業株式会社 基板、基板の製造方法、sawデバイスおよびデバイス
JP2011066818A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Sumitomo Electric Ind Ltd 基板、sawデバイスおよびデバイス
CN102498667A (zh) * 2009-09-18 2012-06-13 住友电气工业株式会社 基板、基板的制造方法、saw器件以及器件
US8614535B2 (en) 2010-09-07 2013-12-24 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Substrate, manufacturing method of substrate and saw device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4345049B2 (ja) 薄膜音響共振器及びその製造方法
JP4636292B2 (ja) 電子部品及び電子部品の製造方法
EP0616426B1 (en) Surface acoustic wave device having a lamination structure
US4456850A (en) Piezoelectric composite thin film resonator
JP4917711B2 (ja) 金属層の上にピエゾ電子材料層が堆積された電子デバイスを製造する方法
WO2005060091A1 (ja) 圧電薄膜デバイスの製造方法および圧電薄膜デバイス
JP2007028669A (ja) 薄膜音響共振器の製造方法
US20150295556A1 (en) Temperature compensated bulk acoustic wave resonator with a high coupling coefficient
US20050035829A1 (en) Electronic component and method for manufacturing the same
JP2002043646A (ja) 薄膜、薄膜の製造方法および電子部品
JPWO2004088840A1 (ja) 圧電薄膜デバイス及びその製造方法
JP2002372974A (ja) 薄膜音響共振器及びその製造方法
CN117118388B (zh) 一种多层复合晶圆及薄膜弹性波器件
JP2001332947A (ja) 圧電体薄膜素子の製造方法及び圧電体薄膜素子
JP2004088706A (ja) エッチング方法及びその方法によって成形されたエッチング成形品
JP4730383B2 (ja) 薄膜音響共振器及びその製造方法
JP2001168674A (ja) 圧電共振子及び電子機器
JP2002151754A (ja) 圧電体薄膜素子及びその製造方法
JP2002344280A (ja) 圧電薄膜素子とその製造方法
US6376889B1 (en) Dielectric thin film element and process for manufacturing the same
JPH10200369A (ja) 圧電薄膜共振子
JPH10209794A (ja) 圧電薄膜共振子
JP3714082B2 (ja) ランガサイト系単結晶基板の製造方法、ランガサイト系単結晶基板および圧電デバイス
JPS61218214A (ja) 圧電薄膜共振子
JPH04363904A (ja) 圧電薄膜共振子