JP2001332786A - ガスレーザ用電極、その電極を用いたレーザチャンバ及びガスレーザ装置 - Google Patents

ガスレーザ用電極、その電極を用いたレーザチャンバ及びガスレーザ装置

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JP2001332786A JP2001052312A JP2001052312A JP2001332786A JP 2001332786 A JP2001332786 A JP 2001332786A JP 2001052312 A JP2001052312 A JP 2001052312A JP 2001052312 A JP2001052312 A JP 2001052312A JP 2001332786 A JP2001332786 A JP 2001332786A
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Takayuki Yabu
隆之 薮
Kazu Mizoguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極(放電特性)の劣化を抑制して、安定し
たレーザ出力を得ることのできるガスレーザ用電極を提
供する。 【解決手段】 アノード3は、電極の劣化を抑制するた
めに、放電部3aの表面に誘電体4がコーティングされ
ている。誘電体4には、例えばフッ化カルシウム、フッ
化ストロンチウムなどのフッ化物が用いられる。また、
誘電体4は、アノード3の放電部3aにおいてハロゲン
ガスの侵食を発生させず、かつ導電性を確保することが
できる厚み(例えば、0.005mm〜1.5mmの範
囲)をもって、単一のフッ化物が均一で緻密に形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザガスを励起
させるガスレーザ用電極、その電極を用いたレーザチャ
ンバ及びガスレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エキシマレーザ装置等のガスレーザ装置
には、レーザチャンバ内に、該レーザチャンバ内に封入
されたレーザガスを励起させてレーザ発振させるため
に、レーザ光の光軸を挟んで対向して配置される主放電
電極と、該主放電電極間で放電を発生し易くさせるため
に、これらの電極間の空間を予備電離する予備電離電極
とが設けらている。レーザガスとしては例えば希ガスと
ハロゲンガスの混合ガスが用いられる。
【0003】このようなガスレーザ装置では、予備電離
電極によって主放電電極間が予備電離されることによ
り、この主放電電極間で放電が発生してレーザガスが励
起され、レーザ発振される。なお、周知のように、主放
電電極間において安定した放電が行われることにより、
レーザ発振も安定し、結果的に安定したレーザ出力が得
られる。
【0004】ところで、このようなガスレーザ装置に用
いられる主放電電極としては、実開昭61−17476
4号公報(以下、文献1という)、特開昭62−199
078号公報(以下、文献2という)および特開昭63
−227069号公報(以下、文献3という)に記載さ
れたものが知られている。
【0005】上記文献1に記載のものは、大きなレーザ
出力を得るために、主放電電極とアーク放電電極(予備
電離電極に相当)との間隔を短くした場合でも、主放電
電極とアーク放電電極間で放電が発生しないように、主
放電電極における主放電部を除いた側面部分に絶縁物を
密着被覆している。
【0006】また、上記文献2に記載のものは、主放電
電極近傍における強い紫外線、イオン、電子などが多量
に発生することによるレーザ管内壁や放電用部材の腐
食、封入ガスの劣化等の不具合を抑制するために、レー
ザ管もしくは放電用部材の少なくとも一部にハロゲン耐
食性樹脂層をコーティングしている。
【0007】さらに、上記文献3に記載のものは、主放
電電極における主放電電極中央の平面部で安定したグロ
ー放電が得られ、また主放電電極端部での絶縁破壊やア
ークを抑制するために、主放電電極の端部たとえば端部
局面部に絶縁物を装着している。
【0008】また、これらの文献に記載されたもの以外
の主放電電極としては、アノードとカソードから構成さ
れる主放電電極におけるカソード表面に誘電体薄膜を塗
布した主放電電極が知られている。これは、カソード表
面に誘電体薄膜を塗布することにより、放電開始電圧が
低下する現象を利用して、放電の衝撃によるアノードの
劣化(電極の変形)を低減させるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た文献1〜3の主放電電極では、放電の衝撃によるアノ
ード表面の変形(凹凸状に変形)、アノード表面でのハ
ロゲンガスの侵食に起因する電極材料のハロゲン化によ
る電極の変質により、レーザ出力特性などが急激に変化
し、初期特性を維持することが難しい。すなわち安定し
た所望のレーザ出力特性を得ることができない。
【0010】例えば、クリプトンフッ素(KrF)エキ
シマレーザや、アルゴンフッ素(ArF)エキシマレー
ザ等のエキシマレーザ装置に用いられるレーザチャンバ
内に設けられる主放電電極では、レーザ発振動作が繰り
返されることにより、希ガス(クリプトンKr、アルゴ
ンAr)とハロゲンガス(フッ素F2)からなる混合ガ
ス(レーザガス)に含まれるフッ素(F2)と、アノー
ドの放電部とが反応して、アノードがハロゲン化(この
場合はフッ化)される。これと同時に、アノードの放電
部が平坦な状態から凹凸状に変形してくる。
【0011】これによって主放電電極間での放電が不安
定となり、レーザの出力エネルギーが低下して、所望の
レーザ出力特性を得ることができないという問題点があ
る。
【0012】この問題点に対処するために、レーザチャ
ンバ内のガス圧を上げたり、主放電電極間に印加する電
圧を上げるなどの処置を講ずる必要があり、場合によっ
ては劣化したアノード(または主放電電極)を交換しな
ければならず、作業性が悪かった。また、劣化した電極
を新規な電極と交換した場合でも、上記同様の問題点が
発生することには変わりはなく、結果的に、電極交換の
サイクルも頻繁に発生することになり、メンテナンスコ
ストの上昇を招いていた。
【0013】ところで、カソード表面に誘電体薄膜を塗
布した主放電電極においても、アノードにおけるカソー
ドとの間で放電が行われる放電部にはコーティングが施
されていないので、上記同様に、放電の衝撃によるアノ
ードの劣化(電極の変形)、電極材料のハロゲン化(例
えばフッ化)による電極(アノード)の変質により、安
定したレーザ出力特性を得ることができないという問題
点がある。
【0014】そこで、本発明は、電極(放電特性)の劣
化を抑制して、安定したレーザ出力を得ることのできる
ガスレーザ用電極を提供することを第1の解決課題とす
る。
【0015】また、本発明は、電極(放電特性)の劣化
を抑制して、安定したレーザ出力を得ることのできるガ
スレーザ用電極を用いたレーザチャンバを提供すること
を第2の解決課題とする。
【0016】さらに、本発明は、電極(放電特性)の劣
化を抑制して、安定したレーザ出力を得ることのできる
ガスレーザ用電極を用いたレーザチャンバを搭載したガ
スレーザ装置を提供することを第3の解決課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段、作用および効果】上記第
1の解決課題を達成するため、第1の発明では、対向し
て配置されるカソードとアノードとを有し、これらの電
極間で放電することによりレーザガスを励起させるガス
レーザ用電極において、前記アノードは、前記カソード
との間で放電が行われる部位に、誘電体または絶縁体が
コーティングされていることを特徴とする。
【0018】また、第2の発明では、第1の発明におい
て、前記誘電体または絶縁体は、前記部位において前記
レーザガスの侵食を発生させず、かつ導電性を確保する
ことができる厚みをもって形成されていることを特徴と
する。
【0019】また、第3の発明では、第1または第2の
発明において、前記誘電体または絶縁体は、金属微粒子
が混合された誘電体または絶縁体であることを特徴とす
る。
【0020】第1、第2及び第3の発明を図1を参照し
て説明する。
【0021】ガスレーザ用電極1においては、カソード
2は金属材料のみで形成されているものの、アノード3
は、電極の劣化を抑制するために、詳細については後述
するが、図1(a)に示すようにカソード2との間で放
電が行われる部位(以下、放電部という)3aに誘電体
(または絶縁体)4がコーティングされている。
【0022】フッ素系のハロゲンガスを採用するガスレ
ーザ装置に用いられるガスレーザ用電極1のアノード3
にコーティングする材料(誘電体)としてはフッ化物を
用いる。なお、フッ化物の中でも蒸気圧の低い物質であ
れば、より一層良い。
【0023】具体的には、コーティング材料としての誘
電体4としては、フッ化カルシウム(CaF2)、フッ
化ストロンチウム(SrF2)、フッ化マグネシウム
(MgF2)、フッ化銅(CuF2)、フッ化アルミニ
ウム(AlF3)、フッ化ニッケル(NiF3)、フッ
化コバルト(CoF3)、フッ化鉄(FeF3)などの
フッ化物がある。なお、これらのフッ化物のうち、蒸気
圧の低い物質であるCaF2、SrF2を用いる方がよ
り好ましい。また、耐フッ素性を持つ酸化アルミニウム
(アルミナ=Al203)や窒化アルミニウム(Al
N)でも良い。
【0024】また、誘電体4は、アノード3の放電部3
aにおいてレーザガス中のハロゲンガスの侵食を発生さ
せず、かつ導電性を確保することができる厚み(つま
り、カソード2とアノード3との間で放電を発生させる
程度の厚み)、例えば0.005mm〜1.5mm、さ
らに望ましくは0.1mm〜1mmの範囲中の所望の値
をもって、単一のフッ化物が均一で緻密に形成されてい
る。
【0025】さらに、誘電体4は、単一のフッ化物が均
一で緻密に形成された膜でも良いし、例えばアルミナ
(Al203)などの誘電体に、電極の導電性を確保す
るために電極材料(アノード3の材質と同一の材料)あ
るいは該電極材料とは異なる金属であって電気伝導性の
良い金属(銅、アルミニウム、コバルト、ニッケル、ス
トロンチウム、鉄など)の微粒子を混ぜた混合材料で形
成された膜でも良い。
【0026】以上説明したように、第1及び第2の発明
によれば、アノードにおけるカソードとの間で放電が行
われる部位での、レーザガスによる侵食や放電の衝撃に
よる変形を抑制することができ、よって安定した放電を
行うことができる。
【0027】また、第3の発明によれば、第1及び第2
の発明と比較してアノードの導電性を確保することがで
き、より安定した放電を行うことができる。
【0028】また、上記課題を解決するため、第4の発
明では、第1または第2の発明において、前記誘電体ま
たは絶縁体は、空孔を有する誘電体または絶縁体である
ことを特徴とする。
【0029】この第4の発明を図3を参照して説明す
る。
【0030】誘電体4は、図3に示すように、アノード
3の導電性を確保するために、例えば直径が0.1mm
程度の空孔を有するような不均一な膜で形成されてい
る。
【0031】第4の発明によれば、上記第3の発明と同
様に、第1及び第2の発明と比較してアノードの導電性
を確保することができ、より安定した放電を行うことが
できる。
【0032】さらに、上記課題を解決するため、第5の
発明では、対向して配置されるカソードとアノードとを
有し、これらの電極間で放電することによりレーザガス
を励起させるガスレーザ用電極において、前記アノード
の電極材質にフッ化膜を形成する単体金属または合金を
ドープしたことを特徴とする。
【0033】この第5の発明を図1を参照して説明す
る。
【0034】レーザチャンバに取り付けるべきガスレー
ザ用電極1のアノード3に、例えばカルシウム(Ca)
やストロンチウム(Sr)など、強いフッ化膜を形成す
ることが可能な元素である所望の単体金属をドープす
る。次に、フッ化膜ができる以前にアノード3に上記所
望の単体金属がドープされた状態のガスレーザ用電極1
をレーザチャンバに取り付ける。続いて、カソード2と
アノード3間に所定の電圧を印加することにより、これ
らの電極間で放電を発生させてレーザガスを励起させ、
レーザ発振させる。
【0035】そして、このようにしてレーザ発振が行わ
れると、アノード3の放電部3aの表面だけが加熱され
て、該放電部3a以外の部位(放電が行われない部位)
に比べてフッ化が進む。その結果、アノード3の放電部
3aの表面に特にフッ化膜が厚く生成される。たとえ
ば、上記単体金属(CaあるいはSr)をドープした場
合には、フッ化カルシウム(CaF2)やフッ化ストロ
ンチウム(SrF2)などのフッ化膜が形成される。
【0036】以上説明したように、第5の発明によれ
ば、上記第1及び第2の発明と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0037】また、上記第2の解決課題を達成するた
め、第6の発明に係るレーザチャンバでは、上記第1乃
至第5の発明のうちの何れかの発明のガスレーザ用電極
を用いている。
【0038】次に、第6の発明を図1、図3、図4乃至
図6を参照して説明する。
【0039】レーザチャンバ10は、例えばアルミニウ
ムにニッケルメッキを施すことによって構成した容器で
ある。このレーザチャンバ10内部には、図5に示すよ
うに、光軸Lを挟んで互いに上下となる位置に一対の電
極ホルダ20、30を設けている。電極ホルダ20には
上記図1(a)、(b)に示したカソード2が保持され
ており、また電極ホルダ30には上記図1(a)、
(b)または図3(a)、(b)または図4(a)、
(b)に示したアノード3が保持されている。
【0040】以上説明したように、第6の発明によれ
ば、アノードにおけるカソードとの間で放電が行われる
部位での、レーザガスによる侵食や放電の衝撃による変
形を抑制することができ、よって安定した放電を行うこ
とができるレーザチャンバを提供することができる。
【0041】さらに、上記第3の解決課題を達成するた
め、第7の発明に係るガスレーザ装置では、上記第6の
発明のレーザチャンバを搭載している。
【0042】次に、第7の発明を図5及び図7を参照し
て説明する。ガスレーザ装置は、図5または図7に示し
たレーザチャンバ10を有している。
【0043】以上説明したように、第7の発明によれ
ば、アノードにおけるカソードとの間で放電が行われる
部位での、レーザガスによる侵食や放電の衝撃による変
形を抑制することができ、よって安定した放電を行うこ
とにより、安定したレーザ出力を得ることができるガス
レーザ装置を提供することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0045】図1(a)はガスレーザ用電極1の要部断
面を示す断面図であり、図1(b)は図1(a)に示し
たガスレーザ用電極1のX−X断面を示す断面図であ
る。
【0046】ガスレーザ用電極1は、図1(a)、
(b)に示すようにカソード2とアノード3とから構成
されており、これらの電極は、たとえばエキシマレーザ
装置等のガスレーザ装置におけるレーザチャンバ内に、
レーザ光の光軸を挟んで対向して配置される。これら各
電極2、3のレーザチャンバ内での配置そのものは、従
来と同様の配置関係で配置することができるので、ここ
では、その説明については省略する。なお、ガスレーザ
用電極1を用いたガスレーザ装置については後述する。
【0047】ところで、上記レーザチャンバ内には、例
えば、希ガス(クリプトンKr、アルゴンAr)とハロ
ゲンガス(フッ素F2)からなる混合ガス(クリプトン
フッ素KrF、アルゴンフッ素ArF)や、希ガス(キ
セノンXe)とハロゲンガス(塩化水素HCl)からな
る混合ガス(キセノン塩素XeCl)が封入される。
【0048】ガスレーザ用電極1においては、カソード
2は金属材料のみで形成されているものの、アノード3
は、電極の劣化を抑制するために、詳細については後述
するが、図1(a)に示すようにカソード2との間で放
電が行われる部位(以下、放電部という)3aに誘電体
(または絶縁体)4がコーティングされている。ここ
で、コーティングの物質は誘電体または絶縁体のいずれ
でも良いが、以下の説明においては、誘電体4として説
明する。
【0049】次に、アノード3に対するコーティング処
理について詳細に説明する。ここでは、コーティングの
材質、その厚み、さらにその方法について順に説明す
る。
【0050】1:コーティング材質 誘電体4の材質としては、上記レーザチャンバ内に封入
されるハロゲンガスが、フッ素系(フッ素F2)の場合
にはフッ化物が有効であり、また塩素系(塩化水素HC
l)の場合は塩化物系が有効である。この理由として
は、アノード3の放電部3aの劣化は、ハロゲンガスの
侵食(フッ素系の場合では例えばフッ素F2とアノード
3との反応)による電極材料のハロゲン化(フッ素系の
場合では例えばフッ化)による変質が主原因であるから
である。
【0051】従って、フッ素系のハロゲンガスを採用す
るガスレーザ装置に用いられるガスレーザ用電極1のア
ノード3にコーティングする材料つまり誘電体4として
はフッ化物が有効である。
【0052】具体的には、誘電体4としては、例えば、
フッ化カルシウム(CaF2)、フッ化ストロンチウム
(SrF2)、フッ化マグネシウム(MgF2)、フッ
化銅(CuF2)、フッ化アルミニウム(AlF3)、
フッ化ニッケル(NiF3)、フッ化コバルト(CoF
3)、フッ化鉄(FeF3)などのフッ化物がある。な
お、これらのフッ化物のうち、蒸気圧の低い物質である
CaF2、SrF2を用いる方がより好ましい。また、
耐フッ素性を持つ酸化アルミニウム(アルミナ=Al2
03)や窒化アルミニウム(AlN)でも良い。
【0053】2:コーティングの厚み 誘電体4は、アノード3の放電部3aにおいてレーザガ
スに含まれるハロゲンガスの侵食を発生させず、かつ導
電性を確保することができる厚み(つまりカソード2と
アノード3との間で放電を発生させる程度の厚み)をも
って形成されている。この厚さは、前記条件を満たすべ
く、例えば0.005mm〜1.5mm、さらに望まし
くは0.1mm〜1mmの範囲中の所望の値が適用され
る。
【0054】勿論、上記誘電体4の厚さは、当該誘電体
の材質に応じて、上記条件を満たすべく許容範囲中の所
望の値が適用されることになる。
【0055】3:コーティング方法 アノード3へのコーティングの方法としては、溶射、爆
射、フィジカルベーパデポジション(PVD)、ケミカ
ルベーパデポジション(CVD)、プラズマ蒸着等によ
り薄膜を生成する方法(第1の方法)と、電極材質に単
体金属または合金をドープし、フッ素雰囲気中でフッ化
膜を生成する方法(第2の方法)とがある。
【0056】上記ドープする単体金属としては、アルミ
ニウム(Al)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム
(Sr)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、ニッケ
ル(Ni)、コバルト(Co)、鉄(Fe)等、強いフ
ッ化膜を作ることが可能な元素が好ましい。ドープする
割合は、母材に対して0.01〜50%が望まれる。
【0057】ここで、上記第2の方法について説明す
る。この第2の方法では、最初に、レーザチャンバに取
り付けるべきガスレーザ用電極1のアノード3に上述し
た金属群における所望の金属、例えばカルシウム(C
a)あるいはストロンチウム(Sr)をドープする。次
に、フッ化膜ができる以前にアノード3に上記所望の金
属がドープされた状態のガスレーザ用電極1をレーザチ
ャンバに取り付ける。続いて、カソード2とアノード3
間に所定の電圧を印加することにより、これらの電極間
で放電を発生させてレーザガスを励起させ、レーザ発振
させる。
【0058】そして、このようにしてレーザ発振が行わ
れると、アノード3の放電部3aの表面だけが加熱され
て、該放電部3a以外の部位(放電が行われない部位)
に比べてフッ化が進む。その結果、アノード3の放電部
3aの表面に特にフッ化膜が厚く生成される。たとえ
ば、上記単体金属(CaあるいはSr)をドープした場
合には、フッ化カルシウム(CaF2)やフッ化ストロ
ンチウム(SrF2)などのフッ化膜が形成される。
【0059】なお、ここでは、レーザチャンバとそこに
組み込むガスレーザ用電極1とを対にした状態で、アノ
ード3に対するフッ化を行うようにしているが、このフ
ッ化は、フッ化対象のガスレーザ用電極またはアノード
毎に、上記同様に、フッ化処理するための専用のレーザ
チャンバで行うようにしても良い。そして、コーティン
グが終了した後、専用のレーザチャンバからガスレーザ
用電極またはアノードを取り出して、新たなレーザチャ
ンバ内に組み込む。
【0060】ここで、上述したようにして誘電体4がコ
ーティングされたガスレーザ用電極1を用いたガスレー
ザ装置における、レーザの出力エネルギーとパルス数と
の関係を表す特性を図2に示す。
【0061】図2において、実線の曲線は本発明のガス
レーザ用電極1を用いた場合の特性を示し、一点鎖線の
曲線は従来のガスレーザ用電極(アノードの放電部に誘
電体が未コーティンのもの)を用いた場合の特性を示し
ている。
【0062】なお、図2においては、時点t1でのレー
ザのパルス数<時点t2でのレーザのパルス数<時点t
nでのレーザのパルス数の関係が成立している。
【0063】本発明のガスレーザ用電極1を用いた場合
は、図2から明らかなように、時点t1でのレーザの初
期特性つまりレーザの出力エネルギーE1と、レーザの
パルス数が多くなった(つまりレーザ発振動作の累積時
間が多くなった)時点tnでのレーザの出力エネルギー
E2との差(性能差)を、従来の場合における時点t1
での出力エネルギーE3と時点tnでの出力エネルギー
E4との差と比較して、小さく抑制することができる。
【0064】また、レーザの出力エネルギーそのもの
も、図2から明らかなように、時点t2から時点tnの
期間中においては、従来の場合と比較して高出力が得ら
れる。
【0065】すなわち、本発明のガスレーザ用電極1を
用いた場合は、長期間に渡って安定したレーザ出力を得
ることが可能となる。
【0066】この理由としては、上述したようにアノー
ド3の放電部3aに誘電体4をコーティングしたため、
放電部3aが保護された状態となり、放電の衝撃による
放電部3aの変形が抑制されると共に、アノード3(放
電部3a)とハロゲンガス(例えばフッ素F2)との反
応が抑制(ハロゲンガスの侵食に起因する電極材料のハ
ロゲン化、例えばフッ化が抑制)されることとなり、結
果的に、アノードの変質等に基づく電極(アノード)の
劣化を抑制することができるからである。
【0067】このためカソード2とアノード3間で安定
した放電が行われることになり、これに伴ってレーザ発
振も安定し、結果的に安定したレーザ出力が得られる。
【0068】次に、アノード3にコーティングされる誘
電体4の変形例について説明する。
【0069】すなわち、上述した実施形態では、単一の
フッ化物が均一で緻密な膜で形成される誘電体をコーテ
ィングするようにしているが、これに限定されることな
く、電極の導電性を確保するために、アノード3にコー
ティングされる誘電体(または絶縁体)4は以下のよう
に形成されていても良い。
【0070】(A):金属微粒子が混合された誘電体ま
たは絶縁体であること。
【0071】例えば、アルミナ(Al203)などの誘
電体に、電極の導電性を確保するために電極材料(アノ
ード3の材質と同一の材料)あるいは該電極材料とは異
なる金属であって電気伝導性の良い金属(銅、アルミニ
ウム、コバルト、ニッケル、ストロンチウム、鉄など)
の微粒子を混ぜた混合材料で形成されるものを、誘電体
4として用いる。
【0072】(B):空孔を有する(ポーラス構造の)
誘電体または絶縁体であること。
【0073】この場合のアノード3の構造を図3に示
す。なお、図3(a)は本実施形態の応用例としてのガ
スレーザ用電極1のアノード3の要部断面を示す断面図
であり、図3(b)は図3(a)に示したアノード3の
X−X断面を示す断面図である。
【0074】図3(a)、(b)に示すように、電極の
導電性を確保するために、直径が0.1mm程度の空孔
5を有するような不均一な膜で形成されるものを、誘電
体4として用いる。空孔5は、前記膜を貫通している必
要はない。何故ならば、空孔5、および該空孔5が存在
して薄くなった膜の部分が順次、絶縁破壊されて、当該
膜の部分が導電性を有することになるからである。
【0075】なお、図3(a)に示した誘電体(膜)4
は、空孔5を有することにより導電性が確保されるの
で、図1(a)に示した誘電体(膜)4と比較して、多
少厚くすることができる。
【0076】上記(A)、(B)で記述した誘電体がコ
ーティングされるアノード3は、図1に示した誘電体4
がコーティングされたアノード3と比較して、より電極
(アノード)の導電性を確保することができる。
【0077】また、上記実施形態では、アノード3の放
電部3aに誘電体の膜をコーティングするようにしてい
るが、これに限定されることなく、図4(a)、(b)
に示すように、アノード3の放電部3aに誘電体4の膜
をコーティングすると共に、放電部3a以外の部位つま
り側面部3b、3cには当該誘電体とは異なった材質の
膜または完全な絶縁膜などの膜6をコーティングする。
【0078】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ハロゲンガスを用いたレーザの励起用電極のアノー
ド(陽極)に誘電体または絶縁体をコーティングするこ
とにより、当該アノードの劣化による影響(例えば、放
電特性の劣化、レーザ出力特性の劣化)を最小限に抑制
することができる。
【0079】すなわち、アノードの放電部3a(電極表
面)を誘電体または絶縁体で予めコーティングしておく
ことにより、アノード3において、レーザガスに含まれ
るハロゲンガスの侵食による放電部3aの変質や放電の
衝撃による放電部3aの変形を抑制することができる。
このことは、アノード3の消耗を低減させ、長期間に渡
って安定したレーザの出力特性(レーザ出力)を得るこ
とができることを意味する。
【0080】さらには、アノード3の放電部3aの劣化
が抑制され、その電極の寿命を延長させることができる
ので、劣化したアノードの交換などに伴うメンテナンス
コストなどを抑制することができる。
【0081】次に、上述したガスレーザ用電極1が適用
されるガスレーザ装置について、図5を参照して説明す
る。ここでは、上記ガスレーザ用電極1が取り付けられ
るレーザチャンバの概要のみを説明することとする。
【0082】レーザチャンバ10は、例えばアルミニウ
ムにニッケルメッキを施すことによって構成した容器で
ある。このレーザチャンバ10には、光軸Lに対向する
両端面にそれぞれウインドウ11、12を設けている。
ウインドウ11、12は、レーザチャンバ10の内部と
外部との間におけるレーザ光の通過窓として機能するも
のである。
【0083】レーザチャンバ10の内部には、光軸Lを
挟んで互いに上下となる位置に一対の電極ホルダ20、
30を設けている。電極ホルダ20には上記図1
(a)、(b)に示したカソード2が保持されており、
また電極ホルダ30には上記図1(a)、(b)または
図3(a)、(b)または図4(a)、(b)に示した
アノード3が保持されている。そして、図5から明らか
なように、カソード2とアノード3は光軸Lを挟んで対
向して配置されている。
【0084】なお、図5中の符号13は電源との接続部
であり、符号14はこの接続部13とカソード2及びア
ノード3との間に設けたピーキングコンデンサである。
【0085】ここで、図5のY−Yの方向から見た断面
を図6に示す。図6においては、接続部13、ピーキン
グコンデンサ14は省略している。また、符号41、4
2はレーザガスの予備電離を行うための予備電離電極で
ある。
【0086】図7は、上述したガスレーザ用電極1が適
用される他のガスレーザ装置の断面図を示し、図5のY
−Yの方向から見た断面図(図6参照)に相当する。な
お、ここでは、上記ガスレーザ用電極1が取り付けられ
るレーザチャンバの概要のみを説明することとする。図
7において、図5及び図6に示した構成要素と同様の機
能を果たす部分には同一符号を付している。
【0087】熱交換機40はレーザチャンバ10内のレ
ーザガスを冷却する。ファン50は回転することにより
レーザガスを循環させる。因みに、図7中符号61で示
される矢印の方向にガスが流れるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本実施形態のガスレーザ用電極の
要部断面を示す断面図であり、図1(b)は図1(a)
に示したガスレーザ用電極におけるX−X線断面を示す
断面図である。
【図2】図2は本実施形態のガスレーザ用電極を用いた
場合のレーザの出力エネルギーとパルス数との関係を示
すグラフである。
【図3】図3(a)は本実施形態の応用例としてのガス
レーザ用電極のアノードの要部断面を示す断面図であ
り、図3(b)は図3(a)に示したアノードにおける
X−X線断面を示す断面図である。
【図4】図4(a)、(b)は本実施形態の応用例とし
てのガスレーザ用電極におけるアノードの要部断面を示
す断面図である。
【図5】図5は本実施形態のガスレーザ用電極を適用し
たガスレーザ装置におけるレーザチャンバの要部を示す
断面図である。
【図6】図6は図5におけるY−Y線断面を示す断面図
である。
【図7】図7は本実施形態のガスレーザ用電極を適用し
た他のガスレーザ装置におけるレーザチャンバの要部を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガスレーザ用電極 2 カソード 3 アノード 4 誘電体または絶縁体 10 レーザチャンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮 隆之 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 溝口 計 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 Fターム(参考) 5F071 AA06 CC03 CC05 CC08 JJ03 JJ05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向して配置されるカソードとアノードと
    を有し、これらの電極間で放電することによりレーザガ
    スを励起させるガスレーザ用電極において、 前記アノードは、前記カソードとの間で放電が行われる
    部位に、誘電体または絶縁体がコーティングされている
    ことを特徴とするガスレーザ用電極。
  2. 【請求項2】前記誘電体または絶縁体は、前記部位にお
    いて前記レーザガスの侵食を発生させず、かつ導電性を
    確保することができる厚みをもって形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のガスレーザ用電極。
  3. 【請求項3】前記誘電体または絶縁体は、金属微粒子が
    混合された誘電体または絶縁体であることを特徴とする
    請求項1または2記載のガスレーザ用電極。
  4. 【請求項4】前記誘電体または絶縁体は、空孔を有する
    誘電体または絶縁体であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のガスレーザ用電極。
  5. 【請求項5】対向して配置されるカソードとアノードと
    を有し、これらの電極間で放電することによりレーザガ
    スを励起させるガスレーザ用電極において、 前記アノードの電極材質にフッ化膜を形成する単体金属
    または合金をドープしたことを特徴とするガスレーザ用
    電極。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のうち何れかの請求項記載
    のガスレーザ用電極を用いたレーザチャンバ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のレーザチャンバを搭載した
    ガスレーザ装置。
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