JP2001332636A - 不揮発性メモリ素子の構造とその製造方法 - Google Patents

不揮発性メモリ素子の構造とその製造方法

Info

Publication number
JP2001332636A
JP2001332636A JP2000148793A JP2000148793A JP2001332636A JP 2001332636 A JP2001332636 A JP 2001332636A JP 2000148793 A JP2000148793 A JP 2000148793A JP 2000148793 A JP2000148793 A JP 2000148793A JP 2001332636 A JP2001332636 A JP 2001332636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
insulating film
forming
type
memory element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000148793A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Togo
光洋 東郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2000148793A priority Critical patent/JP2001332636A/ja
Publication of JP2001332636A publication Critical patent/JP2001332636A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高信頼性かつ微細な不揮発性メモリ素子を提
供することにある。 【解決手段】 ゲート絶縁膜にナノサイズのSiやGe
等を有する電界効果トランジスタという構成に対し、ソ
ース領域をn型不純物層、ウェルをp型不純物層、ドレ
イン領域をp型不純物層という基本構成に基づき、書き
込みおよびデバイス動作時、高電界のチャネル領域が存
在しないため、ゲート絶縁膜に均一に書き込みが行え、
高信頼かつ効率良い書き込みが行えるという効果を奏す
る。また、パンチスルー現象がなく、より微細なメモリ
素子を実現した不揮発性メモリ素子が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の構造
およびその製造方法に関し、特に電界効果トランジスタ
の構造、不揮発性メモリ素子の構造とその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】FLASHメモリ等の不揮発性半導体メ
モリ素子では、メモリ素子を小さくして集積度を上げる
こと、および動作電圧を小さくし、消費電力を減らすこ
とが重要な要素の一つとなっている。
【0003】この目的のために、図7に示すように、電
界効果トランジスタのゲート絶縁膜内にナノサイズのシ
リコン(Si)やゲルマニウム(Ge)を導入したメモ
リ素子が、IEDM(International Electron Device
Meeting)98のpp.115−118や、特開平9−
116106号公報にて提案されている。
【0004】図7によれば、この電界効果型トランジス
タは、SOI(Silicon On Insulator)等の基板となる
埋め込み酸化膜57上にシリコン、シリコン・ゲルマニ
ウム、ゲルマニウム、炭化ケイ素、ガリウムヒ素、ヒ化
インジウム等の半導体層のウェル(p+型シリコン)6
0が形成され、また、メモリ素子としての電界効果型ト
ランジスタの素子分離酸化膜56を形成し、半導体層の
ウェル(p+型シリコン)60上全面にナノクリスタル
を有するゲート絶縁膜(ナノサイズGeを含むSi
2)61を形成し、ゲート電極(n+型シリコン)5
4を形成し、さらにサイドウォール55を形成して後、
イオン注入等によってソース領域(n+型シリコン)5
8、ドレイン領域(n+型シリコン)59が形成され
る。
【0005】この技術は、ゲート絶縁膜内にメモリ素子
を導入するため微細化に有利である。また、メモリとし
ての動作機構は、クーロンブロッケイド(クーロン遮
断)現象を用い、シリコン基板からゲート絶縁膜内のナ
ノサイズのSiやGeへ電子注入を行う。そのため、室
温において、安定した動作、低電圧動作が可能であり、
微細かつ低消費電力の不揮発性メモリ素子として、一応
の効果を奏している。またメモリとしての動作機構に、
クーロンブロッケイド現象を用いず、従来のFLASH
メモリと同様のメモリ動作機構を用いた場合において
も、保持特性で優れた特性を示す。従来のFLASHメ
モリは、浮遊ゲート電極中に電荷を均一に蓄えるため、
トンネル酸化膜にリーク電流を生じやすい場所が、一箇
所あると、全ての電荷がリークしてしまう。
【0006】一方、ゲート絶縁膜内にメモリ素子を導入
した場合、電荷がナノサイズのSiへ別々に保持される
ため、リーク電流を生じやすい場所が一箇所あったとし
ても、全ての電荷がリークすることがないので、破損す
ることもない。なお、LSIを高性能化する他の技術と
して、ゲート電極の抵抗を小さくするためにタングステ
ン(W)やTiN等の金属を用いることが重要な要素の
一つとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メモリ
素子として、このゲート電極内にナノサイズのSiやG
eを導入した電界効果トランジスタを用いた場合の書き
込みは、ゲート電圧およびドレイン電圧に正電圧を印加
し、ウェル側から電子注入で行うため、ドレイン領域近
傍に書き込みが集中し、効率良くしきい値変更ができな
い(図9)。図9によれば、埋め込み酸化膜72上に素
子分離酸化膜71の領域に囲まれたp+型シリコンのウ
ェル75を形成し、ゲート絶縁膜76を積層した後、n
+型ポリシリコンのゲート電極69を形成し、サイドウ
ォール70を形成し、その後、p+型シリコンのドレイ
ン領域74、n+型シリコンのソース領域73とからな
る電界効果型トランジスタであって、書き込み時の状態
では、電子が注入されていないナノサイズのGe,Si
等78と、電子が注入されたナノサイズのGe,Si等
77とがあり、電子の注入によってp+型シリコンのウ
ェル75に反転層80が形成される。したがって、ウェ
ル75側からゲート電極及びソース領域73に書き込み
用の電子が集中してしまう。
【0008】また、デバイスとして動作する時、ホット
キャリアによるドレイン端近傍での劣化が顕著になり信
頼性が低くなる。これらの傾向は、従来のFLASHメ
モリが、浮遊ゲート電極中に、均一に電荷を蓄えるのに
対し、ゲート絶縁膜内にメモリ素子を導入した場合は、
ナノサイズのSiへ別々に電荷が保持されて、電荷分布
の均一化がされないため、顕著に現れる。
【0009】LSIを高性能化するためにゲート電極に
メタル電極を用いた場合、タングステン(W)やTiN
等の金属の仕事関数を大きく変えることが出来ないた
め、シリコン基板中の不純物濃度を変える方法のみで
は、CMOSFETのしきい値を最適化することが難し
いという問題がある。
【0010】本発明の主な目的の一つは、高信頼かつ効
率良い書き込みが行える不揮発性メモリ素子を提供する
ことにある。
【0011】また、本発明の他の目的の一つは、メモリ
素子として書き込み時およびデバイス動作時、高電界と
なるチャネル領域を存在させず、ゲート絶縁膜に均一に
書き込みが行え、高信頼かつ効率良い書き込みが行える
ことにある。また、パンチスルー現象がなく、より微細
なメモリ素子を実現することにある。
【0012】また、本発明における他の目的の一つは、
メタルゲート電極を有する電界効果トランジスタのしき
い値を制御することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による不揮発性メ
モリ素子は、ゲート絶縁膜にナノサイズのSiやGe等
を有する電界効果トランジスタという構成に対し、ソー
ス領域をn型不純物層、ウェルをp型不純物層、ドレイ
ン領域をp型不純物層で構成したことを特徴としてい
る。
【0014】また、本発明は、ゲート電極下のゲート絶
縁膜内に電荷を保持する構造を有する電界効果トランジ
スタを有する不揮発性メモリ素子において、ソース領域
をn型不純物層、ウェルをp型不純物層、ドレイン領域
をp型不純物層で構成することを特徴とする。
【0015】また、本発明は、ゲート電極下のゲート絶
縁膜内に電荷を保持する構造を有する電界効果トランジ
スタを有する不揮発性メモリ素子において、ソース領域
をp型不純物層、ウェルをn型不純物層、ドレイン領域
をn型不純物層で構成することを特徴とする。
【0016】また、本発明による不揮発性メモリ素子の
製造方法は、素子領域にイオン注入を行い、p型のウェ
ルを形成する工程と、ナノサイズのシリコンやゲルマニ
ウムを有するゲート絶縁膜を形成する工程と、ポリシリ
コンを全面に堆積し、イオン注入によりn+型のポリシ
リコンゲート電極を形成する工程と、全面に絶縁膜を形
成した後、ゲート電極の加工およびゲート電極のサイド
ウォールを形成する工程と、フォトレジストを用いたイ
オン注入によりp+型のドレイン領域を形成する工程
と、フォトレジストを用いたイオン注入によりn+型の
ソース領域を形成する工程を有することを特徴とする。
【0017】また、本発明による不揮発性メモリ素子の
製造方法は、素子領域にイオン注入を行い、n型のウェ
ルを形成する工程と、ナノサイズのシリコンやゲルマニ
ウムを有するゲート絶縁膜を形成する工程と、ポリシリ
コンを全面に堆積し、イオン注入によりp+型のポリシ
リコンゲート電極を形成する工程と、全面に絶縁膜を形
成した後、ゲート電極の加工およびゲート電極のサイド
ウォールを形成する工程と、フォトレジストを用いたイ
オン注入によりn+型のドレイン領域を形成する工程
と、フォトレジストを用いたイオン注入によりp+型の
ソース領域を形成する工程を有することを特徴とする。
【0018】また、本発明は、メタルゲート電極を有す
る電界効果トランジスタの構造において、前記メタルゲ
ート電極下のゲート絶縁膜内に電荷を保持する構造を有
し、該ゲート絶縁膜中の保持電荷量を変えることにより
電界効果トランジスタのしきい値を制御することを特徴
とする。
【0019】上述した特徴を有するために、書き込み
時、従来法のようにチャネル領域にピンチオフ領域(高
電界領域)が存在しないため、ゲート絶縁膜に均一に書
き込みが行える。その結果、効率良い書き込みが行える
という効果を奏する。更に、デバイス動作時、ドレイン
端近傍に高電界領域が存在しないため、ゲート絶縁膜へ
のホットキャリア注入が生じにくく、高信頼な動作が得
られる。
【0020】また、デバイス動作時は、表面接合トンネ
ル素子の原理を用いることで、本発明では、ソース領
域、ウェル、ドレイン領域間の不純物の接合を一つで構
成するため、パンチスルー現象がなく、微細なメモリ素
子を形成できるという効果も奏する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の上記および他の目的、特
徴および利点を明確にすべく、添付した図面を参照しな
がら、本発明の実施の形態を以下に詳述する。
【0022】[第1の実施形態]図1を参照すると、本
発明の第1の実施形態としての不揮発性メモリ素子の断
面図が示されている。
【0023】ゲート絶縁膜へナノサイズのSiやGe等
9を導入し、電界効果トランジスタのソース領域をn型
不純物層5、ウェルをp型不純物層7、ドレインをp型
不純物層6で構成する。
【0024】また、全体の構成を詳述すると、ゲート電
極(n+型ポリシリコン)1と、ゲート電極(n+型ポリ
シリコン)1の側面に形成したサイドウォール2と、各
メモリ素子間を分離する素子分離酸化膜3と、基板とし
ての埋め込み酸化膜4と、ソース電極(n+型シリコ
ン)5と、ドレイン電極(p+型シリコン)6と、ソー
ス電極5とドレイン電極6とを形成するウェル(p+
シリコン)7と、半導体層上に形成したゲート絶縁膜8
と、ゲート絶縁膜8とゲート電極1との間に形成したナ
ノサイズのGe,Si等9とから構成される。
【0025】本発明のデバイス動作は、表面接合トンネ
ル素子の原理を用いる。本実施形態では、ソース領域
5、ウェル7、ドレイン領域6間の不純物の接合を一つ
で構成するため、パンチスルー現象がなく、微細なメモ
リ素子を形成できる。
【0026】本発明によるメモリ素子の電界効果型トラ
ンジスタを用いた場合の書き込みは、ゲート電圧および
ドレイン電圧に正電圧を印加し、シリコン基板側から電
子を注入する。この時、従来法のようにチャネル領域に
ピンチオフ領域(高電界領域)が存在しないため、ゲー
ト絶縁膜8に均一に書き込みが行える(図2)。
【0027】図2によれば、埋め込み酸化膜48の基板
上にメモリ素子毎に分離する素子分離酸化膜47を形成
し、その素子分離酸化膜47内にp+シリコンのウェル
51を堆積し、ウェル51上にゲート絶縁膜52を積層
し、n+ポリシリコンのゲート電極45を積層する。そ
の後、マスクエッチングによりゲート電極45の領域を
形成して、熱酸化によってサイドウォール46をゲート
電極45の周囲に形成する。その後、フォトレジストで
マスクしてn+シリコンのソース領域49をイオン注入
法で形成し、更に、フォトレジストでマスクしてp+
リコンのドレイン領域50をイオン注入法で形成した電
界効果型トランジスタである。
【0028】この電界効果型トランジスタへの書き込み
時、シリコン基板の埋め込み酸化膜48側を基準電位点
のグランドとして、ゲート電極45のゲート電圧および
ドレイン領域50のドレイン電圧を正電圧として、電子
を注入する場合、ドレイン−ソース間の電子チャネルが
形成されると共に、局部的な電子流通経路を形成せず
に、ゲート電極45への電子吸引は均等に行われ、ゲー
ト絶縁膜52への書き込みが確実に行われる。
【0029】この結果、効率良い書き込みが行えるとい
う効果を奏する。更に、デバイス動作時、ドレイン領域
6端近傍に、高電界領域が存在しないため、ゲート絶縁
膜8へのホットキャリア注入が生じにくく、高信頼な動
作が得られる。
【0030】本実施形態は、ゲート絶縁膜8内に電荷を
注入する電圧条件よりゲート電極1下に形成した反転層
内の電荷をドレイン領域6へトンネルする電圧条件が小
さい設計が可能な不揮発性メモリ素子で構造する。
【0031】[第2の実施形態]本発明の第2の実施形
態として、図1を参照しつつ、具体的な構造について、
室温でクーロンブロッケイド(クーロン遮断)現象を用
いたメモリ素子として動作する場合を、次に挙げる。
【0032】ゲート絶縁膜8の構造を、ナノサイズSi
9とSi基板のウェル(p+型シリコン)7と間に位置
するトンネル酸化膜厚1.5nm以上、ナノサイズのS
iやGe9の直径10nm以下、ナノサイズSi9とゲ
ート電極1間に位置する不図示のコントロール酸化膜厚
3nm以上、ウェル7のp型不純物濃度4×1017cm
-3、ゲート電極1とソース領域5のn型不純物濃度1×
1021cm-3、ドレイン領域6のp型不純物濃度1×1
21cm-3、とすることにより、ゲート電極1へ1.8
V、ドレイン領域6と接続したドレイン電極へ0.1V
を印加して書き込みを行い、ゲート電極1へ1V、ドレ
イン電極へ0.2Vを印加してデバイス動作を行う。
【0033】また、メモリとしての動作機構に、クーロ
ンブロッケイド現象を用いず、従来のFLASHメモリ
と同様のメモリ動作機構を用いた場合、トンネル酸化膜
厚3nm以上、ナノサイズのSiやGe9の直径30n
m以下、ナノサイズSi9とゲート電極1間に位置する
コントロール酸化膜厚3nm以上、ウェルのp型不純物
濃度4×1017cm-3、ゲート電極1とソース領域5の
n型不純物濃度1×1021cm-3、ドレイン領域6のp
型不純物濃度1×1021cm-3、とすることにより、書
き込み時、ゲート電極1へ5V、ドレイン電極へ0.1
V印加し、動作時、ゲート電極へ1V、ドレイン電極へ
1V印加する。
【0034】ナノサイズのシリコンやゲルマニウムを有
するゲート絶縁膜8の代わりに、トラップ準位を有する
ゲート絶縁膜を用いて、ゲート絶縁膜内に電荷を保持す
る場合においても、本発明の構造は同様の効果がある
(図3)。
【0035】図3によれば、埋め込み酸化膜84の基板
上にメモリ素子毎に分離する素子分離酸化膜83を形成
し、その素子分離酸化膜83内にp+シリコンのウェル
88を堆積し、ウェル88上にゲート絶縁膜88を積層
し、n+ポリシリコンのゲート電極81を積層する。そ
の後、マスクエッチングによりゲート電極81の領域を
形成して、熱酸化によってサイドウォール82をゲート
電極81の周囲に形成する。その後、フォトレジストで
マスクしてn+シリコンのソース領域85をイオン注入
法で形成し、更に、フォトレジストでマスクしてp+
リコンのドレイン領域86をイオン注入法で形成する。
この電界効果トランジスタの構成である、ソース領域を
n型不純物層、ウェルをp型不純物層、ドレイン領域を
p型不純物層という基本構成に基づき、書き込み時およ
びデバイス動作時、高電界となるチャネル領域が存在し
ないので、ゲート絶縁膜に均一に書き込みが行え、高信
頼かつ効率良い書き込みが行える。
【0036】[第3の実施形態]本発明の第3の実施形
態として、不揮発性メモリ素子は、図4(a)〜(g)
に示す方法によって製造される。
【0037】まず、SOI等の絶縁基板としての埋め込
み酸化膜12上に真性のシリコン11を形成すると共
に、素子間の分離を行う素子分離酸化膜10を形成する
(図4(a))。
【0038】つぎに、真性のシリコン11の素子領域に
不純物のイオン注入を行い、p型のウェル13を形成す
る(図4(b))。次に、ナノサイズのクリスタルSi
やGeを有するゲート絶縁膜15を形成した後、ポリシ
リコンを全面に堆積し、イオン注入によりn+型のポリ
シリコンゲート電極14を形成する(図4(c))。更
に全面にシリコン酸化膜或いはシリコン窒化膜からなる
絶縁膜16を形成した後(図4(d))、フォトレジス
トを施しエッチング等でゲート電極14の加工、および
プラズマ照射によりゲート電極14のサイドウォール1
7を形成する(図4(e))。次に、フォトレジスト1
8を用いてドレイン領域19のみに、不純物のイオン注
入によりp+型不純物層を形成する(図4(f))。同
様にフォトレジスト20を用いてイオン注入によりn+
型のソース領域21を形成する(図4(g))。
【0039】前記製造方法のゲート電極14の加工にお
いて、ポリシリコンゲート電極14をドライエッチング
により形成した後、ゲート電極14直下のみにナノサイ
ズのSiやGeを有するゲート絶縁膜15が配置される
ように、ウェットエッチングを行うことにより、より安
定なデバイス特性が得られる。その後サイドウォール1
7を形成する。
【0040】本実施形態による方法では、絶縁膜16が
ゲート電極14上に存在すること、更にサイドウォール
17がソース領域21とゲート電極14、ゲート電極1
4とドレイン領域19の間に位置することにより、ゲー
ト電極14、ソース領域21、ドレイン領域19の不純
物層を形成するイオン注入の際、不純物同士が影響しな
い為のマージンを十分得ることができるという利点も得
られる。
【0041】[第4の実施形態]本発明の第4の実施形
態として、具体的な構成を図4の符号で説明すれば、ウ
ェル13のp型不純物濃度4×1017cm-3、ゲート電
極14とソース領域21のn型不純物濃度1E21cm
−3、ドレイン領域19のp型不純物濃度1×1021
-3、絶縁膜16膜厚200nmのシリコン酸化膜また
はシリコン窒化膜、ゲート電極15の長さ0.05μ
m、サイドウォール幅0.05μmで形成する方法があ
げられる。この場合、ソース領域21とドレイン領域1
9へのイオン注入時、絶縁膜16がゲート電極14へ不
純物が導入されることを防ぐ。また、ソース領域21へ
のイオン注入時、フォトレジスト20の位置精度は、サ
イドウォール幅0.05μmの2倍とゲート長0.05
μmの合計0.15μmをマージンとすることができる
ため、安定したデバイス形成を行うことができる。
【0042】上記実施形態において、ゲート電極1、1
4はタングステン(W)/ポリシリコンの積層構造によ
るポリメタル電極22(図5(a))や、タングステン
(W)を用いたメタル電極30(図5(b))としても
よい。
【0043】図5(a)によれば、埋め込み酸化膜25
の基板上にメモリ素子毎に分離する素子分離酸化膜24
を形成し、その素子分離酸化膜24内にp+シリコンの
ウェル28を堆積し、ウェル28上にゲート絶縁膜29
を積層し、タングステン(W)のn+ポリシリコンによ
るポリメタル電極としてゲート電極22を積層する。そ
の後、マスクエッチングによりゲート電極22の領域を
形成して、熱酸化によってサイドウォール23をゲート
電極22の周囲に形成する。その後、フォトレジストで
マスクしてn+シリコンのソース領域26をイオン注入
法で形成し、更に、フォトレジストでマスクしてp+
リコンのドレイン領域27をイオン注入法で形成してい
る。
【0044】また、図5(b)によれば、埋め込み酸化
膜33の基板上にメモリ素子毎に分離する素子分離酸化
膜32を形成し、その素子分離酸化膜32内にp+シリ
コンのウェル36を堆積し、ウェル36上にゲート絶縁
膜37を積層し、タングステン(W)や窒化チタンTi
Nを用いたn+ポリシリコンのメタル電極のゲート電極
37を積層する。その後、マスクエッチングによりゲー
ト電極30の領域を形成して、熱酸化によってサイドウ
ォール31をゲート電極30の周囲に形成する。その
後、フォトレジストでマスクしてn+シリコンのソース
領域34をイオン注入法で形成し、更に、フォトレジス
トでマスクしてp+シリコンのドレイン領域35をイオ
ン注入法で形成している。
【0045】この場合、タングステン(W)を用いたメ
タル部分が前記絶縁膜(図4の16)と同じ作用をする
ため、ゲート電極1、14、ソース領域21、ドレイン
領域19の不純物層を形成する際のマージンを大きくす
るという利点も得られる。
【0046】ここで、メタルゲート電極30を用いた場
合、タングステン(W)やTiN等の金属の仕事関数を
大きく変えることが出来ないため、シリコン基板中の不
純物濃度を変える方法のみでは、CMOSFETのしき
い値を最適化することが難しいという問題がある。本発
明の構造をとることにより、ゲート絶縁膜37中の保持
電荷量を変えて、しきい値を制御することができ、メタ
ルゲート電極30を有するスイッチングデバイスを形成
することができる。
【0047】さらに、本発明のデバイス構造およびその
製造方法は、従来の電界効果トランジスタ形成と整合し
ており、従来の電界効果トランジスタと混載することが
できる。
【0048】また、各実施形態では、本発明をn型不揮
発性メモリ素子として適応したが、p型不揮発性メモリ
素子についても適応することができる。その際は、前記
実施形態において不純物の極性を全て逆にした構造とな
る。例えば、図5におけるソース領域のn型導電型に対
して、ドレイン領域とウェル、ゲート電極とをp型の同
一の導電型の例を示したが、逆に、ソース領域のp型導
電型に対して、ドレイン領域とウェル、ゲート電極とを
n型の同一の導電型としても、ホールをキャリアとして
同様な作用によって、同様な効果を奏し得る。
【0049】本実施形態のナノサイズのSiやGe等を
含むゲート絶縁膜の形成方法を図8に示す。埋め込み酸
化膜63の基板上にp+型シリコンのウェル64を形成
後、素子分離酸化膜62を生成する。そして、トンネル
ゲート酸化膜65の形成後(図8(a))、ナノサイズ
のSiやGe等(66)をCVD(Chemical Vapor Dep
osition:化学的気相法)法により堆積する(図8
(b))。更に熱酸化を行い、ゲート酸化膜67を形成
し、ゲート酸化膜67中に、ナノサイズのSiやGe等
(68)を形成する(図8(c))。
【0050】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲート絶縁膜にナノサイズのSiやGe等を有する電界
効果トランジスタという構成に対し、ソース領域をn型
不純物層、ウェルをp型不純物層、ドレイン領域をp型
不純物層という基本構成に基づき、書き込み時およびデ
バイス動作時、高電界となるチャネル領域が存在しない
ため、ゲート絶縁膜に均一に書き込みが行え、高信頼か
つ効率良い書き込みが行えるという効果を奏する。ま
た、パンチスルー現象がなく、より微細なメモリ素子を
実現した不揮発性メモリ素子が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるナノ構造素子の構造断面図であ
る。
【図2】本発明による不揮発性メモリ素子の書き込み時
の状態図である。
【図3】本発明によるゲート絶縁膜中にメモリ素子を有
する構造である。
【図4】本発明による不揮発性メモリ素子を(a)〜
(g)のステップ毎の製造方法よる断面図である。
【図5】本発明による不揮発性メモリ素子の(a),
(b)の態様による断面構造図である。
【図6】従来法による不揮発性メモリ素子の断面構造図
である。
【図7】従来法によるナノサイズのSiやGeを含むゲ
ート酸化膜を(a)〜(c)のステップ毎の製造方法に
おける断面図である。
【図8】従来法による不揮発性メモリ素子の書き込み時
の状態図である。
【符号の説明】
1、14、22、30、45、54、69 ゲート電極 8 ゲート絶縁膜(シリコン酸化膜) 9 ナノサイズのSi、Ge 15、29、37、61 ナノサイズのSiやGeを有
するゲート絶縁膜(シリコン酸化膜) 16 絶縁膜(シリコン酸化膜、シリコン窒化膜) 5、21、26、34、49、58、73 ソース領域
(n+型不純物層) 7、13、28、36、51、60、75 ウェル(p
−型不純物層) 6、19、27、35、50、59、74 ドレイン領
域(p+型不純物層) 41 アモルファスシリコン 42 HSG(ナノサイズのSi、Ge) 43、52、65、67、76 シリコン酸化膜 44、68 シリコン酸化膜中のナノサイズSi、Ge 53、77 電子が注入されたナノサイズのSi、Ge 66 ナノサイズのSi、Ge 77 電子が注入されたナノサイズのSi、Ge 78 電子が注入されてないナノサイズのSi、Ge 88 ゲート絶縁膜(シリコン酸化膜、シリコン窒化
膜) 89 トラップ準位
フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA19 AB02 AC02 AD13 AD18 AD51 AD52 AD60 AD61 AD70 AE02 AE03 AE08 AF05 AF07 AG12 5F083 EP17 EP22 EP62 ER03 ER09 FZ10 GA09 GA21 HA02 JA39 JA40 NA01 PR36 5F101 BA54 BB02 BC02 BD03 BD09 BD30 BD32 BD33 BD35 BD36 BE02 BE05 BE07 BF01 BF03 BH09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極下のゲート絶縁膜内に電荷を
    保持する構造を有する電界効果トランジスタを有する不
    揮発性メモリ素子において、ソース領域をn型不純物
    層、ウェルをp型不純物層、ドレイン領域をp型不純物
    層で構成することを特徴とする不揮発性メモリ素子。
  2. 【請求項2】 ゲート電極下のゲート絶縁膜内に電荷を
    保持する構造を有する電界効果トランジスタを有する不
    揮発性メモリ素子において、ソース領域をp型不純物
    層、ウェルをn型不純物層、ドレイン領域をn型不純物
    層で構成することを特徴とする不揮発性メモリ素子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の不揮発性メモリ
    素子において、前記ゲート電極は前記ドレイン領域と同
    一導電型の不純物層により形成され、前記ゲート電極下
    の前記ゲート絶縁膜内に電荷を注入する電圧条件より前
    記ゲート電極下に形成した反転層内の電荷を前記ドレイ
    ン領域へトンネルする電圧条件が小さいことを特徴とす
    る不揮発性メモリ素子。
  4. 【請求項4】 素子領域にイオン注入を行い、p型のウ
    ェルを形成する工程と、ナノサイズのシリコンやゲルマ
    ニウムを有するゲート絶縁膜を形成する工程と、ポリシ
    リコンを全面に堆積し、イオン注入によりn+型のポリ
    シリコンゲート電極を形成する工程と、全面に絶縁膜を
    形成した後、ゲート電極の加工およびゲート電極のサイ
    ドウォールを形成する工程と、フォトレジストを用いた
    イオン注入によりp+型のドレイン領域を形成する工程
    と、フォトレジストを用いたイオン注入によりn+型の
    ソース領域を形成する工程を有することを特徴とする不
    揮発性メモリ素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 素子領域にイオン注入を行い、n型のウ
    ェルを形成する工程と、ナノサイズのシリコンやゲルマ
    ニウムを有するゲート絶縁膜を形成する工程と、ポリシ
    リコンを全面に堆積し、イオン注入によりp+型のポリ
    シリコンゲート電極を形成する工程と、全面に絶縁膜を
    形成した後、ゲート電極の加工およびゲート電極のサイ
    ドウォールを形成する工程と、フォトレジストを用いた
    イオン注入によりn+型のドレイン領域を形成する工程
    と、フォトレジストを用いたイオン注入によりp+型の
    ソース領域を形成する工程を有することを特徴とする不
    揮発性メモリ素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の不揮発性メモリ
    素子の製造方法において、前記ナノサイズのシリコンや
    ゲルマニウムを有するゲート絶縁膜を形成する工程の代
    わりに、トラップ準位を有するゲート絶縁膜を形成する
    工程を有することを特徴とする不揮発性メモリ素子の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 メタルゲート電極を有する電界効果トラ
    ンジスタの構造において、前記メタルゲート電極下のゲ
    ート絶縁膜内に電荷を保持する構造を有し、該ゲート絶
    縁膜中の保持電荷量を変えることにより電界効果トラン
    ジスタのしきい値を制御することを特徴とする電界効果
    トランジスタの構造。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電界効果トランジスタ
    の構造において、前記メタルゲート電極は、ポリシリコ
    ンのメタル電極のゲート電極或いはポリシリコンのポリ
    メタル電極のゲート電極から成ることを特徴とする電界
    効果トランジスタの構造。
JP2000148793A 2000-05-19 2000-05-19 不揮発性メモリ素子の構造とその製造方法 Withdrawn JP2001332636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000148793A JP2001332636A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 不揮発性メモリ素子の構造とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000148793A JP2001332636A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 不揮発性メモリ素子の構造とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001332636A true JP2001332636A (ja) 2001-11-30

Family

ID=18654758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000148793A Withdrawn JP2001332636A (ja) 2000-05-19 2000-05-19 不揮発性メモリ素子の構造とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001332636A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006332097A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体装置及びその駆動方法
WO2007029482A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 半導体構造
CN1327512C (zh) * 2002-08-22 2007-07-18 爱特梅尔股份有限公司 纳米晶体电子器件
CN100355060C (zh) * 2004-10-28 2007-12-12 茂德科技股份有限公司 非挥发性存储器的制造方法
KR101366742B1 (ko) 2013-02-19 2014-02-25 서강대학교산학협력단 터널링 전계효과 트랜지스터를 이용한 비휘발성 메모리 소자 및 그 제조방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1327512C (zh) * 2002-08-22 2007-07-18 爱特梅尔股份有限公司 纳米晶体电子器件
CN100355060C (zh) * 2004-10-28 2007-12-12 茂德科技股份有限公司 非挥发性存储器的制造方法
JP2006332097A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体装置及びその駆動方法
WO2007029482A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 半導体構造
JP2007073663A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 半導体構造
US8089117B2 (en) 2005-09-06 2012-01-03 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Semiconductor structure
KR101366742B1 (ko) 2013-02-19 2014-02-25 서강대학교산학협력단 터널링 전계효과 트랜지스터를 이용한 비휘발성 메모리 소자 및 그 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7811886B2 (en) Split-gate thin film storage NVM cell with reduced load-up/trap-up effects
KR101097416B1 (ko) 단채널 효과 감소를 위한 리세스 채널 플래시 아키텍처
KR100705301B1 (ko) 메모리 셀, 형성 방법 및 동작
US9245975B2 (en) Recessed channel insulated-gate field effect transistor with self-aligned gate and increased channel length
US6051470A (en) Dual-gate MOSFET with channel potential engineering
JP4104133B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
US20020130378A1 (en) Technique to mitigate short channel effects with vertical gate transistor with different gate materials
KR101440321B1 (ko) 비휘발성 메모리 디바이스 제조 방법
US6261903B1 (en) Floating gate method and device
US6963108B1 (en) Recessed channel
KR100514526B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조방법
US9418864B2 (en) Method of forming a non volatile memory device using wet etching
KR100526478B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조방법
US20080128787A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
US10164073B2 (en) Apparatus and method for memory device
KR100525448B1 (ko) 플래시 메모리 소자의 제조 방법
JP2001332636A (ja) 不揮発性メモリ素子の構造とその製造方法
KR20050093422A (ko) 비대칭 게이트 유전체층을 지닌 비휘발성 메모리 소자 및그 제조 방법
US20070007578A1 (en) Sub zero spacer for shallow MDD junction to improve BVDSS in NVM bitcell
WO2023168807A1 (zh) 半导体结构及其形成方法
US6458664B2 (en) Method for fabricating a field-effect transistor having an anti-punch-through implantation region
KR100943133B1 (ko) 반도체 소자의 트랜지스터 및 그 형성 방법
KR100384863B1 (ko) 반도체 메모리 장치 및 그 제조방법
JPH05335586A (ja) 不揮発性記憶素子の製造方法
KR19990057083A (ko) 플래쉬 메모리 및 그의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20031219