JP2001332519A - 研磨パッド、化学的機械研磨方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
研磨パッド、化学的機械研磨方法及び半導体装置の製造方法Info
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- JP2001332519A JP2001332519A JP2000153142A JP2000153142A JP2001332519A JP 2001332519 A JP2001332519 A JP 2001332519A JP 2000153142 A JP2000153142 A JP 2000153142A JP 2000153142 A JP2000153142 A JP 2000153142A JP 2001332519 A JP2001332519 A JP 2001332519A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被研磨膜に対して化学的機械研磨を行なう際
に、研磨レート、研磨レートの面内均一性、平坦化特性
及び欠陥特性等のすべてを満足できるようにする。 【解決手段】 研磨定盤の上に貼着され、絶縁膜又は導
電膜からなる被研磨膜に対して化学的機械研磨を行なう
際に用いられる研磨パッド101であって、該研磨パッ
ド101は、研磨定盤側に設けられた不織布部101b
と、被研磨膜側に設けられた発砲ポリウレタン部101
aとからなる積層構造を有している。発泡ポリウレタン
部101aの厚さは不織布部101bの厚さよりも大き
い。
に、研磨レート、研磨レートの面内均一性、平坦化特性
及び欠陥特性等のすべてを満足できるようにする。 【解決手段】 研磨定盤の上に貼着され、絶縁膜又は導
電膜からなる被研磨膜に対して化学的機械研磨を行なう
際に用いられる研磨パッド101であって、該研磨パッ
ド101は、研磨定盤側に設けられた不織布部101b
と、被研磨膜側に設けられた発砲ポリウレタン部101
aとからなる積層構造を有している。発泡ポリウレタン
部101aの厚さは不織布部101bの厚さよりも大き
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
多層配線工程又は素子分離工程において導電膜又は絶縁
膜の平坦化に用いられる化学的機械研磨方法、該研磨方
法に用いられる研磨パッド及び該研磨方法を用いて行な
う半導体装置の製造方法に関する。
多層配線工程又は素子分離工程において導電膜又は絶縁
膜の平坦化に用いられる化学的機械研磨方法、該研磨方
法に用いられる研磨パッド及び該研磨方法を用いて行な
う半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の化学的機械研磨用研磨パッ
ド(以下、単に研磨パッドと称する。)について、図1
1(a)〜(c)を参照しながら説明する。
ド(以下、単に研磨パッドと称する。)について、図1
1(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0003】図11(a)は、絶縁膜又は導電膜からな
る被研磨膜側に設けられた発泡ポリウレタンからなる硬
質研磨パッド1aと、研磨定盤側に設けられた不織布か
らなる軟質研磨パッド1bとが貼り合わされた積層構造
を有する研磨パッド(以下、単に積層研磨パッドと称す
る。)1の断面構造を示しており、該積層研磨パッド1
における硬質研磨パッド1aの厚さと軟質研磨パッドと
の厚さとの比は1:1である。また、図11(b)は、
全体が発泡ポリウレタンからなる単層硬質研磨パッド2
の断面構造を示しており、図11(c)は、全体が不織
布である単層軟質研磨パッド3の断面構造を示してい
る。
る被研磨膜側に設けられた発泡ポリウレタンからなる硬
質研磨パッド1aと、研磨定盤側に設けられた不織布か
らなる軟質研磨パッド1bとが貼り合わされた積層構造
を有する研磨パッド(以下、単に積層研磨パッドと称す
る。)1の断面構造を示しており、該積層研磨パッド1
における硬質研磨パッド1aの厚さと軟質研磨パッドと
の厚さとの比は1:1である。また、図11(b)は、
全体が発泡ポリウレタンからなる単層硬質研磨パッド2
の断面構造を示しており、図11(c)は、全体が不織
布である単層軟質研磨パッド3の断面構造を示してい
る。
【0004】積層研磨パッド1、単層硬質研磨パッド2
及び単層軟質研磨パッド3は、被研磨膜の種類に応じて
使い分けられる。
及び単層軟質研磨パッド3は、被研磨膜の種類に応じて
使い分けられる。
【0005】積層研磨パッド1及び単層硬質研磨パッド
2は、主として絶縁膜又は導電膜からなる被研磨膜に対
する化学的機械研磨に用いられる。絶縁膜の化学的機械
研磨とは、絶縁膜表面の段差を平坦化すると共に絶縁膜
を所定の膜厚にまで削り込む工程であり、導電膜の化学
的機械研磨とは、絶縁膜に形成された孔又は溝に埋め込
まれた導電膜の余分な部分を削って除去することによ
り、埋め込みプラグ又は埋め込み配線を形成する工程で
ある。
2は、主として絶縁膜又は導電膜からなる被研磨膜に対
する化学的機械研磨に用いられる。絶縁膜の化学的機械
研磨とは、絶縁膜表面の段差を平坦化すると共に絶縁膜
を所定の膜厚にまで削り込む工程であり、導電膜の化学
的機械研磨とは、絶縁膜に形成された孔又は溝に埋め込
まれた導電膜の余分な部分を削って除去することによ
り、埋め込みプラグ又は埋め込み配線を形成する工程で
ある。
【0006】図12は、積層研磨パッド1が貼着された
化学的機械研磨装置を示しており、積層研磨パッド1は
回転可能に設けられた研磨定盤4の上に、該研磨定盤4
の上面と軟質研磨パッド1bとが対向するように貼着さ
れている。研磨定盤4の上方には、被研磨基板5を保持
すると共に回転可能且つ上下動可能である基板ホルダー
6と、研磨剤7を積層研磨パッド1上に供給する研磨剤
供給管8とが設けられている。従って、被研磨基板5と
積層研磨パッド1の硬質研磨パッド1aとが対向する。
化学的機械研磨装置を示しており、積層研磨パッド1は
回転可能に設けられた研磨定盤4の上に、該研磨定盤4
の上面と軟質研磨パッド1bとが対向するように貼着さ
れている。研磨定盤4の上方には、被研磨基板5を保持
すると共に回転可能且つ上下動可能である基板ホルダー
6と、研磨剤7を積層研磨パッド1上に供給する研磨剤
供給管8とが設けられている。従って、被研磨基板5と
積層研磨パッド1の硬質研磨パッド1aとが対向する。
【0007】図13は、単層硬質研磨パッド2が貼着さ
れた化学的機械研磨装置を示している。単層硬質研磨パ
ッド2は回転可能に設けられた研磨定盤4の上に貼着さ
れており、該研磨定盤4の上方には、被研磨基板5を保
持する基板ホルダー6と、研磨剤7を単層硬質研磨パッ
ド2上に供給する研磨剤供給管8とが設けられている。
いる。
れた化学的機械研磨装置を示している。単層硬質研磨パ
ッド2は回転可能に設けられた研磨定盤4の上に貼着さ
れており、該研磨定盤4の上方には、被研磨基板5を保
持する基板ホルダー6と、研磨剤7を単層硬質研磨パッ
ド2上に供給する研磨剤供給管8とが設けられている。
いる。
【0008】以下、積層研磨パッド1又は単層硬質研磨
パッド2を用いて行なう化学的機械研磨法について、図
12又は図13を参照しながら説明する。
パッド2を用いて行なう化学的機械研磨法について、図
12又は図13を参照しながら説明する。
【0009】積層研磨パッド1又は単層硬質研磨パッド
2が貼着された研磨定盤4を回転させると共に研磨剤7
を研磨剤供給管8から積層研磨パッド1又は単層硬質研
磨パッド2の上に供給しながら、基板ホルダー6を回転
させつつ下降させる。このようにすると、基板ホルダー
6に保持された被研磨基板5は、積層研磨パッド1の硬
質研磨パッド1a又は単層硬質研磨パッド2に押し付け
られるので、研磨剤7によって化学的機械研磨される。
尚、被研磨膜の種類に応じて研磨剤7は選択される。
2が貼着された研磨定盤4を回転させると共に研磨剤7
を研磨剤供給管8から積層研磨パッド1又は単層硬質研
磨パッド2の上に供給しながら、基板ホルダー6を回転
させつつ下降させる。このようにすると、基板ホルダー
6に保持された被研磨基板5は、積層研磨パッド1の硬
質研磨パッド1a又は単層硬質研磨パッド2に押し付け
られるので、研磨剤7によって化学的機械研磨される。
尚、被研磨膜の種類に応じて研磨剤7は選択される。
【0010】一方、単層軟質研磨パッド3は、主とし
て、化学的機械研磨が行なわれた絶縁膜又は導電膜から
なる被研磨膜の表面をバフ研磨する際に用いられる。バ
フ研磨とは、化学的機械研磨によって絶縁膜又は導電膜
の表面に発生したマイクロスクラッチ又は残留研磨砥粒
を除去する工程である。
て、化学的機械研磨が行なわれた絶縁膜又は導電膜から
なる被研磨膜の表面をバフ研磨する際に用いられる。バ
フ研磨とは、化学的機械研磨によって絶縁膜又は導電膜
の表面に発生したマイクロスクラッチ又は残留研磨砥粒
を除去する工程である。
【0011】以下、単層軟質研磨パッド3を用いて行な
うバフ研磨について、図14を参照しながら説明する。
うバフ研磨について、図14を参照しながら説明する。
【0012】単層軟質研磨パッド3が貼着された研磨定
盤4を回転させると共に研磨剤7を研磨剤供給管8から
単層軟質研磨パッド3の上に供給しながら、基板ホルダ
ー6を回転させつつ下降させる。このようにすると、基
板ホルダー6に保持された被研磨基板5は、単層軟質研
磨パッド3に押し付けられるので、研磨剤7によってバ
フ研磨される。
盤4を回転させると共に研磨剤7を研磨剤供給管8から
単層軟質研磨パッド3の上に供給しながら、基板ホルダ
ー6を回転させつつ下降させる。このようにすると、基
板ホルダー6に保持された被研磨基板5は、単層軟質研
磨パッド3に押し付けられるので、研磨剤7によってバ
フ研磨される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、絶縁膜又は
導電膜からなる被研磨膜に対する化学的機械研磨には、
研磨レート、研磨レートの面内均一性、平坦化特性及び
欠陥特性等の基本特性のすべてにおいて優れていること
が望まれる。
導電膜からなる被研磨膜に対する化学的機械研磨には、
研磨レート、研磨レートの面内均一性、平坦化特性及び
欠陥特性等の基本特性のすべてにおいて優れていること
が望まれる。
【0014】平坦化特性の評価対象となる残存段差は、
局所的な残存段差と大規模な残存段差とに分類される。
図15は、研磨前及び所定時間に亘って研磨を行なった
後における絶縁膜の表面を示しており、局所的な残存段
差DLTは、所定時間研磨後に、層間絶縁膜の表面におけ
る配線側端部と対応する部分に残存する段差のことであ
って、大規模な残存段差DGTは、1チップ内の配線占有
率の差によって発生する段差のことであって、グローバ
ル段差とも呼ばれる。
局所的な残存段差と大規模な残存段差とに分類される。
図15は、研磨前及び所定時間に亘って研磨を行なった
後における絶縁膜の表面を示しており、局所的な残存段
差DLTは、所定時間研磨後に、層間絶縁膜の表面におけ
る配線側端部と対応する部分に残存する段差のことであ
って、大規模な残存段差DGTは、1チップ内の配線占有
率の差によって発生する段差のことであって、グローバ
ル段差とも呼ばれる。
【0015】局所的な残存段差DLTは、研磨の進行に伴
って減少していき、高密度プラズマCVD以外の成膜方
法により堆積された層間絶縁膜では、局所的な残存段差
の初期値DL0は配線高さと考えてよい。一方、大規模な
残存段差DGTは、局所的な残存段差DLTとは異なり、研
磨の進行に伴って増加していき、高密度プラズマCVD
以外の成膜方法により堆積された層間絶縁膜では、大規
模な残存段差の初期値DG0は0と考えてよい。局所的な
残存段差DLT及び大規模な残存段差DGTの両方の値が小
さければ小さいほど、優れた平坦化特性を有していると
判断できる。
って減少していき、高密度プラズマCVD以外の成膜方
法により堆積された層間絶縁膜では、局所的な残存段差
の初期値DL0は配線高さと考えてよい。一方、大規模な
残存段差DGTは、局所的な残存段差DLTとは異なり、研
磨の進行に伴って増加していき、高密度プラズマCVD
以外の成膜方法により堆積された層間絶縁膜では、大規
模な残存段差の初期値DG0は0と考えてよい。局所的な
残存段差DLT及び大規模な残存段差DGTの両方の値が小
さければ小さいほど、優れた平坦化特性を有していると
判断できる。
【0016】また、欠陥特性の評価対象となる欠陥は、
点欠陥、マイクロスクラッチ及び粗大ダストである。
点欠陥、マイクロスクラッチ及び粗大ダストである。
【0017】本願発明者が、従来の積層研磨パッド1及
び単層硬質研磨パッド2の平坦化特性及び欠陥特性を評
価したところ、以下のような結果を得た。
び単層硬質研磨パッド2の平坦化特性及び欠陥特性を評
価したところ、以下のような結果を得た。
【0018】まず、従来の積層研磨パッド1は、大規模
な残存段差以外の点については良好な特性を示してい
る。積層研磨パッド1を用いたときに大規模な残存段差
が劣化する原因は、積層研磨パッド1は単層硬質研磨パ
ッド2に比べて実効的な硬度が低いため、積層研磨パッ
ド1がパターン形状に追随するためであると考えられ
る。また、積層研磨パッド1が研磨レートの面内ばらつ
き及びマイクロスクラッチ耐性の点で優れている理由
は、軟質研磨パッド1bが面内ばらつきの変動原因及び
マイクロスクラッチの発生要因を吸収してしまうからで
あると考えられる。
な残存段差以外の点については良好な特性を示してい
る。積層研磨パッド1を用いたときに大規模な残存段差
が劣化する原因は、積層研磨パッド1は単層硬質研磨パ
ッド2に比べて実効的な硬度が低いため、積層研磨パッ
ド1がパターン形状に追随するためであると考えられ
る。また、積層研磨パッド1が研磨レートの面内ばらつ
き及びマイクロスクラッチ耐性の点で優れている理由
は、軟質研磨パッド1bが面内ばらつきの変動原因及び
マイクロスクラッチの発生要因を吸収してしまうからで
あると考えられる。
【0019】次に、単層硬質研磨パッド2は、研磨レー
トの面内ばらつき及びマイクロスクラッチ耐性以外の点
については、良好な特性を示している。単層硬質研磨パ
ッド2を用いたときに、研磨レートの面内ばらつきが発
生したり又はマイクロスクラッチ耐性が劣化したりする
の原因は、単層硬質研磨パッド2の硬度が高すぎるため
であると考えられる。
トの面内ばらつき及びマイクロスクラッチ耐性以外の点
については、良好な特性を示している。単層硬質研磨パ
ッド2を用いたときに、研磨レートの面内ばらつきが発
生したり又はマイクロスクラッチ耐性が劣化したりする
の原因は、単層硬質研磨パッド2の硬度が高すぎるため
であると考えられる。
【0020】以上のように、従来の積層研磨パッド1及
び単層硬質研磨パッド2は、絶縁膜又は導電膜に対して
化学的機械研磨を行なうために必要な基本特性をすべて
満足しているとは言えない。
び単層硬質研磨パッド2は、絶縁膜又は導電膜に対して
化学的機械研磨を行なうために必要な基本特性をすべて
満足しているとは言えない。
【0021】ところで、バフ研磨については、一般的に
研磨量が少ないと共に研磨面がほぼ平坦であるため、研
磨レート、研磨レートの面内ばらつき及び大規模な残存
段差については特に問題にはならない。しかしながら、
局所的な残存段差及び点欠陥耐性の点で劣るのは問題で
ある。
研磨量が少ないと共に研磨面がほぼ平坦であるため、研
磨レート、研磨レートの面内ばらつき及び大規模な残存
段差については特に問題にはならない。しかしながら、
局所的な残存段差及び点欠陥耐性の点で劣るのは問題で
ある。
【0022】また、従来のバフ研磨には単層軟質研磨パ
ッド3が用いられてきた。単層軟質研磨パッド3は不織
布という軟らかい物質からなるため、その表面をダイヤ
モンドドレッサでコンディショニングすることはできな
い。そのため、処理枚数が増えるに伴って、単層軟質研
磨パッド3の表面に研磨砥粒が蓄積し、これによって、
バフ研磨された被研磨膜の表面に研磨砥粒を付着させて
しまうという問題が発生する。
ッド3が用いられてきた。単層軟質研磨パッド3は不織
布という軟らかい物質からなるため、その表面をダイヤ
モンドドレッサでコンディショニングすることはできな
い。そのため、処理枚数が増えるに伴って、単層軟質研
磨パッド3の表面に研磨砥粒が蓄積し、これによって、
バフ研磨された被研磨膜の表面に研磨砥粒を付着させて
しまうという問題が発生する。
【0023】また、化学的機械研磨が行なわれた導電膜
に対して単層軟質研磨パッド3を用いてバフ研磨を行な
うと、導電膜に形状劣化が引き起こされるという問題が
発生する。以下、この問題について図16(a)〜
(c)を参照しながら説明する。
に対して単層軟質研磨パッド3を用いてバフ研磨を行な
うと、導電膜に形状劣化が引き起こされるという問題が
発生する。以下、この問題について図16(a)〜
(c)を参照しながら説明する。
【0024】まず、図16(a)に示すように、半導体
基板10の上に堆積された絶縁膜11に形成された孔1
2にタングステン膜13を充填した後、タングステン膜
13に対して積層研磨パッド1又は単層硬質研磨パッド
2を用いて化学的機械研磨を行なって、図16(b)に
示すように、タングステン膜13における絶縁膜11の
上に存在する部分を除去して、タングステンプラグ14
を形成する。通常、研磨剤にはタングステン膜13と化
学反応する物質が含まれているため、図16(b)に示
すように、タングステンプラグ14の表面にリセス部が
形成される。
基板10の上に堆積された絶縁膜11に形成された孔1
2にタングステン膜13を充填した後、タングステン膜
13に対して積層研磨パッド1又は単層硬質研磨パッド
2を用いて化学的機械研磨を行なって、図16(b)に
示すように、タングステン膜13における絶縁膜11の
上に存在する部分を除去して、タングステンプラグ14
を形成する。通常、研磨剤にはタングステン膜13と化
学反応する物質が含まれているため、図16(b)に示
すように、タングステンプラグ14の表面にリセス部が
形成される。
【0025】次に、タングステンプラグ14のリセス部
を解消するために、単層軟質研磨パッド3を用いると共
に絶縁膜用の研磨剤を用いてバフ研磨を行なうと、単層
軟質研磨パッド3がパターン形状に追従すると共に絶縁
膜11がタングステンプラグ14よりも多く研磨される
ため、図16(c)に示すように、タングステンプラグ
14の表面部が絶縁膜11から突出してしまう。タング
ステンプラグ14の表面部が絶縁膜11から突出する
と、図示は省略しているが、以下の問題が発生する。す
なわち、絶縁膜11の上に堆積された層間絶縁膜に配線
溝を形成した後、該配線溝が充填されるように銅膜を堆
積し、その後、銅膜に対して化学的機械研磨を行なって
埋め込み配線を形成すると、銅膜が配線溝からはみ出し
てしまう。つまり、銅膜が層間絶縁膜の上に残存してし
まう。このため、隣り合う埋め込み配線同士が層間絶縁
膜の上に残存する銅膜を介して電気的に接続してしま
い、埋め込み配線が短絡するという問題が発生する。
を解消するために、単層軟質研磨パッド3を用いると共
に絶縁膜用の研磨剤を用いてバフ研磨を行なうと、単層
軟質研磨パッド3がパターン形状に追従すると共に絶縁
膜11がタングステンプラグ14よりも多く研磨される
ため、図16(c)に示すように、タングステンプラグ
14の表面部が絶縁膜11から突出してしまう。タング
ステンプラグ14の表面部が絶縁膜11から突出する
と、図示は省略しているが、以下の問題が発生する。す
なわち、絶縁膜11の上に堆積された層間絶縁膜に配線
溝を形成した後、該配線溝が充填されるように銅膜を堆
積し、その後、銅膜に対して化学的機械研磨を行なって
埋め込み配線を形成すると、銅膜が配線溝からはみ出し
てしまう。つまり、銅膜が層間絶縁膜の上に残存してし
まう。このため、隣り合う埋め込み配線同士が層間絶縁
膜の上に残存する銅膜を介して電気的に接続してしま
い、埋め込み配線が短絡するという問題が発生する。
【0026】前記に鑑み、本発明は、被研磨膜に対して
化学的機械研磨を行なう際に、研磨レート、研磨レート
の面内均一性、平坦化特性及び欠陥特性等の基本特性の
すべてを満足できるようにすることを第1の目的とし、
化学的機械研磨が行なわれた被研磨膜に対してバフ研磨
を行なう際に、局所的な残存段差及び点欠陥耐性を向上
させると共に、研磨砥粒が蓄積されたときにコンディシ
ョニングを行なえるようにすることを第2の目的とす
る。
化学的機械研磨を行なう際に、研磨レート、研磨レート
の面内均一性、平坦化特性及び欠陥特性等の基本特性の
すべてを満足できるようにすることを第1の目的とし、
化学的機械研磨が行なわれた被研磨膜に対してバフ研磨
を行なう際に、局所的な残存段差及び点欠陥耐性を向上
させると共に、研磨砥粒が蓄積されたときにコンディシ
ョニングを行なえるようにすることを第2の目的とす
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
め、本発明に係る第1の研磨パッドは、研磨定盤の上に
貼着され、絶縁膜又は導電膜からなる被研磨膜に対して
化学的機械研磨を行なう際に用いられる研磨パッドを対
象とし、研磨定盤側に設けられた不織布部と、被研磨膜
側に設けられた発砲ポリウレタン部とからなる積層構造
を有し、発泡ポリウレタン部の厚さは不織布部の厚さよ
りも大きい。
め、本発明に係る第1の研磨パッドは、研磨定盤の上に
貼着され、絶縁膜又は導電膜からなる被研磨膜に対して
化学的機械研磨を行なう際に用いられる研磨パッドを対
象とし、研磨定盤側に設けられた不織布部と、被研磨膜
側に設けられた発砲ポリウレタン部とからなる積層構造
を有し、発泡ポリウレタン部の厚さは不織布部の厚さよ
りも大きい。
【0028】第1の研磨パッドは、発泡ポリウレタン部
の厚さと不織布部の厚さとがほぼ等しい積層構造の積層
研磨パッドが有する、研磨レート、研磨レートの面内ば
らつき、局所的な残存段差特性、マイクロスクラッチ耐
性及び点欠陥耐性に優れているという長所と、単層硬質
研磨パッドが有する大規模な残存段差特性に優れている
という長所とを併せて持つことができるので、化学的機
械研磨に求められる基本特性のすべての点で優れてい
る。
の厚さと不織布部の厚さとがほぼ等しい積層構造の積層
研磨パッドが有する、研磨レート、研磨レートの面内ば
らつき、局所的な残存段差特性、マイクロスクラッチ耐
性及び点欠陥耐性に優れているという長所と、単層硬質
研磨パッドが有する大規模な残存段差特性に優れている
という長所とを併せて持つことができるので、化学的機
械研磨に求められる基本特性のすべての点で優れてい
る。
【0029】第1の研磨パッドにおいて、発泡ポリウレ
タン部の厚さと不織布部の厚さとの比はほぼ3:1であ
ることが好ましい。
タン部の厚さと不織布部の厚さとの比はほぼ3:1であ
ることが好ましい。
【0030】このようにすると、化学的機械研磨に求め
られる基本特性のすべての点で確実に優れることにな
る。
られる基本特性のすべての点で確実に優れることにな
る。
【0031】第2の目的を達成するため、本発明に係る
第2の研磨パッドは、研磨定盤の上に貼着され、絶縁膜
又は導電膜からなり化学的機械研磨が行なわれた被研磨
膜に対してバフ研磨を行なう際に用いられる研磨パッド
を対象とし、研磨定盤側に設けられた不織布部と、被研
磨膜側に設けられた発砲ポリウレタン部とからなる積層
構造を有し、不織布部の厚さは発泡ポリウレタン部の厚
さよりも大きい。
第2の研磨パッドは、研磨定盤の上に貼着され、絶縁膜
又は導電膜からなり化学的機械研磨が行なわれた被研磨
膜に対してバフ研磨を行なう際に用いられる研磨パッド
を対象とし、研磨定盤側に設けられた不織布部と、被研
磨膜側に設けられた発砲ポリウレタン部とからなる積層
構造を有し、不織布部の厚さは発泡ポリウレタン部の厚
さよりも大きい。
【0032】第2の研磨パッドは、研磨定盤側に設けら
れた不織布部と被研磨膜側に設けられた発砲ポリウレタ
ン部との積層構造を有するため、研磨パッドの表面をコ
ンディショニングして研磨砥粒を除去できるので、バフ
研磨の対象となる被研磨膜に研磨砥粒が付着する事態を
防止できる。また、被研磨膜側に発泡ポリウレタン部を
有しているため、パターン形状に追従し難くなるので、
導電膜からなるパターンの形状が劣化する事態を防止で
きる。
れた不織布部と被研磨膜側に設けられた発砲ポリウレタ
ン部との積層構造を有するため、研磨パッドの表面をコ
ンディショニングして研磨砥粒を除去できるので、バフ
研磨の対象となる被研磨膜に研磨砥粒が付着する事態を
防止できる。また、被研磨膜側に発泡ポリウレタン部を
有しているため、パターン形状に追従し難くなるので、
導電膜からなるパターンの形状が劣化する事態を防止で
きる。
【0033】また、不織布部の厚さが発泡ポリウレタン
部の厚さよりも大きいため、単層軟質研磨パッドが有す
る短所である、局所的な残存段差特性及び点欠陥特性
は、発泡ポリウレタン部の厚さと不織布部の厚さとがほ
ぼ等しい積層構造の積層研磨パッドによって補われるの
で、局所的な残存段差特性及び点欠陥特性が向上する。
部の厚さよりも大きいため、単層軟質研磨パッドが有す
る短所である、局所的な残存段差特性及び点欠陥特性
は、発泡ポリウレタン部の厚さと不織布部の厚さとがほ
ぼ等しい積層構造の積層研磨パッドによって補われるの
で、局所的な残存段差特性及び点欠陥特性が向上する。
【0034】第2の研磨パッドにおいて、不織布部の厚
さと発泡ポリウレタン部の厚さとの比はほぼ3:1であ
ることが好ましい。
さと発泡ポリウレタン部の厚さとの比はほぼ3:1であ
ることが好ましい。
【0035】このようにすると、研磨パッドの局所的な
残存段差特性及び点欠陥特性が確実に向上する。
残存段差特性及び点欠陥特性が確実に向上する。
【0036】第1の目的を達成するため、本発明に係る
第1の化学的機械研磨方法は、研磨定盤の上に貼着され
た研磨パッドを用いて、絶縁膜又は導電膜からなる被研
磨膜を研磨する化学的機械研磨方法を対象とし、研磨パ
ッドは、研磨定盤側に設けられた不織布部と被研磨膜側
に設けられた発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を
有し、発泡ポリウレタン部の厚さは不織布部の厚さより
も大きい。
第1の化学的機械研磨方法は、研磨定盤の上に貼着され
た研磨パッドを用いて、絶縁膜又は導電膜からなる被研
磨膜を研磨する化学的機械研磨方法を対象とし、研磨パ
ッドは、研磨定盤側に設けられた不織布部と被研磨膜側
に設けられた発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を
有し、発泡ポリウレタン部の厚さは不織布部の厚さより
も大きい。
【0037】第1の化学的機械研磨方法によると、本発
明に係る第1の研磨パッドを用いて化学的機械研磨を行
なうため、化学的機械研磨に求められる基本特性のすべ
ての点で優れた化学的機械研磨を行なうことができる。
明に係る第1の研磨パッドを用いて化学的機械研磨を行
なうため、化学的機械研磨に求められる基本特性のすべ
ての点で優れた化学的機械研磨を行なうことができる。
【0038】第1の化学的機械研磨方法において、被研
磨膜は、表面に大規模な段差を有する絶縁膜であること
が好ましい。
磨膜は、表面に大規模な段差を有する絶縁膜であること
が好ましい。
【0039】このようにすると、絶縁膜の表面に大規模
な段差が形成されているにも拘わらず、確実に解消する
ことができる。
な段差が形成されているにも拘わらず、確実に解消する
ことができる。
【0040】第2の目的を達成するため、本発明に係る
第2の化学的機械研磨方法は、研磨定盤の上に貼着され
た研磨パッドを用いて、絶縁膜又は導電膜からなり化学
的機械研磨が行なわれた被研磨膜に対してバフ研磨を行
なう化学的機械研磨方法を対象とし、研磨パッドは、研
磨定盤側に設けられた不織布部と被研磨膜側に設けられ
た発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、不織
布部の厚さは発泡ポリウレタン部の厚さよりも大きい。
第2の化学的機械研磨方法は、研磨定盤の上に貼着され
た研磨パッドを用いて、絶縁膜又は導電膜からなり化学
的機械研磨が行なわれた被研磨膜に対してバフ研磨を行
なう化学的機械研磨方法を対象とし、研磨パッドは、研
磨定盤側に設けられた不織布部と被研磨膜側に設けられ
た発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、不織
布部の厚さは発泡ポリウレタン部の厚さよりも大きい。
【0041】第2の化学的機械研磨方法によると、本発
明に係る第1の研磨パッドを用いて化学的機械研磨を行
なうため、バフ研磨の対象となる被研磨膜に研磨砥粒が
付着する事態及び導電膜からなるパターンの形状が劣化
する事態を防止することができると共に、局所的な残存
段差特性及び点欠陥特性が向上する。
明に係る第1の研磨パッドを用いて化学的機械研磨を行
なうため、バフ研磨の対象となる被研磨膜に研磨砥粒が
付着する事態及び導電膜からなるパターンの形状が劣化
する事態を防止することができると共に、局所的な残存
段差特性及び点欠陥特性が向上する。
【0042】本発明に係る半導体装置の製造方法は、半
導体基板上に堆積された絶縁膜に、接続孔又は配線溝か
らなる凹部を形成する工程と、絶縁膜の上に導電膜を凹
部が充填されるように堆積する工程と、導電膜における
絶縁膜の上に露出している部分を第1の研磨パッドを用
いる化学的機械研磨により除去して、導電膜からなるプ
ラグ又は配線を形成する工程と、プラグ又は配線及び絶
縁膜に対して第2の研磨パッドを用いてバフ研磨を行な
う工程とを備え、第1の研磨パッドは、研磨定盤側に設
けられた第1の不織布部と被研磨膜側に設けられた第1
の発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、第1
の発泡ポリウレタン部の厚さは第1の不織布部の厚さよ
りも大きく、第2の研磨パッドは、研磨定盤側に設けら
れた第2の不織布部と被研磨膜側に設けられた第2の発
砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、第2の不
織布部の厚さは第2の発泡ポリウレタン部の厚さよりも
大きい。
導体基板上に堆積された絶縁膜に、接続孔又は配線溝か
らなる凹部を形成する工程と、絶縁膜の上に導電膜を凹
部が充填されるように堆積する工程と、導電膜における
絶縁膜の上に露出している部分を第1の研磨パッドを用
いる化学的機械研磨により除去して、導電膜からなるプ
ラグ又は配線を形成する工程と、プラグ又は配線及び絶
縁膜に対して第2の研磨パッドを用いてバフ研磨を行な
う工程とを備え、第1の研磨パッドは、研磨定盤側に設
けられた第1の不織布部と被研磨膜側に設けられた第1
の発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、第1
の発泡ポリウレタン部の厚さは第1の不織布部の厚さよ
りも大きく、第2の研磨パッドは、研磨定盤側に設けら
れた第2の不織布部と被研磨膜側に設けられた第2の発
砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、第2の不
織布部の厚さは第2の発泡ポリウレタン部の厚さよりも
大きい。
【0043】本発明に係る半導体装置の製造方法による
と、第1の化学的機械研磨の特徴と第2の化学的機械研
磨の特徴とを併せ持つことができる。特に、研磨定盤側
に設けられた第2の不織布部と被研磨膜側に設けられた
第2の発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、
第2の不織布部の厚さが第2の発泡ポリウレタン部の厚
さよりも大きい第2の研磨パッドを用いてバフ研磨する
ので、プラグ又は配線の表面と絶縁膜の表面とを面一に
できるので、プラグ又は配線が短絡する事態を防止する
ことができる。
と、第1の化学的機械研磨の特徴と第2の化学的機械研
磨の特徴とを併せ持つことができる。特に、研磨定盤側
に設けられた第2の不織布部と被研磨膜側に設けられた
第2の発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、
第2の不織布部の厚さが第2の発泡ポリウレタン部の厚
さよりも大きい第2の研磨パッドを用いてバフ研磨する
ので、プラグ又は配線の表面と絶縁膜の表面とを面一に
できるので、プラグ又は配線が短絡する事態を防止する
ことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る化学的機械研磨用研磨パッド
(以下、単に研磨パッドと称する。)及び化学的機械研
磨方法について説明する。
の第1の実施形態に係る化学的機械研磨用研磨パッド
(以下、単に研磨パッドと称する。)及び化学的機械研
磨方法について説明する。
【0045】図1に示すように、第1の実施形態に係る
研磨パッド101は、被研磨膜側に設けられた発泡ポリ
ウレタン部101aと、研磨定盤側に設けられた不織布
部101bとが貼り合わされた積層構造を有しており、
発泡ポリウレタン部101aの厚さは不織布部101b
の厚さよりも大きく、第1の実施形態においては、発泡
ポリウレタン部101aの厚さと不織布部101bの厚
さとの比はほぼ1:3である。
研磨パッド101は、被研磨膜側に設けられた発泡ポリ
ウレタン部101aと、研磨定盤側に設けられた不織布
部101bとが貼り合わされた積層構造を有しており、
発泡ポリウレタン部101aの厚さは不織布部101b
の厚さよりも大きく、第1の実施形態においては、発泡
ポリウレタン部101aの厚さと不織布部101bの厚
さとの比はほぼ1:3である。
【0046】以下、積層研磨パッドにおいて、発泡ポリ
ウレタン部101aの厚さを不織布部101bの厚さよ
りも大きくすると、研磨レート、研磨レートの面内ばら
つき、局所的な残存段差特性、大規模な残存段差特性、
マイクロスクラッチ耐性及び点欠陥耐性のすべての点に
おいて優れることになる理由について説明する。
ウレタン部101aの厚さを不織布部101bの厚さよ
りも大きくすると、研磨レート、研磨レートの面内ばら
つき、局所的な残存段差特性、大規模な残存段差特性、
マイクロスクラッチ耐性及び点欠陥耐性のすべての点に
おいて優れることになる理由について説明する。
【0047】以下、従来の積層研磨パッド1、単層硬質
研磨パッド2及び単層軟質研磨パッド3を用いて化学的
機械研磨を行なったときに得られる、研磨レート、研磨
レートの面内ばらつき、平坦化特性(局所的な残存段差
特性及び大規模な残存段差特性)並びに欠陥特性につい
ての実験結果について説明する。
研磨パッド2及び単層軟質研磨パッド3を用いて化学的
機械研磨を行なったときに得られる、研磨レート、研磨
レートの面内ばらつき、平坦化特性(局所的な残存段差
特性及び大規模な残存段差特性)並びに欠陥特性につい
ての実験結果について説明する。
【0048】(研磨レート及びその面内ばらつき)図3
(a)〜(c)は、従来の研磨パッドを用いて化学的機
械研磨を行なったときに得られる研磨レート及びその面
内ばらつきの実験結果を示している。図3(a)〜
(c)において、横軸は直径が200mmである半導体
基板における中心点(0mmの位置)からの距離(単
位:mm)を示し、縦軸はシリコン酸化膜の研磨レート
(nm/分)及びその面内ばらつき(%)を示してい
る。また、図3(a)は積層研磨パッド1を用いた場合
であり、図3(b)は単層硬質研磨パッド2を用いた場
合であり、図3(c)は単層軟質研磨パッド3を用いた
場合である。また、図3(a)〜(c)において、それ
ぞれ、●は第1の基板ホルダーを用いた場合の実験結果
を示し、△は第2の基板ホルダーを用いた場合の実験結
果を示している。
(a)〜(c)は、従来の研磨パッドを用いて化学的機
械研磨を行なったときに得られる研磨レート及びその面
内ばらつきの実験結果を示している。図3(a)〜
(c)において、横軸は直径が200mmである半導体
基板における中心点(0mmの位置)からの距離(単
位:mm)を示し、縦軸はシリコン酸化膜の研磨レート
(nm/分)及びその面内ばらつき(%)を示してい
る。また、図3(a)は積層研磨パッド1を用いた場合
であり、図3(b)は単層硬質研磨パッド2を用いた場
合であり、図3(c)は単層軟質研磨パッド3を用いた
場合である。また、図3(a)〜(c)において、それ
ぞれ、●は第1の基板ホルダーを用いた場合の実験結果
を示し、△は第2の基板ホルダーを用いた場合の実験結
果を示している。
【0049】図3(a)から分かるように、積層研磨パ
ッド1は、研磨レート及び研磨レートの面内ばらつきの
両方の点で優れている。すなわち、第1の基板ホルダー
を用いた場合には、研磨レートの平均値は277nm/
分であり、研磨レートの面内ばらつきは4.4%であっ
た。第2の基板ホルダーを用いた場合には、研磨レート
の平均値は270nm/分であり、研磨レートの面内ば
らつきは5.0%であった。
ッド1は、研磨レート及び研磨レートの面内ばらつきの
両方の点で優れている。すなわち、第1の基板ホルダー
を用いた場合には、研磨レートの平均値は277nm/
分であり、研磨レートの面内ばらつきは4.4%であっ
た。第2の基板ホルダーを用いた場合には、研磨レート
の平均値は270nm/分であり、研磨レートの面内ば
らつきは5.0%であった。
【0050】図3(b)から分かるように、単層硬質研
磨パッド2は、研磨レートの点では優れているが研磨レ
ートの面内ばらつきの点で劣っている。すなわち、第1
の基板ホルダーを用いた場合には、研磨レートの平均値
は272nm/分であり、研磨レートの面内ばらつきは
14.0%であった。第2の基板ホルダーを用いた場合
には、研磨レートの平均値は256nm/分であり、研
磨レートの面内ばらつきは16.0%であった。
磨パッド2は、研磨レートの点では優れているが研磨レ
ートの面内ばらつきの点で劣っている。すなわち、第1
の基板ホルダーを用いた場合には、研磨レートの平均値
は272nm/分であり、研磨レートの面内ばらつきは
14.0%であった。第2の基板ホルダーを用いた場合
には、研磨レートの平均値は256nm/分であり、研
磨レートの面内ばらつきは16.0%であった。
【0051】図3(c)から分かるように、単層軟質研
磨パッド3は、研磨レート及び研磨レートの面内ばらつ
きの両方の点で劣っている。すなわち、第1の基板ホル
ダーを用いた場合には、研磨レートの平均値は205n
m/分であり、研磨レートの面内ばらつきは21.70
%であった。第2の基板ホルダーを用いた場合には、研
磨レートの平均値は217nm/分であり、研磨レート
の面内ばらつきは22.3%であった。
磨パッド3は、研磨レート及び研磨レートの面内ばらつ
きの両方の点で劣っている。すなわち、第1の基板ホル
ダーを用いた場合には、研磨レートの平均値は205n
m/分であり、研磨レートの面内ばらつきは21.70
%であった。第2の基板ホルダーを用いた場合には、研
磨レートの平均値は217nm/分であり、研磨レート
の面内ばらつきは22.3%であった。
【0052】以上の結果から、研磨レート及びその面内
ばらつきという観点からは、積層研磨パッド1は、単層
硬質研磨パッド2及び単層軟質研磨パッド3よりも優れ
ていると言える。
ばらつきという観点からは、積層研磨パッド1は、単層
硬質研磨パッド2及び単層軟質研磨パッド3よりも優れ
ていると言える。
【0053】(平坦化特性)図4は平坦化特性の評価に
用いた評価パターンを示しており、図4に示すように、
半導体基板120の上に高さが0.8μmであるアルミ
ニウム配線121が、1000μm、500μm及び5
0μmの各間隔で配置されており、アルミニウム配線1
21の上に厚さが2.1μmである層間絶縁膜122が
堆積されている。平坦化特性の評価は、化学的機械研磨
の研磨時間を0秒(初期状態)、40秒、120秒及び
200秒と段階的に変化させると共に、各研磨時間後に
層間絶縁膜122(評価パターン)の表面段差を段差計
で計測することによって行なった。評価対象の残存段差
は、局所的な残存段差及び大規模な残存段差の2種類で
ある。
用いた評価パターンを示しており、図4に示すように、
半導体基板120の上に高さが0.8μmであるアルミ
ニウム配線121が、1000μm、500μm及び5
0μmの各間隔で配置されており、アルミニウム配線1
21の上に厚さが2.1μmである層間絶縁膜122が
堆積されている。平坦化特性の評価は、化学的機械研磨
の研磨時間を0秒(初期状態)、40秒、120秒及び
200秒と段階的に変化させると共に、各研磨時間後に
層間絶縁膜122(評価パターン)の表面段差を段差計
で計測することによって行なった。評価対象の残存段差
は、局所的な残存段差及び大規模な残存段差の2種類で
ある。
【0054】図5(a)〜(c)は、従来の研磨パッド
を用いて化学的機械研磨を行なったときの平坦化特性の
実験結果を示している。図5(a)〜(c)において、
横軸は評価パターンの水平方向の距離(単位:mm)を
示し、縦軸は評価パターンの垂直方向の距離(単位:m
m)を示している。また、図5(a)は積層研磨パッド
1を用いた場合であり、図5(b)は単層硬質研磨パッ
ド2を用いた場合であり、図5(c)は単層軟質研磨パ
ッド3を用いた場合である。
を用いて化学的機械研磨を行なったときの平坦化特性の
実験結果を示している。図5(a)〜(c)において、
横軸は評価パターンの水平方向の距離(単位:mm)を
示し、縦軸は評価パターンの垂直方向の距離(単位:m
m)を示している。また、図5(a)は積層研磨パッド
1を用いた場合であり、図5(b)は単層硬質研磨パッ
ド2を用いた場合であり、図5(c)は単層軟質研磨パ
ッド3を用いた場合である。
【0055】図5(a)から分かるように、積層研磨パ
ッド1は、局所的な残存段差特性の点では優れている
が、大規模な残存段差特性の点では劣っている。すなわ
ち、研磨時間200秒後において、局所的な残存段差は
20nm以下であって、800nmの初期段差を有する
層間絶縁膜に対する平坦化特性は優れている。ところ
が、研磨時間200秒後における大規模な残存段差は約
300nmにまで拡大している。
ッド1は、局所的な残存段差特性の点では優れている
が、大規模な残存段差特性の点では劣っている。すなわ
ち、研磨時間200秒後において、局所的な残存段差は
20nm以下であって、800nmの初期段差を有する
層間絶縁膜に対する平坦化特性は優れている。ところ
が、研磨時間200秒後における大規模な残存段差は約
300nmにまで拡大している。
【0056】図5(b)から分かるように、単層硬質研
磨パッド2は、局所的な残存段差特性及び大規模な残存
段差特性の両方で優れている。すなわち、研磨時間20
0秒後において、局所的な残存段差は20nm以下であ
って、800nmの初期段差を有する層間絶縁膜に対す
る平坦化特性は優れている。また、研磨時間200秒後
における大規模な残存段差は約70nmに留まってい
る。
磨パッド2は、局所的な残存段差特性及び大規模な残存
段差特性の両方で優れている。すなわち、研磨時間20
0秒後において、局所的な残存段差は20nm以下であ
って、800nmの初期段差を有する層間絶縁膜に対す
る平坦化特性は優れている。また、研磨時間200秒後
における大規模な残存段差は約70nmに留まってい
る。
【0057】図5(c)から分かるように、単層軟質研
磨パッド3は、局所的な残存段差特性及び大規模な残存
段差特性の両方で劣っている。すなわち、研磨時間20
0秒後において、局所的な残存段差は300〜600n
mであって、800nmの初期段差を有する層間絶縁膜
に対する平坦化特性は不十分である。また、研磨時間2
00秒後における大規模な残存段差は約300nmにま
で拡大している。
磨パッド3は、局所的な残存段差特性及び大規模な残存
段差特性の両方で劣っている。すなわち、研磨時間20
0秒後において、局所的な残存段差は300〜600n
mであって、800nmの初期段差を有する層間絶縁膜
に対する平坦化特性は不十分である。また、研磨時間2
00秒後における大規模な残存段差は約300nmにま
で拡大している。
【0058】以上の結果から、積層研磨パッドにおける
硬質研磨パッドの割合を大きくして、研磨パッド全体の
実効的な硬度(研磨パッド全体の硬度)を増加させる
と、大規模な残存段差を低減できることが分かる。
硬質研磨パッドの割合を大きくして、研磨パッド全体の
実効的な硬度(研磨パッド全体の硬度)を増加させる
と、大規模な残存段差を低減できることが分かる。
【0059】(欠陥特性)図6は、従来の研磨パッドを
用いて化学的機械研磨を行なったときにおける、研磨後
のシリコン酸化膜表面の欠陥特性の実験結果を示してい
る。欠陥は1個づつ光学顕微鏡によって分類され、分類
の内訳は、径が1.0μm未満の点欠陥、マイクロスク
ラッチ、及び径が1.0μm以上の粗大ダストの3種類
である。
用いて化学的機械研磨を行なったときにおける、研磨後
のシリコン酸化膜表面の欠陥特性の実験結果を示してい
る。欠陥は1個づつ光学顕微鏡によって分類され、分類
の内訳は、径が1.0μm未満の点欠陥、マイクロスク
ラッチ、及び径が1.0μm以上の粗大ダストの3種類
である。
【0060】図6から分かるように、単層軟質研磨パッ
ド3では、総欠陥数が最も多いと共に、点欠陥数が総欠
陥数の大部分を占めている。このことから、研磨パッド
表面に硬質研磨パッドが存在すると、点欠陥数を低減で
きると言える。
ド3では、総欠陥数が最も多いと共に、点欠陥数が総欠
陥数の大部分を占めている。このことから、研磨パッド
表面に硬質研磨パッドが存在すると、点欠陥数を低減で
きると言える。
【0061】歩留まりの低下に最も大きな影響を及ぼす
マイクロスクラッチに注目すると、マイクロスクラッチ
は、単層硬質研磨パッド2で最も多く発生している一
方、積層研磨パッド1及び単層軟質研磨パッド3では、
同程度の低い数になっている。このことから、研磨パッ
ド全体の実効的な硬度(研磨パッド全体としての硬度)
を低くすると、マイクロスクラッチ耐性を向上させるこ
とができると言える。
マイクロスクラッチに注目すると、マイクロスクラッチ
は、単層硬質研磨パッド2で最も多く発生している一
方、積層研磨パッド1及び単層軟質研磨パッド3では、
同程度の低い数になっている。このことから、研磨パッ
ド全体の実効的な硬度(研磨パッド全体としての硬度)
を低くすると、マイクロスクラッチ耐性を向上させるこ
とができると言える。
【0062】(結論)以上の実験結果から、次のような
結論を導き出すことができる。
結論を導き出すことができる。
【0063】積層研磨パッド1は、研磨レート、研磨レ
ートの面内ばらつき、局所的な残存段差特性、マイクロ
スクラッチ耐性及び点欠陥耐性に優れているが、大規模
な残存段差特性で劣る。
ートの面内ばらつき、局所的な残存段差特性、マイクロ
スクラッチ耐性及び点欠陥耐性に優れているが、大規模
な残存段差特性で劣る。
【0064】単層硬質研磨パッド2は、研磨レート、局
所的な残存段差特性、大規模な残存段差特性及び点欠陥
耐性に優れているが、研磨レートの面内ばらつき及びマ
イクロスクラッチ耐性で劣る。
所的な残存段差特性、大規模な残存段差特性及び点欠陥
耐性に優れているが、研磨レートの面内ばらつき及びマ
イクロスクラッチ耐性で劣る。
【0065】単層軟質研磨パッド3は、マイクロスクラ
ッチ耐性に優れているが、研磨レート、研磨レートの面
内ばらつき、局所的な残存段差特性、大規模な残存段差
特性及び点欠陥耐性で劣る。
ッチ耐性に優れているが、研磨レート、研磨レートの面
内ばらつき、局所的な残存段差特性、大規模な残存段差
特性及び点欠陥耐性で劣る。
【0066】従って、積層研磨パッドは、総合的に優れ
ているが、大規模な残存段差特性の点で劣るので、積層
研磨パッドにおける大規模な残存段差特性を向上させる
ためには、積層研磨パッドにおける硬質研磨パッドの占
める割合を、従来の積層研磨パッド1における硬質研磨
パッドの占める割合(1/2)と、従来の単層硬質研磨
パッド2における硬質研磨パッドの占める割合(1/
1)との間に設定することが好ましい。換言すると、積
層研磨パッドを採用すると共に、硬質研磨パッドの厚さ
を軟質研磨パッドの厚さよりも大きくすると、大規模な
残存段差特性を向上させることができる。
ているが、大規模な残存段差特性の点で劣るので、積層
研磨パッドにおける大規模な残存段差特性を向上させる
ためには、積層研磨パッドにおける硬質研磨パッドの占
める割合を、従来の積層研磨パッド1における硬質研磨
パッドの占める割合(1/2)と、従来の単層硬質研磨
パッド2における硬質研磨パッドの占める割合(1/
1)との間に設定することが好ましい。換言すると、積
層研磨パッドを採用すると共に、硬質研磨パッドの厚さ
を軟質研磨パッドの厚さよりも大きくすると、大規模な
残存段差特性を向上させることができる。
【0067】特に、積層研磨パッドにおける硬質研磨パ
ッドの占める割合を、従来の積層研磨パッド1における
硬質研磨パッドの占める割合(1/2)と、従来の単層
硬質研磨パッド2における硬質研磨パッドの占める割合
(1/1)との中間の値(3/4)に設定すると、つま
り硬質研磨パッドの厚さと軟質研磨パッドの厚さとの比
をほぼ3:1に設定すると、研磨レート、研磨レートの
面内ばらつき、平坦化特性(局所的な残存段差特性及び
大規模な残存段差特性)、並びに欠陥特性(マイクロス
クラッチ耐性及び点欠陥耐性)のすべての点において優
れることになる。
ッドの占める割合を、従来の積層研磨パッド1における
硬質研磨パッドの占める割合(1/2)と、従来の単層
硬質研磨パッド2における硬質研磨パッドの占める割合
(1/1)との中間の値(3/4)に設定すると、つま
り硬質研磨パッドの厚さと軟質研磨パッドの厚さとの比
をほぼ3:1に設定すると、研磨レート、研磨レートの
面内ばらつき、平坦化特性(局所的な残存段差特性及び
大規模な残存段差特性)、並びに欠陥特性(マイクロス
クラッチ耐性及び点欠陥耐性)のすべての点において優
れることになる。
【0068】図2は、第1の実施形態に係る研磨パッド
101を用いて行なう化学的機械研磨方法を示してお
り、研磨パッド101は回転可能に設けられた研磨定盤
110の上に、該研磨定盤101の上面と不織布部10
1bとが対向するように貼着されている。研磨定盤11
0の上方には、被研磨基板111を保持すると共に回転
可能且つ上下動可能である基板ホルダー112と、研磨
剤113を研磨パッド101上に供給する研磨剤供給管
114とが設けられている。
101を用いて行なう化学的機械研磨方法を示してお
り、研磨パッド101は回転可能に設けられた研磨定盤
110の上に、該研磨定盤101の上面と不織布部10
1bとが対向するように貼着されている。研磨定盤11
0の上方には、被研磨基板111を保持すると共に回転
可能且つ上下動可能である基板ホルダー112と、研磨
剤113を研磨パッド101上に供給する研磨剤供給管
114とが設けられている。
【0069】研磨パッド101が貼着されている研磨定
盤110を回転させると共に研磨剤113を研磨剤供給
管114から研磨パッド101の上に供給しながら、基
板ホルダー112を回転させつつ下降させる。このよう
にすると、基板ホルダー112に保持された被研磨基板
111は、研磨パッド101の発泡ポリウレタン部10
1aに押し付けられるので、研磨剤113によって良好
に化学的機械研磨される。
盤110を回転させると共に研磨剤113を研磨剤供給
管114から研磨パッド101の上に供給しながら、基
板ホルダー112を回転させつつ下降させる。このよう
にすると、基板ホルダー112に保持された被研磨基板
111は、研磨パッド101の発泡ポリウレタン部10
1aに押し付けられるので、研磨剤113によって良好
に化学的機械研磨される。
【0070】図7(a)〜(c)は、第1の実施形態に
係る化学的機械研磨方法を利用する半導体装置の製造方
法の各工程を示し、局所的な残存段差の初期値及び大規
模な残存段差の初期値がいずれも大きい場合であって
も、第1の実施形態に係る研磨パッド101を用いて化
学的機械研磨を行なうと、研磨の終了時には局所的な残
存段差及び大規模な残存段差が消滅することを示してい
る。
係る化学的機械研磨方法を利用する半導体装置の製造方
法の各工程を示し、局所的な残存段差の初期値及び大規
模な残存段差の初期値がいずれも大きい場合であって
も、第1の実施形態に係る研磨パッド101を用いて化
学的機械研磨を行なうと、研磨の終了時には局所的な残
存段差及び大規模な残存段差が消滅することを示してい
る。
【0071】まず、図7(a)に示すように、半導体基
板120の上に、異なる配線幅を持つアルミニウム配線
121が形成され、該アルミニウム配線121の上に、
高密度プラズマCVD法により堆積されたシリコン酸化
膜からなる第1の層間絶縁膜123が形成され、該第1
の層間絶縁膜123の上にプラズマTEOS法により堆
積されたシリコン酸化膜からなる第2の層間絶縁膜12
4が形成されている。高密度プラズマCVDシリコン酸
化膜は、配線幅が小さいアルミニウム配線121の上に
は僅かしか堆積されないが、配線幅が大きいアルミニウ
ム配線121の上には設定値通りに堆積されるため、研
磨の初期段階において、第2の層間絶縁膜124におけ
る配線幅の大きいアルミニウム配線121の上方に大規
模な段差が発生している。
板120の上に、異なる配線幅を持つアルミニウム配線
121が形成され、該アルミニウム配線121の上に、
高密度プラズマCVD法により堆積されたシリコン酸化
膜からなる第1の層間絶縁膜123が形成され、該第1
の層間絶縁膜123の上にプラズマTEOS法により堆
積されたシリコン酸化膜からなる第2の層間絶縁膜12
4が形成されている。高密度プラズマCVDシリコン酸
化膜は、配線幅が小さいアルミニウム配線121の上に
は僅かしか堆積されないが、配線幅が大きいアルミニウ
ム配線121の上には設定値通りに堆積されるため、研
磨の初期段階において、第2の層間絶縁膜124におけ
る配線幅の大きいアルミニウム配線121の上方に大規
模な段差が発生している。
【0072】次に、第2の層間絶縁膜124に対して、
第1の実施形態に係る研磨パッド101を用いて化学的
機械研磨を行なうと、第1の実施形態に係る研磨パッド
101は大規模な残存段差特性に優れているため、図7
(b)に示すように、第2の層間絶縁膜124における
大規模な残存段差は大きく低減し、化学的機械研磨が終
了したときには、図7(c)に示すように、第2の層間
絶縁膜124における局所的な残存段差及び大規模な残
存段差はいずれも消滅する。
第1の実施形態に係る研磨パッド101を用いて化学的
機械研磨を行なうと、第1の実施形態に係る研磨パッド
101は大規模な残存段差特性に優れているため、図7
(b)に示すように、第2の層間絶縁膜124における
大規模な残存段差は大きく低減し、化学的機械研磨が終
了したときには、図7(c)に示すように、第2の層間
絶縁膜124における局所的な残存段差及び大規模な残
存段差はいずれも消滅する。
【0073】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係るバフ研磨用パッド及び化学的機械研磨方
法について説明する。
実施形態に係るバフ研磨用パッド及び化学的機械研磨方
法について説明する。
【0074】図8に示すように、第2の実施形態に係る
バフ研磨用パッド201は、被研磨膜側に設けられた発
泡ポリウレタン部201aと、定盤貼付面側に設けられ
た不織布部201bとが貼り合わされた積層構造を有し
ており、発泡ポリウレタン部201aの厚さは不織布部
201bの厚さよりも大きく、第2の実施形態において
は、発泡ポリウレタン部201aの厚さと不織布部20
1bの厚さとの比はほぼ3:1である。
バフ研磨用パッド201は、被研磨膜側に設けられた発
泡ポリウレタン部201aと、定盤貼付面側に設けられ
た不織布部201bとが貼り合わされた積層構造を有し
ており、発泡ポリウレタン部201aの厚さは不織布部
201bの厚さよりも大きく、第2の実施形態において
は、発泡ポリウレタン部201aの厚さと不織布部20
1bの厚さとの比はほぼ3:1である。
【0075】第2の実施形態に係るバフ研磨用パッド2
01は、被研磨膜側に発泡ポリウレタン部201aが設
けられているため、バフ研磨用パッド201の表面部つ
まり発泡ポリウレタン部201aはダイヤモンドドレッ
サによりコンディショニングすることができる。このた
め、処理枚数が増加してバフ研磨用パッド201の表面
に研磨砥粒が蓄積したときには、バフ研磨用パッド20
1の表面部をダイヤモンドドレッサによりコンディショ
ニングすることによって、研磨砥粒を除去することがで
きる。従って、バフ研磨の対象となる被研磨膜に研磨砥
粒が付着する事態が解消する。
01は、被研磨膜側に発泡ポリウレタン部201aが設
けられているため、バフ研磨用パッド201の表面部つ
まり発泡ポリウレタン部201aはダイヤモンドドレッ
サによりコンディショニングすることができる。このた
め、処理枚数が増加してバフ研磨用パッド201の表面
に研磨砥粒が蓄積したときには、バフ研磨用パッド20
1の表面部をダイヤモンドドレッサによりコンディショ
ニングすることによって、研磨砥粒を除去することがで
きる。従って、バフ研磨の対象となる被研磨膜に研磨砥
粒が付着する事態が解消する。
【0076】また、第2の実施形態に係るバフ研磨用パ
ッド201は、被研磨膜側に発泡ポリウレタン部201
aが設けられているため、パターン形状に追従し難くな
るので、タングステンプラグが突出したりするパターン
形状の劣化という問題は発生しない。以下、この点につ
いて図10(a)〜(c)を参照しながら説明する。
ッド201は、被研磨膜側に発泡ポリウレタン部201
aが設けられているため、パターン形状に追従し難くな
るので、タングステンプラグが突出したりするパターン
形状の劣化という問題は発生しない。以下、この点につ
いて図10(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0077】まず、図10(a)に示すように、半導体
基板220の上に堆積された絶縁膜211には、接続孔
又は配線溝となる凹部212が形成されており、該凹部
212にタングステン膜213を充填する。次に、タン
グステン膜213に対して、従来の積層研磨パッド1若
しくは単層硬質研磨パッド2又は第1の実施形態に係る
研磨パッド101を用いて化学的機械研磨を行なって、
図10(b)に示すように、タングステン膜213にお
ける絶縁膜211の上に存在する部分を除去して、タン
グステンプラグ214を形成する。通常、研磨剤にはタ
ングステン膜213と化学反応する物質が含まれている
ため、図10(b)に示すように、タングステンプラグ
214の表面にリセス部が形成される。
基板220の上に堆積された絶縁膜211には、接続孔
又は配線溝となる凹部212が形成されており、該凹部
212にタングステン膜213を充填する。次に、タン
グステン膜213に対して、従来の積層研磨パッド1若
しくは単層硬質研磨パッド2又は第1の実施形態に係る
研磨パッド101を用いて化学的機械研磨を行なって、
図10(b)に示すように、タングステン膜213にお
ける絶縁膜211の上に存在する部分を除去して、タン
グステンプラグ214を形成する。通常、研磨剤にはタ
ングステン膜213と化学反応する物質が含まれている
ため、図10(b)に示すように、タングステンプラグ
214の表面にリセス部が形成される。
【0078】次に、タングステンプラグ214のリセス
部を解消するべく、第2の実施形態に係るバフ研磨用パ
ッド201を用いると共に絶縁膜用の研磨剤を用いてバ
フ研磨を行なうと、バフ研磨用パッド201は被研磨膜
側に発泡ポリウレタン部201aを有しているためパタ
ーン形状に追従し難いため、図10(c)に示すよう
に、タングステンプラグ214の表面は絶縁膜211の
表面と面一になる。
部を解消するべく、第2の実施形態に係るバフ研磨用パ
ッド201を用いると共に絶縁膜用の研磨剤を用いてバ
フ研磨を行なうと、バフ研磨用パッド201は被研磨膜
側に発泡ポリウレタン部201aを有しているためパタ
ーン形状に追従し難いため、図10(c)に示すよう
に、タングステンプラグ214の表面は絶縁膜211の
表面と面一になる。
【0079】以下、バフ用研磨パッド201において、
発泡ポリウレタン部201aの厚さと不織布部201b
の厚さとの比をほぼ1:3にすると、点欠陥耐性が向上
する理由について説明する。
発泡ポリウレタン部201aの厚さと不織布部201b
の厚さとの比をほぼ1:3にすると、点欠陥耐性が向上
する理由について説明する。
【0080】発明が解決しようとする課題の項において
既に説明したように、バフ研磨については、一般的に研
磨量が少ないと共に研磨面がほぼ平坦であるため、研磨
レート、研磨レートの面内ばらつき及び大規模な残存段
差特性については特に問題にはならないが、局所的な残
存段差特性及び点欠陥耐性の点で劣るのは問題である。
既に説明したように、バフ研磨については、一般的に研
磨量が少ないと共に研磨面がほぼ平坦であるため、研磨
レート、研磨レートの面内ばらつき及び大規模な残存段
差特性については特に問題にはならないが、局所的な残
存段差特性及び点欠陥耐性の点で劣るのは問題である。
【0081】ところが、従来の単層軟質研磨パッド3
は、図3(c)を参照しながら説明したように、局所的
な残存段差特性の点で劣ると共に、図6を参照しながら
説明したように、点欠陥特性の点でも劣る。
は、図3(c)を参照しながら説明したように、局所的
な残存段差特性の点で劣ると共に、図6を参照しながら
説明したように、点欠陥特性の点でも劣る。
【0082】これに対して、従来の積層研磨パッド1
は、図5(a)を参照しながら説明したように、局所的
な残存段差特性の点では優れていると共に、図6から分
かるように、点欠陥特性の点でも悪くない。
は、図5(a)を参照しながら説明したように、局所的
な残存段差特性の点では優れていると共に、図6から分
かるように、点欠陥特性の点でも悪くない。
【0083】従って、バフ研磨用パッドにおいて、局所
的な残存段差特性及び点欠陥特性を向上させるために
は、積層研磨パッドを採用すると共に、積層研磨パッド
における軟質研磨パッドの占める割合を、従来の積層研
磨パッド1における軟質研磨パッドの占める割合(1/
2)と、従来の単層軟質研磨パッド3における軟質研磨
パッドの占める割合(1/1)との間に設定することが
好ましい。換言すると、積層研磨パッドを採用すると共
に、軟質研磨パッドの厚さを硬質研磨パッドの厚さより
も大きくすると、バフ研磨用パッドの局所的な残存段差
特性及び点欠陥耐性を向上させることができる。
的な残存段差特性及び点欠陥特性を向上させるために
は、積層研磨パッドを採用すると共に、積層研磨パッド
における軟質研磨パッドの占める割合を、従来の積層研
磨パッド1における軟質研磨パッドの占める割合(1/
2)と、従来の単層軟質研磨パッド3における軟質研磨
パッドの占める割合(1/1)との間に設定することが
好ましい。換言すると、積層研磨パッドを採用すると共
に、軟質研磨パッドの厚さを硬質研磨パッドの厚さより
も大きくすると、バフ研磨用パッドの局所的な残存段差
特性及び点欠陥耐性を向上させることができる。
【0084】特に、バフ研磨用パッドにおける軟質研磨
パッドの占める割合を、従来の積層研磨パッド1におけ
る軟質研磨パッドの占める割合(1/2)と、従来の単
層軟質研磨パッド3における軟質研磨パッドの占める割
合(1/1)との中間の値(3/4)に設定すると、つ
まり軟質研磨パッドの厚さと硬質研磨パッドの厚さとの
比をほぼ3:1にすると、バフ研磨用パッドの局所的な
残存段差特性及び点欠陥耐性を大きく向上させることが
できる。
パッドの占める割合を、従来の積層研磨パッド1におけ
る軟質研磨パッドの占める割合(1/2)と、従来の単
層軟質研磨パッド3における軟質研磨パッドの占める割
合(1/1)との中間の値(3/4)に設定すると、つ
まり軟質研磨パッドの厚さと硬質研磨パッドの厚さとの
比をほぼ3:1にすると、バフ研磨用パッドの局所的な
残存段差特性及び点欠陥耐性を大きく向上させることが
できる。
【0085】図9は、第2の実施形態に係るバフ研磨用
パッド201を用いて行なう化学的機械研磨方法を示し
ており、バフ研磨用パッド201は回転可能に設けられ
た研磨定盤210の上に、該研磨定盤201の上面と不
織布部201bとが対向するように貼着されている。研
磨定盤210の上方には、被研磨基板211を保持する
と共に回転可能且つ上下動可能である基板ホルダー21
2と、研磨剤213を研磨パッド201上に供給する研
磨剤供給管214とが設けられている。
パッド201を用いて行なう化学的機械研磨方法を示し
ており、バフ研磨用パッド201は回転可能に設けられ
た研磨定盤210の上に、該研磨定盤201の上面と不
織布部201bとが対向するように貼着されている。研
磨定盤210の上方には、被研磨基板211を保持する
と共に回転可能且つ上下動可能である基板ホルダー21
2と、研磨剤213を研磨パッド201上に供給する研
磨剤供給管214とが設けられている。
【0086】研磨パッド201が貼着されている研磨定
盤210を回転させると共に研磨剤213を研磨剤供給
管214から研磨パッド201の上に供給しながら、基
板ホルダー212を回転させつつ下降させる。このよう
にすると、基板ホルダー212に保持された被研磨基板
211は、バフ用研磨パッド201の発泡ポリウレタン
部201aに押し付けられるので、研磨剤213によっ
て良好にバフ研磨される。
盤210を回転させると共に研磨剤213を研磨剤供給
管214から研磨パッド201の上に供給しながら、基
板ホルダー212を回転させつつ下降させる。このよう
にすると、基板ホルダー212に保持された被研磨基板
211は、バフ用研磨パッド201の発泡ポリウレタン
部201aに押し付けられるので、研磨剤213によっ
て良好にバフ研磨される。
【0087】
【発明の効果】本発明に係る第1の研磨パッド又は第1
の化学的機械研磨方法によると、研磨レート、研磨レー
トの面内ばらつき、局所的な残存段差特性、大規模な残
存段差特性、マイクロスクラッチ耐性及び点欠陥耐性の
すべての点で優れた化学的機械研磨を行なうことができ
る。
の化学的機械研磨方法によると、研磨レート、研磨レー
トの面内ばらつき、局所的な残存段差特性、大規模な残
存段差特性、マイクロスクラッチ耐性及び点欠陥耐性の
すべての点で優れた化学的機械研磨を行なうことができ
る。
【0088】本発明に係る第2の研磨パッド又は第2の
化学的機械研磨方法によると、バフ研磨の対象となる被
研磨膜に研磨砥粒が付着する事態及び導電膜からなるパ
ターンの形状が劣化する事態を防止することができると
共に、バフ研磨工程における局所的な残存段差特性及び
点欠陥特性が向上する。
化学的機械研磨方法によると、バフ研磨の対象となる被
研磨膜に研磨砥粒が付着する事態及び導電膜からなるパ
ターンの形状が劣化する事態を防止することができると
共に、バフ研磨工程における局所的な残存段差特性及び
点欠陥特性が向上する。
【0089】本発明に係る半導体装置の製造方法による
と、第1の化学的機械研磨及び第2の化学的機械研磨の
特徴を併せ持つことができると共に、プラグ又は配線が
短絡する事態を防止することができる。
と、第1の化学的機械研磨及び第2の化学的機械研磨の
特徴を併せ持つことができると共に、プラグ又は配線が
短絡する事態を防止することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る研磨パッドの断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る化学的機械研磨
方法を示す断面図である。
方法を示す断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、従来の研磨パッドを用いて
化学的機械研磨を行なったときに得られる研磨レート及
びその面内ばらつきの実験結果を示し、(a)は従来の
積層研磨パッドの場合であり、(b)は従来の単層硬質
研磨パッドの場合であり、(c)は従来の単層軟質研磨
パッドの場合である。
化学的機械研磨を行なったときに得られる研磨レート及
びその面内ばらつきの実験結果を示し、(a)は従来の
積層研磨パッドの場合であり、(b)は従来の単層硬質
研磨パッドの場合であり、(c)は従来の単層軟質研磨
パッドの場合である。
【図4】従来の研磨パッドの平坦化特性の評価に用いる
評価パターンを示す断面図である。
評価パターンを示す断面図である。
【図5】従来の研磨パッドを用いて化学的機械研磨を行
なったときの平坦化特性の実験結果を示し、(a)は従
来の積層研磨パッドの場合であり、(b)は従来の単層
硬質研磨パッドの場合であり、(c)は従来の単層軟質
研磨パッドの場合である。
なったときの平坦化特性の実験結果を示し、(a)は従
来の積層研磨パッドの場合であり、(b)は従来の単層
硬質研磨パッドの場合であり、(c)は従来の単層軟質
研磨パッドの場合である。
【図6】従来の研磨パッドを用いて化学的機械研磨を行
なったときにおける、研磨後のシリコン酸化膜表面の欠
陥特性の実験結果を示す図である。
なったときにおける、研磨後のシリコン酸化膜表面の欠
陥特性の実験結果を示す図である。
【図7】(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る化学
的機械研磨方法を利用する半導体装置の製造方法の各工
程を示す断面図である。
的機械研磨方法を利用する半導体装置の製造方法の各工
程を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る研磨パッドの断
面図である。
面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る化学的機械研磨
方法を示す断面図である。
方法を示す断面図である。
【図10】(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る化
学的機械研磨方法を利用する半導体装置の製造方法の各
工程を示す断面図である。
学的機械研磨方法を利用する半導体装置の製造方法の各
工程を示す断面図である。
【図11】(a)は従来の積層研磨パッドの断面図であ
り、(b)は従来の単層硬質研磨パッドの断面図であ
り、(c)は従来の単層軟質研磨パッドの断面図であ
る。
り、(b)は従来の単層硬質研磨パッドの断面図であ
り、(c)は従来の単層軟質研磨パッドの断面図であ
る。
【図12】従来の積層研磨パッドを用いて行なう化学的
機械研磨方法を示す断面図である。
機械研磨方法を示す断面図である。
【図13】従来の単層硬質研磨パッドを用いて行なう化
学的機械研磨方法を示す断面図である。
学的機械研磨方法を示す断面図である。
【図14】従来の単層軟質研磨パッドを用いて行なう化
学的機械研磨方法を示す断面図である。
学的機械研磨方法を示す断面図である。
【図15】局所的な残存段差特性及び大規模な残存段差
特性を説明する断面図である。
特性を説明する断面図である。
【図16】(a)〜(c)は、化学的機械研磨が行なわ
れた導電膜に対して単層軟質研磨パッドを用いてバフ研
磨を行なうときの問題点を説明する断面図である。
れた導電膜に対して単層軟質研磨パッドを用いてバフ研
磨を行なうときの問題点を説明する断面図である。
101 研磨パッド 101a 発泡ポリウレタン部 101b 不織布部 110 研磨定盤 111 半導体基板 112 ホルダー 113 研磨剤 114 研磨剤供給管 120 半導体基板 121 アルミニウム配線 122 層間絶縁膜 123 第1の層間絶縁膜 124 第2の層間絶縁膜 201 研磨パッド 201a 発泡ポリウレタン部 201b 不織布部 210 研磨定盤 211 半導体基板 212 ホルダー 213 研磨剤 214 研磨剤供給管 220 半導体基板 211 絶縁膜 212 凹部 213 タングステン膜 214 タングステンプラグ
Claims (8)
- 【請求項1】 研磨定盤の上に貼着され、絶縁膜又は導
電膜からなる被研磨膜に対して化学的機械研磨を行なう
際に用いられる研磨パッドであって、 研磨定盤側に設けられた不織布部と、被研磨膜側に設け
られた発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、 前記発泡ポリウレタン部の厚さは前記不織布部の厚さよ
りも大きいことを特徴とする研磨パッド。 - 【請求項2】 前記発泡ポリウレタン部の厚さと前記不
織布部の厚さとの比はほぼ3:1であることを特徴とす
る請求項1に記載の研磨パッド。 - 【請求項3】 研磨定盤の上に貼着され、絶縁膜又は導
電膜からなり化学的機械研磨が行なわれた被研磨膜に対
してバフ研磨を行なう際に用いられる研磨パッドであっ
て、 研磨定盤側に設けられた不織布部と、被研磨膜側に設け
られた発砲ポリウレタン部とからなる積層構造を有し、 前記不織布部の厚さは前記発泡ポリウレタン部の厚さよ
りも大きいことを特徴とする研磨パッド。 - 【請求項4】 前記不織布部の厚さと前記発泡ポリウレ
タン部の厚さとの比はほぼ3:1であることを特徴とす
る請求項3に記載の研磨パッド。 - 【請求項5】 研磨定盤の上に貼着された研磨パッドを
用いて、絶縁膜又は導電膜からなる被研磨膜を研磨する
化学的機械研磨方法であって、 前記研磨パッドは、研磨定盤側に設けられた不織布部と
被研磨膜側に設けられた発砲ポリウレタン部とからなる
積層構造を有し、前記発泡ポリウレタン部の厚さは前記
不織布部の厚さよりも大きいことを特徴とする化学的機
械研磨方法。 - 【請求項6】 前記被研磨膜は、表面に大規模な段差を
有する絶縁膜であることを特徴とする請求項5に記載の
化学的機械研磨方法。 - 【請求項7】 研磨定盤の上に貼着された研磨パッドを
用いて、絶縁膜又は導電膜からなり化学的機械研磨が行
なわれた被研磨膜に対してバフ研磨を行なう化学的機械
研磨方法であって、 前記研磨パッドは、研磨定盤側に設けられた不織布部と
被研磨膜側に設けられた発砲ポリウレタン部とからなる
積層構造を有し、前記不織布部の厚さは前記発泡ポリウ
レタン部の厚さよりも大きいことを特徴とする化学的機
械研磨方法。 - 【請求項8】 半導体基板上に堆積された絶縁膜に、接
続孔又は配線溝からなる凹部を形成する工程と、 前記絶縁膜の上に導電膜を前記凹部が充填されるように
堆積する工程と、 前記導電膜における前記絶縁膜の上に露出している部分
を第1の研磨パッドを用いる化学的機械研磨により除去
して、前記導電膜からなるプラグ又は配線を形成する工
程と、 前記プラグ又は配線及び前記絶縁膜に対して第2の研磨
パッドを用いてバフ研磨を行なう工程とを備え、 前記第1の研磨パッドは、研磨定盤側に設けられた第1
の不織布部と被研磨膜側に設けられた第1の発砲ポリウ
レタン部とからなる積層構造を有し、前記第1の発泡ポ
リウレタン部の厚さは前記第1の不織布部の厚さよりも
大きく、 前記第2の研磨パッドは、研磨定盤側に設けられた第2
の不織布部と被研磨膜側に設けられた第2の発砲ポリウ
レタン部とからなる積層構造を有し、前記第2の不織布
部の厚さは前記第2の発泡ポリウレタン部の厚さよりも
大きいことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2000153142A JP2001332519A (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 研磨パッド、化学的機械研磨方法及び半導体装置の製造方法 |
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JP2005239385A Division JP2005340863A (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | 研磨パッド及び化学的機械研磨方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009184093A (ja) * | 2008-02-08 | 2009-08-20 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 走行基板の連続研磨装置及び研磨方法 |
CN102601727A (zh) * | 2012-03-26 | 2012-07-25 | 清华大学 | 化学机械抛光垫及化学机械抛光方法 |
-
2000
- 2000-05-24 JP JP2000153142A patent/JP2001332519A/ja active Pending
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