JPH0982616A - 絶縁膜の平坦化方法 - Google Patents

絶縁膜の平坦化方法

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JPH0982616A
JPH0982616A JP23988695A JP23988695A JPH0982616A JP H0982616 A JPH0982616 A JP H0982616A JP 23988695 A JP23988695 A JP 23988695A JP 23988695 A JP23988695 A JP 23988695A JP H0982616 A JPH0982616 A JP H0982616A
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローカル平坦化とグローバル平坦化とを同時
に達成可能な絶縁膜の平坦化方法を提供する。 【解決手段】 Al系配線パターン2をコンフォーマル
に被覆するCVD層間絶縁膜3上に、まずSOG膜4b
を厚く塗布する。この時、SOG膜4bの厚さを、その
最低標高部がCVD層間絶縁膜3の最高標高部よりも高
くなる様に設定することで、ローカル平坦化の条件を満
たす。次に、このSOG膜4bを切削ブレード100に
よる切削、あるいは拭取りブレードによる拭取り等、化
学的機構を介在させない純粋に物理的な機構により平坦
化する。切削はSOG膜4bのベーキング後、拭取りは
ベーキング前に行う。CVD層間絶縁膜3はSOG膜4
bよりも硬度が高いので、切削や拭取りは該CVD層間
絶縁膜3の最高標高部で停止し、グローバルー平坦化が
達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえば半導体装置
に用いられる絶縁膜の平坦化方法に関し、特に塗布型絶
縁膜の物理的変形を通じてローカル平坦化とグローバル
平坦化とを同時に達成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】VLSI,ULSIといった近年の高集
積化半導体デバイスにおいては、チップ面積の拡大を抑
制するために、回路パターンの3次元化が推進されてい
る。しかし、3次元化が進むほど基板の表面段差が増大
し、フォトリソグラフィにおけるハレーションや定在波
効果の増大、段差部における配線の断線、ドライエッチ
ングにおけるストリンガ残渣の発生といった様々な弊害
が生じ易くなる。このため、半導体デバイスの製造工程
中ではこの表面段差を解消または軽減する作業として、
平坦化の重要性が増している。
【0003】中でも、複雑な配線間スペースを埋め込む
層間絶縁膜の平坦化は重要な技術であり、従来より幾つ
かの方法が提案されている。代表的な方法としては、エ
ッチバック法および化学機械研磨(CMP)法がある。
【0004】エッチバック法とは、段差を生じた基板の
表面を一旦、SOG(スピン・オン・グラス)膜等の平
坦化膜を用いて平坦化し、この平坦化膜とその直下の膜
(多くの場合は、層間絶縁膜)とのエッチング選択比を
1とした条件、すなわち両膜のエッチング速度が等しく
なる条件で異方性ドライエッチングを行って、絶縁膜の
トータルの膜厚を減少させる方法である。
【0005】一方、CMP法とは、研磨パッドを張着し
た定盤の表面に基板ホルダに装着された基板を押し当
て、研磨パッド上に研磨微粒子を含むスラリーを供給し
ながら定盤と基板ホルダの双方を回転させ、基板表面を
研磨する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体プロ
セスにおいて達成すべき平坦化には、ローカル平坦化と
グローバル平坦化がある。ローカル平坦化とは、たとえ
ば配線パターンが密に形成されている領域において微細
な配線間スペースを埋め込む等の局所的な平坦化であ
る。一方のグローバル平坦化とは、たとえば広い配線間
スペース、あるいはDRAMのメモリセル部と周辺回路
部のように、ある程度広い領域間に発生する絶対標高差
を解消するための平坦化である。この両方の平坦化は、
本来は同時に達成されることが望ましいが、従来より知
られるエッチバック法やCMP法では同時達成は極めて
困難である。
【0007】まず、エッチバック法の問題点について、
図16および図17を参照しながら説明する。図16
は、SiOx等の絶縁材料よりなる絶縁基板11上にA
l系配線パターン12が様々な間隔をもって形成され、
このAl系配線パターン12がCVD法によりSiOx
をコンフォーマルに堆積させてなるCVD層間絶縁膜1
3と、スピンコート法により塗布されたSOG膜14b
(添字bはベーキングを経た膜であることを表す。)と
で順次被覆された状態を示している。
【0008】ここで、上記SOG膜14bは基体表面の
平坦化を目的として形成されるものであるが、図16に
示されるように、配線間スペースの狭い領域では平坦化
に成功しているものの、広い領域では成功していない。
これは、電子情報通信学会論文誌Vol.J78−C−
II No.5,p200〜206にも記載されているよ
うに、ウェハ面内の一定の水平方向投影長あたりに塗布
されるSOG膜の堆積が、配線の粗密に係わらず一定と
なる「堆積一定の法則」に支配されているためである。
したがって、この状態からSOG膜14bとCVD層間
絶縁膜13の等速エッチバックを行ったとしても、図1
7に示されるように、配線間スペースの広い領域におい
てグローバル段差が解消されないまま残ってしまう。す
なわち、エッチバック後のSOG膜14be(添字eは
エッチバックを経た膜であることを表す。)が平坦とな
らない。
【0009】かかるSOG膜の平坦化能力の限界を補う
ために、配線間スペースの広い領域にダミー・パターン
を形成し、見かけ上の配線間スペースを減ずることも行
われている。このダミー・パターンをCVD層間絶縁膜
のパターニングにより形成する方法について、図18な
いし図21を参照しながら説明する。なお、これらの図
中の符号は、図16と一部共通である。
【0010】まず、図18に示されるように、CVD層
間絶縁膜13の形成までを前述と同様に行い、通常のフ
ォトリソグラフィを経て配線間スペースの広い領域にレ
ジスト・マスク15(PR)を形成する。次に、上記レ
ジスト・マスク15を介してCVD層間絶縁膜13をエ
ッチングし、ダミー配線パターン13dを形成する。次
に、図20に示されるように、基体の全面に再びCVD
法によりSiOx膜をコンフォーマルに堆積させてなる
CVD層間絶縁膜16を形成し、その上にスピンコート
法によりSOG膜17bを形成する。この方法によれ
ば、エッチバックを行ったとしても、図21に示される
ように、配線間スペースの広い領域におけるグローバル
段差の発生を防止することができる。
【0011】しかしながら、上述の方法では、ダミー配
線パターンを形成するためのリソグラフィ工程が新たに
発生し、工程増によるスループットや歩留まりの低下、
あるいはコスト上昇が避けられない。ダミー配線パター
ンをAl系配線パターン12と共通のAl系配線膜で形
成すれば、フォトリソグラフィの回数は増えないが、フ
ォトマスク上にダミー・パターンを発生させる必要があ
り、フォトマスク作製の手間が増える。
【0012】さらに、ダミー配線パターンをいずれの材
料膜で形成するにしても、この方法は配線配置が始めか
ら決まっているDRAMやロジックLSIには有効であ
るが、顧客の要望に応じて配線レイアウトを決定するカ
スタム・ロジックLSIには適さない。
【0013】一方のCMP法は有望な平坦化方法ではあ
るが、最高標高部のみを研磨することで達成される完全
なグローバル平坦化は、依然として困難である。それ
は、研磨パッドの硬度がウェハの反りにある程度追従で
きる様な値に設定されているため、押し当て圧力により
段差低部にも研磨パッドが入り込み、段差低部も多少削
られるからである。
【0014】また、CMP法は、図16に示したような
異種の絶縁膜が共存する系には適さない。すなわち、S
OG膜14bとCVD層間絶縁膜13とでは硬度が大き
く異なるため、CVD層間絶縁膜13が露出した時点で
は、硬度の低いSOG膜14bの研磨レートが速くなっ
てしまい、結果としてグローバル段差を解消することが
できない。また、CMPにはスラリーの組成に応じた化
学的なエッチング過程が関与していると考えられてお
り、異種の絶縁膜が共存する系では異なる研磨レートが
同時に発生する可能性が高い。このことも、グローバル
段差の解消を妨げる原因となる。したがって、CMP法
によるグローバル平坦化は、CVD層間絶縁膜が単独で
層間絶縁膜として用いられることが前提となる。しか
し、CVD層間絶縁膜による埋め込みには限界があり、
たとえばこの膜単独でDRAMのキャパシタのような高
段差領域を埋め込むことは極めて困難である。したがっ
て、CMP法の適用にも限界が生ずることになる。
【0015】そこで本発明は、上述のような従来の問題
点に鑑み、ローカル平坦化とグローバル平坦化とを低コ
ストにて同時に達成可能な絶縁膜の平坦化方法を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために提案されるものであり、配線間スペース
の広い領域でもグローバル段差を発生させず、また硬度
や化学的性質の違いによる平坦化特性の差異を発生させ
ないために、(a)最初に段差を有する基体の表面にS
OG膜に代表される塗布型絶縁膜をある程度厚く形成す
ること、および(b)この塗布型絶縁膜を、化学的機構
の関与しない純粋な物理的機構により平坦化すること、
の2点を骨子とする。
【0017】ここで、塗布型絶縁膜のある程度の厚さと
は、該塗布型絶縁膜の最低標高部が該基体の最高標高部
と少なくとも同じ標高となる厚さである。この厚さは、
従来のエッチバック法にて形成される平坦化膜の厚さよ
りも大きいため、この時点でローカル平坦化のための条
件が整う。
【0018】そこで、これ以降はグローバル平坦化を達
成する工程となる。前記物理的変形を与える操作として
は、切削手段による切削、拭取り手段による拭取り、あ
るいはこの両者を組み合わせることができる。切削は前
記塗布型絶縁膜をベーキングした後に行い、拭取りはベ
ーキング前に行う。したがって、切削と拭取りを組み合
わせる場合は、プロセスの流れが拭取り→ベーキング→
切削の順となる。
【0019】切削や拭取りは1回で完了させても良い
が、複数回に分けて行い、各回ごとに前記塗布型絶縁膜
をその膜厚方向の一部分ずつ除去するようにすると、制
御性の向上および低ダメージ化を図ることができる。
【0020】なお、切削を行う場合には、前記塗布型絶
縁膜をこれより硬度の高い気相成長絶縁膜の上に成膜
し、前記切削を実質的に該塗布型絶縁膜のみを切削可能
な条件にて行うことができる。このようにすると、切削
が気相成長絶縁膜の表面で停止するため、塗布型絶縁膜
の形成後に発生したグローバル段差は事実上解消され
る。ただし、この後に前記気相成長絶縁膜を切削可能な
条件に切り替えれば、該気相成長絶縁膜の一部も切削す
ることができ、必要に応じて残膜厚を制御することがで
きる。
【0021】また、塗布を行う場合には、前記拭取り手
段として基体摺接面が弾性部材により構成されたものを
用い、前記基体の最高標高部より低い標高部への弾性部
材の侵入を所定範囲内に抑えて行う。ここで、所定範囲
内とは平坦度の劣化分として許容される範囲内とする。
このようにすると、拭取りにより除去される範囲がほぼ
基体の最高標高部に合わせて決まるので、やはり良好な
グローバル平坦化を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0023】第1の実施の形態 ここでは、CVD層間絶縁膜の上に成膜されたSOG膜
を切削により平坦化するプロセスを、図1〜図5を参照
しながら説明する。
【0024】まず、図1に示されるように、SiOx等
の絶縁材料よりなる絶縁基板1上にAl系配線パターン
2を形成し、さらにこれを被覆するごとくCVD層間絶
縁膜3とSOG膜4とを順次成膜した。上記Al系配線
パターン2は、たとえばTi/TiN積層膜よりなるバ
リヤメタル、Al−1%Si膜、SiON反射防止膜が
この順に積層された多層膜をパターニングしたものであ
るが、この多層膜の構成および膜厚は従来公知の構成お
よび膜厚より適宜選択できる。たとえば、上記Al系配
線パターン2の線幅は0.4μm、高さは0.8μm、
配線間スペースは最小0.25μm,最大2μmとし
た。
【0025】上記CVD層間絶縁膜3はO2 −TEOS
(テトラエトキシシラン)混合ガス系によるプラズマC
VDにより、たとえば約0.5μmの厚さにほぼコンフ
ォーマルに形成したものである。ただし、この成膜方法
もO3 −TEOS混合ガス系による常圧CVD、あるい
はSiH4 −H2 混合ガス系によるLPCVD等、従来
公知の方法であって良い。 上記SO
G膜4は、従来公知の無機SOG材料あるいは有機SO
G材料をスピンコート法により塗布してなるものであ
り、その膜厚はたとえば最大1.0μm、最小0.2μ
mである。この段階のSOG膜4は、ローカル平坦化を
達成してはいるが、前述の「堆積一定の法則」に支配さ
れているために、グローバル平坦化を達成してはいな
い。ただし、ここではSOG膜4の最低標高部の標高h
1が上記CVD層間絶縁膜3の最高標高部の標高h2よ
りも高い(h1>h2)ので、後述の切削工程において
CVD層間絶縁膜3を露出させなくとも、グローバル平
坦化が図られるようになっている。なお、上記の標高h
1,h2は同じ(h1=h2)であっても良く、この場
合には、CVD層間絶縁膜3の最高標高部がちょうど露
出した時点でグローバル平坦化が図られることになる。
【0026】次に、図2に示されるように、上記SOG
膜4をたとえば380℃,10分間の条件でベーキング
し、SOG膜4bとした。
【0027】次に、切削ブレード100を用いて上記S
OG膜4bを切削した。この切削は2回に分けて行い、
1回めの切削では図3に示されるように最小膜厚部分の
半分程度を、2回めの切削では図4に示されるように残
りの半分をそれぞれ切削し、SOG膜4bc(添字bc
は、ベーキングされ、かつ切削により平坦化された膜で
あることを表す。)を得た。なお、上記の切削は1回で
行っても、もちろん構わない。
【0028】ここで、上記切削ブレード100の構成材
料はSUS鋼としたが、他の合金やセラミクス等を用い
ても良い。また、上記切削ブレード100の硬度や押付
け圧力は、該切削ブレード100が実質的にSOG膜4
bのみを切削し、かつ下地のCVD層間絶縁膜3を切削
しない程度に選択した。このように選択すると、CVD
層間絶縁膜3の最高標高面上を滑らせる様に切削ブレー
ド100を動かすことにより、標高h2に合わせた基体
表面のグローバル平坦化が実現された。
【0029】なお、残膜厚をさらに減少させたい場合に
は、切削ブレード100の硬度や押付け圧力を変更する
ことによりCVD層間絶縁膜3も切削できる条件を設定
し、図5に示されるように、このCVD層間絶縁膜3を
SOG膜4bcと共に所望の膜厚分だけ切削除去すれば
良い。
【0030】本発明によると、最終的に得られる絶縁膜
は部分的にCVD層間絶縁膜とSOG膜の2層構成とな
る。SOG膜はCVD層間絶縁膜に比べて誘電率が低
い。このため、今後の微細化された半導体装置への適用
を想定すると、かかる2層構成には、絶縁膜としてCV
D層間絶縁膜を単独で使用する場合と比べ、絶縁膜の厚
膜化を図ることなく隣接配線間や上下配線間の寄生容量
を低減できるというメリットがある。
【0031】ところで、本発明における切削は基体(こ
こではウェハW)上で切削ブレード100をスキャンさ
せることで行われるが、この時のスキャンには幾つかの
方式が適用可能である。代表的なスキャン方式を図6に
示した。(a)図は、ウェハWの直径をカバーできる長
さの切削ブレード100を用い、固定されたウェハW上
で切削ブレード100を矢印A方向に並進させる並進ス
キャン方式、(b)図は、ウェハWの半径をカバーでき
る長さの切削ブレード101を用い、該切削ブレード1
01を固定させた状態でウェハWを矢印B方向に回転さ
せる回転スキャン方式、(c)図は、ウェハWの半径よ
りも短い切削ブレード102を半径方向に沿って矢印C
方向に移動させると共にウェハWを矢印B方向に回転さ
せることにより、スパイラル状の移動軌跡を与えるスパ
イラル・スキャン方式である。
【0032】ただし、これらは可能な方式の一例であ
り、切削ブレード100とウェハWの相対位置を変化さ
せ得るものであれば、上記の方式に限られない。たとえ
ば上記並進スキャン方式では、切削ブレード100の進
行方向が該ブレードの長手方向に対して垂直でなくても
良い。また、上記回転スキャン方式では、ウェハWを固
定して切削ブレード101を回転させても良い。さら
に、上記スパイラル・スキャン方式では、ウェハWを固
定して切削ブレード102をスパイラル状に移動させて
も良い。
【0033】また、切削ブレードの形状も上述のような
直線状とは限らず、たとえばV字型でも良い。V字型ブ
レードを使用する場合は、V字の頂点をブレードの進行
方向に向けて切削を行うと切削屑を切削領域から能率良
く排除することができ、逆方向に向ければ切削屑をブレ
ードの内側に集めることができるので、それぞれの場合
に適した集塵装置を併用してクリーンなプロセスを実現
することが可能である。 第2の実施の形態 ここでは、CVD層間絶縁膜の上に形成されたSOG膜
の表層部を拭取りにより平坦化するプロセスを、図1、
図7〜図11、および図4を参照しながら説明する。
【0034】まず、前出の図1に示したようなSOG膜
4を塗布した状態の基体を用意し、拭取りブレード20
0を用いて上記SOG膜4を拭き取った。この拭取りは
2回に分けて行い、1回めの拭取りでは図7に示される
ように最小膜厚部分の半分程度を拭き取り、図8に示さ
れるように平坦化されたSOG膜4w(添字wは、拭取
りにより平坦化された膜であることを表す。)を得た。
また、2回めの拭取りでは図9に示されるように残りの
半分を拭き取った。なお、上記の拭取りは1回で行って
も、もちろん構わない。
【0035】ここで、上記拭取りブレード200の基板
摺接面の構成材料としてはゴムを用いたが、他にもウレ
タン等の高分子材料を用いて良い。また、上記拭取りブ
レード200の変形度や摺接圧力は、図11に拡大して
示されるように、CVD層間絶縁膜3の最高標高面から
下方向への拭取りブレード200の侵入深さdが100
nm以内となるように設定した。このような設定を行っ
た上で、CVD層間絶縁膜3の最高標高面上を滑らせる
様に拭取りブレード200を動かすことにより、標高h
2に略々合わせてグローバル平坦化を実現することがで
きた。なお、上記拭取りブレード200のスキャンは、
切削ブレード100について図6を参照しながら説明し
た方式と同様に行うことができる。
【0036】この後、ベーキングを行った。この結果、
図4に示されるように、CVD層間絶縁膜3の凹部がS
OG膜4wb(添字wbは、拭取りにより平坦化された
後にベーキングされた膜であることを表す。)で平坦に
埋め込まれた状態となった。このようにして平坦化され
た絶縁膜は、配線間容量を低減可能である。
【0037】第3の実施の形態 ここでは、CVD層間絶縁膜の上に形成されたSOG膜
の表層部を拭取りにより平坦化した後、さらに切削を行
って絶縁膜の膜厚を減ずるプロセスについて、図8、図
12、図4および図5を参照しながら説明する。
【0038】まず、前出の図8に示したようにSOG膜
4wの1回めの拭取りが終了した基体を用意する。この
段階のSOG膜4wは、スピンコートされた段階のSO
G膜4に比べて膜厚の面内均一性が向上している。続い
て、この基体について図12に示されるようにベーキン
グを施し、SOG膜4wbを得た。さらに、前述のよう
な切削を行い、図4に示されるように、CVD層間絶縁
膜3の凹部がSOG膜4wbc(添字wbcは、拭取り
により平坦化、ベーキング、切削を順次経た膜であるこ
とを表す。)で平坦に埋め込まれた状態とした。なお、
この切削を条件を変えて続行し、図5に示されるように
CVD層間絶縁膜3の一部も切削することは任意であ
る。
【0039】第4の実施の形態 ここでは、配線間スペースを埋め込む絶縁膜をSOG膜
単独で構成し、その表層部を拭取りにより平坦化したプ
ロセスを、図13〜図15を参照しながら説明する。
【0040】まず、図13に示されるように、種々の配
線間スペースをもってAl系配線パターン2が形成され
た基体の表面に、十分な厚さを有するSOG膜5をスピ
ンコート法により成膜した。ここで、上記SOG膜5の
膜厚はたとえば最大1.0μm,最小0.2μmであ
り、その最低標高部の標高h3は、上記Al系配線パタ
ーン2の最高標高部の標高h4よりも高い(h3>h
4)。この段階では、グローバル段差が発生した状態と
なっている。
【0041】次に、図14に示されるように、上記SO
G膜5の表層部を拭取りブレード200で拭き取ること
により、グローバル平坦化されたSOG膜5wを得た。
続いて、図15に示されるようにベーキングを行い、緻
密で耐湿性に優れるSOG膜5wbを得た。このように
して得られる絶縁膜はSOG膜単独で構成されるため、
他の実施の形態において説明した場合よりもさらに容量
の低減が可能となる。なお、上記の標高h3,h4が等
しい(h3=h4)場合には、拭取りによりグローバル
平坦化が図られた時点でAl系配線パターン2が露出し
てしまうので、一旦ベーキングを経た後、再び基体の全
面をSOG膜もしくはCVD層間絶縁膜で被覆し直す必
要がある。
【0042】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用すれば、ダミー・パターン形成のような煩雑な
工程を経ることなく、またCMPのように平坦化膜の材
料や下地構造の制約を受けることなく、絶縁膜のローカ
ル平坦化とグローバル平坦化とを同時に達成することが
できる。このことにより、この絶縁膜の上層側に形成さ
れる回路パターンの加工精度や信頼性を向上させること
が可能となる。本発明は、絶縁膜の高精度な平坦化を通
じて、たとえば半導体装置の高集積化や高信頼化に大き
く貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、Al系配
線パターン上にCVD層間絶縁膜および十分に厚いSO
G膜を順次成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図2】図1のSOG膜をベーキングした状態を示す模
式的断面図である。
【図3】図2のSOG膜の膜厚の約半分を1回めの切削
により除去している状態を示す模式的断面図である。
【図4】図3のSOG膜の残りの部分を2回めの切削に
より除去している状態を示す模式的断面図である。
【図5】図4のCVD層間絶縁膜の一部をさらに切削し
た状態を示す模式的断面図である。
【図6】切削ブレードのスキャン方式を示す模式的平面
図であり、(a)図は並進スキャン、(b)図は回転ス
キャン、(c)図はスパイラル・スキャンをそれぞれ表
す。
【図7】本発明の第2の実施の形態において、ベーキン
グ前のSOG膜の表層部を拭き取っている状態を示す模
式的断面図である。
【図8】図7のSOG膜が平坦化された状態を示す模式
的断面図である。
【図9】図8のSOG膜を2回めの拭取りにより除去し
ている状態を示す模式的断面図である。
【図10】図9のSOG膜が平坦化された状態を示す模
式的断面図である。
【図11】拭取りにおける拭取りブレードの局所変形状
態を示す模式的拡大断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態において、図8の
SOG膜をベーキングしている状態を示す模式的断面図
である。
【図13】本発明の第4の実施の形態において、Al系
配線膜の配線間スペースをSOG膜のみで埋め込んだ状
態を示す模式的断面図である。
【図14】図13のSOG膜の表層部を拭き取っている
状態を示す模式的断面図である。
【図15】図14のSOG膜をベーキングしている状態
を示す模式的断面図である。
【図16】従来の絶縁膜の平坦化方法において、Al系
配線パターン上にCVD層間絶縁膜および薄いSOG膜
を順次成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図17】図16のSOG膜とCVD層間絶縁膜とをエ
ッチバックした状態を示す模式的断面図である。
【図18】従来の絶縁膜の平坦化方法の他の例におい
て、Al系配線パターンの配線間スペースの広い領域に
ダミー配線パターン形成用のレジスト・マスクを形成し
た状態を示す模式的断面図である。
【図19】図18のレジスト・マスクを介したCVD層
間絶縁膜をエッチングしてダミー配線パターンを形成し
た状態を示す模式的断面図である。
【図20】図19の基体の全面にCVD層間絶縁膜とS
OG膜を成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図21】図20のSOG膜とCVD層間絶縁膜とをエ
ッチバックした状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 Al系配線パターン 3 CVD層間絶縁膜 4,5 SOG膜 4b (ベーキングを経た)SOG膜 4w,5w (拭取りを経た)SOG膜 4bc (ベーキング後、切削を経た)SOG膜 4wb,5wb (拭取り後、ベーキングを経た)SO
G膜 4wbc (拭取り、ベーキング、切削を順次経た)S
OG膜 100,101,102 切削ブレード 200 拭取りブレード W ウェハ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段差を有する基体の表面に、塗布型絶縁
    膜をその最低標高部が該基体の最高標高部と少なくとも
    同じ標高となる厚さに塗布する工程と、 少なくとも前記塗布型絶縁膜の表層部を物理的変形を与
    える操作により平坦化する工程とを含む絶縁膜の平坦化
    方法。
  2. 【請求項2】 前記物理的変形を与える操作は切削手段
    による切削であり、この切削をベーキングを経た前記塗
    布型絶縁膜に対して施す請求項1記載の絶縁膜の平坦化
    方法。
  3. 【請求項3】 前記切削を複数回に分けて行い、各回の
    切削により前記塗布型絶縁膜をその膜厚方向の一部分ず
    つ除去する請求項2記載の絶縁膜の平坦化方法。
  4. 【請求項4】 前記塗布型絶縁膜をこれより硬度の高い
    気相成長絶縁膜の上に成膜し、前記切削を実質的に該塗
    布型絶縁膜のみを切削可能な条件にて行う請求項2記載
    の絶縁膜の平坦化方法。
  5. 【請求項5】 前記条件による前記塗布型絶縁膜の切削
    を行った後、前記気相成長絶縁膜も切削可能な条件に切
    り替えて該気相成長絶縁膜の一部を切削する請求項2記
    載の絶縁膜の平坦化方法。
  6. 【請求項6】 前記物理的変形を与える操作は拭取り手
    段による拭取りであり、この拭取りをベーキング前の前
    記塗布型絶縁膜に対して施す請求項1記載の絶縁膜の平
    坦化方法。
  7. 【請求項7】 前記拭取りを複数回に分けて行い、各回
    の拭取りにより前記塗布型絶縁膜をその膜厚方向の一部
    分ずつ除去する請求項6記載の絶縁膜の平坦化方法。
  8. 【請求項8】 前記拭取り手段の基体摺接面は弾性部材
    により構成され、前記拭取りは前記基体の最高標高部よ
    り低い標高部への該弾性部材の侵入を所定範囲内に抑え
    て行う請求項6記載の絶縁膜の平坦化方法。
  9. 【請求項9】 前記物理的変形を与える操作は拭取り手
    段による拭取りと切削手段による切削の組み合わせであ
    り、該拭取りと該切削との間で前記塗布型絶縁膜のベー
    キングを行う請求項1記載の絶縁膜の平坦化方法。
  10. 【請求項10】 前記塗布型絶縁膜はスピン・オン・グ
    ラスである請求項1記載の絶縁膜の平坦化方法。
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