JP2001332495A - 結晶性半導体膜の作製方法 - Google Patents

結晶性半導体膜の作製方法

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amorphous
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニッケルを利用して結晶化させた珪素膜中か
らニッケルを除去する。 【解決手段】 第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を
助長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜
を加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体
膜上に周期表の15族に属する元素を含有する第2の非
晶質半導体膜を形成し、前記第2の非晶質半導体膜にレ
ーザー光または赤外光を照射することを特徴とする結晶
性半導体膜の作製方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本明細書で開示する発明は、
結晶性珪素膜の作製方法に関する。またはその結晶性珪
素膜を用いた半導体装置の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁表面上に形成された珪素膜を用いた
薄膜トランジスタ(以下TFTと称する)が知られてい
る。
【0003】現在実用化されている薄膜トランジスタの
形態は、非晶質珪素膜を用いたものと高温ポリシリコン
と称される結晶性珪素膜を用いたものである。
【0004】非晶質珪素膜を用いたものは、ガラス基板
を利用できる関係からアクティブマトリクス型の液晶表
示装置に盛んに利用されている。
【0005】しかし、非晶質珪素膜を用いたTFTは、
その電気的な特性が低いので、アクティブマトリクス回
路に利用する以外には特に応用分野がない。
【0006】他方、液晶パネル内に駆動回路を内蔵させ
たり、より高い表示機能を得るためにより特性の高いT
FTを得ることが要求されている。また、アクティブマ
トリクス以外にTFTの応用範囲を広げるために非晶質
珪素膜よりも高い特性を有するTFTが要求されてい
る。
【0007】高温p−Siというのは、900℃以上と
いうような高温での加熱処理を利用して結晶性珪素膜を
得る技術を利用して得られる。
【0008】高い特性を要求する観点からは、結晶性珪
素膜を用いることが好ましい。しかし、高温p−Si膜
を作製する際に必要とされる加熱処理温度では、基板と
してガラス基板が利用できないという問題がある。
【0009】薄膜トランジスタは、主にLCD装置に利
用されるものであり、基板としてガラス基板が利用でき
ることが要求される。
【0010】また、プロセスマージンや生産コストを下
げるためによりプロセス温度を下げることが要求されて
いる。
【0011】この問題を解決する手段として、より低温
でのプロセス温度で結晶性珪素膜を得る技術が研究され
ている。
【0012】このプロセスは、高温ポリシリコンを作製
するプロセス(高温プロセス)に対応させて低温プロセ
スと称されている。
【0013】また、この低温プロセスで作製された結晶
性珪素膜を低温ポリシリコンと称する。
【0014】低温ポリシリコン膜を作製する技術として
は、レーザー照射による方法と加熱による方法とに大別
することができる。
【0015】レーザー照射による方法は、レーザー光が
非晶質珪素膜の表面近傍で直接吸収される関係上、非晶
質珪素膜の表面が瞬間的に加熱されるのみで、全体が加
熱ことがない。従って、レーザー光の照射は、実質的に
加熱を行わない工程とすることができる。
【0016】しかし、この方法は、レーザー発振器の安
定性に問題があり、また大面積に対応させることにも問
題がある。また、得られる結晶性珪素膜の結晶性も十分
なものではない。
【0017】他方、加熱による方法は、ガラス基板が耐
えるような温度での加熱処理では、必要とする結晶性珪
素膜を得ることができないのが現状である。
【0018】このような現状の問題点を改善する技術と
して、本出願人による特開平6−268212号に記載
された技術がある。
【0019】この技術は、ニッケルに代表される珪素の
結晶化を助長する金属元素を非晶質珪素膜の表面に接し
て保持させ、その後に加熱処理を行うことで、従来より
も低温でしかもガラス基板が耐える温度でもって、必要
とする結晶性を有した結晶性珪素膜を得ることができる
技術である。
【0020】このニッケルを利用する結晶化技術は、ガ
ラス基板が耐えるようなより低温での加熱処理によっ
て、必要とする結晶性を有した結晶性珪素膜を得ること
ができる有用なものである。
【0021】しかし、結晶化に利用したニッケルが活性
層中に残留することが避けられず、そのことがTFTの
特性の不安定性や信頼性の低下を招いていた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本明細書で開示する発
明は、上述した珪素の結晶化を助長する金属元素を用い
た結晶性珪素膜を得る技術において、得られる珪素膜中
に残留するニッケル元素の影響を排除する構成を提供す
ることを課題とする。
【0023】
【課題を解決するために手段】本明細書で開示する発明
の一つは、珪素の結晶化を助長する金属元素の作用によ
り結晶化された珪素膜を形成する工程と、該珪素膜の少
なくとも一部の表面にバリア膜を形成する工程と、該バ
リア膜上び15族の元素を含有させた珪素膜を成膜する
工程と、加熱処理を施し、前記金属元素を前記珪素膜か
ら前記15族の元素を含有させた珪素膜に移動させる工
程と、前記15族の元素を含有させた珪素膜を除去する
工程と、を有することを特徴とする半導膜の作製方法で
ある。
【0024】上記の発明において、 珪素の結晶化を助
長する金属元素としては、Fe、Co、Ni、Ru、R
h、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Au、Ge、P
b、Inから選ばれた一種または複数種類のものを用い
ることができる。
【0025】しかし珪素の結晶化を助長する金属元素と
して、Niを利用することが特に好ましい。Niを利用
した場合に本明細書に開示する発明を最も顕著に得るこ
とができる。
【0026】バリア膜としては、酸化膜、窒化膜、酸化
窒化珪素膜から選ばれた膜を利用することができる。酸
化膜としては、自然酸化膜、熱酸化膜、プラズマCVD
法で成膜された酸化珪素膜等を用いることができる。
【0027】このバリア膜は、後の珪素膜のエッチング
に際してエッチングストッパーとして利用される。よっ
てその機能を有していることが重要となる。
【0028】15族から選ばれた元素としては、P、A
s、Sbから選ばれた元素を用いることができる。
【0029】特に15族から選ばれた元素としては、P
(燐)を用いることが最も好ましい。本明細書で開示す
る発明は、結晶化を助長する金属元素してニッケルを用
い、15族から選ばれた元素として燐を用いた場合に特
に顕著な効果を得ることができる。
【0030】また当該金属元素を移動させるための加熱
処理は、450℃〜750℃から選択された温度で行う
ことが重要である。
【0031】上述した半導体膜を用いて、薄膜トランジ
スタ、さらには薄膜トランジスタを用いた半導体装置を
作製することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1に具体的な作製工程例を示
す。まず、珪素の結晶化を助長する金属元素であるニッ
ケルを103で示されるように非晶質珪素膜102の表
面に接して保持させる。(図1(A))
【0033】そして、加熱処理を加えて非晶質珪素膜を
結晶化させ、結晶性珪素膜104を得る。この際、珪素
膜104中にニッケル元素が拡散する。(図1(B))
【0034】さらに熱酸化膜105を成膜し、さらに燐
を高濃度に含有した非晶質珪素膜106を成膜する。
(図1(C))
【0035】次に加熱処理を施し、燐を含有した珪素膜
106中に存在するニッケル元素を珪素膜106中に移
動させる。
【0036】そして熱酸化膜105をエッチングストッ
パーとしてニッケル元素を吸い上げた珪素膜106を除
去する。
【0037】こうして、ニッケル元素の作用により高い
結晶性が得られ、さらにニッケル元素の濃度が減少させ
られた珪素膜104を得ることができる。
【0038】
【実施例】〔実施例1〕図1に本実施例の作製工程を示
す。本実施例では、ガラス基板上に結晶性珪素膜を作製
する工程を示す。
【0039】まずガラス基板101上に非晶質珪素膜1
02を減圧熱CVD法によって、50nmの厚さに成膜
する。
【0040】本実施例では、ガラス基板101として
は、コーニング1737ガラス基板(歪点667℃)を
用いる。一般にガラス基板の耐熱温度は、その歪点を目
安とすることができる。
【0041】非晶質珪素膜の成膜方法としては、プラズ
マCVD法を利用してもよい。しかし、結晶化を阻害す
る含有水素量の問題等を考慮した場合、減圧熱CVD法
を用いた方が好ましい。
【0042】なお、本実施例ではガラス基板の表面に直
接非晶質珪素膜を成膜する例をしめすが、非晶質珪素膜
の下地として酸化珪素膜や窒化珪素膜、さらには酸化窒
化珪素膜等を成膜する構成を採用してもよい。
【0043】非晶質珪素膜を成膜したら、ニッケル濃度
を重量換算で10ppmの濃度に調整したニッケル酢酸
塩溶液を塗布し、さらにスピンコーターを用いてスピン
ドライを行い余分な溶液を吹き飛ばす。
【0044】こうして、図1(A)の103で示される
ようにニッケル元素が非晶質珪素膜102の表面に接し
て保持された状態を得る。
【0045】ニッケルの導入方法は、本実施例に示すよ
うな溶液を用いる方法が最も簡便であり、生産性も非常
に高い。また、ニッケル濃度を調整することで簡単にニ
ッケルの導入量を調整できる点でも有利である。
【0046】他のニッケルの導入方法としては、CVD
法、スパッタ法、蒸着法、ガス吸着法、イオン注入法等
の方法を利用することができる。
【0047】図1(A)に示す状態を得たら、この状態
で加熱処理を行い、非晶質珪素膜102を結晶化させ、
図1(B)に示す結晶性珪素膜104を得る。
【0048】この加熱処理は、窒素雰囲気中において、
600℃、8時間の条件で行う。この加熱処理は、45
0℃〜ガラス基板の歪点以下の温度で行うことができ
る。
【0049】なお一般にニッケルを導入しない場合は、
600℃、8時間の加熱処理では非晶質珪素膜は結晶化
しない。
【0050】上記の加熱処理において、非晶質珪素膜1
02の表面に接して保持されていたニッケル元素は膜中
に拡散する。そしてその際に結晶化が進行する。
【0051】この工程は、ニッケルを膜中に拡散させる
ことにより、結晶化を促進させるものであるといえる。
【0052】結晶性珪素膜104中には、ニッケル元素
が1×1018原子/cm3 〜5×1018原子/cm3
度の濃度で存在している。この濃度の計測は、SIMS
(2次イオン分析方法によって行った値である。
【0053】図1(B)に示すように結晶性珪素膜10
4を得たら、図1(B)に示す酸化膜105を形成す
る。
【0054】ここでは、酸素雰囲気中において、640
℃、2時間の加熱処理を行い、およそ10nmの熱酸化
膜105を形成する。ここで熱酸化膜を成膜するのは、
熱酸化膜が最も緻密で後にエッチングストッパーとして
の機能を最も効果的に果たすからである。
【0055】熱酸化膜105の膜厚は、20nm以下で
あることが好ましい。なお、熱酸化膜の形成時に雰囲気
中に塩素に代表されるハロゲン元素を添加してもよい。
【0056】熱酸化膜以外には、プラズマCVD法や熱
CVD法で成膜される酸化珪素膜、さらにはプラズマC
VD法で成膜される窒化珪素膜、さらには酸化窒化珪素
膜等を利用することができる。
【0057】次に燐を高濃度にドーピングした非晶質珪
素膜106を200nmの厚さに成膜する。(図1
(C))
【0058】この非晶質珪素膜106は以下の条件を満
たしていることが重要である。 (1)膜厚が珪素膜104の膜厚以上、好ましくは2倍
以上。 (2)燐の含有濃度が珪素膜104中のニッケル濃度よ
りも高いこと。好ましくは5倍上であること
【0059】上記(1)及び(2)に要件を満たすこと
により、後の加熱処理において、結晶性珪素膜104中
のニッケル元素を効果的に珪素膜106中に移動させる
ことができる。
【0060】ここでは、シランを98体積%、フォスヒ
ンを2体積%の割合で混合した成膜ガスを用いたプラズ
マCVD法により、燐が1020原子/cm3 台の濃度で
含まれる非晶質珪素膜106を成膜する。
【0061】こうして図1(C)に示す状態を得たら、
次に再度の加熱処理を行う。この工程では、結晶性珪素
膜104中のニッケル元素が酸化膜105を透過して珪
素膜106中に移動する。(図1(D))
【0062】図1(D)に珪素膜104から珪素膜10
6へとニッケル元素が移動する様子を矢印で示す。
【0063】燐とニッケルとは、多様な結合状態を有
し、しかもその結合状態は非常に安定している。よっ
て、珪素膜104から珪素膜106に移動したニッケル
元素は、珪素膜106中の燐と結合され、そこで固定化
される。即ち、ニッケル元素が珪素膜104から珪素膜
106へと移動した状態が得られる。
【0064】これは、ニッケル元素が珪素膜104から
珪素膜106へとゲッタリングされた状態と見ることも
できる。
【0065】なお、上記工程において、酸化膜105の
膜厚が厚いと、ニッケル元素の移動が阻害されるので注
意が必要である。
【0066】上記加熱処理は、窒素雰囲気中において、
600℃、4時間の条件でもって行う。
【0067】この加熱処理は、450℃〜750℃の範
囲で行うことができる。この温度範囲以下であるとニッ
ケルの移動が盛んに行われない。また、この温度範囲以
上だと、珪素膜106中の燐の移動が顕在化し、ニッケ
ルを珪素膜106に移動させ、そこで固定化するという
作用を得ることができない。
【0068】なお、この工程において非晶質珪素膜10
6は結晶化するが、このことは特に問題とはならない。
【0069】こうして珪素膜104中のニッケル元素が
珪素膜106中に吸い出され、ニッケル濃度が減少した
珪素膜104を得ることができる。この珪素膜104
は、ニッケルの作用により高い結晶性を有し、しかも膜
中のニッケル濃度を減少させたものとして得られる。
【0070】次に珪素膜106を除去し、図1(E)に
示す状態を得る。この際、酸化膜105がエッチングス
トッパーとして作用する。酸化膜105が存在しない
と、結晶性珪素膜104までのエッチングされてしま
う。
【0071】次に酸化膜105を除去し、ガラス基板上
に形成された結晶性珪素膜104を得る。(図1
(F))
【0072】ここでは、酸化膜105を除去する例を示
したが、この酸化膜105を保護膜として利用し、さら
には後に素子形成の際に利用するために残存させてもよ
い。
【0073】〔実施例2〕本実施例は、実施例1とは異
なる作製方法により結晶性珪素膜を得る場合の例であ
る。
【0074】図2の本実施例の作製工程を示す。まず図
2(A)に示すようにコーニング1737ガラス基板1
01上に非晶質珪素膜102を減圧熱CVD法によって
50nmの厚さに成膜する。
【0075】本実施例に示す結晶成長形態を実施する場
合には、出発膜の非晶質珪素膜の成膜方法として減圧熱
CVD法を用いることが好ましい。
【0076】非晶質珪素膜102を成膜したら、図示な
い酸化珪素膜を200nmの厚さに成膜する。そしてこ
の図示しない酸化珪素膜をパターニングすることによ
り、マスク201を形成する。このマスク201には、
開口202が設けられている。
【0077】この開口202は図面の手前側から奥行き
方向へと長手形状を有するスリット形状を有したものと
する。
【0078】次に重量換算で10ppmのニッケル濃度
としたニッケル酢酸塩溶液を塗布しする。そして、スピ
ンコーターを用いて余分なニッケル溶液を吹き飛ばす。
【0079】こうして203で示されるようにニッケル
元素が表面に接して保持された状態を得る。
【0080】この状態では、開口202が設けられてい
る領域において、ニッケル元素が選択的に非晶質珪素膜
102の表面に接して保持された状態が得られる。即
ち、非晶質珪素膜102の表面の一部において、スリッ
ト形状にニッケル元素が接して保持された状態が得られ
る。
【0081】こうして図2(A)に示す状態を得る。次
に560℃、14時間の加熱処理を窒素雰囲気中におい
て加える。
【0082】この工程においては、開口部202が設け
られた領域から非晶質珪素膜102中にニッケル元素が
拡散し、それに従って図2(B)の矢印203で示され
る方向に向かっての結晶化が進行する。
【0083】この結晶化は、膜面に平行な方向にしかも
開口202の延長方向に垂直な方向に概略平行に行われ
る。この結晶成長を横成長と称する。この結晶成長(横
成長)は、100μm以上に渡って行わすことができ
る。
【0084】この結晶成長を行わす加熱処理条件は、5
70℃以下の温度で行うことが好ましい。これは、これ
以上の温度では、自然結晶化(ニッケルの作用によらな
い微小な領域での結晶成長)の影響で、横成長が阻害さ
れるからである。
【0085】ただし、加熱処理温度低下させると、横成
長自体の成長速度も遅くなるので処理時間が長くなると
いう問題が発生する。
【0086】図2(B)に示す結晶成長が終了したら、
酸化珪素膜でなるマスク201を除去する。
【0087】そして図2(C)に示すように熱酸化膜1
05を成膜する。成膜条件は実施例1の場合と同じであ
る。さらに実施例1と同様の条件により燐を高濃度に含
んだ非晶質珪素膜106を成膜する。
【0088】この後は実施例1に示した構成に従い図2
(D)に示すように珪素膜104中のニッケル元素を珪
素膜106中に移動させる。
【0089】さらに図2(E)に示すように珪素膜10
6を除去し、さらに熱酸化膜105を除去する。
【0090】こうして、横成長というニッケル元素を利
用した場合に得られる特異な結晶成長形態を有し、しか
も膜中のニッケル元素を減少させた結晶性珪素膜を得る
ことができる。
【0091】〔実施例3〕本実施例は、実施例1または
実施例2に示した作製方法によって得られた結晶性珪素
膜を用いてTFTを作製する場合の例である。
【0092】まず実施例1または実施例2に示す作製工
程に従って結晶性珪素膜を得る。次にこの結晶性珪素膜
をパターニングし、図3(A)の307で示すパターン
を得る。
【0093】そして、ゲート絶縁膜となる酸化珪素膜3
08をプラズマCVD法により120nmの厚さに成膜
する。
【0094】次にゲート電極を構成するための図示しな
いアルミニウム膜をスパッタ法によって、400nmの
厚さに成膜する。このアルミニウム膜は、スカンジウム
を0.18重量%含有させたターゲットを用いて成膜する。
【0095】アルミニウム膜中にスカンジウムを含有さ
せるのは、後の工程におけるアルミニウムの異常成長に
起因するヒロックやウィスカーと呼ばれる刺状あるいは
針状の突起物が形成されることを抑制するためである。
【0096】次にレジストマスク300を用いて図示し
ないアルミニウム膜をパターニングし、図2(A)に示
すパターン309を形成する。
【0097】次にレジストマスク300を残存させた状
態でアルミニウムパターン309を陽極とした陽極酸化
を行う。
【0098】この工程では、電解溶液として3%(体
積)の蓚酸を含む水溶液を用い、アルミニウムパターン
を陽極、白金を陰極として両電極間に電流を流す。こう
して陽極酸化膜311が形成される。(図3(B))
【0099】この工程は、レジストマスク300を残存
させた状態で行うので、311で示されるように陽極酸
化膜は、アルミニウムパターン309の側面に形成され
る。なお、310で示されるのが、残存したアルミニウ
ム膜パターンである。
【0100】本実施例では、陽極酸化膜311の成長距
離を400nmとする。本実施例で形成される陽極酸化
膜311は、多孔質状(ポーラス状)を有している。
【0101】陽極酸化膜311を成膜したら、レジスト
マスク300を除去する。そして、再度の陽極酸化を行
う。この工程では、電解溶液として、3(体積)%の酒
石酸を含んだエチレングリコール溶液をアンモニア水で
中和したものを用いる。
【0102】この工程では、多孔質状の陽極酸化膜31
1の内部に電解溶液が侵入する関係から、312で示さ
れるように陽極酸化膜が形成される。
【0103】即ち、アルミニウムパターン310の表面
に陽極酸化膜112が形成される。なお、このアルミニ
ウムパターン310が後にゲート電極となる。
【0104】この陽極酸化膜312の膜厚は、70nm
とする。この陽極酸化膜は、緻密な膜質を有したものと
なる。
【0105】こうして図3(B)に示す状態を得る。
【0106】次にゲート電極310、その周囲の緻密な
膜質を有する陽極酸化膜312、さらに多孔質上の陽極
酸化膜311をマスクとして、露呈した酸化珪素膜30
8を除去する。
【0107】ここでは、垂直異方性を有するドライエッ
チング法(RIE法)を用いて露呈した酸化珪素膜30
8をエッチング除去する。こうして、図2(C)に示す
状態を得る。ここで313で示される酸化珪素膜(ゲー
ト絶縁膜)が残存する。
【0108】次にプラズマドーピング法により、燐のド
ーピングを行う。プラズマドーピング法というのは、ド
ーパント元素を含んだ原料ガスをプラズマ化させ、そこ
から電界によりドーパントイオンを引出し、それを電界
により加速して、被ドーピング領域に加速注入するドー
ピング方法のことをいう。一般にプラズマドーピング法
とは、特に磁場を用いた質量分離を行わない方法のこと
をいう。
【0109】他方、ICの作製等で多用されている質量
分離を行い、分離されたドーパントイオンを加速注入す
る方法をイオン注入法と称する。
【0110】プラズマドーピング法は、大面積に対応で
きる優位性がある反面、水素等のドーパントガス中に含
まれる他の元素もドーピングされてしまう問題がある。
【0111】このドーピングによって、314及び31
6の領域に燐のドーピングが行われる。このドーピング
された領域を便宜上高濃度不純物領域と称する。なお、
314及び316の領域は後にソース及びドレイン領域
となる。
【0112】このドーピングは、通常のソース及びドレ
イン領域を形成するためのドーピング条件でもって行え
ばよい。
【0113】また、313で示される領域がドーピング
が行われなかった領域として残存する。
【0114】次に多孔質状の陽極酸化膜311を除去
し、図3(D)に示すような状態を得る。そして再度の
燐のドーピングをプラズマドーピング法でもって行う。
この工程は、(C)に示す工程におけるドーピングより
も低ドーズ量でもって行う。
【0115】こうして、ソース及びドレイン領域よりも
低ドーズ量でもってドーピングが行われた低濃度不純物
領域317及び319の領域が形成される。また、ドー
ピングが行われない318の領域がチャネル領域として
画定する。(図3(D))
【0116】次にエキシマレーザー光を照射することに
より、被ドーピング領域の活性化を行う。具体的には、
ドーピング時に生じた被ドーピング領域の損傷のアニー
ルと、被ドーピング領域におけるドーパントの活性化と
を行う。
【0117】なお、緻密な膜質を有する陽極酸化膜31
2の膜厚分でもってチャネル領域318に隣接して高抵
抗領域が形成されるが、本実施例では、陽極酸化膜31
2の膜厚が70nmと薄いので、その存在は無視する。
【0118】次に図2(E)に示すように層間絶縁膜と
して窒化珪素膜322をプラズマCVD法により250
nmの厚さに成膜する。さらにアクリル樹脂膜323を
スピンコート法を用いて成膜する。アクリル樹脂膜32
3の膜厚は、最小の部分で700nmとする。
【0119】さらにコンタクトホールの形成を行い、ソ
ース電極324とドレイン電極325とを形成する。こ
うして図3(E)に示すTFT(薄膜トランジスタ)を
完成させる。
【0120】こうして、従来よりも高い結晶性を有した
活性層をガラス基板上に形成することができ、高い特性
を有したTFTを得ることができる。
【0121】〔実施例4〕本実施例は、実施例1または
実施例2に示す作製工程において、ニッケルのゲッタリ
ングを行うための珪素膜106を活性化させる工程の例
を示す。
【0122】まず、実施例1の場合について説明する。
この場合、図1(C)に示す状態において、線状にビー
ム加工されたKrFエキシマレーザー光を非晶質珪素膜
106に照射する。
【0123】こうすることにより、非晶質珪素膜106
中の燐が活性化されて、後のゲッタリング工程における
ゲッタリング効果を高めることができる。
【0124】ここではレーザー光を照射する場合の例を
示すが、赤外光を照射することにより、このアニールを
行うのでもよい。
【0125】実施例2の場合は、図2(C)に示す状態
においてレーザー光の照射を行う。または赤外光の照射
を行う。
【0126】〔実施例5〕本実施例は、ボトムゲート型
のTFTを作製する場合の例を示す。図4に本実施例の
作製工程を示す。
【0127】まず、ガラス基板401上にゲート電極4
02を形成する。本実施例では、ガラス基板上に下地膜
を形成しない場合の例を示す。(図4(A))
【0128】ゲート電極402は、後の加熱処理工程に
おいて耐えることのできる材料を選ぶことが必要であ
る。ここでは、ゲート電極402としてスパッタ法で成
膜された400nm厚のタンタル膜を用いる。(図4
(A))
【0129】ゲート電極402を形成したら、ゲート絶
縁膜となる酸化珪素膜403をプラズマCVD法により
100nmの厚さに成膜する。
【0130】次に非晶質珪素膜404をプラズマCVD
法でもって50nmの厚さに成膜する。なお、非晶質珪
素膜の成膜方法とては、プラズマCVD法の代わりに減
圧熱CVD法を用いてもよい。
【0131】次に露呈している非晶質珪素膜の表面の全
面にニッケル酢酸塩溶液を塗布し、405で示されるよ
うにニッケル元素が接して保持された状態を得る。(図
4(A))
【0132】ここでは、非晶質珪素膜の表面の全面にニ
ッケル元素を導入する例を示すが、マスクを設けて選択
的にニッケルを導入し、横成長を行わす構成としてもよ
い。
【0133】次に600℃、8時間の加熱処理を加えて
非晶質珪素膜404を結晶化させ、結晶性珪素膜406
を得る。(図4(B))
【0134】次に酸化珪素膜でなる熱酸化膜407を1
0nmの厚さに成膜する。さらに燐を高濃度にドーピン
グした非晶質珪素膜408をプラズマCVD法により、
200nmの厚さに成膜する。
【0135】ここで、非晶質珪素膜408は、シランを
99体積%、フォスフィンを1体積%の割合で混合させ
た成膜ガスを用いたプラズマCVD法により成膜する。
【0136】次に600℃、2時間の加熱処理を施すこ
とにより、結晶性珪素膜406中のニッケル元素を非晶
質珪素膜408中に移動させる。即ち、結晶性珪素膜4
06中のニッケル元素を非晶質珪素膜408中にゲッタ
リングさせる。
【0137】次に非晶質珪素膜408と熱酸化膜407
を除去する。そして、結晶性珪素膜406をパターニン
グして、410で示されるパターンを得る。この410
で示される結晶性珪素膜のパターンがTFTの活性層と
なる。(図4(C))
【0138】次に酸化珪素膜でなるマスク406を除去
する。そして、図示しないドーピング用のマスクを設け
て、活性層に対して選択的に燐のドーピングを行う。
【0139】この工程で411及び413の領域に燐が
ドーピングされる。なお、本実施例では、Nチャネル型
のTFTを作製する場合の例を示すが、Pチャネル型の
TFTを作製するのであれば、ボロンのドーピングを行
えばよい。
【0140】ドーピングの終了後、レーザーアニールを
行い、被ドーピング領域の活性化を行う。
【0141】こうして、ソース領域411、チャネル領
域412、ドレイン領域413を形成する。(図4
(D))
【0142】次に層間絶縁膜として窒化珪素膜414を
プラズマCVD法により、300nmの厚さに成膜す
る。さらにアクリル樹脂膜415をスピンコート法によ
って成膜する。
【0143】アクリル樹脂膜以外には、ポリイミド、ポ
リアミド、ポリイミドアミド、エポキシ等の樹脂材料を
用いることができる。
【0144】層間絶縁膜を成膜したら、コンタクトホー
ルの形成を行い、ソース電極416及びドレイン電極4
17を形成する。こうして図4(D)に示すボトムゲー
ト型のTFTを完成させる。
【0145】〔実施例6〕本実施例では、TFTを利用
した集積回路の例を示す。集積回路の例としては、CP
U、メモリ、各種演算回路、増幅回路、スイッチ回路等
を挙げることができる。図5にTFTを利用した集積回
路の概要及びその一部の断面を示す。
【0146】〔実施例7〕本明細書で開示する薄膜トラ
ンジスタは、各種フラットパネルディスプレイやフラッ
トパネルディスプレイを備えた情報処理端末やビデオカ
メラ等に利用することができる。本明細書では、これら
の装置を総称して半導体装置と称する。
【0147】以下において各種装置の具体的な構成の例
を示す。図6に各種半導体装置の例を示す。これらの半
導体装置は、TFTを少なくとも一部に用いている。
【0148】図6(A)に示すのは、携帯型の情報処理
端末である。この情報処理端末は、本体2001にアク
ティブマトリクス型の液晶ディスプレイまたはアクティ
ブマトリクス型のELディスプレイを備え、さらに外部
から情報を取り込むためのカメラ部2002を備えてい
る。また内部に集積回路2006を備えている。
【0149】カメラ部2002には、受像部2003と
操作スイッチ2004が配置されている。
【0150】情報処理端末は、今後益々その携帯性を向
上させるために薄く、また軽くなるもと考えられてい
る。
【0151】このような構成においては、アクティブマ
トリクス型のディスプレイ2005が形成された基板上
周辺駆動回路や演算回路や記憶回路がTFTでもって集
積化されることが好ましい。
【0152】図6(B)に示すのは、ヘッドマウントデ
ィスプレイである。この装置は、アクティブマトリクス
型の液晶ディスプレイやELディスプレイ2102を本
体2101に備えている。また、本体2101は、バン
ド2103で頭に装着できるようになっている。
【0153】図6(C)に示すのは、カーナビゲション
システムであって、人工衛星からの信号をアンテナ22
04で受け、その信号に基づいて本体2201に備えら
れたアクティブマトリクス型の液晶ディスプレイ220
2に地理情報を表示する機能を有している。
【0154】ディスプレイ2202として、EL型の表
示装置を採用することもできる。いずれの場合でもディ
スプレイは、TFTを利用したアクティブマトリクス型
のフラットパネルディスプレイとする。
【0155】また、本体2201には操作スイッチ22
03が備えられており、各種操作を行うことができる。
【0156】図6(D)に示すのは、携帯電話である。
この装置は、本体2301にアクティブマトリクス型の
液晶表示装置2304、操作スイッチ2305、音声入
力部2303、音声出力部2302、アンテナ2306
を備えている。
【0157】また、最近は、(A)に示す携帯型情報処
理端末と(D)に示す携帯電話とを組み合わせたような
構成も商品化されている。
【0158】図6(E)に示すのは、携帯型のビデオカ
メラである。これは、本体2401に受像部2406、
音声入力部2403、操作スイッチ2404、アクティ
ブマトリクス型の液晶ディスプレイ2402、バッテリ
ー2405を備えている。
【0159】図6(F)に示すのは、リアプロジェクシ
ン型の液晶表示装置である。この構成は、本体2501
に投影用のスクリーンを備えた構造となっている。表示
は、光源2502からの光を偏光ビームスプリッタ25
04で分離し、この分離された光を反射型の液晶表示装
置2503で光学変調し、この光学変調された画像を反
射してリフレクター2505、2506で反射し、それ
をスクリーン2507に投影するものである。
【0160】ここでは、液晶表示装置2503として反
射型のものを用いる例を示した。しかし、ここに透過型
の液晶表示装置を用いてもよい。この場合、光学系を変
更すればよい。
【0161】またここでは、主に液晶表示装置の例を示
したが、アクティブマトリクス型の表示装置として、E
L表示装置を採用するのでもよい。
【0162】〔実施例8〕本実施例は、他の実施例の構
成において、珪素膜としてSiX Ge1-x (0<X<
1)で示される膜を用いる場合の例である。
【0163】例えば実施例の1の場合は、102で非晶
質珪素膜をSiX Ge1-x (0<X<1)で示される膜
とすることができる。また、燐がドーピングされた膜1
06をSiX Ge1-x (0<X<1)で示される膜とす
ることもできる。
【0164】
【発明の効果】本明細書で開示する発明を利用すること
で、珪素の結晶化を助長する金属元素を用いた結晶性珪
素膜を得る技術において、得られる珪素膜中に残留する
ニッケル元素の影響を排除する構成を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 結晶性珪素膜を得る工程を示す図。
【図2】 結晶性珪素膜を得る工程を示す図。
【図3】 TFTの作製工程を示す図。
【図4】 TFTの作製工程を示す図。
【図5】 TFTを利用した集積回路を示す概略図。
【図6】 TFTを利用した装置の概要を示す図。
【符号の説明】
101 ガラス基板 102 非晶質珪素膜 103 表面に接して保持されたニッケル元素 104 結晶性珪素膜 105 熱酸化膜 106 燐を高濃度にドーピングした非晶質珪素膜 201 酸化珪素膜でなるマスク 202 マスク201に形成された開口部 203 表面に接して保持されたニッケル元素

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を助
    長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜を
    加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体膜
    上に周期表の15族に属する元素を含有する第2の非晶
    質半導体膜を形成し、前記第2の非晶質半導体膜にレー
    ザー光を照射することを特徴とする結晶性半導体膜の作
    製方法。
  2. 【請求項2】第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を助
    長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜を
    加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体膜
    上にバリア膜を形成し、前記バリア膜上に周期表の15
    族に属する元素を含有する第2の非晶質半導体膜を形成
    し、前記第2の非晶質半導体膜にレーザー光を照射する
    ことを特徴とする結晶性半導体膜の作製方法。
  3. 【請求項3】第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を助
    長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜を
    加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体膜
    上に周期表の15族に属する元素を含有する第2の非晶
    質半導体膜を形成し、前記第2の非晶質半導体膜に赤外
    光を照射することを特徴とする結晶性半導体膜の作製方
    法。
  4. 【請求項4】第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を助
    長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜を
    加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体膜
    上にバリア膜を形成し、前記バリア膜上に周期表の15
    族に属する元素を含有する第2の非晶質半導体膜を形成
    し、前記第2の非晶質半導体膜に赤外光を照射すること
    を特徴とする結晶性半導体膜の作製方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか一におい
    て、前記周期表の15族に属する元素は、リン、砒素も
    しくはアンチモンであることを特徴とする結晶性半導体
    膜の作製方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか一におい
    て、前記第1の非晶質半導体膜は、非晶質珪素膜である
    ことを特徴とする結晶性半導体膜の作製方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれか一におい
    て、前記珪素の結晶化を助長する金属元素は、Fe、C
    o、Ni、Pd、Ir、Pt、CuもしくはAuである
    ことを特徴とする結晶性半導体膜の作製方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7のいずれか一におい
    て、前記第2の非晶質半導体膜の膜厚は、前記第1の非
    晶質半導体膜の膜厚よりも厚いことを特徴とする結晶性
    半導体膜の作製方法。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれか一におい
    て、前記第2の非晶質半導体膜は、SiXGe1-X(0<
    X<1)であることを特徴とする結晶性半導体膜の作製
    方法。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれか一にお
    いて、前記第2の非晶質半導体膜に含有された周期表の
    15族に属する元素の濃度は、前記珪素の結晶化を助長
    する金属元素の濃度よりも高いことを特徴とする結晶性
    半導体膜の作製方法。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項10のいずれか一に
    おいて、前記バリア膜は、酸化珪素膜、窒化珪素膜もし
    くは酸化窒化珪素膜であることを特徴とする結晶性半導
    体膜の作製方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項11のいずれか一に
    おいて、前記周期表の15族に属する元素は、前記第2
    の非晶質半導体膜にドーピングされていることを特徴と
    する結晶性半導体膜の作製方法。
  13. 【請求項13】請求項1乃至請求項12のいずれか一に
    記載の作製方法によって形成された結晶性半導体膜を用
    いることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  14. 【請求項14】請求項1乃至請求項12のいずれか一に
    記載の作製方法によって形成された結晶性半導体膜を用
    いることを特徴とするボトムゲート型の薄膜トランジス
    タ。
  15. 【請求項15】請求項13または請求項14に記載の薄
    膜トランジスタを用いたことを特徴とする液晶表示装
    置。
  16. 【請求項16】請求項13または請求項14に記載の薄
    膜トランジスタを用いたことを特徴とするEL表示装
    置。
  17. 【請求項17】請求項13または請求項14に記載の薄
    膜トランジスタを用いたことを特徴とする半導体装置。
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