JP2001332495A - 結晶性半導体膜の作製方法 - Google Patents
結晶性半導体膜の作製方法Info
- Publication number
- JP2001332495A JP2001332495A JP2001087231A JP2001087231A JP2001332495A JP 2001332495 A JP2001332495 A JP 2001332495A JP 2001087231 A JP2001087231 A JP 2001087231A JP 2001087231 A JP2001087231 A JP 2001087231A JP 2001332495 A JP2001332495 A JP 2001332495A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor film
- film
- amorphous semiconductor
- silicon film
- amorphous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
らニッケルを除去する。 【解決手段】 第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を
助長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜
を加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体
膜上に周期表の15族に属する元素を含有する第2の非
晶質半導体膜を形成し、前記第2の非晶質半導体膜にレ
ーザー光または赤外光を照射することを特徴とする結晶
性半導体膜の作製方法である。
Description
結晶性珪素膜の作製方法に関する。またはその結晶性珪
素膜を用いた半導体装置の作製方法に関する。
薄膜トランジスタ(以下TFTと称する)が知られてい
る。
形態は、非晶質珪素膜を用いたものと高温ポリシリコン
と称される結晶性珪素膜を用いたものである。
を利用できる関係からアクティブマトリクス型の液晶表
示装置に盛んに利用されている。
その電気的な特性が低いので、アクティブマトリクス回
路に利用する以外には特に応用分野がない。
たり、より高い表示機能を得るためにより特性の高いT
FTを得ることが要求されている。また、アクティブマ
トリクス以外にTFTの応用範囲を広げるために非晶質
珪素膜よりも高い特性を有するTFTが要求されてい
る。
いうような高温での加熱処理を利用して結晶性珪素膜を
得る技術を利用して得られる。
素膜を用いることが好ましい。しかし、高温p−Si膜
を作製する際に必要とされる加熱処理温度では、基板と
してガラス基板が利用できないという問題がある。
用されるものであり、基板としてガラス基板が利用でき
ることが要求される。
げるためによりプロセス温度を下げることが要求されて
いる。
でのプロセス温度で結晶性珪素膜を得る技術が研究され
ている。
するプロセス(高温プロセス)に対応させて低温プロセ
スと称されている。
性珪素膜を低温ポリシリコンと称する。
は、レーザー照射による方法と加熱による方法とに大別
することができる。
非晶質珪素膜の表面近傍で直接吸収される関係上、非晶
質珪素膜の表面が瞬間的に加熱されるのみで、全体が加
熱ことがない。従って、レーザー光の照射は、実質的に
加熱を行わない工程とすることができる。
定性に問題があり、また大面積に対応させることにも問
題がある。また、得られる結晶性珪素膜の結晶性も十分
なものではない。
えるような温度での加熱処理では、必要とする結晶性珪
素膜を得ることができないのが現状である。
して、本出願人による特開平6−268212号に記載
された技術がある。
結晶化を助長する金属元素を非晶質珪素膜の表面に接し
て保持させ、その後に加熱処理を行うことで、従来より
も低温でしかもガラス基板が耐える温度でもって、必要
とする結晶性を有した結晶性珪素膜を得ることができる
技術である。
ラス基板が耐えるようなより低温での加熱処理によっ
て、必要とする結晶性を有した結晶性珪素膜を得ること
ができる有用なものである。
層中に残留することが避けられず、そのことがTFTの
特性の不安定性や信頼性の低下を招いていた。
明は、上述した珪素の結晶化を助長する金属元素を用い
た結晶性珪素膜を得る技術において、得られる珪素膜中
に残留するニッケル元素の影響を排除する構成を提供す
ることを課題とする。
の一つは、珪素の結晶化を助長する金属元素の作用によ
り結晶化された珪素膜を形成する工程と、該珪素膜の少
なくとも一部の表面にバリア膜を形成する工程と、該バ
リア膜上び15族の元素を含有させた珪素膜を成膜する
工程と、加熱処理を施し、前記金属元素を前記珪素膜か
ら前記15族の元素を含有させた珪素膜に移動させる工
程と、前記15族の元素を含有させた珪素膜を除去する
工程と、を有することを特徴とする半導膜の作製方法で
ある。
長する金属元素としては、Fe、Co、Ni、Ru、R
h、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Au、Ge、P
b、Inから選ばれた一種または複数種類のものを用い
ることができる。
して、Niを利用することが特に好ましい。Niを利用
した場合に本明細書に開示する発明を最も顕著に得るこ
とができる。
窒化珪素膜から選ばれた膜を利用することができる。酸
化膜としては、自然酸化膜、熱酸化膜、プラズマCVD
法で成膜された酸化珪素膜等を用いることができる。
に際してエッチングストッパーとして利用される。よっ
てその機能を有していることが重要となる。
s、Sbから選ばれた元素を用いることができる。
(燐)を用いることが最も好ましい。本明細書で開示す
る発明は、結晶化を助長する金属元素してニッケルを用
い、15族から選ばれた元素として燐を用いた場合に特
に顕著な効果を得ることができる。
処理は、450℃〜750℃から選択された温度で行う
ことが重要である。
スタ、さらには薄膜トランジスタを用いた半導体装置を
作製することができる。
す。まず、珪素の結晶化を助長する金属元素であるニッ
ケルを103で示されるように非晶質珪素膜102の表
面に接して保持させる。(図1(A))
結晶化させ、結晶性珪素膜104を得る。この際、珪素
膜104中にニッケル元素が拡散する。(図1(B))
を高濃度に含有した非晶質珪素膜106を成膜する。
(図1(C))
106中に存在するニッケル元素を珪素膜106中に移
動させる。
パーとしてニッケル元素を吸い上げた珪素膜106を除
去する。
結晶性が得られ、さらにニッケル元素の濃度が減少させ
られた珪素膜104を得ることができる。
す。本実施例では、ガラス基板上に結晶性珪素膜を作製
する工程を示す。
02を減圧熱CVD法によって、50nmの厚さに成膜
する。
は、コーニング1737ガラス基板(歪点667℃)を
用いる。一般にガラス基板の耐熱温度は、その歪点を目
安とすることができる。
マCVD法を利用してもよい。しかし、結晶化を阻害す
る含有水素量の問題等を考慮した場合、減圧熱CVD法
を用いた方が好ましい。
接非晶質珪素膜を成膜する例をしめすが、非晶質珪素膜
の下地として酸化珪素膜や窒化珪素膜、さらには酸化窒
化珪素膜等を成膜する構成を採用してもよい。
を重量換算で10ppmの濃度に調整したニッケル酢酸
塩溶液を塗布し、さらにスピンコーターを用いてスピン
ドライを行い余分な溶液を吹き飛ばす。
ようにニッケル元素が非晶質珪素膜102の表面に接し
て保持された状態を得る。
うな溶液を用いる方法が最も簡便であり、生産性も非常
に高い。また、ニッケル濃度を調整することで簡単にニ
ッケルの導入量を調整できる点でも有利である。
法、スパッタ法、蒸着法、ガス吸着法、イオン注入法等
の方法を利用することができる。
で加熱処理を行い、非晶質珪素膜102を結晶化させ、
図1(B)に示す結晶性珪素膜104を得る。
600℃、8時間の条件で行う。この加熱処理は、45
0℃〜ガラス基板の歪点以下の温度で行うことができ
る。
600℃、8時間の加熱処理では非晶質珪素膜は結晶化
しない。
02の表面に接して保持されていたニッケル元素は膜中
に拡散する。そしてその際に結晶化が進行する。
ことにより、結晶化を促進させるものであるといえる。
が1×1018原子/cm3 〜5×1018原子/cm3 程
度の濃度で存在している。この濃度の計測は、SIMS
(2次イオン分析方法によって行った値である。
4を得たら、図1(B)に示す酸化膜105を形成す
る。
℃、2時間の加熱処理を行い、およそ10nmの熱酸化
膜105を形成する。ここで熱酸化膜を成膜するのは、
熱酸化膜が最も緻密で後にエッチングストッパーとして
の機能を最も効果的に果たすからである。
あることが好ましい。なお、熱酸化膜の形成時に雰囲気
中に塩素に代表されるハロゲン元素を添加してもよい。
CVD法で成膜される酸化珪素膜、さらにはプラズマC
VD法で成膜される窒化珪素膜、さらには酸化窒化珪素
膜等を利用することができる。
素膜106を200nmの厚さに成膜する。(図1
(C))
たしていることが重要である。 (1)膜厚が珪素膜104の膜厚以上、好ましくは2倍
以上。 (2)燐の含有濃度が珪素膜104中のニッケル濃度よ
りも高いこと。好ましくは5倍上であること
により、後の加熱処理において、結晶性珪素膜104中
のニッケル元素を効果的に珪素膜106中に移動させる
ことができる。
ンを2体積%の割合で混合した成膜ガスを用いたプラズ
マCVD法により、燐が1020原子/cm3 台の濃度で
含まれる非晶質珪素膜106を成膜する。
次に再度の加熱処理を行う。この工程では、結晶性珪素
膜104中のニッケル元素が酸化膜105を透過して珪
素膜106中に移動する。(図1(D))
6へとニッケル元素が移動する様子を矢印で示す。
し、しかもその結合状態は非常に安定している。よっ
て、珪素膜104から珪素膜106に移動したニッケル
元素は、珪素膜106中の燐と結合され、そこで固定化
される。即ち、ニッケル元素が珪素膜104から珪素膜
106へと移動した状態が得られる。
珪素膜106へとゲッタリングされた状態と見ることも
できる。
膜厚が厚いと、ニッケル元素の移動が阻害されるので注
意が必要である。
600℃、4時間の条件でもって行う。
囲で行うことができる。この温度範囲以下であるとニッ
ケルの移動が盛んに行われない。また、この温度範囲以
上だと、珪素膜106中の燐の移動が顕在化し、ニッケ
ルを珪素膜106に移動させ、そこで固定化するという
作用を得ることができない。
6は結晶化するが、このことは特に問題とはならない。
珪素膜106中に吸い出され、ニッケル濃度が減少した
珪素膜104を得ることができる。この珪素膜104
は、ニッケルの作用により高い結晶性を有し、しかも膜
中のニッケル濃度を減少させたものとして得られる。
示す状態を得る。この際、酸化膜105がエッチングス
トッパーとして作用する。酸化膜105が存在しない
と、結晶性珪素膜104までのエッチングされてしま
う。
に形成された結晶性珪素膜104を得る。(図1
(F))
したが、この酸化膜105を保護膜として利用し、さら
には後に素子形成の際に利用するために残存させてもよ
い。
なる作製方法により結晶性珪素膜を得る場合の例であ
る。
2(A)に示すようにコーニング1737ガラス基板1
01上に非晶質珪素膜102を減圧熱CVD法によって
50nmの厚さに成膜する。
合には、出発膜の非晶質珪素膜の成膜方法として減圧熱
CVD法を用いることが好ましい。
い酸化珪素膜を200nmの厚さに成膜する。そしてこ
の図示しない酸化珪素膜をパターニングすることによ
り、マスク201を形成する。このマスク201には、
開口202が設けられている。
方向へと長手形状を有するスリット形状を有したものと
する。
としたニッケル酢酸塩溶液を塗布しする。そして、スピ
ンコーターを用いて余分なニッケル溶液を吹き飛ばす。
元素が表面に接して保持された状態を得る。
る領域において、ニッケル元素が選択的に非晶質珪素膜
102の表面に接して保持された状態が得られる。即
ち、非晶質珪素膜102の表面の一部において、スリッ
ト形状にニッケル元素が接して保持された状態が得られ
る。
に560℃、14時間の加熱処理を窒素雰囲気中におい
て加える。
られた領域から非晶質珪素膜102中にニッケル元素が
拡散し、それに従って図2(B)の矢印203で示され
る方向に向かっての結晶化が進行する。
開口202の延長方向に垂直な方向に概略平行に行われ
る。この結晶成長を横成長と称する。この結晶成長(横
成長)は、100μm以上に渡って行わすことができ
る。
70℃以下の温度で行うことが好ましい。これは、これ
以上の温度では、自然結晶化(ニッケルの作用によらな
い微小な領域での結晶成長)の影響で、横成長が阻害さ
れるからである。
長自体の成長速度も遅くなるので処理時間が長くなると
いう問題が発生する。
酸化珪素膜でなるマスク201を除去する。
05を成膜する。成膜条件は実施例1の場合と同じであ
る。さらに実施例1と同様の条件により燐を高濃度に含
んだ非晶質珪素膜106を成膜する。
(D)に示すように珪素膜104中のニッケル元素を珪
素膜106中に移動させる。
6を除去し、さらに熱酸化膜105を除去する。
用した場合に得られる特異な結晶成長形態を有し、しか
も膜中のニッケル元素を減少させた結晶性珪素膜を得る
ことができる。
実施例2に示した作製方法によって得られた結晶性珪素
膜を用いてTFTを作製する場合の例である。
程に従って結晶性珪素膜を得る。次にこの結晶性珪素膜
をパターニングし、図3(A)の307で示すパターン
を得る。
08をプラズマCVD法により120nmの厚さに成膜
する。
いアルミニウム膜をスパッタ法によって、400nmの
厚さに成膜する。このアルミニウム膜は、スカンジウム
を0.18重量%含有させたターゲットを用いて成膜する。
せるのは、後の工程におけるアルミニウムの異常成長に
起因するヒロックやウィスカーと呼ばれる刺状あるいは
針状の突起物が形成されることを抑制するためである。
ないアルミニウム膜をパターニングし、図2(A)に示
すパターン309を形成する。
態でアルミニウムパターン309を陽極とした陽極酸化
を行う。
積)の蓚酸を含む水溶液を用い、アルミニウムパターン
を陽極、白金を陰極として両電極間に電流を流す。こう
して陽極酸化膜311が形成される。(図3(B))
させた状態で行うので、311で示されるように陽極酸
化膜は、アルミニウムパターン309の側面に形成され
る。なお、310で示されるのが、残存したアルミニウ
ム膜パターンである。
離を400nmとする。本実施例で形成される陽極酸化
膜311は、多孔質状(ポーラス状)を有している。
マスク300を除去する。そして、再度の陽極酸化を行
う。この工程では、電解溶液として、3(体積)%の酒
石酸を含んだエチレングリコール溶液をアンモニア水で
中和したものを用いる。
1の内部に電解溶液が侵入する関係から、312で示さ
れるように陽極酸化膜が形成される。
に陽極酸化膜112が形成される。なお、このアルミニ
ウムパターン310が後にゲート電極となる。
とする。この陽極酸化膜は、緻密な膜質を有したものと
なる。
膜質を有する陽極酸化膜312、さらに多孔質上の陽極
酸化膜311をマスクとして、露呈した酸化珪素膜30
8を除去する。
チング法(RIE法)を用いて露呈した酸化珪素膜30
8をエッチング除去する。こうして、図2(C)に示す
状態を得る。ここで313で示される酸化珪素膜(ゲー
ト絶縁膜)が残存する。
ーピングを行う。プラズマドーピング法というのは、ド
ーパント元素を含んだ原料ガスをプラズマ化させ、そこ
から電界によりドーパントイオンを引出し、それを電界
により加速して、被ドーピング領域に加速注入するドー
ピング方法のことをいう。一般にプラズマドーピング法
とは、特に磁場を用いた質量分離を行わない方法のこと
をいう。
分離を行い、分離されたドーパントイオンを加速注入す
る方法をイオン注入法と称する。
きる優位性がある反面、水素等のドーパントガス中に含
まれる他の元素もドーピングされてしまう問題がある。
6の領域に燐のドーピングが行われる。このドーピング
された領域を便宜上高濃度不純物領域と称する。なお、
314及び316の領域は後にソース及びドレイン領域
となる。
イン領域を形成するためのドーピング条件でもって行え
ばよい。
が行われなかった領域として残存する。
し、図3(D)に示すような状態を得る。そして再度の
燐のドーピングをプラズマドーピング法でもって行う。
この工程は、(C)に示す工程におけるドーピングより
も低ドーズ量でもって行う。
低ドーズ量でもってドーピングが行われた低濃度不純物
領域317及び319の領域が形成される。また、ドー
ピングが行われない318の領域がチャネル領域として
画定する。(図3(D))
より、被ドーピング領域の活性化を行う。具体的には、
ドーピング時に生じた被ドーピング領域の損傷のアニー
ルと、被ドーピング領域におけるドーパントの活性化と
を行う。
2の膜厚分でもってチャネル領域318に隣接して高抵
抗領域が形成されるが、本実施例では、陽極酸化膜31
2の膜厚が70nmと薄いので、その存在は無視する。
して窒化珪素膜322をプラズマCVD法により250
nmの厚さに成膜する。さらにアクリル樹脂膜323を
スピンコート法を用いて成膜する。アクリル樹脂膜32
3の膜厚は、最小の部分で700nmとする。
ース電極324とドレイン電極325とを形成する。こ
うして図3(E)に示すTFT(薄膜トランジスタ)を
完成させる。
活性層をガラス基板上に形成することができ、高い特性
を有したTFTを得ることができる。
実施例2に示す作製工程において、ニッケルのゲッタリ
ングを行うための珪素膜106を活性化させる工程の例
を示す。
この場合、図1(C)に示す状態において、線状にビー
ム加工されたKrFエキシマレーザー光を非晶質珪素膜
106に照射する。
中の燐が活性化されて、後のゲッタリング工程における
ゲッタリング効果を高めることができる。
示すが、赤外光を照射することにより、このアニールを
行うのでもよい。
においてレーザー光の照射を行う。または赤外光の照射
を行う。
のTFTを作製する場合の例を示す。図4に本実施例の
作製工程を示す。
02を形成する。本実施例では、ガラス基板上に下地膜
を形成しない場合の例を示す。(図4(A))
おいて耐えることのできる材料を選ぶことが必要であ
る。ここでは、ゲート電極402としてスパッタ法で成
膜された400nm厚のタンタル膜を用いる。(図4
(A))
縁膜となる酸化珪素膜403をプラズマCVD法により
100nmの厚さに成膜する。
法でもって50nmの厚さに成膜する。なお、非晶質珪
素膜の成膜方法とては、プラズマCVD法の代わりに減
圧熱CVD法を用いてもよい。
面にニッケル酢酸塩溶液を塗布し、405で示されるよ
うにニッケル元素が接して保持された状態を得る。(図
4(A))
ッケル元素を導入する例を示すが、マスクを設けて選択
的にニッケルを導入し、横成長を行わす構成としてもよ
い。
非晶質珪素膜404を結晶化させ、結晶性珪素膜406
を得る。(図4(B))
0nmの厚さに成膜する。さらに燐を高濃度にドーピン
グした非晶質珪素膜408をプラズマCVD法により、
200nmの厚さに成膜する。
99体積%、フォスフィンを1体積%の割合で混合させ
た成膜ガスを用いたプラズマCVD法により成膜する。
とにより、結晶性珪素膜406中のニッケル元素を非晶
質珪素膜408中に移動させる。即ち、結晶性珪素膜4
06中のニッケル元素を非晶質珪素膜408中にゲッタ
リングさせる。
を除去する。そして、結晶性珪素膜406をパターニン
グして、410で示されるパターンを得る。この410
で示される結晶性珪素膜のパターンがTFTの活性層と
なる。(図4(C))
する。そして、図示しないドーピング用のマスクを設け
て、活性層に対して選択的に燐のドーピングを行う。
ドーピングされる。なお、本実施例では、Nチャネル型
のTFTを作製する場合の例を示すが、Pチャネル型の
TFTを作製するのであれば、ボロンのドーピングを行
えばよい。
行い、被ドーピング領域の活性化を行う。
域412、ドレイン領域413を形成する。(図4
(D))
プラズマCVD法により、300nmの厚さに成膜す
る。さらにアクリル樹脂膜415をスピンコート法によ
って成膜する。
リアミド、ポリイミドアミド、エポキシ等の樹脂材料を
用いることができる。
ルの形成を行い、ソース電極416及びドレイン電極4
17を形成する。こうして図4(D)に示すボトムゲー
ト型のTFTを完成させる。
した集積回路の例を示す。集積回路の例としては、CP
U、メモリ、各種演算回路、増幅回路、スイッチ回路等
を挙げることができる。図5にTFTを利用した集積回
路の概要及びその一部の断面を示す。
ンジスタは、各種フラットパネルディスプレイやフラッ
トパネルディスプレイを備えた情報処理端末やビデオカ
メラ等に利用することができる。本明細書では、これら
の装置を総称して半導体装置と称する。
を示す。図6に各種半導体装置の例を示す。これらの半
導体装置は、TFTを少なくとも一部に用いている。
端末である。この情報処理端末は、本体2001にアク
ティブマトリクス型の液晶ディスプレイまたはアクティ
ブマトリクス型のELディスプレイを備え、さらに外部
から情報を取り込むためのカメラ部2002を備えてい
る。また内部に集積回路2006を備えている。
操作スイッチ2004が配置されている。
上させるために薄く、また軽くなるもと考えられてい
る。
トリクス型のディスプレイ2005が形成された基板上
周辺駆動回路や演算回路や記憶回路がTFTでもって集
積化されることが好ましい。
ィスプレイである。この装置は、アクティブマトリクス
型の液晶ディスプレイやELディスプレイ2102を本
体2101に備えている。また、本体2101は、バン
ド2103で頭に装着できるようになっている。
システムであって、人工衛星からの信号をアンテナ22
04で受け、その信号に基づいて本体2201に備えら
れたアクティブマトリクス型の液晶ディスプレイ220
2に地理情報を表示する機能を有している。
示装置を採用することもできる。いずれの場合でもディ
スプレイは、TFTを利用したアクティブマトリクス型
のフラットパネルディスプレイとする。
03が備えられており、各種操作を行うことができる。
この装置は、本体2301にアクティブマトリクス型の
液晶表示装置2304、操作スイッチ2305、音声入
力部2303、音声出力部2302、アンテナ2306
を備えている。
理端末と(D)に示す携帯電話とを組み合わせたような
構成も商品化されている。
メラである。これは、本体2401に受像部2406、
音声入力部2403、操作スイッチ2404、アクティ
ブマトリクス型の液晶ディスプレイ2402、バッテリ
ー2405を備えている。
ン型の液晶表示装置である。この構成は、本体2501
に投影用のスクリーンを備えた構造となっている。表示
は、光源2502からの光を偏光ビームスプリッタ25
04で分離し、この分離された光を反射型の液晶表示装
置2503で光学変調し、この光学変調された画像を反
射してリフレクター2505、2506で反射し、それ
をスクリーン2507に投影するものである。
射型のものを用いる例を示した。しかし、ここに透過型
の液晶表示装置を用いてもよい。この場合、光学系を変
更すればよい。
したが、アクティブマトリクス型の表示装置として、E
L表示装置を採用するのでもよい。
成において、珪素膜としてSiX Ge1-x (0<X<
1)で示される膜を用いる場合の例である。
質珪素膜をSiX Ge1-x (0<X<1)で示される膜
とすることができる。また、燐がドーピングされた膜1
06をSiX Ge1-x (0<X<1)で示される膜とす
ることもできる。
で、珪素の結晶化を助長する金属元素を用いた結晶性珪
素膜を得る技術において、得られる珪素膜中に残留する
ニッケル元素の影響を排除する構成を提供することがで
きる。
Claims (17)
- 【請求項1】第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を助
長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜を
加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体膜
上に周期表の15族に属する元素を含有する第2の非晶
質半導体膜を形成し、前記第2の非晶質半導体膜にレー
ザー光を照射することを特徴とする結晶性半導体膜の作
製方法。 - 【請求項2】第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を助
長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜を
加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体膜
上にバリア膜を形成し、前記バリア膜上に周期表の15
族に属する元素を含有する第2の非晶質半導体膜を形成
し、前記第2の非晶質半導体膜にレーザー光を照射する
ことを特徴とする結晶性半導体膜の作製方法。 - 【請求項3】第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を助
長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜を
加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体膜
上に周期表の15族に属する元素を含有する第2の非晶
質半導体膜を形成し、前記第2の非晶質半導体膜に赤外
光を照射することを特徴とする結晶性半導体膜の作製方
法。 - 【請求項4】第1の非晶質半導体膜に珪素の結晶化を助
長する金属元素を導入し、前記第1の非晶質半導体膜を
加熱して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体膜
上にバリア膜を形成し、前記バリア膜上に周期表の15
族に属する元素を含有する第2の非晶質半導体膜を形成
し、前記第2の非晶質半導体膜に赤外光を照射すること
を特徴とする結晶性半導体膜の作製方法。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか一におい
て、前記周期表の15族に属する元素は、リン、砒素も
しくはアンチモンであることを特徴とする結晶性半導体
膜の作製方法。 - 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか一におい
て、前記第1の非晶質半導体膜は、非晶質珪素膜である
ことを特徴とする結晶性半導体膜の作製方法。 - 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれか一におい
て、前記珪素の結晶化を助長する金属元素は、Fe、C
o、Ni、Pd、Ir、Pt、CuもしくはAuである
ことを特徴とする結晶性半導体膜の作製方法。 - 【請求項8】請求項1乃至請求項7のいずれか一におい
て、前記第2の非晶質半導体膜の膜厚は、前記第1の非
晶質半導体膜の膜厚よりも厚いことを特徴とする結晶性
半導体膜の作製方法。 - 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれか一におい
て、前記第2の非晶質半導体膜は、SiXGe1-X(0<
X<1)であることを特徴とする結晶性半導体膜の作製
方法。 - 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれか一にお
いて、前記第2の非晶質半導体膜に含有された周期表の
15族に属する元素の濃度は、前記珪素の結晶化を助長
する金属元素の濃度よりも高いことを特徴とする結晶性
半導体膜の作製方法。 - 【請求項11】請求項1乃至請求項10のいずれか一に
おいて、前記バリア膜は、酸化珪素膜、窒化珪素膜もし
くは酸化窒化珪素膜であることを特徴とする結晶性半導
体膜の作製方法。 - 【請求項12】請求項1乃至請求項11のいずれか一に
おいて、前記周期表の15族に属する元素は、前記第2
の非晶質半導体膜にドーピングされていることを特徴と
する結晶性半導体膜の作製方法。 - 【請求項13】請求項1乃至請求項12のいずれか一に
記載の作製方法によって形成された結晶性半導体膜を用
いることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項14】請求項1乃至請求項12のいずれか一に
記載の作製方法によって形成された結晶性半導体膜を用
いることを特徴とするボトムゲート型の薄膜トランジス
タ。 - 【請求項15】請求項13または請求項14に記載の薄
膜トランジスタを用いたことを特徴とする液晶表示装
置。 - 【請求項16】請求項13または請求項14に記載の薄
膜トランジスタを用いたことを特徴とするEL表示装
置。 - 【請求項17】請求項13または請求項14に記載の薄
膜トランジスタを用いたことを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001087231A JP3830769B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 結晶性半導体膜の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001087231A JP3830769B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 結晶性半導体膜の作製方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20534697A Division JP3830623B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 結晶性半導体膜の作製方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005093273A Division JP3857289B2 (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 結晶性珪素膜の作製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001332495A true JP2001332495A (ja) | 2001-11-30 |
JP3830769B2 JP3830769B2 (ja) | 2006-10-11 |
Family
ID=18942503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001087231A Expired - Fee Related JP3830769B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 結晶性半導体膜の作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3830769B2 (ja) |
-
2001
- 2001-03-26 JP JP2001087231A patent/JP3830769B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3830769B2 (ja) | 2006-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3830623B2 (ja) | 結晶性半導体膜の作製方法 | |
JP3295346B2 (ja) | 結晶性珪素膜の作製方法及びそれを用いた薄膜トランジスタ | |
JP3645379B2 (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
JP3645378B2 (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
JP3844552B2 (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
JP3645380B2 (ja) | 半導体装置の作製方法、情報端末、ヘッドマウントディスプレイ、ナビゲーションシステム、携帯電話、ビデオカメラ、投射型表示装置 | |
JP3754184B2 (ja) | 薄膜トランジスタを備えたフラットパネルディスプレイの作製方法 | |
US20030138996A1 (en) | Semiconductor device and method of fabricating the same | |
JPH118393A (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
US6478263B1 (en) | Semiconductor device and its manufacturing method | |
JP4242461B2 (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
JP3857289B2 (ja) | 結晶性珪素膜の作製方法 | |
JPH1187732A (ja) | 半導体装置およびその作製方法 | |
JP3819249B2 (ja) | 薄膜トランジスタの作製方法 | |
JP3830769B2 (ja) | 結晶性半導体膜の作製方法 | |
JP4409529B2 (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
JP4141653B2 (ja) | 半導体装置の作製方法及び集積回路の作製方法 | |
JPH09312259A (ja) | 半導体装置およびその作製方法 | |
JP2000058838A (ja) | 半導体素子からなる半導体回路を備えた半導体装置およびその作製方法 | |
JPH1168111A (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
JP2001135826A (ja) | 薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタを用いた半導体装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060616 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060711 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060712 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |