JP2001331942A - 光学情報記録再生方法及び光学情報記録再生装置 - Google Patents

光学情報記録再生方法及び光学情報記録再生装置

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JP2001331942A
JP2001331942A JP2000145931A JP2000145931A JP2001331942A JP 2001331942 A JP2001331942 A JP 2001331942A JP 2000145931 A JP2000145931 A JP 2000145931A JP 2000145931 A JP2000145931 A JP 2000145931A JP 2001331942 A JP2001331942 A JP 2001331942A
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Mitsuya Okada
満哉 岡田
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクからの記録の再生回数を規定する光
学情報記録再生方法を提供する。 【解決手段】許容再生回数をN回とした場合、光ディス
クに照射される情報読み取りのための再生パワーを、N
回の再生を行ったときに光ディスクに記録された情報の
劣化が発生するように設定する。このように再生パワー
を設定した後、(N+1)回目の再生を行うと、これま
でに照射された再生パワーによる劣化の蓄積によって、
光ディスク1に記録された情報からの再生信号レベルが
低下する。これによって、規定回数以上の情報再生を制
限することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に高密度に
情報を記録及び再生する光学情報記録再生方法及び光学
情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レ−ザ光を用いた光ディスク記録方式は
大容量記録が可能であり、かつ、非接触で高速アクセス
できることから、大容量メモリとして実用化が進んでい
る。光ディスクはコンパクトディスクやレ−ザディスク
として知られている再生専用型、ユ−ザ自身で記録でき
る追記型、及び、ユ−ザ側で繰り返し記録消去ができる
書換型に分類される。追記型及び書換型の光ディスク
は、コンピュ−タの外部メモリ、あるいは、文書・画像
ファイルとして使用されている。
【0003】再生専用型の光ディスクは、CD−ROM
に代表されるデータファイルが急速に普及したため、パ
ーソナル分野における高密度記録用媒体として使用され
ている。
【0004】また、このCD−ROMの大容量性に着目
して、MPEG2その他の画像圧縮技術を用いて、画像
データを含むマルチメディアファイルとしての応用が検
討されている。この用途では、現行の650MB/ディ
スクの容量では不十分であり、4.7GBの容量となる
DVD−ROMが使われ始めている。
【0005】一方、レーザディスクに代表される再生専
用民生向け画像ファイルでは、小型高品質映像を提供す
るDVDプレーヤが出荷され始めた。
【0006】追記型光ディスクは、記録した情報を安定
に保存することができるというメリットを最大限に利用
した応用分野において、一定の市場を確保している。こ
の用途においても、スケールメリットを活かすという意
味で、大容量化、高密度化は重要な検討課題であること
は言うまでもない。
【0007】最近では、既に普及したCD−ROMドラ
イブによる再生が容易であるという利点を活かして追記
型CDとしてのCD−Rが急速に普及している。
【0008】また、DVD分野では、追記型DVDとし
てDVD−Rフォーマットが規定されており、その大容
量性を活かして映像記録用への展開及び普及が期待され
ている。
【0009】書換型光ディスクとしては、記録膜の相変
化を利用した相変化型光ディスクと垂直磁化膜の磁化方
向の変化を利用した光磁気ディスクとがある。このう
ち、相変化型光ディスクは、外部磁場が不要であり、か
つ、オ−バライトを容易に行うことができることから、
今後、光磁気ディスクとともに、書換型光ディスクの主
流になることが期待されている。
【0010】最近では、低反射率であっても再生できる
タイプのCD−ROMドライブが普及し始めたことか
ら、この種のドライブでの再生が容易であるという利点
を活かした書換型CDとしてのCD−RWが急速に普及
し始めた。
【0011】また、相変化型記録の大容量性を活かした
製品としては、VTR等の動画記録再生用途を狙ったM
V Discフォーマットや、DVD−RWフォーマッ
トを採用した製品(ビデオディスクレコーダ)が発売さ
れている。
【0012】光磁気ディスクでは、第一世代装置比で4
倍容量の製品が出始め、8倍以上の容量を有する光ディ
スクが検討されている。
【0013】また、相変化型光ディスクでも、2.6G
B容量のDVD−RAMに代表されるように、光磁気の
8倍容量相当の製品が販売され始めた。
【0014】また、オーディオ分野では、既にMDが一
定の市場を得ている。
【0015】再生専用型の光ディスクにおいては、基板
上にあらかじめ射出成形で凹凸ピットを作成し、この凹
凸ピット上に、Al合金系の金属反射膜を成膜し、再生
に使用している。
【0016】追記型の光ディスクにおいては、TeやB
i、Se、Snなどの低融点金属の合金材料、あるい
は、使用するレーザ波長において吸収特性を有する色素
材料を基板上に薄く塗布した媒体が使用される。
【0017】書き換え型の光ディスクにおいては、T
b、Gd、Dy、Hoなどの希土類金属と、Fe、C
o、Niなどの遷移金属との合金薄膜をSiNなどの透
明保護膜で挟み込んだ媒体構成が採用されているまた、
相変化型光ディスクでは、GeSbTeやInSbTe
などのカルコゲナイド系薄膜が記録膜として使用され
る。相変化型光ディスクの記録膜としては、カルコゲナ
イド系薄膜の他にも、InSe系、InTe系、AsT
eGe系、TeOx−GeSn系、TeSeSn系、S
bSeBi系、BiSeGe系、などの薄膜が用いられ
る。これらの薄膜は抵抗加熱真空蒸着法、電子ビ−ム真
空蒸着法、スパッタリング法、スピン塗布法などで成膜
される。
【0018】通常使われているデータ蓄積用光ディスク
では、スパイラル状のトラッキング溝がディスク基板に
形成されており、データはセクタ単位で読み書きされ
る。この場合、セクタの先頭には同期信号とアドレス信
号とを入れた、いわゆるID部が設けられている。この
ID部は、一般には、基板にあらかじめ凹凸のエンボス
の形で形成された読み取り専用領域となっている。
【0019】データの記録再生時には、ドライブのホス
トからの指示によって、所望のアドレスが存在する半径
位置に読み書きをおこなう光ヘッドを移動させた後、読
み取り専用領域信号を再生してアドレスを確認し、その
セクタに情報を記録し、あるいは、そのセクタから記録
を再生する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】CATVや多チャンネ
ル衛星放送の普及が進んでおり、それらのCATVや多
チャンネル衛星放送においては、番組の視聴に対して一
定の課金を行ういわゆるPPV(Pay Per Vi
ew)システムの採用が進んでいる。このPPVシステ
ムとは、映画、TVドラマ、ドキュメンタリなどを、作
成者の権利としての著作権保護の意味もあって、一定料
の金額を払って視聴する方式である。
【0021】この場合、番組提供者側は、実際の放送時
に視聴者がその番組を実際に視聴することを想定してい
るが、視聴者は必ずしも放送時に実際に視聴できるとは
限らず、録画して別の時間にタイムシフトして視聴した
いというニーズがある。
【0022】このようなニーズに対して、番組提供者側
は、タイムシフトによる1回のみの録画番組再生は許容
するものの、複数回の再生に対しては不正コピーにつな
がりやすいのでこれを禁止する、あるいは、複数回の再
生時には別課金を用意することを考えている。
【0023】こうしたPPVシステムの録画機器として
は磁気ディスクドライブ(HDD)が採用されている
が、システム組込型のHDDでは録画できる番組数が限
られてしまうという欠点がある。
【0024】これを解決する方法として、可換型の光デ
ィスクの採用が提案されている。既に、MV Disc
やDVD−RW、DVD−Rはディスク片面あたり4.
7乃至5.2GBの容量を持っており、2時間以上の動
画をデジタル記録できるレベルにある。光ディスクを使
った場合、ディスク自体が交換可能であるため、ディス
ク数を増せば、理論上、際限なく番組録画ができること
になり、HDDに比べて大きな利点である。そこで、P
PVシステムにおいては、光ディスクに録画した情報に
対して、再生回数を制限する方式をいかにして確立する
かが番組提供者側に求められている。
【0025】しかしながら、これまで、PPVシステム
においては、光ディスクに録画した情報の再生回数を制
限する方法は全く提示されていなかった。
【0026】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、光ディスクの再生回数を規定することが
できる光学情報記録再生方法、光学情報記録再生装置及
び同装置を用いた光学情報記録再生システムを提供する
ことを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のうち、請求項1は、記録媒体に情報を光学
的に記録し、前記記録媒体に記録された情報を光学的に
読み取る光学情報記録再生方法において、前記記録媒体
に記録された情報を読み取るための再生パワーを、所定
回数の再生を行ったときに前記記録媒体に記録された情
報の劣化が発生するような再生パワーレベルに設定する
過程を備え、前記所定回数の再生を行った場合に、それ
までに前記記録媒体に照射された再生パワーの蓄積によ
って、前記記録媒体に記録された情報を示す再生信号レ
ベルを低下させることにより、前記所定回数以上の情報
の再生を制限することを特徴とする光学情報記録再生方
法を提供する。
【0028】また、請求項2は、記録媒体に情報を光学
的に記録し、前記記録媒体に記憶された情報を光学的に
読み取る光学情報記録再生方法において、最大N回まで
の再生を許容する場合、第N回目の再生において、前記
記録媒体に記録された情報を読み取るための再生パワー
を、1回の再生によって記録情報の劣化が発生する再生
パワーレベルに設定する過程を備えることを特徴とする
光学情報記録再生方法を提供する。
【0029】請求項3は、記録媒体に情報を光学的に記
録し、前記記録媒体に記憶された情報を光学的に読み取
る光学情報記録再生方法において、最大N回までの再生
を許容する場合、第N回目の再生後において、1回の照
射によって記録情報の劣化が発生するパワーレベルに設
定したパワーを前記記録媒体に照射する過程を備えるこ
とを特徴とする光学情報記録再生方法を提供する。
【0030】請求項4は、記録媒体に情報を光学的に記
録し、前記記録媒体に記憶された情報を光学的に読み取
る光学情報記録再生方法において、最大N回までの再生
を許容する場合、第N回目の再生後において、前記記憶
媒体に記憶された情報の記録再生を制御するコントロー
ルデータを書き替えて、前記情報を再生することを禁止
する過程を備えることを特徴とする光学情報記録再生方
法を提供する。
【0031】請求項5に記載されているように、本光学
情報記録再生方法は、前記情報が記憶されている前記記
録媒体の領域から前記情報を再生するための前記記録媒
体の特性を劣化させる過程をさらに有することが好まし
い。
【0032】請求項11は、記録媒体に光学的に情報を
記録するとともに、前記記録媒体から光学的に情報を再
生する光学手段と、前記記録媒体から再生された情報を
電気信号に変換する第一の情報変換手段と、前記記録媒
体に記録しようとする情報を示す電気信号をもとに光学
変換を行う第二の情報変換手段と、再生時に、前記記録
媒体から、再生しようとする情報が既に再生された回数
をカウントするカウント手段と、前記再生回数に応じ
て、再生パワーのレベルを変更する再生パワーレベル変
更手段と、を備える光学情報記録再生装置を提供する。
【0033】請求項12に記載されているように、前記
再生パワーレベル変更手段は、許容再生回数をN回とし
た場合に、前記記録媒体に照射する再生パワーを、N回
の再生によって情報の劣化が発生するような再生パワー
レベルに設定し、(N+1)回目の再生を行った場合に
は、N回目までに照射された再生パワーによる劣化の蓄
積によって、前記記録媒体からの再生信号レベルが低下
するようにするものとして構成することができる。
【0034】あるいは、請求項13に記載されているよ
うに、前記再生パワーレベル変更手段は、許容再生回数
をN回とした場合に、第N回目の再生において、前記記
録媒体に記録された情報を読み取るための再生パワー
を、1回の再生によって記録情報の劣化が発生する再生
パワーレベルに設定するものとして構成することができ
る。
【0035】あるいは、請求項14に記載されているよ
うに、前記再生パワーレベル変更手段は、許容再生回数
をN回とした場合に、第N回目の再生後において、1回
の照射によって記録情報の劣化が発生するパワーレベル
に設定したパワーを前記記録媒体に照射するものとして
構成することができる。
【0036】請求項15に記載されているように、前記
再生パワーレベル変更手段は、許容再生回数をN回とし
た場合に、第N回目の再生後において、前記記憶媒体に
記憶された情報の記録再生を制御するコントロールデー
タを書き替えて、前記情報を再生することを禁止するも
のとして構成することが好ましい。
【0037】請求項16に記載されているように、前記
再生パワーレベル変更手段は、前記情報が記憶されてい
る前記記録媒体の領域から前記情報を再生するための前
記記録媒体の特性を劣化させるものとして構成すること
が好ましい。
【0038】請求項17は、請求項11乃至16の何れ
か一項に記載の光学情報記録再生装置と、情報の許容再
生回数が記録されている光学的記録媒体と、からなる光
学情報記録再生システムを提供する。
【0039】上述の光学情報記録再生方法、光学情報記
録再生装置及び光学情報記録再生システムにおいて、前
記光学的記録媒体としては、結晶状態と非晶質状態との
間の相変化を用いて情報を記録する相変化型記録膜を用
いることができる。
【0040】あるいは、前記光学的記録媒体としては、
第一の結晶状態と第二の結晶状態との間の相変化を用い
て情報を記録する相変化型記録膜を用いることができ
る。
【0041】あるいは、前記光学的記録媒体としては、
磁化反転状態によって情報を記録する光磁気型記録膜を
用いることができる。
【0042】あるいは、前記光学的記録媒体は、色素材
料薄膜を用い、集光による昇温にともなう開口形成によ
って情報を記録する追記型記録膜を用いることができ
る。
【0043】あるいは、前記光学的記録媒体は、低融点
金属化合物薄膜を用い、集光による昇温にともなう開口
形成、物理状態変化もしくは化学状態変化によって情報
を記録する追記型記録膜を用いることができる。
【0044】本発明に係る上述の光学情報記録再生方
法、光学情報記録再生装置及び光学情報記録再生システ
ムはPPV(Pay Per View)システムに適
用することが可能である。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0046】本発明に係る光学情報記録再生方法が適用
される光学情報記録再生装置の構成を図1に示す。
【0047】図1に示すように、本光学情報記録再生装
置は、光学情報記録媒体としての光ディスク1と、光デ
ィスク1に情報を記録し、あるいは、光ディスクから情
報を読み取る光ヘッド2と、光ディスク1を回転させる
スピンドルモータ3と、光ヘッド2及びスピンドルモー
タ3を制御する制御回路4と、からなる。
【0048】制御回路4は、ホスト側端子41を介して
送られてくるホスト(図示せず)からの指示に従って、
ホストからの記録情報を光ディスク1への記録データに
変換する機能、光ヘッド2自体の位置を制御する機能、
光ヘッド2に搭載されている集光レンズ駆動系のフォー
カス位置の制御及びトラッキング位置の制御を行う機
能、光ヘッド2からの再生信号を2値化し、ホスト側端
子41に送り出す機能を有している。
【0049】光ディスク1には情報が光学的に記録さ
れ、あるいは、光ディスク1から情報が光学的に再生さ
れる。通常、記録再生には、レーザ光をサブミクロンレ
ベルまで集光して照射する光ヘッド2が使用される。
【0050】光ディスク1上には、可逆的もしくは非可
逆的な現象を利用して、情報が光学的に記録されるが、
記録された情報の再生時には、この光ディスク1上に形
成された情報が光学的に読み取られる。
【0051】光ディスク1には、あらかじめ、記録済み
情報に対して、許容される再生回数を登録する領域が設
けられている。例えば、光ディスク1は、情報を記録す
る領域である情報記録領域102と、最内周に設けられ
たコントロールデータ領域部101とを有しており、コ
ントロールデータ領域部101には、許容再生回数と既
再生回数とが格納されている。
【0052】光ディスク1から情報を再生する時の手順
は以下のようである。
【0053】ある領域の情報の再生をおこなう際、ま
ず、光ヘッド1は、光ディスク1の最内周に設けられて
いるコントロールデータ領域101の許容再生回数情報
と既再生回数情報を再生する。
【0054】次いで、既再生回数+1回と許容再生回数
とを比較する。
【0055】既再生回数+1回が許容再生回数を超えて
いなければ、再生動作に入る。
【0056】既再生回数+1回がが許容再生回数を超え
ている場合は、以下の第1乃至第3の手順の何れかに従
って処理が行われる。
【0057】(第1の手順)許容再生回数をN回とする。
光ヘッド2から光ディスク1に照射される、情報を読み
取るための再生パワーを、所定の複数回、例えば、N回
の再生によって記録情報の劣化が発生しない再生パワー
レベルよりも高くなるように、かつ、N回の再生を行っ
たときに光ディスク1に記録された情報の劣化が発生す
るように設定する。
【0058】すなわち、情報の劣化が発生する再生パワ
ーレベルをPとすると、一回の再生パワーレベルをMに
設定する。この場合、M<PかつMN≧Pである。
【0059】このように再生パワーを設定した後、(N
+1)回目の再生を行うと、これまでに照射された再生
パワーによる劣化の蓄積によって、光ディスク1に記録
された情報からの再生信号レベルが低下する。
【0060】これによって、規定回数以上の情報再生を
制限することができる。
【0061】(第2の手順)許容再生回数をN回とする。
この場合、第N回目の再生において、情報を読み取るた
めの再生パワーを、1回の再生によって記録情報の劣化
が発生する再生パワーレベルに設定する。
【0062】すなわち、情報の劣化が発生する再生パワ
ーレベルをPとすると、第N回目の再生パワーレベルを
Mに設定する。この場合、M≧Pである。
【0063】第N回目の再生パワーレベルをこのように
設定すると、次の第(N+1)回目の再生を行おうとし
ても、光ディスク1に記録されていた情報は、既に、高
パワーに設定された第N回目の再生パワー照射によって
大幅に劣化しており、第(N+1)回目では良好な再生
を行うことはできない。
【0064】これによって、規定回数以上の情報再生を
制限することができる。
【0065】(第3の手順)許容再生回数をN回とする。
この場合、第N回目の再生までは、再生パワーレベルを
変更しない。第N回目の再生が終了した後に、1回の照
射によって記録情報の劣化が発生するパワーレベルに設
定した再生パワーを光ディスク1に照射する。
【0066】すなわち、情報の劣化が発生する再生パワ
ーレベルをPとすると、第1回目から第N回目までの再
生パワーレベルはMに設定する。この場合、M<Pであ
る。第N回目の再生が終了した後に、パワーレベルTの
再生パワーを光ディスク1に照射する。この場合、T≧
Pである。
【0067】図2乃至図4は、上記の第1乃至第3の手
順を用いて、光ディスク1から情報を再生する方法の過
程を示したフローチャートである。
【0068】先ず、図2を参照して、光ディスク1から
情報を再生する第1の方法を説明する。
【0069】先ず、ユーザが光ディスク1のコントロー
ルデータ領域101に許容再生回数Nを設定する(ステ
ップ101)。許容再生回数Nは予め光ディスク1また
は制御回路4に設定されているものとすることもでき
る。
【0070】制御回路4に許容再生回数を設定する場合
には、光ディスク1のコントロールデータ領域102か
らの許容再生回数の取り出しは不要である。
【0071】次いで、制御回路4は、光ヘッド2から光
ディスク1に照射される、情報を読み取るための再生パ
ワーを、N回の再生によって記録情報の劣化が発生する
ような再生パワーレベルに設定する(ステップ10
2)。
【0072】すなわち、情報の劣化が発生する再生パワ
ーレベルをPとすると、一回の再生パワーレベルをMに
設定する。この場合、M<PかつMN≧Pである。
【0073】このように再生パワーを再生パワーレベル
Mに設定した後、光ヘッド2から光ディスク1の情報記
録領域102に再生パワーが照射され、情報の再生が行
われる。情報の再生が一回行われる毎に、コントロール
データ領域101に記憶されている既再生回数が1つず
つ増えていく。
【0074】制御回路4は、情報の再生が行われる毎
に、コントロールデータ領域101に記憶されているそ
れまでの再生回数が許容再生回数N以下であるか否かを
判定する(ステップ103)。
【0075】既再生回数が許容再生回数N以下である場
合には(ステップ103のYES)、情報の再生が継続
される。
【0076】既再生回数が許容再生回数Nを超えている
場合には(ステップ103のNO)、既に、N回の再生
によって記録情報の劣化が発生しているため、情報の再
生は行われない(ステップ105)。
【0077】このように、本方法によれば、N回の再生
によって記録情報の劣化が発生するため、(N+1)回
以上の情報再生を禁止することができる。
【0078】次に、図3を参照して、光ディスク1から
情報を再生する第2の方法を説明する。
【0079】先ず、ユーザが光ディスク1のコントロー
ルデータ領域101に許容再生回数Nを設定する(ステ
ップ201)。許容再生回数Nは予め光ディスク1また
は制御回路4に設定されているものとすることもでき
る。
【0080】次いで、制御回路4は、先ず、再生パワー
のレベルを記録情報の劣化が生じないようなレベルに設
定する(ステップ202)。すなわち、情報の劣化が発
生する再生パワーレベルをPとすると、再生パワーレベ
ルをMに設定する。この場合、M<Pである。
【0081】このように再生パワーを再生パワーレベル
Mに設定した後、光ヘッド2から光ディスク1の情報記
録領域102に再生パワーが照射され、情報の再生が行
われる。情報の再生が一回行われる毎に、コントロール
データ領域101に記憶されている既再生回数が1つず
つ増えていく。
【0082】制御回路4は、情報の再生が行われる毎
に、コントロールデータ領域101に記憶されているそ
れまでの再生回数が許容再生回数Nよりも1だけ少ない
数である(N−1)以下であるか否かを判定する(ステ
ップ203)。
【0083】既再生回数が(N−1)以下である場合に
は(ステップ203のYES)、制御回路4は、既再生
回数が(N−1)に等しいか否かを判定する(ステップ
204)。
【0084】既再生回数が(N−1)に等しくない場合
(ステップ204のNO)、すなわち、既再生回数が許
容再生回数N未満である場合には、記録情報の再生が継
続される(ステップ206)。
【0085】既再生回数が(N−1)に等しくなってい
る場合には(ステップ204のYES)、制御回路4
は、記録情報を読み取るための再生パワーを、1回の再
生によって記録情報の劣化が発生する再生パワーレベル
に設定する(ステップ205)。
【0086】すなわち、情報の劣化が発生する再生パワ
ーレベルをPとすると、第N回目の再生パワーレベルを
Tに設定する。この場合、T≧Pである。
【0087】次いで、再生パワーレベルがTの状態にお
いて、記録情報の第N回目の再生が行われる(ステップ
206)。この再生パワーレベルTの再生パワーの照射
によって、記録情報は劣化し、以後、記録情報を読み取
ることは不可能になる。
【0088】この時点において、既再生回数はNになっ
ているので、再び再生を行おうとしても、制御回路4は
再生要求を受け付けない(ステップ203のNO)。す
なわち、再生処理は完了する(ステップ207)。
【0089】このように、本方法によれば、第N回目の
再生時に実行される再生パワーレベルTの再生パワーの
照射によって、記録情報は劣化するため、(N+1)回
以上の情報再生を禁止することができる。
【0090】次に、図4を参照して、光ディスク1から
情報を再生する第3の方法を説明する。
【0091】先ず、ユーザが光ディスク1のコントロー
ルデータ領域101に許容再生回数Nを設定する(ステ
ップ301)。許容再生回数Nは予め光ディスク1また
は制御回路4に設定されているものとすることもでき
る。
【0092】次いで、制御回路4は、先ず、再生パワー
のレベルを記録情報の劣化が生じないようなレベルに設
定する(ステップ302)。すなわち、情報の劣化が発
生する再生パワーレベルをPとすると、再生パワーレベ
ルをMに設定する。この場合、M<Pである。
【0093】このように再生パワーを再生パワーレベル
Mに設定した後、光ヘッド2から光ディスク1の情報記
録領域102に再生パワーが照射され、情報の再生が行
われる。情報の再生が一回行われる毎に、コントロール
データ領域101に記憶されている既再生回数が1つず
つ増えていく。
【0094】制御回路4は、情報の再生が行われる毎
に、コントロールデータ領域101に記憶されているそ
れまでの再生回数が許容再生回数N以下であるか否かを
判定する(ステップ303)。
【0095】既再生回数が許容再生回数N以下である場
合には(ステップ303のYES)、情報の再生が継続
される(ステップ304)。
【0096】このようにして再生を繰り返し行った後、
既再生回数が許容再生回数Nを超えた場合には(ステッ
プ303のNO)、制御回路4は、光ヘッド2から光デ
ィスク1に照射される、情報を読み取るための再生パワ
ーを、1回の再生によって記録情報の劣化が発生するよ
うな再生パワーレベルに設定する(ステップ305)。
【0097】すなわち、情報の劣化が発生する再生パワ
ーレベルをPとすると、再生パワーレベルをTに設定す
る。この場合、T≧Pである。
【0098】次いで、制御回路4は、再生パワーレベル
Tの再生パワーを光ディスク1のコントロールデータ領
域102に照射する。この結果、コントロールデータ領
域102に格納されている記録情報は劣化し、以後、記
録情報を読み取ることは不可能になり、この時点におい
て、記録情報の再生は完了する(ステップ306)。
【0099】このように、本方法によれば、第N回目の
再生後に実行される再生パワーレベルTの再生パワーの
照射によって、記録情報は劣化するため、(N+1)回
以上の情報再生を禁止することができる。
【0100】上記の光ディスク1から情報を再生する第
1乃至第3の方法によれば、光ディスク1の記録領域1
02に格納されている情報が物理的に劣化する。このた
め、一旦許容再生回数以上の再生を行った媒体に対し
て、たとえ、コントロールデータ領域101に記録され
ている既再生回数情報を改ざんして、許容再生回数以上
の再生を試みたとしても、情報が蓄えられていた記録領
域102の情報が既に劣化しているために、再生自体を
行うことができない。
【0101】このように、上述の第1乃至第3の方法に
よれば、情報提供者が許可する再生回数を超えた再生は
できないことになり、PPVシステムなどの課金システ
ムに極めて適している。
【0102】上述の光ディスク1から情報を再生する第
1乃至第3の方法に使用される光ディスク1は、追記型
または書き換え型の何れであっても良い。
【0103】追記型の光ディスクにおいては、トラッキ
ング案内溝を持つ基板上に、記録膜として、GeTeま
たはTeOx等の相変化材料、TeCまたはTeSnN
等の溶融型ピット形成タイプの金属膜、フタロシアニン
等の有機色素材料からなる膜が形成されている。有機色
素系記録膜の場合は、記録膜上部にAg、Au、Pt、
Agを主とする合金などの金属反射膜が形成され、さら
にその上部に保護樹脂をコーティングした構成が一般的
である。
【0104】また、書き換え型の光ディスクにおいて
は、光磁気媒体として、SiN、AlN、GeN、Al
SiN等の保護膜でサンドイッチした希土類遷移金属薄
膜、TbFe、TbFeCo、GdTbFeCo、Dy
TbFeCo等を形成し、最上部にAl、Al−Ti、
Al−Cr、Ag、Au、Pt、Agを主とする合金な
どの金属反射膜を形成した構成が一般に採用される。
【0105】また、同じ書き換え型の光ディスクのう
ち、相変化型では、ZnS、ZnS−SiO2、Si
2、SiC、SiN、Ta25等の誘電体保護膜でサ
ンドイッチしたカルコゲナイド金属であるGeSbT
e、AgInSbTe、PdGeSbTe、AgGeS
bTe、AgInSbTeVなどで記録膜を形成し、最
上部にAl、Al−Ti、Al−Cr、Ag、Au、P
t、Agを主とする合金などの金属反射膜、あるいは、
高屈折率のSiやGe透過性反射膜を形成した構成が一
般に採用される。
【0106】光ディスク1は、再生パワーの照射回数に
対して、図5に示すような挙動を示す。すなわち、低パ
ワーの再生においては、多数回の再生によって、再生性
能が劣化することはないが、再生パワーレベルを高める
につれて、わずかの再生回数で再生信号性能が劣化す
る。
【0107】例えば、再生パワーが1.3mWの場合に
は、再生回数が増大しても、信号レベルは約0dBのま
まほとんど低下しない。これに対して、再生パワーが
1.6mWの場合には、8回の再生を行っただけで、信
号レベルは約−3dBから約−10dBに低下する。
【0108】これは、高いレベルの再生パワー照射によ
って、光ディスク1自体が変化するためであり、具体的
には、レーザ照射に伴う昇温によって、ピット変形、磁
化反転誘起、非晶質部の結晶化等が発生し、再生信号レ
ベルの劣化をもたらすものである。
【0109】によれば、こうした再生性能劣化を利用し
て、光学記録媒体からの記録情報の再生回数を所定の回
数に制限することが可能になる。
【0110】以下、本実施形態に係る光学情報記録再生
方法の有効性を示す実施例について説明する。
【0111】
【実施例1】実施例1においては、図1に示した光学情
報記録再生装置と同様の構造の光学情報記録再生装置を
使用した。すなわち、実施例1において使用した光学情
報記録再生装置は、光学情報記録媒体としての光ディス
ク1と、光ディスク1に情報を記録し、あるいは、光デ
ィスクから情報を読み取る光ヘッド2と、光ディスク1
を回転させるスピンドルモータ3と、光ヘッド2及びス
ピンドルモータ3を制御する制御回路4と、からなる。
【0112】制御回路4は、ホスト側端子41を介して
送られてくるホスト(図示せず)からの指示に従って、
ホストからの記録情報を光ディスク1への記録データに
変換する機能、光ヘッド2自体の位置を制御する機能、
光ヘッド2に搭載されている集光レンズ駆動系のフォー
カス位置の制御及びトラッキング位置の制御を行う機
能、光ヘッド2からの再生信号を2値化し、ホスト側端
子41に送り出す機能を有している。
【0113】実施例1において使用した光ヘッド2は、
波長650nm、最大出射パワー30mWの赤色レーザ
ダイオードを搭載しており、集光レンズの開口数(N
A)は0.60である。
【0114】実施例1においては、光ディスク1とし
て、書き換え型の光ディスクである相変化型光記録媒体
を使用した。この光ディスクは、同一構成の記録媒体同
士を紫外線硬化樹脂面を合わせる形で貼り合わせたもの
からなっており、各記録媒体は、直径120mm、板厚
0.6mmのポリカーボネート基板上に、スパッタリン
グ方法により、ZnS−SiO2保護膜、SiO2干渉
膜、ZnS−SiO2保護膜、Ge2Sb2Te5記録膜、
ZnS−SiO2保護膜、Al−Ti反射膜をそれぞれ
70nm、110nm、70nm、14nm、35n
m、100nm厚さで形成し、最上部に紫外線硬化樹脂
を10μm形成した構成を有している。
【0115】成膜直後の記録膜は非晶質状態であるた
め、一旦、高パワー光照射工程による記録膜結晶化処理
である「初期化」を施している。この状態になった記録
トラックには、非晶質記録マークを形成する。この段階
における媒体においては、初期化済み領域の結晶部反射
率は、波長650nmにおいて、8%であり、記録マー
クとなる非晶質部反射率は20%である。
【0116】まず、光ディスク1を線速度6.0m/s
で回転させ、この光ディスク1の再生パワーの繰り返し
照射に対する再生性能特性を測定したところ、再生パワ
ーが1.3mWの場合では、10万回までの再生におい
て、再生信号のエラー特性には変化が見られず、ビット
エラー率は1/100000以下であった。
【0117】しかしながら、再生パワーが1.4mWの
場合では、1000回再生後にエラー特性の劣化が観察
され、ビットエラーとして1/10000の発生頻度と
なった。
【0118】さらに、再生パワーが1.5mWの場合で
は、10回の再生後のビットエラー率は1/1000に
まで劣化した。
【0119】さらに、再生パワーが1.6mWの場合で
は、1回の再生後のビットエラー率は1/100にまで
劣化した。
【0120】次に、制御回路4において、再生信号のエ
ラー率が1/1000以上になった場合に再生信号情報
をホスト側には出力しないように設定し、再生テストを
試みた。
【0121】再生パワーを1.3mWに設定し、情報を
一旦記録した後、再生パワーを1.5mWに上げて再生
を行ったところ、9回までは信号の再生ができたが、1
0回の再生以降はホスト側に情報は出力されず、システ
ムが良好に作動していることが確認できた。
【0122】
【実施例2】実施例2においては、実施例1と同様の光
ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録再生
装置を使用し、再生テストを行った。
【0123】実施例1と同様に、制御回路4において、
再生信号のエラー率が1/1000以上になった場合に
は再生信号情報をホスト側には出力しないように設定
し、再生テストを行った。
【0124】再生パワーを1.3mWに設定し、情報を
一旦記録した後、1.3mWの再生パワーのままで、5
回の再生を行った。このとき、いずれの場合もビットエ
ラー率は1/100000以下であった。
【0125】次に、6回目の再生時に、再生パワーを
1.6mWに上げて再生を行ったところ、6回目は1/
10000以下のエラー率での再生を行うことができ
た。
【0126】次に、7回目の再生として、再生パワーを
1.3mWに戻したが、ホスト側に情報は出力されなか
った。このとき、再生信号のエラー率を測定したとこ
ろ、1/100であった。
【0127】このことから、実施例2のシステムが良好
に作動していることが確認できた。
【0128】
【実施例3】実施例3においては、実施例1と同様の光
ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録再生
装置を使用し、再生テストを行った。
【0129】実施例1と同様に、制御回路4において、
再生信号のエラー率が1/1000以上になった場合に
は再生信号情報をホスト側には出力しないように設定
し、再生テストを行った。
【0130】再生パワーを1.3mWに設定し、情報を
一旦記録した後、1.3mWの再生パワーのままで3回
の再生を行った。このとき、いずれの場合もビットエラ
ー率は1/100000以下であった。
【0131】次に、再生パワーを2.0mWに設定し
て、光ディスク1の情報記録領域102に1回照射を行
った。
【0132】次に、4回目の再生として、再生パワーを
1.3mWに戻したが、ホスト側に情報は出力されなか
った。このとき、再生信号のエラー率を測定したとこ
ろ、1/50であった。
【0133】このことから、実施例3のシステムが良好
に作動していることが確認できた。
【0134】
【実施例4】実施例4においては、実施例1と同様の光
ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録再生
装置を用い、再生テストを行った。
【0135】あらかじめ、光りディスク1の最内周に
は、光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格
納するコントロールデータ領域101を設けておき、こ
こに、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数
を記録しておく方法を採用した。
【0136】すなわち、実施例4における光学情報記録
再生装置は、あらかじめ、光ディスク1のコントロール
データ領域101を再生し、再生しようとする領域に対
して許容されている許容再生回数を再生した後、それ以
後の再生動作が許容回数以内であるときにのみ、再生を
行うものとする。この書換型光ディスク1では、一回の
再生毎にコントロールデータ領域101に再生回数を記
録した。
【0137】実施例4においては、許容再生回数を9回
と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0138】先ず、再生パワーを1.3mWに設定して
情報を一旦記録した後、再生パワーを1.5mWに上げ
て再生を行ったところ、9回までは信号の再生を行うこ
とができた。9回目の再生後に、既再生回数として「9
回」という情報を光ディスク1のコントロールデータ領
域101に記録した。
【0139】次に、10回目の再生を試みたところ、既
再生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作は
おこなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0140】また、許容再生回数の判定を無視して、こ
の再生パワーで10回目の再生を試みたが、エラー率が
悪化しており、10回目の再生以降はホスト側に情報は
出力されず、実施例4におけるシステムが良好に作動し
ていることを確認することができた。
【0141】
【実施例5】実施例5においては、実施例1と同様の光
ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録再生
装置を用い、再生テストを行った。
【0142】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納す
るコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0143】すなわち、実施例5における光学情報記録
再生装置は、あらかじめ、光ディスク1のコントロール
データ領域101を再生し、再生しようとする領域に対
して許容されている再生回数を再生した後、それ以後の
再生動作が許容回数以内であるときにのみ、再生を行う
ものとする。この書換型光ディスク1では、一回の再生
毎にコントロールデータ領域101に再生回数を記録し
た。
【0144】実施例5においては、許容再生回数を6回
と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0145】再生パワーを1.3mWに設定して情報を
一旦記録した後、1.3mWの再生パワーのままで、5
回までの再生を行った。
【0146】次に、6回目の再生動作をさせる時、再生
パワーを1.6mWに上げて再生を行うように設定とし
た。6回目の再生後に、既再生回数として「6回」とい
う情報を光ディスク1のコントロールデータ領域101
に記録した。
【0147】次に、7回目の再生を試みたところ、既再
生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作はお
こなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0148】また、許容再生回数の判定を無視して、7
回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、7回
目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例5におけ
るシステムが良好に作動していることを確認することが
できた。
【0149】
【実施例6】実施例6においては、実施例1と同様の光
ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録再生
装置を用い、再生テストを行った。
【0150】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納す
るコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0151】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の書換型光ディスク1においては、一回の再生毎にコン
トロールデータ領域101に再生回数を記録した。
【0152】実施例6においては、許容再生回数を3回
と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0153】再生パワーを1.3mWに設定して情報を
一旦記録した後、1.3mWの再生パワーのままで、3
回の再生を行った。3回目の再生後に、既再生回数とし
て「3回」という情報を光ディスク1のコントロールデ
ータ領域101に記録した。
【0154】さらに、再生パワーを2.0mWに設定し
て、情報が記録されている情報記録領域102に1回照
射を行った。
【0155】次に、4回目の再生を試みたところ、既再
生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作は行
われず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0156】また、許容再生回数の判定を無視して、4
回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、4回
目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例6におけ
るシステムが良好に作動していることを確認することが
できた。
【0157】
【実施例7】次に、実施例1と同様の光学情報記録再生
装置と光ヘッドとを用い、追記型の相変化光ディスク1
を記録媒体として、本発明の有効性を評価した。
【0158】この光ディスク1は、同一構成の記録媒体
同士を紫外線硬化樹脂面を合わせる形で貼り合わせたも
のからなっており、各記録媒体は、直径120mm、板
厚0.6mmのポリカーボネート基板上に、スパッタリ
ング方法により、ZnS−SiO2保護膜、GeTe記
録膜、ZnS−SiO2保護膜、Al−Ti反射膜をそ
れぞれ110nm、10nm、45nm、140nmの
厚さに形成し、最上部に紫外線硬化樹脂を10μm形成
した構成を有している。
【0159】この光ディスクの成膜直後の記録膜は非晶
質状態であるが、結晶状態の記録マークを形成する方法
により追記記録を行う。
【0160】まず、光ディスク1を線速度8.0m/s
で回転させ、この光ディスク1の再生パワーの繰り返し
照射に対する再生性能特性を測定したところ、再生パワ
ー1.0mWでは10万回までの再生において、再生信
号のエラー特性には変化が見られず、ビットエラー率は
1/100000以下であった。
【0161】しかしながら、再生パワー1.1mWの再
生においては、1000回再生後にエラー特性の劣化が
観察され、ビットエラーとして1/10000の発生頻
度となった。
【0162】さらに、再生パワー1.2mWの再生にお
いては、10回の再生後のビットエラー率は1/100
0にまで劣化した。
【0163】さらに、再生パワー1.3mWの再生にお
いては、1回の再生後のビットエラー率は1/100に
まで劣化した。
【0164】次に、制御回路4において、再生信号のエ
ラー率が1/1000以上になった場合に再生信号情報
をホスト側には出力しないように設定し、再生テストを
試みた。
【0165】再生パワーを1.0mWに設定して情報を
一旦記録した後、再生パワーを1.2mWに上げて再生
を行ったところ、9回までは信号の再生を行うことがで
きたが、10回目の再生以降はホスト側に情報は出力さ
れず、実施例7におけるシステムが良好に作動している
ことを確認することができた。
【0166】
【実施例8】実施例8においては、実施例7と同様の光
ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録再生
装置を用い、再生テストを行った。
【0167】実施例7と同様に、制御回路4において、
再生信号のエラー率が1/1000以上になった場合に
は、再生信号情報をホスト側には出力しないように設定
し、再生テストを試みた。
【0168】先ず、再生パワーを1.0mWに設定して
情報を一旦記録した後、1.0mWの再生パワーのまま
で、7回の再生を行った。このとき、いずれの場合もビ
ットエラー率は1/100000以下であった。
【0169】次に、8回目の再生時に、再生パワーを
1.3mWに上げて再生を行ったところ、8回目は1/
10000以下のエラー率での再生を行うことができ
た。
【0170】次に、9回目の再生として、再生パワーを
1.0mWに戻したが、ホスト側に情報は出力されなか
った。このとき、再生信号のエラー率を測定したとこ
ろ、1/100であった。
【0171】このことから、実施例8におけるシステム
が良好に作動していることが確認できた。
【0172】
【実施例9】実施例9においては、実施例7と同様の光
ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録再生
装置を用い、再生テストを行った。
【0173】実施例7と同様に、制御回路4において、
再生信号のエラー率が1/1000以上になった場合に
は、再生信号情報をホスト側には出力しないように設定
し、再生テストを試みた。
【0174】再生パワーを1.0mWに設定して情報を
一旦記録した後、1.0mWの再生パワーのままで、5
回の再生を行った。このとき、いずれの場合もビットエ
ラー率は1/100000以下であった。
【0175】次に、再生パワーを2.5mWに設定し
て、情報が記録されている情報記録領域102に1回照
射を行った。
【0176】次に、6回目の再生として、再生パワーを
1.0mWに戻したが、ホスト側に情報は出力されなか
った。このとき、再生信号のエラー率を測定したとこ
ろ、1/20であった。
【0177】このことから、実施例9におけるシステム
が良好に作動していることが確認できた。
【0178】
【実施例10】実施例10においては、実施例7と同様
の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録
再生装置を用い、再生テストを行った。
【0179】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0180】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものする。この
追記型光ディスク1の場合、規定再生回数を格納する領
域に近接して、再生回数を追記する領域を設けておく。
【0181】実施例10においては、許容再生回数を9
回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0182】先ず、再生パワーを1.0mWに設定して
情報を一旦記録した後、再生パワーを1.2mWに上げ
て再生を行ったところ、9回までは信号の再生を行うこ
とができた。9回の再生後に、既再生回数として「9
回」という情報を光ディスク1のコントロールデータ領
域101に記録した。
【0183】次に、10回目の再生を試みたところ、既
再生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作は
おこなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0184】また、許容再生回数の判定を無視して、こ
の再生パワーで10回目の再生を試みたが、エラー率が
悪化しており、10回目の再生以降はホスト側に情報は
出力されず、実施例10におけるシステムが良好に作動
していることを確認することができた。
【0185】
【実施例11】実施例11においては、実施例7と同様
の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録
再生装置を用い、再生テストを行った。
【0186】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0187】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の追記型光ディスク1の場合、規定再生回数を格納する
領域に近接して、再生回数を追記する領域を設けてお
く。
【0188】実施例11においては、許容再生回数を8
回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0189】再生パワーを1.0mWに設定して情報を
一旦記録した後、1.0mWの再生パワーのままで、7
回までの再生を行った。
【0190】次に、8回目の再生動作をさせる時、再生
パワーを1.3mWに上げて再生を行うように設定し
た。8回目の再生後に、既再生回数として「8回」とい
う情報を光ディスク1のコントロールデータ領域101
に記録した。
【0191】次に、9回目の再生を試みたところ、既再
生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作はお
こなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0192】また、許容再生回数の判定を無視して、9
回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、9回
目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例11にお
けるシステムが良好に作動していることを確認すること
ができた。
【0193】
【実施例12】実施例12においては、実施例7と同様
の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記録
再生装置を用い、再生テストを行った。
【0194】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0195】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の追記型光ディスク1の場合、規定再生回数を格納する
領域に近接して、再生回数を追記する領域を設けてお
く。
【0196】実施例12においては、許容再生回数を5
回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0197】先ず、再生パワーを1.0mWに設定して
情報を一旦記録した後、1.0mWの再生パワーのまま
で、5回の再生を行った。5回目の再生後に、既再生回
数として「5回」という情報を光ディスク1のコントロ
ールデータ領域101に記録した。
【0198】さらに、再生パワーを2.5mWに設定し
て、情報が記録されている情報記録領域102に1回照
射を行った。
【0199】次に、6回目の再生を試みたところ、既再
生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作はお
こなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0200】また、許容再生回数の判定を無視して、6
回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、6回
目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例12にお
けるシステムが良好に作動していることを確認すること
ができた。
【0201】
【実施例13】次に、実施例7と同様の光学情報記録再
生装置と光ヘッド2とを用い、他のタイプの追記型光デ
ィスクを光ディスク1として、本発明の有効性を評価し
た。
【0202】光ディスク1は、直径120mm、板厚
0.6mmのポリカーボネート基板上に、スピンコート
法により、シアニン系色素50nmの厚さに形成した
後、Au薄膜を100nmの厚さでスパッタリング法に
より形成し、さらに、上部に紫外線硬化樹脂を5um形
成することにより、作成した。
【0203】まず、光ディスク1を線速度3.4m/s
で回転させ、この光ディスク1の再生パワーの繰り返し
照射に対する再生性能特性を測定したところ、再生パワ
ー0.8mWでは10万回までの再生で再生信号のエラ
ー特性には変化が見られず、ビットエラー率は1/10
0000以下であった。
【0204】しかしながら、再生パワー0.9mWにお
ける再生では、1000回再生後にエラー特性の劣化が
観察され、ビットエラーとして1/10000の発生頻
度となった。
【0205】さらに、再生パワー1.0mWの再生で
は、10回目の再生後のビットエラー率は1/1000
にまで劣化した。
【0206】さらに、再生パワー1.1mWの再生で
は、1回の再生後のビットエラー率は1/100にまで
劣化した。
【0207】次に、制御回路4において、再生信号のエ
ラー率が1/1000以上になった場合には、再生信号
情報をホスト側には出力しないように設定し、再生テス
トを試みた。
【0208】先ず、再生パワーを0.8mWに設定して
情報を一旦記録した後、再生パワーを1.0mWに上げ
て再生を行ったところ、9回までは信号の再生を行うこ
とができたが、10回目の再生以降はホスト側に情報は
出力されず、実施例13におけるシステムが良好に作動
していることを確認することができた。
【0209】
【実施例14】実施例14においては、実施例13と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0210】実施例13と同様に、制御回路4におい
て、再生信号のエラー率が1/1000以上になった場
合には、再生信号情報をホスト側には出力しないように
設定し、再生テストを試みた。
【0211】先ず、再生パワーを0.8mWに設定して
情報を一旦記録した後、0.8mWの再生パワーのまま
で、12回の再生を行った。このとき、いずれの場合も
ビットエラー率は1/100000以下であった。
【0212】次に、13回目の再生時に、再生パワーを
1.1mWに上げて再生を行ったところ、13回目は1
/10000以下のエラー率での再生を行うことができ
た。
【0213】次に、14回目の再生として、再生パワー
を0.8mWに戻したが、ホスト側に情報は出力されな
かった。このとき、再生信号のエラー率を測定したとこ
ろ、1/100であった。
【0214】このことから、実施例14におけるシステ
ムが良好に作動していることが確認できた。
【0215】
【実施例15】実施例15においては、実施例13と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0216】実施例13と同様に、制御回路4におい
て、再生信号のエラー率が1/1000以上になった場
合には、再生信号情報をホスト側には出力しないように
設定し、再生テストを試みた。
【0217】先ず、再生パワーを0.8mWに設定して
情報を一旦記録した後、0.8mWの再生パワーのまま
で、3回の再生を行った。このとき、いずれの場合もビ
ットエラー率は1/100000以下であった。
【0218】次に、再生パワーを2.0mWに設定し
て、情報が記録されている情報記録領域102に1回照
射を行った。
【0219】次に、4回目の再生として、再生パワーを
0.8mWに戻したが、ホスト側に情報は出力されなか
った。このとき、再生信号のエラー率を測定したとこ
ろ、1/35であった。
【0220】このことから、実施例15におけるシステ
ムが良好に作動していることを確認することができた。
【0221】
【実施例16】実施例16においては、実施例13と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0222】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0223】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の追記型光ディスク1の場合、規定再生回数を格納する
領域に近接して、再生回数を追記する領域を設けてお
く。
【0224】実施例16においては、許容再生回数を9
回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0225】先ず、再生パワーを0.8mWに設定して
情報を一旦記録した後、再生パワーを1.0mWに上げ
て再生を行ったところ、9回までは信号の再生を行うこ
とができた。9回目の再生後に、既再生回数として「9
回」という情報をディスクのコントロールデータ領域1
01に追加記録した。
【0226】次に、10回目の再生を試みたところ、既
再生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作は
おこなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0227】また、許容再生回数の判定を無視して、こ
の再生パワーで10回目の再生を試みたが、エラー率が
悪化しており、10回の再生以降はホスト側に情報は出
力されず、実施例16におけるシステムが良好に作動し
ていることを確認することができた。
【0228】
【実施例17】実施例17においては、実施例13と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0229】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0230】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の追記型光ディスク1の場合、規定再生回数を格納する
領域に近接して、再生回数を追記する領域を設けてお
く。
【0231】実施例17においては、許容再生回数を1
3回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0232】先ず、再生パワーを0.8mWに設定して
情報を一旦記録した後、0.8mWの再生パワーのまま
で、12回までの再生を行った。
【0233】次に、13回目の再生動作をさせる時、再
生パワーを1.1mWに上げて再生を行うように設定し
た。13回目の再生後に、既再生回数として「13回」
という情報を光ディスク1のコントロールデータ領域1
01に追加記録した。
【0234】次に、14回目の再生を試みたところ、既
再生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作は
おこなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0235】また、許容再生回数の判定を無視して、1
4回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、1
4回目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例17
におけるシステムが良好に作動していることを確認する
ことができた。
【0236】
【実施例18】実施例18においては、実施例13と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0237】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0238】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の追記型光ディスク1の場合、規定再生回数を格納する
領域に近接して、再生回数を追記する領域を設けてお
く。
【0239】ここでは、許容再生回数を3回と設定した
光ディスク1に対して、再生を行った。
【0240】先ず、再生パワーを0.8mWに設定して
情報を一旦記録した後、0.8mWの再生パワーのまま
で、3回の再生を行った。3回目の再生後に、既再生回
数として「3回」という情報を光ディスク1のコントロ
ールデータ領域101に追加記録した。
【0241】さらに、再生パワーを2.0mWに設定し
て、情報が記録されている情報記録領域102に1回照
射を行った。
【0242】次に、4回目の再生を試みたところ、既再
生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作はお
こなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0243】また、許容再生回数の判定を無視して、4
回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、4回
目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例18にお
けるシステムが良好に作動していることを確認すること
ができた。
【0244】
【実施例19】実施例19においては、実施例13と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを用い、他のタイプの
追記型光ディスクを光ディスク1として、本発明の有効
性を評価した。
【0245】光ディスク1は、直径120mm、板厚
0.6mmのポリカーボネート基板上に、スパッタリン
グ法により、膜厚30nmのTeSn薄膜を(Ar+N
2)雰囲気中で成膜することにより、作成した。
【0246】まず、光ディスク1を線速度5.4m/s
で回転させ、この光ディスク1の再生パワーの繰り返し
照射に対する再生性能特性を測定したところ、再生パワ
ー0.5mWでは10万回までの再生で再生信号のエラ
ー特性には変化が見られず、ビットエラー率は1/10
0000以下であった。
【0247】しかしながら、再生パワー0.6mWにお
ける再生では、1000回再生後にエラー特性の劣化が
観察され、ビットエラーとして1/10000の発生頻
度となった。
【0248】さらに、再生パワー0.7mWにおける再
生では、10回目の再生後のビットエラー率は1/10
00にまで劣化した。
【0249】さらに、再生パワー0.8mWにおける再
生では、1回再生後のビットエラー率は1/100にま
で劣化した。
【0250】次に、制御回路4において、再生信号のエ
ラー率が1/1000以上になった場合には、再生信号
情報をホスト側には出力しないように設定し、再生テス
トを試みた。
【0251】先ず、再生パワーを0.5mWに設定して
情報を一旦記録した後、再生パワーを0.7mWに上げ
て再生を行ったところ、9回までは信号の再生を行うこ
とができたが、10回目の再生以降はホスト側に情報は
出力されず、実施例19におけるシステムが良好に作動
していることを確認することができた。
【0252】
【実施例20】実施例20においては、実施例19と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0253】実施例19と同様に、制御回路4におい
て、再生信号のエラー率が1/1000以上になった場
合には、再生信号情報をホスト側には出力しないように
設定し、再生テストを試みた。
【0254】先ず、再生パワーを0.5mWに設定して
情報を一旦記録した後、0.5mWの再生パワーのまま
で、10回の再生を行った。このとき、いずれの場合も
ビットエラー率は1/100000以下であった。
【0255】次に、11回目の再生時に、再生パワーを
0.8mWに上げて再生を行ったところ、11回目は1
/10000以下のエラー率での再生を行うことができ
た。
【0256】次に、12回目の再生として、再生パワー
を0.5mWに戻したが、ホスト側に情報は出力されな
かった。このとき、再生信号のエラー率を測定したとこ
ろ、1/100であった。
【0257】このことから、実施例20におけるシステ
ムが良好に作動していることを確認することができた。
【0258】
【実施例21】実施例21においては、実施例19と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0259】実施例19同様に、制御回路4において、
再生信号のエラー率が1/1000以上になった場合に
は、再生信号情報をホスト側には出力しないように設定
し、再生テストを試みた。
【0260】先ず、再生パワーを0.5mWに設定して
情報を一旦記録した後、0.5mWの再生パワーのまま
で、9回の再生を行った。このとき、いずれの場合もビ
ットエラー率は1/100000以下であった。
【0261】次に、再生パワーを1.5mWに設定し
て、情報が記録されている情報記録領域102に1回照
射を行った。
【0262】次に、10回目の再生として、再生パワー
を0.5mWに設定したが、ホスト側に情報は出力され
なかった。このとき、再生信号のエラー率を測定したと
ころ、1/65であった。
【0263】このことから、実施例21にとけるシステ
ムが良好に作動していることを確認することができた。
【0264】
【実施例22】実施例22においては、実施例19と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0265】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0266】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の追記型光ディスク1の場合、規定再生回数を格納する
領域に近接して、再生回数を追記する領域を設けてお
く。
【0267】実施例22においては、許容再生回数を9
回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0268】先ず、再生パワーを0.5mWに設定して
情報を一旦記録した後、再生パワーを0.7mWに上げ
て再生を行ったところ、9回までは信号の再生を行うこ
とができた。9回の再生後に、既再生回数として「9
回」という情報を光ディスク1のコントロールデータ領
域101に追加記録した。
【0269】次に、10回目の再生を試みたところ、既
再生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作は
おこなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0270】また、許容再生回数の判定を無視して、こ
の再生パワーで10回目の再生を試みたが、エラー率が
悪化しており、10回の再生以降はホスト側に情報は出
力されず、実施例22におけるシステムが良好に作動し
ていることを確認することができた。
【0271】
【実施例23】実施例23においては、実施例19と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0272】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0273】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の追記型光ディスク1の場合、規定再生回数を格納する
領域に近接して、再生回数を追記する領域を設けてお
く。
【0274】実施例23においては、許容再生回数を8
回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0275】先ず、再生パワーを0.5mWに設定して
情報を一旦記録した後、0.5mWの再生パワーのまま
で、7回までの再生を行った。
【0276】次に、8回目の再生動作をさせる時、再生
パワーを0.8mWに上げて再生を行うように設定し
た。8回目の再生後に、既再生回数として「8回」とい
う情報を光ディスク1のコントロールデータ領域101
に追加記録した。
【0277】次に、9回目の再生を試みたところ、既再
生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作はお
こなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0278】また、許容再生回数の判定を無視して、9
回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、9回
目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例23にお
けるシステムが良好に作動していることを確認すること
ができた。
【0279】
【実施例24】実施例24においては、実施例19と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0280】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0281】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の追記型光ディスク1の場合、規定再生回数を格納する
領域に近接して、再生回数を追記する領域を設けてお
く。
【0282】実施例24においては、許容再生回数を9
回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0283】先ず、再生パワーを0.5mWに設定して
情報を一旦記録した後、0.5mWの再生パワーのまま
で、9回の再生を行った。9回目の再生後に、既再生回
数として「9回」という情報を光ディスク1のコントロ
ールデータ領域101に追加記録した。
【0284】さらに、再生パワーを1.5mWに設定し
て、情報が記録されている情報記録領域102に1回照
射を行った。
【0285】次に、10回目の再生を試みたところ、既
再生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作は
おこなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0286】また、許容再生回数の判定を無視して、1
0回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、1
0回目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例24
におけるシステムが良好に作動していることを確認する
ことができた。
【0287】
【実施例25】実施例25においては、光ヘッド2とし
て、光磁気記録ディスク用の光ヘッドを用意した。波長
650nm、最大出射パワー30mWの赤色レーザダイ
オードを搭載し、集光レンズの開口数(NA)が0.6
0の仕様である。
【0288】また、実施例25においては、光ディスク
1として、書き換え型光ディスクである光磁気記録媒体
を使用した。この光ディスク1は、同一構成の記録媒体
同士を、紫外線硬化樹脂面を合わせる形で貼り合わせた
ものからなり、各記録媒体は、直径120mm、板厚
0.6mmのポリカーボネート基板上に、スパッタリン
グ方法により、SiN保護膜、TbFeCo記録膜、S
iN保護膜、Al−Ti反射膜をそれぞれ積層し、最上
部に紫外線硬化樹脂を形成した構成を有している。
【0289】成膜直後の記録膜は磁化方向がランダムで
あるため、一旦磁化方向を揃える着磁を行った後、先
ず、光ディスク1を線速度6.0m/sで回転させ、こ
の光ディスク1の情報記録領域102にデータを記録
し、再生パワーの繰り返し照射に対する再生性能特性を
測定した。
【0290】その結果、再生パワー1.4mWでは10
万回までの再生で再生信号のエラー特性には変化が見ら
れず、ビットエラー率は1/100000以下であっ
た。
【0291】しかしながら、再生パワー1.6mWにお
ける再生では、1000回再生後にエラー特性の劣化が
観察され、ビットエラーとして1/10000の発生頻
度となった。
【0292】さらに、再生パワー1.8mWにおける再
生では、10回目の再生後のビットエラー率は1/10
00にまで劣化した。
【0293】さらに、再生パワー2.0mWにおける再
生では、1回の再生後のビットエラー率は1/100に
まで劣化した。
【0294】次に、制御回路4において、再生信号のエ
ラー率が1/1000以上になった場合には、再生信号
情報をホスト側には出力しないように設定し、再生テス
トを試みた。
【0295】先ず、再生パワーを1.4mWに設定して
情報を一旦記録した後、再生パワーを1.8mWに上げ
て再生を行ったところ、9回までは信号の再生ができた
が、10回の再生以降はホスト側に情報は出力されず、
実施例25におけるシステムが良好に作動していること
を確認することができた。
【0296】
【実施例26】実施例26においては、実施例25と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0297】実施例25と同様に、制御回路4におい
て、再生信号のエラー率が1/1000以上になった場
合には、再生信号情報をホスト側には出力しないように
設定し、再生テストを試みた。
【0298】再生パワーを1.4mWに設定して情報を
一旦記録した後、1.4mWの再生パワーのままで、1
5回の再生を行った。このとき、いずれの場合もビット
エラー率は1/100000以下であった。
【0299】次に、16回目の再生時に、再生パワーを
2.0mWに上げて再生を行ったところ、16回目は1
/10000以下のエラー率での再生を行うことができ
た。
【0300】次に、17回目の再生として、再生パワー
を1.4mWに戻したが、ホスト側に情報は出力されな
かった。このとき、再生信号のエラー率を測定したとこ
ろ、1/100であった。
【0301】このことから、実施例26におけるシステ
ムが良好に作動していることを確認することができた。
【0302】
【実施例27】実施例27においては、実施例25と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0303】実施例25と同様に、制御回路4におい
て、再生信号のエラー率が1/1000以上になった場
合には、再生信号情報をホスト側には出力しないように
設定し、再生テストを試みた。
【0304】再生パワーを1.4mWに設定して情報を
一旦記録した後、1.4mWの再生パワーのままで、7
回の再生を行った。このとき、いずれの場合もビットエ
ラー率は1/100000以下であった。
【0305】次に、再生パワーを3.0mWに設定し
て、情報が記録されている情報記録領域102に1回の
照射を行った。
【0306】次に、8回目の再生として、再生パワーを
1.4mWに設定したが、ホスト側に情報は出力されな
かった。このとき、再生信号のエラー率を測定したとこ
ろ、1/50であった。
【0307】このことから、実施例27におけるシステ
ムが良好に作動していることを確認することができた。
【0308】
【実施例28】実施例28においては、実施例25と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0309】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0310】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコトロールデータ領域101
を再生し、再生しようとする領域に対して許容されてい
る再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容回
数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。この
書換型光ディスク1では、一回の再生毎にコントロール
データ領域101に再生回数を記録した。
【0311】実施例28においては、許容再生回数を9
回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0312】先ず、再生パワーを1.4mWに設定して
情報を一旦記録した後、再生パワーを1.8mWに上げ
て再生を行ったところ、9回までは信号の再生を行うこ
とができた。9回の再生後に、既再生回数として「9
回」という情報を光ディスク1のコントロールデータ領
域101に記録した。
【0313】次に、10回目の再生を試みたところ、既
再生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作は
おこなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0314】また、許容再生回数の判定を無視して、こ
の再生パワーで10回目の再生を試みたが、エラー率が
悪化しており、10回の再生以降はホスト側に情報は出
力されず、実施例28におけるシステムが良好に作動し
ていることを確認することができた。
【0315】
【実施例29】実施例29においては、実施例25と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0316】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0317】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の書換型光ディスク1では、一回の再生毎にコントロー
ル領域に再生回数を記録した。
【0318】実施例29においては、許容再生回数を1
6回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0319】先ず、再生パワーを1.4mWに設定して
情報を一旦記録した後、1.4mWの再生パワーのまま
で、15回までの再生を行った。
【0320】次に、16回目の再生動作をさせる時、再
生パワーを2.0mWに上げて再生をおこなうように設
定した。16回目の再生後に、既再生回数として「16
回」という情報を光ディスク1のコントロールデータ領
域101に記録した。
【0321】次に、17回目の再生を試みたところ、既
再生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作は
おこなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0322】また、許容再生回数の判定を無視して、1
7回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、1
7回目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例29
におけるシステムが良好に作動していることを確認する
ことができた。
【0323】
【実施例30】実施例30においては、実施例25と同
様の光ディスク1と光ヘッド2とを使用した光学情報記
録再生装置を用い、再生テストを行った。
【0324】あらかじめ、光ディスク1の最内周には、
光ディスク1への情報の記録再生に関する情報を格納し
するコントロールデータ領域101を設けておき、ここ
に、光ディスク1の所望の領域に対する許容再生回数を
記録しておく方法を採用した。
【0325】すなわち、本光学情報記録再生装置は、あ
らかじめ、光ディスク1のコントロールデータ領域10
1を再生し、再生しようとする領域に対して許容されて
いる再生回数を再生した後、それ以後の再生動作が許容
回数以内であるときにのみ、再生を行うものとする。こ
の書換型光ディスク1では、一回の再生毎にコントロー
ル領域に再生回数を記録した。
【0326】実施例30においては、許容再生回数を7
回と設定した光ディスク1に対して、再生を行った。
【0327】先ず、再生パワーを1.4mWに設定して
情報を一旦記録した後、1.4mWの再生パワーのまま
で、7回までの再生を行った。7回の再生後に、既再生
回数として「7回」という情報を光ディスク1のコント
ロールデータ領域101に記録した。
【0328】さらに、再生パワーを3.0mWに設定し
て、情報が記録されている情報記録領域102に1回照
射を行った。
【0329】次に、8回目の再生を試みたところ、既再
生回数が許容再生回数を超えているため、再生動作はお
こなわれず、ホスト側に情報は出力されなかった。
【0330】また、許容再生回数の判定を無視して、8
回目の再生を試みたが、エラー率が悪化しており、8回
目以降はホスト側に情報は出力されず、実施例30にお
けるシステムが良好に作動していることを確認すること
ができた。
【0331】なお、以上の実施例として示したものは、
本発明の一例に過ぎないものであり、本発明は、光ディ
スク以外の形態の装置、例えば、光カードや多層に積層
された3次元型光メモリや、それらの記録再生方法、あ
るいは、上記の実施例に記載された構成以外の構成の光
ディスクにも適用することが可能である。
【0332】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光学
情報記録再生方法及び光学情報記録再生装置によれば、
光ディスクに記録された情報を再生することができる回
数を制限することが可能になる。
【0333】特に、本発明に係る光学情報記録再生方法
及び光学情報記録再生装置はPPVシステムに適してお
り、本発明に係る光学情報記録再生方法及び光学情報記
録再生装置をPPVシステムに適用することにより、再
生回数を制限することができる光ディスクシステムが得
られるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学情報記録再生方法を実施する
ための光学情報記録再生装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明に係る第1の光学情報記録再生方法のフ
ローチャートである。
【図3】本発明に係る第2の光学情報記録再生方法のフ
ローチャートである。
【図4】本発明に係る第3の光学情報記録再生方法のフ
ローチャートである。
【図5】本発明に係る光学情報記録再生方法において使
用される記録媒体の再生特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光ディスク 101 コントロールデータ領域 102 情報記録領域 2 光ヘッド 3 スピンドルモータ 4 制御回路 41 ホスト側端子

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に情報を光学的に記録し、前記
    記録媒体に記録された情報を光学的に読み取る光学情報
    記録再生方法において、 前記記録媒体に記録された情報を読み取るための再生パ
    ワーを、所定回数の再生を行ったときに前記記録媒体に
    記録された情報の劣化が発生するような再生パワーレベ
    ルに設定する過程を備え、 前記所定回数の再生を行った場合に、それまでに前記記
    録媒体に照射された再生パワーの蓄積によって、前記記
    録媒体に記録された情報を示す再生信号レベルを低下さ
    せることにより、前記所定回数以上の情報の再生を制限
    することを特徴とする光学情報記録再生方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体に情報を光学的に記録し、前記
    記録媒体に記憶された情報を光学的に読み取る光学情報
    記録再生方法において、 最大N回までの再生を許容する場合、第N回目の再生に
    おいて、前記記録媒体に記録された情報を読み取るため
    の再生パワーを、1回の再生によって記録情報の劣化が
    発生する再生パワーレベルに設定する過程を備えること
    を特徴とする光学情報記録再生方法。
  3. 【請求項3】 記録媒体に情報を光学的に記録し、前記
    記録媒体に記憶された情報を光学的に読み取る光学情報
    記録再生方法において、 最大N回までの再生を許容する場合、第N回目の再生後
    において、1回の照射によって記録情報の劣化が発生す
    るパワーレベルに設定したパワーを前記記録媒体に照射
    する過程を備えることを特徴とする光学情報記録再生方
    法。
  4. 【請求項4】 記録媒体に情報を光学的に記録し、前記
    記録媒体に記憶された情報を光学的に読み取る光学情報
    記録再生方法において、 最大N回までの再生を許容する場合、第N回目の再生後
    において、前記記憶媒体に記憶された情報の記録再生を
    制御するコントロールデータを書き替えて、前記情報を
    再生することを禁止する過程を備えることを特徴とする
    光学情報記録再生方法。
  5. 【請求項5】 前記情報が記憶されている前記記録媒体
    の領域から前記情報を再生するための前記記録媒体の特
    性を劣化させる過程を有することを特徴とする請求項1
    乃至4の何れか一項に記載の光学情報記録再生方法。
  6. 【請求項6】 記録媒体として、結晶状態と非晶質状態
    との間の相変化を用いて情報を記録する相変化型記録膜
    を用いたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項
    に記載の光学情報記録再生方法。
  7. 【請求項7】 記録媒体として、第一の結晶状態と第二
    の結晶状態との間の相変化を用いて情報を記録する相変
    化型記録膜を用いたことを特徴とする請求項1乃至5の
    何れか一項に記載の光学情報記録再生方法。
  8. 【請求項8】 記録媒体として、磁化反転状態によって
    情報を記録する光磁気型記録膜を用いたことを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学情報記録再
    生方法。
  9. 【請求項9】 記録媒体として、色素材料薄膜を用い、
    集光による昇温にともなう開口形成によって情報を記録
    する追記型記録膜を用いたことを特徴とする請求項1乃
    至5の何れか一項に記載の光学情報記録再生方法。
  10. 【請求項10】 記録媒体として、低融点金属化合物薄
    膜を用い、集光による昇温にともなう開口形成、物理状
    態変化もしくは化学状態変化によって情報を記録する追
    記型記録膜を用いたことを特徴とする請求項1乃至5の
    何れか一項に記載の光学情報記録再生方法。
  11. 【請求項11】 記録媒体に光学的に情報を記録すると
    ともに、前記記録媒体から光学的に情報を再生する光学
    手段と、 前記記録媒体から再生された情報を電気信号に変換する
    第一の情報変換手段と、 前記記録媒体に記録しようとする情報を示す電気信号を
    もとに光学変換を行う第二の情報変換手段と、 再生時に、前記記録媒体から、再生しようとする情報が
    既に再生された回数をカウントするカウント手段と、 前記再生回数に応じて、再生パワーのレベルを変更する
    再生パワーレベル変更手段と、 を備える光学情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記再生パワーレベル変更手段は、許
    容再生回数をN回とした場合に、前記記録媒体に照射す
    る再生パワーを、N回の再生によって情報の劣化が発生
    するような再生パワーレベルに設定し、(N+1)回目
    の再生を行った場合には、N回目までに照射された再生
    パワーによる劣化の蓄積によって、前記記録媒体からの
    再生信号レベルが低下するようにするものであることを
    特徴とする請求項11に記載の光学情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記再生パワーレベル変更手段は、許
    容再生回数をN回とした場合に、第N回目の再生におい
    て、前記記録媒体に記録された情報を読み取るための再
    生パワーを、1回の再生によって記録情報の劣化が発生
    する再生パワーレベルに設定するものであることを特徴
    とする請求項11に記載の光学情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記再生パワーレベル変更手段は、許
    容再生回数をN回とした場合に、第N回目の再生後にお
    いて、1回の照射によって記録情報の劣化が発生するパ
    ワーレベルに設定したパワーを前記記録媒体に照射する
    ものであることを特徴とする請求項11に記載の光学情
    報記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記再生パワーレベル変更手段は、許
    容再生回数をN回とした場合に、第N回目の再生後にお
    いて、前記記憶媒体に記憶された情報の記録再生を制御
    するコントロールデータを書き替えて、前記情報を再生
    することを禁止するものであることを特徴とする請求項
    11に記載の光学情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記再生パワーレベル変更手段は、前
    記情報が記憶されている前記記録媒体の領域から前記情
    報を再生するための前記記録媒体の特性を劣化させるも
    のであることを特徴とする請求項11乃至15の何れか
    一項に記載の光学情報記録再生装置。
  17. 【請求項17】 請求項11乃至16の何れか一項に記
    載の光学情報記録再生装置と、 情報の許容再生回数が記録されている光学的記録媒体
    と、 からなる光学情報記録再生システム。
  18. 【請求項18】 前記光学的記録媒体は、結晶状態と非
    晶質状態との間の相変化を用いて情報を記録する相変化
    型記録膜であることを特徴とする請求項17に記載の光
    学情報記録再生システム。
  19. 【請求項19】 前記光学的記録媒体は、第一の結晶状
    態と第二の結晶状態との間の相変化を用いて情報を記録
    する相変化型記録膜であることを特徴とする請求項17
    に記載の光学情報記録再生システム。
  20. 【請求項20】 前記光学的記録媒体は、磁化反転状態
    によって情報を記録する光磁気型記録膜であることを特
    徴とする請求項17に記載の光学情報記録再生システ
    ム。
  21. 【請求項21】 前記光学的記録媒体は、色素材料薄膜
    を用い、集光による昇温にともなう開口形成によって情
    報を記録する追記型記録膜であることを特徴とする請求
    項17に記載の光学情報記録再生システム。
  22. 【請求項22】 前記光学的記録媒体は、低融点金属化
    合物薄膜を用い、集光による昇温にともなう開口形成、
    物理状態変化もしくは化学状態変化によって情報を記録
    する追記型記録膜であることを特徴とする請求項17に
    記載の光学情報記録再生システム。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至10の何れか一項に記載
    の光学情報記録再生方法を実施するPPV(Pay P
    er View)システム。
  24. 【請求項24】 請求項11乃至16の何れか一項に記
    載の光学情報記録再生装置を有するPPV(Pay P
    er View)システム。
  25. 【請求項25】 請求項17乃至22の何れか一項に記
    載の光学情報記録再生システムを有するPPV(Pay
    Per View)システム。
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