JP2001330989A - 電子写真用球形トナ−及びその製造方法 - Google Patents
電子写真用球形トナ−及びその製造方法Info
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- JP2001330989A JP2001330989A JP2000147964A JP2000147964A JP2001330989A JP 2001330989 A JP2001330989 A JP 2001330989A JP 2000147964 A JP2000147964 A JP 2000147964A JP 2000147964 A JP2000147964 A JP 2000147964A JP 2001330989 A JP2001330989 A JP 2001330989A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】定着下限温度と非オフセット上限温度の範囲が
広く、低い温度でも高い定着強度が得られ、複写機等の
高速化に適する電子写真用トナーを提供する。 【解決手段】ポリエステル樹脂(A)とポリエポキシ化
合物(B)とを反応させて得られる変性ポリエステル樹
脂(C)を結着樹脂とする電子写真用球形トナーに関す
る。
広く、低い温度でも高い定着強度が得られ、複写機等の
高速化に適する電子写真用トナーを提供する。 【解決手段】ポリエステル樹脂(A)とポリエポキシ化
合物(B)とを反応させて得られる変性ポリエステル樹
脂(C)を結着樹脂とする電子写真用球形トナーに関す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒ−トロ−ル定着
方式、圧力定着方式、フラッシュ定着方式等各種の静電
記録方式による画像の定着方式に使用できる、電子写真
用球形トナ−およびその製造方法に関する。
方式、圧力定着方式、フラッシュ定着方式等各種の静電
記録方式による画像の定着方式に使用できる、電子写真
用球形トナ−およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来電子写真の分野においては、画像形
成のために使用される着色剤(以下「トナ−」とい
う。)を構成するバインダ−として、スチレンアクリル
共重合体やポリエステル樹脂等種々のものが用いられて
いる。かかるトナ−は、その大部分は機械的粉砕方法お
よび分級工程を経て数μmの平均粒子径を有する粉体に
調製され実用に供される。このような機械的粉砕法によ
るトナ−(以下「粉砕法トナ−」という。)に関して
は、粉砕に必要なエネルギ−が多大でありコスト面で不
利であること、製造されるトナ−粉の形状が不規則的か
つ尖点を有するので、その部分が現像機中で過粉砕され
て微粉となり画像劣化の原因となること、画像品質の向
上のため小粒径化した場合、トナ−の流動性が極端に悪
化する等種々の問題点を有している。
成のために使用される着色剤(以下「トナ−」とい
う。)を構成するバインダ−として、スチレンアクリル
共重合体やポリエステル樹脂等種々のものが用いられて
いる。かかるトナ−は、その大部分は機械的粉砕方法お
よび分級工程を経て数μmの平均粒子径を有する粉体に
調製され実用に供される。このような機械的粉砕法によ
るトナ−(以下「粉砕法トナ−」という。)に関して
は、粉砕に必要なエネルギ−が多大でありコスト面で不
利であること、製造されるトナ−粉の形状が不規則的か
つ尖点を有するので、その部分が現像機中で過粉砕され
て微粉となり画像劣化の原因となること、画像品質の向
上のため小粒径化した場合、トナ−の流動性が極端に悪
化する等種々の問題点を有している。
【0003】これらの問題点を解消する手段として、転
相乳化法による小粒径球形トナーの製造方法(特開平8
ー211655号公報)が提案されているが、この技術
は揮発性の有機溶剤を使用するため環境衛生上好ましく
なく、また転相乳化後に溶剤を除去回収する工程や、転
相の際に生じる乳化ロスの回収処理をする工程が必要で
あって、プロセス全体が複雑なものとなる等の難点があ
る。さらに、転相乳化法で得られたトナ−中から有機溶
剤を完全に除去することは実際上は困難であることか
ら、かかるトナ−はその帯電特性が劣り、かつトナ−か
ら発生するVOC(揮発性有機化合物)のため、特にオ
フィス環境等で使用する場合支障のあるものであった。
相乳化法による小粒径球形トナーの製造方法(特開平8
ー211655号公報)が提案されているが、この技術
は揮発性の有機溶剤を使用するため環境衛生上好ましく
なく、また転相乳化後に溶剤を除去回収する工程や、転
相の際に生じる乳化ロスの回収処理をする工程が必要で
あって、プロセス全体が複雑なものとなる等の難点があ
る。さらに、転相乳化法で得られたトナ−中から有機溶
剤を完全に除去することは実際上は困難であることか
ら、かかるトナ−はその帯電特性が劣り、かつトナ−か
ら発生するVOC(揮発性有機化合物)のため、特にオ
フィス環境等で使用する場合支障のあるものであった。
【0004】一方、有機溶剤を用いずに機械的剪断力に
より、主としてポリエステル系のトナー用着色微粒子の
水分散液を製造する方法(以下「無溶剤法」という。)
が特開平9−311502号公報に開示されている。し
かし、かかる製造法において高分子量のポリエステル樹
脂をバインダ−として使用した場合、剪断力によってそ
のバインダ−成分の分子鎖が切断され樹脂が低分子量化
することにより、電子写真用トナ−に要求される耐オフ
セット性等の定着特性を満足することができないものと
なる。従って、この無溶剤法を使用できるバインダ−樹
脂の分子量には現状ある一定の制限があり、そのためト
ナ−の耐オフセット性に劣るものであった。
より、主としてポリエステル系のトナー用着色微粒子の
水分散液を製造する方法(以下「無溶剤法」という。)
が特開平9−311502号公報に開示されている。し
かし、かかる製造法において高分子量のポリエステル樹
脂をバインダ−として使用した場合、剪断力によってそ
のバインダ−成分の分子鎖が切断され樹脂が低分子量化
することにより、電子写真用トナ−に要求される耐オフ
セット性等の定着特性を満足することができないものと
なる。従って、この無溶剤法を使用できるバインダ−樹
脂の分子量には現状ある一定の制限があり、そのためト
ナ−の耐オフセット性に劣るものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年複写機また
はプリンターの高速化等に関連し、低エネルギー化、低
ロール圧力化等が望まれており、従って使用される電子
写真用トナーには、定着温度が低く、かつ高温側の耐オ
フセット性に優れることが要求されている。このオフセ
ットとは、特にロ−ル温度が高温になった場合、紙等の
被定着物に定着されたトナ−の一部がロ−ルに付着しさ
らにそれが再び当該被定着物に転写されることで画像が
汚染されることをいい、このオフセット現象を防ぐ為、
バインダ−の分子量分布を広くする方法や、バインダ−
を部分的に架橋させる方法が行われているが、かかる方
法では、トナーの最低定着温度も上昇し、低温定着性と
耐オフセット性の両立を図ることは困難であった。
はプリンターの高速化等に関連し、低エネルギー化、低
ロール圧力化等が望まれており、従って使用される電子
写真用トナーには、定着温度が低く、かつ高温側の耐オ
フセット性に優れることが要求されている。このオフセ
ットとは、特にロ−ル温度が高温になった場合、紙等の
被定着物に定着されたトナ−の一部がロ−ルに付着しさ
らにそれが再び当該被定着物に転写されることで画像が
汚染されることをいい、このオフセット現象を防ぐ為、
バインダ−の分子量分布を広くする方法や、バインダ−
を部分的に架橋させる方法が行われているが、かかる方
法では、トナーの最低定着温度も上昇し、低温定着性と
耐オフセット性の両立を図ることは困難であった。
【0006】本発明の目的は、上記の従来の技術が有す
る課題を解決し、低温定着性に優れ、かつ耐オフセット
性において実用上なんら問題を発生せず、さらに画像品
質に優れ、環境衛生上の問題のない狭い粒度分布を有す
るポリエステル系電子写真用球形トナーを提供すること
にある。
る課題を解決し、低温定着性に優れ、かつ耐オフセット
性において実用上なんら問題を発生せず、さらに画像品
質に優れ、環境衛生上の問題のない狭い粒度分布を有す
るポリエステル系電子写真用球形トナーを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる従
来技術の問題点を解消すべく鋭意改良研究を行った結
果、ポリエステル樹脂(A)とポリエポキシ化合物
(B)とを反応させて得られる変性ポリエステル樹脂
(C)を必須の成分としてなる電子写真用球形トナ−
が、低温定着性及び耐オフセット性等の定着性能、およ
びトナ−の流動性、耐久性に優れ、かつ狭い粒度分布を
有することを見い出し、本発明を完成するに至った。
来技術の問題点を解消すべく鋭意改良研究を行った結
果、ポリエステル樹脂(A)とポリエポキシ化合物
(B)とを反応させて得られる変性ポリエステル樹脂
(C)を必須の成分としてなる電子写真用球形トナ−
が、低温定着性及び耐オフセット性等の定着性能、およ
びトナ−の流動性、耐久性に優れ、かつ狭い粒度分布を
有することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を以下にさらに詳細に説明
する。本発明は、電子写真複写機またはプリンタ−等に
好適に使用できる、変性ポリエステル樹脂を必須成分と
してなる電子写真用球形トナ−及びその製造方法を提供
するものである。
する。本発明は、電子写真複写機またはプリンタ−等に
好適に使用できる、変性ポリエステル樹脂を必須成分と
してなる電子写真用球形トナ−及びその製造方法を提供
するものである。
【0009】以下に、本発明に係る電子写真用球形トナ
−について詳細に説明する。本発明に係る電子写真用球
形トナ−の必須成分である変性ポリエステル樹脂(C)
を調製する際に使用されるポリエステル樹脂(A)は、
公知慣用の原料および製造法により調製される。その際
に使用される原料としてはポリエステル樹脂を構成する
公知慣用の原料であれば、特に制限なく使用することが
できる。使用される原料で代表的なものは、ジカルボン
酸等の多塩基酸およびその無水物あるいはその低級アル
キルエステルの如き反応性誘導体(以下「多塩基酸類」
という。)と、ジオ−ル等の多価アルコ−ルが挙げら
れ、以下のものが好適に用いられる。
−について詳細に説明する。本発明に係る電子写真用球
形トナ−の必須成分である変性ポリエステル樹脂(C)
を調製する際に使用されるポリエステル樹脂(A)は、
公知慣用の原料および製造法により調製される。その際
に使用される原料としてはポリエステル樹脂を構成する
公知慣用の原料であれば、特に制限なく使用することが
できる。使用される原料で代表的なものは、ジカルボン
酸等の多塩基酸およびその無水物あるいはその低級アル
キルエステルの如き反応性誘導体(以下「多塩基酸類」
という。)と、ジオ−ル等の多価アルコ−ルが挙げら
れ、以下のものが好適に用いられる。
【0010】ジカルボン酸としては、マレイン酸、無水
マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、無水イタコン
酸、修酸、マロン酸、コハク酸、無水コハク酸、ドデセ
ニルコハク酸、ドデセニル無水コハク酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバチン酸、デカン−1,10−ジカル
ボン酸等の脂肪族二塩基酸;
マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、無水イタコン
酸、修酸、マロン酸、コハク酸、無水コハク酸、ドデセ
ニルコハク酸、ドデセニル無水コハク酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバチン酸、デカン−1,10−ジカル
ボン酸等の脂肪族二塩基酸;
【0011】フタル酸、無水フタル酸、テトラヒドロフ
タル酸およびその無水物、ヘキサヒドロフタル酸および
その無水物、テトラブロムフタル酸およびその無水物、
テトラクロルフタル酸およびその無水物、ヘット酸およ
びその無水物、ハイミック酸およびその無水物、イソフ
タル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族または脂環
族の二塩基酸類;が挙げられる。
タル酸およびその無水物、ヘキサヒドロフタル酸および
その無水物、テトラブロムフタル酸およびその無水物、
テトラクロルフタル酸およびその無水物、ヘット酸およ
びその無水物、ハイミック酸およびその無水物、イソフ
タル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族または脂環
族の二塩基酸類;が挙げられる。
【0012】さらに、3官能以上の原料成分の一つとし
て、1分子中に3個以上のカルボキシル基を有するカル
ボン酸およびその反応性誘導体も使用することができ
る。これらの代表的なものを挙げると、トリメリット
酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカ
ルボン酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸無水
物、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸等がある。
て、1分子中に3個以上のカルボキシル基を有するカル
ボン酸およびその反応性誘導体も使用することができ
る。これらの代表的なものを挙げると、トリメリット
酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカ
ルボン酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸無水
物、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸等がある。
【0013】これらの多塩基酸類はそれぞれ単独で使用
してもよいし、2種以上のものを併用してもよい。
してもよいし、2種以上のものを併用してもよい。
【0014】さらに、上記した多塩基酸類は、そのカル
ボキシル基の一部または全部がアルキルエステル、アル
ケニルエステルまたはアリ−ルエステルとなっているも
のも使用できる。
ボキシル基の一部または全部がアルキルエステル、アル
ケニルエステルまたはアリ−ルエステルとなっているも
のも使用できる。
【0015】また、ポリエステル樹脂(A)を調製する
際に原料成分として、たとえばジメチロ−ルプロピオン
酸あるいはジメチロ−ルブタン酸の如き3官能の原料成
分としてのヒドロキシ酸あるいは6−ヒドロキシヘキサ
ン酸のような、1分子中に水酸基とカルボキシル基を併
有する化合物あるいはそれらの反応性誘導体も使用でき
る。
際に原料成分として、たとえばジメチロ−ルプロピオン
酸あるいはジメチロ−ルブタン酸の如き3官能の原料成
分としてのヒドロキシ酸あるいは6−ヒドロキシヘキサ
ン酸のような、1分子中に水酸基とカルボキシル基を併
有する化合物あるいはそれらの反応性誘導体も使用でき
る。
【0016】さらに、安息香酸、p−tert−ブチル
安息香酸のような一塩基酸も本発明の効果を損なわない
範囲内で併用することができる。
安息香酸のような一塩基酸も本発明の効果を損なわない
範囲内で併用することができる。
【0017】次に、多価アルコ−ル成分として使用でき
る代表的なものを挙げると、エチレングリコ−ル、1,
2−プロピレングリコ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、
1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−
ル、ジエチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、
トリエチレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の
脂肪族ジオ−ル類;
る代表的なものを挙げると、エチレングリコ−ル、1,
2−プロピレングリコ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、
1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−
ル、ジエチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、
トリエチレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の
脂肪族ジオ−ル類;
【0018】ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルF等の
ビスフェノ−ル類;ビスフェノ−ルAのエチレンオキサ
イド付加物、ビスフェノ−ルAのプロピレンオキサイド
付加物等のビスフェノ−ルAのアルキレンオキサイド付
加物;キシリレンジグリコ−ル、シクロヘキサンジメタ
ノ−ル、水添ビスフェノ−ルA等のアラルキレングリコ
−ルまたは脂環族のジオ−ル類;がある。また、フェニ
ルグリシジルエ−テル、「カ−ジュラE10」[シェル
ケミカル社製分岐脂肪酸のモノグリシジルエステル]等
のモノエポキシ化合物もかかるジオ−ル類として使用す
ることができる。
ビスフェノ−ル類;ビスフェノ−ルAのエチレンオキサ
イド付加物、ビスフェノ−ルAのプロピレンオキサイド
付加物等のビスフェノ−ルAのアルキレンオキサイド付
加物;キシリレンジグリコ−ル、シクロヘキサンジメタ
ノ−ル、水添ビスフェノ−ルA等のアラルキレングリコ
−ルまたは脂環族のジオ−ル類;がある。また、フェニ
ルグリシジルエ−テル、「カ−ジュラE10」[シェル
ケミカル社製分岐脂肪酸のモノグリシジルエステル]等
のモノエポキシ化合物もかかるジオ−ル類として使用す
ることができる。
【0019】3官能以上の原料成分の一つとして、3個
以上の水酸基を有する化合物も使用することができ、そ
の代表的なものとして、グリセリン、トリメチロ−ルエ
タン、トリメチロ−ルプロパン、ソルビト−ル、1,
2,3,6−ヘキサンテトロ−ル、1,4−ソルビタ
ン、ペンタエリスリト−ル、ジペンタエリスリト−ル、
2−メチルプロパントリオ−ル、1,3,5−トリヒド
ロキシベンゼン、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソ
シアヌレ−ト等がある。
以上の水酸基を有する化合物も使用することができ、そ
の代表的なものとして、グリセリン、トリメチロ−ルエ
タン、トリメチロ−ルプロパン、ソルビト−ル、1,
2,3,6−ヘキサンテトロ−ル、1,4−ソルビタ
ン、ペンタエリスリト−ル、ジペンタエリスリト−ル、
2−メチルプロパントリオ−ル、1,3,5−トリヒド
ロキシベンゼン、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソ
シアヌレ−ト等がある。
【0020】また、下記に示すようなポリエポキシ化合
物も3官能以上の原料成分としての多価アルコ−ル類と
して使用することができる。たとえば、エチレングリコ
ール、ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコール、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、ソルビトールまたは水添
ビスフェノールAの如き、各種の脂肪族ないしは脂環式
ポリオールのポリグリシジルエーテル類;
物も3官能以上の原料成分としての多価アルコ−ル類と
して使用することができる。たとえば、エチレングリコ
ール、ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコール、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、ソルビトールまたは水添
ビスフェノールAの如き、各種の脂肪族ないしは脂環式
ポリオールのポリグリシジルエーテル類;
【0021】ヒドロキノン、カテコール、レゾルシン、
ビスフェノールA、ビスフェノールSもしくはビスフェ
ノールFの如き、各種のフェノ−ル性水酸基の2個を含
有する化合物のポリグリシジルエーテル類;上記したフ
ェノ−ル性水酸基の2個を含有する化合物のエチレンオ
キシドもしくはプロピレンオキシド付加体の如き誘導体
のジグリシジルエーテル類;
ビスフェノールA、ビスフェノールSもしくはビスフェ
ノールFの如き、各種のフェノ−ル性水酸基の2個を含
有する化合物のポリグリシジルエーテル類;上記したフ
ェノ−ル性水酸基の2個を含有する化合物のエチレンオ
キシドもしくはプロピレンオキシド付加体の如き誘導体
のジグリシジルエーテル類;
【0022】ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールもしくはポリテトラメチレングリコールの如
き、各種のポリエーテルポリオールのポリグリシジルエ
ーテル類;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レ−トのポリグリシジルエーテル類;アジピン酸、ブタ
ンテトラカルボン酸、プロパントリカルボン酸、フタル
酸、テレフタル酸もしくはトリメリット酸の如き、各種
の脂肪族ないしは芳香族ポリカルボン酸のポリグリシジ
ルエステル類;
グリコールもしくはポリテトラメチレングリコールの如
き、各種のポリエーテルポリオールのポリグリシジルエ
ーテル類;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レ−トのポリグリシジルエーテル類;アジピン酸、ブタ
ンテトラカルボン酸、プロパントリカルボン酸、フタル
酸、テレフタル酸もしくはトリメリット酸の如き、各種
の脂肪族ないしは芳香族ポリカルボン酸のポリグリシジ
ルエステル類;
【0023】ブタジエン、ヘキサジエン、オクタジエ
ン、ドデカジエン、シクロオクタジエン、α−ピネンも
しくはビニルシクロヘキセンの如き、各種の炭化水素系
ジエンのビスエポキシド類;ビス(3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチル)アジペートもしくは3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘ
キシルカルボキシレートの如き、各種の脂環式ポリエポ
キシ化合物;またはポリブタジエンもしくはポリイソプ
レンの如き、各種のジエンポリマーのエポキシ化物;
ン、ドデカジエン、シクロオクタジエン、α−ピネンも
しくはビニルシクロヘキセンの如き、各種の炭化水素系
ジエンのビスエポキシド類;ビス(3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチル)アジペートもしくは3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘ
キシルカルボキシレートの如き、各種の脂環式ポリエポ
キシ化合物;またはポリブタジエンもしくはポリイソプ
レンの如き、各種のジエンポリマーのエポキシ化物;
【0024】「EGM−400」[東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン(株)製の、3−グリシドキシプロピル
基を有する、環状のポリシロキサンの商品名];等のポ
リエポキシ化合物が挙げられる。
グ・シリコーン(株)製の、3−グリシドキシプロピル
基を有する、環状のポリシロキサンの商品名];等のポ
リエポキシ化合物が挙げられる。
【0025】これら上記した多価アルコ−ル類は、単独
で使用してもよいし2種以上のものを併用することもで
きる。さらに、これらの多価アルコ−ル類の他、ステア
リルアルコ−ルなどの1価の高級アルコ−ル等も本発明
の特徴を損なわない範囲で併用することができる。
で使用してもよいし2種以上のものを併用することもで
きる。さらに、これらの多価アルコ−ル類の他、ステア
リルアルコ−ルなどの1価の高級アルコ−ル等も本発明
の特徴を損なわない範囲で併用することができる。
【0026】ポリエステル樹脂(A)を調製するには公
知慣用の方法が使用できる。すなわち、ポリエステル樹
脂(A)を調製する方法としては、上記した原料成分で
ある多塩基酸類および多価アルコ−ル類を窒素雰囲気中
で加熱下に脱水縮合させてポリエステル樹脂を調製する
方法が一般的であり、その際使用される装置は、窒素導
入口、温度計、攪拌装置、精留塔等を備えた反応容器の
如き回分式の製造装置が好適に使用できるほか、脱気口
を備えた押し出し機や連続式の反応装置、混練機等も使
用できる。また、必要に応じて反応系を減圧することに
よって、エステル化反応を促進することもできる。さら
に、エステル化反応の促進のために、公知慣用の触媒を
添加することもできる。
知慣用の方法が使用できる。すなわち、ポリエステル樹
脂(A)を調製する方法としては、上記した原料成分で
ある多塩基酸類および多価アルコ−ル類を窒素雰囲気中
で加熱下に脱水縮合させてポリエステル樹脂を調製する
方法が一般的であり、その際使用される装置は、窒素導
入口、温度計、攪拌装置、精留塔等を備えた反応容器の
如き回分式の製造装置が好適に使用できるほか、脱気口
を備えた押し出し機や連続式の反応装置、混練機等も使
用できる。また、必要に応じて反応系を減圧することに
よって、エステル化反応を促進することもできる。さら
に、エステル化反応の促進のために、公知慣用の触媒を
添加することもできる。
【0027】次に、ポリエステル樹脂(A)の性状につ
いて説明する。ポリエステル樹脂(A)は、ポリエポキ
シ化合物(B)と反応し化学結合を形成し得る官能基、
すなわち、代表的には、カルボキシル基を適当量有して
いる必要がある。より詳しくは、ポリエポキシ化合物
(B)との反応性、変性ポリエステル樹脂(C)の製造
の容易性、変性ポリエステル樹脂(C)のトナ−用バイ
ンダ−としての適性等を考慮すると、ポリエステル樹脂
(A)の酸価は、5〜100mgKOH/gの範囲、よ
り好ましくは8〜70mgKOH/gの範囲であること
が望ましい。
いて説明する。ポリエステル樹脂(A)は、ポリエポキ
シ化合物(B)と反応し化学結合を形成し得る官能基、
すなわち、代表的には、カルボキシル基を適当量有して
いる必要がある。より詳しくは、ポリエポキシ化合物
(B)との反応性、変性ポリエステル樹脂(C)の製造
の容易性、変性ポリエステル樹脂(C)のトナ−用バイ
ンダ−としての適性等を考慮すると、ポリエステル樹脂
(A)の酸価は、5〜100mgKOH/gの範囲、よ
り好ましくは8〜70mgKOH/gの範囲であること
が望ましい。
【0028】さらに、電子写真用トナ−の耐オフセット
性を良好にする観点より、ポリエステル樹脂(A)は前
記した3官能以上の原料成分を併用して調製されるもの
であることがより好ましい。
性を良好にする観点より、ポリエステル樹脂(A)は前
記した3官能以上の原料成分を併用して調製されるもの
であることがより好ましい。
【0029】次に、本発明に係る変性ポリエステル樹脂
(C)を調製する際に使用される、ポリエポキシ化合物
(B)について説明する。
(C)を調製する際に使用される、ポリエポキシ化合物
(B)について説明する。
【0030】本発明に係るポリエポキシ化合物として特
に代表的なものを例示すると、エチレングリコ−ル、
1,6−ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
トリメチロ−ルプロパン、トリメチロ−ルエタン、グリ
セリン、ペンタエリスリト−ル、ソルビト−ルまたは水
添ビスフェノ−ルAの如き、各種の脂肪族ないしは脂環
式ポリオ−ルのポリグリシジルエ−テル類;
に代表的なものを例示すると、エチレングリコ−ル、
1,6−ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、
トリメチロ−ルプロパン、トリメチロ−ルエタン、グリ
セリン、ペンタエリスリト−ル、ソルビト−ルまたは水
添ビスフェノ−ルAの如き、各種の脂肪族ないしは脂環
式ポリオ−ルのポリグリシジルエ−テル類;
【0031】ヒドロキノン、カテコ−ル、レゾルシン、
ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルSもしくはビスフェ
ノ−ルFの如き、各種の芳香族系ジオ−ルのポリグリシ
ジルエ−テル類;上掲したような芳香族系ジオ−ル類の
エチレンオキシドもしくはプロピレンオキシド付加体の
如き、該芳香族系ジオール誘導体類のジグリシジルエ−
テル類;オルソクレゾ−ルノボラック型エポキシ樹脂、
フェノ−ルノボラック型エポキシ樹脂;
ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルSもしくはビスフェ
ノ−ルFの如き、各種の芳香族系ジオ−ルのポリグリシ
ジルエ−テル類;上掲したような芳香族系ジオ−ル類の
エチレンオキシドもしくはプロピレンオキシド付加体の
如き、該芳香族系ジオール誘導体類のジグリシジルエ−
テル類;オルソクレゾ−ルノボラック型エポキシ樹脂、
フェノ−ルノボラック型エポキシ樹脂;
【0032】ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレン
グリコ−ルもしくはポリテトラメチレングリコ−ルの如
き、各種のポリエ−テルポリオ−ルのポリグリシジルエ
−テル類;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レ−トのポリグリシジルエ−テル類;アジピン酸、ブタ
ンテトラカルボン酸、プロパントリカルボン酸、フタル
酸、テレフタル酸もしくはトリメリット酸の如き、各種
の脂肪族ないしは芳香族ポリカルボン酸のポリグリシジ
ルエステル類;
グリコ−ルもしくはポリテトラメチレングリコ−ルの如
き、各種のポリエ−テルポリオ−ルのポリグリシジルエ
−テル類;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レ−トのポリグリシジルエ−テル類;アジピン酸、ブタ
ンテトラカルボン酸、プロパントリカルボン酸、フタル
酸、テレフタル酸もしくはトリメリット酸の如き、各種
の脂肪族ないしは芳香族ポリカルボン酸のポリグリシジ
ルエステル類;
【0033】ブタジエン、ヘキサジエン、オクタジエ
ン、ドデカジエン、シクロオクタジエン、α−ピネンも
しくはビニルシクロヘキセンの如き、各種の炭化水素系
ジエンの種々のビスエポキシド類;ビス(3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル)アジペ−トもしくは3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシ
クロヘキシルカルボキシレ−トの如き、各種の脂環式ポ
リエポキシ化合物;またはポリブタジエンもしくはポリ
イソプレンの如き、各種のジエンポリマ−の種々のエポ
キシ化物;
ン、ドデカジエン、シクロオクタジエン、α−ピネンも
しくはビニルシクロヘキセンの如き、各種の炭化水素系
ジエンの種々のビスエポキシド類;ビス(3,4−エポ
キシシクロヘキシルメチル)アジペ−トもしくは3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシ
クロヘキシルカルボキシレ−トの如き、各種の脂環式ポ
リエポキシ化合物;またはポリブタジエンもしくはポリ
イソプレンの如き、各種のジエンポリマ−の種々のエポ
キシ化物;
【0034】「EGM−400」[東レ・ダウコーニン
グ・シリコ−ン(株)製の、3−グリシドキシプロピル
を有する、環状のポリシロキサンの商品名];等があ
る。これらのポリエポキシ化合物(B)は、単独で使用
してもよいし、2種以上を併用してもよい。
グ・シリコ−ン(株)製の、3−グリシドキシプロピル
を有する、環状のポリシロキサンの商品名];等があ
る。これらのポリエポキシ化合物(B)は、単独で使用
してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0035】かかるポリエポキシ化合物(B)のうち、
変性ポリエステル樹脂(C)の製造容易性および得られ
る球形トナ−の特性等を考慮すると、ポリエポキシ化合
物の1分子中のエポキシ基の個数、すなわち官能性は、
2から6官能のものが好ましい。
変性ポリエステル樹脂(C)の製造容易性および得られ
る球形トナ−の特性等を考慮すると、ポリエポキシ化合
物の1分子中のエポキシ基の個数、すなわち官能性は、
2から6官能のものが好ましい。
【0036】次に、本発明に係る変性ポリエステル樹脂
(C)について説明する。本発明に係る変性ポリエステ
ル樹脂(C)は、ポリエステル樹脂(A)と、ポリエポ
キシ化合物(B)とを反応させることを特徴とする。
(C)について説明する。本発明に係る変性ポリエステ
ル樹脂(C)は、ポリエステル樹脂(A)と、ポリエポ
キシ化合物(B)とを反応させることを特徴とする。
【0037】さらに詳しくは、ポリエステル樹脂(A)
の有するカルボキシル基と、ポリエポキシ化合物(B)
の有するエポキシ基との反応を主たる反応として、ポリ
エステル樹脂(A)とポリエポキシ化合物(B)との間
に化学結合を形成させることによって変性ポリエステル
樹脂(C)を得ることを特徴とする。
の有するカルボキシル基と、ポリエポキシ化合物(B)
の有するエポキシ基との反応を主たる反応として、ポリ
エステル樹脂(A)とポリエポキシ化合物(B)との間
に化学結合を形成させることによって変性ポリエステル
樹脂(C)を得ることを特徴とする。
【0038】本発明に係る変性ポリエステル樹脂(C)
の製造方法については、特に制限はないが、ポリエステ
ル樹脂(A)をその融点以上の温度で加熱溶融してお
き、そこへポリエポキシ化合物(B)を徐々に投入し、
均一に攪拌混合しながら反応系の酸価、粘度等をモニタ
−することにより所望の変性ポリエステル樹脂(C)を
得る方法が最も簡便である。
の製造方法については、特に制限はないが、ポリエステ
ル樹脂(A)をその融点以上の温度で加熱溶融してお
き、そこへポリエポキシ化合物(B)を徐々に投入し、
均一に攪拌混合しながら反応系の酸価、粘度等をモニタ
−することにより所望の変性ポリエステル樹脂(C)を
得る方法が最も簡便である。
【0039】また、変性ポリエステル樹脂(C)を製造
する際に使用される装置は、前記した公知慣用のものが
使用できる。すなわち、窒素導入口、温度計、攪拌装
置、精留塔または還流冷却器等を備えた反応容器の如き
回分式の製造装置が好適に使用できるほか、脱気口を備
えたスクリュ−押し出し機若しくは連続式の反応装置、
一軸若しくは二軸の混練機等も使用できる。本発明に係
る製造方法における反応は生成物等の酸化を防止するた
めに、窒素雰囲気下で行うのが好ましい。
する際に使用される装置は、前記した公知慣用のものが
使用できる。すなわち、窒素導入口、温度計、攪拌装
置、精留塔または還流冷却器等を備えた反応容器の如き
回分式の製造装置が好適に使用できるほか、脱気口を備
えたスクリュ−押し出し機若しくは連続式の反応装置、
一軸若しくは二軸の混練機等も使用できる。本発明に係
る製造方法における反応は生成物等の酸化を防止するた
めに、窒素雰囲気下で行うのが好ましい。
【0040】また、ポリエステル樹脂(A)とポリエポ
キシ化合物(B)とを反応させる際の反応温度は、特に
制限はないが、反応の促進、副反応の抑制等の観点よ
り、150℃から300℃の範囲が好ましく、180℃
から250℃の範囲がより好ましい。
キシ化合物(B)とを反応させる際の反応温度は、特に
制限はないが、反応の促進、副反応の抑制等の観点よ
り、150℃から300℃の範囲が好ましく、180℃
から250℃の範囲がより好ましい。
【0041】さらに、ポリエステル樹脂(A)とポリエ
ポキシ化合物(B)の使用比率は、変性ポリエステル樹
脂(C)の製造容易性、得られる球形トナ−の特性等を
考慮すると、ポリエステル樹脂(A)の重量をWa、ポ
リエポキシ化合物(B)の重量をWbとした場合、Wa
/Wbが2から200の範囲にあることが好ましい。
ポキシ化合物(B)の使用比率は、変性ポリエステル樹
脂(C)の製造容易性、得られる球形トナ−の特性等を
考慮すると、ポリエステル樹脂(A)の重量をWa、ポ
リエポキシ化合物(B)の重量をWbとした場合、Wa
/Wbが2から200の範囲にあることが好ましい。
【0042】本発明に係る変性ポリエステル樹脂(C)
は、電子写真用球形トナ−の必須成分として実用に供せ
られるため、適切な溶融粘度、ガラス転移温度等の性質
を具備する必要がある。かかる観点より、変性ポリエス
テル樹脂(C)のGPC法による重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は、
10.0〜100.0の範囲にあることが好ましい。ま
た、ポリエステル樹脂(C)のGPC法で測定したポリ
スチレンの換算分子量10万に相当する位置の相対強度
(I10)と換算分子量1万に相当する位置の相対強度
(I01)の比(「r」)が0.1〜0.9の範囲にあ
ることが好ましい。かかる範囲の分子量分布をもつポリ
エステル樹脂を使用することにより、定着性、耐オフセ
ット性等の好ましいトナ−特性を得ることができる。
は、電子写真用球形トナ−の必須成分として実用に供せ
られるため、適切な溶融粘度、ガラス転移温度等の性質
を具備する必要がある。かかる観点より、変性ポリエス
テル樹脂(C)のGPC法による重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は、
10.0〜100.0の範囲にあることが好ましい。ま
た、ポリエステル樹脂(C)のGPC法で測定したポリ
スチレンの換算分子量10万に相当する位置の相対強度
(I10)と換算分子量1万に相当する位置の相対強度
(I01)の比(「r」)が0.1〜0.9の範囲にあ
ることが好ましい。かかる範囲の分子量分布をもつポリ
エステル樹脂を使用することにより、定着性、耐オフセ
ット性等の好ましいトナ−特性を得ることができる。
【0043】さらに、変性ポリエステル樹脂(C)の溶
融粘度が1×104Pa・sとなる温度(以下「T4」
と表記する。)は、好ましくは、80℃から200℃の
範囲、より好ましくは、90℃から160℃の範囲であ
ることが望ましい。また、示差熱測定(以下「DSC」
と略記する。)によるガラス転移温度(以下「Tg」と
略記する。)は、50℃から100℃の範囲、より好ま
しくは、60℃から80℃の範囲であることが望まし
い。
融粘度が1×104Pa・sとなる温度(以下「T4」
と表記する。)は、好ましくは、80℃から200℃の
範囲、より好ましくは、90℃から160℃の範囲であ
ることが望ましい。また、示差熱測定(以下「DSC」
と略記する。)によるガラス転移温度(以下「Tg」と
略記する。)は、50℃から100℃の範囲、より好ま
しくは、60℃から80℃の範囲であることが望まし
い。
【0044】次に、本発明に係る電子写真用球形トナ−
について説明する。本発明に係る電子写真用トナ−は、
上記の変性ポリエステル樹脂(C)を必須の成分として
含有するものであり、通常以下に例示する他の成分をも
配合して調製される。
について説明する。本発明に係る電子写真用トナ−は、
上記の変性ポリエステル樹脂(C)を必須の成分として
含有するものであり、通常以下に例示する他の成分をも
配合して調製される。
【0045】使用される他の成分としては、着色剤、帯
電制御剤、ワックス、流動調整剤等が挙げられる。
電制御剤、ワックス、流動調整剤等が挙げられる。
【0046】着色剤として使用できる代表的なものを挙
げると、黒色トナ−の場合サ−マルブラック法、アセチ
レンブラック法、チャンネルブラック法、ファ−ネスブ
ラック法、ランプブラック法等により製造される各種の
カ−ボンブラックや、カラ−トナ−の場合フタロシアニ
ンブル−、アニリンブル−、カルコオイルブル−、ウル
トラマリンブル−、メチレンブル−クロライド、マラカ
イトグリ−ンオクサレ−ト、クロムイエロ−、キノリン
イエロ−、デュポンオイルレッド、ロ−ズベンガル等の
顔料やニグロシン系またはロ−ダミン系染料などがあ
り、これらは、それぞれ単独で使用できるし、2種以上
を併用してもよい。
げると、黒色トナ−の場合サ−マルブラック法、アセチ
レンブラック法、チャンネルブラック法、ファ−ネスブ
ラック法、ランプブラック法等により製造される各種の
カ−ボンブラックや、カラ−トナ−の場合フタロシアニ
ンブル−、アニリンブル−、カルコオイルブル−、ウル
トラマリンブル−、メチレンブル−クロライド、マラカ
イトグリ−ンオクサレ−ト、クロムイエロ−、キノリン
イエロ−、デュポンオイルレッド、ロ−ズベンガル等の
顔料やニグロシン系またはロ−ダミン系染料などがあ
り、これらは、それぞれ単独で使用できるし、2種以上
を併用してもよい。
【0047】帯電制御剤は低分子化合物から高分子化合
物まで種々の物質が使用できるが、代表的なものを挙げ
ると、ニグロシン染料、4級アンモニウム化合物、アミ
ノ基を有するモノマ−を単独重合あるいは共重合してな
る高分子化合物や、有機金属錯体、キレ−ト化合物等が
ある。
物まで種々の物質が使用できるが、代表的なものを挙げ
ると、ニグロシン染料、4級アンモニウム化合物、アミ
ノ基を有するモノマ−を単独重合あるいは共重合してな
る高分子化合物や、有機金属錯体、キレ−ト化合物等が
ある。
【0048】ワックスは複写機あるいはプリンタ−等の
定着ロ−ルにトナ−がオフセットすることを防止し、か
つ低温定着が可能となるよう添加されるが、その代表的
なものを挙げると、天然ワックス、各種のポリオレフィ
ン類等がある。
定着ロ−ルにトナ−がオフセットすることを防止し、か
つ低温定着が可能となるよう添加されるが、その代表的
なものを挙げると、天然ワックス、各種のポリオレフィ
ン類等がある。
【0049】流動調整剤はトナ−の流動性を向上させる
ために添加されるが、フッ化ビニリデン微粉末、ポリテ
トラフルオロエチレン微粉末、湿式法若しくは乾式法の
シリカ微粉末等を使用することができる。
ために添加されるが、フッ化ビニリデン微粉末、ポリテ
トラフルオロエチレン微粉末、湿式法若しくは乾式法の
シリカ微粉末等を使用することができる。
【0050】ただし、上記の着色剤以外の帯電制御剤、
ワックス、および流動調整剤は必ずしも必須の成分とい
うわけではなく、それらのうち一部の使用を欠如するこ
ともできるし、さらに別の成分を加えることもできる。
ワックス、および流動調整剤は必ずしも必須の成分とい
うわけではなく、それらのうち一部の使用を欠如するこ
ともできるし、さらに別の成分を加えることもできる。
【0051】本発明に係る電子写真用球形トナ−は、公
知慣用の方法により調製され、特定の方法に限定されな
いものであるが、製造の容易性等を考慮すると、以下に
説明する無溶剤の造粒方法(前記した「無溶剤法」)に
よるのが好適である。すなわち、(1)まず変性ポリエ
ステル樹脂(C)と顔料とその他必要な添加剤、例えば
帯電制御剤、離型剤などを粉砕法トナーの製造の場合と
同様にして、加圧ニーダー、加熱3本ロール、2軸押し
出し混練機などを用いて熔融混練し、着色樹脂溶融体を
製造する。(2)次にこの着色樹脂溶融体と、変性ポリ
エステル樹脂(C)の極性基を中和する物質を含むとと
もに、加熱し必要に応じてさらに加圧することにより当
該変性ポリエステル樹脂(C)の軟化点以上の温度に加
熱した水性媒体とを混合し、(3)この混合物の温度を
当該変性ポリエステル樹脂(C)の溶融状態を維持しな
がら、前記着色樹脂熔融体を水性媒体中に機械的手段に
より微分散させ、(4)その後直ちに急速冷却すること
により着色樹脂微粒子の水分散液を製造し、(5)該分
散液から該着色樹脂微粒子を分離し、(6)分離された
着色樹脂微粒子を乾燥し、その後従来の粉砕法トナ−と
同様に、この着色樹脂微粒子を分級し、疎水性シリカな
どの外添剤を添加してトナ−とするものである。
知慣用の方法により調製され、特定の方法に限定されな
いものであるが、製造の容易性等を考慮すると、以下に
説明する無溶剤の造粒方法(前記した「無溶剤法」)に
よるのが好適である。すなわち、(1)まず変性ポリエ
ステル樹脂(C)と顔料とその他必要な添加剤、例えば
帯電制御剤、離型剤などを粉砕法トナーの製造の場合と
同様にして、加圧ニーダー、加熱3本ロール、2軸押し
出し混練機などを用いて熔融混練し、着色樹脂溶融体を
製造する。(2)次にこの着色樹脂溶融体と、変性ポリ
エステル樹脂(C)の極性基を中和する物質を含むとと
もに、加熱し必要に応じてさらに加圧することにより当
該変性ポリエステル樹脂(C)の軟化点以上の温度に加
熱した水性媒体とを混合し、(3)この混合物の温度を
当該変性ポリエステル樹脂(C)の溶融状態を維持しな
がら、前記着色樹脂熔融体を水性媒体中に機械的手段に
より微分散させ、(4)その後直ちに急速冷却すること
により着色樹脂微粒子の水分散液を製造し、(5)該分
散液から該着色樹脂微粒子を分離し、(6)分離された
着色樹脂微粒子を乾燥し、その後従来の粉砕法トナ−と
同様に、この着色樹脂微粒子を分級し、疎水性シリカな
どの外添剤を添加してトナ−とするものである。
【0052】前記ポリエステル樹脂の極性基の中和剤と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウムなどのアルカリ化合物、それらの炭酸塩、それら
の酢酸塩などおよびアンモニア水、メチルアミン、ジメ
チルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミンなどのアルキルアミン類、
ジエタノ−ルアミンなどのアルカノ−ルアミン類などを
使用することができる。
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウムなどのアルカリ化合物、それらの炭酸塩、それら
の酢酸塩などおよびアンモニア水、メチルアミン、ジメ
チルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミンなどのアルキルアミン類、
ジエタノ−ルアミンなどのアルカノ−ルアミン類などを
使用することができる。
【0053】これらの中でも、上記の乾燥工程で大部分
が除去され、トナ−としての特性に影響を与えない点
で、アンモニア水を用いるのが好ましい。前記機械的手
段により微分散させるための装置としては、マントンゴ
−リン高圧ホモジナイザ(ゴ−リン社)、連続式超音波
ホモジナイザ−(日本精機株式会社)、ナノマイザ−
(ナノマイザ−社)、マイクロフルイダイザ−(みずほ
工業株式会社)、ハレル型ホモジナイザ−、スラッシャ
(三井鉱山株式会社)、キャビトロン(株式会社ユ−ロ
テック)などが挙げられる。
が除去され、トナ−としての特性に影響を与えない点
で、アンモニア水を用いるのが好ましい。前記機械的手
段により微分散させるための装置としては、マントンゴ
−リン高圧ホモジナイザ(ゴ−リン社)、連続式超音波
ホモジナイザ−(日本精機株式会社)、ナノマイザ−
(ナノマイザ−社)、マイクロフルイダイザ−(みずほ
工業株式会社)、ハレル型ホモジナイザ−、スラッシャ
(三井鉱山株式会社)、キャビトロン(株式会社ユ−ロ
テック)などが挙げられる。
【0054】上記の無溶剤法で得られた電子写真用球形
トナ−にキャリヤを配合し混合することにより現像剤を
調製することができる。また、本発明の電子写真用球形
トナ−に磁性粉を予め配合しておくことにより、本発明
の電子写真用球形トナ−自体をキャリア−を必要としな
い一成分の現像剤として使用することもできる。
トナ−にキャリヤを配合し混合することにより現像剤を
調製することができる。また、本発明の電子写真用球形
トナ−に磁性粉を予め配合しておくことにより、本発明
の電子写真用球形トナ−自体をキャリア−を必要としな
い一成分の現像剤として使用することもできる。
【0055】本発明の電子写真用球形トナ−は、球形で
あることに特徴を有する。球形であることにより、粉砕
法トナ−と比較しキャリヤ汚染を起こしにくく、かつ極
めて耐久性が良く、流動性が良いという効果が発揮され
る。
あることに特徴を有する。球形であることにより、粉砕
法トナ−と比較しキャリヤ汚染を起こしにくく、かつ極
めて耐久性が良く、流動性が良いという効果が発揮され
る。
【0056】本発明にいう「球形」は、真球状はもちろ
ん、楕円状、繭状等を含む広い概念であるが形状中に鋭
利な尖点部分を含まないものをいう。また本発明の電子
写真用トナ−の粒子径は、体積平均粒子径で通常2〜2
0μmであるが、画像の解像力の点で3〜13μmが好
ましく、より好ましくは3〜8μmである。本発明にお
けるトナ−の平均粒子径とは、粒度分布測定機であるコ
−ルターマルチサイザ−2(ベックマン・コ−ルタ−社
製)で測定した50%体積平均粒子径の値をいう。
ん、楕円状、繭状等を含む広い概念であるが形状中に鋭
利な尖点部分を含まないものをいう。また本発明の電子
写真用トナ−の粒子径は、体積平均粒子径で通常2〜2
0μmであるが、画像の解像力の点で3〜13μmが好
ましく、より好ましくは3〜8μmである。本発明にお
けるトナ−の平均粒子径とは、粒度分布測定機であるコ
−ルターマルチサイザ−2(ベックマン・コ−ルタ−社
製)で測定した50%体積平均粒子径の値をいう。
【0057】また本発明の電子写真用球形トナ−の粒度
分布は、コ−ルタ−マルチサイザ−2を用いた体積粒子
径の分布測定において、1.36以下であり、1.34
以下が好ましく、より好ましくは1.32以下である。
本発明におけるトナ−の粒度分布とは、コ−ルタ−マル
チサイザ−2を用いた体積粒子径の分布測定において、
その84%径と16%径の比の平方根で表される値「√
(D84/D16)」をいい、この数値が大きいほど粒
度分布の広がりが大きく、小さいほど粒度分布の広がり
は小さいことを示す。この数値が1.36以下であるこ
とは、トナ−として実用上問題のない程度に粒度分布が
狭いことを表す。本発明のトナ−は、上記の粒度分布の
数値から分布がシャ−プであり、分級工程を必要としな
いものである。
分布は、コ−ルタ−マルチサイザ−2を用いた体積粒子
径の分布測定において、1.36以下であり、1.34
以下が好ましく、より好ましくは1.32以下である。
本発明におけるトナ−の粒度分布とは、コ−ルタ−マル
チサイザ−2を用いた体積粒子径の分布測定において、
その84%径と16%径の比の平方根で表される値「√
(D84/D16)」をいい、この数値が大きいほど粒
度分布の広がりが大きく、小さいほど粒度分布の広がり
は小さいことを示す。この数値が1.36以下であるこ
とは、トナ−として実用上問題のない程度に粒度分布が
狭いことを表す。本発明のトナ−は、上記の粒度分布の
数値から分布がシャ−プであり、分級工程を必要としな
いものである。
【0058】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明の技術的な範囲は以下の実施例に限
定されるものではない。実施例中「部」とあるのは、特
にことわりがない限り重量部をあらわすものとする。
る。ただし、本発明の技術的な範囲は以下の実施例に限
定されるものではない。実施例中「部」とあるのは、特
にことわりがない限り重量部をあらわすものとする。
【0059】合成例1[ポリエステル樹脂(A)の合成
例] 攪拌装置、窒素導入管、温度センサ−、精留塔を備えた
内容量5リットルのフラスコにエチレングリコ−ルの4
54部、ネオペンチルグリコ−ルの763部、テレフタ
ル酸の1,645部およびイソフタル酸の705部を仕
込み、1時間を要して温度を190℃まで上げ、反応系
内が均一に攪拌されていることを確認した後、ジブチル
錫オキサイドの1.5部を投入した。さらに生成する水
を留去しながら同温度から240℃まで6時間を要して
温度を上げ、240℃でさらに3時間脱水縮合反応を継
続し、最終的に酸価が10.0mgKOH/g、水酸基
価が37mgKOH/g、環球法による軟化点が107
℃であるポリエステル樹脂を得た。これをポリエステル
樹脂(A−1)と略記する。
例] 攪拌装置、窒素導入管、温度センサ−、精留塔を備えた
内容量5リットルのフラスコにエチレングリコ−ルの4
54部、ネオペンチルグリコ−ルの763部、テレフタ
ル酸の1,645部およびイソフタル酸の705部を仕
込み、1時間を要して温度を190℃まで上げ、反応系
内が均一に攪拌されていることを確認した後、ジブチル
錫オキサイドの1.5部を投入した。さらに生成する水
を留去しながら同温度から240℃まで6時間を要して
温度を上げ、240℃でさらに3時間脱水縮合反応を継
続し、最終的に酸価が10.0mgKOH/g、水酸基
価が37mgKOH/g、環球法による軟化点が107
℃であるポリエステル樹脂を得た。これをポリエステル
樹脂(A−1)と略記する。
【0060】合成例2[同上] ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物(平均付
加モル数2.2、水酸基価約360mgKOH/g)の
1,951部、トリメチロ−ルプロパンの110部、テ
レフタル酸の1,049部を使用する以外は、合成例1
と全く同様にして酸価が9mgKOH/g、水酸基価が
25mgKOH/g、環球法による軟化点が123℃
で、Mnが3,400で、Mwが34,500であるポ
リエステル樹脂を得た。これをポリエステル樹脂(A−
2)と略記する。
加モル数2.2、水酸基価約360mgKOH/g)の
1,951部、トリメチロ−ルプロパンの110部、テ
レフタル酸の1,049部を使用する以外は、合成例1
と全く同様にして酸価が9mgKOH/g、水酸基価が
25mgKOH/g、環球法による軟化点が123℃
で、Mnが3,400で、Mwが34,500であるポ
リエステル樹脂を得た。これをポリエステル樹脂(A−
2)と略記する。
【0061】合成例3[粉砕法トナ−の調製に供せられ
る比較対照用のポリエステル樹脂の合成例] エチレングリコ−ルの386部、ネオペンチルグリコ−
ルの650部、「エピクロン850」(大日本インキ化
学工業株式会社製のビスフェノ−ルAジグリシジルエ−
テルタイプのエポキシ樹脂の製品名、エポキシ当量約1
90)の370部、カ−ジュラE(油化シェルエポキシ
社製の分岐脂肪酸グリシジルエステルの商品名)、およ
びテレフタル酸の1,822部、イソフタル酸の455
部を使用する以外は合成例1と全く同様にして、酸価が
10mgKOH/g、水酸基価が31mgKOH/g、
高化式フロ−テスタ−による溶融粘度の定速昇温測定に
おいて、樹脂の粘度が104Pa・sとなる温度(T
4)が141℃で、GPCによる数平均分子量(Mn)
が3,200、かつ重量平均分子量(Mw)が140,
000(すなわち、Mw/Mn=43.8)、かつDS
Cによるガラス転移温度(Tg)が63℃のポリエステ
ル樹脂を得た。これを比較対照用のポリエステル樹脂
(A´)と略記する。
る比較対照用のポリエステル樹脂の合成例] エチレングリコ−ルの386部、ネオペンチルグリコ−
ルの650部、「エピクロン850」(大日本インキ化
学工業株式会社製のビスフェノ−ルAジグリシジルエ−
テルタイプのエポキシ樹脂の製品名、エポキシ当量約1
90)の370部、カ−ジュラE(油化シェルエポキシ
社製の分岐脂肪酸グリシジルエステルの商品名)、およ
びテレフタル酸の1,822部、イソフタル酸の455
部を使用する以外は合成例1と全く同様にして、酸価が
10mgKOH/g、水酸基価が31mgKOH/g、
高化式フロ−テスタ−による溶融粘度の定速昇温測定に
おいて、樹脂の粘度が104Pa・sとなる温度(T
4)が141℃で、GPCによる数平均分子量(Mn)
が3,200、かつ重量平均分子量(Mw)が140,
000(すなわち、Mw/Mn=43.8)、かつDS
Cによるガラス転移温度(Tg)が63℃のポリエステ
ル樹脂を得た。これを比較対照用のポリエステル樹脂
(A´)と略記する。
【0062】実施例1 温度計、攪拌機、窒素導入管、および精留塔を備えた内
容積が5リットルのフラスコに、ポリエステル樹脂(A
−1)の3,000部を仕込み、攪拌が可能になるよう
に昇温し、温度を230℃に保った。ついで「エピクロ
ン850」(同前)の120部を加えて均一に攪拌混合
し、1時間を要して温度を200℃に昇温し、さらに同
温度で30分間反応させた。その結果、高化式フロ−テ
スタ−による溶融粘度が104Pa・sとなる温度(以
下「T4」と略記する。)が143℃、Mnが3,20
0、Mwが220,000(すなわち、Mw/Mn=6
8.8)、GPC法で測定したポリスチレンの換算分子
量10万に相当する位置の相対強度(I10)と換算分
子量1万に相当する位置の相対強度(I01)の比rが
0.7、かつTgが62℃の変性ポリエステル樹脂を得
た。これを変性ポリエステル樹脂(C−1)と略記す
る。
容積が5リットルのフラスコに、ポリエステル樹脂(A
−1)の3,000部を仕込み、攪拌が可能になるよう
に昇温し、温度を230℃に保った。ついで「エピクロ
ン850」(同前)の120部を加えて均一に攪拌混合
し、1時間を要して温度を200℃に昇温し、さらに同
温度で30分間反応させた。その結果、高化式フロ−テ
スタ−による溶融粘度が104Pa・sとなる温度(以
下「T4」と略記する。)が143℃、Mnが3,20
0、Mwが220,000(すなわち、Mw/Mn=6
8.8)、GPC法で測定したポリスチレンの換算分子
量10万に相当する位置の相対強度(I10)と換算分
子量1万に相当する位置の相対強度(I01)の比rが
0.7、かつTgが62℃の変性ポリエステル樹脂を得
た。これを変性ポリエステル樹脂(C−1)と略記す
る。
【0063】この変性ポリエステル樹脂(C−1)の9
0部とカーボンブラック(エルフテックス8:キャボッ
ト社製)の10部とを2軸連続混練機を用い混練した
後、該混練物を180℃に加熱して着色樹脂熔融体と
し、キャビトロンCD1010に毎分100gの速度で
移送した。別途準備した水性媒体タンクには試薬アンモ
ニア水をイオン交換水で希釈した0.37重量%濃度の
希アンモニア水を入れ、熱交換器で150℃に加熱しな
がら毎分0.1リットルの速度で、上記着色樹脂熔融体
と同時にキャビトロンに移送した(中和率160%)。
回転子の回転速度が7500rpm、圧力が5Kg/c
m2の運転条件で製造した温度135℃のスラリ−を1
0秒間で温度35℃まで冷却して出口から取り出した。
0部とカーボンブラック(エルフテックス8:キャボッ
ト社製)の10部とを2軸連続混練機を用い混練した
後、該混練物を180℃に加熱して着色樹脂熔融体と
し、キャビトロンCD1010に毎分100gの速度で
移送した。別途準備した水性媒体タンクには試薬アンモ
ニア水をイオン交換水で希釈した0.37重量%濃度の
希アンモニア水を入れ、熱交換器で150℃に加熱しな
がら毎分0.1リットルの速度で、上記着色樹脂熔融体
と同時にキャビトロンに移送した(中和率160%)。
回転子の回転速度が7500rpm、圧力が5Kg/c
m2の運転条件で製造した温度135℃のスラリ−を1
0秒間で温度35℃まで冷却して出口から取り出した。
【0064】このスラリ−中のトナ−粒子は球形であ
り、分散液の濃度は固形分が50%であった。コ−ルタ
−マルチサイザ−2による測定により、トナ−粒子の平
均粒子径は5.8ミクロンであり、その粒度分布は1.
32であった。このトナ−原体粒子は、トナ−として実
用的に使用するための粒度調整を必要としないものであ
った。トナ−原体粒子を濾別した後に水洗を行い、乾燥
して粉体のトナ−原体を得た。このトナ−原体粒子に、
0.2%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−97
2)をドライブレンドして平均粒径5.8ミクロンの球
形の黒色トナーを得た。この黒色トナ−を「トナ−1」
と略記する。
り、分散液の濃度は固形分が50%であった。コ−ルタ
−マルチサイザ−2による測定により、トナ−粒子の平
均粒子径は5.8ミクロンであり、その粒度分布は1.
32であった。このトナ−原体粒子は、トナ−として実
用的に使用するための粒度調整を必要としないものであ
った。トナ−原体粒子を濾別した後に水洗を行い、乾燥
して粉体のトナ−原体を得た。このトナ−原体粒子に、
0.2%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−97
2)をドライブレンドして平均粒径5.8ミクロンの球
形の黒色トナーを得た。この黒色トナ−を「トナ−1」
と略記する。
【0065】実施例2 ポリエステル樹脂(A−1)の3,000部に替えてポ
リエステル樹脂(A−2)の3,000部を使用し、
「エピクロン850」に替えて1,6−ヘキサンジオ−
ルジグリシジルエ−テル(エポキシ当量約230)の6
0部を使用した以外は実施例1と全く同様にして、T4
が135℃、Mnが3,500、Mwが128,000
(すなわち、Mw/Mn=36.6)、GPC法で測定
したポリスチレンの換算分子量10万に相当する位置の
相対強度(I10)と換算分子量1万に相当する位置の
相対強度(I01)の比rが0.4で、Tgが55℃の
ポリエステル樹脂を得た。これを変性ポリエステル樹脂
(C−2)と略記する。
リエステル樹脂(A−2)の3,000部を使用し、
「エピクロン850」に替えて1,6−ヘキサンジオ−
ルジグリシジルエ−テル(エポキシ当量約230)の6
0部を使用した以外は実施例1と全く同様にして、T4
が135℃、Mnが3,500、Mwが128,000
(すなわち、Mw/Mn=36.6)、GPC法で測定
したポリスチレンの換算分子量10万に相当する位置の
相対強度(I10)と換算分子量1万に相当する位置の
相対強度(I01)の比rが0.4で、Tgが55℃の
ポリエステル樹脂を得た。これを変性ポリエステル樹脂
(C−2)と略記する。
【0066】この変性ポリエステル樹脂(C−2)を使
用し、実施例1と同様にして、トナ−粒子の平均粒子径
が6.5ミクロンで、粒度分布が1.31である黒色球
形トナ−粒子原体を得た。この黒色球形トナ−粒子原体
を使用し、実施例1と全く同様の操作により、平均粒子
径が6.5ミクロンの黒色球形トナ−を得た。これを
「トナ−2」と略記する。
用し、実施例1と同様にして、トナ−粒子の平均粒子径
が6.5ミクロンで、粒度分布が1.31である黒色球
形トナ−粒子原体を得た。この黒色球形トナ−粒子原体
を使用し、実施例1と全く同様の操作により、平均粒子
径が6.5ミクロンの黒色球形トナ−を得た。これを
「トナ−2」と略記する。
【0067】比較例1 比較対照用のポリエステル樹脂A´の900部とエルフ
テックス8(米国キャボット社製のカ−ボンブラックの
商品名)100部を2軸連続混練機を用いて着色樹脂混
練物とし、冷却後粗粉砕しさらにジェットミルで微粉砕
し、風力分級機で平均粒径が約7ミクロンのトナ−粒子
となるよう調製した。この粉砕法トナー粒子に、0.2
%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−972)を
ドライブレンドして平均粒径が7.2ミクロンの黒色粉
砕トナーを得た。これを「比較トナ−1」と略記する。
テックス8(米国キャボット社製のカ−ボンブラックの
商品名)100部を2軸連続混練機を用いて着色樹脂混
練物とし、冷却後粗粉砕しさらにジェットミルで微粉砕
し、風力分級機で平均粒径が約7ミクロンのトナ−粒子
となるよう調製した。この粉砕法トナー粒子に、0.2
%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−972)を
ドライブレンドして平均粒径が7.2ミクロンの黒色粉
砕トナーを得た。これを「比較トナ−1」と略記する。
【0068】比較例2(変性しないポリエステル樹脂を
用いた転相乳化法による比較対照用トナ−の製造例) 温度計、攪拌機、窒素導入管、およびコンデンサ−を備
えた内容積が5リットルのフラスコに、ポリエステル樹
脂(A−2)の3,000部、メチルエチルケトン
(「MEK」と略記する。)の1,000部を仕込み、
50℃の条件下で撹拌し、ポリエステル樹脂(A−2)
を溶解した。ついで、温度を20℃まで下げ、25%ア
ンモニア水の58.2部を加え中和反応させた。この中
和後の樹脂溶液の1,000部にエルフテックス8(同
前)の78部を加えボ−ルミルで24時間混練した。混
練中に揮発したMEKを補充した後、この混練物の50
0部を内容積1リットルのフラスコに仕込み、タ−ビン
翼で800回転/分で撹拌しながらイオン交換水の35
0部を1時間を要して滴下した。ついで、内容物を約4
0℃に保ちながら減圧蒸留によりMEKを留去し、粒子
を濾別・乾燥した。この粒子は球形であり、コ−ルタ−
マルチサイザ−2による測定による平均粒子径は8.8
ミクロンであり、その粒度分布は1.41であった。こ
の粒子は、トナ−として実用に供するために分級を必要
とした。分級後の粒子に、0.2%の疎水性シリカ(日
本アエロジル社製R−972)をドライブレンドして平
均粒径8.2ミクロンの球形の黒色トナ−を得た。この
黒色トナ−を「比較トナ−2」と略記する。
用いた転相乳化法による比較対照用トナ−の製造例) 温度計、攪拌機、窒素導入管、およびコンデンサ−を備
えた内容積が5リットルのフラスコに、ポリエステル樹
脂(A−2)の3,000部、メチルエチルケトン
(「MEK」と略記する。)の1,000部を仕込み、
50℃の条件下で撹拌し、ポリエステル樹脂(A−2)
を溶解した。ついで、温度を20℃まで下げ、25%ア
ンモニア水の58.2部を加え中和反応させた。この中
和後の樹脂溶液の1,000部にエルフテックス8(同
前)の78部を加えボ−ルミルで24時間混練した。混
練中に揮発したMEKを補充した後、この混練物の50
0部を内容積1リットルのフラスコに仕込み、タ−ビン
翼で800回転/分で撹拌しながらイオン交換水の35
0部を1時間を要して滴下した。ついで、内容物を約4
0℃に保ちながら減圧蒸留によりMEKを留去し、粒子
を濾別・乾燥した。この粒子は球形であり、コ−ルタ−
マルチサイザ−2による測定による平均粒子径は8.8
ミクロンであり、その粒度分布は1.41であった。こ
の粒子は、トナ−として実用に供するために分級を必要
とした。分級後の粒子に、0.2%の疎水性シリカ(日
本アエロジル社製R−972)をドライブレンドして平
均粒径8.2ミクロンの球形の黒色トナ−を得た。この
黒色トナ−を「比較トナ−2」と略記する。
【0069】なお、GPC法によるMn(数平均分子
量)、Mw(重量平均分子量)の測定は、Shodex
GPC SYSTEM−21(昭和電工(株)製)を使
用して行なった。
量)、Mw(重量平均分子量)の測定は、Shodex
GPC SYSTEM−21(昭和電工(株)製)を使
用して行なった。
【0070】また、高化式フロ−テスタ−(島津製作所
(株)製、CFT−500)の測定条件は、昇温速度6
℃/分、荷重10Kg、ダイス1mmφ×1mmであ
る。示差熱測定はDSC法により昇温速度10℃/分で
行なった。
(株)製、CFT−500)の測定条件は、昇温速度6
℃/分、荷重10Kg、ダイス1mmφ×1mmであ
る。示差熱測定はDSC法により昇温速度10℃/分で
行なった。
【0071】実施例1、2および比較例1、2で調製し
たトナ−を使用し、トナ−濃度が10重量%となるよう
に酸化鉄粉(平均粒子径100ミクロン)と混合し、電
子写真用現像剤を得た。この現像剤を用いて、定着/オ
フセット、定着強度および画像の評価を行った。具体的
には、実際の複写機の定着ロ−ルを用いて定着下限温度
(「Tl」と略記する。)、非オフセット上限温度
(「Tu」と略記する。)、および画像の目視評価なら
びに低温定着性の評価をおこなった。その結果を表に示
した。
たトナ−を使用し、トナ−濃度が10重量%となるよう
に酸化鉄粉(平均粒子径100ミクロン)と混合し、電
子写真用現像剤を得た。この現像剤を用いて、定着/オ
フセット、定着強度および画像の評価を行った。具体的
には、実際の複写機の定着ロ−ルを用いて定着下限温度
(「Tl」と略記する。)、非オフセット上限温度
(「Tu」と略記する。)、および画像の目視評価なら
びに低温定着性の評価をおこなった。その結果を表に示
した。
【0072】定着/オフセットの評価は、予めA4サイ
ズの普通紙に未定着の黒ベタの帯状画像(幅2cm)を
各測定の定着温度に対応した枚数分作製しておき、当該
普通紙を温度が任意に設定できるように改造した複写機
の定着部分を通して熱定着させ、得られた画像を脱脂綿
でこすることによりトナ−が脱脂綿に付着しなくなる温
度で定着下限温度を評価した。また非オフセット上限温
度は、かかる普通紙の定着画像以外の白色部分に、定着
ロ−ルからオフセットしたトナ−が再度付着することに
よる画像の汚染が認められなくなる温度として目視評価
することにより行なった。
ズの普通紙に未定着の黒ベタの帯状画像(幅2cm)を
各測定の定着温度に対応した枚数分作製しておき、当該
普通紙を温度が任意に設定できるように改造した複写機
の定着部分を通して熱定着させ、得られた画像を脱脂綿
でこすることによりトナ−が脱脂綿に付着しなくなる温
度で定着下限温度を評価した。また非オフセット上限温
度は、かかる普通紙の定着画像以外の白色部分に、定着
ロ−ルからオフセットしたトナ−が再度付着することに
よる画像の汚染が認められなくなる温度として目視評価
することにより行なった。
【0073】
【表1】 (注)1)定着強度は、それぞれ120℃および160
℃で黒ベタ画像を定着させた複写物にテ−プを付着さ
せ、剥離したときのテ−プに付着したトナ−の量を10
段階で目視評価した。数字の大きいもの程、付着トナ−
が少なく、定着性が良好であることを表す。 2)画像の品質は、作成した複写画像の画像荒れ、鮮明
性を目視で比較評価した。
℃で黒ベタ画像を定着させた複写物にテ−プを付着さ
せ、剥離したときのテ−プに付着したトナ−の量を10
段階で目視評価した。数字の大きいもの程、付着トナ−
が少なく、定着性が良好であることを表す。 2)画像の品質は、作成した複写画像の画像荒れ、鮮明
性を目視で比較評価した。
【0074】
【発明の効果】本発明に係る電子写真用球形トナ−は、
定着下限温度と非オフセット上限温度の範囲が広く、低
い温度でも高い定着強度が得られるため複写機等の高速
化に適している。また、得られた画像の品質も良好なた
め、極めて実用性の高い優れた性能を有する。さらに、
本発明に係る電子写真用球形トナ−の製造方法は、分級
操作を必要とせずに粒径分布の極めて狭い球形トナ−が
得られるものであり、極めて実用性が高い。
定着下限温度と非オフセット上限温度の範囲が広く、低
い温度でも高い定着強度が得られるため複写機等の高速
化に適している。また、得られた画像の品質も良好なた
め、極めて実用性の高い優れた性能を有する。さらに、
本発明に係る電子写真用球形トナ−の製造方法は、分級
操作を必要とせずに粒径分布の極めて狭い球形トナ−が
得られるものであり、極めて実用性が高い。
フロントページの続き (72)発明者 宇野 誠一 千葉県市原市五井2085−506 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA15 AB03 CA07 CA08 CA18 DA06 DA10 EA06 EA07
Claims (4)
- 【請求項1】ポリエステル樹脂(A)とポリエポキシ化
合物(B)とを反応させて得られる変性ポリエステル樹
脂(C)を結着樹脂とする電子写真用球形トナー。 - 【請求項2】ポリエポキシ化合物(B)が、2〜6官能
のポリエポキシ化合物である請求項1に記載の電子写真
用球形トナー。 - 【請求項3】変性ポリエステル樹脂(C)が、下記
(1)及び/又は(2)の条件を満足することを特徴と
する請求項1又は2記載の電子写真用球形トナー。 (1)ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GP
C)法で測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)の比(Mw/Mn)が10.0〜100.0
の範囲にあること (2)GPC法で測定したポリスチレンの換算分子量1
0万に相当する位置の相対強度(I10)と換算分子量
1万に相当する位置の相対強度(I01)の比(I10
/I01)が0.1〜0.9の範囲にあること - 【請求項4】ポリエステル樹脂(A)とポリエポキシ化
合物(B)とを反応させて得られる変性ポリエステル樹
脂(C)と顔料とを必須成分とする着色樹脂熔融体を、
該樹脂の熔融状態を維持しつつ、高温水中に分散し、冷
却し、次いで乾燥することを特徴とする電子写真用球形
トナーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000147964A JP2001330989A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 電子写真用球形トナ−及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000147964A JP2001330989A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 電子写真用球形トナ−及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001330989A true JP2001330989A (ja) | 2001-11-30 |
Family
ID=18654069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000147964A Pending JP2001330989A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 電子写真用球形トナ−及びその製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001330989A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003052521A1 (fr) * | 2001-12-14 | 2003-06-26 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Resine pour liant de toner et composition de toner |
JP2017161863A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 東邦塗料工業股▲分▼有限公司 | 電子写真用トナーのためのポリエーテル変性ポリエステル樹脂の製造方法及びその樹脂を含む電子写真用トナー |
US20180095373A1 (en) * | 2016-10-05 | 2018-04-05 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Electrostatic-image developing toner, electrostatic image developer, and toner cartridge |
-
2000
- 2000-05-19 JP JP2000147964A patent/JP2001330989A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003052521A1 (fr) * | 2001-12-14 | 2003-06-26 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Resine pour liant de toner et composition de toner |
CN100335977C (zh) * | 2001-12-14 | 2007-09-05 | 三洋化成工业株式会社 | 色粉粘合剂用树脂以及色粉组合物 |
US7585921B2 (en) | 2001-12-14 | 2009-09-08 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Resin for toner binder and toner composition |
JP2017161863A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 東邦塗料工業股▲分▼有限公司 | 電子写真用トナーのためのポリエーテル変性ポリエステル樹脂の製造方法及びその樹脂を含む電子写真用トナー |
US20180095373A1 (en) * | 2016-10-05 | 2018-04-05 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Electrostatic-image developing toner, electrostatic image developer, and toner cartridge |
US10488772B2 (en) * | 2016-10-05 | 2019-11-26 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Electrostatic-image developing toner, electrostatic image developer, and toner cartridge |
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