JP2001328516A - 車両用路面状態識別装置 - Google Patents

車両用路面状態識別装置

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JP2001328516A
JP2001328516A JP2000149562A JP2000149562A JP2001328516A JP 2001328516 A JP2001328516 A JP 2001328516A JP 2000149562 A JP2000149562 A JP 2000149562A JP 2000149562 A JP2000149562 A JP 2000149562A JP 2001328516 A JP2001328516 A JP 2001328516A
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Japan
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hat
road surface
friction coefficient
vehicle
estimated value
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JP2000149562A
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English (en)
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Hikari Nishira
西羅  光
Taketoshi Kawabe
武俊 川邊
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砂地路と圧雪路とを識別する。 【解決手段】 車輪速推定誤差ewと車体速推定誤差ev
とに基づいて、スリップ率0付近のμ-s特性曲線の傾
きに相当する疑似最大摩擦係数の推定値θ-hatを演算す
るとともに、車体速推定誤差evに基づいて転がり抵抗
係数の推定値μ r-hatを演算し、疑似最大摩擦係数推定
値θ-hatと転がり抵抗係数推定値μr-hatとに基づいて
路面状態を識別する。これにより、路面摩擦係数が同程
度の砂地路と圧雪路とを識別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両が走行する路面
の状態を識別する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】Gセンサーによって車輪の上下動を検出
して路面の起伏状態を検出するとともに、圧力センサー
によって車輪からまき上げられる砂利、砂、雪、水など
の物体の接触圧を検出し、それらの検出結果に基づいて
路面の摩擦係数μが同程度の砂地路および湿潤路と砂利
道とを識別する路面状態識別装置が知られている(例え
ば、特開平07−009979号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の車両用路面状態識別装置では、車輪の上下動に
よる路面の起伏状態と車輪からまき上げられる物体の接
触圧とに基づいて路面状態を識別しているので、砂地路
と砂利道とを識別することはできても、路面の起伏と車
輪から巻き上げられる物体の接触圧とが同程度の、砂地
路と圧雪路とを識別することができないという問題があ
る。
【0004】そのため、路面状態識別結果を、例えば、
発進時の制駆動力を制御するトラクション・コントロー
ル・システム(以下、TCSと呼ぶ)や、制動時の制動
力を制御するアンチロック・ブレーキ・システム(以
下、ABSと呼ぶ)に適用し、砂地路と圧雪路とにおい
てそれぞれ最適な制駆動力の制御を行うことができなか
った。
【0005】本発明の目的は砂地路と圧雪路とを識別す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態の構成を示
す図1、および路面状態識別制御を示すフローチャート
図5に対応づけて本発明を説明すると、 (1) 請求項1の発明は、車輪速ωを検出する車輪速
検出手段1(S1)と、車体速vを検出する車体速検出
手段2(S2)と、車輪にかかる制駆動トルクuを検出
する制駆動トルク検出手段5(S3)と、車輪速ωと車
体速vとに基づいて車輪のスリップ率sを演算するスリ
ップ率演算手段5(S4)と、タイヤと路面との間のμ
-s特性と相似な規格関数を予め設定し、この規格関数
を用いてスリップ率sに対する路面摩擦係数推定値μ-h
atを演算する路面摩擦係数演算手段5(S5)と、制駆
動トルクu、路面摩擦係数推定値μ-hatおよび後記車輪
速推定誤差ewの前回の演算値に基づいて車輪速推定値
ω-hatを演算する車輪速推定手段5(S6)と、車輪速
ωと車輪速推定値ω-hatとの車輪速推定誤差ewを演算
する車輪速誤差演算手段5(S6)と、路面摩擦係数推
定値μ-hat、後記車体速推定誤差evの前回の演算値お
よび後記転がり抵抗係数推定値μr-hatの前回の演算値
に基づいて車体速推定値v-hatを演算する車体速推定手
段5(S7)と、車体速vと車体速推定値v-hatとの車
体速推定誤差evを演算する車体速誤差演算手段5(S
7)と、車輪速推定誤差ewと車体速推定誤差evとに基
づいて、スリップ率0付近のμ-s特性曲線の傾きに相
当する疑似最大摩擦係数の推定値θ-hatを演算する疑似
最大摩擦係数推定手段5(S8)と、車体速推定誤差e
vに基づいて転がり抵抗係数の推定値μr-hatを演算する
転がり抵抗係数推定手段5(S9)と、疑似最大摩擦係
数推定値θ-hatと転がり抵抗係数推定値μr-hatとに基
づいて路面状態を識別する路面状態識別手段5(S1
0)とを備え、これにより上記目的を達成する。 (2) 請求項2の車両用路面状態識別装置の疑似最大
摩擦係数推定手段5(S8)は、疑似最大摩擦係数推定
値θ-hatの変化率が、車輪速推定誤差ewと規格関数か
ら求めた路面摩擦係数規格値μ-norの積と、車体速推定
誤差evと路面摩擦係数規格値μ-norの積との和に等し
いとして、疑似最大摩擦係数推定値θ-hatを演算するよ
うにしたものである。 (3) 請求項3の車両用路面状態識別装置の疑似最大
摩擦係数推定手段5(S8)は、疑似最大摩擦係数推定
値θ-hatの演算に、予め想定した複数の路面状態の候補
に対応する疑似最大摩擦係数真値θの近傍へその推定値
θ-hatを収束させるための補正項を加える。 (4) 請求項4の車両用路面状態識別装置の転がり抵
抗係数推定手段5(S9)は、転がり抵抗係数推定値μ
r-hatの演算に、予め想定した複数の路面状態の候補に
対応する転がり抵抗係数真値μrの近傍へその推定値μr
-hatを収束させるための補正項を加える。
【0007】上述した課題を解決するための手段の項で
は、説明を分かりやすくするために一実施の形態の図を
用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定され
るものではない。
【0008】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、疑似
最大摩擦係数推定値θ-hatと転がり抵抗係数推定値μr-
hatを演算し、それらに基づいて路面状態を識別するよ
うにしたので、路面摩擦係数が同程度の砂地路と圧雪路
とを識別することができる。 (2) 請求項2の発明によれば、正確な疑似最大摩擦
係数推定値θ-hatを演算することができる。 (3) 請求項3および4の発明によれば、多少の測定
雑音やモデル化誤差が存在しても、推定値θ-hatとμr-
hatをそれぞれ真値θとμr近傍に収束させることがで
き、信頼性の高い推定値θ-hatとμr-hatが得られ、そ
れらにより砂地路と圧雪路とを正確に識別できる。
【0009】
【発明の実施の形態】まず最初に砂地路と圧雪路との識
別原理を説明する。車輪の運動方程式は次式で表され
る。
【数1】 上式において、ωは車輪速(車輪の回転速度)、Iは車
輪の慣性モーメント、rは車輪の半径、Wは輪荷重、u
は制駆動トルク、μは路面摩擦係数である。また、δは
車輪の粘性抵抗や転がり抵抗などを含む非モデル化要素
をまとめた項である。
【0010】路面摩擦係数μはタイヤと路面との間のス
リップ率sに依存して変化する。スリップ率sに対する
路面摩擦係数μの特性(以下、μ-s特性と呼ぶ)は、
図1に示すように路面状態によって変化するが、おおよ
そ相似な形状を示す。したがって、図1に示すタイヤと
路面との間の実際のμ-s特性を模擬して図2および図
3に示すような関数(以下、規格関数と呼ぶ)を予め設
定し、この規格関数を用いてスリップ率sに対する路面
摩擦係数
【外1】 (以下、路面摩擦係数規格値と呼び、μ-norと表す)を
演算し、さらに規格関数を実際のμ-s特性に近似させ
るための疑似最大摩擦係数θを用いて路面摩擦係数規格
値μ-norを補正すれば、μ-s特性のスリップ率sに対
する路面摩擦係数
【外2】 (以下、路面摩擦係数推定値と呼び、μ-hatと表す)を
求めることができる。つまり、
【数2】
【0011】ここで、疑似最大摩擦係数θとは、規格関
数と組み合わせることで実際の路面摩擦係数を再現する
ためのパラメーターであり、μ-s特性のスリップ率0
付近の特性曲線の規格化された傾きに相当する量であ
る。
【0012】図2はスリップ率sに対する路面摩擦係数
μのμ-s特性に相似な規格関数を折れ線を用いて設定
した例を示し、図3はμ-s特性に相似な規格関数をマ
ジックフォーミュラを用いて設定した例を示す。
【0013】疑似最大摩擦係数θはスリップ率sが0近
辺のμ-s特性曲線の傾きを表しており、路面状態を特
徴づけるパラメーターと考えることができる。そこで、
疑似最大摩擦係数θとして、走行が予想されるいくつか
の典型的な路面状態に対応する値のうちの一つをとれ
ば、路面摩擦係数μは精度よく近似できると仮定する。
すなわち、
【数3】 と表されるものと考える。上式において、{θ1,θ
2,・・,θn}は事前に想定した路面状態に対応する
疑似最大摩擦係数の値である。μδはモデル化誤差の項
であり、適切な規格関数を選択することにより充分に小
さくできると仮定する。
【0014】一方、車体の運動方程式は次式で表され
る。
【数4】 ただし、Mは車両の質量、vは車体速、gは重力加速
度、μrは転がり抵抗係数である。車両にはこの他にも
空気抵抗や登坂抵抗が作用するが、それらを考慮する必
要がある場面については別途補正項を加えることなどに
より補正するものとし、ここでは平坦路を約60km/h以
下の中低速で走行することを想定する。転がり抵抗係数
μrも走行が予想されるいくつかの典型的な路面状態に
対応する値の内の一つを取るものと仮定する。すなわ
ち、
【数5】
【0015】ここで、数式3および数式5より路面状態
は二つのパラメーターθとμrで特徴づけられると考え
ることができる。典型的ないくつかの路面状態に対して
θとμrを二次元平面上にプロットすると、例えば図4
に示すような分布図を描くことができる。
【0016】この明細書では、種々の路面状態を次のよ
うに定義する。”砂地路”は砂の多い路、あるいは砂ば
かりの路であり、”湿潤路”は湿り潤った路、あるいは
湿気を帯びた路である。また、”圧雪路”は圧力によっ
て降雪が潰された状態の路であり、”砂利道”は小石の
多い路、あるいは小石に砂が混じった路である。
【0017】図4に示すように、砂地路、砂利道および
圧雪路は路面摩擦係数μ、すなわち疑似最大摩擦係数θ
がほとんど同じ値をとる場合があり、疑似最大摩擦係数
θだけでこれらの路面状態を識別することは困難であ
る。しかし、これらの路面状態の転がり抵抗係数μr
注目してみると、路面状態によって転がり抵抗係数μr
の分布に差異が認められる。したがって、従来は困難で
あった砂地路と圧雪路との識別が可能である。
【0018】砂地路と圧雪路を識別するために必要なパ
ラメーター、すなわち疑似最大摩擦係数θと転がり抵抗
係数μrの推定方法を説明する。θとμrは、上述した数
式1〜5をもとに次の演算を行うことによって演算でき
る。
【数6】
【数7】
【数8】
【数9】
【数10】
【数11】 ここで、
【数12】 数式6〜11において、
【外3】 はそれぞれ車輪側ωと車体速vの推定値(以下、それぞ
れω-hat、v-hatと表す)、
【外4】 はそれぞれ疑似最大摩擦係数と転がり抵抗係数の推定値
(以下、それぞれθ-hat、μr-hatと表す)、h1〜h4
およびc1,c2は設計者が適宜決定する正の定数であ
る。
【0019】これらの疑似最大摩擦係数推定値θ-hatと
転がり抵抗係数推定値μr-hatが時間の経過とともにそ
れらの真値であるθとμrに収束することは、次のよう
に証明することができる。数式1および数式3から数式
6を減算すると次式が得られる。
【数13】 ただし、δ1=(1/I)δである。一方、数式4と数
式9により次式が得られる。
【数14】 ただし、δ2=(W/M)μδである。誤差eω,ev
【外5】 の収束性を証明するために、次式に示す正の値をとる関
数Vを定義し、
【数15】 θとμrを定数と仮定したとき、関数Vの時間変化dV/d
tは次式で表される。
【数16】 上式に数式13と数式14を代入すると、次式が得られ
る。
【数17】 ここで、数式8および数式11のように疑似最大摩擦係
数の推定値θ-hatと転がり抵抗係数の推定値μr-hatを
変化させれば、数式17の右辺の第3項と第4項は0と
なり、さらにh2,h4を十分大きくとり、h2>δ1、h
4>δ2とすることができれば、Vの時間変化dV/dtは次
式で表される。
【数18】
【0020】数式18から明らかなように、関数Vは単
調減少して0に収束する。すなわちeω,ev
【外6】 も0に収束するので、疑似最大摩擦係数推定値θ-hatと
転がり抵抗係数推定値μ r-hatはともに真値であるθと
μrに収束する。
【0021】ところで、上述した数式4に示す車体の運
動方程式には転がり抵抗係数μrを含めたのに対し、数
式1に示す車輪の運動方程式には転がり抵抗係数μr
含めていない。この理由は、一つには車両の加減速時に
は、数式1の右辺の制駆動トルクuと摩擦トルクrμW
がモデル化誤差γに含めた転がり抵抗や粘性抵抗に比べ
て十分に大きくなるので、推定に支障を生じないことに
ある。一方、一定走行においてはγの効果は無視できな
くなるため推定精度が悪化するが、一定走行ではδの影
響以上にスリップ率が小さくなることによって数式3の
誤差が大きくなるため、転がり抵抗をモデルの中で考慮
しても推定が困難になることには変わりがない。さら
に、もし転がり抵抗係数をモデルの中に含めた場合、数
式1は、
【数19】 となり、上記と同じ手順でパラメーターの理論的収束性
を保証する転がり抵抗係数推定式を構成すると、次式が
得られる。
【数20】 数式11と比べてeωを含む項が加わっているが、一定
走行時には車輪速推定は不正確となるため、転がり抵抗
係数の推定にもその影響が直接及ぶことになる。一方、
数式11においては、eωの項が含まれないため、直接
的な影響はなくなる。
【0022】実際には、ewの影響は疑似最大摩擦係数
推定値θ-hatを通して数式11にも間接的に現れるが、
疑似最大摩擦係数推定値θ-hatの演算に後述する補正項
を加えることによって、モデル化誤差の影響を受けにく
くすることができる。
【0023】このように、路面摩擦係数が同程度の路面
についても路面状態の識別が可能になるので、それぞれ
の路面状態に特化したさらにきめ細かい車両制御システ
ムを構築することが可能になる。すなわち、圧雪路、砂
地路、砂利道などの路面に対して、一律に低μ路用の制
御を施すと、実際の路面状態によっては期待したような
発進性能や制動性能が得られないことがあるのに対し、
この実施の形態の識別結果をもとに制御ロジックを切り
換えることによって、それぞれの路面状態に対して最適
な制御性能を達成することができるようになる。
【0024】図5は一実施の形態の構成を示す図であ
る。車輪速センサー1は車輪のホイールに取り付けら
れ、ホイールの回転速度すなわち車輪速ωを検出する。
この車輪速センサー1にはパルス発生器を用いることが
でき、パルス信号の周期により車輪速ωを検出する。車
体速センサー2は、従動輪の非制動時の車輪速を検出し
て車体速vとするか、あるいは光学式対地車速計やドッ
プラーレーダーを用いて車体速vを検出する。歪みゲー
ジ3は車両のドライブシャフトまたはプロペラシャフト
などに取り付けられ、駆動輪にかかるエンジンからの駆
動トルクを検出する。なお、歪みゲージの変わりに、パ
ワートレインのコントロールユニットからエンジン回転
速度、スロットル開度、変速機シフト位置などの情報を
取り込んで駆動トルクを推定するようにしてもよい。ブ
レーキ液圧センサー4は制動装置(不図示)のブレーキ
シリンダーに取り付けられ、ブレーキ液圧Pbを検出す
る。
【0025】計算機ユニット5はマイクロコンピュータ
ーとメモリやA/Dコンバーターなどの周辺部品から構
成され、後述する路面状態識別プログラムを実行して路
面状態を識別する。ABSコントロールユニット6はマ
イクロコンピューターとメモリやA/Dコンバーターな
どの周辺部品から構成され、各車輪の回転速度と推定さ
れた路面状態をもとに最適な制動トルクを出力する制御
信号をソレノイドバルブアクチュエーター8へ送る。T
CSコントロールユニット7はマイクロコンピューター
とメモリやA/Dコンバーターなどの周辺部品から構成
され、各車輪の回転速度と推定された路面状態とに基づ
いてタイヤがスリップを起こさないような駆動トルクお
よび制動トルクを出力する制御信号をソレノイドバルブ
アクチュエーター8とスロットルバルブアクチュエータ
ー9へ送る。ソレノイドバルブアクチュエーター8はA
BSコントロールユニット6またはTCSコントロール
ユニット7から送られる制御信号にしたがってホイール
シリンダーの圧力を制御し、車輪のロックを防止する。
スロットルバルブアクチュエーター9はTCSコントロ
ールユニット7から送られる制御信号にしたがってスロ
ットルバルブ開度を調節し、所望の駆動トルクが得られ
るように制御する。
【0026】図6は計算機ユニット5の制御ブロック図
であり、図7は計算機ユニット5の制御プログラムを示
すフローチャートである。これらの図により、一実施の
形態の動作を説明する。計算機ユニット5のマイクロコ
ンピューターはソフトウエア形態により図6に示す制御
ブロックを構成しており、車輪速ωの変化に対して十分
に短い時間間隔で図7に示す制御プログラムを実行し、
路面状態を識別する。
【0027】ステップ1において車輪速センサー1によ
り車輪速ωを検出し、続くステップ2で車体速センサー
2により車体速vを検出する。ステップ3では車輪にか
かる制駆動トルクuを検出する。この実施の形態では、
歪みゲージ3の測定値udとブレーキ液圧センサー4の
測定値pbとに基づいて次式により制駆動トルクuを演
算する。
【数21】 上式において、cbはブレーキ液圧pbから制動トルクへ
の換算係数である。
【0028】なお、歪みゲージの変わりに、パワートレ
インのコントロールユニットからエンジン回転速度、ス
ロットル開度、変速機シフト位置などの情報を取り込ん
で駆動トルクudを推定する場合には、歪みゲージ3の
ような物理的な力がかかるセンサーを用いずにシステム
を構成できるため、耐久性を向上させ、製造コストを低
減することができる。
【0029】ステップ4において、車輪速ωと車体速v
に基づいて次式によりスリップ率sを演算する。
【数22】 ステップ5では、タイヤと路面との間のμ-s特性(図
1参照)と相似な規格関数を用いて、スリップ率sに対
する路面摩擦係数推定値μ-hatを演算する。まず、規格
関数
【外7】 を例えば次式により設定する。
【数23】 上式の定数k1,k2,k3,k4を適当に選ぶことによっ
て図1に示すμ-s特性と相似形とすることができる。
数式23による規格関数の設定例を図2に示す。次に、
設定した規格関数と演算した疑似最大摩擦係数推定値θ
-hatを用いて、路面摩擦係数推定値μ-hatを次式により
演算する。
【数24】 数式24の初回の演算に際しては、疑似最大摩擦係数推
定値θ-hatに予め定めた値を代入し、2回目以降は以下
のステップで演算する疑似最大摩擦係数推定値θ-hatを
用いる。
【0030】なお、次式で表すマジックフォーミュラを
用いてスリップ率sに対する規格関数を設定することも
できる。
【数25】 このマジックフォーミュラの係数B、C、D、Eを適当
な値に選ぶと、図1に示すような実際のμ-s特性を高
い精度で近似できることが知られている。例えば、B=
0.3、C=1.55、D=1、E=0.9358とす
ると、規格関数は図3に示す形状となり、図1に示すμ
-s特性に近似させることができる。
【0031】ステップ6において、制駆動トルクu、路
面摩擦係数推定値μ-hatおよび車輪速推定誤差ewに基
づいて上記数式6により車輪速推定値ω-hatを演算す
る。数式6による車輪速推定値ω-hatの初回の演算に際
しては、車輪速推定誤差ewおよびsgn(ew)に予め定め
た値を代入し、2回目以降は以下の処理ステップで演算
するewとsgn(ew)の値を用いる。また、数式6におい
て、車輪の慣性モーメントI、輪荷重Wおよび車輪の半
径rには車両ごとの固有値を用い、h1とh2には予め定
めた正の定数を用いる。次に、車輪速検出値ωと車輪速
推定値ω-hatに基づいて上記数式7により車輪速推定誤
差eωを演算する。
【0032】続くステップ7では、路面摩擦係数推定値
μ-hat、車体速推定誤差evおよび転がり抵抗係数μr
基づいて上記数式9により車体速推定値v-hatを演算す
る。数式9による車体速推定値v-hatの初回の演算に際
しては、車体速推定誤差e v、転がり抵抗係数μrおよび
sgn(ev)に予め定めた値を代入し、2回目以降は以下の
処理ステップで演算するev、μr-hatおよびsgn(ev)の
値を用いる。また、数式9において、車両の質量Mと輪
荷重Wには車両ごとの固有値を用い、h3とh4には予め
定めた正の定数を用いる。次に、車体速検出値vと車体
速推定値v-hatに基づいて上記数式10により車体速推
定誤差evを演算する。
【0033】ステップ8で、次式により疑似最大摩擦係
数θ-hatを演算する。
【数26】 数式26において、路面摩擦係数規格値μ-norには規格
関数のスリップ率sに対応する値を用い、車輪速誤差e
wと車体速誤差evにはステップ6と7でそれぞれ演算し
た値を用いる。なお、輪荷重W、車輪の慣性モーメント
I、車輪の半径rおよび車両の質量Mには車両ごとの固
有値を用い、c1とc2には予め定めた定数を用いる。
【0034】数式26の右辺第3項において、
【外8】 は上記数式3のように定義された路面状態の候補パラメ
ーターから次式のように設定される補正項である。
【数27】 上式において、i=1,2,・・,n−1である。ま
た、θ0,θn+1はゲインの連続性を満たすために設定す
る適当な定数である。図8に、疑似最大摩擦係数の候補
値を0.3、0.6、1.0とした場合の
【外9】 の例を示す。また、数式26の初回の演算に際しては、
右辺第3項の疑似最大摩擦係数推定値θ-hatに予め定め
た値を代入し、2回目以降は前回の数式26による演算
結果を用いる。なお、θ*は疑似最大摩擦係数θの推定
範囲内で周期ゲインのピーク値がほぼ均等になるように
ゲインの形を整形するための設計パラメーターであり、
σは予め定めた正の定数である。
【0035】ステップ9では、次式により転がり抵抗係
数推定値μr-hatを演算する。
【数28】 数式28において、車体速誤差evはステップ7で演算
した値を用い、c2には予め定めた値を用いる。
【0036】数式28の右辺第2項において、
【外10】 は上記数式5のように定義された路面状態の候補パラメ
ーターから次式のように設定される補正項である。
【数29】 上式において、i=1,2,・・,n−1である。ま
た、μr 0,μr n+1はゲインの連続性を満たすために設定
する適当な定数である。また、数式28の初回の演算に
際しては、右辺第2項の転がり抵抗係数推定値μr-hat
に予め定めた値を代入し、2回目以降は前回の数式28
による演算結果を用いる。なお、μ*は転がり抵抗係数
μrの推定範囲内で周期ゲインのピーク値がほぼ均等に
なるようにゲインの形を整形するための設計パラメータ
ーであり、σ2は予め定めた正の定数である。
【0037】ステップ10において、予め設定した図4
に示すθ-μrマップを用いて、疑似最大摩擦係数推定値
θ-hatと転がり抵抗係数推定値μr-hatとに対応する路
面状態を求める。このθ-μrマップは走行が予想される
種々の路面状態において実験を行い、各路面状態に対し
て最適な疑似最大摩擦係数θi(i=1,2,・・,
n)、転がり抵抗係数μr i(i=1,2,・・,n)、
および各路面状態のパラメーター分布を選定したもので
ある。これらのマップは計算機ユニット5のメモリに記
憶する。
【0038】計算機ユニット5は、車両が走行している
間、上述した路面状態識別処理を繰り返し、路面状態の
識別結果をABSコントロールユニット6とTCSコン
トロールユニット7へ転送する。路面状態の識別結果を
受信したABSコントロールユニット6とTCSコント
ロールユニット7は、最新の路面状態識別結果でメモリ
の記憶内容を更新する。そして、実際にABSやTCS
を作動するときには、メモリに記憶されている最新の路
面状態識別結果に基づいて、予め設定されている複数の
制御ロジックの中から現在の路面状態に最適なロジック
を選択し、ソレノイドバルブアクチュエーター8とスロ
ットルバルブアクチュエーター9を制御して制駆動力を
調節する。
【0039】例えば、通常のABSの制御ロジックでは
スリップ率が0.15〜0.3程度に保たれるようにブ
レーキ圧の増圧、保持、減圧の制御を行うが、路面状態
の識別結果が砂利道である場合には、目標スリップ率を
0.5〜0.6程度に上げることによって、制動距離を
短くするというロジックを考えることができる。
【0040】また、路面状態の識別結果が圧雪路や氷結
路である場合には、スリップ防止のために積極的にTC
Sを介入させ、大きな駆動トルクがかからないようにス
ロットルバルブを制御する。一方、路面状態の識別結果
が砂地路や砂利道である場合には、走破性を重視してT
CSの介入を抑制する、といった制御ロジックの切り換
えが考えられる。
【0041】図9および図10は、一実施の形態による
疑似最大摩擦係数および転がり抵抗係数の推定結果を示
すタイムチャートである。図9は疑似最大摩擦係数θ=
1.0、転がり抵抗係数μr=0.02程度と推定され
る乾燥アスファルト路における車両加速時に推定を行っ
た場合の結果であり、(a)は車体速vを表し、(b)
は疑似最大摩擦係数推定値θ-hatを表し、(c)は転が
り抵抗係数推定値μr-hatを表す。図10は疑似最大摩
擦係数θ=0.6、転がり抵抗係数μr=0.05程度
と推定される圧雪路における車両加速時に推定を行った
場合の結果であり、(a)は車体速vを表し、(b)は
疑似最大摩擦係数推定値θ-hatを表し、(c)は転がり
抵抗係数推定値μr-hatを表す。
【0042】図9において、最初の定速走行区間では疑
似最大摩擦係数推定値θr-hatは真値から大きくずれた
値を示しているが、転がり抵抗係数推定値μr-hatにつ
いては初期応答の後には真値近傍へと収束している。車
両が加速を開始すると疑似最大摩擦係数推定値θ-hatも
真値近傍へと収束し、これらの推定値θr-hat、μr-hat
に基づいて走行路面が乾燥アスファルト路であると識別
できる。
【0043】図10では、推定値は時間の経過にととも
に、疑似最大摩擦係数推定値θr-hatと転がり抵抗係数
推定値μr-hatが真値の近傍において変化しており、こ
れらの推定値θr-hat、μr-hatに基づいて走行路面が圧
雪路であると識別できる。
【0044】このように、この一実施の形態によれば、
車両重量、車輪の慣性モーメント、輪荷重が知られてい
ればどのような種類の車輪にも適用でき、疑似最大摩擦
係数と転がり抵抗係数を走行中に推定することによって
乾燥路や圧雪路、砂地路、砂利道などの種々の路面状態
を識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 種々の路面状態におけるスリップ率sに対す
る路面摩擦係数μのμ-s特性を示す図である。
【図2】 スリップ率sに対する路面摩擦係数μのμ-
s特性に相似な規格関数を折れ線を用いて設定した例を
示す図である。
【図3】 スリップ率sに対する路面摩擦係数μのμ-
s特性に相似な規格関数をマジックフォーミュラを用い
て設定した例を示す図である。
【図4】 典型的な路面状態に対する疑似最大摩擦係数
θと転がり抵抗係数μrを二次元平面上にプロットした
θ-μrマップ図である。
【図5】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図6】 路面状態を識別する制御ブロック図である。
【図7】 路面状態識別プログラムを示すフローチャー
トである。
【図8】 疑似最大摩擦係数θの候補値を0.3、0,
6、1.0とした場合のパラメーター演算補正項のゲイ
ンの例を示す図である。
【図9】 一実施の形態による乾燥アスファルト路にお
ける疑似最大摩擦係数および転がり抵抗係数の推定結果
を示すタイムチャートである。
【図10】 一実施の形態による圧雪路における疑似最
大摩擦係数および転がり抵抗係数の推定結果を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 車輪速センサー 2 車体速センサー 3 歪みゲージ 4 ブレーキ液圧センサー 5 計算機ユニット 6 ABSコントロールユニット 7 TCSコントロールユニット 8 ソレノイドバルブアクチュエーター 9 スロットルバルブアクチュエーター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪速ωを検出する車輪速検出手段と、 車体速vを検出する車体速検出手段と、 車輪にかかる制駆動トルクuを検出する制駆動トルク検
    出手段と、 車輪速ωと車体速vとに基づいて車輪のスリップ率sを
    演算するスリップ率演算手段と、 タイヤと路面との間のμ-s特性と相似な規格関数を予
    め設定し、この規格関数を用いてスリップ率sに対する
    路面摩擦係数推定値μ-hatを演算する路面摩擦係数演算
    手段と、 制駆動トルクu、路面摩擦係数推定値μ-hatおよび後記
    車輪速推定誤差ewの前回の演算値に基づいて車輪速推
    定値ω-hatを演算する車輪速推定手段と、 車輪速ωと車輪速推定値ω-hatとの車輪速推定誤差ew
    を演算する車輪速誤差演算手段と、 路面摩擦係数推定値μ-hat、後記車体速推定誤差ev
    前回の演算値および後記転がり抵抗係数推定値μr-hat
    の前回の演算値に基づいて車体速推定値v-hatを演算す
    る車体速推定手段と、 車体速vと車体速推定値v-hatとの車体速推定誤差ev
    を演算する車体速誤差演算手段と、 車輪速推定誤差ewと車体速推定誤差evとに基づいて、
    スリップ率0付近のμ-s特性曲線の傾きに相当する疑
    似最大摩擦係数の推定値θ-hatを演算する疑似最大摩擦
    係数推定手段と、 車体速推定誤差evに基づいて転がり抵抗係数の推定値
    μr-hatを演算する転がり抵抗係数推定手段と、 疑似最大摩擦係数推定値θ-hatと転がり抵抗係数推定値
    μr-hatとに基づいて路面状態を識別する路面状態識別
    手段とを備えることを特徴とする車両用路面状態識別装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用路面状態識別装置
    において、 前記疑似最大摩擦係数推定手段は、疑似最大摩擦係数推
    定値θ-hatの変化率が、車輪速推定誤差ewと前記規格
    関数から求めた路面摩擦係数規格値μ-norの積と、車体
    速推定誤差evと路面摩擦係数規格値μ-norの積との和
    に等しいとして、疑似最大摩擦係数推定値θ-hatを演算
    することを特徴とする車両用路面状態識別装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用路
    面状態識別装置において、 前記疑似最大摩擦係数推定手段は、疑似最大摩擦係数推
    定値θ-hatの演算に、予め想定した複数の路面状態の候
    補に対応する疑似最大摩擦係数真値θの近傍へその推定
    値θ-hatを収束させるための補正項を加えることを特徴
    とする車両用路面状態識別装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の車両用路面状態識別装置
    において、 前記転がり抵抗係数推定手段は、転がり抵抗係数推定値
    μr-hatの演算に、予め想定した複数の路面状態の候補
    に対応する転がり抵抗係数真値μrの近傍へその推定値
    μr-hatを収束させるための補正項を加えることを特徴
    とする車両用路面状態識別装置。
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