JP2001328197A - 透明導電フィルムおよび透明導電積層体 - Google Patents

透明導電フィルムおよび透明導電積層体

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JP2001328197A JP2000188429A JP2000188429A JP2001328197A JP 2001328197 A JP2001328197 A JP 2001328197A JP 2000188429 A JP2000188429 A JP 2000188429A JP 2000188429 A JP2000188429 A JP 2000188429A JP 2001328197 A JP2001328197 A JP 2001328197A
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性、透明性に優れるとともに、赤外線遮
蔽性に優れた透明導電フィルムを得、さらにこれをガラ
スパネル、樹脂パネル等に適用した透明導電積層体を提
供する。 【解決手段】 支持体上に形成された導電性微粒子、特
には錫ドープ酸化インジウム(ITO)微粒子を含有す
る導電層における下記数1で示されるT値が、1500
〜2500nmの波長領域において0.1以下で、かつ
400〜800nmの波長領域において0.85以上で
ある透明導電フィルム。 【数1】 I=Iexp(−αX) (1) T=exp(−α) (2) (Iは支持体を透過した光の強度、Iは透明導電フィ
ルムを透過した光の強度、αは線吸収係数、Xは導電層
の膜厚)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明導電フィルムお
よび透明導電積層体に関する。本発明の透明導電フィル
ム、透明導電積層体は、可視光線透過性に優れるととも
に、赤外線遮蔽性に優れ、特に、複層ガラス、天窓、自
動車ウィンドウ、冷蔵冷凍ケース等に好ましく用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】支持体上に導電性材料を含む層を形成し
た透明導電フィルムは、おもにスパッタリング法によっ
て製造されている。スパタッリング法には種々の手段が
あり、例えば、真空中で直流または高周波放電で発生し
た不活性ガスイオンをターゲット表面に加速衝突させ、
ターゲットを構成する原子を表面から叩き出し、支持体
表面に沈着させ透明導電層を形成する手段などが挙げら
れる。
【0003】スパッタリング法は、ある程度大きな面積
のものでも、表面電気抵抗の低い導電層を形成すること
ができる点で優れる。しかし、装置が大掛かりで成膜速
度が遅い等の問題点がある。今後、導電層の大面積化が
進むにつれ、装置の大規模化が予想される。装置の大規
模化は、制御精度により一層の高度化が要求されるとい
った技術面での問題や、製造コスト増大などの製造効率
面での問題を生じる。また、現在、ターゲット数をふや
すことで成膜速度の向上を図っているが、これも装置の
大規模化の一因となっている。
【0004】塗布法による透明導電フィルムの製造も試
みられている。従来の塗布法では、導電性微粒子をバイ
ンダー樹脂中に分散させた導電性塗料を支持体上に塗
布、乾燥し、導電層を形成している。塗布法は、スパッ
タリング法に比べ、大面積の導電層を容易に形成しやす
く、装置が簡便で生産性が高く、製造コストも低い。塗
布法による導電フィルムにおいては、導電層中に存在す
る導電性微粒子どうしが互いに接触することにより電気
経路を形成し、これにより導電性が発現される。
【0005】従来、塗布法による透明導電フィルムの製
造においては、バインダー樹脂を大量に用いなければ導
電層を成膜することができないとされていた。そのた
め、バインダー樹脂によって導電性微粒子どうしの接触
が妨げられ、得られる透明導電フィルムの電気抵抗値が
高くなる(導電性に劣る)という問題があり、その用途
が限られていた。また、バインダー樹脂を用いない場合
には、導電性物質を高温で焼結させなければ実用に耐え
る導電層の形成ができないとされていた。
【0006】従来の塗布法として、例えば特開平9−1
09259号公報には、導電性粉末とバインダー樹脂と
からなる導電性塗料を転写用プラスチックフィルム上に
塗布、乾燥し、導電層を形成する第1工程、導電層表面
を平滑面に加圧(5〜100kg/cm)、加熱(7
0〜180℃)処理する第2工程、この導電層をプラス
チックフィルム若しくはシート上に積層し、熱圧着させ
る第3工程からなる帯電防止導電フィルム若しくはシー
トの製造法が開示されている。
【0007】上記製造法では、大量のバインダー樹脂を
含む導電性塗料を用いている。すなわち、導電性粉末と
して無機質導電性粉末を用いる場合、バインダー100
重量部に対して導電性粉末100〜500重量部、有機
質導電性粉末を用いる場合、バインダー100重量部に
対して導電性粉末0.1〜30重量部である。このよう
にバインダー樹脂を大量に用いるため、上記公報に示さ
れる技術では電気抵抗値の低い透明導電フィルムを得る
ことができない。
【0008】また特開平8−199096号公報には、
錫ドープ酸化インジウム(ITO)粉末、溶媒、カップ
リング剤、金属の有機酸塩若しくは無機酸塩からなる、
バインダーを含まない導電膜形成用塗料をガラス板に塗
布し、300℃以上の温度で焼成する透明導電膜被覆ガ
ラス板の製造法が開示されている。この方法では、バイ
ンダーを用いないので、導電膜の電気抵抗値は低くな
る。しかし、300℃以上の温度での焼成工程を行う必
要があるため、樹脂フィルムのような支持体上に導電膜
を形成することは困難である。樹脂フィルムは中〜高温
で変形、溶融、炭化、あるいは燃焼してしまう。樹脂フ
ィルムの種類によっても異なるが、例えばポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルムでは130℃前後の
温度が加熱の限界と考えられる。
【0009】塗布法以外の製造法として、例えば特開平
6−13785号公報に、導電性物質(金属または合
金)粉体より構成された骨格構造の空隙の少なくとも一
部、好ましくは空隙の全部に樹脂が充填された粉体圧縮
層と、その下側の樹脂層とからなる導電性皮膜が開示さ
れている。それによると、板材に皮膜を形成する場合、
まず、樹脂、粉体物質(金属または合金)および被処理
部材である板材を皮膜形成媒体(直径数mmのスチール
ボール)とともに容器内で振動または攪拌すると、被処
理部材表面に樹脂層が形成され、続いて粉体物質がこの
樹脂層の粘着力により樹脂層に捕捉・固定される。さら
に振動または攪拌を受けている皮膜形成媒体が、振動ま
たは攪拌を受けている粉体物質に打撃力を与え、粉体圧
縮層がつくられる。しかしながら、この技術においても
また、粉体圧縮層の固定効果を得るためにかなりの量の
樹脂が必要とされることから、電気抵抗値の低い導電性
皮膜を得るのが難しい。また、塗布法に比べ製法が煩雑
である。
【0010】さらに他の製造法として、特開平9−10
7195号公報に、導電性短繊維をPVCなどのフィル
ム上にふりかけて堆積させ、これを加圧処理して、導電
性短繊維−樹脂一体化層を形成する方法が開示されてい
る。導電性短繊維とは、ポリエチレンテレフタレートな
どの短繊維にニッケルめっきなどを被着処理したもので
ある。加圧操作は、樹脂マトリックス層が熱可塑性を示
す温度条件下で行うことが好ましく、175℃、20k
g/cmという高温加熱・低圧条件が開示されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大面積の導
電フィルムを容易に形成しやすく、装置が簡便で生産性
が高く、低コストで製造可能な塗布法の利点を活かしつ
つ、表面電気抵抗値が低く導電性に優れるとともに、透
明性に優れ、かつ赤外線遮蔽性に優れた透明導電フィル
ムを得、さらにこれを適用した透明導電積層体を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、以下の本発明が提供される。
【0013】(1)導電性微粒子を含有する導電層を支
持体上に形成し、該導電層における下記数4で示される
T値が、1500〜2500nmの波長領域において
0.1以下であり、かつ、400〜800nmの波長領
域において0.85以上である、透明導電フィルム。
【0014】
【数4】 I=Iexp(−αX) (1) T=exp(−α) (2) (数4中、Iは支持体を透過した光の強度を示し;I
は支持体−導電層からなる透明導電フィルムを透過した
光の強度を示し;αは線吸収係数を示し;Xは導電層の
膜厚を示す)
【0015】(2)導電性微粒子が錫ドープ酸化インジ
ウム(ITO)微粒子である、上記透明導電フィルム。
【0016】(3)タッチパネルに用いる、上記透明導
電フィルム。
【0017】(4)面発熱体に用いる、上記透明導電フ
ィルム。
【0018】(5)無機エレクトロルミネッセンス用電
極に用いる、上記透明導電フィルム。
【0019】(6)太陽電池用電極に用いる、上記透明
導電フィルム。
【0020】(7)基材上に、支持体と、該支持体上に
形成した導電性微粒子を含有する導電層とを積層してな
り、該導電層における下記数5で示されるT値が、15
00〜2500nmの波長領域において0.1以下であ
り、かつ、400〜800nmの波長領域において0.
85以上である、透明導電積層体。
【0021】
【数5】 I=Iexp(−αX) (1) T=exp(−α) (2) (数5中、Iは基材−支持体を透過した光の強度を示
し;Iは基材−支持体−導電層からなる透明導電積層体
を透過した光の強度を示し;αは線吸収係数を示し;X
は導電層の膜厚を示す)
【0022】(8)導電性微粒子が錫ドープ酸化インジ
ウム(ITO)微粒子である、上記透明導電フィルム。
【0023】(9)基材がガラスパネルまたは樹脂パネ
ルである、上記透明導電積層体。
【0024】(10)CRT前面ガラスパネル、PDP
前面ガラスパネル、建材用ガラスパネル、車両用ガラス
パネル、建材用樹脂パネル、車両用樹脂パネル、または
半導体クリーンルーム用樹脂パネルに用いられる、上記
透明導電積層体。
【0025】(11)基材上に、導電性微粒子を含有す
る導電層を積層してなり、該導電層における下記数6で
示されるT値が、1500〜2500nmの波長領域に
おいて0.1以下であり、かつ、400〜800nmの
波長領域において0.85以上である、透明導電積層
体。
【0026】
【数6】 I=Iexp(−αX) (1) T=exp(−α) (2) (数6中、Iは基材を透過した光の強度を示し;Iは
基材−導電層からなる透明導電積層体を透過した光の強
度を示し;αは線吸収係数を示し;Xは導電層の膜厚を
示す)
【0027】(12)導電性微粒子が錫ドープ酸化イン
ジウム(ITO)微粒子である、上記透明導電フィル
ム。
【0028】(13)基材がガラスパネルまたは樹脂パ
ネルである、上記透明導電積層体。
【0029】(14)CRT前面ガラスパネル、PDP
前面ガラスパネル、建材用ガラスパネル、車両用ガラス
パネル、建材用樹脂パネル、車両用樹脂パネル、または
半導体クリーンルーム用樹脂パネルに用いられる、上記
透明導電積層体。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0031】本発明の透明導電フィルムは、支持体上
に、導電性微粒子を含有する導電層を形成してなる。導
電性微粒子としては特に限定されるものでないが、錫ド
ープ酸化インジウム(ITO)微粒子が好ましく用いら
れる。本発明では「導電層中に錫ドープ酸化インジウム
(ITO)微粒子などの導電性微粒子を含有する」こと
から、導電層中に例えばITOの結晶膜が生成されてい
る態様のものなどは本発明に含まれない。導電層の厚さ
は特に限定されるものでなく、透明導電フィルムとして
の用途、目的等によって一概にいえるものでないが、
0.1〜10μm程度が好ましい。
【0032】支持体としては、特に限定されることな
く、樹脂フィルム、ガラス、セラミックス等の各種のも
のを用いることができるが、透明性が高く、可撓性のも
のが好ましい。これらの点から樹脂フィルムが好ましく
用いられる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィル
ム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン
フィルム、ポリカーボネートフィルム、アクリルフィル
ム、ノルボルネンフィルム(JSR(株)製「アート
ン」、等)等が挙げられる。中でもPETフィルムが特
に好ましい。なお、支持体の厚さは、特に限定されるも
のでないが、10〜200μm程度のものが好ましい。
【0033】また本発明の透明導電積層体は、基材上
に、支持体と、該支持体上に形成した導電性微粒子を含
有する導電層とを積層した構成を有する(「第1の透明
導電積層体」)か、あるいは、基材上に、導電性微粒子
を含有する導電層を積層した構成を有する(「第2の透
明導電積層体」)。
【0034】上記第1、第2の透明導電積層体におい
て、導電層に含有される導電性微粒子としては特に限定
されるものでないが、いずれも錫ドープ酸化インジウム
(ITO)微粒子が好ましく用いられる。本発明では
「導電層中に錫ドープ酸化インジウム(ITO)微粒子
などの導電性微粒子を含有する」ことから、導電層中に
例えばITOの結晶膜が生成されている態様のものなど
は本発明に含まれない。導電層の厚さは特に限定される
ものでなく、それが適用される透明導電積層体の用途、
目的等によって一概にいえるものでないが、0.1〜1
0μm程度が好ましい。
【0035】これら透明導電積層体の製造においては、
支持体上に導電層を形成した上記透明導電フィルムが好
ましく用いられる。導電層、支持体ついては、上記導電
フィルムにおいて説明したとおりである。
【0036】本発明透明導電フィルムの製造は、特にそ
の製造方法が限定されるものでないが、例えば以下の方
法により好ましく製造される。
【0037】すなわち、導電性微粒子を分散した塗料を
支持体上に塗布、乾燥して導電性微粒子含有層を形成し
た後、該導電性微粒子含有層を圧縮して導電性微粒子圧
縮層を得ることを含む、透明導電性フィルムの製造方法
である。
【0038】導電性微粒子としては、錫ドープ酸化イン
ジウム(ITO)微粒子が好ましく用いられるが、これ
以外にも、導電フィルムの透明性を大きく損なわず、本
発明効果を損なわない範囲内で、任意の導電性微粒子を
用いることができる。例えば酸化錫、酸化インジウム、
酸化亜鉛、酸化カドミウム、アンチモンドープ酸化錫
(ATO)、フッ素ドープ酸化錫(FTO)、アルミニ
ウムドープ酸化亜鉛(AZO)等の導電性無機微粒子を
好ましく用いることができる。あるいは、有機質の導電
性微粒子を用いてもよい。これら微粒子の粒子径は、導
電フィルムの用途に応じて必要とされる散乱の度合いに
より異なり、また、粒子の形状により異なり一概にはい
えないが、一般に1μm以下であり、0.5μm以下が
好ましく、5〜100nmがより好ましい。
【0039】導電性微粒子を分散する液体(分散媒)と
しては、特に限定されることなく、公知の各種分散媒を
用いることができる。例えば、ヘキサン等の飽和炭化水
素類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のア
ルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン類;酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン
(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド
類;エチレンクロライド、クロルベンゼン等のハロゲン
化炭化水素等を挙げることができる。なかでも極性を有
する分散媒が好ましく、特にメタノール、エタノール等
のアルコール類や、NMP等のアミド類などの水と親和
性のあるものは、分散剤を使用しなくても分散性が良好
であることから、好ましく用いられる。これら分散媒は
1種または2種以上を用いることができる。また、分散
媒の種類により、分散剤を用いてもよい。
【0040】分散媒として水も用いることができる。水
を用いる場合には、支持体が親水性である必要がある。
樹脂フィルムは通常、疎水性であるため水をはじきやす
く、均一な層が得られにくい。支持体が樹脂フィルムの
場合、水にアルコールを混合したり、あるいは支持体の
表面を親水性にする必要がある。
【0041】用いる分散媒の量は、特に制限されず、導
電性微粒子の分散液(塗料、導電性塗料)が塗布に適し
た適度な粘度を有するようにすればよい。具体的には、
導電性微粒子100重量部に対して分散媒100〜10
0,000重量部程度が好ましいが、導電性微粒子と分
散媒の種類に応じて適宜変更し得る。
【0042】導電性微粒子の分散媒中への分散は、例え
ばサンドグラインダーミル法など、公知の分散手段によ
り行うことができる。分散に際しては、導電性微粒子の
凝集をほぐすために、ジルコニアビーズ等のメディアを
用いることも好ましい。また、分散の際にゴミ等の不純
物が混入しないよう注意する。
【0043】導電性微粒子を分散した液(塗料)は、バ
インダー用の樹脂を、分散前の体積で表して、前記導電
性微粒子の体積を100としたとき、25未満の範囲で
用いるのが好ましく、より好ましくは20未満であり、
特に好ましくは3.7未満であり、最も好ましくは0で
ある。樹脂は、導電フィルムの散乱を少なくする作用が
あるが、一方で、導電フィルムの電気抵抗値を高くして
しまう。絶縁性の樹脂によって導電性微粒子どうしの接
触が阻害され、樹脂量が多い場合には微粒子どうしの接
触を妨げ、微粒子相互間の電子移動が阻害されるからで
ある。したがって、透明性の向上と導電性微粒子相互間
の導電性の確保の双方を考慮して、樹脂は上記体積範囲
内で用いるのが好ましい。
【0044】なお、上記導電性微粒子の体積とバインダ
ー樹脂の体積は、みかけの体積ではなく、真体積であ
る。真体積は、JIS Z 8807に基づきピクノメ
ーター等の機器を使用して密度を求め、(用いる材料の
重量)/(用いる材料の密度)から算出される。このよ
うに、樹脂の使用量を重量ではなく体積で規定するの
は、圧縮後に得られる導電層において、導電性微粒子に
対して樹脂がどのようにして存在するのかを考えた場合
により現実を反映するからである。
【0045】従来の塗布法においては、後述するような
本製造方法での塗膜への強い圧縮を行わないので、塗膜
の機械的強度を得るためにバインダーとしての樹脂を多
く含有させる必要があった。バインダーとしての役割を
果たし得る量の樹脂を含むと、導電性微粒子同士の接触
がバインダーにより阻害され、微粒子間の電子移動が阻
害され導電性が低下する。
【0046】なお、上記樹脂としては、特に限定される
ことなく、透明性に優れる熱可塑性樹脂またはゴム弾性
を有するポリマーを、1種または2種以上を混合して用
いることができる。樹脂の例としては、フッ素系ポリマ
ー、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、再生セルロースジアセチルセルロース、
ポリ塩化ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、SBR、ポリブタジエン、ポリエ
チレンオキシド等が挙げられる。
【0047】フッ素系ポリマーとしては、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、
フッ化ビニリデン−三フッ化エチレン共重合体、エチレ
ン−テトラフルオロエチレン共重合体、プロピレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体等が挙げられる。また主
鎖の水素をアルキル基で置換した含フッ素系ポリマーも
用いることができる。樹脂の密度が大きいものほど、用
いる量が増大してもそれに比して体積の増大がみられな
いことから、本発明の要件を満たしやすい。
【0048】導電性微粒子の分散液には、導電性を損な
わない範囲内で、各種添加剤を配合してもよい。これら
添加剤としては、例えば紫外線吸収剤、界面活性剤、分
散剤等が挙げられる。
【0049】次いで、上記導電性微粒子の分散液(塗
料)を支持体上に塗布、乾燥し、導電性微粒子含有層を
形成する。
【0050】上記支持体の両面上への導電性微粒子分散
液(塗料)の塗布は、特に限定されることなく、公知の
方法により行うことができる。例えばリバースロール
法、ダイレクトロール法、ブレード法、ナイフ法、エク
ストルージョンノズル法、カーテン法、グラビアロール
法、バーコート法、ディップ法、キスコート法、スクイ
ズ法などの塗布法によって行うことができる。また、噴
霧、吹き付けなどにより、支持体上へ分散液を付着させ
ることも可能である。
【0051】乾燥温度は分散に用いた分散媒の種類によ
るが、10〜150℃程度が好ましい。10℃未満では
空気中の水分の結露が起こりやすく、一方、150℃を
超えると樹脂フィルム(支持体)が変形する場合があ
る。また、乾燥の際に不純物が前記微粒子の表面に付着
しないように注意する。
【0052】塗布、乾燥後の導電性微粒子含有層の厚み
は、次工程の圧縮条件や、最終的に得られる導電フィル
ムの用途にもよるが、0.1〜10μm程度とすればよ
い。
【0053】このように、導電性微粒子を分散媒に分散
させて塗布し、乾燥すると、均一な層を形成しやすい。
これら導電性微粒子の分散液を塗布して乾燥させると、
分散液中にバインダーが存在しなくても微粒子は層を形
成する。バインダーを含有しなくとも層を形成すること
ができる理由は必ずしも明確ではないが、乾燥させて塗
膜中の液が少なくなってくると、毛管力のため、微粒子
が互いに集まり、さらに、微粒子であるということは比
表面積が大きく凝集力も強いことから、層が形成される
のではないかと考えられる。しかしながら、この段階で
の層の強度は弱い。また、導電フィルムにおいては抵抗
値が高く、抵抗値のばらつきも大きい。
【0054】次に、形成された導電性微粒子含有層を圧
縮し、導電性微粒子圧縮層を得る。圧縮することによ
り、塗膜の強度を向上させることができる。すなわち、
圧縮することで導電性微粒子相互間の接触点がふえて接
触面が増加し、このため塗膜強度が上がる。微粒子はも
ともと凝集しやすい性質があるので圧縮することで強固
な層となる。導電フィルムにおいては、塗膜強度が上が
るとともに、電気抵抗が低下する。
【0055】圧縮は、支持体に形成された層に対し、4
4N/mm以上の圧縮力で行うことが好ましく、より
好ましくは135N/mm以上であり、特には180
N/mm以上である。44N/mm未満では導電性
微粒子含有層を十分に圧縮することができず、導電性に
優れた導電フィルムが得られ難い。圧縮力が高いほど塗
膜強度が向上し、支持体との密着性が向上する。導電フ
ィルムにおいては、より導電性に優れたフィルムが得ら
れ、また、塗膜の強度が向上し、塗膜と支持体との密着
性も強固となる。圧縮力を高くするほど装置に要求され
る耐圧も上がるでの、一般には1000N/mmまで
の圧縮力が適当である。また、圧縮を常温(15〜40
℃)付近の温度で行うことが好ましい。常温付近の温度
における圧縮操作は、本発明の利点の一つである。
【0056】圧縮手段は、特に限定されるものでなく、
シートプレス、ロールプレス等により行うことができる
が、ロールプレス機を用いて行うのが好ましい。ロール
プレスは、ロールとロールの間に圧縮すべきフィルムを
挟んで圧縮し、ロールを回転させる方法である。ロール
プレスは均一に高圧がかけられ、また、ロール・トゥー
・ロールで生産できることから生産性に優れ好適であ
る。
【0057】ロールプレス機のロール温度は常温(15
〜40℃)が好ましい。加温した雰囲気やロールを加温
した圧縮(ホットプレス)では、圧縮圧力を強くすると
樹脂フィルムが伸びてしまう等を不具合を生じる。加温
下で支持体の樹脂フィルムが伸びないようにするため、
圧縮圧力を弱くすると、塗膜の機械的強度が低下する。
導電フィルムにおいては、塗膜の機械的強度が低下し、
電気抵抗が上昇する。微粒子表面の水分の付着をできる
だけ少なくする必要があるような場合、雰囲気の相対湿
度を下げるために加温した雰囲気でもいいが、フィルム
が容易に伸びてしまわない温度範囲内とする。一般には
ガラス転移温度(二次転移温度)以下の温度範囲が好ま
しい。湿度の変動を考慮して、要求される湿度になる温
度より少し高めの温度にすればよい。ロールプレス機で
連続圧縮した場合、発熱によりロール温度が上昇しない
ように温度調節することも好ましい。
【0058】ロールプレス機のロールは、強い圧力をか
けることができるという点から金属ロールが好適であ
る。また、ロール表面が柔らかいと圧縮時に機能性微粒
子がロールに転写することがあるので、ロール表面を硬
質膜で処理することが好ましい。
【0059】このようにして、導電性微粒子の圧縮層が
支持体上に形成される。導電性微粒子圧縮層の膜厚は、
用途にもよるが、0.1〜10μm程度とすればよい。
上記導電性微粒子の圧縮層は、分散液作成の際に用いら
れた導電性微粒子と樹脂との体積比に応じて、導電性微
粒子の体積を100としたとき、25未満の体積の樹脂
を含むのが好ましい。また、10μm程度の厚い圧縮層
を得るために、導電性微粒子の分散液の塗布、乾燥、圧
縮の一連の操作を繰り返し行ってもよい。さらに、本発
明において、支持体の両面に導電層を形成することもも
ちろん可能である。このようにして得られる透明導電層
は、優れた導電性を示し、従来のような多量のバインダ
ー樹脂を用いずに作成したにもかかわらず実用上十分な
膜強度を有し、支持体との密着性にも優れる。
【0060】なお、本発明に適用される上記導電フィル
ムには、所望により導電層上に保護層としてのハードコ
ート層を設けてもよい。ハードコート層はハードコート
剤を必要に応じて溶剤を溶解した液を導電層上に塗布、
乾燥して硬化させることにより形成することができる。
【0061】ハードコート剤としては、特に制限される
ことなく、公知の各種ハードコート剤を用いることがで
きる。例えば、シリコーン系、アクリル系、メラミン系
等の熱硬化型ハードコート剤を用いることができる。こ
れらの中でも、シリコーン系ハードコート剤は、高い硬
度が得られる点で優れている。
【0062】また、不飽和ポリエステル樹脂系、アクリ
ル系等のラジカル重合性ハードコート剤、エポキシ系、
ビニルエーテル系等のカチオン重合性ハードコート剤等
の紫外線硬化型ハードコート剤を用いてもよい。紫外線
硬化型ハードコート剤は、硬化反応性等の製造性の点か
ら好ましい。これらの中でも、硬化反応性、表面硬度を
考慮すると、アクリル系のラジカル重合性ハードコート
剤が望ましい。
【0063】本発明導電フィルムは、タッチパネル、面
発熱体、無機エレクトロルミネッセンス用電極、太陽電
池用電極等に特に好適に用いられる。
【0064】上記構成の透明導電フィルムを基材上に適
用することにより、本発明の透明導電積層体を、例えば
以下に示すようにして得ることができる。
【0065】なお、基材としては、ガラスパネル、透明
樹脂パネル(例えばポリカーボネート、PMMA、等)
が好ましく用いられる。
【0066】[第1の透明導電積層体] 〈基材としてガラスパネルを用いた場合の製造例〉ガラ
スパネルをシランカップリング剤で処理した後、UV硬
化型接着剤を塗布して接着剤層を形成し、この接着剤層
に上記透明導電フィルムの支持体面を貼り付けた後、U
V硬化させて透明導電積層体を得る。
【0067】あるいは、上記透明導電フィルムの支持体
面にUV硬化型接着剤を塗布して接着剤層を形成し、こ
の接着剤層を、シランカップリング剤で処理したガラス
パネルに張り付けた後、UV硬化させて透明導電体層を
得る。
【0068】なお、UV硬化型接着剤としては、例えば
アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤等が好ましく用
いられる。
【0069】〈基材として樹脂パネルを用いた場合の製
造例〉ポリカーボネートパネルにUV硬化型接着剤を塗
布して接着剤層を形成し、この接着剤層に上記透明導電
フィルムの支持体面を貼り付けた後、UV硬化させて透
明導電積層体を得る。
【0070】あるいは、上記透明導電フィルムの支持体
面にUV硬化型接着剤を塗布して接着剤層を形成し、こ
の接着剤層を、ポリカーボネートパネルに張り付けた
後、UV硬化させて透明導電体層を得る。
【0071】[第2の透明導電積層体(転写型透明導電
積層体)]まず、上記透明導電フィルムとして、支持体
上にハードコート層、アンカーコート層を順に積層して
おき、このアンカーコート層上に、上述した方法により
ITO微粒子を含有する導電層を設けた構成のフィルム
(支持体−ハードコート層−アンカーコート層−導電
層)を作製しておく。なお、アンカーコート層はハード
コート層との接着性向上のために設けられ、例えばアク
リル樹脂系、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化
ビニル系樹脂等が好ましく用いられる。
【0072】〈基材としてガラスパネルを用いた場合の
製造例〉ガラスパネルをシランカップリング剤で処理し
た後、UV硬化型接着剤を塗布して接着剤層を形成し、
この接着剤層に、上記透明導電フィルムの導電層面を貼
り付けた後、UV硬化させる。その後、導電フィルムの
支持体を剥ぎ取り、透明導電積層体を得る。該導電積層
体の構成は、ガラスパネル−接着剤層−導電層−アンカ
ーコート層−ハードコート層を含む。
【0073】あるいは、上記透明導電フィルムの導電層
面にUV硬化型接着剤を塗布して接着剤層を形成し、こ
の接着剤層を、シランカップリング剤で処理したガラス
パネルに張り付けた後、UV硬化させる。その後、導電
フィルムの支持体を剥ぎ取り、透明導電積層体を得る。
該導電積層体の構成は、ガラスパネル−接着剤層−導電
層−アンカーコート層−ハードコート層を含む。
【0074】〈基材として樹脂パネルを用いた場合の製
造例〉ポリカーボネートパネルにUV硬化型接着剤を塗
布して接着剤層を形成し、この接着剤層に上記透明導電
フィルムの導電層面を貼り付けた後、UV硬化させる。
その後、導電フィルムの支持体を剥ぎ取り、透明導電積
層体を得る。該導電積層体の構成は、ポリカーボネート
パネル−接着剤層−導電層−アンカーコート層−ハード
コート層を含む。
【0075】あるいは、上記透明導電フィルムの支持体
面にUV硬化型接着剤を塗布して接着剤層を形成し、こ
の接着剤層を、ポリカーボネートパネルに張り付けた
後、UV硬化させる。その後、導電フィルムの支持体を
剥ぎ取り、透明導電積層体を得る。該導電積層体の構成
は、ポリカーボネートパネル−接着剤層−導電層−アン
カーコート層−ハードコート層を含む。
【0076】上記した本発明透明導電フィルム、第1の
透明導電積層体、第2の透明導電積層体のいずれも、そ
れらの導電層における下記数7で示されるT値が、15
00〜2500nmの波長領域において0.1以下であ
り、かつ、400〜800nmの波長領域において0.
85以上であるという特性を有する。
【0077】
【数7】 I=Iexp(−αX) (1) T=exp(−α) (2) ただし、数7中、Iは導電フィルムでは支持体を、第
1の導電積層体では基材−支持体を、第2の導電積層体
では基材を、それぞれ透過した光の強度を示す。Iは、
導電フィルムでは支持体−導電層を、第1の導電積層体
では基材−支持体−導電層を、第2の導電積層体では基
材−導電層を、それぞれ透過した光の強度を示す。αは
線吸収係数を示す。Xは導電層の膜厚を示す。
【0078】なお、本発明透明導電フィルム、透明導電
積層体では、本発明の効果を損なわない範囲で、所望に
よりハードコート層、アンカーコート層等を積層するこ
とができるが、これらの層を有する場合は、上記I
Iの測定においては、これら層も基材、支持体等ととも
に含んでT値を測定する。
【0079】本発明の透明導電フィルム、透明導電積層
体はいずれも赤外線遮蔽性に優れることから、複層ガラ
ス、天窓、自動車ウィンドウ、冷蔵冷凍ケース等に特に
好ましく用いられる。また、CRT前面ガラスパネル、
PDP前面ガラスパネル、建材用ガラスパネル、車両用
ガラスパネル、建材用樹脂パネル、車両用樹脂パネル、
半導体クリーンルーム用樹脂パネル等にも好適に用いら
れる。
【0080】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0081】なお、以下の実施例において、T値は上記
した数式からそれぞの場合に応じて、適宜求めた。
【0082】I.透明導電フィルム (実施例1)平均一次粒径20nm以下のITO微粒子
(同和鉱業(株))100重量部にエタノール300重
量部を加え、メデイアをジルコニアビーズとして分散機
にて分散した。得られた分散液(塗布液)を50μm厚
のPETフィルム上に、バーコーターを用いて塗布し、
50℃の温風を送って乾燥し、ITO含有塗膜を形成し
た。ITO含有塗膜の厚みは約1.9μmであった。
【0083】次にこれをロールプレス機を用いて、上記
フィルムを、フィルム幅方向の単位長さあたりの圧力6
60N/mm、単位面積あたりの圧力347N/m
、5m/分の送り速度で圧縮し、圧縮されたITO
フィルムを得た。圧縮後のITO塗膜の厚みは約1.2
μmであった。
【0084】圧縮されたITOフィルムについて、T値
を測定したところ、波長領域400nmでは0.88、
波長領域500nmでは0.94、波長領域600nm
では0.96、波長領域700nmでは0.95、波長
領域800nmでは0.92、波長領域1500nmで
は0.04、波長領域2000nmでは0.01、波長
領域2500nmでは0.00であった。
【0085】上記結果から明らかなように、実施例1で
得られた圧縮されたITOフィルムは、透過性に優れ、
かつ、赤外線遮蔽性に優れるものであった。また塗膜形
成性にも優れていた。
【0086】(実施例2)実施例1のITOフィルムの
含有塗膜上に膜厚3.0μmのシリコーン系ハードコー
ト層(GE東芝シリコーン(株)製 トスガード51
0。以下、同)を設けた。
【0087】これについてT値を測定したところ、実施
例1と同様に、透明性に優れ、赤外線遮蔽性に優れるこ
とがわかった。塗膜形成性にも優れていた。
【0088】(比較例1)平均一次粒径20nm以下の
ITO微粒子(同和鉱業(株))100重量部を、アク
リル樹脂溶液(「MT408−42」、固型分濃度(N
V)=50%、大成化工(株)製)100重量部と、メ
チルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン=1/
1/1(重量比)の混合溶剤400重量部で分散し、こ
れを塗布液(ITO/アクリル樹脂=2:1、NV=2
5%)として用い、これを50μm厚のPETフィルム
上に、バーコーターを用いて塗布し、50℃の温風を送
って乾燥し、ITO含有塗膜を形成した。ITO含有塗
膜の厚みは約2.3μmであった。
【0089】次にこれをロールプレス機を用いて、上記
フィルムを、フィルム幅方向の単位長さあたりの圧力6
60N/mm、単位面積あたりの圧力347N/m
、5m/分の送り速度で圧縮し、圧縮されたITO
フィルムを得た。圧縮後のITO塗膜(導電層)の厚み
は約1.6μmであった。
【0090】圧縮されたITOフィルムについて、T値
を測定したところ、波長領域400nmでは0.97、
波長領域500nmでは0.98、波長領域600nm
では0.99、波長領域700nmでは0.99、波長
領域800nmでは0.98、波長領域1500nmで
は0.45、波長領域2000nmでは0.28、波長
領域2500nmでは0.15であった。
【0091】上記結果から明らかなように、比較例1で
得られた圧縮されたITOフィルムは、赤外線遮蔽性に
劣るものであった。
【0092】(比較例2)比較例1のITOフィルムの
ITO含有塗膜上に膜厚3.0μmのハードコート層を
設けた。
【0093】これについてT値を測定したところ、比較
例1と同様に、赤外線遮蔽性に劣ることがわかった。
【0094】II.第1の透明誘電積層体 (製造例1)平均一次粒径20nm以下のITO微粒子
(同和鉱業(株))100重量部にエタノール300重
量部を加え、メデイアをジルコニアビーズとして分散機
にて分散した。得られた分散液(塗布液)を50μm厚
のPETフィルム上に、バーコータを用いて塗布し、5
0℃の温風を送って乾燥し、ITO塗膜を形成した。I
TO含有塗膜の厚みは約1.9μmであった。
【0095】次にこれをロールプレス機を用いて、上記
フィルムを、フィルム幅方向の単位長さあたりの圧力6
60N/mm、単位面積あたりの圧力347N/m
、5m/分の送り速度で圧縮し、圧縮されたITO
フィルムを得た。圧縮後のITO塗膜(導電層)の厚み
は約1.2μmであった。
【0096】(製造例2)製造例1において、導電層上
に膜厚3.0μmのシリコーン系ハードコート層(GE
東芝シリコーン(株)製 トスガード510。以下、
同)を設けた以外は、製造例1と同様にして透明導電フ
ィルムを得た。
【0097】(実施例3)ガラスパネル(厚さ3mm)
をシランカップリング剤(KBM503、信越化学工業
(株)製。以下、同)で処理した後、UV硬化型接着剤
(KAYANOVA FOP−1100、日本化薬
(株)製。以下、同)を塗布して接着剤層を形成し、こ
の接着剤層に上記製造例1で得た透明導電フィルムのP
ETフィルム面を貼り付けた後、UV硬化させて透明導
電積層体を得た。
【0098】(実施例4)実施例3において、製造例2
で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例3と同
様にして透明導電積層体を得た。
【0099】(実施例5)ガラスパネル(厚さ3mm)
をシランカップリング剤で処理した。一方、製造例1で
得た透明導電フィルムのPET面にUV硬化型接着剤を
塗布して接着剤層を形成し、この接着剤層を、上記ガラ
スパネルに張り付けた後、UV硬化させて透明導電積層
体を得た。
【0100】(実施例6)実施例5において、製造例2
で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例5と同
様にして透明導電積層体を得た。
【0101】(実施例7)ポリカーボネートパネル(厚
さ5mm)にUV硬化型接着剤を塗布して接着剤層を形
成し、この接着剤層に上記製造例1で得た透明導電フィ
ルムのPET面を張り付けた後、UV硬化させて透明導
電積層体を得た。
【0102】(実施例8)実施例7において、製造例2
で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例7と同
様にして透明導電積層体を得た。
【0103】(実施例9)製造例1で得た透明導電フィ
ルムのPET面にUV硬化型接着剤を塗布して接着剤層
を形成し、この接着剤層を、ポリカーボネートパネル
(厚さ5mm)に張り付けた後、UV硬化させて透明導
積層体を得た。
【0104】(実施例10)実施例9において、製造例
2で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例9と
同様にして透明導電積層体を得た。
【0105】上記実施例3〜10において、得られた透
明導電積層体のT値を測定したところ、実施例1と同様
に、透明性に優れ、赤外線遮蔽性に優れることがわかっ
た。またいずれも塗膜形成性に優れていた。
【0106】(比較製造例1)平均一次粒径20nm以
下のITO微粒子(同和鉱業(株)製)100重量部
を、アクリル樹脂溶液(「MT408−42」、固型分
濃度(NV)=50%、大成化工(株)製)100重量
部と、メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノ
ン=1/1/1(重量比)の混合溶剤400重量部で分
散し、これを塗布液(ITO/アクリル樹脂=2:1、
NV=25%)として用い、これを50μm厚のPET
フィルム上に、バーコーターを用いて塗布し、50℃の
温風を送って乾燥し、ITO含有塗膜を形成した。IT
O含有塗膜の厚みは約2.3μmであった。
【0107】次にこれをロールプレス機を用いて、上記
フィルムを、フィルム幅方向の単位長さあたりの圧力6
60N/mm、単位面積あたりの圧力347N/m
、5m/分の送り速度で圧縮し、圧縮されたITO
フィルムを得た。圧縮後のITO塗膜(導電層)の厚み
は約1.6μmであった。
【0108】(比較例3)実施例3において、比較製造
例1で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例3
と同様にして透明導電積層体を得た。
【0109】(比較例4)実施例5において、比較製造
例1で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例5
と同様にして透明導電積層体を得た。
【0110】(比較例5)実施例7において、比較製造
例1で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例7
と同様にして透明導電積層体を得た。
【0111】(比較例6)実施例9において、比較製造
例1で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例9
と同様にして透明導電積層体を得た。
【0112】上記比較例3〜6において、得られた透明
導電積層体のT値を測定したところ、比較例1と同様
に、赤外線遮蔽性に劣ることがわかった。
【0113】II.第2の透明誘電積層体(転写型透明
導電積層体) (製造例3)50μm厚のPETフィルム上に、3μm
厚のハードコート層(GE東芝シリコーン(株)製、ト
スガード510。以下、同)、1μmのアンカーコート
層(シリコーン系ワニスとシラン系硬化剤を100:1
の重量比で混合した混合物。以下、同)を順に積層し
た。一方、平均一次粒径20nm以下のITO微粒子
(同和鉱業(株)製)100重量部にエタノール300
重量部を加え、メデイアをジルコニアビーズとして分散
機にて分散した。得られた分散液(塗布液)を上記PE
Tフィルム上のアンカーコート層上に、バーコーターを
用いて塗布し、50℃の温風を送って乾燥し、ITO含
有塗膜を形成した。ITO含有塗膜の厚みは約1.9μ
mであった。
【0114】次にこれをロールプレス機を用いて、上記
フィルムを、フィルム幅方向の単位長さあたりの圧力6
60N/mm、単位面積あたりの圧力347N/m
、5m/分の送り速度で圧縮し、圧縮されたITO
フィルムを得た。圧縮後のITO塗膜(導電層)の厚み
は約1.2μmであった。
【0115】(比較製造例2)50μm厚のPETフィ
ルム上に、3μm厚のハードコート層、1μmのアンカ
ーコート層を順に積層した。一方、平均一次粒径20n
m以下のITO微粒子(同和鉱業(株)製)100重量
部を、アクリル樹脂溶液(「MT408−42」、固型
分濃度(NV)=50%、大成化工(株)製)100重
量部と、メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサ
ノン=1/1/1(重量比)の混合溶剤400重量部で
分散し、これを塗布液(ITO/アクリル樹脂=2:
1、NV=25%)として用い、これを50μm厚のP
ETフィルム上に、バーコーターを用いて塗布し、50
℃の温風を送って乾燥し、ITO含有塗膜を形成した。
ITO含有塗膜の厚みは約2.3μmであった。
【0116】次にこれをロールプレス機を用いて、上記
フィルムを、フィルム幅方向の単位長さあたりの圧力6
60N/mm、単位面積あたりの圧力347N/m
、5m/分の送り速度で圧縮し、圧縮されたITO
フィルムを得た。圧縮後のITO塗膜(導電層)の厚み
は約1.6μmであった。
【0117】(実施例11)ガラスパネル(厚さ3m
m)をシランカップリング剤で処理した後、UV硬化型
接着剤を塗布して接着剤層を形成し、この接着剤層に上
記製造例3で得た透明導電フィルムの導電層面を貼り付
けた後、UV硬化させた。その後、透明導電フィルムの
PETフィルムを剥ぎ取り、透明導電積層体(ガラスパ
ネル−接着剤層−導電層−アンカーコート層−ハードコ
ート層)を得た。
【0118】(実施例12)ガラスパネル(厚さ3m
m)をシランカップリング剤で処理した。一方、製造例
3で得た透明導電フィルムの導電層面にUV硬化型接着
剤を塗布して接着剤層を形成し、この接着剤層を、上記
ガラスパネルに張り付けた後、UV硬化させた。その
後、透明導電フィルムのPETフィルムを剥ぎ取り、透
明導電積層体(ガラスパネル−接着剤層−導電層−アン
カーコート層−ハードコート層)を得た。
【0119】(実施例13)ポリカーボネートパネル
(厚さ5mm)にUV硬化型接着剤を塗布して接着剤層
を形成し、この接着剤層に上記製造例3で得た透明導電
フィルムの導電層面を張り付けた後、UV硬化させた。
その後、透明導電フィルムのPETフィルムを剥ぎ取
り、透明導電積層体(ポリカーボネートパネル−接着剤
層−導電層−アンカーコート層−ハードコート層)を得
た。
【0120】(実施例14)製造例3で得た透明導電フ
ィルムのPET面にUV硬化型接着剤を塗布して接着剤
層を形成し、この接着剤層を、ポリカーボネートパネル
(厚さ5mm)に張り付けた後、UV硬化させた。その
後、透明導電フィルムのPETフィルムを剥ぎ取り、透
明導電積層体(ポリカーボネートパネル−接着剤層−導
電層−アンカーコート層−ハードコート層)を得た。
【0121】上記実施例11〜14において、得られた
透明導電積層体のT値を測定したところ、実施例1と同
様に、透明性に優れ、赤外線遮蔽性に優れることがわか
った。また塗膜形成性に優れていた。
【0122】(比較例7)実施例11において、比較製
造例2で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例
11と同様にして透明導電積層体を得た。
【0123】(比較例8)実施例12において、比較製
造例2で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例
12と同様にして透明導電積層体を得た。
【0124】(比較例9)実施例13において、比較製
造例2で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施例
13と同様にして透明導電積層体を得た。
【0125】(比較例10)実施例14において、比較
製造例2で得た透明導電フィルムを用いた以外は、実施
例14と同様にして透明導電積層体を得た。
【0126】上記比較例7〜10において、得られた透
明導電積層体のT値を測定したところ、比較例1と同様
に、赤外線遮蔽性に劣ることがわかった。
【0127】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、大
面積の導電フィルムを容易に形成しやすく、装置が簡便
で生産性が高く、低コストで製造可能な塗布法の利点を
活かしつつ、表面電気抵抗値が低く導電性に優れるとと
もに、透明性に優れ、かつ赤外線遮蔽性に優れた透明導
電フィルムを得、さらにこれをガラスパネル、樹脂パネ
ルに適用した透明導電積層体を得ることができる。本発
明は特に、複層ガラス、天窓、自動車ウィンドウ、冷蔵
冷凍ケース等に好ましく用いられる。また、CRT前面
ガラスパネル、PDP前面ガラスパネル、建材用ガラス
パネル、車両用ガラスパネル、建材用樹脂パネル、車両
用樹脂パネル、半導体クリーンルーム用樹脂パネル等に
も好ましく用いられる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA33A AG00C AK01B AK01C AK03 AK18 AK42 AT00C BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C CA21A EJ19 GB07 GB32 GB41 JD10 JG01A JL02 JN01A YY00A 5F051 BA14 BA15 CB27 FA02 FA04 FA07 FA13 GA03 GA05 5G307 FA02 FB01 FC03 FC10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性微粒子を含有する導電層を支持体
    上に形成し、該導電層における下記数1で示されるT値
    が、1500〜2500nmの波長領域において0.1
    以下であり、かつ、400〜800nmの波長領域にお
    いて0.85以上である、透明導電フィルム。 【数1】 I=Iexp(−αX) (1) T=exp(−α) (2) (数1中、Iは支持体を透過した光の強度を示し;I
    は支持体−導電層からなる透明導電フィルムを透過した
    光の強度を示し;αは線吸収係数を示し;Xは導電層の
    膜厚を示す)
  2. 【請求項2】 導電性微粒子が錫ドープ酸化インジウム
    (ITO)微粒子である、請求項1記載の透明導電フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 タッチパネルに用いる、請求項1または
    2記載の透明導電フィルム。
  4. 【請求項4】 面発熱体に用いる、請求項1または2記
    載の透明導電フィルム。
  5. 【請求項5】 無機エレクトロルミネッセンス用電極に
    用いる、請求項1または2記載の透明導電フィルム。
  6. 【請求項6】 太陽電池用電極に用いる、請求項1また
    は2記載の透明導電フィルム。
  7. 【請求項7】 基材上に、支持体と、該支持体上に形成
    した導電性微粒子を含有する導電層とを積層してなり、
    該導電層における下記数2で示されるT値が、1500
    〜2500nmの波長領域において0.1以下であり、
    かつ、400〜800nmの波長領域において0.85
    以上である、透明導電積層体。 【数2】 I=Iexp(−αX) (1) T=exp(−α) (2) (数2中、Iは基材−支持体を透過した光の強度を示
    し;Iは基材−支持体−導電層からなる透明導電積層体
    を透過した光の強度を示し;αは線吸収係数を示し;X
    は導電層の膜厚を示す)
  8. 【請求項8】 導電性微粒子が錫ドープ酸化インジウム
    (ITO)微粒子である、請求項7記載の透明導電フィ
    ルム。
  9. 【請求項9】 基材がガラスパネルまたは樹脂パネルで
    ある、請求項7または8記載の透明導電積層体。
  10. 【請求項10】 CRT前面ガラスパネル、PDP前面
    ガラスパネル、建材用ガラスパネル、車両用ガラスパネ
    ル、建材用樹脂パネル、車両用樹脂パネル、または半導
    体クリーンルーム用樹脂パネルに用いられる、請求項7
    〜9のいずれか1項に記載の透明導電積層体。
  11. 【請求項11】 基材上に、導電性微粒子を含有する導
    電層を積層してなり、該導電層における下記数3で示さ
    れるT値が、1500〜2500nmの波長領域におい
    て0.1以下であり、かつ、400〜800nmの波長
    領域において0.85以上である、透明導電積層体。 【数3】 I=Iexp(−αX) (1) T=exp(−α) (2) (数3中、Iは基材を透過した光の強度を示し;Iは
    基材−導電層からなる透明導電積層体を透過した光の強
    度を示し;αは線吸収係数を示し;Xは導電層の膜厚を
    示す)
  12. 【請求項12】 導電性微粒子が錫ドープ酸化インジウ
    ム(ITO)微粒子である、請求項11記載の透明導電
    フィルム。
  13. 【請求項13】 基材がガラスパネルまたは樹脂パネル
    である、請求項11または12記載の透明導電積層体。
  14. 【請求項14】 CRT前面ガラスパネル、PDP前面
    ガラスパネル、建材用ガラスパネル、車両用ガラスパネ
    ル、建材用樹脂パネル、車両用樹脂パネル、または半導
    体クリーンルーム用樹脂パネルに用いられる、請求項1
    1〜13のいずれか1項に記載の透明導電積層体。
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