JP2001327883A - 旋動破砕機の出口隙間調整装置及びその調整方法 - Google Patents

旋動破砕機の出口隙間調整装置及びその調整方法

Info

Publication number
JP2001327883A
JP2001327883A JP2000152041A JP2000152041A JP2001327883A JP 2001327883 A JP2001327883 A JP 2001327883A JP 2000152041 A JP2000152041 A JP 2000152041A JP 2000152041 A JP2000152041 A JP 2000152041A JP 2001327883 A JP2001327883 A JP 2001327883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concave
mantle
time
contact
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000152041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4318383B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Yamazaki
和幸 山崎
Yoshihiro Seki
義広 関
Toru Nakayama
徹 中山
Satoru Koyanagi
覚 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2000152041A priority Critical patent/JP4318383B2/ja
Publication of JP2001327883A publication Critical patent/JP2001327883A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4318383B2 publication Critical patent/JP4318383B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗量の演算を正確に、かつ簡単に行え、ま
た出口隙間調整が精度良くできる旋動破砕機の出口隙間
調整装置及びその調整方法を提供する。 【解決手段】 第1回目の出口隙間調整の際に、コンケ
ーブ(27)とマントル(26)とが当接した時のコンケーブ位
置検出器(36)の検出値を初回目の基準とし、次回以降の
出口隙間調整時毎に、前回の基準と今回当接した時のコ
ンケーブ位置検出器(36)の検出値との差に相当する出口
隙間値をコンケーブ(27)とマントル(26)との成す傾斜角
度に基づいて求めて今回の摩耗量とし、求めた今回の摩
耗量を前回までの積算摩耗量に加算して今回までの積算
摩耗量とすると共に、前記今回当接した時のコンケーブ
位置検出器(36)の検出値を新たな基準と設定する。また
コンケーブ駆動手段は油圧モータ(35)を有し、出口隙間
調整時に、この油圧モータの負荷圧が所定圧以上に上昇
し、かつ所定時間以上略一定値であるときに、コンケー
ブ(27)とマントル(26)との当接と判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋動破砕機の出口
隙間調整装置及びその調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】旋動破砕機は、回転軸に対して偏心した
略円錐台状のマントルの上面に傘状の下刃を取り付け、
このマントル(傘状の下刃)の上方に対向したコンケー
ブ(上刃)と、被破砕物が投入され、かつ前記下刃及び
上刃間に被破砕物を供給するホッパとを備えている。こ
のような旋動破砕機は、偏心して回転するマントルの下
刃と上刃との隙間が周期的に大小に変化することにより
破砕するものであり、その隙間を調整することによっ
て、破砕物の粒度を管理し、できた破砕物を埋め戻しや
他の用途に再利用することが多い。
【0003】ところが、稼働時間に応じて上刃及び下刃
が摩耗して上記粒度が大きくなるので、前記刃先隙間を
調整する必要がある。このため、破砕物出口の隙間を調
整する装置が提案されており、例えば特許279927
6号登録公報に記載された旋動破砕機の出口隙間調整装
置が知られている。以下、図6に示す同公報に開示され
た旋動破砕機の断面側面図により従来技術を説明する。
【0004】同図において、略円錐台状のマントル26
の中央部に主軸24を設け、主軸24の下部を回転支持
台24cに取着している。主軸24の上部は、下部に対
して所定角度傾いて形成されており、よってマントル2
6は主軸24の回転中心に対して傾斜した状態で回転す
るようになっている。回転支持台24cは機体21の下
部胴体22に回転自在に支承されており、回転支持台2
4cの下部に有するラック24dと係合し、かつ機体2
1に設けられたピニオン軸25を介して図示しないモー
タにより回転駆動される。マントル26の上方には対向
するようにコンケーブ27が配設されており、コンケー
ブ27が取付けられたコンケーブサポート30は、前記
機体21に固設された上部胴体23の内側に鋸歯ねじ2
3aを介して回転自在に設けられている。また、コンケ
ーブサポート30は、機体21に取着された駆動モータ
13により歯車11を介して回転駆動されるようになっ
ており、この回転で前記ねじ23aを介して上下方向に
移動する。駆動モータ13の回転軸上には回転角を検出
する回転検出装置16が取着されている。回転検出装置
16の回転角信号及び駆動モータ13の駆動信号は、演
算表示装置17によりそれぞれ入力及び出力されてい
る。
【0005】上記構成による演算表示装置17の出力隙
間算出手順は、以下のようになっている。まず、駆動モ
ータ13の回転によりコンケーブサポート30を下降さ
せてマントル26に当接させる。そして、この後コンケ
ーブサポート30を所定の出口隙間設定値となる位置ま
で上昇させる。このとき、例えば図7で表すように、隙
間調整第1回目のコンケーブ27とマントル26との当
接時のコンケーブサポート高さh0 を基準位置としてコ
ンケーブ27の移動量Sを求め、この移動量Sと、コン
ケーブサポート30とマントル26との成す角度とから
各回毎に第1の隙間値α1を求める。さらに、各回毎の
当接時のコンケーブサポート高さ位置からの出口隙間設
定値に相当する移動量を求め、この移動量に対応する隙
間値を第2の隙間値α2とする。これらの隙間値α1,
α2は演算表示装置17の所定表示器に表示されるの
で、必要な時に両隙間値α1,α2間の差(つまり、こ
こでは第1の隙間値α1は基準位置からの相対位置を表
しているので正又は負の値であり、第2の隙間値α2は
常時正値であり、両者の差は実質的に両者絶対値の加算
である)を演算して、マントル26とコンケーブ27の
相対摩耗量を把握できると記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の出口隙間調整装置においては、マントル2
6とコンケーブ27の相対摩耗量を求めるのに、基準位
置からのコンケーブ27の移動量Sと、第1の隙間値α
1と、第2の隙間値α2との3つのデータを用いる必要
がある。このため、演算が煩わしく、これらの演算処理
に用いるメモリの容量が多く必要となり、プログラムス
テップ数が多くなると言う問題がある。また、上記相対
摩耗量を把握するためにオペレータが演算する必要があ
り、煩わしい。さらに、出口隙間調整の際にコンケーブ
27を下降させてマントル26に当接させる時に、マン
トル26とコンケーブ27との間に被破砕物が残ってい
る場合には、この残留物により誤って当接したと判断す
ることもあり、正確な当接位置の検出ができない。この
ため、精度良く出口隙間調整ができないという問題があ
る。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、摩耗量の演算を正確に、かつ簡単に行
え、また出口隙間調整が精度良くできる旋動破砕機の出
口隙間調整装置及びその調整方法を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、筒状の機体に螺合さ
れたコンケーブサポートに取着されたコンケーブと、コ
ンケーブに対向して配設され、偏心旋動してコンケーブ
との間で被破砕物を破砕するマントルと、コンケーブサ
ポートを回動して移動させるコンケーブ駆動手段と、コ
ンケーブサポートの位置を検出するコンケーブ位置検出
器と、コンケーブ駆動手段を介してコンケーブサポート
を回動してコンケーブをマントルに当接させ、当接位置
から所定の出口隙間設定値に応じた距離だけコンケーブ
を移動させてコンケーブとマントルとの間の出口隙間を
調整する制御器とを備えた旋動破砕機の出口隙間調整装
置において、前記制御器は、前回の出口隙間調整の際
に、コンケーブとマントルとが当接した時のコンケーブ
位置検出器の検出値を基準とし、今回の出口隙間調整の
際にコンケーブとマントルとが当接した時のコンケーブ
位置検出器の検出値と、コンケーブ及びマントルの成す
傾斜角度とに基づいてコンケーブ及びマントルの今回の
摩耗量を求め、繰り返し得た今回の摩耗量の総和をコン
ケーブ及びマントルの積算摩耗量とする構成としてい
る。
【0009】第1発明によると、各出口隙間調整回毎
に、前回のコンケーブとマントルとの当接時のコンケー
ブ位置検出器の検出値と今回の検出値との差に基づいて
両間の出口隙間に対応した距離を算出し、これを今回の
摩耗量とすると共に、前回までの摩耗量積算値に今回の
摩耗量を加算して今回までの摩耗量積算値即ち現在の全
摩耗量を求めている。従って、従来演算していたような
初回目の当接位置から各回の出口隙間調整完了位置まで
の第1の隙間α1を演算する必要がなくなるので、演算
が非常に簡単となり、演算プログラムのステップ数が減
少して使用メモリを低減できると共に、演算時間を短縮
化できる。また、全摩耗量の算出を自動的に演算するの
で、オペレータが煩わしい演算を行う必要がなく、さら
に全摩耗量を正確に算出できる。さらに、当接からの変
位量を検出すればよいので、コンケーブ位置検出器とし
てはコンケーブ高さと検出器出力とが1対1に対応して
いなくてもよく、検出器選択の幅が広がる。これによ
り、摩耗量の管理やマントル及びコンケーブの交換時期
の管理を精度良くできると共に、製品の粒度品質を向上
できる。
【0010】第2発明は、筒状の機体に螺合されたコン
ケーブサポートに取着されたコンケーブと、コンケーブ
に対向して配設され、偏心旋動してコンケーブとの間で
被破砕物を破砕するマントルと、コンケーブサポートを
回動して移動させるコンケーブ駆動手段と、コンケーブ
サポートの位置を検出するコンケーブ位置検出器と、コ
ンケーブ駆動手段を介してコンケーブサポートを回動し
てコンケーブをマントルに当接させ、当接位置から所定
の出口隙間設定値に応じた距離だけコンケーブを移動さ
せてコンケーブとマントルとの間の出口隙間を調整する
制御器とを備えた旋動破砕機の出口隙間調整装置におい
て、前記コンケーブ駆動手段は油圧モータを有すると共
に、この油圧モータの負荷圧を検出する圧力センサを付
設し、前記制御器は、出口隙間調整時に、前記圧力セン
サにより検出した負荷圧が所定圧以上に上昇し、かつ所
定時間以上略一定値であるときに、コンケーブとマント
ルとの当接と判断する構成としている。
【0011】第2発明によると、マントルとコンケーブ
とが残留物が無い状態で当接しているときは、コンケー
ブを下降させるモータの負荷圧は所定値以上になってい
て、かつマントルを旋動させても安定している。ところ
が、残留物がある状態でコンケーブを下降させるモータ
の負荷圧が所定値以上になっても、マントルを回転させ
て残留物が破砕されると、負荷圧が所定値以下に低下す
る。このことから、コンケーブ駆動のモータの負荷圧が
所定値以上である状態が所定時間以上継続したときに当
接したと判断することによって、残留物の有無状態に影
響されずに確実に当接を検出できる。従って、出口隙間
調整が精度良くでき、摩耗量の管理やマントル及びコン
ケーブの交換時期の管理を精度良くできるので、製品の
粒度品質を向上できる。
【0012】第3発明は、筒状の機体に螺合されたコン
ケーブサポートに取着されたコンケーブと、コンケーブ
に対向して配設され、偏心旋動してコンケーブとの間で
被破砕物を破砕するマントルとを有し、コンケーブサポ
ートを回動してコンケーブをマントルに当接させ、当接
位置から所定の出口隙間設定値に応じた距離だけコンケ
ーブを移動させてコンケーブとマントルとの間の出口隙
間を調整する旋動破砕機の出口隙間調整方法において、
出口隙間調整時に、コンケーブサポートを移動してコン
ケーブとマントルとを当接させる前に、コンケーブとマ
ントルの当接する部位の残留物を除去する方法としてい
る。
【0013】第4発明によると、コンケーブとマントル
との当接の前に、例えば噴水やマントルの旋動による揺
動等によって当接部位の残留物を除去することにより、
確実に当接させることができる。従って、確実に当接可
能となるので、出口隙間調整を精度良くでき、摩耗量の
管理やマントル及びコンケーブの交換時期の管理を精度
良くでき、これにより製品の粒度品質を向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して実施形態
を説明する。図1は、本実施形態に係る出口隙間調整装
置が適用される旋動破砕機の側面断面図である。機体2
1の下部胴体22の略中央下部には基台24aが配設さ
れ、この基台24aに主軸24の下部が嵌着されてい
る。主軸24の上部は偏心した孔26aを有する略円錐
台状のマントル26に嵌挿されており、マントル26は
主軸24に旋動自在に支持されている。マントル26の
下部内側には環状の溝26bが形成されており、基台2
4aの上端部に設けられた環状のシール24bが前記環
状の溝26aに摺動自在に嵌まり込んでいて内部の潤滑
油をシールしている。またマントル26の下部に形成さ
れたギアは、下部胴体22の下部に回転自在に配設され
たピニオン軸25に噛合しており、ピニオン軸25は油
圧モータ41によって回転駆動されるようになってい
る。
【0015】下部胴体22の上部には略円筒状の上部胴
体23が取り付けられており、上部胴体23の内周面に
はねじ23aが形成されている。そして、上部胴体23
の内側には、外周面にねじ30aが形成されたコンケー
ブサポート30が回転可能に螺合されている。コンケー
ブサポート30の下部内周部には周方向に沿って複数の
支持レバー28の基端部がボルト29等で取り付けられ
ており、この複数の支持レバー28の先端部にはコンケ
ーブ27が支持されていて、前記マントル26の上方に
対向するように配設される。また、コンケーブサポート
30の上部内側には被破砕物が投入されるホッパ45が
配設されており、ホッパ45の上方にはマントル26に
向けて水を噴射自在なノズル46が設けられ、ノズル4
6はアーム47を介して下部胴体22に移動自在に支持
されている。
【0016】コンケーブサポート30の上端部には、外
周面に複数の上下方向の溝31aを有する円筒部材31
がボルト31bにより取着されている。また、円筒部材
31の周囲には、前記溝31aに摺動自在に嵌入された
スライド部32を内周部に有し、かつ外周部に歯を有す
る環状歯車33が上部胴体23に回転自在に支承されて
いる。環状歯車33の外周歯には、上部胴体23に取着
された油圧モータ35の出力軸に取り付けた歯車34に
噛合している。さらに、油圧モータ35の出力軸には、
コンケーブサポート30の回転角度、即ち上下方向移動
時の高さ位置を検出するコンケーブ位置検出器36が取
着されている。さらに、油圧モータ35の負荷圧を検出
する圧力センサ37が設けられており、圧力センサ37
の検出圧力信号、コンケーブ位置検出器36の検出位置
信号及び油圧モータ35の駆動指令信号は、制御器40
によりそれぞれ入力及び出力されている。
【0017】制御器40はマイクロコンピュータ等の演
算装置を主体として構成されており、コンケーブ位置検
出器36からの位置信号に基づいて後述する所定の演算
処理を行って油圧モータ35の制御を行い、出口隙間を
予め設定された隙間設定値α0 に調整すると共に、出口
隙間調整の各回毎の摩耗量及び積算摩耗量を演算する。
また、制御器40は各回毎の摩耗量と積算摩耗量、及び
隙間調整時の出口隙間の値を表示する表示器42を有し
ている。
【0018】図2は制御器40の処理手順を表したフロ
ーチャート例である。同図において、各処理ステップ番
号はSを付して表す。まず、ステップS1で隙間調整の
開始か否か判断し、開始でない時は開始となるまで待
つ。尚、開始か否かは、例えば図示しない隙間調整開始
スイッチのオン信号で判断することができる。そして開
始になったら、ステップS2でノズル46から水を噴射
し、マントル26上に残っている破砕物を除去する。次
に、ステップS3で、油圧モータ35を制御してコンケ
ーブサポート30を所定速度で回転させ、コンケーブ2
7を下降させて負荷圧Pmを監視しながらマントル26
に当接させる。そして、ステップS4で、負荷圧Pmが
所定閾値を超えたとき油圧モータ35を停止した状態で
油圧モータ41によりマントル26を旋動させる。この
旋動の間に、負荷圧Pmが所定閾値を超えていて、かつ
変動が小さい状態が所定時間以上継続したときにコンケ
ーブ27がマントル26に当接したと判断し、当接した
時のコンケーブ位置検出器36の検出値を取り込み、こ
の値を基準とし記憶する。このときの当接に対応した出
口隙間αをクリア(α=0)し、また積算摩耗量MTも
零(MT=0)に初期化する。この後、ステップS5
で、前記当接回数n(初回目はn=1)時のコンケーブ
位置検出器36の検出値を基準にし、前記隙間設定値α
0 に相当するコンケーブ位置検出器36の検出値までコ
ンケーブサポート30を上昇させて、第1回目の出口隙
間調整を終了する。すなわち、初回当接時のコンケーブ
位置検出器36の検出値をh1、上昇中の検出値をh、
単位検出値当たりのコンケーブ移動量をK、コンケーブ
の傾斜角をθとすると、数式「α0 =K×(h−h1)
×cosθ 」を満たす検出値hになった時、コンケーブサ
ポート30の上昇は停止する。ステップS6で実稼動を
行う。そして、ステップS7で再度隙間調整の開始か否
か判断し、開始でない時は開始となるまで待ち、開始に
なったら(n回目の隙間調整とする)、ステップS8で
マントル26に水を噴射し、コンケーブ27を下降して
マントル26に当接させる。次にステップS9で、前回
(当接回数n-1 )のコンケーブ位置検出器36の検出値
(α=0の位置)を基準として、今回当接した時の検出
値との差|hn −hn-1|に対応する隙間αを、コンケ
ーブ27とマントル26との成す角度に基づいて演算し
て今回の摩耗量Mn (=K×|hn −hn-1|×cosθ
)とし、数式「MT=Mn +MT」に基づいて今回ま
での積算摩耗量MTを積算する。この後、ステップS1
0で、前記求めた現在の隙間α(=K×(h−hn-1)
×cosθ)をクリア(α=0)する。すなわち、摩耗量
及び出口隙間の算出式の基準を変える。そして、ステッ
プS5へ戻って以上の処理を繰り返す。
【0019】図3を参照して、以上の構成による作用及
び効果を説明する。各隙間調整回n毎に、前回からの摩
耗量を求め、これを初回目から積算して全摩耗量を算出
するようにしている。即ち、前回(n−1回目)マント
ル26とコンケーブ27とが当接した時のコンケーブ検
出器の検出値hn-1を基準にし、今回(n回目)の当接
時の検出値hn までの検出値の変化量|hn −hn-1
|、及びマントル26とコンケーブ27との成す角度θ
に基づいて出口隙間α(=K×|hn −hn-1|×cosθ
)を求め、求めた出口隙間αを今回の摩耗量Mnとす
る。そして、この摩耗量Mnを前回までの積算摩耗量M
Tに加算して今回までの積算摩耗量MTを算出してい
る。従って、従来技術の項で示したように、初回目の当
接位置h0 から各回毎の隙間調整完了位置までの第1の
隙間α1と、各回毎の当接位置から隙間調整完了位置ま
での第2の隙間α2とをそれぞれ算出し、この後両隙間
α1,α2の和により求めるという必要がない。つま
り、本発明によると第1の隙間α1を算出する必要がな
いので、演算が非常に簡単となり、演算プログラムのス
テップ数が減少して使用メモリを低減できると共に、演
算時間を短縮化できる。また、積算摩耗量の算出を自動
的に演算し、表示器42に表示するので、オペレータが
煩わしい演算を行う必要がなく、正確に算出できる。ま
た、摩耗量、出口隙間の算出は、コンケーブ及びマント
ルの前回当接時のコンケーブ位置検出器36の検出値を
基準にし、この基準からの変化量を使っている為、コン
ケーブ27の高さ(位置)とコンケーブ位置検出器36
の検出値とは1対1に対応している必要はない。コンケ
ーブ27の位置という概念が不要な為、例えば相対的な
変位が検出できるインクリメンタルエンコーダを使え
ば、位置検出器の取付は調整不要となり短時間で行え
る。これにより、摩耗量の管理やマントル26及びコン
ケーブ27の交換時期の管理を精度良くできる。従っ
て、製品の粒度品質を向上できる。
【0020】また、マントル26とコンケーブ27とを
当接させる際に、マントル26上面に残留した破砕物を
噴水により除去するので、確実に当接させることがで
き、これにより当接位置を精度良く検出できる。従っ
て、精度良く積算摩耗量を算出でき、摩耗量の管理やマ
ントル26及びコンケーブ27の交換時期の管理をさら
に正確にできる。
【0021】上記実施形態においては、マントル26と
コンケーブ27との当接の前に噴水により破砕物の残留
物を除去する例を示したが、残留物を除去する方法はこ
れに限定するものではない。例えば、コンケーブ27を
上昇端まで上昇させ、この状態でマントル26を所定回
転数で旋動して揺動することにより残留物を除去しても
よい。
【0022】あるいは、油圧モータ35の負荷圧Pmの
監視を以下のように行ってもよい。例えば図4に示すよ
うに、コンケーブ27の下降中に負荷圧Pmが所定の閾
値Psを超えたときには、前記下降を停止すると共にマ
ントル26を旋動させて負荷圧Pmを監視し、この旋動
の間に負荷圧Pmの変動が大きい場合は所定時間マント
ル26を回転させて負荷圧Pmが閾値Psよりも低下す
るのを確認し(このとき残留物が除去されたと判断す
る)、この後再度コンケーブ27を下降させて負荷圧P
mが所定の閾値Psを超えたときに実際に当接したと判
断するようにしてもよい。
【0023】また、あるいは、例えば図5に示すよう
に、コンケーブ27の下降中に油圧モータ35の負荷圧
Pmが所定の閾値Psを超えたときには、前記下降を停
止すると共にマントル26を旋動させて負荷圧Pmを監
視し、この旋動の間に負荷圧Pmの変動が大きい場合
は、所定距離だけコンケーブ27を上昇させて残留物を
落下し易くした後に所定時間マントル26を旋動させて
負荷圧Pmが閾値Psよりも低下するのを確認し(この
とき残留物が除去されたと判断する)、この後再度コン
ケーブ27を下降させて負荷圧Pmが所定の閾値Psを
超えたときに実際に当接したと判断するようにしてもよ
い。上記のように負荷圧Pmの監視方法によって当接し
たことを確実に検出でき、当接位置の正確な検出が可能
となる。これにより、摩耗量を精度良く算出し、コンケ
ーブ27やマントル26の交換時期等の管理も正確にで
き、また製品の粒度品質を向上できる。
【0024】尚、コンケーブ27の上下移動の駆動モー
タとして油圧モータを例にとって説明したが、電動モー
タでもよい。このとき、当接の確認は、モータ電流値
(トルク値)を監視することにより、正確に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の出口隙間調整装置が適用される旋動破
砕機の側面断面図である。
【図2】演算処理のフローチャート例を示す。
【図3】本発明に係る積算摩耗量の算出方法の説明図で
ある。
【図4】本発明に係る当接検出方法の他の第1例の説明
図である。
【図5】本発明に係る当接検出方法の他の第2例の説明
図である。
【図6】従来技術に係る旋動破砕機の断面側面図であ
る。
【図7】従来技術に係る積算摩耗量の算出方法の説明図
である。
【符号の説明】
16…回転検出装置、17…演算表示装置、21…機
体、22…下部胴体、23…上部胴体、24…主軸、2
4a…基台、24c…回転支持台、24d…ラック、2
5…ピニオン軸、26…マントル、27…コンケーブ、
30…コンケーブサポート、33…環状歯車、35…油
圧モータ、36…コンケーブ位置検出器、37…圧力セ
ンサ、40…制御器、41…油圧モータ、42…表示
器、45…ホッパ、46…ノズル。
フロントページの続き (72)発明者 小柳 覚 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 株 式会社小松製作所建機第3開発センタ内 Fターム(参考) 4D063 BB06 BB17 GC21 GC29 GD01 GD12 4D067 FF01 FF12 GA02 GB04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の機体(21)に螺合されたコンケーブ
    サポート(30)に取着されたコンケーブ(27)と、コンケー
    ブ(27)に対向して配設され、偏心旋動してコンケーブ(2
    7)との間で被破砕物を破砕するマントル(26)と、コンケ
    ーブサポート(30)を回動して移動させるコンケーブ駆動
    手段と、コンケーブサポート(30)の位置を検出するコン
    ケーブ位置検出器と、コンケーブ駆動手段を介してコン
    ケーブサポート(30)を回動してコンケーブ(27)をマント
    ル(26)に当接させ、当接位置から所定の出口隙間設定値
    に応じた距離だけコンケーブ(27)を移動させてコンケー
    ブ(27)とマントル(26)との間の出口隙間を調整する制御
    器(40)とを備えた旋動破砕機の出口隙間調整装置におい
    て、 前記制御器(40)は、前回の出口隙間調整の際に、コンケ
    ーブ(27)とマントル(26)とが当接した時のコンケーブ位
    置検出器(36)の検出値を基準とし、今回の出口隙間調整
    の際にコンケーブ(27)とマントル(26)とが当接した時の
    コンケーブ位置検出器(36)の検出値と、コンケーブ(27)
    及びマントル(26)の成す傾斜角度とに基づいてコンケー
    ブ(27)及びマントル(26)の今回の摩耗量を求め、繰り返
    し得た今回の摩耗量の総和をコンケーブ(27)及びマント
    ル(26)の積算摩耗量とすることを特徴とする旋動破砕機
    の出口隙間調整装置。
  2. 【請求項2】 筒状の機体(21)に螺合されたコンケーブ
    サポート(30)に取着されたコンケーブ(27)と、コンケー
    ブ(27)に対向して配設され、偏心旋動してコンケーブ(2
    7)との間で被破砕物を破砕するマントル(26)と、コンケ
    ーブサポート(30)を回動して移動させるコンケーブ駆動
    手段と、コンケーブサポート(30)の位置を検出するコン
    ケーブ位置検出器と、コンケーブ駆動手段を介してコン
    ケーブサポート(30)を回動してコンケーブ(27)をマント
    ル(26)に当接させ、当接位置から所定の出口隙間設定値
    に応じた距離だけコンケーブ(27)を移動させてコンケー
    ブ(27)とマントル(26)との間の出口隙間を調整する制御
    器(40)とを備えた旋動破砕機の出口隙間調整装置におい
    て、 前記コンケーブ駆動手段は油圧モータ(35)を有すると共
    に、この油圧モータ(35)の負荷圧を検出する圧力センサ
    (37)を付設し、 前記制御器(40)は、出口隙間調整時に、前記圧力センサ
    (37)により検出した負荷圧が所定圧以上に上昇し、かつ
    所定時間以上略一定値であるときに、コンケーブ(27)と
    マントル(26)との当接と判断することを特徴とする旋動
    破砕機の出口隙間調整装置。
  3. 【請求項3】 筒状の機体に螺合されたコンケーブサポ
    ートに取着されたコンケーブと、コンケーブに対向して
    配設され、偏心旋動してコンケーブとの間で被破砕物を
    破砕するマントルとを有し、コンケーブサポートを回動
    してコンケーブをマントルに当接させ、当接位置から所
    定の出口隙間設定値に応じた距離だけコンケーブを移動
    させてコンケーブとマントルとの間の出口隙間を調整す
    る旋動破砕機の出口隙間調整方法において、 出口隙間調整時に、コンケーブサポート(10)を移動して
    コンケーブ(27)とマントル(26)とを当接させる前に、コ
    ンケーブ(27)とマントル(26)の当接する部位の残留物を
    除去することを特徴とする出口隙間調整方法。
JP2000152041A 2000-05-23 2000-05-23 旋動破砕機の出口隙間調整装置 Expired - Fee Related JP4318383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000152041A JP4318383B2 (ja) 2000-05-23 2000-05-23 旋動破砕機の出口隙間調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000152041A JP4318383B2 (ja) 2000-05-23 2000-05-23 旋動破砕機の出口隙間調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001327883A true JP2001327883A (ja) 2001-11-27
JP4318383B2 JP4318383B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=18657515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000152041A Expired - Fee Related JP4318383B2 (ja) 2000-05-23 2000-05-23 旋動破砕機の出口隙間調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4318383B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100377871B1 (en) * 2002-07-19 2003-03-29 Dyteco Co Ltd Cone crusher capable of automatically discharging foreign materials and automatically controlling clearance
KR200447365Y1 (ko) 2009-12-04 2010-01-20 용원기계공업(주) 콘크라셔용 콘게이브 결합구조
KR101245249B1 (ko) 2012-10-15 2013-03-19 (주)디테코 우수 입형 골재 생산이 가능한 콘크라샤
CN104888884A (zh) * 2014-03-07 2015-09-09 王泽华 中速磨煤机的分级研磨机构
WO2019117182A1 (ja) * 2017-12-15 2019-06-20 古河産機システムズ株式会社 破砕機
JP2020171893A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 株式会社中山鉄工所 破砕装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10391500B2 (en) * 2015-07-03 2019-08-27 Sandvik Intellectual Property Ab Crushing shell with rotational lock

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100377871B1 (en) * 2002-07-19 2003-03-29 Dyteco Co Ltd Cone crusher capable of automatically discharging foreign materials and automatically controlling clearance
KR200447365Y1 (ko) 2009-12-04 2010-01-20 용원기계공업(주) 콘크라셔용 콘게이브 결합구조
KR101245249B1 (ko) 2012-10-15 2013-03-19 (주)디테코 우수 입형 골재 생산이 가능한 콘크라샤
CN104888884A (zh) * 2014-03-07 2015-09-09 王泽华 中速磨煤机的分级研磨机构
WO2019117182A1 (ja) * 2017-12-15 2019-06-20 古河産機システムズ株式会社 破砕機
JPWO2019117182A1 (ja) * 2017-12-15 2020-12-03 古河産機システムズ株式会社 破砕機
JP7253497B2 (ja) 2017-12-15 2023-04-06 古河産機システムズ株式会社 破砕機
JP2020171893A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 株式会社中山鉄工所 破砕装置
JP7329819B2 (ja) 2019-04-11 2023-08-21 株式会社中山ホールディングス 破砕装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4318383B2 (ja) 2009-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7371149B2 (en) Honing feed system having full control of feed force, rate, and position and method of operation of the same
JP5283020B2 (ja) 破砕機の制御方法、破砕機及びコンピュータソフトウェア製品
JPH0230823B2 (ja)
JP2001327883A (ja) 旋動破砕機の出口隙間調整装置及びその調整方法
KR20190116317A (ko) 콘 파쇄 기계 및 상기 파쇄 기계를 사용하는 파쇄 방법
JP2799296B2 (ja) 旋動破砕機
EP0344548A3 (de) Verfahren und Vorrichtung zur Steuerung des Betriebs von Hon- oder Schleifmaschinen
JP3390620B2 (ja) 造粒機
US4206572A (en) Device for controlling expansible grinding tools
CN109550552A (zh) 胶粉研磨智能控制装置、方法及采用其的橡胶磨粉机
JPH08323584A (ja) 工具の摩耗補正装置
JPH06154630A (ja) 旋動破砕機
JPWO2006061910A1 (ja) 竪型両頭平面研削盤における砥石の初期位置設定方法
AU2021287112B2 (en) Crushing state determining device and crushing state determining method
JP4213523B2 (ja) ペレタイザ装置
JPH0217850Y2 (ja)
JPH0717381Y2 (ja) コーンクラッシャにおける排出口間隙調整装置
JPH0538460A (ja) 竪型粉砕機
JPH1158193A (ja) 平面研削方法及び平面研削装置
JPH044051A (ja) 旋動式破砕機の間隙設定方法及び装置
JPH07265724A (ja) 破砕機の磨耗検出方法及び装置
JPH0613832Y2 (ja) ホーニング盤の砥石摩耗表示装置
JPH10118509A (ja) 竪型ミル
JPH06304865A (ja) 研削装置の砥石の摩耗量検出装置
JP2530041B2 (ja) ホ―ニング加工機の砥石位置合わせ方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080807

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090526

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4318383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees