JP2001327689A - パチンコ機および記録媒体 - Google Patents

パチンコ機および記録媒体

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JP2001327689A
JP2001327689A JP2000148919A JP2000148919A JP2001327689A JP 2001327689 A JP2001327689 A JP 2001327689A JP 2000148919 A JP2000148919 A JP 2000148919A JP 2000148919 A JP2000148919 A JP 2000148919A JP 2001327689 A JP2001327689 A JP 2001327689A
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Japan
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opening
game ball
game
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area
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JP2000148919A
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English (en)
Inventor
Masayuki Shigeta
正幸 繁田
Masahiro Takagi
正宏 高木
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Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技の単調さを解消できるとともに、遊技盤
の広い範囲を活用できるパチンコ機を実現する。 【解決手段】 遊技球が右始動口81または左始動口8
2を通過すると、0〜100の乱数の中から乱数を1つ
選択し、その選択した乱数に対応付けられている開放パ
ターンをROMに記憶された開放パターン決定テーブル
の中から選択し、その選択した開放パターンに従って右
開閉部材31および左開閉部材32は、横方向に移動す
る。これにより、大入賞口が開口し、入賞の確率が高く
なる。このように、遊技球が右始動口81または左始動
口82を通過するごとに開放パターンが抽選されるた
め、遊技の単調さを解消できる。また、特定の始動口の
みを狙った遊技をなくすことができるため、遊技盤5の
広い範囲を活用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機およびそ
のパチンコ機を機能させるためのコンピュータプログラ
ムが記録された記録媒体に関し、遊技球が遊技盤に設け
られた所定の領域を通過した場合に、変動入賞装置に設
けられた可動部材が遊技球を入賞し易い状態に変化する
パチンコ機および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ機として、いわ
ゆる第2種パチンコ機が知られている。この第2種パチ
ンコ機は、遊技盤に始動口を備えており、その始動口を
遊技球が通過すると、遊技盤に設けられた変動入賞装置
の可動部材が開放動作し、その開放動作によって形成さ
れた開口部から遊技球が入賞し易くなるという機能を有
する。また、可動部材の開放により形成された開口部か
ら入賞した遊技球が、変動入賞装置内部に設けられた特
別領域を通過すると、遊技球が始動口を通過した場合よ
りもさらに入賞し易い状態に可動部材が動作する遊技状
態になる。上記始動口は、遊技盤の下部に横方向に3個
設けられており、左右の始動口のいずれかを遊技球が通
過すると、上記可動部材が1回開閉動作し、中央の始動
口を遊技球が通過すると、上記可動部材が2回開閉動作
する。また、可動部材の開放時間は、遊技球が中央の始
動口を通過した場合の方が、左右いずれかの始動口を通
過した場合よりも長く設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、遊技球がどの始動口を通過したかによって可動部材
の開放回数や開放時間が一義的に定まっており、可動部
材の動作がパターン化して変化に乏しいため、遊技が単
調化してしまうという問題がある。特に、中央の始動口
は、左右の始動口に比べて可動部材の開放時間が長く設
定されているため、左右の始動口よりも入賞が困難なゲ
ージ配置がなされている。また、右側の始動口は、左側
の始動口よりも、発射位置からの距離が遠いため狙いを
定め難い。このため、遊技者は、狙いを定め易く比較的
入賞し易い左側の始動口のみを狙って遊技球を発射する
こととなり、遊技が単調となるので、面白みに欠けると
いう問題がある。また、本来、パチンコ機の多くは、遊
技盤の中央付近に大きめの装置を設け、ほぼ左右対称に
ゲージ、風車、入賞口などを設けることにより、遊技盤
の広い範囲で遊技を楽しむことができるように設計され
ているが、上述した状況下では、遊技盤の右半分が活用
されていない。
【0004】そこでこの発明は、上記諸問題を解決する
ためになされたものであり、遊技の単調さを解消できる
パチンコ機を実現することを第1の目的とし、遊技盤の
広い範囲を活用できるパチンコ機を実現することを第2
の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明
では、遊技盤に設けられたハウジングと、このハウジン
グの内部への遊技球の入賞を制御する可動部材と、前記
内部に設けられた特別領域とを有する電動役物と、前記
遊技盤に設けられた所定の領域を遊技球が通過したこと
を検出する所定領域通過検出手段と、前記特別領域を遊
技球が通過したことを検出する特別領域通過検出手段と
を備えており、前記可動部材は、前記所定領域通過検出
手段により遊技球が前記所定の領域を通過したことが検
出された場合に遊技球が前記内部に入賞し易い第1の状
態に変化するとともに、前記特別領域通過検出手段によ
り遊技球が前記特別領域を通過したことが検出された場
合に前記第1の状態よりも遊技球が前記内部に入賞し易
い第2の状態に変化するパチンコ機において、前記可動
部材の動作内容が、前記所定領域通過検出手段の検出可
能な検出結果と対応付けて複数種類設定された設定手段
と、前記所定領域検出手段の検出結果に対応する動作内
容を前記設定手段から選択する選択手段とを備えてお
り、前記可動部材は、前記選択手段により選択された動
作内容に基づいて動作するという技術的手段を用いる。
【0006】遊技球が遊技盤に設けられた所定の領域を
通過すると、その通過は、所定領域検出手段によって検
出される。そして、選択手段は、電動役物に設けられた
可動部材の動作内容として、所定領域検出手段の検出結
果に対応する動作内容を設定手段から選択し、その選択
された動作内容に基づいて可動部材が動作する。つま
り、電動役物に設けられた可動部材の動作内容は、遊技
球が遊技盤の所定の領域を通過したことの検出結果に対
応して、複数種類の動作内容から選択されるため、検出
結果に対して動作内容が一義的に定まることがないの
で、遊技の単調化を解消することができる。また、同じ
所定の領域を通過した場合であっても、可動部材の動作
内容は、通過するたびに複数種類の動作内容から選択さ
れるため、遊技者に最も大きな利益を付与可能な所定の
領域が一定しないので、従来のように特定の所定の領域
(始動口)を狙って遊技球を発射するという状況が発生
しないようにすることができる。したがって、遊技盤の
広い範囲を活用できる。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のパチンコ機において、前記所定の領域は複数設けら
れているとともに、前記所定領域検出手段は各所定の領
域について遊技球の通過を検出可能であり、前記設定手
段は、前記可動部材の動作内容を前記所定領域検出手段
の検出可能な複数の検出結果と組み合わせて複数種類設
定しており、前記選択手段は、前記所定領域検出手段の
複数の検出結果に対応する動作内容を前記設定手段から
選択するという技術的手段を用いる。
【0008】つまり、遊技盤には複数の所定の領域が設
けられており、遊技球がそれら複数の所定の領域を通過
した場合は、可動部材の動作内容を複数の検出結果に対
応して複数種類の動作内容から選択されるため、単一の
検出結果に基づいて複数種類の動作内容から選択する場
合よりも選択の幅が広がる。したがって、遊技の単調化
をより一層効果的に解消することができる。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載のパチンコ機において、前記動作内容
は、少なくとも遊技球が前記内部に入賞し易い状態とな
るように前記可動部材が動作している時間により構成さ
れているという技術的手段を用いる。
【0010】つまり、遊技球が遊技盤に設けられた所定
の領域を通過したことの検出結果に対応して、可動部材
の開放時間を複数の開放時間から選択されるため、従来
のように、所定の領域(始動口)ごとに上記開放時間が
固定されているものよりも、変化に富んだ遊技を行うこ
とができる。したがって、遊技の単調化を解消すること
ができる。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載のパチンコ機におい
て、前記動作内容は、少なくとも遊技球が前記内部に入
賞し易い状態に前記可動部材が動作する回数により構成
されているという技術的手段を用いる。
【0012】つまり、遊技球が遊技盤に設けられた所定
の領域を通過したことの検出結果に対応して、可動部材
の開放回数を複数の開放回数から選択されるため、従来
のように、所定の領域(始動口)ごとに上記開放回数が
固定されているものよりも、変化に富んだ遊技を行うこ
とができる。したがって、遊技の単調化を解消すること
ができる。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機におい
て、前記選択手段により選択された所定の動作内容を表
示する表示手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0014】つまり、電動役物に設けられた可動部材の
開放時間や開放回数などの動作内容を表示できるため、
遊技者は、可動部材の動作内容を知ることができる。し
たがって、遊技者は、可動部材の動作内容に合わせて遊
技球を発射することが可能となるため、遊技をより一層
面白くすることができる。
【0015】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し請求項5のいずれか1つに記載のパチンコ機におい
て、前記内部に設けられた一般領域と、この一般領域を
遊技球が通過したことを検出する一般領域通過検出手段
とが設けられており、前記設定手段は、前記可動部材の
動作内容を、前記所定領域通過検出手段および前記一般
領域通過検出手段の検出可能な検出結果と対応付けて複
数種類設定しているという技術的手段を用いる。
【0016】つまり、遊技球が所定の領域を通過したこ
との検出結果だけではなく、特別領域を通過したことの
検出結果にも対応して、可動部材の動作内容を選択でき
るため、遊技球が所定の領域を通過したことの検出結果
のみに対応して可動部材の動作内容を選択する場合より
も、動作内容の選択の幅を広げることができる。したが
って、遊技がより一層変化に富んだものとなるため、遊
技者は、より一層面白く遊技することができる。
【0017】請求項7に記載の発明では、遊技盤に設け
られたハウジングと、このハウジングの内部への遊技球
の入賞を制御する可動部材と、前記内部に設けられた特
別領域とを有する電動役物と、前記遊技盤に設けられた
所定の領域を遊技球が通過したことを検出する所定領域
通過検出手段と、前記特別領域を遊技球が通過したこと
を検出する特別領域通過検出手段とを備えており、前記
可動部材は、前記所定領域通過検出手段により遊技球が
前記所定の領域を通過したことが検出された場合に遊技
球が前記内部に入賞し易い第1の状態に変化するととも
に、前記特別領域通過検出手段により遊技球が前記特別
領域を通過したことが検出された場合に前記第1の状態
よりも遊技球が前記内部に入賞し易い第2の状態に変化
するパチンコ機を機能させるためのコンピュータプログ
ラムが記録された記録媒体であって、前記可動部材の複
数の動作内容が、前記所定領域検出手段の検出可能な検
出結果と対応付けて複数種類記録されており、前記所定
領域検出手段の検出結果に対応して前記複数の動作内容
から所定の動作内容を選択する選択処理と、この選択処
理により選択された動作内容に基づいて前記可動部材の
動作を制御する制御処理とを実行するためのコンピュー
タプログラムが記録された記録媒体という技術的手段を
用いる。
【0018】つまり、コンピュータを用いることにより
機能するパチンコ機は、たとえば、後述する発明の実施
の形態に記載するように、パチンコ機に設けられたRO
M114(記録媒体)に記録されたコンピュータプログ
ラムをメインCPU112が実行することにより機能す
るため、上記記録媒体としてのROMなどを使用するこ
とにより、請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記
載のパチンコ機を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るパチンコ機
および記録媒体の実施形態について図を参照して説明す
る。 [全体の主要構成]まず、この実施形態に係るパチンコ
機の主要構成について図1を参照して説明する。図1
は、この実施形態に係るパチンコ機の外観の概略を示す
斜視説明図である。パチンコ機1には、前枠2がヒンジ
8によって開閉可能に設けられており、その前枠2に
は、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2
の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が
設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設
けられており、前枠2の右下には、遊技球を遊技盤5へ
発射する発射モータ(図8に符号15eで示す)を駆動
したり停止したりするための発射ハンドル15が回動可
能に取付けられている。
【0020】ガラス枠4の下部には、上受け皿パネル6
が設けられており、その上受け皿パネル6には、賞球や
貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されてい
る。その賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球
・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を貯留して
おくための上受け皿6cが形成されている。上受け皿6
cの下方には、上受け皿6cの収容可能数を超えて流下
した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受
け皿6cから排出された遊技球を排出する排出口7aが
形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口
7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け
皿7が設けられている。また、前枠2の正面上端には、
枠ランプ9が設けられている。
【0021】[遊技盤5の主要構成]次に、遊技盤5の
主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。
遊技盤5の略中央には、変動入賞装置30が備えられて
おり、その変動入賞装置30には、右方向に往復動可能
な右開閉部材31と、左方向に往復動可能な開閉部材3
2とが設けられている。右開閉部材31および左開閉部
材32が横方向に突出動作することにより、大入賞口
(図5において符号31a,32aで示す)が形成さ
れ、その大入賞口から遊技球が入賞し易くなる。変動入
賞装置30の下方右側には、右始動口81が設けられて
おり、その右始動口81の左方向には、左始動口82が
設けられている。遊技球が右始動口81または左始動口
82を通過すると、右開閉部材31および左開閉部材3
2がそれぞれ横方向に動作する。その動作内容について
は後述する。
【0022】右始動口81の前面には、右始動口81の
動作内容を表示する表示装置81aが設けられており、
左始動口82の前面には、左始動口82の動作内容を表
示する表示装置82aが設けられている。表示装置81
a,82aは、それぞれLEDまたはLCDなどにより
構成されている。また、変動入賞装置30の右方には、
右入賞口24が設けられており、変動入賞装置30の左
方には、左入賞口25が設けられている。右入賞口24
の下方には右袖入賞口28が設けられており、左入賞口
25の下方には左袖入賞口29が設けられている。さら
に、遊技盤5の上部角部には、コーナー飾りランプ10
がそれぞれ設けられており、遊技盤5の左右には、サイ
ド飾りランプ11がそれぞれ設けられている。また、遊
技盤5には、LEDにより装飾された装飾風車12,1
2と、4つの風車18が設けられている。そして、案内
レール16に沿って発射された遊技球は、遊技盤5に打
ち込まれた釘(図示せず)と釘の間を乱舞しながら落下
し、各入賞口に入賞したり、始動口を通過したり、ある
いはアウト口17から回収されたりする。
【0023】(変動入賞装置30の構成)次に、変動入
賞装置30の構成について図3ないし図7を参照して説
明する。図3は変動入賞装置30の内部構造の一部を透
視した正面説明図であり、図4は図3に示す変動入賞装
置30を右側面から見た内部構造の説明図である。図5
は変動入賞装置30の内部における遊技球の流下経路を
示す説明図である。図6(A)は変動入賞装置30の内
部に設けられた鍬型部材が上昇している場合の流下経路
を示す説明図であり、図6(B)は図6(A)に示す鍬
型部材が下降している場合の流下経路を示す説明図であ
る。図7(A)は、回転体の駆動機構を示す説明図であ
り、図7(B)は回転体が図7(A)に示す位置から回
転した状態を示す説明図である。
【0024】図3に示すように、変動入賞装置30の外
殻を形成するハウジング30aの上部には、天入賞口3
3が形成されており、その下方には、右開閉部材31お
よび左開閉部材32が設けられている。右開閉部材31
および左開閉部材32は、それぞれ前面が板面となった
横長の板形状に形成されており、図4に示すリンク機構
30hを介して開閉部材用ソレノイド30fのプランジ
ャ30gに連結されている。開閉部材用ソレノイド30
fがONすると、プランジャ30gが伸張作動し、リン
ク機構30hを介して右開閉部材31および左開閉部材
32がそれぞれ横方向(図3において矢印F1で示す方
向)へ移動し、ハウジング30aから横方向に突出した
状態となり、大入賞口31a,32a(図5)がそれぞ
れ開口する。また、開閉部材用ソレノイド30fがOF
Fになると、右開閉部材31および左開閉部材32は、
それぞれ図3において矢印F2で示す方向に移動し、移
動前の元の位置に復帰し、大入賞口31a,32aがそ
れぞれ閉口する。
【0025】右開閉部材31および左開閉部材32の下
方には、透明の部材で形成された窓30bが設けられて
おり、その窓30bの内部には空間30cが形成されて
いる。空間30cには、人形36が設けられている。人
形36は、空間30cの左側に設けられた人形36aお
よび右側に設けられた人形36bの2つの人形から構成
される。人形36a,36bの両腕は、それぞれ肩の部
分で上下方向に回動可能に構成されており、人形36
a,36bのそれぞれの両腕間は、連結部材36a1,
36b1によってそれぞれ連結されている。人形36
a,36b間には、鍬の形状に似た部材(以下、クワと
称する)37が設けられている。図6に示すように、左
クワ37aおよび右クワ37bは、それぞれ底部37a
1,37b1と、各底部37a1,37b1の先端にお
いてそれぞれ上方に突出形成された突片37a2,37
b2とを有する。突片37a2,37b2は、相互に少
し距離を置いて隣接する位置に形成されており、突片3
7a2の左側および突片37b2の右側には、それぞれ
切り欠き部37a3,37b3が形成されている。
【0026】図4に示すように、右クワ37bの基端に
は、軸部材37b4が挿通固定されており、その軸部材
37b4は所定箇所に回動可能に取付けられている。同
様に左クワ37aの基端にも図示しないが軸部材が挿通
固定されており、その軸部材は所定箇所に回動可能に取
付けられている。左クワ37aおよび右クワ37bの各
基端にそれぞれ挿通固定された軸部材は、リンク部材3
8a(図4)に取付けられており、そのリンク部材は、
クワ作動ソレノイド38(図4、図8)のプランジャー
(図示せず)に取付けられている。また、左クワ37a
および右クワ37bは、それぞれ人形36a,36bの
連結部材36a1,36b1に接続されている。
【0027】つまり、クワ作動ソレノイド38が駆動す
ると、図6(A)に示すように、左クワ37aおよび右
クワ37bが各軸部材を中心にして(図4において時計
方向に)回動する。このとき、底部37a1,37b1
は、後方(変動入賞装置30の奥方向)に向けて傾斜
し、各突片37a2,37b2が上方に持ち上がる。こ
のような状態になる動作を以下の説明では、上昇とい
う。また、クワ作動ソレノイド38の駆動が停止する
と、図6(B)に示すように、左クワ37aおよび右ク
ワ37bは、上昇前の状態に復帰する。このような状態
になる動作を以下の説明では、下降という。右クワ37
bの底部37b1の上面は、図4に示すように、右クワ
37bが下降している状態において前方にやや下り勾配
となっている。また、図示しないが、同様に左クワ37
aの底部37a1の上面も、左クワ37aが下降してい
る状態において前方にやや下り勾配となっている。ま
た、人形36a,36bの両腕は、左クワ37aおよび
右クワ37bの上昇に連動してそれぞれ肩を中心にして
上方へ回動し、左クワ37aおよび右クワ37bの下降
に連動して下方へ回動する。つまり、窓30bの前方か
ら見ると、人形36a,36bが左クワ37aおよび右
クワ37bを上昇させているように見える。
【0028】空間30cにおけるクワ37の下方には、
回転体39が設けられている。回転体39は、左クワ3
7aの下方に設けられた左回転体39aおよび右クワ3
7bの下方に設けられた右回転体39bの2つの回転体
から構成される。図7に示すように、左回転体39aお
よび右回転体39bは、それぞれ円筒形状の円筒部材3
9a1,39b1と、各円筒部材39a1,39b1の
上面の一部の周囲から立上がり形成された円弧形状の立
上がり部材39a2,39b2とを備える。円筒部材3
9a1,39b1の各上面39a5,39b5は、それ
ぞれ図7(B)に示す姿勢になったときに前方に下り勾
配となる傾斜面に形成されている。また、円筒部材39
a1,39b1の回転中心には、シャフト39a3,3
9b3がそれぞれ挿通固定されており、シャフト39a
3,39b3の下端は、それぞれベース41に回転可能
に取付けられている。
【0029】円筒部材39a1,39b1の下方から突
出したシャフト39a3,39b3には、それぞれ歯車
39a4,39b4の回転中心が固定されており、歯車
39a4,39b4は、相互に噛み合っている。歯車3
9a4は、その後部において伝達歯車40aと噛み合っ
ており、伝達歯車40aは、その後部において減速歯車
40bと噛み合っている。伝達歯車40aは、図示しな
いシャフトが回転中心に挿通固定されており、そのシャ
フトは、ベース41に回転可能に取付けられている。減
速歯車40bの回転中心には、シャフト40cが挿通固
定されており、シャフト40cの上端は固定部材40d
に、下端はベース41にそれぞれ回転可能に取付けられ
ている。減速歯車40bは、モータ40の回転シャフト
(図示せず)に固定されたピニオン(図示せず)と噛み
合っている。モータ40は、モータ駆動回路(図8に符
号44で示す)によって駆動する。
【0030】そして、図7においてモータ40が時計方
向に回転すると、減速歯車40bは反時計方向に回転
し、伝達歯車40aは時計方向に回転するため、歯車3
9a4は反時計方向に回転し、歯車39b4は時計方向
に回転する。これにより、左回転体39aは反時計方向
(図7(B)で矢印F3で示す方向)に回転し、右回転
体39bは時計方向(図7(B)で矢印F4で示す方
向)に回転する。また、歯車39b4の下部から突出し
たシャフト39b3には、円板形状の円板部材42の回
転中心が挿通固定されており、円板部材42の円周の一
部には、回転中心に向けて切り欠き形成されたセンシン
グ部42aが設けられている。円板部材42の後部近傍
には、センシング部42aを検出するセンサ43が取付
けられている。つまり、モータ40は、センサ43がセ
ンシング部を検出することに基づいて停止し、図6
(A)に示すように、左回転体39aの立上がり部材3
9a2が左側に位置し、右回転体39bの立上がり部材
39b2が右側に位置した状態となる。
【0031】(特別領域および一般領域の構成)図3に
示すように、空間30cにおける回転体37の下方に
は、特別領域45および一般領域46が形成されてい
る。図5は変動入賞装置30を前後に分解して示してい
るが、特別領域45および一般領域46は、遊技球がベ
ース41の上面に形成されたスロープ41aを前方へ転
がって落ちる位置に形成されている。特別領域45は、
左回転体39aおよび右回転体39b間の中央と対応す
る位置に形成されており、その特別領域45の左側には
左一般領域46aが、右側には右一般領域46bがそれ
ぞれ形成されている。また、特別領域45には、遊技球
の通過を検出する特別領域検出スイッチ45a(図8)
が設けられている。
【0032】(遊技球の流下経路) (1)クワ37が下降している場合 図5に示すように、天入賞口33に入賞した遊技球P
は、流下経路Aを通り、その後、孔30dの中を落下す
る流下経路B、または、孔30eの中を落下する流下経
路Cを流下する。そして、孔30dの中を通過した遊技
球Pは、左クワ37aの底部37a1の上に落下する
が、突片37a2によって右クワ37bへの移動が阻止
され、切り欠き部37a3が形成されている部分からベ
ース41のスロープ41aの上に落下する。また、孔3
0eの中を通過した遊技球Pは、右クワ37bの底部3
7b1の上に落下するが、突片37b2によって左クワ
37aへの移動が阻止され、切り欠き部37b3が形成
されている部分からベース41のスロープ41aの上に
落下する。続いて、スロープ41aの上に落下した遊技
球Pは、流下経路D,E,Fのいずれかの流下経路を選
択して流下する。流下経路Dを選択した場合は、左一般
領域46aを通過し、流下経路Fを選択した場合は、右
一般領域46bを通過する。また、流下経路Eを選択し
た場合は、特別領域45を通過し、特別領域検出スイッ
チ45aがONする。
【0033】(2)クワ37が上昇している場合 左回転体39aの立上がり部39a2が左側に位置し
ており、右回転体39bの立上がり部39b2が右側に
位置している場合。図6(A)に示すように、流下経路
Bにて流下した遊技球Pは、左クワ37aの底部37a
1の上に落下するが、左クワ37aが上昇しており、底
部37a1が後方に傾斜しているため、遊技球Pは、底
部37a1の後方に転がり落ちる。また、流下経路Cに
て流下した遊技球Pは、右クワ37bの底部37b1の
上に落下するが、右クワ37bが上昇しており、底部3
7b1が後方に傾斜しているため、遊技球Pは、底部3
7b1の後方に転がり落ちる。続いて、クワ37の後方
に転がり落ちた遊技球Pは、回転体39の上を通過して
回転体39の前方に落下するが、流下経路としてはG,
H,Iの3つの流下経路が存在する。流下経路Gを流下
した場合は、左一般領域46aを通過する確率が高く、
特別領域45を通過する確率は低い。流下経路Iを流下
した場合は、右一般領域46bを通過する確率が高く、
特別領域45を通過する確率は低い。また、流下経路H
を流下した場合は、一般領域46を通過する確率は低
く、特別領域45を通過する確率が高い。
【0034】左回転体39aの立上がり部39a2が
右側に位置しており、右回転体39bの立上がり部39
b2が左側に位置している場合。この場合は、図7
(A)に示すように、流下経路H(図6(A))の通過
がほとんど阻止された形態であるため、遊技球Pは、流
下経路G,Iの一方を選択して流下する。したがって、
この場合は、遊技球Pは、一般領域46を通過する確率
が高く、特別領域45を通過する確率は低い。
【0035】左回転体39aの立上がり部39a2お
よび右回転体39bの立上がり部39b2が、共に後側
に位置している場合。この場合は、図7(B)に示すよ
うに、流下経路Bまたは流下経路C(図6(A))にて
流下した遊技球Pは、立上がり部39a2,39b2に
よって流下が阻止される確率が高くなる。また、立上が
り部39a2,39b2に接触した遊技球Pは、立上が
り部39a2,39b2がそれぞれ円弧形状に形成され
ているため、立上がり部39a2,39b2に沿って転
がり、図7(B)において破線で示すように、左回転体
39aおよび右回転体39b間の中央に滞留する確率が
高い。そして、左回転体39aが反時計方向に右回転体
39bが時計方向にそれぞれ回転すると、立上がり部3
9a2は左側に移動し、立上がり部39b2は右側に移
動するため、上記滞留した遊技球Pは、流下経路H(図
6(A))を通過する。このとき、特別領域45を通過
する確率が高く、一般領域46を通過する確率は低くな
る。
【0036】左回転体39aの立上がり部39a2お
よび右回転体39bの立上がり部39b2が、共に前側
に位置している場合。この場合は、図示しないが、流下
経路Bまたは流下経路C(図6(A))にて流下した遊
技球Pは、立上がり部39a2または立上がり部39b
2によって受け止められる。立上がり部39a2によっ
て受け止められた場合は、左回転体39aが反時計方向
に回転するため、遊技球Pは左回転体39aの左側から
落下する。立上がり部39b2によって受け止められた
場合は、右回転体39bが時計方向に回転するため、遊
技球Pは右回転体39bの右側から落下する。したがっ
て、遊技球Pは、一般領域46を通過する確率が高く、
特別領域45を通過する確率は低い。
【0037】(3)クワ37が下降している場合 図6(B)に示すように、流下経路Bにて流下した遊技
球Pは、左クワ37aの底部37a1の上に落下する
が、左クワ37aが下降しており、底部37a1の上面
が前方に傾斜しているため、遊技球Pは流下経路Jをた
どり、底部37a1の左側から転がり落ちる確率が高
い。したがって、遊技球Pは、左一般領域46aを通過
する確率が高く、特別領域45を通過する確率は低い。
また、流下経路Cにて流下した遊技球Pは、右クワ37
bの底部37b1の上に落下するが、右クワ37bが下
降しており、底部37b1の上面が前方に傾斜している
ため、遊技球Pは流下経路Lをたどり、底部37b1の
右側から転がり落ちる確率が高い。したがって、遊技球
Pは、右一般領域46bを通過する確率が高く、特別領
域45を通過する確率は低い。なお、遊技球Pが、クワ
37の後方に落下した場合は、流下経路Kをたどる場合
もあり、この場合は、遊技球Pは、特別領域45を通過
する確率が高く、一般領域46を通過する確率は低い。
【0038】[パチンコ機1の電気的構成]次に、パチ
ンコ機1の電気的構成についてそれをブロックで示す図
8を参照して説明する。パチンコ機1には、主基板10
0が設けられており、この主基板100には、マイクロ
プロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッ
サ110には、遊技の主な制御を実行するメインCPU
112と、このメインCPU112が各種制御を実行す
るための各種制御プログラムが記録されたROM114
と、遊技球が右始動口81または左始動口82を通過し
たことの検出結果、ROM114から読出された制御プ
ログラム、遊技中に発生する各種データなどを一時的に
格納するRAM116とが搭載されている。
【0039】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。右始動口81の内部またはその
近傍に設けられており、遊技球が右始動口81を通過し
たことを検出する右始動口スイッチ81b、左始動口8
2の内部またはその近傍に設けられており、遊技球が左
始動口82を通過したことを検出する左始動口スイッチ
82b、表示装置81a,81b、ランプ制御装置30
0、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制
御基盤200、遊技中の効果音などを制御する音声制御
装置79、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパチ
ンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図
示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤
面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0040】払出制御基盤200には、主基板100か
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU
212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの
制御を実行するための各種制御プログラムが記録された
ROM214と、サブCPU212が各種制御プログラ
ムを実行する際にROM214から読出された制御プロ
グラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種デ
ータを一時的に格納するRAM216とが搭載されてい
る。また、払出制御基盤200には、電源基板80、C
R接続基板56、発射モータ15eを駆動するための発
射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52およ
び払出中継基板55が電気的に接続されている。
【0041】遊技枠中継基板53には、満杯検出スイッ
チ21b、賞球切れスイッチ64,65およびセンサ中
継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板
54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ
62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続
されている。払出中継基板55には、貸球切れスイッチ
61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が
電気的に接続されている。盤面中継基板51には、次に
記載するものが電気的に接続されている。大入賞口31
a,32aに入賞した遊技球をカウントするカウントス
イッチ90、天入賞口スイッチ33a、右袖入賞口スイ
ッチ24a、左袖入賞口スイッチ25a、右下入賞口ス
イッチ28aおよび左下入賞口スイッチ29aである。
【0042】大入賞口中継基板50には、開閉部材用ソ
レノイド30f、特別領域検出スイッチ45a、モータ
駆動回路44,53、センサ43およびクワ作動ソレノ
イド38が電気的に接続されている。電源基板80は、
CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続
基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示す
る度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを
備えるパチンコ機外装置部分22と電気的に接続されて
いる。電源基板80は、AC24V(50Hz/60H
z)の主電源70から電源の供給を受け、各基板へ必要
電源を供給する。
【0043】(開閉パターン決定テーブル)マイクロプ
ロセッサ110のROM114には、右開閉部材31お
よび左開閉部材32の開閉パターンを決定するための開
閉パターン決定テーブルが記憶されている。図9(A)
は、開閉パターン決定テーブルの構成の一例を示す説明
図であり、図9(B)は、開閉パターン決定テーブルの
他の構成例を示す説明図である。図9(A)に示すよう
に、開閉パターン決定テーブルは、右始動口用テーブル
114aおよび左始動口用テーブル114bにより構成
されており、それぞれ所定範囲の乱数と開閉パターンと
を対応付けて構成されている。右始動口用テーブル11
4aは、乱数0〜30に対してAパターンが、乱数31
〜40に対してBパターンが、乱数41〜75に対して
Cパターンが、乱数76〜100に対してDパターンが
それぞれ対応付けられている。
【0044】また、左始動口用は、乱数0〜10に対し
てAパターンが、乱数11〜20に対してBパターン
が、乱数21〜75に対してCパターンが、乱数76〜
100に対してDパターンがそれぞれ対応付けられてい
る。つまり、メインCPU112は、遊技球が右始動口
81を通過した場合に、0〜100の計101個の乱数
から1つの乱数を選択(抽選)し、右始動口用テーブル
114aを参照し、上記選択した乱数に対応する開閉パ
ターンを選択する。また、メインCPU112は、遊技
球が左始動口82を通過した場合に、0〜100の計1
01個の乱数から1つの乱数を選択(抽選)し、左始動
口用テーブル114bを参照し、上記選択した乱数に対
応する開閉パターンを選択する。
【0045】(開閉パターン)次に、右開閉部材31お
よび左開閉部材32の開閉パターンA〜Dについて図1
0を参照して説明する。図10(A)は開閉パターンA
を示すタイミングチャートであり、図10(B)は開閉
パターンBを示すタイミングチャートであり、図10
(C)は開閉パターンCを示すタイミングチャートであ
り、図10(D)は開閉パターンDを示すタイミングチ
ャートである。なお、各図においてT0は、遊技球が右
始動口81または左始動口82を通過したことが検出さ
れたタイミングから開放パターンが決定し、その開放パ
ターンの種類が表示装置81a,82aに表示されるま
での時間であり、たとえば0.2秒である。
【0046】開閉パターンAは、図10(A)に示すよ
うに、T0、T1時間経過後にT2時間開放し、その開
放後T3時間閉口し、その閉口後T4時間開放し、その
開放後T5時間閉口するパターンである。つまり、T3
時間を挾んで2回開放する。この実施形態では、T1=
0.5秒、T2=0.9秒、T3=0.3秒、T4=
0.9秒、T5=0.5秒、T6=3.3秒であり、開
放時間であるT2およびT4は同じ時間である。開閉パ
ターンBは、図10(B)に示すように、T0、T1時
間経過後にT2時間開放し、その開放後T3時間閉口
し、その閉口後T4時間開放し、その開放後T5時間閉
口するパターンである。つまり、T3時間を挾んで2回
開放する。この実施形態では、T1=0.5秒、T2=
0.5秒、T3=0.3秒、T4=0.5秒、T5=
0.5秒、T6=2.5秒であり、開放時間であるT2
およびT4は同じ時間であるが、開閉パターンAよりも
0.4秒(=0.9−0.5)短い。
【0047】開閉パターンCは、図10(C)に示すよ
うに、T0、T1時間経過後にT2時間開放し、その開
放後T3時間閉口するパターンである。つまり、1回の
みT2時間開放する。この実施形態では、T1=0.4
秒、T2=0.9秒、T3=0.4秒、T6=1.9秒
である。開閉パターンDは、図10(D)に示すよう
に、T0、T1時間経過後にT2時間開放し、その開放
後T3時間閉口するパターンである。つまり、1回のみ
T2時間開放する。この実施形態では、T1=0.4
秒、T2=0.5秒、T3=0.4秒、T6=1.5秒
であり、開放時間であるT2が開放パターンCよりも
0.4秒(=0.9−0.5)短い。
【0048】[メインCPU112が実行する主な処
理]次に、メインCPU112が実行する主な処理につ
いて、それを示す図12のフローチャートを参照して説
明する。なお、メインCPU112が以下に示す処理を
実行するためのコンピュータプログラムは、ROM11
4に記録されている。メインCPU112は、主電源7
0(図8)により電源が投入されたことを検出すると
(ステップ(以下、Sと略す)10:Yes)、RAM
116のクリアなどの初期化を行う(S12)。続いて
メインCPU112は、次に記載する処理および制御を
実行する。右始動口81または左始動口82を遊技球
が通過したことを検出し、その通過した個数を記憶する
始動口処理(S20)。右開閉部材31および左開閉
部材32の開閉動作を制御する開閉部材制御(S4
0)。大当り発生時の開閉部材31および左開閉部材
32の開閉動作を制御する大当り制御(S200)。
クワ37および回転体39の動作を制御する電動役物制
御(S300)。各種入賞口スイッチからの信号に基
づいて払出制御基板200のサブCPU212へ賞球払
出コマンドを出力する入賞制御(S400)。音声制
御装置79へ音声制御コマンドを出力する音声制御(S
500)。ランプ制御装置300へランプ制御コマン
ドを出力するランプ制御(S600)。貸球ユニット
63を制御する貸球制御(S700)。
【0049】(始動口処理)次に、メインCPU112
が図12のS20において実行する始動口処理の流れに
ついて、それを示す図13のフローチャートを参照して
説明する。遊技者が発射した遊技球が右始動口81(図
2)を通過すると、右始動口スイッチ81b(図8)が
ONし、そのスイッチング信号が主基板100に搭載さ
れたメインCPU112の入力ポートに取り込まれ、メ
インCPU112は、遊技球が右始動口81を通過した
ことを検出する(S22:Yes)。続いてメインCP
U112は、RAM116に格納されている右始動口通
過記憶数Rが4未満であると判定した場合は(S24:
Yes)、右始動口通過記憶数Rに「1」を加算する
(S26)。続いてメインCPU112は、左始動口ス
イッチ82bからのスイッチング信号を取り込んで、遊
技球が左始動口82を通過したことを検出すると(S2
8:Yes)、RAM116に格納されている左始動口
通過記憶数Lが4未満であるか否かを判定し(S3
0)、左始動口通過記憶数Lが4未満である場合は(S
30:Yes)、左始動口通過記憶数Lに「1」を加算
する(S32)。以降、メインCPU112は、S22
〜S32を繰り返し実行し、遊技球が右始動口81また
は左始動口82を通過したことを検出し、右始動口通過
記憶数Rまたは左始動口通過記憶数Lの加算処理を行
う。
【0050】(開閉部材制御)次に、メインCPU11
2が図12のS40において実行する開閉部材制御の流
れについて、それを示す図14および図15のフローチ
ャートを参照して説明する。メインCPU112は、R
AM116を参照し、右始動口通過記憶数Rが「1」以
上であるか否か、つまり遊技球が右始動口81を通過し
た事実を示す検出結果が残っているか否かを判定し(図
14のS42)、その検出結果が残っている場合は(S
42:Yes)、0〜100の計101個の乱数から乱
数を1つ選択する(S44)。続いてメインCPU11
2は、その選択した乱数が0〜30の中のいずれかであ
る場合は(S46:Yes)、右開閉部材31を開閉パ
ターンA(図10(A))で動作させるためのコマンド
Aを右開閉部材用ソレノイド31b(図4、図8)へ出
力する(S48)。なお、右始動口81の表示装置81
aには「A」が表示される。
【0051】これにより、開閉部材用ソレノイド30f
が(T0時間+T1時間)経過後にT2時間ONし、右
開閉部材31および左開閉部材32は、それぞれT2時
間横方向へ移動した状態(ハウジング30aから横方向
に突出した状態)となる。これにより、大入賞口31
a,32aがそれぞれ開口し、それら大入賞口31a,
32aから入賞し易い状態となる。続いて、T2時間経
過後に開閉部材用ソレノイド30fがT3時間OFF
し、右開閉部材31および左開閉部材32は、それぞれ
T3時間元の位置に復帰し、大入賞口31a,32aが
それぞれ閉口する。続いて、T3時間経過後に開閉部材
用ソレノイド30fがT4時間ONし、右開閉部材31
および左開閉部材32は、それぞれT2時間横方向へ移
動し、大入賞口31a,32aがそれぞれ再度開口す
る。そして、T4時間経過後に開閉部材用ソレノイド3
0fがT3時間OFFし、右開閉部材31および左開閉
部材32は、それぞれT3時間元の位置に復帰し、大入
賞口31a,32aがそれぞれ閉口する。
【0052】また、メインCPU112は、S44にお
いて選択した乱数が、0〜30でない場合は(S46:
No)、上記乱数が31〜40の中のいずれかであるか
否かを判定し(S50)、31〜40の中のいずれかで
ある場合は(S50:Yes)、右開閉部材31および
左開閉部材32を開閉パターンB(図10(B))で動
作させるためのコマンドBを開閉部材用ソレノイド30
f(図4、図8)へ出力する(S52)。なお、右始動
口81の表示装置81aには「B」が表示される。これ
により、右開閉部材31および左開閉部材32が、それ
ぞれ開閉パターンBに従って開閉動作する。この開閉パ
ターンBの場合は、開閉パターンAと同様に2回の開放
を行うが、その開放時間は、開閉パターンAよりも短い
ため、開閉パターンAの場合よりも大入賞口31a,3
2aへの入賞確率はやや低くなる。
【0053】また、メインCPU112は、S44にお
いて選択した乱数が、0〜30でもなく(S46:N
o)、31〜40でもない場合は(S50:No)、上
記乱数が41〜75の中のいずれかであるか否かを判定
し(S54)、41〜75の中のいずれかである場合は
(S54:Yes)、右開閉部材31および左開閉部材
32をそれぞれ開閉パターンC(図10(C))で動作
させるためのコマンドCを開閉部材用ソレノイド30f
(図4、図8)へ出力する(S56)。なお、右始動口
81の表示装置81aには「C」が表示される。これに
より、右開閉部材31および左開閉部材32が、それぞ
れ開閉パターンCに従って開閉動作する。この開閉パタ
ーンCの場合は、開閉パターンA,Bが右開閉部材31
を2回開放するのとは異なり、1回のみ開放する。
【0054】さらに、メインCPU112は、S44に
おいて選択した乱数が、0〜30でもなく(S46:N
o)、31〜40でもなく(S50:No)、41〜7
5でもない場合は(S54:No)、上記乱数が76〜
100の中のいずれかであるか否かを判定し(S5
8)、76〜100の中のいずれかである場合は(S5
8:Yes)、右開閉部材31および左開閉部材32を
それぞれ開閉パターンD(図10(D))に従って動作
させるためのコマンドDを開閉部材用ソレノイド30f
(図4、図8)へ出力する(S60)。なお、右始動口
81の表示装置81aには「D」が表示される。これに
より、右開閉部材31および左開閉部材32が、それぞ
れ開閉パターンDに従って開閉動作する。この開閉パタ
ーンDの場合は、開閉パターンCと同様に1回の開放を
行うが、その開放時間は、開閉パターンCよりも短いた
め、開閉パターンCの場合よりも大入賞口31a,32
aへの入賞確率はやや低くなる。
【0055】そして、上記S42〜S60を実行したメ
インCPU112は、RAM116を参照し、左始動口
通過記憶数Lが「1」以上であるか否か、つまり遊技球
が左始動口82を通過した事実を示す検出結果が残って
いるか否かを判定し(図15のS62)、その検出結果
が残っている場合は(S62:Yes)、0〜100の
計101個の乱数から乱数を1つ選択する(S64)。
続いてメインCPU112は、その選択した乱数が0〜
10の中のいずれかである場合は(S66:Yes)、
右開閉部材31および左開閉部材32をそれぞれ開閉パ
ターンA(図10(A))に従って動作させるためのコ
マンドAを開閉部材用ソレノイド30f(図4、図8)
へ出力する(S68)。なお、左始動口82の表示装置
82aには「A」が表示される。
【0056】これにより、開閉部材用ソレノイド30f
がT0、T1時間経過後にT2時間ONし、右開閉部材
31および左開閉部材32は、それぞれT2時間横方向
へ移動した状態となる。これにより、大入賞口31a,
32aがそれぞれ開口し、それら大入賞口31a,32
aから入賞し易い状態となる。続いて、T2時間経過後
に開閉部材用ソレノイド30fがT3時間OFFし、右
開閉部材31および左開閉部材32は、それぞれT3時
間元の位置に復帰し、大入賞口31a,32aがそれぞ
れ閉口する。続いて、T3時間経過後に開閉部材用ソレ
ノイド30fがT4時間ONし、右開閉部材31および
左開閉部材32は、それぞれT2時間横方向へ移動し、
大入賞口31a,32aがそれぞれ再度開口する。そし
て、T4時間経過後に開閉部材用ソレノイド30fがT
3時間OFFし、右開閉部材31および左開閉部材32
は、それぞれT3時間元の位置に復帰し、大入賞口31
a,32aがそれぞれ閉口する。
【0057】また、メインCPU112は、S64にお
いて選択した乱数が、0〜10でない場合は(S66:
No)、上記乱数が11〜20の中のいずれかであるか
否かを判定し(S70)、11〜20の中のいずれかで
ある場合は(S70:Yes)、右開閉部材31および
左開閉部材32を開閉パターンB(図10(B))に従
って動作させるためのコマンドBを開閉部材用ソレノイ
ド30f(図8)へ出力する(S72)。なお、左始動
口82の表示装置82aには「B」が表示される。これ
により、右開閉部材31および左開閉部材32が、それ
ぞれ開閉パターンBに従って開閉動作する。この開閉パ
ターンBの場合は、開閉パターンAと同様に2回の開放
を行うが、その開放時間は、開閉パターンAよりも短い
ため、開閉パターンAの場合よりも大入賞口31a,3
2aへの入賞確率はやや低くなる。
【0058】また、メインCPU112は、S64にお
いて選択した乱数が、0〜10でもなく(S66:N
o)、11〜20でもない場合は(S70:No)、上
記乱数が21〜75の中のいずれかであるか否かを判定
し(S74)、21〜75の中のいずれかである場合は
(S74:Yes)、右開閉部材31および左開閉部材
32を開閉パターンC(図10(C))に従って動作さ
せるためのコマンドCを開閉部材用ソレノイド30f
(図4、図8)へ出力する(S76)。なお、左始動口
82の表示装置82aには「C」が表示される。これに
より、右開閉部材31および左開閉部材32が、それぞ
れ開閉パターンCに従って開閉動作する。この開閉パタ
ーンCの場合は、開閉パターンA,Bが左開閉部材32
を2回開放するのとは異なり、1回のみ開放する。
【0059】さらに、メインCPU112は、S64に
おいて選択した乱数が、0〜10でもなく(S66:N
o)、11〜20でなく(S70:No)、21〜75
でもない場合は(S74:No)、上記乱数が76〜1
00の中のいずれかであるか否かを判定し(S78)、
76〜100の中のいずれかである場合は(S78:Y
es)、右開閉部材31および左開閉部材32を開閉パ
ターンD(図10(D))に従って動作させるためのコ
マンドDを開閉部材用ソレノイド30f(図4、図8)
へ出力する(S80)。なお、左始動口82の表示装置
82aには「D」が表示される。これにより、右開閉部
材31および左開閉部材32が、それぞれ開閉パターン
Dに従って開閉動作する。この開閉パターンDの場合
は、開閉パターンCと同様に1回の開放を行うが、その
開放時間は、開閉パターンCよりも短いため、開閉パタ
ーンCの場合よりも大入賞口31a,32aへの入賞確
率はやや低くなる。
【0060】以降、メインCPU112は、遊技球が右
始動口81または左始動口82を通過するごとに、ある
いは、右始動口通過記憶数Rまたは左始動口通過記憶数
Lが「1」以上である場合に、0〜100の中から1つ
の乱数を選択し、その選択した乱数に対応する開閉パタ
ーンを右始動口用テーブル114aまたは左始動口用テ
ーブル114bから選択し、その選択した開閉パターン
に従った動作を行わせるためのコマンドを開閉部材用ソ
レノイド30fへ出力する。つまり、遊技球が右始動口
81または左始動口82を通過するたびに、右開閉部材
31および左開閉部材32の開閉パターンが抽選され、
その抽選された開閉パターンに従って右開閉部材31お
よび左開閉部材32が開閉動作する。
【0061】(大当り制御)次に、メインCPU112
が図12のS200において実行する大当り制御の流れ
について、それを示す図16のフローチャートを参照し
て説明する。なお、この実施形態では、右開閉部材31
および左開閉部材32は、大当り時における開放時間
は、最大ΔT秒であるとする。メインCPU112は、
特別領域検出スイッチ45aからのスイッチング信号を
取り込んで、大入賞口31aまたは大入賞口32aから
入賞した遊技球が、特別領域45(図3、図5)を通過
したことを検出すると(S202:Yes)、右開閉部
材31および左開閉部材32の開放回数Nに「1」を加
算する(S204)。
【0062】続いてメインCPU112は、開放コマン
ドを開閉部材用ソレノイド30fへ出力する(S20
6)。これにより、開閉部材用ソレノイド30fがON
し、右開閉部材31および左開閉部材32が横方向へ移
動し、大入賞口31a,32aがそれぞれ開口する。続
いてメインCPU112は、カウントスイッチ90(図
8)からのスイッチング信号を取り込んで、大入賞口3
1a,32aから入賞のあったことを検出すると(S2
08:Yes)、その入賞数P1に「1」を加算する
(S210)。続いてメインCPU112は、開閉部材
31および左開閉部材32の開放時間がΔT時間経過し
たか否かを判定し(S212)、ΔT時間経過した場合
は(S212:Yes)、閉口コマンドを開閉部材用ソ
レノイド30fへ出力する(S216)。これにより、
開閉部材用ソレノイド30fがOFFし、右開閉部材3
1および左開閉部材32が元も位置に復帰し、大入賞口
31a,32aがそれぞれ閉口する。
【0063】また、メインCPU112は、開放時間が
ΔT時間経過していない場合は(S212:No)、入
賞数P1が「10」以上であるか否かを判定し(S21
4)、入賞数P1が「10」以上である場合は(S21
4:Yes)、閉口コマンドを開閉部材用ソレノイド3
0fへ出力する(S216)。つまり、入賞数P1が
「10」以上になった場合は、開放時間がΔT時間経過
していない場合であっても右開閉部材31および左開閉
部材32を閉口する。そしてメインCPU112は、開
放回数Nが「18」になったか否かを判定し(S21
8)、開放回数Nが「18」になっていない場合は(S
218:No)、再度、S202〜S218を実行し、
開放回数Nが「18」になると(S218:Yes)、
あるいは、遊技球が特別領域45を通過しないと(S2
02:No)、開放回数Nおよび入賞数P1を0リセッ
トし(S220)、この大当り制御を終了する。
【0064】[実施形態の効果]以上のように、上記実
施形態に係るパチンコ機1を使用すれば、遊技球が遊技
盤5に設けられた右始動口81または左始動口82を通
過するたびに、右開閉部材31および左開閉部材32の
開閉パターンが抽選され、その抽選された開閉パターン
に従って右開閉部材31および左開閉部材32が開閉動
作する。つまり、従来のように、始動口ごとに開閉動作
が一義的に定まっていないため、遊技者は、遊技球が右
始動口81または左始動口82を通過するごとに、右開
閉部材31および左開閉部材32は、今度はどのような
開閉動作をするのだろうかと、期待感を抱きながら遊技
をすることができるため、遊技の単調化を解消すること
ができる。また、遊技者は、右始動口81および左始動
口82のどちらを通過した場合が、右開閉部材31およ
び左開閉部材32の開放回数が多く、または開放時間が
長いかを特定することができないため、遊技球を特定の
始動口のみを狙って発射するという状況が発生すること
がない。したがって、遊技盤5の広い範囲を活用でき
る。さらに、右始動口81の表示装置81aおよび左始
動口82の表示装置82aには、それぞれ決定された開
放パターンを示すA〜Dの文字が表示されるため、遊技
者は、どの開放パターンが実行されるかを知ることがで
きる。これにより、遊技者に有利な開放パターンを示す
文字が表示された場合は、遊技者は、大きな利益を獲得
することに対する期待感を抱くため、より一層面白く遊
技できる。
【0065】[他の実施形態] (1)左始動口用テーブル114bに設定された開閉パ
ターンの構成と、右始動口用テーブル114aに設定さ
れた開閉パターンの構成とを異なる構成にすることもで
きる。たとえば、開閉パターン決定テーブルの他の構成
を説明する図7(B)に示すように、左始動口用テーブ
ル114bにおいて乱数0〜10に対して開閉パターン
Aに代えて開閉パターンEを設定し、乱数11〜20に
対して開閉パターンBに代えて開閉パターンFを設定す
ることもできる。開閉パターンEは、そのタイミングチ
ャートを説明する図11(E)に示すように、2回の開
放を行うが、開放時間T2は開口時間T4よりも長くな
っている。たとえば、開放時間T2は0.9秒であり、
開放時間T4は0.5秒である。また、開閉パターンF
は、そのタイミングチャートを説明する図11(F)に
示すように、2回の開放を行うが、開放時間T2は開口
時間T4よりも短くなっている。たとえば、開放時間T
2は0.5秒であり、開放時間T4は0.9秒である。
この構成によれば、開放パターンの種類がより一層豊富
になるため、遊技の単調化をより一層効果的に解消する
ことができる。また、一方の始動口を通過した場合の方
が、他方の始動口を通過した場合よりも開放回数が少し
多く、あるいは開放時間が少し長くなるようにして、若
干の差を設けることもできる。
【0066】(2)前記実施形態では、右始動口81お
よび左始動口82を使用した場合を説明したが、両始動
口に加えて、一般領域46についても、乱数および開放
パターンを対応付けた開放パターン決定テーブル(請求
項6に係る設定手段に対応)を設定し、遊技球が一般領
域46を通過した場合に右開閉部材31および左開閉部
材32を抽選による開放パターンに従って開閉動作する
ように構成することもできる。この構成の場合、一般領
域46a,46bまたはその流下経路に検出スイッチ
(請求項6に係る一般領域通過検出手段に対応)を設
け、その検出スイッチにより、遊技球が一般領域46
a,46bを通過したことを検出する。なお、この構成
を採用したパチンコ機が請求項6に係るパチンコ機に対
応する。 (3)前記実施形態では、遊技球が右始動口81または
左始動口82を通過するごとに開放パターンを抽選する
という制御を説明したが、右始動口通過記憶数Rまたは
左始動口通過記憶数Lが所定数になった場合に、開放パ
ターンを抽選で決定することもできる。
【0067】(4)また、右始動口通過記憶数Rまたは
左始動口通過記憶数Lが、それぞれ所定数になった場合
に、開放パターンを抽選で決定することもできる。 (5)さらに、右始動口通過記憶数Rおよび左始動口通
過記憶数Lの比、R/LまたはL/Rを演算し、その値
が、所定値になった場合に、開放パターンを抽選で決定
することもできる。 (6)また、右始動口81または左始動口82の通過を
検出できる有効時間を設定し、その有効時間内にいずれ
かの始動口を通過した場合に抽選で開放パターンを決定
することもできる。
【0068】[各請求項と実施形態との対応関係]右開
閉部材31および左開閉部材32が、請求項1に係る可
動部材に対応し、右始動口81および左始動口82が、
所定の領域に対応する。また、右始動口スイッチ81b
および左始動口スイッチ82bが、所定領域検出手段に
対応し、特別領域検出スイッチ45aが、特別領域通過
検出手段に対応する。さらに、遊技球が右始動口81ま
たは左始動口82を通過した検出結果に基づいて右開閉
部材31および左開閉部材32が開閉動作する状態が、
第1の状態に対応し、遊技球が特別領域45を通過して
大当りが発生した場合の開閉動作状態が、第2の状態に
対応する。また、右始動口用テーブル114aおよび左
始動口用テーブル114bが、設定手段に対応する。さ
らに、表示装置81aおよび表示装置82aが、請求項
5に係る表示手段に対応する。そしてメインCPU11
2が実行する開閉部材制御(図14のS42〜S60)
が、選択手段として機能する。また、ROM114が、
請求項7に係る記録媒体に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観の
概略を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に備えられた遊技盤5
の主要構成を示す説明図である。
【図3】変動入賞装置30の内部構造の一部を透視した
正面説明図である。
【図4】図3に示す変動入賞装置30を右側面から見た
内部構造の説明図である。
【図5】変動入賞装置30の内部における遊技球の流下
経路を示す説明図である。
【図6】図6(A)は変動入賞装置30の内部に設けら
れた鍬型部材が上昇している場合の流下経路を示す説明
図であり、図6(B)は図6(A)に示す鍬型部材が下
降している場合の流下経路を示す説明図である。
【図7】図7(A)は、回転体の駆動機構を示す説明図
であり、図7(B)は回転体が図7(A)に示す位置か
ら回転した状態を示す説明図である。
【図8】パチンコ機1の電気的構成をブロックで示す説
明図である。
【図9】図9(A)は、開閉パターン決定テーブルの構
成の一例を示す説明図であり、図9(B)は、開閉パタ
ーン決定テーブルの他の構成例を示す説明図である。
【図10】図10(A)は開閉パターンAを示すタイミ
ングチャートであり、図10(B)は開閉パターンBを
示すタイミングチャートであり、図10(C)は開閉パ
ターンCを示すタイミングチャートであり、図10
(D)は開閉パターンDを示すタイミングチャートであ
る。
【図11】図11(E)は開閉パターンEを示すタイミ
ングチャートであり、図11(F)は開閉パターンFを
示すタイミングチャートである。
【図12】メインCPU112が実行する主な処理の流
れを示すフローチャートである。
【図13】メインCPU112が図12のS20におい
て実行する始動口処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図14】メインCPU112が図12のS40におい
て実行する開閉部材制御の流れを示すフローチャートで
ある。
【図15】図14に示すフローチャートの続きを示すフ
ローチャートである。
【図16】メインCPU112が図12のS200にお
いて実行する大当り制御の流れを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 パチンコ機 30 変動入賞装置(電動役物) 31 右開閉部材(可動部材) 32 左開閉部材(可動部材) 81 右始動口(所定の領域) 82 左始動口(所定の領域)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に設けられたハウジングと、この
    ハウジングの内部への遊技球の入賞を制御する可動部材
    と、前記内部に設けられた特別領域とを有する電動役物
    と、 前記遊技盤に設けられた所定の領域を遊技球が通過した
    ことを検出する所定領域通過検出手段と、 前記特別領域を遊技球が通過したことを検出する特別領
    域通過検出手段とを備えており、 前記可動部材は、前記所定領域通過検出手段により遊技
    球が前記所定の領域を通過したことが検出された場合に
    遊技球が前記内部に入賞し易い第1の状態に変化すると
    ともに、前記特別領域通過検出手段により遊技球が前記
    特別領域を通過したことが検出された場合に前記第1の
    状態よりも遊技球が前記内部に入賞し易い第2の状態に
    変化するパチンコ機において、 前記可動部材の動作内容が、前記所定領域通過検出手段
    の検出可能な検出結果と対応付けて複数種類設定された
    設定手段と、 前記所定領域検出手段の検出結果に対応する動作内容を
    前記設定手段から選択する選択手段とを備えており、 前記可動部材は、前記選択手段により選択された動作内
    容に基づいて動作することを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記所定の領域は複数設けられていると
    ともに、前記所定領域検出手段は各所定の領域について
    遊技球の通過を検出可能であり、 前記設定手段は、前記可動部材の動作内容を前記所定領
    域検出手段の検出可能な複数の検出結果と組み合わせて
    複数種類設定しており、 前記選択手段は、前記所定領域検出手段の複数の検出結
    果に対応する動作内容を前記設定手段から選択すること
    を特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 前記動作内容は、少なくとも遊技球が前
    記内部に入賞し易い状態となるように前記可動部材が動
    作している時間により構成されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 前記動作内容は、少なくとも遊技球が前
    記内部に入賞し易い状態に前記可動部材が動作する回数
    により構成されていることを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  5. 【請求項5】 前記選択手段により選択された所定の動
    作内容を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ
    機。
  6. 【請求項6】 前記内部に設けられた一般領域と、 この一般領域を遊技球が通過したことを検出する一般領
    域通過検出手段とが設けられており、 前記設定手段は、 前記可動部材の動作内容を、前記所定領域通過検出手段
    および前記一般領域通過検出手段の検出可能な検出結果
    と対応付けて複数種類設定していることを特徴とする請
    求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のパチンコ
    機。
  7. 【請求項7】 遊技盤に設けられたハウジングと、この
    ハウジングの内部への遊技球の入賞を制御する可動部材
    と、前記内部に設けられた特別領域とを有する電動役物
    と、 前記遊技盤に設けられた所定の領域を遊技球が通過した
    ことを検出する所定領域通過検出手段と、 前記特別領域を遊技球が通過したことを検出する特別領
    域通過検出手段とを備えており、 前記可動部材は、前記所定領域通過検出手段により遊技
    球が前記所定の領域を通過したことが検出された場合に
    遊技球が前記内部に入賞し易い第1の状態に変化すると
    ともに、前記特別領域通過検出手段により遊技球が前記
    特別領域を通過したことが検出された場合に前記第1の
    状態よりも遊技球が前記内部に入賞し易い第2の状態に
    変化するパチンコ機を機能させるためのコンピュータプ
    ログラムが記録された記録媒体であって、 前記可動部材の複数の動作内容が、前記所定領域検出手
    段の検出可能な検出結果と対応付けて複数種類記録され
    ており、 前記所定領域検出手段の検出結果に対応して前記複数の
    動作内容から所定の動作内容を選択する選択処理と、こ
    の選択処理により選択された動作内容に基づいて前記可
    動部材の動作を制御する制御処理とを実行するためのコ
    ンピュータプログラムが記録されたことを特徴とする記
    録媒体。
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