JP2001327616A - 消火設備の放射ホースのクリーニング装置およびクリーニング方法 - Google Patents

消火設備の放射ホースのクリーニング装置およびクリーニング方法

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JP2001327616A JP2000147649A JP2000147649A JP2001327616A JP 2001327616 A JP2001327616 A JP 2001327616A JP 2000147649 A JP2000147649 A JP 2000147649A JP 2000147649 A JP2000147649 A JP 2000147649A JP 2001327616 A JP2001327616 A JP 2001327616A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射経路の残留粉末消火薬剤を排出するクリ
ーニングを可能にして、再使用時に粉末消火薬剤を確実
に放射させて、消火作業を実行することができる消火設
備の放射ホースのクリーニング装置を提供する。 【解決手段】 粉末消火設備Aの格納箱1に収納箱22
を設け、この収納箱22に粉末消火設備Aと別体にした
クリーニング用ガスボンベ13を収納設置する。複数台
の粉末消火設備A,A…のうちのいずれかの粉末消火設
備Aが消火作業を終了すると、収納箱22からクリーニ
ング用ガスボンベ13を取り出して、消火作業終了済み
の粉末消火設備Aまで搬送し、該粉末消火設備Aの放射
経路16にクリーニング用ガスボンベ13を接続し、ガ
スボンベ13から放射経路16にクリーニング用ガスを
供給して、放射経路16の残留粉末を放出除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消火設備の放射ホ
ースのクリーニング装置およびクリーニング方法に係
り、詳しくは、移動式粉末消火設備の放射ホースのクリ
ーニング装置およびクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図12に示す移動式粉末消火
設備Aが知られている。この消火設備Aは、粉末消火薬
剤を貯蔵して格納箱1の内部に収納設置された粉末貯蔵
タンク2と、この粉末貯蔵タンク2の外部に一体に取付
けた高圧炭酸ガスボンベ3と、粉末貯蔵タンク2の内部
と外部を連通させるサイホン式の放出管4と、粉末貯蔵
タンク2の外部で放出弁5を介して放出管4に接続され
た放射経路16を有し、この放射経路16は、放射ホー
ス6と、放射ホース6の先端部に設けたノズル開閉弁7
と、ノズル開閉弁7の下流側に設けた放射ノズル8とを
備え、放射ホース6がホース掛け金具9などを介して格
納箱1の内部に巻回状態で保持されている。また、高圧
炭酸ガスボンベ3の出口は、ガス導入管10を介して粉
末貯蔵タンク2の内部に連通している。
【0003】このような構造の移動式粉末消火設備Aで
は、火災発生時において、まず、高圧炭酸ガスボンベ3
の上端部に設けられているバルブハンドル3Aを開放し
て、粉末貯蔵タンク2の内部に高圧炭酸ガスを供給して
加圧する。つぎに、放出弁5を弁開し、ホース掛け金具
9から放射ホース6を取外し、放射ノズル8を把持した
状態で放射ホース6を引き伸ばし、ノズル開閉弁7を弁
開することで、粉末貯蔵タンク2の内部に供給されてい
る高圧炭酸ガスの加圧押し出し作用によって、粉末貯蔵
タンク2内の粉末消火薬剤を放射ホース6先端の放射ノ
ズル8から放射して消火作業を行う。
【0004】前記消火作業の終了後には、手元のノズル
開閉弁7を弁閉したのち放出弁5を弁閉し、さらに高圧
炭酸ガスボンベ3のバルブハンドル3Aを弁閉する。つ
いで、ホース掛け金具9などを介して、放射ホース6を
格納箱1の内部に巻回状態で保持する。なお、高圧炭酸
ガスボンベ3の交換および粉末貯蔵タンク2への粉末消
火薬剤の再充填はメンテナンス作業員によってなされ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記消火作
業の実行によって粉末貯蔵タンク2内の粉末消火薬剤の
全量が放射された場合には問題を生じることはない。し
かし、粉末消火薬剤が未だ粉末貯蔵タンク2内に残存し
ている状態で消火作業を終了すると、放射ホース6内に
粉末消火薬剤が残留し、残留したままで放置しておく
と、放射経路16における放射ホース6に目詰まりが生
じるおそれを有している。特に、消火作業終了後におい
て放射ホース6を格納箱1の内部で巻回状態で保持する
と、放射ホース6内の残留粉末消火薬剤は、図13に示
すように、放射ホース6の下側の湾曲部に偏って強固に
固化した目詰まり14を発生させる。このような目詰ま
り14が生じたままで放置しておくと、移動式粉末消火
設備Aの再使用時に粉末消火薬剤が放射しなくなって、
つぎの消火作業が妨げられる。このため、移動式粉末消
火設備再使用の前段で放射経路16の残留粉末消火薬剤
を排出するクリーニングが要求される。しかし、前記従
来の移動式粉末消火設備Aでは、放射経路16をクリー
ニングする機能を有していない。
【0006】そこで、本発明は、放射経路の残留粉末消
火薬剤を排出するクリーニングを可能にして、再使用時
に粉末消火薬剤を確実に放射させて、消火作業を実行す
ることができる消火設備の放射ホースのクリーニング装
置およびクリーニング方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る消火設備の放射ホース
のクリーニング装置は、粉末消火薬剤を貯蔵して固定さ
れた粉末貯蔵タンクと、この粉末貯蔵タンクの内部に加
圧押し出し用高圧ガスを供給できるガスボンベと、前記
粉末貯蔵タンクの内部と外部を連通させる放出管と、前
記粉末貯蔵タンクの外部で放出弁を介して前記放出管に
接続された放射経路とを備え、前記ガスボンベから粉末
貯蔵タンクの内部に供給された高圧ガスの加圧押し出し
作用によって、前記放射経路から粉末消火薬剤を放射す
るように構成されているとともに、格納箱に格納して設
置される粉末消火設備において、前記粉末消火設備の格
納箱にクリーニング用ガスボンベを収納できる収納箱が
設けられ、この収納箱に前記粉末消火設備と別体にした
クリーニング用ガスボンベを設置していることを特徴と
している。
【0008】また、請求項2に記載の発明に係る消火設
備の放射ホースのクリーニング装置は、前記格納箱に第
1の扉が前方に開閉自在に取付けられ、前記収納箱に第
2の扉が側方または後方に開閉自在に取付けられている
ことを特徴としている。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明に係る消火
設備の放射ホースのクリーニング方法は、粉末消火薬剤
を貯蔵して固定された粉末貯蔵タンクと、この粉末貯蔵
タンクの内部に加圧押し出し用高圧ガスを供給できるガ
スボンベと、前記粉末貯蔵タンクの内部と外部を連通さ
せる放出管と、前記粉末貯蔵タンクの外部で放出弁を介
して前記放出管に接続された放射経路とを備え、前記ガ
スボンベから粉末貯蔵タンクの内部に供給された高圧ガ
スの加圧押し出し作用によって、前記放射経路から粉末
消火薬剤を放射するように構成されているとともに、格
納箱に格納して設置される粉末消火設備において、前記
粉末消火設備の格納箱に設けた収納箱に前記粉末消火設
備と別体にしたクリーニング用ガスボンベを設置してお
き、粉末消火薬剤を放射して消火作業が終了した前記粉
末消火設備の放射経路に前記クリーニング用ガスボンベ
を接続し、該クリーニング用ガスボンベから放射経路に
クリーニング用ガスを供給して、放射経路の残留粉末を
放出除去することを特徴としている。
【0010】請求項1、請求項3に記載の発明によれ
ば、消火作業が終了した前記粉末消火設備の放射経路
に、粉末消火設備の格納箱に設けた収納箱に設置したク
リーニング用ガスボンベを接続して、該クリーニング用
ガスボンベから放射経路にクリーニング用ガスを供給す
ることで、放射経路の残留粉末を放出除去することが簡
単に行える。また、クリーニング用ガスボンベの保管場
所を別途設ける必要がなく、粉末消火設備へのクリーニ
ング用ガスボンベの搬送距離を短縮することができる。
さらに、クリーニング用ガスボンベは、火災発生時に消
火作業に使用された粉末消火設備のクリーニングにのみ
必要であって、消火作業に使用されていない未使用粉末
消火設備には不要であるから、設置されている粉末消火
設備の全ての格納箱に収納箱を設けず、選択した数量の
少ない粉末消火設備の格納箱にのみ収納箱を設け、この
収納箱に粉末消火設備と別体にしたクリーニング用ガス
ボンベを設置することかできる。これにより、粉末消火
設備の設置台数と比較して、クリーニング用ガスボンベ
の設置台数を削減することができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、第1の扉
と第2の扉の開閉を互いに干渉したり邪魔しない状態で
行うことができるので、第2の扉を開放して収納箱から
クリーニング用ガスボンベを取り出す作業と、第1の扉
を開いてクリーニング用ガスボンベを粉末消火設備に接
続する作業を手間取ることなく簡単に行うことができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態を示
す正面図、図2は図1の側面図、図3は格納箱の内部を
示す正面図、図4は収納箱の内部を示す正面図である。
なお、格納箱1、粉末貯蔵タンク2、高圧炭酸ガスボン
ベ3、サイホン式の放出管4、放射ホース6、放射ノズ
ル8、ホース掛け金具9、ガス導入管10、放射経路1
6などの構造および作用は、図12に示されている従来
例と変わらないので、同一符号を付して重複した説明は
省略する。
【0013】図1ないし図3において、粉末消火設備A
における格納箱1の側面に収納箱22が取付けられ、こ
の収納箱22にクリーニング用キット19が収納設置さ
れている。クリーニング用キット19は、粉末消火設備
Aと別体にしたクリーニング用ガスボンベ(クリーニン
グ用窒素ガスボンベ)13と、圧力調整用のレギュレー
ター20と、耐圧ホース21などを備えている。格納箱
1の前面には第1の扉1Aが前後方向の開閉を自在に取
付けられ、収納箱22の側面には第2の扉22Aが横方
向の開閉を自在に取付けられており、格納箱1の内部と
収納箱22の内部は、格納箱1の側壁1Bと収納箱22
の側壁22Bによって非連通状態に仕切られている。
【0014】図4において、放出弁5の下流側には、ク
リーニング用キット19におけるクリーニング用窒素ガ
スボンベ13の接続可能な第1接続口11が設けられ、
この第1接続口11は、常時はプラグ12によって閉塞
されている。また、ノズル開閉弁7の上流側には、クリ
ーニング用窒素ガスボンベ13の接続可能な第2接続口
17が設けられ、この第2接続口17は、常時はプラグ
18によって閉塞されている。
【0015】放出弁5は、図5に示すように、手動開閉
式のボール弁によってなり、弁箱5A、弁体5B、弁棒
5C、ハンドル5Dを備え、ハンドル5Dの開閉操作が
弁棒5Cを介して弁箱5A内の弁室5Eに収容されてい
る弁体5Bに伝達されて、弁体5Bを図示されている弁
開状態またはこの弁開状態から弁棒5Cの軸まわりに9
0度回動した弁閉状態に切換え保持する。また、弁室5
Eは上流側通路5Fと下流側通路5Gにそれぞれ連通し
ており、上流側通路5Fに放出管4の出口が接続され、
下流側通路5Gに放射ホース6の入口が接続されるとと
もに、この下流側通路5Gに連通して第1接続口11を
設けてある。
【0016】ノズル開閉弁7は、図6に示すように、手
動開閉式のボール弁によってなり、弁箱7A、弁体7
B、弁棒7C、ハンドル7Dを備え、ハンドル7Dの開
閉操作が弁棒7Cを介して弁箱7A内の弁室7Eに収容
されている弁体7Bに伝達されて、弁体7Bを図示され
ている弁開状態またはこの弁開状態から弁棒7Cの軸ま
わりに90度回動した弁閉状態に切換え保持する。ま
た、弁室7Eは上流側通路7Fと下流側通路7Gにそれ
ぞれ連通しており、上流側通路7Fに放射ホース6の出
口が接続され、下流側通路7Gに放射ノズル8の入口が
接続されるとともに、この上流側通路7Fに連通して第
2接続口17を設けてある。
【0017】前記構成において、たとえば、駐車場や倉
庫などの防火対象物に設置されている複数台の粉末消火
設備A,A…のうちのいずれかの粉末消火設備Aが消火
作業を終了すると、メンテナンス作業員によって収納箱
22からクリーニング用キット19を取り出して、前記
消火作業を終了した粉末消火設備Aの近くまで搬送す
る。
【0018】しかるのち、図5のプラグ12を取り外し
て、第1接続口11を開放し、この開放された第1接続
口11に、図7に示すように、耐圧ホース21を介して
クリーニング用窒素ガスボンベ13を接続し、そのバル
ブを開放してクリーニング用ガスボンベ13から放射ホ
ース6の内部にクリーニング用ガスを供給するとともに
ノズル開閉弁7を弁開する。これにより、放射ホース6
内部の残留粉末を放射ノズル8から放出除去することが
できる。残留粉末の放出除去後に第1接続口11とクリ
ーニング用ガスボンベ13との接続を解き、プラグ12
によって第1接続口11を閉塞する。
【0019】一方、消火作業終了後に放出弁5を弁閉し
た再使用の前段状態で、ノズル開閉弁7側に押し付けら
れている放射ホース6内の残留粉末消火薬剤を放出除去
するクリーニングに際しては、図4のプラグ12を取り
外して、第1接続口11を開放し、かつ図6のプラグ1
8を取り外して、第2接続口17を開放し、ノズル開閉
弁7を弁閉する。そして、開放された第2接続口17
に、図8に示すように、耐圧ホース21を介してクリー
ニング用窒素ガスボンベ13を接続し、そのバルブを開
放してクリーニング用窒素ガスボンベ13から放射ホー
ス6の内部にクリーニング用ガスを供給する。これによ
り、放射ホース6内部の残留粉末がノズル開閉弁7側に
押し付けられて強固に固化して目詰まりを発生させてい
たとしても、この残留粉末をほぐして第1接続口11か
ら逆洗放出除去することができる。残留粉末の逆洗放出
除去後に第2接続口17とクリーニング用窒素ガスボン
ベ13との接続を解き、プラグ18によって第2接続口
17を閉塞するとともに、プラグ12によって第1接続
口11を閉塞する。
【0020】他方、消火作業終了後に放出弁5を弁閉し
た再使用の前段状態で、ノズル開閉弁7側に押し付けら
れている放射ホース6内の残留粉末消火薬剤を放出除去
するクリーニングに際しては、図4のプラグ12を取り
外して、第1接続口11を開放し、かつ図6のプラグ1
8を取り外して、第2接続口17を開放し、ノズル開閉
弁7を弁閉したのち、図9に示すように、耐圧ホース2
1および切換弁23を介して、クリーニング用窒素ガス
ボンベ13を開放された第1接続口11と第2接続口1
6に接続する。すなわち、切換弁23の一次側ポートP
1にクリーニング用窒素ガスボンベ13を接続し、切換
弁23の二次側ポートP3を第1接続口11に、二次側
ポートP4を第2接続口17にそれぞれ接続したのち、
一次側ポートP1と二次側ポートP4を連通させ、二次
側ポートP3と排気ポートP2を連通させるように切換
え保持する。そののちに、クリーニング用窒素ガスボン
ベ13のバルブを開放する。これにより、ガスボンベ1
3内のクリーニングガスは、第2接続口17から放射ホ
ース6の内部に供給され、放射ホース6内部の残留粉末
がノズル開閉弁7側に押し付けられて強固に固化して目
詰まりを発生させていたとしても、この残留粉末をほぐ
して第1接続口11→切換弁23の二次側ポートP3→
排気ポートP2の逆洗経路から逆洗放出除去することが
できる。
【0021】また、図10に示すように、切換弁23の
一次側ポートP1と二次側ポートP3を連通させ、二次
側ポートP4と排気ポートP2を連通させるように切換
え保持することによって、ガスボンベ13内のクリーニ
ングガスを第1接続口11から放射ホース6の内部に供
給し、放射ホース6内部の残留粉末を第2接続口17→
切換弁23の二次側ポートP4→排気ポートP2の経路
から放出除去することもできる。
【0022】このように、収納箱22に収納設置してあ
るクリーニング用キット19を、放射経路16から粉末
消火薬剤を放射して消火作業が終了した粉末消火設備A
の近くまで搬送して放射経路16に接続し、クリーニン
グ用キット19のクリーニング用窒素ガスボンベ13か
ら放射経路16にクリーニング用ガスを供給すること
で、放射経路16の残留粉末を放出除去することが簡単
に行える。特に、クリーニング用キット19は収納箱2
2に収納設置されているので、クリーニング用キット1
9の保管場所を別途設ける必要がなくなるとともに、消
火作業が終了した粉末消火設備Aの近くまで搬送距離を
短縮して、搬送を容易に行うことができる。
【0023】さらに、クリーニング用キット19は、火
災発生時に消火作業に使用された粉末消火設備Aのクリ
ーニングにのみ必要であって、消火作業に使用されてい
ない未使用粉末消火設備Aには不要であるから、設置さ
れている粉末消火設備Aの全ての格納箱1に収納箱22
を設けず、選択した数量の少ない粉末消火設備Aの格納
箱1にのみ収納箱22を設け、この収納箱22に粉末消
火設備Aと別体にしたクリーニング用キット19を収納
設置することかできる。これにより、粉末消火設備Aの
設置台数と比較して、クリーニング用キット19の設置
台数を著しく削減することができる。
【0024】他方、図1および図2に示すように、格納
箱1の前面に第1の扉1Aを前後方向の開閉自在に取付
け、収納箱22の側面に第2の扉22Aを横方向の開閉
自在に取付けてあるので、第1の扉1Aと第2の扉22
Aの開閉を互いに干渉したり邪魔しない状態で行うこと
ができる。このため、第1の扉1Aが開放されていたと
しても、第2の扉22Aを開放して収納箱22からクリ
ーニング用キット19を取り出す作業を手間取ることな
く簡単に行うことができる。また、第2の扉22Aが開
放されていても、この第2の扉22Aに干渉したり邪魔
されることなく、第1の扉1Aを開放して、クリーニン
グ用窒素ガスボンベ13を粉末消火設備Aに接続する作
業を手間取ることなく簡単に行うこともできる。
【0025】なお、収納箱22に、クリーニング用窒素
ガスボンベ13と、圧力調整用のレギュレーター20
と、耐圧ホース21などを備えたクリーニング用キット
19を収納設置しているが、粉末消火設備Aと別体にし
たクリーニング用窒素ガスボンベ13のみを収納箱22
に収納設置し、圧力調整用のレギュレーター20と耐圧
ホース21などは、メンテナンス作業者によって別途携
行するようにしてもよい。
【0026】また、図11(a)のように、格納箱1の
後面に収納箱22を取付け、この収納箱22の側面に第
2の扉22Aを開閉自在に取付けても、あるいは図11
(b)のように、格納箱1の後面に収納箱22を取付
け、この収納箱22の後面に第2の扉22Aを開閉自在
に取付けてもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1、請求項3に記載の発明によれ
ば、格納箱に設けた収納箱からクリーニング用ガスボン
ベを取り出して、消火作業が終了した記粉末消火設備の
放射経路に接続して、該クリーニング用ガスボンベから
放射経路にクリーニング用ガスを供給することで、放射
経路の残留粉末を放出除去することが簡単に行える。ま
た、クリーニング用ガスボンベの保管場所を別途設ける
必要がなくなるとともに、粉末消火設備へのクリーニン
グ用ガスボンベの搬送距離を短縮することができるとと
もに、粉末消火設備の設置台数と比較して、クリーニン
グ用ガスボンベの設置台数を削減することができる。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、第1の扉
と第2の扉の開閉を互いに干渉したり邪魔しない状態で
行うことができるので、第2の扉を開放して収納箱から
クリーニング用ガスボンベを取り出す作業と、第1の扉
を開いてクリーニング用ガスボンベを粉末消火設備に接
続する作業を手間取ることなく簡単に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】格納箱の内部を示す正面図である。
【図4】収納箱の内部を示す正面図である。
【図5】放出弁の一例を示す縦断面図である。
【図6】ノズル開放弁の一例を示す縦断面図である。
【図7】残留粉末の放出除去状態の一例を示す説明図で
ある。
【図8】残留粉末の逆洗放出除去状態の一例を示す説明
図である。
【図9】残留粉末の放出除去と逆洗放出除去の併用可能
例を示す説明図である。
【図10】図9の切換弁を残留粉末の放出除去状態に切
換えた説明図である。
【図11】収納箱の取付位置と第2の扉の取付位置の変
形例を示す概略平面図である。
【図12】従来例の全体構成図である。
【図13】放射ホースの下側湾曲部に偏って発生した目
詰まりを拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
1 格納箱 1A 第1扉 2 粉末貯蔵タンク 3 高圧炭酸ガスボンベまたは窒素ガスボンベ(ガスボ
ンベ) 4 放出管 5 放出弁 6 放射ホース 13 クリーニング用ガスボンベ 16 放射経路 22 収納箱 22A 第2の扉 A 粉末消火設備

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末消火薬剤を貯蔵して固定された粉末
    貯蔵タンクと、この粉末貯蔵タンクの内部に加圧押し出
    し用高圧ガスを供給できるガスボンベと、前記粉末貯蔵
    タンクの内部と外部を連通させる放出管と、前記粉末貯
    蔵タンクの外部で放出弁を介して前記放出管に接続され
    た放射経路とを備え、前記ガスボンベから粉末貯蔵タン
    クの内部に供給された高圧ガスの加圧押し出し作用によ
    って、前記放射経路から粉末消火薬剤を放射するように
    構成されているとともに、格納箱に格納して設置される
    粉末消火設備において、前記粉末消火設備の格納箱にク
    リーニング用ガスボンベを収納できる収納箱が設けら
    れ、この収納箱に前記粉末消火設備と別体にしたクリー
    ニング用ガスボンベを設置していることを特徴とする消
    火設備の放射ホースのクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 前記格納箱に第1の扉が前方に開閉自在
    に取付けられ、前記収納箱に第2の扉が側方または後方
    に開閉自在に取付けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の消火設備の放射ホースのクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 粉末消火薬剤を貯蔵して固定された粉末
    貯蔵タンクと、この粉末貯蔵タンクの内部に加圧押し出
    し用高圧ガスを供給できるガスボンベと、前記粉末貯蔵
    タンクの内部と外部を連通させる放出管と、前記粉末貯
    蔵タンクの外部で放出弁を介して前記放出管に接続され
    た放射経路とを備え、前記ガスボンベから粉末貯蔵タン
    クの内部に供給された高圧ガスの加圧押し出し作用によ
    って、前記放射経路から粉末消火薬剤を放射するように
    構成されているとともに、格納箱に格納して設置される
    粉末消火設備において、前記粉末消火設備の格納箱に設
    けた収納箱に前記粉末消火設備と別体にしたクリーニン
    グ用ガスボンベを設置しておき、粉末消火薬剤を放射し
    て消火作業が終了した前記粉末消火設備の放射経路に前
    記クリーニング用ガスボンベを接続し、該クリーニング
    用ガスボンベから放射経路にクリーニング用ガスを供給
    して、放射経路の残留粉末を放出除去することを特徴と
    する消火設備の放射ホースのクリーニング方法。
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