JP2001327138A - 磁束の収束現象を利用した電動機 - Google Patents

磁束の収束現象を利用した電動機

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JP2001327138A
JP2001327138A JP2000139826A JP2000139826A JP2001327138A JP 2001327138 A JP2001327138 A JP 2001327138A JP 2000139826 A JP2000139826 A JP 2000139826A JP 2000139826 A JP2000139826 A JP 2000139826A JP 2001327138 A JP2001327138 A JP 2001327138A
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magnetic
electromagnet
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Teruo Kawai
輝男 河合
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KOSUMOSU KK
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K37/10Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type
    • H02K37/12Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K37/14Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K21/20Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures having windings each turn of which co-operates only with poles of one polarity, e.g. homopolar machine

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率を達成できかつ始動性のよい電動機を
提供する。 【解決手段】 第1の発明による電動機は、磁性体円板
の外周に沿って等間隔に突設された突起部10aを備え
たロータ10と、磁性体円板であるディスク40とが回
転軸60によって永久磁石20を挟み込むように間隔を
おいて固接されており、その周囲に12個の棒状電磁石
30がそのロータ10及びディスク40の各外周縁の間
に差し渡されるように配設されている。ロータ10及び
ディスク40は電磁石30の内方において回動自在に支
持されており、所定の電磁石30を励磁することによ
り、永久磁石20の各磁極の間を回磁していた磁束はデ
ィスク40を介して励磁電磁石に収束される。これによ
り、無通電状態においてロータ10を拘束するように作
用していた磁束は容易に解消され、円滑な起動が確保さ
れる。また、回転を阻害するような磁気的相互作用は防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、永久磁石が有す
る磁束を利用した電動機に係わり、特に永久磁石に装着
された磁性材料内部に生じる磁束の収束現象を回転駆動
力の発生に有為な方向のみへ惹起させ、高効率高トルク
を達成することができる電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気エネルギーを機械的な出力、
例えばトルクとして取り出せるようにした変換システム
として、種々の電動機が開発されてきた。それら従来の
電動機にあっては、ステータ、ロータのいずれか又は両
方に電磁石が用いられており、それらの電磁石によって
回転磁界を生成してロータを追従させるもの(例えば誘
導電動機)、あるいは、永久磁石ステータの磁界中に極
性反転制御を可能として設けられたロータを回転自在に
配設し、ロータとステータとの間の磁束の相互作用によ
って回転力を得るもの(例えば一般的な直流電動機)な
どがある。
【0003】このような在来の電動機については、永久
磁石から発生する磁束を利用してエネルギー変換効率を
高めようとする試みが種々なされてきた。発明者らは、
特に永久磁石が発生する磁束の分布を適切に制御するこ
とによって、出力トルクに抗して作用する磁気力を可及
的に低減し、これによる出力トルクの増大、電磁エネル
ギーから力学的エネルギーへの変換効率向上を達成すべ
く、さまざまな構成を有するトルク発生装置を試作開発
してきた。
【0004】例えば、本願発明者らによる特開平7−7
9559号公報は、回転子に永久磁石を付加することに
よって、エネルギー変換効率を高めることができる動力
発生装置を提案している。この提案に係る一実施例によ
れば、図1及び図2に示すように、支持部材10の間に
回転出力軸11が軸受11aを介して回転自在に装備さ
れており、この回転出力軸11の軸方向両端側には、軸
方向に着磁されたリング状の永久磁石13が配置されて
いる。回転出力軸11の側板10aと永久磁石13との
間には、それぞれ3個の切欠部14aと磁歯部14bと
が交互に設けられた磁性体14がそれぞれ固定されてい
る。永久磁石13と磁性体14は回転出力軸11に対し
て同軸であり、回転出力軸11とともに回転する回転子
12をなしている。このような構成を備えた動力発生装
置によれば、無通電状態にあっては図4に示すように、
磁歯部14bと対向する電磁石16c、d、g、h、
k、lは、永久磁石13の磁界中にある単なる磁性体と
なり(図4の薄墨部分参照)、磁歯部14b部分を吸引
し、回転子12は停止状態にある。この状態から、図5
に示すように切欠部14aと磁歯部14bとの境界部分
14c1、14c3及び14c5に位置する電磁石16a、
e、iを同時に励磁すると、永久磁石13の磁界と電磁
石16a、e、iの磁界とが作用し合い、磁性体14を
通る磁束14dが該電磁石16a、e、i側に瞬時に収
束される。これにより、回転子12は、電磁石16a、
e、i側に吸引され、磁束14dの幅を広げようとする
方向、すなわち図5の時計方向への回転トルクを受け
る。そして、このように磁歯部14bの回転方向に位置
する電磁石16を順次励磁していくことによって、永久
磁石13と電磁石16との間に生じる磁束によって磁気
吸引力が生起され、回転子12の回転を持続させること
ができる。しかも、この際、各磁束14dの回転方向後
方には、磁束がほとんど存在しない、いわば磁束の空白
域が生じるために、回転子12の回転運動を妨げるよう
な後方の非励磁電磁石と永久磁石13の間の相互作用は
可及的に低減されるものである。
【0005】また、同様の作用効果を目的として本願発
明者らが開発したものとして、特開平10−32967
号公報に記載されたトルク発生装置がある。この装置に
おいては、ロータコア20の周囲にそれぞれ永久磁石2
2aと磁性部材のロータ突極子22bとを有する複数の
ロータ突極22を設け、これらのロータ突極22をステ
ータ突極12を順次励磁することにより各々連続的に吸
引してトルクを得ようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
装置をはじめとする種々の試作機を通じてエネルギー変
換効率、発生トルク等の性能を検証したところ、一定の
性能向上は認められたものの、磁性部材内で予期された
ほどの磁束の収束が生じていない可能性があり、十分な
効率の向上が図れない場合があることが判明した。この
傾向は、各磁性体突極子の体積が小さい後者のトルク発
生装置の場合に、より顕著であると考えられる。
【0007】また、回転子に永久磁石を組み込んである
ので、いずれの電磁石にも通電されていない状態では各
永久磁石と近接している特定の電磁石との間に吸引力が
作用していわば回転子が強固に拘束された状態となって
いる一方、電磁石に電流を供給して励磁したとしても、
前記したような磁束の収束が不十分であることにより、
その回転子の拘束状態が解除できず、回転子の始動が困
難となることがあるという問題点も確認された。
【0008】この発明は、上記のような開発過程におい
て見出された問題点を、あらためて明らかとなった永久
磁石と磁性材料とを組合せて用いることの重要性に着目
しつつ解消するためになされたもので、その目的は、永
久磁石が持つ磁気エネルギーを有効に利用して高効率高
トルクを得られるとともに、始動性にも優れた永久磁石
電動機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願の第1の発明に係わる電動機は、略円板状の
磁性体より形成され、その外周縁に沿って複数の径方向
突起部が設けられた出力部材と、その出力部材と間隔を
隔てて並置された、略円板状の磁性体よりなる磁束統御
部材と、前記出力部材と前記磁束統御部材とのそれぞれ
の外周縁の間にほぼ差し渡されるように配設され、その
一端部が前記出力部材の外周縁に、その他端部が前記磁
束統御部材の外周縁に沿って間隔をおいて配置されて、
各々それら出力部材および磁束統御部材と磁気的な相互
作用をなすようになっている複数の電磁石と、少なくと
も前記出力部材を前記複数の電磁石の内方において周方
向に回動自在に支持している支持手段と、前記出力部材
と前記磁束統御部材との間に、その出力部材と磁束統御
部材とを互いに異極性に磁化するように配設された磁化
手段と、前記出力部材および前記磁束統御部材の外周縁
と対向している前記電磁石のそれぞれは、その出力部材
と対向している各一端部が前記磁化手段によって与えら
れる出力部材側極性と異極性となるように、各電磁石に
所定のタイミングで励磁電流を供給する励磁電流供給手
段とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、本願の第2の発明に係わる電動機
は、磁性体を用いて略円板状に形成された可動子部材で
あって、その一方の面上には周方向に対して磁束を収束
させつつ通過させ得るほぼ径方向に隆起形成された少な
くとも一の隆起部を備えた可動子部材を、一組間隔をお
いて並置するとともに、それら可動子部材を互いに固定
して回転子部材を形成し、前記並置された可動子部材の
それぞれの外周縁の間にほぼ差し渡されるように配設さ
れ、その各端部が前記各可動子部材の外周縁に沿って間
隔をおいて配置されて、各々それら可動子部材と磁気的
な相互作用をなすようになっている複数の電磁石と、前
記回転子部材を前記複数の電磁石の内方において周方向
に回動自在に支持している支承手段と、前記一組の可動
子部材の間に、それらの可動子部材を互いに異極性に磁
化するように配設された磁化手段と、前記各可動子部材
の外周縁と対向している前記電磁石のそれぞれの端部
が、それぞれ対向している可動子部材に前記磁化手段が
与える各極性とそれぞれ異極性となるように、各電磁石
に所定のタイミングで励磁電流を供給する励磁電流供給
手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】ここで、前記磁化手段としては、永久磁石
又はその磁力が調整し得るように構成された電磁石を用
いることができる。
【0012】また、前記第1の発明において、電磁石の
他端部がそれぞれ前記磁束統御部材に接続するようにし
てもよい。
【0013】また、前記第1および第2の発明において
は、各電磁石は、それぞれが前記出力部材の周縁に配設
された突起部、あるいは前記可動子部材の周縁に臨む前
記隆起部を連続して吸引するように順次励磁されるよう
に構成する。
【0014】上記の構成を備えた前記本願第1の発明に
係る電動機によれば、前記いずれの電磁石も励磁されて
いない状態では、磁化手段からの磁束は、(磁化手段の
一方の磁極)→(出力部材の突起部)→(非励磁電磁石
(この状態では単なる磁性体))→(磁束統御部材の円
板状部)→(磁化手段の他方の磁極)という経路で回磁
しており、出力部材の各突起部はいずれかの非励磁電磁
石に吸引されて拘束された状態にある。しかし、励磁電
流供給手段からいずれかの電磁石に電流が供給されて励
磁されると、それまで非励磁の電磁石と磁化手段の一方
の極との間で磁束統御部材を構成する磁性体内にほぼ一
様に分布していた磁束は、その磁束統御部材の内部にお
いて励磁された電磁石と磁化手段との間を結ぶ各領域に
十分に収束し、無通電状態における出力部材と電磁石と
の間の拘束状態を解除することができる。そして、出力
部材の回動に応じて励磁電磁石を回転方向に順次切換え
ていくことで、出力部材を持続的に回転させることがで
きる。すなわち、本発明にあっては磁束統御部材を設け
たことにより、いったん所定の電磁石に通電されてこれ
が励磁されると、この磁束統御部材の内部で前記のよう
に磁束の収束が起こり、通電されていない電磁石に対す
る磁束の影響はほとんどなくなり、磁束は駆動力を発生
しようとする電磁石に集中する。いわば、磁束統御部材
は駆動力の発生を妨げるような磁束の動きをその内部で
統制するとともに、回転力に寄与し得るような磁束の状
態を整えているのである。
【0015】さらに、出力部材と磁束統御部材との間に
磁化部材を配設し、この磁化部材が発生する磁束を励磁
電磁石から発せられる磁束に重畳して利用することがで
きるので、同等の回転トルクを得ようとする場合におけ
る所要入力電力が大幅に低減されることとなる。
【0016】また、前記本願第2の発明に係る電動機に
よれば、前記いずれの電磁石も励磁されていない状態で
は、磁化手段からの磁束は、主として各可動子部材に形
成された隆起部が磁路として機能することにより、(磁
化手段の一方の磁極)→(一方の可動子部材に隆起形成
された隆起部)→(非励磁電磁石(この状態では単なる
磁性体))→(他方の可動子部材に隆起形成された隆起
部)→(磁化手段の他方の磁極)という経路で回磁して
おり、可動子部材の各隆起部は、いずれかの非励磁電磁
石との間に吸引作用が生じて拘束された状態にある。し
かし、励磁電流供給手段からいずれかの電磁石に電流が
供給されて励磁されると、それまで非励磁の電磁石と磁
化手段のいずれかの極との間で可動子部材の主として隆
起部を形成する磁性体内に分布していた磁束は励磁され
た電磁石と磁化手段との間で可動子部材を構成する円板
状磁性体(上記第1の発明における磁束統御部材に相当
する)を介して十分に収束し、前記無通電状態における
可動子部材隆起部と非励磁電磁石との間の拘束状態を解
除することができる。そして、可動子部材及びこれを組
合せてなる回転子部材の回動に応じて励磁電磁石を回転
方向に順次切換えていくことで、これを持続的に回転さ
せることができる。この第2の発明に係る電動機の構成
によれば、組み合わされた2個の可動子部材のいずれも
が回転トルクを発生することができるので、前記第1の
発明に比していっそう効率向上が図られることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本
願第1の発明の一実施形態による電動機の概略構成を模
式的に示す側断面図である。なお、この図においては、
本装置の基本的な構成と作用とを明瞭にするため、装置
のハウジングやフレームなど、本発明の説明に関して本
質的でないと思われる部分については適宜図示を省略し
ている。
【0018】図1に示すように、本実施形態の電動機
は、出力部材としてのロータ10と、磁化手段である永
久磁石20と、複数の電磁石30と、その電磁石30の
一端部と相互に磁気作用を及ぼしうる磁束統御部材であ
るディスク40とを主として備えて構成されている。ロ
ータ10は、磁性体材料を用いて略円板状に形成された
部材であり、その外周縁に沿って径方向にそれぞれ中心
角60゜の突起部10aが4ヶ所等間隔に設けられてい
る。ディスク40は磁性体材料を用いて形成された単純
な円板状の部材である。ロータ10とディスク40と
は、支持部材である回転軸60を介して固接されてい
る。
【0019】このロータ10及びディスク40の外周縁
の間に差し渡されるようにして、複数の電磁石30が所
定の間隔を隔てて延設されている。各電磁石30は、略
棒状のコアの外周側部に励磁用コイル36が巻回されて
なっており、そのコアの一端部32がロータ10の外周
縁部と、他端部34がディスク40の外周縁部とそれぞ
れ近接して対向するように配設されている。本実施形態
においては、その作用に関して後述するように、12個
の電磁石30が30゜ピッチでロータ10及びディスク
40を取り囲むように並設されている。前記回転軸60
は、図示しない軸受によって支持されて、ロータ10及
びディスク40が環状に並設された電磁石30の内方に
おいて回動自在となるようにしている。
【0020】なお、この場合、各電磁石30とロータ1
0及びディスク40とは互いに近接して連続した磁気回
路を構成しうるようになっていればよい。したがって、
電磁石30のコアとディスク40とを固定的に連接する
ような構成を採用することも可能である。言うまでもな
く、このような構成とする際には、公知の構成によって
ディスク40と回転軸60との間で相対回転が可能とな
るようにしておくことになる。
【0021】ディスク40とロータ10との間には、永
久磁石20が設けられている。永久磁石20はほぼ円筒
状であって、ロータ10及びディスク40とほぼ同心状
に設けられている。この実施形態にあっては、円板状の
ディスク40の中心軸とほぼ同軸状に位置するように、
ディスク40側がS極となるように固接されている。ま
た、永久磁石20のN極側には前記ロータ10が配設さ
れる。なお、この実施形態では、永久磁石20の各端部
と磁性材料からなるロータ10のボス部10b及びディ
スク40のボス部40bとがそれぞれ別部材として密接
するように構成されているが、永久磁石20と各ボス部
10b、40bとを糸駒状に形成された一体的な永久磁
石として構成しても構わない。
【0022】制御装置70は、適宜の電源に接続され
て、12個の電磁石30にそれぞれ設けられたコイル3
6に励磁用出力電流を順次供給するものであり、一般
に、リレー、トランジスタ、サイリスタ等の電流スイッ
チング機器又は素子と、それらのスイッチング素子等の
オンオフを制御するための制御回路とから構成されてい
る。この制御装置70によって、電源電流は適宜整流さ
れるとともに、所定の出力周波数及び出力電流を有する
信号として各コイル36に供給される。なお、本発明に
係る電動機では、基本的には各電磁石30の順次励磁制
御にロータ10が同期駆動されるため、駆動制御の面か
らはオープンループ構成としてさしつかえない。ただ
し、ロータ10の回転角度を検出するために、例えば所
定の切欠き形状を備えた遮光板(図示省略)と組合せた
光センサやロータリエンコーダのような、既存の種々の
センサを適宜用いてロータ10の速度制御を行うことが
できる。本実施形態にあっては、ロータ10の回転角を
検出する回転センサ80が設けられ、その出力信号は、
前記制御装置70の制御回路に入力され、例えばロータ
10の回転角度に応じて前記電流スイッチング素子等の
オンオフを制御するためのトリガ信号として使用され
る。
【0023】次に、図2〜図6を参照して、上記の構成
を有する本発明の一実施形態に係わる電動機の作用を説
明する。まず、図2は、電磁石30のコイル36のいず
れにも制御装置70から励磁電流が供給されておらず、
いずれの電磁石30も励磁されていない状態、すなわち
電源オフの状態を示している。この状態では、永久磁石
20のN極は、ロータ10の各突起部10aを介してそ
れぞれ対向する電磁石30の一端部32a、32c、3
2d、32f、32g、32i、32j、32lとの間
に磁気吸引力を及ぼしている。したがって、各ロータ突
起部10aには、その径方向外方へ向けて吸引力が作用
しているのみで、ロータ10の中心に挿通固定されてい
る回転軸60についてみると、各ロータ突起部10aに
作用する外方への吸引力は実質的にバランスがとれてい
るとともに、各ロータ突起部10aはそれぞれ対向する
電磁石30の一端部32との間でいわば拘束された状態
となっている。これは、ディスク40側を含めて考える
と、(永久磁石20のN極)→(ロータ突起部10a)
→(電磁石30の一端部32)→(電磁石30の他端部
34)→(ディスク40)→(永久磁石20のS極)の
経路で磁束が回磁しており、この磁束による吸引力が、
各ロータ突起部10aを電磁石30に対して固定させる
ように作用しているためである。
【0024】次に、図3に示すように、12個の電磁石
30のうち、等間隔に配置されている4個に、すなわち
電磁石30a、30d、30g、30jに制御装置70
から電流を供給して、そのロータ10側の端部32a、
32d、32g、32jがS極となるように励磁する。
このとき、図2に示した無通電状態では永久磁石20の
N極から電磁石30a、30c、30d、30f、30
g、30i、30j、30lを通って回磁していた磁束
は、異極性に励磁された前記電磁石30a、30d、3
0g、30jに収束され、この磁気吸引力によってロー
タ10には時計回りに回転トルクが作用することにな
る。
【0025】この際に、ロータ10の始動性を改善する
上で、ディスク40内における磁束の挙動が重要な役割
を果たしている。すなわち、図2の無通電状態において
は、永久磁石20のS極に入る磁束は、電磁石30a、
30c、30d、30f、30g、30i、30j、3
0lを通って回磁しており、ロータ10の突起部10a
を拘束させる作用をしていた。しかし、図3に示すよう
に、電磁石30a、30d、30g、30jに電流を供
給してこれを励磁すると、永久磁石20のS極に入る磁
束はこれらの電磁石の他端部34a、34d、34g、
34jに収束され、それまでロータ10を拘束させる作
用をなしていた電磁石30c、30f、30i、30l
を介してロータ10及び永久磁石20のN極と回磁して
いた磁束は消滅し、前記電磁石30a、30d、30
g、30jが励磁されると同時に、図2に示したロータ
10の拘束状態は完全に解除される。したがって、ロー
タ10は前記電磁石に通電された直後から、時計方向に
作用する回転トルクによって円滑に回転動作を開始する
ことができるのである。
【0026】図4、図5は、図3の状態に引き続いてロ
ータ10が時計方向に磁気吸引力による回転トルクを受
けながら回転駆動される様子を示している。この間も、
ディスク40内における磁束の収束状態は、図3に示し
た状態と変わらず、永久磁石20のS極と励磁されてい
る電磁石の他端部34a、34d、34g、34jとの
間に集中して存在するため、ロータ10の各突起部10
aは、回転方向前方に位置している励磁電磁石の一端部
32a、32d、32g、32jからの磁気吸引力のみ
を受け、回転を妨げるような他の非励磁電磁石32c等
との間の磁気的相互作用は存在しないこととなる。言い
換えれば、非励磁状態の各電磁石の端部32、34に対
向するロータ10の磁性体内部は、実質的に磁束が存在
しない空白域(図示のロータ10内薄墨以外の部分)と
されているのである。このことから、前記したような始
動性の改善とともに、効率の向上を図ることができる。
【0027】ここで、図6に示すように、ロータ10の
各突起部10aの回転方向に対する前端縁部がそれぞれ
各励磁電磁石に対して回転方向前方に隣接する非励磁の
電磁石32b、32e、32h、32kと近接する位置
にまで到達したら、それまで励磁されていた電磁石30
a、30d、30g、30jに対する電流供給を停止し
て、それまで非励磁であった前記隣接する電磁石30
b、30e、30h、30kに電流を供給してこれらを
励磁する。この状態は、図3に示した起動初期状態と同
等の状態に相当し、各ロータ突起部10aは、時計方向
前方に位置する励磁電磁石の端部32b、32e、32
h、32kと永久磁石20のS極との間に収束する磁束
によって磁気吸引力を受け、引き続き時計回りの回転ト
ルクを発生させることになる。このとき、ディスク40
内における磁束の挙動は、図3乃至図5について説明し
たように、永久磁石20のS極と新たに励磁された電磁
石の他端部34b、34e、34h、34kとの間に収
束され、非励磁とされた電磁石30a、30d、30
g、30jに回磁する磁束は消滅する。以下、制御装置
70によって各電磁石30に上記した手順で励磁電流を
供給することにより、ロータ10は連続的に回転トルク
を発生することができる。
【0028】次に、本願第2の発明を実施するための実
施形態について説明する。図7は、本願第2の発明の一
実施形態による電動機の概略構成を模式的に示す側断面
図であり、前記第1の実施形態における図1に対応して
いる。本装置の基本的な構成と作用とを明瞭にするた
め、装置のハウジングやフレームなど、本発明の説明に
関して本質的でないと思われる部分については適宜図示
を省略している点も同様である。
【0029】図7に示す第2の実施形態に係る電動機が
第1の実施形態に係る装置と異なるのは、ロータ10及
びディスク40に代えて、可動子部材としての切欠ロー
タRを備えていることである。この切欠ロータR単体の
斜視図を、図8に示す。図8からわかるように、切欠ロ
ータRは、第1の実施形態におけるロータ10とディス
ク40とを一体的に接合して得られる形状を有してい
る。すなわち、この切欠ロータRは、全体として略円板
状の磁性体部材として形成されているものの、その厚み
方向の1/2程度が所定の形状をもって切欠かれてお
り、その外周縁に沿って径方向にそれぞれ中心角60゜
の突起部Raが4ヶ所等間隔に設けられた構成となるよ
うに形成されているのである。そして、突起部Raが設
けられない側の1/2厚み程度は、磁性体による円板状
部Rc(本願第1の発明における磁束統御部材に相当す
る)として形成されている。なお、ボス部Rbは後述す
る回転軸60が各切欠ロータRと接合される部分であ
り、本実施形態では小径の円板状部材が別途嵌設される
ようにしているが、もちろんこのような構成に限定され
るわけではない。例えば、前記第1の実施形態において
説明したのと同様に、永久磁石20と各ボス部Rbとを
一体の糸駒状の永久磁石として形成するようにしてもよ
い。
【0030】本実施形態では、図7に示すように、一組
の切欠ロータRを突起部Raの側が対向するように並置
し、それを支承部材としての回転軸60によって固接し
て回転子部材である回転子RRを構成している。ただ
し、切欠ロータRを組合せる際の突起部Raの向きはこ
の実施形態の構成に限定されるものではない。並置され
た切欠ロータRの間に略円筒状の永久磁石20が配設さ
れる構成、及び各切欠ロータRの外周縁部の間に差し渡
されるように複数の電磁石30が並設される構成は第1
の実施形態の場合と同様であり、また、電磁石30に励
磁電流を順次供給する制御装置70、及び回転子RRの
回転を制御するための回転センサ80を設ける構成も、
第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略す
る。
【0031】次に、図9〜図12を参照して、上記の構
成を有する本発明の第2の実施形態に係わる電動機の作
用を説明する。電源オフの状態(第1の実施形態におけ
る図2に相当する状態。図示略)から、図9に示すよう
に、12個の電磁石30のうち、等間隔に配置されてい
る4個に、すなわち電磁石30a、30d、30g、3
0jに制御装置70から電流を供給して、その一方の切
欠ロータR側の端部32a、32d、32g、32jが
S極となるように、他方の切欠ロータR側の端部34
a、34d、34g、34jがN極となるように励磁す
る。このとき、前記第1の実施形態の場合と異なるの
は、いずれの切欠ロータRにおいても、その突起部Ra
を介して永久磁石20の各磁極との間に磁束の収束が起
こり、回転子RRにおける回転トルクの発生に寄与しう
ることである。
【0032】一方、本実施形態においては、回転子RR
の始動性を改善する上で、各切欠ロータRの円板状部R
c内における磁束の挙動が、第1実施形態におけるディ
スク40内におけると同様の重要な役割を果たしてい
る。すなわち、無通電状態において各切欠ロータRの突
起部Raとそれぞれ対向した電磁石を通って回磁してい
た磁束は、その各切欠ロータRの突起部Raを互いに拘
束させる作用をしており、円滑な始動を困難にする原因
となっていたのであるが、図9に示すように、電磁石3
0a、30d、30g、30jに電流を供給してこれを
励磁すると、永久磁石20の各磁極に出入りする磁束は
これらの励磁電磁石の各端部32a、32d、32g、
32j及び34a、34d、34g、34jに収束さ
れ、それまで突起部Raを拘束させる作用をなしていた
磁束の回磁は消滅し、前記回転子RRの拘束状態は完全
に解除される。したがって、第1の実施形態と同様に、
切欠ロータR及び回転子RRは前記電磁石30a、30
d、30g、30jに通電された直後から、各切欠ロー
タRの突起部Raについて時計方向に作用する回転トル
クによって、円滑に回転動作を開始することができるの
である。
【0033】図10、図11は、図9の状態に引き続い
て各切欠ロータRが時計方向に励磁電磁石からの磁気吸
引力による回転トルクを受けながら回転駆動される様子
を示している。この間も、各切欠ロータRの円板状部R
c内における磁束の収束状態は、図9に示した状態と変
わらないので、切欠ロータRの各突起部Raは、回転方
向前方に位置している励磁電磁石の各端部32a、32
d、32g、32j及び34a、34d、34g、34
jからの磁気吸引力のみを受け、回転を妨げるような他
の非励磁電磁石30c等との間の磁気的相互作用は存在
しないこととなる。このことから、第1の実施形態と同
様の始動性の改善とともに、いっそうの効率向上を図る
ことができる。
【0034】また、回転子RRに連続的に回転トルクを
発生させるためには、図12に示すように、それまで励
磁されていた電磁石30a、30d、30g、30jに
対する電流供給を停止して、それまで非励磁であった回
転方向前方に隣接する電磁石30b、30e、30h、
30kに電流を供給してこれらを励磁する。この状態
は、図9に示した起動初期状態と同等の状態に相当し、
各切欠ロータRの突起部Raは、時計方向前方に位置す
る各励磁電磁石の端部32b、32e、32h、32k
及び34b、34e、34h、34kと永久磁石20の
各磁極との間に収束する磁束によって磁気吸引力を受
け、引き続き時計回りの回転トルクを発生させる。この
とき、各切欠ロータRの円板状部Rc内における磁束の
挙動は、図9乃至図11について説明したように、永久
磁石20の各磁極と新たに励磁された電磁石30b、3
0e、30h、30kとの間に収束され、非励磁とされ
た電磁石30a、30d、30g、30jに回磁してい
た磁束は消滅する。そして、以後、制御装置70によっ
て各電磁石30に上記した手順で励磁電流を順次供給す
ることにより、切欠ロータR及び回転子RRは連続的に
回転トルクを発生することができる。
【0035】以上説明した本願発明の第1及び第2の実
施形態において、ロータ10又は回転子RRの回転速度
制御を行う場合、各電磁石30への励磁電流を切換える
タイミングは、ロータ10又は切欠ロータRの周囲に環
設される電磁石30の数、すなわち固定子側の極数nに
よって定まり、(360/n)゜毎に切り替える必要が
ある。したがって、この実施形態にあっては固定子側の
極数n=12であるから、(360/12)=30゜毎
に励磁される電磁石30を切り換えていけばよい。励磁
する電磁石30を切り換えていく方向は、所望の回転方
向にしたがって定めればよい。
【0036】また、上記説明の中では、ロータ10の突
起部10aあるいは各切欠ロータRの突起部Raの回転
方向前端部がそれまでの励磁電磁石の前方に隣接する各
非励磁電磁石に近接する位置に達したときに励磁電流を
切り換える構成をとっていた。しかし、より厳密には、
ロータ10あるいは切欠ロータRが回転していく際の磁
束分布の変化を有限要素法を用いて逐次解析するなどの
手法を採用したり、電磁石30に対する励磁切換タイミ
ングをパラメータとして出力特性を測定比較したりする
ことによって、出力トルクの増大やエネルギー変換効率
の向上だけでなく、トルク変動抑制等の他の要素を加味
して最適な励磁電流切換タイミングを見出すことが可能
である。そして、ロータ10あるいは切欠ロータRの回
転角を検出する前記回転センサ80の出力信号がその最
適化条件を満たすように、センサの設定条件を調整すれ
ばよいのである。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、上記の構成
を備えた本発明に係る電動機によれば、無通電状態にお
いて出力部材又は可動子部材の突起部に対向する電磁石
を介して磁化手段の各磁極間を回磁する磁束によって拘
束されていた前記出力部材及び可動子部材は、その磁束
が磁束統御部材あるいは可動子部材円板状部を介して新
たに励磁された電磁石のみに収束されることによって拘
束状態が解除され、励磁電磁石から受ける磁気吸引力に
よって円滑に始動させることができる。
【0038】そして、前記出力部材及び可動子部材は、
もっぱら前記励磁電磁石からの磁気吸引力のみを受け、
他の非励磁電磁石との間には前記磁束の収束現象によっ
て回転を阻害するような磁気力は作用しないこととなる
から、出力効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願第1の発明の一実施形態に係わる電動機
の構成を示す側断面図である。
【図2】 本願第1の発明の一実施形態に係わる電動機
の作用を示す図その1である。
【図3】 本願第1の発明の一実施形態に係わる電動機
の作用を示す図その2である。
【図4】 本願第1の発明の一実施形態に係わる電動機
の作用を示す図その3である。
【図5】 本願第1の発明の一実施形態に係わる電動機
の作用を示す図その4である。
【図6】 本願第1の発明の一実施形態に係わる電動機
の作用を示す図その5である。
【図7】 本願第2の発明の一実施形態に係わる電動機
の構成を示す側断面図である。
【図8】 本願第2の発明の一実施形態に係わる電動機
に用いる切欠ロータの概略図である。
【図9】 本願第2の発明の一実施形態に係わる電動機
の作用を示す図その1である。
【図10】 本願第2の発明の一実施形態に係わる電動
機の作用を示す図その2である。
【図11】 本願第2の発明の一実施形態に係わる電動
機の作用を示す図その3である。
【図12】 本願第1の発明の一実施形態に係わる電動
機の作用を示す図その4である。
【符号の説明】
10 ロータ 10a 突起部(ロータ10の) 30 電磁石 40 ディスク(磁束統御部材) 70 励磁制御装置(励磁電流制御手段) R 切欠ロータ(可動子部材) Ra 突起部(切欠ロータRの) Rc 円板状部(可動子部材の) RR 回転子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 29/06 H02K 29/06 Z Fターム(参考) 5H002 AA01 AA05 AB07 AC06 AE06 AE07 5H019 AA04 BB01 BB13 BB20 CC03 CC06 CC08 CC10 DD07 DD09 EE01 5H621 BB07 BB10 GA04 GA09 GA12 HH01 HH10 JK03 5H622 AA03 CA02 CA06 CA07 CB03 PP01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円板状の磁性体より形成され、その外
    周縁に沿って複数の径方向突起部が設けられた出力部材
    と、 その出力部材と間隔を隔てて並置された、略円板状の磁
    性体よりなる磁束統御部材と、 前記出力部材と前記磁束統御部材とのそれぞれの外周縁
    の間にほぼ差し渡されるように配設され、その一端部が
    前記出力部材の外周縁に、その他端部が前記磁束統御部
    材の外周縁に沿って間隔をおいて配置されて、各々それ
    ら出力部材および磁束統御部材と磁気的な相互作用をな
    すようになっている複数の電磁石と、 少なくとも前記出力部材を前記複数の電磁石の内方にお
    いて周方向に回動自在に支持している支持手段と、 前記出力部材と前記磁束統御部材との間に、その出力部
    材と磁束統御部材とを互いに異極性に磁化するように配
    設された磁化手段と、 前記出力部材および前記磁束統御部材の外周縁と対向し
    ている前記電磁石のそれぞれは、その出力部材と対向し
    ている各一端部が前記磁化手段によって与えられる出力
    部材側極性と異極性となるように、各電磁石に所定のタ
    イミングで励磁電流を供給する励磁電流供給手段とを備
    えた電動機。
  2. 【請求項2】 磁性体を用いて略円板状に形成された可
    動子部材であって、その一方の面上には周方向に対して
    磁束を収束させつつ通過させ得るほぼ径方向に隆起形成
    された少なくとも一の隆起部を備えた可動子部材を、一
    組間隔をおいて並置するとともに、それら可動子部材を
    互いに固定して回転子部材を形成し、 前記並置された可動子部材のそれぞれの外周縁の間にほ
    ぼ差し渡されるように配設され、その各端部が前記各可
    動子部材の外周縁に沿って間隔をおいて配置されて、各
    々それら可動子部材と磁気的な相互作用をなすようにな
    っている複数の電磁石と、 前記回転子部材を前記複数の電磁石の内方において周方
    向に回動自在に支持している支承手段と、 前記一組の可動子部材の間に、それらの可動子部材を互
    いに異極性に磁化するように配設された磁化手段と、 前記各可動子部材の外周縁と対向している前記電磁石の
    それぞれの端部が、それぞれ対向している可動子部材に
    前記磁化手段が与える各極性とそれぞれ異極性となるよ
    うに、各電磁石に所定のタイミングで励磁電流を供給す
    る励磁電流供給手段とを備えた電動機。
  3. 【請求項3】 前記磁化手段は永久磁石である請求項1
    又は請求項2に記載の電動機。
  4. 【請求項4】 前記磁化手段はその磁力が調整し得るよ
    うに構成された電磁石を含んでいる請求項1又は請求項
    2に記載の電動機。
  5. 【請求項5】 前記電磁石の他端部がそれぞれ前記磁束
    統御部材に接続されている請求項1に記載の電動機。
  6. 【請求項6】 前記各電磁石は、それぞれが前記出力部
    材の周縁に配設された突起部を連続して吸引するように
    順次励磁される請求項1に記載の電動機。
  7. 【請求項7】 前記各電磁石は、それぞれが前記可動子
    部材の周縁に臨む前記隆起部を連続して吸引するように
    順次励磁される請求項2に記載の電動機。
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