JPH06105524A - モータ - Google Patents

モータ

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Publication number
JPH06105524A
JPH06105524A JP27530692A JP27530692A JPH06105524A JP H06105524 A JPH06105524 A JP H06105524A JP 27530692 A JP27530692 A JP 27530692A JP 27530692 A JP27530692 A JP 27530692A JP H06105524 A JPH06105524 A JP H06105524A
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JP
Japan
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shaft
rotation
holding mechanism
rotor
teeth
Prior art date
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Pending
Application number
JP27530692A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Kitano
豊 北野
Takashi Onuma
隆 大沼
Masahiro Ashiba
正博 足羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の大きさの保持力の発生を、電気の消費
量を抑えて達成できるモータを提供する。 【構成】 軸55に連結して回転側永久磁石63を設けると
共に、第1、第2の励磁コイル54a ,54b をそれぞれ備
えた第1、第2のステータ53a ,53b に連結して固定側
永久磁石68を回転側永久磁石63に対向して配置した。回
転側永久磁石63及び固定側永久磁石68の磁気により、互
いに吸引力が作用するように設定でき、このように設定
することにより第1、第2の励磁コイル54a ,54b への
通電停止時に、前記吸引力によって軸55の回転を抑制で
きる。このため、軸55の回動停止状態の保持を、電気の
消費量増加を招くことなく達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の減衰力調整式
油圧緩衝器における減衰力切換等に用いられるモータに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の減衰力調整式油圧緩衝器
の減衰力を切換えるために用いられるモータ(アクチュ
エータ)として、外部側に配置して設けられるパルスモ
ータ(ステッピングモータ)がある。このパルスモータ
は、ステータに備えた励磁コイルへの通電によりロータ
を回転させ、この減衰力調整式油圧緩衝器に設けたシャ
ッタを回転して所望の減衰力を得、減衰力の調整を行な
うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、減衰力調整
式油圧緩衝器では、所望の大きさの減衰力を得られる状
態でシャッタを保持することが行なわれるが、上述した
パルスモータではシャッタを保持するために励磁コイル
に通電しておく必要があり、その分、電気の消費量が多
くなっていた。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、所定の大きさの保持力の発生を、電気の消費量を抑
えて達成できるモータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ステータとロータとからなり、前記ステ
ータまたはロータに設けられた励磁コイルへの通電によ
り前記ロータを回転させるモータにおいて、前記ステー
タまたは前記ロータの少なくとも一方の前記励磁コイル
と軸方向にずらした位置に永久磁石を設け、他方に該永
久磁石の磁力により磁気吸引される磁気吸引部を設けた
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】励磁コイルへの通電を停止したとき、ステータ
またはロータの少なくとも一方に設けられた永久磁石に
より、他方に設けられた磁気吸引部が吸引されることに
より、ステータに対してロータが保持される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例のモータ及びこの
モータを用いた減衰力調整式油圧緩衝器を図1ないし図
9に基づいて説明する。
【0008】まず、図1ないし図7に基づいて本発明の
一実施例のモータを説明する。図において、モータ50に
設けた略筒状の外被51の中央部及び一端側(図1下側)
には、内周側に複数(本実施例では、45°毎に設けた8
個)の歯52を形成した第1、第2のステータ53a ,53b
がそれぞれ内装されている。
【0009】第1、第2のステータ53a ,53b それぞれ
の歯(以下、第1、第2のステータ側歯という。)52a
,52b は、それぞれ上下方向に位置対応して配置され
たものになっている。第1、第2のステータ53a ,53b
には、第1、第2の励磁コイル54a ,54b がそれぞれ備
えられており、第1、第2のステータ側歯52a ,52b が
磁極として作用し得るようになっている。
【0010】前記外被51には、第1、第2のステータ53
a ,53b を挿通してこの外被51の上側部分まで延びる非
磁性材の軸55が、軸受56を介して回動可能に支持されて
いる。この軸55には、第1、第2のステータ53a ,53b
に位置対応して、第1、第2のロータ57a ,57b が嵌着
されている。
【0011】第1、第2のロータ57a ,57b は、それぞ
れ、間を空けて配置される上側、下側の一対のロータ本
体部58u ,58s と、上側、下側のロータ本体部58u ,58
s の間に配置して軸55に装着される磁性材の継鉄58k と
から構成されている。
【0012】第1のロータ57a における上側、下側のロ
ータ本体部58u ,58s の外周側には、複数の歯(本実施
例では、45°毎に設けた8個の歯)59が形成されてい
る。第1のロータ57a における上側、下側のロータ本体
部58u ,58s のそれぞれの歯59は、上下で一致して配設
されている。なお、以下、第1のロータ57a における上
側、下側のロータ本体部58u ,58s の歯59を、第1のロ
ータ側歯59と総称する。
【0013】第2のロータ57b における上側、下側のロ
ータ本体部58u ,58s の外周側には、第1のロータ57a
と同様に複数の歯(以下、第2のロータ側歯と総称す
る。)60が形成されている。第2のロータ側歯60は、第
1のロータ側歯59に比し、初期状態において図3及び図
4に示すように反時計方向に15°遅れた位置に設定され
たものになっている。
【0014】前記軸55における前記第1のロータ57a の
上側部分には、回転側保持機構部61が嵌装されている。
この回転側保持機構部61は、所定距離空けて軸55に嵌装
される上側、下側の一対の回転側保持機構本体部62u ,
62s と、上側、下側の回転側保持機構本体部62u ,62s
の間に位置して軸55に嵌装される回転側永久磁石63とか
ら構成されている。上側、下側の回転側保持機構本体部
62u ,62s の外周側には、複数の歯(本実施例では、45
°毎に設けた8個の歯)64が形成されている。上側、下
側の回転側保持機構本体部62u ,62s のそれぞれの歯64
は、上下で一致して配設されている。なお、以下、上
側、下側の回転側保持機構本体部62u ,62s の外周側に
設けた歯64を、保持機構用回転側歯64という。
【0015】保持機構用回転側歯64と前記第1のロータ
側歯59とを比べると、第1のロータ側歯59が、保持機構
用回転側歯64に比し、初期状態において図2及び図3に
示すように反時計方向に15°遅れた位置に設定されたも
のになっている。
【0016】回転側保持機構部61を覆うようにして、前
記外被51には固定側保持機構部65が内装されている。固
定側保持機構部65は、内周側における上側部分及び下側
部分には、磁気吸引部としての複数(本実施例では、45
°毎に設けた8個。)の歯(以下、保持機構用固定側歯
と総称する。)66が固着され、磁気絶縁材で形成された
固定側保持機構本体部67と、この固定側保持機構本体部
67の内周側中央部分に装着されたリング状の永久磁石
(以下。固定側永久磁石という。)68とから構成されて
いる。
【0017】保持機構用固定側歯66と前記保持機構用回
転側歯64とは、初期状態において図2に示すようにそれ
ぞれ近接したものとされており、回転側永久磁石63及び
固定側永久磁石68の磁気により吸引力が作用し大きな力
で回転側保持機構部61、ひいては軸55の回転を抑制し得
るようになっている。
【0018】前記第1、第2の励磁コイル54a ,54b
は、図5に示すように直列接続され、両側に設けた第
1、第2の端子69,70及び第1、第2の励磁コイル54a
,54b の接続部に接続した引出線71の他端側に設けた
第3の端子72には、電線73、電源(図示省略)及び後述
するように電源からの第1、第2の励磁コイル54a ,54
b への通電を制御する制御手段(図示省略)が接続され
ている。図中74は磁気絶縁材である。
【0019】このモータ50では、第1、第2の励磁コイ
ル54a ,54b への通電を行なうこと等により、第1のス
テータ側歯52a と第1のロータ側歯59との間の磁気吸引
力の発生、あるいは第2のステータ側歯52b と第2のロ
ータ側歯60との間の磁気吸引力の発生等を果たし、これ
により、回転力を得るようにしている。この場合、反時
計方向に軸55を回転(正転)する場合、第1、第2の励
磁コイル54a ,54b に対し図6に示すように通電するよ
うにしている。すなわち初期状態等の時刻T0で第1の
励磁コイル54a に通電し、この状態を軸55が15°回転す
るまで継続し、軸55が15°回転した(例えば時刻T1
なった)段階で第1の励磁コイル54a への通電を停止す
ると共に第2の励磁コイル54b に通電し、この状態を軸
55が15°回転するまで継続し、軸55が15°回転した(例
えば時刻T2 になった)段階で第2の励磁コイル54b へ
の通電を停止するようにようにしている。
【0020】また、時計方向に軸55を回転(逆転)する
場合、第1、第2の励磁コイル54a,54b に対し図7に
示すように通電するようにしている。すなわち初期状態
等の時刻T0 で第2の励磁コイル54b に通電し、この状
態を軸55が15°回転するまで継続し、軸55が15°回転し
た(例えば時刻T1 になった)段階で第2の励磁コイル
54b への通電を停止すると共に第1の励磁コイル54a に
通電し、この状態を軸55が15°回転するまで継続し、軸
55が15°回転した(例えば時刻T2 になった)段階で第
1の励磁コイル54a への通電を停止するようにしてい
る。なお、上述したよう軸55の正転及び逆転を行なう場
合、第1、第2の励磁コイル54a ,54b には、同一方向
に電流が流れるようにしている。
【0021】このように構成されたモータ50では、図2
に示すように保持機構用回転側歯64及び保持機構用固定
側歯66が互いに向き合った状態で、図6に示すように時
刻T0 で第1の励磁コイル54a に通電すると、第1のス
テータ側歯52a と第1のロータ側歯59との間に大きな磁
気力が作用し、第1のロータ側歯59が第1のステータ側
歯52a に吸引されるようにして軸55は反時計方向に回転
する。
【0022】15°回転した段階で、第1の励磁コイル54
a への通電を停止し、第2の励磁コイル54b に通電する
と、第2のステータ側歯52b と第2のロータ側歯60との
間に大きな磁気力が作用し、第2のロータ側歯60が第2
のステータ側歯52b に吸引されるようにして軸55は反時
計方向に回転する。
【0023】そして、15°回転した段階で、第2の励磁
コイル54b への通電を停止する。ここで、保持機構用固
定側歯66に対して保持機構用回転側歯64が近接した状態
になっており、両者の間に大きな磁気力が作用し、保持
機構用回転側歯64が保持機構用固定側歯66に吸引される
ようにして軸55は反時計方向に回転し、15°回転するこ
とにより初期状態(時刻T0 )より45°反時計方向に回
転されたこととなる。
【0024】この状態では、保持機構用回転側歯64と保
持機構用固定側歯66とは相対向しており、回転側永久磁
石63及び固定側永久磁石68の磁気により両者には吸引力
が作用している。このため、軸55に大きな回転力が加わ
っても、保持機構用回転側歯64と保持機構用固定側歯66
との吸引力により、軸55の回転が抑制されることとな
り、軸55の回動停止状態が保持される、すなわち、大き
な保持力が得られることになる。この場合、第1、第2
の励磁コイル54a ,54b への通電を停止した状態で大き
な保持力が得られるので、電気の消費量の増加を抑えら
れる。
【0025】上述したような通電パターンで通電を行な
ってさらに45°反時計方向に回転させると、軸55が初期
状態から90°反時計方向に回転した状態で保持機構用回
転側歯64と保持機構用固定側歯66とが相対向することと
なり、この状態で保持機構用回転側歯64と保持機構用固
定側歯66との間に回転側永久磁石63及び固定側永久磁石
68の磁気により吸引力が作用し、この吸引力により軸55
の回転が抑えられる。この場合にも、第1、第2の励磁
コイル54a ,54b へ通電することなく、大きな保持力が
得られ、電気の消費量の増加を抑えられる。以下、同様
にして45°毎に保持機構用回転側歯64と保持機構用固定
側歯66が対向し両者の間に作用する吸引力により軸55の
回転を抑えられる。
【0026】また、第1、第2の励磁コイル54a ,54b
に対し、図7に示す通電パターン、すなわち上述した図
6の場合とは逆の順序で通電を行なうことによって、軸
55は、時計方向に45°回転(逆転)して保持機構用回転
側歯64と保持機構用固定側歯66とが対向することとな
り、さらに図7に示す通電パターンに沿って通電するこ
とによって初期状態から90°時計方向に回転して保持機
構用回転側歯64と保持機構用固定側歯66とが対向するこ
ととなる。以下、同様に図7に示す通電パターンで通電
を行なうことによって、45°回転毎に保持機構用回転側
歯64と保持機構用固定側歯66とが対向することとなる。
このように軸55を逆転して初期状態から45°、90° …
回転した状態においても、上述した正転時におけるの
と同様にして保持機構用回転側歯64と保持機構用固定側
歯66とが対向して両者の間に大きな吸引力が作用し、第
1、第2の励磁コイル54a ,54b へ通電することなく、
大きな保持力が得られ、電気の消費量の増加を抑えられ
る。
【0027】なお、減衰力調整式油圧緩衝器に用いられ
る従来のパルスモータとしてバイファイラ巻線タイプの
モータあるいユニファイラ巻線タイプのモータがある
が、バイファイラ巻線タイプのモータでは、電源との接
続線に対して電流の向きを変えて流さなくて済む代わり
に、電源との接続線が多く必要とされるという事情があ
り、またユニファイラ巻線タイプのモータでは、電源と
の接続線が少なくなる代わりに1本の接続線に向きを変
えて電流を流す必要があり、電源側にHブリッジを組み
込むこととなり、これに伴って電圧降下が生じ、これを
見込んで所定のトルクを発生するために大きなコイル等
の設置により装置全体のコストが高いものになってしま
うという事情があった。
【0028】これに対し、本実施例のモータ50では、接
続線の量としては第1、第2、第3の端子69,70,72に
接続する3本の電線73で済むことになり、その数量を圧
縮でき、さらに第1、第2の励磁コイル54a ,54b に上
述したように一方向の電流が流れるので、ユニファイラ
巻線タイプのモータで必要とされるHブリッジを省略で
き、かつHブリッジの電圧降下を見込んで所定のトルク
を得るための特別に大きなコイル等を設けなくてて済む
こととなり、その分、装置全体の低廉化を図れることに
なる。
【0029】次に、上述したように構成されるモータ50
を、図8及び図9に示す減衰力調整式油圧緩衝器に用い
た例を説明する。図8に示すように、減衰力調整式油圧
緩衝器1は、油液が封入されたシリンダ2内にピストン
3が摺動可能に嵌装されており、このピストン3によっ
てシリンダ2内がシリンダ上室2aとシリンダ下室2bとの
2室に画成されている。なお、シリンダ2には、後述す
るピストンロッド4がシリンダ2に侵入、退室した分の
油液の出入りを補償するリザーバ室(図示せず)が設け
られている。
【0030】ピストン3には、シリンダ上室2aとシリン
ダ下室2bを連通させる主油液通路6が設けられており、
ピストン3の両端面には、主油液通路6内の油液の流動
を制御して減衰力を発生するオリフィスおよびディスク
バルブからなる第1の減衰力発生機構7(減衰力大)が
設けられている。
【0031】図8に示すように、ピストン3には、小径
通路部材24が貫通され、その先端部に通路部材5が螺着
されている。小径通路部材24の後端部には、先端がシリ
ンダ2の外部まで延びるピストンロッド4が連結されて
いる。ピストンロッド4内には一端側が小径通路部材24
内に連通し、他端側がシリンダ上室2a内に開口する油液
通路25及び油液通路25に連通して設けられる室が形成さ
れている。そして、通路部材5、小径通路部材24および
油液通路25によりシリンダ上室2aとシリンダ下室2bとを
連通するバイパス通路9が構成されている。なお、ピス
トンロッド4内には、油液通路25に連通して室80が形成
されており、この室80に前記モータ50が収納されてい
る。
【0032】通路部材5のシリンダ下室2b側の開口部に
は、バイパス通路9と連通する油液通路10を有するバル
ブ本体11が嵌合されており、バルブ本体11の両端には、
油液通路10内の油液の流動を制御して減衰力を発生する
オリフィスおよびディスクバルブからなる第2の減衰力
発生機構12(減衰力小)が設けられている。
【0033】ピストンロッド4の油液通路25には円筒状
のガイド部材26が嵌合されており、ガイド部材26の外周
部に、バイパス通路9内において、シリンダ上室2a側に
連通する油液通路27とシリンダ下室2b側に連通する油液
通路28が形成されている。ガイド部材26の両端部寄りの
側壁には、それぞれ孔29a ,30a が設けられ、この孔29
a ,30a とこれをガイド部材26の外側から塞ぐ板状のば
ね部材29b,30b とでガイド部材26内側から油液通路27,
28側への油液の流通を許容する第1の逆止弁29および第
2の逆止弁30が構成されている。この場合、ガイド部材
26の孔29a と孔30a とは、図9に示すように、ガイド部
材26の中心から互いに異なる方向に向かって開口された
ものになっている。
【0034】ガイド部材26の中央部寄りの側壁には油液
通路27に連通する孔31および油液通路28に連通する孔32
が設けられている。ガイド部材26には、円筒状のシャッ
タ33が摺動可能に嵌合されている。シャッタ33は、両端
部にガイド部材26の内壁に周設する大径部33a が形成さ
れており、シャッタ33とガイド部材26との間に弁室33b
が形成されるようになっている。シャッタ34にはその軸
55線方向に貫通孔33cが設けられており、この貫通孔33c
によりガイド部材26内のシャッタ33の両端の室と弁室3
3b とが連通されている。
【0035】ガイド部材26内には、有蓋筒状のシャッタ
20が回転可能に嵌合されている。シャッタ20の蓋部に
は、シャッタ20の内側と第1の逆止弁29側とを連通させ
る油液通路21が設けられている。シャッタ20の側壁に
は、一対のスリット22が形成されており、シャッタ20を
回転させスリット22をガイド部材26の孔に29a ,30a に
整合させるか否かによりの油液通路の通路面積を可変で
きるようになっている。
【0036】シャッタ20の蓋部には、前記モータ50の軸
55が連結されており、上述したように第1、第2の励磁
コイル54a ,54b に通電することにより、軸55を介して
シャッタ20が回転するようにされている。この場合、シ
ャッタ20が位置Aにある(初期状態)場合には、スリッ
ト22と孔29a ,30a とが整合し、伸び、縮み行程共に、
ソフト特性となる。位置Bにある場合(軸55が初期状態
に比して45°逆転した状態)には、スリット22と孔29a
とだけが整合し、伸び行程ではソフト特性となり、縮み
行程ではハード特性となる。
【0037】位置Cにある場合(軸55が初期状態に比し
て90°逆転した状態)には、孔29a,30a がいずれもシ
ャッタ20に閉塞されており、伸び、縮み行程共に、ハー
ド特性となる。位置Dにある場合(軸55が初期状態に比
して135 °逆転した状態)には、スリット22と孔30a と
だけが整合するようになっており、伸び行程ではソフト
特性となり、縮み行程ではハード特性となる。
【0038】以上のように構成した減衰力調整式油圧緩
衝器1では、モータ50の第1、第2の励磁コイル54a ,
54b に上述したような通電パターンに沿って通電を行な
うことにより軸55を介してシャッタ20が回転することと
なり、これによりシャッタ20の位置が変化して、 位置A:伸び側/ソフト 縮み側/ソフト 位置B:伸び側/ソフト 縮み側/ハード 位置C:伸び側/ハード 縮み側/ハード 位置D:伸び側/ハード 縮み側/ソフト という減衰力特性が切替えて得られることになる。この
場合、各位置A,B,C,Dにおいて、保持機構用回転
側歯64と保持機構用固定側歯66とは相対向しており、回
転側永久磁石63及び固定側永久磁石68の磁気により両者
には吸引力が作用している。仮令、軸55に大きな回転力
が加わったとしても、保持機構用回転側歯64と保持機構
用固定側歯66との吸引力により、軸55の回転が抑制され
ることとなり、軸55の回動停止状態が保持されることに
なる。このため、第1、第2の励磁コイル54a ,54b へ
の通電を停止した状態で大きな保持力が得られるので、
電気の消費量の増加を抑えられる。
【0039】次に、図10ないし図16に基づいて本発明の
第2実施例のモータを説明する。なお、図1ないし図5
に示す部材と同一の部材及び部分は同一符号で示し、そ
の説明は省略する。
【0040】固定側保持機構本体部67には、固定側永久
磁石68に代えて減磁コイル90が設けられている。この減
磁コイル90は前記引出線71の途中に介装されている。第
1、第2の励磁コイル54a ,54b 及び減磁コイル90への
通電は、軸55を正転する場合には図15に示す通電パター
ンに沿って行なわれ、かつ軸55を逆転する時には図16に
示す通電パターンに沿って行なわれるようになってい
る。
【0041】このモータ50では、減磁コイル90及び回転
側永久磁石63により保持機構用回転側歯64と磁気吸引部
としての保持機構用固定側歯66との間に磁気による吸引
力(保持力)が発生することとなるが、減磁コイル90へ
の通電量等を変更することにより、その吸引力を調整で
きることになる。このため、その吸引力の大きさを、図
1ないし図8に示すモータ50の回転側永久磁石63及び固
定側永久磁石68で得られる吸引力の大きさに比して小さ
く設定できることになり、このように吸引力の大きさを
小さい値に設定することにより軸55の回転をスムーズに
行なえることになる。
【0042】なお、上記実施例では、軸55を第1、第2
の励磁コイル54a ,54b により15度ずつ回転させるため
に、第1、第2のロータ側歯59,60をそれぞれ保持機構
用回転側歯64に対して反時計方向に15度遅れた、また
は、進んだ位置にずらして設けていた。しかし、本発明
のモータをスムーズに回転させるためには、上記15度ず
らしたものでは、第1の励磁コイル54a を励磁した際
に、第1の励磁コイル54aの磁力は第1のロータ側歯59
に作用すると共に、弱い力であるが保持機構用回転側歯
64にも作用するため、軸55は、実際15度回転することが
できない。よって、軸55を15度回転させるためには、第
1のロータ側歯59は保持機構用回転側歯64に対して反時
計方向に15+α度遅れた位置に設けることが望ましく、
また、第2のロータ側歯60も同様の理由により、15+α
度進んだ位置に設けることが望ましい。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たモータであるから、ステータまたはロータに設けられ
た永久磁石により、磁気吸引部を吸引する吸引力によっ
て励磁コイルへの通電停止時に、ロータの軸の回転を抑
制できるので、軸の回動停止状態を、電気の消費量増加
を招くことなく達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のモータを示す断面図であ
る。
【図2】図1のA−A線矢視の断面図である。
【図3】図1のB−B線矢視の断面図である。
【図4】図1のC−C線矢視の断面図である。
【図5】同モータの第1、第2の励磁コイルの接続図で
ある。
【図6】同モータの正転時における第1、第2の励磁コ
イルに対する通電波形図である。
【図7】同モータの逆転時における第1、第2の励磁コ
イルに対する通電波形図である。
【図8】同モータを用いた減衰力調整式油圧緩衝器を示
す断面図である。
【図9】図8に示すシャッタの位置を示す I−I 線及び
II−II線による横断面図である。
【図10】本発明の第2実施例のモータを示す断面図で
ある。
【図11】図10のA−A線矢視の断面図である。
【図12】図10のB−B線矢視の断面図である。
【図13】図10のC−C線矢視の断面図である。
【図14】同モータの第1、第2の励磁コイルの接続図
である。
【図15】同モータの正転時における第1、第2の励磁
コイル及び減磁コイルに対する通電波形図である。
【図16】同モータの逆転時における第1、第2の励磁
コイル及び減磁コイルに対する通電波形図である。
【符号の説明】
53a 第1のステータ 53b 第2のステータ 54a 第1の励磁コイル 54b 第2の励磁コイル 55 軸 57a 第1のロータ 57b 第2のロータ 63 回転側永久磁石 66 保持機構用固定側歯 68 固定側永久磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータとロータとからなり、前記ステ
    ータまたはロータに設けられた励磁コイルへの通電によ
    り前記ロータを回転させるモータにおいて、前記ステー
    タまたは前記ロータの少なくとも一方の前記励磁コイル
    と軸方向にずらした位置に永久磁石を設け、他方に該永
    久磁石の磁力により磁気吸引される磁気吸引部を設けた
    ことを特徴とするモータ。
JP27530692A 1992-09-18 1992-09-18 モータ Pending JPH06105524A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1211786A1 (en) * 2000-05-12 2002-06-05 Nihon Riken Co., Ltd. Electric motor utilizing convergence of magnetic flux
KR101284482B1 (ko) * 2012-01-27 2013-07-16 김수덕 발전기

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