JPH0811045Y2 - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JPH0811045Y2
JPH0811045Y2 JP1987021084U JP2108487U JPH0811045Y2 JP H0811045 Y2 JPH0811045 Y2 JP H0811045Y2 JP 1987021084 U JP1987021084 U JP 1987021084U JP 2108487 U JP2108487 U JP 2108487U JP H0811045 Y2 JPH0811045 Y2 JP H0811045Y2
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忍 柿崎
健久 石橋
嘉昭 渡辺
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は減衰力可変型液圧緩衝器等に用いるアクチユ
エータに関する。
従来の技術 自動車のサスペンシヨン装置として自動車の走行状態
に応じて液圧緩衝器の減衰力を調整することが可能な所
謂減衰力可変型液圧緩衝器が知られている。これは、作
動液の充填されたシリンダ内を2つの液室に画成するピ
ストンがシリンダ内を伸行程(ピストンロツドが伸長作
動して、ピストンがシリンダ内を上動し、液圧緩衝器の
上下長が長くなる動作)または圧行程(ピストンロツド
が圧縮作動して、ピストンがシリンダ内を下動し、液圧
緩衝器の上下長が短くなる動作)において、作動液を各
液室間に置換流通させることによつて減衰力を発生する
減衰力発生機構と、この減衰力発生機構を通過するであ
ろう作動液の一部を各液室間にバイパスする減衰力可変
機構とを備えている。この減衰力可変機構はピストンを
固定したピストンロツドに形成されたバイパス通路と、
このバイパス通路内に収容された調整子とを備え、この
調整子をコントロールロツドを介して連結したアクチユ
エータによつて回動し、調整子に形成された複数の口径
の異なるオリフイスのいずれか一つのオリフイスを選択
することによつて、バイパス通路を流通する作動液のバ
イパス量を調整し、例えばソフト・ミデイアム・ハード
の各減衰力可変モードを設定するようになつている。
ところで前述のアクチユエータの中には、実開昭58−
72546号公報に示されているように、ピストンロツドの
上端に嵌合したテーブルと、減衰力可変用の調整子を連
結させる出力軸と、この出力軸の外周に固定された永久
磁石を有するロータと、このロータの周方向に離して前
記テーブルに固定された複数の電磁石を有するステータ
とを備え、この複数の電磁石を選択的に励磁することに
よつて、永久磁石を吸引して、出力軸を回動し、もつて
調整子をバイパス通路に対して回動するようにしたもの
がある。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら前述のアクチュエータにあっては、複数
の電磁石が永久磁石の径方向外側に所要間隙をもって配
設されているので、アクチュエータの外形が径方向に大
きくなる。このためアクチュエータを車体に取付けた場
合に、アクチュエータの占有面積が広くなり、他の機能
部品の取付けに支障を招いてしまうという問題点があ
る。
また、前述のアクチユエータにあつては、複数の電磁
石のうちで永久磁石の回動先に在る電磁石だけを永久磁
石の吸引磁界が発生されるように励磁させて、永久磁石
を吸引することによつて、ロータを回動させるようにな
つているので、減衰力可変モードを例えばソフト・ミデ
イアム・ハードに切換える際、ロータの回動初期には、
停止位置で互いに対向している永久磁石と電磁石との間
に吸引作用する磁界が回動抵抗として働く。このため、
回動初期の出力(トルク)を大きくする必要がある。し
かしながら、この回動初期の出力を大きくするために電
磁石の磁界を強くしようとすると、電磁石の外形が大き
くなり、その結果、アクチュエータを車体に取付けた場
合におけるアクチュエータの占有面積がより一層広くな
ってしまうという問題を生じる。
問題点を解決するための手段 上述した問題点を解決すべく、本考案に係るアクチュ
エータが採用する構成の特徴は、ケーシングと、このケ
ーシング内に回動可能に装着された出力軸と、この出力
軸の外周に直径方向に対向して固定された複数の主永久
磁石を有するロータと、周方向に離間してケーシング内
に固定された複数の電磁石を有するステータと、前記各
主永久磁石の周方向両側に設けられ磁界の向きが各主永
久磁石の磁界の向きと逆向きに設定された複数の副永久
磁石とを備え、前記各主永久磁石の磁界の向きが同じ向
きになるようにして出力軸の回転中心と平行に設定する
と共に、前記複数の副永久磁石の磁界の向きが同じ向き
になるようにして出力軸の回転中心と平行に設定し、か
つ前記複数の電磁石を前記両永久磁石の磁界方向に対向
する範囲内の円周上で周方向に等間隔で離間させて両永
久磁石の上方または下方に所要隙間をもって配置し、さ
らに、前記ロータの駆動時に、前記複数の電磁石のうち
直径方向で対向する所望の一対の電磁石から前記各主永
久磁石を吸引する同じ向きの吸引磁界を発生させると共
に、残余の電磁石からは主永久磁石と反発する反発磁界
を発生させるように、前記複数の電磁石を選択的に励磁
させる磁界切換手段を設けたことにある。
作用 磁界切換手段による磁界切換前に、直径方向で対向す
る一対の主永久磁石は、ある所望の電磁石により吸引さ
れて停止している。そして、この状態で、磁界切換手段
によって磁界が切換えられると、他の新たな一対の電磁
石から主永久磁石を吸引する同じ向きの吸引磁界が発生
すると共に、最初の停止位置に対応した電磁石を含む残
余の電磁石からは主永久磁石と反発する反発磁界が発生
する。
従って、前記各主永久磁石は、他の新たな一対の電磁
石に引き付けられると共に、最初の停止位置に対応した
電磁石による反発力を受ける。一方、複数の副永久磁石
は、その磁界の向きが主永久磁石とは逆向きに設定され
ているため、主永久磁石の吸引磁界に反発すると共に、
主永久磁石の反発磁界に引き付けられる。これにより、
ロータに起動初期トルクが与えられて所望位置まで回動
し、出力軸が回転する。
また、両永久磁石の磁界方向に対向する円周上で周方
向に等間隔で離間して配置された複数の電磁石のうち、
直径方向で対向する所望の一対の電磁石から主永久磁石
を吸引する同じ向きの吸引磁界を発生させると共に、残
余の電磁石からは主永久磁石と反発する反発磁界を発生
させ、さらに、一対の主永久磁石の磁界の向きを同じ向
きに揃える構成としたため、いずれの電磁石の対から吸
引磁界を発生させた場合でも、一対の主永久磁石の回動
角度に差異はなく、起動力が安定化し、電磁石に加える
電流を比較的小さな値に抑えることができる。
実施例 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
この実施例では減衰力可変型液圧緩衝器に施用したアク
チユエータを図示してある。
第1〜7図は第1実施例を示すものであつて、これら
の図において、1は減衰力可変型液圧緩衝器であつて、
作動液が充填されたシリンダ2と、これの内部を2つの
液室3,4に画成するピストン5と、このピストン5に設
けられて該ピストン5がシリンダ2内を移動する際に減
衰力を発生する減衰力発生機構6と、ピストン5が一端
側に取付けられているピストンロツド7と、このピスト
ンロツド7に設けられ減衰力発生機構6を介して2つの
液室3,4間に置換流通され得る作動液のバイパス量を調
整する減衰力可変機構8とを備えている。減衰力発生機
構6は、ピストン5にその周方向に離間配置されて上下
方向に貫通された複数の通路6aと、ピストン5の上面に
設けられて複数の通路6aのうちの少なくとも一つを液室
3に連通させるスリツト6bと、ピストン5の下面に設け
られて複数の通路6aのうちの別の少なくとも一つを液室
4に連通させるスリツト6cと、ピストン5の下面に配置
されて圧行程で複数の通路6aを覆蓋しかつ伸行程で開動
する伸側弁体6dと、ピストン5の上面に配置されて伸行
程で複数の通路6aを覆蓋しかつ圧行程で開動する圧側弁
体6eとを備え、伸行程と圧行程とにおいて、ピストン5
のシリンダ2内での移動に連れて、作動液を液室3,4間
に置換流通させることによつて減衰力を発生するように
なつている。減衰力可変機構8は、ピストンロツド7に
穿設されて2つの液室3,4を減衰力発生機構6をバイパ
スして連通するバイパス通路9と、このバイパス通路9
内に回動自在に収容された調整子10とを備えている。こ
の調整子10にはピストンロツド7の軸心部に貫挿したコ
ントロールロツド11を介してアクチユエータ12が連結さ
れており、このアクチユエータ12によつて調整子10に設
けた複数の口径の異なるオリフイス10aのうちの一つの
オリフイス10aをピストンロツド7のバイパス通路9周
壁に設けた連通孔13に選択連通することによつて、調整
子10がバイパス通路9を流通する作動液のバイパス量を
調整するようになつている。ピストンロツド7のシリン
ダ2を封止的に貫通する他端(上端)は、アツパマウン
トインシユレータ15に取付けられている。即ち、アツパ
マウントインシユレータ15を貫通し、アツパマウントイ
ンシユレータ15より上方に突出したピストンロツド7の
ねじ部にナツト16を締結して取付けられている。このア
ツパマウントインシユレータ15は公知の構造によつて車
体に取付けられている。
ここで、前記アクチユエータ12は、第2〜6図に詳細
に図示する如く、ケーシング20と出力軸21とロータ22と
ステータ23とを備えている。ケーシング20は、ベースプ
レート24と有蓋筒状のカバー25とで構成されている。カ
バー25の開口周縁部をベースプレート24の外周縁に嵌合
装着させることによつて、ケーシング20内には出力軸2
1,ロータ22,ステータ23を収容する空間部26が形成され
ている。ベースプレート24の下面外周縁には第1図に示
す如く複数のフランジ27が径方向外側へ水平に延設され
ている。これらのフランジ27はアツパマウントインシユ
レータ15に設けられたアクチユエータブラケツト28にボ
ルト29で固定されるようになつている。再び第2〜6図
にもどつて、ベースプレート24の下面中央部にはボス30
が下方に向けて突設されている。ベースプレート24の上
面中央部には第4図においてステータ23と対向する部分
の突起31aを除いて凹部31が形成されており、この凹部3
1の底面中央部からボス30の上部に跨つて軸受孔32が形
成されている。ボス30の下部には挿通孔33が下方に向け
て形成されている。挿通孔33はピストンロツド7の上端
をシール部材34を介して嵌合させるものである。この挿
通孔33と軸受孔32とはこれらよりも小径の貫通孔35によ
つて連通されている。カバー25の頂壁面には軸受孔36が
下方に向けて開放して形成されている。この軸受孔36は
ベースプレート24の軸受孔32と上下方向で位置が対応し
ている。前記出力軸21はロータ22を介してケーシング20
内に回動可能に装着されている。この出力軸21の下部は
ベースプレート24の貫通孔35を通つて挿通孔33内に突出
されており、この出力軸21の下部の軸心部にはコントロ
ールロツド11の上部が一体回転するように嵌合され、も
つて出力軸21には調整子10がコントロールロツド11を介
して連結されている。前記ロータ22は支軸37と主永久磁
石38,39とを備えている。支軸37の上端部と下端部それ
ぞれはカバー25の軸受孔36とベースプレート24の軸受孔
32とにブツシユ40,41を介して回動自在に嵌合されてい
る。この支軸37の軸心部には中抜孔42Aが上下方向に貫
設されており、この中抜孔42Aの中間部上側に段付部42B
が形成されている。中抜孔42Aには前記出力軸21が挿入
され、この出力軸21の上部に径方向に貫装されたピン42
Cの両端が中抜孔42Aの段付部42Bよりも上方に在る部分
の孔壁面に形成された縦溝42Dに嵌合されていると共に
段付部42Bの上面に受止められており、出力軸21はピン4
2Cを介してロータ22の支軸37に一体回転するように組付
けられている。この支軸37の外周面の上下方向中間部に
は鍔部43が径方向外側へ水平に突設されている。前記主
永久磁石38,39は扇形の平板に形成されて複数個例えば
2個設けられ、支軸37の径方向外側に支軸37を挾んで相
対峙して配設されている。この2個の主永久磁石38,39
それぞれは支軸37の鍔部43とこの鍔部43よりも下方の部
分に外嵌固定された環状のステープレート44とでサンド
イツチ状に保持されて、支軸37に固定されている。つま
り、これらの主永久磁石38,39は支軸37を介して出力軸2
1の外周に固定されている。主永久磁石38,39の末広状の
外周部は鍔部43やステープレート44よりも外側に突出さ
れかつベースプレート24の上面からわずかに遊離されて
いる。ステープレート44はベースプレート24の凹部31内
に配置されている。これら主永久磁石38,39の磁界の向
きは第3図に矢印Xで示すように出力軸21の回転中心と
平行にかつ上向きに設定されている。前記ステータ23は
配線基板を構成するマウントベース45と複数の電磁石46
〜51とを備えている。マウントベース45は環状に形成さ
れてカバー25の内周面の上下方向中間部に位置してベー
スプレート24上にステー52を介して固定されている。こ
のマウントベース45は支軸21の鍔部43よりもわずかに上
方に位置されている。複数の電磁石46〜51はこの実施例
では6個になつており、ロータ22の周方向に等間隔に離
間して配置されかつマウントベース45を介してケーシン
グ1内に固定されている。6個の電磁石46〜51それぞれ
は、マグネツトコア46a〜51aと、これの上下方向中間部
の外側にボビン46b〜51bを介して巻装されたソレノイド
46c〜51cとを備え、ボビン46b〜51bの下鍔に突設したリ
ベツト53をマウントベース45にかしめ付けてある。これ
らの電磁石46〜51は主永久磁石38,39の磁界の向きに対
向する範囲内の円周L上で主永久磁石38,39の上方に所
要間隙をもつて配置されている。具体的には主永久磁石
38,39が出力軸21を中心として回動したときに、6個の
電磁石46〜51のマグネツトコア46a〜51aの下面が主永久
磁石38,39の外周部上から遊離した状態になるようにな
つている。マグネツトコア46a〜51aの上部はカバー25の
頂壁面に形成された受容部54に密接内嵌されている。ボ
ビン46b〜51bの上鍔はカバー25の頂壁面に当接されてい
る。また、6個の電磁石46〜51のうち、出力軸21の回転
中心を挾んで相対峙する電磁石46,49の組、47,50組、4
8,51の組は電気的に2個一組になつている。6個の電磁
石46〜51のソレノイド46c〜51cは第6図に示すように磁
界切換手段55,ヒユーズ56,イグニシヨンスイツチ57を介
して電源としてのバツテリー58に接続されている。磁界
切換手段55は複数の減衰力可変モード設定接点としての
例えばソフトモード設定接点S,ハードモード設定接点H,
ミデイアムモード設定接点Mを有する選択スイツチにな
つており、ロータ22の駆動時に、複数の電磁石46〜51の
うちの少なくとも主永久磁石38,39と対向している電磁
石に主永久磁石38,39の反発磁界を発生させると共に、
主永久磁石38,39の回動先に在る電磁石に主永久磁石38,
39の吸引磁界を発生させるように、複数の電磁石46〜51
を選択的に励磁させるように構成されている。ソフトモ
ード設定接点S,ハードモード設定接点H,ミデイアムモー
ド設定接点Mそれぞれは1つの可動接点aと2つの固定
接点b,cとを備え、可動接点aが固定接点bに常に接続
されていて、図外の減衰力可変用コントローラからのモ
ード設定信号によつて可動接点aが固定接点cに接続さ
れるように切換接点構成されている。ソフトモード設定
接点S,ハードモード設定接点H,ミデイアムモード設定接
点Mそれぞれの固定設定bはバツテリ58の負極に接続さ
れており、また固定接点cはバツテリ58の正極に接続さ
れている。この実施例では、6個の電磁石46〜51のうち
の2個一組になつたソレノイド46c,49cは直列に結線さ
れ、この2個一組のソレノイド46c,49cのうちの一方の
ソレノイド46cの一端が磁界切換手段55のソフトモード
設定接点Sの可動接点aに接続されている。また、6個
の電磁石46〜51のうちの別の2個一組になつたソレノイ
ド47c,50cは直列に結線され、この2個一組のソレノイ
ド47c,50cのうちの一方のソレノイド47cの一端が磁界切
換手段55のハードモード設定接点Hの可動接点aに接続
されている。さらに、6個の電磁石46〜51のうちのまた
別の2個一組になつたソレノイド48c,51cは直列に結線
され、この2個一組のソレノイド48c,51cのうちの一方
のソレノイド48cの一端が磁界切換手段55のミデイアム
モード設定接点Mの可動接点aに接続されている。ソレ
ノイド49c,50c,51cの他端は互いに結線されている。つ
まり第7図に示すように直列に結線されたソレノイド46
c,49cの組と、直列に結線されたソレノイド47c,50cの組
と、直列に結線されたソレノイド48c,51cの組それぞれ
は磁界切換手段55を介してY結線されている。一方、主
永久磁石38,39それぞれの周方向両側には副永久磁石59,
60が配設されている。これら副永久磁石59,60の磁界の
向きは第5図に矢印Yで示すように主永久磁石38,39の
磁界の向きと逆向きに設定されている。この場合、副永
久磁石59,60の磁界の強さは主永久磁石38,39の磁界の強
さよりも弱くする方が作動上円滑となり望ましい。これ
らの副永久磁石59,60は例えば第2,5,6図に示すように主
永久磁石38,39の周方向中央部が電磁石46,49の真下に位
置するとき、両隣りの電磁石47,48および両隣りの電磁
石50,51に跨がつて配置されて、前記選択的に励磁され
る電磁石即ち主永久磁石38,39の回動先に在る電磁石と
の間でロータ22の回動方向への反発力を発生するように
なつている。これら副永久磁石59,60は主永久磁石38,39
と同様に鍔部43とステープレート44とで支軸37に固定さ
れている。なお、第2,3図に示す61は6個の電磁石46〜5
1のソレノイド46c〜51cへのハーネスであり、第3図に
示す62はステー52とベースプレート24と、カバー25とに
接し、ケーシング20内を密封するシールである。
以上の実施例の構造によれば、イグニシヨンスイツチ
57をオン動作したまま、磁界切換手段55のソフトモード
設定接点Sの可動接点a、あるいはハードモード設定接
点Hの可動接点aさらにはミデイアムモード設定接点M
の可動接点aのいずれか一つを固定設定bから固定接点
cに切換えて減衰力可変モードをソフトモード,ハード
モード,ミデイアムモードにすると、バツテリー58から
ソレノイド46c〜51cに励磁電流が供給されて、2個一組
のマグネツトコア46a,49aあるいは47a,50aさらには48a,
51aには下表に示すような主永久磁石38,39の吸引磁界,
反発磁界を生じる。
いま、第5,6図に実線で示す状態において、磁界切換
手段55によつて、減衰力可変モードをソフトモードから
ハードモードに切換えたと仮定すると、磁界切換手段55
によつて上表のハードモード欄のように複数の電磁石46
〜51のうちの2個一組のマグネツトコア47a,50aが吸引
磁界(第5図に示すZ1方向の磁界)を発生し、他のマグ
ネツトコア46a,49a,48a,51aが反発磁界(第5図に示すZ
2方向の磁界)を発生する。即ち、ロータの駆動時に
は、ソフトモードからハードモードに切換わるときの主
永久磁石38,39の回動先に在る2個一組の電磁石47,50が
主永久磁石38,39の吸引磁界を発生すると共に、ソフト
モードで主永久磁石38,39と対向している2個一組の電
磁石46,49及び残りの2個一組の電磁石48,51それぞれが
主永久磁石38,39の反発磁界を発生する。この結果、主
永久磁石38,39は吸引磁界を発生している2個一組の電
磁石47,50から吸引力を受けると共に、反発磁界を発生
している電磁石46,49から反発力を受け、しかも、副永
久磁石59,60が電磁石48,51から吸引力を受けると共に、
電磁石47,50から反発力を受けて起動初期トルクを得た
後、出力軸21が支軸37を介して回動され、この出力軸21
にコントロールロツド11を介して連結された調整子10が
回動され、調整子10の複数の異なる口径のオリフイス10
aのうちの一つのオリフイス10aがピストンロツド7の連
通孔13に連通されて、減衰力可変機構8のバイパス量が
調整されるのである。前記出力軸21の回動は磁界切換手
段57を介して選択的に励磁された2個一組のマグネツト
コア46a,49aあるいは47a,50aさらには48a,51aの磁力線Z
1が主永久磁石38,39の磁力線Xと平行になるところ、つ
まり磁界の最も強い結合状態で停止される。
尚、この作動において、副永久磁石59,60がマグネツ
トコア48a,51aを通過する際、両者間に、上記作動を止
めようとする保持力が働くが、同時に、主・副永久磁石
38,39,59,60に吸引力及び反発力が夫々駆動方向に働い
ているため、上記作動には、何等支障は生じない。尚、
副永久磁石の磁界の強さを主永久磁石の磁界の強さより
も弱くした場合には、ロータの回転が、その途中で副永
久磁石と電磁石との間に生じる吸引作用によつて阻止し
ようとする働くが少なく、より円滑に行なわれる特徴を
得ることができる。
従って、このように構成される本実施例では、以下の
効果を奏する。
第1に、主永久磁石38,39と副永久磁石59,60の磁界方
向を出力軸21の回転中心と平行に設定すると共に、両永
久磁石38,39,59,60の磁界方向に対向する範囲内の円周
上で複数の電磁石46〜51を配置させる構成としたため、
これら電磁石46〜51を永久磁石38,39等の径方向外側に
配置した場合に比較して、全体寸法を小型化することが
できる。
第2に、主永久磁石38,39の周方向両側には、磁界の
向きを主永久磁石38,39とは逆向きに設定された副永久
磁石59,60を設け、さらに、複数の電磁石46〜51のうち
直径方向で対向する所望の一対の電磁石の組に主永久磁
石38,39を吸引する同じ向きの吸引磁界を発生させると
共に、残余の電磁石の組には主永久磁石38,39の反発磁
界を発生させる磁界切換手段55を備える構成としたた
め、これら各電磁石46〜51と各主永久磁石38,39との間
に作用する吸引力及び反発力と、各電磁石46〜51と各副
永久磁石59,60との間に作用する吸引力及び反発力との
合計4つの力によって、各主永久磁石38,39を速やかに
所望位置まで回動させることができる。従って、電磁石
46〜51に加える電流値を高めたり、コイル巻数を増大し
たりすることなく、アクチュエータの回転出力を向上で
き、応答性を高めることができる。
第3に、第3図及び第5図にも示す如く、各主永久磁
石38,39の磁界の向きを例えば「N極」なら「N極」と
同じ向きに揃えると共に、各副永久磁石59,60の磁界の
向きを「S極」なら「S極」と逆向きに揃え、かつ6個
の電磁石46〜51を各永久磁石38,39,59,60の磁界方向に
対向する円周上で周方向に等間隔で離間させて配置し、
直径方向で対向する所望の一対の電磁石の組に主永久磁
石38,39を吸引する同じ向きの吸引磁界(この場合は
「S極」)を発生させると共に、残りの2組の電磁石か
らは主永久磁石38,39の反発磁界(この場合は「N
極」)を発生させる構成としたため、いずれの電磁石の
組が選択されて吸引磁界を発生させた場合であっても、
主永久磁石38,39の回動量に差異はない。この結果、起
動力が安定化し、各電磁石46〜51に加える電流値を比較
的小さくすることができ、一層の小型化を図ることがで
きる。
すなわち、既に詳述した通り、いずれかの電磁石の組
から同じ向きの吸引磁界を発生させると、主永久磁石3
8,39は、この吸引磁界に引き付けられて時計回り、また
は反時計回りのうち、いずれか最短のルートを通って回
動するようになる。しかも、ここで、各電磁石46〜51は
周方向に等間隔で配置されているため、主永久磁石38,3
9が最短ルートを通る結果、いずれの電磁石の組が吸引
磁界を発生させた場合でも、各主永久磁石38,39の回動
量は一定となり、起動力が安定化する。
第8図は本考案の第2時を示すものであつて、2個一
組のソレノイド46cとソレノイド49cとを並列に接続し、
2個一組のソレノイド47cとソレノイド50cとを並列に接
続し、2個一組のソレノイド48cとソレノイド51cとを並
列に接続して、これら2個一組のソレノイドのうちのい
ずれか一方のソレノイドが断線したとしても、ロータ22
を駆動できるようにしてある。
また、前記第1,2実施例にあつては、減衰力可変モー
ドをソフト・ハード・ミデイアムの3ポジシヨンに設定
してソレノイド46c〜51cをY結線したものを例示して説
明したが、減衰力可変モードは2ポジシヨンあるいは4
ポジシヨン以上に設定することもできる。減衰力可変モ
ードを2ポジシヨンにしたときには、第9図に示すよう
に、ソレノイドA,Bを直列に結線してソレノイドA,Bの接
続点を中点にした所謂I結線にすればよい。また減衰力
可変モードを4ポジシヨン以上にしたときは第10図に示
すように、ソレノイドA,B,C,Dを放射状に結線してソレ
ノイドA〜Dの接続点を中点構成すればよい。
なお本考案にあつては図示は省略するが、電磁石を主
永久磁石の下方に配置したり、あるいは主永久磁石と副
永久磁石と電磁石とを2個以上設けたり、減衰力可変モ
ード切換完了後にあつても励磁電流を供給して出力軸21
の可逆転を阻止したり、磁界切換手段をスイツチと整流
素子とで構成することもできる。
考案の効果 以上のように本考案に係るアクチュエータによれば、
複数の主永久磁石と複数の副永久磁石の磁界方向を出力
軸の回転中心と平行に設定し、複数の電磁石を両永久磁
石の磁界方向に対向する範囲内の円周上に離間させて両
永久磁石の上方または下方に所要隙間をもって配置する
構成のため、複数の電磁石を両永久磁石の径方向外側に
配置する場合に比較して、全体寸法を小型化することが
できる、という基本的効果を奏する。
また、主永久磁石の周方向両側には、磁界の向きを主
永久磁石とは逆向きに設定された副永久磁石を設け、さ
らに、複数の電磁石のうち直径方向で対向する所望の一
対の電磁石の組に主永久磁石を吸引する同じ向きの吸引
磁界を発生させると共に、残余の電磁石の組には主永久
磁石の反発磁界を発生させる磁界切換手段を備える構成
としたため、これら各電磁石と各主永久磁石との間に作
用する吸引力及び反発力と、各電磁石と各副永久磁石と
の間に作用する吸引力及び反発力との合計4つの力によ
って、各主永久磁石を速やかに所望位置まで回動させる
ことができる。従って、電磁石に加える電流値を高めた
り、コイル巻数を増大したりすることなく、アクチュエ
ータの回転出力、特に回動初期の出力を大きくすること
ができ、応答性を高めることができる。
さらに、各主永久磁石の磁界の向きを同じ向きに揃え
ると共に、各副永久磁石の磁界の向きを主永久磁石の磁
界の向きとは逆向きに揃え、かつ複数の電磁石を両永久
磁石の磁界方向に対向する円周上で周方向に等間隔で離
間させて配置し、直径方向で対向する所望の一対の電磁
石の組に主永久磁石を吸引する同じ向きの吸引磁界を発
生させると共に、残りの電磁石からは主永久磁石の反発
磁界を発生させる構成としたため、いずれの電磁石の組
が選択されて吸引磁界を発生させた場合であっても、主
永久磁石の回動量に差異はない。この結果、起動力が安
定化し、各電磁石に加える電流値を比較的小さくでき、
一層小型化を図ることができる。
従って、本考案によれば、出力を低下させることなく
アクチュエータを小型化することができる。特に、車体
に取り付けた場合には、アクチュエータの占有面積が狭
まり、他の機能部品の取付けに支障を招くことがなくな
る。また、ロータの回動初期に、吸引磁界に加えて反発
磁界等による回動助勢力を得ることができるため、アク
チュエータの応答性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図のII−II線に沿う断面図、第3図は第2図のIII−III
線に沿う断面図、第4図は第3図のIV−IV線に沿う断面
図、第5図は主永久磁石と副永久磁石と電磁石との配置
を側面的に示す展開図、第6図は同実施例の電気回路
図、第7図は同実施例のソレノイドの結線を示す原理
図、第8図は本考案の異なる例を示す電気回路図、第9,
10図は本考案の別の異なる例を示すソレノイドの結線を
示す原理図である。 20……ケーシング、21……出力軸、22……ロータ、38,3
9……主永久磁石、48〜53……電磁石、57……磁界切換
手段、59,60……副永久磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 渡辺 嘉昭 神奈川県厚木市恩名1370番地 厚木自動車 部品株式会社内 (56)参考文献 実公 昭46−37134(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、 このケーシング内に回動可能に装着された出力軸と、 この出力軸の外周に固定されると共に、複数の永久磁石
    を有するロータと、 前記ケーシング内に固定されると共に、前記ロータの周
    方向停止位置を規定する切換モードの数に対応した複数
    の電磁石を有するステータと、 外部からの切換入力によってこのステータの電磁石を選
    択的に励磁する磁界切換手段と、を備え、 前記磁界切換手段の励磁切換によって前記ロータ及び出
    力軸を所定位置に回動させて選択された切換モードに対
    応した位置を保持するアクチュエータにおいて、 前記ロータの永久磁石を、直径方向で対向した位置で対
    をなすように配置される複数の主永久磁石と、直径方向
    で対向した位置で対をなすように前記各主永久磁石の周
    方向両側に配置される複数の副永久磁石と、から構成す
    ると共に、 前記すべての主永久磁石の磁界の向きを出力軸の回転中
    心と平行な一定の向きに設定し、 前記すべての副永久磁石の磁界の向きを出力軸の回転中
    心と平行で前記主永久磁石の磁界の向きと逆の向きに設
    定し、 前記複数の電磁石を、前記主永久磁石と副永久磁石の磁
    界方向に対向する位置において周方向に等間隔で離間さ
    せて両永久磁石の上方または下方に所定隙間をもって配
    置し、 さらに、前記磁界切換手段を、前記ロータの駆動時に、
    前記複数の電磁石のうち直径方向で対向する所望の一対
    の電磁石が前記各主永久磁石を吸引する一方の磁極に励
    磁されると共に、残余の電磁石が主永久磁石と反発する
    他方の磁極に励磁されるように構成したことを特徴とす
    るアクチュエータ。
JP1987021084U 1986-10-31 1987-02-16 アクチュエータ Expired - Lifetime JPH0811045Y2 (ja)

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JP1987021084U JPH0811045Y2 (ja) 1987-02-16 1987-02-16 アクチュエータ
FR878715013A FR2606109B1 (fr) 1986-10-31 1987-10-29 Dispositif rotatif de manoeuvre et amortisseur a action variable
DE3736695A DE3736695C2 (de) 1986-10-31 1987-10-29 Stoßdämpfer mit variabler Dämpfung
US07/115,249 US4776437A (en) 1986-10-31 1987-10-30 Variable damping force shock absorber with rotary actuator for rotary member
GB8725632A GB2199699B (en) 1986-10-31 1987-11-02 Rotary actuator
US07/563,866 US5087868A (en) 1986-10-31 1990-08-07 Rotary actuator

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