JP2001326283A - 半導体装置および半導体製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体製造方法

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JP2001326283A
JP2001326283A JP2000142424A JP2000142424A JP2001326283A JP 2001326283 A JP2001326283 A JP 2001326283A JP 2000142424 A JP2000142424 A JP 2000142424A JP 2000142424 A JP2000142424 A JP 2000142424A JP 2001326283 A JP2001326283 A JP 2001326283A
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layer
capacitance
collector
forming
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Masahiro Tanomura
昌宏 田能村
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、単位面積当たりの容量を高く保
て、キャパシタンス面積およびチップ面積の縮小を図
れ、製品コストの低減を図ることができる半導体装置お
よび半導体製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 半絶縁性GaAs基板上に形成されたG
aAsから成るn型のサブコレクタ層とサブコレクタ層
上に形成されInGaPから成るノンドープな第1のコ
レクタ層と第1のコレクタ層上に形成されGaAsから
成るn型またはノンドープな第2のコレクタ層を用いて
形成したコレクタ層と、第2のコレクタ層上に形成され
GaAsから成るp型のベース層と、InGaPから成
るエミッタ層でHBTを形成し、第1のコレクタ層の一
部の層を誘電体層として用いてキャパシタンスを形成し
たデバイス構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置のデバ
イス構造に係り、特に2層以上で構成されたコレクタ層
の一部のみをキャパシタンスの誘電体層として用いるこ
とで、単位面積当たりの容量を高く保つことができ、そ
の結果、キャパシタンス面積およびチップ面積の縮小を
図ることができるとともに、製品コストの低減を図るこ
とができる半導体装置および半導体製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置において回路を作製す
る際、能動素子だけでなく、キャパシタンス、インダク
タンス、抵抗素子等の受動素子が必要になる。また、半
導体装置の小型化を図る場合、これらの受動素子を能動
素子と同じ半導体基板上に作る必要がある。この能動素
子のうちキャパシタンスは、MIM(Metal In
sulator Metal)キャパシタンス、pn接
合型のキャパシタンス、ショットキーキャパシタンスに
より構成されることが多い。また能動素子としてHBT
(Heterojunction Bipolar T
ransistor)を用いる場合、そのコレクタ層を
用いて、pn接合型のキャパシタンスやpin型のキャ
パシタンスを同じ基板上に構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図18は、従来のデバ
イス構造において、p型のベース層P305とn型のコ
レクタ層P309のpn接合容量によりキャパシタンス
を形成する場合の従来のデバイス構造の素子断面図であ
る。図18において、P301は半絶縁性GaAs基
板、P302はサブコレクタ層、P305はベース層、
P309はn型のコレクタ層、P314は第1のキャパ
シタンス電極、P315は第2のキャパシタンス電極、
P322は素子間分離領域を示している。また図19
は、p型のベース層P305とノンドープのコレクタ層
P310のpin型のキャパシタンスを形成する場合の
従来のデバイス構造の素子断面図である。図19におい
て、P310はノンドープのコレクタ層を示している。
【0004】しかしながら、従来のデバイス構造では、
図18に示すように、p型のベース層P305とn型の
コレクタ層P309のpn接合容量によりキャパシタン
スを形成する場合に、静電容量がバイアス依存性(C〜
-1/2、ここで、Cは静電容量、Vは印加電圧)を有す
るため、使用電圧範囲が限られてしまうという問題点が
あった。
【0005】また、図19に示すように、p型のベース
層P305とノンドープのコレクタ層P310のpin
型のキャパシタンスを形成する場合に、誘電体層がノン
ドープのコレクタ層P310となるため、キャパシタン
ス面積を小さくするためにコレクタ層厚を薄くしてしま
うと、デバイス部分のベース−コレクタ間の静電容量が
大きくなり、トランジスタの高周波特性が悪化するとい
う問題が生じてしまうという問題点があった。
【0006】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、2層以上で構成さ
れたコレクタ層の一部のみをキャパシタンスの誘電体層
として用いることで、単位面積当たりの容量を高く保つ
ことができ、その結果、キャパシタンス面積およびチッ
プ面積の縮小を図ることができるとともに、製品コスト
の低減を図ることができる半導体装置および半導体製造
方法を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の発明の要旨は、エピタキシャルウェハ上に形成され
る異種接合双極性トランジスタのコレクタ層を2層以上
で構成し、当該コレクタ層の一部の層を誘電体層として
用いてキャパシタンスを形成したデバイス構造を有する
ことを特徴とする半導体装置に存する。また、この発明
の請求項2に記載の発明の要旨は、エピタキシャルウェ
ハ上に形成される異種接合双極性トランジスタのコレク
タ層を2層以上で構成し、当該エピタキシャルウェハ側
の最下層の当該コレクタ層の一部の層を誘電体層として
用いてキャパシタンスを形成したデバイス構造を有する
ことを特徴とする半導体装置に存する。また、この発明
の請求項3に記載の発明の要旨は、半絶縁性GaAs基
板上に形成されたGaAsから成るn型のサブコレクタ
層と当該サブコレクタ層上に形成されInGaPから成
るノンドープな第1のコレクタ層と当該第1のコレクタ
層上に形成されGaAsから成るn型またはノンドープ
な第2のコレクタ層を用いて形成した前記コレクタ層
と、当該第2のコレクタ層上に形成されGaAsから成
るp型のベース層と、InGaPから成るエミッタ層で
前記異種接合双極性トランジスタを形成し、当該第1の
コレクタ層の一部の層を誘電体層として用いて前記キャ
パシタンスを形成したデバイス構造を有することを特徴
とする請求項1または2に記載の半導体装置に存する。
また、この発明の請求項4に記載の発明の要旨は、前記
キャパシタンスがショットキーダイオードで形成されて
いることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置に存
する。また、この発明の請求項5に記載の発明の要旨
は、前記キャパシタンスがpinダイオードで形成され
ていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置に
存する。また、この発明の請求項6に記載の発明の要旨
は、エピタキシャルウェハ上に形成される異種接合双極
性トランジスタのコレクタ層を2層以上で構成する工程
と、当該コレクタ層の一部の層を誘電体層として用いて
キャパシタンスを形成する工程を有することを特徴とす
る半導体製造方法に存する。また、この発明の請求項7
に記載の発明の要旨は、エピタキシャルウェハ上に形成
される異種接合双極性トランジスタのコレクタ層を2層
以上で構成する工程と、当該エピタキシャルウェハ側の
最下層の当該コレクタ層の一部の層を誘電体層として用
いてキャパシタンスを形成する工程を有することを特徴
とする半導体製造方法に存する。また、この発明の請求
項8に記載の発明の要旨は、半絶縁性GaAs基板上に
GaAsから成るn型のサブコレクタ層を形成し、当該
サブコレクタ層上にInGaPから成るノンドープな第
1のコレクタ層を形成し、当該第1のコレクタ層上にG
aAsから成るn型またはノンドープな第2のコレクタ
層を形成することで前記コレクタ層を形成するととも
に、当該第2のコレクタ層上にGaAsから成るp型の
ベース層を形成し、InGaPから成るエミッタ層を形
成して前記異種接合双極性トランジスタを形成する工程
と、当該第1のコレクタ層の一部の層を誘電体層として
用いてショットキーダイオード型の前記キャパシタンス
を形成する工程を有することを特徴とする請求項6また
は7に記載の半導体製造方法に存する。また、この発明
の請求項9に記載の発明の要旨は、半絶縁性GaAs基
板上にGaAsから成るn型のサブコレクタ層を形成
し、当該サブコレクタ層上にInGaPから成るノンド
ープな第1のコレクタ層を形成し、当該第1のコレクタ
層上にGaAsから成るn型またはノンドープな第2の
コレクタ層を形成することで前記コレクタ層を形成する
とともに、当該第2のコレクタ層上にGaAsから成る
p型のベース層を形成し、InGaPから成るエミッタ
層を形成してpinダイオード型の前記異種接合双極性
トランジスタを形成する工程と、当該第1のコレクタ層
の一部の層を誘電体層として用いてpinダイオード型
の前記キャパシタンスを形成する工程を有することを特
徴とする請求項6または7に記載の半導体製造方法に存
する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、HBT(Het
erojunction BipolarTransi
tor:異種接合双極性トランジスタ)のエピタキシャ
ルウェハにおいて、コレクタ層を2層以上で構成し、そ
のコレクタ層の一部の層をキャパシタンスの誘電体層と
して用いる、半導体装置のデバイス構造および製造方法
にある。本発明のデバイス構造によれば、HBTのコレ
クタ層を第1のコレクタ層と第2のコレクタ層で形成す
るので、ベース−コレクタ間容量を低く保ちつつ、キャ
パシタンスの誘電体層を薄い第1のコレクタ層で形成で
き、このため、単位面積当たりの容量を高くかつ精度良
く保つことができ、その結果、キャパシタンス面積およ
びチップ面積の縮小を図ることができるとともに、製品
コストの低減を図ることができるようになるといった効
果を奏する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0009】(第1の実施の形態)以下、本発明の第1
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置を説明する
ための素子断面図である。図1において、101は半絶
縁性基板、102はサブコレクタ層、103は第1のコ
レクタ層、104は第2のコレクタ層、105はベース
層、106はエミッタ層、107はエミッタキャップ
層、111はコレクタ電極、112はベース電極、11
3はエミッタ電極、114は第1のキャパシタンス電
極、115は第2のキャパシタンス電極、122は絶縁
注入領域を示している。
【0010】本発明の特徴は、HBT(異種接合双極性
トランジスタ)のエピタキシャルウェハにおいて、コレ
クタ層を2層以上で構成し、そのコレクタ層の一部の層
をキャパシタンスの誘電体層として用いる、半導体装置
のデバイス構造および製造方法にある。
【0011】本実施の形態の半導体装置は、図1に示す
ように、サブコレクタ層102と、第1のコレクタ層1
03と、第2のコレクタ層104と、ベース層105
と、エミッタ層106と、エミッタキャップ層107お
よびコレクタ電極111と、ベース電極112と、エミ
ッタ電極113と、素子間分離用の絶縁注入領域122
と、第1のキャパシタンス電極114と、第2のキャパ
シタンス電極115が半絶縁性基板101上に形成され
て成る。本発明のデバイス構造によれば、HBTのコレ
クタ層を第1のコレクタ層103と第2のコレクタ層1
04で形成するので、ベース−コレクタ間容量を低く保
ちつつ、キャパシタンスの誘電体層を薄い第1のコレク
タ層103で形成でき、このため、単位面積当たりの容
量を高くかつ精度良く保つことができ、その結果、キャ
パシタンス面積およびチップ面積の縮小を図ることがで
きるとともに、製品コストの低減を図ることができるよ
うになるといった効果を奏する。以下、本発明の実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】本実施の形態の半導体装置は、HBT(H
eterojunction Bipolar Tra
nsitor:異種接合双極性トランジスタ)のエピタ
キシャルウェハにおいて、コレクタ層を2層以上で構成
し、そのコレクタ層の一部の層をキャパシタンスの誘電
体層として用いており、図1に示すように、サブコレク
タ層102と、第1のコレクタ層103と、第2のコレ
クタ層104と、ベース層105と、エミッタ層106
と、エミッタキャップ層107およびコレクタ電極11
1と、ベース電極112と、エミッタ電極113と、素
子間分離用の絶縁注入領域122と、第1のキャパシタ
ンス電極114と、第2のキャパシタンス電極115が
半絶縁性基板101上に形成されて成る。
【0013】図2は本発明の第1の実施の形態に係る半
導体製造方法の第1工程を説明するための素子断面図、
図3は本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造方法
の第2工程を説明するための素子断面図、図4は本発明
の第1の実施の形態に係る半導体製造方法の第3工程を
説明するための素子断面図、図5は本発明の第1の実施
の形態に係る半導体製造方法の第4工程を説明するため
の素子断面図、図6は第1の実施の形態の半導体製造方
法で作成されたHBTの素子断面図、図7は第1の実施
の形態の半導体製造方法で作成されたキャパシタンスの
素子断面図である。図2乃至図7において、201は半
絶縁性GaAs基板、202はサブコレクタ層、203
は第1のコレクタ層、204は第2のコレクタ層、20
5はベース層、206はエミッタ層、207はエミッタ
キャップ層、211はエミッタ電極、212はベース電
極、213はコレクタ電極、214は第1のキャパシタ
ンス電極、215は第2のキャパシタンス電極、221
は素子間分離領域を示している。
【0014】本実施の形態の半導体製造方法では、ま
ず、図2の第1工程に示すように、半絶縁性GaAs基
板201と、GaAsから成るn型のサブコレクタ層2
02と、InGaPから成るノンドープな第1のコレク
タ層203と、GaAsから成るn型またはノンドープ
な第2のコレクタ層204と、GaAsから成るp型の
ベース層205と、InGaPから成るエミッタ層20
6と、GaAsまたはInGaAsから成るn型のエミ
ッタキャップ層207が積層されているエピタキシャル
ウェハに対して、PRマスクを用いてエミッタ電極21
1(例えば、WSi等)を形成する。さらに、図3に示
すように、エミッタ電極211をマスクとし、リン酸系
または硫酸系エッチャントを用いてエミッタ層206の
表面までエミッタキャップ層207を選択的に除去す
る。
【0015】上記工程に続いて、図3の第2工程に示す
ように、ベース電極212(例えば、Pt/Ti/Pt
/Au/Ti)をエミッタ層206上からシンタリング
によって形成した後に、リン酸系または硫酸系エッチャ
ントおよびPRマスクを用い、第1のコレクタ層203
の表面まで第2のコレクタ層204を選択的に除去す
る。
【0016】上記工程に続いて、図4の第3工程に示す
ように、第1のキャパシタンス電極214(例えば、T
i/Pt)を形成した後に、塩酸系エッチャントおよび
PRマスクを用い、サブコレクタ層202の表面まで第
1のコレクタ層203を選択的に除去する。
【0017】上記工程に続いて、図5の第4工程に示す
ように、イオン注入技術により素子間分離領域221を
形成した後に、コレクタ電極213と第2のキャパシタ
ンス電極215を同時に同材料(例えば、AuGe/N
i/Au)で形成する。以上の諸工程の実行後に形成さ
れたHBTを図6に、キャパシタンスを図7に示す。
【0018】以上説明したように第1の実施の形態によ
れば、以下に掲げる効果を奏する。まず第1の効果は、
エピタキシャルウェハを用いるため、キャパシタンスの
誘電体層となる第1のコレクタ層203の膜厚の面内均
一性が非常によくなるため、キャパシタンスの設計精度
を高めることができることである。
【0019】また第2の効果は、第1のコレクタ層20
3と第2のコレクタ層204を選択エッチング可能な2
層で構成するため、キャパシタンスを形成する部分の第
1のコレクタ層203のみを選択的に精度良く薄層化で
きることである。
【0020】そして第3の効果は、HBTのコレクタ層
を第1のコレクタ層203と第2のコレクタ層204で
形成するとともに、ベース−コレクタ間容量を低く保持
した状態でキャパシタンスの誘電体層を薄い第1のコレ
クタ層203を用いて形成するため、単位面積当たりの
容量を高く保つことができ、キャパシタンス面積および
チップ面積の縮小を図ることができるとともに、製品コ
ストの低減を図ることができることである。
【0021】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。上記第
1の実施の形態では、キャパシタンスをショットキーダ
イオードで形成したが、本発明の第2の実施の形態では
キャパシタンスをpinダイオードで形成した点に特徴
を有している。なお、上記第1の実施の形態において既
に記述したものと同一の部分については、同一符号を付
し、重複した説明は省略する。
【0022】図8は本発明の第2の実施の形態に係る半
導体製造方法の第1工程を説明するための素子断面図、
図9は本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造方法
の第2工程を説明するための素子断面図、図10は本発
明の第2の実施の形態に係る半導体製造方法の第3工程
を説明するための素子断面図、図11は本発明の第2の
実施の形態に係る半導体製造方法の第4工程を説明する
ための素子断面図、図12は本発明の第2の実施の形態
に係る半導体製造方法の第5工程を説明するための素子
断面図、図13は第2の実施の形態の半導体製造方法で
作成されたHBTの素子断面図、図14は第2の実施の
形態の半導体製造方法で作成されたキャパシタンスの素
子断面図である。図8乃至図14において、301は半
絶縁性GaAs基板、302はサブコレクタ層、303
は第1のコレクタ層、304は第2のコレクタ層、30
5はベース層、306はエミッタ層、307はエミッタ
キャップ層、308はベース層、311はエミッタ電
極、312はベース電極、313はコレクタ電極、31
4は第1のキャパシタンス電極、315は第2のキャパ
シタンス電極、321は酸化膜、322は素子間分離領
域を示している。
【0023】本実施の形態では、まず、図8の第1工程
に示すように、半絶縁性GaAs基板301と、GaA
sから成るn型のサブコレクタ層302と、InGaP
から成るノンドープな第1のコレクタ層303と、Ga
Asから成るn型またはノンドープな第2のコレクタ層
304と、GaAsから成るp型のベース層305と、
InGaPから成るエミッタ層306と、GaAsまた
はInGaAsから成るn型のエミッタキャップ層30
7が積層されているエピタキシャルウェハに対して、エ
ミッタ電極311(例えば、WSi)をPRマスクとし
て用いて形成する。
【0024】上記工程に続いて、図9の第2工程に示す
ように、エミッタ電極311をマスクとして、リン酸系
または硫酸系エッチャントを用いてエミッタ層306の
表面までエミッタキャップ層307を選択的に除去す
る。ベース電極312(例えば、Pt/Ti/Pt/A
u/Ti)をエミッタ層306上からシンタリングによ
り形成した後に、リン酸系または硫酸系エッチャントお
よびPRマスクを用い、第1のコレクタ層303の表面
まで第2のコレクタ層304を選択的に除去する。
【0025】上記工程に続いて、図10の第3工程に示
すように、全面に酸化膜321を成膜後に、PRにより
一部の酸化膜321をフッ酸系、またはフッ素系のドラ
イエッチングにより除去して開口部を形成する。
【0026】上記工程に続いて、図11の第4工程に示
すように、上記第3工程で酸化膜321に形成された開
口部に、濃度2×1020/cm2のp型のGaAsで構
成される高濃度なベース層308を選択的に再成長し、
第1のキャパシタンス電極314(例えば、Pt/Ti
/Pt/Au/Ti)を形成する。
【0027】上記工程に続いて、図12の第5工程に示
すように、塩酸系エッチャントおよびPRマスクを用い
て、第1のコレクタ層303の表面まで酸化膜321を
選択的に除去する。そして、イオン注入技術により素子
間分離領域322を形成した後に、コレクタ電極313
と第2のキャパシタンス電極315をAuGe/Ni/
Au等の材料で形成する。以上の諸工程の実行後に形成
されたHBTを図13、キャパシタンスを図14に示
す。
【0028】以上説明したように第2の実施の形態によ
れば、キャパシタンスおよび抵抗素子253の値をエピ
タキシャルウェハ成長時の膜厚、誘電率およびシート抵
抗で決めることができるので、工程バラツキを非常に小
さくできるようになるといった効果を奏する。
【0029】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。上記第
1の実施の形態および第2の実施の形態ではHBTおよ
びキャパシタンスのデバイス構造と製造方法について述
べた。本発明の第3の実施の形態では、第1の実施の形
態のHBTおよびキャパシタンスを用いた帰還増幅器回
路の構成方法を示す。なお、上記第1の実施の形態乃至
第2の実施の形態において既に記述したものと同一の部
分については、同一符号を付し、重複した説明は省略す
る。
【0030】図15は本発明の第3の実施の形態に係る
半導体装置を説明するための素子断面図、図16は第3
の実施の形態の半導体装置の抵抗素子部分の素子断面図
である。図15乃至図16において、241は層間絶縁
膜、242は配線、251は第1の抵抗体電極、252
は第2の抵抗体電極、253は抵抗素子、254は帰還
増幅器を示している。
【0031】本実施の形態の帰還増幅器254は、図1
5に示すように、層間絶縁膜241(例えば、酸化膜ま
たは有機膜)を全面に成膜後に、能動素子となるHBT
(図6参照)、受動素子となるキャパシタンス(図7参
照)、および抵抗素子253(図16参照)を配線24
2(例えば、Au,Al,Cu)で結線することで構成
される。
【0032】図17は第3の実施の形態の半導体装置に
作成された帰還増幅器254の回路図である。本実施の
形態の帰還増幅器254において、抵抗素子253はサ
ブコレクタ層202、素子間分離領域221、第1の抵
抗体電極251および第2の抵抗体電極252で形成さ
れており、第1の抵抗体電極251と第2の抵抗体電極
252はコレクタ電極213と同材料を用いて形成され
ている。
【0033】以上説明したように第3の実施の形態によ
れば、キャパシタンスおよび抵抗素子253の値をエピ
タキシャルウェハ成長時の膜厚、誘電率およびシート抵
抗で決めることができるので、工程バラツキを非常に小
さくできるようになるといった効果を奏する。
【0034】なお、本発明が上記各実施の形態に限定さ
れず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形
態は適宜変更され得ることは明らかである。また上記構
成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定され
ず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にす
ることができる。また、各図において、同一構成要素に
は同一符号を付している。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。まず第1の効果は、エ
ピタキシャルウェハを用いるため、キャパシタンスの誘
電体層となる第1のコレクタ層の膜厚の面内均一性が非
常によくなるため、キャパシタンスの設計精度を高める
ことができることである。また第2の効果は、第1のコ
レクタ層と第2のコレクタ層を選択エッチング可能な2
層で構成するため、キャパシタンスを形成する部分の第
1のコレクタ層のみを選択的に精度良く薄層化できるこ
とである。そして第3の効果は、HBTのコレクタ層を
第1のコレクタ層と第2のコレクタ層で形成するととも
に、ベース−コレクタ間容量を低く保持した状態でキャ
パシタンスの誘電体層を薄い第1のコレクタ層を用いて
形成するため、単位面積当たりの容量を高く保つことが
でき、キャパシタンス面積およびチップ面積の縮小を図
ることができるとともに、製品コストの低減を図ること
ができることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置を
説明するための素子断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造方
法の第1工程を説明するための素子断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造方
法の第2工程を説明するための素子断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造方
法の第3工程を説明するための素子断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る半導体製造方
法の第4工程を説明するための素子断面図である。
【図6】第1の実施の形態の半導体製造方法で作成され
たHBTの素子断面図である。
【図7】第1の実施の形態の半導体製造方法で作成され
たキャパシタンスの素子断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造方
法の第1工程を説明するための素子断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造方
法の第2工程を説明するための素子断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造
方法の第3工程を説明するための素子断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造
方法の第4工程を説明するための素子断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る半導体製造
方法の第5工程を説明するための素子断面図である。
【図13】第2の実施の形態の半導体製造方法で作成さ
れたHBTの素子断面図である。
【図14】第2の実施の形態の半導体製造方法で作成さ
れたキャパシタンスの素子断面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
を説明するための素子断面図である。
【図16】第3の実施の形態の半導体装置の抵抗素子部
分の素子断面図である。
【図17】第3の実施の形態の半導体装置に作成された
帰還増幅器の回路図である。
【図18】p型のベース層とn型のコレクタ層のpn接
合容量によりキャパシタンスを形成する場合の従来のデ
バイス構造の素子断面図である。
【図19】p型のベース層とノンドープのコレクタ層の
pin型のキャパシタンスを形成する場合の従来のデバ
イス構造の素子断面図である。
【符号の説明】
101…半絶縁性基板 102,202,302…サブコレクタ層 103,203,303…第1のコレクタ層 104,204,304…第2のコレクタ層 105,205,305,308…ベース層 106,206,306…エミッタ層 107,207…エミッタキャップ層 111,213,313…コレクタ電極 112,212,312…ベース電極 113,211,311…エミッタ電極 114,214,314…第1のキャパシタンス電極 115,215,315…第2のキャパシタンス電極 122…絶縁注入領域 201…半絶縁性GaAs基板 221,322…素子間分離領域 241…層間絶縁膜 242…配線 251…第1の抵抗体電極 252…第2の抵抗体電極 253…抵抗素子 254…帰還増幅器 301…半絶縁性GaAs基板 307…エミッタキャップ層 309…n型のコレクタ層 310…ノンドープのコレクタ層 321…酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/331 29/73 Fターム(参考) 5F003 BA11 BA23 BA92 BC02 BF06 BH08 BJ12 BJ18 BJ93 BM02 BP96 BS08 5F038 AC05 AC09 AC12 AC13 AC15 EZ20 5F082 AA06 AA08 BC01 BC13 BC15 CA02 EA13 EA24 FA12 GA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エピタキシャルウェハ上に形成される異
    種接合双極性トランジスタのコレクタ層を2層以上で構
    成し、当該コレクタ層の一部の層を誘電体層として用い
    てキャパシタンスを形成したデバイス構造を有すること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 エピタキシャルウェハ上に形成される異
    種接合双極性トランジスタのコレクタ層を2層以上で構
    成し、当該エピタキシャルウェハ側の最下層の当該コレ
    クタ層の一部の層を誘電体層として用いてキャパシタン
    スを形成したデバイス構造を有することを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 半絶縁性GaAs基板上に形成されたG
    aAsから成るn型のサブコレクタ層と当該サブコレク
    タ層上に形成されInGaPから成るノンドープな第1
    のコレクタ層と当該第1のコレクタ層上に形成されGa
    Asから成るn型またはノンドープな第2のコレクタ層
    を用いて形成した前記コレクタ層と、当該第2のコレク
    タ層上に形成されGaAsから成るp型のベース層と、
    InGaPから成るエミッタ層で前記異種接合双極性ト
    ランジスタを形成し、当該第1のコレクタ層の一部の層
    を誘電体層として用いて前記キャパシタンスを形成した
    デバイス構造を有することを特徴とする請求項1または
    2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記キャパシタンスがショットキーダイ
    オードで形成されていることを特徴とする請求項3に記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記キャパシタンスがpinダイオード
    で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 エピタキシャルウェハ上に形成される異
    種接合双極性トランジスタのコレクタ層を2層以上で構
    成する工程と、当該コレクタ層の一部の層を誘電体層と
    して用いてキャパシタンスを形成する工程を有すること
    を特徴とする半導体製造方法。
  7. 【請求項7】 エピタキシャルウェハ上に形成される異
    種接合双極性トランジスタのコレクタ層を2層以上で構
    成する工程と、当該エピタキシャルウェハ側の最下層の
    当該コレクタ層の一部の層を誘電体層として用いてキャ
    パシタンスを形成する工程を有することを特徴とする半
    導体製造方法。
  8. 【請求項8】 半絶縁性GaAs基板上にGaAsから
    成るn型のサブコレクタ層を形成し、当該サブコレクタ
    層上にInGaPから成るノンドープな第1のコレクタ
    層を形成し、当該第1のコレクタ層上にGaAsから成
    るn型またはノンドープな第2のコレクタ層を形成する
    ことで前記コレクタ層を形成するとともに、当該第2の
    コレクタ層上にGaAsから成るp型のベース層を形成
    し、InGaPから成るエミッタ層を形成して前記異種
    接合双極性トランジスタを形成する工程と、当該第1の
    コレクタ層の一部の層を誘電体層として用いてショット
    キーダイオード型の前記キャパシタンスを形成する工程
    を有することを特徴とする請求項6または7に記載の半
    導体製造方法。
  9. 【請求項9】 半絶縁性GaAs基板上にGaAsから
    成るn型のサブコレクタ層を形成し、当該サブコレクタ
    層上にInGaPから成るノンドープな第1のコレクタ
    層を形成し、当該第1のコレクタ層上にGaAsから成
    るn型またはノンドープな第2のコレクタ層を形成する
    ことで前記コレクタ層を形成するとともに、当該第2の
    コレクタ層上にGaAsから成るp型のベース層を形成
    し、InGaPから成るエミッタ層を形成してpinダ
    イオード型の前記異種接合双極性トランジスタを形成す
    る工程と、当該第1のコレクタ層の一部の層を誘電体層
    として用いてpinダイオード型の前記キャパシタンス
    を形成する工程を有することを特徴とする請求項6また
    は7に記載の半導体製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6914274B2 (en) * 2002-04-19 2005-07-05 Sumitomo Chemical Company, Limited Thin-film semiconductor epitaxial substrate having boron containing interface layer between a collector layer and a sub-collector layer
JP2006253503A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Anritsu Corp マイクロ波モノリシック集積回路

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