JP2001324859A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP2001324859A
JP2001324859A JP2000145346A JP2000145346A JP2001324859A JP 2001324859 A JP2001324859 A JP 2001324859A JP 2000145346 A JP2000145346 A JP 2000145346A JP 2000145346 A JP2000145346 A JP 2000145346A JP 2001324859 A JP2001324859 A JP 2001324859A
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unit
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image forming
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JP2000145346A
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Inventor
Takeshi Kowari
剛 小割
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電手段の清掃動作を適切なタイミングで行
って無駄な清掃動作を排除してランニングコストの低減
およびスループットの向上を図ることができる画像形成
装置および画像形成方法を提供する。 【解決手段】 感光体カートリッジ2に設けられた電子
モジュール5のデータメモリ52には、帯電ローラ22
に対する清掃部材231の離当接状況を示す離当接情報
(制御情報のCCS動作中ビット)が記憶されており、
この離当接情報に基づき帯電ローラ22に対する清掃部
材231の離当接状況が把握される。そしてその離当接
状況に応じて清掃部材231による帯電ローラ22のC
SS動作が適切に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帯電ローラなど
の帯電手段に対して帯電クリーニング手段を当接させて
前記帯電手段を清掃する画像形成装置および画像形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタ等の画像形成装置は感
光体を帯電する帯電手段を備えている。この帯電手段と
して、従来、コロナ帯電方式が広く利用されている。し
かしながら、このコロナ帯電方式では、オゾンや窒素酸
化物が発生し、感光体などの表面に付着することがあ
り、この付着物によって画像欠陥が引き起こされるとい
う問題があった。
【0003】そこで、帯電手段として接触帯電方式を採
用した画像形成装置が、例えば特開昭63−14966
8号公報において提案されている。この提案例では、電
圧を印加した例えばウレタンゴム等からなる帯電ローラ
を感光体に接触させて感光体を帯電させており、このよ
うな接触帯電方式を採用することで前述のコロナ帯電方
式における問題の解消を図っている。
【0004】しかしながら、接触帯電方式では帯電ロー
ラが感光体表面に接触していることから、別の問題が発
生することがある。すなわち、画像形成装置では、感光
体の回転方向における帯電ローラの上流側にクリーニン
グ装置が配置されて感光体表面を清掃しているが、当該
クリーニング装置から残留トナーがすり抜けて帯電ロー
ラの表面に付着することがある。また、現像器から飛散
したトナー等の異物が帯電ローラの表面に付着すること
もある。このような異物の帯電ローラ表面への付着によ
って感光体の帯電不良が引き起こされ、画像劣化が発生
してしまうことがあった。
【0005】このような技術背景から、帯電クリーニン
グ手段を設け、これによって帯電ローラの表面に付着し
たトナー等の異物を取り除いて画像品質の向上を図った
画像形成装置が、例えば特許第2853208号公報や
特開平07−128954号公報等において提案されて
いる。これらの画像形成装置では帯電クリーニング手段
が常時帯電ローラに当接していると、帯電ローラの表面
が傷ついて帯電不良を起こしてしまうので、帯電クリー
ニング手段を帯電ローラに対して離当接可能に設け、通
常は帯電ローラから離間した待機位置で待機させてい
る。そして、必要に応じて帯電クリーニング手段を帯電
ローラに当接させ、その表面上の異物を除去して感光体
の帯電不良を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に帯電クリーニング手段は、帯電ローラの清掃動作(以
下「CCS動作」という)を実行している間、帯電ロー
ラに当接しており、例えばそのCCS動作中に画像形成
装置の電源が落とされると、帯電クリーニング手段が帯
電ローラに当接したままになる。そして、電源の再投入
に続いて、そのまま通常印字を行うと、帯電クリーニン
グ手段が帯電ローラに当接していることにより画像品質
に低下を招くことがある。これを防止するために、例え
ば電源投入時に必ずCCS動作を実行し、帯電クリーニ
ング手段を帯電ローラから離間させた後で通常印字を行
うことも考えられる。
【0007】しかしながら、上記のように電源投入をC
CS動作の開始条件の一つとすると、次のような問題が
生じる。すなわち、帯電ローラ表面への異物付着は帯電
ローラの稼動時間に伴って増大し、帯電不良の可能性も
高まっていく。そのため、通常、帯電ローラがある程度
動作し、帯電不良などが生じる可能性が高まった時点で
CCS動作を実行するのが望ましい。しかしながら、上
記のように電源投入のたびにCCS動作を実行したので
は、前回のCCS動作から帯電ローラがあまり稼動して
おらず、異物付着量が少ないにもかかわらずCCS動作
が実行されることがある。その結果、CCS動作の間隔
が必要以上に短くなり、帯電クリーニング手段の寿命を
縮めて、装置のランニングコストを増大させてしまう。
また、CCS動作を実行している間、感光体も回転駆動
する必要があり、必要以上のCCS動作は帯電クリーニ
ング手段のみならず感光体の寿命にも悪影響を及ぼして
しまう。さらに、CCS動作中は通常印字を行うことが
できず、必要以上にCCS動作が実行されることでスル
ープットの低下を招いてしまう。
【0008】また、特許第2853208号公報に記載
されている画像形成装置にも見られるように、感光体、
現像器、およびクリーニング装置を1つのカートリッジ
本体に収容し、このカートリッジを画像形成装置本体の
所定の場所に脱着可能に装着し、感光体等が劣化したと
きにカートリッジを交換するようにした画像形成装置が
従来より数多く提案されている。また、このような画像
形成装置においては、帯電クリーニング手段および帯電
ローラは画像形成装置本体に配置されることが多く、そ
のため次のような問題を有していた。
【0009】帯電クリーニング手段は帯電ローラに付着
したトナー等の異物を取り除くことを目的としているた
め、例えば帯電クリーニング手段の帯電ローラへの当接
荷重や当接位置等のCCS動作条件の最適化が必要とな
る。しかしながら、帯電クリーニング手段が画像形成装
置本体に固定的に設けられると、CCS動作条件がばら
ついてしまい、CCS動作条件の最適化が困難となる。
その結果、帯電ローラの寿命が短くなってしまう。例え
ば、当接荷重が強すぎると帯電ローラの表面を傷つける
ことになり、また逆に当接荷重が弱すぎると、トナー等
の異物を除去する能力が低下してしまう。
【0010】また、カートリッジの交換と別動作で帯電
クリーング手段や帯電ローラなどを交換することになる
ので、交換の手間などユーザに対する負担が大きいとい
う問題もある。
【0011】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、帯電手段の清掃動作を適切なタイミングで行って
無駄な清掃動作を排除してランニングコストの低減およ
びスループットの向上を図ることができる画像形成装置
および画像形成方法を提供することを第1の目的とす
る。
【0012】また、この発明は、上記第1の目的を達成
した上で、さらに清掃動作条件の最適化をより確実に、
かつより簡単に図ることができるとともに、ユーザへの
作業負担を軽減することができる画像形成装置および画
像形成方法を提供することを第2の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる画像形
成装置は、感光体と、前記感光体に接触して感光体表面
を帯電する帯電手段と、前記帯電手段に対して離当接可
能に設けられ、前記帯電手段に当接して前記帯電手段を
清掃した後、前記帯電手段から離間して待機する帯電ク
リーニング手段とを備えた画像形成装置であって、上記
第1の目的を達成するため、前記帯電手段に対する前記
帯電クリーニング手段の離当接状況を示す離当接情報を
記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている離
当接情報に基づき前記帯電手段に対する前記帯電クリー
ニング手段の離当接状況を確認し、その離当接状況に応
じて前記帯電クリーニング手段による前記帯電手段の清
掃動作を制御する制御手段とをさらに備えている。
【0014】また、この発明にかかる画像形成方法は、
帯電手段に対して帯電クリーニング手段を当接させて前
記帯電手段を清掃した後、前記帯電手段から前記帯電ク
リーニング手段を離間させ、次の清掃タイミングまで前
記帯電クリーニング手段を離間位置で待機させる画像形
成方法であって、上記第1の目的を達成するため、前記
帯電手段に対する前記帯電クリーニング手段の離当接状
況を示す離当接情報を記憶手段に記憶しておき、必要に
応じて前記記憶手段から離当接情報を読取り、当該離当
接情報に基づき前記帯電手段に対する前記帯電クリーニ
ング手段の離当接状況を確認した後、その離当接状況に
応じて前記帯電クリーニング手段による前記帯電手段の
清掃動作を制御している。
【0015】上記のように構成された発明では、帯電手
段に対する帯電クリーニング手段の離当接状況を示す離
当接情報が記憶手段に記憶される。したがって、例えば
帯電クリーニング手段による帯電手段の清掃動作が実行
されている最中に画像形成装置の電源が落とされたとし
ても、記憶手段に離当接情報が記憶されているため、こ
れに基づき電源の再投入時に帯電クリーニング手段が帯
電手段に対して当接しているのか、離間しているのかを
確認することができる。そのため、その離当接状況に応
じて帯電クリーニング手段による帯電手段の清掃動作を
適切に制御することができ、無駄な清掃動作がなくな
る。
【0016】ここで、制御手段によって帯電クリーニン
グ手段が帯電手段に当接している、つまり帯電手段の清
掃動作中であることが確認されると、帯電クリーニング
手段による帯電手段の清掃処理をそのまま実行すればよ
い。逆に、制御手段によって帯電クリーニング手段が帯
電手段から離間している、つまり帯電手段の清掃動作が
完了しており、次の清掃動作に備えて待機していること
が確認されると、帯電手段の動作状況情報に基づき帯電
手段への帯電クリーニング手段の当接タイミングを決定
すればよい。
【0017】ところで、帯電手段、帯電クリーニング手
段および記憶手段のいずれについても、その配設位置は
特に限定されるものではないが、例えば帯電手段、帯電
クリーニング手段および記憶手段をカートリッジ本体に
保持し、カートリッジ本体と一体的に装置本体に対して
着脱自在となるように構成してもよい。このように帯電
手段および帯電クリーニング手段をカートリッジ化した
場合、帯電手段と帯電クリーニング手段との位置精度は
極めて良好となり、帯電クリーニング手段が帯電手段に
より確実に、かつほぼ均等に当接される。したがって、
帯電手段と帯電クリーニング手段との間の清掃動作条件
を確実に最適化することができる。さらに、帯電クリー
ニング手段が帯電手段と同一のカートリッジ内に収容さ
れることで、それらの交換が同時にかつ簡単に行われる
ようになり、ユーザの負担が軽減される。また、感光体
についても上記カートリッジ本体によって保持して感光
体、帯電手段、帯電クリーニング手段および記憶手段を
カートリッジ化することも可能である。
【0018】さらに、各カートリッジには、そのカート
リッジに対応する離当接情報などを記憶する記憶手段が
設けられているため、上記カートリッジが途中交換され
たとしても、記憶手段に記憶されている情報に基づき清
掃動作を適切に制御することが可能となり、無駄な清掃
動作がなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる画像形
成装置の一の実施形態を示す図である。また、図2は図
1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナ
ーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラッ
ク(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する
装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュー
タなどの外部装置から画像信号が装置本体1のメインコ
ントローラ11に与えられると、このメインコントロー
ラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ12が
エンジン部Eの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙お
よびOHP用透明シートなどのシートに画像信号に対応
する画像を形成する。
【0020】このエンジン部Eでは、6つのカートリッ
ジ:(a)感光体カートリッジ2;(b)イエロー用現像カー
トリッジ3Y;(c)マゼンタ用現像カートリッジ3M;
(d)シアン用現像カートリッジ3C;(e)ブラック用現像
カートリッジ3K;および(f)定着カートリッジ4が装
置本体1に対して着脱自在となっている。これらのカー
トリッジ2,3Y,3M,3C,3K,4のうち感光体
カートリッジ2には、感光体21と、帯電ローラ22
と、帯電クリーニング部23と、感光体クリーニング部
24とがカートリッジ本体25に収容されており、これ
らを一体的に装置本体1に対して着脱自在となってい
る。
【0021】感光体21はカートリッジ本体25に対し
て回転自在に取り付けられており、感光体カートリッジ
2が装置本体1に装着されると、装置本体1からの回転
駆動力を受けて図1の矢印方向に回転する。また、その
感光体21の周りにその回転方向に沿って、帯電ローラ
22、4色の現像器(現像カートリッジ3Y、3M,3
C,3Kのそれぞれに設けられた現像器)および感光体
クリーニング部24がそれぞれ配置される。
【0022】この帯電ローラ22はカートリッジ本体2
5に対して回転自在に支持されながら感光体21に当接
して感光体21の表面を帯電させる。また、この実施形
態では、適当なタイミングで帯電ローラ22の表面を清
掃するために、帯電クリーニング部23が設けられてい
る。なお、この帯電クリーニング部23の詳しい構成お
よび動作については、後で詳述する。
【0023】また、この感光体カートリッジ2には、感
光体21の回転方向における帯電ローラ22の上流側に
クリーニングブレード241がカートリッジ本体25に
固着されて感光体クリーニング部24が構成されてお
り、一次転写後に感光体21の外周面に残留付着してい
るトナーを掻き落とす。こうして、感光体21の表面ク
リーニングを行っている。
【0024】さらに、このように構成された感光体カー
トリッジ2には、電子モジュール5が取付けられてお
り、感光体カートリッジ2を装置本体1に装着すると、
図2に示すようにコネクタ13Aを介して装置本体1の
エンジンコントローラ12と電気的に接続され、エンジ
ンコントローラ12との間でデータ転送を行い、感光体
カートリッジ2の消耗品管理を行う。なお、電子モジュ
ール5の詳細などについては、後で詳述する。
【0025】この画像形成装置では、図1に示すよう
に、帯電ローラ22によって帯電された感光体21の外
周面に対して、露光ユニット6からレーザ光Lが照射さ
れる。この露光ユニット6はエンジンコントローラ12
からの画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走
査露光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像
を形成する。
【0026】こうして形成された静電潜像は4つの現像
器のうちの一の現像器によって現像されて感光体21上
の静電潜像が顕在化される。各現像器は各色毎に対応す
る現像カートリッジに組み込まれている。例えば、イエ
ロー用現像カートリッジ3Yはイエロー用現像器31Y
とイエロー用トナーカートリッジ32Yとで構成されて
おり、イエロー用現像カートリッジ3Yを装置本体1の
所定位置に装着すると、エンジンコントローラ12によ
ってイエロー用現像器31Yを感光体21に対して離当
接制御することができるように構成されている。
【0027】また、イエロー用トナーカートリッジ32
Yについては、イエロー用現像器31Yに対して着脱自
在となっており、必要に応じて単独でイエロー用現像器
31Yから取外してカートリッジ32Y内にイエロート
ナーを補充した後、イエロー用現像器31Yに再装着す
ることができるようになっている。さらに、このイエロ
ー用トナーカートリッジ32Yには、感光体カートリッ
ジ2と同様に、電子モジュール5が取付けられており、
カートリッジ装着によって図2に示すようにコネクタ1
3Bを介して装置本体1のエンジンコントローラ12と
電気的に接続され、エンジンコントローラ12との間で
データ転送を行い、イエロー用現像カートリッジ3Yの
消耗品管理を行う。
【0028】その他のトナー色についても、イエロー色
の場合と全く同様に構成されており、コネクタ13Bを
介してエンジンコントローラ12と電気的に接続され、
エンジンコントローラ12とのデータ転送が可能となっ
ている。このように、この実施形態では、現像カートリ
ッジ3Y,3M,3C,3Kについては1つのコネクタ
13Bに介してエンジンコントローラ12に対して並列
接続されており、後述するように電子モジュール5の固
有コード(ROMコード)と対応つけながらコネクタ1
3Bを介してデータ転送する。
【0029】現像部で現像されたトナー像は、ブラック
用現像器31Kと感光体クリーニング部24との間に位
置する一次転写領域R1で転写ユニット7の中間転写ベ
ルト71上に一次転写され、また適当なタイミングで中
間転写ベルト71に転写された中間トナー像はシートに
二次転写される。例えば、カラー画像をシートに転写す
る場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像
を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー像を形成
するとともに、カセット等からシートを取出して二次転
写領域R2に搬送する。そして、このシートに、カラー
像を二次転写してフルーカラー画像を得る。また、モノ
クロ画像をシートに転写する場合には、感光体21上の
ブラックトナー像のみを中間転写ベルト71上に形成
し、カラー画像の場合と同様にして二次転写領域R2に
搬送されてきたシートに転写してモノクロ画像を得る。
【0030】また、この転写ユニット7には、中間転写
ベルト71の基準位置を検出するための読取センサVS
が配置されており、主走査方向(同図紙面とほぼ直交す
る方向)とほぼ直交する副走査方向における同期信号、
つまり垂直同期信号Vsyncを得るための垂直同期用読取
センサとして機能する。
【0031】そして、転写ユニット7によってトナー像
が転写されたシートは、所定の給紙経路(1点鎖線)に
沿って二次転写領域R2の下流側で装置本体1に装着さ
れた定着カートリッジ4に搬送され、搬送されてくるシ
ート上のトナー像をシートに定着する。そして、当該シ
ートはさらに給紙経路に沿って排出トレイ(図示省略)
やマルチビンユニットなどの後処理装置(図示省略)に
搬送される。なお、この定着カートリッジ4にも、感光
体カートリッジ2や現像カートリッジ3Y,3M,3
C,3Kと同様に、電子モジュール5が取付けられてお
り、カートリッジ装着によって図2に示すようにコネク
タ13Cを介して装置本体1のエンジンコントローラ1
2と電気的に接続され、エンジンコントローラ12との
間でデータ転送を行い、定着オイルなどの消耗品管理を
行う。
【0032】次に、上記のように構成された画像形成装
置を制御する制御構成について図2ないし図5を参照し
ながら説明する。この画像形成装置の装置本体1側に
は、メインコントローラ11とエンジンコントローラ1
2とが設けられている。これらのうちメインコントロー
ラ11は、ホストコンピュータなどの外部装置から画像
形成指令(印字要求内容を示す信号)を受信すると、エ
ンジン部Eの各部の動作指示に適した形式のジョブデー
タ(印字情報)に変換し、エンジンコントローラ12に
与える。
【0033】このエンジンコントローラ12は、CPU
121、EEPROM122および通信回路123など
を備えており、メインコントローラ11から与えられた
ジョブデータに応じてエンジン部Eの各部を制御してい
る。また、エンジンコントローラ12から2本の信号線
81,82が感光体カートリッジ2、現像カートリッジ
群および定着カートリッジ4に向けて設けられるととも
に、これらに1対1で対応してコネクタ13A〜13C
が設けられている。そして、各カートリッジ2,3Y,
3M,3C,3K,4が装置本体1に装着されると、対
応するコネクタ13A〜13Cを介して電子モジュール
5とエンジンコントローラ12とが電気的に接続され、
信号線81を介した双方向非同期通信によるデータ転送
が行われ、エンジンコントローラ12は各カートリッジ
2,3Y,3M,3C,3K,4の使用状態を管理制御
する。
【0034】このように、この実施形態では、データ転
送用の信号線としては、信号線81のみが設けられてお
り、もう一方の信号線82は各カートリッジ2,3Y,
3M,3C,3K,4に接地電位を与えるGND用信号
線として機能している。
【0035】この双方向非同期通信を行うために、エン
ジンコントローラ12の通信回路123は3つの送受信
チャンネルを有しており、その各々では図3に示すよう
に送信部Txはオープンコレクタ構造のバッファアンプ
123Tを介して信号線81と接続されるとともに、こ
の信号線81はバッファアンプ123Rを介して受信部
Rxと接続されている。なお、信号線81は電源Vpupに
プルアップされている。
【0036】一方、各カートリッジ2,3Y,3M,3
C,3K,4に取り付けられた電子モジュール5は図4
に示すように構成されている。図4は電子モジュールの
構成を示すブロック図である。この電子モジュール5
は、本発明の「記憶手段」を構成する6つの記憶媒体
(レーザー処理ROM51、データメモリ52、データ
メモリ用中間メモリ53、アプリケーションレジスタ5
4、アプリケーションレジスタ用中間メモリ55、ステ
ータスメモリ56)と、記憶媒体を制御する2つの制御
回路(1線式バス機能制御回路57、メモリ機能制御回
路58)と、各部に電気エネルギーを供給するパラサイ
ト電源59とを備えている。
【0037】レーザー処理ROM51は書き換え不可能
な読取専用メモリであり、各電子モジュールごとに固有
のROMコードが記憶されている。このように電子モジ
ュールに対して、いわゆる総背番号制が採用されてお
り、レーザー処理ROM51に記憶されているROMコ
ードを読み出すことで電子モジュールを一義的に特定す
ることが可能となる。この読取処理については、1線式
バス機能制御回路57がエンジンコントローラ12から
送られてきたROM機能コマンドに応じて実行される。
【0038】データメモリ52は書換可能な不揮発性メ
モリ、例えばEEPROMで構成されており、カートリ
ッジの使用状態を示すデータを記憶する記憶媒体として
機能する。このデータメモリ52へのデータの書き込
み、あるいはデータメモリ52からのデータの読み取り
に際しては、データメモリ用中間メモリ53がバッファ
となる。また、このデータメモリ52には、カートリッ
ジの使用状態に応じて変化する属性データが記憶され
る。
【0039】アプリケーションレジスタ54はプログラ
ミング(書き込み)可能な64ビットのレジスタであ
り、アプリケーションレジスタ用中間メモリ55を介し
て書込/読取を実行可能となっている。
【0040】ステータスメモリ56は上記したアプリケ
ーションレジスタ54への書き込みが行われているか否
かを示すデータを保持する8ビットのメモリであり、こ
の実施形態ではアプリケーションレジスタ54への書込
が実行されていない時にはステータスメモリ56は「F
Fh」を、また書込が実行されている時にはステータス
メモリ56は「FCh」を記憶している。
【0041】これらの書込み可能な記憶媒体へのデータ
の書込/読取はメモリ機能制御回路58によって行われ
る。すなわち、エンジンコントローラ12から電子モジ
ュール5にメモリ機能コマンドが送られてくると、メモ
リ機能制御回路58がデータメモリ用中間メモリ53、
アプリケーションレジスタ54あるいはステータスメモ
リ56に対する読み書き動作を実行する。
【0042】上記のように動作するために必要なる電気
エネルギーについては、パラサイト電源59より供給さ
れる。このパラサイト電源59は図5に示すように逆流
防止素子591とコンデンサ592とで構成されてい
る。この逆流防止素子591の一方端は信号線81に接
続されるとともに、他方端はコンデンサ592の一方端
に接続されており、信号線81からコンデンサ592に
電流が流れる一方、その反対を規制している。なお、こ
のコンデンサ592の他方端は接地されている。したが
って、信号線81がアクティブでない時に、この信号線
81をHレベル(Vpupレベル)に維持しておくと、そ
の間、コンデンサ592に電荷が蓄積されて電子モジュ
ール各部への電気エネルギーの供給が可能となる。この
ようにパラサイト電源59は充電機能を備えている。ま
た、信号線81がアクティブでない時に、この信号線8
1をLレベル(GNDレベル)に維持すると、電子モジ
ュール5はOFF状態となる。
【0043】次に、帯電クリーニング部の構成および動
作について詳述する。図6および図7は帯電クリーニン
グ部の構成を示す図である。なお、図6は帯電クリーニ
ング状態を示す一方、図7は非帯電クリーニング状態
(待機状態)を示している。
【0044】この帯電クリーニング部23は、帯電ロー
ラ22の表面を清掃する清掃部材231と、清掃部材2
31を保持する保持部材232とを有している。この保
持部材232は、これらの図面において上下左右方向に
移動可能に設けられており、カートリッジ本体25に固
定された支持台233によって支持されている。ま
た、、保持部材232と支持台233との間には、一対
のバネ234,235が設けられており、保持部材23
2の長手方向に所定の間隔をおいて縮設されて、保持部
材232を介して清掃部材231を帯電ローラ22から
引き離す方向へ常時付勢している。さらに、これらのバ
ネ234,235に逆らって清掃部材231を帯電ロー
ラ22に移動当接させるために、保持部材232を駆動
する駆動手段236が設けられている。
【0045】これらの構成要素のうち保持部材232お
よび支持台233は以下のように構成されている。すな
わち、支持台233に対向する保持部材232の下面に
は、一対の突出部237,237が保持部材232の長
手方向に所定の間隔で、しかも支持台233に向かって
突設されている。これらの突出部237,237は、そ
れらの下面237a,237aがともに平坦な面とされ
ているとともに、それらの図において右側面237b,
237bがともに互いに同じ傾斜角の左下がりの緩やか
な傾斜面とされている。
【0046】また、保持部材232に対向する支持台2
33の上面にも、同様に一対の突出部238,238が
支持台233の長手方向に、一対の突出部237,23
7の間隔と同じ所定の間隔で、しかも保持部材232に
向かって突設されている。これらの突出部238,23
8は、突出部237,237の長手方向の断面形状と左
右逆向きで同じ断面形状にされている。このため、それ
らの上面238a,238aがともに平坦な面とされて
いるとともにそれらの図において左側面238b,23
8bがともに右側面237b,237bの傾斜角と同じ
傾斜角の左下がりの緩やかな傾斜面とされている。この
とき、一対のバネ234,235も、これらの右側面2
37b,237bおよび左側面238b,238bの傾
斜とほぼ同じ傾斜で保持部材232と支持台233との
間に縮設されている。
【0047】そして、保持部材232は図6に示すよう
に清掃部材231を帯電ローラ22に当接させる当接位
置と、図7に示すように清掃部材231を帯電ローラ2
2から離間させる離間位置(ホームポジション)との間
で移動可能となっている。当接位置では、支持台233
の突出部238,238の上面238a,238aの上
に、それぞれ保持部材232の突出部237,237の
下面237a,237aが載った状態となっており、保
持部材232が支持台233に安定した状態で支持され
ている。これにより、保持部材232が清掃部材231
を安定にかつ確実に帯電ローラ22に当接させるように
なっている。
【0048】また、離間位置では、支持台233の突出
部238,238の左側面238b,238bの傾斜面
の上に、保持部材232の突出部237,237の右側
面237b,237bがともに載った状態となってお
り、保持部材232が支持台233にほぼ安定した状態
で支持されるようになっている。なお、この離間位置で
は、右側面237b,237bを左側面238b,23
8bに当接させた状態で、保持部材232の突出部23
7,237の下面237a,237aを支持台233の
床面233a上に支持させるようにすることもできる。
【0049】これらの保持部材232、支持台233,
およびバネ234,235によって、清掃部材231を
帯電ローラ22に対して当接または離間させる離当接手
段239が構成されている。
【0050】なお、この画像形成装置では、バネ23
4,235および突出部237,238をいずれも一対
設けるものとしているが、これらはいずれも1つ以上任
意の数だけ設けることができる。その場合、清掃部材2
31の帯電ローラ22への押圧が帯電ローラ22の軸方
向にできるだけ均一となるようにすることが望ましい。
また、保持部材232の突出部237,237と支持台
233の突出部238,238の両方に傾斜面を設けて
いるが、これらの傾斜面は保持部材232および支持台
233のいずれか一方に設けるようにすることもでき
る。
【0051】図8に示すように、保持部材232を駆動
する駆動手段236は、カートリッジ本体25に固定さ
れるハウジング236aと、ハウジング236a内に収
容されたモータ236bと、このモータ236bの回転
軸236b1に取り付けられた第1ギア236cと、ハ
ウジング236a内に回転可能に設けられた駆動力伝達
軸236dと、この駆動力伝達軸236dの同図におい
て左端に第1ギア236cと噛合するように取り付けら
れ、第1ギア236cより大径の第2ギア236eと、
駆動力伝達軸236dの第2ギア236eと反対側に設
けられた雄ねじ部236fと、ハウジング236aに回
転不能にかつ軸方向に移動可能に、このハウジング23
6aを貫通して設けられ、雄ねじ部236fに螺合され
た雌ねじ部236g1を有するとともに保持部材232
の左端が連結される連結部236g2を有する連結部材
236gとを備えている。連結部材236gの連結部2
36g2と保持部材232の左端とは、具体的に図示し
ないが周知の構造で図において上下方向のみに相対移動
可能に連結されている。なお、雄ねじ部236fを連結
部材236g側に設け、雌ねじ部236g1を駆動力伝
達軸236d側に設けることもできる。
【0052】図示状態では、連結部材236gはハウジ
ング236aから最も進出した位置となっており、この
連結部材236gの進出位置では保持部材232および
清掃部材231は図6に示す当接位置に設定されてい
る。そして、モータ236bが連結部材236gの引き
込み方向に駆動されると、モータ236bの回転は第1
および第2ギア236c,236eで減速されて雄ねじ
部236fに伝達されてこの雄ねじ部236fが回転
し、連結部材236gがハウジング236a内に引き込
まれる。この連結部材236gの引き込みにより、保持
部材232が左方へ移動し、保持部材232の突出部2
37,237の下面237a,237aが支持台233
の突出部238,238の上面238a,238aから
外れる。
【0053】すると、保持部材232は、一対のバネ2
34,235のバネ力により下方つまり支持台233の
方へ引かれる。このとき、保持部材232は、突出部2
37,237の右側面237b,237bの傾斜面が突
出部238,238の左側面238b,238bの傾斜
面に当接案内されながら、左方かつ下方へ移動する。こ
れにより、清掃部材231は帯電ローラ22に対して軸
方向かつ斜め下方に移動して、帯電ローラ22から離間
するようになる。連結部材236gが設定量引き込まれ
ると、モータ236bが停止し、連結部材236gは引
込位置となり、この連結部材236gの引込位置では保
持部材232および清掃部材231は図7に示す離間位
置に設定されるようになっている。
【0054】さらに、連結部材236gの引込位置から
進出位置に設定するには、モータ236bを逆方向に回
転駆動すれば、連結部材236gがハウジング236a
から進出し、保持部材232が右方へ移動する。このと
き、保持部材232は、突出部237,237の右側面
237b,237bの傾斜面が突出部238,238の
左側面238b,238bの傾斜面に案内されながら、
上方かつ右方へ移動する。連結部材236gが最大に進
出すると、モータ236bが停止し、連結部材236g
は図6に示す進出位置となり、この連結部材236gの
進出位置では保持部材232および清掃部材231は図
6に示す当接位置に設定されるようになっている。
【0055】次に、上記のように構成された画像形成装
置における電源投入・カバー開閉後の処理について図9
を参照しながら説明する。
【0056】図9は、電源投入・カバー開閉後の処理を
示すフローチャートである。まず、エンジンコントロー
ラ12は感光体カートリッジ2に取り付けられた電子モ
ジュール5との間で双方向通信を行って当該電子モジュ
ール5のデータメモリ52に記憶されているデータを読
取る(ステップS1)。このデータメモリ52は図10
に示すようなメモリ構造を有しており、これらのデータ
に基づき感光体カートリッジ2の消耗品管理が行われ
る。
【0057】これらのデータのうち、CCS動作に直接
関連するデータは「CCS動作用Vsyncカウント」と
「制御情報」とである。前者はCCS動作を実行してか
らの垂直同期信号Vsyncの累積カウント値であり、CC
S動作が実行されるたびにクリアされる。したがって、
このCCS動作用Vsyncカウント値を参照することで帯
電クリーニング部23の待機状態(図7)中において帯
電ローラ22がどの程度稼動したのかを確認することが
できる。このように「CCS動作用Vsyncカウント」が
本発明の「動作状況情報」に相当する。
【0058】もう一方の制御情報の最下位ビットがCC
S動作中ビットとして機能しており、後述するようにC
CS動作中では「1」がセットされる一方、CCS動作
を行っていない場合には「0」がセットされる。したが
って、このCCS動作中ビットを参照することで帯電ク
リーニング部23の清掃部材231が帯電ローラ22に
対して当接しているか(図6)、離間しているか(図
7)を確認することができる。このように、この実施形
態では「CCS動作中ビット」が本発明の「離当接情
報」として機能している。
【0059】データメモリ52からのデータ読取が完了
すると、エンジンコントローラ12は、CCS動作中ビ
ットが「1」にセットされているか否かを判断する。こ
こで、CCS動作中ビットが「1」にセットされてお
り、電源投入・カバー開閉直前にCCS動作を実行して
いたことを確認すると、ステップS5に進み、中断して
いたCCS動作を再開する。
【0060】一方、CCS動作中ビットが「0」にセッ
トされており、帯電クリーニング部23の清掃部材23
1が帯電ローラ22に対して離間している(図7)こと
を確認すると、CCS動作を実行することなく、直ちに
通常印字動作を実行する。
【0061】この通常印字動作では、清掃部材231と
当接することなく帯電ローラ22は動作して感光体21
を帯電させる。このため良好な画像品質で画像形成処理
を実行することができる。また、通常印字動作が実行さ
れるに伴ってCCS動作用Vsyncカウント値は増大して
いくので、CCS動作用Vsyncカウント値をモニターす
ることによって帯電ローラ22の動作状況を随時確認す
ることができる。そこで、この実施形態では、ステップ
S3でCCS動作用Vsyncカウント値を予め設定してい
る所定値と対比し、この所定値以上となった時点で帯電
ローラ22に相当量の異物が付着したと推定してCCS
動作を実行する。すなわち、CCS動作用Vsyncカウン
ト値が所定値以上となると、ステップS4でエンジンコ
ントローラ12はCCS動作中ビットに「1」にセット
した後、ステップS5に進んでCCS動作を開始する。
なお、上記のように、また後述するように時々刻々と更
新されるCCS動作用Vsyncカウント値およびCCS動
作中ビットについては、エンジンコントローラ12と電
子モジュール5との間の双方向通信によって随時更新さ
れる。
【0062】このステップS5では、エンジンコントロ
ーラ12からの当接指令に応じてモータ236bが作動
して清掃部材231を帯電ローラ22側に移動させて当
接させる(図6)。より具体的には、当接指令に応じて
モータ236bが連結部材236gの進出方向に駆動さ
れ、連結部材236gがハウジング236aから進出
し、保持部材232が右方へ移動する。このとき、保持
部材232は、突出部237,237の右側面237
b,237bの傾斜面が突出部238,238の左側面
238b,238bの傾斜面に案内されながら、上方か
つ右方へ移動する。これによって保持部材232および
清掃部材231は図6に示す当接位置に位置することと
なり、CCS動作が実行される。
【0063】そして、CCS動作が終了すると、通常印
字処理を実行する一方、CCS動作用Vsyncカウント値
をクリアする(ステップS6)とともに、CCS動作中
ビットに「0」にセットする。そして、ステップS3に
戻って通常印字処理に並行してCCS動作用Vsyncカウ
ント値をカウントアップしていき、次のCCS動作の開
始タイミングを計っている。
【0064】以上のように、この実施形態によれば、電
子モジュール5のデータメモリ52に帯電ローラ22に
対する清掃部材231の離当接状況を示す離当接情報
(制御情報のCCS動作中ビット)を記憶可能に構成し
ており、CCS動作の開始とともにCCS動作中ビット
を「1」にセットし、またCCS動作の終了と同時にC
CS動作中ビットを「0」にセットしているため、この
離当接情報に基づき帯電ローラ22に対する清掃部材2
31の離当接状況を確実に把握することができる。例え
ば、CCS動作中(ステップS5)に画像形成装置の電
源が落とされたとしても、データメモリ52に離当接情
報が記憶されているため、これに基づき電源の再投入時
に清掃部材231が帯電ローラ22に対して当接してい
ることを確認することができる。
【0065】そのため、その離当接状況に応じて清掃部
材231による帯電ローラ22の清掃動作を適切に制御
することができる。すなわち、エンジンコントローラ1
2は、清掃部材231がすでに帯電ローラ22に当接し
ていることを確認すると、清掃部材231によるCSS
動作をそのまま実行する一方、逆に清掃部材231が帯
電ローラ22から離間していることを確認すると、直ち
にCCS動作を実行するのではなく、帯電ローラ22の
動作状況情報に基づき帯電ローラ22への清掃部材23
1の当接タイミングを決定している。そのため、無駄な
CCS動作を排除することができ、帯電クリーニング部
23の寿命短縮を防止して装置のランニングコストを抑
制することができる。また、感光体21に対しても同様
の作用効果が得られる。つまり、CCS動作を実行して
いる間、感光体21も回転駆動するため、無駄なCCS
動作を排除することで、感光体21の寿命短縮を防止し
て装置のランニングコストを抑制することができる。さ
らに、CCS動作を最小限に抑えることができ、スルー
プットの向上を図ることができる。
【0066】また、上記実施形態では、感光体カートリ
ッジ2に感光体21、帯電ローラ22および帯電クリー
ニング部23を収容しているため、帯電ローラ22と清
掃部材231との位置精度は極めて良好となり、清掃部
材231が帯電ローラ22により確実に、かつほぼ均等
に当接される。したがって、帯電ローラ22と清掃部材
231との間の清掃動作条件を確実に最適化することが
できる。
【0067】また、カートリッジ化によって、それら感
光体21、帯電ローラ22および帯電クリーニング部2
3の交換を同時にかつ簡単に行うことができ、ユーザの
負担を軽減することができる。
【0068】また、感光体カートリッジ2には、そのカ
ートリッジに対応する離当接情報および動作状況情報を
記憶するデータメモリ52を有する電子モジュール5が
設けられているため、たとえ感光体カートリッジ2が途
中交換されたとしても、データメモリ52に記憶されて
いる情報に基づきCCS動作を適切に行うことができ、
無駄なCCS動作を防止することができる。
【0069】さらに、この実施形態では、離間位置(図
7)を待機位置で、かつホームポジションとしており、
CCS動作中ビットに基づき帯電クリーニング部23が
ホームポジションに位置しているか否かを推認している
ため、ホームポジション検出用のセンサを別途設けるこ
となく、安価にホームポジション検出を行うことができ
る。
【0070】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、上記実施形態では、帯電クリーニング部2
3の離当接状況を示す離当接情報と、帯電ローラ22の
動作状況を示す動作状況情報とを記憶する記憶手段とし
て感光体カートリッジ2側にデータメモリ52を有する
電子モジュール5を設けているが、記憶手段の配設位置
はこれに限定されるものではない。例えば、装置本体1
側に設けるようにしても、上記実施形態と同様に、離当
接状況に応じて清掃部材231による帯電ローラ22の
清掃動作を適切に制御することができ、無駄なCCS動
作を排除して感光体21および帯電クリーニング部23
の寿命短縮を防止して装置のランニングコストを抑制す
ることができる。また、CCS動作を最小限に抑えて装
置のスループットを向上させることができる。
【0071】また、上記実施形態では、帯電ローラ22
および帯電クリーニング部23を感光体カートリッジ2
に収容しているが、感光体カートリッジ2とは別個に装
置本体1に配設したり、帯電ローラ22および帯電クリ
ーニング部23によって一のカートリッジを構成しても
よい。このような変形態様においても、帯電クリーニン
グ部23の離当接状況を示す離当接情報と、帯電ローラ
22の動作状況を示す動作状況情報とを記憶する記憶手
段を設け、この記憶手段に記憶されている情報に基づき
CCS動作を制御することで、無駄なCCS動作を排除
して、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0072】また、上記実施形態では、離当接情報と動
作状況情報とを併用しているが、離当接情報のみを用い
た場合であっても、少なくとも電源投入やカバー開閉時
に清掃部材231が帯電ローラ22に対して当接してい
るのか、離間しているのかを確認し、その離当接状況に
応じて清掃部材231による帯電ローラ22の清掃動作
を適切に制御することができる。すなわち、この発明で
は、記憶手段に離当接情報を記憶させることは必須構成
要件となるが、動作状況情報を記憶させることは必須構
成要件ではなく、任意構成要件となる。
【0073】また、上記実施形態では、帯電クリーニン
グ部23の離当接状況を示す離当接情報としてデータメ
モリ52中のCCS動作中ビットを用いているが、これ
以外のデータによって帯電クリーニング部23の離当接
状況を確認可能に構成してもよい。
【0074】また、上記実施形態では、帯電ローラ22
の動作状況を示す動作状況情報としてデータメモリ52
中のCCS動作用Vsyncカウントを用いているが、帯電
クリーニング部23が待機状態にある(図7)間の帯電
ローラ22の動作状況を示す情報であれば、如何なる情
報を用いてもよく、この他の動作状況情報には帯電クリ
ーニング部23が待機状態にある(図7)間の累積ドッ
トカウント値、累積印字枚数、トナー使用量、帯電ロー
ラ22の回転量、累積稼働時間などが含まれる。
【0075】また、上記実施形態では、感光体カートリ
ッジ2に設けられた電子モジュール5と装置本体1との
間でのデータ転送を1本の信号線81によって行ってい
るが、複数本の信号線によってデータ転送を行うように
構成してもよい。
【0076】また、上記実施形態では、電子モジュール
5の電源としてコンデンサ592を用いているが、これ
以外に信号線81を介して与える充電信号によって電気
エネルギーを貯蔵することができる二次電池を用いても
よい。また、電子モジュール5の電源として1次電池を
用いていもよく、この場合、信号線81を介して充電信
号を電子モジュール5側に与える必要がなくなり、制御
を簡素化することができる。
【0077】また、上記実施形態では、図2に示すよう
に記憶媒体51〜56、制御回路57,58およびパラ
サイト電源59を一体化した電子モジュール5を各カー
トリッジに取付けているが、一体化電子モジュールを用
いることが本発明の必須構成要件ではなく、例えば記憶
媒体と制御回路とを一体化するとともに、電源のみを独
立して設けてもよい。また、上記実施形態では記憶媒体
として半導体メモリを用いているが、これ以外の記憶媒
体を用いてもよいことはいうまでもない。
【0078】また、上記実施形態では、帯電手段として
帯電ローラ22を用いているが、他の接触帯電方式の帯
電部材によって感光体21を帯電させる画像形成装置に
対しても本発明を適用することができる。
【0079】また、上記実施形態にかかる画像形成装置
は、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられた
画像を複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シート
などのシートに印字するプリンタであるが、本発明は複
写機やファクシミリ装置など画像形成装置全般に適用す
ることができる。また、カラー画像を形成する画像形成
装置に限定されるものではなく、モノクロ画像を形成す
る画像形成装置に対しても本発明を適用することができ
る。また、上記実施形態では感光体21上のトナー像を
中間転写ベルト41に転写した後、シートSに2次転写
しているが、本発明は感光体21上のトナー像を直接シ
ートに転写する画像形成装置にも適用することができ
る。
【0080】さらに、上記実施形態では、感光体21上
のトナー像を中間転写ベルト41に転写しているが、中
間転写ベルト以外の転写媒体(転写ドラム、転写ベル
ト、転写シート、中間転写ドラム、中間転写シート、反
射型記録シートあるいは透過性記憶シートなど)にトナ
ー像を転写する画像形成装置にも本発明を適用すること
ができる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる画像形
成装置および画像形成方法によれば、帯電手段に対する
帯電クリーニング手段の離当接状況を示す離当接情報を
記憶する記憶手段を設け、この記憶手段に記憶されてい
る離当接情報に基づき帯電手段に対する帯電クリーニン
グ手段の離当接状況を確認し、その離当接状況に応じて
帯電クリーニング手段による帯電手段の清掃動作を制御
するように構成しているので、清掃動作を適切に制御す
ることができ、無駄な清掃動作を排除することができ
る。その結果、帯電クリーニング手段の寿命短縮を防止
して装置のランニングコストを抑制することができる。
また、清掃動作を最小限に抑えてスループットの向上を
図ることができる。
【0082】また、例えば帯電手段、帯電クリーニング
手段および記憶手段をカートリッジ本体に保持し、カー
トリッジ本体と一体的に装置本体に対して着脱自在とな
るように構成してもよく、この場合、帯電手段と帯電ク
リーニング手段との位置精度を極めて良好に保つことが
できる。これによって、帯電手段と帯電クリーニング手
段との間の清掃動作条件を確実に最適化することができ
る。さらに、帯電クリーニング手段を帯電手段と同一の
カートリッジ内に収容することで、それらの交換を同時
にかつ簡単に行うことができ、ユーザの負担を軽減する
ことができる。
【0083】さらに、各カートリッジには、そのカート
リッジに対応する離当接情報(さらに動作状況情報)を
記憶する記憶手段を設けることで、上記カートリッジが
途中交換されたとしても、記憶手段に記憶されている情
報に基づき清掃動作を適切に制御することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一の実施形態
を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】通信回路と信号線との接続関係を示す図であ
る。
【図4】電子モジュールの構成を示すブロック図であ
る。
【図5】パラサイト電源の構成を示す図である。
【図6】帯電クリーニング部の帯電クリーニング状態を
示す図である。
【図7】帯電クリーニング部の非帯電クリーニング状態
(待機状態)を示す図である。
【図8】帯電クリーニング部の保持部材を駆動する駆動
手段の構成を示す図である。
【図9】電源投入・カバー開閉後の処理を示すフローチ
ャートである。
【図10】感光体カートリッジに取付けられた電子モジ
ュールのデータメモリにおけるメモリ構造を示す図であ
る。
【符号の説明】 1…装置本体 2…感光体カートリッジ 5…電子モジュール 12…エンジンコントローラ(制御手段) 21…感光体 22…帯電ローラ(帯電手段) 23…帯電クリーニング部(帯電クリーニング手段) 25…カートリッジ本体 52…データメモリ(記憶手段) 231…清掃部材 Vsync…垂直同期信号 VS…読取センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、前記感光体に接触して感光体
    表面を帯電する帯電手段と、前記帯電手段に対して離当
    接可能に設けられ、前記帯電手段に当接して前記帯電手
    段を清掃した後、前記帯電手段から離間して待機する帯
    電クリーニング手段とを備えた画像形成装置において、 前記帯電手段に対する前記帯電クリーニング手段の離当
    接状況を示す離当接情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている離当接情報に基づき前記
    帯電手段に対する前記帯電クリーニング手段の離当接状
    況を確認し、その離当接状況に応じて前記帯電クリーニ
    ング手段による前記帯電手段の清掃動作を制御する制御
    手段とをさらに備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 装置本体と、前記装置本体に対して着脱
    自在なカートリッジ本体とをさらに備え、 前記帯電手段、前記帯電クリーニング手段および前記記
    憶手段は前記カートリッジ本体に保持され、前記カート
    リッジ本体と一体的に前記装置本体に対して着脱自在と
    なっている請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記感光体は前記カートリッジ本体に保
    持され、前記帯電手段、前記帯電クリーニング手段、前
    記記憶手段および前記カートリッジ本体と一体的に前記
    装置本体に対して着脱自在となっている請求項2記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段によって前記帯電クリーニ
    ング手段が前記帯電手段に当接していることが確認され
    ると、前記帯電クリーニング手段による前記帯電手段の
    清掃処理を実行する請求項1ないし3のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段は、前記帯電クリーニング
    手段が待機状態にある間の前記帯電手段の動作状況を示
    す動作状況情報をさらに記憶し、しかも、 前記制御手段によって前記帯電クリーニング手段が前記
    帯電手段から離間していることが確認されると、前記動
    作状況情報に基づき前記帯電手段への前記帯電クリーニ
    ング手段の当接タイミングが制御される請求項1ないし
    4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶さ
    れている離当接情報に基づき前記帯電クリーニング手段
    が予め設定された基準位置に位置しているか否かを特定
    する請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 帯電手段に対して帯電クリーニング手段
    を当接させて前記帯電手段を清掃した後、前記帯電手段
    から前記帯電クリーニング手段を離間させ、次の清掃タ
    イミングまで前記帯電クリーニング手段を離間位置で待
    機させる画像形成方法において、 前記帯電手段に対する前記帯電クリーニング手段の離当
    接状況を示す離当接情報を記憶手段に記憶しておき、必
    要に応じて前記記憶手段から離当接情報を読取り、当該
    離当接情報に基づき前記帯電手段に対する前記帯電クリ
    ーニング手段の離当接状況を確認した後、その離当接状
    況に応じて前記帯電クリーニング手段による前記帯電手
    段の清掃動作を制御することを特徴とする画像形成方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007072321A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および露光ヘッド
US8204392B2 (en) 2009-07-31 2012-06-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device

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