JP2001324711A - 表示素子及び電子時計 - Google Patents

表示素子及び電子時計

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JP2001324711A
JP2001324711A JP2001088298A JP2001088298A JP2001324711A JP 2001324711 A JP2001324711 A JP 2001324711A JP 2001088298 A JP2001088298 A JP 2001088298A JP 2001088298 A JP2001088298 A JP 2001088298A JP 2001324711 A JP2001324711 A JP 2001324711A
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color
polarization
electronic timepiece
layer
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JP2001088298A
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English (en)
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Hidekazu Miyazawa
英一 宮澤
Satoshi Chiba
悟志 千葉
Yasuo Arikawa
康夫 有川
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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  • Electric Clocks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数字等の情報及び背景色に関する表示形態を
光沢のある銀色の金属メタリック調で表示することを可
能とし、これにより、高級感のある表示をできる表示素
子及び電子時計を提供する。 【解決手段】 偏光板11、液晶パネル8及び偏光分離
フィルム12の各要素を有する表示素子及び電子時計で
ある。偏光分離フィルム12は、ある一方向の直線偏光
を透過させ(矢印Q)、それ以外の直線偏光を反射する
(矢印P)機能を有する。偏光分離フィルム12の液晶
パネル8に対向する面は光を鏡面反射させる平滑面に形
成され、さらに、それらの間には光拡散層は配置されな
い。偏光分離フィルム12からの反射光は、数字等の情
報や背景色を光沢のある銀色の金属メタリック調に表示
し、これにより、電子時計の表示状態に高級感を持たせ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字、数字、模様
等を表示する表示素子に関する。また、本発明は、腕時
計、ストップウオッチ等のように、時を計数して表示す
る電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示装置等といったフラ
ットディスプレイ装置を用いて数字、文字その他の情報
を表示するようにした表示素子は広く知られている。例
えば、今、そのような表示素子のうちの1つとして液晶
表示装置を用いた電子時計を考えれば、その電子時計
は、液晶パネルを挟んでその両側に一対の第1、第2偏
光板を配置し、さらに、第2偏光板の裏側に発光要素を
配置することによって構成される。
【0003】この従来の電子時計では、昼間の明るい間
は外部光を用いて数字等の情報を表示し、夜間の暗い間
は必要に応じて発光要素を発光させてその光を用いて数
字等の情報を表示する。また、数字等の情報の表示は、
液晶パネルの電極間に所定電圧を印加することによって
行い、電圧が印加されない領域は白色等の背景地とな
る。
【0004】従来では、外部光を用いて表示を行うとき
には、発光要素からの反射色の背景地の上に黒の数字等
が時刻表示その他の情報表示として表示される。
【0005】また、発光要素からの発光を用いて表示を
行うときには、発光要素の発光色の背景地の上に黒の数
字等が時刻その他の情報として表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電子時計に
おいては、液晶パネルを挟んで2枚の偏光板が設けら
れ、これらの偏光板は所定偏光軸以外の直線偏光を吸収
する機能を有するので、背景色や数字等の情報を表示す
るために外部へ導かれる光の強度の減衰が大きく、それ
故、数字等の情報が暗くて見難いという問題があった。
【0007】また、理論的に言えば、発光要素の表面に
適宜の色のカラーフィルタを設けることにより、見る者
に対して背景色や数字等の情報を種々の色で表示できる
のであるが、実際問題としては光の減衰が大きくてその
ような種々の色表示は実現できず、明るい白色又は灰色
等で表示せざるを得なかった。
【0008】本発明は、従来の表示素子における上記の
問題点に鑑みて成されたものであって、数字等の情報及
び背景色に関する表示形態を光沢のある銀色の金属メタ
リック調等で表示することを可能とし、これにより、高
級感のある表示をできるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1.表示素子)上記の
目的を達成するため、本発明に係る表示素子は、ある一
方向を向く直線偏光成分を透過させ、それと直交する直
線偏光成分を透過させない第1偏光分離手段と、その第
1偏光分離手段から出た直線偏光を受ける位置に配置さ
れ、透過する偏光の偏光軸を変化させる状態と変化させ
ない状態とのいずれかを選択できる透過偏光軸可変手段
と、その透過偏光軸可変手段を挟んで上記第1偏光分離
手段の反対側に配置され、ある一方向の直線偏光成分を
透過させ、それと直交する直線偏光成分を反射する第2
偏光分離手段とを有し、そして上記第2偏光分離手段の
上記透過偏光軸可変手段に対向する面は光を鏡面反射さ
せる平滑面であることを特徴とする。
【0010】(2.電子時計)また、本発明に係る電子
時計は、ある一方向を向く直線偏光成分を透過させ、そ
れと直交する直線偏光成分を透過させない第1偏光分離
手段と、その第1偏光分離手段から出た直線偏光を受け
る位置に配置され、透過する偏光の偏光軸を変化させる
状態と変化させない状態とのいずれかを選択できる透過
偏光軸可変手段と、その透過偏光軸可変手段を挟んで上
記第1偏光分離手段の反対側に配置され、ある一方向の
直線偏光成分を透過させ、それと直交する直線偏光成分
を反射する第2偏光分離手段とを有し、そして前記第2
偏光分離手段の,前記透過偏光軸可変手段の反対側に発
光手段を設けたことを特徴とする。
【0011】上記の各構成において、第1偏光分離手段
は通常の偏光板によって構成できる。通常の偏光板とい
うのは、自然光の入射に対してある一方向の直線偏光を
出射する機能を有するフィルム状部材であり、例えば、
偏光層をTAC(三酢酸セルロース)の保護層で挟むこ
とによって形成できる。
【0012】上記透過偏光軸可変手段は、例えば、液晶
パネルを用いて構成できる。液晶としては、TN(Twis
ted Nematic)液晶、STN(Super-Twisted Nematic)
液晶、ECB(Electrically Controlled Birefringenc
e)液晶等といった各種液晶を用いることができる。な
お、STN液晶の中には、F−STN(Film Compensat
ed Super-Twisted Nematic)液晶等といった色補償用光
学異方体を用いるSTN液晶も含まれる。
【0013】上記第2偏光分離手段は、国際公開され
た国際出願(国際公開番号WO95/17692又はW
O95/27919)に開示されたように薄膜を多数枚
積層した構造の偏光分離フィルムや、コレステリック
液晶層の両側又は片側に(1/4)λ板を配設した構造
の偏光分離板や、ブリュースターの角度を利用して反
射偏光と透過偏光とに分離する構造の偏光分離部材(S
ID 92 DIGEST 第427頁から第429
頁)や、あるいは、ホログラムを利用した偏光分離部
材等を用いて構成できる。
【0014】上記構成の本発明に係る表示素子及び電子
時計において特徴となる点は、従来の電子時計において
透過偏光軸可変手段の裏側に配設していた偏光板の代わ
りに、上記第2偏光分離手段を設けたこと、そしてさら
にその第2偏光分離手段の透過偏光軸可変手段に対向す
る面を光を鏡面反射させる平滑面としたことである。
【0015】一般的な偏光板が、ある一方向を向く直線
偏光成分を透過させると共にそれと直交する偏光成分を
吸収等によって透過させないという機能を奏するのに対
し、この第2偏光分離手段は、ある一方向の直線偏光成
分を透過させると共にそれと直交する直線偏光成分を反
射し、特に、透過偏光軸に対して直角方向の直線偏光は
全反射(鏡面反射)するという機能を奏するものであ
る。
【0016】従って、通常の偏光板等に代えて上記構成
の第2偏光分離手段を用いるようにすれば、従来であれ
ば偏光板によって吸収又は分散されていた光を反射によ
って表示に寄与させることができるので、電子時計の背
景色又は数字等の情報を明るく表示できる。この結果、
第2偏光分離手段の表面側(見る側)に光散乱層すなわ
ち光拡散層を設けることなく該表面側を光を鏡面反射さ
せる平滑面としたときに、その鏡面反射光を減衰させる
ことなく十分な光量のままで見る者に提供できる。ま
た、第2偏光分離手段の表面側に光散乱層(光拡散層)
を設けると、第2偏光分離手段により鏡面反射された光
が散乱され、充分な光量のまま柔らかい光線を見ること
ができる。
【0017】第2偏光分離手段からの鏡面反射光は、第
1偏光分離手段の偏光軸の設定の如何により、背景色と
して表示されたり、あるいは、数字等の情報として表示
されたりするが、いずれの場合でも、見る者に対して光
沢のある銀色の金属メタリック調の高級感ある表示状態
を提供できる。なお、通常の電子時計では数字等の情報
表示領域は背景色領域に対して面積が小さいと考えら
れ、よって、鏡面反射光によって背景色を表示する場合
の方が、より強く高級感を表現できると考えられる。
【0018】(3.電子時計)第1方向の偏光成分を透
過し、前記第1方向と直交する第2方向の偏光成分を透
過させない第1偏光板と、オンのとき偏光軸を回転させ
ず、オフのとき偏光軸を回転させるTN液晶層と、第3
方向の偏光成分を透過し、前記第3方向と直交する第4
方向の偏光成分を鏡面反射させる第2偏光板と、第1光
学素子と、反射層と、発光手段と、をこの順で積層して
なる。
【0019】この構成によれば、鏡面反射を行う明るい
第2偏光板を用いた,小型で,低消費電力の電子時計を
得ることができる。
【0020】(4.電子時計) 上記(3)において,
前記反射層は、前記第2偏光板側から発光手段に向かう
光を乱反射することを特徴とする。
【0021】この構成によれば、反射層による乱反射に
より、外部光を白濁することができ,白色の明るい地ま
たはセグメントの色を得ることができる。
【0022】(5.電子時計) 上記(4)において、
前記第1光学素子は、光吸収層であることを特徴とす
る。
【0023】この構成によれば、外部光を用いたとき、
外部光のうち、第2偏光分離手段を透過する偏光成分を
光吸収層が吸収し,特に第2偏光分離手段を透過した偏
光成分は、反射層によって乱反射され、さらに光吸収層
によって吸収されるため、光の減衰が大きくなり、再び
第2偏光分離手段を透過して外部に出ていく光が極端に
少なくなり、黒色を維持することができる。また、発光
手段からの発光を用いるときは、光吸収層を1回のみ通
り,第2偏光分離手段に向かうため、減衰が少ない。ま
た、発光色そのものを外部から見ることができる。
【0024】(6.電子時計) 上記(4)において、
前記第1光学素子は、着色層であることを特徴とする。
【0025】この構成によれば、外部光を用いたとき、
第2偏光分離手段(第2偏光板)を透過する偏光成分
は,着色層,反射層、着色層を介して再び第2偏光分離
手段を透過して外部に出ていく。そのため、第2偏光分
離手段を反射する偏光成分による色(TN液晶層と第2
偏光分離手段との間に第2光学素子がないときには銀色
ミラー色であり,TN液晶層と第2偏光分離手段との間
に拡散層等の第2光が区素子があるときには白色)と,
第2偏光分離手段を透過する偏光成分による色(着色層
による着色)と、を対比することができ、コントラスト
が向上する。
【0026】この場合、着色層としては、オレンジフィ
ルター,緑フィルター等を用いることができ、第2偏光
分離手段を透過する偏光成分による色は、それぞれ、オ
レンジフィルターを用いたときにはオレンジ色、緑フィ
ルターを用いたときには緑色となる。
【0027】この場合、発光手段による発光色は,EL
素子を用いた場合は薄緑、LEDを用いた場合は赤、緑
等があるが,同じ液晶層の部位(オンオフを同じとして
おいたとき)発光手段による発光色(発光手段オン)と
外部光による色(発光手段オフ)とに差を大きくつける
ことが可能になり、ユーザーに注意を促すこと可能にな
る。
【0028】(7.電子時計) 上記(5)において,
前記TN液晶層と前記第2偏光板との間にさらに第2光
学素子を設けたことを特徴とする。
【0029】(8.電子時計) 上記(7)において、
前記第2光学素子は,光拡散層または光散乱層であるこ
とを特徴とする。
【0030】(9.電子時計) 上記(6)において、
前記TN液晶層と前記第2偏光板との間にさらに第2光
学素子を設けたことを特徴とする。
【0031】(10.電子時計) 上記(9)におい
て,前記第2光学素子は、光拡散層または光散乱層であ
ることを特徴とする。
【0032】これら(7〜10)の構成によれば、外部
光を用いたとき、外部光のうち第2偏光分離手段により
鏡面反射される偏光成分の光を、拡散または散乱するこ
とができ、ユーザには白色に見えるため、明るいながら
も銀色のようにどぎつくない柔らかい色調を得ることが
でき,見やすい電子時計が得られる。
【0033】(11.電子時計) 上記(5)または
(8)において,前記光吸収層は、トレーシングペーパ
ーであることを特徴とする。
【0034】この構成によれば、市販されているトレー
シングペーパーを用いることにより、簡単に光吸収層を
実現することができる。
【0035】(12.電子時計) 上記(5)におい
て、前記光吸収層は、可視光透過率が40%〜80%で
あることを特徴とする。
【0036】(13.電子時計) 上記(12)におい
て、前記光吸収層は、可視光透過率が望ましくは55%
〜65%であることを特徴とする。
【0037】これら(12)〜(13)の構成によれ
ば、外部光が第2偏光分離手段を透過する透過光と,発
光手段が第2偏光分離手段を透過する発光光とがバラン
スし,最も見やすい電子時計を得ることができる。
【0038】(14.電子時計) 上記(6)におい
て、前記着色層と前記反射層との間に,前記発光手段側
からの光を通し、前記着色層側からの光を乱反射する手
段を設けたことを特徴とする。
【0039】この構成によれば、特にコピー用紙が好適
である。また、特に、発光手段としてLED素子をサイ
ドライトとして用い、そのLEDの発光を導光し,TN
液晶層側に反射する斜めの導光板を用いたときに,LE
Dからの光を均一化して透過し、さらに,着色層側から
の光を乱反射できる。
【0040】(15.電子時計) 上記(11)におい
て、前記発光手段は、EL素子を含むことを特徴とす
る。
【0041】(16.電子時計) 上記(13)におい
て、前記発光手段は、LED素子を含むことを特徴とす
る。
【0042】(17.電子時計) 上記(10)におい
て,前記発光手段は、EL素子を含むことを特徴とす
る。
【0043】(18.電子時計) 上記(6)におい
て,前記発光手段は、EL素子を含むことを特徴とす
る。
【0044】(19.電子時計) 上記(14)におい
て、前記発光手段は、LED素子を含むことを特徴とす
る。
【0045】これら(15)〜(19)の構成によれ
ば、発光手段は、面発光型のEL素子を用いることがで
きる。この場合、小型な電子時計を得ることができる。
また、面発光型のLED素子や、サイドライト型のLE
D素子を用いることができ,低消費電力化が可能とな
る。
【0046】また、第2偏光分離手段を透過する発光色
と、第2偏光分離手段により反射される外部光とを,色
に差異を付けることにより、ユーザーの注意を促すこと
が可能になる。
【0047】また、セグメントの色を発光手段の発光色
とすることができ、明るい表示が可能となる。
【0048】(20.電子時計) 上記(2)におい
て、透過偏光軸可変手段と発光手段との間に透光性のカ
ラー層を設けたことを特徴とする。
【0049】特に透過偏光軸可変手段と第2偏光分離手
段との間にカラー層を設ければ、銀色に限られることな
く種々の色によって光沢ある金属メタリック調を表現で
きる。特に、カラー層として金色層を用いれば、金色の
光沢ある金属メタリック調を表現でき、その結果、より
高級感ある表示を提供できる。
【0050】なお、カラー層の形成の仕方としては、第
2偏光分離手段のうちの透過偏光軸可変手段に対向する
表面及び透過偏光軸可変手段のうちの第2偏光分離手段
に対向する表面の少なくともいずれか一方に、適宜の色
のカラーフィルムを貼着したり、あるいは、金属微粒子
その他のカラー微粒子を透光性を確保できる程度の密度
で吹き付ける等といった方法が考えられる。
【0051】(21.電子時計) 上記(3)におい
て、上記発光手段はEL素子またはLED素子を含み、
橙色、赤色及び薄緑色、緑色の少なくとも一色を前記第
2偏光板を介して前記TN液晶層側へ発光することを特
徴とする。
【0052】(22.電子時計)本発明の電子時計は、
第1の偏光方向と平行の偏光成分を透過し、前記第1の
偏光方向と直交する偏光成分を吸収する第1の偏光板
と、電圧非印加状態では入射光の偏光軸を90度回転さ
せ、電圧印加状態では入射光の偏光軸を回転させない液
晶層と、第2の偏光方向の偏光成分を透過し、前記第2
の偏光方向と直交する偏光成分を反射する偏光分離手段
と、第1の光学素子と、光を乱反射させる反射手段と、
発光色を発光する発光手段とをこの順で積層した電子時
計であって、前記第1の偏光方向と前記第2の偏光方向
とが平行のとき、電圧非印加状態での外部光による第1
の色光は前記偏光分離手段を反射した色であり、電圧印
加状態での外部光による第2の色光は前記第1光学素子
を透過した色であり、前記第1の偏光方向と前記第2の
偏光方向とが平行のとき、電圧非印加状態での発光手段
の発光による第3の色光は黒であり、電圧印加状態での
発光手段の発光による第4の色光は発光色であり、前記
第1の偏光方向と前記第2の偏光方向とが直交すると
き、電圧非印加状態での外部光による第5の色光は前記
第1光学素子を透過した色であり、電圧印加状態での外
部光による第6の色光は前記偏光分離手段を反射した色
であり、前記第1の偏光方向と前記第2の偏光方向とが
直交するとき、電圧被印加状態での発光手段の発光によ
る第7の色光は発光色であり、電圧印加状態での発光手
段の発光による第8の色光は黒であることを特徴とす
る。
【0053】(23.電子時計) 上記(22)におい
て、前記液晶層と前記偏光分離手段との間に光拡散層ま
たは光散乱層を設け、前記第1の色光及び前記第6の色
光は、白であることを特徴とする。
【0054】(24.電子時計) 上記(22)におい
て、前記第1光学素子は、光吸収層であり、前記第2の
色光及び前記第5の色光は,黒であり,前記第4の色光
及び前記第7の色光は、発光色であることを特徴とす
る。
【0055】(25.電子時計) 上記(22)におい
て、前記第1光学素子は、着色層であり、前記第2の色
光及び前記第5の色光は、前記着色層による色であり,
前記第4の色光及び前記第7の色光は、前記着色層を透
過することにより着色された発光色であることを特徴と
する。
【0056】また、第1光学素子として着色層を備えて
いる場合に、バックライトを点灯すると,外部に出射す
る色は、着色層を透過することによって着色された発光
色となる。この場合、EL素子を用いたときは、ELの
波長特性が緩やかなので、ELの発光色は淡く、発光色
がかった着色層の色となって見える。一方、LEDを用
いたときは、LEDの波長特性は急峻のため、着色層の
色との相性を合わせないと、着色層を効率よく発光光が
透過しない。このLEDを用いたときの着色層は、波長
特性を持ったバンドパスフィルタが望ましい。
【0057】さらに,以下のような種種の実施態様を取
ることが可能である。
【0058】(1)第2偏光分離手段を挟んで透過偏光
軸可変手段の反対側、換言すれば、見る者にとって第2
偏光分離手段の裏側に光散乱層を設けることが望まし
い。こうすれば、背景色が金属光沢色で表示されるとき
には、数字等の情報を非光沢色によって表示してそれを
目立たせることができ、他方、数字等の情報が鏡面光沢
色で表示されるときには、背景色を非光沢色で表示して
数字等を目立たせることができる。
【0059】(2)上記第2偏光分離手段を通して上記
透過偏光軸可変手段へ光を放射する発光手段を設けるこ
とができる。発光手段としては、EL(Electro Lumi
nescence)のような平面発光体や、平面状の発光面を
備えた導光板の側端面に線状光源である冷陰極管を配置
した構造の発光装置や、平面状の発光面を備えた導光
板の側端面に点状光源であるLED(Light Emitting D
iode)を複数個、列状に配置した構造の発光装置等を用
いて構成できる。 本実施態様のように発光手段を構成
要件として加えれば、外部自然光を用いた表示形態と発
光手段を用いた表示形態とを、見る者の希望に応じて自
由に選択できる。また、本発明のように、ある一方向の
直線偏光を透過させると共にそれ以外の直線偏光を反射
する機能を有する第2偏光分離手段を通常の偏光板に代
えて用いた場合には、2枚の偏光板を用いて表示を行う
ようにした従来の電子時計に比べて、数字等の情報や背
景色を表示する上でその表示形態を多様化できる。
【0060】例えば、従来装置であれば、表示の仕方を
外部自然光を用いる場合と発光手段を用いる場合との間
で切り換えたとき、背景色及び数字等の情報の表示形態
は大きく変化することがなかった。例えば、発光要素の
反射色又は発光要素の発光色を背景色としてその上に数
字等が黒色等といった暗色で表示される場合には、表示
の仕方が切り替わるときには、単に、背景色が発光要素
の反射色になるか、あるいはその発光色になるかの違い
だけである。また、黒色等といった暗色を背景色として
その上に数字等が発光要素の反射色又はその発光色で表
示される場合には、表示の仕方が切り替わるときには、
単に、数字等が発光要素の反射色になるか、あるいはそ
の発光色になるかの違いだけであった。
【0061】以上のような従来装置に対し、今考えてい
る発光手段を用いた構成の本発明の電子時計によれば、
外部自然光を用いて表示を行う場合と発光手段を用いて
表示を行う場合との間で表示の仕方を切り換えることに
より、背景色及び数字等の情報の表示形態を劇的に大き
く変化させることができ、見る者に対して新鮮な驚きを
与えることができる。
【0062】例えば、外部自然光を用いる場合には、光
沢のある金属メタリック調の高級感ある背景色の上に数
字等の情報を目立つ色彩で表示するという表示形態を行
い、その一方で、表示の仕方を発光手段を用いる方法に
切り換えたときには、黒色等といった暗色の背景色の上
に数字等の情報を発光手段に固有の明るい色で表示する
という表示形態を実現できる。こうして、見る者に対し
て新鮮な驚きを与えることができる。
【0063】(3)上記発光手段は橙色、赤色及び黄緑
色の少なくとも一色を発光するように構成することが望
ましい。本発明の電子時計では、数字等の情報を発光手
段の発光色によって表示できるのであるが、発光手段の
発光色として上記の各色を用意しておけば、それらの色
は黒色に対して目立つ色であるので、これらの色を用い
て数字等の情報を表示すれば、明るくて見易く、しか
も、人の目を引きつけ易い目立った表示を行うことがで
きる。
【0064】(4)以上の説明では、発光手段からの発
光が一色であるか、あるいは多色であるかについては特
に触れていない。この点に関し、発光手段によって多色
の色光を発光するように構成すれば、1つの電子時計に
おいて数字等の情報を異なるいくつかの色で表示できる
ようになるので表示を多様化できる。
【0065】(5)上記発光手段によって複数の色の発
光を行う場合には、発光源の発光色それ自体に変化を持
たせるようにしても良く、また、白色発光源とカラーフ
ィルタとによって発光手段を構成することもできる。
【0066】(6)上記第2偏光分離手段が種々の偏光
分離要素によって構成できることは既述の通りである
が、望ましくは、国際公開された国際出願(国際公開番
号WO95/17692又はWO95/27919)に
開示された構造の偏光分離フィルムを用いてその第2偏
光分離手段を構成する。この偏光分離フィルムは、例え
ば図2に示すように、2種類の層A,Bを交互に積層し
て形成される複数層構造を有し、そして、それらの複数
層A,Bのうち積層方向に互いに隣り合う2層間におい
て、ある一方向の屈折率はそれら2層間で等しく、それ
と直角方向の屈折率はそれら2層間で異なるように設定
し、さらに、個々の層の層厚に変化を持たせている。
【0067】図2において、XYZの直交3軸方向を考
えるとき、A,Bの2層は例えば押出し成形によって多
層状態に形成され、さらに、一方向(例えばX方向)に
沿って引き延ばされ、他の一方向(すなわちY方向)に
は引き延ばされない。すなわち、X軸方向が延伸方向で
あり、Y軸方向がそれに対する横方向である。B材料は
屈折率nB (例えばnB =1.64)を有し、これは延
伸処理によっても実質的に変化しない。一方、A材料は
延伸処理によって屈折率が変化する特性を有する。例え
ば、A材料から成るシートを一軸方向に延伸処理する
と、延伸方向(すなわちX方向)に一つの屈折率n
AX(例えばnAX=1.88)を有し、横方向((Y方
向)には異なる屈折率nAY(例えばnAY=1.64)を
有するようになる。 A,B材料から成る図2の積層構
造をX方向へ延伸すれば、その延伸方向に関して大きな
屈折率差Δn=1.88−1.64=0.24が発生す
る。その一方、それと直角なY方向に関しては、A,B
各層間の屈折率差Δn=1.64−1.64=0であ
り、屈折率に差は生じない。このような光学特性のた
め、本偏光分離フィルム12に光が入射すると、その入
射光のうち透過軸E方向の偏光成分((a)は偏光分離
フィルム12を透過する。他方、入射光のうちの吸光軸
F方向の偏光成分(b)は屈折率差Δnに直面すること
になり、それ故、その部分で反射する。
【0068】さらに、A,B各層間の層厚t1,t2,t
3,… … … は少しづつ寸法に変化が加えられ、それ
故、図3に示すように各層の境界面で波長の異なった光
(b−1)、(b−2)… … を反射できるようになっ
ている。つまり、層厚を異ならせたA,B2種類の多層
構造により、あらゆる種類の波長を含む光を効率良く反
射することが可能となる。各層の層厚の組み合わせを全
ての波長を反射できるように設定すれば、白色光を反射
できる。
【0069】
【発明の実施の形態】(電子腕時計)図4は、本発明に
係る表示素子の一例である電子腕時計の一実施形態の断
面構造を示している。この腕時計は、例えばプラスチッ
ク製のケース1と、そのケース1の内部に格納されたム
ーブメント2と、ケース1に固定されていてムーブメン
ト2の上に位置するガラス板3と、そして、ムーブメン
ト2を固定する裏ぶた4とを含んで構成される。符号6
は、腕バンドを示している。
【0070】ムーブメント2は、図6に示すように、パ
ネル枠7と、そのパネル枠7に支持された透過偏光軸可
変手段としての液晶パネル8と、その液晶パネル8の外
側表面(図の上側表面)に貼着された第1偏光分離手段
としての偏光板11と、液晶パネル8を挟んで偏光板1
1の反対側に配置された第2偏光分離手段としての偏光
分離フィルム12と、その偏光分離フィルム12の底面
側に配設された発光手段としてのバックライト18と、
そして電池9とを有する。
【0071】偏光板11は、通常の偏光板によって形成
されていて、ある一方向を向く直線偏光を透過させ、そ
れ以外の偏光を吸収、分散等して透過させないように作
用する。また、偏光分離フィルム12は、図2に示すよ
うに多数の薄膜を積層した構造の偏光分離フィルムによ
って構成する。既述の通り、この偏光分離フィルム12
は、ある一方向の直線偏光を透過させ、それ以外の直線
偏光を吸収等ではなくて反射するように、特に透過偏光
軸と直角方向の直線偏光は全反射するように作用する。
【0072】なお、本実施形態の偏光分離フィルム12
は、可視光域の全ての波長の光を反射できるように各層
の層厚t1,t2,t3,… … … (図2参照)が設定さ
れる。また、偏光分離フィルム12の液晶パネル8に対
向する面は、光を鏡面反射させる平滑面となっており、
しかも、偏光分離フィルム12と液晶パネル8との間に
は光散乱板又は光拡散板等といった光学要素は配置され
ない。
【0073】図6のバックライト18は、例えば平面発
光素子であるELによって構成する。このバックライト
18の表面は、図1に示すように光を乱反射する光散乱
層18aとなっており、また本実施形態の場合、その光
散乱層18aの色は灰色となっている。
【0074】図6において、液晶パネル8は、互いに対
向する一対の透明ガラス基板13a及び13bを有し、
それらのガラス基板の間に形成された間隙、いわゆるセ
ルギャップ内に液晶、例えばTN液晶Lが封入される。
ガラス基板13a及び13bには、図5に示すように数
字、文字等の情報を表示するための複数の透明電極14
が形成される。本実施形態では、1桁の数字を表示する
ための透明電極として7セグメントに分割された透明電
極を用いている。
【0075】一対のガラス基板13a及び13bのそれ
ぞれに形成されていて、互いに対向する透明電極対14
の間には所定の電圧を印加でき、そのように電圧を印加
(ON)するか、あるいは電圧を印加しない(OFF)
かによって、液晶Lの配向を2つの状態のうちのいずれ
かに設定できる。本実施形態の液晶は、それがON状態
のときに直線偏光の偏光軸を変化させず、一方、それが
OFF状態のときに直線偏光の偏光軸を90゜だけ捻る
ように設定される。
【0076】以下、上記構成より成る電子腕時計につい
てその動作を説明する。この腕時計は、バックライト1
8の発光を利用する光源形態と、バックライト18の発
光を利用することなく外部の自然光を利用する光源形態
との2種類の光源形態を有する。また、腕時計の表示面
に背景色を表示したい場合にはその領域の液晶パネル8
をOFF状態とし、表示面に数字等といった情報を表示
する場合にはその領域の液晶パネル8をON状態とす
る。以下、それら各種の場合を個別に説明する。
【0077】(パネルの説明) (外部自然光を用いる場合)まず、外部自然光を用いて
表示を行う場合、特に背景色を表示する場合には、図1
において液晶パネル8をOFF状態にする。すると、同
図の矢印Pで示すように、外部光すなわち自然光(ラン
ダム偏光)のうち紙面に対して平行方向の直線偏光が偏
光板11を透過し、OFF状態にある液晶パネル8によ
って偏光方向が90゜捻られて紙面に対して垂直方向の
直線偏光となる。この直線偏光は波長に応じて偏光分離
フィルム12内の各層面間で反射し、そしてその反射光
は、液晶パネル8及び偏光板11を順次に透過した後に
外部に表示される。
【0078】本実施形態では、偏光分離フィルム12の
液晶パネル8に対向する面が、光を鏡面反射させる平滑
面となっており、しかも、偏光分離フィルム12と液晶
パネル8との間には光散乱板又は光拡散板等といった光
学要素が配置されないので、この偏光分離フィルム12
で反射して外部へ導かれた光は、光沢のある銀色の金属
メタリック調の背景地として認識される。この背景地
は、見る者に対して高級感を抱かせることができる。
【0079】次に、外部自然光を用いて数字等の情報を
表示する場合には、液晶パネル8をON状態にする。す
ると、矢印Qで示すように、偏光板11によって外部光
のうちから紙面平行方向の直線偏光が取り出され、その
直線偏光が液晶パネル8を透過する。このとき液晶パネ
ル8はON状態にあるから直線偏光の偏光方向は捻られ
ることなく紙面平行方向を維持し、よって、この直線偏
光は偏光分離フィルム12を透過し、さらにバックライ
ト18の表面の光散乱層18aで乱反射する。この部分
は、外部から見れば、光沢のある銀色の金属メタリック
調の背景地の上に非光沢で灰色の暗色として表示され、
これをもって、観察者によって数字等の情報として認識
される。
【0080】なお、光散乱層18aで乱反射する光に関
しては、その偏光軸がずれる成分を含んでおり、その光
成分は偏光分離フィルム12で反射して、再度、光散乱
層18aへ戻り、偏光分離フィルム12の偏光軸に合う
まで反射を繰り返した後に上方へ抜けて行く。これに対
し、偏光分離フィルム12に代えて通常の偏光板を用い
た従来の構造では、偏光軸がずれている光成分はその偏
光板に吸収されて上方へは抜けてこない。つまり、偏光
分離フィルム12を用いた本実施形態によれば、光散乱
層18aで反射した光を効率良く外部へ導くことがで
き、よって、明るくて見易い表示状態を得ることができ
る。
【0081】以上により、外部自然光を用いて表示を行
う場合には、光沢のある銀色の金属メタリック調の背景
地の上に数字等の情報を非光沢の灰色等で表示できる。
バックライト18の光散乱層18aの色を灰色以外の適
宜の色とすれば、数字等の情報を灰色以外の任意の色で
表示できる。
【0082】(バックライト18を用いる場合)次に、
バックライト18の発光を用いて表示を行う場合、特に
背景地を表示する場合には、バックライト18を点灯
し、さらに液晶パネル8をOFF状態にする。すると、
矢印Cで示すように、バックライト18の発光すなわち
ランダム偏光から偏光分離フィルム12によって紙面平
行方向の直線偏光が取り出され、さらに、OFF状態に
ある液晶表示装置8によってその直線偏光の偏光方向が
90゜捻られて紙面垂直方向の直線偏光に変換される。
この直線偏光は偏光板11によって吸収又は分散されて
外部への出射が阻止されるので、外部からは“黒色”の
背景色として認識される。
【0083】次に、バックライト18の発光を用いて数
字等の情報を表示する場合には、バックライト18を点
灯し、さらに液晶パネル8をON状態にする。すると、
矢印Dで示すように、バックライト18の発光から偏光
分離フィルム12によって紙面平行方向の直線偏光が取
り出され、その直線偏光が、ON状態にある液晶パネル
8を透過し、さらに偏光板11を透過して外部に表示さ
れる。本実施形態では、バックライト18の表面を灰色
の光散乱層18aとしたので、バックライト18が白色
で発光すれば、数字等が灰色で表示される。
【0084】以上により、暗くて外部自然光が入らない
場合等にバックライト18からの発光を用いて表示を行
うときには、黒色の背景地の上にバックライト18の発
光色によって数字等が時刻その他の情報として表示され
る。なお、バックライト18から赤色光を発光するよう
にすれば、黒の背景地の上に赤色によって情報を表示で
きる。このことは、例えば、夜間において白色地に黒色
の情報を表示するような従来の場合に比べて、非常に見
易い表示となる。
【0085】またこの表示形態は、例えば、ダイバーズ
ウオッチにおいて警告表示を行う場合にも好都合であ
る。すなわち、バックライト18によって人間の目に付
きやすい色、例えば黄色光を発光するように設定し、水
圧や潜水時間等の関係でダイバーに警告を発する必要が
生じた場合には、そのバックライト18を発光させるこ
とにより、黒色地に黄色で警告表示を行い、もって、ダ
イバーに対して効果的な警告表示を行うことができる。
【0086】バックライト18の発光色としては、観察
者の要求に応じて種々の色を選定できる。この色とし
て、例えば、橙色、赤色、黄緑色等を選定すれば、これ
らは黒色の背景地に対して識別し易い色であるので、観
察者にとって見易い表示形態を得ることができる。
【0087】また、本実施形態によれば、バックライト
18を用いない外部光による表示のときと、バックライ
ト18を用いる表示のときとの間で、電子時計の表示形
態が大きく変化するので、使用者の興味を惹き付け易
い、きわめて有用な表示形態を実現できる。
【0088】バックライト18は、その全面から単色の
光を発光するものであっても良いし、あるいは、分割さ
れたいくつかの領域のそれぞれから異なる色の光を発光
することにより全体として多色で発光するようなもので
あっても良い。多色の光を発光するように設定すれば、
バックライト18を用いて数字等の情報を表示すると
き、各種の情報を異なった色で表示できるようになり、
それ故、種々の要求を満足できる多様な表示形態を得る
ことができる。
【0089】さらに、図9に示した従来装置では、矢印
Pで示すように、外部光に基づいて白色背景地を表示す
るときに、その外部光が偏光板53を往復で2回透過す
る。このように外部光が偏光板53を透過すると、背景
地として表示される白色の輝度が低下するので腕時計の
表示状態が暗くなるおそれがある。これに対して本実施
形態の腕時計によれば、図1の矢印Pで示すように外部
自然光が偏光分離フィルム12で反射することを利用し
て外部光によって背景地を表示するので、偏光板による
光吸収の度合いが減少し、それ故、強度の強い光によっ
て背景地を明るく表示できる。特に本実施形態のよう
に、背景色として光沢のある金属メタリック調の背景地
を表示するときには、強度の強い光を得ることがきわめ
て重要であり、この点から見ても本実施形態の構成が有
利である。
【0090】(他の実施形態)図7は、本発明に係る表
示素子及び電子時計の他の実施形態の要部を示してい
る。この実施形態が図1に示した先の実施形態と異なる
点は、液晶パネル8と偏光分離フィルム12との間に透
光性のカラー層17を配設したことである。この実施形
態によれば、銀色に限られることなく、カラー層17に
よって表現できる各種の色によって光沢ある金属メタリ
ック調を表現できる。例えば、赤の金属色、緑の金属
色、その他種々の金属色を表現できる。特に、カラー層
として金色層を用いれば、金色の光沢ある金属メタリッ
ク調を表現でき、この場合には、より高級感ある表示を
提供できる。
【0091】なお、カラー層17は次のような処理、す
なわち、偏光分離フィルム12の表面及び/又は液晶パ
ネル8のガラス基板13bの表面に、適宜の色のカラー
フィルムを貼着したり、金属微粒子その他のカラー微粒
子を透光性を確保できる程度の密度で吹き付ける等とい
った処理によって形成できる。
【0092】図8は、本発明に係る表示素子及び電子時
計のさらに他の実施形態の要部を示している。この実施
形態が図1に示した先の実施形態と異なる点は、偏光分
離フィルム12とバックライト18との間に半透過層1
6を配設したことである。この半透過層16は、例え
ば、灰色の半透過状態の光吸収体や、黒色の光吸収体に
光透過用の複数の開口部を設けた材料等によって構成で
きる。
【0093】この実施形態では、外部自然光を用いると
共に液晶パネル8をON状態にして数字等の情報を表示
するとき、矢印Qで示すように、偏光分離フィルム12
から出た直線偏光が半透過層16によって吸収又は散乱
することにより、該部が鮮明な黒色で表示される。この
方法によれば、図1に矢印Qで示すようにバックライト
18の表面における光の乱反射を利用して数字等の情報
を灰色等の暗色で表示する場合に比べて、数字等の情報
を鮮明な黒によって表示できる。
【0094】以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を
説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定されるも
のではなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々
に改変できる。
【0095】例えば、図4では、本発明の表示素子の一
例として電子時計を例示したが、本発明はあらゆる種類
の表示素子に対しても適用できる。
【0096】また、図1の実施形態では、外部自然光を
用いて表示を行う場合に、偏光分離フィルム12の鏡面
反射光によって光沢のある背景地を表示し、その上に、
光散乱層18aの反射色、すなわち光沢のない普通の色
によって数字等を表示した。しかしながら、例えば、偏
光板11の偏光軸を90゜ずらせば、光散乱層18aか
らの非光沢色によって背景地を表示し、その上に、偏光
分離フィルム12からの鏡面反射光によって数字等を光
沢をもって表示できる。
【0097】また、上記実施形態では、腕時計に関して
本発明を適用した場合を例示したが、ストップウオッチ
等といったその他の構造の電子時計に対しても本発明を
適用できることはもちろんである。また、発光手段とし
て、EL以外の任意の発光装置を用いることもできる。
【0098】また、上記実施形態では、透過する偏光の
偏光軸を変化させる状態と変化させない状態とのいずれ
かを選択できる透過偏光軸可変手段として、TN液晶を
使った液晶パネルを用いたが、これに代えて、STN液
晶やECB液晶を使った液晶パネルを用いることもでき
る。
【0099】また、ある一方向の直線偏光を透過させ、
それに対して直角方向の直線偏光を反射する作用を奏す
る第2偏光分離手段として、図2のような複数の薄膜を
積層した多層構造を採用したが、これに代えて、コレ
ステリック液晶層の両側又は片側に(1/4)λ板を配
設した構造の偏光分離板や、ブリュースターの角度を
利用して反射偏光と透過偏光とに分離する構造の偏光分
離部材(SID 92DIGEST 第427頁から第
429頁)や、あるいは、ホログラムを利用した偏光
分離部材等を用いることもできる。
【0100】(別の実施例1)図10は、図7のカラー
層17に代えて、光拡散層17を設け、さらに、図8の
第1光学素子としての半透過層16に代えて、光吸収層
16を設けたものである。光吸収層16としては、灰色
のトレーシングペーパーが好適である。また、発光手段
18としては、面発光型で薄緑色(Light Green)のE
L素子を用いている。この図では、偏光板11の透過偏
光軸と,偏光分離フィルム12の透過偏光軸とを平行に
している。
【0101】EL素子18の発光を用いず、外部光を用
いた場合、光拡散層17により,電圧非印加部(OFF
部)では,外部光Pの偏光分離フィルム12での鏡面反
射光が拡散され、外部には白色に見える。また、電圧印
加部(ON部)では,外部光Qの偏光分離フィルム12
の透過光は、光吸収層16にて吸収され、一部光吸収層
16を透過してもEL素子18での反射面にて乱反射
し,さらに光吸収層16に到達した光も光吸収層16に
て吸収されるため、外部にはほとんど出射せず、黒色に
見える。
【0102】また、EL素子18の発光を用いた場合、
電圧非印加部(OFF部)では,偏光分離フィルム12
の透過偏光軸と偏光板11の透過偏光軸とが平行のた
め、TN液晶層8にて90度回転した偏光が偏光板11
にて吸収され、外部には到達せず、黒色に見える。ま
た、電圧印加部(ON部)では,発光エネルギーが大き
いため、光吸収層16を透過する。さらに光吸収層16
は、灰色のため、着色せず、偏光分離フィルム12を透
過した偏光成分がTN液晶層8にて回転されないため,
偏光板11も透過し,外部には発光色(薄緑色)がその
まま見えることになる。
【0103】(別の実施例2)図11は、図8の第1光
学素子としての半透過層16に代えて、光吸収層16を
設けたものである。光吸収層としては、可視光の透過率
60%の墨色の用紙を用いている。可視光の透過率とし
ては、40%以上80%が好ましく、さらには、55%
以上65%以下がより好ましい状態であった。また,発
光手段18としては、サイドライト型の赤色のLEDを
サイドに置き、その光を導光板により光吸収層16側に
導くタイプとした。
【0104】発光手段(LED+サイドライト)18の
発光光を用いず、外部光を用いた場合、電圧非印加部
(OFF部)では、外部光Pの偏光分離フィルム12で
の鏡面反射光は,光拡散層17が無いため、そのまま出
射し,外部には銀色ミラーに見える。また、電圧印加部
(ON部)では、外部光Qの偏光分離フィルム12透過
光が,光吸収層16にて吸収され、また、サイドライト
18上での反射層により乱反射され、さらに光吸収層1
6に吸収されるため、外部にほとんど出射しなくなり,
黒色に見える。
【0105】発光手段18の発光光を用いた場合、電圧
非印加部(OFF部)では,偏光分離フィルム12の偏
光透過軸と偏光板11の偏光透過軸とが平行で、間にあ
るTN液晶層8により90度回転されているため,外部
には出射せず,黒色に見える。また、電圧印加部(ON
部)では,LEDの発光エネルギーが大きいため、墨色
のため着色させない光吸収層16を透過し、外部には発
光色がそのまま見え,赤色に見えることになる。
【0106】(別の実施例3)図12は、図10の第1
光学素子としての光吸収層16に代えて、着色層16を
設けたものである。着色層18の色としては、オレンジ
フィルタを用い、外部光の偏光分離フィルム12透過光
をオレンジ色と着色するようにした。また、発光手段1
8としては、薄緑色の面発光タイプのEL素子を用い
た。また、この実施例では、偏光板11の透過軸と偏光
分離フィルム12の透過軸とを直交させた。
【0107】発光手段18による発光光を用いず、外部
光を用いた場合、電圧非印加部(OFF部)では,外部
光Pの偏光分離フィルム12の透過光は、オレンジフィ
ルタの着色層16を2回経由して外部にはオレンジ色に
見える。また、電圧印加部(ON部)では,外部光Qの
偏光分離フィルム12での反射光が、光拡散層12によ
り拡散されるため、外部には白色に見える。
【0108】発光手段18による発光光を用いた場合、
電圧非印加部(OFF部)では,EL素子の発光光は着
色層により着色され、やや発光色(薄緑色)がかったオ
レンジ色となる。また、電圧印加部(ON部)では,E
L素子の発光光は偏光板11を透過せず、黒色に見え
る。
【0109】EL素子の波長特性はゆるやかなため,E
L素子の発光色は淡い。この発光色が着色層を透過する
ことによって、やや発光色がかった着色層の色となって
見える。
【0110】(別の実施例4)図13は、図11の第1
光学素子としての光吸収層16に代えて、緑フィルター
の着色層16を設け、発光手段18としては、面発光型
の薄緑色の発光色のEL素子を用いたものである。
【0111】発光手段18による発光光を用いず、外部
光を用いた場合、電圧非印加部(OFF部)では,外部
光Pの偏光分離フィルム12での鏡面反射光は,光拡散
層17が無いため,銀色ミラー色として、外部に出射す
る。また、電圧印加部(ON部)では,外部光Qの偏光
分離フィルム12の透過光は、着色層16を2回介する
ことにより,緑色に着色され、外部に出射する。
【0112】発光手段18による発光光を用いた場合、
電圧非印加部(OFF部)では,偏光分離フィルム12
の偏光透過軸と偏光板11の偏光透過軸とが平行で、間
にあるTN液晶層8により90度回転されているため、
外部には出射せず,黒色に見える。また、電圧印加部
(ON部)では,ELの発光エネルギーが大きいため、
着色層16を透過し、外部には発光色が着色され、緑色
に見える。
【0113】(別の実施例5)図14は、図13におけ
る発光手段18としてのEL素子に代えて、緑色のLE
D素子と導光板を用いてサイドライト型として,第1光
学素子としてオレンジフィルタの着色層16とその下に
半透過乱反射手段160を設けた。半透過乱反射手段1
60としては,一般的なコピー用紙を用いることができ
る。
【0114】発光手段18による発光光を用いず、外部
光を用いた場合、電圧非印加部(OFF部)では,外部
光Pの偏光分離フィルム12での鏡面反射光は,光拡散
層17が無いため,銀色ミラー色として、外部に出射す
る。また、電圧印加部(ON部)では,外部光Qの偏光
分離フィルム12の透過光は、着色層16を2回経由
し,コピー用紙160により乱反射されることにより,
オレンジ色に着色され、外部に出射する。
【0115】発光手段18による発光光を用いた場合、
電圧非印加部(OFF部)では,偏光分離フィルム12
の偏光透過軸と偏光板11の偏光透過軸とが平行で、間
にあるTN液晶層8により90度回転されているため、
外部には出射せず,黒色に見える。また、電圧印加部
(ON部)では,LEDの発光エネルギーが大きいた
め、コピー用紙160とオレンジフィルターの着色層1
6を透過し、発光色は、オレンジがやや淡くなって鮮や
かに発色するものである。
【0116】LEDは,波長特性が急峻なので、着色層
の色との相性を合わせないと、着色層を効率よく発光光
が透過しない。この場合の着色層は、波長特性をもった
バンドパスフィルタである。
【0117】なお、サイドライトによる発光は,LED
の近くと遠くとで,発光が均一化しないことがあるが,
コピー用紙160を発光手段18の上に設けたため、発
光が均一化された。
【0118】本発明の偏光板の透過軸と、偏光分離フィ
ルムの透過軸との関係と,偏光板の外部に見える色との
関係をまとめると、表のようになる。
【0119】
【表1】
【発明の効果】(1)所定偏光軸以外の直線偏光成分を
反射する機能を持った第2偏光分離手段を用いるので、
従来であれば偏光板によって吸収又は分散されていた光
を反射によって表示に寄与させることができ、その結
果、表示素子及び電子時計の背景色又は数字等の情報を
格段に明るく表示できる。 (2)また、第2偏光分離手段の表面を光を鏡面反射さ
せる平滑面としたので、数字等の情報及び背景色に関す
る表示形態を光沢のある銀色の金属メタリック調で表示
でき、これにより、表示素子及び電子時計の表示状態に
高級感を持たせることができる。なお、第2偏光分離手
段からの反射光の強度が弱いと希望通りの光沢色を得る
ことができないが、本発明のように所定偏光軸以外の直
線偏光を反射する機能を持った第2偏光分離手段を用い
れば、強度の強い反射光を得ることができるので、希望
通りの光沢色を得ることができる。 (3)透光性のカラー層を設けることにより、銀色以外
の種々の色によって光沢ある金属メタリック調を表現で
きる。特に、請求項4のようにカラー層として金色層を
用いれば、金色の光沢ある金属メタリック調を表現で
き、その結果、より高級感のある表示を提供できる。 (4)見る者にとって第2偏光分離手段の裏側に光散乱
層を設けることにより、金属光沢色で表示される領域以
外の領域を非光沢色とすることができ、その結果、背景
色領域と数字等の情報表示領域とを明確に区別して表示
できる。 (5)発光手段を構成要件として加えることにより、外
部自然光を用いた表示形態と発光手段を用いた表示形態
とを、見る者の希望に応じて自由に選択できる。また、
本発明のように、ある一方向の直線偏光を透過させると
共にそれと直交する直線偏光成分を反射する機能を有す
る第2偏光分離手段を用いれば、2枚の偏光板を用いて
表示を行うようにした従来の電子時計に比べて、外部自
然光を用いる場合と発光手段を用いる場合との切り替え
により、背景色及び数字等の情報の表示形態を劇的に大
きく変化させることができ、それ故、見る者に対して新
鮮な驚きを与えることができる。 (6)橙色等の色は黒色に対して目立つ色であるので、
これらの色を用いて数字等の情報を表示すれば、明るく
て見易く、しかも、人の目を引きつけ易い目立った表示
を行うことができる。 (7)1つの電子時計の表示面内で数字等の情報や背景
色を異なるいくつかの色で表示できるようになるので表
示を多様化できる。 (8)白色光を発生する一般的な発光源を用いる場合で
も、発光手段によって多色の発光を得ることができる。 (9)複数の薄膜を積層して形成した薄膜積層構造の偏
光分離フィルムを第2偏光分離手段として用いる場合,
この構造の偏光分離フィルムは、きわめて薄い厚さで形
成でき、しかも可撓性を付与することもできるので、電
子時計の全体的な厚さを薄くでき、しかも、その製造工
程を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示素子の一実施形態の要部を模
式的に示す図である。
【図2】図1に示す構造の要部として用いられる偏光分
離フィルムの内部構造を模式的に示す斜視図である。
【図3】図2に示す偏光分離フィルムの作用を模式的に
示す図である。
【図4】本発明に係る電子時計の一実施形態である電子
腕時計の一実施形態の断面構造を示す断面図である。
【図5】図4の電子腕時計で用いられるムーブメントを
示す平面図である。
【図6】図5のムーブメントの断面図である。
【図7】本発明に係る表示素子の他の実施形態の要部を
模式的に示す図である。
【図8】本発明に係る表示素子のさらに他の実施形態の
要部を模式的に示す図である。
【図9】従来の表示素子の一例の要部を模式的に示す図
である。
【図10】電子時計の別の実施例1の要部を模式的に示
す図である。
【図11】電子時計の別の実施例2の要部を模式的に示
す図である。
【図12】電子時計の別の実施例3の要部を模式的に示
す図である。
【図13】電子時計の別の実施例4の要部を模式的に示
す図である。
【図14】電子時計の別の実施例5の要部を模式的に示
す図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 ムーブメント 3 ガラス板 4 裏ぶた 6 腕バンド 7 パネル枠 8 液晶パネル(透過偏光軸可変手段) 9 電池 11 偏光板(第1偏光分離手段) 12 偏光分離フィルム(第2偏光分離手
段) 13a,13b ガラス基板 14 透明電極 16 半透過層 17 カラー層 18 バックライト(発光手段) 18a 光散乱層 160 発光光均一化手段 A,B 異種類の薄膜層 C,D バックライト光路 E 透過軸 F 吸光軸 L 液晶 P,Q 外部光光路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 324 G09F 9/00 324 336 336F

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある一方向を向く直線偏光成分を透過さ
    せ、それと直交する直線偏光成分を透過させない第1偏
    光分離手段と、 その第1偏光分離手段から出た直線偏光を受ける位置に
    配置され、透過する偏光の偏光軸を変化させる状態と変
    化させない状態とのいずれかを選択できる透過偏光軸可
    変手段と、 その透過偏光軸可変手段を挟んで上記第1偏光分離手段
    の反対側に配置され、ある一方向の直線偏光成分を透過
    させ、それと直交する直線偏光成分を反射する第2偏光
    分離手段とを有し、そして上記第2偏光分離手段の上記
    透過偏光軸可変手段に対向する面は光を鏡面反射させる
    平滑面であることを特徴とする表示素子。
  2. 【請求項2】 ある一方向を向く直線偏光成分を透過さ
    せ、それと直交する直線偏光成分を透過させない第1偏
    光分離手段と、 その第1偏光分離手段から出た直線偏光を受ける位置に
    配置され、透過する偏光の偏光軸を変化させる状態と変
    化させない状態とのいずれかを選択できる透過偏光軸可
    変手段と、 その透過偏光軸可変手段を挟んで上記第1偏光分離手段
    の反対側に配置され、ある一方向の直線偏光成分を透過
    させ、それと直交する直線偏光成分を反射する第2偏光
    分離手段とを有し、 前記第2偏光分離手段の,前記透過偏光軸可変手段の反
    対側に発光手段を設けたことを特徴とする電子時計。
  3. 【請求項3】 第1方向の偏光成分を透過し、前記第1
    方向と直交する第2方向の偏光成分を透過させない第1
    偏光板と、 オンのとき偏光軸を回転させず、オフのとき偏光軸を回
    転させるTN液晶層と、 第3方向の偏光成分を透過し、前記第3方向と直交する
    第4方向の偏光成分を鏡面反射させる第2偏光板と、 第1光学素子と、 反射層と、 発光手段と、をこの順で積層してなる電子時計。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において,前記反射層は、
    前記第2偏光板側から前記発光手段に向かう光を乱反射
    することを特徴とする電子時計。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記第1光学素子は、光吸収層であることを特徴とする
    電子時計。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 前記第1光学素子は、着色層であることを特徴とする電
    子時計。
  7. 【請求項7】 請求項5において,前記TN液晶層と前
    記第2偏光板との間にさらに第2光学素子を設けたこと
    を特徴とする電子時計。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記第2光学素子は,光拡散層または光散乱層であるこ
    とを特徴とする電子時計。
  9. 【請求項9】 請求項6において、 前記TN液晶層と前記第2偏光板との間にさらに第2光
    学素子を設けたことを特徴とする電子時計。
  10. 【請求項10】 請求項9において,前記第2光学素子
    は、光拡散層または光散乱層であることを特徴とする電
    子時計。
  11. 【請求項11】 請求項8において,前記光吸収層は、
    トレーシングペーパーであることを特徴とする電子時
    計。
  12. 【請求項12】 請求項5において、 前記光吸収層は、可視光透過率が40%〜80%である
    ことを特徴とする電子時計。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記光吸収層は、可視光透過率が望ましくは55%〜6
    5%であることを特徴とする電子時計。
  14. 【請求項14】 請求項6において、 前記着色層と前記反射層との間に,前記発光手段側から
    の光を通し、前記着色層側からの光を乱反射する手段を
    設けたことを特徴とする電子時計。
  15. 【請求項15】 請求項11において、 前記発光手段は、EL素子を含むことを特徴とする電子
    時計。
  16. 【請求項16】 請求項13において、 前記発光手段は、LED素子を含むことを特徴とする電
    子時計。
  17. 【請求項17】 請求項10において,前記発光手段
    は、EL素子を含むことを特徴とする電子時計。
  18. 【請求項18】 請求項6において,前記発光手段は、
    EL素子を含むことを特徴とする電子時計。
  19. 【請求項19】 請求項14において、 前記発光手段は、LED素子を含むことを特徴とする電
    子時計。
  20. 【請求項20】 請求項2記載の電子時計において、透
    過偏光軸可変手段と発光手段との間に透光性のカラー層
    を設けたことを特徴とする電子時計。
  21. 【請求項21】 請求項3記載の電子時計において、上
    記発光手段はEL素子またはLED素子を含み、橙色、
    赤色,薄緑色、緑色のうち少なくとも一色を前記第2偏
    光板を介して前記TN液晶層側へ発光することを特徴と
    する電子時計。
  22. 【請求項22】第1の偏光方向と平行の偏光成分を透過
    し、前記第1の偏光方向と直交する偏光成分を吸収する
    第1の偏光板と、 電圧非印加状態では入射光の偏光軸を90度回転させ、
    電圧印加状態では入射光の偏光軸を回転させない液晶層
    と、 第2の偏光方向の偏光成分を透過し、前記第2の偏光方
    向と直交する偏光成分を反射する偏光分離手段と、 第1の光学素子と、 光を乱反射させる反射手段と、 発光色を発光する発光手段とをこの順で積層した電子時
    計であって、 前記第1の偏光方向と前記第2の偏光方向とが平行のと
    き、電圧非印加状態での外部光による第1の色光は前記
    偏光分離手段を反射した光の色であり、電圧印加状態で
    の外部光による第2の色光は前記第1光学素子を透過し
    た光の色であり、 前記第1の偏光方向と前記第2の偏光方向とが平行のと
    き、電圧非印加状態での発光手段の発光による第3の色
    光は黒であり、電圧印加状態での発光手段の発光による
    第4の色光は発光光が前記第1光学素子を透過した光の
    色であり、 前記第1の偏光方向と前記第2の偏光方向とが直交する
    とき、電圧非印加状態での外部光による第5の色光は前
    記第1光学素子を透過した色であり、電圧印加状態での
    外部光による第6の色光は前記偏光分離手段を反射した
    色であり、 前記第1の偏光方向と前記第2の偏光方向とが直交のと
    き、電圧非印加状態での発光手段の発光による第7の色
    光は発光光が前記第1光学素子を透過した光の色であ
    り、電圧印加状態での発光手段の発光による第8の色光
    は黒であることを特徴とする電子時計。
  23. 【請求項23】 請求項22において、 前記液晶層と前記偏光分離手段との間に光拡散層または
    光散乱層を設け、 前記第1の色光及び前記第6の色光は、白であることを
    特徴とする電子時計。
  24. 【請求項24】 請求項22において、 前記第1光学素子は、光吸収層であり、 前記第2の色光及び前記第5の色光は,黒であり,前記
    第4の色光及び前記第7の色光は、発光色であることを
    特徴とする電子時計。
  25. 【請求項25】 請求項22において、 前記第1光学素子は、着色層であり、 前記第2の色光及び前記第5の色光は、前記着色層によ
    る色であり,前記第4の色光及び前記第7の色光は、前
    記着色層を透過することにより着色された発光色である
    ことを特徴とする電子時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004118041A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Seiko Epson Corp 表示装置及び電子機器

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