JP2001324590A - 原子炉水位計測システム - Google Patents

原子炉水位計測システム

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JP2001324590A
JP2001324590A JP2000144273A JP2000144273A JP2001324590A JP 2001324590 A JP2001324590 A JP 2001324590A JP 2000144273 A JP2000144273 A JP 2000144273A JP 2000144273 A JP2000144273 A JP 2000144273A JP 2001324590 A JP2001324590 A JP 2001324590A
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Japan
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water level
reactor
water
gauge
pressure
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JP2000144273A
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Akio Uehara
明雄 上原
Hiroshi Minami
洋志 皆見
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転員がプラントの運転状態に応じて読取る
べき水位指示器の選択負担を軽減する。 【解決手段】 原子炉における種々の水位が計測できる
ように設けられた複数の水位計5〜9と、原子炉の状態
を判断すると共に、当該状態に最適な前記水位計5〜9
を選択し、該水位計5〜9からの信号に基づき水位を演
算する演算装置36と、該演算装置36で演算した水位
を表示する表示装置37とを設ける。そして、演算装置
36が原子炉の状態を判断し、その結果に基づき最適な
水位計5〜9を自動的に選択できるようにし、水位を1
つの表示装置37に表示するようにする。これにより、
運転員が複数の水位表示器を選択して読取る際の負担を
軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所にお
ける原子炉水位を計測する原子炉水位計測システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所においては原子炉の起動停
止、正常運転及び事故時等の各運転状態に対して適切な
対応(操作等)を行うために原子炉水位の計測監視が必
要不可欠となっている。
【0003】このような、原子炉水位の計測監視に用い
られる原子炉水位計測システムを図4を参照して説明す
る。
【0004】当該原子炉水位計測システムは、狭帯域水
位計105、広帯域水位計106、アップセット域水位
計107、停止域水位計108、燃料域水位計109等
の水位計を有している。
【0005】そして、原子炉頭部側に設けられた凝縮槽
116,117に水頭圧をかけた際の基準水柱122,
123と変動水柱124〜126との差圧を各水位計1
05〜109で検出し、当該差圧から水位を演算処理し
て水位指示器155〜159で表示するようになってい
る。
【0006】これら各水位計105〜109は目的に応
じて使用され、例えば正常運転時における水位計測には
狭帯域水位計105、異常な過渡変化時及び事故時には
広帯域水位計106やアップセット域水位計107、事
故後の炉心冠水確認用には燃料域水位計109、原子炉
の起動停止過程、停止時には停止域水位計108が用い
られる。
【0007】原子炉の運転状態に応じて炉内圧力及び温
度が異なるので、水頭水等の比容積もこれに伴い変動す
る。従って、正確な水位を計測するには当該比容積等を
補正する必要が生じ、このため原子炉の状態に基づき各
水位計105〜109の校正が行われている。
【0008】例えば、狭帯域水位計105、広帯域水位
計106及びアップセット域水位計107では定格運転
時における圧力及び温度を校正条件として用い、燃料域
水位計109は大気圧で水頭水等が飽和ことを校正条件
としている。また停止域水位計108は、大気圧での冷
温を校正条件としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では各水位計105〜109にそれぞれ水位指示器1
55〜159が設けられ、当該水位指示器155〜15
9に常時対応する水位計105〜109で計測演算した
水位が表示されているため、運転員が原子炉の状態に適
した水位指示器155〜159を選択して水位を読み、
運転を行わなければならないので、読取るべき水位指示
器155〜159を間違える等のヒューマンエラーが発
生しやすい問題があった。
【0010】また、広帯域水位計106の圧力検出座1
14は、原子炉内構造の関係から原子炉水が高速で流動
する部分に位置しているため、原子炉水の動圧の影響を
受やすく、変動水柱125の圧力が小さく検出されて実
際の水位より低めの水位が計測される傾向がある。
【0011】従来このような場合には、運転員が原子炉
水の動圧影響を考慮して指示値を解釈し、それに基づき
運転を行っているが、正確、かつ、迅速な運転操作が困
難であった。
【0012】さらに、原子炉発電所においては空調が行
われる場合が多く、かかる空調が変動水柱等の温度に影
響を与えるため、これらを考慮しなければ水頭水の比容
積補正を正確に行うことができない問題があった。
【0013】そこで、本発明は、運転員がプラントの運
転状態に応じて読取るべき水位指示器の選択負担を軽減
すると共に、原子炉水の動圧影響や水頭水の比容積変化
を高精度に補正できるようにして、運転員の負荷軽減に
よるヒューマンエラーの抑制及び計測精度の向上を可能
にした原子炉水位計測システムを提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】課題を解決するため、請
求項1にかかる発明は、原子炉の水位を計測して表示す
る原子炉水位計測システムにおいて、原子炉における種
々の水位が計測できるように設けられた複数の水位計
と、原子炉の状態を判断すると共に、当該状態に最適な
水位計を選択し、該水位計からの信号に基づき水位を演
算する演算装置を設ける。さらにこの演算装置で演算さ
れた水位を1つの表示装置で表示する。
【0015】これにより、原子炉の状態に応じて複数の
水位計を自動的に選択し、1つの表示装置に表示するよ
うにして、運転員が複数の水位表示器を選択して読取る
際の負担を軽減するようにしたことを特徴とする。
【0016】また、水位を1つの表示装置に表示させる
ようにすることで、従来のように複数の水位表示器を設
ける際の設定スペースの削減及び、それに伴うコストダ
ウンを可能にしたことを特徴とする。
【0017】請求項2にかかる発明は、原子炉の運転状
態を示す原子炉運転モード指示器と、原子炉の起動状態
を示す原子炉起動モード指示器と、原子炉の圧力を計測
する圧力計とを設けて、演算装置が、原子炉運転モード
指示器、原子炉起動モード指示器、圧力計及び水位計か
らの信号により原子炉の状態を自動的に判断し、その結
果に基づき最適な水位計が選択できるようにして、運転
員が複数の水位表示器を選択して読取る際の負担を軽減
するようにしたことを特徴とする。
【0018】請求項3にかかる発明は、水位計が、正常
運転時に用いられる最も高精度な狭帯域水位計と、事故
時及び過渡的変化時における正常運転時より低水位の場
合に用いられる広帯域水位計と、事故時及び過渡的変化
時における正常運転時より高水位の場合に用いられるア
ップセット域水位計と、事故後等における広帯域水位計
の計測範囲よりさらに低水位計測に用いられる燃料域水
位計と、停止及び起動時等に用いられる停止域水位計と
を備えて、判断した原子炉の状態に最適な水位計を選択
するようにして、運転員が複数の水位表示器を選択して
読取る際の負担を軽減するようにしたことを特徴とす
る。
【0019】請求項4にかかる発明は、水位計が、原子
炉の水面上部空間の圧力を基準水柱とし、水柱の圧力を
変動水柱として、当該基準水柱と変動水柱との差圧を計
測する差圧計であって、変動水柱の温度を計測する温度
計及び原子炉格納容器における内外の温度を計測する温
度計を備えて、演算装置が圧力計及び温度計からの各計
測値に基づき差圧を補正して、環境温度等による影響を
補正できるようにして正確な水位が計測できるようにし
たことを特徴とする。
【0020】請求項5にかかる発明は、原子炉水の流動
量を計測する流量計を備えて、演算装置が圧力計及び温
度計からの各計測値に基づき差圧を補正して水位を演算
する際に原子炉水の流動による影響を補正するようにし
て、正確な水位が計測できるようにしたことを特徴とす
る。
【0021】請求項6にかかる発明は、表示装置が、水
位を表示する水位表示部と、複数の水位計のうち使用さ
れた水位計を表示する水位計表示部とを有して、運転員
が現在どの水位計で計測された水位が表示されているか
を確認することができるようにして適切な運転に寄与で
きるようにしたことを特徴とする。
【0022】なお、上記各請求項にかかる発明において
は、水位計、演算装置及び表示装置を多重化して、シス
テムの信頼性を向上させることが好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本実施の形態の説明に適用される原
子炉水位計測システムの構成図である。
【0024】原子炉格納容器1内に格納された原子炉圧
力容器2に原子炉3が内設されて、当該原子炉圧力容器
2の頭部及び側部に複数の圧力検出座11〜15が設け
られ、当該圧力検出座11〜15に導圧管22〜26が
接続されると共に水位計及び圧力計32が接続されてい
る。
【0025】このような水位計は、狭帯域水位計5、広
帯域水位計6、アップセット域水位計7、停止域水位計
8、燃料域水位計9により構成されている。以下、これ
らの水位計を総称する場合には水位計5〜9と記載す
る。
【0026】また、原子炉水が正常に蓄えられている状
態での水面上部に設けられた圧力検出座11,12に接
続されている導圧管22,23には凝縮槽16,17が
接続されて、蒸気を凝縮(復水)させた状態で水位及び
圧力が計測されるようになっている。
【0027】このとき、凝縮槽16から水位計7,8に
延びる導圧管22及び凝縮槽17から水位計5,6,9
に延びる導圧管23が基準水柱をなし、原子炉水の水中
に位置している圧力検出座13,14,15と接続され
ている導圧管24,25,26が変動水柱をなしてい
る。
【0028】そして、この基準水柱と変動水柱との差圧
が、水位計5〜9により検出されて、その計測値に基づ
き演算装置36が補正処理等を行って水位を演算して表
示装置37で表示する。
【0029】また、原子炉格納容器1の内側及び外側に
おける導圧管22〜26の表面には複数の温度計18〜
20,28〜31が設けられて、導圧管22〜26の温
度を検出すると共に、原子炉圧力容器2から適宜離れた
点にも複数の温度計21,27が設けられて、当該原子
炉格納容器1の内側及び外側の温度を計測している。
【0030】さらに、原子炉起動状態を指示する原子炉
起動モード指示器34及び原子炉3の運転状態を指示す
る原子炉運転モード指示器33が設けられると共に、原
子炉水の流量を計測する炉心流量計35が設けられてい
る。
【0031】そして、各水位計5〜9、温度計18〜2
1,27〜31、圧力計32、炉心流量計35、原子炉
起動モード指示器34及び原子炉運転モード指示器33
からの各測定信号及び指示信号が演算装置36に入力す
る。
【0032】演算装置36では、先ずこれらに基づき現
在の原子炉状態を判断して、その判断結果による原子炉
状態での水位を計測するために最も適切な水位計を選択
する。
【0033】水位計が選択されると、当該水位計からの
信号に対して水頭水の比容積や原子炉水の動圧の影響等
を補正することにより、該水位計を校正して、その結果
に基づき水位を演算する。
【0034】演算された水位は、図2に示すように表示
装置37における水位表示部38に表示される。この
際、狭帯域水位計5、広帯域水位計6、アップセット域
水位計7、燃料域水位計9、停止域水位計8のいずれが
選択されたかを水位計表示部39で示すようになってい
る。
【0035】各水位計5〜9は原子炉シュラウドより適
宜上方に設けられた計装零点P1及び該計装零点P1よ
り約5m下方に設けられた計装零点P2を基準として下
記のような水位レベルを測定範囲としている。
【0036】即ち、計装零点P1より上方約0.3m、
約0.8m、約0.9m、約1.0m、約1.4mにそ
れぞれ水位レベルL3、L4、L5/6、L7、L8が
設定され、また計装零点P1より下方約0.9m、約
3.8m、約4.0mにそれぞれ水位レベルL2〜L0
が設定されている。
【0037】そして、狭帯域水位計5は、導圧管23と
導圧管24とにおける水頭圧の差圧を水位レベルL3〜
L8の範囲R1(約1.5m)で最も高精度で計測す
る。
【0038】広帯域水位計6は、導圧管23と導圧管2
5との水頭圧の差圧を水位レベルL1〜L8の範囲R2
(約5.0m)で検出する。
【0039】アップセット域水位計7は、導圧管22と
導圧管24とにおける水頭圧の差圧を計装零点P1から
水位レベルL8までの範囲R3(約4.5m)で検出す
る。
【0040】停止域水位計8は、導圧管22と導圧管2
4とにおける水頭圧の差圧を原子炉3に水張りを行った
際に当該原子炉水の水位が検出できるように計装零点P
1より上の範囲R5(約10m)を検出する。
【0041】燃料域水位計9は、導圧管23と導圧管2
6とにおける水頭圧の差圧を計装零点P2を含む水位レ
ベルL1〜L0の範囲R4(約5m)で検出して、事故
後の炉心冠水の確認を可能にしている。
【0042】なお、温度計21及び温度計27は、各々
原子炉格納容器1内及び原子炉格納容器1外の代表位置
に設置されて、原子炉格納容器1内の温度を温度計21
が検出し、原子炉格納容器1外の温度を温度計27が検
出することにより、導圧管22〜26の周りの温度を検
出している。
【0043】そして、原子炉水と導圧管の内包水との比
容積変化に対する水位の補正演算は、温度計21、27
からの温度信号と圧力計32からの圧力信号とに基づき
選択された水位計5〜9の水位信号を演算装置に設けら
れた図示しない補正回路で補正するようになっている。
【0044】このとき、導圧管22〜26の表面温度と
これらの環境温度とは、空調等の影響のために必ずしも
一致しない場合がある。
【0045】そこで、本発明では、原子炉格納容器1の
内外における導圧管22〜26の表面に複数の温度計1
8〜20、29〜31を設け、温度計21、27からの
温度信号に加えて導圧管22〜26の水頭水の比容積補
正に用いることにより水位計測精度を向上するようにし
ている。
【0046】また、原子炉水の動圧影響を補正は、炉心
流量計35からの流量信号に基づき、例えば流量に対す
る損失水頭圧の補正率を予め設定しておき、選択された
水位計(この場合は、広帯域水位計6が選択されてい
る)からの水位信号を補正する。
【0047】このような構成において、原子炉運転モー
ド指示器33等からの信号に基づき演算装置36は原子
炉が停止状態にあると判断した場合には、停止域水位計
8を選択し、当該停止域水位計8からの水位信号に基づ
き水位を演算する。
【0048】このような停止状態で演算装置36が、圧
力計32から原子炉停止圧力(約1MPa)を超える圧
力値を検出すると共に原子炉モードが原子炉起動に切替
ったことを示す原子炉起動モード指示器34からのON
信号を検出すると、原子炉が起動状態となったと判断す
る。
【0049】そして、この状態で水位レベルL5/6を
検出すると、停止域水位計8から最も高精度な狭帯域水
位計5を選択し、上述した補正校正処理を行って水位を
演算する。
【0050】このようにして、原子炉が起動されて正常
運転状態に達する。このとき、正常運転時における水位
レベルの範囲を水位レベルL3〜L5/6、圧力範囲を
約6MPa〜約7MPaとして予め設定しておき、この
条件が満たされたとき原子炉は正常運転状態になったと
判断する。
【0051】そして、当該正常運転時に用いられる水位
計は、上述した狭帯域水位計5である。なお、圧力6M
Paは、正常運転に支障を来す原子炉の下限圧力であ
り、約7MPaは定格運転圧力である。
【0052】正常運転状態からメンテナンス等のために
原子炉を停止する際の判断は、水位レベルが水位レベル
L5/6を検出している状態で、原子炉の圧力が十分低
下し正常停止できる圧力値(約1MPa)になったこと
を圧力計32からの圧力信号により検出すると共に原子
炉起動モード指示器34から原子炉停止状態に切替った
ことを示すOFF信号を検出することを条件とする。
【0053】この条件を満たすと、演算装置36は正常
停止状態に入ったと判断して水位計を狭帯域水位計5か
ら停止域水位計8に切換え、以後当該停止域水位計8に
基づき水位を演算するようになる。
【0054】一方、正常運転中等において異常な過渡変
化や事故が発生した場合のように正常運転範囲として設
定されている水位範囲や圧力範囲を超えたときには、ア
ップセット域水位計7、広帯域水位計6及び燃料域水位
計9が選択される。
【0055】即ち、水位が正常水位より高くなり、水位
レベルL8を超えた場合は、狭帯域水位計5より高水位
が検出できるアップセット域水位計7が選択される。
【0056】また、水位が正常水位より低くなり、原子
炉を緊急停止する水位レベルL3より少なくなった場合
には、狭帯域水位計5より低水位が検出できる広帯域水
位計6が選択される。
【0057】さらに、広帯域水位計6が選択されている
状態で、水位が水位レベルL1より低くなった場合に
は、広帯域水位計6より低水位が検出できる燃料域水位
計9が選択される。
【0058】一方、圧力計32からの圧力信号により、
原子炉圧力が定格運転圧力(約7MPa)から上昇し、
又は当該定格運転圧力より原子炉圧力が約1MPaに低
下して正常運転に支障をきたす圧力となった場合には、
狭帯域水位計5から広帯域水位計6に切換えられる。
【0059】そして、アップセット域水位計7又は広帯
域水位計6が選択されている状態で異常停止する際に
は、圧力が十分低下して原子炉停止ができる圧力(約1
MPa)に達したことを圧力計32からの圧力信号によ
り検出し、さらに、原子炉運転モード指示器33から運
転停止を示すOFF信号を受信すると演算装置は緊急停
止と判断して、アップセット域水位計7又は広帯域水位
計6から停止域水位計8に切換える。
【0060】このように、原子炉の運転状態に応じて複
数の水位計を自動的に選択し、1つの表示装置36で表
示することで、ヒューマンエラーの発生を抑制すること
が可能になると共に、従来のように複数の水位表示器を
設ける場合に比べ、設定スペースの削減及び、それに伴
うコストダウンが可能になる。
【0061】なお、上記説明では、水位計5〜9や演算
装置36等を多重化していない場合を示したが、信頼性
を高める観点から図3に示すようにこれらを多重化して
も良いことは言うまでもない。
【0062】同図においは、水位計、圧力計、流量計、
温度計、演算装置、表示装置を多重化すると共に、演算
装置36a、36b及び表示装置37a,37bに電力
供給する電源41a,41bも多重化した場合を示して
いる。
【0063】そして、これらがそれぞれユニット40
a,40bを構成し、一方が呼称等した場合には他方で
計測、演算、表示等が行えるようになっている。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば原
子炉の状態に応じて複数の水位計を自動的に選択し、1
つの表示装置に表示するようにしたので、運転員が複数
の水位表示器を選択して読取る際の負担が軽減でき、ヒ
ューマンエラーの発生を抑制することが可能になる。
【0065】また、水位は1つの表示装置で表示するよ
うにしたので、従来のように複数の水位表示器を設ける
場合に比べ、設定スペースの削減及び、それに伴うコス
トダウンが可能になる。
【0066】また、変動水柱の温度を計測する温度計及
び原子炉格納容器における内外の温度を計測する温度計
を設けて、演算装置が水位を演算する際に圧力計及び温
度計からの各計測値に基づき水位計で計測した差圧を補
正するようにしたので、環境温度等による影響が補正で
きるようになり、水位の計測精度を向上させることが可
能になる。
【0067】また、原子炉水の流動量を計測する流量計
を設けて、演算装置が圧力計及び温度計からの各計測値
に基づき差圧を補正して水位を演算する際に原子炉水の
流動による影響を補正するようにしたので、原子炉水の
流動状態に関わらず正確な水位が計測できるようにな
る。
【0068】さらに、表示装置に水位を表示する水位表
示部と、複数の水位計のうち使用された水位計を表示す
る水位計表示部とを設けたので、運転員が現在どの水位
計で計測された水位が表示されているかを確認すること
ができるようになり、適切な運転が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される原子水
位計システムの構成図である。
【図2】表示装置の表示構成を示す図である。
【図3】原子炉水位計測システムを多重化した際の構成
を示す図である。
【図4】従来の技術の説明に適用される原子炉水位計測
システムの構成図である。
【符号の説明】
1 原子炉格納容器 2 原子炉圧力容器 5 狭帯域水位計 6 広帯域水位計 7 アップセット域水位計 8 停止域水位計 9 燃料域水位計 11〜15 圧力検出座 18〜21,27〜31 温度計 32 圧力計 33 原子炉運転モード指示器 34 原子炉起動モード指示器 35 炉心流量計 36,36a,36b 演算装置 37,37a,37b 表示装置 38 水位表示部 39 水位計表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皆見 洋志 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2G075 BA03 CA08 CA40 DA03 DA04 DA05 DA06 EA09 FB08 FB09 FB12 FC03 FD04 GA15 GA18 GA27 GA40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉の水位を計測して表示する原子炉
    水位計測システムにおいて、 原子炉の状態に応じて水位が計測できるように設けられ
    た複数の水位計と、 原子炉の状態を判断すると共に、当該状態に最適な前記
    水位計を選択し、該水位計からの信号に基づき水位を演
    算する演算装置と、 該演算装置で演算した水位を表示する表示装置とを有す
    ることを特徴とする原子炉水位計測システム。
  2. 【請求項2】 原子炉の運転状態を示す原子炉運転モー
    ド指示器と、 原子炉の起動状態を示す原子炉起動モード指示器と、 原子炉の圧力を計測する圧力計とを有して前記演算装置
    が、前記原子炉運転モード指示器、原子炉起動モード指
    示器、圧力計及び前記水位計からの信号により原子炉の
    状態を判断し、当該判断結果に基づき最適な水位計を選
    択することを特徴とする請求項1記載の原子炉水位計測
    システム。
  3. 【請求項3】 前記水位計が、正常運転時に用いられる
    最も高精度な狭帯域水位計と、 事故時及び過渡的変化時における正常運転時より低水位
    の場合に用いられる広帯域水位計と、 事故時及び過渡的変化時における正常運転時より高水位
    の場合に用いられるアップセット域水位計と、 事故後等における前記広帯域水位計の計測範囲よりさら
    に低水位計測に用いられる燃料域水位計と、 停止及び起動時等に用いられる停止域水位計とを備え
    て、判断した原子炉の状態に最適な水位計を選択するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の原子炉水位計測シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記水位計が、原子炉の水面上部空間の
    圧力を基準水柱とし、水中の圧力を変動水柱として、当
    該基準水柱と変動水柱との差圧を計測する差圧計であっ
    て、前記変動水柱の温度を計測する温度計及び原子炉格
    納容器の内外環境温度を計測する温度計を備えて、前記
    演算装置が前記圧力計及び温度計からの各計測値に基づ
    き差圧を補正して水位を演算することを特徴とする請求
    項2又は3記載の原子炉水位計測システム。
  5. 【請求項5】 原子炉水の流動量を計測する流量計を備
    えて、前記演算装置が前記圧力計及び温度計からの各計
    測値に基づき差圧を補正して水位を演算する際に原子炉
    水の流動による影響を補正するようにしたことを特徴と
    する請求項4記載の原子炉水位計測システム。
  6. 【請求項6】 前記表示装置が、水位を表示する水位表
    示部と、複数の前記水位計のうち使用された水位計を表
    示する水位計表示部とを有することを特徴とする請求項
    1乃至5いずれか1項記載の原子炉水位計測システム。
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