JP2001324016A - 油圧駆動車両 - Google Patents

油圧駆動車両

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JP2001324016A
JP2001324016A JP2000147357A JP2000147357A JP2001324016A JP 2001324016 A JP2001324016 A JP 2001324016A JP 2000147357 A JP2000147357 A JP 2000147357A JP 2000147357 A JP2000147357 A JP 2000147357A JP 2001324016 A JP2001324016 A JP 2001324016A
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pressure
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Osamu Takatori
修 高鳥
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急な坂道を降坂走行する際に生じるエンジン
オーバランの自動防止手段を有する油圧駆動車を提供す
る。 【解決手段】 エンジン18の回転数が予め定められた
回転数を超過すると、固定容量ポンプ16の吐出量が増
えてパイロット圧回路49の圧力が上がる。上昇した圧
油がモータ容量切換弁33、34に印加されて切り換わ
り、油圧モータ19、21の一回転当りの通過油量が、
小容量ポジションから大容量ポジションに移行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変油圧ポンプ・
可変油圧モータを閉ループ接続した油圧駆動車両、とり
わけ、可変油圧モータの回転速度をマニアル操作により
変速可能とした、多段変速式可変油圧モータを装備した
油圧駆動車両において、急な坂道を降坂走行する際に生
じるエンジンオーバランの自動防止手段を有する油圧駆
動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧駆動式の車両のあるものは、エンジ
ンにより駆動される可変容量ポンプとクローラや車輪等
の走行装置を駆動する可変容量(変速式)モータを有
し、これらの機器は、閉ループ油圧回路を介して相互接
続されている。こうした油圧駆動車両が例えば急な坂道
を下る際には、車両は重力により加速されるため、多段
変速式可変油圧モータは、車両にかかる重力により駆動
される油圧ポンプとして作用する。そして、多段変速式
可変油圧モータにより加圧された圧油が可変容量ポンプ
に供給され、可変容量ポンプが多段変速式可変油圧モー
タとして作用する。
【0003】可変容量ポンプにはエンジンが連結されて
おり、ポンプがエンジンを回す形となると、エンジンブ
レーキがかかり、車両の加速が制限される。しかし、長
い急坂を下るような場合に、このエンジンブレーキの制
動力よりも車両にかかる加速力の方が大きいと、運転者
が何らかの処置をとらない場合は、車両は加速し続け
る。そのような状態では、モータやポンプ、エンジンが
設計速度よりも速く回転し、損傷するような事態(オー
バラン)を生じるおそれがある。
【0004】このようなエンジンオーバラン防止の手段
として、特開平10−122363号には、可変油圧モ
ータの回転速度をマニアル操作により変速可能とした、
多段変速式可変油圧モータを装備した油圧駆動車におい
て、エンジン回転が所定の回転数を超えたとき、可変油
圧ポンプの吐出容量を小さくして、エンジンの制動力を
増加するようにした手段が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可変油
圧ポンプの吐出容量を低減してエンジンの制動トルクを
増加する手段は、静的には制動力を増加させることが可
能であるが、動的に見るとポンプ容量を小さくすること
で、ポンプ/モータ容量比が小さくなり、急坂を下って
いる場合瞬間的にポンプあるいはエンジンがオーバラン
する可能性がある。これを防止するには、ポンプ容量変
化を鈍感にすればよいのであるが、通常駆動状態のとき
に、容量制御の応答性が悪くなり加速性が低下したり、
負荷変動でエンストしやすいという不都合なことが生じ
る。さらに、可変油圧ポンプがモータ作用しているとき
に可変油圧ポンプの容量を低減して、エンジンの制動ト
ルクを増加させる手段は、ポンプ作用する可変油圧モー
タ側からの圧力が高くなるために、ホースやシールにか
かる負荷が大きくなるという問題がある。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、エンジンオーバラン時に、可変油圧ポ
ンプ側がモータ駆動作用されないよう、マニアル操作の
変速吐出容量切換弁により制御される多段変速式可変油
圧モータを、低速度段の大容量側に自動的に切換わるよ
うにした手段にして、モータブレーキトルクを上げると
共に、エンジン制動トルクが増加するようにした、油圧
駆動車両の提供を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の油圧駆動車両は、 エンジンにより駆動さ
れる可変油圧ポンプと、 該ポンプの吐出する圧油によ
り駆動される多段変速式可変油圧モータと、該多段変速
式可変油圧モータに取り付けられたマニアル変速吐出容
量切換弁と、 を具備する油圧駆動車両であって; 前
記マニアル変速吐出容量切換弁に、オーバラン検出手段
からの信号により高速度段から低速度段の吐出容量増加
側に自動切換えする作動部をさらに備えることを特徴と
する。
【0008】このようにすることで、多段変速式可変油
圧モータを高速度段に設定して降坂走行中にエンジンオ
ーバランが発生しても、オーバラン検出信号によりマニ
アル変速吐出容量切換弁が低速度段に強制的に切換っ
て、多段変速式可変油圧モータの容量を増加にし、モー
タブレーキトルクが上がってエンジンブレーキの効きを
良くする。
【0009】また、本発明の油圧駆動車両には、前記多
段変速式可変油圧モータの容量制御装置の、高速−低
速、又は、低速−高速への切換り動作を鈍感にする鈍感
手段を具備させてある。
【0010】上記油圧駆動車両においては、前記鈍感手
段として、可変油圧モータ変速吐出容量切換弁から可変
油圧モータ容量制御装置の間の回路に、オリフィスを備
えることが好ましい。
【0011】このために、オーバラン検出信号が短期間
に断続して、変速吐出容量切換弁を急速に反復切換した
り、また、突然切換って、圧力流体を可変油圧モータ容
量制御装置の高速−低速側、又は、低速−高速側変位に
加えても、容量切換え流体の流れが鈍感手段の抵抗によ
りゆっくり流れて容量切換え応答を緩慢にするので、変
速ショックを生じることがない。
【0012】本発明の油圧駆動車両においては、 エン
ジンオーバラン検出手段として、前記エンジンによって
駆動される固定容量ポンプと、 該ポンプの吐出ライン
に設けたオリフィス前後の圧力に応答して、エンジン回
転速度にほぼ比例した制御圧力を出力する可変減圧弁と
からなるエンジン回転数変換流体圧力制御装置とを有
し、 前記制御装置と前記変速吐出容量切換弁を接続に
して、エンジンオーバラン時の回転数変換流体圧力がオ
ーバラン検出信号のパイロット流体として変速吐出容量
切換弁に切換作動負荷するようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜4を参照しつつ本発
明の実施の形態について説明する。なお、図1〜4はす
べて、油圧駆動車両の左右のトラックを別々の2系統の
回路で駆動する場合について示している。
【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
油圧駆動車両の動力伝達制御回路図である。本発明の第
1の実施の形態に係る油圧駆動車両の動力伝達装置は、
次のような主要部で構成されている。 一対の油圧式動力伝達装置11−1、12−1 エンジン18 スピードアンドステアリングコントロールバルブ3
7 エンジン回転数変換流体圧力制御装置72 エンジン回転数変換流体圧力制御装置73
【0015】一対の動力伝達装置11−1、12−1は
基本的には同じ構成であるので、詳細については、動力
伝達装置11−1についてのみ説明する。動力伝達装置
11−1は、エンジン18により駆動される固定容量ポ
ンプ16及び逆転可能な可変容量ポンプ13を具備す
る。可変容量ポンプ13には、閉ループ回路22が接続
されている。閉ループ回路22の図の右側には、多段変
速式可変油圧モータ19が接続されている。なお、多段
変速式可変油圧モータ19、21の先には、図示はして
いないが、トラックが接続されている。
【0016】可変容量ポンプ13は、斜板式の容量制御
部材27を具備する。容量制御部材27には、圧力応答
式の容量制御装置24が連結されており、容量制御装置
24に作用する圧力の増減に応じて可変容量ポンプ13
の出力容量を増減させる。なお、容量制御装置24は、
可変容量ポンプ13の吐出し量がゼロとなる設定位置
(中立位置)に予めバネにより付勢されている。
【0017】固定容量ポンプ16の出側には、エンジン
回転数変換流体圧力制御装置72が配設されている。エ
ンジン回転数変換流体圧力制御装置72は、後述するエ
ンジン回転数変換流体圧力制御装置73を流用でき、可
変減圧弁48やオリフィス50等で構成されている。固
定容量ポンプ16の吐出ラインに設けたオリフィス50
前後の圧力に応答して、可変減圧弁48がエンジン18
回転速度にほぼ比例した制御圧力を出力する。そして、
エンジン回転数変換流体圧力制御装置72と変速吐出容
量切換弁33を接続にして、エンジンオーバラン時の回
転数変換流体圧力がオーバラン検出信号のパイロット流
体として変速吐出容量切換弁33に切換作動負荷するよ
うにしている。このとき、エンジン回転数変換流体圧力
制御装置72内の過剰流体は高圧リリーフバルブ52に
より閉ループ回路11−1に入れられ、又は圧力リリー
フ弁51よりドレインされる。このようにして、エンジ
ンオーバランが検出できる。
【0018】一方、もう一つの動力伝達装置12−1に
備えられた固定容量ポンプ17の出側には、エンジン回
転数変換流体圧力制御装置73が配設されている。エン
ジン回転数変換流体圧力制御装置73は、オリフィス4
4や圧力制御弁36等で構成されている。オリフィス4
4で生じる差圧に応じて、パイロット圧回路38内に、
エンジン18の回転速度にほぼ比例した制御圧力が生じ
る。なお、この制御圧力は所定の特性曲線に合わせて調
整することができる。このとき、エンジン回転数変換流
体圧力制御装置73内の過剰流体は高圧リリーフバルブ
47により閉ループ回路11−2に入れられ、又は圧力
リリーフ弁46よりドレインされる。
【0019】圧力制御弁36の先には、パイロット圧回
路38を介してコントロールバルブ37が接続されてい
る。コントロールバルブ37には、4本の制御回路4
0、41、42、43が接続されている。その先には可
変容量ポンプ13、14の容量制御装置24、26が接
続されており、両ポンプ13、14の吐出量はコントロ
ールバルブ37により制御される。このようにして、エ
ンジン回転数変換流体圧力制御装置73により、可変容
量ポンプ13、14の容量がセンシングされる。
【0020】多段変速式可変油圧モータ19は、容量制
御部材31を具備する。容量制御部材31には、圧力応
答式の容量制御装置29が連結されている。容量制御装
置29の図の左側には、変速吐出容量切換弁33が接続
されている。変速吐出容量切換弁33の2つのポートに
は、パイロット圧回路及びドレイン回路が接続されてい
る。パイロット圧回路からの加圧流体を、容量制御装置
29の2つの圧力室のいずれかに選択的に受けることに
より、容量制御部材31が制御される。
【0021】この実施の形態においては、変速吐出容量
切換弁33の図の上部のポートと、油圧式動力伝達装置
12−1に配設されている変速吐出容量切換弁34の図
の上部のポートとは、Hi/Lo(高速/低速)切換装置7
7を介して接続されている。Hi/Lo切換装置77によ
り、上述のエンジン回転数変換流体圧力制御装置72の
出力に応じて、多段変速式可変油圧モータ19、21の
Hi/Lo切換(一回転当りの通過油量の小/大切換)が行
われる。具体的には、Hi/Lo切換装置77の切換弁をHi
側に切換(パイロット流体を遮断)すると、変速吐出容
量切換弁33は、バネにより高速度段側に付勢される。
この状態で、エンジン回転数変換流体圧力制御装置72
からオーバラン検出信号が発信されると、バネを圧縮し
て変速吐出容量切換弁33を低速度段側に自動切換えす
る。このようにして、エンジンオーバランが防止でき
る。また、容量制御装置29、30と変速吐出容量切換
弁33、34の間には、鈍感手段としてオリフィス7
4、75が配設されている。オリフィス74、75によ
り、上記Hi/Lo切換の動作を比較的鈍感にできる。
【0022】続いて、この油圧駆動車両の動力伝達装置
のオーバラン防止プロセスについて説明する。 エンジン18の回転数が予め定められた回転数を超
過すると、 固定容量ポンプ16の吐出量が増えてパイロット圧
回路49の圧力が上がる。 上昇した圧油が変速吐出容量切換弁33、34のパ
イロットポートに送られ、 両弁が図の上方の位置に切り換わり、多段変速式可
変油圧モータ19、21が低速位置(一回転当りの通過
油量が大容量の位置)に移行する。 大容量ポジションになると、モータ19、21の吐
出油量が増え、 それに伴って、モータ19、21のブレーキトルク
が大きくなって、エンジンブレーキの効きが良くなる。 これらのプロセスにより、車両のオーバランを防止でき
る。
【0023】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
油圧駆動車両の動力伝達制御回路図である。本発明の第
2の実施の形態に係る油圧駆動車両の動力伝達装置は、
次のような主要部で構成されている。 一対の油圧式動力伝達装置11−2、12−2 エンジン18 スピードアンドステアリングコントロールバルブ3
7 エンジン回転数変換流体圧力制御装置72−2
【0024】図2において油圧式動力伝達装置11−2
は、図1の油圧式動力伝達装置11−1と同様の構成を
有する。一方、油圧式動力伝達装置12−2について
は、図1の油圧式動力伝達装置12−1からエンジン回
転数変換流体圧力制御装置73を省いた構成となってい
る。つまり、図1の回路においてエンジン回転数変換流
体圧力制御装置72とエンジン回転数変換流体圧力制御
装置73で行っていた制御を図2のエンジン回転数変換
流体圧力制御装置72−2一つだけで行う。
【0025】エンジン回転数変換流体圧力制御装置72
−2は、オリフィス50−2や圧力制御弁(可変減圧
弁)48−2等で構成されている。オリフィス50−2
で生じる差圧に応じて、パイロット圧回路49内に、エ
ンジン18の回転速度にほぼ比例した制御圧力が生じ
る。圧力制御弁48−2の先には、パイロット圧回路4
9、80を介してコントロールバルブ37が接続されて
いる。コントロールバルブ37には、4本の制御回路4
0、41、42、43が接続されている。その先には可
変容量ポンプ13、14の容量制御装置24、26が接
続されており、両ポンプ13、14の吐出量はコントロ
ールバルブ37により制御される。
【0026】また、エンジン回転数変換流体圧力制御装
置72−2は、エンジン18の回転をセンシングし、オ
リフィス50−2で生じる差圧(エンジン18の回転数
に応じた油圧)に応じた出力を出す。その出力は、パイ
ロット圧回路49を介して、変速吐出容量切換弁33、
34に入力される。
【0027】第1の実施の形態と同様に、図2の変速吐
出容量切換弁33の図の上部のポートと、油圧式動力伝
達装置12−2に配設されている変速吐出容量切換弁3
4の図の上部のポートとは、Hi/Lo(高速/低速)切換
装置77を介して接続されている。Hi/Lo切換装置77
により、上述のエンジン回転数変換流体圧力制御装置7
2−2の出力に応じて、多段変速式可変油圧モータ1
9、21のHi/Lo切換(一回転当りの通過油量の小/大
切換)が行われる。具体的には、Hi/Lo切換装置77の
切換弁をHi側に切換(パイロット流体を遮断)すると、
変速吐出容量切換弁33は、バネにより高速度段側に付
勢される。この状態で、エンジン回転数変換流体圧力制
御装置72−2からオーバラン検出信号が発信される
と、バネを圧縮して変速吐出容量切換弁33を低速度段
側に自動切換えする。このようにして、エンジンオーバ
ランが防止できる。また、容量制御装置29、30と変
速吐出容量切換弁33、34の間には、鈍感手段として
オリフィス74、75が配設されている。オリフィス7
4、75により、上記Hi/Lo切換の動作を比較的鈍感に
できる。
【0028】また、第2の実施の形態の油圧駆動車両の
動力伝達装置のオーバラン防止プロセスについても、第
1の実施の形態と同様に説明できる。 エンジン18の回転数が予め定められた回転数を超
過すると、 固定容量ポンプ16の吐出量が増えてパイロット圧
回路49の圧力が上がる。 上昇した圧油が変速吐出容量切換弁33、34のパ
イロットポートに送られ、 両弁が図の上方の位置に切り換わり、多段変速式可
変油圧モータ19、21が低速位置(一回転当りの通過
油量が大容量の位置)に移行する。 大容量ポジションになると、モータ19、21の吐
出油量が増え、 それに伴って、モータ19、21のブレーキトルク
が大きくなって、エンジンブレーキの効きが良くなる。 これらのプロセスにより、車両のオーバランを防止でき
る。
【0029】図3は、本発明の第3の実施の形態に係る
油圧駆動車両の動力伝達制御回路図である。本発明の第
3の実施の形態に係る油圧駆動車両の動力伝達装置は、
次のような主要部で構成されている。 一対の油圧式動力伝達装置11−3、12−3 エンジン18 エンジン回転検出装置83 オーバラン判定装置84
【0030】図3の油圧駆動車両の動力伝達装置におい
ては、第1、2の実施の形態で設けられていた油圧式の
エンジン回転数変換流体圧力制御装置を省いてある。そ
の替りに、可変容量ポンプ13、14の容量の制御は、
固定容量ポンプ17の圧力を直接コントロールバルブ3
7に取り込むことにより行う。具体的には、固定容量ポ
ンプ17の先に、パイロット圧回路38を介してコント
ロールバルブ37が接続されている。コントロールバル
ブ37には、4本の制御回路40、41、42、43が
接続されている。その先には可変容量ポンプ13、14
の容量制御装置24、26が接続されており、両ポンプ
13、14の吐出量はコントロールバルブ37により制
御される。
【0031】次に、モータ19、21制御方法に関して
説明する。図3においては、エンジン18の回転を検出
する回転検出装置(回転センサ等)83が備えられてい
る。回転検出装置83の信号は、オーバラン判定装置
(コントローラ等)84に送られる。オーバラン判定装
置84は、油圧式動力伝達装置11−3に配置された変
速吐出容量切換弁33に電気的に接続されている。ま
た、オーバラン判定装置84は、油圧式動力伝達装置1
2−3に配置された変速吐出容量切換弁34にも電気的
に接続されている。
【0032】第3の実施の形態の油圧駆動車両の動力伝
達装置のオーバラン防止プロセスについて説明する。 エンジン18の回転数が予め定められた回転数を超
過すると、 エンジン回転検出装置83がエンジン18の回転数
を検出し、 オーバラン判定装置84がエンジン18の回転数に
応じた指令を出す。 それに応じて、変速吐出容量切換弁33、34が応
答し、容量制御装置29、30を大容量側に切換える。 大容量ポジションになると、モータ19、21の吐
出油量が増え、 それに伴って、モータ19、21のブレーキトルク
が大きくなって、エンジンブレーキの効きが良くなる。 これらのプロセスにより、車両のオーバランを防止でき
る。また、容量制御装置29、30と変速吐出容量切換
弁33、34の間には、鈍感手段としてオリフィス7
4、75が設けられている。このオリフィス74、75
により、上記容量制御装置29、30の切換の動作を比
較的鈍感にできる。
【0033】図4は、本発明の第4の実施の形態に係る
油圧駆動車両の動力伝達制御回路図である。本発明の第
4の実施の形態に係る油圧駆動車両の動力伝達装置は、
次のような主要部で構成されている。 一対の油圧式動力伝達装置11−4、12−4 エンジン18 多段変速式可変油圧モータの回転検出装置90 オーバラン判定装置91
【0034】図4においては、図3と同様に、第1、2
の実施の形態における油圧式のエンジン回転数変換流体
圧力制御装置を省いてある。つまり、可変容量ポンプ1
3、14の容量の制御については、図3では固定容量ポ
ンプ17の圧力を用いていたが、図4の実施の形態にお
いては、固定容量ポンプ16の圧力をコントロールバル
ブ37に取り込むことにより行う。具体的には、固定容
量ポンプ16の先に、パイロット圧回路93を介してコ
ントロールバルブ37が接続されている。コントロール
バルブ37には、4本の制御回路40、41、42、4
3が接続されている。その先には可変容量ポンプ13、
14の容量制御装置24、26が接続されており、両ポ
ンプ13、14の吐出量はコントロールバルブ37によ
り制御される。
【0035】次に、モータ19、21制御方法に関して
説明する。図4の装置においては、多段変速式可変油圧
モータ21の回転を検出する回転検出装置(回転センサ
等)90が備えられている。回転検出装置90の信号
は、オーバラン判定装置(コントローラ等)91に送ら
れる。オーバラン判定装置91は、油圧式動力伝達装置
11−4に配置された変速吐出容量切換弁33に電気的
に接続されている。また、オーバラン判定装置91は、
油圧式動力伝達装置12−4に配置された変速吐出容量
切換弁34にも電気的に接続されている。
【0036】第4の実施の形態の油圧駆動車両の動力伝
達装置のオーバラン防止プロセスについて説明する。 多段変速式可変油圧モータ21の回転数が所定の回
転数を超過すると、 モータ回転検出装置90が多段変速式可変油圧モー
タ21の回転数を検出し、 オーバラン判定装置91が多段変速式可変油圧モー
タ21の回転数に応じた指令を出す。 それに応じて、変速吐出容量切換弁33、34が応
答し、容量制御装置29、30を大容量側に切換える。 大容量ポジションになると、モータ19、21の吐
出油量が増え、 それに伴って、モータ19、21のブレーキトルク
が大きくなって、エンジンブレーキの効きが良くなる。 これらのプロセスにより、車両のオーバランを防止でき
る。また、容量制御装置29、30と変速吐出容量切換
弁33、34の間には、鈍感手段としてオリフィス7
4、75が配設されている。このオリフィス74、75
により、上記容量制御装置29、30の切換の動作を比
較的鈍感にできる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、エンジンオーバラン時に、可変油圧ポンプ側
がモータ駆動作用されないよう、マニアル操作の変速吐
出容量切換弁により制御される多段変速式可変油圧モー
タを、低速度段の大容量側に自動的に切換わるようにし
た手段にして、モータブレーキトルクを上げると共に、
エンジン制動トルクを増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る油圧駆動車両
の動力伝達制御回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る油圧駆動車両
の動力伝達制御回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る油圧駆動車両
の動力伝達制御回路図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る油圧駆動車両
の動力伝達制御回路図である。
【符号の説明】
11、12 油圧式動力伝達装置 13、14 可変容量ポンプ 16、17 固
定容量ポンプ 18 エンジン 19、21 多
段変速式可変油圧モータ 22、23 閉ループ回路 24、26 容
量制御装置 27、28 容量制御部材 29、30 容
量制御装置 31、32 容量制御部材 33、34 変
速吐出容量切換弁 36 圧力制御弁 37 コントロ
ールバルブ 38 パイロット圧回路 40、41、4
2、43 制御回路 44 オリフィス 46 圧力リリ
ーフ弁 47 高圧リリーフバルブ 48 可変減圧
弁 49 パイロット圧回路 50 オリフィ
ス 51 圧力リリーフ弁 52 高圧リリ
ーフバルブ 72 エンジン回転数変換流体圧力制御装置 73 エンジン回転数変換流体圧力制御装置 74、75 オリフィス 77 Hi/Lo切
換装置 80 パイロット圧回路 83 回転検出
装置 84 オーバラン判定装置 90 回転検出
装置 91 オーバラン判定装置 93 パイロッ
ト圧回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(18)により駆動される油圧
    ポンプ(13、14)と、 該ポンプ(13、14)の吐出する圧油により駆動され
    る多段変速式可変油圧モータ(19、21)と、 該多段変速式可変油圧モータ(19、21)に取り付け
    られたマニアル変速吐出容量切換弁(33、34)と、 を具備する油圧駆動車両であって;前記マニアル変速吐
    出容量切換弁(33、34)に、オーバラン検出手段か
    らの信号により高速度段から低速度段の吐出容量増加側
    に自動切換えする作動部をさらに備えることを特徴とす
    る油圧駆動車両。
  2. 【請求項2】 前記高速度段から低速度段の吐出容量増
    加側に自動切換えする作動部に、前記多段変速式可変油
    圧モータ(19、21)の高速度段−低速度段、又は、
    低速度段−高速度段への切換り動作を鈍感にする鈍感手
    段を有することを特徴とする請求項1記載の油圧駆動車
    両。
  3. 【請求項3】 前記鈍感手段として、 前記可変油圧モータ変速吐出容量切換弁(33、34)
    から可変油圧モータ容量制御装置(24、26)の間の
    回路に、オリフィス(50、44)を備えることを特徴
    とする請求項1又は2記載の油圧駆動車両。
  4. 【請求項4】 前記エンジンオーバラン検出手段とし
    て、 前記エンジン(18)によって駆動される固定容量ポン
    プ(16)と、 該ポンプ(16)の吐出ラインに設けたオリフィス(5
    0)と、 該オリフィス(50)前後の圧力に応答して、エンジン
    (18)回転速度にほぼ比例した制御圧力を出力する可
    変減圧弁(48)と、 これらからなるエンジン回転数変換流体圧力制御装置
    (72)とを有し、 前記制御装置(72)と前記変速吐出容量切換弁(3
    3)を接続にして、エンジンオーバラン時の回転数変換
    流体圧力がオーバラン検出信号のパイロット流体として
    前記変速吐出容量切換弁(33)に切換作動負荷するこ
    とを特徴とする請求項1記載の油圧駆動車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105263734A (zh) * 2013-04-04 2016-01-20 波克兰液压工业设备公司 液压传动设备
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