JP2001323847A - 燃料蒸気処理装置 - Google Patents
燃料蒸気処理装置Info
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- JP2001323847A JP2001323847A JP2000139808A JP2000139808A JP2001323847A JP 2001323847 A JP2001323847 A JP 2001323847A JP 2000139808 A JP2000139808 A JP 2000139808A JP 2000139808 A JP2000139808 A JP 2000139808A JP 2001323847 A JP2001323847 A JP 2001323847A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】吸着剤に吸着回収された燃料を、その吸着剤か
ら速やかに離脱させて燃料供給系に戻すことができる燃
料蒸気処理装置を提供する。 【解決手段】燃料タンク11内で揮発した燃料蒸気を導
入通路12を介してキャニスタケース13a内に導入
し、そのキャニスタケース13a内に配設された吸着剤
容器15内の吸着剤19にて吸着する。エンジン作動中
の所定時間毎のタイミングで、電動モータ20により吸
着剤容器15を強制回転させ、吸着剤19に吸着されて
いる燃料を遠心力にて分離する。吸着剤19から分離さ
れた燃料をキャニスタケース13a内から戻流通路12
を介して燃料タンク11に戻す。
ら速やかに離脱させて燃料供給系に戻すことができる燃
料蒸気処理装置を提供する。 【解決手段】燃料タンク11内で揮発した燃料蒸気を導
入通路12を介してキャニスタケース13a内に導入
し、そのキャニスタケース13a内に配設された吸着剤
容器15内の吸着剤19にて吸着する。エンジン作動中
の所定時間毎のタイミングで、電動モータ20により吸
着剤容器15を強制回転させ、吸着剤19に吸着されて
いる燃料を遠心力にて分離する。吸着剤19から分離さ
れた燃料をキャニスタケース13a内から戻流通路12
を介して燃料タンク11に戻す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの燃料
タンク内で発生した燃料蒸気を処理する燃料蒸気処理装
置に関するものである。
タンク内で発生した燃料蒸気を処理する燃料蒸気処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の燃料蒸気処理装置として
は、例えば、実開昭63−115568号公報(第1従
来構成)及び特開平11−264348号公報(第2従
来構成)に開示されるような構成のものが知られてい
る。
は、例えば、実開昭63−115568号公報(第1従
来構成)及び特開平11−264348号公報(第2従
来構成)に開示されるような構成のものが知られてい
る。
【0003】すなわち、第1従来構成においては、キャ
ニスタケース内に吸着剤容器が回転可能に支持され、そ
の吸着剤容器内に活性炭等の吸着剤が収容されている。
吸着剤容器の内周面にはウェイトが取り付けられ、この
ウェイトによって吸着剤容器の重量バランスが偏倚され
ている。そして、車両運転中に吸着剤容器に対して重力
加速度が加わったとき、その吸着剤容器が重量バランス
の偏倚によって回転され、燃料タンク内で揮発してキャ
ニスタケース内に導入される燃料蒸気が、吸着剤容器内
の吸着剤に均一に吸着回収されるようになっている。
ニスタケース内に吸着剤容器が回転可能に支持され、そ
の吸着剤容器内に活性炭等の吸着剤が収容されている。
吸着剤容器の内周面にはウェイトが取り付けられ、この
ウェイトによって吸着剤容器の重量バランスが偏倚され
ている。そして、車両運転中に吸着剤容器に対して重力
加速度が加わったとき、その吸着剤容器が重量バランス
の偏倚によって回転され、燃料タンク内で揮発してキャ
ニスタケース内に導入される燃料蒸気が、吸着剤容器内
の吸着剤に均一に吸着回収されるようになっている。
【0004】一方、第2従来構成においては、燃料タン
クに連通管を介してキャニスタが接続され、そのキャニ
スタ内には活性炭等の吸着剤が設けられている。また、
連通管には電磁開閉弁及び遠心分離器が接続されてい
る。そして、燃料タンクへの燃料給油時に、電磁開閉弁
が開弁されるとともに遠心分離器が作動され、燃料タン
ク内で揮発した燃料蒸気が遠心分離器を通してキャニス
タに導入される。これにより、燃料蒸気中のガソリン成
分が遠心分離器により分離回収された後、残ったガソリ
ン成分がキャニスタ内の吸着剤にて過飽和状態に陥るこ
となく吸着回収されるようになっている。
クに連通管を介してキャニスタが接続され、そのキャニ
スタ内には活性炭等の吸着剤が設けられている。また、
連通管には電磁開閉弁及び遠心分離器が接続されてい
る。そして、燃料タンクへの燃料給油時に、電磁開閉弁
が開弁されるとともに遠心分離器が作動され、燃料タン
ク内で揮発した燃料蒸気が遠心分離器を通してキャニス
タに導入される。これにより、燃料蒸気中のガソリン成
分が遠心分離器により分離回収された後、残ったガソリ
ン成分がキャニスタ内の吸着剤にて過飽和状態に陥るこ
となく吸着回収されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1従来構成では、エンジン作動に伴う吸気管負圧により
キャニスタケース内が吸引され、吸着材容器内の吸着剤
に吸着している燃料が離脱されてエンジンの吸気系に排
出されるようになっている。また、第2従来構成では、
燃料タンクに対する燃料給油終了後に、遠心分離器が停
止された状態で、遠心分離器内に溜まった燃料がキャニ
スタに導入される。そして、このキャニスタ内の燃料
が、エンジン作動に伴う吸気管負圧により、キャニスタ
内から吸引されてエンジンの吸気系に排出されるように
なっている。
1従来構成では、エンジン作動に伴う吸気管負圧により
キャニスタケース内が吸引され、吸着材容器内の吸着剤
に吸着している燃料が離脱されてエンジンの吸気系に排
出されるようになっている。また、第2従来構成では、
燃料タンクに対する燃料給油終了後に、遠心分離器が停
止された状態で、遠心分離器内に溜まった燃料がキャニ
スタに導入される。そして、このキャニスタ内の燃料
が、エンジン作動に伴う吸気管負圧により、キャニスタ
内から吸引されてエンジンの吸気系に排出されるように
なっている。
【0006】ところで、近年の車両用エンジンにおいて
は、理論空燃比より薄い混合気を燃焼させるリーン燃焼
を行うものや、ガソリンエンジンと電動モータとを併用
するようにしたものが提案されている。これらのエンジ
ンにおいては、エンジン側の負圧が低減したり、負圧の
発生機会が減少したりするため、キャニスタ内の吸着剤
からの燃料離脱が不十分になって、吸着剤が過飽和状態
に陥りやすくなるという問題があった。
は、理論空燃比より薄い混合気を燃焼させるリーン燃焼
を行うものや、ガソリンエンジンと電動モータとを併用
するようにしたものが提案されている。これらのエンジ
ンにおいては、エンジン側の負圧が低減したり、負圧の
発生機会が減少したりするため、キャニスタ内の吸着剤
からの燃料離脱が不十分になって、吸着剤が過飽和状態
に陥りやすくなるという問題があった。
【0007】また、キャニスタから多量の燃料蒸気をエ
ンジンの吸気系に排出するようにすることで、空気と燃
料との混合比が不安定になって、エンジンに対する燃料
の供給量制御に悪影響を及ぼすという問題もあった。
ンジンの吸気系に排出するようにすることで、空気と燃
料との混合比が不安定になって、エンジンに対する燃料
の供給量制御に悪影響を及ぼすという問題もあった。
【0008】この発明は、前記のような従来技術におけ
る問題点を解決するためになされたものである。その目
的は、吸着剤に吸着回収された燃料を、その吸着剤から
速やかに離脱させて燃料供給系に戻すことができる燃料
蒸気処理装置を提供することにある。
る問題点を解決するためになされたものである。その目
的は、吸着剤に吸着回収された燃料を、その吸着剤から
速やかに離脱させて燃料供給系に戻すことができる燃料
蒸気処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、燃料供給系から導入通路を介して
導入される燃料蒸気を、吸着剤にて吸着するようにした
燃料蒸気処理装置において、前記吸着剤を収容する吸着
剤容器の回転により吸着剤に吸着された燃料を遠心力に
て分離させる分離手段と、吸着剤から分離された燃料を
燃料供給系に戻す戻流通路とを設けたことを要旨とす
る。
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、燃料供給系から導入通路を介して
導入される燃料蒸気を、吸着剤にて吸着するようにした
燃料蒸気処理装置において、前記吸着剤を収容する吸着
剤容器の回転により吸着剤に吸着された燃料を遠心力に
て分離させる分離手段と、吸着剤から分離された燃料を
燃料供給系に戻す戻流通路とを設けたことを要旨とす
る。
【0010】上記構成によれば、分離手段にて吸着剤容
器が回転されることにより、吸着剤容器内の吸着剤に吸
着している燃料を遠心力にて速やかに分離させることが
できるとともに、戻流通路を通じて燃料供給系に戻すこ
とができる。また、エンジン側の負圧が低減したり、同
負圧の発生機会が減少したりする場合があっても、燃料
を吸着剤から確実に離脱させて燃料供給系に戻すことが
できるようになる。また、吸着剤からの燃料離脱が不十
分になって、吸着剤が過飽和状態に陥ったり、エンジン
に対する燃料の供給量制御に悪影響を及ぼしたりするの
を抑制することができる。
器が回転されることにより、吸着剤容器内の吸着剤に吸
着している燃料を遠心力にて速やかに分離させることが
できるとともに、戻流通路を通じて燃料供給系に戻すこ
とができる。また、エンジン側の負圧が低減したり、同
負圧の発生機会が減少したりする場合があっても、燃料
を吸着剤から確実に離脱させて燃料供給系に戻すことが
できるようになる。また、吸着剤からの燃料離脱が不十
分になって、吸着剤が過飽和状態に陥ったり、エンジン
に対する燃料の供給量制御に悪影響を及ぼしたりするの
を抑制することができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の燃料蒸気処理装置において、前記分離手段は、前記吸
着剤容器を強制的に回転させる強制回転手段を有するこ
とを要旨とする。
の燃料蒸気処理装置において、前記分離手段は、前記吸
着剤容器を強制的に回転させる強制回転手段を有するこ
とを要旨とする。
【0012】上記構成によれば、吸着剤容器を強制的に
回転させることで吸着剤に吸着された燃料を遠心分離さ
せるため、例えば車両運転中に加わる振動により吸着剤
容器を回転させる場合に比べ、燃料を遠心分離させる上
で好適な回転速度で吸着剤容器を回転させることができ
る。
回転させることで吸着剤に吸着された燃料を遠心分離さ
せるため、例えば車両運転中に加わる振動により吸着剤
容器を回転させる場合に比べ、燃料を遠心分離させる上
で好適な回転速度で吸着剤容器を回転させることができ
る。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の燃料蒸気処理装置において、前記強制回転手段は、電
動モータであることを要旨とする。上記構成によれば、
吸着剤容器を電動モータにより回転させるため、請求項
2に記載の発明を具体化することができる。
の燃料蒸気処理装置において、前記強制回転手段は、電
動モータであることを要旨とする。上記構成によれば、
吸着剤容器を電動モータにより回転させるため、請求項
2に記載の発明を具体化することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載の燃料蒸気処理装置において、前
記戻流通路は導入通路と兼用していることを要旨とす
る。上記構成によれば、吸着剤から分離された燃料を燃
料供給系に戻すための戻流通路を、燃料蒸気を導入する
ための導入通路と各別に設ける必要がなく、装置の構成
を簡略化することができる。
項3のいずれかに記載の燃料蒸気処理装置において、前
記戻流通路は導入通路と兼用していることを要旨とす
る。上記構成によれば、吸着剤から分離された燃料を燃
料供給系に戻すための戻流通路を、燃料蒸気を導入する
ための導入通路と各別に設ける必要がなく、装置の構成
を簡略化することができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の燃料蒸気処理装置において、前
記吸着剤容器には中空状の回転軸を設け、その回転軸の
端部を大気に開放させたことを要旨とする。
項4のいずれかに記載の燃料蒸気処理装置において、前
記吸着剤容器には中空状の回転軸を設け、その回転軸の
端部を大気に開放させたことを要旨とする。
【0016】上記構成によれば、燃料蒸気を吸着剤で濾
過した後の空気を、中空状の回転軸を通して大気中へ容
易に放出することができる。
過した後の空気を、中空状の回転軸を通して大気中へ容
易に放出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の燃料蒸気処理装置
を具体化した一実施の形態について図1及び図2を併せ
参照して説明する。この燃料蒸気処理装置は、図示しな
いガソリンエンジンとこれも図示しない電動モータとを
搭載する車両に備えられている。
を具体化した一実施の形態について図1及び図2を併せ
参照して説明する。この燃料蒸気処理装置は、図示しな
いガソリンエンジンとこれも図示しない電動モータとを
搭載する車両に備えられている。
【0018】図1に示すように、本実施の形態の燃料蒸
気処理装置は、キャニスタ13、電動モータ20、導入
通路12等を備えている。キャニスタ13は、燃料タン
ク11内で発生した燃料蒸気を導入通路12等を介して
捕集するものである。
気処理装置は、キャニスタ13、電動モータ20、導入
通路12等を備えている。キャニスタ13は、燃料タン
ク11内で発生した燃料蒸気を導入通路12等を介して
捕集するものである。
【0019】燃料タンク11はエンジンに対する燃料供
給系を構成し、その上壁部には導入通路としての導入通
路12の一端部が接続されている。燃料タンク11の上
部には円筒状をなすキャニスタケース13aが配設さ
れ、その周壁下端部には導入通路12の他端部が接続さ
れている。導入通路12の途中には開閉弁14が接続さ
れ、燃料タンク11内の圧力が所定値を越えたとき、こ
の開閉弁14が開弁されて、燃料タンク11内で揮発し
た燃料蒸気が導入通路12を介してキャニスタケース1
3a内に導入されるようになっている。
給系を構成し、その上壁部には導入通路としての導入通
路12の一端部が接続されている。燃料タンク11の上
部には円筒状をなすキャニスタケース13aが配設さ
れ、その周壁下端部には導入通路12の他端部が接続さ
れている。導入通路12の途中には開閉弁14が接続さ
れ、燃料タンク11内の圧力が所定値を越えたとき、こ
の開閉弁14が開弁されて、燃料タンク11内で揮発し
た燃料蒸気が導入通路12を介してキャニスタケース1
3a内に導入されるようになっている。
【0020】図1及び図2に示すように、キャニスタケ
ース13a内には円筒状の吸着剤容器15が、キャニス
タケース13aを貫通する回転軸16を介して一対のベ
アリング17により回転可能に支持されている。各ベア
リング17の内側においてキャニスタケース13aの上
下壁内面にはシール部材18が配設され、これらのシー
ル部材18により回転軸16の外周とキャニスタケース
13aの回転軸貫通口との間がシールされている。
ース13a内には円筒状の吸着剤容器15が、キャニス
タケース13aを貫通する回転軸16を介して一対のベ
アリング17により回転可能に支持されている。各ベア
リング17の内側においてキャニスタケース13aの上
下壁内面にはシール部材18が配設され、これらのシー
ル部材18により回転軸16の外周とキャニスタケース
13aの回転軸貫通口との間がシールされている。
【0021】前記吸着剤容器15は、上下一対の端板1
5a,15bと、網板等よりなる外筒部15cとから構
成され、その内部には活性炭等よりなる吸着剤19が充
填収容されている。回転軸16は、吸着剤容器15の中
心に貫通固定された中空状の第1軸部16aと、その第
1軸部16aの下端に嵌着された第2軸部16bとから
構成されている。第1軸部16aの外周には複数の小孔
16cが形成され、上端には大気に開放する放出口16
dが形成されている。小孔16cは、第1軸部16aに
おいて吸着剤容器15に覆われる部分のみに形成されて
いる。また、外筒部15cの内周面や第1軸部16aに
おいて小孔16cが形成された部分はいずれも図示しな
い不織布によって覆われている。この不織布により吸着
剤19が小孔16cを通過して第1軸部16aの内部に
入り込んだり、外筒部15cを通過して吸着剤容器15
の外部に飛散したりするのが防止される。
5a,15bと、網板等よりなる外筒部15cとから構
成され、その内部には活性炭等よりなる吸着剤19が充
填収容されている。回転軸16は、吸着剤容器15の中
心に貫通固定された中空状の第1軸部16aと、その第
1軸部16aの下端に嵌着された第2軸部16bとから
構成されている。第1軸部16aの外周には複数の小孔
16cが形成され、上端には大気に開放する放出口16
dが形成されている。小孔16cは、第1軸部16aに
おいて吸着剤容器15に覆われる部分のみに形成されて
いる。また、外筒部15cの内周面や第1軸部16aに
おいて小孔16cが形成された部分はいずれも図示しな
い不織布によって覆われている。この不織布により吸着
剤19が小孔16cを通過して第1軸部16aの内部に
入り込んだり、外筒部15cを通過して吸着剤容器15
の外部に飛散したりするのが防止される。
【0022】そして、前記燃料タンク11から導入通路
12を通じてキャニスタケース13a内に導入された燃
料蒸気が、吸着剤容器15の外周から中心に向かって流
れて、吸着剤19に吸着されるようになっている。ま
た、吸着剤19で燃料蒸気を濾過した後の空気が、中空
状の回転軸16を通して放出口16dから大気中へ放出
されるようになっている。
12を通じてキャニスタケース13a内に導入された燃
料蒸気が、吸着剤容器15の外周から中心に向かって流
れて、吸着剤19に吸着されるようになっている。ま
た、吸着剤19で燃料蒸気を濾過した後の空気が、中空
状の回転軸16を通して放出口16dから大気中へ放出
されるようになっている。
【0023】図1及び図2に示すように、前記キャニス
タケース13aの下部には電動モータ20が配設され、
そのモータ軸20aがカップリング21を介して回転軸
16の第2軸部16bに連結されている。そして、エン
ジンの作動中において、所定時間毎等のタイミングで、
この電動モータ20の回転により吸着剤容器15が強制
的に回転されて、吸着剤19に吸着保持されている燃料
が遠心力にて分離されるようになっている。
タケース13aの下部には電動モータ20が配設され、
そのモータ軸20aがカップリング21を介して回転軸
16の第2軸部16bに連結されている。そして、エン
ジンの作動中において、所定時間毎等のタイミングで、
この電動モータ20の回転により吸着剤容器15が強制
的に回転されて、吸着剤19に吸着保持されている燃料
が遠心力にて分離されるようになっている。
【0024】また、この実施の形態においては、導入通
路12によって、キャニスタケース13aから燃料タン
ク11に燃料を戻すための戻流通路が兼用されるように
なっている。そして、吸着剤19から分離された燃料
が、キャニスタケース13a内から戻流通路を兼用する
導入通路12を介して燃料タンク11に戻されるように
なっている。
路12によって、キャニスタケース13aから燃料タン
ク11に燃料を戻すための戻流通路が兼用されるように
なっている。そして、吸着剤19から分離された燃料
が、キャニスタケース13a内から戻流通路を兼用する
導入通路12を介して燃料タンク11に戻されるように
なっている。
【0025】次に、上記のように構成された燃料蒸気処
理装置の作用を説明する。燃料タンク11に対する燃料
給油時等において、燃料タンク11内で燃料蒸気が発生
して、その内部圧力が所定値を越えて上昇すると、開閉
弁14が開弁される。これにより、燃料タンク11内の
燃料蒸気が導入通路12を介してキャニスタケース13
a内に導入され、吸着剤容器15の外周から中心に向か
って流れて、吸着剤19に吸着される。そして、吸着剤
19で燃料蒸気が濾過された後の空気は、中空状の回転
軸16を通じて放出口16dから大気中へ放出される。
理装置の作用を説明する。燃料タンク11に対する燃料
給油時等において、燃料タンク11内で燃料蒸気が発生
して、その内部圧力が所定値を越えて上昇すると、開閉
弁14が開弁される。これにより、燃料タンク11内の
燃料蒸気が導入通路12を介してキャニスタケース13
a内に導入され、吸着剤容器15の外周から中心に向か
って流れて、吸着剤19に吸着される。そして、吸着剤
19で燃料蒸気が濾過された後の空気は、中空状の回転
軸16を通じて放出口16dから大気中へ放出される。
【0026】また、エンジンの作動中において、例えば
所定時間毎等のタイミングで、電動モータ20が回転さ
れる。これにより、吸着剤容器15が回転されて、吸着
剤19に吸着保持されている燃料が遠心力にて、その吸
着剤19から分離される。そして、吸着剤19から分離
された燃料は、キャニスタケース13a内から導入通路
12を介して燃料タンク11側に流出する。このとき、
開閉弁14が閉弁された状態にあると、燃料は開閉弁1
4の手前の導入通路12内に一時的に溜められ、その後
の開閉弁14の開弁によって燃料タンク11内に戻され
る。
所定時間毎等のタイミングで、電動モータ20が回転さ
れる。これにより、吸着剤容器15が回転されて、吸着
剤19に吸着保持されている燃料が遠心力にて、その吸
着剤19から分離される。そして、吸着剤19から分離
された燃料は、キャニスタケース13a内から導入通路
12を介して燃料タンク11側に流出する。このとき、
開閉弁14が閉弁された状態にあると、燃料は開閉弁1
4の手前の導入通路12内に一時的に溜められ、その後
の開閉弁14の開弁によって燃料タンク11内に戻され
る。
【0027】この実施形態によれば、次のような効果を
得ることができる。 (1)電動モータ20にて吸着剤容器15が回転される
ことにより、吸着剤容器15内の吸着剤19に吸着して
いる燃料を遠心力にて速やかに分離させることができる
とともに、戻流通路を介して燃料タンク11に戻すこと
ができる。また、吸気通路負圧の発生機会が減少して
も、燃料を吸着剤19から確実に離脱させて燃料タンク
11に戻すことができるようになる。また、吸着剤から
の燃料離脱が不十分になって、吸着剤が過飽和状態に陥
ったり、エンジンに対する燃料の供給量制御に悪影響を
及ぼしたりするのを抑制することができる。また、エン
ジンの運転状態に関係なく燃料を吸着剤19から遠心分
離させることができるようになる。
得ることができる。 (1)電動モータ20にて吸着剤容器15が回転される
ことにより、吸着剤容器15内の吸着剤19に吸着して
いる燃料を遠心力にて速やかに分離させることができる
とともに、戻流通路を介して燃料タンク11に戻すこと
ができる。また、吸気通路負圧の発生機会が減少して
も、燃料を吸着剤19から確実に離脱させて燃料タンク
11に戻すことができるようになる。また、吸着剤から
の燃料離脱が不十分になって、吸着剤が過飽和状態に陥
ったり、エンジンに対する燃料の供給量制御に悪影響を
及ぼしたりするのを抑制することができる。また、エン
ジンの運転状態に関係なく燃料を吸着剤19から遠心分
離させることができるようになる。
【0028】(2)吸着剤容器15を強制的に回転させ
ることで吸着剤19に吸着された燃料を遠心分離させる
ため、例えば車両運転中に加わる振動により吸着剤容器
15を回転させる場合に比べ、燃料を遠心分離させる上
で好適な回転速度で吸着剤容器15を回転させることが
できる。
ることで吸着剤19に吸着された燃料を遠心分離させる
ため、例えば車両運転中に加わる振動により吸着剤容器
15を回転させる場合に比べ、燃料を遠心分離させる上
で好適な回転速度で吸着剤容器15を回転させることが
できる。
【0029】(3)電動モータ20を用いることにより
所望の回転速度で吸着剤容器15を回転させることがで
きる。 (4)吸着剤19から分離された燃料を燃料タンク11
に戻すための戻流通路を、導入通路12と各別に設ける
必要がなく、装置の構成を簡略化することができる。
所望の回転速度で吸着剤容器15を回転させることがで
きる。 (4)吸着剤19から分離された燃料を燃料タンク11
に戻すための戻流通路を、導入通路12と各別に設ける
必要がなく、装置の構成を簡略化することができる。
【0030】(5)燃料蒸気を吸着剤19で濾過した後
の空気を、中空状の回転軸16を通して大気中へ容易に
放出することができる。 (6)エンジン始動中において、吸着剤容器15を所定
時間毎に強制回転させるため、吸着剤19の量を少なく
することができて、キャニスタ13の小型化を図ること
ができる。
の空気を、中空状の回転軸16を通して大気中へ容易に
放出することができる。 (6)エンジン始動中において、吸着剤容器15を所定
時間毎に強制回転させるため、吸着剤19の量を少なく
することができて、キャニスタ13の小型化を図ること
ができる。
【0031】なお、上記実施の形態は、例えば次のよう
にその構成を変更することもできる。 ・上記実施の形態では、ガソリンエンジンと電動モータ
とを搭載するハイブリッド車両に備えらる燃料蒸気処理
装置の例を示したがこれには限定されない。本発明は、
揮発性のある燃料を用いるエンジンであれば適用するこ
とができる。
にその構成を変更することもできる。 ・上記実施の形態では、ガソリンエンジンと電動モータ
とを搭載するハイブリッド車両に備えらる燃料蒸気処理
装置の例を示したがこれには限定されない。本発明は、
揮発性のある燃料を用いるエンジンであれば適用するこ
とができる。
【0032】・上記実施の形態では、吸着剤19に吸着
した燃料を遠心分離により吸着剤19から分離し、その
分離した燃料を燃料タンク11に戻すようにしたが、本
発明は、従来用いられるタイプの燃料蒸気処理装置、す
なわち吸着剤に吸着した燃料をキャニスタ内に導入した
大気に含ませてエンジンの吸気通路へ排出する装置にも
適用することができる。この場合、キャニスタ13及び
吸気通路を連通するパージ通路と、このパージ通路の途
中に設けられて同通路の開閉を行うパージ制御弁とが設
けられる。
した燃料を遠心分離により吸着剤19から分離し、その
分離した燃料を燃料タンク11に戻すようにしたが、本
発明は、従来用いられるタイプの燃料蒸気処理装置、す
なわち吸着剤に吸着した燃料をキャニスタ内に導入した
大気に含ませてエンジンの吸気通路へ排出する装置にも
適用することができる。この場合、キャニスタ13及び
吸気通路を連通するパージ通路と、このパージ通路の途
中に設けられて同通路の開閉を行うパージ制御弁とが設
けられる。
【0033】・上記実施の形態では、吸着剤容器15を
強制回転させるタイミングを所定時間毎としたが、この
タイミングには限定されない。これを例えば、機関温度
が所定値以上になったとき、車両の走行開始からの走行
距離が所定値以上になったとき、吸着剤19の重量が所
定値以上になったとき、あるいは燃料タンク11に対す
る燃料給油のとき、エンジン始動時等の他のタイミング
で、吸着剤容器15を回転させるようにしてもよい。
強制回転させるタイミングを所定時間毎としたが、この
タイミングには限定されない。これを例えば、機関温度
が所定値以上になったとき、車両の走行開始からの走行
距離が所定値以上になったとき、吸着剤19の重量が所
定値以上になったとき、あるいは燃料タンク11に対す
る燃料給油のとき、エンジン始動時等の他のタイミング
で、吸着剤容器15を回転させるようにしてもよい。
【0034】・上記実施形態において、電動モータ20
を低速回転と高速回転とに切換え可能に構成し、燃料タ
ンク11に対する燃料給油時等においては、電動モータ
20の低速回転切換えにより、吸着剤容器15を低速で
回転させて、吸着剤容器15内の吸着剤19に燃料蒸気
が均一に吸着回収されるようにし、エンジンの作動中の
所定時間おき等のタイミングでは、電動モータ20の高
速回転切換えにより、吸着剤容器15を高速で回転させ
て、吸着剤19に吸着保持されている燃料が遠心分離さ
れるようにしてもよい。
を低速回転と高速回転とに切換え可能に構成し、燃料タ
ンク11に対する燃料給油時等においては、電動モータ
20の低速回転切換えにより、吸着剤容器15を低速で
回転させて、吸着剤容器15内の吸着剤19に燃料蒸気
が均一に吸着回収されるようにし、エンジンの作動中の
所定時間おき等のタイミングでは、電動モータ20の高
速回転切換えにより、吸着剤容器15を高速で回転させ
て、吸着剤19に吸着保持されている燃料が遠心分離さ
れるようにしてもよい。
【0035】・上記実施形態において、電動モータ20
の回転速度を可変とし、吸着剤19に吸着された燃料の
量等に応じて電動モータ20の回転速度を変更するよう
にしてもよい。
の回転速度を可変とし、吸着剤19に吸着された燃料の
量等に応じて電動モータ20の回転速度を変更するよう
にしてもよい。
【0036】・上記実施の形態では、外筒部15cの内
周面や第1軸部16aの外周面に不織布を設けたが、こ
の不織布に代えて、例えばワイヤメッシュ等を設けるよ
うにしてもよい。
周面や第1軸部16aの外周面に不織布を設けたが、こ
の不織布に代えて、例えばワイヤメッシュ等を設けるよ
うにしてもよい。
【0037】・上記実施の形態では、第1軸部16aを
吸着剤容器15の中心に貫通固定したが、この回転軸1
6を、例えば吸着剤容器15の中心に貫通固定すること
なく、吸着剤容器15の上下両端板15a,15bの中
央外面に突設してもよい。
吸着剤容器15の中心に貫通固定したが、この回転軸1
6を、例えば吸着剤容器15の中心に貫通固定すること
なく、吸着剤容器15の上下両端板15a,15bの中
央外面に突設してもよい。
【0038】・上記実施の形態では、戻流通路を導入通
路12と兼用することとしたが、この戻流通路を導入通
路12と別に設けるようにしてもよい。 ・上記実施の形態では、電動モータ20により吸着剤容
器15を強制回転させるようにしたが、これを例えば、
クランクシャフト等の駆動力により吸着剤容器15を強
制回転させることとしてもよい。この場合、回転軸16
とクランクシャフトとの間にクラッチを設けて上記駆動
力の伝達を断続可能にするようにしてもよい。
路12と兼用することとしたが、この戻流通路を導入通
路12と別に設けるようにしてもよい。 ・上記実施の形態では、電動モータ20により吸着剤容
器15を強制回転させるようにしたが、これを例えば、
クランクシャフト等の駆動力により吸着剤容器15を強
制回転させることとしてもよい。この場合、回転軸16
とクランクシャフトとの間にクラッチを設けて上記駆動
力の伝達を断続可能にするようにしてもよい。
【図1】一実施の形態の燃料蒸気処理装置を示す部分破
断正面図。
断正面図。
【図2】図1の一部を拡大して示す部分破断正面図。
11…燃料タンク、12…導入通路、13…キャニス
タ、13a…キャニスタケース、14…開閉弁、15…
吸着剤容器、16…回転軸、16a…第1軸部、16b
…第2軸部、16c…小孔、16d…放出口、19…吸
着剤、20…電動モータ。
タ、13a…キャニスタケース、14…開閉弁、15…
吸着剤容器、16…回転軸、16a…第1軸部、16b
…第2軸部、16c…小孔、16d…放出口、19…吸
着剤、20…電動モータ。
Claims (5)
- 【請求項1】燃料供給系から導入通路を介して導入され
る燃料蒸気を、吸着剤にて吸着するようにした燃料蒸気
処理装置において、 前記吸着剤を収容する吸着剤容器の回転により吸着剤に
吸着された燃料を遠心力にて分離させる分離手段と、吸
着剤から分離された燃料を燃料供給系に戻す戻流通路と
を設けたことを特徴とする燃料蒸気処理装置。 - 【請求項2】前記分離手段は、前記吸着剤容器を強制的
に回転させる強制回転手段を有することを特徴とする請
求項1に記載の燃料蒸気処理装置。 - 【請求項3】前記強制回転手段は、電動モータであるこ
とを特徴とする請求項2に記載の燃料蒸気処理装置。 - 【請求項4】前記戻流通路は導入通路と兼用しているこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料蒸
気処理装置。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の燃料蒸気
処理装置において、 前記吸着剤容器には中空状の回転軸を設け、その回転軸
の端部を大気に開放させたことを特徴とする燃料蒸気処
理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000139808A JP2001323847A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | 燃料蒸気処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000139808A JP2001323847A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | 燃料蒸気処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001323847A true JP2001323847A (ja) | 2001-11-22 |
Family
ID=18647199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000139808A Pending JP2001323847A (ja) | 2000-05-12 | 2000-05-12 | 燃料蒸気処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001323847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102019002565A1 (de) * | 2019-04-08 | 2020-10-08 | A. Kayser Automotive Systems Gmbh | Sorptionsvorrichtung |
-
2000
- 2000-05-12 JP JP2000139808A patent/JP2001323847A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102019002565A1 (de) * | 2019-04-08 | 2020-10-08 | A. Kayser Automotive Systems Gmbh | Sorptionsvorrichtung |
DE102019002565B4 (de) | 2019-04-08 | 2022-02-10 | A. Kayser Automotive Systems Gmbh | Sorptionsvorrichtung |
US11473534B2 (en) | 2019-04-08 | 2022-10-18 | A. Kayser Automotive Systems Gmbh | Sorption device |
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