JP2001323241A - 接着剤組成物およびこれを用いてなる金属箔張り積層板 - Google Patents

接着剤組成物およびこれを用いてなる金属箔張り積層板

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Tomohiro Fujikawa
智宏 藤川
Takayuki Shimizu
孝行 志水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面平滑性および接着性の双方の特性に優れた
接着剤組成物を提供する。 【解決手段】下記の(A)〜(E)成分を含有し、かつ
上記(E)成分の配合量が(A)成分100重量部に対
して0.2〜4.0重量部の範囲に設定されている接着
剤組成物である。 (A)エポキシ樹脂。 (B)カルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴム。 (C)硬化剤。 (D)硬化促進剤。 (E)フッ素系レベリング剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント回路基板
等、詳しくはフレキシブルプリント回路基板(以下「F
PC基板」という)等に用いられる接着剤組成物および
これを用いてなる金属箔張り積層板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、FPC基板等に用いられる金属
箔張り積層板は、絶縁フィルムの表面にロールコーター
等を用いて溶剤系接着剤ワニスを塗布し、乾燥させて接
着剤層を形成した後、この接着剤層面に金属箔を貼り合
わせ、これを加熱して硬化させることにより作製されて
いる。
【0003】そして、上記溶剤系接着剤ワニスには、塗
膜の表面平滑性を向上させるために、レベリング剤(表
面調整剤)等が配合されている。上記レベリング剤とし
ては、従来より、アクリル系のレベリング剤が用いられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
クリル系レベリング剤は、ロールコーター等の高速,高
剪断を伴うロール・トゥ・ロール方式により塗布した場
合、表面平滑性を充分に改善することができないととも
に、塗膜表面エネルギーが小さくなるため、被着体との
接着性の低下を招く等の難点がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、表面平滑性および接着性の双方の特性に優れた
接着剤組成物およびこれを用いてなる金属箔張り積層板
の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、下記の(A)〜(E)成分を含有し、か
つ上記(E)成分の配合量が(A)成分100重量部に
対して0.2〜4.0重量部の範囲に設定されている接
着剤組成物を第1の要旨とする。 (A)エポキシ樹脂。 (B)カルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴム。 (C)硬化剤。 (D)硬化促進剤。 (E)フッ素系レベリング剤。
【0007】また、本発明は、絶縁フィルムの表面に、
上記第1の要旨の接着剤組成物を用いてなる接着剤層が
形成され、この接着剤層面に金属箔が貼り合わされてな
る金属箔張り積層板を第2の要旨とする。
【0008】本発明者らは、表面平滑性および接着性の
双方の特性に優れた接着剤組成物を得るべく鋭意研究を
重ねた。そして、従来用いられていたアクリル系レベリ
ング剤に代わるレベリング剤について研究開発を続けた
結果、フッ素系レベリング剤を用い、かつ、その配合量
を所定範囲に設定すると好結果が得られることを突き止
めた。すなわち、エポキシ樹脂(A成分)、カルボキシ
ル基含有アクリロニトリル−ブタジエンゴム(B成
分)、硬化剤(C成分)、硬化促進剤(D成分)ととも
にフッ素系レベリング剤(E成分)を所定量配合してな
る接着剤組成物を用いた場合に、接着剤の表面張力が低
下し、表面平滑性が向上するとともに、乾燥後の塗膜表
面エネルギーが高くなるため(極性が向上するため)、
接着性が向上することを見出し、本発明に到達した。
【0009】そして、上記フッ素系レベリング剤(E成
分)の表面張力が所定値以下であると、表面平滑性がさ
らに向上する。
【0010】また、上記エポキシ樹脂(A成分)として
ハロゲン化エポキシ樹脂を用いると接着性、難燃性等が
向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0012】本発明の接着剤組成物は、エポキシ樹脂
(A成分)と、カルボキシル基含有アクリロニトリル−
ブタジエンゴム(B成分)と、硬化剤(C成分)と、硬
化促進剤(D成分)と、フッ素系レベリング剤(E成
分)とを用いて得ることができる。
【0013】上記エポキシ樹脂(A成分)としては、特
に限定はないが、一分子中に二個以上のエポキシ基を有
するものが好ましい。例えば、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂等のグリシジル
エーテル型エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ樹脂、複
素環式エポキシ樹脂等があげられる。これらは単独でも
しくは2種以上併せて用いられる。これらのなかでも、
接着性、難燃性の観点から、臭素化ビスフェノールA型
エポキシ樹脂等のハロゲン化エポキシ樹脂が好適に用い
られる。
【0014】上記エポキシ樹脂(A成分)とともに用い
られるカルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴム(B成分)としては、一分子中にカルボキシル基
を少なくとも一個有するアクリロニトリル−ブタジエン
ゴム(NBR)であれば特に限定されるものではない。
このようなカルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタ
ジエンゴム(B成分)としては、例えば、アクリロニ
トリルとブタジエンとを従来公知の方法により重合させ
た共重合ゴムにおいて、その末端基をカルボキシル基で
置換したカルボキシル基末端NBR、あるいはアクリ
ロニトリルとブタジエンとアクリル酸等のカルボキシル
基を含む重合性単量体とを従来公知の方法により三元共
重合させたカルボキシル化NBRが好適に用いられる。
これらは単独でもしくは併用して用いられる。
【0015】上記カルボキシル基含有NBR(B成分)
の配合量は、上記エポキシ樹脂(A成分)100重量部
(以下「部」と略す)に対して10〜100部の範囲に
設定することが好ましく、特に好ましくは20〜50部
である。すなわち、10部未満であると、接着剤層の接
着力が低下したり、脆くなったりするおそれがあり、逆
に100部を超えると、接着剤層の電気絶縁性が低下し
たり、耐熱性が低下したりするおそれがあるからであ
る。
【0016】上記A成分およびB成分とともに用いられ
る硬化剤(C成分)としては、特に限定はなく、エポキ
シ樹脂(A成分)等の種類に応じて適宜のものが選定さ
れるが、2,2′,3,3′−テトラクロロ−4,4′
−ジアミノジフェニルメタン(TCDAM)、4,4′
−ジアミノジフェニルスルホン(4,4′−DDS)、
4,4′−ジアミノジフェニルメタン(4,4′−DD
M)等の芳香族ジアミン等のアミン系硬化剤が好適に用
いられる。
【0017】上記A〜C成分とともに用いられる硬化促
進剤(D成分)としては、特に限定はないが、イミダゾ
ール系誘導体と芳香族カルボン酸とを併用して用いるこ
とが好ましい。
【0018】上記イミダゾール系誘導体としては、特に
限定はないが、下記の一般式(1)で表されるものが好
適に用いられる。
【0019】
【化1】
【0020】上記一般式(1)で表されるものの具体例
としては、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−
メチルイミダゾール(2E4MZ)、2−ウンデシルイ
ミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾー
ル、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾー
ル、2,4−ジアミノ−6−(2−メチル−1−イミダ
ゾリル)−エチル−1,3,5−トリアジン、2,4−
ジアミノ−6−(2−ウンデシル−1−イミダゾリルエ
チル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−
6−(2−エチル−4−メチル−1−イミダゾリルエチ
ル)−1,3,5−トリアジン等があげられる。これら
は単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0021】上記芳香族カルボン酸としては、特に限定
はないが、下記の一般式(2)で表されるものが好適に
用いられる。
【0022】
【化2】
【0023】上記一般式(2)で表されるものの具体例
としては、安息香酸、1,2−ベンゼンジカルボン酸、
1,3−ベンゼンジカルボン酸、1,4−ベンゼンジカ
ルボン酸、1,2,3−ベンゼントリカルボン酸、1,
2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸:T
MA)、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸等があげ
られる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いら
れる。これらのなかでも、硬化体の架橋度を高めて耐湿
熱性をさらに向上させることができるという点から、多
官能であるベンゼンジカルボン酸、ベンゼントリカルボ
ン酸が好適に用いられる。
【0024】上記硬化促進剤(D成分)の配合量は、硬
化剤(C成分)100部に対して、20部以下に設定す
ることが好ましく、特に好ましくは0.1〜10部であ
る。すなわち、硬化促進剤(D成分)の配合量が20部
を超えると、耐湿熱性に悪影響を及ぼし、接着性が低下
するおそれがあるからである。
【0025】上記A〜D成分とともに用いられるフッ素
系レベリング剤(E成分)としては、例えば、フルオロ
アルキル(C2 〜C10)カルボン酸、N−パーフルオロ
オクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−
〔フルオロアルキル(C6 〜C 11)オキシ〕−1−アル
キル(C3 〜C4 )スルホン酸ナトリウム、3−〔ω−
フルオロアルカノイル(C6 〜C8 )−N−エチルアミ
ノ〕−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、N−〔3−
(パーフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル〕−
N,N−ジメチル−N−カルボキシメチレンアンモニウ
ムベタイン、フルオロアルキル(C11〜C30)カルボン
酸、パーフルオロアルキル(C7 〜C13)カルボン酸、
パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、
パーフルオロアルキル(C4 〜C12)スルホン酸塩(L
i,K,Na)、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシ
エチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフ
ルオロアルキル(C6 〜C10)スルホンアミドプロピル
トリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(C
6 〜C10)−N−エチルスルホニルグリシン塩(K)、
リン酸ビス(N−パーフルオロオクチルスルホニル−N
−エチルアミノエチル)、モノパーフルオロアルキル
(C6 〜C16)エチルリン酸エステル等があげられる。
これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。こ
れらのなかでも、接着剤ワニスの表面張力を2.0×1
-3N/m以上低下せしめるものが好適に用いられる。
【0026】上記フッ素系レベリング剤(E成分)の配
合量は、エポキシ樹脂(A成分)100部に対して、
0.2〜4.0部の範囲に設定する必要があり、好まし
くは0.2〜2.0部である。すなわち、0.2部未満
であると、接着剤の表面張力を低下させる効果が不充分
となり、表面平滑性に劣り、逆に4.0部を超えると、
接着力を低下させるからである。
【0027】なお、本発明の接着剤組成物には、上記A
〜E成分に加えて、難燃剤、老化防止剤、耐熱フィラー
等を適宜配合しても差し支えない。
【0028】そして、上記接着剤組成物は、例えば、エ
ポキシ樹脂(A成分)、カルボキシル基含有NBR(B
成分)、硬化剤(C成分)、硬化促進剤(D成分)、フ
ッ素系レベリング剤(E成分)および必要に応じてその
他の添加剤を、メチルエチルケトン(MEK)、トルエ
ン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、N,N−ジ
メチルホルムアミド(DMF)等の溶剤に溶解し、常法
に従って、攪拌混合することにより液状の接着剤組成物
を得ることができる。この際、エポキシ樹脂(A成分)
とカルボキシル基含有NBR(B成分)とを所定の条件
(例えば、70℃×40分)で予備反応させると、接着
性がさらに向上するため好ましい。
【0029】本発明の接着剤組成物は、プリント配線板
等の接着材料として使用することができるが、特にFP
C基板の接着材料として使用することが好ましい。
【0030】本発明の接着剤組成物を用いてなる金属箔
張り積層板は、例えば、図1に示すように、絶縁フィル
ム1の表面に本発明の接着剤組成物を用いてなる接着剤
層2が形成され、この接着剤層2面に金属箔3が貼り合
わされて形成されている。
【0031】上記図1に示した金属箔張り積層板は、例
えば、絶縁フィルム1の表面に本発明の接着剤組成物を
塗布し、これを乾燥(例えば、160℃×2分間)して
接着剤層2を形成した後、この接着剤層2面に金属箔3
を貼り合わせ、ついで、これを加熱(例えば、80〜1
60℃×4時間)して上記接着剤層2を硬化させること
により上記絶縁フィルム1の表面に上記金属箔3を接着
することにより得ることができる。
【0032】上記絶縁フィルム1としては、特に限定は
なく、例えば、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリエーテルスルホン等からなる耐熱性フィル
ムが好適に用いられる。また、上記絶縁フィルム1の厚
みは、特に限定はないが、通常、7.5〜125μmの
ものが用いられる。
【0033】上記金属箔3としては、特に限定はなく、
例えば、銅箔等が好適に用いられる。また、上記金属箔
3の厚みは、特に限定はないが、通常、9〜105μm
のものが用いられる。
【0034】上記接着剤組成物の塗布方法としては、特
に限定はなく、例えば、ダイコーター、ロールコーター
等の各種の方法により行うことができる。このようにし
て形成される接着剤層2の厚みは、特に限定はないが、
通常、3〜100μmの範囲に設定される。
【0035】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0036】まず、実施例および比較例に先立ち、下記
に示す材料を準備した。
【0037】〔エポキシ樹脂(A成分)〕臭素化ビス
フェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社
製、EP5046)
【0038】〔エポキシ樹脂(A成分)〕液状ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、
EP828)
【0039】〔カルボキシル基含有NBR(B成分)
〕カルボキシル化NBR(日本ゼオン社製、1072
J)
【0040】〔カルボキシル基含有NBR(B成分)
〕カルボキシル基末端NBR(宇部興産社製、CTB
N1300X13)
【0041】〔硬化剤(C成分)〕2,2′,3,3′
−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフェニルメタン
〔TCDAM〕(イハラケミカル工業社製、TCDA
M)
【0042】〔硬化促進剤(D成分)〕2−ウンデシ
ルイミダゾール(四国化成社製、キュアゾールC11
Z)
【0043】〔硬化促進剤(D成分)〕1,2,4−
ベンゼントリカルボン酸(三菱ガス化学社製、F−TM
A)
【0044】〔フッ素系レベリング剤(E成分)〕楠本
化成社製、ディスパロンLS−015(表面張力1.7
×10-2N/m)
【0045】〔アクリル系レベリング剤〕EFKA社
製、EFKA772(表面張力2.4×10-2N/m)
【0046】〔アクリル系レベリング剤〕EFKA社
製、EFKA777(表面張力2.2×10-2N/m)
【0047】
【実施例1〜4、比較例1〜5】後記の表1および表2
に示す各成分を同表に示す割合で配合し、前記と同様に
して液状の接着剤組成物を調製した。
【0048】そして、このようにして得られた実施例品
および比較例品の接着剤組成物を用いて、下記の基準に
従い、各特性の評価を行った。これらの結果を、後記の
表1および表2に併せて示した。
【0049】〔表面平滑性〕アプリケーターにより乾燥
後の塗膜厚みが20μmとなるように接着剤組成物を塗
布し、風乾後の塗膜外観を目視により評価した。評価
は、表面に起伏が確認されなかったものを○、確認され
たものを×とした。
【0050】〔表面張力〕動的表面張力測定装置(島津
製作所製、ST−1S)を用いて、後退時の動的表面張
力を測定した。
【0051】〔塗膜表面エネルギー〕接触角測定機を使
用し、接触角を求めた。さらに、これを用いてFork
s式により表面エネルギーの総和を算出した。
【0052】〔接着力〕上記接着剤組成物をポリイミド
フィルム(厚み25μm)の表面にロールコータを用い
て塗布した後、160℃で2分間乾燥することにより接
着剤層(厚み25μm)を形成し、この接着剤層面に銅
箔(厚み35μm)を貼り合わせた。ついで、これをオ
ーブン中で加熱(130℃×4時間)して接着剤層を硬
化させることにより上記ポリイミドフィルムの表面に上
記銅箔を接着して銅箔張り積層板を製造した。そして、
上記接着剤層の接着力を、JIS C 6471(FP
C基板用銅箔張り積層板試験方法)に準拠して測定し
た。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】上記結果から、実施例品はいずれも、レベ
リング剤を添加していない比較例1品に比べて、表面張
力が2×10-3N/m以上低下しており、表面平滑性に
優れているとともに、塗膜表面エネルギーが10×10
-3N/m以上上昇しており、接着性にも優れていること
がわかる。
【0056】これに対して、比較例品は、表面平滑性お
よび接着性のいずれかの特性に劣ることがわかる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明の接着剤組成物
は、エポキシ樹脂(A成分)、カルボキシル基含有NB
R(B成分)、硬化剤(C成分)、硬化促進剤(D成
分)とともに、フッ素系レベリング剤(E成分)を所定
量配合したものである。そのため、接着剤の表面張力が
低下し、表面平滑性が向上するとともに、乾燥後の塗膜
表面エネルギーが高くなるため(極性が向上するた
め)、接着性が向上する。
【0058】そして、上記フッ素系レベリング剤(E成
分)の表面張力が所定値以下であると、表面平滑性がさ
らに向上する。
【0059】また、上記エポキシ樹脂(A成分)として
ハロゲン化エポキシ樹脂を用いると接着性、難燃性等が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接着剤組成物を用いて得られた金属箔
張り積層板を示す断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁フィルム 2 接着剤層 3 金属箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 113/00 C09J 113/00 Fターム(参考) 4F100 AB17 AB33C AH02H AH03H AH05H AK01B AK05A AK27A AK27J AK29A AK29J AK45 AK49 AK53A AK54 AK55 AL01A AL05A AL06A AN02A BA03 BA07 BA10B BA10C CA02A CA18A GB43 JB04A JG04B JJ07 JK06 JK15 JL11A YY00A 4J040 CA071 CA072 EC041 EC042 EC061 EC062 EC071 EC072 EC081 EC082 GA07 HB29 HC01 HC08 HC23 HD13 HD16 HD17 HD23 JA02 JB02 KA16 KA17 KA23 LA06 MA02 MA10 MB03 MB09 NA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)〜(E)成分を含有し、か
    つ上記(E)成分の配合量が(A)成分100重量部に
    対して0.2〜4.0重量部の範囲に設定されているこ
    とを特徴とする接着剤組成物。 (A)エポキシ樹脂。 (B)カルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタジエ
    ンゴム。 (C)硬化剤。 (D)硬化促進剤。 (E)フッ素系レベリング剤。
  2. 【請求項2】 上記(E)成分であるフッ素系レベリン
    グ剤の表面張力が、1.7×10-2N/m以下である請
    求項1記載の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 上記(A)成分であるエポキシ樹脂が、
    ハロゲン化エポキシ樹脂である請求項1または2記載の
    接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 絶縁フィルムの表面に、請求項1〜3の
    いずれか一項に記載の接着剤組成物を用いてなる接着剤
    層が形成され、この接着剤層面に金属箔が貼り合わされ
    てなることを特徴とする金属箔張り積層板。
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