JP2001322546A - 鉄道車両床面の高さ制御装置 - Google Patents

鉄道車両床面の高さ制御装置

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JP2001322546A
JP2001322546A JP2000144472A JP2000144472A JP2001322546A JP 2001322546 A JP2001322546 A JP 2001322546A JP 2000144472 A JP2000144472 A JP 2000144472A JP 2000144472 A JP2000144472 A JP 2000144472A JP 2001322546 A JP2001322546 A JP 2001322546A
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air
valve
air spring
exhaust
height
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JP2000144472A
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Masao Tomeoka
正男 留岡
Naoharu Kabe
直治 加部
Hiroaki Nagura
宏明 名倉
Osamu Goto
修 後藤
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Nippon Steel Corp
Teito Rapid Transit Authority
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Teito Rapid Transit Authority
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動高さ調整機構等を別途付加することなく
迅速で確実にプラットホームと車体床面との段差を小さ
くする。 【解決手段】 空気ばね12と自動高さ調整弁13を備
えた空気ばね台車11を有する鉄道車両における空気ば
ね12内への給排気によって鉄道車両床面の高さを制御
する装置である。元ダメ14と各自動高さ調整弁13を
連結する空気配管15の途中に締切弁16を介設する。
この締切弁16より元ダメ14寄りの空気配管15と各
空気ばね12とを直接連結する空気配管17を設ける。
各空気ばね12に直接連結する各空気配管17途中に、
夫々給気弁18と排気弁19を介設する。給気弁18用
と排気弁18はタイマーにより所定時間のみ開閉するよ
うに構成する。 【効果】 高さセンサを用いることなく、簡単な配管系
等を付加するだけで、プラットホームと車体床面との段
差を小さくすることを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両が駅に停
車した際、車両床面とプラットホームとの段差を緩和す
べく車両床面高さを制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気ばね台車を有する鉄道車両は、個々
の空気ばねの高さをレバーと連結棒によるリンク機構を
用いて機械的に検知し、その動きを自動高さ調整弁に伝
えて弁の開閉を行い、空気ばねの高さ調整や内圧の調整
を行っていた。
【0003】この自動高さ調整弁による空気ばね高さの
制御目標は、走行中も駅停車中も変わりなく同じであ
り、車輪の摩耗や軸ばねの撓みを考慮して、常に車体床
面がプラットホームより相当高い位置(通常50〜10
0mm)となるように設定されている。
【0004】さらに、空気ばね台車が採用される以前の
台車は、通常、枕ばねと称する部品がコイルばねであ
り、このような台車を有した車両は、空気ばね台車を有
した車両と異なり、乗客の重量によって大きく枕ばねが
撓む(50〜70mm)。従って、空気ばね台車を有し
た車両と枕ばねにコイルばねを採用した台車を有した車
両とが混在して走行する線区では、車両床面とプラット
ホームの段差がさらに大きくなっているところもある。
【0005】また、異なる規格を有する線区や異なる規
格を持つ他社線区に乗り入れをする車両では、一般的に
最も高いプラットホームの高さ位置に合わせて車体床面
高さを設定するので、プラットホームの高さが低い線区
に乗り入れた場合には、車体床面とプラットホームとの
段差は大きくならざるを得なかった。このような段差
は、一般の健常者の乗降には別段支障とならないが、肢
体不自由者や車椅子を使用した乗客には大きな障害とな
っている。
【0006】そこで、列車が駅に停車した際の車体床面
とプラットホームとの段差を解消するため、例えば特開
平8−175383号では、図6に示すように、台車1
と車体2の間に設けられ、台車1からの車体2床面高さ
の変動に応動して揺動するリンク3a及び該リンク3a
の揺動に応じて空気ばね4への給排気を行う自動高さ調
整弁3bを組合わせた自動高さ調整機構3を備えさせ、
駅のプラットホーム高さを予め車体2に設けた制御盤5
に記憶させておいて、車体2の床下に設けた高さセンサ
6によって検知した台車1側からの車体2床面までの高
さ情報を基に、高さセンサ6でその高さをフィードバッ
クして空気ばね4への給排気を調整すると共に、これと
並行して、自動高さ調整弁3bと台車1との連結部に設
けた制御シリンダ9の給排気を、前記制御による車体2
床面の調整高さ相当量だけ同期して行うことで所定の高
さに制御する装置が提案されている。なお、図6中の7
は制御盤5と電気配線した制御回路8によって制御され
た電磁弁ユニットであり、空気ばね4と制御シリンダ9
への給排気を行うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の車両高さ制御装置では、以下に列挙するような
問題点があった。 全ての駅のプラットホームの高さをデータとして予
め記憶しておく必要があるので、そのための記憶装置が
別途必要になる。 プラットホームの高さは各駅毎に異なるので、現在
停車している駅を判別するための装置が別途必要にな
る。
【0008】 通常、鉄道車両は、車輪に出来た異常
摩耗(フラット)を除去するために車輪転削を行うの
で、その都度データをメンテナンスする必要がある。 車体床面高さを常にプラットホーム上面高さに位置
させるためには、駅によっては40mm以上も車体を降
下させる必要がある。しかしながら、通常、空気ばねの
内部には車体の下向きの動きを30〜40mmに制限す
るストッパーが内蔵されているので、これ以上の動きを
許容するためには、車体からストッパーまでの隙間を拡
大する必要がある。ストッパーまでの隙間を拡大する
と、車体のローリングや横風による車体の傾きの許容量
が大きくなるので、建築限界を侵したり、パンタグラフ
が架線から外れるといった事故を発生させる可能性が生
じる。
【0009】 各駅の記憶されたプラットホームの高
さを目標として車体床面の高さを制御するためには、上
記したように車体の床面高さを測定するための高さセン
サが必要になる。 上記した自動高さ調整機構を同期させて動作させる
ための制御シリンダやそれを制御するための制御回路が
必要になる。
【0010】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、自動高さ調整機構等を別途付加すること
なく簡単な配管系等を付加するだけで、空気ばねの給排
気の制御を行うことで、迅速で確実にプラットホームと
車体床面との段差を小さくすることが可能な駅停車時に
おける鉄道車両床面の高さ制御装置を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る鉄道車両床面の高さ制御装置は、
元ダメと各自動高さ調整弁を連結する空気配管の途中に
遮断用の電磁弁を介設すると共に、この電磁弁より元ダ
メ寄りの空気配管と各空気ばねとを直接連結する空気配
管を設け、かつ、この各空気ばねに直接連結する各空気
配管途中には、夫々給気用と排気用の電磁弁を介設し、
これら給気用と排気用の電磁弁はタイマーにより所定時
間のみ開閉するように構成したこととしている。そし
て、タイマーにより設定した時間、排気用の電磁弁を開
放して空気ばね内の空気を直接放出させることで、下降
側ストッパーに当接する或いは下降側ストッパーの近傍
に至るまで車体高さを短時間で降下させることができ
る。また、自動高さ調整弁への給気用の空気配管を開放
すると共に、各空気ばねに直接連結する空気配管に介設
した給気用の電磁弁も併せて、タイマーにより設定した
時間開放することで、車体床面を短時間で復位させるこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】現在、空気ばね台車を有する鉄道
車両において、空気ばね内にある車体下降方向のストッ
パー間隔は、30mm前後に設定されている。この隙間
は、車体が車体長手方向の回転(ローリング)をした時
や、横風によって車体が大きく傾いた時にストッパーの
役割を果たすためのものであり、これを安易に変更する
ことは望ましくない。従って、車体床面の高さ調整は3
0mm程度で行うことが望ましい。
【0013】車体床面の高さ調整を30mm程度とする
場合には、プラットホームと車体床面の段差は、一部線
区を除いて大部分が30mm以上あるため、車体床面と
プラットホーム上面とを完全に一致させることは出来な
いことになる。
【0014】しかしながら、空気ばねのストッパー間隔
分だけ車体を降下させても、これまでの段差を大きく緩
和できることは言うまでもない。そして、ストッパーに
当接するまで或いはストッパー近傍に至るまで車体を降
下させるだけであるならば、任意の高さの検出が可能な
エンコーダ等の高さセンサを設置する必要もない。
【0015】ところが、高さセンサなしに空気ばねから
排気すると、容易にストッパーに当接したり或いはスト
ッパー近傍に至るまで降下させることが可能となるもの
の、ストッパーに当接した後も空気ばねから完全に空気
が抜けるまで排気することになって、駅を発車する時に
給気する時間が増大したり、空気の消費量が大きくなっ
て空気圧縮機や空気タンクの容量を大きく見直す必要が
でてくる。
【0016】そこで、本発明者は、空気ばねが約30m
m程度降下してストッパーに当接したり或いはストッパ
ー近傍に至るまでの時間がほぼ一定に決まっていること
から、その値をタイマーで設定し、その時間のみ空気ば
ねから排気することにより、必要最低量だけ空気ばね内
の空気を排気すれば良いことに気づいた。
【0017】反対に、給気時も自動高さ調整弁の空気配
管と別の空気配管に設けた電磁弁をタイマーで一定時間
開いて給気することで、所定の高さ近くまで車体を上昇
させることができ、任意の高さの検出が可能な高さセン
サや、自動高さ調整機構を同期させて動作させるための
制御シリンダ及びそれを制御するためのコントローラが
不要となることに気づいた。
【0018】本発明に係る鉄道車両床面の高さ制御装置
は、上記した本発明者の知見によってなされたものであ
り、空気ばねと自動高さ調整弁を備えた空気ばね台車を
有する鉄道車両において、駅への車両停車時、空気ばね
内への給排気によって鉄道車両床面の高さを制御してプ
ラットホーム上面と車体床面との段差を緩和する装置で
あって、元ダメと各自動高さ調整弁を連結する空気配管
の途中に遮断用の電磁弁を介設すると共に、この電磁弁
より元ダメ寄りの空気配管と各空気ばねとを直接連結す
る空気配管を設け、かつ、この各空気ばねに直接連結す
る各空気配管途中には、夫々給気用と排気用の電磁弁を
介設し、これら給気用と排気用の電磁弁はタイマーによ
り所定時間のみ開閉するように構成したものである。
【0019】車両が駅に停車してプラットホーム上面と
車体床面との段差を緩和する場合、本発明に係る鉄道車
両床面の高さ制御装置では、乗務員が扉開閉スイッチを
操作した信号を受信した後、または、操作ボタンや操作
スイッチ等の専用の操作器の取扱い後、自動高さ調整弁
への給気用の空気配管を遮断し、排気用の電磁弁をタイ
マーにより設定した時間だけ開放して空気ばね内の空気
を直接放出させ、車体高さを下降側ストッパーに当接す
るまで或いは下降側ストッパーの近傍まで降下させる。
この下降時、タイマーにより設定する時間は、空気ばね
の下降側のストッパーに当接するまで或いは下降側のス
トッパー近傍に至るまでの時間であり、車体重量・空気
ばね有効受圧面積・空気ばね容積・空気ばね補助空気室
容積・排気弁有効絞り面積によって決定する。
【0020】一方、駅発車時には、乗務員が扉閉スイッ
チを操作した信号を受信した後、または、専用の操作器
の取扱い後、駅停車時に遮断した自動高さ調整弁への給
気用の空気配管を開放すると共に、前記の自動高さ調整
弁から空気ばねへの空気配管とは別に、各空気ばねに直
接連結する空気配管に介設した給気用の電磁弁も併せ
て、タイマーにより設定した時間だけ開放する。これに
よって、車体床面を短時間で復位させることができる。
この上昇時、タイマーにより設定する時間は、車体重量
・空気ばね有効受圧面積・空気ばね体積・空気ばね補助
空気室容積・吸気弁有効絞り面積によって決定する。
【0021】本発明に係る鉄道車両床面の高さ制御装置
において、各空気ばねに直接連結する空気配管による給
気状態や排気状態を判別するために、車体或いは台車に
定位状態や降下状態を判別するリミットセンサを設置し
た場合には、定位状態からのさらなる空気の供給や、降
下状態からのさらなる空気の排出を効果的に防止するこ
とができる。
【0022】また、本発明に係る鉄道車両床面の高さ制
御装置において、扉閉状態を表す信号を受信した後に、
電磁弁への供給電源を遮断する継電器を設けた場合に
は、走行中の誤操作による空気ばねからの空気の排出
や、空気ばねへの空気の供給を防止することができる。
【0023】また、本発明に係る鉄道車両床面の高さ制
御装置において、元ダメと各自動高さ調整弁を連結する
空気配管を、元ダメ側を1本に集合させたものとなし
て、この空気配管の集合部に遮断用の電磁弁を介設する
と共に、この電磁弁より元ダメ寄りの空気配管と各空気
ばねとを直接連結する空気配管を元ダメ側を集合させて
当該集合部に給気用の電磁弁を介設し、また、排気用の
電磁弁は空気ばね側の各分岐部から導いた支管を1本に
集合させた集合部に介設し、かつ、前記直接連結する空
気配管における給気用電磁弁より各空気ばね側の分岐直
後及び排気用電磁弁より各空気ばね側の分岐部より分か
れた支管に夫々逆止弁を介設した場合には、電磁弁数を
削減でき、この削減によりメンテナンスも軽減する。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係る鉄道車両床面の高さ制御
装置を図1〜図5に示す実施例に基づいて説明する。図
1は本発明に係る鉄道車両床面の高さ制御装置の概略構
成図、図2は図1における要部詳細図、図3は本発明に
係る鉄道車両床面の高さ制御装置の構成要素であるコン
トローラの拡大説明図、図4は図1〜図3に示した実施
例におけるアルゴリズム、図5は他の実施例におけるア
ルゴリズムである。
【0025】(実施例1)図1〜図3において、11は
空気ばね12と自動高さ調整弁13を備えた空気ばね台
車であり、本実施例では、元ダメ14と各自動高さ調整
弁13を連結する空気配管15を、元ダメ14側を1本
に集合させ、自動高さ調整弁13側を分岐させたものと
している。そして、この空気配管15の集合部15aに
遮断用の電磁弁(以下、「締切弁16」という。)を介
設している。
【0026】17は前記締切弁16より元ダメ14寄り
の空気配管15の集合部15aと各空気ばね12とを直
接連結する空気配管であり、本実施例では、元ダメ14
側を集合させて当該集合部17aに給気用の電磁弁(以
下、「給気弁18」という。)を介設している。
【0027】19は排気用の電磁弁(以下、「排気弁」
という。)であり、前記空気配管17における各分岐部
17bから導いた支管17baを1本に集合させた集合
部17cに介設されている。
【0028】20は前記空気配管17における給気弁1
8より各空気ばね12側の分岐直後の分岐部17bに夫
々介設された逆止弁であり、元ダメ14から空気ばね1
2方向への空気の流れのみ許容するように設けられてい
る。また、21は前記空気配管17における排気弁19
より各空気ばね12側の分岐部17bより分かれた支管
17baに夫々介設された逆止弁であり、空気ばね12
から元ダメ14方向への空気の流れのみ許容するように
設けられている。
【0029】22は前記した給気弁18と排気弁19の
時間設定を行うタイマー機能を備えたコントローラであ
り、コントローラ22は、このタイマー機能の他に、例
えば扉開閉スイッチ23、扉閉完了信号表示器24、操
作器25からの信号や、空気ばね12が降下状態又は定
位状態の何れかを示すリミットスイッチ26からの信号
を受信する機能を備えている。そして、このコントロー
ラ22は、電気回路27、継電器28を介して、前記し
た時間設定信号や受信信号と繋がっている。
【0030】なお、29は給気・排気動作を音で知らせ
る音発生器、30は空気ばね12の定位状態であるの
か、降下状態であるのかを示す表示器である。
【0031】本発明に係る鉄道車両床面の高さ制御装置
は上記したような構成であり、車両が駅に停車して例え
ば乗務員が扉開閉スイッチ23を操作し、継電器28、
電気回路29を介してコントローラ22が扉開閉信号と
扉開完了信号を受信すると、締切弁16、給気弁18、
排気弁19といった電磁弁への電源が投入される。そし
て、尚かつ空気ばね12が定位の状態であることをリミ
ットスイッチ26による信号でコントローラ22が受信
し表示器30が点灯している時に、操作器25による降
下信号をコントローラ22が受信すると、直ちにコント
ローラ22から継電器28を介して締切弁16に信号が
出されて自動高さ調整弁13への空気配管15を遮断す
ると共に排気弁19を開放させて予め設定された時間だ
け空気ばね12内の空気を直接放出させ、車体2高さを
例えば下降側ストッパーの近傍まで降下させる。
【0032】この排気時間は、車体2が空気ばね12内
に設置されている降下方向ストッパーの隙間約30mm
分を降下するのに要する時間を設定するが、これは、車
体重量・空気ばね有効受圧面積・空気ばね体積・空気ば
ね補助空気室容積・排気弁絞り面積によって決定され、
例えば絞り径が7mm程度であるならば概ね7〜10秒
程度の設定時間とすればよい。排気中は、音発生器29
が鳴って排気動作を知らせる。
【0033】次に、駅発車時には、例えば空気ばね12
が降下の状態であることをリミットスイッチ26による
信号でコントローラ22が受信し表示器30が点灯して
いる時に、操作器25による信号をコントローラ22が
受信すると、直ちにコントローラ22から継電器28を
介して締切弁16に信号が出されて自動高さ調整弁13
への空気配管15を遮断していた締切弁16が開き、自
動高さ調整弁13にて空気ばね12に空気を供給すると
共に、前記の自動高さ調整弁13から空気ばね12への
空気配管15とは別に、各空気ばね12に直接連結する
空気配管17に介設した給気弁18が予め設定した時間
だけ開き、車体2床面を短時間で上昇させ、例えば元の
高さに復位させる。
【0034】この給気時間の設定は、前記排気弁19と
同様に車体重量・空気ばね有効受圧面積・空気ばね容量
・空気ばね補助空気室容量・給気弁絞り面積によって決
められる。例えば絞り径が5mm程度であるならば3秒
程度の設定時間とすればよい。給気中は、音発生器29
が鳴り給気動作を知らせる。
【0035】その後、空気ばね12の復位表示器が点灯
した後、扉開閉スイッチ23の操作によって扉が閉じた
という扉閉完了信号を受信すると、締切弁16、給気弁
18、排気弁19といった電磁弁の電源は継電器28を
介して遮断される。以上のアルゴリズムを示したのが図
4である。
【0036】(実施例2)本発明に係る鉄道車両床面の
高さ制御装置の操作は、上記した図4に示したアルゴリ
ズムに限るものではなく、図5に示したようなアルゴリ
ズムによっても良い。
【0037】すなわち、上記した実施例1に基づき、空
気ばね12から排気し車体2を降下した後(リミットス
イッチ26から降下状態を示す信号をコントローラ22
が受信している状態)、列車の発車時に乗務員の操作す
る扉開閉スイッチ23による操作にて扉開閉信号をコン
トローラ22が受信すると、直ちにコントローラ22か
ら継電器28を介して締切弁16に信号が出されて自動
高さ調整弁13への空気配管15を遮断していた締切弁
16が開き、自動高さ調整弁13にて空気ばね12に空
気を供給すると共に、前記の自動高さ調整弁13から空
気ばね12への空気配管15とは別に、各空気ばね12
に直接連結する空気配管17に介設した給気弁18が予
め設定した時間だけ開き、車体2床面を上昇させる。な
お、実施例1と同様に、給気中は、音発生器29が鳴り
給気動作を知らせ、また、扉閉完了信号を受信すると締
切弁16、給気弁18、排気弁19といった電磁弁の電
源は継電器28を介して遮断される。
【0038】上記した実施例では、締切弁16、給気弁
18、排気弁19といった電磁弁の数の削減と同時にメ
ンテナンスも軽減できるものについて説明したが、本発
明に係る鉄道車両床面の高さ制御装置は上記した実施例
に限らず、各空気ばね12、自動高さ調整弁13ごとに
夫々締切弁16、給気弁18、排気弁19を設置したも
のでも良いことは言うまでもない。また、上記した実施
例では、リミットスイッチ26や継電器18を備えたも
のを示したが、これらは必ずしも必須のものではない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、列車が
駅に停車した際に、空気ばねの排気・給気動作によって
空気ばねのストッパー近傍まで車体を降下させたり、ま
た、降下位置から元の高さまで復位させる装置であり、
任意の高さを検出する高さセンサを用いることなく、給
気時間や排気時間を設定するタイマ−機能を持ったコン
トローラ等のきわめて簡単な装置によって可能としたも
ので、信頼性も非常に高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄道車両床面の高さ制御装置の概
略構成図である。
【図2】図1における要部詳細図である。
【図3】本発明に係る鉄道車両床面の高さ制御装置の構
成要素であるコントローラの拡大説明図である。
【図4】図1〜図3に示した実施例におけるアルゴリズ
ムである。
【図5】他の実施例におけるアルゴリズムである。
【図6】従来の車両床面とプラットホームとの段差緩和
制御装置を搭載した車両の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 台車 2 車体 3 自動高さ調整機構 3a リンク 3b 自動高さ調整弁 4 空気ばね 5 制御盤 6 高さセンサ 7 電磁弁ユニット 8 制御回路 9 制御シリンダ 11 空気ばね台車 12 空気ばね 13 自動高さ調整弁 14 元ダメ 15 空気配管 15a 集合部 16 締切弁 17 空気配管 17a 集合部 17b 分岐部 17ba 支管 17c 集合部 18 給気弁 19 排気弁 20 逆止弁 21 逆止弁 22 コントローラ 23 扉開閉スイッチ 24 扉閉完了信号表示器 25 操作器 26 リミットスイッチ 27 電気回路 28 継電器 29 音発生器 30 表示器
フロントページの続き (72)発明者 加部 直治 東京都台東区東上野3丁目19番6号 帝都 高速度交通営団内 (72)発明者 名倉 宏明 大阪府大阪市此花区島屋5丁目1番109号 住友金属工業株式会社関西製造所製鋼品 事業所内 (72)発明者 後藤 修 大阪府大阪市此花区島屋5丁目1番109号 住友金属工業株式会社関西製造所製鋼品 事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気ばねと自動高さ調整弁を備えた空気
    ばね台車を有する鉄道車両において、駅への車両停車
    時、空気ばね内への給排気によって鉄道車両床面の高さ
    を制御してプラットホーム上面と車体床面との段差を緩
    和する装置であって、元ダメと各自動高さ調整弁を連結
    する空気配管の途中に遮断用の電磁弁を介設すると共
    に、この電磁弁より元ダメ寄りの空気配管と各空気ばね
    とを直接連結する空気配管を設け、かつ、この各空気ば
    ねに直接連結する各空気配管途中には、夫々給気用と排
    気用の電磁弁を介設し、これら給気用と排気用の電磁弁
    はタイマーにより所定時間のみ開閉するように構成した
    ことを特徴とする鉄道車両床面の高さ制御装置。
  2. 【請求項2】 各空気ばねに直接連結する空気配管によ
    る給気状態や排気状態を判別するために、車体或いは台
    車に定位状態や降下状態を判別するリミットセンサを設
    置したことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両床面の
    高さ制御装置。
  3. 【請求項3】 扉閉状態を表す信号を受信した後に、電
    磁弁への供給電源を遮断する継電器を設けたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の鉄道車両床面の高さ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか記載の鉄道車両床
    面の高さ制御装置において、元ダメと各自動高さ調整弁
    を連結する空気配管を、元ダメ側を1本に集合させたも
    のとなして、この空気配管の集合部に遮断用の電磁弁を
    介設すると共に、この電磁弁より元ダメ寄りの空気配管
    と各空気ばねとを直接連結する空気配管を元ダメ側を集
    合させて当該集合部に給気用の電磁弁を介設し、また、
    排気用の電磁弁は空気ばね側の各分岐部から導いた支管
    を1本に集合させた集合部に介設し、かつ、前記直接連
    結する空気配管における給気用電磁弁より各空気ばね側
    の分岐直後及び排気用電磁弁より各空気ばね側の分岐部
    より分かれた支管に夫々逆止弁を介設したことを特徴と
    する鉄道車両床面の高さ制御装置。
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