JP2001322307A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2001322307A
JP2001322307A JP2000141625A JP2000141625A JP2001322307A JP 2001322307 A JP2001322307 A JP 2001322307A JP 2000141625 A JP2000141625 A JP 2000141625A JP 2000141625 A JP2000141625 A JP 2000141625A JP 2001322307 A JP2001322307 A JP 2001322307A
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switch
voltage
signal
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JP2000141625A
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English (en)
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Takahide Hirawa
孝英 平和
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチ手段に対して負帰還を与えることな
く光源に印加される電圧に発生する電圧スパイクノイズ
を抑制できる画像記録装置を提供する。 【解決手段】 電圧制御電流源に接続されたレーザーダ
イオード素子411を主スイッチ素子412a1および
副スイッチ素子412a2をオン/オフすることによっ
てアクティブ状態と非アクティブ状態とを切り換えて画
像を記録する。その際、タイミング生成部412nにお
いて異なるタイミング信号として主駆動信号MDと副駆
動信号SDとにより主スイッチ素子412a1および副
スイッチ素子412a2を段階的にオフして、レーザー
ダイオード素子411のアクティブ状態への遷移時に発
生する電圧スパイクノイズを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電源から供給さ
れる電流をオン/オフすることによって、当該電源に接
続された光源のオン状態とオフ状態とを切り換えて画像
を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザーダイオードを光源と
し、そのレーザーダイオードに並列に接続されたスイッ
チ手段を1つ設け、そのレーザーダイオードをデジタル
画像データに基づいて高速にオン/オフすることによっ
て画像を記録する画像記録装置が知られている。とりわ
け、1W以上の高出力のレーザーダイオードを用い、1
A以上の動作電流を必要とする画像記録装置が見受けら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の画像
記録装置において、スイッチ手段のオンからオフへの遷
移時においてレーザーダイオードとスイッチ手段との間
に存在するケーブル等の誘導成分により電圧スパイクノ
イズが発生し、この電圧スパイクノイズが、逆にレーザ
ーダイオードに電流を供給する電圧制御電流源へ向かっ
て伝搬され、この電圧スパイクノイズの振幅が電圧制御
電流源の制御可能電圧範囲を越えると、レーザーダイオ
ードの電流スイッチング特性を悪化させるという問題が
あった。
【0004】通常、この様なスパイクノイズを抑える方
法としては、スイッチ手段に対して負帰還を与えること
でオンからオフ(レーザーダイオードは逆に非アクティ
ブからアクティブ)への遷移時の立上がり特性を緩やか
にする手法が用いられるが、この様な手法では、スイッ
チ手段で消費される電力が増大するというさらなる問題
が発生していた。また、オン/オフ遷移時の立上がりお
よび立下がり特性が緩やかになるため、画像記録の高速
化に対する妨げの一因となっていた。
【0005】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、スイッチ手段に対して負帰還を
与えることなく光源に印加される電圧に発生する電圧ス
パイクノイズを抑制できる画像記録装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、電源から供給される電流をオン
/オフすることによって、当該電源に接続された光源の
オン状態とオフ状態とを切り換えて画像を記録する画像
記録装置であって、前記光源に並列に接続された抵抗可
変回路と、前記光源をオフ状態からオン状態に切り換え
るに際して、前記抵抗可変回路の抵抗値を段階的に変化
させる段階的抵抗制御手段と、を備えている。
【0007】また、請求項2の発明は、電源から供給さ
れる電流をオン/オフすることによって、当該電源に接
続された光源のオン状態とオフ状態とを切り換えて画像
を記録する画像記録装置であって、前記光源にそれぞれ
並列に接続された主スイッチおよび副スイッチと、前記
副スイッチに直列接続された抵抗素子と、前記光源をオ
フ状態からオン状態に切り換えるに際して、前記主スイ
ッチを導通状態から非導通状態に切り換えた後に、前記
副スイッチを導通状態から非導通状態に切り換える段階
的制御を行う制御手段と、を備えている。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の画像記録装置であって、前記主スイッチおよび前記副
スイッチのうちの少なくとも一方のスイッチがMOS型
FETを備え、前記画像処理装置が、さらに、所定の電
圧をゲートバイアスとして前記少なくとも一方のスイッ
チに印加する電圧源を備えている。
【0009】また、請求項4の発明は、請求項2または
請求項3に記載の画像記録装置であって、さらに、前記
光源のオフ状態からオン状態への遷移遅延時間と、前記
光源のオン状態からオフ状態への遷移遅延時間との差を
補償する補償手段を備えている。
【0010】さらに、請求項5の発明は、請求項2ない
し請求項4のいずれかに記載の画像記録装置であって、
直列接続された副スイッチおよび抵抗素子が複数並列接
続されており、前記制御手段は、前記電源の設定電流値
に応じて、前記複数の副スイッチについての導通状態か
ら非導通状態への切り換えタイミングを相互にずらせ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ説明する。
【0012】<1.第1の実施の形態>図1はこの発明
の一実施の形態である画像記録装置1の概略図である。
以下、図1を用いて画像記録装置1の概略構成および概
略動作について説明する。
【0013】画像記録装置1は印刷版としての感光材料
に高出力のレーザーダイオードからのレーザー光によっ
て画像を直接記録する、いわゆるCTP(Computer-To-
Plate)システムと呼ばれる装置であって、画像信号発
生回路10、画像信号処理部20および光源駆動部30
を備える電流・信号供給側と、記録ヘッド部40、ガイ
ド50、リニアエンコーダ60、ロータリーエンコーダ
70、記録ドラム80を備える画像記録側とが別体に構
成されるとともに、光源駆動部30と記録ヘッド部40
とがケーブル束90で互いに接続されたマルチチャンネ
ル型の画像記録装置である。そして、光源駆動部30は
記録ヘッド部40と離れ、後述する電圧制御電流源31
3からの熱を放熱しやすい配置となっている。
【0014】画像信号発生回路10より発生されたシリ
アルな画像信号GISは画像信号処理部20に入力され
る。画像信号処理部20は内部にCPU、メモリ等を備
えたコンピュータとしての機能を持ち、次のような処理
を制御プログラムを実行することにより行う。すなわ
ち、画像信号処理部20は、画像信号GISにシリアル
/パラレル変換を行った後、ロータリーエンコーダ70
より得られるX軸方向のタイミング信号に同期するよう
に、光源駆動部30にパラレルな入力画像信号GIi
(i=1〜n、n:チャンネル数)および光源駆動部3
0の各光源駆動回路31に必要な制御信号を供給(信号
線の図示省略)する。
【0015】また、各光源駆動回路31は記録ヘッド部
40内の対応する記録ユニット41にそれぞれ電流ケー
ブル91、信号ケーブル92、制御ケーブル93および
同期信号ケーブル94で電気的に接続されている。これ
ら電流ケーブル91、信号ケーブル92、制御ケーブル
93および同期信号ケーブル94はそれぞれ損失が少な
く、安定したインピーダンスおよび可撓性を有する伝送
線路であり、具体的には同軸ケーブル等で構成されてい
る。そしてそれらが互いに束ねられて、ケーブル束90
を構成している。
【0016】記録ヘッド部40は複数の記録ユニット4
1を備え、ガイド50に沿ってY軸方向へ移動可能とな
っているとともに、入力された入力画像信号GIiに応
じた後述するレーザーダイオード素子411(以下「L
D素子411」という)(図2参照)への駆動電流供給
のオン/オフ制御に応じて各LD素子411によるレー
ザー光がオン/オフされ、それらにより感光材料SM全
面への画像記録(描画走査)が可能となっている。な
お、Y軸方向における記録ヘッド部40による走査位置
はリニアエンコーダ60によって検出され、その検出信
号に基づいて記録ヘッド部40のY軸方向の動作は制御
される。
【0017】以下、光源駆動回路31および記録ユニッ
ト41の各部について詳細に説明する。
【0018】図2は実施の形態における光源駆動回路3
1および記録ユニット41の構成図である。図2に示す
ように、光源駆動回路31においてVcc変換テーブル
311、DA変換回路312aおよび電圧制御電流源3
13が直列に接続された回路と、Vtt変換テーブル3
14、DA変換回路312b、バッファアンプ315お
よび電流線終端316が直列に接続された回路とが互い
に並列に接続されて電流ケーブル91に接続されてい
る。
【0019】このうち、Vcc変換テーブル311は、
予めユーザーによって画像信号処理部20に設定され、
そこから送られた設定電流値Isに対する電圧制御電流
源313の出力電流の制御電圧値Vccを記憶したテー
ブルである。
【0020】また、Vtt変換テーブル314は、設定
電流値Isに対するLD素子411の電極間に発生する
電圧値にほぼ等しい電圧である終端電源電圧値Vttを
記憶したテーブルである。ここで、終端電源電圧値Vt
tは、記録ユニット41内のLD素子411に設定電流
値に応じた順方向電流である光源電流ILDが流れる状態
でのLD素子411による電圧降下にほぼ等しい電圧値
となっている。
【0021】これら変換テーブルに記憶された制御電圧
値Vccおよび終端電源電圧値Vttは、電流ケーブル
91の直流抵抗による電圧降下分を加味した値が予め測
定され、記憶されている。そして、所定範囲内の任意の
設定電流値Isが、図示しない設定入力手段により入
力、設定されると、制御電圧値Vccおよび終端電源電
圧値Vttがそれぞれ瞬時に読み出され、DA変換回路
312aおよび312bでアナログ値に変換されてそれ
ぞれ電圧制御電流源313および電流線終端316にそ
れらの電圧値の電圧がそれぞれ印加される。このうち、
制御電圧値Vccの電圧値が電圧制御電流源313に印
加されることによって電圧制御電流源313からの出力
電流が設定電流値Isとなるように制御される。
【0022】そして、画像信号処理部20より与えられ
る設定電流値Isは、Vcc変換テーブル311および
DA変換回路312aを経由して電圧制御電流源313
に与えられ、電圧制御電流源313でコントロールされ
た電流値が、電流ケーブル91から記録ユニット41の
LD素子411に供給される。
【0023】一方、光源駆動回路31に入力された入力
画像信号GIiは、ラインドライバ319、信号ケーブ
ル92を経由し、記録ユニット41においてLD素子4
11に並列に接続されたスイッチ駆動回路412に対し
て光源電流ILDのオン/オフ指令を与える。
【0024】また、画像信号処理部20から光源駆動回
路31に入力された画像クロック信号CLは、ラインド
ライバ353、同期信号ケーブル94を経由しスイッチ
駆動回路412に対して同期タイミングを与える。
【0025】さらに、画像信号処理部20から光源駆動
回路31に入力されたスイッチ制御信号SCはラインド
ライバ352および制御ケーブル93を経由して記録ユ
ニット41のスイッチ駆動回路412に与えられる。
【0026】記録ユニット41は主にLD素子411、
スイッチ駆動回路412および対応する光源駆動回路3
1とのインターフェース回路(図示省略)および信号線
終端413、制御線終端453および同期線終端454
を備えている。
【0027】光源駆動回路31からのオン/オフ指令と
しての入力画像信号GIiはスイッチ駆動回路412に
入力される。そして、スイッチ駆動回路412のオン状
態においては、LD素子411への電流は殆どがスイッ
チ駆動回路412を流れるため、LD素子411は非ア
クティブ状態となる。逆に、スイッチ駆動回路412が
オフ状態においては、電圧制御電流源313の電流の大
部分がLD素子411に流れ、LD素子411はアクテ
ィブ状態となる。この様に、LD素子411とスイッチ
駆動回路412とが相補的な動作となるため、電流ケー
ブル91に流れる電流および、電圧制御電流源313の
出力電流は変化せず、電圧値のみがスイッチング動作に
よる影響を受けることになる。この電圧値のスイッチン
グ動作による変化は、スイッチ駆動回路412より電流
ケーブル91を経由し電圧制御電流源313側に伝えら
れる。
【0028】ところで、電圧制御電流源313の出力イ
ンピーダンスは、一般的にケーブルの特性インピーダン
スに比べてかなり高いため、電圧制御電流源313側に
終端抵抗としての電流線終端316を設けている。電流
線終端316の抵抗値は、電流ケーブル91の特性イン
ピーダンスとほぼ等しい抵抗値とされている。すなわ
ち、インピーダンス整合をとることにより、電圧制御電
流源313方向への電圧変化が終端され、その方向への
反射波を生じないことにより良好な電流スイッチング特
性を得ることができる。
【0029】同様に、スイッチ駆動回路412側にも終
端抵抗としての信号線終端413が設けられており、そ
の抵抗値は、信号ケーブル92の特性インピーダンスと
ほぼ等しいものとされて、インピーダンス整合をとって
いる。これにより、信号ケーブル92におけるスイッチ
駆動回路412での反射を防止している。
【0030】図2における電流抑制制御部317は、入
力画像信号GIiおよび入力画像に対する同期クロック
信号である画像クロック信号CLそれぞれの入力ライン
に接続されるとともに、電圧制御電流源313に接続さ
れている。そして、電流抑制制御部317は入力画像信
号GIiの状態を判断し電圧制御電流源313の電流値
を動的に制御し、電圧制御電流源313での不要な発熱
を抑える電流抑制信号CDを生成する機能を有する。
【0031】図3は第1の実施の形態における記録ユニ
ット41の回路構成および信号ケーブルおよび電流ケー
ブルとの接続の様子を示す図である。LD素子411に
はパワーMOS型FETからなる主スイッチ素子412
a1および副スイッチ素子412a2(以下、総称する
場合「スイッチ素子」という)がそれぞれ並列接続され
ており、電流ケーブル91より与えられた電流は主スイ
ッチ素子412a1および/または副スイッチ素子41
2a2がオフ時にはそのままLD素子411を流れる
が、オン時には大部分が主スイッチ素子412a1およ
び/または副スイッチ素子412a2を流れLD素子4
11は非アクティブ状態にスイッチされる。
【0032】また、信号ケーブル92は抵抗器413a
および413bからなる終端抵抗を有する信号線終端4
13に接続されるとともに、ラインレシーバー414を
介してタイミング生成部412nに接続されている。さ
らに、タイミング生成部412nは主スイッチ素子41
2a1および副スイッチ素子412a2をそれぞれドラ
イブする主スイッチ回路4121および副スイッチ回路
4122に接続されている。なお、主スイッチ回路41
21および副スイッチ回路4122は主スイッチ素子4
12a1および副スイッチ素子412a2をそれぞれ含
んでいる。
【0033】入力画像信号GIiであるオン/オフ指令
は、信号ケーブル92からディジタル信号として記録ユ
ニット41のタイミング生成部412nに与えられる。
【0034】また、タイミング生成部412nにはスイ
ッチ制御信号SCも与えられる。スイッチ制御信号SC
には、タイミング生成部412nへの制御情報や、スイ
ッチ駆動回路412の副スイッチ素子412a2に対す
る設定電流値Isにおける切り換え制御に必要な情報等
が含まれている。そして、タイミング生成部412n
は、スイッチタイミングの制御のための信号遅延手段と
して機能する。
【0035】また、タイミング生成部412nから主ス
イッチ回路および副スイッチ回路に対して、主スイッチ
素子412a1および副スイッチ素子412a2を駆動
する主駆動信号MDおよび副駆動信号SDがそれぞれ与
えられる。
【0036】主スイッチ回路および副スイッチ回路はほ
ぼ同様の回路構成となっており、副スイッチ回路におい
て副スイッチ素子412a2に抵抗器412m2が直列
に接続されていることが異なっている。以下、両スイッ
チ回路の説明を対応する部材や素子を並記して説明す
る。
【0037】主スイッチ回路(副スイッチ回路)に入力
された主駆動信号MD(副駆動信号SD)は、主スイッ
チ回路4121(副スイッチ回路4122)内でインバ
ータ412b1(412b2)により反転され、抵抗器
412c1(412c2)を介した後、抵抗器412d
1,412e1(412d2,412e2)とオペアン
プ412f1(412f2)とからなる反転回路と、抵
抗器412g1(412g2)と、トランジスタ412
h1,412i1(412h2,412i2)からなる
バッファアンプとを有するドライブ回路を経て、抵抗器
412j1(412j2)を経た後、前述の主スイッチ
素子412a1(412a2)のゲート端子に接続され
ている。それにより、主スイッチ素子412a1および
/または副スイッチ素子412a2のゲートを駆動する
ことによってLD素子411はオン/オフ制御される。
【0038】さらに、オフバイアス電圧源412pの出
力端子は抵抗器412k1(412k2)を介してオペ
アンプ412f1(412f2)の反転端子に接続され
ている。
【0039】なお、LD素子411に対する逆方向のス
パイクノイズを吸収するよう、LD素子411には保護
用のダイオード415が並列に接続されている。
【0040】図3に示すようにスイッチ駆動回路412
に入力された入力画像信号GIiと、同期タイミングを
与える画像クロック信号CLとはタイミング生成部41
2nに入力され、タイミング生成部412nは主スイッ
チ素子412a1と、副スイッチ素子412a2を制御
する主駆動信号MDおよび副駆動信号SDを生成しそれ
ぞれ主スイッチ回路におけるインバータ412b1およ
び副スイッチ回路におけるインバータ412b2にそれ
ぞれ入力する。
【0041】図4は、第1の実施の形態におけるタイミ
ング生成部412nの詳細な構成を示す図である。原信
号である入力画像信号GIiは、画像クロック信号CL
によりドライブされ、リセット信号RSTによりリセッ
トされる2つのシフトレジスタ412naのA入力およ
びB入力に入力される。そのうち、シフトレジスタ41
2naは必要な所定のクロックサイクル分遅延された画
像信号を出力する信号遅延手段である。なお、A入力お
よびB入力は内部でAND処理される。
【0042】また、シフトレジスタ412naのQA〜
QH出力は、異なったクロックサイクル数だけ遅延され
た同一の画像信号である。そのうちQA出力は主駆動信
号MDとされるとともに、QA出力およびQB出力がA
ND回路412nbに入力され、論理積演算結果の信号
が副駆動信号SDとして出力される。
【0043】図5は第1の実施の形態における各信号の
タイミングチャートである。図5に示すように、入力画
像信号GIiに同期した8倍の画像クロック信号CLを
用いて、主スイッチ素子412a1と副スイッチ素子4
12a2との間の遅延制御を行っている。
【0044】入力画像信号GIiがロー(Low)レベ
ルよりハイ(High)レべルに遷移する(時刻t1)
と、最初に主駆動信号MDがハイレべルに遷移し(時刻
t2)、主スイッチ素子412a1のみをオン状態より
オフ状態に切り換える。この状態では、主スイッチ素子
412a1を流れていた電流は副スイッチ素子412a
2と、一部分がLD素子411を流れるようになり、副
スイッチ素子412a2を流れる電流値と抵抗器412
m2の抵抗値により決まる電圧に制限された電圧がスイ
ッチ駆動回路412で発生する。
【0045】続いて副駆動信号SDがハイレべルに遷移
する(時刻t3)と、副スイッチ素子412a2もオフ
状態に移行し、主スイッチ素子412a1および副スイ
ッチ素子412a2双方ともにオフとなり、電流ケーブ
ル91より供給された電流は、全てLD素子411を流
れ、LD素子411はアクティブ状態になり、描画が行
われる。
【0046】逆に、入力画像信号GIiがハイレベルよ
りローレベルに遷移する(時刻t4)と、主駆動信号M
Dと副駆動信号SDは同時にローレべルに遷移し、主ス
イッチ素子412a1および副スイッチ素子412a2
はほぼ同時にオン状態となり(時刻t5)、電流を奪わ
れたLD素子411は、急速に非アクティブ状態とな
り、描画が行われない。
【0047】このような、スイッチ素子の切り換え遅延
時間、すなわち、主駆動信号MDの立上がりと副駆動信
号SDの立上がりとの時間差は、LD素子411に直列
に存在するL成分により生じる電流の遅れ時間に応じて
決定され、予めユーザーによって設定される。
【0048】そして、入力画像信号GIiがロー(Lo
w)レべルにおいては、主スイッチ素子412a1およ
び副スイッチ素子412a2はいずれもオン状態とな
り、電流ケーブル91より供給される電流は殆どが主ス
イッチ素子412a1を流れ、抵抗器412m2により
その抵抗値に応じて制限された電流のみが副スイッチ素
子412a2を流れる。
【0049】図3において、主スイッチ素子412a1
および副スイッチ素子412a2のオフ状態における抵
抗値は、主スイッチ素子412a1および副スイッチ素
子412a2のオフ状態におけるゲート−ソース間電圧
Vgsにより制御され、オフ時のゲート−ソース間電圧
Vgsをドレイン電流のカットオフ電圧より僅かに能動
領域にセットすることにより、スイッチ素子のオフ状態
への遷移時に発生する上記のような電圧スパイクノイズ
を軽減できる。
【0050】そのため、この装置ではオフバイアス電圧
源412pを備えており、オペアンプ412f1,41
2f2に対して、主スイッチ素子412a1または副ス
イッチ素子412a2がオフ時においてゲートカットオ
フ電圧近辺の電圧となるよう、オフバイアス電圧Voff
を印加する。
【0051】抵抗器412d1および412k1の抵抗
値をそれぞれRaおよびRbとすると、オフバイアス電
圧源412pによるオフバイアス電圧Voffは、−Ra
/Rbで決定される増幅率でバッファ部を形成するトラ
ンジスタ412h1,412i1に伝えられ、主スイッ
チ素子412a1に対してオフ時におけるゲートバイア
ス電圧を与える。
【0052】同様に、抵抗器412d2および412k
2の抵抗値をそれぞれRcおよびRdとすると、オフバ
イアス電圧源412pによるオフバイアス電圧Voff
は、−Rc/Rdで決定される増幅率でバッファ部を形
成するトランジスタ412h2,412i2に伝えら
れ、副スイッチ素子412a2に対してオフ時における
ゲートバイアス電圧を与える。
【0053】図6は、主スイッチ素子412a1および
副スイッチ素子412a2に用いられているMOS型F
ETを、等価回路で表現したスイッチ駆動回路412の
詳細図である。
【0054】主スイッチ素子412a1、副スイッチ素
子412a2のオン状態においては、電圧制御電流源3
13からの電流は電流源SVを流れているが、ゲート−
ソース間電圧Vgsがオフ側へスイッチされると、電流
源SVを流れていた電流が急速に減少するが、LD素子
411に直列に存在するL成分によりLD素子411へ
の電流に遅れを生じ、電流がLD素子411へと切り替
わるまでの遅れ時間幅で、ソース−ドレイン間に存在す
る抵抗成分Rdsの抵抗値と電流値との積で決定される
振幅を有する電圧スパイクノイズが主スイッチ素子41
2a1、副スイッチ素子412a2で発生する。
【0055】図7は抵抗成分Rdsの抵抗値とゲート−
ソース間電圧Vgsとの関係を示すグラフである。抵抗
成分Rdsの抵抗値とゲート−ソース間電圧Vgsとに
は、図7で表されるような関係がある。ゲート−ソース
間電圧Vgsがカットオフ側(0V側)に近づくと、抵
抗成分Rdsの抵抗値が急激に増加するため、電流値に
よっては瞬間的にかなり大きな電圧スパイクノイズが発
生することとなる。しかし、逆にこのようなスパイクノ
イズの振幅は、オフ時における抵抗成分Rdsの抵抗値
を制御することでコントロール可能である。
【0056】すなわち、主スイッチ素子412a1また
は副スイッチ素子412a2のオフ時におけるゲートバ
イアス電圧を、ドレイン電流Idのカットオフ電圧Vc
o近辺に制御するのである。すると、オフ状態における
主スイッチ素子412a1および/または副スイッチ素
子412a2の抵抗値の上限が制限できるが、それによ
りオフ状態においても僅かにドレイン電流が流れること
になる。このスイッチ素子のオフ状態における僅かなド
レイン電流の存在によりLD素子411に発生する電圧
スパイクノイズを抑えることができるのである。
【0057】ただし、このドレイン電流は主スイッチ素
子412a1または副スイッチ素子412a2のオフ時
においてLD素子411に流れる電流(lA程度)に比
べ格段に小さい(1mA程度)ため、特に問題は生じな
い。
【0058】図8は、主スイッチ素子412a1のみを
使用し、オフバイアス電圧源412pの出力電圧を、ゲ
ートカットオフ電圧以下に設定した場合のドレイン−ソ
ース間電圧Vdsの応答特性を示す図である。図8に示
すように、大きな電圧スパイクノイズSN1が観測され
ている。さらに、主スイッチ素子412a1を完全にオ
フ状態までドライブした場合は、電圧スパイクノイズの
振幅は電圧スパイクノイズSN1の3倍以上に達するこ
とも検出された。
【0059】図9は、主スイッチ素子412a1のみを
使用し、オフバイアス電圧源412pの出力電圧を、ゲ
ートカットオフ電圧に設定した場合のドレイン−ソース
間電圧Vdsの応答特性を示す図である。図9に示すよ
うに電圧スパイクノイズSN2は、図8の場合の電圧ス
パイクノイズSN1の2/3以下に抑制されている。
【0060】図10は、主スイッチ素子412a1以外
に、さらに副スイッチ素子412a2の制御を加えた場
合のドレイン−ソース間電圧Vdsの応答特性を示す図
である。図10に示すように電圧スパイクノイズSN3
は、図8の場合の電圧スパイクノイズSN1の1/3以
下に抑制され良好な応答特性が得られている。
【0061】以上説明したように、上記第1の実施の形
態によれば、LD素子411(光源)をオフからオンに
切り換えるに際して、主スイッチ素子412a1をオン
(導通状態)からオフ(非導通状態)に切り換えた後
に、副スイッチ素子412a2をオンからオフに切り換
える段階的制御を行うため、スイッチ素子に対して負帰
還を与える場合に比べて、主スイッチ412a1、副ス
イッチ412a2で消費される電力を増大させることな
くLD素子411に印加される電圧に発生する電圧スパ
イクノイズを抑制することができる。また、負帰還を与
えないためオンからオフへの遷移時の立上がり特性が良
好となり、良好な画像記録を行うことができる。
【0062】また、所定の電圧をゲートバイアスとして
主スイッチ素子412a1および副スイッチ素子412
a2に印加するオフバイアス電圧源412pを備えるた
め、ゲートバイアスをドレイン電流のカットオフ電圧程
度に制御することにより、スイッチ素子全体の抵抗値の
上限を制限することができ、それによりスイッチ素子の
オフ状態においてもわずかのドレイン電流を流して、電
圧スパイクノイズの振幅を抑えることができる。
【0063】<2.第2の実施の形態>図11は第2の
実施の形態における記録ユニットの回路構成および信号
ケーブルおよび電流ケーブルとの接続の様子を示す図で
ある。
【0064】第2の実施の形態では記録ユニット41に
副スイッチ素子および副スイッチ回路がそれぞれ2つず
つ設けられている。そして、副スイッチ素子412a
2,412a3それぞれに接続された副スイッチ回路4
122,4123は第1の実施の形態における記録ユニ
ット41の副スイッチ回路とほぼ同様の構成となってい
る。そのため、図11においてはその詳細は省略した。
ただし、それぞれの副スイッチ素子412a2,412
a3のオン状態における抵抗値を決定する、両副スイッ
チ素子412a2,412a3に直列に接続された抵抗
器412m2,412m3が直列に接続されている。
【0065】また、副スイッチ素子が2つ設けられてい
ることに伴い、タイミング生成部412nは主スイッチ
回路4121および副スイッチ回路4122,4123
に接続されている。なお、主スイッチ回路4121およ
び副スイッチ回路4122,4123は主スイッチ素子
412a1および副スイッチ素子412a2,412a
3をそれぞれ含んでいる。
【0066】図12は第2の実施の形態における各信号
のタイミングチャートである。図12を図5と比較する
と分るように、主駆動信号MDに対して立上がりの遅延
した第1副駆動信号SD1が副スイッチ回路4122に
入力される以外に、さらに立上がりが遅い第2副駆動信
号SD2が副スイッチ回路4123に入力される。この
第1副駆動信号SD1、第2副駆動信号SD2も第1の
実施の形態における副駆動信号SDと同様にタイミング
生成部412nから入力される。
【0067】また、オフバイアス電圧源からは主スイッ
チ回路4121および副スイッチ回路4122,412
3それぞれにオフバイアス電圧Voffが印加される。
【0068】このような信号の入力により、スイッチ素
子のオンからオフへの遷移においてLD素子411に並
列に接続される抵抗値は、以下のようになる。すなわ
ち、主スイッチ素子412a1のみがオフ状態において
は抵抗器412m2および412m3の並列抵抗値とな
るように、主スイッチ素子412a1と副スイッチ素子
412a2がオフ状態では抵抗器412m3の抵抗値と
なるように段階的に制御され、副スイッチ素子412a
3がオフ状態へ遷移した段階で切り換え動作が完了す
る。
【0069】また、図12においても、入力画像信号G
Iiがハイレベルよりローレベルに遷移すると、主駆動
信号MD、第1副駆動信号SD1および第2副駆動信号
SD2は同時にローレべルに遷移し、主スイッチ素子4
12a1および副スイッチ素子412a2,412a3
はほぼ同時にオン状態となっている(時刻t6)。
【0070】なお、その他の構成は第1の実施の形態と
同様である。
【0071】以上説明したように、第2の実施の形態に
よれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏するととも
に、副スイッチと抵抗素子との直列接続に相当するもの
として、それぞれが抵抗器412m2,412m3と直
列接続された副スイッチ素子412a2,412a3の
並列接続が設けられており、設定電流値Isに応じて、
副スイッチ素子412a2,412a3についてのオン
(導通状態)からオフ(非導通状態)への切り換えタイ
ミングを相互にずらせるため、スイッチングの際に、よ
り細かい段階的な抵抗値の切り換えが行え、より電圧ス
パイクノイズを抑制して、より良好な画像記録を行うこ
とができる。
【0072】<3.第3の実施の形態>図13は第3の
実施の形態の記録ユニットにおけるタイミング生成部と
各スイッチ回路との接続の様子を示す図である。
【0073】第3の実施の形態では第1の実施の形態と
同様に副駆動信号SDを1つだけ用いている(図5参
照)。その代りに、第3の実施の形態では記録ユニット
41においてタイミング生成部412nと副スイッチ回
路との間に、タイミング生成部412nから出力される
主駆動信号MDと副駆動信号SDとを切り換えるセレク
タ412qaおよび412qbを備えている。
【0074】そして、これらセレクタ412qa,41
2qbを切り換えるため、両セレクタ412qa,41
2qbにはそれぞれ独立のスイッチ制御信号である切り
換え信号CHが画像信号処理部20から入力されるもの
となっている。なお、スイッチ駆動回路412のこれら
以外の構成は第2の実施の形態におけるスイッチ駆動回
路412と同様である(図11参照)。
【0075】そして、設定電流値Isの電流値に応じて
各セレクタ412qa,412qbを切り換える制御を
行っている。具体的には表1のように切り換えるものと
なっている。
【0076】
【表1】
【0077】ここで、設定電流値はIs1<Is2<I
s3<Is4の関係を有しており、抵抗器412m2お
よび412m3(図11参照)の抵抗値をそれぞれRe
およびRfとして表わし、それらはRf<Reの関係を
有している。また、表中の抵抗値は、MD:High、
SD:Low時において、LD素子411に並列に接続
される抵抗値を表わしている。
【0078】表1では設定電流値Isが「0」〜Is
1,Is1〜Is2,Is2〜Is3,Is3〜Is4
の4つの範囲において副スイッチ回路4122および4
123に供給する信号をそれぞれ主駆動信号MDと副駆
動信号SDとで切り換えることによりLD素子411に
並列に接続された抵抗値を4種類に切り換えている。
【0079】すなわち、設定電流値Isが「0」〜Is
1の範囲では副スイッチ回路4122および4123に
いずれも主駆動信号MDを、Is1〜Is2の範囲では
副スイッチ回路4122および4123にそれぞれ副駆
動信号SDおよび主駆動信号MDを、Is2〜Is3の
範囲では副スイッチ回路4122および4123にそれ
ぞれ主駆動信号MDおよび副駆動信号SDを、Is3〜
Is4の範囲では副スイッチ回路4122および412
3にいずれも副駆動信号SDを供給し、それによりLD
素子411に並列に接続される抵抗値は、各設定電流値
の範囲に対してそれぞれ「非接続」、Re、Rf、Re
Rf/(Re+Rf)となることを表わしている。
【0080】これにより、主スイッチ素子412a1が
オンよりオフへ遷移する時に、LD素子411に並列に
接続する抵抗値が4種の異なる値から選択でき、そのた
め、広い電流値設定において発生するスパイクノイズを
抑制することができるものとなっている。
【0081】LD素子411に並列に接続される抵抗値
が段階的に選択され、単一の抵抗値では設定電流値が大
きくなった場合に、電流値に比例して増大する電圧スパ
イクノイズを広い設定電流値の範囲に亘り段階的に抑制
することができる。
【0082】なお、その他の構成は第2の実施の形態と
同様である。
【0083】以上説明したように、第3の実施の形態に
よれば、第2の実施の形態と同様の効果を奏するととも
に、セレクタ412qaおよび412qbによって主駆
動信号MDと副駆動信号SDとの副スイッチ回路412
2と4123とへの供給の組合せを多段に切り換えるた
め、副駆動信号を複数生成する必要がなく、簡単な構成
でより細かい段階的なスイッチ制御を行うことができ
る。
【0084】<4.第4の実施の形態>図14は第4の
実施の形態のタイミング生成部の詳細な構成を示す図で
ある。第4の実施の形態の画像記録装置では、第2の実
施の形態と同様に副スイッチ素子を2つ備えた装置であ
り、それに伴い第1副駆動信号SD1および第2副駆動
信号SD2を用いて主スイッチ素子412a1および副
スイッチ素子412a2,412a3のオン/オフのタ
イミング制御を行っているが、LD素子411のオン状
態への遷移遅延時間と、オフ状態への遷移遅延時間との
差を補償する補償手段をも備えるものとなっている。
【0085】一般に、スイッチ素子にオン時間とオフ時
間の等しいドライブ電圧を与えた場合に、ドライブ電圧
がオフからオンに遷移した後でドレイン電流がオフから
オンに遷移するまでの遷移遅延時間Tonと、ドライブ電
圧がオンからオフに遷移した後でドレイン電流がオンか
らオフに遷移するまでの遷移遅延時間Toffが同一では
なく、一般的にToff>Tonとなっている。この遷移遅
延時間の差は、画像信号周波数が低い場合には問題とな
らないが、周波数が高くなるに従い、LD素子411に
流れる電流においては、オン時間がオフ時間より短くな
り、結果として画像の副走査方向(図1におけるY軸方
向)のラインおよびライン間のスペースの主走査方向
(図1におけるX軸方向)の幅に誤差を生じ、補正を行
わないと細線の線幅が減少するなど画像記録品質が低下
する。
【0086】この問題を解決するため、第4の実施の形
態ではオンとオフの遷移遅延時間の差Toff−Tonだ
け、主スイッチ素子412a1への主駆動信号のオフ期
間を長くして、LD素子411に流れる電流のオン時間
の減少を補償している。
【0087】具体的には第4の実施の形態におけるタイ
ミング生成部412rが以下のような構成となってい
る。
【0088】すなわち、第4の実施の形態におけるタイ
ミング生成部412rに入力された入力画像信号GIi
は画像クロック信号CLによりドライブされ、リセット
信号RSTによりリセットされる第1の実施の形態にお
けるシフトレジスタ412naと同様の構成のシフトレ
ジスタ412raのA入力およびB入力に同時に入力さ
れる。
【0089】また、シフトレジスタ412raのQA〜
QH出力は、異なったクロックサイクル数だけ遅延され
た同一の画像信号である。QA出力はNAND回路41
2rbに入力され、QB出力はインバータ412rcを
経てNAND回路412rbに入力され、両信号はNA
ND回路412rbにおいて否定論理積演算を受け、A
ND回路412rdに入力される。また、QA出力はN
AND回路412reに入力され、QC出力はインバー
タ412rfを経てNAND回路412reに入力され
る。NAND回路412reにおいて、それらの信号は
否定論理積演算を受け、AND回路412rgに入力さ
れる。
【0090】それとは別にQA〜QC出力はそれぞれ信
号切替手段としてのセレクタ412rhに入力され、セ
レクタ412rhにおいてセレクト信号SSに基づい
て、いずれかの出力のみが遅延補償信号DSとして出力
されOR回路412riに入力される。また、OR回路
412riにはQA出力も入力され、OR回路412r
iにおいて論理和演算を受けた後、主駆動信号MDとし
て出力される。
【0091】また、上記主駆動信号MDはAND回路4
12rdにも入力され、そこでNAND回路412rb
の出力と論理積演算を受け、第1副駆動信号SD1とし
て出力される。さらに、上記主駆動信号MDはAND回
路412rgにも入力され、そこでNAND回路412
reの出力と論理積演算を受け、第2副駆動信号SD2
として出力される。
【0092】このように、このタイミング生成部412
rでは、主駆動信号MDおよび第1および第2副駆動信
号SD1,SD2を生成するための遅延手段としてのシ
フトレジスタ412raを、LD素子411のオン状態
への遷移遅延時間と、オフ状態への遷移遅延時間との差
を補償する補償手段でも使用して、いわばシフトレジス
タ412raを共用している。
【0093】図15は第4の実施の形態におけるタイミ
ング生成部412rにおいて、LD素子411のオン状
態への遷移遅延時間と、オフ状態への遷移遅延時間との
差をほぼ「0」に設定した場合、すなわち、遅延補償を
行わない場合のタイミングチャートである。図15に示
すように、主駆動信号MDのオン時間T1とオフ時間T
2とが同じになっている。
【0094】また、主駆動信号MD、第1副駆動信号S
D1および第2副駆動信号SD2の立上がりのタイミン
グが主駆動信号MD、第1副駆動信号SD1、第2副駆
動信号SD2の順に遅くなっている。
【0095】この場合、図14においてセレクタを位置
Paに制御する。
【0096】図16は第4の実施の形態におけるタイミ
ング生成部412rにおいて、LD素子411のオン状
態への遷移遅延時間と、オフ状態への遷移遅延時間との
差を2クロック周期(2Tc)分に設定した場合のタイ
ミングチャートである。図16に示すように、主駆動信
号MDのオン時間T1とオフ時間T2との関係が、T1
−T2=2Tcになっている。
【0097】また、主駆動信号MD、第1副駆動信号S
D1および第2副駆動信号SD2の立上がりのタイミン
グが主駆動信号MD、第1副駆動信号SD1、第2副駆
動信号SD2の順に遅くなっている。
【0098】この場合、図14においてセレクタを位置
Pbに制御する。
【0099】図17は第4の実施の形態におけるタイミ
ング生成部412rにおいて、LD素子411のオン状
態への遷移遅延時間と、オフ状態への遷移遅延時間との
差を4クロック周期(4Tc)分に設定した場合のタイ
ミングチャートである。図16に示すように、主駆動信
号MDのオン時間T1とオフ時間T2との関係が、 T1−T2=4Tc になっている。
【0100】また、主駆動信号MD、第1副駆動信号S
D1および第2副駆動信号SD2の立上がりのタイミン
グが主駆動信号MD、第1副駆動信号SD1、第2副駆
動信号SD2の順に遅くなっている。
【0101】この場合、図14においてセレクタを位置
Pcに制御する。
【0102】なお、その他の構成は第2の実施の形態と
同様である。
【0103】以上説明したように、第4の実施の形態に
よれば、第2の実施の形態と同様の効果を奏するととも
に、主スイッチ素子412a1および副スイッチ素子4
12a2,412a3のうちの少なくともいずれかによ
るLD素子411のオフ状態からオン状態への遷移遅延
時間と、LD素子411のオン状態からオフ状態への遷
移遅延時間との差を補償するため、正確な時間間隔でL
D素子411をオン/オフすることができるので、細線
など細かな画像も正確に記録でき、良好な画像記録を行
うことができる。
【0104】<5.変形例>上記実施の形態において画
像記録装置の例を示したが、この発明はこれに限定され
るものではない。
【0105】例えば、上記実施の形態では、図5、図1
2、図15、図16および図17に示すように入力画像
信号GIiに同期した8倍の画像クロック信号CLを用
いて、主スイッチ素子と副スイッチ素子の遅延制御を行
うものとしたが、入力画像信号GIiと同一周波数の同
期クロックと、遅延素子等を使用しても同じ効果が得ら
れる。
【0106】また、上記実施の形態では、図5、図1
2、図15〜図17に示すようにスイッチ素子のオフよ
りオンへの遷移時は全てのスイッチ素子の切り換えを同
時に行うものとしたが、同時切り換えでない切り換えと
してもよい。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、光源をオフ状態からオン状態に切り換えるに際
して、光源に並列に接続された抵抗可変回路の抵抗値を
段階的に変化させるため、光源に印加される電圧に発生
する電圧スパイクノイズを抑制することができる。
【0108】また、請求項2ないし請求項5の発明によ
れば、光源にそれぞれ並列に接続された主スイッチおよ
び抵抗素子が直列接続された副スイッチとを備え、光源
をオフ状態からオン状態に切り換えるに際して、主スイ
ッチを導通状態から非導通状態に切り換えた後に、副ス
イッチを導通状態から非導通状態に切り換える段階的制
御を行うため、スイッチに対して負帰還を与える場合に
比べて、主スイッチ、副スイッチで消費される電力を増
大させることなく光源に印加される電圧に発生する電圧
スパイクノイズを抑制することができる。また、負帰還
を与えないためスイッチオン/オフ切り換え時の立上が
り/立下がり特性が良好となり、良好な画像記録を行う
ことができる。
【0109】また、特に請求項3の発明によれば、所定
の電圧をゲートバイアスとして主スイッチおよび副スイ
ッチのうちの少なくとも一方のスイッチに印加するた
め、ゲートバイアスをドレイン電流のカットオフ電圧程
度に制御することにより、主スイッチおよび副スイッチ
からなるスイッチ手段の抵抗値の上限を制限することが
でき、それによりスイッチ手段のオフ状態においてもわ
ずかのドレイン電流を流して、電圧スパイクノイズの振
幅を抑えることができる。
【0110】また、特に請求項4の発明によれば、光源
のオフ状態からオン状態への遷移遅延時間と、光源のオ
ン状態からオフ状態への遷移遅延時間との差を補償する
ため、正確な時間間隔で光源をオン/オフすることがで
きるので、細線など細かな画像も正確に記録でき、良好
な画像記録を行うことができる。
【0111】さらに、特に請求項5の発明によれば、直
列接続された副スイッチおよび抵抗素子が複数並列接続
されており、電源の設定電流値に応じて、複数の副スイ
ッチについての導通状態から非導通状態への切り換えタ
イミングを相互にずらせるため、スイッチングの際に、
より細かい段階的な抵抗値の切り換えが行え、より電圧
スパイクノイズを抑制して、より良好な画像記録を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態である画像記録装置の概略図であ
る。
【図2】実施の形態における光源駆動回路および記録ユ
ニットの構成図である。
【図3】第1の実施の形態における記録ユニットの回路
構成および信号ケーブルおよび電流ケーブルとの接続の
様子を示す図である。
【図4】第1の実施の形態におけるタイミング生成部の
詳細な構成を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における各信号のタイミング
チャートである。
【図6】主スイッチ素子および副スイッチ素子に用いら
れているMOS型FETを、等価回路で表現したスイッ
チ回路の詳細図である。
【図7】抵抗成分Rdsの抵抗値とゲート−ソース間電
圧Vgsとの関係を示すグラフである。
【図8】主スイッチ素子のみを使用し、オフバイアス電
圧源の出力電圧を、ゲートカットオフ電圧以下に設定し
た場合のドレイン−ソース間電圧の応答特性を示す図で
ある。
【図9】主スイッチ素子のみを使用し、オフバイアス電
圧源の出力電圧を、ゲートカットオフ電圧に設定した場
合のドレイン−ソース間電圧の応答特性を示す図であ
る。
【図10】主スイッチ素子以外に、さらに副スイッチ素
子の制御を加えた場合のドレイン−ソース間電圧の応答
特性を示す図である。
【図11】第2の実施の形態における記録ユニットの回
路構成および信号ケーブルおよび電流ケーブルとの接続
の様子を示す図である。
【図12】第2の実施の形態における各信号のタイミン
グチャートである。
【図13】第3の実施の形態の記録ユニットにおけるタ
イミング生成部と各スイッチ回路との接続の様子を示す
図である。
【図14】第4の実施の形態のタイミング生成部の詳細
な構成を示す図である。
【図15】LD素子のオン状態への遷移遅延時間と、オ
フ状態への遷移遅延時間との差をほぼ「0」に設定した
場合のタイミングチャートである。
【図16】LD素子のオン状態への遷移遅延時間と、オ
フ状態への遷移遅延時間との差を2クロック周期分に設
定した場合のタイミングチャートである。
【図17】LD素子のオン状態への遷移遅延時間と、オ
フ状態への遷移遅延時間との差を4クロック周期分に設
定した場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】 1 画像記録装置 20 画像信号処理部(段階的抵抗制御手段、制御手
段) 41 記録ユニット 411 レーザーダイオード素子(光源) 412 スイッチ駆動回路 4121 主スイッチ回路 4122,4123 副スイッチ回路 412a1 主スイッチ素子 412a2,412a3 副スイッチ素子 412m2,412m3 抵抗器(412a1,412
a2,412a3とともに抵抗可変回路) 412n,412r タイミング生成部 412na,412ra シフトレジスタ(補償手段) 412p オフバイアス電圧源(電圧源) GIi 入力画像信号 Is 設定電流値 MD 主駆動信号 SD 副駆動信号 SD1 第1副駆動信号 SD2 第2副駆動信号 Voff オフバイアス電圧
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月25日(2000.5.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】図4は、第1の実施の形態におけるタイミ
ング生成部412nの詳細な構成を示す図である。原信
号である入力画像信号GIiは、画像クロック信号CL
によりドライブされ、リセット信号RSTによりリセッ
トされるシフトレジスタ412naのA入力およびB入
力に入力される。シフトレジスタ412naは必要な所
定のクロックサイクル分遅延された画像信号を出力する
信号遅延手段である。なお、A入力およびB入力は内部
でAND処理される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/036 B41J 3/00 D 5C074 1/19 H04N 1/04 103Z 5F073 1/23 103 Fターム(参考) 2C162 AE23 AE28 AE48 AF17 AF19 FA04 FA18 2C362 AA03 AA61 AA72 AA75 DA45 EA11 2H045 CB42 DA41 5C051 CA07 DB30 DC03 DE13 5C072 AA03 BA11 CA06 HA02 5C074 AA01 AA12 BB04 DD11 EE06 GG02 GG11 5F073 BA07 EA15 GA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から供給される電流をオン/オフす
    ることによって、当該電源に接続された光源のオン状態
    とオフ状態とを切り換えて画像を記録する画像記録装置
    であって、 前記光源に並列に接続された抵抗可変回路と、 前記光源をオフ状態からオン状態に切り換えるに際し
    て、前記抵抗可変回路の抵抗値を段階的に変化させる段
    階的抵抗制御手段と、を備えることを特徴とする画像記
    録装置。
  2. 【請求項2】 電源から供給される電流をオン/オフす
    ることによって、当該電源に接続された光源のオン状態
    とオフ状態とを切り換えて画像を記録する画像記録装置
    であって、 前記光源にそれぞれ並列に接続された主スイッチおよび
    副スイッチと、 前記副スイッチに直列接続された抵抗素子と、 前記光源をオフ状態からオン状態に切り換えるに際し
    て、前記主スイッチを導通状態から非導通状態に切り換
    えた後に、前記副スイッチを導通状態から非導通状態に
    切り換える段階的制御を行う制御手段と、を備えること
    を特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像記録装置であっ
    て、 前記主スイッチおよび前記副スイッチのうちの少なくと
    も一方のスイッチがMOS型FETを備え、 前記画像処理装置が、さらに所定の電圧をゲートバイア
    スとして前記少なくとも一方のスイッチに印加する電圧
    源を備えることを特徴とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の画像記
    録装置であって、さらに、 前記光源のオフ状態からオン状態への遷移遅延時間と、
    前記光源のオン状態からオフ状態への遷移遅延時間との
    差を補償する補償手段を備えることを特徴とする画像記
    録装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載の画像記録装置であって、 直列接続された副スイッチおよび抵抗素子が複数並列接
    続されており、 前記制御手段は、前記電源の設定電流値に応じて、前記
    複数の副スイッチについての導通状態から非導通状態へ
    の切り換えタイミングを相互にずらせることを特徴とす
    る画像記録装置。
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