JP2001321981A - 電子機器用Sn−Ag−Cu−Bi系はんだ - Google Patents
電子機器用Sn−Ag−Cu−Bi系はんだInfo
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- JP2001321981A JP2001321981A JP2000152661A JP2000152661A JP2001321981A JP 2001321981 A JP2001321981 A JP 2001321981A JP 2000152661 A JP2000152661 A JP 2000152661A JP 2000152661 A JP2000152661 A JP 2000152661A JP 2001321981 A JP2001321981 A JP 2001321981A
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- electronic apparatus
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、機械強度を向上させた電子機器用は
んだを提供することを目的とする。 【解決手段】上記目的を達成するために、Agが1〜3
質量%、Cuが0.5〜1.0質量%、Biが10〜2
0質量%、Geが0.01〜0.03あるいはSeが
0.01〜0.1質量%、残部がSnからなるものであ
る。
んだを提供することを目的とする。 【解決手段】上記目的を達成するために、Agが1〜3
質量%、Cuが0.5〜1.0質量%、Biが10〜2
0質量%、Geが0.01〜0.03あるいはSeが
0.01〜0.1質量%、残部がSnからなるものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】地球環境に優しいPbを含ま
ない新規な電子機器用はんだとそれを用いて接続した電
子機器に関する。
ない新規な電子機器用はんだとそれを用いて接続した電
子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のPbフリー材料が提案され
てきている。
てきている。
【0003】この中で、Sn―Agを基本にした組成
は、融点は従来のPb−Sn共晶(183℃)と比較す
ると高い(約220℃)が、比較的信頼性に優れた材料
として、種々の組成が提案されている。例えば、Snに
数質量%のAgを添加した組成を基本にして、少量のC
uを添加した系が提案されている。Cuは、融点の低下
の効果と、組織的な改善効果があると言われており、有
望な代替材料と言われている。
は、融点は従来のPb−Sn共晶(183℃)と比較す
ると高い(約220℃)が、比較的信頼性に優れた材料
として、種々の組成が提案されている。例えば、Snに
数質量%のAgを添加した組成を基本にして、少量のC
uを添加した系が提案されている。Cuは、融点の低下
の効果と、組織的な改善効果があると言われており、有
望な代替材料と言われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Pb−
Snとほぼ同等のはんだ付け温度で接続する為の材料系
としては、Biの含有量を増やしたSn−Ag−Bi系
があり、Biを15質量%程度含有すればよい。しか
し、この系の大きな欠点としては、接続強度、特に接続
界面の強度の低下の問題がある。このため、Cu等を微
量に添加した系があり、若干の改善は見られるものの十
分ではない。
Snとほぼ同等のはんだ付け温度で接続する為の材料系
としては、Biの含有量を増やしたSn−Ag−Bi系
があり、Biを15質量%程度含有すればよい。しか
し、この系の大きな欠点としては、接続強度、特に接続
界面の強度の低下の問題がある。このため、Cu等を微
量に添加した系があり、若干の改善は見られるものの十
分ではない。
【0005】本発明は、この問題点を解決するものであ
り、機械強度を向上させた電子機器用はんだを提供する
ことを目的とする。
り、機械強度を向上させた電子機器用はんだを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、特許請求の範囲の通りに構成するもので
ある。
成するために、特許請求の範囲の通りに構成するもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の一実施例を示し
た。Snに3質量%のAg、0.5質量%のCuおよび
15質量%のBiを含むはんだ合金合金にGeやSeを
添加したはんだ付け継ぎ手の強度の添加量による変化を
調べた例である。この例にも見られるように、はんだ材
料として、Snに約1〜3質量%のAgを含み、0.5
〜1.0質量%のCu、10〜20質量%のBi、およ
びGeあるいはSeを添加した。これらの0.02質量
%の微量の含有で、強度は約5%程度増加した。これは
活性度の強いGeやSeが母材と反応して、微視的な界
面の接続性の向上が得られたものと考える。
た。Snに3質量%のAg、0.5質量%のCuおよび
15質量%のBiを含むはんだ合金合金にGeやSeを
添加したはんだ付け継ぎ手の強度の添加量による変化を
調べた例である。この例にも見られるように、はんだ材
料として、Snに約1〜3質量%のAgを含み、0.5
〜1.0質量%のCu、10〜20質量%のBi、およ
びGeあるいはSeを添加した。これらの0.02質量
%の微量の含有で、強度は約5%程度増加した。これは
活性度の強いGeやSeが母材と反応して、微視的な界
面の接続性の向上が得られたものと考える。
【0008】一方、Snに約1〜3質量%のAgを含
み、0.5〜1.0質量%のCu、10〜20質量%の
Bi、1質量%のSbの添加で、強度は10%程度増加
することがわかった。一般に、Biによる強度の低下の
主原因は、反応をほとんど起こさないBiが接続界面近
傍に濃縮されることが原因と考えられている。Sbの添
加により、BiがSbに補足され、界面へのBiの濃縮
(偏析)が抑止されたものと考えられる。
み、0.5〜1.0質量%のCu、10〜20質量%の
Bi、1質量%のSbの添加で、強度は10%程度増加
することがわかった。一般に、Biによる強度の低下の
主原因は、反応をほとんど起こさないBiが接続界面近
傍に濃縮されることが原因と考えられている。Sbの添
加により、BiがSbに補足され、界面へのBiの濃縮
(偏析)が抑止されたものと考えられる。
【0009】Snに約1〜3質量%のAgを含み、0.
5〜1.0質量%のCu、10〜20質量%のBiに、
GeとSbの両者を添加すると、ほぼ両者の効果を加算
した結果が得られた。
5〜1.0質量%のCu、10〜20質量%のBiに、
GeとSbの両者を添加すると、ほぼ両者の効果を加算
した結果が得られた。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、Bi入りPbフリーは
んだ材料で解決困難であった、継ぎ手強度の低下を改善
できることがわかった。これによって、継ぎ手の信頼性
の向上が可能になり、使い勝手が向上し、Pbフリー化
を容易にして、地球環境の改善に寄与できる。
んだ材料で解決困難であった、継ぎ手強度の低下を改善
できることがわかった。これによって、継ぎ手の信頼性
の向上が可能になり、使い勝手が向上し、Pbフリー化
を容易にして、地球環境の改善に寄与できる。
【図1】Ge、Seを添加したはんだ付け継ぎ手の強度
を示す図。
を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下川 英恵 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 中塚 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 奥平 弘明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 三浦 一真 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 石田 寿治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 山田 浩介 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内
Claims (4)
- 【請求項1】Agが1〜3質量%、Cuが0.5〜1.
0質量%、Biが10〜20質量%、Geが0.01〜
0.03あるいはSeが0.01〜0.1質量%、残部
がSnからなることを特徴とする電子機器用はんだ。 - 【請求項2】Agが1〜3質量%、Cuが0.5〜1.
0質量%、Biが10〜20質量%、Sbが0.5〜
1.5質量%、残部がSnからなることを特徴とする電
子機器用はんだ。 - 【請求項3】Agが1〜3質量%、Cuが0.5〜1.
0質量%、Biが10〜20質量%、Geが0.01〜
0.05あるいはSeが0.01〜0.1質量%、Sb
が0.5〜1.5質量%、残部がSnからなることを特
徴とする電子機器用はんだ。 - 【請求項4】請求項1〜3に記載した電子機器用はんだ
を用いたことを特徴とした電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000152661A JP2001321981A (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | 電子機器用Sn−Ag−Cu−Bi系はんだ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000152661A JP2001321981A (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | 電子機器用Sn−Ag−Cu−Bi系はんだ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001321981A true JP2001321981A (ja) | 2001-11-20 |
Family
ID=18658056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000152661A Pending JP2001321981A (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | 電子機器用Sn−Ag−Cu−Bi系はんだ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001321981A (ja) |
-
2000
- 2000-05-18 JP JP2000152661A patent/JP2001321981A/ja active Pending
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