JP2001320385A - 計算機システムのパケット送受信方法、装置及びパケット送受信プログラム - Google Patents

計算機システムのパケット送受信方法、装置及びパケット送受信プログラム

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JP2001320385A
JP2001320385A JP2001057664A JP2001057664A JP2001320385A JP 2001320385 A JP2001320385 A JP 2001320385A JP 2001057664 A JP2001057664 A JP 2001057664A JP 2001057664 A JP2001057664 A JP 2001057664A JP 2001320385 A JP2001320385 A JP 2001320385A
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誠 高松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転送待ち状態にあっても優先度の高いパケット
を転送可能としてパケット転送性能の向上する。 【解決手段】パケット送受信部28で送受信する内部レ
ジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマン
ド系パケットの順番に優先順位を設定する。パケット送
受信部28は、ある送信先に対する優先順位の低いコマ
ンド系パケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する
優先度の高い応答系パケット又は内部レジスタアクセス
系パケットを外部モジュール24から受信した場合、転
送待ち状態を撤回して優先度の高いパケットを送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホスト、メモリ、
入出力デバイス等のモジュール間でコマンドを転送する
計算機システムのパケット送受信方法、装置及びパケッ
ト送受信プログラムに関し、特に、パケット転送待ちで
あっても優先順位の高いパケットについては転送待ちを
撤回して優先的に転送可能とする計算機システムのパケ
ット送受信方法、装置及びパケット送受信プログラムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホスト、主記憶として機能するメ
モリユニット、及び入出力デバイスを分散配置した計算
機システムにあっては、ホスト、メモリユニット及び入
出力デバイスを高速拡張バスとして知られたPCIバス
(Periheral Component Interconnect Bus )で接続して
いる。
【0003】一方、近年におけるCPUの処理性能の向
上と高速化に伴ない、PCIバスに接続しているホス
ト、メモリユニット及び入出力デバイスをパケットネッ
トワーク(パケットバス)で接続したシステムが提案さ
れている。
【0004】図11は、パケット送受信を使用した計算
機システムの概略である。ホスト110−1,110−
2はPCIモジュール112−1,112−2によりP
CIバス112−1,112−3に接続され、PCIバ
ス112−1,112−3はPCIブリッジモジュール
106−1,106−2によりパケット送受信モジュー
ル100に接続される。
【0005】また主記憶として機能するメモリモジュー
ル114−1,114−2は別のPCIバス112−
2,112−4に接続され、このPCIバス112−
2,112−4もPCIブリッジモジュール106−
2,106−4介してパケット送受信モジュール100
に接続されている。
【0006】送受信モジュール100は、パケット送受
信部102−1,102−2,102−3,102−4
を備え、パケットバス104で接続している。
【0007】計算機システムの動作は例えば次のように
なる。ホスト110−1から例えばライト命令がある
と、PCIモジュール112−1がライトコマンド(コ
マンドコード、アドレス、データを含む)をブリッジモ
ジュール106−1に転送する。
【0008】このバス転送が完了すると、PCIブリッ
ジモジュール106−1は、ライトコマンドをパケット
に変換し、パケット送受信モジュール100のパケット
送受信部102−1から例えばメモリモジュール114
−2側のパケット送受信部102−4にライトパケット
を転送する。
【0009】パケット送受信部102−4で受信された
パケットはPCIブリッジモジュール106−4でPC
Iライトコマンドに変換され、PCIバス108−4に
よりメモリモジュール114−2に転送されてデータ書
込みが行われる。
【0010】パケット送受信モジュール100内でのパ
ケット転送は次のようになる。送信元のパケット送受信
部102−1は、まず送信先のパケット送受信部102
−4に送信要求を行って送信許可が得られた場合にパケ
ットを送信する。送信許可が得られない場合には送信パ
ケットをバッファに格納したまま転送待ち状態とする。
転送待ち状態でバッファがフルとなった場合はPCIブ
リッジモジュール106−1からのパケット受け入れを
禁止する。
【0011】送信先のパケット送受信部102−4は、
パケット送受信部102−1から送信要求を受けた際に
は、バッファに空きがあり、また外部のPCIブリッジ
モジュール106−4なエラーがなければ、パケット受
信可能状態にあることから、送信許可を応答してパケッ
トを受信する。
【0012】これに対しパケット送受信部102−4の
バッファがフルであったり、PCIブリッジモジュール
106−4の故障等によるエラーでパケット受信不可状
態にあれば送信許可の応答を禁止する。この送信許可の
応答停止に対応して送信元のパケット送受信部102−
4は、転送待ち状態となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパケット送受信にあっては、特定のパケット送受信
部に対する送信要求を行って許可応答が得られずに転送
待ち状態になると、他のパケット送受信部が受信可能状
態にあっても、転送待ち状態では全てのパケット転送が
阻止された状態となり、パケット送受信機能が阻害され
る。
【0014】特に、転送待ちとなったパケットがコマン
ドパケットを転送した後の応答パケット(リプライパケ
ット)であった場合、パケットシーケンスが途中で転送
待ちとなり、パケット転送の処理性能を低下させる重大
な要因となる。
【0015】また送信先のパケット送受信部102−4
に外部接続しているPCIブリッジモジュール106−
4がハード故障等のエラーで許可応答が得れなかった場
合には、送信元のパケット送受信部102−1の転送待
ち状態が解消されず、ハング・アップしてしまうという
問題も起きる。
【0016】本発明は、転送待ち状態にあっても優先度
の高いパケットを転送可能としてパケット転送性能の向
上し、またハードエラー時のハング・アップを回避する
ようにした信頼性の高い計算機システムのパケット送受
信方法、装置及びパケット送受信プログラムを提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。
【0018】まず本発明の計算機システムのパケット送
受信方法は、図1(A)のように、PCIブリッジモジ
ュール等の外部モジュール24に対応して設けた複数の
パケット送受信部28をパケットバス18を介して接続
する。このパケット送受信部28の各々は、外部モジュ
ール24から受信したパケットを他のパケット送受信部
28に送信する際には、送信先に送信要求を行って送信
許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得
られない場合は送信パケットをバッファに格納してたま
ま送待ち状態とし、更に、転送待ち状態でバッファがフ
ルとなった場合は前記外部モジュールからのパケット受
け入れを禁止する。
【0019】また他のパケット送受信部28から送信要
求を受けた際には、パケット受信可能状態にあれば送信
許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状
態にあれば送信許可の応答を禁止する。
【0020】このような計算機システムのパケット送受
信方法につき本発明にあっては、パケット送受信部で送
受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケ
ット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定
し、パケット送受信部28は、ある送信先に対する優先
順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、他の
送信先に対する優先度の高い応答系パケットを外部モジ
ュール24から受信した場合、転送待ち状態を撤回して
優先度の高い応答系パケットを送信することを特徴とす
る。
【0021】このため、コマンドパケットを送信して応
答許可が得られずに転送待ちとなり、この転送待ちで外
部モジュールから他のパケット送受信部に対する応答系
パケットを受信した場合、転送待ち状態が強制的に撤回
されて応答系パケットの転送要求を行うことができ、転
送待ちに阻害されることなく応答系パケットを優先的に
転送でき、パケット転送の処理性能を低下を防止する。
【0022】また同様な計算機システムのパケット送受
信方法につき、本発明の別の形態にあっては、同じくパ
ケット送受信部28で送受信する内部レジスタアクセス
用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの
順番に優先順位を設定し、パケット送受信部28は、あ
る送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの
転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度が最も高い
内部レジスタアクセス用パケットを外部モジュール24
から受信した場合、転送待ち状態を撤回して最も優先度
の高い内部レジスタアクセス用パケットを送信する。
【0023】また送信先のパケット送受信部28は、外
部モジュール24のエラー検出による送信許可の応答禁
止状態で、他のパケット送受信部28から最も優先度の
高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要求を受信
した場合、送信許可を応答して内部レジスタアクセス用
パケットを受信し、外部モジュールのエラー状態を示す
エラー詳細情報パケットを返送する。
【0024】この場合、エラー検出による送信許可の応
答禁止状態にあるパケット送受信部28は、パケット送
信要求を受信した後に、このパケット送信要求が撤回さ
れ、続いて再度パケット送信要求があった場合、優先順
位の最も高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要
求と判断して送信許可を応答する。
【0025】このため送信先のパケット送受信部に接続
している外部モジュール28がハード故障等のエラーで
許可応答が得られなかった場合には、送信元からエラー
情報を収集するための内部レジスタアクセス用パケッ
ト、例えばエラーリードパケットを送ってエラー状況を
認識することができ、エラー状況を認識できないことに
より起きるハング・アップを防止する。
【0026】本発明の別の変形は、パケットの種類を具
体的に特定しない一般的なパケット送受信方法を提供す
る。この場合には、パケット送受信部28で送受信する
パケットの種類に応じて優先順位を設定し、パケット送
受信部28は、ある送信先に対する優先順位の低いパケ
ットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高
いパケットを外部モジュール24から受信した場合、転
送待ち状態を撤回して優先度の高いパケットを送信す
る。
【0027】また本発明は、パケット送受信部28で送
受信するパケットの種類に応じて優先順位を設定し、パ
ケット送受信部28は、ある送信先に対する低い優先順
位のパケットの転送待ち状態で、同じ送信先に対する優
先度が最も高いパケットを外部モジュールから受信した
場合、転送待ち状態を撤回して最も優先度の高いパケッ
トを送信し、送信先のパケット送受信部28は、外部モ
ジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態
で、最も優先度の高いパケットの送信要求を受信した場
合にのみ送信許可を応答してパケットを受信し、外部モ
ジュールのエラー情報パケットを返送する。
【0028】この場合にも、送信先のパケット送受信部
は、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答
禁止状態で、パケット送信要求を受信した後に、このパ
ケット送信要求が撤回され、続いて再度パケット送信要
求があった場合、優先順位の最も高いパケットの送信要
求と判断して送信許可を応答する。
【0029】更に本発明は、計算機システムのパケット
送受信装置を提供する。本発明のパケット送受信装置
は、外部モジュール24に対応して設けた複数のパケッ
ト送受信部28をパケットバス18を介して接続する。
パケット送受信部28の各々は、図1(B)のパケット
送信機能部48とパケット受信機能部50を備える。
【0030】パケット送信機能部48は、他のパケット
送受信部28にパケットを送信する際には、送信先に送
信要求を行って送信許可が得られた場合にパケットを送
信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッ
ファに格納したまま転送待ち状態とし、転送待ち状態で
バッファがフルとなった場合は外部モジュール24から
のパケット受け入れを禁止する。
【0031】パケット受信機能部50は、他のパケット
送受信部28から送信要求を受けた際には、パケット受
信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信
し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁
止する。
【0032】これに加え本発明にあっては、パケット送
信機能部48に、送信パケット優先度判別部54とパケ
ット送信要求アービタ68を設けたことを特徴とする。
【0033】送信パケット優先度判別部54は、外部モ
ジュール24から受信した内部レジスタアクセス用パケ
ット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に
設定したパケットの優先順位を判別して別々のバッファ
に格納する。
【0034】パケット送信要求アービタ68は、ある送
信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送
待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応答系パ
ケットを外部モジュール24から受信した場合、転送待
ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信す
る。
【0035】このため、コマンドパケットを送信して応
答許可が得られずに転送待ちとなり、この転送待ちで外
部モジュールから他のパケット送受信部に対する応答系
パケットを受信した場合、転送待ち状態が強制的に撤回
されて応答系パケットの転送要求を行うことができ、応
答系パケットが転送待ちに阻害されることなく優先的に
転送され、パケット転送の処理性能を低下を防止でき
る。
【0036】また本発明の別の形態にあっては、パケッ
ト送受信部28のパケット送信機能部48に、他のパケ
ット送受信部から受信する内部レジスタアクセス用パケ
ット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に
設定したパケットの優先順位を判別して別々のバッファ
に格納する送信パケット優先度判別部54と、ある送信
先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待
ち状態で、同じ送信先に対する優先度の最も高い内部レ
ジスタアクセス用パケットを外部モジュール24から受
信した場合、転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答
系パケットを送信するパケット送信要求アービタ68と
を設ける。
【0037】同時にパケット送受信部のパケット受信機
能部50に、他のパケット送受信部から受信する内部レ
ジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマン
ド系パケットの順番に設定したパケットの優先順位を判
別して別々のバッファに格納する受信パケット優先度判
別部76と、外部モジュール24のエラーに起因した送
信許可の応答禁止状態で、優先順位の最も高い内部レジ
スタアクセス用パケットの送信要求を受信した場合にの
み送信許可を応答して内部レジスタアクセス用パケット
を受信し、外部モジュール24のエラー状態を示すエラ
ー詳細情報パケットを返送させるパケット受信要求アー
ビタ74とを設けたことを特徴とする。
【0038】この場合、パケット受信要求アービタ74
は、外部モジュール24のエラーに起因した送信許可の
応答禁止状態で、他のパケット送受信部からパケット送
信要求を受信した後にこのパケット送信要求が撤回さ
れ、続いて再度パケット送信要求があった場合、優先順
位の最も高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要
求と判断して送信許可を応答する。
【0039】このため送信先のパケット送受信部に接続
している外部モジュールがハード故障等のエラーで許可
応答が得られなかった場合には、送信元からエラー情報
を収集するための内部レジスタアクセス用パケット、例
えばエラーリードパケットを送ってエラー状況を認識す
ることができ、エラー状況を認識できないことにより起
きるハング・アップを防止する。
【0040】本発明のパケット送受信装置の外部モジュ
ール24は、PCIバスのコマンドとパケットの間の変
換を行うPCIブリッジモジュールである。このPCI
ブリッジのPCIバスには、PCIモジュールを介して
ホスト、入出力デバイス、メモリ等のモジュールが接続
される。
【0041】また本発明によればパケット送受信プログ
ラムが提供される。即ち、本発明は、計算機に、外部モ
ジュールから受信したパケットを送信する際には、該送
信先に送信要求を行って送信許可が得られた場合にパケ
ットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケッ
トをバッファに格納して転送待ち状態とし、他のパケッ
ト送受信プログラムからパケットの送信要求を受信した
際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答
してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば
送信許可の応答を禁止することを実行させるパケット送
受信プログラムに於いて、更に計算機に、送受信する内
部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコ
マンド系パケットの順番に優先順位を設定し、ある送信
先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待
ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応答系パケ
ットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち
状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信する
ことを実行させることを特徴とする。
【0042】また本発明のパケット送受信プログラムの
変形にあっては、計算機に、外部モジュールから受信し
たパケットを送信する際には、送信要求を行って送信先
から送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信
許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納
して転送待ち状態とし、他のパケット送受信部からパケ
ットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状
態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケ
ット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止しする
ことを実行させるパケット送受信プログラムに於いて、
更に、計算機に、送受信する内部レジスタアクセス用パ
ケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番
に優先順位を設定し、ある送信先に対する優先順位の低
いコマンド系パケットの転送待ち状態で、同じ送信先に
対する優先度が最も高い内部レジスタアクセス用パケッ
トを外部モジュールから受信した場合、転送待ち状態を
撤回して最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケ
ットを送信し、外部モジュールのエラーに起因した送信
許可の応答禁止状態で、最も優先度の高い内部レジスタ
アクセス用パケットの送信要求を受信した場合は送信許
可を応答して内部レジスタアクセス用パケットを受信
し、外部モジュールのエラー状態を示すエラー詳細情報
パケットを返送することを実行させることを特徴とす
る。
【0043】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のパケット送受信
方法及び装置が適用される計算機システムの構成図であ
る。
【0044】図2において、本発明のパケット送受信が
適用される計算機システムは、ホスト10−1,10−
2を有し、それぞれPCIバス12−1,12−2に接
続されている。ホスト10−1を接続したPCIバス1
2−1には入出力サブシステムとして機能するデバイス
14−1が接続され、ホスト10−2を接続したPCI
バス12−3にも同様にデバイス14−2が接続され
る。
【0045】ホスト10−1,10−2の主記憶として
機能するメモリモジュールは、本発明によるパケット送
受信モジュールと共に筐体16−1,16−2,・・・
16−nのそれぞれに格納されており、筐体16−1〜
16−nのそれぞれはPCIバス12−1,12−3に
接続される。
【0046】これら筐体16−1〜16−nはパケット
バス18で接続されており、パケットバス18を経由し
て筐体16−1〜16−nの相互間でもパケット転送が
できるようにしている。
【0047】図3は、図2の筐体16−1の内部構成を
外部のホスト及びデバイス側と共に示している。尚、図
2にあっては、PCIバス12−1,12−3は筐体1
6−1〜16−nの外部バスとして示しているが、実際
の装置にあっては図3のようにPCIバス12−1,1
2−3は筐体16−1内に位置しており、これに対し外
部に設置しているホスト10−1,10−2及びデバイ
ス14−1,14−2はPCIモジュールを介して接続
することになる。
【0048】図3において、筐体16−1には、ホスト
10−1,10−2からのライト命令やリード命令に対
しライトコマンドやリードコマンドを発行する処理モジ
ュール20−1,20−2が設けられている。処理モジ
ュール20−1,20−2はPCIバス12−1,12
−3のそれぞれに接続される。
【0049】またPCIバス12−1,12−3には、
デバイスモジュール22−1,22−2を介して外部の
デバイス14−1,14−2が接続されている。また筐
体16−1内には別のPCIバス12−2,12−4に
よりメモリモジュール32−1,32−2が接続されて
おり、それぞれ主記憶ユニット34−1,34−2を設
けている。
【0050】このように処理モジュール20−1,20
−2,デバイスモジュール22−1,22−2及びメモ
リモジュール32−1,32−2を接続したPCIバス
12−1〜12−4は、本発明によるパケット送受信モ
ジュール26を介して接続される。
【0051】このパケット送受信モジュール26とPC
Iバス12−1〜12−4との間には、PCIブリッジ
モジュール24−1,24−2,24−3,24−4が
設けられる。ブリッジモジュール24−1〜24−4
は、PCIバス12−1〜12−4のコマンドとパケッ
ト送受信モジュール26との間のパケットの変換を行
う。
【0052】図4は、図3の本発明によるパケット送受
信モジュール26の内部構成のブロック図であり、PC
Iバス側に設けた外部モジュールとしてのPCIブリッ
ジモジュールと共に示している。
【0053】図4において、パケット送受信モジュール
26には、PCIバス12−1〜12−4のPCIブリ
ッジモジュール24−1〜24−4に対応してパケット
送受信部28−1,28−2,28−3,28−4が設
けられている。パケット送受信部28−1〜28−4は
パケットバス18で接続される。
【0054】パケットバス18は例えば64ビット幅の
バスであり、例えば66メガヘルツで動作する。このパ
ケットバス18はパケット送受信モジュール26の外部
にも引き出され、図2のように他の筐体に設けているパ
ケット送受信モジュールに接続される。
【0055】またパケット送受信部28−1〜28−4
には、予めパケット送受信のアドレスとなるノードID
36−1,36−2,36−3,36−4が設定されて
いる。ここでノードID36−1〜36−4を、説明を
簡単にするためノードID「#A」「#B」「#C」
「#D」で表わす。
【0056】図5は、図4のパケット送受信モジュール
26に設けているパケット送受信部28−4を送信先と
した場合のパケット送受信部28−1〜28−3のパケ
ット送受信処理のタイムチャートである。
【0057】パケット送受信部28−1〜28−3によ
る送信シーケンスは、まず送信元のパケット送受信部が
パケットバス18に対し送信先のノードIDを指定して
送信要求信号REQ、具体的にはバス使用要求信号をア
サートする。この送信元でアサートした送信要求信号R
EQに対し、送信先のパケット送受信部は、パケット受
信可能状態であれば送信機からの応答信号、具体的には
バス使用許可信号としてのグラント信号を許可応答AC
Kとして送信する。このため送信元のパケット送受信部
は、送信要求信号REQに対する送信先の許可応答AC
Kを受信した場合にのみパケットのデータ転送を開始す
る。
【0058】図5のタイムチャートにあっては、まずノ
ードID「#B」のパケット送受信部28−2がパケッ
ト送受信部28−4に対し送信要求「REQ#B」をア
サートしており、この送信要求「REQ#B」のアサー
トに対し時刻t1でパケット送受信部28−4から許可
応答「ACK#B」が受信されると、時刻t2よりパケ
ット送受信部28−2は、パケットデータ「DT#B」
に示すように、パケットデータD0,D1,D2のパケ
ット転送を行う。
【0059】また時刻t2でノードID「#A」のパケ
ット送受信部28−1が、同じくパケット送受信部28
−4を指定して送信要求「REQ#A」をアサートして
いる。このとき送信先のパケット送受信部28−4は、
時刻t2でパケット送受信部28−2からのパケットデ
ータ転送D0〜D2の受信を行っているため、パケット
送受信部28−1に対する許可応答「ACK#A」は出
さない。
【0060】パケットデータD2の転送が時刻t3で終
了すると、パケット送受信部28−4はパケット送受信
部28−1に対し許可応答「ACK#A」を送出する。
このため、時刻t3よりパケット送受信部28−1から
パケット送受信部28−4に対しパケットデータD3,
D4,D5のパケット転送が行われる。
【0061】このように本発明のパケット送受信部28
−1〜28−4にあっては、送信先に送信要求REQを
行って許可応答ACKが得られた時に、初めてパケット
データの転送を行うようになる。
【0062】ここで例えばパケット送受信部28−1か
らパケット送受信部28−4に対し送信要求「REQ#
A」をアサートした場合にパケット送受信部28−4よ
り許可応答「ACK#A」が送出されない受信不可状態
は、図5のタイムチャートの時刻t2〜t3のように他
のパケット送受信部からのパケットデータが受信中の場
合の他に、送信先のパケット送受信部28−4に設けて
いるバッファからPCIブリッジモジュール24−4に
対する受信パケットの転送が終了せずにバッファがフル
となっている場合、あるいはPCIブリッジモジュール
24−4のハード故障によるエラー検出で送信要求に対
する送信許可応答の禁止状態となっている場合がある。
【0063】このように送信先のPCIブリッジモジュ
ール24−4が受信不可状態にある時、送信要求を行っ
たパケット送受信部28−1は送信許可応答が得られな
いために、図5の時刻t2〜t3の間、パケットをバッ
ファに格納したまま転送待ち状態となる。
【0064】この転送待ち状態にあっては、パケット送
受信部28−1に対し外部のPCIブリッジモジュール
24−1から新たな送信パケットが受信されても、その
受信パケットはバッファに格納することで転送待ちとす
る。またパケット送受信部28−1に設けているバッフ
ァがフルとなった場合には、PCIブリッジモジュール
24−1からの新たなパケットの受け入れを禁止する。
【0065】このようなパケット送受信部28−1〜2
8−4における基本的なパケット送受信のシーケンスに
加え、本発明にあっては、送信要求に対する送信許可応
答が得られずに転送待ち状態となっている状態で、優先
度の高いパケットが外部のPCIブリッジモジュールか
ら受信された場合、強制的に転送待ち状態を撤回して優
先度の高いパケットを転送する機能を新たに設けてい
る。
【0066】このような優先度の高いパケットを転送待
ち状態を撤回して優先的に転送するため、本発明にあっ
てはパケット送受信モジュール26において転送するパ
ケットの種別に応じて優先度を設けている。
【0067】ここで本発明のパケット送受信モジュール
26で転送するパケットには、リードライト等のコマン
ド系パケットと、このコマンド系に対するアンサ系パケ
ット(応答系パケット)があり、更にエラー情報収集等
に使用される内部レジスタアクセス用パケットに大別で
きる。
【0068】そこで本発明にあっては、この3種類のパ
ケットに対し予め優先順位を設定している。まずコマン
ド系パケットとそのアンサ系パケットでは緊急度の高い
アンサ系パケットの方にコマンド系パケットより上位の
優先順位を設定している。またコマンド系パケットとア
ンサ系パケットに対し、内部レジスタアクセス用パケッ
トに最も高い優先順位を設定している。即ち優先順位を
1位、2位、3位とすると、次のような優先順位の設定
が行われる。 優先順位第1位:内部レジスタアクセス用パケット 優先順位第2位:アンサ系パケット 優先順位第3位:コマンド系パケット まずアンサ系パケットの優先処理を簡単に説明すると次
のようになる。図5のタイムチャートの時刻t2〜t3
のように、パケット送受信部28−1が転送待ち状態に
ある時、PCIブリッジモジュール24−1より、それ
以前にパケット送受信部28−2から受信したコマンド
系パケットのアンサパケットを受けたとすると、転送待
ち状態を撤回し、パケット送受信部28−2に対しアン
サパケットを送信する。
【0069】具体的には転送待ち状態を撤回したパケッ
ト送受信部28−1はパケット送受信部28−2に転送
要求を行い、このときパケット送受信部28−2は受信
可能状態にあることから送信許可応答を返し、これに基
づきアンサ系パケットの転送が行われる。アンサ系パケ
ットの転送が済むと、パケット送受信部28−4の転送
可能状態が解除されていないためパケット送受信部28
−1は再び転送待ち状態に戻る。
【0070】次に内部レジスタアクセス用パケットの優
先処理を簡単に説明する。内部レジスタアクセス用パケ
ットの転送は、例えば転送先のパケット受信部の外部に
設けているPCIブリッジモジュールがハード故障等に
よりエラー検出となり、このエラー検出により受信不可
状態となって送信要求に対する送信許可応答が得られな
かった状態でエラー情報を収集するための内部レジスタ
アクセス系コマンド、例えばエラーリードパケットを送
信する場合である。
【0071】例えば図4のパケット送受信部28−4の
外部に設けているPCIブリッジモジュール24−4が
ハード故障となり、このエラー検出がパケット送受信部
28−4で行われると、パケット送受信部28−1から
の送信要求に対する送信許可応答が出されず、パケット
送受信部28−1は転送待ち状態となる。
【0072】パケット送受信部28−4の受信不可状態
はPCIブリッジモジュール24−4のハード故障に起
因しているため、パケット送受信部28−1の転送待ち
状態は解消されない。
【0073】そこでPCIブリッジモジュール24−1
に対しPCIバス12−1を介して接続している処理モ
ジュール側で転送異常を認識し、転送先のエラーログが
PCIブリッジモジュール24−1に対し要求され、こ
れによってPCIブリッジモジュール24−1は内部レ
ジスタアクセス用パケットとしてエラーリードパケット
を出力する。
【0074】このエラーリードパケットが転送待ち状態
にあるパケット送受信部28−1で受信されると、他の
コマンド系パケット及びアンサ系パケットに対し最も優
先度が高い内部レジスタアクセス用パケットであること
が判別され、パケット送受信部28−1は転送待ち状態
を撤回し、パケット送受信部28−4に対しエラーリー
ドパケットの送信要求を行う。
【0075】このときパケット送受信部28−4はPC
Iブリッジモジュール24−4のハード故障に起因した
エラー検出で送信許可応答の禁止状態にあるが、パケッ
ト送受信部28−1より内部レジスタアクセス用パケッ
トの送信要求が行われたことを判断すると、送信許可応
答をパケット送受信部28−1に返す。
【0076】このためパケット送受信部28−1よりパ
ケット送受信部28−4にエラーリードパケットが転送
され、PCIブリッジモジュール24−4がエラー詳細
情報を生成してアンサ系パケットをパケット送受信部2
8−4からパケット送受信部28−1に返すことがで
き、PCIブリッジモジュール24−1で受信したエラ
ー詳細情報を上位の処理モジュールに記述することでP
ICブリッジモジュール24−4のハード故障を認識
し、PCIバス12−4側のモジュールに対するその後
のアクセスを禁止する対応処理をとることができる。
【0077】図6は、図4のパケット送受信モジュール
26に設けているパケット送受信部28−1〜28−4
のそれぞれに内蔵されたパケット送信機能部とパケット
受信機能部の詳細を示したブロック図である。
【0078】図6において、パケット送受信部28は、
パケット送信機能部48とパケット受信機能部50に大
別される。パケット送信機能部48は、外部のPCIブ
リッジモジュールからのパケットを受信し、パケットバ
スを介して他のパケット送受信部にパケットを送信す
る。これに対しパケット受信機能部50はパケットバス
を介して他のパケット送受信部からのパケットを受信
し、これを外部のPCIブリッジモジュールに出力す
る。
【0079】パケット送信機能部48は、パケット受信
部52、送信パケット優先度判別部54、レジスタアク
セス系パケットバッファ56、コマンド系パケットバッ
ファ58、アンサ系パケットバッファ60、レジスタア
クセス系送信要求生成部62、コマンド系送信要求生成
部64、アンサ系送信要求生成部66、パケット送信要
求アービタ68、パケット送信部70で構成される。
【0080】送信パケット優先度判別部54には、PC
Iブリッジモジュールから受信したパケットの種別に対
応した優先度を判別する機能が設けられ、受信パケット
が優先度の最も高いレジスタ系パケットか、次に優先度
が高いアンサ系パケットか、更に優先度が最も低いコマ
ンド系パケットかを判別し、それぞれのパケット種別に
対応して設けられたパケットバッファ56,58,60
に受信パケットを格納する。ここで実線はデータの流れ
を示し、破線は制御信号の流れを示している。
【0081】パケットバッファ56,58,60にそれ
ぞれのパケット種別に対応したパケットが格納される
と、次の送信要求生成部62,64,66の対応するパ
ケット種別の系統が動作して送信要求をパケット送信要
求アービタ68に行う。
【0082】パケット送信要求アービタ68は、転送待
ち状態になければ、送信先のノードIDを指定してパケ
ット送信要求REQをアサートする。この送信要求RE
Qのアサートに対し、送出先のパケット送受信部より許
可応答ACKが受信されると、パケット送受信部70に
より対応するパケットバッファからパケットデータを読
み出してパケットバスに転送する。
【0083】パケット送信要求アービタ68は、転送待
ち状態で送信要求が得られると、送信要求を行ったパケ
ット種別より異なった動作を行う。まずコマンド系送信
要求に対する送信許可応答が得られずにパケット送信要
求アービタ68が転送待ち状態となっている場合には、
それより優先度の高いアンサ系送信要求をアンサ系送信
要求生成部66より受けると、転送待ち状態を撤回して
送信先に送信要求REQをアサートする。
【0084】また優先順位の最も高いレジスタアクセス
系送信要求生成部62より送信要求を受けた場合にも、
パケット送信要求アービタ68は転送待ち状態を撤回
し、送信先に送信要求REQをアサートする。
【0085】またアンサ系パケットの送信要求に対する
許可応答が得られずにパケット送信要求アービタ68が
転送待ち状態となっている場合には、それより優先順位
の低いコマンド系送信要求を受けても転送待ち状態は撤
回されない。これに対しアンサ系パケットより優先順位
の高いレジスタアクセス系パケットの送信要求があった
場合には転送待ち状態を撤回し、レジスタアクセス系パ
ケットの送信要求をアサートする。
【0086】即ち、ある優先順位のパケット送信要求で
転送待ち状態にあった場合、パケット送信要求アービタ
68はそれより高い優先順位のパケット転送要求があっ
た時に、転送待ち状態を撤回して優先順位の高いパケッ
トの送信要求を行うことになる。
【0087】このパケット送信要求アービタ68のパケ
ットの優先順位に従った転送待ち状態の撤回による処理
で、例えばコマンド系パケットの送信要求で転送待ちと
なった状態でアンサ系パケットの送信要求があれば、ア
ンサ系パケットを優先的に処理することができる。
【0088】次にパケット受信機能部50を説明する。
パケット受信機能部50は、パケット受信部72、パケ
ット受信要求アービタ74、受信パケット優先度判別部
76、レジスタアクセス系,コマンド系及びアンサ系パ
ケットバッファ78,80,82、レジスタ系,コマン
ド系及びアンサパケット送信制御部84,86,88、
パケット送信制御アービタ90及びパケット送信エラー
検出部92で構成される。
【0089】パケット受信要求アービタ74は、パケッ
トバス18を経由した他の送受信ユニットからの送信要
求REQに対し、受信可能状態であれば許可応答ACK
を返す。
【0090】他の送受信ユニットから送信要求REQを
受けた際に、送信要求を行ったパケット種別に対応した
パケットバッファ78,80,82のいずれかがバッフ
ァフルとなっている場合には、許可応答ACKは返さず
に送信元を転送待ち状態とさせる。
【0091】またパケット送信エラー検出部92よりエ
ラー検出信号が得られている場合にも、パケット受信要
求アービタ74は送信許可応答の禁止状態となってお
り、送信要求REQがあっても許可応答ACKは原則と
して返さない。パケット送信エラー検出部92は、パケ
ット送信制御アービタ90からのパケット転送先に設け
ている外部のPCIブリッジモジュールが例えばハード
故障した場合にエラー検出出力を生ずる。
【0092】本発明のパケット受信機能部50に設けた
パケット受信要求アービタ74は、外部のPCIブリッ
ジモジュールのハード故障等に起因したエラー検出によ
る送信許可応答の禁止状態で、パケットバス18を介し
て他のパケット送受信部より優先順位が最も高いレジス
タアクセス系パケットの送信要求REQの受信を判断し
た場合には、エラー検出に基づく送信許可応答の禁止状
態にあっても、要求元に対し送信許可応答ACKを返す
ようにしている。
【0093】このパケット受信要求アービタ74におけ
る送信要求REQがレジスタアクセス系パケットに基づ
く送信要求であることの判断は、次の送信要求のシーケ
ンスを判断して行う。 (1)送信要求REQを受信する。 (2)受信している送信要求REQが撤回される。 (3)送信要求REQが再度、受信される。
【0094】この(1)〜(3)の送信要求REQのシ
ーケンスが成立したとき、パケット受信要求アービタ7
4はレジスタアクセス系パケットの送信要求と判断し、
送信許可応答ACKを返すようになる。
【0095】このため、外部のPCIモジュールのハー
ド故障によるエラー検出状態でパケット受信要求アービ
タ74が送信許可応答の禁止状態にあっても、レジスタ
アクセス系パケットの送信要求と判断した場合には送信
許可応答を返し、これによってエラー情報を収集するた
めのレジスタアクセス系パケットの送受信を可能とす
る。
【0096】パケット受信要求アービタ74における送
信要求の(1)〜(3)のシーケンスは、エラー情報を
収集するための処理が、まずコマンド系パケットの送信
要求を行い、応答が得られないことで次にコマンド系パ
ケットの転送要求を撤回し、エラーログを得るためのレ
ジスタアクセス系パケットを送信するために再度、転送
要求を行うという送信元のシーケンスに対応している。
【0097】図7,図8は、図4のパケット送受信モジ
ュール26におけるアンサ系パケットの優先処理の処理
手順である。
【0098】図7において、まずPCIブリッジモジュ
ール24−1がPCIバス12−1よりPCIコマンド
をステップS1で受信すると、ステップS2でPCIコ
マンドをパケットに変換し、パケット送受信部28−1
に送信する。パケット送受信部28−1は、ステップS
3でPCIブリッジモジュール24−1からのパケット
を受信し、ステップS4で送信先となるパケット送受信
部28−4のノードIDの指定でパケット送信要求をア
サートする。
【0099】パケット送受信部28−4はこのとき受信
可能状態にあり、ステップS5でパケット送信許可をパ
ケット送受信部28−1に返す。このためパケット送受
信部28−1は、ステップS6でパケットをパケット送
受信部28−4に送信し、ステップS7でパケット受信
が行われる。パケット受信が済むとパケット送受信部2
8−4は、ステップS8でPCIブリッジモジュール2
4−4に受信パケットを送信し、ステップS9のパケッ
ト受信となる。そしてステップS10でPCIブリッジ
モジュール24−4は、PCIコマンドに変換してPC
Iバスを介してアドレス先のモジュールにコマンドを送
信する。
【0100】続いてPCIブリッジモジュール24−4
が自分のPCIブリッジよりステップS11でパケット
送受信部28−2を送信先とするPCIコマンドを受信
すると、ステップS12でパケットに変換してパケット
送受信部28−4に送信し、パケット送受信部28−4
はステップS13でパケットを受信し、ステップS14
で指定されたノードIDのパケット送受信部28−2に
対しパケット送信要求を行う。
【0101】しかしながら、送信先のパケット送受信部
28−2にあっては、このときビジー状態にあり、ステ
ップS14で行ったパケット送信要求に対しパケット送
信許可は出されず、この結果、パケット送受信部28−
4はステップS15のようにパケット転送待ち状態とな
る。
【0102】続いて図8のステップS16のように、P
CIブリッジモジュール24−4が図7のステップS1
0で変換送信したPCIコマンドに対するPCIアンサ
コマンドを受信すると、ステップS17でアンサパケッ
トに変換してパケット送受信部28−4に送信し、ステ
ップS18で受信される。
【0103】このときパケット送受信部28−4は、図
7のステップS14で行ったパケット送受信部28−2
に対する送信要求に対するビジーで、ステップS15の
ようにパケット転送待ち状態となっている。しかし、ス
テップS18で受信したパケットがアンサパケットであ
ることを判断すると、ステップS19でパケット転送要
求を撤回し、ステップS20でアンサパケットの送信要
求を送信先のパケット送受信部28−1に対し行う。
【0104】パケット送受信部28−1は、ステップS
21でアンサパケットの送信許可を発行し、このためパ
ケット送受信部28−2はステップS22でアンサパケ
ットをパケット送受信部28−1に送信し、ステップS
23でアンサパケットが受信され、ステップS24でア
ンサパケットをPCIブリッジモジュール24−1に送
信する。
【0105】PCIブリッジモジュール24−1は、ス
テップS25でアンサパケットを受信し、ステップS2
6でPCIアンサコマンドに変換して外部のPCIバス
を介して送信元のモジュールに転送する。
【0106】このようにパケット送受信部28−4がス
テップS15でパケット転送待ち状態にあっても、この
状態でPCIブリッジモジュール24−4よりアンサパ
ケットを受信した場合には、パケット転送要求を撤回し
てアンサパケットを優先的に転送することができる。
【0107】パケット送受信部28−4にあっては、パ
ケット送受信部28−2に対するパケットが送信待ちに
なっていることから、ステップS27でパケット送信要
求を行うが、このときもパケット送受信部28−2はビ
ジー状態にある。
【0108】その後、パケット送受信部28−2はビジ
ー状態が解除され、ステップS28でパケット送信許可
をパケット送受信部28−4に返し、ステップS29で
パケット送信が行われ、ステップS30で受信され、ス
テップS31でPCIブリッジモジュール24−2に出
力し、ステップS32でパケット受信した後、ステップ
S33でPCIコマンドに変換して、そのPCIバスを
介して対応モジュールに送信する。
【0109】図9,図10は、図4のパケット送受信モ
ジュール26において、外部のPCIブリッジモジュー
ルのハード故障に基づくエラー検出におけるエラーログ
のための内部レジスタアクセス検出パケットの優先処理
を、パケット送受信部28−1と28−4の間を送受信
を例にとったタイムチャートである。
【0110】まず図9のステップS1でPCIブリッジ
モジュール24−1がPCIコマンドを受信し、ステッ
プS2でパケットに変換してパケット送受信部28−1
に送信する。パケット送受信部28−1はステップS3
でパケットを受信し、ステップS4で送信先のパケット
送受信部28−4に対する送信要求をアサートする。
【0111】このときパケット送受信部28−4は受信
可能状態にあるため、ステップS5でパケット送信許可
を返し、ステップS6でパケット送受信部28−1より
パケット送信が行われ、これがステップS7で受信さ
れ、ステップS8でパケットをPCIブリッジモジュー
ル24−4に送信し、ステップS9で受信される。
【0112】このときPCIブリッジモジュール24−
4がハード故障となり、ステップS10でパケット送信
エラー検出がパケット送受信部28−4に通知され、こ
のためステップS12でパケット送受信部28−4はエ
ラー詳細情報のパケットのみ送信可能とする動作状態と
なる。
【0113】また、エラーを起こしたPCIブリッジモ
ジュール24−4にあっては、ステップS11のように
受信パケットをPCIコマンドに変換するパケット処理
を停止した状態となる。
【0114】一方、パケット送受信部28−1側のPC
Iブリッジモジュール24−1にあっては、ステップS
13で新たなPCIコマンドを受信し、ステップS14
でパケットに変換してパケット送受信部28−1に送信
し、ステップS15で受信し、ステップS16でパケッ
ト送受信部28−1はパケット送受信部28−4に対し
送信要求をアサートする。
【0115】このときパケット送受信部28−4はステ
ップS12のように、PCIブリッジモジュール24−
4のエラー検出に基づき内部レジスタアクセス検出コマ
ンドに対してのみ送信許可応答をする動作状態に切り替
わっている。このためステップS16からのコマンド系
パケット送信要求のアサートに対しては送信許可を返さ
ず、そのためパケット送受信部28−1はステップS1
7でパケット転送待ち状態となる。
【0116】次に図10において、PCIブリッジモジ
ュール24−1はステップS18でPCIバス側のPC
Iコマンドの送信元からのエラーログの要求を受け、ス
テップS19でPCIエラーリードコマンドを受信す
る。このPCIエラーリードコマンドS20は、内部レ
ジスタアクセス用パケットとなるエラーリードパケット
に変換されてパケット送受信部28−1に送信される。
【0117】パケット送受信部28−1は、ステップS
21でPCIブリッジモジュール24−1からのエラー
リードパケットを受信すると、エラーリードパケットが
内部レジスタアクセス系パケットであることを判別し、
ステップS22でパケット転送待ち状態を撤回し、ステ
ップS23でパケット送受信部28−4に対しエラーリ
ードパケットの送信要求をアサートする。パケット送受
信部28−4はステップS24で、この送信要求がエラ
ーリードパケットの送信要求であることを判断し、送信
許可を返す。
【0118】ステップS24におけるエラーリードパケ
ットの送信要求であることの判断は、図9のステップS
16で最初の送信要求が行われ、次に図10のステップ
S22でパケット転送待ちの撤回により転送要求も撤回
され、続いてステップS23で再度、転送要求が行われ
るという3つのシーケンス手順が得られたことで、エラ
ーリードパケットの送信要求、即ち内部レジスタアクセ
スパケットの送信要求であると判断し、図9のステップ
S12のようにエラー詳細情報を要求するエラーリード
パケットに対してのみステップS24で送信許可を返
す。
【0119】この送信許可を受信したパケット送受信部
28−1は、ステップS25でエラーリードパケットを
送信し、ステップS26でエラーリードパケットが受信
され、ステップS27でPCIブリッジモジュール24
−4にエラーリードパケットを送信する。
【0120】PCIブリッジモジュール24−4は、ス
テップS28でエラーリードパケットを受信すると、ス
テップS29でエラー詳細情報のパケットを生成し、ス
テップS30でエラー詳細情報のパケットをパケット送
受信部28−4に送信し、ステップS31でそのパケッ
ト送信要求がパケット送受信部28−1に対し行われ
る。
【0121】ステップS23でパケット送信許可がアサ
ートされると、ステップS33でエラー詳細情報のパケ
ット送信が行われ、これをパケット送受信部28−1が
ステップS34で受信し、PCIブリッジモジュール2
4−1に送信して、ステップS35で受信し、更にステ
ップS36でPCIアンサコマンドに変換してPCIバ
スを介して送信元のモジュールに送信し、これにより送
信先のPCIブリッジモジュール24−4のエラー状態
が外部PCIコマンドの送信元で認識される。
【0122】PCIブリッジモジュール24−4のエラ
ー状態が認識されれば、PCIブリッジモジュール24
−4の系統を使ったアクセスはできないことから、この
系統をアクセス対象から除外し、他の系統による必要モ
ジュールに対するアクセスとなり、PCIブリッジモジ
ュール24−4のハード故障でシステムがハング・アッ
プするような事態を回避することができる。
【0123】尚、上記の実施形態は優先順位の高い順に
パケットの種別を内部レジスタアクセス用パケット、ア
ンサ系パケット及びコマンド系パケットに分けている
が、本発明は、このパケット種別の優先順位に限定され
ず、緊急度の高いパケットコマンドに必要に応じて優先
順位をつけることができる。
【0124】また同じコマンド系パケットであっても、
緊急度が高い処理のコマンドについてはコマンドコード
の中に優先度を含ませることで、優先度の低いコマンド
系パケットの送信要求で転送待ち状態にあっても、この
転送待ち状態を撤回して優先的に優先度の高いコマンド
系パケットを送信することができる。
【0125】また本発明は、その目的と利点を損なわな
い適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値
による限定は受けない。
【0126】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、コマンド系パケットを送信して送信許可が得られず
に転送待ちとなり、この転送待ちの状態で優先度の高い
例えばアンサ系パケットを外部モジュールから受信した
場合には、転送待ち状態が強制的に撤回され、優先度の
高いアンサ系パケットの転送要求を行うことができ、緊
急性の高いアンサ系パケットが転送待ちに阻害されるこ
となく優先的に転送され、これによってパケット転送の
処理性能の低下を防止できる。
【0127】またPCIブリッジモジュール等の外部モ
ジュールがエラー検出に起因した送信許可の応答禁止状
態でエラーログをとるための最も高い優先順位をもつ内
部レジスタアクセス用パケット例えばエラーリードパケ
ットの受信要求を判断した場合には、このエラーリード
パケットの送信要求に対してのみ送信許可を応答してエ
ラーリードパケットを受信し、外部モジュールのエラー
情報を送信元に対し確実に返送することができ、パケッ
ト送受信系で起きたハード故障によってパケット送受信
が転送待ちにより機能しなくなり、ハング・アップを確
実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明が適用される計算機システムのブロック
【図3】図2のパケット転送モジュールの内部構成のブ
ロック図
【図4】図3のパケット送受信部の機能構成のブロック
【図5】図3のパケット送受信部による送信要求、許可
応答、パケットデータ転送のタイムチャート
【図6】図4のパケット送受信無部の詳細を示したブロ
ック図
【図7】本発明によるアンサ系パケットを優先して転送
する本発明のパケット転送処理のシーケンス説明図
【図8】図7に続くパケット転送処理のシーケンス説明
【図9】本発明による内部レジスタアクセス用パケット
を優先して転送する本発明のパケット転送処理のシーケ
ンス説明図
【図10】図9に続くパケット転送処理のシーケンス説
明図
【図11】パケット送受信処理を行う計算機システムの
概略構成の説明図
【符号の説明】
10,10−1,10−2:ホスト 12−1〜12−4:PCIバス 14−1,14−2:デバイス 16−1〜16−n:筐体 18:パケットバス 20−1,20−2:処理モジュール 22−1,22−2:デバイスモジュール 24−1〜24−4:PCIブリッジモジュール(外部
モジュール) 26:パケット送受信モジュール 28−1〜28−4:パケット送受信部 32−1,32−2:メモリモジュール 34−1,34−2:主記憶ユニット(MSU) 36−1〜36−4:ノードID 48:パケット送信機能部 50:パケット受信機能部 52,72:パケット受信部 54:送信パケット優先度判別部 56,84:レジスタアクセス系パケットバッファ 58,80:コマンド系パケットバッファ 60,82:アンサ系パケットバッファ 62:レジスタアクセス系送信要求生成部 64:コマンド系送信要求生成部 66:アンサ系送信要求生成部 68:パケット送信要求アービタ 70:パケット送信部 72:パケット受信部 74:パケット受信要求アービタ 54:受信パケット優先度判別部 82:アンサ系パケットバッファ 84:レジスタアクセス系送信制御部 86:コマンド系送信制御部 88:アンサ系送信制御部 90:パケット送信制御アービタ 92:パケット送信エラー検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高松 誠 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目4番19 号 株式会社富士通プログラム技研内 (72)発明者 花岡 祐司 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目4番19 号 株式会社富士通プログラム技研内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部モジュールに対応して設けた複数のパ
    ケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パ
    ケット送受信部の各々は、 前記外部モジュールから受信したパケットを送信する際
    には、該送信先に送信要求を行って送信許可が得られた
    場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は
    送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、 他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信し
    た際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応
    答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれ
    ば送信許可の応答を禁止する計算機システムのパケット
    送受信方法に於いて、 前記パケット送受信部で送受信する内部レジスタアクセ
    ス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケット
    の順番に優先順位を設定し、 前記パケット送受信部は、ある送信先に対する優先順位
    の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、他の送信
    先に対する優先度の高い応答系パケットを外部モジュー
    ルから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して優先
    度の高い応答系パケットを送信することを特徴とする計
    算機システムのパケット送受信方法。
  2. 【請求項2】外部モジュールに対応して設けた複数のパ
    ケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パ
    ケット送受信部の各々は、 前記外部モジュールから受信したパケットを送信する際
    には、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた
    場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は
    送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、 他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信し
    た際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応
    答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれ
    ば送信許可の応答を禁止する計算機システムのパケット
    送受信方法に於いて、 前記パケット送受信部で送受信する内部レジスタアクセ
    ス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケット
    の順番に優先順位を設定し、 前記パケット送受信部は、ある送信先に対する優先順位
    の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、同じ送信
    先に対する優先度が最も高い内部レジスタアクセス用パ
    ケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待
    ち状態を撤回して最も優先度の高い内部レジスタアクセ
    ス用パケットを送信し、 送信先のパケット送受信部は、外部モジュールのエラー
    に起因した送信許可の応答禁止状態で、最も優先度の高
    い内部レジスタアクセス用パケットの送信要求を受信し
    た場合は送信許可を応答して内部レジスタアクセス用パ
    ケットを受信し、外部モジュールのエラー状態を示すエ
    ラー詳細情報パケットを返送することを特徴とする計算
    機システムのパケット送受信方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の計算機システムのパケット
    送受信方法に於いて、前記送信先のパケット送受信部
    は、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答
    禁止状態で、パケット送信要求を受信した後に該パケッ
    ト送信要求が撤回され、続いて再度パケット送信要求が
    あった場合、優先順位の最も高い前記内部レジスタアク
    セス用パケットの送信要求と判断して送信許可を応答す
    ることを特徴とする計算機システムのパケット受信方
    法。
  4. 【請求項4】外部モジュールに対応して設けた複数のパ
    ケット送受信部をパケットバスを介して接続し、 前記パケット送受信部の各々は、 外部モジュールから受信したパケットを送信する際に
    は、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場
    合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送
    信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、 他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信し
    た際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応
    答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれ
    ば送信許可の応答を禁止するパケット送受信方法に於い
    て、 前記パケット送受信部で送受信するパケットの種類に応
    じて優先順位を設定し、 前記パケット送受信部は、ある送信先に対する優先順位
    の低いパケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する
    優先度の高いパケットを外部モジュールから受信した場
    合、前記転送待ち状態を撤回して優先度の高いパケット
    を送信することを特徴とする計算機システムのパケット
    送受信方法。
  5. 【請求項5】外部モジュールに対応して設けた複数のパ
    ケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パ
    ケット送受信部の各々は、 外部モジュールから受信したパケットを送信する際に
    は、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場
    合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送
    信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、 他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信し
    た際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応
    答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれ
    ば送信許可の応答を禁止する計算機システムのパケット
    送受信方法に於いて、 前記パケット送受信部で送受信するパケットの種類に応
    じて優先順位を設定し、 前記パケット送受信部は、ある送信先に対するパケット
    の転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度が最も高
    いパケットを外部モジュールから受信した場合、前記転
    送待ち状態を撤回して最も優先度の高いパケットを送信
    し、 送信先のパケット送受信部は、外部モジュールのエラー
    に起因した送信許可の応答禁止状態で、最も優先度の高
    いパケットの送信要求を受信した場合には送信許可を応
    答してパケットを受信し、外部モジュールのエラー詳細
    情報パケットを返送することを特徴とする計算機システ
    ムのパケット送受信方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載のパケット送受信方法に於い
    て、前記送信先のパケット送受信部は、外部モジュール
    のエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、パケッ
    ト送信要求を受信した後に該パケット送信要求が撤回さ
    れ、続いて再度パケット送信要求があった場合、優先順
    位の最も高いパケットの送信要求と判断して送信許可を
    応答することを特徴とする計算機システムのパケット受
    信方法。
  7. 【請求項7】外部モジュールに対応して設けた複数のパ
    ケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パ
    ケット送受信部の各々は、 外部モジュールから受信したパケットを送信する際に
    は、送信先に送信要求を行って送信許可が得られた場合
    にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信
    パケットをバッファに格納して転送待ち状態とするパケ
    ット送信機能部と、 パケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可
    能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、
    パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止す
    るパケット受信機能部と、を備え、 更に前記パケット送信機能部は、 外部モジュールから受信する内部レジスタアクセス用パ
    ケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番
    に定めた優先順位を判別して別々のバッファに格納する
    パケット優先度判別部と、 ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケット
    の転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応
    答系パケットを外部モジュールから受信した場合、前記
    転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを
    送信させるパケット送信要求アービタと、を備えたこと
    を特徴とする計算機システムのパケット送受信装置。
  8. 【請求項8】外部モジュールに対応して設けた複数のパ
    ケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パ
    ケット送受信部の各々は、 外部モジュールから受信したパケットを送信する際に
    は、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場
    合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送
    信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とするパ
    ケット送信機能部と、 他のパケット送受信部から送信要求を受けた際には、パ
    ケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケッ
    トを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の
    応答を停止するパケット受信機能部と、を備え、 更に、前記パケット送信機能部は、 他のパケット送受信部から受信する内部レジスタアクセ
    ス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケット
    の順番に定めた優先順位を判別して別々のバッファに格
    納する送信パケット優先度判別部と、 ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケット
    の転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の最も高
    い内部レジスタアクセス用パケットを外部モジュールか
    ら受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して優先度の
    高い応答系パケットを送信させるパケット送信要求アー
    ビタと、を備え、 前記パケット受信機能部は、 他のパケット送受信部から受信した内部レジスタアクセ
    ス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケット
    の順番に定めた優先順位を判別して別々のバッファに格
    納する受信パケット優先度判別部と、 外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止
    状態で、優先順位の最も高い前記内部レジスタアクセス
    用パケットの送信要求を受信した場合にのみ送信許可を
    応答して内部レジスタアクセス用パケットを受信し、外
    部モジュールのエラー状態を示すエラー詳細情報パケッ
    トを返送させるパケット受信要求アービタと、を備えた
    ことを特徴とする計算機システムのパケット送受信装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の計算機システムのパケット
    送受信装置に於いて、前記パケット受信要求アービタ
    は、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答
    禁止状態で、他の送受信モジュールからパケット送信要
    求を受信した後に該パケット送信要求が撤回され、続い
    て再度パケット送信要求があった場合、優先順位の最も
    高い前記内部レジスタアクセス用パケットの送信要求と
    判断して送信許可を応答することを特徴とする計算機シ
    ステムのパケット送受信装置。
  10. 【請求項10】請求項7又は8記載の計算機システムの
    パケット送受信装置に於いて、前記外部モジュールは、
    PCIバスのコマンドとパケットの間の変換を行うPC
    Iブリッジモジュールであることを特徴とする計算機シ
    ステムのパケット送受信装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の計算機システムのパケ
    ット送受信装置に於いて、前記PCIブリッジのPCI
    バスには、PCIモジュールを介してホスト、入出力デ
    バイス、メモリ等のモジュールが接続されたことを特徴
    とする計算機システムのパケット送受信装置。
  12. 【請求項12】計算機に、 外部モジュールから受信したパケットを送信する際に
    は、該送信先に送信要求を行って送信許可が得られた場
    合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送
    信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、他
    のパケット送受信プログラムからパケットの送信要求を
    受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許
    可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態
    にあれば送信許可の応答を禁止し、 送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パ
    ケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定
    し、 ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケット
    の転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応
    答系パケットを外部モジュールから受信した場合、前記
    転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを
    送信することを実行させることを特徴とするパケット送
    受信プログラム。
  13. 【請求項13】計算機に、 外部モジュールから受信したパケットを送信する際に
    は、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場
    合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送
    信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、 他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信し
    た際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応
    答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれ
    ば送信許可の応答を禁止し、 送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パ
    ケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定
    し、 ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケット
    の転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度が最も高
    い内部レジスタアクセス用パケットを外部モジュールか
    ら受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して最も優先
    度の高い内部レジスタアクセス用パケットを送信し、 外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止
    状態で、最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケ
    ットの送信要求を受信した場合は送信許可を応答して内
    部レジスタアクセス用パケットを受信し、外部モジュー
    ルのエラー状態を示すエラー詳細情報パケットを返送す
    ることを実行させることを特徴とするパケット送受信プ
    ログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005190067A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Nec Corp 情報処理システム
JP2007323098A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Hitachi Ltd 転送処理装置
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