JP4010438B2 - 計算機システムのパケット送受信方法、装置及びパケット送受信プログラム - Google Patents

計算機システムのパケット送受信方法、装置及びパケット送受信プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホスト、メモリ、入出力デバイス等のモジュール間でコマンドを転送する計算機システムのパケット送受信方法、装置及びパケット送受信プログラムに関し、特に、パケット転送待ちであっても優先順位の高いパケットについては転送待ちを撤回して優先的に転送可能とする計算機システムのパケット送受信方法、装置及びパケット送受信プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホスト、主記憶として機能するメモリユニット、及び入出力デバイスを分散配置した計算機システムにあっては、ホスト、メモリユニット及び入出力デバイスを高速拡張バスとして知られたPCIバス(Periheral Component Interconnect Bus )で接続している。
【0003】
一方、近年におけるCPUの処理性能の向上と高速化に伴ない、PCIバスに接続しているホスト、メモリユニット及び入出力デバイスをパケットネットワーク(パケットバス)で接続したシステムが提案されている。
【0004】
図11は、パケット送受信を使用した計算機システムの概略である。ホスト110−1,110−2はPCIモジュール112−1,112−2によりPCIバス112−1,112−3に接続され、PCIバス112−1,112−3はPCIブリッジモジュール106−1,106−2によりパケット送受信モジュール100に接続される。
【0005】
また主記憶として機能するメモリモジュール114−1,114−2は別のPCIバス112−2,112−4に接続され、このPCIバス112−2,112−4もPCIブリッジモジュール106−2,106−4介してパケット送受信モジュール100に接続されている。
【0006】
送受信モジュール100は、パケット送受信部102−1,102−2,102−3,102−4を備え、パケットバス104で接続している。
【0007】
計算機システムの動作は例えば次のようになる。ホスト110−1から例えばライト命令があると、PCIモジュール112−1がライトコマンド(コマンドコード、アドレス、データを含む)をブリッジモジュール106−1に転送する。
【0008】
このバス転送が完了すると、PCIブリッジモジュール106−1は、ライトコマンドをパケットに変換し、パケット送受信モジュール100のパケット送受信部102−1から例えばメモリモジュール114−2側のパケット送受信部102−4にライトパケットを転送する。
【0009】
パケット送受信部102−4で受信されたパケットはPCIブリッジモジュール106−4でPCIライトコマンドに変換され、PCIバス108−4によりメモリモジュール114−2に転送されてデータ書込みが行われる。
【0010】
パケット送受信モジュール100内でのパケット転送は次のようになる。送信元のパケット送受信部102−1は、まず送信先のパケット送受信部102−4に送信要求を行って送信許可が得られた場合にパケットを送信する。送信許可が得られない場合には送信パケットをバッファに格納したまま転送待ち状態とする。転送待ち状態でバッファがフルとなった場合はPCIブリッジモジュール106−1からのパケット受け入れを禁止する。
【0011】
送信先のパケット送受信部102−4は、パケット送受信部102−1から送信要求を受けた際には、バッファに空きがあり、また外部のPCIブリッジモジュール106−4なエラーがなければ、パケット受信可能状態にあることから、送信許可を応答してパケットを受信する。
【0012】
これに対しパケット送受信部102−4のバッファがフルであったり、PCIブリッジモジュール106−4の故障等によるエラーでパケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止する。この送信許可の応答停止に対応して送信元のパケット送受信部102−4は、転送待ち状態となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなパケット送受信にあっては、特定のパケット送受信部に対する送信要求を行って許可応答が得られずに転送待ち状態になると、他のパケット送受信部が受信可能状態にあっても、転送待ち状態では全てのパケット転送が阻止された状態となり、パケット送受信機能が阻害される。
【0014】
特に、転送待ちとなったパケットがコマンドパケットを転送した後の応答パケット(リプライパケット)であった場合、パケットシーケンスが途中で転送待ちとなり、パケット転送の処理性能を低下させる重大な要因となる。
【0015】
また送信先のパケット送受信部102−4に外部接続しているPCIブリッジモジュール106−4がハード故障等のエラーで許可応答が得れなかった場合には、送信元のパケット送受信部102−1の転送待ち状態が解消されず、ハング・アップしてしまうという問題も起きる。
【0016】
本発明は、転送待ち状態にあっても優先度の高いパケットを転送可能としてパケット転送性能の向上し、またハードエラー時のハング・アップを回避するようにした信頼性の高い計算機システムのパケット送受信方法、装置及びパケット送受信プログラムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図である。
【0018】
まず本発明の計算機システムのパケット送受信方法は、図1(A)のように、PCIブリッジモジュール等の外部モジュール24に対応して設けた複数のパケット送受信部28をパケットバス18を介して接続する。このパケット送受信部28の各々は、外部モジュール24から受信したパケットを他のパケット送受信部28に送信する際には、送信先に送信要求を行って送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納してたまま送待ち状態とし、更に、転送待ち状態でバッファがフルとなった場合は前記外部モジュールからのパケット受け入れを禁止する。
【0019】
また他のパケット送受信部28から送信要求を受けた際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止する。
【0020】
このような計算機システムのパケット送受信方法につき本発明にあっては、パケット送受信部で送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定し、パケット送受信部28は、ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応答系パケットを外部モジュール24から受信した場合、転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信することを特徴とする。
【0021】
このため、コマンドパケットを送信して応答許可が得られずに転送待ちとなり、この転送待ちで外部モジュールから他のパケット送受信部に対する応答系パケットを受信した場合、転送待ち状態が強制的に撤回されて応答系パケットの転送要求を行うことができ、転送待ちに阻害されることなく応答系パケットを優先的に転送でき、パケット転送の処理性能を低下を防止する。
【0022】
また同様な計算機システムのパケット送受信方法につき、本発明の別の形態にあっては、同じくパケット送受信部28で送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定し、パケット送受信部28は、ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度が最も高い内部レジスタアクセス用パケットを外部モジュール24から受信した場合、転送待ち状態を撤回して最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケットを送信する。
【0023】
また送信先のパケット送受信部28は、外部モジュール24のエラー検出による送信許可の応答禁止状態で、他のパケット送受信部28から最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要求を受信した場合、送信許可を応答して内部レジスタアクセス用パケットを受信し、外部モジュールのエラー状態を示すエラー詳細情報パケットを返送する。
【0024】
この場合、エラー検出による送信許可の応答禁止状態にあるパケット送受信部28は、パケット送信要求を受信した後に、このパケット送信要求が撤回され、続いて再度パケット送信要求があった場合、優先順位の最も高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要求と判断して送信許可を応答する。
【0025】
このため送信先のパケット送受信部に接続している外部モジュール28がハード故障等のエラーで許可応答が得られなかった場合には、送信元からエラー情報を収集するための内部レジスタアクセス用パケット、例えばエラーリードパケットを送ってエラー状況を認識することができ、エラー状況を認識できないことにより起きるハング・アップを防止する。
【0026】
本発明の別の変形は、パケットの種類を具体的に特定しない一般的なパケット送受信方法を提供する。この場合には、パケット送受信部28で送受信するパケットの種類に応じて優先順位を設定し、パケット送受信部28は、ある送信先に対する優先順位の低いパケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高いパケットを外部モジュール24から受信した場合、転送待ち状態を撤回して優先度の高いパケットを送信する。
【0027】
また本発明は、パケット送受信部28で送受信するパケットの種類に応じて優先順位を設定し、パケット送受信部28は、ある送信先に対する低い優先順位のパケットの転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度が最も高いパケットを外部モジュールから受信した場合、転送待ち状態を撤回して最も優先度の高いパケットを送信し、送信先のパケット送受信部28は、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、最も優先度の高いパケットの送信要求を受信した場合にのみ送信許可を応答してパケットを受信し、外部モジュールのエラー情報パケットを返送する。
【0028】
この場合にも、送信先のパケット送受信部は、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、パケット送信要求を受信した後に、このパケット送信要求が撤回され、続いて再度パケット送信要求があった場合、優先順位の最も高いパケットの送信要求と判断して送信許可を応答する。
【0029】
更に本発明は、計算機システムのパケット送受信装置を提供する。本発明のパケット送受信装置は、外部モジュール24に対応して設けた複数のパケット送受信部28をパケットバス18を介して接続する。パケット送受信部28の各々は、図1(B)のパケット送信機能部48とパケット受信機能部50を備える。
【0030】
パケット送信機能部48は、他のパケット送受信部28にパケットを送信する際には、送信先に送信要求を行って送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納したまま転送待ち状態とし、転送待ち状態でバッファがフルとなった場合は外部モジュール24からのパケット受け入れを禁止する。
【0031】
パケット受信機能部50は、他のパケット送受信部28から送信要求を受けた際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止する。
【0032】
これに加え本発明にあっては、パケット送信機能部48に、送信パケット優先度判別部54とパケット送信要求アービタ68を設けたことを特徴とする。
【0033】
送信パケット優先度判別部54は、外部モジュール24から受信した内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に設定したパケットの優先順位を判別して別々のバッファに格納する。
【0034】
パケット送信要求アービタ68は、ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応答系パケットを外部モジュール24から受信した場合、転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信する。
【0035】
このため、コマンドパケットを送信して応答許可が得られずに転送待ちとなり、この転送待ちで外部モジュールから他のパケット送受信部に対する応答系パケットを受信した場合、転送待ち状態が強制的に撤回されて応答系パケットの転送要求を行うことができ、応答系パケットが転送待ちに阻害されることなく優先的に転送され、パケット転送の処理性能を低下を防止できる。
【0036】
また本発明の別の形態にあっては、パケット送受信部28のパケット送信機能部48に、他のパケット送受信部から受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に設定したパケットの優先順位を判別して別々のバッファに格納する送信パケット優先度判別部54と、ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度の最も高い内部レジスタアクセス用パケットを外部モジュール24から受信した場合、転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信するパケット送信要求アービタ68とを設ける。
【0037】
同時にパケット送受信部のパケット受信機能部50に、他のパケット送受信部から受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に設定したパケットの優先順位を判別して別々のバッファに格納する受信パケット優先度判別部76と、外部モジュール24のエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、優先順位の最も高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要求を受信した場合にのみ送信許可を応答して内部レジスタアクセス用パケットを受信し、外部モジュール24のエラー状態を示すエラー詳細情報パケットを返送させるパケット受信要求アービタ74とを設けたことを特徴とする。
【0038】
この場合、パケット受信要求アービタ74は、外部モジュール24のエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、他のパケット送受信部からパケット送信要求を受信した後にこのパケット送信要求が撤回され、続いて再度パケット送信要求があった場合、優先順位の最も高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要求と判断して送信許可を応答する。
【0039】
このため送信先のパケット送受信部に接続している外部モジュールがハード故障等のエラーで許可応答が得られなかった場合には、送信元からエラー情報を収集するための内部レジスタアクセス用パケット、例えばエラーリードパケットを送ってエラー状況を認識することができ、エラー状況を認識できないことにより起きるハング・アップを防止する。
【0040】
本発明のパケット送受信装置の外部モジュール24は、PCIバスのコマンドとパケットの間の変換を行うPCIブリッジモジュールである。このPCIブリッジのPCIバスには、PCIモジュールを介してホスト、入出力デバイス、メモリ等のモジュールが接続される。
【0041】
また本発明によればパケット送受信プログラムが提供される。即ち、本発明は、計算機に、外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、該送信先に送信要求を行って送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、他のパケット送受信プログラムからパケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止することを実行させるパケット送受信プログラムに於いて、更に計算機に、
送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定し、
ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応答系パケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信することを実行させることを特徴とする。
【0042】
また本発明のパケット送受信プログラムの変形にあっては、計算機に、外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止しすることを実行させるパケット送受信プログラムに於いて、更に、計算機に、送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定し、
ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度が最も高い内部レジスタアクセス用パケットを外部モジュールから受信した場合、転送待ち状態を撤回して最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケットを送信し、
外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要求を受信した場合は送信許可を応答して内部レジスタアクセス用パケットを受信し、外部モジュールのエラー状態を示すエラー詳細情報パケットを返送することを実行させることを特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明のパケット送受信方法及び装置が適用される計算機システムの構成図である。
【0044】
図2において、本発明のパケット送受信が適用される計算機システムは、ホスト10−1,10−2を有し、それぞれPCIバス12−1,12−2に接続されている。ホスト10−1を接続したPCIバス12−1には入出力サブシステムとして機能するデバイス14−1が接続され、ホスト10−2を接続したPCIバス12−3にも同様にデバイス14−2が接続される。
【0045】
ホスト10−1,10−2の主記憶として機能するメモリモジュールは、本発明によるパケット送受信モジュールと共に筐体16−1,16−2,・・・16−nのそれぞれに格納されており、筐体16−1〜16−nのそれぞれはPCIバス12−1,12−3に接続される。
【0046】
これら筐体16−1〜16−nはパケットバス18で接続されており、パケットバス18を経由して筐体16−1〜16−nの相互間でもパケット転送ができるようにしている。
【0047】
図3は、図2の筐体16−1の内部構成を外部のホスト及びデバイス側と共に示している。尚、図2にあっては、PCIバス12−1,12−3は筐体16−1〜16−nの外部バスとして示しているが、実際の装置にあっては図3のようにPCIバス12−1,12−3は筐体16−1内に位置しており、これに対し外部に設置しているホスト10−1,10−2及びデバイス14−1,14−2はPCIモジュールを介して接続することになる。
【0048】
図3において、筐体16−1には、ホスト10−1,10−2からのライト命令やリード命令に対しライトコマンドやリードコマンドを発行する処理モジュール20−1,20−2が設けられている。処理モジュール20−1,20−2はPCIバス12−1,12−3のそれぞれに接続される。
【0049】
またPCIバス12−1,12−3には、デバイスモジュール22−1,22−2を介して外部のデバイス14−1,14−2が接続されている。また筐体16−1内には別のPCIバス12−2,12−4によりメモリモジュール32−1,32−2が接続されており、それぞれ主記憶ユニット34−1,34−2を設けている。
【0050】
このように処理モジュール20−1,20−2,デバイスモジュール22−1,22−2及びメモリモジュール32−1,32−2を接続したPCIバス12−1〜12−4は、本発明によるパケット送受信モジュール26を介して接続される。
【0051】
このパケット送受信モジュール26とPCIバス12−1〜12−4との間には、PCIブリッジモジュール24−1,24−2,24−3,24−4が設けられる。ブリッジモジュール24−1〜24−4は、PCIバス12−1〜12−4のコマンドとパケット送受信モジュール26との間のパケットの変換を行う。
【0052】
図4は、図3の本発明によるパケット送受信モジュール26の内部構成のブロック図であり、PCIバス側に設けた外部モジュールとしてのPCIブリッジモジュールと共に示している。
【0053】
図4において、パケット送受信モジュール26には、PCIバス12−1〜12−4のPCIブリッジモジュール24−1〜24−4に対応してパケット送受信部28−1,28−2,28−3,28−4が設けられている。パケット送受信部28−1〜28−4はパケットバス18で接続される。
【0054】
パケットバス18は例えば64ビット幅のバスであり、例えば66メガヘルツで動作する。このパケットバス18はパケット送受信モジュール26の外部にも引き出され、図2のように他の筐体に設けているパケット送受信モジュールに接続される。
【0055】
またパケット送受信部28−1〜28−4には、予めパケット送受信のアドレスとなるノードID36−1,36−2,36−3,36−4が設定されている。ここでノードID36−1〜36−4を、説明を簡単にするためノードID「#A」「#B」「#C」「#D」で表わす。
【0056】
図5は、図4のパケット送受信モジュール26に設けているパケット送受信部28−4を送信先とした場合のパケット送受信部28−1〜28−3のパケット送受信処理のタイムチャートである。
【0057】
パケット送受信部28−1〜28−3による送信シーケンスは、まず送信元のパケット送受信部がパケットバス18に対し送信先のノードIDを指定して送信要求信号REQ、具体的にはバス使用要求信号をアサートする。この送信元でアサートした送信要求信号REQに対し、送信先のパケット送受信部は、パケット受信可能状態であれば送信機からの応答信号、具体的にはバス使用許可信号としてのグラント信号を許可応答ACKとして送信する。このため送信元のパケット送受信部は、送信要求信号REQに対する送信先の許可応答ACKを受信した場合にのみパケットのデータ転送を開始する。
【0058】
図5のタイムチャートにあっては、まずノードID「#B」のパケット送受信部28−2がパケット送受信部28−4に対し送信要求「REQ#B」をアサートしており、この送信要求「REQ#B」のアサートに対し時刻t1でパケット送受信部28−4から許可応答「ACK#B」が受信されると、時刻t2よりパケット送受信部28−2は、パケットデータ「DT#B」に示すように、パケットデータD0,D1,D2のパケット転送を行う。
【0059】
また時刻t2でノードID「#A」のパケット送受信部28−1が、同じくパケット送受信部28−4を指定して送信要求「REQ#A」をアサートしている。このとき送信先のパケット送受信部28−4は、時刻t2でパケット送受信部28−2からのパケットデータ転送D0〜D2の受信を行っているため、パケット送受信部28−1に対する許可応答「ACK#A」は出さない。
【0060】
パケットデータD2の転送が時刻t3で終了すると、パケット送受信部28−4はパケット送受信部28−1に対し許可応答「ACK#A」を送出する。このため、時刻t3よりパケット送受信部28−1からパケット送受信部28−4に対しパケットデータD3,D4,D5のパケット転送が行われる。
【0061】
このように本発明のパケット送受信部28−1〜28−4にあっては、送信先に送信要求REQを行って許可応答ACKが得られた時に、初めてパケットデータの転送を行うようになる。
【0062】
ここで例えばパケット送受信部28−1からパケット送受信部28−4に対し送信要求「REQ#A」をアサートした場合にパケット送受信部28−4より許可応答「ACK#A」が送出されない受信不可状態は、図5のタイムチャートの時刻t2〜t3のように他のパケット送受信部からのパケットデータが受信中の場合の他に、送信先のパケット送受信部28−4に設けているバッファからPCIブリッジモジュール24−4に対する受信パケットの転送が終了せずにバッファがフルとなっている場合、あるいはPCIブリッジモジュール24−4のハード故障によるエラー検出で送信要求に対する送信許可応答の禁止状態となっている場合がある。
【0063】
このように送信先のPCIブリッジモジュール24−4が受信不可状態にある時、送信要求を行ったパケット送受信部28−1は送信許可応答が得られないために、図5の時刻t2〜t3の間、パケットをバッファに格納したまま転送待ち状態となる。
【0064】
この転送待ち状態にあっては、パケット送受信部28−1に対し外部のPCIブリッジモジュール24−1から新たな送信パケットが受信されても、その受信パケットはバッファに格納することで転送待ちとする。またパケット送受信部28−1に設けているバッファがフルとなった場合には、PCIブリッジモジュール24−1からの新たなパケットの受け入れを禁止する。
【0065】
このようなパケット送受信部28−1〜28−4における基本的なパケット送受信のシーケンスに加え、本発明にあっては、送信要求に対する送信許可応答が得られずに転送待ち状態となっている状態で、優先度の高いパケットが外部のPCIブリッジモジュールから受信された場合、強制的に転送待ち状態を撤回して優先度の高いパケットを転送する機能を新たに設けている。
【0066】
このような優先度の高いパケットを転送待ち状態を撤回して優先的に転送するため、本発明にあってはパケット送受信モジュール26において転送するパケットの種別に応じて優先度を設けている。
【0067】
ここで本発明のパケット送受信モジュール26で転送するパケットには、リードライト等のコマンド系パケットと、このコマンド系に対するアンサ系パケット(応答系パケット)があり、更にエラー情報収集等に使用される内部レジスタアクセス用パケットに大別できる。
【0068】
そこで本発明にあっては、この3種類のパケットに対し予め優先順位を設定している。まずコマンド系パケットとそのアンサ系パケットでは緊急度の高いアンサ系パケットの方にコマンド系パケットより上位の優先順位を設定している。またコマンド系パケットとアンサ系パケットに対し、内部レジスタアクセス用パケットに最も高い優先順位を設定している。即ち優先順位を1位、2位、3位とすると、次のような優先順位の設定が行われる。
優先順位第1位:内部レジスタアクセス用パケット
優先順位第2位:アンサ系パケット
優先順位第3位:コマンド系パケット
まずアンサ系パケットの優先処理を簡単に説明すると次のようになる。図5のタイムチャートの時刻t2〜t3のように、パケット送受信部28−1が転送待ち状態にある時、PCIブリッジモジュール24−1より、それ以前にパケット送受信部28−2から受信したコマンド系パケットのアンサパケットを受けたとすると、転送待ち状態を撤回し、パケット送受信部28−2に対しアンサパケットを送信する。
【0069】
具体的には転送待ち状態を撤回したパケット送受信部28−1はパケット送受信部28−2に転送要求を行い、このときパケット送受信部28−2は受信可能状態にあることから送信許可応答を返し、これに基づきアンサ系パケットの転送が行われる。アンサ系パケットの転送が済むと、パケット送受信部28−4の転送可能状態が解除されていないためパケット送受信部28−1は再び転送待ち状態に戻る。
【0070】
次に内部レジスタアクセス用パケットの優先処理を簡単に説明する。内部レジスタアクセス用パケットの転送は、例えば転送先のパケット受信部の外部に設けているPCIブリッジモジュールがハード故障等によりエラー検出となり、このエラー検出により受信不可状態となって送信要求に対する送信許可応答が得られなかった状態でエラー情報を収集するための内部レジスタアクセス系コマンド、例えばエラーリードパケットを送信する場合である。
【0071】
例えば図4のパケット送受信部28−4の外部に設けているPCIブリッジモジュール24−4がハード故障となり、このエラー検出がパケット送受信部28−4で行われると、パケット送受信部28−1からの送信要求に対する送信許可応答が出されず、パケット送受信部28−1は転送待ち状態となる。
【0072】
パケット送受信部28−4の受信不可状態はPCIブリッジモジュール24−4のハード故障に起因しているため、パケット送受信部28−1の転送待ち状態は解消されない。
【0073】
そこでPCIブリッジモジュール24−1に対しPCIバス12−1を介して接続している処理モジュール側で転送異常を認識し、転送先のエラーログがPCIブリッジモジュール24−1に対し要求され、これによってPCIブリッジモジュール24−1は内部レジスタアクセス用パケットとしてエラーリードパケットを出力する。
【0074】
このエラーリードパケットが転送待ち状態にあるパケット送受信部28−1で受信されると、他のコマンド系パケット及びアンサ系パケットに対し最も優先度が高い内部レジスタアクセス用パケットであることが判別され、パケット送受信部28−1は転送待ち状態を撤回し、パケット送受信部28−4に対しエラーリードパケットの送信要求を行う。
【0075】
このときパケット送受信部28−4はPCIブリッジモジュール24−4のハード故障に起因したエラー検出で送信許可応答の禁止状態にあるが、パケット送受信部28−1より内部レジスタアクセス用パケットの送信要求が行われたことを判断すると、送信許可応答をパケット送受信部28−1に返す。
【0076】
このためパケット送受信部28−1よりパケット送受信部28−4にエラーリードパケットが転送され、PCIブリッジモジュール24−4がエラー詳細情報を生成してアンサ系パケットをパケット送受信部28−4からパケット送受信部28−1に返すことができ、PCIブリッジモジュール24−1で受信したエラー詳細情報を上位の処理モジュールに記述することでPICブリッジモジュール24−4のハード故障を認識し、PCIバス12−4側のモジュールに対するその後のアクセスを禁止する対応処理をとることができる。
【0077】
図6は、図4のパケット送受信モジュール26に設けているパケット送受信部28−1〜28−4のそれぞれに内蔵されたパケット送信機能部とパケット受信機能部の詳細を示したブロック図である。
【0078】
図6において、パケット送受信部28は、パケット送信機能部48とパケット受信機能部50に大別される。パケット送信機能部48は、外部のPCIブリッジモジュールからのパケットを受信し、パケットバスを介して他のパケット送受信部にパケットを送信する。これに対しパケット受信機能部50はパケットバスを介して他のパケット送受信部からのパケットを受信し、これを外部のPCIブリッジモジュールに出力する。
【0079】
パケット送信機能部48は、パケット受信部52、送信パケット優先度判別部54、レジスタアクセス系パケットバッファ56、コマンド系パケットバッファ58、アンサ系パケットバッファ60、レジスタアクセス系送信要求生成部62、コマンド系送信要求生成部64、アンサ系送信要求生成部66、パケット送信要求アービタ68、パケット送信部70で構成される。
【0080】
送信パケット優先度判別部54には、PCIブリッジモジュールから受信したパケットの種別に対応した優先度を判別する機能が設けられ、受信パケットが優先度の最も高いレジスタ系パケットか、次に優先度が高いアンサ系パケットか、更に優先度が最も低いコマンド系パケットかを判別し、それぞれのパケット種別に対応して設けられたパケットバッファ56,58,60に受信パケットを格納する。ここで実線はデータの流れを示し、破線は制御信号の流れを示している。
【0081】
パケットバッファ56,58,60にそれぞれのパケット種別に対応したパケットが格納されると、次の送信要求生成部62,64,66の対応するパケット種別の系統が動作して送信要求をパケット送信要求アービタ68に行う。
【0082】
パケット送信要求アービタ68は、転送待ち状態になければ、送信先のノードIDを指定してパケット送信要求REQをアサートする。この送信要求REQのアサートに対し、送出先のパケット送受信部より許可応答ACKが受信されると、パケット送受信部70により対応するパケットバッファからパケットデータを読み出してパケットバスに転送する。
【0083】
パケット送信要求アービタ68は、転送待ち状態で送信要求が得られると、送信要求を行ったパケット種別より異なった動作を行う。まずコマンド系送信要求に対する送信許可応答が得られずにパケット送信要求アービタ68が転送待ち状態となっている場合には、それより優先度の高いアンサ系送信要求をアンサ系送信要求生成部66より受けると、転送待ち状態を撤回して送信先に送信要求REQをアサートする。
【0084】
また優先順位の最も高いレジスタアクセス系送信要求生成部62より送信要求を受けた場合にも、パケット送信要求アービタ68は転送待ち状態を撤回し、送信先に送信要求REQをアサートする。
【0085】
またアンサ系パケットの送信要求に対する許可応答が得られずにパケット送信要求アービタ68が転送待ち状態となっている場合には、それより優先順位の低いコマンド系送信要求を受けても転送待ち状態は撤回されない。これに対しアンサ系パケットより優先順位の高いレジスタアクセス系パケットの送信要求があった場合には転送待ち状態を撤回し、レジスタアクセス系パケットの送信要求をアサートする。
【0086】
即ち、ある優先順位のパケット送信要求で転送待ち状態にあった場合、パケット送信要求アービタ68はそれより高い優先順位のパケット転送要求があった時に、転送待ち状態を撤回して優先順位の高いパケットの送信要求を行うことになる。
【0087】
このパケット送信要求アービタ68のパケットの優先順位に従った転送待ち状態の撤回による処理で、例えばコマンド系パケットの送信要求で転送待ちとなった状態でアンサ系パケットの送信要求があれば、アンサ系パケットを優先的に処理することができる。
【0088】
次にパケット受信機能部50を説明する。パケット受信機能部50は、パケット受信部72、パケット受信要求アービタ74、受信パケット優先度判別部76、レジスタアクセス系,コマンド系及びアンサ系パケットバッファ78,80,82、レジスタ系,コマンド系及びアンサパケット送信制御部84,86,88、パケット送信制御アービタ90及びパケット送信エラー検出部92で構成される。
【0089】
パケット受信要求アービタ74は、パケットバス18を経由した他の送受信ユニットからの送信要求REQに対し、受信可能状態であれば許可応答ACKを返す。
【0090】
他の送受信ユニットから送信要求REQを受けた際に、送信要求を行ったパケット種別に対応したパケットバッファ78,80,82のいずれかがバッファフルとなっている場合には、許可応答ACKは返さずに送信元を転送待ち状態とさせる。
【0091】
またパケット送信エラー検出部92よりエラー検出信号が得られている場合にも、パケット受信要求アービタ74は送信許可応答の禁止状態となっており、送信要求REQがあっても許可応答ACKは原則として返さない。パケット送信エラー検出部92は、パケット送信制御アービタ90からのパケット転送先に設けている外部のPCIブリッジモジュールが例えばハード故障した場合にエラー検出出力を生ずる。
【0092】
本発明のパケット受信機能部50に設けたパケット受信要求アービタ74は、外部のPCIブリッジモジュールのハード故障等に起因したエラー検出による送信許可応答の禁止状態で、パケットバス18を介して他のパケット送受信部より優先順位が最も高いレジスタアクセス系パケットの送信要求REQの受信を判断した場合には、エラー検出に基づく送信許可応答の禁止状態にあっても、要求元に対し送信許可応答ACKを返すようにしている。
【0093】
このパケット受信要求アービタ74における送信要求REQがレジスタアクセス系パケットに基づく送信要求であることの判断は、次の送信要求のシーケンスを判断して行う。
(1)送信要求REQを受信する。
(2)受信している送信要求REQが撤回される。
(3)送信要求REQが再度、受信される。
【0094】
この(1)〜(3)の送信要求REQのシーケンスが成立したとき、パケット受信要求アービタ74はレジスタアクセス系パケットの送信要求と判断し、送信許可応答ACKを返すようになる。
【0095】
このため、外部のPCIモジュールのハード故障によるエラー検出状態でパケット受信要求アービタ74が送信許可応答の禁止状態にあっても、レジスタアクセス系パケットの送信要求と判断した場合には送信許可応答を返し、これによってエラー情報を収集するためのレジスタアクセス系パケットの送受信を可能とする。
【0096】
パケット受信要求アービタ74における送信要求の(1)〜(3)のシーケンスは、エラー情報を収集するための処理が、まずコマンド系パケットの送信要求を行い、応答が得られないことで次にコマンド系パケットの転送要求を撤回し、エラーログを得るためのレジスタアクセス系パケットを送信するために再度、転送要求を行うという送信元のシーケンスに対応している。
【0097】
図7,図8は、図4のパケット送受信モジュール26におけるアンサ系パケットの優先処理の処理手順である。
【0098】
図7において、まずPCIブリッジモジュール24−1がPCIバス12−1よりPCIコマンドをステップS1で受信すると、ステップS2でPCIコマンドをパケットに変換し、パケット送受信部28−1に送信する。パケット送受信部28−1は、ステップS3でPCIブリッジモジュール24−1からのパケットを受信し、ステップS4で送信先となるパケット送受信部28−4のノードIDの指定でパケット送信要求をアサートする。
【0099】
パケット送受信部28−4はこのとき受信可能状態にあり、ステップS5でパケット送信許可をパケット送受信部28−1に返す。このためパケット送受信部28−1は、ステップS6でパケットをパケット送受信部28−4に送信し、ステップS7でパケット受信が行われる。パケット受信が済むとパケット送受信部28−4は、ステップS8でPCIブリッジモジュール24−4に受信パケットを送信し、ステップS9のパケット受信となる。そしてステップS10でPCIブリッジモジュール24−4は、PCIコマンドに変換してPCIバスを介してアドレス先のモジュールにコマンドを送信する。
【0100】
続いてPCIブリッジモジュール24−4が自分のPCIブリッジよりステップS11でパケット送受信部28−2を送信先とするPCIコマンドを受信すると、ステップS12でパケットに変換してパケット送受信部28−4に送信し、パケット送受信部28−4はステップS13でパケットを受信し、ステップS14で指定されたノードIDのパケット送受信部28−2に対しパケット送信要求を行う。
【0101】
しかしながら、送信先のパケット送受信部28−2にあっては、このときビジー状態にあり、ステップS14で行ったパケット送信要求に対しパケット送信許可は出されず、この結果、パケット送受信部28−4はステップS15のようにパケット転送待ち状態となる。
【0102】
続いて図8のステップS16のように、PCIブリッジモジュール24−4が図7のステップS10で変換送信したPCIコマンドに対するPCIアンサコマンドを受信すると、ステップS17でアンサパケットに変換してパケット送受信部28−4に送信し、ステップS18で受信される。
【0103】
このときパケット送受信部28−4は、図7のステップS14で行ったパケット送受信部28−2に対する送信要求に対するビジーで、ステップS15のようにパケット転送待ち状態となっている。しかし、ステップS18で受信したパケットがアンサパケットであることを判断すると、ステップS19でパケット転送要求を撤回し、ステップS20でアンサパケットの送信要求を送信先のパケット送受信部28−1に対し行う。
【0104】
パケット送受信部28−1は、ステップS21でアンサパケットの送信許可を発行し、このためパケット送受信部28−2はステップS22でアンサパケットをパケット送受信部28−1に送信し、ステップS23でアンサパケットが受信され、ステップS24でアンサパケットをPCIブリッジモジュール24−1に送信する。
【0105】
PCIブリッジモジュール24−1は、ステップS25でアンサパケットを受信し、ステップS26でPCIアンサコマンドに変換して外部のPCIバスを介して送信元のモジュールに転送する。
【0106】
このようにパケット送受信部28−4がステップS15でパケット転送待ち状態にあっても、この状態でPCIブリッジモジュール24−4よりアンサパケットを受信した場合には、パケット転送要求を撤回してアンサパケットを優先的に転送することができる。
【0107】
パケット送受信部28−4にあっては、パケット送受信部28−2に対するパケットが送信待ちになっていることから、ステップS27でパケット送信要求を行うが、このときもパケット送受信部28−2はビジー状態にある。
【0108】
その後、パケット送受信部28−2はビジー状態が解除され、ステップS28でパケット送信許可をパケット送受信部28−4に返し、ステップS29でパケット送信が行われ、ステップS30で受信され、ステップS31でPCIブリッジモジュール24−2に出力し、ステップS32でパケット受信した後、ステップS33でPCIコマンドに変換して、そのPCIバスを介して対応モジュールに送信する。
【0109】
図9,図10は、図4のパケット送受信モジュール26において、外部のPCIブリッジモジュールのハード故障に基づくエラー検出におけるエラーログのための内部レジスタアクセス検出パケットの優先処理を、パケット送受信部28−1と28−4の間を送受信を例にとったタイムチャートである。
【0110】
まず図9のステップS1でPCIブリッジモジュール24−1がPCIコマンドを受信し、ステップS2でパケットに変換してパケット送受信部28−1に送信する。パケット送受信部28−1はステップS3でパケットを受信し、ステップS4で送信先のパケット送受信部28−4に対する送信要求をアサートする。
【0111】
このときパケット送受信部28−4は受信可能状態にあるため、ステップS5でパケット送信許可を返し、ステップS6でパケット送受信部28−1よりパケット送信が行われ、これがステップS7で受信され、ステップS8でパケットをPCIブリッジモジュール24−4に送信し、ステップS9で受信される。
【0112】
このときPCIブリッジモジュール24−4がハード故障となり、ステップS10でパケット送信エラー検出がパケット送受信部28−4に通知され、このためステップS12でパケット送受信部28−4はエラー詳細情報のパケットのみ送信可能とする動作状態となる。
【0113】
また、エラーを起こしたPCIブリッジモジュール24−4にあっては、ステップS11のように受信パケットをPCIコマンドに変換するパケット処理を停止した状態となる。
【0114】
一方、パケット送受信部28−1側のPCIブリッジモジュール24−1にあっては、ステップS13で新たなPCIコマンドを受信し、ステップS14でパケットに変換してパケット送受信部28−1に送信し、ステップS15で受信し、ステップS16でパケット送受信部28−1はパケット送受信部28−4に対し送信要求をアサートする。
【0115】
このときパケット送受信部28−4はステップS12のように、PCIブリッジモジュール24−4のエラー検出に基づき内部レジスタアクセス検出コマンドに対してのみ送信許可応答をする動作状態に切り替わっている。このためステップS16からのコマンド系パケット送信要求のアサートに対しては送信許可を返さず、そのためパケット送受信部28−1はステップS17でパケット転送待ち状態となる。
【0116】
次に図10において、PCIブリッジモジュール24−1はステップS18でPCIバス側のPCIコマンドの送信元からのエラーログの要求を受け、ステップS19でPCIエラーリードコマンドを受信する。このPCIエラーリードコマンドS20は、内部レジスタアクセス用パケットとなるエラーリードパケットに変換されてパケット送受信部28−1に送信される。
【0117】
パケット送受信部28−1は、ステップS21でPCIブリッジモジュール24−1からのエラーリードパケットを受信すると、エラーリードパケットが内部レジスタアクセス系パケットであることを判別し、ステップS22でパケット転送待ち状態を撤回し、ステップS23でパケット送受信部28−4に対しエラーリードパケットの送信要求をアサートする。パケット送受信部28−4はステップS24で、この送信要求がエラーリードパケットの送信要求であることを判断し、送信許可を返す。
【0118】
ステップS24におけるエラーリードパケットの送信要求であることの判断は、図9のステップS16で最初の送信要求が行われ、次に図10のステップS22でパケット転送待ちの撤回により転送要求も撤回され、続いてステップS23で再度、転送要求が行われるという3つのシーケンス手順が得られたことで、エラーリードパケットの送信要求、即ち内部レジスタアクセスパケットの送信要求であると判断し、図9のステップS12のようにエラー詳細情報を要求するエラーリードパケットに対してのみステップS24で送信許可を返す。
【0119】
この送信許可を受信したパケット送受信部28−1は、ステップS25でエラーリードパケットを送信し、ステップS26でエラーリードパケットが受信され、ステップS27でPCIブリッジモジュール24−4にエラーリードパケットを送信する。
【0120】
PCIブリッジモジュール24−4は、ステップS28でエラーリードパケットを受信すると、ステップS29でエラー詳細情報のパケットを生成し、ステップS30でエラー詳細情報のパケットをパケット送受信部28−4に送信し、ステップS31でそのパケット送信要求がパケット送受信部28−1に対し行われる。
【0121】
ステップS23でパケット送信許可がアサートされると、ステップS33でエラー詳細情報のパケット送信が行われ、これをパケット送受信部28−1がステップS34で受信し、PCIブリッジモジュール24−1に送信して、ステップS35で受信し、更にステップS36でPCIアンサコマンドに変換してPCIバスを介して送信元のモジュールに送信し、これにより送信先のPCIブリッジモジュール24−4のエラー状態が外部PCIコマンドの送信元で認識される。
【0122】
PCIブリッジモジュール24−4のエラー状態が認識されれば、PCIブリッジモジュール24−4の系統を使ったアクセスはできないことから、この系統をアクセス対象から除外し、他の系統による必要モジュールに対するアクセスとなり、PCIブリッジモジュール24−4のハード故障でシステムがハング・アップするような事態を回避することができる。
【0123】
尚、上記の実施形態は優先順位の高い順にパケットの種別を内部レジスタアクセス用パケット、アンサ系パケット及びコマンド系パケットに分けているが、本発明は、このパケット種別の優先順位に限定されず、緊急度の高いパケットコマンドに必要に応じて優先順位をつけることができる。
【0124】
また同じコマンド系パケットであっても、緊急度が高い処理のコマンドについてはコマンドコードの中に優先度を含ませることで、優先度の低いコマンド系パケットの送信要求で転送待ち状態にあっても、この転送待ち状態を撤回して優先的に優先度の高いコマンド系パケットを送信することができる。
【0125】
また本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0126】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、コマンド系パケットを送信して送信許可が得られずに転送待ちとなり、この転送待ちの状態で優先度の高い例えばアンサ系パケットを外部モジュールから受信した場合には、転送待ち状態が強制的に撤回され、優先度の高いアンサ系パケットの転送要求を行うことができ、緊急性の高いアンサ系パケットが転送待ちに阻害されることなく優先的に転送され、これによってパケット転送の処理性能の低下を防止できる。
【0127】
またPCIブリッジモジュール等の外部モジュールがエラー検出に起因した送信許可の応答禁止状態でエラーログをとるための最も高い優先順位をもつ内部レジスタアクセス用パケット例えばエラーリードパケットの受信要求を判断した場合には、このエラーリードパケットの送信要求に対してのみ送信許可を応答してエラーリードパケットを受信し、外部モジュールのエラー情報を送信元に対し確実に返送することができ、パケット送受信系で起きたハード故障によってパケット送受信が転送待ちにより機能しなくなり、ハング・アップを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明が適用される計算機システムのブロック図
【図3】図2のパケット転送モジュールの内部構成のブロック図
【図4】図3のパケット送受信部の機能構成のブロック図
【図5】図3のパケット送受信部による送信要求、許可応答、パケットデータ転送のタイムチャート
【図6】図4のパケット送受信無部の詳細を示したブロック図
【図7】本発明によるアンサ系パケットを優先して転送する本発明のパケット転送処理のシーケンス説明図
【図8】図7に続くパケット転送処理のシーケンス説明図
【図9】本発明による内部レジスタアクセス用パケットを優先して転送する本発明のパケット転送処理のシーケンス説明図
【図10】図9に続くパケット転送処理のシーケンス説明図
【図11】パケット送受信処理を行う計算機システムの概略構成の説明図
【符号の説明】
10,10−1,10−2:ホスト
12−1〜12−4:PCIバス
14−1,14−2:デバイス
16−1〜16−n:筐体
18:パケットバス
20−1,20−2:処理モジュール
22−1,22−2:デバイスモジュール
24−1〜24−4:PCIブリッジモジュール(外部モジュール)
26:パケット送受信モジュール
28−1〜28−4:パケット送受信部
32−1,32−2:メモリモジュール
34−1,34−2:主記憶ユニット(MSU)
36−1〜36−4:ノードID
48:パケット送信機能部
50:パケット受信機能部
52,72:パケット受信部
54:送信パケット優先度判別部
56,84:レジスタアクセス系パケットバッファ
58,80:コマンド系パケットバッファ
60,82:アンサ系パケットバッファ
62:レジスタアクセス系送信要求生成部
64:コマンド系送信要求生成部
66:アンサ系送信要求生成部
68:パケット送信要求アービタ
70:パケット送信部
72:パケット受信部
74:パケット受信要求アービタ
54:受信パケット優先度判別部
82:アンサ系パケットバッファ
84:レジスタアクセス系送信制御部
86:コマンド系送信制御部
88:アンサ系送信制御部
90:パケット送信制御アービタ
92:パケット送信エラー検出部

Claims (13)

  1. 外部モジュールに対応して設けた複数のパケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パケット送受信部の各々は、
    前記外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、該送信先に送信要求を行って送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、
    他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止する計算機システムのパケット送受信方法に於いて、
    前記パケット送受信部で送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定し、
    前記パケット送受信部は、ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応答系パケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信することを特徴とする計算機システムのパケット送受信方法。
  2. 外部モジュールに対応して設けた複数のパケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パケット送受信部の各々は、
    前記外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、
    他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止する計算機システムのパケット送受信方法に於いて、
    前記パケット送受信部で送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定し、
    前記パケット送受信部は、ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度が最も高い内部レジスタアクセス用パケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケットを送信し、
    送信先のパケット送受信部は、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要求を受信した場合は送信許可を応答して内部レジスタアクセス用パケットを受信し、外部モジュールのエラー状態を示すエラー詳細情報パケットを返送することを特徴とする計算機システムのパケット送受信方法。
  3. 請求項2記載の計算機システムのパケット送受信方法に於いて、前記送信先のパケット送受信部は、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、パケット送信要求を受信した後に該パケット送信要求が撤回され、続いて再度パケット送信要求があった場合、優先順位の最も高い前記内部レジスタアクセス用パケットの送信要求と判断して送信許可を応答することを特徴とする計算機システムのパケット受信方法。
  4. 外部モジュールに対応して設けた複数のパケット送受信部をパケットバスを介して接続し、
    前記パケット送受信部の各々は、
    外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、
    他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止するパケット送受信方法に於いて、
    前記パケット送受信部で送受信するパケットの種類に応じて優先順位を設定し、
    前記パケット送受信部は、ある送信先に対する優先順位の低いパケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高いパケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して優先度の高いパケットを送信することを特徴とする計算機システムのパケット送受信方法。
  5. 外部モジュールに対応して設けた複数のパケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パケット送受信部の各々は、
    外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、
    他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止する計算機システムのパケット送受信方法に於いて、
    前記パケット送受信部で送受信するパケットの種類に応じて優先順位を設定し、
    前記パケット送受信部は、ある送信先に対するパケットの転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度が最も高いパケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して最も優先度の高いパケットを送信し、
    送信先のパケット送受信部は、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、最も優先度の高いパケットの送信要求を受信した場合には送信許可を応答してパケットを受信し、外部モジュールのエラー詳細情報パケットを返送することを特徴とする計算機システムのパケット送受信方法。
  6. 請求項5記載のパケット送受信方法に於いて、前記送信先のパケット送受信部は、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、パケット送信要求を受信した後に該パケット送信要求が撤回され、続いて再度パケット送信要求があった場合、優先順位の最も高いパケットの送信要求と判断して送信許可を応答することを特徴とする計算機システムのパケット受信方法。
  7. 外部モジュールに対応して設けた複数のパケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パケット送受信部の各々は、
    外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、送信先に送信要求を行って送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とするパケット送信機能部と、
    パケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止するパケット受信機能部と、
    を備え、
    更に前記パケット送信機能部は、
    外部モジュールから受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に定めた優先順位を判別して別々のバッファに格納するパケット優先度判別部と、
    ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応答系パケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信させるパケット送信要求アービタと、
    を備えたことを特徴とする計算機システムのパケット送受信装置。
  8. 外部モジュールに対応して設けた複数のパケット送受信部をパケットバスを介して接続し、前記パケット送受信部の各々は、
    外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とするパケット送信機能部と、
    他のパケット送受信部から送信要求を受けた際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を停止するパケット受信機能部と、
    を備え、
    更に、前記パケット送信機能部は、
    他のパケット送受信部から受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に定めた優先順位を判別して別々のバッファに格納する送信パケット優先度判別部と、
    ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の最も高い内部レジスタアクセス用パケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信させるパケット送信要求アービタと、
    を備え、
    前記パケット受信機能部は、
    他のパケット送受信部から受信した内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に定めた優先順位を判別して別々のバッファに格納する受信パケット優先度判別部と、
    外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、優先順位の最も高い前記内部レジスタアクセス用パケットの送信要求を受信した場合にのみ送信許可を応答して内部レジスタアクセス用パケットを受信し、外部モジュールのエラー状態を示すエラー詳細情報パケットを返送させるパケット受信要求アービタと、
    を備えたことを特徴とする計算機システムのパケット送受信装置。
  9. 請求項8記載の計算機システムのパケット送受信装置に於いて、前記パケット受信要求アービタは、外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、他の送受信モジュールからパケット送信要求を受信した後に該パケット送信要求が撤回され、続いて再度パケット送信要求があった場合、優先順位の最も高い前記内部レジスタアクセス用パケットの送信要求と判断して送信許可を応答することを特徴とする計算機システムのパケット送受信装置。
  10. 請求項7又は8記載の計算機システムのパケット送受信装置に於いて、前記外部モジュールは、PCIバスのコマンドとパケットの間の変換を行うPCIブリッジモジュールであることを特徴とする計算機システムのパケット送受信装置。
  11. 請求項10記載の計算機システムのパケット送受信装置に於いて、前記PCIブリッジのPCIバスには、PCIモジュールを介してホスト、入出力デバイス、メモリ等のモジュールが接続されたことを特徴とする計算機システムのパケット送受信装置。
  12. 計算機に、
    外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、該送信先に送信要求を行って送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、
    他のパケット送受信プログラムからパケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止し、
    送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定し、
    ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、他の送信先に対する優先度の高い応答系パケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して優先度の高い応答系パケットを送信することを実行させることを特徴とするパケット送受信プログラム。
  13. 計算機に、
    外部モジュールから受信したパケットを送信する際には、送信要求を行って送信先から送信許可が得られた場合にパケットを送信し、送信許可が得られない場合は送信パケットをバッファに格納して転送待ち状態とし、
    他のパケット送受信部からパケットの送信要求を受信した際には、パケット受信可能状態にあれば送信許可を応答してパケットを受信し、パケット受信不可状態にあれば送信許可の応答を禁止し、
    送受信する内部レジスタアクセス用パケット、応答系パケット及びコマンド系パケットの順番に優先順位を設定し、
    ある送信先に対する優先順位の低いコマンド系パケットの転送待ち状態で、同じ送信先に対する優先度が最も高い内部レジスタアクセス用パケットを外部モジュールから受信した場合、前記転送待ち状態を撤回して最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケットを送信し、
    外部モジュールのエラーに起因した送信許可の応答禁止状態で、最も優先度の高い内部レジスタアクセス用パケットの送信要求を受信した場合は送信許可を応答して内部レジスタアクセス用パケットを受信し、外部モジュールのエラー状態を示すエラー詳細情報パケットを返送することを実行させることを特徴とするパケット送受信プログラム。
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