JP2001318550A - 離型剤塗布ローラおよびその製造方法 - Google Patents

離型剤塗布ローラおよびその製造方法

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Yoshinobu Namita
芳伸 波田
Mamoru Fukaya
守 深谷
Noboru Yonekawa
のぼる 米川
Isami Abe
勇美 阿部
Toshiyuki Kishida
敏之 岸田
Tatsuo Takagi
達雄 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要十分な量の離型剤を安定して供給でき,
離型剤の漏れや浸み出しを起こしにくい離型剤塗布ロー
ラとその製造方法を提供すること。 【解決手段】 筒状のセラミックス部材である基材22
にフェルト層23を巻き付けて離型オイルの保持層とす
る。そして,2軸展伸PTFEシートの表層25の非光
沢面に,シリコーンワニスとジメチルシリコーンオイル
との混合接着剤による接着層24を塗布し,これをフェ
ルト層23に巻き付けてオイル供給ローラ12とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,回転体に離型剤を
塗布する離型剤塗布ローラに関する。さらに詳細には,
内側の保持層に離型剤を保持し,表層を介してその離型
剤を回転体に塗布する離型剤塗布ローラおよびその製造
方法に関するものである。例えば,トナーを用いる画像
形成装置の定着装置に定着オイルを供給する用途に用い
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,トナーを用いる画像形成装置
では,用紙上のトナー像を用紙に定着させる定着装置を
備えている。ここで,定着装置の定着ローラにトナーが
付着するのを防ぐため,定着ローラに離型剤(定着オイ
ルともいう)を供給する必要がある。特に,近年普及が
進んでいるフルカラー画像形成装置でフルカラー画像を
取り扱う際には,用紙上のトナー付着量が多いため,離
型剤も多く必要とされる。このため離型剤供給装置に
は,必要十分な量の離型剤を長期間にわたり安定して供
給できることが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
離型剤供給装置に用いられる離型剤塗布ローラは,次の
ような問題点があった。すなわち,離型剤の供給量を多
めにしたものでも,連続するプリント動作中の初期にお
ける供給量ばかり多く,後が続かない傾向があった。ま
た,プリント終了から次のプリントまでの間隔が長いと
離型剤の漏れや浸み出しが発生する場合があった。この
ため,プリントの状況(多数枚連続か散発か)により離
型剤の供給量も異なり,安定性に欠けていた。また,使
用状況により寿命も大きく影響を受けていた。
【0004】本発明は,前記した従来の離型剤塗布ロー
ラが有する問題点を解決するためになされたものであ
る。すなわちその課題とするところは,必要十分な量の
離型剤を動作の初期から安定して供給できるとともに,
離型剤の漏れや浸み出しを起こしにくい離型剤塗布ロー
ラを,その製造方法とともに提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた本発明の離型剤塗布ローラは,回転体にジ
メチルシリコーンオイルの離型剤を塗布するものであっ
て,表面を構成する表層と,表層より内側に位置し,離
型剤を保持する機能を有する保持層と,表層と保持層と
を接着するとともに,保持層から表層への離型剤の移動
経路をなす接着層とを有し,接着層が,シリコーンワニ
スとジメチルシリコーンオイルとの混合物で構成され,
接着層の成分であるジメチルシリコーンオイルのピーク
分子量と,離型剤のジメチルシリコーンオイルのピーク
分子量とが異なるものである。
【0006】この離型剤塗布ローラでは,使用状態にお
いては,保持層に離型剤であるジメチルシリコーンオイ
ルが保持されている。その離型剤は,保持層から接着層
を経由して表層に浸透している。そして,表層に回転体
が接しており離型剤塗布ローラと回転体とがともに回転
していれば,表層により離型剤塗布ローラに離型剤が塗
布される。塗布により表層の離型剤が減少した分は,保
持層から補充される。ここで,シリコーンワニスとジメ
チルシリコーンオイルとの混合物で構成されている接着
層のうち,ジメチルシリコーンオイルの分子が占めてい
る箇所が離型剤の経路を構成している。
【0007】このため,製造時のシリコーンワニスとジ
メチルシリコーンオイルとの混合比により,接着層にお
ける離型剤の透過性が調整される。すなわち,シリコー
ンワニスが多いと,離型剤の経路が少ないので透過性が
低い。逆に,ジメチルシリコーンオイルが多いと,離型
剤の経路が多いので透過性が高い。もちろん,透過性が
低いと回転体への離型剤の供給量が少ない。透過性が高
ければその逆である。その混合比の好ましい範囲は,重
量比にして1/3〜3/1(より好ましくは1/2〜2/1)
である。
【0008】また,接着層の厚さも離型剤の透過性に影
響することはもちろんである。すなわち,厚いと透過性
が低く,薄いと透過性が高いのである。その好ましい範
囲は,単位面積あたり重量にして,40〜200g/m2
(より好ましくは80〜150g/m2)である。
【0009】また,接着層の成分としてのジメチルシリ
コーンオイルと,離型剤としてのジメチルシリコーンオ
イルとの間の分子量の関係も離型剤の透過性に影響す
る。すなわち,前者が後者に対して小さいと,透過経路
が狭いことを意味するので透過性が低いのである。逆に
後者が前者に対して小さいと,透過経路が広いことを意
味するので透過性が高い。一般的には,後者のピーク分
子量は5×103 〜1×104(粘度としては100〜3
00cSt) の範囲内にあるから,前者のピーク分子量
を2×104〜1.5×105(粘度としては1,000〜
200,000cSt) の範囲内とするとよい。好まし
くは,前者のピーク分子量が後者のピーク分子量に対し
て8〜20倍の範囲内にあるとよい。この,両シリコー
ンオイル間の分子量の関係は,粘度の関係よりも重要で
ある。一般的には分子量と粘度とは相関性があるが,粘
度の異なる2種類のシリコーンオイルを混合することに
よってそれらの中間の粘度のシリコーンオイルを作り出
すことができるからである。接着層における離型剤の透
過性は,粘度の関係よりも分子量の関係に依存するので
ある。
【0010】また,接着層の材料を調製するためにシリ
コーンワニスとジメチルシリコーンオイルとを混合する
際,硬化触媒も混合される。この硬化触媒の混合量も離
型剤の透過性に影響する。すなわち,硬化触媒が多いと
透過性が低く,少ないと透過性が高いのである。その好
ましい範囲は,接着層中のシリコーンワニスの含有量
(固形分)に対する硬化触媒の重量比にして1/70〜
10/70(より好ましくは2/70〜5/70)であ
る。
【0011】また,保持層としては,フェルト布を用い
ることが好ましく,その厚さが0.5〜5mmの範囲内
にあり,密度が0.05〜1.0g/m3の範囲内にあり,
繊維径が0.1〜20デシテックスの範囲内にあるとよ
りよい。
【0012】また,表層としては,有孔PTFEフィル
ムを用いることが好ましく,しかも穴径のより大きい方
の面を外側に配置した方がよい。有孔PTFEフィルム
は一般的に製造工程で2軸展伸を受けており,このため
に一面側で穴同士が連結して大きくなっている(穴の開
口数はその分少ない)のである。この,穴径の大きい方
の面はその反対側の面より光沢があるので肉眼でも簡単
に識別できる。そして,このような穴の形状のために,
フィルムの表から裏へと裏から表へとで離型剤の透過性
が異なるものと考えられる。
【0013】また,本発明の離型剤塗布ローラは,基本
的に,ジメチルシリコーンオイルの離型剤を保持する機
能を有する円筒形の保持層の外周に,表面を構成する表
層を巻きつけて製造される。ここにおいて,ジメチルシ
リコーンオイルとシリコーンワニスと硬化触媒との混合
物である接着剤を表層の裏面に塗布し,塗布の後1〜1
2時間(より好ましくは1〜4時間)の範囲内の待機時間
を経てから接着剤の加熱硬化を開始することが望まし
い。
【0014】すなわち,塗布後加熱硬化の開始までの待
機時間があまりに長いと,離型剤の透過性が安定しない
傾向があるからである。その一方,あまりに短いと,接
着力が安定しない傾向があるからである。なお,ここで
いう待機時間は,厳密には,接着剤を裏面に塗布した表
層を保持層の外周に巻きつけた時点から加熱硬化開始ま
での時間をいう。しかし現実の工程では,接着剤を表層
の裏面に塗布するとすぐにその表層を保持層に巻きつけ
るのが普通である。このため,塗布した時点から起算し
てもほとんど差し支えない。
【0015】また,ジメチルシリコーンオイルとシリコ
ーンワニスと硬化触媒とを混合して接着剤とした後も,
直ちにその接着剤を表層に塗布するのではなく,混合の
後10〜60分(より好ましくは20〜40分)の範囲内
の待機時間をおいた方がよい。
【0016】混合した直後の接着剤をすぐに表層に塗布
すると,離型剤を付与する量の少ない離型剤塗布ローラ
ができてしまうのである。この原因は,次のように考え
られる。すなわち,混合した直後の接着剤は,硬化がほ
とんど進んでいないために粘度が低い。このため,表層
の細孔に進入して塞いでしまうためである。また,接着
力も弱い傾向がある。その一方で,あまりに長い待機時
間をおくのもよくない。接着層における離型剤の透過性
が安定性しない傾向があるからである。
【0017】さらに,接着剤を混合した後の待機時間の
間に,その接着剤を脱気処理することが好ましい。混合
直後の接着剤は,細かな気泡を含んでいる。これをその
まま塗布すると接着層の品質が安定しないので,気泡を
除去するべきである。脱気処理とは気泡を除去する処理
のことである。単に待機時間をおくだけでもある程度は
脱気するが,減圧雰囲気下に置くと効率的に脱気でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下,本発明を具体化した実施の
形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施の形態は,トナーを用いる画像形成装置の定着装
置において,定着ベルトに離型オイルを供給するオイル
供給ローラとして本発明を具体化したものである。
【0019】まず,画像形成装置の概略を説明する。本
実施の形態に係る画像形成装置は,図1の概略断面図に
示すように,4色それぞれの画像形成ステーション4
C,4M,4Y,4Kを備えたタンデム式のフルカラー
プリンタである。すなわち,各画像形成ステーション4
C,4M,4Y,4Kには,外部(パソコン等)から入
力される画像データが,コントローラ7,プリントヘッ
ドコントローラ8を介して入力されるようになってい
る。これにより各画像形成ステーション4C,4M,4
Y,4Kは,それぞれ当該色のトナー像を作成するので
ある。各色のトナー像は,図1中矢印Aの向きに回転す
る転写ベルト6上に順次転写されて重ね合わせられる。
【0020】そして,これと同期して用紙カセット1か
ら1枚の印刷用紙が取り出され,給紙ローラ2を経て転
写ローラ3と転写ベルト6とのニップ部へ送られる。そ
こで重ね合わせトナー画像は転写ベルト6から印刷用紙
上へ転写される。重ね合わせトナー画像を受け取った印
刷用紙は,ベルト定着方式の定着装置5を経由して排紙
トレイ9上に排出されるのである。定着装置5では,重
ね合わせトナー画像が加熱により溶融され,また加圧さ
れて印刷用紙上にフルカラー画像として定着される。
【0021】定着装置5は,図2に示すように,2つの
張架ローラ15,16に巻き架けられ図2中矢印Aの向
きに回転する定着ベルト10と,対向ローラ11とを有
している。印刷用紙が通過するのは,定着ベルト10と
対向ローラ11との間のニップ部である。張架ローラ1
5および対向ローラ11は,定着の熱源であるヒータを
内蔵している。さらに,定着ベルト10に離型オイルを
供給するオイル供給ローラ12を有している。オイル供
給ローラ12は,ドナーローラ14を介して定着ベルト
10に離型オイルを供給するようになっている。また,
ドナーローラ14には,余分な離型オイルを拭き取るク
リーニングローラ13が付設されている。
【0022】離型オイルは,粘度100〜300cSt
程度のジメチルシリコーンオイルである。一般的には,
ピーク分子量が5×103〜1×104の範囲内のジメチ
ルシリコーンオイルがこの程度の粘度を有する。例え
ば,信越化学工業(株)製の型式「KF−96SS−1
00CS」(粘度は100〜110cSt(25℃))
が使用可能である。
【0023】次に,オイル供給ローラ12について詳細
に説明する。オイル供給ローラ12は,芯金21の他,
基材22と,フェルト層23と,表層25との多層構造
をなしている。なお,薄いため図2には現れていない
が,フェルト層23と,表層25との間には接着層24
(図3参照)がある。芯金21は,オイル供給ローラ1
2の回転軸をなすものであり,8mm程度の直径を有す
るメッキ処理した鉄製の棒(例えば、SUM22鋼材に
ESNi処理を施したもの等)である。また,芯金21
として,ステンレス鋼製のものを用いることもできる。
【0024】基材22は,離型オイルを含浸して蓄える
機能を有する筒状のセラミックス部材である。例えば,
ニチアス(株)製の品名「セラールAC」であって,大
型気孔比率22〜24%,気孔率68〜72%,嵩密度
0.78g/cm3程度のグレードのものが使用可能であ
る。
【0025】フェルト層23は,離型オイルを含浸する
とともに,基材22に貯蔵されている離型オイルを接着
層24および表層25へ移動させる機能を有している。
例えば,日本フェルト工業(株)製の型式「OX−10
70」が使用可能である。これは,2.2デシテックス
のアラミド繊維と0.88デシテックスの繊維との混毛
構成である。ここでは,厚さ2.8±0.2mm(限界は
0.5〜5mm),目付け680±40g/m2のものを
用いている。そして,この材料を幅30mmの帯状と
し,これを螺旋状に基材22の側面に巻きつけてフェル
ト層23としている。基材22とフェルト層23とで離
型オイルの保持層を形成している。
【0026】表層25は,ドナーローラ14に直接に接
する層である。例えば,住友電工ファインポリマー
(株)製の品名「ポアフロンシート」,型式「WP−0
20−80」が使用可能である。これはPTFEの2軸
展伸多孔質膜であり,厚みは70〜95μm,気孔率は
70〜85%,透気度はガレー値で11±3秒程度であ
る。この種のPTFEシートには,2軸展伸プロセスで
製造されたものと,1軸展伸プロセスで製造されたもの
とがある。しかしながら1軸展伸ものを用いると,オイ
ル供給ローラ12のオイル供給性が安定しない傾向があ
る。1軸展伸ものは,孔の形状および向きに偏りがある
ためであると思われる。
【0027】接着層24は,フェルト層23と表層25
とを接着するとともに,フェルト層23から表層25へ
の離型オイルの移動の度合を司る機能を有している。そ
して接着層24は,シリコーンワニスとジメチルシリコ
ーンオイルとを混合した接着剤で構成されている。この
接着剤にはさらに,シリコーンワニスの硬化触媒が配合
されている。接着層24における離型オイルの透過性
は,シリコーンワニスとジメチルシリコーンオイルとの
混合比により左右される。すなわち,シリコーンワニス
が多いと透過性が低く,ジメチルシリコーンオイルが多
いと透過性が高い。このため,いかなる混合比で接着層
24を形成するかにより,オイル供給ローラ12の塗布
性を制御できるのである。
【0028】まずシリコーンワニスについて説明する。
シリコーンワニスは,接着剤の主剤である。例えば,信
越化学工業(株)製の型式「KR−105」が使用可能
である。そしてその硬化触媒としては,同社製の型式
「T−12」が使用可能である。
【0029】次にジメチルシリコーンオイルについて説
明する。接着剤中に配合されるジメチルシリコーンオイ
ルは,接着層24中に離型オイルの移動経路を確保する
役割を有している。このため,離型オイルとしてのジメ
チルシリコーンオイルよりも分子量が大きいものを用い
ることが望ましい。分子量の小さいものでは,移動経路
が狭く十分な透過性を発揮しないからである。すなわち
粘度でいえば,離型オイルのジメチルシリコーンオイル
よりも高粘度なものを用いるべきなのである。本実施の
形態では前述のように離型オイルの粘度が100〜11
0cStであるから,接着剤のジメチルシリコーンオイ
ルの粘度は1,000〜200,000cSt程度が好ま
しい。中でも,50,000〜150,000cStの範
囲が,シリコーンワニスをよりよく分散させ,安定した
オイル塗布性を実現する上で好ましい。一般的には,ピ
ーク分子量が2×104〜1.5×105の範囲内のジメ
チルシリコーンオイルがこの程度の粘度を有する。例え
ば,信越化学工業(株)製の型式「KF−96H−10
万CS」(粘度は95,000〜105,000cSt
(25℃))が使用可能である。
【0030】続いて,接着剤の調製およびその表層25
への塗布について説明する。この一連の作業手順を図4
に示す。なお,本出願においては,芯金21と基材22
とフェルト層23との組立は別途すでになされているも
のとする。
【0031】最初に,接着剤の原料の混合が行われる
(#1)。このとき,シリコーンワニスとジメチルシリ
コーンオイルとの混合比を,重量比で1/3〜3/1(よ
り好ましくは1/2〜2/1)の範囲内(ベストは1/
1)とする。シリコーンワニスが多すぎると,接着層2
4中の離型オイルの移動経路が少ないこととなる。この
ため,オイル塗布性の低いオイル供給ローラ12ができ
てしまう。逆にジメチルシリコーンオイルが多すぎる
と,オイル塗布性が過大なオイル供給ローラ12ができ
てしまう。極端な場合には,接着剤の接着力が不足す
る。このようなことがなく良好なオイル供給ローラ12
を得るためには,混合比が上記の範囲内であることが必
要なのである。
【0032】また,硬化触媒の添加量を,シリコーンワ
ニスの固形分(前述のシリコーンワニスは,30重量%
の溶剤を含んでいる)に対する重量比で1/70〜10/
70(より好ましくは2/70〜5/70)の範囲内とす
る。硬化触媒が多すぎると,オイル塗布性の低いオイル
供給ローラ12ができてしまう傾向がある。逆に硬化触
媒が足りないと,接着剤の接着力が不足する。このよう
なことがなく良好なオイル供給ローラ12を得るために
は,混合比が上記の範囲内であることが必要なのであ
る。硬化触媒の添加量とオイル塗布性との関係を試験し
たところ,図5のグラフに示す結果が得られた。硬化触
媒の添加量が1/70未満では,接着力が不足してオイ
ル供給ローラ12の製造に不適であった。添加量が10
/70を超えた場合には,オイル塗布量の著しく少ない
ものしかできなかった。添加量1/70〜10/70の
範囲では実用可能なものが得られた。中でも,添加量2
/70〜5/70の範囲では,A4サイズ1枚当たり3
〜5mgという最適な塗布性のものが得られた。
【0033】混合は具体的には,まずシリコーンワニス
とジメチルシリコーンオイルとをミキサで5分間程度攪
拌する。そして硬化触媒を添加してさらに5分間程度攪
拌するのである。
【0034】次に,混合した接着剤の脱気処理を行う
(#2)。混合の際に不可避的に接着剤の中に気泡が取
り込まれる。気泡を含んだままの接着剤をそのまま用い
ると,接着層24の接着力が不安定であったり,オイル
塗布性が過大でかつ不安定となったりする。そこで,こ
の気泡を除去するのである。このため,混合後の接着剤
を容器ごと減圧槽に入れ,真空ポンプで減圧する。これ
により接着在中の気泡が外部に脱出し,気泡を含まない
接着剤が得られる。
【0035】次に,脱気後の接着剤を表層25に塗布す
る(#3)。塗布するのはもちろん,フェルト層23に
接する側の面(オイル供給ローラ12の完成品としてみ
れば裏面)である。表層25は前述のように2軸展伸の
多孔質PTFEシートである。このシートは一般的に,
表裏の光沢度に明確な差がある。接着剤は,非光沢面に
塗布しなければならない。逆だとオイル塗布性の低いオ
イル供給ローラ12ができてしまうからである。したが
って,オイル供給ローラ12の完成品としてみれば,表
層25はその光沢面を表に向けている。
【0036】この理由は次のように考えられる。2軸展
伸の多孔質PTFEシートの孔の形状は,図6に示すよ
うに一方の面側で融合し,孔径が大きくなっていること
がわかっている。大径の側が光沢面である。SEM観察
では,大径側で3.5μm×0.7μm程度の長円形の
穴が観察される。小径側では1μmφ程度の比較的円形
の穴が観察される。これは,製造時に受ける応力のため
と考えられる。そして大径の光沢面に接着剤を塗布する
と,孔の中に接着剤が比較的大量に入り込んで塞いでし
まうため,表層25のオイル透過性が低下してしまうと
考えられる。
【0037】接着剤の表層25への塗布は,混合(#
1)後ある程度の時間をおいてから行う。その待機時間
は,10〜60分(より好ましくは20〜40分)の範囲
内がよい。前述の脱気処理(#2)の時間も,この中に
含めてよい。混合した直後の接着剤は,硬化がほとんど
進んでいないために粘度が低い。このため,これを表層
25に塗布すると,孔に進入して塞いでしまう。よっ
て,オイル塗布性の低いオイル供給ローラ12ができて
しまうのである。逆に混合後60分より長く放置したも
のもよくない。硬化が進行しすぎているので,接着層2
4中のオイル経路が良好に形成されず透過性が安定性し
ないのである。混合後の待機時間とオイル塗布性との関
係を試験したところ,図7のグラフに示す結果が得られ
た。待機時間が10〜60分の範囲内では,A4サイズ
1枚当たり4mg程度の良好な値が得られたが,その範
囲外では塗布性が低いという結果であった。
【0038】接着剤の塗布量は,単位面積あたり重量に
して,40〜200g/m2(より好ましくは80〜15
0g/m2)の範囲内とする。厚すぎると透過性が低い
し,薄すぎると接着力が弱くまた透過性が過大となって
しまうからである。接着剤の塗布量とオイル塗布性との
関係を試験したところ,図8のグラフに示す結果が得ら
れた。
【0039】表層25の非光沢面に接着剤を塗布した
ら,その表層25をフェルト層23に巻き付ける(#
4)。この作業は,塗布に引き続いて直ちに行えばよ
い。
【0040】巻き付け(#4)の後,直ちに硬化処理を
行うのでなく,室温で1〜12時間(より好ましくは1
〜4時間)の範囲内の待機時間をおく(#5)。直ちに
硬化処理を行うと,接着力が安定しないからである。そ
の一方,あまりに長時間放置してから硬化処理をしたの
では,オイル供給ローラ12のオイル塗布性がばらつく
傾向がある。硬化処理が始まるまでに接着剤がフェルト
層23に染み込んでしまうためと考えられる。染み込み
具合はフェルト層23の個体差に左右されるからであ
る。ここでの待機時間は,厳密には巻き付け終了から起
算すべきである。しかし塗布した時点から起算しても事
実上差し支えない。塗布後すぐに巻き付けが行われるの
が普通だからである。
【0041】待機時間が経過したら,加熱硬化を開始す
る(#6)。すなわち,オイル供給ローラ12を加熱炉
に入れ,70℃5時間+170℃2時間の熱処理を行
う。これにより,表層25がフェルト層23にしっかり
と接着される。その後,内部の基材22およびフェルト
層23に離型オイルを注入し,端部を封止処理すると,
オイル供給ローラ12ができあがる。
【0042】以上詳細に説明したように本実施の形態で
は,オイル供給ローラ12の表層25を2軸展伸PTF
Eシートで構成するとともに,その光沢面(孔径の大き
い方の面)を外向きに配置している。また,表層25
と,離型オイルの保持層の一部であるフェルト層23と
の間に,シリコーンワニスとジメチルシリコーンオイル
との混合接着剤による接着層24を設けている。そし
て,接着層24の性状および製造方法について前述のよ
うに種々の特性を規定している。これにより,定着ベル
ト10への離型オイルの供給特性が優れたオイル供給ロ
ーラ12が実現されている。すなわち,本実施の形態で
規定した種々の特性に合わせたオイル供給ローラ12で
は,離型オイルの供給性が過剰でもなく不足でもない。
このため,使用の初期から末期に至るまで,基材22お
よびフェルト層23に保持させた離型オイルを過不足な
く安定して定着ベルト10に供給できる。すなわち,組
み付け時や休止時等に離型オイルが漏れたり浸み出して
べたつくようなことがなく,逆に連続プリント中に離型
オイルが不足するようなこともない。またこれにより,
プリントの状況(多数枚連続か散発か)によらず想定通
りの寿命が発揮される。
【0043】なお,本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良,変形が可能である。例えば,本実施の形態では,離
型オイルの保持層を,セラミックの基材22と,その外
側のフェルト層23との2層構成としているが,フェル
ト層23のみで構成することもできる。また,各部の使
用原材料は,同等の機能を有する他のもので置き換えて
もよい。また,ドナーローラ14を介さず直接に定着ベ
ルト10に離型オイルを供給するものであってもよい
し,ベルト定着方式以外の定着装置に適用してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,必要十分な量の離型剤を動作の初期から安定し
て供給できるとともに,離型剤の漏れや浸み出しを起こ
しにくい離型剤塗布ローラが,その製造方法とともに提
供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の全体概略図である。
【図2】定着装置の概略構成図である。
【図3】オイル供給ローラの構造を示す断面概念図であ
る。
【図4】オイル供給ローラの製造プロセスの一部を示す
フローチャートである。
【図5】触媒添加量とオイル塗布性との関係を示すグラ
フである。
【図6】表層のPTFEシートにおける孔の形状を示す
断面図である。
【図7】接着剤の混合後の待機時間とオイル塗布性との
関係を示すグラフである。
【図8】接着剤量とオイル塗布性との関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
12 オイル供給ローラ 23 フェルト層 24 接着層 25 表層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波田 芳伸 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 深谷 守 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 米川 のぼる 大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 阿部 勇美 静岡県浜松市新都田1−8−1 ニチアス 株式会社浜松研究所内 (72)発明者 岸田 敏之 静岡県浜松市新都田1−8−1 ニチアス 株式会社浜松研究所内 (72)発明者 高木 達雄 静岡県浜松市新都田1−8−1 ニチアス 株式会社浜松研究所内 Fターム(参考) 2H033 AA09 AA16 AA23 AA39 BA42 BA43 BA46 3J103 AA02 AA15 AA23 AA53 EA07 FA30 GA02 GA57 GA58 GA60 HA03 HA04 HA05 HA32 HA33 HA43 HA51 HA60

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体にジメチルシリコーンオイルの離
    型剤を塗布する離型剤塗布ローラにおいて,表面を構成
    する表層と,前記表層より内側に位置し,離型剤を保持
    する機能を有する保持層と,前記表層と前記保持層とを
    接着するとともに,前記保持層から前記表層への離型剤
    の移動経路をなす接着層とを有し,前記接着層は,シリ
    コーンワニスとジメチルシリコーンオイルとの混合物で
    構成され,単位面積あたり重量が40〜200g/m2
    範囲内にあり,前記接着層の成分であるジメチルシリコ
    ーンオイルのピーク分子量と,離型剤のジメチルシリコ
    ーンオイルのピーク分子量とが異なることを特徴とする
    離型剤塗布ローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する離型剤塗布ローラに
    おいて,前記接着層におけるシリコーンワニスとジメチ
    ルシリコーンオイルとの混合比が,1/3〜3/1(重量
    比)の範囲内にあることを特徴とする離型剤塗布ロー
    ラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する離型剤塗布ローラに
    おいて,前記接着層の成分であるジメチルシリコーンオ
    イルのピーク分子量が2×10 4〜1.5×105の範囲
    内にあり,離型剤のジメチルシリコーンオイルのピーク
    分子量が5×103〜1×104の範囲内にあることを特
    徴とする離型剤塗布ローラ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載する離型剤塗布ローラに
    おいて,前記接着層の成分であるジメチルシリコーンオ
    イルのピーク分子量が,離型剤のジメチルシリコーンオ
    イルのピーク分子量に対して8〜20倍の範囲内にある
    ことを特徴とする離型剤塗布ローラ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載する離型剤塗布ローラに
    おいて,前記接着層に,シリコーンワニスの含有量に対
    して1/70〜10/70の範囲内の重量比の硬化触媒が
    配合されていることを特徴とする離型剤塗布ローラ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載する離型剤塗布ローラに
    おいて,前記表層が,有孔PTFEフィルムで構成され
    ており,穴径のより大きい方の面が外側に配置されてい
    ることを特徴とする離型剤塗布ローラ。
  7. 【請求項7】 ジメチルシリコーンオイルの離型剤を保
    持する機能を有する円筒形の保持層の外周に,表面を構
    成する表層を巻きつけて離型剤塗布ローラを製造する方
    法において,ジメチルシリコーンオイルとシリコーンワ
    ニスと硬化触媒との混合物である接着剤を表層の裏面に
    塗布し,塗布の後1〜12時間の範囲内の待機時間を経
    てから接着剤の加熱硬化を開始することを特徴とする離
    型剤塗布ローラの製造方法。
  8. 【請求項8】 ジメチルシリコーンオイルの離型剤を保
    持する機能を有する円筒形の保持層の外周に,表面を構
    成する表層を巻きつけて離型剤塗布ローラを製造する方
    法において,ジメチルシリコーンオイルとシリコーンワ
    ニスと硬化触媒とを混合して接着剤とし,混合の後10
    〜60分の範囲内の待機時間を経てから接着剤を表層の
    裏面に塗布することを特徴とする離型剤塗布ローラの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 ジメチルシリコーンオイルの離型剤を保
    持する機能を有する円筒形の保持層の外周に,表面を構
    成する表層を巻きつけて離型剤塗布ローラを製造する方
    法において,ジメチルシリコーンオイルとシリコーンワ
    ニスと硬化触媒とを混合して接着剤とし,混合の後の接
    着剤を脱気処理してから表層の裏面に塗布することを特
    徴とする離型剤塗布ローラの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112044278A (zh) * 2020-09-14 2020-12-08 浙江格尔泰斯环保特材科技股份有限公司 一种具有多层结构的ptfe微孔膜的制备方法

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