JP2001318260A - 偏波保持光ファイバ - Google Patents

偏波保持光ファイバ

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JP2001318260A JP2001059033A JP2001059033A JP2001318260A JP 2001318260 A JP2001318260 A JP 2001318260A JP 2001059033 A JP2001059033 A JP 2001059033A JP 2001059033 A JP2001059033 A JP 2001059033A JP 2001318260 A JP2001318260 A JP 2001318260A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏波保持光ファイバにおいて、光信号の偏波
を一定に維持しつつ伝送ができるようにする。 【解決手段】 偏波保持光ファイバのコアの周囲はフォ
トニック結晶構造クラッドで囲まれており、このクラッ
ドには回折格子が備えられており、この回折格子の格子
間隔は、光をコアに閉じ込める間隔となっている。コア
の断面形状は光軸に対して垂直な面内において直交する
2つの軸方向で径が異なるので、コア内における光の電
界のX軸方向とY軸方向のモードが発生し、伝搬する光
の偏波状態が一定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏波保持光ファイ
バのコアやクラッド(フォトニック結晶構造クラッド)
に工夫をすることにより、光信号の偏波を一定に維持し
つつ伝送ができるようにした偏波保持光ファイバに関す
るものである。かかる本発明は、光通信ネットワークお
よび光信号処理に用いられる伝送媒体として利用するこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の光ファイバ10を示す。こ
の光ファイバ10のコア11の周囲にはフォトニック結
晶構造クラッド12が備えられ、このフォトニック結晶
構造クラッド12の周囲はジャケット13により覆われ
ている。なお、一般文献においては、「フォトニック結
晶構造クラッド」という用語がコアの材質とは無関係に
使われる一方で、「フォトニックバンドギャップクラッ
ド」という用語が中空のコアの場合またはコアの屈折率
がクラッドの屈折率よりも低い場合に限って使われてい
るが、以下においては「フォトニック結晶構造クラッ
ド」という用語を統一的に前者の意味で用いるので、
「フォトニック結晶構造クラッド」には「フォトニック
バンドギャップクラッド」も含まれるものとする。
【0003】フォトニック結晶構造クラッド12は、回
折格子(図中に○で示す部材)を有している。なお、格
子は空孔により構成するのが一般的であるが、屈折率の
異なる断面円形部材を形成することによっても構成する
ことができる。
【0004】次に、このような構造となっている光ファ
イバ10による光の導波原理を説明する。この光ファイ
バ10において、コア11の材料がガラスである場合に
は、フォトニック結晶構造クラッド12の等価屈折率が
コア11よりも低いため光は屈折率の全反射による閉じ
込め(一般的な単一モードファイバの閉じ込めと同じ)
によってコア11内を導波する。一方、コア11の屈折
率がフォトニック結晶構造クラッド12の屈折率よりも
低い場合またはコア11が中空である場合には、周囲の
フォトニック結晶構造クラッド12およびジャケット1
3は、通常の光ファイバと同じ石英系の材料を用いてい
るため、材料自体の屈折率はコア11の屈折率よりも高
い。従ってクラッドが従来のファイバのクラッドと同じ
構造であった場合には、コア11の屈折率が最も低くな
り、このままでは光のエネルギーをコア11に閉じこめ
ることはできない。
【0005】そこで、クラッドの一部にフォトニック結
晶構造という構造を採用することによって光の閉じこめ
を実現している。即ち、コア11の周囲に、光をコア1
1に閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格子を有
するフォトニック結晶構造クラッド12を備えるように
している。
【0006】図6はフォトニック結晶構造(フォトニッ
ク結晶構造クラッド12)の構成を示す図である。一般
に三次元のフォトニック結晶構造とは、光を全方向にブ
ラッグ反射する回折格子であり、図6に示すように回折
格子の格子定数(格子間隔)dを、媒質(コア)内を伝
搬する光の波長と同程度に設定することで実現される。
【0007】フォトニック結晶構造を構成する結晶格子
の構成としては、図6に示したような正方形の格子以外
にもいくつかの構成が考えられる。図7はフォトニック
結晶構造を構成する結晶格子の各種の構成例を示してい
る。
【0008】図7(a)は、屈折率の低い媒質(図中白
色部分)中に埋め込まれた屈折率の高い正方形状の格子
構造(図中黒色部分)を、図7(b)は、屈折率の高い
媒質(図中黒色部分)中に埋め込まれた屈折率の低い正
方形状の格子構造(図中白色部分)を、図7(c)は、
屈折率の低い媒質(図中白色部分)中に埋め込まれた屈
折率の高い三角形状の格子構造(図中黒色部分)を、図
7(d)は、屈折率の高い媒質(図中黒色部分)中に埋
め込まれた屈折率の低い三角形状の格子構造(図中白色
部分)を、そして図7(e)は、屈折率の低い媒質(図
中白色部分)中に埋め込まれた屈折率の高いハニカム状
の格子構造(図中黒色部分)をそれぞれ示している。
【0009】参考文献「J.D.Joannopoulos et al., Pho
tonic Crystals, Princeton University Press, pp.122
-126, 1995. 」によれば、これらの構造ではフォトニッ
ク結晶構造が存在して光の閉じこめが行われることが示
されている。
【0010】また、格子の形状としてここでは円柱また
は円孔の格子構造を仮定しているが、これも円柱や円孔
に限定されることはなく、三角柱または三角孔、四角柱
または四角孔、六角柱または六角孔などの形状を有する
格子構造においてもフォトニック結晶構造を実現するこ
とが可能である。
【0011】このフォトニック結晶構造に欠陥(=格子
孔のない部分=コア)を設けると光はこの欠陥に強く閉
じこめられる。従って光をある構造中を導波させたい時
に、図6に示すように、その構造(コア11)の周囲を
フォトニック結晶構造(フォトニック結晶構造クラッド
12)とすることによって光をその構造(コア11)内
に閉じこめて伝搬させることができる。
【0012】このフォトニック結晶構造を光ファイバの
コア周囲に、光ファイバのコアの中心から半径方向に光
が伝搬しないように閉じこめを行う。すなわち、図5に
示すように、光ファイバ10の断面を見た場合には格子
状の構造を有し、長さ方向には同一の構造を維持する。
すなわち光ファイバ10の断面は、(光ファイバの作成
プロセスによる形状のゆらぎを無視すれば)、至る所同
じ構造であり、光ファイバ10の長さ方向に直交または
斜交するような構造は存在しない。この構造を採用する
ことによってコア11に入射した光はコア11内に閉じ
こめられて伝搬することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光ファ
イバ10においては、コア11に光を閉じこめて光をフ
ァイバ中に伝送させることが可能であるが、この光ファ
イバ10で光通信を行おうとした場合、以下のような問
題が生じる。即ち、ファイバのコア11の形状が円形で
ある場合にはコア11内を伝搬する光の偏波方向を決め
る機構が存在しないため、この円形のコア11の形状の
わずかなゆらぎによってコア11内の偏波方向にゆらぎ
を生じる。したがって光ファイバ10を伝送した後の光
信号の偏波は、光ファイバ10の温度変動や振動などに
よって変動することになり、受信側においては光信号の
偏波が変動しても良いような偏波無依存構成とする必要
があった。
【0014】現在存在する偏波保持ファイバとしては、
PANDAファイバがあるが、このPANDAファイバ
はフォトニック結晶構造は用いていない。このPAND
Aファイバは製造過程で光ファイバの母材のコア部直近
の二個所に孔をあけ、さらにその孔に応力付与材を押し
込んでファイバを生成するという高度な技術を必要とす
る。特に応力付与材を押し込む過程がPANDAファイ
バの生産性が上がらない大きな要因になっており、PA
NDAファイバの価格は通常の単一モードファイバの1
00倍以上にもなっている。さらにこのPANDAファ
イバ構造によって生じる直交偏波モードの伝搬定数差は
あまり大きな値を実現できず、したがって両モード間の
クロストークを−30dB以上とするのは困難であっ
た。したがってPANDAファイバで信号パルスを長距
離にわたって単一偏波を保持したまま伝送することは難
しく、PANDAファイバを単一偏波の伝送路として用
いることは現在のところ実現されていない。
【0015】本発明は、上記従来技術に鑑み、光信号の
偏波を一定に維持しつつ光信号の伝送ができる偏波保持
光ファイバを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込め
るように格子間隔を設定した回折格子を有するフォトニ
ック結晶構造クラッドを備えた光ファイバにおいて、前
記コアの断面形状が光軸に対して垂直な面内において直
交する2つの軸方向で径が異なることを特徴とする偏波
保持光ファイバを提供する。
【0017】また、本発明は、上記偏波保持光ファイバ
において、前記コアの断面形状が楕円形であることを特
徴とする。
【0018】また、本発明は、上記偏波保持光ファイバ
において、前記コアの断面形状が楕円形であることを特
徴とする。
【0019】また、本発明は、上記偏波保持光ファイバ
において、前記格子間隔は、前記コア内を伝搬する光の
波長と同程度にしていることを特徴とする。
【0020】また、本発明は、上記偏波保持光ファイバ
において、前記コアは中空であることを特徴とする。
【0021】また、本発明は、上記偏波保持光ファイバ
において、前記コアの材質は、前記フォトニック結晶構
造クラッドの材質の屈折率よりも屈折率が低いものであ
ることを特徴とする。
【0022】さらに、本発明は、コアの周囲に、光を前
記コアに閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格子
を有するフォトニック結晶構造クラッドを備えた光ファ
イバにおいて、前記格子間隔は、光軸に対して垂直な面
内において直交する2つの軸方向に関して異なってお
り、かつ前記コアは中空であることを特徴とする偏波保
持光ファイバを提供する。
【0023】さらに、本発明は、コアの周囲に、光を前
記コアに閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格子
を有するフォトニック結晶構造クラッドを備えた光ファ
イバにおいて、前記格子間隔は、光軸に対して垂直な面
内において直交する2つの軸方向に関して異なってお
り、かつ前記コアの材質は、前記フォトニック結晶構造
クラッドの材質の屈折率よりも屈折率が低いものである
ことを特徴とする偏波保持光ファイバを提供する。
【0024】さらに、本発明は、コアの周囲に、光を前
記コアに閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格子
を有するフォトニック結晶構造クラッドを備えた光ファ
イバにおいて、前記フォトニック結晶構造クラッドは、
周方向に関して4分割されており、ある方向に沿って相
対向する第1の分割部分対の格子の内の少なくとも一部
の格子はより大きな径を有し、該ある方向と直交する他
の方向に沿って相対向する第2の分割部分対の格子はよ
り小さな径を有し、該より大きな径と該より小さな径の
比は前記コア付近の光強度分布が単峰性を示すための条
件を満たしていることを特徴とする偏波保持光ファイバ
を提供する。
【0025】さらに、本発明は、コアの周囲に、光を前
記コアに閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格子
を有するフォトニック結晶構造クラッドを備えた光ファ
イバにおいて、前記フォトニック結晶構造クラッドは、
周方向に関して4分割されており、ある方向に沿って相
対向する第1の分割部分対の格子の内の少なくとも一部
の格子はより大きな径を有し、該ある方向と直交する他
の方向に沿って相対向する第2の分割部分対の格子はよ
り小さな径を有し、かつ前記コアは中空であることを特
徴とする偏波保持光ファイバを提供する。
【0026】さらに、本発明は、コアの周囲に、光を前
記コアに閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格子
を有するフォトニック結晶構造クラッドを備えた光ファ
イバにおいて、前記フォトニック結晶構造クラッドは、
周方向に関して4分割されており、ある方向に沿って相
対向する第1の分割部分対の格子の内の少なくとも一部
の格子はより大きな径を有し、該ある方向と直交する他
の方向に沿って相対向する第2の分割部分対の格子はよ
り小さな径を有し、かつ前記コアの材質は、前記フォト
ニック結晶構造クラッドの材質の屈折率よりも屈折率が
低いものであることを特徴とする偏波保持光ファイバを
提供する。
【0027】また、本発明は、上記偏波保持光ファイバ
において、前記第1の分割部分対の全ての格子が前記よ
り大きな径を有することを特徴とする。
【0028】また、本発明は、上記偏波保持光ファイバ
において、前記第1の分割部分対の格子の内前記コアに
最も近い格子のみが前記より大きな径を有することを特
徴とする。
【0029】また本発明の構成は、コアの周囲に、光を
前記コアに閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格
子を有するフォトニック結晶構造クラッドを備えた単一
モード光ファイバにおいて、前記コアの断面形状が長方
形であることを特徴とする。
【0030】また本発明の構成は、コアの周囲に、光を
前記コアに閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格
子を有するフォトニック結晶構造クラッドを備えた単一
モード光ファイバにおいて、前記コアの断面形状が楕円
形であることを特徴とする。
【0031】また本発明の構成は、前記格子間隔は、前
記コア内を伝搬する光の波長と同程度にしていることを
特徴とする。
【0032】また本発明の構成は、コアの周囲に、光を
前記コアに閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格
子を有するフォトニック結晶構造クラッドを備えた単一
モード光ファイバにおいて、前記格子間隔は、光軸に対
して垂直な面内において直交する2つの軸方向に関して
異なっていることを特徴とする。
【0033】また本発明の構成は、コアの周囲に、光を
前記コアに閉じ込めるように格子間隔を設定した回折格
子を有するフォトニック結晶構造クラッドを備えた単一
モード光ファイバにおいて、前記フォトニック結晶構造
クラッドは、周方向に関して4分割されており、第1の
相対向する分割部分の格子の径は大きく、第1の分割部
分に隣接する第2の相対向する分割部分の格子の径が小
さくなっていることを特徴とする。
【0034】また本発明の構成は、前記コアは中空であ
ることを特徴とする。
【0035】また本発明の構成は、前記コアの材質は、
前記フォトニック結晶構造クラッドの材質の屈折率より
も屈折率が低いものであることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0037】図1は本発明の第1の実施の形態にかかる
偏波保持光ファイバ30を示す断面図である。この偏波
保持光ファイバ30は、単一モード光ファイバであり、
そのコア31は中空となっており、このコア31の周囲
にはフォトニック結晶構造クラッド32が備えられ、こ
のフォトニック結晶構造クラッド32の周囲はジャケッ
ト33により覆われている。フォトニック結晶構造クラ
ッド32は、回折格子(図中に○で示す部材)を有して
いる。
【0038】この偏波保持光ファイバ30における基本
的な光の閉じこめ効果は、従来技術と同じである。本発
明の内容の主要部分は、コア31の形状にある。つま
り、コア31の断面形状が長方形となっている。このよ
うに、コアの断面形状が長方形であるため、コア31内
における光の電界にはX軸方向とY軸方向のモードが発
生する。ここでコア31内を伝搬する光の偏波に関して
は、コア31のX軸またはY軸に平行の偏波方向を維持
するため、偏波保持光ファイバ30を出射した後の偏波
状態も一定となる。
【0039】図2は本発明の第2の実施の形態にかかる
単一モード型の偏波保持光ファイバ40である。図2に
おいて、41はコア(中空)、42はフォトニック結晶
構造クラッド、43はジャケットであり、コア41の断
面形状が楕円形となっている。
【0040】図2に示す偏波保持光ファイバ40におけ
る基本的な光の閉じこめ効果は、従来技術と同じであ
る。図2に示すようにコアの断面形状が楕円形である時
にはX軸方向とY軸方向の径(長軸と短軸)が異なるた
め、X軸もしくはY軸に沿った一方向の偏波のみが存在
する状態が存在し、より安定に単一偏波状態を保つこと
ができる。
【0041】ここで、図1または図2に示すように、コ
ア31,41の断面形状が長方形もしくは楕円形である
とき、つまり、X軸方向とY軸方向の径(長軸と短軸)
が異なる場合に、偏波保持ができる原理を詳述する。
【0042】X軸方向またはY軸方向に平行な偏波を有
するモードでは伝搬定数(すなわちファイバを伝搬する
光の速度)が異なるため、ファイバ内でX軸方向に平行
な偏波とY軸方向に平行な偏波の間のエネルギーの変換
(モード結合)が起こりにくくなる。
【0043】もともと従来の光ファイバが単一偏波を保
持できないのは、直交する2つのモード(HE11xモー
ドとHE11yモード)の伝搬定数差をδβ(=βx−β
y)としたときに、光ファイバの長さ方向のゆらぎ(構
造や外乱など)のなかにδβに近いか等しい空間周波数
成分があると両モード間にモード結合が生じ、たとえ入
力が単一偏波であってもファイバ中のモード結合によっ
て他の偏波が発生するためである。
【0044】この光ファイバの長さ方向のゆらぎに対応
する空間周波数成分は通常低周波であり、δβが約0.
01cm-1を越えると急激に減少する。本実施の形態で
は、意図的にδβを大きくしてこのモード結合を抑えて
いるため、X軸もしくはY軸に沿った一方向に入射した
偏波は、もう一方の軸に平行な成分に変換されることな
く一方向の偏波のみが存在する状態が存在し、単一偏波
状態を保つことができる。
【0045】このモード結合に関する説明は、例えば、
岡本:「光導波路の基礎」(コロナ社)pp,106〜
122に述べられている。
【0046】上述した偏波保持の原理は、以下に述べる
他の実施の形態においても同じである。
【0047】図3は本発明の第3の実施の形態にかかる
単一モード型の偏波保持光ファイバ50である。図3に
おいて、51はコア(中空)、52はフォトニック結晶
構造クラッド、53はジャケットである。また、基本的
な光の閉じこめ効果は、従来技術と同じである。
【0048】第3の実施の形態においては、コア51の
断面形状は円形となっている。また、フォトニック結晶
構造クラッド52の格子間隔が、光軸に対して垂直な面
内において直交する2つの軸方向、具体的にはX軸方向
とY軸方向とで異なっている。つまり、Y軸方向の格子
間隔に対してX軸方向の格子間隔が長くなっている。こ
のため、X軸もしくはY軸に沿った一方向の偏波のみが
存在する状態が存在し、より安定に単一偏波状態を保つ
ことができる。
【0049】図4は本発明の第4の実施の形態にかかる
単一モード型の偏波保持光ファイバ60である。図4に
おいて、61はコア(中空)、62はフォトニック結晶
構造クラッド、63はジャケットである。また、基本的
な光の閉じこめ効果は、従来技術と同じである。
【0050】第4の実施の形態においては、コア61の
断面形状は円形となっている。また、フォトニック結晶
構造クラッド62は正方形形状の回折格子(図中に○で
示す部材)を有し、周方向に関して4つの分割部分62
a,62b,62c,62dに分割されている。そして
各分割部分62a,62b,62c,62dにおいて、
格子孔間の格子間隔は同一であるが、第1のY軸に沿っ
て相対向する分割部分62a,62cにおける各格子の
径は大きく、第2のX軸に沿って相対向する分割部分6
2b,62dにおける各格子の径は小さくなっている。
なお、格子は空孔により構成するのが一般的であるが、
屈折率の異なる断面円形部材を形成することによっても
構成することができる。
【0051】このように、第1の相対向する分割部分6
2a,62cにおける各格子の径を大きく、第2の相対
向する分割部分62b,62dにおける各格子の径を小
さくしているため、X軸もしくはY軸に沿った一方向の
偏波のみが存在する状態が存在し、より安定に単一偏波
状態を保つことができる。
【0052】なお上述した実施例では、コアを中空とし
ているが、コアを中実とし、コアの材質として、フォト
ニック結晶構造クラッドの材質の屈折率よりも屈折率が
低いものを採用することとしても、同様の効果が得られ
る。
【0053】図8は本発明の第5の実施の形態にかかる
偏波保持光ファイバ70を示す断面図である。この偏波
保持光ファイバ70は、単一モード光ファイバであり、
そのコア71の周囲にはフォトニック結晶構造クラッド
72が備えられ、このフォトニック結晶構造クラッド7
2の周囲はジャケット73により覆われている。この偏
波保持光ファイバ70における基本的な光の閉じこめ効
果は、従来技術と同じである。
【0054】第5の実施の形態においては、コア71の
断面形状は円形となっている。また、フォトニック結晶
構造クラッド72は三角形形状の回折格子(図中に○で
示す部材)を有し、周方向に関して4つの分割部分72
a,72b,72c,72dに分割されている。そして
各分割部分72a,72b,72c,72dにおいて、
格子孔間の格子間隔Λは同一であるが、第1のY軸に沿
って相対向する分割部分72a,72cにおける各格子
の径dは、第2のX軸に沿って相対向する分割部分7
2b,72dにおける各格子の径dよりも大きいくな
っている(d>d)。このようにすることでX方向
とY方向に伝搬定数差を生じさせて偏波保持機能が実現
できる。
【0055】第5の実施の形態にかかる偏波保持光ファ
イバは、コア71の形態により、以下の三種類の形で実
現可能である。
【0056】(1)コア71が中空であるタイプ:この
場合はファイバの伝搬定数差は格子孔の径の比で与えら
れるためコア71の形状は特に限定されず、正方形、長
方形、楕円形でもよいが、一般的には円形にすることが
ファイバの作成上都合が良い。
【0057】(2)コア71の材質がフォトニック結晶
構造クラッドの材質の屈折率よりも屈折率が低いもので
あるタイプ:この場合もファイバの伝搬定数差は格子孔
の径の比で与えられるためコア71の形状は特に限定さ
れず、正方形、長方形、楕円形でもよいが、一般的には
円形にすることがファイバの作成上都合が良い。
【0058】(3)コア71の材質がフォトニック結晶
構造クラッドの材質と同じものであるタイプ:この場合
は、コア71の形状は直近の格子で囲まれた内側の部分
となる。これについては、PCT出願公開番号WO00
/49436に既に、中実ガラスコアでフォトニック結
晶構造の格子の径を直交する2軸方向で異なるようにし
て2回対称軸を発生させて偏波保持機能を発生させる構
造が開示されているが、この文献では格子の径の比の実
用的な範囲について具体的な記述はない。この格子の径
の比は、その値が偏波保持機能に直接影響するだけでな
く、コア内の光強度分布にも影響するものである。即
ち、比がある値以上になると格子の径が小さい側の光の
閉じ込めが弱くなって光強度分布が大きく歪んでしま
う。
【0059】図9は、数値解析法の一つである有限要素
法を用いて求めたコア71周辺の光強度分布を示し、等
高線を光の強度が10パーセント変化する毎に一本引い
て表している。計算では、格子間隔Λがファイバ内を伝
搬する光の波長の2倍にほぼ等しい場合、より正確には
Λ=2μmで光の波長が0.85μmの場合を想定し
た。図9(a)は、コア71付近の光強度分布が単峰性
を示している場合(d/Λ=0.6、d/Λ=0.
9)を示し、図9(b)は、コア71付近の光強度分布
が双峰性を示している場合(d/Λ=0.1、d
Λ=0.9)を示している。図9(a)の場合は、コア
付近の光強度分布は従来の光ファイバのものとほぼ同じ
形状をしており、従来の光ファイバを低損失で接続する
ことも可能であるが、図9(b)のような光強度分布の
場合には従来の光ファイバを低損失で接続することが困
難であるばかりでなく、格子の径が小さい部分での光の
閉じ込めが不十分であるため、例えばファイバを曲げた
時などに光がファイバの外に散逸する恐れもある。
【0060】本実施形態では、コア付近の光強度分布が
単峰性を示すための格子径の条件を以下のように指定す
る。
【0061】図10は、コア付近の光強度分布が単峰性
を示すためのd/Λとd/Λの範囲を示す。図10
では、横軸にd/Λ、縦軸にd/Λをとり、コア付
近の光強度分布が単峰性を示す範囲を斜線領域として示
している。なお、d>dと定義したので、図10で
有意な領域は直線d2=の下側部分のみである。図
10から明らかな通り、光強度分布が単峰性を示すのは
限られた範囲においてのみであり、必要以上にdとd
の比を大きくすると光強度分布が単峰性からはずれて
十分な光の閉じ込めが光ファイバにおいて出来なくな
る。
【0062】図10に示したΛ=2μmの場合、単峰性
を示す範囲は以下の式で与えられる四本の直線で囲まれ
た領域として表すことができる。 d/Λ=d/Λ (1) d/Λ=0.2(d/Λ) (2) d/Λ=d/Λ−0.20 (3) d/Λ=1.0 (4)
【0063】格子間隔Λが変わると単峰性を示す範囲は
多少変化するが、おおむね図10に示すようにd/Λ
=d/Λの下側の一部の領域となる。
【0064】また、図11は、図10に示した点Aから
Fまでの各点における値を用いて求めた光強度分布を示
す。図11から明らかな通り、AからDの各点の光強度
分布(図11(a)から(d))はきれいな単峰性を示
しているが、点Eの光強度分布(図11(e))では左
右方向に広がった光の中心領域がコア領域とほぼ等しく
なり、点Fの光強度分布(図11(f))では左右方向
に広がった光の中心領域がコア領域より大きくなって双
峰性を示している。
【0065】従って、本実施形態の偏波保持光ファイバ
を実用的に実現するためには図10に示したような単峰
性を示す範囲内に各格子径の大きさを設定する必要があ
る。
【0066】図12は本発明の第6の実施の形態にかか
る偏波保持光ファイバ80を示す断面図である。この偏
波保持光ファイバ80は、単一モード光ファイバであ
り、そのコア81の周囲にはフォトニック結晶構造クラ
ッド82が備えられ、このフォトニック結晶構造クラッ
ド82の周囲はジャケット83により覆われている。こ
の偏波保持光ファイバ80における基本的な光の閉じこ
め効果は、従来技術と同じである。
【0067】第5の実施の形態においては、コア81の
断面形状は円形となっている。また、フォトニック結晶
構造クラッド82は正三角形状に配置された回折格子
(図中に○で示す部材)を有し、周方向に関して4つの
分割部分82a,82b,82c,82dに分割されて
いる。そして各分割部分82a,82b,82c,82
dにおいて、格子孔間の格子間隔Λは同一であるが、第
1のY軸に沿って相対向する分割部分82a,82cに
おける少なくとも一部の格子の径dは第1の相対向す
る分割部分82a,82cにおける残りの格子と第2の
X軸に沿って相対向する分割部分82b,82dにおけ
る各格子の径dよりも大きくなっている(d
)。
【0068】より具体的には、本実施形態では、第1の
Y軸に沿って相対向する分割部分82a,82cの内コ
ア81に最も近い四つの格子のみの径dがその他の格
子の径dよりも大きいくなっている。この場合、より
大きな径dを有する格子の数を最小に抑えることがで
きるので上述した第5の実施の形態と比較してファイバ
作成上の都合が良い。
【0069】第6の実施の形態にかかる偏波保持光ファ
イバも、上記第5の実施の形態で説明した(1)、
(2)、(3)の三種類の形で実現可能である。(3)
のタイプの場合には、コア付近の光強度分布が単峰性を
示す範囲は第5の実施の形態と同様である。即ち、図9
(a)に示されるように、コア付近の光強度分布が単峰
性を示すために格子径の条件が満たされる場合には、光
強度の大部分はコア領域に存在するため、大きな格子径
を用いる領域を図12のようにコア領域の直近のみに限
定してもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、フォト
ニック結晶構造をクラッドに用いることによってコアに
光を閉じこめ、さらにコアの断面形状を長方形もしくは
楕円形とした。このため、光ファイバ内において光信号
の偏波を維持しながら光信号の伝送をさせることができ
る。この結果、高速・高パワー光の伝送を、偏波を保持
したまま実現可能となると共に、簡便な構成で光信号処
理回路を構成することができる。
【0071】また本発明では、偏波保持光ファイバにお
いて、コアの断面形状を円形としつつ、フォトニック結
晶構造クラッドの格子間隔を直交する2つの軸方向に関
して異ならせたり、フォトニック結晶構造クラッドを周
方向に4分割して、第1の相対向する分割部分の格子の
径は大きく、第1の分割部分に隣接する第2の相対向す
る分割部分の格子の径を小さくしたりする構成とした。
このような構成とすることによっても、光ファイバ内に
おいて光信号の偏波を維持しながら光信号の伝送をさせ
ることができる。この結果、高速・高パワー光の伝送
を、偏波を保持したまま実現可能となると共に、簡便な
構成で光信号処理回路を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる単一モード
型の偏波保持光ファイバを示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態にかかる単一モード
型の偏波保持光ファイバを示す断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態にかかる単一モード
型の偏波保持光ファイバを示す断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態にかかる単一モード
型の偏波保持光ファイバを示す断面図。
【図5】従来の光ファイバを示す断面図。
【図6】フォトニック結晶構造の構成を示す説明図。
【図7】フォトニック結晶構造を構成する結晶格子の構
成例を示す説明図。
【図8】本発明の第5の実施の形態にかかる単一モード
型の偏波保持光ファイバを示す断面図。
【図9】図8の偏波保持光ファイバにおけるコア付近の
光強度分布を、単峰性を示す場合と双峰性を示す場合に
ついて示す図。
【図10】図8の偏波保持光ファイバにおけるコア付近
の光強度分布が単峰性を示すための格子径の範囲を示す
グラフの例を示す図。
【図11】図8の偏波保持光ファイバにおけるコア付近
の光強度分布を、図10に示す6つの格子径の値につい
て示す図。
【図12】本発明の第6の実施の形態にかかる単一モー
ド型の偏波保持光ファイバを示す断面図。
【符号の説明】
10,30,40,50,60,70,80 偏波保持
光ファイバ 11,31,41,51,61,71,81 コア 12,32,42,52,62,72,82 フォトニ
ック結晶構造クラッド 13,33,43,53,63,73,83 ジャケッ
ト 62a,62b,62c,62d,72a,72b,7
2c,72d,82a, 82b,82c,82d 分
割部分

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込め
    るように格子間隔を設定した回折格子を有するフォトニ
    ック結晶構造クラッドを備えた光ファイバにおいて、 前記コアの断面形状が光軸に対して垂直な面内において
    直交する2つの軸方向で径が異なることを特徴とする偏
    波保持光ファイバ。
  2. 【請求項2】 前記コアの断面形状が楕円形であること
    を特徴とする請求項1記載の偏波保持光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記コアの断面形状が楕円形であること
    を特徴とする請求項1記載の偏波保持光ファイバ。
  4. 【請求項4】 前記格子間隔は、前記コア内を伝搬する
    光の波長と同程度にしていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載の偏波保持光ファイバ。
  5. 【請求項5】 前記コアは中空であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の偏波保持光フ
    ァイバ。
  6. 【請求項6】 前記コアの材質は、前記フォトニック結
    晶構造クラッドの材質の屈折率よりも屈折率が低いもの
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の偏波保持光ファイバ。
  7. 【請求項7】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込め
    るように格子間隔を設定した回折格子を有するフォトニ
    ック結晶構造クラッドを備えた光ファイバにおいて、 前記格子間隔は、光軸に対して垂直な面内において直交
    する2つの軸方向に関して異なっており、かつ前記コア
    は中空であることを特徴とする偏波保持光ファイバ。
  8. 【請求項8】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込め
    るように格子間隔を設定した回折格子を有するフォトニ
    ック結晶構造クラッドを備えた光ファイバにおいて、 前記格子間隔は、光軸に対して垂直な面内において直交
    する2つの軸方向に関して異なっており、かつ前記コア
    の材質は、前記フォトニック結晶構造クラッドの材質の
    屈折率よりも屈折率が低いものであることを特徴とする
    偏波保持光ファイバ。
  9. 【請求項9】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込め
    るように格子間隔を設定した回折格子を有するフォトニ
    ック結晶構造クラッドを備えた光ファイバにおいて、 前記フォトニック結晶構造クラッドは、周方向に関して
    4分割されており、ある方向に沿って相対向する第1の
    分割部分対の格子の内の少なくとも一部の格子はより大
    きな径を有し、該ある方向と直交する他の方向に沿って
    相対向する第2の分割部分対の格子はより小さな径を有
    し、該より大きな径と該より小さな径の比は前記コア付
    近の光強度分布が単峰性を示すための条件を満たしてい
    ることを特徴とする偏波保持光ファイバ。
  10. 【請求項10】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込
    めるように格子間隔を設定した回折格子を有するフォト
    ニック結晶構造クラッドを備えた光ファイバにおいて、 前記フォトニック結晶構造クラッドは、周方向に関して
    4分割されており、ある方向に沿って相対向する第1の
    分割部分対の格子の内の少なくとも一部の格子はより大
    きな径を有し、該ある方向と直交する他の方向に沿って
    相対向する第2の分割部分対の格子はより小さな径を有
    し、かつ前記コアは中空であることを特徴とする偏波保
    持光ファイバ。
  11. 【請求項11】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込
    めるように格子間隔を設定した回折格子を有するフォト
    ニック結晶構造クラッドを備えた光ファイバにおいて、 前記フォトニック結晶構造クラッドは、周方向に関して
    4分割されており、ある方向に沿って相対向する第1の
    分割部分対の格子の内の少なくとも一部の格子はより大
    きな径を有し、該ある方向と直交する他の方向に沿って
    相対向する第2の分割部分対の格子はより小さな径を有
    し、かつ前記コアの材質は、前記フォトニック結晶構造
    クラッドの材質の屈折率よりも屈折率が低いものである
    ことを特徴とする偏波保持光ファイバ。
  12. 【請求項12】 前記第1の分割部分対の全ての格子が
    前記より大きな径を有することを特徴とする請求項9乃
    至請求項11のいずれかに記載の偏波保持光ファイバ。
  13. 【請求項13】 前記第1の分割部分対の格子の内前記
    コアに最も近い格子のみが前記より大きな径を有するこ
    とを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記
    載の偏波保持光ファイバ。
  14. 【請求項14】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込
    めるように格子間隔を設定した回折格子を有するフォト
    ニックバンドギャップクラッドを備えた単一モード光フ
    ァイバにおいて、 前記コアの断面形状が長方形であることを特徴とする偏
    波保持光ファイバ。
  15. 【請求項15】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込
    めるように格子間隔を設定した回折格子を有するフォト
    ニックバンドギャップクラッドを備えた単一モード光フ
    ァイバにおいて、 前記コアの断面形状が楕円形であることを特徴とする偏
    波保持光ファイバ。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15におい
    て、前記格子間隔は、前記コア内を伝搬する光の波長と
    同程度にしていることを特徴とする偏波保持光ファイ
    バ。
  17. 【請求項17】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込
    めるように格子間隔を設定した回折格子を有するフォト
    ニックバンドギャップクラッドを備えた単一モード光フ
    ァイバにおいて、 前記格子間隔は、光軸に対して垂直な面内において直交
    する2つの軸方向に関して異なっていることを特徴とす
    る偏波保持光ファイバ。
  18. 【請求項18】 コアの周囲に、光を前記コアに閉じ込
    めるように格子間隔を設定した回折格子を有するフォト
    ニックバンドギャップクラッドを備えた単一モード光フ
    ァイバにおいて、 前記フォトニックバンドギャップクラッドは、周方向に
    関して4分割されており、第1の相対向する分割部分の
    格子の径は大きく、第1の分割部分に隣接する第2の相
    対向する分割部分の格子の径が小さくなっていることを
    特徴とする偏波保持光ファイバ。
  19. 【請求項19】 請求項14乃至請求項18のいずれか
    一項において、前記コアは中空であることを特徴とする
    偏波保持光ファイバ。
  20. 【請求項20】 請求項14乃至請求項18のいずれか
    一項において、前記コアの材質は、前記フォトニックバ
    ンドギャップクラッドの材質の屈折率よりも屈折率が低
    いものであることを特徴とする偏波保持光ファイバ。
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