JP2001317748A - 温水暖房装置の試運転制御方法 - Google Patents

温水暖房装置の試運転制御方法

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JP2001317748A JP2000135139A JP2000135139A JP2001317748A JP 2001317748 A JP2001317748 A JP 2001317748A JP 2000135139 A JP2000135139 A JP 2000135139A JP 2000135139 A JP2000135139 A JP 2000135139A JP 2001317748 A JP2001317748 A JP 2001317748A
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Suketoshi Nishida
佐俊 西田
Takashi Ikezawa
剛史 池澤
英也 ▲寿▼山
Hideya Suyama
Koji Kishio
浩次 岸尾
Hiroshi Ota
浩志 太田
Atsushi Yoshimoto
厚志 吉本
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Satoshi Yamashita
諭 山下
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 温水暖房装置の通常の暖房運転での循環ポン
プの作動効率化、省エネルギー化を高い信頼性と耐久性
を確保する。 【解決手段】 循環ポンプの作動により、熱交換器を通
して循環される暖房回路を備える熱源機に、複数の端末
放熱器A1〜Ajを熱動弁及び循環配管により接続す
る。通常運転前の試運転において、1の熱動弁を開き循
環ポンプの回転数を段階的に増速し、各増速段階毎に循
環配管内の圧力値と流量値との関係を取得して記憶保持
する。記憶保持したデータに基づき圧損曲線を求める。
新たな熱動弁をさらに開いた状態で圧損曲線を求め、さ
らに熱動弁の開作動及び圧損曲線の取得をA1〜Ajま
で繰り返す。今回と前回に取得した両圧損曲線の比較に
より新たに追加開作動させた端末放熱器単独での圧損曲
線も得られる。通常運転時には、運転される端末放熱器
に対応する圧損曲線に合致した流量となるように循環ポ
ンプの作動制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水暖房装置の試
運転時の試運転制御のために用いられる温水暖房装置の
試運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、温水暖房装置としては、燃焼
バーナにより加熱される熱交換器や貯湯タンク内の水を
循環させる循環ポンプが配設された暖房回路を備えた熱
源機と、この熱源機外の各室に設置された複数の端末放
熱器(例えば床暖房器や浴室暖房機)とからなるものが
一般に知られている。このものでは、上記複数の端末放
熱器が上記暖房回路に対し熱動弁により構成された端末
開閉弁及び循環配管を介して並列に接続され、所望の端
末開閉弁を開作動させることで上記熱交換器により加熱
された温水が対応する端末放熱器に対し個別に循環供給
されるようになっている。
【0003】そして、上記の温水暖房装置については、
熱源機及び各端末放熱器をそれぞれ設置し、その熱源機
と各端末放熱器との間に循環配管等の配管工事を行った
後、使用(通常の暖房運転)に供される前に、水張りを
行い暖房運転が正常に行われるか否かの試運転が一般に
行われている。すなわち、上記各端末開閉弁が正常に開
閉作動するか否か、循環配管が正常に配管されているか
否か、各端末放熱器に対し所定温度の温水が供給されて
端末放熱器による暖房が正常に行われるか否か等のチェ
ックが試運転として行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
温水暖房装置においては、その通常の暖房運転における
循環ポンプの作動が極めて非効率なものとなっている上
に、それに起因して騒音増大の不都合も生じている。
【0005】すなわち、上記温水暖房装置においては、
各端末放熱器に対し温水を循環供給する上で配管抵抗に
起因する圧損(圧力損失)が生じており、この圧損は主
として各循環配管の配管長の長短如何によって各端末系
統毎に差を有している。しかも、各端末放熱器の設置位
置は温水暖房装置を設置する建物毎に異なり、従って、
循環配管の長さ等も設置対象毎に異なるため、上記圧損
も一律に把握することはできない。
【0006】しかるに、上記従来の温水暖房装置では、
駆動用電動機としてACコンデンサモータを用いたAC
ポンプが循環ポンプとして通常用いられているため、複
数ある端末系統の内のどの端末開閉弁が開かれた場合で
あっても、圧損の如何や循環流量の如何に拘わらず循環
ポンプによる温水の循環作動が成り行きとされる不都合
がある。
【0007】このため、例えば複数ある内の1つの端末
開閉弁のみが開かれると、その1つの端末系統にのみ必
要以上の循環流量が供給されることになり、循環ポンプ
は必要以上のポンプ仕事を行ってしまうことになる。こ
れにより、省エネルギー化に反することになる上に、循
環流速の増大により騒音発生の原因ともなる。
【0008】一方、循環ポンプとして循環流量を変更調
整し得るDCポンプを用い、その循環ポンプから各端末
放熱器への往き側と戻り側との配管内の圧力差が一定に
なるように上記循環ポンプの作動制御を行う方法も知ら
れているが、上記の往き側及び戻り側の両配管内の圧力
を圧力センサにより継続的に検出する必要がある点で耐
久性及び信頼性に欠け、汎用の温水暖房装置として普及
させるには不都合がある。
【0009】すなわち、DCポンプは駆動用電動機にD
Cモータを用い回転数制御により循環流量を可変にし得
るものの、上記のような循環ポンプの作動制御を行うた
めに上記往き側及び戻り側の両管路のそれぞれに圧力セ
ンサを介装させると、この圧力センサは通常の暖房運転
において比較的高温(例えば80℃)の温水に長時間に
わたり晒されることになる。このため、上記圧力センサ
に対しかなり高い耐久性及び信頼性が要求されることに
なり、上記の如き循環ポンプの作動制御を汎用の温水暖
房装置に適用するには不都合がある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、通常の暖房運
転における循環ポンプの作動効率化、それに伴う省エネ
ルギー化を高い信頼性と耐久性を確保しつつ実現し得る
温水暖房装置の試運転制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、実際に設置された温水暖房装置に対し、
通常暖房運転に供する前に各端末系統についての実際の
圧損特性を予め取得する試運転を行い、通常暖房運転に
おける循環ポンプの作動制御において上記取得した実際
の圧損特性を用いるようにすればよいことに着目したも
のである。
【0012】具体的には、本発明は、少なくとも加熱部
及び循環ポンプが配設された暖房回路を有する熱源機
と、この熱源機外に設置されて個別の循環配管により上
記暖房回路と接続された少なくとも1の端末放熱器とを
備え、上記加熱部により昇温された温水が上記循環ポン
プの作動により上記端末放熱器に対し上記循環配管を通
して循環供給されるように構成された温水暖房装置につ
いて、通常運転を行う前に実行される温水暖房装置の試
運転制御方法を対象として、以下の特定事項を有するよ
うにしたものである。
【0013】すなわち、上記循環ポンプとして流量可変
型のポンプを用いて上記温水暖房装置を設置した後、上
記熱源機及び循環配管に水張りした状態で、試運転制御
を行うコントローラにより上記循環ポンプの作動を上記
循環配管に対する循環流量が徐々に変化するように制御
し、その際、順次変更される循環流量に対する上記循環
配管の配管抵抗に関するパラメータを逐次検出していき
上記コントローラに上記循環配管の圧損特性データとし
て記憶保持するようにすることを特定事項とするもので
ある。
【0014】ここで、上記の「加熱部」としては、燃焼
バーナとこの燃焼バーナの燃焼熱により加熱される熱交
換器との組み合わせ、あるいは、電気ヒータ等を用いる
ものである。また、「循環流量が徐々に変化するよう
に」とは、連続的変化もしくは段階的変化のいずれでも
よい。
【0015】そして、上記の「配管抵抗に関するパラメ
ータ」としては、順次変更される各循環流量値と、その
各循環流量値の循環流量に対する循環配管内の配管圧力
値とを逐次取得し、その循環流量値と配管圧力値との関
係を「圧損特性データ」として記憶保持するようにすれ
ばよい。上記の「圧損特性データ」としては、循環流量
値と配管圧力値との集合データ群の状態でもよいし、あ
るいは、好ましくはこれらの集合データ群に基づき循環
流量値と配管圧力値との関係を高次近似式(圧損曲線)
に変換した状態にしたものでもよい。
【0016】上記発明によれば、温水暖房装置の設置工
事の後であって使用に供される前に、各端末放熱器に通
じる循環配管の実際の圧損特性データが試運転制御によ
り得られることになる。つまり、後の通常の暖房運転に
おいて各端末放熱器に温水を循環供給する際の現実の配
管長条件や配管抵抗条件下での圧損特性データ(例えば
圧損曲線)が得られることになる。すなわち、循環ポン
プによる吐出流量が徐々に変化(例えば増量変化)する
ように上記循環ポンプの作動制御を行うことにより上記
循環配管に対する循環流量が徐々に変化し、その徐々に
変化する循環流量値毎にその時の循環配管の配管抵抗に
関するパラメータが逐次検出される。つまり、互いに異
なる循環流量値と、この各循環流量値の循環流量下での
上記パラメータにより把握される配管抵抗との関係が順
次取得され、この関係が圧損特性データとしてコントロ
ーラに対し順次記憶されて保持される。これにより、こ
の記憶保持された圧損特性データを通常の暖房運転の際
に上記循環ポンプの作動制御の基準データとして用いる
ことが可能になり、実際の循環配管に生じる圧損に対応
した作動量で上記循環ポンプを運転させることにより効
率化及び省エネルギー化が図られることになる。しか
も、この通常の暖房運転においては圧力センサ等からの
検出を要することなく、コントローラに記憶保持した圧
損特性データに基づく循環ポンプ自体の作動制御を行う
だけで済むことになり、高温環境下での長時間運転であ
っても高い耐久性及び信頼性を実現し得ることになる。
【0017】上記発明において、「順次変更される各循
環流量値と、その各循環流量値の循環流量に対する循環
配管内の配管圧力値とを逐次取得」する方法としては、
上記循環流量値と配管圧力値とを例えば流量検出手段及
び圧力検出手段を用いて共に直接検出するようにしても
よいが、以下の如くいずれか一方値のみ直接検出し他方
値を関連パラメータから割り出す、あるいは、両値の関
係を関連パラメータから割り出すようにしてもよい。
【0018】第1として、循環ポンプの駆動用モータと
して直流電動機を用い、循環流量値及び配管圧力値のい
ずれか一方値を検出手段により直接検出し、他方値を間
接検出するようにし、上記他方値の間接検出として、上
記循環ポンプの作動制御における上記直流電動機への印
加電圧値に基づき、コントローラに予め記憶設定された
上記循環ポンプのポンプ特性から演算により上記他方値
を取得するようにする方法が挙げられる。つまり、印加
電圧値の変更によりポンプの回転数が変更されて吐出流
量も変更されることになるため、その回転数と吐出流量
もしくは揚程(圧力)の関係を規定したポンプ特性から
循環流量値及び配管圧力値の内から直接検出した一方値
により他方値が取得し得ることになる。この場合には、
流量検出手段及び圧力検出手段の一方のみの設置です
み、他方を省略することが可能になる。
【0019】第2として、熱源機として、給湯回路及び
風呂注湯回路の一方もしくは双方が付設されたものを用
いた場合には、循環流量値を、上記給湯回路及び風呂注
湯回路の一方が有する流量検出手段を試運転時にのみ一
時的に用いて検出するようにする方法が挙げられる。例
えば試運転時にのみ使用する接続配管を用意しておき暖
房配管の一部から上記流量検出手段を通過するバイパス
管路を三方切換弁等を介して一時的に接続するようにす
ればよい。この場合には、圧損特性データを取得するた
めの試運転時にのみ必要な流量検出手段を特別に設置す
る必要がなく既設置の流量検出手段の有効利用が図られ
る。
【0020】第3として、熱源機として、暖房回路と端
末放熱器との間で循環される往き側温水及び戻り側温水
の温度を検出する往き側及び戻り側の一対の温度検出手
段と、加熱部での加熱量を検出する加熱量検出手段とを
有するものを用いた場合には、 循環流量値を、上記一
対の温度検出手段により検出される往き側及び戻り側の
両温水の温度差と、加熱量検出手段により検出される加
熱量とから演算により取得するようにする方法が挙げら
れる。すなわち、単位流量の温水を1℃上昇させるため
に必要な加熱量が試験等により既知であることから取得
し得るものであり、この場合には温水暖房装置が本来備
えている温度検出手段等の有効利用により上記と同様に
新たな流量検出手段の設置を省略することが可能にな
る。
【0021】第4として、熱源機として風呂追い焚き回
路が付設されたものを用いた場合には、配管圧力値を、
上記風呂追い焚き回路が有する圧力検出手段を試運転時
にのみ一時的に用いて検出するようにする方法が挙げら
れる。例えば上記圧力検出手段に対し暖房回路の一部と
連通切換可能に連通させておき、試運転時にのみ上記圧
力検出手段と暖房回路とを連通させて圧力検出を行わせ
るようにすればよい。この場合には、圧損特性データを
取得するための試運転時にのみ必要な圧力検出手段を特
別に設置する必要がなく既設置の圧力検出手段の有効利
用が図られることになる。
【0022】第5として、循環ポンプの駆動用モータと
して直流電動機を用い、この直流電動機の回転数を検出
する回転数検出手段と、上記直流電動機に流れる電流値
を検出する電流値検出手段とを設けた場合には、上記循
環ポンプのポンプ仕事量と、その循環ポンプのポンプ流
量及び吐出圧力により規定されるポンプ特性との関係を
定めたポンプ特性テーブルをコントローラに予め記憶設
定しておき、上記回転数検出手段による回転数検出値
と、上記電流値検出手段による電流検出値とから上記循
環ポンプのポンプ仕事量を演算し、この仕事量演算値に
基づき上記ポンプ特性テーブルから循環流量値と配管圧
力値との関係を取得するようにする方法が挙げられる。
つまり、上記回転数の変動は吐出流量の変動と一定の関
係がある一方、直流電動機に流れる電流値の変動は作動
時にポンプに作用する負荷(圧力)の変動と一定の関係
があることから、循環ポンプの作動制御中の循環流量値
と配管圧力値との関係を取得し得るものである。この場
合には、試運転により圧損特性データを取得するための
圧力検出手段及び流量検出手段を共に不要とすることが
可能になる。
【0023】なお、上記第5の方法の場合には、試運転
制御の開始に先立ち記憶設定されているポンプ特性テー
ブルの補正処理を行うようにしてもよい。すなわち、上
記ポンプ特性テーブルの補正処理として、全端末放熱器
への循環配管を閉止状態にすることにより熱源機内の暖
房回路での温水循環のみの状態にした後に循環ポンプを
作動させ、回転数検出手段による回転数検出値と電流値
検出手段による電流検出値とを取得し、これら回転数検
出値及び電流検出値により規定されるポンプ仕事量に合
致するよう上記ポンプ特性テーブルを補正するようにす
ればよい。この場合には、循環ポンプの製作誤差等に起
因するばらつき等が予め補正され、以後の圧損特性デー
タの取得をより正確に行い得ることになる。なお、上記
「補正」は上記ポンプ仕事量との差分だけポンプ特性テ
ーブルをオフセットしたり、あるいは、上記差分に相当
する比率を上記ポンプ特性テーブルに乗じたりすればよ
い。
【0024】また、上記発明において、多数の端末放熱
器が並列設置された場合には、その端末放熱器、循環配
管及び端末開閉弁からなる端末系統の1つずつについて
上記端末開閉弁の開閉を繰り返し、端末系統毎に個別に
圧損特性データの記憶保持を行うようにしてもよいが、
以下の如き特定事項をさらに付加することにより、端末
放熱器が多数設置された場合でも試運転制御時間の大幅
な短縮化を図ることが可能になる。
【0025】すなわち、端末放熱器と、この各端末放熱
器に温水を個別に循環させる循環配管と、この循環配管
に対し介装されて上記端末放熱器に対し温水の供給を開
閉切換する端末開閉弁との組み合わせからなる端末系統
を2以上備えた温水暖房装置について、まず、任意の1
の端末系統の端末開閉弁を開いてその端末系統に対し温
水を循環させこの場合の圧損特性データを記憶保持し、
以後、前回までの端末開閉弁を開いたままで任意の新た
な端末開閉弁を開いて温水を循環させる端末系統数を増
加させその場合の圧損特性データを記憶保持する処理
を、全数の端末系統に対し温水を同時に循環させた場合
の圧損特性データの記憶保持が完了するまで順次繰り返
すようにすればよい。この場合には、全端末開閉弁の1
つずつについて開閉作動を繰り返す必要がなく今回の端
末開閉弁を開いたままで次回の端末開閉弁を開いていけ
ばよいため、次回の端末開閉弁を開く前に今回の端末開
閉弁の閉作動を待つ必要がない分、試運転時間の短縮化
が図られる。特に、上記端末開閉弁が開・閉作動に共に
時間のかかる例えば熱動弁により構成されている場合に
は、大幅な時間短縮化が得られることになる。
【0026】上記の如く全端末開閉弁について個別に閉
作動を行わずに順に開いていったとしても、次の如き処
理をすることにより全端末系統について個別に圧損特性
データを取得することが可能になる。すなわち、今回記
憶保持した圧損特性データと、前回記憶保持した圧損特
性データとを対比して演算することにより今回増加され
た端末系統についての圧損特性データを順次取得し、コ
ントローラに記憶保持するようにすればよい。また、個
別の端末系統に限らず任意の2以上の端末系統の組み合
わせについての圧損特性データの取得も次の処理を行う
ことにより可能になる。すなわち、任意の1の端末系統
及び任意の2以上の端末系統についての種々の圧損特性
データの相互対比に基づき、任意の2以上の端末系統の
組み合わせについての圧損特性データを演算により取得
し、コントローラに記憶保持するようにすればよい。
【0027】上記の如く全端末系統の個別の圧損特性デ
ータ及び任意の2以上の端末系統の組み合わせについて
の圧損特性データの取得及び記憶保持を完了すれば、次
の如く全端末開閉弁を同時かつ一斉に閉作動したとして
も、閉作動異常の端末開閉弁が存在すればどの端末開閉
弁が閉作動異常であるかの特定が可能になる。すなわ
ち、全端末系統についての圧損特性データの記憶保持を
完了した後、その全端末系統の全端末開閉弁を一斉に閉
作動し、上記閉作動開始から設定時間経過後、循環流量
の流量検出値が熱源機内の暖房回路での循環流量値より
も大きいとき、その流量検出値と既に記憶保持されてい
る種々の圧損特性データとの対比により非閉状態の端末
系統の割り出しを行うようにすればよい。そして、その
割り出した閉作動異常の端末開閉弁をコントローラに接
続した報知手段等により作業者に報知もしくは表示する
ようにすればよい。
【0028】加えて、全端末系統についての個別の圧損
特性データの取得及び記憶保持が完了した後、次の如き
処理を行えば、圧損バランスの不均衡の発生によって同
時暖房運転すると循環不良が発生して暖房機能を発揮し
得ないことになる端末放熱器の存在を予め特定しかつ作
業者に報知して、上記不均衡を是正する対処を予め行わ
すことが可能になる。すなわち、コントローラに対し報
知手段を接続し、全端末系統についての個別の圧損特性
データの内、全圧損特性データの平均値よりも設定量以
上のばらつきを有する圧損特性データを抽出し、その抽
出した圧損特性データに対応する端末系統を上記報知手
段により報知もしくは表示するようにすればよい。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1もしく
は請求項2記載の温水暖房装置の試運転制御方法によれ
ば、温水暖房装置の設置工事の後であって使用に供され
る前に、各端末放熱器に通じる現実の循環配管について
の実際の圧損特性データを予め得ることができる。これ
により、この圧損特性データを通常の暖房運転の際に上
記循環ポンプの作動制御の基準データとして用いること
ができるようになり、実際の循環配管に生じる圧損に対
応した作動量で上記循環ポンプを運転させることにより
効率化及び省エネルギー化を図ることができることにな
る。しかも、この通常の暖房運転においては圧力センサ
等からの検出を要することなく、コントローラに記憶保
持した圧損特性データに基づく循環ポンプ自体の作動制
御を行うだけで済むことになり、高温環境下での長時間
運転であっても高い耐久性及び信頼性を実現することが
できることになる。
【0030】請求項3乃至請求項6のいずれかによれ
ば、上記圧損特性データの取得を流量検出手段及び圧力
検出手段の一方のみを設置するだけで行うことができ、
他方の検出手段の設置を不要としたりあるいは他の回路
に既設置のものと共用化したりすることができる。
【0031】請求項7もしくは請求項8によれば、上記
圧損特性データの取得を流量検出手段及び圧力検出手段
の双方の設置を不要とすることができ、しかも、試運転
制御の開始前にポンプ特性テーブルの補正処理を行うこ
とにより上記流量検出手段及び圧力検出手段を共に用い
なくてもより高い精度の圧損特性データの取得を行うこ
とができる。
【0032】請求項9によれば、端末放熱器が多数設置
された場合でも試運転制御時間の大幅な短縮化を図るこ
とができる。すなわち、全端末開閉弁の1つずつについ
て開閉作動を繰り返す必要がなく次回の端末開閉弁を開
く前に今回の端末開閉弁の閉作動を待つ必要がない分、
試運転時間の短縮化を図ることができる。特に、温水暖
房装置においては上記端末開閉弁が開閉作動に時間のか
かる熱動弁により構成されているのが通常であるため、
大幅な時間短縮化を得ることができるようになる。
【0033】請求項10によれば、上記の如く全端末開
閉弁について個別に閉作動を行わず順に開作動を積み重
ねた状態で圧損特性データの記憶保持を行っていったと
しても、全端末系統について個別に圧損特性データを取
得することができるようになる。
【0034】請求項11によれば、個別の端末系統に限
らず任意の2以上の端末系統の組み合わせについての圧
損特性データの取得も行うことができるようになる。
【0035】請求項12によれば、全端末開閉弁を同時
かつ一斉に閉作動したとしても、閉作動異常の端末開閉
弁が存在すればどの端末開閉弁が閉作動異常であるかの
特定を確実に行うことができるようになる。
【0036】請求項13によれば、圧損バランスの不均
衡の発生によって同時暖房運転すると循環不良が発生し
て暖房機能を発揮し得ないことになる端末放熱器の存在
を予め特定することができ、それを作業者に報知するこ
とができるようになる。これにより、作業者に対し上記
圧損バランスの不均衡を是正する対処を予め行わしめる
ことができるようになる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0038】図1は、本発明の実施形態が適用される複
合熱源機の例を示す。この複合熱源機20は、給湯、暖
房及び風呂追い焚きの各機能を有するものである。同図
において、21は給湯回路、22は暖房回路、23は追
い焚き回路、24はこれらの各回路の動作を制御するコ
ントローラである。本複合熱源機20は、風呂追い焚き
時には暖房回路22の湯水と、追い焚き回路23の湯水
との間で熱交換を行うことにより追い焚き回路23の湯
水を温度上昇させて追い焚きを行うタイプのものであ
る。以下、上記複合熱源機20の各主要構成要素21,
22,23,24について説明する。
【0039】(給湯回路21)上記給湯回路21は、給
湯用燃焼室31を形成する給湯用ケーシング(缶体)3
2と、このケーシング32内の燃焼室31の上部に配設
された給湯用熱交換器33と、この熱交換器33の下方
に配設された給湯用バーナ34と、このバーナ34に燃
料ガスを供給する給湯用燃料供給系35と、上記バーナ
34に対し燃焼用空気を供給する送風ファン36と、上
記給湯用熱交換器33にそれぞれ接続された給湯用入水
管37及び給湯用出湯管38とを備えている。
【0040】上記給湯用燃料供給系35は、後述の暖房
用燃料供給系55と共通の開閉用電磁弁39の下流側と
上記給湯用バーナ34とを接続する給湯用ガス管40
と、この給湯用ガス管40に介装されて上記バーナ34
への燃料ガス供給量を変更調整する給湯用電磁比例弁4
1とを備えている。
【0041】そして、上記入水管37を通して給湯用熱
交換器33に供給された水道水などの水は、その給湯用
熱交換器33を通過する間に給湯用バーナ34の火炎に
より加熱され、上記出湯管38を通して台所等のカラン
44や上記追い焚き回路23などの所定の給湯箇所に給
湯されるようになっている。上記給湯用入水管37に
は、給湯用熱交換器33への入水流量を検出する水量セ
ンサ45と、入水サーミスタ46とが設置されており、
また、給湯用出湯管38には出湯サーミスタ47が設置
されている。
【0042】(暖房回路22)上記暖房回路22は、暖
房用燃焼室51を形成する暖房用ケーシング(缶体)5
2と、加熱部を構成する暖房用熱交換器53及び暖房用
バーナ54と、このバーナ54に上記と同じ燃料ガスを
供給する暖房用燃料供給系55と、上記バーナ54に対
し燃焼用空気を供給する暖房用送風ファン56と、上記
暖房用熱交換器53を通る暖房用循環流路57とを備え
ている。
【0043】上記暖房用燃料供給系55は、上記共通の
開閉用電磁弁39の下流側と上記暖房用バーナ54とを
接続する暖房用ガス管60と、この暖房用ガス管60に
介装されて上記バーナ54への燃料ガス供給量を変更調
整する暖房用電磁比例弁61とを備えている。
【0044】上記暖房用循環流路57は、途中に介装さ
れた貯湯タンクとしての膨張タンク64と、この膨張タ
ンク64から上記暖房用熱交換器53に至る暖房用入水
管65と、その暖房用熱交換器53から上記膨張タンク
64に至る暖房用出湯管66とを備えている。上記膨張
タンク64には給湯用入水管37から分岐して注水栓及
び補給水電磁弁を介装した暖房用注水管68の下流端が
接続されており、膨張タンク64への注水と、膨張タン
ク64内の水位が低下したときの水の補給とが高水位ス
イッチ641(図2参照)及び低水位スイッチ642
(図2参照)からの検出信号に基づき行われるようにな
っている。また、上記暖房用入水管65には、膨張タン
ク64内の温水を暖房用循環流路57等を介して循環さ
せる暖房用循環ポンプ67が設置されており、上記暖房
用出湯管66はその途中において後述の追い焚き用熱交
換器81を通るように配設されている。
【0045】上記暖房用循環ポンプ67は、DC(直
流)モータを駆動用電動機とするDCポンプにより構成
され、PWM(Pulse Width Modulation)制御による印
加電圧指令値の変更制御によりポンプ羽根(インベラ)
の回転数の変更制御が行い得るようになっている。そし
て、上記回転数の変更制御により吐出流量能力が変更さ
れるようになっている。また、上記の回転数を検出する
回転数検出手段と、上記印加電圧指令により印加された
電圧下で流れる電流値を検出する電流値検出手段とが配
設され、それぞれ検出値をコントローラ24に出力する
ようになっている。
【0046】上記暖房用入水管65の中間位置には低温
用暖房配管69の上流端が分岐接続され、この低温用暖
房配管69の下流端にはそれぞれ熱動弁により構成され
た複数(図例では6つ)の端末開閉弁721〜726
(図2参照)を有する6Pヘッダ72が接続されてい
る。そして、図2に示すように上記6Pヘッダ72の各
端末開閉弁721〜726に対し複数の低温用端末放熱
器A1〜A4に向かう循環配管11〜14の上流端が個
別に接続されて上記低温用暖房配管69からの低温水が
各端末放熱器A1〜A4に対し並列に分流されるように
なっている。なお、上記各低温用端末放熱器A1〜A4
は、建物の各部屋に設置された床暖房用の放熱パネルや
放熱チューブ等により構成され、通常の暖房運転に際し
ては比較的低温(例えば60℃)の温水が循環供給され
るようになっている。また、図2の例では4つの端末開
閉弁721〜724に対し上記の4つの端末放熱器A1
〜A4が個別に接続され、他の2つの端末開閉弁72
5,726は未接続状態とされた場合を示している。
【0047】上記暖房用出湯管66には上記暖房用熱交
換器53と追い焚き用熱交換器81との中間位置で高温
用暖房配管70の上流端が分岐接続され、この高温用暖
房配管70の下流側には下流接続端701が設けられて
いる。そして、この下流接続端701には、1もしくは
2以上(図2では2つの例を示す)の高温用端末放熱器
A5,A6へ向かう循環配管15の上流端側が接続され
るようになっている。上記循環配管15はその途中位置
で二つの分岐循環配管15a,15bに分岐され、それ
ぞれ熱動弁により構成された端末開閉弁151,152
を介して上記各高温用端末放熱器A5,A6を通るよう
になっている。なお、この高温用端末放熱器A5,A6
は、例えば浴室乾燥機や室内暖房機等により構成され、
通常の暖房運転に際しては比較的高温(例えば80℃)
の温水が循環供給されるようになっている。
【0048】上記下流接続端701の手前位置の高温用
暖房配管70から暖房用バイパス管75の上流端が分岐
接続されており、この暖房用バイパス管75の下流端は
膨張タンク64手前の暖房戻り管71に合流するように
接続されている。この暖房戻り管71の上流側接続端7
11には上記の低温用及び高温用の各端末放熱器A1〜
A6を通過した循環配管11〜14,15a,15bの
各下流端が接続されるようになっており、上記暖房戻り
管71の下流端は上記暖房用出湯管66に対し膨張タン
ク64手前位置で合流接続されている。
【0049】上記の各端末放熱器A1〜A6には端末コ
ントローラ241〜246が個別に配設され、この各端
末コントローラ241〜246は熱源機20側のコント
ローラ24との間で無線もしくは有線により双方向通信
が可能になっている。これにより、試運転に際しては上
記各端末コントローラ241〜246から熱源機側コン
トローラ24に対し各端末放熱器A1〜A6の状況を出
力したり、各端末開閉弁721〜724,151,15
2の開閉作動指令を上記各端末コントローラ241〜2
46からでも熱源機側コントローラ24からでも出力し
得るようになっている。
【0050】上記の熱源機20外にそれぞれ並列に設置
された端末は、端末開閉弁721と循環配管11と端末
放熱器A1とで一つの端末系統1を構成し、端末開閉弁
722と循環配管12と端末放熱器A2とで同じく一つ
の端末系統2を構成するというように、各端末開閉弁7
23,724,151,152と各循環配管13,1
4,15及び15a,15及び15bと各端末放熱器A
3〜A6との各組み合わせによりそれぞれ一つの端末系
統3〜6を構成することになる。
【0051】図1に戻り、上記暖房用熱交換器53から
高温用暖房配管70の上流端との分岐までの間の暖房用
出湯管66には上記熱交換器53からの往き側温水の出
湯温度を検出する往き側温度検出手段としての往き側サ
ーミスタ73が設置され、また、暖房戻り管71には戻
り側温水の温度を検出する戻り側サーミスタ74が設置
されている。
【0052】また、上記暖房用出湯管66の追い焚き用
熱交換器81よりも下流位置には風呂用熱動弁76が介
装されており、この熱動弁76が閉じることにより暖房
用出湯管66の温水は上記高温用暖房配管70のみに流
れ、端末開閉弁151,152の一方もしくは双方が開
いていれば循環配管15に、双方が閉じていれば暖房用
バイパス管75にそれぞれ流れて循環することになる。
【0053】(追い焚き回路23)追い焚き回路23
は、上記追い焚き用熱交換器81と、この熱交換器81
を通る追い焚き用循環流路82と、この循環流路82を
通して温水を循環させる追い焚き用循環ポンプ83と、
給湯用出湯管38から分岐して上記循環流路82にお湯
を注湯する注湯管84とを備えている。
【0054】上記追い焚き用循環流路82は、図示省略
の浴槽から追い焚き用熱交換器81に至る風呂戻り管8
5と、その追い焚き用熱交換器81から上記浴槽に至る
風呂往き管86とにより構成されている。上記風呂戻り
管85には、上記循環ポンプ83が設置されている一
方、上記注湯管84の下流端が接続されている。この注
湯管84にはこの注湯管84を流れる流量を検出する湯
量センサ87及び電磁開閉弁88等が設置されている。
加えて、上記風呂戻り管85には上記浴槽内の水位を検
出するための圧力センサ89が配設されている。
【0055】(コントローラ24)コントローラ24
は、報知手段を構成するリモコン240からユーザもし
くは試運転作業者の入力操作に基づく各種操作指令を受
けて上記の各熱交換回路21,22,23の運転を制御
するものであり、マイクロコンピュータやメモリ等を含
んで構成されたものである。上記コントローラ24は、
上記各回路21,22,23に対応して給湯制御手段、
風呂追い焚き制御手段及び暖房制御手段等の通常運転を
制御する部分と、記憶手段と、上記各回路21,22,
23及び暖房回路22に接続される各端末放熱器A1〜
A6等の各試運転を制御する試運転制御手段とを備えて
いる。
【0056】(試運転制御)以上の構成を前提として、
暖房回路22の循環ポンプ67の吐出側の管路に対し管
路内の圧力を検出する圧力検出手段としての圧力センサ
7(図2参照)を試運転制御用にのみ用いるために配設
した場合の試運転制御を以下に説明する。なお、以下の
説明では暖房回路22及び各端末系統1〜6からなる温
水暖房系についての試運転制御について説明する。
【0057】本試運転制御は、熱源機20の設置、各室
への端末放熱器A1〜A6の設置、及び、各循環配管1
1〜15の配管・接続の各種工事や配線工事等が完了し
た後に行われる。この状態では全端末開閉弁721〜7
26,151,152及び風呂用熱動弁76等は全て閉
状態とされている。また、コントローラ24の記憶手段
には循環ポンプ67についての所定のポンプ特性テーブ
ルが予め記憶設定されている。
【0058】本試運転制御は、例えばリモコン240に
配設された自動試運転スイッチをON操作することによ
り開始され、図3に示すように、水張り処理SUB1を
行った後に循環ポンプ67についてのポンプ特性値補正
処理SUB2を行う。次に、チェックを行う端末放熱器
Aj、すなわち、端末系統を選択する(ステップS
1)。この選択は、6つの端末系統1〜6の内から任意
の端末系統を1つずつ選択して、新規選択端末系統の端
末開閉弁(図3には「熱動弁」と表示)の開チェック処
理SUB3、圧損チェック処理SUB4及び新規選択端
末系統の正常運転チェック処理SUB5を行った後に、
6つの端末系統1〜6の全てが選択されるまで端末系統
を1つずつ増加選択して上記各処理SUB3〜5を繰り
返すようにする(ステップS2で「NO」の場合参
照)。そして、全端末系統1〜6についての各処理SU
B3〜5が終了すれば(ステップS2でj=jmax=
6;「YES」の場合)、それまでに開状態とされた全
端末開閉弁721〜724,151,152を一斉かつ
同時に閉作動し(ステップS3)、これら全端末開閉弁
721〜724,151,152の閉チェック処理SU
B6と、各端末系統1〜6の圧損ばらつきチェック処理
SUB7とを行って試運転制御を終了する。以下、上記
各処理を詳細に説明する。なお、上記自動試運転スイッ
チのON操作により、設置されている各端末コントロー
ラ241〜246からの出力信号を受けて現に接続され
ている端末放熱器数、どの端末開閉弁に接続されている
か、及び、正常通信可能か否か等の確認が行われる。
【0059】水張り処理SUB1では、暖房用注水管6
8を通して膨張タンク64に注水した後、低温用の端末
開閉弁721〜724及び高温用の端末開閉弁151,
152の全てを開作動させる。次いで、循環ポンプ67
を作動させて熱源機20側や熱源機20外の端末放熱器
A1〜A6側の全てに水張りを行い、水張り完了後、上
記の全ての端末開閉弁721〜724,151,152
を閉作動させて再び閉状態にする。
【0060】ポンプ特性値補正処理SUB2では、上記
の全ての端末開閉弁721〜724,151,152を
閉状態のまま循環ポンプ67の作動を継続することによ
り水の流れを熱源機20の暖房回路22内でのみの循環
状態にする。すなわち、循環ポンプ67により膨張タン
ク64からの水が吸い込まれて吐出され、吐出された水
が入水管65、熱交換器53、高温用暖房配管70、バ
イパス管75及び戻り管71を経て上記膨張タンク64
に戻されるというような内循環状態にする。なお、上記
バイパス管75は熱源機20側に予め組み込まれたもの
であるため、その配管仕様や所定のポンプ出力に対する
流量(バイパス流量)も予め試験等を行うことにより既
知のものである。
【0061】上記の内循環状態で、循環ポンプ67に所
定の印加電圧指令値を出力して予め記憶設定されている
ポンプ特性テーブル(図4の一点鎖線参照)に対応する
ポンプ仕事量(ポンプ能力)で作動させる。次に、この
作動状態において、回転数検出手段による循環ポンプ6
7の回転数検出値と電流値検出手段による電流検出値と
を検出し、これら回転数検出値及び電流検出値により規
定されるポンプ仕事量に合致するよう上記ポンプ特性テ
ーブルを補正する。この補正は差分だけオフセットする
か、差分を解消し得る比率を乗じることにより行う。こ
の補正処理SUB2は記憶設定されているポンプ特性テ
ーブルが複数のポンプ仕事量に対応した複数のものであ
れば、その複数のポンプ仕事量に対応して複数回行えば
よい。以後、補正後のポンプ特性テーブル(図4の実線
参照)を用いる。以上の補正処理SUB2により、循環
ポンプ67の製作誤差等に起因するばらつき等が予め補
正される。
【0062】新規選択端末の端末開閉弁開チェック処理
SUB3では、図5に示すようにタイマースタート(ス
テップS11)と、循環ポンプ67の回転数を一定回転
数で持続させる一定回転数持続制御(ステップS12)
とを行い、新規選択された端末開閉弁(例えば721)
に開作動信号を出力して開作動を開始させる(ステップ
S13)。
【0063】その開作動された端末開閉弁721が正常
であれば、図6に示すように当初は加熱遅れにより全閉
からごく僅かずつしか開作動しないものの、加熱が十分
になると急激に開度が増大して全開に近づくことにな
る。その開度の急増大により低温用暖房配管69から循
環配管11に循環供給される水の流量も急増大すること
になる。この結果、循環配管11の配管長や端末放熱器
A1の存在に基づく抵抗を新たに受けて圧力センサ7で
の圧力検出値も急変動したり、あるいは、これらの変動
の影響を受ける循環ポンプ67を一定回転数に維持する
上で印加電圧値の変更させたり、その印加電圧値の変更
に伴い電流値の変動が生じたりすることになる。
【0064】そこで、電流値、電圧値、圧力値及び流量
値のいずれか一つの値(例えば圧力センサ7による圧力
検出値)を検出して監視し、その検出値が上記開度の急
増大に対応する所定の変動が生じたか否かを上記タイマ
ーによる判定時間が経過するまで判定し(ステップS1
4,S15)、変動が生じれば正常に開作動していると
判定してリモコン240の例えば液晶表示部に対し「開
チェックOK」と表示する(ステップS14,S1
6)。もしも、所定の判定時間(例えば12分間)が経
過しても変動が生じなければ、端末開閉弁721の開作
動に異常があると判定して上記液晶表示部に対し「熱動
弁開エラー」と表示させ(ステップS15,S17)、
その端末開閉弁721に念のため閉作動信号を出力した
後にステップS2にジャンプさせる。
【0065】以上の開チェック処理SUB3により、従
来技術では開作動させた端末開閉弁が完全に全開状態に
なって加熱した温水の往き側と戻り側との温度差が安定
状態になるのを待ってからでないと正常開作動との判定
を行い得なかったのに比べ、全開状態になるまで待たず
に正常開作動との判定が行い得る点で開チェックに要す
る時間の短縮化を図ることができる。特に、端末開閉弁
数が複数もしくは多数設置されている場合には、大幅な
時間の短縮化を得ることができる。この結果、図6に示
す如く今回の端末開閉弁が全開状態になる前の段階で次
回の端末開閉弁についての開作動を開始させることがで
きることになる上に、今回の端末開閉弁が全開状態にな
る直前位から次の処理(例えば圧損チェック処理SUB
4)を開始させて行い得ることになる。これにより、試
運転に要する全体時間の大幅な時間短縮化が得られるこ
とになる。
【0066】圧損チェック処理SUB4では、図7に示
すように、まず、循環ポンプ67(図6では「暖房ポン
プ」と表示)の回転数を初期設定回転数(例えば200
0rpm)から所定の回転数増分(例えば100rp
m)ずつ段階的に増速させていく(ステップS21)。
この回転数の増速段階毎に、その時の圧力値Pと流量値
Qとの関係(P−Q関係)を順に取得してコントローラ
24の記憶手段に記憶保持する(ステップS22)。こ
の際、上記圧力値Pは圧力センサ7から直接検出する一
方、上記流量値Qはその時の制御回転数と電流検出値と
から演算により求めるなどにより取得すればよい。次
に、今回の循環供給対象の端末系統(例えば端末系統
1;端末放熱器A1)についての圧損曲線の演算及び演
算された圧損曲線の記憶手段への記憶保持を行う(ステ
ップS23)。すなわち、上記ステップS22で取得し
たPとQとの各値の集合に基づいて両値についての関係
式を高次近似式により求め、これを上記端末系統1(A
1)についての圧損曲線(圧損特性データ)として記憶
手段に記憶する。具体的に示すと上記ステップS22で
取得したPとQの両値の組み合わせを図8に示すように
圧力P及び機外流量Qの直交座標に順にプロットした場
合(同図の黒丸参照)にそれらを順に結ぶ近似曲線によ
り上記圧損曲線が得られることになる。
【0067】そして、ステップS1で上記端末系統1
(A1)が選択された場合、この端末系統1についてS
UB3〜5が行われ、ステップS2を経て再度ステップ
S1に戻った場合に、次回に開作動させて水を循環供給
させる端末系統が選択されることになる。ここで、次回
のものとして端末系統6(A6)が選択されたとする
と、SUB3を経て端末開閉弁721及び152が共に
開かれた状態でSUB4の圧損チェック処理が上記と同
様に行われることになる。この場合には図9に示すよう
に前回の端末系統1(A1)単独での圧損曲線に加え、
2つの端末系統1,6(A1,A6)の合成された圧損
曲線が得られ、この2つの端末系統1,6(A1,A
6)の組み合わせについての圧損曲線が記憶保持される
ことになる。このようにして3つの端末系統、4つの端
末系統というように複数の端末系統を組み合わせた場合
の圧損曲線が順次得られて記憶保持されることになる。
【0068】その際に、今回得た圧損曲線と、前回得た
圧損曲線との対比演算により新たに選択された端末系統
の単独の場合の圧損曲線を順次取得して記憶保持してい
く(ステップS24)。例えば、上記の2つの端末系統
1,6(A1,A6)の合成された圧損曲線が得られた
ら、この合成圧損曲線と前回得た端末系統1(A1)単
独の圧損曲線との差分をプロットすることにより、今回
新たに選択された端末系統6(A6)単独の場合の圧損
曲線(図9に点線で示す曲線)が得られることになる。
これにより、全端末系統1〜6(A1〜A6)について
それぞれ単独で水が循環供給された場合の圧損曲線が得
られることになる。また、これと同様の方法により圧損
曲線を取得していない任意の2以上の端末系統の組み合
わせの場合の圧損曲線も得られることになり、以上の各
圧損曲線が記憶手段に記憶保持された状態となる。
【0069】図10は上記のステップS24の処理によ
り6つの端末系統1〜6(A1〜A6)についてそれぞ
れ単独使用時での6本の圧損曲線を得た例を示してい
る。同図において実線で示す4本の曲線が端末系統1〜
4(A1〜A4)の各単独使用時の圧損曲線であり、点
線で示す2本の曲線が端末系統5,6(A5,A6)の
各単独使用時の圧損曲線である。
【0070】新規選択の端末系統の正常運転チェック処
理SUB5は、暖房用バーナ54を燃焼作動させて所定
温度まで加熱した温水を端末系統に循環供給させてその
端末系統の端末放熱器が正常暖房するか否かのチェック
を行うものであり、従来より周知の方法が採用される。
すなわち、各端末コントローラ241〜246により各
端末放熱器A1〜A6が所定温度まで上昇するか否かを
検出してコントローラ24に出力したり、あるいは、往
き側サーミスタ73と戻り側サーミスタ74との各温度
検出値の差に基づいて判定したりすればよい。
【0071】そして、全端末系統1〜6の全端末開閉弁
721〜724,151,152の一斉閉作動開始(ス
テップS3)の後の端末開閉弁の閉チェック処理SUB
6では、図11に示すように、上記閉作動開始からスタ
ートさせたタイマーにより、予め設定した閉作動時間
(正常ならば全閉状態になるまでの所要時間)の経過を
待った上で(ステップS31)、上記と同様にしてその
時の回転数検出値と電流検出値とに基づき演算により取
得した現実の循環流量値は既知のバイパス流量値よりも
多いか否かの判定を行う(ステップS32)。現実に循
環している流量値が上記バイパス流量値であれば、循環
している水は全てバイパス管75を通って循環しており
全ての端末開閉弁721〜724,151,152は全
閉状態となっていると判定してリモコン240の液晶表
示部に「閉チェックOK」との表示を行う(ステップS
33)。
【0072】逆に現実に循環している流量値が上記バイ
パス流量値よりも多ければ、いずれかの端末開閉弁が全
閉とはならない異常が発生しているものと判定して、そ
の特定を行う(ステップS34)。すなわち、その時の
流量値と圧力センサ7により検出した圧力値との組み合
わせに合致する圧損曲線を上記圧損チェック処理SUB
4で記憶保持した各種の圧損曲線から割り出す。この割
り出した圧損曲線が単独使用時の圧損曲線であればその
端末系統の端末開閉弁が全閉とはならずにまだ開いてい
ることが特定され、上記割り出した圧損曲線が2以上の
端末系統の組み合わせ使用時の圧損曲線であればその組
み合わせに係る2以上の端末系統の各端末開閉弁が全閉
とはならずにまだ開いていることが特定されることにな
る。
【0073】そして、上記で特定された端末開閉弁及び
これらが閉異常(閉エラー)であることをリモコン24
0の液晶表示部に表示して作業者に報知する(ステップ
S35)。
【0074】最後に、各端末系統1〜6の圧損ばらつき
チェック処理SUB7では、図12に示すように、上記
圧損チェック処理SUB4で記憶手段に記憶保持された
各種の圧損曲線の内から最大圧損曲線Wmaxと、最小圧
損曲線Wminとを抽出し(ステップS41)、Wminに対
するWmaxの比率(ばらつき度合;Wmax/Wmin)が限
度値α(例えばα=1.6)よりも大きいか否かの判定
を行う(ステップS42)。ばらつき度合が限度値αよ
りも小さければ、許容限度内であるとしてリモコン24
0の液晶表示部に対し「圧損ばらつきチェックOK」と
表示する(ステップS43)。
【0075】一方、上記ばらつき度合が限度値αよりも
大きければ、図示を省略しているが上記Wminよりも一
つ大きい側の圧損曲線W(min-1)を抽出し、このW(min-
1) に対するWmaxのばらつき度合(Wmax/W(min-1))
が限度値αよりも大きいか否かの判定を行う。このW(m
in-1)のばらつき度合も限度値αよりも大きければ、順
次、ばらつき度合が限度値αよりも小さくなるまで、よ
り大きい側の圧損曲線W(min-i)の抽出と上記判定とを
繰り返す。そして、上記液晶表示部に対し圧損ばらつき
が発生していること、上記Wmax及びWminに該当する特
定端末系統、ばらつき度合が限度値αよりも大きくなっ
た圧損曲線に対応する全てのNG(No Good)端末系
統、及び、それらのNG端末系統で発生しているばらつ
き度合の数値をそれぞれ表示する(ステップS44)。
【0076】この場合には、従来は熟練した作業者の勘
でしか知り得なかった圧損ばらつきの発生及びどの端末
系統に圧損ばらつきが発生しているかを容易かつ確実に
作業者に報知することができ、その対策作業を迅速かつ
容易に実施することができるようになる。この結果、大
きな圧損ばらつきの発生により圧損の最大及び最小の二
つの端末系統を通常運転において同時使用した場合に一
方の端末系統での暖房が行い得ないといった事態の発生
を確実に回避し得ることになる。なお、対策としては例
えば各配管に配設されたボールバルブによる調整等が挙
げられる。
【0077】以上の試運転制御が終了すれば、暖房制御
手段により通常使用時における暖房運転制御が行われ
る。この場合、各端末コントローラ241〜246又は
リモコン240を用いてユーザーが端末放熱器A1〜A
6の内から使用したい1又は2以上の端末放熱器の暖房
作動スイッチをON操作することにより制御が開始され
る。この制御開始により、上記のON操作された端末系
統の端末開閉弁の開作動、循環ポンプ67の作動及びバ
ーナ54の燃焼作動が開始されることになる。その際、
上記循環ポンプ67の作動制御の基準として記憶手段に
記憶された圧損曲線が用いられることになる。すなわ
ち、上記ON操作された端末系統の圧損曲線に基づいて
その圧損に対応した循環流量となるように上記循環ポン
プ67への印加電圧指令が上記暖房制御手段から出力さ
れ、その印加電圧指令に基づく回転数制御が行われるこ
とになる。これにより、暖房運転される端末系統が有す
る圧損特性に合致した流量の温水が循環供給され、確実
な暖房運転と共に循環ポンプ67の駆動エネルギーにつ
いての省エネルギー化が図られることになる。
【0078】より具体的な一例を示すと、例えば図10
において圧損が5.00×9.8kPaとなる流量値を
6つの圧損曲線から割り出し、その流量値をそれぞれ対
応する端末系統への循環供給時の循環ポンプ67の作動
制御基準とするようにすればよい。
【0079】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
循環ポンプ67の吐出側の管路に圧力検出手段としての
圧力センサ7を配設して配管内圧力を直接検出し、循環
流量値を間接的に得るようにしているが、逆に、流量検
出手段としての流量センサを試運転時用として設けて循
環流量値を直接検出し、圧力値を間接的に得るようにし
てもよい。この場合には、図13に示すように、戻り管
71に流量センサ8を設けたり、あるいは、循環ポンプ
67の吐出側(往き側)の管路に流量センサ8を設ける
ようにすればよい。
【0080】また、上記の圧力センサ7あるいは流量セ
ンサ8を試運転時用にのみ設けることを省略して給湯回
路21(図1参照)や追い焚き回路23に既設されてい
るセンサを試運転時にのみ有効利用するようにしてもよ
い。例えば、戻り管71の途中から給湯用入水管37の
水量センサ45を通るように迂回するバイパス管を上記
戻り管71と給湯用入水管37との間に着脱可能に接続
するようにし、上記水量センサ45を圧損特性データの
取得時の流量検出手段として有効利用する。上記バイパ
ス管は試運転時にのみ使用し、試運転終了後は取り外す
ようにすればよい。上記と同様のバイパス管を用いるこ
とにより注湯管84の湯量センサ87を圧損特性データ
の取得時の流量検出手段として有効利用するようにして
もよい。また、追い焚き回路23の浴槽内水位を検出す
るための圧力センサ89に対し高温用もしくは低温用の
暖房配管70もしくは69と連通させる連通管を接続し
ておき、例えば三方切換弁の切換操作により試運転時に
は上記暖房配管70,69に連通させてその配管圧力を
検出する圧力検出手段として用いるようにし、通常運転
時には風呂戻り管85と連通させて浴槽内水位を検出す
る水位検出センサとして用いるようにしてもよい。
【0081】あるいは、暖房回路22には試運転時用の
圧力検出手段及び流量検出手段のいずれをも配設しない
で、コントローラ24に予め記憶設定したポンプ特性テ
ーブルもしくはポンプ特性補正処理SUB2(図3参
照)により補正されたポンプ特性テーブルを用いて圧損
曲線の取得を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を適用する複合熱源機を示す
全体模式図である。
【図2】暖房回路部分の熱源機と熱源機外の端末放熱器
とを示す模式図である。
【図3】試運転制御の全体フローチャートである。
【図4】ポンプ特性テーブルの補正を説明するための圧
力−流量関係図である。
【図5】端末開閉弁の開チェック処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図6】端末開閉弁の開特性を示す時間−通過流量関係
図である。
【図7】圧損チェック処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図8】一つの端末系統の単独使用時の圧損曲線の取得
方法を説明するための圧力−流量関係図である。
【図9】単独及び二つの端末系統の各圧損曲線と、これ
らから未知の端末系統単独使用時の圧損曲線の取得方法
を説明するための圧力−流量関係図である。
【図10】6つの端末系統の各単独使用時の圧損曲線の
例を示す圧力(圧損)−流量関係図である。
【図11】端末開閉弁の閉チェック処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図12】圧損ばらつきチェック処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図13】他の実施形態を適用する暖房回路を示す図2
相当図である。
【符号の説明】
A1〜A6 端末放熱器 1〜6 端末系統 7 圧力センサ(圧力検出手段) 8 流量センサ(流量検出手段) 11〜15、15a、15b 循環配管 20 熱源機 21 給湯回路 22 暖房回路 23 追い焚き回路(風呂追い焚き回路) 24 コントローラ 45 水量センサ(給湯回路の流量検出手段) 53 暖房用熱交換器(加熱部) 54 暖房用バーナ(加熱部) 67 暖房用循環ポンプ(駆動用モータが直流電
動機である循環ポンプ) 73 往き側サーミスタ(往き側温度検出手段) 74 戻り側サーミスタ(戻り側温度検出手段) 84 注湯管(風呂注湯回路) 87 湯量センサ(風呂注湯回路の流量検出手
段) 89 圧力センサ(風呂追い焚き回路の圧力検出
手段) 151,152 端末開閉弁 240 リモコン(報知手段) 721〜724 端末開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅輪 泰久 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 重松 徹 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 西田 佐俊 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 池澤 剛史 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 ▲寿▼山 英也 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 岸尾 浩次 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 太田 浩志 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 吉本 厚志 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 川内 一哉 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 山下 諭 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 3L060 AA04 CC05 CC15 CC19 DD02 DD06 EE35 3L070 BB02 CC01 DD07 DD08 DE09 DG05 DG06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも加熱部及び循環ポンプが配設
    された暖房回路を有する熱源機と、この熱源機外に設置
    されて個別の循環配管により上記暖房回路と接続された
    少なくとも1の端末放熱器とを備え、上記加熱部により
    昇温された温水が上記循環ポンプの作動により上記端末
    放熱器に対し上記循環配管を通して循環供給されるよう
    に構成された温水暖房装置について、通常運転を行う前
    に実行される温水暖房装置の試運転制御方法において、 上記循環ポンプとして流量可変型のポンプを用いて上記
    温水暖房装置を設置した後、 上記熱源機及び循環配管に水張りした状態で、試運転制
    御を行うコントローラにより上記循環ポンプの作動を上
    記循環配管に対する循環流量が徐々に変化するように制
    御し、その際、順次変更される循環流量に対する上記循
    環配管の配管抵抗に関するパラメータを逐次検出してい
    き上記コントローラに上記循環配管の圧損特性データと
    して記憶保持するようにすることを特徴とする温水暖房
    装置の試運転制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の温水暖房装置の試運転制
    御方法であって、 配管抵抗についてのパラメータとして、順次変更される
    各循環流量値と、その各循環流量値の循環流量に対する
    循環配管内の配管圧力値とを逐次取得し、その循環流量
    値と配管圧力値との関係を圧損特性データとして記憶保
    持するようにする、温水暖房装置の試運転制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の温水暖房装置の試運転制
    御方法であって、 循環ポンプの駆動用モータとして直流電動機を用い、 循環流量値及び配管圧力値のいずれか一方値を検出手段
    により直接検出し、他方値を間接検出するようにし、 上記他方値の間接検出として、循環ポンプの作動制御に
    おける上記直流電動機への印加電圧値に基づき、コント
    ローラに予め記憶設定された上記循環ポンプのポンプ特
    性から演算により上記他方値を取得するようにする、温
    水暖房装置の試運転制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の温水暖房装置の試運転制
    御方法であって、 熱源機として、給湯回路及び風呂注湯回路の一方もしく
    は双方が付設されたものを用い、 循環流量値を、上記給湯回路及び風呂注湯回路の一方が
    有する流量検出手段を試運転時にのみ一時的に用いて検
    出するようにする、温水暖房装置の試運転制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の温水暖房装置の試運転制
    御方法であって、 熱源機として、暖房回路と端末放熱器との間で循環され
    る往き側温水及び戻り側温水の温度を検出する往き側及
    び戻り側の一対の温度検出手段と、加熱部での加熱量を
    検出する加熱量検出手段とを有するものを用い、 循環流量値を、上記一対の温度検出手段により検出され
    る往き側及び戻り側の両温水の温度差と、加熱量検出手
    段により検出される加熱量とから演算により取得するよ
    うにする、温水暖房装置の試運転制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の温水暖房装置の試運転制
    御方法であって、 熱源機として、風呂追い焚き回路が付設されたものを用
    い、 配管圧力値を、上記風呂追い焚き回路が有する圧力検出
    手段を試運転時にのみ一時的に用いて検出するようにす
    る、温水暖房装置の試運転制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の温水暖房装置の試運転制
    御方法であって、 循環ポンプの駆動用モータとして直流電動機を用い、こ
    の直流電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、上
    記直流電動機に流れる電流値を検出する電流値検出手段
    とを設ける一方、 上記循環ポンプのポンプ仕事量と、その循環ポンプのポ
    ンプ流量及び吐出圧力により規定されるポンプ特性との
    関係を定めたポンプ特性テーブルをコントローラに予め
    記憶設定しておき、 上記回転数検出手段による回転数検出値と、上記電流値
    検出手段による電流検出値とから上記循環ポンプのポン
    プ仕事量を演算し、この仕事量演算値に基づき上記ポン
    プ特性テーブルから循環流量値と配管圧力値との関係を
    取得するようにする、温水暖房装置の試運転制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の温水暖房装置の試運転制
    御方法であって、 試運転制御の開始に先立ち記憶設定されているポンプ特
    性テーブルの補正処理を行うようにし、 上記ポンプ特性テーブルの補正処理として、 全端末放熱器への循環配管を閉止状態にすることにより
    熱源機内の暖房回路での温水循環のみの状態にした後に
    循環ポンプを作動させ、回転数検出手段による回転数検
    出値と電流値検出手段による電流検出値とを取得し、こ
    れら回転数検出値及び電流検出値により規定されるポン
    プ仕事量に合致するよう上記ポンプ特性テーブルを補正
    するようにする、温水暖房装置の試運転制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の温水暖房装置の試運転制
    御方法であって、 端末放熱器と、この各端末放熱器に温水を個別に循環さ
    せる循環配管と、この循環配管に対し介装されて上記端
    末放熱器に対し温水の供給を開閉切換する端末開閉弁と
    の組み合わせからなる端末系統を2以上備えた温水暖房
    装置について、 まず、任意の1の端末系統の端末開閉弁を開いてその端
    末系統に対し温水を循環させこの場合の圧損特性データ
    を記憶保持し、 以後、前回までの端末開閉弁を開いたままで任意の新た
    な端末開閉弁を開いて温水を循環させる端末系統数を増
    加させその場合の圧損特性データを記憶保持する処理
    を、全数の端末系統に対し温水を同時に循環させた場合
    の圧損特性データの記憶保持が完了するまで順次繰り返
    すようにする、温水暖房装置の試運転制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の温水暖房装置の試運転
    制御方法であって、 今回記憶保持した圧損特性データと、前回記憶保持した
    圧損特性データとを対比して演算することにより今回増
    加された端末系統についての圧損特性データを順次取得
    し、コントローラに記憶保持するようにする、温水暖房
    装置の試運転制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の温水暖房装置の試運
    転制御方法であって、 任意の1の端末系統及び任意の2以上の端末系統につい
    ての種々の圧損特性データの相互対比に基づき、任意の
    2以上の端末系統の組み合わせについての圧損特性デー
    タを演算により取得し、コントローラに記憶保持するよ
    うにする、温水暖房装置の試運転制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の温水暖房装置の試運
    転制御方法であって、 全端末系統についての圧損特性データの記憶保持を完了
    した後、その全端末系統の全端末開閉弁を一斉に閉作動
    し、 上記閉作動開始から設定時間経過後、循環流量の流量検
    出値が熱源機内の暖房回路の循環流量値よりも大きいと
    き、その流量検出値と既に記憶保持されている種々の圧
    損特性データとの対比により非閉状態の端末系統の割り
    出しを行うようにする、温水暖房装置の試運転制御方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の温水暖房装置の試運
    転制御方法であって、 コントローラに対し報知手段を接続し、 全端末系統についての個別の圧損特性データの内からば
    らつきを有する圧損特性データを抽出し、 その抽出した圧損特性データに対応する端末系統を上記
    報知手段により報知するようにする、温水暖房装置の試
    運転制御方法。
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