JP2001317335A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
をより確実に且つ連続的に燃焼せしめると共に、パティ
キュレートフィルタにおける微粒子の酸化除去能力を高
める必要があるときには、パティキュレートフィルタを
速やかに昇温させることができる内燃機関の排気浄化装
置を提供する。 【解決手段】排気ガス中の微粒子の酸化を促進する活性
酸素放出剤が担持され、排気ガス中の微粒子を一時期捕
獲可能なフィルタと、前記フィルタの一方側から排気ガ
スを流す第1の流れとフィルタの他方側から排気ガスを
流す第2の流れとを交互に切換える排気切換手段と、を
備え、前記第1の流れを使用した時と第2の流れを使用
した時とで前記フィルタに流入する排気ガスの温度が異
なるように構成され、前記フィルタの温度が低く微粒子
の酸化を促進させる必要があるときに、前記第1の流れ
及び前記第2の流れのうち前記フィルタに流入する排気
ガスの温度が高い側を選択する制御手段を有することを
特徴とする。
Description
化装置に係り、特に、排気浄化装置に設けられるフィル
タに対して、その排気上流側及び排気下流側から交互に
排気を通過させるように構成した排気浄化装置に関す
る。
中の微粒子を除去する排気浄化装置として、その内燃機
関の排気通路にパティキュレートフィルタを配置し、こ
のパティキュレートフィルタによって排気ガス中に含ま
れる煤などの微粒子を除去するものがある。
ティキュレートフィルタに微粒子を含む排気ガスを流入
させ、この排気ガス中に含まれる微粒子をパティキュレ
ートフィルタで捕集する。そして、このパティキュレー
トフィルタに捕集された微粒子を着火燃焼させて微粒子
を除去する。
ルタに捕集された微粒子は、通常、600度以上の高温
にならないと着火せず、ディーゼル機関など機関本体か
ら排出される排気ガスの温度が600度に満たない内燃
機関では、この排気ガス熱を利用してパティキュレート
フィルタ上に捕集された微粒子を着火せしめることは非
常に困難であった。このため、この種の内燃機関から排
出される排気ガス熱でもってパティキュレートフィルタ
上に捕集された微粒子を着火せしめるには、微粒子がよ
り低い温度で着火するように対策しなければならなかっ
た。
着火温度を低下せしめる触媒をパティキュレートフィル
タ上に担持させ、より低い温度で微粒子が着火するよう
にした種々のパティキュレートフィルタが公知である。
属酸化物の混合物をパティキュレートフィルタ上に担持
させ、約350度から400度の比較的低い温度におい
ても微粒子が着火するパティキュレートフィルタが特公
平7−106290号公報として開示されている。
において排気ガス温が350度から400度に達する。
このため上記したパティキュレートフィルタを採用した
場合には、高負荷時における排気ガス熱により微粒子が
着火燃焼され、微粒子が完全に除去されるように見え
る。
スに含まれる微粒子が少ない時には、その微粒子の全て
を連続的に着火燃焼させることができるが、排気ガス中
に含まれる微粒子が多くなるにつれて、パティキュレー
トフィルタ上に付着する微粒子も増える。このためパテ
ィキュレートフィルタ上に付着した全ての微粒子が完全
に燃焼される前に、これら未燃焼の微粒子の上にさらに
別の微粒子が付着して、パティキュレートフィルタ上に
層状の未燃焼微粒子層が形成される現象がみられた。
量の微粒子が付着すると、燃焼に必要な酸素と接触でき
る一部の微粒子は完全に燃焼して除去されるものの、酸
素と接触しにくい積層状に堆積した微粒子は燃焼されず
にパティキュレートフィルタ上に燃え残る。このため、
一旦、微粒子が堆積し始めると多量の微粒子がパティキ
ュレートフィルタ上に堆積し続けることになる。
残った微粒子は次第に着火しずらい微粒子に変化すると
言われている。燃焼しずらくなる要因としては、パティ
キュレートフィルタ上に微粒子が堆積している間に微粒
子中の炭素が燃焼しずらいグラファイトに変化するため
であると考えられている。事実、パティキュレートフィ
ルタ上に堆積し続けた微粒子は、350度から400度
の温度では着火せず、この微粒子を着火燃焼せしめるに
は600度以上の温度が必要となる。
機関などでは、通常、その排気ガス温度が600度以上
に達することはなく、パティキュレートフィルタ上に一
旦微粒子が堆積し始めると、排気ガス熱を利用しての微
粒子の除去は極めて困難になる。
スである灰分、即ちアッシュになり、このアッシュが凝
縮して大きな塊になる。このためこのアッシュの塊によ
ってパティキュレートフィルタの細孔は目詰まりを起こ
すこともある。目詰まり起こした細孔の数は、時間の経
過と共に次第に増大するためパティキュレートフィルタ
における排気ガスの圧損は次第に大きくなる。その結
果、機関の出力が低下する恐れもある。また、パティキ
ュレートフィルタを早期に交換しなければならないとい
う新たな間題も生ずる。
ィルタを単に排気通路に装着しただけでは上記したよう
に種々の問題が生じる。特に、実際の運転状況下では機
関本体から多量の微粒子が放出されることもあり、より
多くの微粒子がパティキュレートフィルタ上に堆積す
る。
トフィルタの雰囲気温度が低いときには、パティキュレ
ートフィルタに補集された微粒子は十分に加熱されず、
パティキュレートフィルタに燃え残って堆積することも
ある。すなわち、パティキュレートフィルタの雰囲気温
度が低くなる運転状況下では、パティキュレートフィル
タの活性が下がり、パティキュレートフィルタのにおけ
る微粒子の酸化除去能力は低下する。
の量と、パティキュレートフィルタにおいて着火燃焼し
うる微粒子の量とのバランスを考えてパティキュレート
フィルタ上に多量の微粒子が堆積しないようにする必要
がある。またさらに、パティキュレートフィルタの雰囲
気温度を高めてパティキュレートフィルタを活性化さ
せ、パティキュレートフィルタ上に付着した微粒子が極
力瞬時に着火燃焼されるようにする必要がある。
で、パティキュレートフィルタに捕集された微粒子をよ
り確実に且つ連続的に燃焼させると共に、パティキュレ
ートフィルタにおける微粒子の酸化除去能力を高める必
要があるときには、パティキュレートフィルタを速やか
に昇温させることができる内燃機関の排気浄化装置を提
供することを課題とする。
に本発明の内燃機関の排気浄化装置は、次の手段を採用
した。
中の微粒子の酸化を促進する活性酸素放出剤が担持さ
れ、排気ガス中の微粒子を一時期捕獲可能なフィルタ
と、前記フィルタの一方側から排気ガスを流す第1の流
れとフィルタの他方側から排気ガスを流す第2の流れと
を交互に切換える排気切換手段と、を備え、前記第1の
流れを使用した場合と第2の流れを使用した場合とで前
記フィルタに流入する排気ガスの温度が異なるように構
成され、前記フィルタの温度が低く微粒子の酸化を促進
させる必要があるときに、前記第1の流れ及び前記第2
の流れのうち前記フィルタに流入する排気ガスの温度が
高い側の流れを選択する制御手段を有することを特徴と
する。
装置では、フィルタの温度が低くフィルタにおける微粒
子の酸化を促進させる必要があるときに、フィルタに対
して流れ込む排気ガスの温度が高くなる流れを選択する
ことにより、速やかにフィルタを昇温させてフィルタの
活性を高めることができる。よって、フィルタにおける
微粒子の酸化除去能力は高まり、より多くの微粒子を確
実且つ連続的に燃焼せしめることができる。
ガスが流入するため、フィルタの両面に微粒子が捕集さ
れ単位面積あたりの微粒子の付着量が大幅に減少する。
また、フィルタに捕集された微粒子は、流入方向が変化
する排気ガスの流れによってフィルタの基材内部を活発
に動き回ることとなり、微粒子の酸化が促進される。従
って、より多くの微粒子を効率良く除去することができ
る。
気ガスの温度が高い側の流れの途中に、フィルタを昇温
させる燃料を供給する燃料供給手段を設けてもよい。こ
の場合、燃料供給手段により供給された燃料は、フィル
タ上で反応熱を放出しながら酸化され、この燃料の酸化
時における反応熱によりフィルタが昇温する。また、フ
ィルタに供給される燃料は、フィルタの温度が高い側に
供給されることとなり、これらの相乗効果によってフィ
ルタの温度をより素早く上昇させることができる。
前記フィルタに至る前記第1の流れを形成する第1の排
気通路と、前記排気切換手段から前記フィルタに至る前
記第2の流れを形成する第2の排気通路と、を備え、前
記第1の排気通路と前記第2の排気通路とではその長さ
が互いに異なり、前記フィルタの温度が低く微粒子の酸
化を促進させる必要があるときに、前記制御手段は、前
記排気切換手段によって前記第1の排気通路及び前記第
2の排気通路のうち長さの短い方の排気通路を選択して
前記フィルタに排気ガスを流入させるように構成するこ
ともできる。
は排気切換手段からフィルタに至る経路が短い排気通路
を選択することにより、その排気通路を流下する際に奪
われる熱量を減らしてフィルタにより高い温度の排気ガ
スを流し込む。よってフィルタはこの温度の高い排気ガ
スにより早期に昇温されることとなる。
気ガスの温度が高い側の流れを選択したとき、その流れ
におけるSV値を低下せしめるように前記排気切換手段
を制御すると共に、このSV値の小さい流れの途中に前
記燃料供給手段を備えるように構成することもできる。
この場合、このSV値の低い排気ガス流にのってフィル
タ上に燃料が供給されるため、フィルタにおいてより確
実に燃料が酸化される。このためフィルタがさらに短時
間にて昇温する。また、フィルタを通過する排気ガスの
SV値も低くなるため、燃料の酸化により放出される反
応熱は効率よくフィルタに伝導される。したがって、こ
れらの相乗効果により、より短時間に且つ確実にフィル
タを昇温せしめることができる。
適な実施の形態について説明する。
化装置を圧縮着火式内燃機関に採用した例を示してい
る。機関本体1は、ピストン4を内包するシリンダブロ
ック2と、シリンダブロック2の上部に設けられピスト
ン4との間に燃焼室5を形成するシリンダヘッド3と、
シリンダヘッド3に設けられ燃焼室5内に燃料を噴射す
る電気制御式燃料噴射弁6と、燃焼室5に空気を供給す
る吸気ポート8及び吸気弁7、並びに燃焼後のガス(排
気ガス)を燃焼室5内より排出するための排気ポート1
0及び排気弁9、を備える。
1を介してサージタンク12に連結されており、サージ
タンク12は吸気ダクト13を介して排気ターボチャー
ジャ14のコンプレッサ15に連結されている。また、
吸気ダクト13内にはステップモータ16により駆動さ
れるスロットル弁17が設けられ、さらに吸気ダクト1
3の周りには吸気ダクト13内を流れる吸入空気を冷却
する冷却装置18が設けられている。なお、冷却装置1
8内には機関冷却水が導びかれ、この機関冷却水によっ
て吸入空気が冷却される。
9および排気管20を介して排気ターボチャージャ14
の排気タービン21に連結される。そして、排気タービ
ン21の出口はパティキュレートフィルタ22を内蔵し
たケーシング23を備える排気浄化装置に連結される。
なお、パティキュレートフィルタ22には、その雰囲気
温度を検出するフィルタ温度検出センサ39が取り付け
られている。
12は、排気ガス再循環通路24(以下、EGR通路と
称す)を介して互いに連結されており、このEGR通路
24には電気制御式EGR制御弁25が設けられると共
に、そのEGR通路24の内部を流れるEGRガスを冷
却する冷却装置26を備えている。なお、EGRガスを
冷却する冷却装置26には機関冷却水が導びかれ、この
機関冷却水によってEGRガスは冷却されている。
噴射弁6は、燃料供給管6aを介してコモンレール27
(蓄圧室)に連結されている。このコモンレール27に
は電気制御により燃料の吐出量を可変させることができ
る燃料ポンプ28が設けられ、この燃料ポンプ28を介
して燃料タンクからコモンレール27内に燃料が供給さ
れる。そして、このコモンレール27内に供給された燃
料が燃料供給管6aを介して電動式燃料噴射弁6に供給
される。また、コモンレール27には、コモンレール2
7内の燃圧(燃料圧力)を検出する燃圧検出センサ29
が設けられ、この燃圧検出センサ29の出力信号に基づ
いて、コモンレール27内に供給される燃料が目標燃圧
となるように燃料ポンプ28の吐出量が調節されてい
る。
ーターからなり、双方向性バス31によって互いに接続
されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)33、CPU(中央制御装置)
34、入力ポート35および出力ポート36を備える。
力ポート35には、上記した燃圧検出センサ29、及び
パティキュレートフィルタ22に設けられたフィルタ温
度検出センサ39、機関本体の出力調節を行うアクセス
ペダル40に設けられアクセスペダル40の踏込み量L
に比例した出力電圧を発生する負荷センサ41等が対応
するA/D変換器37を介して接続されている。さら
に、ピストン4がコンロッド(図示せず)を介して連結
されるクランクシャフトが例えば30°回転する毎にパ
ルス信号を出すクランク角センサ42なども接続され
る。そして、電子制御ユニット30では、これら入力ポ
ートに入力される各種信号などに基づいて、現在の運転
状況を把握することができる。
路38が設けられ、上記した電動式燃料噴射弁6、スロ
ットル弁駆動用ステップモータ16、EGR制御弁2
5、燃料ポンプ28などはそれぞれ対応する駆動回路3
8を介して電子制御ユニット30に接続している。そし
て、各装置は電子制御ユニット30により適切に駆動
(制御)される。
しては、例えば、燃焼室5内に燃料を適切量供給する燃
料供給制御などが行われている。以下、図2を参照して
この燃料噴射に係る燃料供給制御を説明する。なお、図
2(A)は要求トルクTQと、アクセルペダル40の踏
込み量Lと、機関回転数Nと、の関係を示している。ま
た、各曲線は等トルク曲線を表しており、TQ=0で示
される曲線はトルクが零であることを示す。また、残り
の曲線はTQ=a,TQ=b,TQ=c,TQ=dの順
に次第に要求トルクが高くなる。
るようにアクセルペダル40の踏込み量Lと機関回転数
Nからなる関数としてマップの形で予めROM32内に
記憶さており、本発明による実施例では図2(B)に示
すマップからアクセルペダル40の踏込み量Lおよび機
関回転数Nに応じた要求トルクTQがまず初めに算出さ
れ、この要求トルクTQに基づいて燃料噴射量等が算出
されている。そして、この算出された燃料噴射量に見合
った燃料が燃焼室5内に供給されるように、電動式燃料
噴射弁6の作動時間及びコモンレール27内の燃圧が適
切な値となるように調節される。
関本体1に接続される排気浄化装置について説明する。
排気浄化装置は、図1、図3、図4に示すように、排気
タービン21の出口に接続された上流側排気管70と、
この上流側排気管70から分岐してパティキュレートフ
ィルタ22(以下、単にフィルタ22と称す)を内蔵し
たケーシング23に内包される該フィルタ22の一方の
面に接続する第1の排気通路76と、上流側排気管70
から分岐して該フィルタ22の他方の面に接続する第2
の排気通路77と、を有する。さらに、上流側排気管7
0から分岐する第1の排気通路76及び第2の排気通路
77の分岐点には、ケーシング23の下方及び各排気通
路76,77の下方を通るように配管された下流側排気
管73が接続されている。
フィルタ22の表面には、排気ガスに含まれる微粒子を
強力に酸化(燃焼)させる能力を有する活性酸素放出剤
などの各種触媒が担持されており、フィルタ22に流入
して捕集された排気ガス中の微粒子は、この活性酸素放
出剤から放出される活性酸素と結合して輝炎を発するこ
となく瞬時に燃焼される。なお、このフィルタ22に関
するより詳細な説明は、後述するフィルタの構造及び微
粒子の連続酸化処理に伴う説明においてさらに詳細に説
明する。
とにそれぞれ接続される第1の排気通路76及び第2の
排気通路77は、その長さを互いに相違させて形成され
ている。具体的には、図3及び図4に示すように下流側
排気管73と平行に設けられたフィルタ22の排気上流
側に上流側排気管70から分岐された第1の排気通路7
6が略直線的に接続され、上流側排気管70から分岐さ
れた第2の排気通路77はフィルタ22の排気下流側か
ら周り込むように接続されている。
は、上流側排気管70に対する排気ガスの流れにおいて
の上流下流であって、フィルタ22に対するものではな
い。すなわち、排気上流側とは図3において左方を示
す。また排気下流側とは図3において右方を示す。ま
た、以下の説明では、図3における左方をフィルタ22
の前方と称し図3における右方をフィルタ22の後方と
称す場合もある。
らフィルタ22の排気上流側(前方)に対して略直線的
に配管される第1の排気通路76に比べフィルタ22の
排気下流側(後方)から周り込むように配管された第2
の排気通路77は、フィルタ22の後方に周り込む分だ
けその通路の長さが長く形成されることとなる。
第2の排気通路76が第1の排気通路77に対して短く
形成されることもある。また、下流側排気管73に対し
てフィルタ22が斜めに交差して配置されることもあ
る。さらには、上流側排気管70と隣接してフィルタ2
2が配置されるなど、フィルタ22及びこのフィルタ2
2に接続する排気通路76、77の形状は、上記した例
にとどまらずフィルタ22の一方の面又は他方の面に接
続される排気通路の長さが互いに異なっていれば、特に
排気通路の形状、フィルタの位置などは限定されない。
は、排気切換弁71が設けられている。排気切換弁71
は、第1の排気通路76を選択してフィルタ22の前方
側から排気ガスを流す第1の流れと、第2の排気通路7
7を選択してフィルタ22の後方側から排気ガスを流す
第2の流れとを、交互に切り換えることができるように
構成されている。さらに、上流側排気管70から流れ出
る排気ガスを前記第1の排気通路76及び第2の排気通
路77に流下させずに直に下流側排気管73に導くこと
もできる。すなわち排気切換弁71は四方弁である。
気切換弁71における弁体71aの傾き(位置)が図3
における破線の位置にある時、排気切換弁71は上流側
排気管70を第1の排気通路76に接続すると同時に、
第2の排気通路77を下流側排気管73に接続する。こ
のため排気浄化装置内を流れる排気ガスは、上流側排気
管70→第1の排気通路76→フィルタ22→第2の排
気通路77→下流側排気管73の順に流れる。以下、こ
の経路を経て流れる排気ガスの流れを順流方向の流れと
称す。また、この順流方向の流れを排気浄化装置内に形
成する弁体71aの位置を順流位置と称す。
置にある場合には、上流側排気管70を第2の排気通路
管77に接続すると同時に、第1の排気通路76を下流
側排気管73に接続する。このため排気浄化装置内を流
れる排気ガスは、上流側排気管70→第2の排気通路7
7→フィルタ22→第1の排気通路76→第2の排気通
路73の順に流れる。以下、この排気ガスの流れを逆流
方向の流れと称す。また、この逆流方向の流れを排気浄
化装置内に形成する弁体71aの位置を逆流位置と称
す。
排気管70の軸線と平行になる中間位置にある場合に
は、排気切換弁71がバイパス状態となり、上流側排気
管70と下流側排気管73とを直に接続する。このた
め、排気浄化装置内を流れる排気ガスは、上流側排気管
70からフィルタ22を通過せずに下流側排気管73に
流れる。以下、この流れをバイパス方向の流れと称す
る。また、このバイパス方向の流れを排気浄化装置内に
形成する弁体71aの位置を中間位置と称す。
71aを交互に切り換えることによって、フィルタ22
に流れ込む排気ガスはフィルタ22の双方から流入す
る。このため、フィルタ22の両面に微粒子が捕集され
単位面積あたりの微粒子の付着量は大幅に減少する。ま
た、フィルタ22に捕集された微粒子は流入方向が変化
する排気ガスの流れによってフィルタ22の基材内部を
活発に動き回ることとなり、微粒子の酸化が促進され
る。従って、より多くの微粒子を効率良く除去すること
ができる。
られると、フィルタ22における上流側と下流側とが逆
転し、切り換え前にフィルタ22の下流側であった部分
において微粒子が活性酸素放出剤61の表面に付着す
る。そして、この付着した微粒子に対して活性酸素が放
出され、この活性酸素によって微粒子が酸化除去され
る。また、この放出される活性酸素の一部は、排気ガス
と共にフィルタ22の下流側へ移動し、ここに堆積する
微粒子を酸化除去する。ここで微粒子はフィルタ22の
両面で順流方向と逆流方向に撹乱され、フィルタ22の
両面あるいは基材内部で動き回り、フィルタ22を構成
する基材全体の活性点に出会い酸化される。このように
フィルタ22における上流側と下流側とを逆転すること
により、フィルタ22から微粒子を完全に酸化除去する
ことができる。
場合は、排気ガスの一部又は全体の空燃比を一時的にリ
ッチにすることにより、堆積した微粒子が輝炎を発する
ことなく酸化される。なお、排気ガスの空燃比がリッチ
になると、排気ガス中の酸素濃度が低下するため活性酸
素放出剤からその外部に活性酸素が一気に放出される。
そして、これら一気に放出された活性酸素によって堆積
した微粒子が輝炎を発することなく一気に短時間で燃焼
除去せしめられる。
れ又は逆流方向に流れを排気浄化装内に形成するように
固定されている。また、排気切換弁71を切り換える時
期は、減速毎、所定時間毎、所定走行距離毎、さらには
フィルタ22の目詰まり具合を監視してフィルタ22が
目詰まりを起こしそうな状況下において、排気切換弁7
1を切り換えるなど、排気切換弁を切り換える時期は、
特に限定されない。
て一方向からのみ排気ガスを流し込んだ場合のイメージ
図である。この図でも理解できるように、煤などの微粒
子はフィルタ22の一方の面にのみ補集されて動くこと
はなく、これらフィルタ22上に堆積した微粒子はフィ
ルタ22の目詰まりを引き起こす。したがって、排気管
内の圧力上昇に伴う機関本体1の出力低下を招くと共
に、フィルタ22における微粒子の浄化作用の妨げにも
なる。
てその双方向から排気ガスを流した場合のイメージ図で
ある。この図に示すように煤などの微粒子はフィルタ2
2の両面に補集されると共に、排気ガスの流入方向の変
化にともないフィルタ内で撹乱されるのでフィルタ22
の両面あるいは基材内部で活発に動き回る。したがっ
て、フィルタ22の全体を活性点として利用することが
でき、フィルタ22における微粒子の酸化除去能力を高
めることができる。また、フィルタ22上に堆積しよう
とする単位面積あたりの微粒子の量を減らすことがで
き、これらの相乗効果によりフィルタ22の酸化除去能
力は大幅に高まることとなる。さらに、排気管内の圧力
上昇に伴う機関本体の出力低下を防止することもでき
る。
ュエータ72は、電子制御ユニット30のCPU34上
に実現される制御手段75によって駆動制御されるもの
で、出力ポート36からの制御信号により駆動される。
アクチュエータ72は、機関本体の駆動に伴い形成され
る負圧により駆動するもの、又はステップモータなどに
駆動されるものでもよく、このアクチュエータ72によ
って駆動される弁体71aは、上記したように任意の開
度に固定することができる。
フィルタ22について図6を参照して詳細に説明する。
なお、図6はフィルタ22の構造を示すであり、図6
(A)はフィルタ22の正面図を示す。また、図6
(B)はフィルタ22の側部断面図を示している。ま
た、説明の都合上、図6(B)において左方を上流側と
し右方を下流側として説明する。
>図6(A)及び(B)に示されるように本発明の排気
浄化装置に適用されるフィルタ22はコージライトのよ
うな多孔質材料から形成されたハニカム形状をなし、互
いに平行をなして延びる複数個の流路50,51を具備
する。いわゆるウォールフロー型に形成されている。
塞された排気ガス流入通路50と、上流端が栓53によ
り閉塞された排気ガス流出通路51と、を有し、各排気
ガス流入通路50及び排気ガス流出通路51は薄肉の隔
壁54を介して該フィルタ22における縦方向及び横方
向に並んで配置されている。
うに、排気ガス流入通路50は4つの排気ガス流出通路
51によって包囲されている。また、排気ガス流出通路
51も4つの排気ガス流入通路51によって包囲されて
いる。
ガスが流れ込んだ場合には、図6(B)の矢印aで示さ
れるように排気ガス流入通路50→隔壁54→排気ガス
流出通路51の順に排気ガスが流下する。また、排気ガ
ス流出通路51側から排気ガスが流れ込んだ場合には、
図6(B)の矢印bで示されるように排気ガス流出通路
51→隔壁54→排気ガス流入通路50の順に排気ガス
が流下する。
流出通路51の内壁面、すなわち各流路50、51をフ
ィルタ22内に形成する隔壁54の表面上及びその隔壁
54に設けられる細孔の内壁面上には、アルミナ等によ
って形成される担体の層が設けられている。そして、こ
の担体上には貴金属触媒、および周囲に過剰酸素が存在
するとその酸素を取込んで酸素を保持すると共に周囲の
酸素濃度が低下するとその保持した酸素を活性酸素の形
で放出する活性酸素放出剤が担持されている。
tが用いられている。また、活性酸素放出剤としては、
カリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシムC
s、ルビジウムRbのようなアルカリ金属、バリウムB
a、カルシウムCa、ストロンチウムSrのようなアル
カリ土類金属、ランタンLa、イットリウムYのような
希土類、および遷移金属から選ばれた少くとも一つが用
いられている。
オン化傾向の高いアルカリ金属又はアルカリ土類金属、
即ちカリウムK、リチウムLi、セシウムCs、ルビジ
ウムRb、バリウムBa、ストロンチウムSrを活性酸
素放出剤として用いるとよい。
気ガス中の微粒子除去作用について担体上に白金Ptお
よびカリウムKを担持させた場合を例にとって説明す
る。なお、他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、希土類、遷移金属を用いても同様の微粒子除去作用
が行われる。
される生成物質に関し説明する。圧縮着火式内燃機関で
は空気過剰のもとで燃焼が行われており、排気ガスには
多量の過剰空気が含まれている。即ち、吸気通路から燃
焼室5に供給される空気と燃料との比を排気ガスの空燃
比と称すると、圧縮着火式内燃機関ではその空燃比がリ
ーンとなる。また、燃焼室5内では燃焼によりNOが生
成されるので排気ガスにはNOが含まれことになる。さ
らに、燃料中にはイオウSが含まれており、このイオウ
Sが燃焼室5内で酸素と反応してSO2 になる。このた
めフィルタ22には過剰酸素、NOおよびSO2 を含む
排気ガスが流れ込むことになる。
は、特に噴射量を多く必要とする高負荷時などにおい
て、未燃焼の燃料が高温の燃焼火炎にさらされることに
よりその燃料中の炭素が遊離して煤(カーボンC)など
の微粒子を生成する。そして、この煤などの微粒子は、
排気ガスと共にフィルタ22に流れ込む。
50、51の内周面および隔壁54内の細孔内壁面上に
形成された担体層の表面を示す拡大図であり、この担体
上で行われる酸化反応を模式化して示している。また、
図7(A)及び(B)において60は白金Ptの粒子を
示しており、61はカリウムKを含む活性酸素放出剤を
示している。
出される排気ガスには、多量の過剰酸素が含まれてい
る。このため排気ガスがフィルタ22内に流入すると図
7(A)に示すようにこれら酸素O2 がO2 -又はO2-の
形で白金Ptの表面に付着する。一方、排気ガス中のN
Oは白金Ptの表面上でO2 -又はO2-と反応し、NO2
となる(2NO+O2 →2NO2 )。次いで生成された
NO2 の一部は白金Pt上で酸化されつつ活性酸素放出
剤61内に吸収され、カリウムKと結合しながら図7
(A)に示すように硝酸イオンNO3 -の形で活性酸素放
出剤61内に拡散する。そして、一部の硝酸イオンNO
3 -は硝酸カリウムKNO3を生成する。
2 も含まれており、このSO2 もNOと同様にメカニズ
ムによって活性酸素放出剤61内に吸収される。即ち、
酸素O2 がO2 -又はO2-の形で白金Ptの表面に付着し
ており、排気ガス中のSO2は白金Ptの表面でO2 -又
はO2-と反応してSO3 となる。
上で更に酸化されつつ活性酸素放出剤61内に吸収さ
れ、カリウムKと結合しながら硫酸イオンSO4 2-の形
で活性酸素放出剤61内に拡散し、硫酸カリウムK2S
O4が生成される。このように活性酸素放出触媒61内
には硝酸カリウムKNO3 および硫酸カリウムK2SO4
が生成される。
子は、この微粒子を含む排気ガスがフィルタ22を流下
する際に、図7(B)において62で示されるように担
体層の表面、例えば活性酸素放出剤61の表面上に接触
して付着する。
微粒子62が付着すると微粒子62と活性酸素放出剤6
1との接触面では酸素濃度が低下する。このため酸素濃
度が低下した接触面では酸素濃度の高い活性酸素放出剤
61と酸素濃度に低い接触面との間で濃度差が生じ、活
性酸素放出剤61内の酸素はこの接触面に向けて移動し
ようとする。その結果、活性酸素放出剤61内に形成さ
れている硝酸カリウムKNO3 がカリウムKと酸素Oと
NOとに分解され、この酸素Oは微粒子62と活性酸素
放出剤61との接触面に向かう。また、NOが活性酸素
放出剤61から外部に放出される。なお、外部に放出さ
れたNOは排気ガスの流れにのって再度、下流側の白金
Ptに接触して酸化され、再び活性酸素放出剤61内に
吸収される。
いる硫酸カリウムK2SO4もカリウムKと酸素OとSO
2 とに分解され、この酸素Oは微粒子62と活性酸素放
出剤61との接触面に向かい、SO2 は活性酸素放出剤
61の外部に放出される。外部に放出されたSO2 は下
流側の白金Pt上において酸化され、再び活性酸素放出
剤61内に吸収される。但し、硫酸カリウムK2SO4は
安定化しているため、硝酸カリウムKNO3に比べて、
活性酸素は放出しずらい状態にある。
の接触面に向かう酸素Oは、硝酸カリウムKNO3 や硫
酸カリウムK2SO4のような化合物から分解された酸素
である。この化合物から分解された酸素Oは高いエネル
ギを有しており、極めて高い活性を有する。従って微粒
子62と活性酸素放出剤61との接触面に向かう酸素は
活性酸素Oとなっている。このためこれら活性酸素Oが
微粒子62に接触すると微粒子62は短時間のうちに輝
炎を発することなく酸化され、微粒子62は完全に消滅
する。したがって、微粒子62はフィルタ22上に堆積
することなく除去される。
着した微粒子が燃焼されるときには、フィルタが赤熱し
て微粒子が火炎を伴って燃焼していた。このような火炎
を伴う燃焼は高温でないと持続せず、したがって、従来
のフィルタのように火炎を伴う微粒子の燃焼を持続させ
るにはパティキュレートフィルタ22の雰囲気温度を高
温に維持しなければならない。
微粒子が輝炎を発することなく酸化され、パティキュレ
ートフィルタ22の表面が赤熱することもない。即ち、
本発明では従来に比べてかなり低い温度でもって微粒子
62を酸化除去せしめることができ、従来の輝炎を伴う
微粒子の酸化除去作用とは全く異なる微粒子の酸化除去
作用により微粒子を完全に除去することができる。
フィルタ22の微粒子除去作用は上記したようにかなり
の低温で行われている。したがって、フィルタ22自体
の温度はさほど上昇せず、斯くしてフィルタ22が劣化
する危険性はほとんどない。また、フィルタ22上に
は、微粒子がほとんど堆積しないので微粒子の燃えカス
であるアッシュが凝集する危険性も少なくフィルタ22
の目詰まりも防止することができる。
硫酸カルシウムCaSO4によって引き起こされる。こ
の硫酸カルシウムCaSO4は、燃料や潤滑油に含まれ
るカルシウムCaがフィルタ22に生成されたSO3と
反応して生成される。この硫酸カルシウムCaSO4は
固体であって高温になっても熱分解しない。このため、
この硫酸カルシウムCaSO4 によってフィルタ22の
細孔が閉塞されると目詰まりを引き起こす。
カルシウムCaよりもイオン化傾向の高いアルカリ金属
又はアルカリ土類金属、例えばカリウムKを用いると活
性酸素放出剤61内に拡散するSO3 はカリウムKと結
合して硫酸カリウムK2SO4を形成する。このためカル
シウムCaはSO3 と結合することはなく、フィルタ2
2の目詰まりの原因となる硫酸カルシウムCaSO4の
生成を抑制することができる。なお、新たに生成された
硫酸カリウムK2SO4は硫酸カルシウムCaSO4に比
べて分解されやすく、フィルタ22の隔壁54を通過し
てフィルタ22外に排出される。
ルシウムCaよりもイオン化傾向の高いアルカリ金属又
はアルカリ土類金属、即ちカリウムK、リチウムLi、
セシウムCs、ルビジウムRb、バリウムBa、ストロ
ンチウムSrを用いるとよい。
61はフィルタ22の雰囲気温度が高くなるほど活性化
する。このため活性酸素放出剤61が単位時間当りに放
出しうる活性酸素Oの量もフィルタ22の温度上昇に伴
い増大しフィルタ22における単位時間当りの酸化除去
可能な微粒子量は、フィルタ22の温度上昇に比例して
増加する。
気温度と酸化除去可能な微粒子量との関係をより詳細に
説明する。なお、図9の実線は単位時間当りに酸化除去
可能な微粒子量の最大値(しきい値)を示している。ま
た、図9において横軸はフィルタ22の雰囲気温度TF
を示している。なお、単位時間当りに酸化除去可能な微
粒子の量は、図9において酸化除去可能微粒子量Gと称
す。
粒子の量を排出微粒子量Mと仮定すると、この排出微粒
子量Mが酸化除去可能微粒子量Gよりも少ないとき、す
なわち図9における領域Iでは燃焼室5から排出された
全ての微粒子がパティキュレートフィルタ22に接触す
るや否や瞬時にフィルタ22上において輝炎を発するこ
となく酸化除去される。
能微粒子量Gよりも多いとき、すなわち図9の領域II
では、排出される全ての微粒子を完全に酸化除去するこ
とはできない。この理由としては、フィルタ22におけ
る活性酸素の量が不足しているためである。
において担体上に微粒子62が付着した場合には、微粒
子62の一部のみが酸化され、十分に酸化されなかった
微粒子の未酸化部分は担体上に残留する(図8(A)参
照)。次いでこの活性酸素量が不足している状態に次か
ら次へとあらたな微粒子が堆積してその結果図8(B)
に示すように担体層の表面上が残留微粒子部分63によ
って覆われる。
部分63は次第に酸化されにくいカーボン質に変質する
ため、フィルタ22上に残留しやすくなり白金Ptによ
るNO、SO2 の酸化作用および活性酸素放出剤61に
よる活性酸素の放出作用が抑制される。その結果、図8
(C)に示されるように残留微粒子部分63の上にさら
なる別の微粒子64が次から次へと付着して、担体層の
表面上に微粒子が積層状に堆積する。
堆積することによって、これらの微粒子と白金Pt及び
活性酸素放出剤61との距離は遠くなり、たとえ酸化さ
れやすい微粒子であっても、もはや活性酸素Oによって
酸化されることは無くなる。このようにフィルタ22の
雰囲気温度が低く且つフィルタ22に付着する排出微粒
子量Mが酸化除去可能微粒子量Gよりも多い状態が継続
した場合では、フィルタ22上に多量の微粒子が堆積す
ることとなる。
せないようにするためには、酸化除去可能微粒子量Gと
排出微粒子量Mとの関係を領域Iの範囲に常時維持する
ことが望ましい。しかしながら、実際の運転状態下にお
いては種々の運転条件がかさなり合うため、酸化除去可
能微粒子量Gと排出微粒子量Mとの関係を図9に示す領
域Iに常に維持することはほとんど不可能である。
雰囲気温度TFが低く、フィルタ22における酸化除去
可能微粒子量Gの値は極めて小さな値となる。このため
機関始動直後において走行した場合には、酸化除去可能
微粒子量Gを越える排出微粒子量Mがフィルタ22に流
れ込むことになり、フィルタ22によって酸化されない
微粒子はフィルタ22上に堆積する。また、減速走行時
などにおいても機関本体から排出される排気ガスの温度
は低くなるため、酸化除去可能な微粒子量Gの値は一時
期小さくなる。このため減速走行後すぐに加速走行を行
った場合などには、酸化除去可能微粒子量Gを越える排
出微粒子量Mがフィルタに流れ込むことになり、フィル
タ22上に微粒子が堆積する。
フィルタ22の雰囲気温度が低いときには、フィルタ2
2のの酸化除去能力はすぐに飽和状態となる。したがっ
て、上記したように排気切換弁71の弁体71aを交互
に切り換えてフィルタ22の双方から排気ガスを流入さ
せた場合においても、フィルタ22に付着した微粒子を
完全に除去せしめることはできない場合も考えられる。
いように排気浄化装置を適切に制御する必要がある。よ
り具体的には、フィルタ22の雰囲気温度を極力低下さ
せないようにフィルタ22を昇温させる昇温制御を行う
必要がある。そこで本発明の排気浄化装置においては、
フィルタ22に対してその双方向から排気ガスを流入さ
せて微粒子の酸化除去能力を高めるにとどまらず、上記
した排気切換弁の切り換え動作に加えて、フィルタ22
を昇温せしめる排気切換弁の切換制御(昇温制御)を付
加的に行っている。以下、図10から図15を参照して
このフィルタ22の昇温制御について説明する。
本発明の排気浄化装置では、機関始動時又は減速走行時
などフィルタ22の雰囲気温度が低く、且つフィルタ2
2における微粒子の酸化を促進させる必要がある時に、
フィルタ22の雰囲気温度を上昇させるべく昇温制御を
行っている。具体的には、排気切換弁71を適切に切り
換えることによりフィルタの雰囲気温度を高めている。
また、フィルタ22の雰囲気温度が上昇するように排気
切換弁を切り換えると共に、このときフィルタ22に流
入する排気ガスの流れに対してフィルタ22を昇温せし
める燃料を供給している。
作してフィルタを昇温させる昇温制御について図10及
び図11を参照して説明する。図10に示すようにフィ
ルタの昇温制御時においては、上流側排気管70からフ
ィルタ22に至る経路が短く形成された第1の排気通路
76側を選択して排気ガスを流下させる。
ガスを流下させるためには、排気切換弁71に設けられ
る弁体71aを図10に示すように順流位置にて固定す
るようにアクチュエータ72を制御する。なお、このア
クチュエータ72の制御に関する制御フローを図11に
示す。
設けられたフィルタ温度検出センサ39によってフィル
タ22の雰囲気温度が所定値Tより高い温度にあるか否
かを判断する(ステップ101)。ここで所定値Tと
は、単に予め設定された固定値であってもよいが、好ま
しくは図9における領域Iの範囲においてフィルタ22
による微粒子の酸化除去作用がなされるようにする。す
なわち所定値Tは可変値であることが望ましい。
ては、現在の運転状態における排出微粒子量Mを電子制
御ユニット内で算出し、さらに、この算出された排出微
粒子量Mとフィルタ温度検出センサ39によって検出さ
れた現在のフィルタ22の雰囲気温度と照らし合わせ、
フィルタ22における酸化除去可能微粒子量Gが排出微
粒子量Mに対して十分に大きな値となるように目標雰囲
気温度を算出する。すなわち、この目標雰囲気温度が所
定値Tに相当する。
(リードオンリメモリ)上には予め各種運転状態におけ
る排出微粒子量Mを把握するためのマップが形成されて
おり、電子制御ユニット30の入力ポート35に入力さ
れる各種センサからの出力信号を受けて現在の運転状況
における排気微粒子量Mが算出される。また、図9に示
すようにフィルタ22の雰囲気温度に基づき作成された
酸化除去可能微粒子量Gに対するマップも形成されてお
り、これらのマップを利用して適切な目標雰囲気温度が
定めている。
値Tに満たない時には、アクチュエータ72を駆動さ
せ、排気浄化装置内を流れる排気ガスが第1の排気通路
76側に流下するよう排気切換弁71における弁体71
aを順流位置にて固定する(ステップ102)。すなわ
ち、上流側排気管70からフィルタ22に至る経路が短
い第1の排気通路76側を利用することにより、上流側
排気管70からフィルタ22に至る迄の熱損失を減ら
し、できるだけ高温に維持された排気ガスをフィルタ2
2に流下させている。よって上流側排気管70からフィ
ルタ22に至る経路が長い第2の排気通路77側を選択
して排気ガスを流した場合に比べて、フィルタ22をよ
り短時間に昇温させることができる。
ことを受けて通常バルブ制御を行う(ステップ103、
ステップ104)。なお、ここで云う通常バルブ制御と
は、排気切換弁71を交互に切り換え、フィルタ22の
双方向から排気ガスを流し込む制御であり、上記したよ
うにフィルタ22の両面に微粒子が捕集され単位面積あ
たりの微粒子の付着量を大幅に減少させると共に、この
フィルタ22上に捕集された微粒子をその基材内部で撹
乱して微粒子の酸化除去能力を高める制御である。
ルタ22の雰囲気温度が所定値Tに満たない時にはステ
ップ102を繰り返し、フィルタ22の雰囲気温度が所
定値Tに到達するまで排気切換弁71における弁体71
aを順流位置に固定し続ける。なお、ステップ101に
おいて、フィルタ22の雰囲気温度が所定値T以上にあ
る時には、通常バルブ制御を行う(ステップ104)。
ィルタ22の雰囲気温度が低く、且つフィルタ22にお
ける微粒子の酸化を促進させる必要がある時には、フィ
ルタ22に流れ込む排気ガスの温度が高い側の流れとな
る排気通路を選択して、フィルタ22を速やかに昇温さ
せている。したがってフィルタ22に流入する微粒子の
量に対して、フィルタ上において燃焼しうる微粒子の量
が多くなり、フィルタ上に微粒子が堆積する現象を抑制
することができる。
気温度が上昇するように排気切換弁71を切り換えると
共に、このときフィルタ22に流入する排気ガスの流れ
に対してフィルタ22を昇温せしめる燃料を供給してフ
ィルタ22の雰囲気温度をより早期に上昇させる昇温制
御について説明する。まず、この昇温制御を説明する前
に燃料供給手段を備えた本発明の排気浄化装置を説明す
る。なお、排気浄化装置自体は上記した例と同様である
ため、燃料供給手段について詳細に説明する。
側76に設けられこの第1の排気通路内に燃料を噴射す
る燃料噴射ノズル80と、この燃料噴射ノズル80に対
して燃料を供給する燃料パイプ81と、燃料パイプ81
に燃料を供給する排気浄化装置用燃料ポンプ82などに
よって構成されている。燃料噴射ノズル80は電子制御
ユニット30に設けれる出力ポート38を介して電子制
御ユニット30に接続されており、電子制御ユニット3
0からの指令に基づき所定量の燃料を第1の排気通路7
6内に供給する。また、燃料噴射ノズル80に燃料を供
給する燃料パイプ81は、排気浄化装置用燃料ポンプ8
2に連結され燃料噴射ノズル80に供給される燃料は、
この排気浄化装置用燃料ポンプ82を介して補充され
る。なお、燃料パイプ81は機関本体に設けられるコモ
ンレール27に接続していてもよい。
化装置における昇温制御を概略的に説明すると、上流側
排気管70からフィルタ22に至る経路が短い第1の排
気通路を選択してフィルタ22に排気ガスを流下させる
と共に、その第1の排気通路76内を流れる排気ガスに
対して燃料を供給しこの排気ガス中に供給された燃料を
フィルタ22上で反応させて、その反応熱によってフィ
ルタ22の雰囲気温度を上昇させている。この昇温制御
に係る制御フローを図13に示す。
けられたフィルタ温度検出センサ39によってフィルタ
22の雰囲気温度が所定値Tより高い温度にあるか否か
を判断する(ステップ201)。なお、ここでの所定値
Tも実施例1に示すように、単に予め設定された固定値
であってもよいが、好ましくは図9における領域Iの範
囲においてフィルタ22による微粒子の酸化除去作用が
なさるようにする可変値であることが望ましい。
値Tに満たない時には、アクチュエータ72を駆動さ
せ、排気ガスが第1の排気通路76側に流下するよう排
気切換弁71における弁体71aを順流位置にて固定す
る(ステップ202)。すなわち、実施例1と同様に上
流側排気管70からフィルタ22に至る経路が短い第1
の排気通路76側に排気ガスを導くことで、フィルタ2
2に対して流入する排気ガスの熱損失を減少させて、そ
の高温を維持された排気ガスをフィルタ22に流し込
む。なお、ステップ201において、フィルタ22の雰
囲気温度が所定値T以上にある時には、通常バルブ制御
(ステップ205)を行う。
路76内を流下する排気ガスに対して、前記第1の排気
通路に設けられた燃料添加ノズルから燃料を添加する
(ステップ203)。このステップ203において第1
の排気通路76に供給された燃料は、この第1の排気通
路内を流れる排気ガスと共にフィルタ22に流下して、
そのフィルタ22の担体層に担持された貴金属触媒及び
活性酸素放出剤と反応(酸化)して反応熱を放出する。
このためこの反応熱によってフィルタ22の雰囲気温度
が急速に上昇する。すなわち、実施例2においては、フ
ィルタ22に流れ込む排気ガスの温度が高く維持された
排気ガスの流れに対して、フィルタ22の雰囲気温度を
さらに高める燃料を供給している。
ことを受けて通常バルブ制御を行う(ステップ204、
ステップ205)。なお、ステップ204において、フ
ィルタ22の雰囲気温度が所定値Tに満たない時にはス
テップ202およびステップ203を繰り返し、フィル
タ22の雰囲気温度が所定値Tに到達するまで排気切換
弁71における弁体71aを順流位置に固定し続けると
共にフィルタ22に対して燃料の添加を継続して行う。
0からフィルタ22に至る経路が短い第1の排気通路7
6を選択すると共に、その第1の排気通路76内を流れ
る高温に維持された排気ガス中にフィルタ22を昇温せ
しめる燃料供給を行うため、これらの相乗効果により、
より短時間でファイルタの雰囲気温度を上昇させること
ができる。よって、フィルタ22に流入する微粒子の量
に対して、フィルタ22上において燃焼しうる微粒子の
量が多くなりフィルタ22上に微粒子が堆積する現象を
抑制することができる。
順流位置に固定した状態において、燃料供給を行ってい
るが、排気浄化装置内における排気ガスの流れがバイパ
ス方向の流れにある時に、第1の排気通路76に燃料供
給を行っても良い。以下、図14および図15を参照し
てこの昇温制御を説明する。
おける弁体71aの固定位置を中間位置に切り換えると
共に、上流側排気管70からフィルタ22に至る経路が
短い第1の排気通路76に対して燃料添加を行ってい
る。
速時などの燃焼室5内に燃料が供給されないフューエル
カット制御時などに行うのがより効果的である。すなわ
ち、機関本体におけるフューエルカット制御時などに
は、燃焼室5内に対して燃料が供給されないため機関本
体から排出される排気ガス中には煤などの微粒子はほと
んど含まれていない。しかしながら、そのフューエルカ
ット時に排出される排気ガスは燃焼を伴わない冷えたガ
ス(空気)であるため、フィルタ22の雰囲気温度を低
下させる要因となる。よって、この間にフィルタ22に
奪われるフィルタ22の熱量を昇温制御にて補ってい
る。この昇温制御に係る制御フローを図15に示す。
けられたフィルタ温度検出センサ39によってフィルタ
22の雰囲気温度が所定値Tより高い温度にあるか否か
を判断する(ステップ301)。なお、ここでの所定値
Tも実施例1および実施例2に示すように、単に予め設
定された固定値であってもよいが、好ましくは図9にお
ける領域Iの範囲においてフィルタ22による微粒子の
酸化除去作用がなさるようにする可変値であることが望
ましい。
値Tに満たない時には、アクチュエータ72を駆動さ
せ、排気浄化装置内を流れる排気ガスが下流側排気管7
3に直に流れるように排気切換弁における弁体71aの
位置を中間位置にて固定する(ステップ302)。な
お、ここで中間位置に固定される弁体71aは、若干順
流位置となる方向に傾斜しており、排気切換弁71を通
過する排気ガスの一部は、実施例1と同様に上流側排気
管70からフィルタ22にかけての経路が短い第1の排
気通路側に導かれる。すなわち、空間速度(SV値)の
小さい排気ガスの流れが第1の排気通路の入り口(分岐
点)から第2の排気通路ので出口(分岐点)にかけて形
成される。なお、以下の説明においては、上記した弁体
71aの固定位置を中間傾斜位置と称す。
置が中間傾斜位置に固定されたことを受けて、第1の排
気通路に設けられた燃料噴射ノズル80から第1の排気
通路76内に燃料を添加する(ステップ303)。
路76に供給された燃料は、空間速度(SV)の低い排
気ガスの流れにのってフィルタ22に流下する。そし
て、フィルタ22の担体層に担持された貴金属触媒及び
活性酸素放出剤と反応して、その反応時に放出される反
応熱によりフィルタ22の雰囲気温度が上昇する。
い排気ガス流にのってフィルタ22に燃料が供給される
ため、フィルタ22上においてより確実に燃料が酸化さ
れフィルタ22がさらに短時間にて昇温する。また、フ
ィルタ22を通過する排気ガスの空間速度(SV値)も
低くなるため、燃料の酸化により放出される反応熱は効
率よくフィルタ22に伝導される。したがって、これら
の相乗効果により、より短時間に且つ確実にフィルタ2
2を昇温せしめることができる。
ことを受けて通常バルブ制御を行う(ステップ304、
ステップ305)。なお、ステップ304において、フ
ィルタ22の雰囲気温度が所定値Tに満たない時にはス
テップ302およびステップ303を繰り返し、フィル
タ22の雰囲気温度が所定値Tに到達するまで排気切換
弁における弁体71aの位置を中間傾斜位置に固定し続
けると共にフィルタ22に対して燃料の添加を継続して
行う。
0から下流側排気管73にかけて排気ガスを直に流すバ
イパス方向の流れにおいて、フィルタ22に対して順流
方向における空間速度の低い流れを形成しつつ、その上
流側、すなわち第1の排気通路に対して燃料の供給を行
う。このため排気浄化装置内を流れる排気ガスの流れが
バイパス方向の流れにおいても、フィルタ22の雰囲気
温度の低下を抑制することができる。よって、この状態
から通常バルブ制御に戻った直後においても、フィルタ
22の雰囲気温度は高く保たれているためフィルタ22
上に微粒子が堆積する現象を抑制することができる。
タ22の温度が所定値T以上にあるか否かを判断して昇
温制御を行っているが、例えば、単に機関本体における
運転状態が減速走行状態などのフューエルカット制御に
なることを受けて、昇温制御を行うようにしてもよい。
すなわちディーゼル機関に本発明の排気浄化装置を取り
付けた例に基づいて説明したが、勿論、煤などの微粒子
を排出する火花点火式内燃機関にも本発明は採用するこ
とができる。
から排気ガスが流入するため、フィルタの両面に微粒子
が捕集され単位面積あたりの微粒子の付着量が大幅に減
少する。また、フィルタに捕集された微粒子は、流入方
向が変化する排気ガスの流れによってフィルタの基材内
部を活発に動き回ることとなり、微粒子の酸化が促進さ
れる。これらの相乗効果により、より多くの微粒子を効
率良く除去することができる。
化を促進させる必要があるときには、上流側排気管から
フィルタに至る経路が短い流路を選択して排気ガスを流
すため、フィルタに対して高温に維持された排気ガスを
流下させることができる。このためフィルタは速やかに
昇温されてフィルタにおける微粒子の酸化除去能力を高
めることができる。
ルタにかけての経路が短い流路を選択してフィルタに排
気ガスを流下させると共に、この流路に対してフィルタ
の雰囲気温度を昇温せしめる燃料添加を行うため、これ
らの相乗効果により、より短時間にフィルタの雰囲気温
度を昇温せしめることができる。
れである時にも、フィルタに対して空間速度(SV値)
の低い排気ガスの流れを作りだすと共に、その流れにお
いてフィルタの上流側となる排気通路に上流側排気管か
らフィルタに至る経路が短い流路を選択しその流路に燃
料供給を行うため、バイパス方向の流れ時におけるフィ
ルタの温度低下を抑制することができる。
ティキュレートフィルタに捕集された微粒子をより確実
に且つ連続的に燃焼せしめると共に、パティキュレート
フィルタにおける微粒子の酸化除去能力を高める必要が
あるときには、パティキュレートフィルタを速やかに昇
温させることができる内燃機関の排気浄化装置を提供す
ることができる。
を示すイメージ図、(B)は排気ガスの順流、逆流によ
る微粒子の撹乱状態を示すイメージ図
ルタの温度との関係を示す図
おける排気ガスの流れを示す図。
すフローチャート。
おける排気ガスの流れを示す図。
すフローチャート。
ける排気ガスの流れを示す図。
すフローチャート。
Claims (4)
- 【請求項1】排気ガス中の微粒子の酸化を促進する活性
酸素放出剤が担持され、排気ガス中の微粒子を一時期捕
獲可能なフィルタと、 前記フィルタの一方側から排気ガスを流す第1の流れと
フィルタの他方側から排気ガスを流す第2の流れとを交
互に切換える排気切換手段と、を備え、 前記第1の流れを使用した場合と第2の流れを使用した
場合とで前記フィルタに流入する排気ガスの温度が異な
るように構成され、 前記フィルタの温度が低く微粒子の酸化を促進させる必
要があるときに、前記第1の流れ及び第2の流れのうち
前記フィルタに流入する排気ガスの温度が高い側の流れ
を選択する制御手段を有することを特徴とする内燃機関
の排気浄化装置。 - 【請求項2】前記フィルタに流入する排気ガスの温度が
高い側の流れの途中に、前記フィルタを昇温せしめる燃
料を供給する燃料供給手段を備えていることを特徴とす
る請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項3】前記排気切換手段から前記フィルタに至る
前記第1の流れを形成する第1の排気通路と、前記排気
切換手段から前記フィルタに至る前記第2の流れを形成
する第2の排気通路と、を備え、 前記第1の排気通路と前記第2の排気通路とではその長
さが互いに異なり、前記フィルタの温度が低く微粒子の
酸化を促進させる必要があるときに、前記制御手段は、
前記排気切換手段によって前記第1の排気通路及び前記
第2の排気通路のうち長さが短い方の排気通路を選択し
て前記フィルタに排気ガスを流入させることを特徴とす
る請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項4】前記フィルタに流入する排気ガスの温度が
高い側の流れを選択したときに、その流れにおけるSV
値を低下せしめるように前記排気切換手段を制御すると
共に、このSV値の小さい流れの途中に前記燃料供給手
段を備えることを特徴とする請求項1から3の何れかに
記載の内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131655A JP3642257B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 内燃機関の排気浄化装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001317335A true JP2001317335A (ja) | 2001-11-16 |
JP3642257B2 JP3642257B2 (ja) | 2005-04-27 |
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JP (1) | JP3642257B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6883310B2 (en) | 2002-04-15 | 2005-04-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine emission control apparatus and method |
WO2013005340A1 (ja) * | 2011-07-01 | 2013-01-10 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
CN105351047A (zh) * | 2015-12-04 | 2016-02-24 | 刘光文 | 利用排气对黑烟拦截器微粒进行反冲清除的尾气净化器 |
-
2000
- 2000-04-28 JP JP2000131655A patent/JP3642257B2/ja not_active Expired - Fee Related
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