JP2001316905A - カップ部連結具、およびカップ部を有する衣類 - Google Patents

カップ部連結具、およびカップ部を有する衣類

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JP2001316905A JP2000139730A JP2000139730A JP2001316905A JP 2001316905 A JP2001316905 A JP 2001316905A JP 2000139730 A JP2000139730 A JP 2000139730A JP 2000139730 A JP2000139730 A JP 2000139730A JP 2001316905 A JP2001316905 A JP 2001316905A
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由朗 小山
Junko Yamaguchi
順子 山口
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    • A41CCORSETS; BRASSIERES
    • A41C3/00Brassieres
    • A41C3/12Component parts
    • A41C3/122Stay means
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、左右カップ部を前中心部で互いに
係合して連結するカップ部連結具に関し、さらには左右
のカップ部を連結時にカップ部下縁部のなす角度を任意
に調節可能なカップ部連結具を提供する。 【解決手段】 左右カップ部を前中心部で互いに係合し
て連結する2つの係合部を少なくとも備え、一方の係合
部に凸部を有し、前記凸部が軸部と、軸部の先端部に軸
部と概ね垂直方向に張り出した係止部とを備え、他方の
係合部に、前記凸部を挿入可能な貫通孔を有し、前記軸
部が前記貫通孔に挿入され、前記係止部と前記凸部の基
部で貫通孔を有する係合部を挟むことにより係合状態が
形成され、かつ該係合状態を解除可能な係止機構を備え
ることを特徴とするカップ部連結具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右カップ部を前
中心部で互いに係合して連結するカップ部連結具に関
し、さらには左右のカップ部を連結時にカップ部下縁部
のなす角度を任意に調節可能なカップ部連結具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フロントオープンタイプのブラジャーな
ど、前中心部でカップ部の連結状態を解除できる衣類
は、連結状態を解除可能な連結具でカップ部同士を連結
している。従来の連結具は、カップ部の一方に形成され
たホックと、他方に形成された係止環の組み合わせなど
からなり、両手で保持する必要があるなど簡単に連結状
態を解除できるものではなかった。
【0003】また、バストの形状は多様であり、また、
外衣などのデザイン、所望のバストの保持性や造形性に
より、1/2カップや3/4カップなどのカップワイヤ
ーの状態が望まれているが、従来の連結具は、カップ部
が連結した状態では左右のカップ部の下縁部がなす角度
は変えられない構成であり、衣類の汎用性に乏しかっ
た。
【0004】前中心部に角度調節機構を有して左右のカ
ップ部の下縁部がなす角度を変化させられるカップワイ
ヤーはあるが、角度調節機構の回転盤を互いに圧着して
固定しているため、連結状態の解除は通常の状態では不
可能であり、また角度調節には両手を用いて圧着状態を
解除しつつ、角度を変更する必要があり、簡単に角度調
節ができるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡単にカッ
プ部の連結状態を解除可能であり、さらには左右のカッ
プ部を連結時に、左右のカップ部下縁部のなす角度を任
意に調節可能なカップ部連結具の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成を
有する。 (1)左右カップ部を前中心部で互いに係合して連結す
る2つの係合部を少なくとも備え、一方の係合部に凸部
を有し、前記凸部が軸部と、軸部の先端部に軸部と概ね
垂直方向に張り出した係止部とを備え、他方の係合部
に、前記凸部を挿入可能な貫通孔を有し、前記軸部が前
記貫通孔に挿入され、前記係止部と前記凸部の基部で貫
通孔を有する係合部を挟むことにより係合状態が形成さ
れ、かつ該係合状態を解除可能な係止機構を備えること
を特徴とするカップ部連結具。 (2)前記貫通孔が前記軸部の断面形状と概ね同一形状
の部分Aと前記係止部を挿入可能な部分Bとからなり、
前記軸部が前記貫通孔の部分Aに挿入され、前記係止部
と前記凸部の基部で、貫通孔を有する係合部を挟むこと
により係合状態が形成され、前記軸部を前記貫通孔の部
分Bにスライドすることにより係合状態が解除可能とな
る係止機構を有することを特徴とする(1)記載のカッ
プ部連結具。 (3)前記貫通孔を有する係合部が本体部と、本体部に
形成された凹部中を係合部表面と水平方向への移動可能
なスライド部とからなり、本体部が前記凸部を挿入可能
な貫通孔Cを有し、スライド部は前記凸部を挿入可能な
貫通孔Dを有し、さらにスライド部は、側面部に、前記
凹部の側面部との間で作動するバネ部を有して、バネ部
の負荷が除去された状態では、貫通孔Cと貫通孔Dがず
れて前記軸部のみが貫通可能な状態で重なり、前記係止
部と前記凸部の基部で、貫通孔を有する係合部を挟むこ
とにより係合状態が形成され、バネ部に負荷がかかった
状態では、貫通孔Cと貫通孔Dが前記係止部が挿入可能
な状態で重なって、係合状態が解除可能となる係止機構
を有することを特徴とする(1)記載のカップ部連結
具。 (4)前記凸部を有する係合部が本体部と、本体部に形
成された凹部中を係合部表面と水平方向への移動可能な
1または2以上のスライド部とからなり、前記軸部およ
び前記係止部の少なくとも一部がスライド部に形成され
て、さらにスライド部は、側面部に、前記凹部の側面部
あるいは他のスライド部の側面部との間で作動するバネ
部を有して、バネ部の負荷が除去された状態では、スラ
イド部に形成された係止部と本体部に形成された係止部
との間隔、あるいは2以上のスライド部に形成されたそ
れぞれの係止部同士の間隔が大きくなって、係止部全体
が前記貫通孔に挿入不可能となって係合状態が形成さ
れ、バネ部に負荷がかかった状態では、スライド部に形
成された係止部と本体部に形成された係止部との間隔、
あるいは2以上のスライド部に形成されたそれぞれの係
止部同士の間隔が小さくなって、係止部全体が前記貫通
孔に挿入可能となって、係合状態が解除可能となる係止
機構を有することを特徴とする(1)記載のカップ部連
結具。 (5)2つの前記係合部の係合時における係合部表面と
水平な面内の相対角度を変化させることが可能な角度調
節機構を有することを特徴とする(1)〜(4)のいず
れか一項に記載のカップ部連結具。 (6)前記角度調節機構が、相対的に回転可能な回転機
構と、互いに係止することにより、2つの前記係合部の
係合時における係合部表面と水平な面内の相対角度を固
定する角度固定機構と、係合部の一部の係合部表面と水
平方向への移動、あるいは係合部全体の揺動により前記
角度固定機構の係止状態を解除可能な解除機構とからな
ることを特徴とする(5)記載のカップ部連結具。 (7)前記回転機構が、前記係合部の主体部分をなし、
互いに係合した状態で相対的に回転する回転部と、回転
部の一方に形成された回転軸となる凸部の軸部と、回転
部の他方に形成されて、平面形状が凸部の前記係止部が
挿入可能な、回転軸の軸受け部となる貫通孔とからな
り、前記角度固定機構が、回転部の一方に形成された長
さ方向が回転中心方向に向けて形成された2以上の溝部
と、回転部の他方に形成された突起部とからなり、さら
に前記凸部および/または貫通孔が前記解除機構を兼ね
ることを特徴とする(6)記載のカップ部連結具。 (8)前記貫通孔の平面形状が、2つの略円形がつなが
った形状あるいは長円形状であることを特徴とする
(7)記載のカップ部連結具。 (9)少なくとも、カップ部下縁部方向に延び、装着時
に身体表面に沿う形状の取り付け部を有し、前記係合部
が、装着時に取り付け部よりも身体表面から遊離した配
置となるように形成されていることを特徴とする(1)
〜(8)のいずれか一項に記載のカップ部連結具。 (10)2つの前記係合部のそれぞれカップ部下縁部方
向に、左右カップ部のそれぞれ下縁部に配置されるカッ
プワイヤー本体部を備えることを特徴とする(1)〜
(9)のいずれか一項に記載のカップ部連結具。 (11)2つの前記係合部とカップワイヤー本体部が連
続して一体に成形されていることを特徴とする(10)
記載のカップ部連結具。 (12)(1)〜(11)のいずれか一項に記載のカッ
プ部連結具を左右のカップ部の前中心部にとりつけてな
ることを特徴とするカップ部を有する衣類。
【0007】なお、本発明において係止部が「軸部の先
端部に軸部と概ね垂直方向に張り出した」状態における
「おおむね垂直方向」とは、軸部に対し約90度の方向
を指し、90度±5度程度の範囲内であればよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。 [実施形態1]図1は、本発明の実施形態の一例である
カップ部連結具の係合部において係合状態を解除した状
態での平面図、図2(a)は図1のカップ部連結具にお
ける係合部において係合状態を解除した状態での拡大斜
視図、図2(b)は図1のカップ部連結具における係合
部を係合する過程での拡大斜視図、図2(c)は図1の
カップ部連結具における係合部を係合した状態での拡大
斜視、図3(a)は図1のカップ部連結具における係合
部の一方の装着面側から見た平面図、図3(b)は図1
のカップ部連結具における係合部の他方の表装面側から
見た平面図、図4(a)は図3(a)の係合部のX−X
断面図、図4(b)は図3(b)の係合部のY−Y断面
図である。
【0009】図1のカップ部連結具1は、2つの係合部
のそれぞれカップ部下縁部方向に、左右カップ部のそれ
ぞれ下縁部に配置されるカップワイヤー本体部を備える
構成であり、即ち、従来のカップワイヤーと同様の形状
である左右のカップワイヤー本体部2a、2bと、カッ
プワイヤー本体部のそれぞれカップ部前中心側の端部に
一体に形成された係合部3a、3bとから構成される。
係合部3a、3bは、互いに係合して左右のカップワイ
ヤー本体部を相互に連結し、かつ係合状態、即ち左右の
カップワイヤー本体部を相互に連結する状態を解除可能
である。さらに、係合部3a、3bは、係合部3a、3
bの係合時における係合部表面と水平な面内の相対角
度、即ち、左右のカップワイヤー本体部(カップ部下縁
部)のなす角度を変化させることが可能な角度調節機構
を有する。該角度調節機構は、相対的に回転可能な回転
機構と、互いに係止することにより係合部3a、3bの
係合時における係合部表面と水平な面内の相対角度、即
ち、左右のカップワイヤー本体部(カップ部下縁部)の
なす角度を固定する角度固定機構と、係合部の上下の揺
動により前記角度固定機構の係止状態を解除可能な解除
機構とからなる。
【0010】上記角度調整機構は、具体的には、次のよ
うな構成を有する。図3(a)、図4(a)に示すよう
に、係合部の一方3aは、係合部3aの主体部分をなす
略円盤状の回転部4と、回転部4の係合部の他方3bと
の係合面側に形成された回転ガイド部5と、回転ガイド
部5に連結して形成された突起部6と、回転部4の中央
部に形成された貫通孔とからなる。該貫通孔は、平面形
状が2つの略円形がつながった形状であり、後述の凸部
の係止部が挿入可能なように、凸部の軸部の断面形状よ
りも平面形状がカップワイヤー本体部方向(カップ部取
り付け方向)に広くなるように形成されている。該貫通
孔は、後述の凸部の回転軸となる軸部の断面形状と概ね
同一形状であり、軸部と嵌合する軸受け部7(部分A)
と、後述の凸部の係止部を挿入可能で、軸受け部7のカ
ップワイヤー本体部方向(カップ部取り付け方向)に連
結して形成された拡張軸受け部8(部分B)とから構成
される。
【0011】一方、図3(b)、図4(b)に示すよう
に、係合部の一方3bは、係合部3bの主体部分をな
し、前記回転部4と互いに係合した状態で相対的に回転
する略円盤状の回転部9と、回転部4の係合部の他方3
aとの係合面側に形成された回転ガイド部10と、回転
ガイド部10に形成された2つの溝部11と、回転部9
の中央部に形成された凸部とからなる。該凸部は、回転
軸12となる軸部と、該回転軸12の先端部に回転軸と
垂直方向に張り出すように形成された係止部13を構成
する。該係止部13は、上記貫通孔に凸部を挿入した
後、凸部の基部である回転部9と該係止部13により、
回転部4を挟み、回転部4と回転部9を係合状態に保持
できる。
【0012】上記の回転部4、回転部9、回転軸12、
軸受け部7(部分A)、拡張軸受け部8とから回転機構
が主に構成され、拡張軸受け部8(部分B)は、解除機
構を兼ねる。また、突起部6と溝部11とから角度固定
機構が主に構成される。
【0013】実施形態1における係止機構は次の通りで
ある。係合部3a、3bは、図2に示すように回転軸1
2を拡張軸受け部8(部分B)に挿入して(図2
(a))、回転部4と回転部9を重ね合わせた後、相対
的に回転させながらカップワイヤー本体部のなす角度を
調整し、回転軸12を軸受け部7(部分A)へスライド
して(図2(b))、溝部11のうちの1つと突起部6
とを係止させて角度を固定することにより(図2
(c))互いに係合して左右のカップワイヤー本体部を
相互に連結する。この時、回転軸12は、拡張軸受け部
8(部分B)に挿入され、固定されていない状態であっ
て、回転部4と回転部9は、突起部6の側面と回転ガイ
ド部10の側面の摺動により相対的に回転し、カップワ
イヤー本体部の所望の角度を現出できる溝部11に突起
部6が係止した状態で回転ガイド部5が回転ガイド部1
0に係止する。同時に、回転軸12は軸受け部7(部分
A)にスライドし、係合部3a、3bが互いに係合した
状態となる。さらに、回転軸12の先端部2つの係止部
13が回転部4に引っかかる状態となって、回転部4と
回転部9の係合状態が保持される。また、上記実施形態
のカップ部連結具を具備する衣類の着用時には、係合部
3a、3bには、脇部方向(カップワイヤー本体部方
向)より引っ張り力が加わるため、通常の状態では回転
軸12が拡張軸受け部8(部分B)方向へスライドして
角度の固定状態が解除されることはない。
【0014】次に、上記実施形態1のカップ部連結具を
取り付けたブラジャーなどのように、本発明のカップ部
連結具を具備する衣類の着用時などに、係合部の係合時
における係合部表面と水平な面内の相対角度、即ち、カ
ップ部下縁部(カップ部連結具がカップワイヤー本体部
と一体化されている場合はカップワイヤー本体部に相当
する)のなす角度を調整する方法について説明する。例
えば、上記実施形態1のカップ部連結具を用いる場合、
図5に示すように、係合した状態の係合部を上下に揺動
させると、回転軸12に拡張軸受け部8(部分B)方向
へ力が加わり、回転軸12が拡張軸受け部8(部分B)
へスライドして、角度の固定状態が解除される。さらに
係合部を装着時の身体表面に沿うように上下に揺動させ
ると、回転部4と回転部9が突起部6の側面と回転ガイ
ド部10の側面の摺動により相対的に回転するため、上
記と同様に、カップ部下縁部の所望の角度を現出できる
溝部11に突起部6を係止させ、回転部4と回転部9を
係合した状態とする。また、係合部の取り付け部付近の
カップワイヤー本体部をそれぞれ保持して同様に角度の
調整をすることもでき、その場合でも装着時の身体表面
に沿うように上下に揺動させるのみで簡単に角度の調整
を行うことができる。
【0015】上記実施形態1のカップ部連結具は、回転
軸12を軸受け部7(部分A)から拡張軸受け部8(部
分B)へスライドさせれば、角度の固定状態が解除され
るため、そのまま回転軸12を拡張軸受け部8(部分
B)より引き抜けば、簡単に係合部3a、3bの係合状
態を解除できる。
【0016】上記実施形態1のように貫通孔が軸受け部
と拡張軸受け部とからなるような構成のカップ部連結具
において、拡張軸受け部の平面形状は角度調節時に回転
軸が抜けない程度に自由に動けばよく、略三角形状や略
四角形状であってもよいが、好ましくは略円形とし、軸
受け部と拡張軸受け部の平面形状が、2つの略円形がつ
ながった形状であるのが、角度調節がスムーズとなり好
ましい。
【0017】[実施形態2]図14(a)は、本発明の
実施形態の他の例であるカップ部連結具の係合部におい
て係合状態を解除した状態での平面図、図14(b)
は、図14(a)のカップ部連結具においてバネ部へ負
荷をかけた状態を示す平面図、図15(a)は図14の
カップ部連結具における係合状態を解除した状態での斜
視図、図15(b)は図14のカップ部連結具における
貫通孔を有する係合部の係合面側から見た斜視図、図1
5(c)は図14のカップ部連結具における係合部を係
合した状態での拡大斜視図である。
【0018】図14のカップ部連結具51は、2つの係
合部53a、53bと、係合部53a、53bのそれぞ
れカップ部下縁部方向に延び、装着時に身体表面に沿う
形状の取り付け部52a、52bとから構成される。係
合部53a、53bは、装着時に互いに係合して左右の
カップ部を相互に連結し、かつ係合状態、即ち左右のカ
ップ部を相互に連結する状態を解除可能である。さら
に、係合部53a、53bは、係合部53a、53bの
係合時における係合部表面と水平な面内の相対角度、即
ち、装着時の左右のカップ部下縁部のなす角度を変化さ
せることが可能な角度調節機構を有する。該角度調節機
構は、相対的に回転可能な回転機構と、互いに係止する
ことにより係合部53a、53bの係合時における係合
部表面と水平な面内の相対角度を固定する角度固定機構
と、係合部の一部の係合部表面と水平方向への移動によ
り前記角度固定機構の係止状態を解除可能な解除機構と
からなる。
【0019】上記角度調整機構は、具体的には、次のよ
うな構成を有する。図14(a)、図15(b)に示す
ように、係合部の一方53aは、係合部53aの主体部
分をなす略円盤状の回転部54と、回転部54の係合部
の他方53bとの係合面側に形成された回転ガイド部5
5と、回転ガイド部55に連結して形成された突起部5
6と、回転部54の中央部に形成された貫通孔とからな
る。また、回転部54は、本体部64と、本体部64に
形成された凹部65中を係合部53a(回転部54)表
面と水平方向への移動可能なスライド部57とからな
る。回転ガイド部55と突起部56はスライド部57に
設置され、貫通孔は、本体部64に形成された貫通孔C
とスライド部57に形成された貫通孔Dとから構成され
る。貫通孔Cは、本体部64の係合部の他方53bとの
係合面側に形成され、後述の凸部の軸部の断面形状より
も平面形状が広く、凸部の係止部とほぼ同形状の長円形
状で係止部を挿入可能な貫通孔と、そのさらに表装面側
に形成された、より広い円形状の平面形状の貫通孔の2
段構成である。一方、貫通孔Dは、後述の係止部とほぼ
同形状の長円形状で係止部を挿入可能な貫通孔である。
さらにスライド部57は、側面部に、前記凹部65の側
面部との間で作動するバネ部58を有し、バネ部58へ
の負荷の有無により貫通孔Cと貫通孔Dとの重なり状態
が変化して形成される貫通孔の平面形状が変化する。貫
通孔Cと貫通孔Dは、後述のようにその重なり状態によ
り、後述の回転軸(軸部)のみが貫通可能な状態となっ
たり、係止部が挿入可能な状態となったりし、即ち、軸
部と嵌合する軸受け部と、角度固定機構の係止状態を解
除可能な解除機構を構成する。
【0020】一方、図14(a)、図15(a)に示す
ように、係合部の一方53bは、係合部53bの主体部
分をなし、前記回転部54と互いに係合した状態で相対
的に回転する略円盤状の回転部59と、回転部59の係
合部の他方53aとの係合面側に形成された回転ガイド
部60と、回転ガイド部60に形成された2つの溝部6
1と、回転部59の中央部に形成された凸部とからな
る。該凸部は、回転軸62となる軸部と、該回転軸62
の先端部に回転軸と垂直方向に張り出すように形成され
た係止部63を構成する。該係止部63は、上記貫通孔
に凸部を挿入した後、凸部の基部である回転部59と該
係止部63により、回転部54におけるスライド部57
の一部を挟み、回転部54と回転部59を係合状態に保
持できる。
【0021】上記の回転部54、回転部59、回転軸6
2、貫通孔C、貫通孔Dとから回転機構が主に構成さ
れ、貫通孔C、貫通孔Dは、解除機構を兼ねる。また、
突起部56と溝部61とから角度固定機構が主に構成さ
れる。
【0022】実施形態2における、係止機構は次の通り
である。バネ部58への負荷が除去された状態(図14
(a))では、貫通孔Cと貫通孔Dがずれて、回転軸6
2のみが貫通可能な状態で重なった貫通孔を形成し、凸
部の基部である回転部59と係止部63により、回転部
54におけるスライド部57の一部を挟むことにより、
係合状態が形成され、スライド部57のバネ部58と反
対側の側面部を押すなどしてバネ部58に負荷がかかっ
た状態(図14(b))では、貫通孔Cと貫通孔Dが係
止部63が挿入可能な状態で重なった貫通孔を形成し、
係合状態が解除可能となる。
【0023】係合部53a、53bは、バネ部58に負
荷をかけた状態で、回転軸62を貫通孔に挿入して(図
15(a))、回転部54と回転部59を重ね合わせた
後、相対的に回転させながら係合部表面と水平な面内の
相対角度(装着時のカップ部下縁部のなす角度)を調整
し、バネ部58の負荷を除去し、同時に溝部61のうち
の1つと突起部56とを係止させて角度を固定すること
により互いに係合する(図15(c))。バネ部58に
負荷をかけた状態では、回転軸62は、固定されていな
い状態であって、回転部54と回転部59は、突起部5
6の側面と回転ガイド部60の側面の摺動により相対的
に回転し、係合部53a、53bの係合時における係合
部表面と水平な面内の所望の角度を現出できる溝部61
に突起部56が係止した状態で回転ガイド部55が回転
ガイド部60に係止する。バネ部58の復元力により、
貫通孔Cと貫通孔Dはずれた状態で固定されるため、回
転部54と回転部59の係合状態が保持され、上記実施
形態のカップ部連結具を具備する衣類の着用時には、角
度の固定状態が解除されることはない。
【0024】次に、上記実施形態2のカップ部連結具を
取り付けたブラジャーなどのように、本発明のカップ部
連結具を具備する衣類の着用時などに、係合部の係合時
における係合部表面と水平な面内の相対角度、即ち、カ
ップ部下縁部(カップ部連結具がカップワイヤーと一体
化されている場合はカップワイヤー本体部に相当する)
のなす角度を調整する方法について説明する。例えば、
上記実施形態2のカップ部連結具を用いる場合、スライ
ド部57の側面部を押すなどしてバネ部58に負荷をか
けた状態とすることにより、貫通孔Cと貫通孔Dの重な
り具合が変化して回転軸62がスライドして、角度の固
定状態が解除される。さらに係合部を装着時の身体表面
に沿うように上下に揺動させると、回転部54と回転部
59が突起部56の側面と回転ガイド部60の側面の摺
動により相対的に回転するため、上記と同様に、係合部
の係合時における係合部表面と水平な面内の相対角度を
現出できる溝部61に突起部56を係止させ、回転部5
4と回転部59を係合した状態とする。
【0025】上記実施形態2のカップ部連結具は、スラ
イド部57の側面部を押すなどしてバネ部58に負荷を
かけた状態とすることにより、角度の固定状態が解除さ
れるため、そのまま回転軸62を貫通孔より引き抜け
ば、簡単に係合部53a、53bの係合状態を解除でき
る。
【0026】[実施形態3]図16(a)は、本発明の
実施形態の他の例であるカップ部連結具の係合部におい
て係合状態を解除した状態での平面図、図16(b)
は、図16(a)のカップ部連結具においてバネ部へ負
荷をかけた状態を示す平面図、図17(a)は図16の
カップ部連結具における係合状態を解除した状態での斜
視図、図17(b)は図16のカップ部連結具における
貫通孔を有する係合部の係合面側から見た斜視図、図1
7(c)は図16のカップ部連結具における係合部を係
合した状態での拡大斜視図である。
【0027】図16のカップ部連結具71は、2つの係
合部73a、73bと、係合部73a、73bのそれぞ
れカップ部下縁部方向に延び、装着時に身体表面に沿う
形状の取り付け部72a、72bとから構成される。係
合部73a、73bは、装着時に、互いに係合して左右
のカップ部を相互に連結し、かつ係合状態、即ち左右の
カップ部を相互に連結する状態を解除可能である。さら
に、係合部73a、73bは、係合部73a、73bの
係合時における係合部表面と水平な面内の相対角度、即
ち、装着時の左右のカップ部下縁部のなす角度を変化さ
せることが可能な角度調節機構を有する。該角度調節機
構は、相対的に回転可能な回転機構と、互いに係止する
ことにより係合部73a、73bの係合時における係合
部表面と水平な面内の相対角度を固定する角度固定機構
と、係合部の一部の係合部表面と水平方向への移動によ
り前記角度固定機構の係止状態を解除可能な解除機構と
からなる。
【0028】上記角度調整機構は、具体的には、次のよ
うな構成を有する。図16(a)、図17(b)に示す
ように、係合部の一方73aは、係合部73aの主体部
分をなす略円盤状の回転部74と、回転部74の係合部
の他方73bとの係合面側に形成された回転ガイド部7
5と、回転ガイド部75に形成された2つの溝部81
と、回転部74の中央部に形成された貫通孔Eとからな
る。貫通孔Eは、回転部74の係合部の他方73bとの
係合面側に形成され、後述の2つの凸部の間隔が最小と
なった場合に、凸部の係止部のなす形状とほぼ同形状の
長円形状で係止部を挿入可能な貫通孔と、そのさらに表
装面側に形成された、より広い円形状の平面形状の貫通
孔の2段構成である。貫通孔Eは、後述のように凸部の
状態により、後述の回転軸(軸部)のみが貫通可能であ
ったり、係止部が挿入可能であったりし、即ち、軸部と
嵌合する軸受け部と、角度固定機構の係止状態を解除可
能な解除機構の役割を有する。
【0029】一方、図16(a)、図17(a)に示す
ように、係合部の一方73bは、係合部73bの主体部
分をなし、前記回転部74と互いに係合した状態で相対
的に回転する略円盤状の回転部79と、回転部79の係
合部の他方73aとの係合面側に形成された回転ガイド
部と、回転ガイド部に形成された突起部76と、回転ガ
イド部の中央部に形成された凸部とからなる。該凸部
は、回転軸となる軸部と、該回転軸の先端部に回転軸と
垂直方向に張り出すように形成された係止部を構成す
る。また、回転部79は、本体部84と、本体部84に
形成された凹部85中を係合部73b(回転部79)表
面と水平方向への移動可能なスライド部77とからな
る。回転ガイド部の突起部76を有する方の約半分80
aと、そこに形成された凸部の約半分(回転軸82aと
係止部83a)はスライド部77に設置され、残りの回
転ガイド部約半分80bと、そこに形成された凸部の約
半分(回転軸82bと係止部83b)は本体部84に設
置されている。
【0030】さらにスライド部77は、側面部に、前記
凹部85の側面部、即ち回転ガイド部80aの側面部と
回転ガイド部80bの側面部との間で作動するバネ部7
8を有し、バネ部78への負荷の有無により、回転軸8
2aと回転軸82bとの間隔、および係止部83aと係
止部83bとの間隔が変化し、貫通孔Eに、回転軸(軸
部)のみが貫通可能な状態となったり、係止部が挿入可
能な状態となったりする。
【0031】上記の回転部74、回転部79、回転軸8
2a、回転軸82b、貫通孔Eとから回転機構が主に構
成され、前記凸部、即ち、回転軸82a、係止部83
a、回転軸82b、係止部83bが解除機構を兼ねる。
また、突起部76と溝部81とから角度固定機構が主に
構成される。
【0032】実施形態3における、係止機構は次の通り
である。バネ部78への負荷が除去された状態(図16
(a))では、回転軸82aと回転軸82bとの間隔、
および係止部83aと係止部83bとの間隔が大きくな
って(図16(a)中、w1で示される)、係止部83
aおよび係止部83bが貫通孔Eへ挿入不可能な状態と
なり、回転軸82aおよび回転軸82bのみが貫通可能
な状態となる。従って、係止部83aと凸部の基部であ
る回転ガイド部80a、および係止部83bと凸部の基
部である回転ガイド部80bにより、回転部74におけ
る貫通孔Eの周縁部の一部を挟むことにより、回転部7
4と回転部79の係合状態が形成され、スライド部77
のバネ部78と反対側の側面部を押すなどしてバネ部7
8に負荷がかかった状態(図16(b))では、回転軸
82aと回転軸82bとの間隔、および係止部83aと
係止部83bとの間隔が小さくなって(図16(b)
中、w2で示される)、係止部83aおよび係止部83
bが貫通孔Eへ挿入可能な状態となり、係合状態が解除
可能となる。
【0033】係合部73a、73bは、バネ部78に負
荷をかけた状態で、回転軸82aと回転軸82bを貫通
孔Eに挿入して(図17(a))、回転部74と回転部
79を重ね合わせた後、相対的に回転させながら係合部
表面と水平な面内の相対角度(装着時のカップ部下縁部
のなす角度)を調整し、バネ部78の負荷を除去し、同
時に溝部81のうちの1つと突起部76とを係止させて
角度を固定することにより互いに係合する(図17
(c))。バネ部78に負荷をかけた状態では、回転軸
82aと回転軸82bは、固定されていない状態であっ
て、回転部74と回転部79は、突起部76の側面と回
転ガイド部75の側面の摺動により相対的に回転し、係
合部73a、73bの係合時における係合部表面と水平
な面内の所望の角度を現出できる溝部81に突起部76
が係止した状態で回転ガイド部80aと回転ガイド部8
0bが回転ガイド部75に係止する。バネ部78の復元
力により、貫通孔E内で回転軸82aと回転軸82bと
が互いに離れる方向に突っ張った状態となるため、回転
部74と回転部79の係合状態が保持され、上記実施形
態のカップ部連結具を具備する衣類の着用時には、角度
の固定状態が解除されることはない。
【0034】次に、上記実施形態3のカップ部連結具を
取り付けたブラジャーなどのように、本発明のカップ部
連結具を具備する衣類の着用時などに、係合部の係合時
における係合部表面と水平な面内の相対角度、即ち、カ
ップ部下縁部(カップ部連結具がカップワイヤー本体部
と一体化されている場合はカップワイヤー本体部に相当
する)のなす角度を調整する方法について説明する。例
えば、上記実施形態3のカップ部連結具を用いる場合、
スライド部77の側面部を押すなどしてバネ部78に負
荷をかけた状態とすることにより、回転軸82aと回転
軸82bとの間隔が変化して回転軸82aおよび回転軸
82bがスライドして、角度の固定状態が解除される。
さらに係合部を装着時の身体表面に沿うように上下に揺
動させると、回転部74と回転部79が突起部76の側
面と回転ガイド部75の側面の摺動により相対的に回転
するため、上記と同様に、係合部の係合時における係合
部表面と水平な面内の相対角度を現出できる溝部81に
突起部76を係止させ、回転部74と回転部79を係合
した状態とする。
【0035】上記実施形態3のカップ部連結具は、スラ
イド部77の側面部を押すなどしてバネ部78に負荷を
かけた状態とすることにより、角度の固定状態が解除さ
れるため、そのまま回転軸82aおよび回転軸82bを
貫通孔より引き抜けば、簡単に係合部73a、73bの
係合状態を解除できる。
【0036】[実施形態4]図18(a)は、本発明の
実施形態の他の例であるカップ部連結具の係合部におい
て係合状態を解除した状態での平面図、図18(b)
は、図18(a)のカップ部連結具においてバネ部へ負
荷をかけた状態を示す平面図、図19(a)は図18の
カップ部連結具における係合状態を解除した状態での斜
視図、図19(b)は図18のカップ部連結具における
貫通孔を有する係合部の係合面側から見た斜視図、図1
9(c)は図18のカップ部連結具における係合部を係
合した状態での拡大斜視図である。
【0037】図18のカップ部連結具91は、2つの係
合部93a、93bと、係合部93a、93bのそれぞ
れカップ部下縁部方向に延び、装着時に身体表面に沿う
形状の取り付け部92a、92bとから構成される。係
合部93a、93bは、装着時に、互いに係合して左右
のカップ部を相互に連結し、かつ係合状態、即ち左右の
カップ部を相互に連結する状態を解除可能である。さら
に、係合部93a、93bは、係合部93a、93bの
係合時における係合部表面と水平な面内の相対角度、即
ち、装着時の左右のカップ部下縁部のなす角度を変化さ
せることが可能な角度調節機構を有する。該角度調節機
構は、相対的に回転可能な回転機構と、互いに係止する
ことにより係合部93a、93bの係合時における係合
部表面と水平な面内の相対角度を固定する角度固定機構
と、係合部の一部の係合部表面と水平方向への移動によ
り前記角度固定機構の係止状態を解除可能な解除機構と
からなる。
【0038】上記角度調整機構は、具体的には、次のよ
うな構成を有する。図18(a)、図19(b)に示す
ように、係合部の一方93aは、係合部93aの主体部
分をなす略円盤状の回転部94と、回転部94の係合部
の他方93bとの係合面側に形成された回転ガイド部9
5と、回転ガイド部95に形成された4つの溝部101
と、回転部94の中央部に形成された貫通孔Fとからな
る。貫通孔Fは、回転部94の係合部の他方93bとの
係合面側に形成され、後述の2つの凸部の間隔が最小と
なった場合に、凸部の係止部のなす形状とほぼ同形状の
長円形状で係止部を挿入可能な貫通孔と、そのさらに表
装面側に形成された、より広い円形状の平面形状の貫通
孔の2段構成である。貫通孔Fは、後述のように凸部の
状態により、後述の回転軸(軸部)のみが貫通可能であ
ったり、係止部が挿入可能であったりし、即ち、軸部と
嵌合する軸受け部と、角度固定機構の係止状態を解除可
能な解除機構の役割を有する。
【0039】一方、図18(a)、図19(a)に示す
ように、係合部の一方93bは、係合部93bの主体部
分をなし、前記回転部94と互いに係合した状態で相対
的に回転する略円盤状の回転部99と、回転部99の係
合部の他方93aとの係合面側に形成された回転ガイド
部と、回転ガイド部に形成された突起部と、回転ガイド
部の中央部に形成された凸部とからなる。該凸部は、回
転軸となる軸部と、該回転軸の先端部に回転軸と垂直方
向に張り出すように形成された係止部を構成する。ま
た、回転部99は、本体部104と、本体部104に形
成された凹部105中を係合部93b(回転部99)表
面と水平方向への移動可能な2つのスライド部97a、
97bとからなる。突起部96aを有する回転ガイド部
の約半分100aと、そこに形成された凸部の約半分
(回転軸102aと係止部103a)はスライド部97
aに設置され、突起部96bを有する回転ガイド部の約
半分100bと、そこに形成された凸部の約半分(回転
軸102bと係止部103b)はスライド部97bに設
置さいる。
【0040】さらにスライド部97aとスライド部97
bの間には、スライド部97aとスライド部97bの側
面部間で作動するバネ部98を有し、バネ部98への負
荷の有無により、回転軸102aと回転軸102bとの
間隔、および係止部103aと係止部103bとの間隔
が変化し、貫通孔Fに、回転軸(軸部)のみが貫通可能
な状態となったり、係止部が挿入可能な状態となったり
する。
【0041】上記の回転部94、回転部99、回転軸1
02a、回転軸102b、貫通孔Fとから回転機構が主
に構成され、前記凸部、即ち、回転軸102a、係止部
103a、回転軸102b、係止部103bが解除機構
を兼ねる。また、突起部96a、96bと溝部101と
から角度固定機構が主に構成される。
【0042】実施形態4における、係止機構は次の通り
である。バネ部98への負荷が除去された状態(図18
(a))では、回転軸102aと回転軸102bとの間
隔、および係止部103aと係止部103bとの間隔が
大きくなって(図18(a)中、w3で示される)、係
止部103aおよび係止部103bが貫通孔Fへ挿入不
可能な状態となり、回転軸102aおよび回転軸102
bのみが貫通可能な状態となる。従って、係止部103
aと凸部の基部である回転ガイド部100a、および係
止部103bと凸部の基部である回転ガイド部100b
により、回転部94における貫通孔Fの周縁部の一部を
挟むことにより、回転部94と回転部99の係合状態が
形成され、スライド部97aとスライド部97bの側面
部を押すなどしてバネ部98に負荷がかかった状態(図
18(b))では、回転軸102aと回転軸102bと
の間隔、および係止部103aと係止部103bとの間
隔が小さくなって(図18(b)中、w4で示され
る)、係止部103aおよび係止部103bが貫通孔F
へ挿入可能な状態となり、係合状態が解除可能となる。
【0043】係合部93a、93bは、バネ部98に負
荷をかけた状態で、回転軸102aと回転軸102bを
貫通孔Fに挿入して(図19(a))、回転部94と回
転部99を重ね合わせた後、相対的に回転させながら係
合部表面と水平な面内の相対角度(装着時のカップ部下
縁部のなす角度)を調整し、バネ部98の負荷を除去
し、同時に溝部101のうちの1つと突起部96aまた
は突起部96bとを係止させて角度を固定することによ
り互いに係合する(図19(c))。バネ部98に負荷
をかけた状態では、回転軸102aと回転軸102b
は、固定されていない状態であって、回転部94と回転
部99は、突起部96aまたは突起部96bの側面と回
転ガイド部95の側面の摺動により相対的に回転し、係
合部93a、93bの係合時における係合部表面と水平
な面内の所望の角度を現出できる溝部101に突起部9
6aまたは突起部96bが係止した状態で回転ガイド部
100aと回転ガイド部100bが回転ガイド部95に
係止する。バネ部98の復元力により、貫通孔F内で回
転軸102aと回転軸102bとが互いに離れる方向に
突っ張った状態となるため、回転部94と回転部99の
係合状態が保持され、上記実施形態のカップ部連結具を
具備する衣類の着用時には、角度の固定状態が解除され
ることはない。
【0044】次に、上記実施形態4のカップ部連結具を
取り付けたブラジャーなどのように、本発明のカップ部
連結具を具備する衣類の着用時などに、係合部の係合時
における係合部表面と水平な面内の相対角度、即ち、カ
ップ部下縁部(カップ部連結具がカップワイヤ本体部と
一体化されている場合はカップワイヤー本体部に相当す
る)のなす角度を調整する方法について説明する。例え
ば、上記実施形態4のカップ部連結具を用いる場合、ス
ライド部97aとスライド部97bの側面部を押すなど
してバネ部98に負荷をかけた状態とすることにより、
回転軸102aと回転軸102bとの間隔が変化して回
転軸102aおよび回転軸102bがスライドして、角
度の固定状態が解除される。さらに係合部を装着時の身
体表面に沿うように上下に揺動させると、回転部94と
回転部99が突起部96aまたは突起部96bの側面と
回転ガイド部95の側面の摺動により相対的に回転する
ため、上記と同様に、係合部の係合時における係合部表
面と水平な面内の相対角度を現出できる溝部101に突
起部96aまたは突起部96bを係止させ、回転部94
と回転部99を係合した状態とする。
【0045】上記実施形態4のカップ部連結具は、スラ
イド部97aとスライド部97bの側面部を押すなどし
てバネ部98に負荷をかけた状態とすることにより、角
度の固定状態が解除されるため、そのまま回転軸102
aおよび回転軸102bを貫通孔より引き抜けば、簡単
に係合部93a、93bの係合状態を解除できる。
【0046】なお、上記実施形態2〜4において、溝部
の平面形状は一方の側面部が回転ガイド部の側面部にほ
ぼ直角をなし、他方の側面部が回転ガイド部の側面部と
広角をなす略三角形状とすることにより、溝部を有する
係合部に対し、他方の係合部が、溝部側面部が回転ガイ
ド部の側面部と広角をなす方向へ回転する場合には、ス
ライド部の側面部を押すなどの操作をしなくても角度調
節のための回転部の回転を開始することができる。
【0047】また、上記実施形態2〜4において、凸部
における係止部と貫通孔の形状及び配置を、係合部の係
合状態が解除された状態から、係止部を貫通孔に挿入し
た時点で、所望の係合部の係合時における係合部表面と
水平な面内の相対角度の1つを現出可能となるようにす
ることにより、角度調整が一層容易になる。
【0048】本発明のカップ部連結具は、係合部の係合
時における係合部表面と水平な面内の相対角度、および
係合部の装着時の位置を変化させることにより、例えば
図7に示すように1/2カップ(図中上側)と3/4カ
ップ(図中下側)の切り替えや、さらには角度固定機構
の構成を変えることにより任意のカップ部の状態を現出
できる。
【0049】本発明のカップ部連結具は、左右カップ部
を前中心部で互いに係合して連結する2つの係合部を少
なくとも備え、かつ一方の係合部に凸部を有し、他方の
係合部に、前記凸部を挿入可能な貫通孔を有し、係合部
の一部の係合部表面と水平方向への移動、あるいは係合
部全体の揺動により、係合部の係合状態を解除可能な係
止機構を備えるのであれば、他の構成は特に限定されな
い。上記のような構成を有することにより、簡単な操作
でカップ部の連結状態を解除することができる。
【0050】さらに、角度調節機構を有することによ
り、係合部の係合時における係合部表面と水平な面内の
相対角度、即ち、装着時のカップ部下縁部(カップ部連
結具がカップワイヤー本体部と一体化されている場合は
カップワイヤー本体部に相当する)のなす角度を変化さ
せ、種々のカップ部の状態を1つの衣類で現出可能であ
るが、角度調整機構の構成は特に限定されない。好まし
くは、上記実施形態のように、角度調節機構が、相対的
に回転可能な回転機構と、互いに係止することにより係
合部の係合時における係合部表面と水平な面内の相対角
度を固定する角度固定機構と、係合部の一部の係合部表
面と水平方向への移動、あるいは係合部全体の揺動によ
り前記角度固定機構の係止状態を解除可能な解除機構と
からなる構成とするのが良く、このような構成とするこ
とにより、簡単に係合部の係合時における係合部表面と
水平な面内の相対角度、および係合部の装着時の位置を
変化させ、また、角度調節機構における角度の固定状態
の解除を簡単に行える。
【0051】また、本発明において、角度調節機構が回
転機構、角度固定機構、解除機構を有する場合の各部の
構成、例えば配置、形状、サイズ等は、本発明の作用を
阻害しない範囲で上記実施形態に限定されない。例え
ば、溝部の個数は所望のカップ部の状態に応じて3以上
であってもよい。また、溝部の回転中心方向の長さ(例
えば、図3(b)中Dで示される)は、溝部と突起部の
係止及び係止状態の解除が可能であればよいが、強度及
び取り扱い性の点から好ましくは2mm以下、さらに好
ましくは1mm以上2mm以下であるのがよい。また貫
通孔の平面形状は、他の構成により変化するが、2つの
略円形がつながった形状、あるいは長円形状であるのが
好ましい。
【0052】本発明のカップ部連結具を形成する素材は
特に限定されないが、係合部はポリアセタール系樹脂、
ナイロン系樹脂、ウレタン系樹脂等の熱可塑性樹脂から
形成されるのが製造の容易さなどから好ましい。係合部
は、熱可塑性樹脂から形成される場合、例えばインジェ
クション成形などにより成形される。
【0053】本発明のカップ部連結具は、上記実施形態
2〜4や図10に示すように主として2つの係合部のみ
の単独の構成を有していてもよいし、上記実施形態1の
ように、2つの係合部のそれぞれカップ部下縁部方向
に、左右のカップ部のそれぞれ下縁部に配置されるカッ
プワイヤー本体部を有していても良い。好ましくは、カ
ップワイヤー本体部と連続して一体に成形されているの
がよい。主として2つの係合部のみの単独の構成の場合
は、後述のように、別個に形成されたカップワイヤー本
体部と接合等により一体化して使用する方法や、カップ
部連結具のみでカップ部に取り付けて使用する方法が挙
げられる。本発明のカップ部連結具は、カップワイヤー
本体部を有し、カップワイヤー本体部と一体に成形され
ている場合や、接合等によりカップワイヤー本体部と一
体化する場合が、バストの保持性や造形性に優れて好ま
しく、特に好ましくは、製造の容易さや、バストの保持
性、造形性の点から、上記実施形態1のようなそれぞれ
2つの係合部をカップワイヤー本体部と連続して一体に
成形する構成とするのが良い。また、主として2つの係
合部のみの単独の構成の場合は、カップ部下縁部方向に
延び、装着時に身体表面に沿う形状の取り付け部を有す
るのが好ましい。それぞれ2つの係合部とカップワイヤ
ー本体部が連続して一体に成形されている場合は、実質
的にそれぞれ2つの係合部とカップワイヤー本体部が連
結する部分が取り付け部となる。
【0054】本発明のカップ部連結具において2つの係
合部を、それぞれ別個に形成されたカップワイヤー本体
部と一体化して接合する方法としては、図11に示すよ
うにカップ部連結具の取り付け部に挿入孔(図11中3
1で示される)を形成し、カップワイヤー本体部に挿入
部(図11中32で示される)を形成して、挿入孔に挿
入部を挿入し、固定する方法や、図12に示すように係
合部とカップワイヤー本体部の双方に互いに嵌合する形
状(図12中33で示される。)として固定する方法が
挙げられる。いずれの場合も、必要に応じて融着や接着
剤等による接着、さらには固定具を使用するなどして固
定できる。
【0055】本発明のカップ部連結具におけるカップワ
イヤー本体部の構成素材や製造方法は特に限定されず、
係合部と同素材で形成してもよいし、一般にカップワイ
ヤーに使用されるような金属やアモルファス素材、他の
樹脂などから形成してもよい。カップ部連結具が係合部
と連続して一体に成形されたカップワイヤー本体部を有
する場合は、ポリアセタール系樹脂、ナイロン系樹脂、
ウレタン系樹脂等の熱可塑性樹脂から形成するのが好ま
しい。カップワイヤー本体部と係合部が連続して一体に
成形される場合は、例えばインジェクション成形などに
より成形される。カップワイヤー本体部が係合部と別個
に形成される場合は、使用する素材に応じてインジェク
ション成形や延伸加工成形などにより成形される。
【0056】本発明のカップ部連結具は、係合部を係合
させる場合などの取り扱い性の向上を目的として、図8
に示すように、係合部の取り付け部に滑り止め用などの
窪み(図8中15で示される)を設けてもよい。本発明
のカップ部連結具において係合部がカップワイヤー本体
部と一体に成形されている場合や、接合等により一体化
する場合は、カップワイヤー本体部の、取り付け部付近
に上記のような窪みを設けても良い。
【0057】本発明のカップ部連結具は、カップ部下縁
部方向に延び、装着時に身体表面に沿う形状の取り付け
部を有する場合、図9に示すように、係合部が、装着時
に取り付け部よりも身体表面から遊離した配置となるよ
うに形成されていてもよい。係合部がカップワイヤー本
体部と一体に成形されている場合や、接合等により一体
化する場合も取り付け部をなすカップワイヤー本体部
が、上記のような配置となるのが好ましい。このように
することにより、装着時に身体表面へ圧着することがな
く、着用感が向上する。また、本発明のカップ部連結具
は、装着時の着用感の点から全体の装着面側が滑らかな
面状とするのが好ましい。
【0058】本発明のカップ部連結具は、カップ部を有
する衣類の左右のカップ部の連結部である前中心部にと
りつけて使用する。本発明において、係合部がカップワ
イヤー本体部と一体に成形されている場合や、接合等に
より一体化する場合も、係合部がカップ部を有する衣類
の前中心部に位置するよう、左右のカップ部の下縁部に
とりつける。本発明のカップ部連結具は、衣類のカップ
部の装着面側(装着時の身体側)と表装面側のいずれに
取り付けてもよく、カップワイヤー本体部を布地で覆う
などの本発明の作用を阻害しない他の構成を有してもよ
い。また、取り付け方法も特に限定されない。本発明の
カップ部連結具を単独でカップ部に取り付ける場合に
は、図13に示すように、例えば取り付け部などをカッ
プ部を構成する布地に縫合する(図13中34は縫合線
を指す。)などの方法が挙げられる。
【0059】本発明において、上記カップ部連結具の構
成以外のカップ部を有する衣類の構成は、特に限定され
ず、その形状、素材、製造方法等は本発明の作用を阻害
しない範囲で、通常一般のカップ部を有する衣類と同様
に構成される。具体的には、カップ部を有する衣類とし
ては、図6に示すようなブラジャーの他に、水着、レオ
タード、ブラスリップ、ブラキャミソール、ボディスー
ツ等が挙げられる。特にカップ部がフロントオープンタ
イプの衣類の場合に本発明のカップワイヤーの使用が好
適である。
【0060】
【発明の効果】本発明のカップ部連結具は、簡単な操作
でカップ部の連結状態を解除することができる。さら
に、上記構成の角度調節機構を有することにより、簡単
に左右のカップ部連結時にカップ部下縁部のなす角度お
よび前中心部の高さを変化させ、種々のカップ部の状態
を1つの衣類において現出可能である。また、角度調節
機構における角度の固定状態の解除は、係合部の一部の
係合部表面と水平方向への移動や上下の揺動により簡単
に行えるため、片手の操作でも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態の一例であるカップ
部連結具の係合部において係合状態を解除した状態での
平面図である。
【図2】図2(a)は図1のカップ部連結具における係
合状態を解除した状態での拡大斜視図、図2(b)は図
1のカップ部連結具における係合部を係合する過程での
拡大斜視図、図2(c)は図1のカップ部連結具におけ
る係合部を係合した状態での拡大斜視図である。
【図3】図3(a)は図1のカップ部連結具における係
合部の一方の装着面側から見た平面図、図3(b)は図
1のカップ部連結具における係合部の他方の表装面側か
ら見た平面図である。
【図4】図4(a)は図3(a)の係合部のX−X断面
図、図4(b)は図3(b)の係合部のY−Y断面図で
ある。
【図5】図5は、係合部の上下の揺動により角度の固定
状態を解除する状態を示す図である。
【図6】図6は、本発明のカップ部連結具をとりつけて
なるカップ部を有する衣類の一例であるブラジャーの正
面図である。
【図7】図7は、2つの係合部の係合時における係合部
表面と水平な面内の相対角度をを変更した状態の例を示
す図である。
【図8】図8は、取り付け部において、窪みを形成した
状態の例を示す図である。
【図9】図9は、係合部が、装着時に取り付け部よりも
身体表面から遊離配置となるような配置の例を示す側面
図である。
【図10】図10は、本発明の実施形態の他の例である
カップ部連結具の係合部において係合状態を解除した状
態での平面図である。
【図11】図11は、係合部とカップワイヤー本体部を
接合する方法の例を示す図である。
【図12】図12は、係合部とカップワイヤー本体部を
接合する方法の例を示す図である。
【図13】図13は、カップ部連結具をカップ部に取り
付ける方法の例を示す図である。
【図14】図14(a)は、本発明の実施形態の他の例
であるカップ部連結具の係合部において係合状態を解除
した状態での平面図、図14(b)は、図14(a)の
カップ部連結具においてバネ部へ負荷をかけた状態を示
す平面図である。
【図15】図15(a)は図14のカップ部連結具にお
ける係合状態を解除した状態での斜視図、図15(b)
は図14のカップ部連結具における貫通孔を有する係合
部の係合面側から見た斜視図、図15(c)は図14の
カップ部連結具における係合部を係合した状態での拡大
斜視図である。
【図16】図16(a)は、本発明の実施形態の他の例
であるカップ部連結具の係合部において係合状態を解除
した状態での平面図、図16(b)は、図16(a)の
カップ部連結具においてバネ部へ負荷をかけた状態を示
す平面図である。
【図17】図17(a)は図16のカップ部連結具にお
ける係合状態を解除した状態での斜視図、図17(b)
は図16のカップ部連結具における貫通孔を有する係合
部の係合面側から見た斜視図、図17(c)は図16の
カップ部連結具における係合部を係合した状態での拡大
斜視図である。
【図18】図18(a)は、本発明の実施形態の他の例
であるカップ部連結具の係合部において係合状態を解除
した状態での平面図、図18(b)は、図18(a)の
カップ部連結具においてバネ部へ負荷をかけた状態を示
す平面図である。
【図19】図19(a)は図18のカップ部連結具にお
ける係合状態を解除した状態での斜視図、図19(b)
は図18のカップ部連結具における貫通孔を有する係合
部の係合面側から見た斜視図、図19(c)は図18の
カップ部連結具における係合部を係合した状態での拡大
斜視図である。
【符号の説明】 1 カップ部連結具 2a、2b、2a’、2a’’ カップワイヤー本体部 3a、3b、3a’、3b’、3a’’ 係合部 4、9 回転部 5、10 回転ガイド部 6 突起部 7 軸受け部 8 拡張軸受け部 11 溝部 12 回転軸 15 窪み 20、20’ カップ部 30 装着時の身体表面

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右カップ部を前中心部で互いに係合し
    て連結する2つの係合部を少なくとも備え、一方の係合
    部に凸部を有し、前記凸部が軸部と、軸部の先端部に軸
    部と概ね垂直方向に張り出した係止部とを備え、他方の
    係合部に、前記凸部を挿入可能な貫通孔を有し、前記軸
    部が前記貫通孔に挿入され、前記係止部と前記凸部の基
    部で貫通孔を有する係合部を挟むことにより係合状態が
    形成され、かつ該係合状態を解除可能な係止機構を備え
    ることを特徴とするカップ部連結具。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔が前記軸部の断面形状と概ね
    同一形状の部分Aと前記係止部を挿入可能な部分Bとか
    らなり、前記軸部が前記貫通孔の部分Aに挿入され、前
    記係止部と前記凸部の基部で、貫通孔を有する係合部を
    挟むことにより係合状態が形成され、前記軸部を前記貫
    通孔の部分Bにスライドすることにより係合状態が解除
    可能となる係止機構を有することを特徴とする請求項1
    記載のカップ部連結具。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔を有する係合部が本体部と、
    本体部に形成された凹部中を係合部表面と水平方向への
    移動可能なスライド部とからなり、本体部が前記凸部を
    挿入可能な貫通孔Cを有し、スライド部は前記凸部を挿
    入可能な貫通孔Dを有し、さらにスライド部は、側面部
    に、前記凹部の側面部との間で作動するバネ部を有し
    て、バネ部の負荷が除去された状態では、貫通孔Cと貫
    通孔Dがずれて前記軸部のみが貫通可能な状態で重な
    り、前記係止部と前記凸部の基部で、貫通孔を有する係
    合部を挟むことにより係合状態が形成され、バネ部に負
    荷がかかった状態では、貫通孔Cと貫通孔Dが前記係止
    部が挿入可能な状態で重なって、係合状態が解除可能と
    なる係止機構を有することを特徴とする請求項1記載の
    カップ部連結具。
  4. 【請求項4】 前記凸部を有する係合部が本体部と、本
    体部に形成された凹部中を係合部表面と水平方向への移
    動可能な1または2以上のスライド部とからなり、前記
    軸部および前記係止部の少なくとも一部がスライド部に
    形成されて、さらにスライド部は、側面部に、前記凹部
    の側面部あるいは他のスライド部の側面部との間で作動
    するバネ部を有して、バネ部の負荷が除去された状態で
    は、スライド部に形成された係止部と本体部に形成され
    た係止部との間隔、あるいは2以上のスライド部に形成
    されたそれぞれの係止部同士の間隔が大きくなって、係
    止部全体が前記貫通孔に挿入不可能となって係合状態が
    形成され、バネ部に負荷がかかった状態では、スライド
    部に形成された係止部と本体部に形成された係止部との
    間隔、あるいは2以上のスライド部に形成されたそれぞ
    れの係止部同士の間隔が小さくなって、係止部全体が前
    記貫通孔に挿入可能となって、係合状態が解除可能とな
    る係止機構を有することを特徴とする請求項1記載のカ
    ップ部連結具。
  5. 【請求項5】 2つの前記係合部の係合時における係合
    部表面と水平な面内の相対角度を変化させることが可能
    な角度調節機構を有することを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか一項に記載のカップ部連結具。
  6. 【請求項6】 前記角度調節機構が、相対的に回転可能
    な回転機構と、互いに係止することにより、2つの前記
    係合部の係合時における係合部表面と水平な面内の相対
    角度を固定する角度固定機構と、係合部の一部の係合部
    表面と水平方向への移動、あるいは係合部全体の揺動に
    より前記角度固定機構の係止状態を解除可能な解除機構
    とからなることを特徴とする請求項5記載のカップ部連
    結具。
  7. 【請求項7】 前記回転機構が、前記係合部の主体部分
    をなし、互いに係合した状態で相対的に回転する回転部
    と、回転部の一方に形成された回転軸となる凸部の軸部
    と、回転部の他方に形成されて、平面形状が凸部の前記
    係止部が挿入可能な、回転軸の軸受け部となる貫通孔と
    からなり、前記角度固定機構が、回転部の一方に形成さ
    れた長さ方向が回転中心方向に向けて形成された2以上
    の溝部と、回転部の他方に形成された突起部とからな
    り、さらに前記凸部および/または貫通孔が前記解除機
    構を兼ねることを特徴とする請求項6記載のカップ部連
    結具。
  8. 【請求項8】 前記貫通孔の平面形状が、2つの略円形
    がつながった形状あるいは長円形状であることを特徴と
    する請求項7記載のカップ部連結具。
  9. 【請求項9】 少なくとも、カップ部下縁部方向に延
    び、装着時に身体表面に沿う形状の取り付け部を有し、
    前記係合部が、装着時に取り付け部よりも身体表面から
    遊離した配置となるように形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至8のいずれか一項に記載のカップ部連
    結具。
  10. 【請求項10】 2つの前記係合部のそれぞれカップ部
    下縁部方向に、左右カップ部のそれぞれ下縁部に配置さ
    れるカップワイヤー本体部を備えることを特徴とする請
    求項1乃至9のいずれか一項に記載のカップ部連結具。
  11. 【請求項11】 2つの前記係合部とカップワイヤー本
    体部が連続して一体に成形されていることを特徴とする
    請求項10記載のカップ部連結具。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか一項に記
    載のカップ部連結具を左右のカップ部の前中心部にとり
    つけてなることを特徴とするカップ部を有する衣類。
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