JP2001316895A - 電解メッキ装置及び電解メッキ方法 - Google Patents

電解メッキ装置及び電解メッキ方法

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JP2001316895A
JP2001316895A JP2000135246A JP2000135246A JP2001316895A JP 2001316895 A JP2001316895 A JP 2001316895A JP 2000135246 A JP2000135246 A JP 2000135246A JP 2000135246 A JP2000135246 A JP 2000135246A JP 2001316895 A JP2001316895 A JP 2001316895A
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electrolytic plating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隔膜6を有する電解メッキ浴槽1の場合に
は、アノード室1C内のメッキ液3の銅イオン濃度が徐
々に高くなるため、メッキ液3の一部を廃液処理する一
方、硫酸溶液等を補充して銅イオン濃度を調整する。そ
のため、初期の濃度まで低減させた上で電解メッキ処理
を行っていた。ところが、廃液による環境への影響があ
り、また、硫酸溶液の補充設備が必要になり、装置が大
型化する。 【解決手段】 本発明の電解メッキ装置10は、アノー
ド室13内にアノード16を囲む第3の電極28を配置
し、第3の電極28をアノードとして使用し、アノード
16をカソードとして使用し、アノード室13内の銅イ
オン濃度を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解メッキ装置及
び電解メッキ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程ではスパッタリング法、
CVD法等の種々の成膜方法が用いられている。そし
て、従来から配線材料としてアルミニウム等が広く用い
られているが、半導体装置の微細化、薄膜化に伴ってよ
り抵抗率の低い材料が求められている。最近ではアルミ
ニウムに替わる配線材料として更に抵抗率の低い銅が注
目されている。ところが、スパッタリング法による銅の
成膜には溝や孔に対する埋め込み性に問題があり、ま
た、CVD法による銅の成膜には成膜後のエッチングが
難しいという問題がある。そこで、メッキ法による成膜
技術がクローズアップされている。メッキ法は前二者の
方法と比較して装置コストが安く、プロセスコストも安
い。特に、電解メッキはメッキ液として硫酸銅と種々の
添加剤を使用するため、プロセスが安定し、管理し安
く、成膜速度も速いとう種々の利点がある。そのため、
電解メッキ法が銅の成膜技術として種々研究されてい
る。
【0003】そこで、図3を参照しながら従来の電解メ
ッキ装置について説明する。従来の電解メッキ装置は、
例えば同図に示すように、電解メッキ浴槽1、被処理体
(例えば半導体ウエハ)Wを保持する保持体2を備えて
いる。電解メッキ浴槽1には硫酸銅や添加剤等を含むメ
ッキ液3が収容され、メッキ浴槽1の下部にはリング状
のアノード4が配置されている。アノード4は例えば銅
を主成分とする含リン銅が用いられる。一方、保持体2
の下端には載置部2Aが形成され、この載置部2Aで半
導体ウエハWを外周縁部で支持する。この載置部2Aの
上面には全周に渡ってカソード(図示せず)が装着さ
れ、このカソードは載置部2Aに載置された半導体ウエ
ハWのシード層(図示せず)と導通可能になっている。
そして、カソードとアノード4は配線5Aを介して定電
流電源5に接続され、メッキ処理時に電圧を印加する
と、カソードとアノード4間に電流が流れ、半導体ウエ
ハWの表面に銅メッキを施すことができる。尚、カソー
ドの内径側にはリング状のシール部材(図示せず)が装
着され、電解メッキ時にメッキ液3がカソード側へ入り
込まないようになっている。
【0004】また、電解メッキ浴槽1は、例えば内槽1
Aと外槽1Bとからなり、側壁が二重構造になってい
る。更に、内槽1A内は隔膜6を介して下室(以下、
「アノード室」と称す。)1Cと上室(以下、「カソー
ド室」と称す。)1Dに区画され、アノード室1Cにア
ノード4が配置されている。隔膜6はアノード室1C内
での生成物のカソード室1D内への透過を防止してい
る。また、電解メッキ浴槽1の底面中央を供給管7が貫
通し、この供給管7は循環配管8を介して内槽1Aと外
槽1Bで形成される環状室1Eに連結されている。この
循環配管8にはタンク8A及びポンプ8Bが配置され、
ポンプ8Bを介してカソード室1Dとタンク8A間でメ
ッキ液3を循環させると共に半導体ウエハWに対してメ
ッキ液3を上昇流で供給するようにしている。また、ア
ノード室1Cにも循環配管9が連結され、この循環配管
9に配置されたタンク9A及びポンプ9Bを介してタン
ク9Aとアノード室1C間でメッキ液3を循環させてい
る。
【0005】次に動作について説明する。ポンプ8B、
9Bを駆動し、アノード室1C及びカソード室1D内の
メッキ液3をそれぞれのタンク8A、9Aとの間で循環
させる。この状態で保持体2を介して半導体ウエハWを
図3に示すように電解メッキ浴槽1のカソード室1Dに
浸漬し、所定の電圧を印加すると、メッキ液3を介して
アノード4とカソード間に電流が流れ、半導体ウエハW
に対して銅メッキが施される。この際、カソード室1D
内では矢印で示すようにメッキ液3の上昇流が形成され
ているため、半導体ウエハWに接触するメッキ液3を常
に更新し、安定した銅メッキが行われる。一方、アノー
ド室1C内ではアノード4がイオン化して銅イオンが生
成すると共に種々の不純物が生成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す従来の電解メッキ装置の場合には、半導体ウエハW
のメッキを継続して行うと、アノード室1C内のメッキ
液3の銅イオン濃度が徐々に高くなり、許容濃度を超え
るとアノード表面において銅の異常析出が起こる、アノ
ード本来の機能が阻害されるという課題があった。その
ため、アノード室1C内にメッキ液3の廃液として一部
を抜き出し、硫酸溶液等を補充して銅イオン濃度を初期
の濃度まで低減させた上で電解メッキ処理を行ってい
た。ところが、硫酸溶液等を補充する方法では固有の配
管やバルブ等が必要となり、電解メッキ装置が大型化す
ると共に高コスト化するという課題があった。しかも、
環境への影響の大きな高濃度の銅イオンを含む廃液が大
量に発生するため、その廃液処理が問題となり、電解メ
ッキのコストが益々高くなるという課題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、金属イオンを含む廃液を格段に削減して環
境への影響を防止すると共に、装置の小型化及び低コス
ト化を実現することができる電解メッキ装置及び電解メ
ッキ方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電解メッキ装置は、被処理体にメッキ処理を施すため
のメッキ液を収容する電解メッキ浴槽と、この電解メッ
キ浴槽内を第1の領域と第2の領域に区画する隔膜と、
この隔膜を介して区画された第1の領域内に配置された
アノードと、このアノードと対をなすカソードとを備
え、上記電解メッキ浴槽内を循環するメッキ液に上記被
処理体を浸漬してメッキ処理を施す電解メッキ装置であ
って、上記第1の領域内の上記メッキ液の金属イオン濃
度を低減させる手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の電解メッ
キ装置は、被処理体にメッキ処理を施すためのメッキ液
を収容する電解メッキ浴槽と、この電解メッキ浴槽内を
第1の領域と第2の領域に区画する隔膜と、この隔膜を
介して区画された第1の領域内に配置されたアノード
と、このアノードと対をなすカソードとを備え、上記電
解メッキ浴槽内を循環するメッキ液に上記被処理体を浸
漬してメッキ処理を施す電解メッキ装置であって、上記
第1の領域内に第3の電極を設け、第3の電極をアノー
ドとして使用すると共に上記アノードをカソードとして
使用して上記第1の領域内の上記メッキ液の金属イオン
濃度を低減させることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項3に記載の電解メッ
キ装置は、請求項2に記載の発明において、第3の電極
が白金族系の金属からなることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、本発明の請求項4に記載の電解メッ
キ装置は、被処理体にメッキ処理を施すためのメッキ液
を収容する電解メッキ浴槽と、この電解メッキ浴槽内を
第1の領域と第2の領域に区画する隔膜と、この隔膜を
介して区画された第1の領域内に配置されたアノード
と、このアノードと対をなすカソードとを備え、上記電
解メッキ浴槽内を循環するメッキ液に上記被処理体を浸
漬してメッキ処理を施す電解メッキ装置であって、上記
第1の領域内のメッキ液が循環可能な補助槽を設け、こ
の補助槽内に第2のアノード及び第2のカソードを配置
し、第2のアノードと第2のカソードを使用して上記第
1の領域内と上記補助槽間で循環するメッキ液の金属イ
オン濃度を低減させることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項5に記載の電解メッ
キ方法は、被処理体にメッキ処理を施すためのメッキ液
を収容する電解メッキ浴槽と、この電解メッキ浴槽内を
第1の領域と第2の領域に区画する隔膜と、この隔膜を
介して区画された第1の領域内に配置されたアノード
と、このアノードと対をなすカソードとを備え、上記電
解メッキ浴槽内を循環するメッキ液に上記被処理体を浸
漬してメッキ処理を施す電解メッキ方法であって、上記
第1の領域内を循環する上記メッキ液の金属イオン濃度
を低減させる工程を有することを特徴とするものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2に示す実施形
態に基づいて本発明を説明する。本実施形態の電解メッ
キ装置10は、例えば図1の(a)、(b)に示すよう
に、被処理体(例えば、半導体ウエハ)Wに銅メッキを
施すためのメッキ液11を収容する電解メッキ浴槽12
と、この電解メッキ浴槽12内を第1の領域(以下、
「下室」と称す)13と第2の領域(以下、「上室」と
称す)14に区画する隔膜15と、この隔膜15を介し
て区画された下室13内に配置されたアノード16と、
このアノード16と対をなすカソード17を有し且つ半
導体ウエハWをカソード17(図1の(b)参照)と導
通可能に保持する保持体18とを備え、電解メッキ浴槽
12内のメッキ液11に半導体ウエハWを浸漬して銅メ
ッキを施すようにしてある。尚、以下では下室はアノー
ド室、上室はカソード室として説明する。
【0014】而して、上記電解メッキ浴槽12は、例え
ば内槽12Aと外槽12Bを備えた二重壁構造として構
成されている。この電解メッキ浴槽12の底面には供給
管19が貫通して設けられている。隔膜15は中央に孔
を有している。隔膜15の孔は9の上端部に連結され、
その外周端は内槽12Aの周壁に連結され、隔膜15を
介して上述のように電解メッキ浴槽12が上下に区画さ
れている。また、アノード16は例えば銅を主成分とす
る含リン銅によって形成され、カソード17は例えば白
金メッキが施されたステンレスによって櫛歯状に形成さ
れている。保持体18は図示しない駆動機構を介して少
なくとも適宜の設定速度で昇降及び回転するように構成
されている。この隔膜15は例えば酸化チタンが含有さ
れたポリフッ化ビニリデンを延伸成形したメンブレンフ
ィルタとして形成され、例えばアノード室13内で生成
した不純物が透過しないようにしてある。
【0015】上記供給管19の上端はカソード室14内
で開口し、その下端は循環配管20の一端に接続されて
いる。この循環配管20にはタンク20A及びポンプ2
0Bが配置され、循環配管20の他端は内槽12Aと外
槽12B間の環状室21の底面に接続されている。従っ
て、ポンプ20Bの駆動によりタンク20A内のメッキ
液11が供給管19を経由してカソード室14内へ供給
され、その殆どがカソード室14を上昇して半導体ウエ
ハWの被処理面に接触した後、カソード室14から環状
室21へオーバーフローする。オーバーフローしたメッ
キ液11は循環配管20を経由してタンク20A内へ戻
り、カソード室14とタンク20A間で繰り返し循環す
る。また、アノード室13の底面にも循環配管22が接
続され、この循環配管22にはタンク22A及びポンプ
22Bが配置されている。従って、タンク22A内のメ
ッキ液11はカソード室14の場合と同様にポンプ22
Bの駆動によりアノード室13とタンク22Aとの間で
繰り返し循環する。
【0016】また、図1の(a)示すように上記保持体
18は例えば上端が閉じた筒状に形成され、その下端に
内方へ水平に延設された半導体ウエハWの載置部18A
がフランジ状に形成されている。また、この保持体18
には例えば昇降可能に構成された真空チャック24及び
クランプ機構25が取り付けられ、これらの機構24、
25を介して図示しないウエハ搬送機構との間で半導体
ウエハWの受け渡しを行うようになっている。保持体1
8の載置部18Aには同図の(b)に示すように櫛歯状
のカソード17が全周に渡って装着され、カソード17
の内側には弾性のあるシール部材23が装着されてい
る。真空チャック24は半導体ウエハWの中央を真空吸
着して保持する。クランプ機構25はリング状に形成さ
れ、半導体ウエハWの外周縁部を押圧、固定する。クラ
ンプ機構25は、必要に応じて陣笠状等適宜の形状を採
用することができる。そして、保持体18の周壁には半
導体ウエハWを搬出入するための開口部(図示せず)が
形成され、この開口部から保持体18内に搬入された半
導体ウエハWを真空チャック24によって真空吸着した
後、真空チャック24が下降して半導体ウエハWを載置
部18Aへ載置する。引き続き真空チャック24が上昇
すると共にクランプ機構25が下降して半導体ウエハW
の外周縁部を載置部18Aへ押圧する。これにより半導
体ウエハWはシール部材23で保持体18内を外部から
遮断すると共に、半導体ウエハWに形成されたシード層
(図示せず)がカソード17と電気的に導通自在にな
る。
【0017】上記アノード16とカソード17は、図1
の(a)に示すように、配線26を介して定電流電源2
7に接続されている。従って、保持体18を介して半導
体ウエハWを電解メッキ浴槽12のカソード室14内に
浸漬し、定電流電源17を印加するとメッキ液11を介
して電気的に導通自在になり、カソード室14では半導
体ウエハWの被処理面に銅メッキが施されてメッキ面が
形成され、アノード室13ではアノード16から銅イオ
ンが溶出する。
【0018】更に、本実施形態ではアノード室13内に
はアノード16を囲む第3の電極28が配置されてい
る。第3の電極28は種々の金属によって形成すること
ができるが、その材料としては例えば銅よりも酸化還元
電位の高い金属、例えば白金、白金を主成分とする合金
等の白金族系の金属が好ましい。この電極28とアノー
ド16は、図1の(a)に示すように、配線29を介し
て定電流電源30に接続されている。そして、電解メッ
キ処理を中断している時に、第2のアノード31及び第
2のカソード32に電圧を印加すると第3の電極28が
アノードとして機能し、アノード16がカソードとして
機能するようにしてある。従って、定電流電源30から
の印加によりカソードとして機能するアノード16表面
に銅メッキが施され、アノード室13内の銅イオンを減
少させる。即ち、これらの両電極16、30が銅イオン
濃度を低減させる手段として機能する。
【0019】次に、動作について説明する。図示しない
ウエハ搬送機構を介して半導体ウエハWを保持体18の
開口部から保持体18内へ搬入すると、真空チャック2
4が駆動して半導体ウエハWを真空吸着すると共にウエ
ハ搬送機構が保持体18内から後退する。次いで、真空
チャック24が載置部18Aまで下降して半導体ウエハ
Wを載置部18A上へ載置すると共にクランプ機構25
が下降して半導体ウエハWの外周縁部を載置部18A上
に押圧する。この間に真空チャック24が上昇する。こ
れによりシール部材13が弾性変形し保持体18内を外
部から遮断すると共に半導体ウエハWのシード層とカソ
ード17が電気的に接触し、これら両者W、17が導通
可能な状態になる。
【0020】また、ポンプ20B、22Bが駆動し、タ
ンク20A、22A内のメッキ液11をカソード室14
及びアノード室13内へ供給し、カソード室14及びア
ノード室13とそれぞれのタンク20A、22Aとの間
でメッキ液11が循環し、カソード室14内では常にメ
ッキ液11の上昇流が形成されている。
【0021】メッキ液11が循環している時、保持体1
8を介して半導体ウエハWが下降しするとその被処理面
がカソード室14のメッキ液11と接触し、所定の速度
で回転する。そして、定電流電源27を印加すると、ア
ノード16とカソード17間がメッキ液11を介して電
気的に導通する。カソード室14では銅イオンが半導体
ウエハWのシード層で電子を受け取って還元され、銅メ
ッキが施される。この時メッキ液11は上昇流で循環し
ているため、半導体ウエハWの接液面全体の銅イオン濃
度は略一定に保たれ、全面に均一なメッキ面が形成され
る。一方、アノード室13ではアノード16から銅イオ
ンを放出し、銅イオン濃度が徐々に高くなる。アノード
室13内で不純物が生成してもカソード室14が隔膜1
5によってアノード室13から隔離されているため、ア
ノード室13内からカソード室14へ不純物が移動する
ことはなくカソード室14の清浄度を殆ど初期の状態の
まま維持することができ、半導体ウエハWに対して良好
な銅メッキを施すことができる。
【0022】ところが、電解メッキ処理を継続している
と、アノード室13内の銅イオン濃度が許容値を超え、
銅がアノード室13内に析出してその機能が低下する虞
がある。そのため、銅イオン濃度がある程度高くなった
場合には、電解メッキ処理を一時中断し、アノード室1
3内の銅イオン濃度を初期値まで減少させる。それに
は、定電流電源27からアノード室13内のアノード1
6及び第3の電極28に電圧を印加し、メッキ液11を
介してアノード16と第3の電極28間で導通させる。
この時、第3の電極28がアノードとして機能し、アノ
ード16がカソードとして機能するため、高濃度化した
銅イオンがカソードとして機能するアノード16におい
て電子の授受が起こり、カソードとして機能するアノー
ド16に銅メッキが施されてアノード室13内の銅イオ
ン濃度が低減する。この操作を例えば初期の銅イオン濃
度になるまで行う。アノード室13内のメッキ液11が
初期の銅イオン濃度に戻った時点で再び本来の銅メッキ
処理を実施する。
【0023】以上説明したように本実施形態によれば、
アノード室13内に第3の電極28を設け、この第3の
電極28をアノードとして使用し、アノード室13内の
アノード16をカソードとして使用するようにしたた
め、電解メッキ浴槽12内での半導体ウエハWの銅メッ
キ処理を継続して行い、アノード室13内の銅イオン濃
度が高濃度化しても、電解メッキ浴槽12での銅メッキ
処理を一時中断し、第3の電極28とアノード16に電
圧を印加することによりアノード室13内で高濃度化し
た銅イオンをアノード16表面に逆メッキしてアノード
室13内の銅イオン濃度を初期濃度まで低減することが
できる。従って、従来のようにアノード16が収容され
る部屋の内部に銅が析出して機能を低下させることはな
い。また、既設のアノード室13内に第3の電極28を
配置し、第3の電極28とアノード16とを通電可能に
するという極めて簡単な構造でアノード室13内の銅イ
オン濃度を低減させることができるため、新たな設置ス
ペースが殆ど必要なく、電解メッキ装置10を低コスト
で製造することができ、装置自体もコンパクト化するこ
とができる。更に、アノード室13内のメッキ液11を
廃棄することなく繰り返し使用することができるため、
廃液量が少なく環境への負荷を低減することができる。
【0024】また、図2は本発明の他の実施形態の要部
を示す図である。上記実施形態でアノード室13内に第
3の電極28を設けた場合について説明したが、本実施
形態ではアノード室13に接続されたタンク22A内に
第2のアノード31及び第2のカソード32を設けたも
のである。そして、第2のアノード31と第2のカソー
ド32を配線33を介して定電流電源34に接続し、第
2のアノード31と第2のカソード32がメッキ液11
を介して導通し、第2のカソード32に銅イオンメッキ
を施すようにしたものである。第2のアノード31及び
第2のカソード32は種々の金属によって形成すること
ができるが、例えば銅よりも酸化還元電位の高い金属、
例えば白金、白金を主成分とする合金等の白金族系の金
属が好ましい。
【0025】従って、本実施形態のおいても、アノード
室13との間でメッキ液11を循環させる既設のタンク
22Aをそのまま利用して、その内部に第2のアノード
21及び第2のカソード32を配置するため、上記実施
形態と同様の作用効果を期することができる。
【0026】尚、上記各実施形態では銅イオン濃度を低
減させる手段をアノード室13内及びタンク22A内に
設けた場合について説明したが、メッキ液の循環する経
路との途中であれば他の位置に設けても良い。また、上
記各実施形態では銅メッキを施す電解メッキ装置につい
て説明したが、銅以外の金属をメッキする場合について
も本発明を適用することができる。また、上記各実施形
態ではメッキ液を循環させるものについて説明したが、
メッキ液を循環させないものについても本発明を適用す
ることができる。また、上記各実施形態では被処理体と
して半導体ウエハを例に挙げて説明したが、本発明はL
CD用基板についても適用することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項4に記載の発
明によれば、金属イオンを含む廃液を格段に削減して環
境への影響を防止すると共に、装置の小型化及び低コス
ト化を実現することができる電解メッキ装置及び電解メ
ッキ方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解メッキ装置の一実施形態を示す模
式図である。
【図2】本発明の他の実施形態の要部を示す模式図であ
る。
【図3】従来の電解メッキ装置の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 電解メッキ装置 11 メッキ液 12 電解メッキ浴槽 13 アノード室(下室) 14 カソード室(上室) 15 隔膜 16 アノード 17 カソード 18 保持体 28 第3の電極 31 第2のアノード 32 第2のカソード W 半導体ウエハ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 17/00 C25D 17/00 K 17/10 17/10 C 101 101A 21/16 21/16 A H01L 21/288 H01L 21/288 E // H05K 3/18 H05K 3/18 N Fターム(参考) 4K024 AA09 AB01 AB08 BA11 BA15 BB09 BB12 BC10 CB02 CB03 CB06 CB07 CB08 CB15 CB26 FA05 GA16 4M104 BB04 DD52 HH20 5E343 AA02 AA22 AA26 BB24 BB71 DD43 FF16 FF18 GG11 GG20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体にメッキ処理を施すためのメッ
    キ液を収容する電解メッキ浴槽と、この電解メッキ浴槽
    内を第1の領域と第2の領域に区画する隔膜と、この隔
    膜を介して区画された第1の領域内に配置されたアノー
    ドと、このアノードと対をなすカソードとを備え、上記
    電解メッキ浴槽内のメッキ液に上記被処理体を浸漬して
    メッキ処理を施す電解メッキ装置であって、上記第1の
    領域内を循環する上記メッキ液の金属イオン濃度を低減
    させる手段を設けたことを特徴とする電解メッキ装置。
  2. 【請求項2】 被処理体にメッキ処理を施すためのメッ
    キ液を収容する電解メッキ浴槽と、この電解メッキ浴槽
    内を第1の領域と第2の領域に区画する隔膜と、この隔
    膜を介して区画された第1の領域内に配置されたアノー
    ドと、このアノードと対をなすカソードとを備え、上記
    電解メッキ浴槽内のメッキ液に上記被処理体を浸漬して
    メッキ処理を施す電解メッキ装置であって、上記第1の
    領域内に第3の電極を設け、第3の電極をアノードとし
    て使用すると共に上記アノードをカソードとして使用し
    て上記第1の領域内を循環する上記メッキ液の金属イオ
    ン濃度を低減させることを特徴とする電解メッキ装置。
  3. 【請求項3】 第3の電極が白金族系の金属からなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電解メッキ装置。
  4. 【請求項4】 被処理体にメッキ処理を施すためのメッ
    キ液を収容する電解メッキ浴槽と、この電解メッキ浴槽
    内を第1の領域と第2の領域に区画する隔膜と、この隔
    膜を介して区画された第1の領域内に配置されたアノー
    ドと、このアノードと対をなすカソードとを備え、上記
    電解メッキ浴槽内のメッキ液に上記被処理体を浸漬して
    メッキ処理を施す電解メッキ装置であって、上記第1の
    領域内を循環するメッキ液が循環可能な補助槽を設け、
    この補助槽内に第2のアノード及び第2のカソードを配
    置し、第2のアノードと第2のカソードを使用して上記
    第1の領域内と上記補助槽間で循環するメッキ液の金属
    イオン濃度を低減させることを特徴とする電解メッキ装
    置。
  5. 【請求項5】 被処理体にメッキ処理を施すためのメッ
    キ液を収容する電解メッキ浴槽と、この電解メッキ浴槽
    内を第1の領域と第2の領域に区画する隔膜と、この隔
    膜を介して区画された第1の領域内に配置されたアノー
    ドと、このアノードと対をなすカソードとを備え、上記
    電解メッキ浴槽内を循環するメッキ液に上記被処理体を
    浸漬してメッキ処理を施す電解メッキ方法であって、上
    記第1の領域内を循環する上記メッキ液の金属イオン濃
    度を低減させる工程を有することを特徴とする電解メッ
    キ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100827481B1 (ko) * 2006-08-24 2008-05-06 동부일렉트로닉스 주식회사 웨이퍼의 도금장치
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