JP2001316720A - 熱処理装置及び熱処理方法並びにパイプ製造装置 - Google Patents

熱処理装置及び熱処理方法並びにパイプ製造装置

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JP2001316720A JP2000137147A JP2000137147A JP2001316720A JP 2001316720 A JP2001316720 A JP 2001316720A JP 2000137147 A JP2000137147 A JP 2000137147A JP 2000137147 A JP2000137147 A JP 2000137147A JP 2001316720 A JP2001316720 A JP 2001316720A
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Tsunetaka Takeuchi
恒孝 竹内
Yoshiki Seto
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Abstract

(57)【要約】 【課題】ステンレス製などの長尺材を酸化させずに連続
的に熱処理できる熱処理装置を提供する。 【解決手段】熱処理装置20の容器22の内部には、誘
導加熱コイル28と冷し金30が配置されている。冷し
金30は2つの個別冷し金32,34から構成される。
各個別冷し金32,34は、パイプ16の上下からパイ
プ16を挟み込んでその外周面に接触し、パイプ16を
150℃以下まで冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばステンレス
製パイプなどの長尺材を熱処理する熱処理装置及び熱処
理方法、並びにこの熱処理装置が組み込まれたパイプ製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス製パイプなどの長尺材を連続
的に熱処理する技術が従来から知られている。このよう
な技術の一つとして、光輝熱処理用ガス雰囲気中で金属
線を加熱ロールに巻き付けながら加熱し、その後、冷却
ロールに巻き付けながら冷却する技術が知られている
(特開昭52−88509号参照)。
【0003】また、他の技術として、オーステナイト系
ステンレス棒鋼を不活性ガス雰囲気中で焼鈍する技術が
知られている(特開平8−20822号参照)。この技
術では、オーステナイト系ステンレス棒鋼を連続的に搬
送しながら順次に焼鈍温度に加熱し、焼鈍温度に加熱さ
れ終った部分を冷却水で冷却する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した2つの技術の
うち加熱ローラと冷却ローラを用いる技術では長尺材を
これら2つのローラに順次に巻き付けるので、折れ曲が
りにくい材質の長尺材を熱処理できない。
【0005】また、オーステナイト系ステンレス棒鋼を
不活性ガス雰囲気中で焼鈍する技術では、このステンレ
ス棒鋼を不活性ガス中で150℃以下になるまで冷却し
なければ、ステンレス棒鋼の表面に酸化膜が形成されて
金属光沢が失われる。従って、金属光沢を失わないよう
にステンレス棒鋼を冷却した場合、冷却時間が非常に長
くなる。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、ステンレス製
などの長尺材を酸化させずに連続的に短時間で熱処理で
きる熱処理装置及び熱処理方法、並びにこの熱処理装置
が組み込まれたパイプ製造装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の熱処理装置は、(1)長尺材が進入する入口
及びこの入口から進入して直線状に進んだ長尺材が排出
される出口が形成された、その内部が真空になる若しく
はその内部に非酸化性ガスが充満する容器と、(2)上
記入口から進入した長尺材のうちの所定の被加熱部分を
所定の第1温度に加熱する、上記容器の内部に配置され
た加熱手段と、(3)この加熱手段によって加熱された
上記被加熱部分に接触しながらこの被加熱部分を所定の
第2温度まで冷却する、上記容器の内部に配置された冷
却部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】ここで、上記加熱手段は、(4)上記被加
熱部分を誘導加熱する誘導加熱コイル、及び上記被加熱
部分に直接に電流を流してこの被加熱部分を加熱する加
熱用電極のうちのいずれかであってもよい。
【0009】また、上記冷却部材は、(5)所定の待機
位置で上記被加熱部分に接触し始めてこの被加熱部分に
接触したままこの被加熱部分と共に所定距離だけ進行し
てこの被加熱部分を冷却した後、所定の分離位置でこの
被加熱部分から離れて上記待機位置に戻るものであって
もよい。
【0010】さらに、上記冷却部材は、(6)内部に冷
却液が流れる冷し金からなるものであってもよい。
【0011】さらにまた、上記冷し金は、(7)長尺材
に接触する凹凸面が形成されたものであってもよい。
【0012】さらにまた、上記冷し金は、(8)それぞ
れが長尺材に自在に接離する複数の個別冷し金から構成
されたものであってもよい。
【0013】さらにまた、上記個別冷し金は、(9)長
尺材の外面に倣う形状の内面がそれぞれに形成された2
つの個別冷し金からなるものであってもよい。
【0014】さらにまた、熱処理装置は、(10)上記
個別冷し金を長尺材の進行方向及びその反対方向に移動
させると共にこの進行方向に交差する交差方向にも移動
させる、上記個別冷し金それぞれに接続されたシリンダ
を備えてもよい。
【0015】さらにまた、熱処理装置は、(11)長尺
材と上記冷却部材との間に挟み込まれる金属布を備えて
もよい。
【0016】また、上記目的を達成するための本発明の
熱処理方法は、(12)非酸化性ガス雰囲気中もしくは
真空中で長尺材をその長手方向に搬送しながらこの長尺
材のうちの所定の被加熱部分を所定の第1温度に加熱す
ると共にこの第1温度に加熱され終った被加熱部分に冷
し金を接触させてこの被加熱部分を所定の第2温度まで
冷却することを特徴とするものである。
【0017】ここで、(13)上記冷し金を上記被加熱
部分に接触させるに当たり、上記冷し金を上記被加熱部
分に接触させたままこの被加熱部分と共に所定距離だけ
移動させてもよい。
【0018】また、(14)長尺材としてステンレス製
のものを用い、このステンレス製の長尺材を焼鈍温度ま
で加熱し、上記冷し金で150℃以下まで冷却してもよ
い。
【0019】また、上記目的を達成するための本発明の
パイプ製造装置は、(15)板状の長尺材の幅方向両端
部同士を溶接してこの長尺材をパイプ状に成形する溶接
機と、(16)この溶接機によってパイプ状に成形され
た長尺材が進入する入口及びこの入口から進入して直線
状に進んだ長尺材が排出される出口が形成された、その
内部が真空になる若しくはその内部に非酸化性ガスが充
満する容器と、(17)上記入口から進入した長尺材の
うちの所定の被加熱部分を焼鈍温度に加熱する、上記容
器の内部に配置された加熱手段と、(18)この加熱手
段によって加熱された上記被加熱部分に接触しながらこ
の被加熱部分を所定温度まで冷却する、上記容器の内部
に配置された冷し金とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0020】ここで、(19)上記冷し金は、パイプ状
に成形された長尺材の直径方向からこの長尺材の外周面
に接離自在に接触する複数の個別冷し金が組み合わされ
て構成されたものであり、(20)この個別冷し金は、
上記長尺材の外周面に倣う形状の内周面を有し、この内
周面をこの長尺材の外周面に接触させてこの長尺材を冷
却するものであってもよい。
【0021】さらに、(21)上記個別冷し金は、その
内周面に凹凸が形成されたものであってもよい。
【0022】さらにまた、(22)上記個別冷し金は、
所定の待機位置で上記被加熱部分に接触し始めてこの被
加熱部分に接触したままこの被加熱部分と共に所定距離
だけ進行してこの被加熱部分を冷却した後、所定の分離
位置でこの被加熱部分から離れて上記待機位置に戻るも
のであってもよい。
【0023】さらにまた、パイプ製造装置は、(23)
上記冷し金で冷却された長尺材を切断する、上記容器の
外部に配置された切断機を備えてもよい。
【0024】ここで、非酸化性ガスとは、不活性ガスや
還元性ガスをいい、酸化性ガスを除くガスをいう。ま
た、真空とは、完全な真空だけでなく被加熱部分が酸化
しない程度の真空度も含む概念をいう。
【0025】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施形態
を説明する。
【0026】図1を参照して、本発明のパイプ製造装置
の一実施形態を説明する。
【0027】図1は、パイプ製造装置の一実施形態を示
す模式図である。
【0028】パイプ製造装置10は、コイル状に巻かれ
たステンレス製の板材12(長尺材の一例である)を加
工してパイプ(管)16を連続的に製造するものであ
る。パイプ製造装置10では、板材12が矢印A方向に
進みながら(搬送されながら)パイプ状に成形され、成
形されたパイプ16に光輝焼鈍が施され、その後、パイ
プ16は冷却されて所望の長さに切断される。パイプ1
6を搬送する速度は例えば6m/分であり、また、パイ
プ16の直径は例えば16mm程度である。
【0029】板材12よりも矢印A方向の下流側には、
周知のTIG(ティグ)溶接機14が配置されている。
溶接機14では、板材12の幅方向両端部同士が溶接さ
れて板材12がパイプ状に成形される。この溶接機14
よりも矢印A方向下流側には、パイプ状に成形された板
材(パイプ16)を光輝焼鈍する熱処理装置20が配置
されている。熱処理装置20から排出されたパイプ16
には酸化膜が形成されておらず、パイプ16からは金属
光沢が失われていない。
【0030】熱処理装置20は、その内部に不活性ガス
などの非酸化性ガスが充満される容器22を有する。容
器22には、パイプ16が進入する入口24と、この入
口24から進入して直線状に進んだパイプ16が排出さ
れる出口26が形成されている。なお、この容器22に
非酸化性ガスを充満する代わりに、この容器22の内部
を真空にするように構成してもよい。
【0031】容器22の内部には、パイプ16を焼鈍温
度(本発明にいう第1温度の一例であり、例えば120
0℃)に加熱する周知の誘導加熱コイル28が配置され
ている。この誘導加熱コイル28は、容器22の内部の
うち入口24に近い部分に配置されており、容器22の
外部に配置された高周波電源29に接続されている。容
器22の内部において誘導加熱コイル28よりも矢印A
方向の下流側には、パイプ16を150℃以下の温度
(本発明にいう第2温度の一例である)に冷却する冷し
金30(本発明にいう冷却部材の一例である)が配置さ
れている。冷し金30の長さLは例えば20〜30cm
程度である。なお、熱処理装置20の詳細については後
述する。
【0032】熱処理装置20の出口26よりも矢印A方
向の下流側には、冷し金30で150℃以下の温度に冷
却されたパイプ16をさらに冷却する冷却ジャケット6
0が配置されている。この冷却ジャケット60よりも矢
印A方向の下流側には、パイプ16を切断する切断機6
2が配置されている。この切断機62でパイプ16を適
宜に切断することにより所望長さのパイプ16が得られ
る。
【0033】上述したようにパイプ製造装置10には、
パイプ16を光輝焼鈍する熱処理装置20が組み込まれ
ているので、溶接機14による溶接に起因するパイプ1
6の歪みが除去される。また、パイプ16の内部の炭化
物を溶かし込みながらパイプ16を連続的に製造でき
る。さらに、容器22の内部に非酸化性ガスが充満する
(若しくは内部が真空になる)と共に冷し金30でパイ
プ16を急速に冷却するので、熱処理中にパイプ16が
酸化しない。従って、パイプ16が金属光沢を失わずに
短時間で熱処理される。この結果、熱処理後にパイプ1
6の酸化膜を除去する作業が不要となり、その分、パイ
プ16の製造費用を低下できる。
【0034】図2と図3を参照して、図1のパイプ製造
装置に組み込まれた熱処理装置を説明する。
【0035】図2(a)は、熱処理装置の内部を模式的
に示す斜視図であり、(b)は、熱処理装置で加熱して
冷却されたパイプの温度を示すグラフである。図3
(a)は、冷し金を示す側面図であり、(b)は、
(a)のB−B断面図であり、(c)は、冷し金の変形
例を示す断面図である。これらの図では、図1に示す構
成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されてい
る。
【0036】上述したように熱処理装置20の容器22
の内部には、誘導加熱コイル28と冷し金30が配置さ
れている。誘導加熱コイル28は、パイプ16のうち誘
導加熱コイル28に囲まれた被加熱部分16aを速やか
に焼鈍温度に加熱する。焼鈍温度に加熱され終った被加
熱部分16aは冷し金30によって急冷される。
【0037】冷し金30は2つの個別冷し金32,34
から構成される。各個別冷し金32,34は、パイプ1
6の上下から(直径方向の一例である)パイプ16を挟
み込んでその外周面に接触し、パイプ16を150℃以
下まで冷却する。2つの個別冷し金32,34の互いに
向き合う面(内面)には、図3(b)に示すように、パ
イプ16の外周面に倣った形状の内周面32a,34a
が形成されている。従って、冷し金30がパイプ16に
接触するときの接触面積が広くなり、パイプ16は効率
良く冷却される。また、個別冷し金32,34の内部に
は冷却液が流れる冷却管36,38が通っている。冷却
管36,38を流れる冷却液によって個別冷し金32,
34が冷却されるので、パイプ16はいっそう効率良く
冷却される。
【0038】上記のように誘導加熱コイル28で加熱さ
れた後に冷し金30で冷却された被加熱部分16aの温
度変化を説明する。図2(b)に示すように、被加熱部
分16aは誘導加熱コイル28によって例えば1200
℃まで急激に加熱されながら矢印A方向に搬送される。
被加熱部分16aが冷し金30に到達すると、この冷し
金30によって150℃以下まで急冷される。冷し金3
0は、被加熱部分16aに接触しながらこの被加熱部分
16aと共に矢印A方向に所定距離だけ移動する。冷し
金30は、この移動中に被加熱部分16aを150℃以
下まで急冷する。冷し金30が移動する機構については
後述する。
【0039】図3(b)に示すように、個別冷し金3
2,34の内周面32a,34aは滑らかである。しか
し、図3(c)に示すように、凹凸が形成された凹凸面
42a,44aを内周面としてもつ個別冷し金42,4
4からなる冷し金40を使用してもよい。この場合、凹
凸面42a,44aがパイプ16に接触する際の接触圧
がほぼ均一になる。従って、パイプ16が変形しにく
い。
【0040】また、上記の例では、個別冷し金32,3
4をパイプ16の外周面に直接に接触させたが、個別冷
し金32,34の内周面32a,34aとパイプ16の
外周面の間に金属布を挟んでもよい。即ち、金属布を介
して個別冷し金32,34をパイプ16に接触させて冷
却するようにしてもよい。この場合、温度変化に伴うパ
イプ16の寸法変化を金属布が吸収する(寸法変化に対
する追従性が良くなる)のでパイプ16の冷却速度が速
くなり、且つ、パイプ16の外周面も傷付かないという
効果を奏する。
【0041】上記の例では、誘導加熱コイル28によっ
て被加熱部分16aを加熱したが、加熱用電極を被加熱
部分16aに接触させてこの被加熱部分16aを直接通
電加熱してもよい。また、冷し金30(40)を2分割
した個別冷し金32,34(42,44)を用いたが、
3分割以上した冷し金を用いてもよい。
【0042】図4と図5を参照して、冷し金を移動させ
る機構について説明する。
【0043】図4(a)は、冷し金を矢印A方向から視
て模式的に示す断面図であり、(b)は、(a)の側面
図である。図5は、1つの個別冷し金を示す、(a)
は、待機位置に位置する個別冷し金を示す模式図であ
り、(b)は、パイプに接触した直後の個別冷し金を示
す模式図であり、(c)は、パイプを冷却途中の個別冷
し金を示す模式図であり、(d)は、分離位置に到達し
た個別冷し金を示す模式図であり、(e)は、分離位置
でパイプから離れた個別冷し金を示す模式図であり、
(f)は、待機位置に戻った個別冷し金を示す模式図で
ある。これらの図では、図2に示す構成要素と同一の構
成要素には同一の符号が付されている。
【0044】冷し金30は、図5(a)に示す待機位置
で被加熱部分16aに接触し始めて被加熱部分16aに
接触したまま被加熱部分16aと共に所定距離だけ進行
して被加熱部分16aを冷却した後、図5(e)に示す
分離位置で被加熱部分16aから離れて待機位置に戻
る。
【0045】個別冷し金32はシリンダ52に接続(固
定)されており、シリンダ52の伸縮によって矢印B方
向(ここでは上下方向)に移動する。シリンダ52が伸
びたときには個別冷し金32は被加熱部分16aに接触
する。一方、シリンダが縮んだときには個別冷し金32
は被加熱部分16aから離れる。同様に、個別冷し金3
4もシリンダ54に接続されており、その伸縮によって
矢印B方向に移動する。
【0046】シリンダ52はベース台62に固定されて
おり、個別冷し金32は矢印B方向に自在に移動できる
ようにベース台62に固定されている。同様に、シリン
ダ54はベース台64に固定されており、個別冷し金3
4は矢印B方向に自在に移動できるようにベース台64
に固定されている。
【0047】ベース台62はシリンダ72に接続(固
定)されており、シリンダ72の伸縮によってベース台
62が矢印C方向に移動する。シリンダ72が伸びると
きは、個別冷し金32はパイプ16と共にその搬送方向
(矢印A方向)に所定距離だけ移動する。一方、シリン
ダ72が縮むときは、個別冷し金32がパイプ16の搬
送方向とは反対の方向に移動する。同様に、ベース台6
4はシリンダ74に接続(固定)されており、シリンダ
74の伸縮によって矢印C方向に移動する。シリンダ7
4が伸びるときは、個別冷し金34はパイプ16と共に
その搬送方向に所定距離だけ移動する。一方、シリンダ
74が縮むときは、個別冷し金34がパイプ16の搬送
方向とは反対の方向に移動する。
【0048】個別冷し金32,34は、シリンダ72,
74が最も縮んでいる状態のときに待機位置に位置す
る。この待機位置に個別冷し金32,34が位置してお
り、かつ、シリンダ52,54が最も縮んでいるとき
は、図5(a)に示すように、個別冷し金32,34は
パイプ16の被加熱部分16aから離れている。なお、
図5(a)では個別冷し金32に関連のある部材のみが
示されており、個別冷し金34に関連のある部材は示さ
れていない。
【0049】図5(a)の状態から(b)に示すように
シリンダ52が伸びると、図4に示すように個別冷し金
32がパイプ16の被加熱部分16aに接触する。この
状態のままパイプ16の移動(即ち被加熱部分16aの
移動)と共に個別冷し金32が移動するように、図5
(c)のようにシリンダ72を伸ばす。被加熱部分16
aの移動に伴って、図5(d)に示すように、シリンダ
72をさらに伸ばす。これにより図5(b)〜(d)で
は、被加熱部分16aが個別冷し金32に接触して冷却
される。この間に、被加熱部分16aは約1200℃か
ら150℃以下まで冷却される。シリンダ72の伸縮す
る距離は約25cm程度であり、従って、個別冷し金3
2が移動する距離も25cm程度となる。個別冷し金3
4についても同様である。また、冷し金30が被加熱部
分16aに接触している時間は、例えば外径13mm、
肉厚1.5mmのパイプを冷却するときは、約2秒間に
なる。
【0050】上記のようにして個別冷し金32によって
被加熱部分16aが150℃以下まで冷却された後、シ
リンダ52を縮ませることにより、図5(e)に示すよ
うに、個別冷し金32が被加熱部分16aから離れる。
このように分離位置において個別冷し金32が被加熱部
分16aから離れると、個別冷し金32は矢印A方向と
は反対方向に素早く移動して待機位置に戻り、図5
(f)に示す状態となる。図5(e)の状態から(f)
の状態に移行する時間は例えば1秒間である。この間に
もパイプ16は矢印A方向に進んでいるが、個別冷し金
32が分離位置から待機位置まで素早く戻り再びパイプ
16に接触する。この場合、先行する被加熱部分16
a’のうち後の部分16bは、後行する被加熱部分16
aとともに再び冷却される。従って、パイプ16の全て
の部分は冷し金30で冷却されることとなる。冷し金3
0は、このような動作を繰り返しながらパイプ16を順
次に冷却する。
【0051】以上のようにして加熱・冷却するので、パ
イプ16などの長尺材を連続的に熱処理できる。また、
容器22の内部には非酸化性ガスが充満しているので、
熱処理中にパイプ16などが酸化しない。このため、熱
処理後に酸化膜を除去する作業は不要となる。
【0052】なお、上記の例では、パイプ16を加熱・
冷却する場合を説明したが、線材、棒、板などを冷却で
きる。この場合、加熱・冷却するもの(被処理物)の形
状に応じて冷し金30の形状を変更する。また、加熱・
冷却するものの材質としては、ステンレス鋼などのを鋼
だけでなく、銅や銅合金、アルミニウムやアルミニウム
合金なども挙げられる。この場合、材質に応じて加熱温
度や冷却温度などを決定する。また、冷し金30の材質
は、被処理物の材質などに応じて変えてもよい。
【0053】ところで、冷し金30に代えて、パイプ1
6を挟んで回転する一対のロールを用いる技術も考えら
れる。しかし、この技術では、複数組の一対のロールが
必要となり、熱処理装置20の容器22が非常に長くな
る。また、冷し金30を移動させる機構を、カムとばね
を組み合せて構成してもよい。
【0054】図6を参照して、冷し金の他の例を説明す
る。
【0055】図6は、冷し金の他の例を示す斜視図であ
る。
【0056】冷し金は上下共に同じ形状の一対の個別冷
し金80から構成される。個別冷し金80には半月状の
内周面82が形成されている。この内周面82には、円
周方向に沿って等間隔で2つの溝84が形成されてい
る。これにより、内周面82には凹凸が形成されている
こととなり、図3(c)に示す個別冷し金42,44と
同様に、パイプ16(図3参照)に接触する際の接触圧
がほぼ均一になり、パイプ16が変形しにくい。なお、
溝84の数はパイプ16の形状に応じて適宜に形成して
よい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱処理装置
(請求項1に記載の熱処理装置)によれば、容器に進入
して直線状に進む長尺材の被加熱部分が加熱手段で第1
温度に加熱され、その後、冷却部材で第2温度まで冷却
されるので、長尺材が連続的に短時間で熱処理されるこ
ととなる。また、熱処理中に長尺材を折り曲げないの
で、折り曲がりにくい材質の長尺材でも連続的に熱処理
できる。従って、長尺材の材質に応じて上記の第1温度
や第2温度を適宜に選択することにより、焼入れや焼鈍
などの熱処理を長尺材に連続的に施せる。また、真空中
若しくは非酸化性ガス雰囲気中で熱処理すると共に容器
内の冷却部材を被加熱部分に接触させてこの被加熱部分
を冷却するので、熱処理中に長尺材が酸化せずに金属光
沢が失われない。このため、熱処理後に長尺材の酸化膜
を除去する作業が不要となるので、その分、熱処理費用
が低下する。
【0058】ここで、上記加熱手段は、上記被加熱部分
を誘導加熱する誘導加熱コイル、及び上記被加熱部分に
直接に電流を流してこの被加熱部分を加熱する加熱用電
極のうちのいずれかである場合は、クリーンかつ迅速に
被加熱部分を加熱できる。
【0059】また、上記冷却部材は、所定の待機位置で
上記被加熱部分に接触し始めてこの被加熱部分に接触し
たままこの被加熱部分と共に所定距離だけ進行してこの
被加熱部分を冷却した後、所定の分離位置でこの被加熱
部分から離れて上記待機位置に戻るものである場合は、
冷却部材は被加熱部分に接触したままこの被加熱部分と
共に所定距離だけ進行するので、冷却部材が被加熱部分
を効率良くいっそう短時間で冷却できる。このため、上
記した第2温度が低くても被加熱部分を第2温度まで短
時間で冷却できる。
【0060】さらに、上記冷却部材は、内部に冷却液が
流れる冷し金からなるものである場合は、簡易な構成の
熱処理装置となり、また、被加熱部分をいっそう効率良
く冷却できる。
【0061】さらにまた、上記冷し金は、長尺材に接触
する凹凸面が形成されたものである場合は、凹凸面が長
尺材に接触するので、長尺材の寸法が多少変化しても冷
し金が長尺材に接触する際の接触圧がほぼ均一になる。
この結果、長尺材の変形が抑えられる。
【0062】さらにまた、上記冷し金は、それぞれが長
尺材に自在に接離する複数の個別冷し金から構成された
ものである場合は、長尺材の形状に応じて各個別冷し金
の位置を調整しながら長尺材に接離できるので使い勝手
の良い冷し金が得られる。
【0063】さらにまた、上記個別冷し金は、長尺材の
外面に倣う形状の内面がそれぞれに形成された2つの個
別冷し金からなるものである場合は、例えば管状の長尺
材の外面に個別冷し金の内面をほとんど隙間無くぴった
りと接触できるので、管などの長尺材を冷却する際に都
合が良い。
【0064】さらにまた、上記個別冷し金を長尺材の進
行方向及びその反対方向に移動させると共にこの進行方
向に交差する交差方向にも移動させる、上記個別冷し金
それぞれに接続されたシリンダを熱処理装置が備えた場
合は、シリンダによって個別冷し金を適確に移動でき
る。
【0065】さらにまた、長尺材と上記冷却部材との間
に挟み込まれる金属布を熱処理装置が備えた場合は、金
属布が長尺材の表面を保護するので、この表面が傷付か
ない。
【0066】また、本発明の熱処理方法(請求項10に
記載のパイプ製造装置)によれば、上記の第1温度や第
2温度を適宜に選択することにより、焼入れや焼鈍など
の熱処理を長尺材に連続的に施せる。また、非酸化性ガ
ス雰囲気中もしくは真空中で加熱して冷却するので、熱
処理中に長尺材が酸化せずに金属光沢が失われない。こ
のため、熱処理後に長尺材の酸化膜を除去する作業が不
要となり、その分、熱処理費用が低下する。
【0067】ここで、上記冷し金を上記被加熱部分に接
触させるに当たり、上記冷し金を上記被加熱部分に接触
させたままこの被加熱部分と共に所定距離だけ移動させ
る場合は、冷し金が被加熱部分を効率良く短時間で冷却
できる。
【0068】さらに、長尺材としてステンレス製のもの
を用い、このステンレス製の長尺材を焼鈍温度まで加熱
し、上記冷し金で150℃以下まで冷却する場合は、金
属光沢を失わずにステンレス製の長尺材を焼鈍できる。
【0069】また、本発明のパイプ製造装置(請求項1
3に記載のパイプ製造装置)によれば、溶接に起因する
歪みを除去すると共に、析出した炭化物を溶かし込みな
がらパイプを連続的に製造できる。また、内部に非酸化
性ガスが充満する容器若しくは内部が真空になる容器で
熱処理するので、熱処理中に長尺材が酸化しない。この
ため、熱処理後に長尺材(パイプ)の酸化膜を除去する
作業が不要となるので、その分、パイプ製造費用が低下
する。また、ステンレス製の長尺材を用いる場合、この
長尺材に直接に水を接触させずに冷し金で冷却するの
で、金属光沢を失わずにステンレス製の長尺材を焼鈍で
きる。
【0070】ここで、上記冷し金は、パイプ状に成形さ
れた長尺材の直径方向からこの長尺材の外周面に接離自
在に接触する複数の個別冷し金が組み合わされて構成さ
れたものであり、この個別冷し金は、上記長尺材の外周
面に倣う形状の内周面を有し、この内周面をこの長尺材
の外周面に接触させてこの長尺材を冷却するものである
場合は、複数の個別冷し金の内周面が長尺材の外周面に
接触するので接触面積が広くなり、長尺材を効率良く冷
却できる。また、個別冷し金は長尺材の外周面に接離自
在であるので、長尺材を搬送する際に都合が良い。
【0071】さらに、上記個別冷し金は、その内周面に
凹凸が形成されたものである場合は、個別冷し金の内周
面の凹凸がパイプ状の長尺材の外周面に接触するので、
冷し金が長尺材に接触する際の接触圧がほぼ均一にな
る。この結果、パイプ状の長尺材が変形しにくい。
【0072】さらにまた、上記個別冷し金は、所定の待
機位置で上記被加熱部分に接触し始めてこの被加熱部分
に接触したままこの被加熱部分と共に所定距離だけ進行
してこの被加熱部分を冷却した後、所定の分離位置でこ
の被加熱部分から離れて上記待機位置に戻るものである
場合は、個別冷し金は被加熱部分に接触したままこの被
加熱部分と共に所定距離だけ進行するので、個別冷し金
が被加熱部分を効率良く冷却できる。
【0073】さらにまた、上記冷し金で冷却された長尺
材を切断する、上記容器の外部に配置された切断機をパ
イプ製造装置が備えた場合は、パイプを所望の長さに切
断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプ製造装置の一実施形態を示す模
式図である。
【図2】(a)は、熱処理装置の内部を模式的に示す斜
視図であり、(b)は、熱処理装置で加熱して冷却され
たパイプの温度を示すグラフである。
【図3】(a)は、冷し金を示す側面図であり、(b)
は、(a)のB−B断面図であり、(c)は、冷し金の
変形例を示す断面図である。
【図4】(a)は、冷し金を矢印A方向から視て模式的
に示す断面図であり、(b)は、(a)の側面図であ
る。
【図5】1つの個別冷し金を示す、(a)は、待機位置
に位置する個別冷し金を示す模式図であり、(b)は、
パイプに接触した直後の個別冷し金を示す模式図であ
り、(c)は、パイプを冷却途中の個別冷し金を示す模
式図であり、(d)は、分離位置に到達した個別冷し金
を示す模式図であり、(e)は、分離位置でパイプから
離れた個別冷し金を示す模式図であり、(f)は、待機
位置に戻った個別冷し金を示す模式図である。
【図6】冷し金の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】 10 パイプ製造装置 12 ステンレス製の板材 14 溶接機 16 パイプ 16a 被加熱部分 20 熱処理装置 22 容器 24 入口 26 出口 28 誘導加熱コイル 30,40 冷し金 32,34,42,44 個別冷し金 32a,34a 個別冷し金の内周面 42a,44a 凹凸面 60 冷却ジャケット 62 切断機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21D 9/08 C21D 9/08 D F27D 9/00 F27D 9/00 (72)発明者 瀬戸 芳樹 神奈川県平塚市田村5893番地 高周波熱錬 株式会社内 Fターム(参考) 4K034 AA19 BA03 FB15 4K042 AA06 BA13 CA16 DA03 DB01 DD01 DD06 DE06 DF01 EA01 4K063 AA05 BA02 CA03 CA06 DA05 FA33

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺材が進入する入口及び該入口から進
    入して直線状に進んだ長尺材が排出される出口が形成さ
    れた、その内部に非酸化性ガスが充満する容器と、 前記入口から進入した長尺材のうちの所定の被加熱部分
    を所定の第1温度に加熱する、前記容器の内部に配置さ
    れた加熱手段と、 該加熱手段によって加熱された前記被加熱部分に接触し
    ながら該被加熱部分を所定の第2温度まで冷却する、前
    記容器の内部に配置された冷却部材とを備えたことを特
    徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、 前記被加熱部分を誘導加熱する誘導加熱コイル、及び前
    記被加熱部分に直接に電流を流して該被加熱部分を加熱
    する加熱用電極のうちのいずれかであることを特徴とす
    る請求項1に記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却部材は、 所定の待機位置で前記被加熱部分に接触し始めて該被加
    熱部分に接触したまま該被加熱部分と共に所定距離だけ
    進行して該被加熱部分を冷却した後、所定の分離位置で
    該被加熱部分から離れて前記待機位置に戻るものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却部材は、 内部に冷却液が流れる冷し金からなるものであることを
    特徴とする請求項1,2,又は3に記載の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記冷し金は、 長尺材に接触する凹凸面が形成されたものであることを
    特徴とする請求項4に記載の熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記冷し金は、 それぞれが長尺材に自在に接離する複数の個別冷し金か
    ら構成されたものであることを特徴とする請求項4又は
    5に記載の熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記個別冷し金は、 長尺材の外面に倣う形状の内面がそれぞれに形成された
    2つの個別冷し金からなるものであることを特徴とする
    請求項6に記載の熱処理装置。
  8. 【請求項8】 前記個別冷し金を長尺材の進行方向及び
    その反対方向に移動させると共に該進行方向に交差する
    交差方向にも移動させる、前記個別冷し金それぞれに接
    続されたシリンダを備えたことを特徴とする請求項5,
    6,又は7に記載の熱処理装置。
  9. 【請求項9】 長尺材と前記冷却部材との間に挟み込ま
    れる金属布を備えたことを特徴とする請求項1から8ま
    でのうちのいずれか一項に記載の熱処理装置。
  10. 【請求項10】 非酸化性ガス雰囲気中で長尺材をその
    長手方向に搬送しながら該長尺材のうちの所定の被加熱
    部分を所定の第1温度に加熱すると共にこの第1温度に
    加熱され終った被加熱部分に冷し金を接触させて該被加
    熱部分を所定の第2温度まで冷却することを特徴とする
    熱処理方法。
  11. 【請求項11】 前記冷し金を前記被加熱部分に接触さ
    せるに当たり、 前記冷し金を前記被加熱部分に接触させたまま該被加熱
    部分と共に所定距離だけ移動させることを特徴とする請
    求項10に記載の熱処理方法。
  12. 【請求項12】 長尺材としてステンレス製のものを用
    い、このステンレス製の長尺材を焼鈍温度まで加熱し、
    前記冷し金で150℃以下まで冷却することを特徴とす
    る請求項10又は11に記載の熱処理方法。
  13. 【請求項13】 板状の長尺材の幅方向両端部同士を溶
    接してこの長尺材をパイプ状に成形する溶接機と、 該溶接機によってパイプ状に成形された長尺材が進入す
    る入口及び該入口から進入して直線状に進んだ長尺材が
    排出される出口が形成された、その内部に非酸化性ガス
    が充満する容器と、 前記入口から進入した長尺材のうちの所定の被加熱部分
    を焼鈍温度に加熱する、前記容器の内部に配置された加
    熱手段と、 該加熱手段によって加熱された前記被加熱部分に接触し
    ながら該被加熱部分を所定温度まで冷却する、前記容器
    の内部に配置された冷し金とを備えたことを特徴とする
    パイプ製造装置。
  14. 【請求項14】 前記冷し金は、 パイプ状に成形された長尺材の直径方向から該長尺材の
    外周面に接離自在に接触する複数の個別冷し金が組み合
    わされて構成されたものであり、 該個別冷し金は、 前記長尺材の外周面に倣う形状の内周面を有し、該内周
    面を該長尺材の外周面に接触させて該長尺材を冷却する
    ものであることを特徴とする請求項13に記載のパイプ
    製造装置。
  15. 【請求項15】 前記個別冷し金は、 その内周面に凹凸が形成されたものであることを特徴と
    する請求項14に記載のパイプ製造装置。
  16. 【請求項16】 前記個別冷し金は、 所定の待機位置で前記被加熱部分に接触し始めて該被加
    熱部分に接触したまま該被加熱部分と共に所定距離だけ
    進行して該被加熱部分を冷却した後、所定の分離位置で
    該被加熱部分から離れて前記待機位置に戻るものである
    ことを特徴とする請求項14又は15に記載のパイプ製
    造装置。
  17. 【請求項17】 前記冷し金で冷却された長尺材を切断
    する、前記容器の外部に配置された切断機を備えたこと
    を特徴とする請求項13から16までのうちのいずれか
    一項に記載のパイプ製造装置。
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