JP2001316717A - 真空精錬容器のランス挿入口地金取り方法とその装置 - Google Patents
真空精錬容器のランス挿入口地金取り方法とその装置Info
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Abstract
ものであるため、脱ガスを行いながら不活性ガスを供給
することになり、操業を阻害して設備の効率を低下させ
てしまう。 【解決手段】 真空精錬容器Cの運転を停止して真空容
器C内を復圧した直後、ランス挿入口3の周囲からラン
ス5に向けて高圧気体Pを噴射することによってランス
挿入口3に付着した地金Gを容器内に取り除くように
し、地金Gがまだ高温で柔らかい間に、酸素等の高圧気
体Pによって操業を阻害することなく付着した地金Gを
除去するようにする。
Description
装置やVDO炉などの真空精錬容器のランス挿入口やラ
ンスへ付着した地金を取り除くための真空精錬容器のラ
ンス挿入口地金取り装置に関するものである。
炉での含クロム鋼、例えばステンレス鋼の脱炭精錬にお
いては、脱炭ガス容器のランス挿入口から酸素ランスを
挿入して溶鋼に酸素を吹き付け、真空によるCOガス分
圧の低下によってCrの酸化を抑制しながら脱炭が行わ
れている。
を装着した精錬容器を用いて真空精錬すると、減圧によ
る溶鋼の脱炭反応でCOガスが活発に発生し、容器の内
周面に細かい飛散溶鋼(スプラッシュ)が付着し、この
溶鋼が堆積して地金として形成されてしまう。このよう
な地金は容器の内周面だけでなく、ランス挿入口の内部
まで形成される場合がある。
場合、ランスが抜けなくなってしまうので、ランス挿入
口から取り外さなければならなくなり、高熱下での重作
業が必要となる。そのため、設備の稼働率低下を招いて
しまう。
の考案では、図5に示すように、このような真空精錬容
器51に設けられたランス挿入口52の内周面に炉内方
向に向けて開口する複数個のガス吹出しノズル53を設
け、真空精錬中にこのノズル53から不活性ガス54を
吹出すことによって、溶鋼のスプラッシュがランス挿入
口52に侵入するのを防止して地金55の付着を防止し
ようとしている。
来技術では、真空精錬中に不活性ガス54を容器内(槽
内)に吹き込むものであるため、脱ガスを行いながら不
活性ガスを容器内に吹き込むことになり、操業を阻害し
て設備の効率を低下させてしまう。
するために、本願発明の真空精錬容器のランス挿入口地
金取り方法は、真空精錬容器の運転を停止して容器内を
復圧した直後、ランス挿入口の周囲からランスに向けて
高圧気体を噴射することによって、ランス挿入口に付着
した地金を容器内に取り除くようにしている。この高圧
気体としては、例えば、酸素(O2 ),窒素(N2 ),
アルゴン(Ar),圧空、およびそれらの混合物等が用
いられる。このようにすれば、操業を阻害することな
く、地金がまだ高温で柔らかい間に、高圧気体によって
付着した地金を除去することができる。しかも、操業中
に高圧気体を吹き込まないので、不活性ガスのみなら
ず、酸素(O2 )や圧空等の利用も可能である。特に、
酸素を混入させることにより、大きな地金除去効果を得
ることができる。
することにより、地金の除去効果を上げることができ
る。この剥離剤としては、例えば、石灰(CaO)等の
粉体が用いられる。
に噴射することにより、ランスの外面に沿って流れる高
圧気体により地金を効果的に除去することができる。
ンス挿入口地金取り装置にあっては、容器に設けられた
ランス挿入口からランスを挿入した真空精錬容器のラン
ス挿入口地金取り装置において、前記ランス挿入口の周
囲に、ランスに向けて開口する高圧気体噴射口を設け、
該高圧気体噴射口から噴射する高圧気体を真空容器の復
圧後に噴射する制御手段を設けている。この高圧気体噴
射口の配置としては、周方向に均等配置するのが好まし
い。この構成によれば、容器内を復圧後に、ランス挿入
口の周囲に設けた高圧気体噴射口からランスに付着した
地金を効果的に除去することができ、真空精錬容器の操
業を害することなく地金を除去することができる。
手段を設ければ、地金の除去効果を高めることができ
る。剥離剤としては、例えば、石灰(CaO)等の粉体
が用いられる。
る混入手段を設ければ、同じ装置を利用して、事前に付
着防止剤をランス挿入口やランスに吹き付けておくこと
ができ、地金の除去効果を上げることができる。この付
着防止剤としては、水ガラス、地盤改良剤等が用いられ
る。
ンス外面の接線方向に噴射するように配設すれば、ラン
スの外面に沿って流れる高圧気体により剥離効果を上げ
て地金を効果的に除去することができる。
面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態
を示す真空精錬容器のランス挿入口地金取り装置におけ
るランス挿入口部の断面図であり、図2は図1に示すA
−A断面図である。
の外郭を形成する鉄皮1の内側に内張耐火物2が設けら
れ、その上部にランス挿入口3(この明細書では、O2
用、PB用、バーナ等加熱用、合金投入用、測温サンプ
リング用等を含む)が設けられている。このランス挿入
口3の上部にはシール装置4が設けられており、このシ
ール装置4によってランス挿入口3とランス5との間が
密封されている。
からランス5に向かって開口する高圧気体噴射口6が設
けられている。この実施形態における高圧気体噴射口6
は、図2に示すように、ランス挿入口3の周囲に90°
間隔で4個が均等配置されている。この高圧気体噴射口
6は、必要に応じて設ければよく、また均等配置に限ら
れるものでもない。
口6が、ランス外周の接線方向Dに向けて開口するよう
に設けられており、噴射した高圧気体Pがランス5の外
周の接線方向Dに噴射されるように構成されている。従
って、噴射された高圧気体Pは、ランス5の外周に沿っ
てランス挿入口3内を旋回して容器内側へと噴射される
こととなる。この高圧気体噴射口6には高圧気体供給管
7が接続されており、図示しない高圧気体供給装置から
高圧気体Pが供給されている。この高圧気体Pとして
は、酸素(O2 ),窒素(N2 ),アルゴン(Ar),
圧空、およびそれらの混合物等が用いられる。また、こ
の高圧気体Pの圧力としては、例えば、5〜10kg/
cm2 程度の圧力で、連続的に噴射される。
によれば、真空精錬容器Cとして精錬作業を行った後、
真空容器Cの内部を復圧し、その直後に高圧気体噴射口
6から高圧気体Pを噴射すれば、この高圧気体Pによっ
てランス挿入口3に付着した地金Gを吹き飛ばして除去
することができる。この容器内を復圧後に高圧気体Pを
噴射するための制御は、真空精錬作業を制御する図示し
ない制御装置(制御手段)によって行われる。
がまだ高温で柔らかい間に高圧気体Pを噴射して地金G
を除去するので、通常の操業を阻害することなく、付着
した地金Gの効果的な除去ができる。しかも、本願発明
によれば、操業中に吹き込まないので、不活性ガスのみ
ならず、酸素や圧空等の気体を利用することも可能であ
り、特に、酸素が混入されていれば、地金除去効果を大
きくできる。
力や噴射時間を調整することにより、ランス挿入口3の
みならず、その下方のランス5に付いた地金Gも除去す
ることができる。
精錬容器のランス挿入口地金取り装置におけるランス挿
入口部の断面図であり、この実施形態のランス挿入口地
金取り装置M2 は、高圧気体噴射口6をランス挿入口3
側から容器内へ向けて傾斜させて開口させている。その
ため、この実施形態のランス挿入口地金取り装置M2に
よれば、高圧気体噴射口6から噴射した高圧気体Pがラ
ンス5の外周に沿ってランス挿入口3内を旋回して容器
内の下方へと噴射され易くなるとともに、噴射した高圧
気体Pがランス5の下方まで達してランス5の外周に付
着した地金Gも効果的に除去することができる。他の作
用は上述した第1実施形態と同様であるため、省略す
る。
図である。この第3実施形態は、上述した第1,第2実
施形態における真空精錬容器のランス挿入口地金取り装
置M 1 ,M2 において、高圧気体P中に剥離剤又は付着
防止剤を混入させて噴射するように構成したものであ
る。
させて供給するホッパ9と、付着防止剤を気体8中に混
入させて供給するホッパ10とが設けられ、これらのホ
ッパ9,10の下流側に、これら剥離剤又は付着防止剤
が混入された気体8を高圧気体P中に混入させる混入手
段たる混合ホッパ11が設けられている。そして、この
混合ホッパ11によって高圧気体P中に剥離剤又は付着
防止剤が混入され、高圧気体供給管7へと供給されるよ
うに構成されている。
用いられ、付着防止剤としては、水ガラス、地盤改良剤
等が用いられる。なお、他の構成は上述した第1実施形
態と同一であるため、同一の符号を付してその説明は省
略する。
装置M3 のように、高圧気体P中に剥離剤を混入させれ
ば、高圧気体Pによる剥離効果を向上させることがで
き、また、高圧気体P中に付着防止剤を混入させれば、
同じ装置を利用して、操業前に付着防止剤をランス挿入
口3とランス5に吹き付けておくことにより、操業中に
地金Gが付着し難くできるとともに、付着した地金Gの
除去が容易に行えるようにできる。
り、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は
可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定される
ものではない。
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
吹き付けて地金を除去するので、操業時の効率低下を招
くことなく付着した地金の効果的な除去が可能となる。
ランス挿入口地金取り装置におけるランス挿入口部の断
面図である。
ランス挿入口地金取り装置におけるランス挿入口部の断
面図である。
断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 真空精錬容器の運転を停止して容器内を
復圧した直後、ランス挿入口の周囲からランスに向けて
高圧気体を噴射することによって、ランス挿入口に付着
した地金を容器内に取り除く真空精錬容器のランス挿入
口地金取り方法。 - 【請求項2】 高圧気体に剥離剤を混入させて噴射する
ことを特徴とする請求項1記載の真空精錬容器のランス
挿入口地金取り方法。 - 【請求項3】 高圧気体をランス外面の接線方向に噴射
することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の真空
精錬容器のランス挿入口地金取り方法。 - 【請求項4】 容器に設けられたランス挿入口からラン
スを挿入した真空精錬容器のランス挿入口地金取り装置
において、 前記ランス挿入口の周囲に、ランスに向けて開口する高
圧気体噴射口を設け、該高圧気体噴射口から噴射する高
圧気体を真空容器の復圧後に噴射する制御手段を設けた
ことを特徴とする真空精錬容器のランス挿入口地金取り
装置。 - 【請求項5】 高圧気体に剥離剤を混入させる混入手段
を設けたことを特徴とする請求項4記載の真空精錬容器
のランス挿入口地金取り装置。 - 【請求項6】 高圧気体に付着防止剤を混入させる混入
手段を設けたことを特徴とする請求項4又は請求項5記
載の真空精錬容器のランス挿入口地金取り装置。 - 【請求項7】 高圧気体噴射口を、高圧気体をランス外
面の接線方向に噴射するように配設したことを特徴とす
る請求項4〜6のいずれか1項に記載の真空精錬容器の
ランス挿入口地金取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131214A JP3515043B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 真空精錬容器のランス挿入口地金取り方法とその装置 |
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Publications (2)
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JP2001316717A true JP2001316717A (ja) | 2001-11-16 |
JP3515043B2 JP3515043B2 (ja) | 2004-04-05 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100876180B1 (ko) * | 2001-12-12 | 2008-12-31 | 주식회사 포스코 | 노구 지금 육성 방지장치 |
KR200460059Y1 (ko) | 2009-03-19 | 2012-05-02 | 현대제철 주식회사 | 전기로 천정용 선회 고정구조체의 에어커튼장치 |
KR101403582B1 (ko) | 2012-10-12 | 2014-06-03 | 주식회사 포스코 | 비산물 차단장치 및 이를 이용한 차단방법 |
KR101623207B1 (ko) * | 2009-07-21 | 2016-05-23 | 주식회사 포스코 | 진공 탈가스 설비의 tob 홀 막힘 방지 장치 |
-
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- 2000-04-28 JP JP2000131214A patent/JP3515043B2/ja not_active Expired - Fee Related
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