JP2001316637A - 上塗り塗料及び塗装方法 - Google Patents

上塗り塗料及び塗装方法

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JP2001316637A
JP2001316637A JP2000136925A JP2000136925A JP2001316637A JP 2001316637 A JP2001316637 A JP 2001316637A JP 2000136925 A JP2000136925 A JP 2000136925A JP 2000136925 A JP2000136925 A JP 2000136925A JP 2001316637 A JP2001316637 A JP 2001316637A
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resin
group
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meth
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JP2000136925A
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English (en)
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Masazumi Miokawa
正澄 澪川
Shigeru Komazaki
茂 駒崎
Norio Kosaka
典生 小坂
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜の耐酸性、耐候性に優れるとともに、保
存安定性にも優れる上塗り塗料及び上塗り塗装方法を提
供すること。 【解決手段】 特定のエステル基を一分子中に少なくと
も平均して2個有する樹脂と水酸基及び/又はブロック
された水酸基を一分子中に平均して少なくとも2個有す
る化合物とを必須の成分として含有することを特徴とす
る上塗り塗料、及び下塗り塗料の塗膜が形成された被塗
物上に該上塗り塗料を塗装することを特徴とする上塗り
塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規にして有用なる上
塗り塗料及び塗装方法に関する。さらに詳細には、特定
のエステル基を有する樹脂と水酸基及び/又はブロック
された水酸基を有する化合物とを、あるいは、特定のエ
ステル基と水酸基及び/又はブロックされた水酸基とを
有する樹脂を、必須の成分として含有する耐酸性及び保
存安定性に優れる上塗り塗料、及び該上塗り塗料を下塗
り塗料が形成された被塗物上に塗装せしめることからな
る、上塗り塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の車体や金属塗装などの塗
料分野を中心に、曝露下での劣化、とりわけ、酸性雨に
よって外観の低下が認められるという、いわゆる塗装外
観の劣化の問題が生じている。
【0003】この問題に対して、従来から用いられてい
るアクリル樹脂をメラミン樹脂で硬化せしめた形の塗膜
では、こうした要求性能を満足させることができなくな
ってきている。
【0004】こうした状況下で、ポリオール型樹脂とイ
ソシアネート・プレポリマーとの組み合わせやカルボキ
シル基含有樹脂とエポキシ基含有樹脂との組み合わせに
よる硬化系などの各種の酸性雨対策塗料が開発検討され
ている。
【0005】しかしながら、これらの塗料系はポットラ
イフが短く、一液型の上塗り塗料として使用するには大
きな欠点となるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的とする処は、上述した如き従来技術における問題点
を悉く解消して、とりわけ、塗膜の耐酸性や上塗り塗料
の保存安定性に極めて優れるという上塗り塗料及び上塗
り塗装方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは主
として、上述した如き本発明の目的に沿って、鋭意、検
討を重ねた結果、特定のエステル基を有する樹脂と水酸
基および/またはブロックされた水酸基を有する化合物
とを、
【0008】あるいは、特定のエステル基と水酸基及び
/又はブロックされた水酸基とを有する樹脂を、必須の
成分として含有する上塗り塗料を塗装することによっ
て、耐酸性に優れた塗装物が得られ、さらに、上塗り塗
料の保存安定性が良好であることを見いだして、本発明
を完成するに到った。
【0009】すなわち、本発明はにおいて、該上塗り塗
料が構造式
【化2】 [ただし、式中のR1及びR2は、それぞれ、水素原子又
はアルキル基を表すものとし、R3は、アルキル基又は
アリール基を表すものとする。]で示されるエステル基
を一分子中に少なくとも平均して2個有する樹脂(A)
と、水酸基及び/又はブロックされた水酸基を一分子中
に少なくとも平均して2個有する化合物(B))とを、
必須の成分として含有することを特徴とする上塗り塗
料、
【0010】あるいは、構造式(I)で示されるエステ
ル基と水酸基及び/又はブロックされた水酸基とを一分
子中に平均して少なくともそれぞれ1個有する樹脂
(C)を、必須の成分として含有することを特徴とする
上塗り塗料、
【0011】あるいは、下塗り塗料の塗膜が形成された
被塗物上に、上記上塗り塗料を塗装することを特徴とす
る上塗り塗装方法に関するものである。
【0012】なお、本発明の範囲において、アルキル基
とは、直鎖状、分岐状または環状アルキル基の総称であ
り、それらが、アルコキシル基、アリール基、アリール
オキシ基、アルカノイルオキシ基ないしはハロゲン元素
などに代表される置換基で置換されたものをも含むもの
である。
【0013】また、本発明の範囲において、アリール基
とは、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、トリアジ
ル基、フルフリル基またはチエニル基などに代表される
芳香族基の総称であり、それらが、アルキル基、アルコ
キシル基、アリール基、アリールオキシ基、アルカノイ
ルオキシ基ないしはハロゲン元素などに代表される置換
基で部分的に置換されたものをも含むものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。まず、構造式(I)で示されるエステル基を一分子
中に少なくとも平均して2個有する樹脂(A)について
説明する。
【0015】かかる樹脂(A)として特に代表的なもの
のみを例示するにとどめれば、アクリル系重合体、ビニ
ルエステル系重合体または芳香族ビニル系重合体の如
き、各種のビニル系重合体、あるいはポリエステル系樹
脂、アルキド系樹脂、またはポリウレタン系樹脂などの
ような各種の高分子化合物である。
【0016】これらのうちで特に望ましいものとして
は、アクリル系重合体などのような、いわゆるビニル系
重合体などが挙げられる。
【0017】以下、ビニル系重合体の合成法について述
べる。かかる樹脂(A)のビニル系重合体を調整するに
は、公知慣用の種々の方法を利用することができるが、
それらのうちでも特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、
【0018】(i)構造式
【化3】 [ただし、式中のR1およびR2は、それぞれ、水素原子
またはアルキル基を表すものとし、R3は、アルキル基
またはアリール基を表すものとする。]で示される化合
物とハロゲン化カルボニル基含有ビニル系重合体を反応
させる方法、
【0019】(ii)構造式(II)で示される化合物と
イソシアネート基含有ビニル系重合体を反応させる方
法、(iii)構造式(I)で示されるエステル基を有す
るビニル系単量体(a−1)を単独重合、または、それ
と共重合可能な他の単量体(a−2)とを共重合せしめ
る方法、などの種々の方法を利用することができる。こ
れらのうちでも、(iii)の方法によるのが特に簡便で
あるので、好ましい。
【0020】かかる(iii)の方法で重合体(A)を調
整する際に使用される単量体(a−1)として特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、
【0021】(メタ)アクリル酸、2−カルボキシエチ
ル(メタ)アクリレートの如き、不飽和カルボン酸類;
イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノ−n−ブチル、
マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノ−n−ブチル、
フマル酸モノメチル、フマル酸モノ−n−ブチルの如
き、各種のモノエステル類(ハーフ・エステル類);ア
ジピン酸モノビニルまたはコハク酸モノビニルの如き、
各種の不飽和ジカルボン酸のモノビニルエステル類と、
【0022】グリコール酸メチル、グリコール酸エチ
ル、グリコール酸n−ブチル、グリコール酸ヘキシル、
グリコール酸オクタデシル、グリコール酸フェニル、グ
リコール酸トリル、グリコール酸メトキシフェニル、グ
リコール酸2−メトキシエチル、エチルカルビトールの
グリコール酸エステル、ブチルカルビトールのグリコー
ル酸エステル、2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2
−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−ヒ
ドロキシ−2−メチルブタン酸メチルの如き、各種のヒ
ドロキシエステル類とが、エステル結合した形の各種の
不飽和エステル類;
【0023】クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸また
はフマル酸の如き、各種の不飽和ジカルボン酸類と、
【0024】前記した各種のヒドロキシエステル類と
が、エステル結合した形の各種の不飽和モノエステル類
あるいは不飽和ジエステル類;
【0025】さらに、前記した各種の不飽和基を有する
カルボン酸類を、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラク
トン、δ−バレロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−
カプロラクトン等で代表されるような各種のラクトン類
で変性した形の単量体類と、
【0026】前記した各種のヒドロキシエステル類と
が、エステル結合した形の各種の不飽和エステル類など
である。
【0027】前記共重合可能なビニル系単量体(a−
2)として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、
【0028】メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートまたはラ
ウリル(メタ)アクリレートの如き、C1〜C22なる炭
素数のアルキルアルコールと、各種の(メタ)アクリル
酸のアルキルエステル類;
【0029】ベンジル(メタ)アクリレートまたはフェ
ネチル(メタ)アクリレートの如き各種のアラルキル
(メタ)アクリレート類;シクロヘキシル(メタ)アク
リレートまたはイソボニル(メタ)アクリレートの如
き、各種のシクロアルキル(メタ)アクリレート類;メ
トキシエチル(メタ)アクリレートまたはメトキシブチ
ル(メタ)アクリレートの如き、各種のアルコキシアル
キル(メタ)アクリレート類;
【0030】(メタ)アクリル酸、2−カルボキシエチ
ル(メタ)アクリレート、クロトン酸、イタコン酸、マ
レイン酸またはフマル酸の如き、各種の不飽和カルボン
酸類;イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノ−n−ブ
チル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノ−n−ブ
チル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノ−n−ブチル
の如き、各種のモノエステル類(ハーフ・エステル
類);アジピン酸モノビニルまたはコハク酸モノビニル
の如き、各種の飽和ジカルボン酸のモノビニルエステル
類;
【0031】前記した各種の不飽和基を有するカルボン
酸類のカルボキシル基を、ε−カプロラクトン、γ−ブ
チロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−バレロラクト
ン、γ−カプロラクトン等で代表されるような各種のラ
クトン類で変性した形のカルボキシル基を含有する単量
体類;
【0032】無水マレイン酸または無水イタコン酸の如
き、各種の不飽和ポリカルボン酸の無水物類;無水アク
リル酸または無水メタクリル酸の如き、各種の不飽和モ
ノカルボン酸の無水物類;あるいはアクリル酸またはメ
タクリル酸の如き、各種の不飽和カルボン酸と、酢酸、
プロピオン酸または安息香酸などのような、種々の飽和
カルボン酸との混合酸無水物などの如き、カルボン酸無
水基を有するビニル系単量体類;トリメチルシリル(メ
タ)アクリレート、ジメチル−t−ブチルシリル(メ
タ)アクリレート、1−エトキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−(メタ)アクリロイルオキシテトラヒドロ
フランの如き、ブロックされたカルボキシル基を含有す
るビニル系単量体類;
【0033】マイレン酸、フマル酸、イタコン酸の如
き、各種の不飽和ジカルボン酸と、一価アルコール類と
のジエステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピ
バリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、または安息
香酸ビニル、「ベオバ」(オランダ国シエル社製のビニ
ルエステル類)の如き、各種のカルボン酸ビニルエステ
ル類;クロトン酸メチルもしくはクロトン酸エチルの如
き、各種のクロトン酸のアルキルエステル類;(メタ)
アクリロニトルまたはクロトノニトリルの如き、各種の
シアノ基含有ビニル系単量体類;
【0034】2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、N−〔2−(メタ)アクリロイルオキシ〕エチ
ルモルホリン、ビニルピリジン、N−ビニルカルバゾー
ル、N−(2−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−(2−ジエチルアミノ)エチル(メタ)
アクリルアミド、N−(2−ジメチルアミノ)エチルク
ロトン酸アミド、N−(2−ジエチルアミノ)エチルク
ロトン酸アミド、2−ジメチルアミノエチルビニルエー
テル、2−ジエチルアミノエチルビニルエーテルの如
き、アミノ基含有ビニル系単量体類;
【0035】グリシジル(メタ)アクリレート、メチル
グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、ビニルシク
ロヘキセンオキシド、グリシジルビニルエーテル、メチ
ルグリシジルビニルエーテルまたはアリルグリシジルエ
ーテルの如き、エポキシ基を有するビニル系単量体類;
2,3−カーボネートプロピル(メタ)アクリレート、
2−メチル−2,3−カーボネートプロピル(メタ)ア
クリレート、3,4−カーボネートブチル(メタ)アク
リレートの如き、5員環の種々のシクロカーボネート基
含有ビニル系単量体類;5−〔N−(メタ)アクリロイ
ルカルバモイルオキシメチル〕−5−エチル−1,3−
ジオキサン−2−オン、5−〔N−{2−(メタ)アク
リロイルオキシ}エチルカルバモイルオキシメチル〕−
5−エチル−1,3−ジオキサン−2−オンの如き6員
環の種々のシクロカーボネート基含有ビニル系単量体
類;
【0036】N−(メタ)アクリロイルカルバミン酸メ
チル、N−〔2−(メタ)アクリロイルオキシ〕エチル
カルバミン酸エチルの如きカーバーメート基を有するビ
ニル系単量体類;
【0037】アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレ
ート、アセトアセトキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、N−(2−アセトアセトキシエチル)(メタ)アク
リルアミド、アセト酢酸ビニルの如き、アセトアセチル
基含有エチレン性不飽和単量体類;
【0038】「ビスコート 8F、8FM、3Fもしく
は3FM」[大阪有機化学(株)製の含フッ素(メタ)
アクリル系単量体]、パープルオロシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ジ−パーフルオロシクロヘキシルフ
マレートまたはN−iso−プロピルパーフルオロオク
タンスルホンアミドエチル(メタ)アクリレートの如
き、各種の(パー)フルオロアルキル基含有の不飽和結
合含有単量体類;フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、テ
トラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンま
たはヘキサフルオロプロピレンの如き、各種のフルオロ
オレフィン類;塩化ビニルまたは塩化ビニリデンの如
き、各種のクロル化オレフィン類;
【0039】エチレン、プロピレン、イソブチレン、1
−ブテンまたは1−ヘキセンの如き、各種のα−オレフ
イン類;スチレン、α−メチルスチレン、p−tert
−ブチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルス
チレンの如き、各種の芳香族ビニル単量体類;
【0040】p−スチレンスルホンアミド、N−メチル
−p−スチレンスルホンアミドの如き、各種のスルホン
酸アミド基含有単量体;スチレンスルホン酸、ビニルス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチル−プロパン
スルホン酸の如き、スルホン酸基含有単量体またはそれ
らの有機アミン塩類;
【0041】ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメ
トキシシラン、トリメトキシシリルエチルビニルエーテ
ル、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメト
キシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル
トリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシ
プロピルメチルジメトキシシランまたは3−(メタ)ア
クリロイルオキシプロピルメチルジクロロシランの如
き、各種加水分解性シリル基含有ビニル系単量体類;
【0042】エチルビニルエーテル、n−ブチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテルまたはn−ヘキシ
ルビニルエーテルの如き、各種のアルキルビニルエーテ
ル類;シクロペンチルビニルエーテル、シクロヘキシル
ビニルエーテルまたはメチルシクロヘキシルビニルエー
テルの如き、各種のシクロアルキルビニルエーテル類;
【0043】アクロレインまたはメチルビニルケトンの
如き、各種のカルボニル基含有単量体類;
【0044】「ブレンマー PME」[日本油脂(株)
製の商品名]の如き、各種の含ポリエーテル含有単量体
類;メタクリル酸メトキシ−メトキシカルボニル−メチ
ルエステル、アクリル酸アセチルアミノ−メトキシカル
ボニル−メチルエステル;
【0045】モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエ
チル〕アシッドホスフェート、ポリエチレングリコール
の重合度が1〜6なるモノ〔2−(メタ)アクリロイル
オキシポリエチレングリコール〕アシッドホスフェー
ト、ポリプロピレングリコールの重合度が1〜6なるモ
ノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシポリプロピレング
リコール〕アシッドホスフェート、あるいは炭素数1〜
12なるアルキル基、または、ベンジル基で更にエステ
ル化された、モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシア
ルキル〕のアシッドホスフェート類や2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレートの如き、α,β−エチレン性不飽
和カルボン酸の各種のヒドロキシアルキルエステル類
と、燐酸またはそのエステル類との縮合反応によって得
られる燐酸エステル結合含有単量体類などの有機燐酸エ
ステル基含有単量体類などである。
【0046】なお、当該樹脂(A)の作業性、そして耐
酸性の如き塗膜性能などの観点から、単量体の種類およ
び使用量を、適宜、決定すればよい。
【0047】以上に掲げられたような種々の単量体を用
いて、当該ビニル系共重合体を調整するには、溶液重合
法、非水分散重合法、エマルジョン重合法、光重合法ま
たは塊状重合法などのような公知慣用の種々の重合法を
適用する事が出来る。
【0048】それのうちでも特に、公知慣用の有機溶剤
類の存在下に、公知慣用の重合開始剤や分子量調整剤な
どを用いるという形の溶液重合法によるのが最も簡便で
ある。
【0049】それらの重合開始剤のうちでも特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、2,2’−アゾビ
ス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)または2,2’−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)の如き、各種のアゾ化
合物類;
【0050】あるいはtert−ブチルパーオキシピバ
レート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、t
ert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イドまたはアセチルパーオキサイドなどをはじめ
【0051】さらには、ジ−tert−ブチルパーオキ
サイド、ジクミルパーオキサイド、tert−ブチルハ
イドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、メチルエチルケトンパーオキサイドまたはジイソプ
ロピルパーオキシカーボネートの如き、各種の過酸化物
類などである。
【0052】また、溶液ラジカル重合法を適用する際に
使用することが出来る有機溶剤としては、公知慣用の種
々の有機溶剤のうちのいずれをも使用することが出来る
し、しかもそれらは、単独使用でも2種類以上の併用で
もよいことは勿論である。
【0053】それらのうちでも特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、ホワイト・スピリットまたはミ
ネラル・スピリットの如き、それ自体が種々の炭化水素
からなる混合物などをはじめ、
【0054】さらには、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、シクロヘキサン、シクロペンタンまたはシクロオク
タンの如き、各種の脂肪族系ないしは脂環式系の炭化水
素類などであるし、
【0055】さらには亦、トルエン、キシレン、エチル
ベンゼンもしくは「ハウス(HAWS)」[オランダ国
シェル社製の高芳香族炭化水素系混合溶剤]の如き、各
種の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸n−プロピ
ル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチ
ル、酢酸アミル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテートまたはエチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテ
ルアセテートもしくはプロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテートの如き各種のエステル類;
【0056】メタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、イソプロピルアルコール、1−ブタノール、2−ブ
タノール、tert−ブチルアルコール、n−アミルア
ルコール、イソアミルアルコールまたはtert−アミ
ルアルコール
【0057】またはエチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロ
ピレングリコールモノt−ブチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテルもしくはジエチレンモノブチルエー
テルの如き、各種のアルコール類;アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケ
トンまたはシクロヘキサノンの如き、各種のケトン類;
【0058】あるいはジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテルまたはジ
−n−ブチルエーテルの如き、各種のエーテル類;クロ
ロホルム、メチレンクロライド、四塩化炭素、トリクロ
ロエタンまたはテトラクロロエタンの如き、各種の塩素
化炭化水素類;あるいは亦、N−メチルピロリドン、ジ
メチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミドまたはエ
チレンカーボネートなどである。
【0059】当該ビニル系共重合体(A)100g中に
存在する構造式(I)で示されるエステル基の含有量
は、0.01〜0.63当量なる範囲内が、好ましくは
0.03〜0.5当量なる範囲内が、さらに好ましく
は、0.06〜0.3当量の範囲内が適切である。
【0060】かくして得られる、当該ビニル系共重合体
(A)の重量平均分子量は500〜100,000なる
範囲内が、好ましくは1,000〜20,000なる範
囲内が適切である。重量平均分子量が500より低い場
合は、どうしても塗膜が脆くなりやすく、耐擦傷性が低
下し、重量平均分子量が100,000より高くなりす
ぎると、塗装不揮発分が低下するので、いずれの場合も
好ましくない。
【0061】次いで、水酸基および/またはブロックさ
れた水酸基とを一分子中に少なくとも平均して2個有す
る化合物(B)について説明する。
【0062】かかる化合物(B)として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめれば、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、トリメチルペンタン
ジオール、ブチルエチルペンタンジオール、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトールなどの水酸基含有低分子化合物;
【0063】また、これらの化合物1種単独もしくは2
種以上がエーテル結合した形のポリエーテル化合物、た
とえば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、「ハイプロックスRT−
400」、「ハイプロックスTM−400」[いずれも
大日本インキ化学工業(株)製]などが挙げられる。
【0064】これらの他に、アクリル系重合体、ビニル
エステル系重合体または芳香族ビニル系重合体の如き、
各種のビニル系重合体、あるいはポリエステル系樹脂、
アルキド系樹脂、またはポリウレタン系樹脂などのよう
な各種の高分子化合物なども挙げられる。
【0065】これらのうちで特に望ましいものとして
は、アクリル系重合体などのような、いわゆるビニル系
重合体がなどが挙げられる。
【0066】かかる化合物(B)のビニル系重合体は、
水酸基含有ビニル系単量体(b−1)および/またはブ
ロックされた水酸基含有ビニル系単量体(b−2)と、
他の共重合可能な単量体(b−3)とを共重合せしめた
形のものが使用される。
【0067】当該水酸基含有ビニル系単量体(b−1)
として代表的なもののみを挙げるにとどまれば、
【0068】2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ
(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレートの如き各種のヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート類;
【0069】2−ヒドロキシエチルビニルエーテルまた
は4−ヒドロキシブチルビニルエーテルの如き、各種の
水酸基含有ビニルエーテル類;2−ヒドロキシエチルア
リルエーテルの如き、各種の水酸基含有アリルエーテル
類;ポリエチレングリコールなどで以て代表されるよう
な各種のポリエーテルポリオールと(メタ)アクリル酸
などで以て代表されるような各種の不飽和カルボン酸と
なら得られる部類の種々のポリオキシアルキレングリコ
ールのモノエステル類;
【0070】グリシジル(メタ)アクリレートなどで以
て代表されるような各種のエポキシ基含有不飽和単量体
と、酢酸などで以て代表されるような各種の酸類との種
々の付加物;(メタ)アクリル酸などで以て代表される
ような、各種の不飽和カルボン酸類と、「カージュラー
E」(オランダ国シェル社製の商品名)などで以て代
表されるような、α−オレフィンのエポキサイド以外
の、各種のモノエポキシ化合物との付加物等がある。
【0071】さらに、前掲したような、いわゆる水酸基
含有ビニル系単量体類の水酸基を、δ−バレロラクト
ン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン等で代表
されるような各種のラクトン類で変性した形の、ヒドロ
キシアルキルアクリル酸エステル類、特に代表的なもの
を例示するにとどめれば、「プラクセル FA−1」
[ダイセル化学工業(株)製の、2−ヒドロキシエチル
アクリレート1モルにε−カプロラクトン1モルを付加
した単量体]、「プラクセル FM−1」、「プラクセ
ル FM−3」、「プラクセル FM−5」[ダイセル
化学工業(株)製の、2−ヒドロキシエチルメタアクリ
レート1モルにε−カプロラクトンをそれぞれ1モル、
3モル、5モルを付加した単量体]及び「TONE M
−100」[米国ユニオンカーバイド社製の、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート1モルにε−カプロラクトン
2モルを付加した単量体]等があげられる。
【0072】なお、水酸基のラクトン変性については、
予め得られた水酸基含有共重合体に前記した各種のラク
トン類を付加せしめる方法というような公知の方法によ
って調製することもできる。
【0073】次に、当該ブロックされた水酸基含有ビニ
ル系単量体(b−2)について説明する。かかる単量体
(b−2)は、一般式(III)、(IV)、(V)ま
たは(VI)などの構造を有する化合物で、これらはす
べて、前記した各種の水酸基含有ビニル系単量体(b−
1)の水酸基を、下記の構造式(III)、(IV)、
(V)または(VI)等でブロックせしめた形のもので
あるが、ブロックの形態としては、これらに限定される
ものではない。
【0074】
【化4】
【0075】[ただし、式中のR4、R5およびR6は、
それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基または
アリール基を表すものとする。]
【0076】
【化5】
【0077】[ただし、式中のR7は、水素原子または
アルキル基を表すものとし、また、式中のR8は、アル
キル基を表すものとする。]
【0078】
【化6】
【0079】[ただし、式中のR9は、アルキル基を表
すものとし、また、式中のXは、アルキル基、シクロア
ルキル基、アルコキシル基、アラルキル基、アリール
基、アリールオキシ基およびアルカノイルオキシ基より
なる群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換さ
れていても置換されていなくてもよい、炭素原子数が3
以上のアルキレン基を表すものとする。]
【0080】
【化7】
【0081】[ただし、式中のYは、アルキル基、シク
ロアルキル基、アルコキシル基、アラルキル基、アリー
ル基、アリールオキシ基およびアルカノイルオキシ基よ
りなる群から選ばれる、少なくとも1種の原子団で置換
されていても置換されていなくてもよい、炭素原子数が
2以上のアルキレン基を表すものとする。]
【0082】そして、上記一般式(III)で示される
単量体類として特に代表的なもののみを例示するにとど
めれば、
【0083】トリメチルシロキシエチル(メタ)アクリ
レート、トリメチルシロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、トリメチルシロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、トリエチルシロキシエチル(メタ)アクリレート、
トリブチルシロキシプロピル(メタ)アクリレート、ト
リフェニルシロキシエチル(メタ)アクリレート、トリ
メチルシリルオキシポリジメチルシロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ジメチルエトキシシロキシエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルクロルシロキシエチル
(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシブチルビニ
ルエーテル、トリエトキシシロキシブチルビニルエーテ
ル、トリブチルシロキシブチルビニルエーテル、トリメ
チルシリルオキシポリジメチルシロキシブチルビニルエ
ーテルなどで、水酸基をシリル化剤で以てブロックせし
めた形のものである。
【0084】次に、上記一般式(IV)で示される単量
体類として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、1−メトキシ−エトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、1−エトキシ−エトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、1−ブトキシ−エトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、1−(2−エチルヘキサノキシ)−エトキシエチル
(メタ)アクリレート、1−イソブトキシ−エトキシエ
チル(メタ)アクリレート、1−シクロヘキシルオキシ
−エトキシエチル(メタ)アクリレートなどで、水酸基
にアルキルビニルエーテル類を付加せしめた形のもので
ある。
【0085】さらに、上記一般式(V)で示される単量
体類として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、構造式(V−1)〜(V−3)で表されるものなど
がある。
【0086】
【化8】
【0087】また、上記一般式(VI)で示される単量
体類として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、構造式(VI−1)〜(VI−3)で表されるもの
などがある。
【0088】
【化9】
【0089】そして、化合物(B)を調製する際に使用
される共重合可能なる其の他のビニル系単量体(b−
3)は、前掲したような樹脂(A)を調製する際におい
て使用される、ビニル系単量体(a−2)として、すで
に例示したような各種の単量体類が挙げられる。
【0090】そして亦、重合方法、重合開始剤、重合溶
剤についても、前掲したような樹脂(A)を調製する際
において使用される、重合方法、重合開始剤、重合溶剤
として、すでに例示したような各種の重合方法、重合開
始剤、重合溶剤が挙げられる。
【0091】化合物(B)100g中に存在する水酸基
および/またはブロックされた水酸基の含有量は、0.
01〜0.8当量なる範囲内が、好ましくは0.04〜
0.6当量なる範囲内が、さらに好ましくは、0.08
〜0.4当量の範囲内が適切である。
【0092】かくして得られる、ビニル系共重合体の重
量平均分子量は500〜100,000なる範囲内が、
好ましくは1,000〜20,000なる範囲内が適切
である。重量平均分子量が500より低い場合は、どう
しても塗膜が脆くなりやすく、耐擦傷性が低下し、重量
平均分子量が100,000より高くなりすぎると、塗
装不揮発分が低下するので、いずれの場合も好ましくな
い。
【0093】次いで、構造式(I)で示されるエステル
基と水酸基および/またはブロックされた水酸基とを一
分子中に平均して少なくともそれぞれ1個有する樹脂
(C)について説明する。
【0094】かかる樹脂(C)として代表的なものとし
ては、上述した樹脂(A)としてすでに例示したのと同
様な各種の高分子化合物などが挙げられるが、これらの
うちで特に望ましいものは、アクリル系重合体などのよ
うな、いわゆるビニル系重合体である。
【0095】樹脂(C)のビニル系重合体を調整するに
あたっては、種々の方法が利用できるが、構造式(I)
で示されるエステル基を有するビニル系単量体(c−
1)と水酸基含有ビニル系単量体(c−2)および/ま
たはブロックされた水酸基含有ビニル系単量体(c−
3)を共重合せしめるか、または、それらに加え共重合
可能な他の単量体(c−4)を共重合せしめる方法によ
るのが特に簡便である。
【0096】かかる(c−1)および(c−4)として
は、前掲したような樹脂(A)を調製する際において使
用される(a−1)および(a−2)としてすでに例示
したような各種単量体などが使用できるし、(c−2)
および(c−3)の代表的なものとしても、前掲したよ
うな化合物(B)を調整する際において使用される(b
−1)および(b−2)が使用できる。
【0097】そして亦、重合方法、重合開始剤、重合溶
剤についても、前掲したような樹脂(A)を調製する際
において使用される、重合方法、重合開始剤、重合溶剤
として、すでに例示したような各種の重合方法、重合開
始剤、重合溶剤が挙げられる。
【0098】当該樹脂(C)100g中に存在する構造
式(I)で示されるエステル基の含有量は、0.01〜
0.45当量なる範囲内が、好ましくは0.03〜0.
3当量なる範囲内が適切である。また、当該ビニル系共
重合体(C)100g中に存在する水酸基および/また
はブロックされた水酸基の含有量は、0.01〜0.5
当量なる範囲内が、好ましくは0.03〜0.4当量な
る範囲内が適切である。
【0099】かくして得られる、当該ビニル系共重合体
の重量平均分子量は500〜100,000なる範囲内
が、好ましくは1,000〜20,000なる範囲内が
適切である。重量平均分子量が500より低い場合は、
どうしても塗膜が脆くなりやすく、耐擦傷性が低下し、
重量平均分子量が100,000より高くなりすぎる
と、塗装不揮発分が低下するので、いずれの場合も好ま
しくない。
【0100】次に、硬化に関わる官能基の比率について
説明する。構造式(I)で示されるエステル基と水酸基
は、当量比1対1で反応するものと考えられる。しかし
ながら、塗料の安定性、下塗り塗料への付着性あるいは
塗膜の物性などを諸事情を考慮すると、上塗り塗料の成
分中では、[構造式(I)で示されるエステル基]/
[水酸基および/またはブロックされた水酸基](当量
比)が、0.1〜10.0たる範囲内が、好ましくは
0.2〜5.0たる範囲内が適切である。
【0101】すなわち、本発明の方法を実施するにあた
っては、樹脂(A)と化合物(B)の配合比率、あるい
は、樹脂(C)を調整するにあたって用いられる(c−
1)と(c−2)および/または(c−3)の組成比
は、この官能基比の範囲内となるように設計するのが望
ましい。
【0102】なお、この官能基比の範囲内であれば、樹
脂(A)に2種類の化合物(B)を組み合わせたり、樹
脂(A)と化合物(B)の組み合わせに、樹脂(C)を
加えるといったように、樹脂(A)、化合物(B)およ
び樹脂(C)を自由に組み合わせて配合することも、勿
論、可能である。
【0103】本発明により、下塗り塗料の塗膜が形成さ
れた被塗物上に設けられた上塗り塗料の硬化塗膜は、と
りわけ耐酸性に優れるもので、例えば以下に説明する耐
酸性試験方法により簡便にその耐酸性を評価することが
可能である。この試験方法とは、試験板上に設けられ
た下塗り塗料の塗膜上への上塗り塗料塗装/硬化上塗
り塗料の塗膜上への酸水溶液付着水洗後の目視判定と
いう手順で行われる。具体的な試験条件の一例を示せ
ば、試験板上に設けられた下塗り塗料の塗膜(膜厚20
μm)上に、上塗り塗料を乾燥塗膜が35μmとなるよ
うに塗装し、室温に10分間のあいだ放置した後、15
0℃/30分間の条件で硬化させる。次に、この上塗り
塗料の硬化塗膜上に、0.5%硫酸水溶液の水滴を0.
5g落下させ、70℃環境中で30分間放置する。その
後、水洗乾燥したのち、塗膜の状態を目視判定により評
価する。本発明による上塗り塗料の硬化塗膜は、耐酸性
が優れており、試験後の塗膜外観には目視により何の変
化も確認されない。本発明の上塗り塗料に比較して耐酸
性が劣る上塗り塗料の場合には、その耐酸性のレベルに
応じて、硫酸水溶液の液滴の跡が残る、艶びけ(光沢の
消失)、白化、膨潤による水ぶくれ等の現象が目視で確
認される。
【0104】耐酸性試験の方法としては、この他、所定
の濃度またはpHの硫酸水溶液あるいは人工酸性雨を硬
化塗膜上に落下させ、解放または密閉容器内にて40〜
80℃で15分〜3時間保ち、削られた部分の深さを測
定する方法や、60℃に保った1%硫酸水溶液に塗板を
24時間浸漬して、光沢の変化を測定する方法などがあ
るが、いずれの試験方法においても、本発明による上塗
り塗料の硬化塗膜は優れた結果が得られる。
【0105】本発明の上塗り塗料には、硬化反応を制御
するために、触媒を配合せしめることが好ましい。構造
式(I)で示されるエステル基と水酸基および/ブロッ
クされた水酸基との硬化反応を制御する触媒としては、
公知慣用のエステル交換触媒のうちのいずれをも使用す
ることが出来るし、しかもそれらは、単独使用でも2種
類以上の併用でもよいことは勿論である。
【0106】それらのうちでも特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、
【0107】リチウム、ナトリウムもしくはカリウムの
如き各種のアルカリ金属類からなる有機金属化合物、例
えば、メチルリチウムもしくはブチルリチウムの如き各
種のアルカリアルキル金属類;ナトリウムメトキシド、
ナトリウムフェノキシドもしくはカリウムエトキシドの
如き各種のアルカリ金属のアルコキシド類;
【0108】ランタン、ネオジウム、サマリウム、ユウ
ロピウム、ガドリニウム、イットリビウムもしくはルテ
チウムの如き、ランタニド系金属類からなる有機金属化
合物、例えば、サマリウムフェノキシド、イットリビウ
ムブトキシドの如き、各種のランタノイド系金属のアル
コキシド類;サマリウムアセテート、イットリビウムプ
ロピオネートの如き、ランタノイド系金属のカルボキシ
レート類、ランタニド系金属のアセチルアセトナートも
しくはランタニド系金属と後掲する各種のアミン化合物
類とのアミン錯体類;
【0109】これらの他に、ジブチル錫ジメトキシト゛、
ジブチル錫オキシド、ジブチル錫アセテート、ジブチル
錫オクテート、ジブチル錫ラウレートの如き、有機錫化
合物類;
【0110】N−メチルモルフォリン、ピリジン、N,
N’−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DB
U)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−
5(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]
オクタン(DABCO)、トリ−n−ブチルアミンもし
くはジメチルベンジルアミン、ブチルアミン、オクチル
アミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、イミダゾール、1−メチルイミ
ダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール、1,4−ジ
エチルイミダゾール、3−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−
(N−フェニル)アミノプロピルトリメトキシシラン、
3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシ
シランまたは3(2−アミノエチル)アミノプロピルメ
チルジメトキシシランの如き、各種のアミン化合物類;
【0111】テトラメチルアンモニウム塩、テトラブチ
ルアンモニウム塩、トリメチル(2−ヒドロキシプロピ
ル)アンモニウム塩、シクロヘキシルトリメチルアンモ
ニム塩、テトラキス(ヒドロキシメチル)アンモニウム
塩、ジラウリルジメチルアンモニウム塩、トリブチルメ
チルアンモニウム塩、トリオクチルメチルアンモニウム
塩トリラウリルメチルアンモニウム塩またはo−トリフ
ルオロメチルフェニルトリメチルアンモニウム塩の如
き、各種4級アンモニウム塩類であって、
【0112】さらには、代表的な対アニオンとしての、
それぞれ、アセテートおよびプロピオネートの如き各種
のカルボキシレート、クロライド、ブロマイド、または
ハイドロオキサイドなどを有する、いわゆる4級アンモ
ニウム塩類;
【0113】テトラメチルホスホニウム塩、テトラエチ
ルホスホニウム塩、テトラプロピルホスホニウム塩;テ
トラブチルホスホニウム塩、トリメチル(2−ヒドロキ
シプロピル)ホスホニウム塩、トリフェニルホスホニウ
ム塩またはベンジルホスホニウム塩類であって、
【0114】さらには亦、代表的な対アニオンとして
の、それぞれ、アセテートおよびプロピオネートの如き
各種のカルボキシレート、クロライド、ブロマイド、ま
たはハイドロオキサイドなどを有するスルホニウム塩
類;
【0115】さらに、燐酸、p−トルエンスルホン酸、
硫酸、塩酸の如き、酸性化合物類などである。
【0116】この発明において使用される上記の触媒
は、任意の量で用いることができるが、かかる樹脂組成
物に含まれる構造式(I)で示されるエステル基に対し
0.0001〜1.0当量の範囲内、好ましくは0.0
01〜0.1当量の範囲内、さらに好ましくは、0.0
01〜0.05の範囲内が適切である。
【0117】また、本発明の上塗り塗料は、そのまま、
クリヤー塗料として用いることもできるが、鱗片状金属
粉および/または着色顔料を加え使用することもでき
る。
【0118】さらに、各種の樹脂類または溶剤類をはじ
め、レオロジーコントロール剤、レベリング剤、色別れ
防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、消泡剤または可塑剤
などのような、公知慣用の各種の添加剤類なども必要に
応じて配合せしめることが出来ることは、勿論である。
【0119】前記した溶剤類は、すでに溶液ラジカル重
合法を適用する際に使用することが出来る有機溶剤とし
て例示したような溶剤類を、溶解度ならびに沸点などを
考慮して、適宜、選択することが出来る。
【0120】かかるレオロジーコントロール剤の種類と
しては、「ディスパロン6900」[楠本化成(株)製
の商品名]の如きアマイドワックス、「BYK410」
[アメリカ国ビッグ・ケミー社製の商品名]の如き尿素
系レオロジーコントロール剤、「ディスパロン420
0」[楠本化成(株)製の商品名]の如きポリエチレン
ワックスあるいは「セルロース・アセテート・ブチレー
ト」[アメリカ国イーストマン・ケミカル・プロダクツ
社製の商品名]の如き、各種市販のレオロジーコントロ
ール剤をそのまま使用することができる。
【0121】さらに樹脂中または溶剤中にて、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネートの如きジまたはポリイソシアネートとアルキルア
ミン、フェニルエチルアミンの如き各種のアミノ化合物
を反応させて得られる尿素系RC剤や、エマルジョン重
合あるいは非水分散重合にてエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラ
メチロールメタントリ(メタ)アクリレートまたはテト
ラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレートの如
き、各種多官能モノマーと前述した各種のビニル系単量
体と共重合せしめる方法や、粒子内部にてエポキシ基と
カルボキシル基、水酸基とイソシアネート基、水酸基と
酸無水物との反応等各種の官能基同士を反応させる方法
より得られる内部架橋型微粒子を使用することもでき
る。
【0122】その他、必要に応じてエポキシシラン、ア
ミノシランなどのシランカップリング剤や、メチルシリ
ケート、エチルシリケートなどの加水分解性シリル基含
有化合物等を性能を低下させない範囲にて併用すること
が可能である。
【0123】次に、本発明の上塗り塗装方法を実施する
にあたって用いられる下塗り塗料について述べる。当該
下塗り塗料は、樹脂組成物と必要に応じて鱗片状金属粉
および/または着色顔料を主成分とする塗料を総称する
ものであり、勿論、塗装粘度を調製するための、公知慣
用の種々の有機溶剤を、あるいは塗料としての長期の貯
蔵安定性を確保するための、公知慣用の種々の添加剤や
有機溶剤などを始めとし、さらには、流動調製剤、レベ
リング剤、紫外線吸収剤、光安定剤、消泡剤または可塑
剤などのような種々の添加剤類などをも配合せしめるこ
とが出来る。
【0124】当該樹脂組成物として特に代表的なものみ
例示するにとどめれば、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、セルロース樹脂また
はビニル樹脂などの主剤とアミノ樹脂またはポリイソシ
アネート化合物の如き硬化剤とからなる熱硬化性ないし
は常温硬化性のものである。勿論、硬化剤を使用しな
い、熱可塑性樹脂組成物も使用できるが、長期の耐候性
の観点からは、上掲された如き硬化性樹脂組成物の使用
が望ましい。
【0125】また、かかる樹脂組成物は、従来の有機溶
剤溶液型に加え、有機溶剤の排出量削減を目的として溶
液型ハイソリッド系、非水分散型樹脂系、水溶性ないし
は水分散性樹脂が使用可能である。これら中で、排出有
機溶剤量の削減という観点では、水溶性ないしは水分散
性樹脂の使用が望ましい。
【0126】そこで、水溶性ないしは水分散性樹脂につ
いて詳しく述べる。該水溶性ないしは水分散性樹脂とし
ては、公知慣用の種々の水溶性樹脂あるいは水分散型樹
脂を使用する事が出来るが、それらのうちでも特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、
【0127】樹脂中の酸基を有機塩基または無機塩基で
中和して得られる、あるいは、樹脂中に含まれる塩基性
基を有機酸または無機酸で中和して得られる水溶性ない
しは水分散性のポリエステル樹脂、ビニル系樹脂、ポリ
ウレタン樹脂またはポリエステルウレタン樹脂などの中
和型樹脂、
【0128】各種の界面活性剤を乳化剤として用い、ビ
ニル系単量体を、公知慣用の種々のラジカル開始剤の存
在下で、乳化重合せしめるということによって得られる
エマルジョン、
【0129】上述したような乳化重合に際して、界面活
性剤を使用せずに、それ自体のうちに、界面活性剤部位
を有するという特定のビニル系単量体を、ビニル系単量
体の一部として使用して行われる乳化重合でもって得ら
れる、ソープフリーエマルジョン、
【0130】有機溶剤中で重合反応を行って得られた樹
脂に、各種の界面活性剤を添加せしめ、溶媒を、有機溶
剤から水に転相せしめた後に、乳化法(後乳化)でもっ
て得られる、水分散性ポリエステル樹脂、ビニル系樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂またはポリエステ
ルポリウレタン樹脂などの後乳化型水分散性樹脂、
【0131】上述したような後乳化法で、樹脂の側鎖や
末端に、予め界面活性部位を導入せしめるということに
よって、自己乳化性を付与させた後に、各種の乳化剤類
を添加しないで、後乳化のみを行うということによって
得られる、それぞれ、水分散性ポリエステル樹脂、ビニ
ル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂またはポリ
エステルポリウレタン樹脂などの自己乳化型水分散性樹
脂、
【0132】水分散安定用重合体の存在下に、ビニル系
単量体類を分散重合せしめるということによって得られ
る形の水分散性ビニル系樹脂などである。
【0133】さらに、上述した水分散性樹脂の分散質が
架橋した形の、いわゆる架橋粒子になっている水分散性
樹脂も、エマルジョンも、共に、本発明の塗装仕上げ方
法を実施するに際して使用することが出来るが、これら
の各樹脂は、2種以上を併用しても差し支えないことは
勿論である。
【0134】これらのうちでも特に望ましい形のものと
しては、調製方法の簡便さからも、エマルジョン樹脂、
内部架橋型エマルジョン樹脂、水分散性ポリウレタン樹
脂、水分散性ポリエステルポリウレタン樹脂等が挙げら
れる。
【0135】上述したようなこれらの各樹脂を硬化型と
して使用する場合、これらの樹脂が水酸基を有する場合
には、架橋剤としては、アミノ樹脂またはブロックイソ
シアネートを含む形のポリイソシアネート類などの使用
が望ましく、これらの各樹脂がエポキシ基を有する場合
には、架橋剤としてカルボキシル基含有樹脂またはポリ
カルボン酸類などの使用が望ましいし、これらの各樹脂
がカルボキシル基を有する場合には、架橋剤としては、
ポリエポキシ化合物またはエポキシ基含有樹脂の使用が
望ましい。
【0136】その中でも、水性下塗り塗料としては、水
酸基を有する水溶性樹脂あるいは水分散性樹脂とアミノ
樹脂との組み合わせが好ましく、この場合のアミノ樹脂
として代表的なものを例示するにとどめれば、「サイメ
ル301」、「サイメル303、」、「サイメル32
5」、「サイメル327」[いずれも三井化学(株)
製]、「ニカラックMW−3」、「ニカラックMX4
3」[いずれも三和ケミカル(株)製]、「ユーバン1
20」[三井化学(株)製])、「ウォーターゾールS
−695」〔大日本インキ化学工業(株)製〕、「BE
ETLE BE3020」、「BEETLE BE30
21」、「BEETLE BE3751」[英国 BI
Pリミテッド社製]などである。
【0137】また、レオロジーコントロール剤として
は、無機系あるいは有機系の公知慣用のものが使用可能
であるが、特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、水溶性セルロースエーテル、ヒドロキシエチルセル
ロース、メチルセルロース、カルボキシルセルロース、
ボリビニルアルコール、ビニルピロリドン(共)重合
体、(メタ)アクリル酸(共)重合体、(メタ)アクリ
ルアミド(共)重合体、スチレン−無水マレイン酸
(共)重合体またはエチレン−無水マレイン酸(共)重
合体などである。
【0138】なお、本発明において使用できる鱗片状金
属粉および/または着色顔料としては、各種のメタリッ
ク粉末、あるいは各種の有機ないしは無機の着色顔料が
あるが、これらのうちでも特に代表的なもののみを例示
するにとどめれば、アルミニウム粉末、銅粉末、雲母粉
末、二酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、カーボン
ブラック、フタロシアニンブルー、トルイジンレッド、
ペリレン、キナクリドンはたはベンジジンイエローなど
である。
【0139】本発明の上塗り塗装方法は、前記したよう
な下塗り塗料と、上述した上塗り塗料とを用いて、従来
と同様の方法で行われる。すなわち、表面処理の施され
た、あるいは、必要に応じて、予め、プライマーやサー
フェイサーなどの施された被塗物上に、まず、下塗り塗
料を、所望の粘度に調整して、被塗物上に、乾燥膜厚が
5〜40マイクロメーター(μm)となるように塗装せ
しめる。
【0140】次いで、上塗り塗料を、所望の粘度に調整
して、乾燥膜厚が5〜60μm程度となるように塗装せ
しめる。
【0141】これらのそれぞれ、下塗り塗料および上塗
り塗料を、塗装せしめる方法としては、刷毛、ロールコ
ーター、エアスプレーもしくはエアレススプレーまたは
静電塗装などのような、通常の方法に従えばよい。
【0142】なお、本発明の上塗り塗装方法を実施する
にあたって、上塗り塗料は、下塗り塗料が未硬化の状態
にある間に塗装する2コート1ベーク方式でもよいし、
硬化された状態で塗装する2コート2ベーク方式でもよ
い。
【0143】塗装後は、60〜200℃なる温度で数秒
間〜60分間程度、乾燥することによって、硬化塗膜と
為すことができる。
【0144】さらには、上記の2コート1ベーク方式で
塗装せしめたのちに、さらに、オーバー・トップ・クリ
ヤーを塗装せしめる形の3コート2ベイク方式で塗膜を
形成せしめることも出来るし、下塗り、中塗り、上塗り
の3層をウエット・オン・ウエットにて塗装後、所定の
温度で焼き付ける3コート1ベイク方式で塗膜を形成せ
しめることも出来る。
【0145】かくして得られる、本発明の上塗り塗料及
び塗装方法は、主として、鉄製品、ステンレススチー
ル、アルミニウム、真鍮、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポイカーボネート
樹脂あるいはABS樹脂に適用されるものである。
【0146】以上に記述してきたような、本発明によれ
ば、とりわけ、耐酸性に優れる塗膜が得られ、しかも上
塗り塗料は保存安定性に優れるということから、とりわ
け、自動車上塗り用として、さらにはプラスチック部材
ならびに金属部材などへの塗膜形成方法として適用する
事が出来るというものである。
【0147】
【実施例】次に、本発明を、参考例、実施例および比較
例により、一層、具体的に説明することにする。以下に
おいて、部および%は、断りの無い限り、すべて重量基
準であるものとする。
【0148】参考例1〔樹脂(A)の調製例〕 撹拌機、温度計、冷却器および窒素導入管を備えた反応
容器に、酢酸n−ブチルの450部を加え、125℃に
まで昇温して、此の温度に保持した。
【0149】次いで、ここへ、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの86部、n−ブチルアクリレートの
157部およびカルボメトキシメチルメタクリレート
[メタクリル酸とグリコール酸メチルとがエステル結合
した形の単量体]の182部と、tert−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエートの20部と、酢酸n
−ブチルの50部とを、6時間に亘って滴下した。
【0150】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が12000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを樹脂(A−1)と略記する。
【0151】参考例2〔樹脂(A)の調製例〕 参考例1と同様な反応容器に、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの73部、n−ブチルアクリレートの
154部および1−(カルボメトキシ)エチルメタクリ
レート[メタクリル酸と2−ヒドロキシプロパン酸メチ
ルとがエステル結合した形の単量体]の198部と、t
ert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート
の20部と、酢酸n−ブチルの50部とを、6時間に亘
って滴下した。
【0152】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が12000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを樹脂(A−2)と略記する。
【0153】参考例3〔樹脂(A)の調製例〕 撹拌機、温度計、冷却器および窒素導入管を備えた反応
容器に、酢酸n−ブチルの550部を加え、125℃に
まで昇温して、此の温度に保持した。
【0154】次いで、ここへ、スチレンの60部、メチ
ルメタクリレートの69部、n−ブチルアクリレートの
125部およびカルボメトキシメチルメタクリレート
[メタクリル酸とグリコール酸メチルとがエステル結合
した形の単量体]の146部と、tert−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエートの80部と、酢酸n
−ブチルの50部とを、6時間に亘って滴下した。
【0155】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が40%なる樹脂溶液
を得たのち、減圧下にキシレンを留去せしめた。こうし
て不揮発分80.0%、重量平均分子量が4400なる
アクリル樹脂を得た。以下、これを樹脂(A−3)と略
記する。
【0156】参考例4〔化合物(B)の調製例〕 参考例1と同様な反応容器に、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの111部、n−ブチルアクリレート
の164部および2−ヒドロキシエチルメタクリレート
の150部と、tert−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエートの20部と、酢酸n−ブチルの50部
とを、6時間に亘って滴下した。
【0157】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が10000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを化合物(B−1)と略記する。
【0158】参考例5〔化合物(B)の調製例〕 参考例1と同様な反応容器に、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの112部、n−ブチルアクリレート
の32部およびプラクセルFM−1[ダイセル化学工業
(株)製]の281部と、tert−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエートの20部と、酢酸n−ブチ
ルの50部とを、6時間に亘って滴下した。
【0159】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が18000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを化合物(B−2)と略記する。
【0160】参考例6〔化合物(B)の調製例〕 参考例1と同様な反応容器に、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの45部、n−ブチルアクリレートの
147部およびトリメチルシロキシエチルメタクリレー
トの233部と、tert−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエートの20部と、酢酸n−ブチルの50
部とを、6時間に亘って滴下した。
【0161】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が14000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを化合物(B−3)と略記する。
【0162】参考例7〔化合物(B)の調製例〕 参考例3と同様な反応容器に、スチレンの60部、メチ
ルメタクリレートの63部、n−ブチルアクリレートの
124部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの60
部およびトリメチルシロキシエチルメタクリレートの9
3部と、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエートの80部と、酢酸n−ブチルの50部とを、
6時間に亘って滴下した。
【0163】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が40%なる樹脂溶液
を得たのち、減圧下にキシレンを留去せしめた。こうし
て不揮発分80.0%、重量平均分子量が4500なる
アクリル樹脂を得た。以下、これを樹脂(B−4)と略
記する。
【0164】参考例8〔樹脂(C)の調製例〕 参考例1と同様な反応容器に、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの99部、n−ブチルアクリレートの
160部、カルボメトキシメチルメタクリレートの91
部および2−ヒドロキシエチルメタクリレートの75部
と、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エートの20部と、酢酸n−ブチルの50部とを、6時
間に亘って滴下した。
【0165】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が11000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを樹脂(C−1)と略記する。
【0166】参考例9〔樹脂(C)の調製例〕 参考例1と同様な反応容器に、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの66部、n−ブチルアクリレートの
152部、カルボメトキシメチルメタクリレートの91
部およびトリメチルシロキシエチルメタクリレートの1
16部と、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエートの20部と、酢酸n−ブチルの50部と
を、6時間に亘って滴下した。
【0167】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が13000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを樹脂(C−2)と略記する。
【0168】参考例10〔樹脂(C)の調製例〕 参考例1と同様な反応容器に、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの82部、n−ブチルアクリレートの
156部、カルボメトキシメチルメタクリレートの91
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの37部およ
びトリメチルシロキシエチルメタクリレートの59部
と、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エートの20部と、酢酸n−ブチルの50部とを、6時
間に亘って滴下した。
【0169】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が12000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを樹脂(C−3)と略記する。
【0170】参考例11〔カルボキシル基含有樹脂の調
製例〕 参考例1と同様な反応容器に、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの153部、n−ブチルアクリレート
の188部およびアクリル酸の84部と、tert−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの20部
と、酢酸n−ブチルの50部とを、6時間に亘って滴下
した。
【0171】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が12000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを樹脂(Ac−1)と略記する。
【0172】参考例12〔エポキシ基含有樹脂の調製
例〕 参考例1と同様な反応容器に、スチレンの75部、メチ
ルメタクリレートの108部、n−ブチルアクリレート
の153部およびグリシジルメタクリレートの164部
と、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エートの20部と、酢酸n−ブチルの50部とを、6時
間に亘って滴下した。
【0173】滴下終了後も、5時間のあいだ反応を続行
せしめることによって、不揮発分が50.0%、重量平
均分子量が12000なるアクリル樹脂を得た。以下、
これを樹脂(Ac−2)と略記する。
【0174】参考例13〔水性ベース用エマルジョンの
調製〕 温度計、還流冷却器、攪拌機、窒素導入管および滴下ロ
ートを備えたフラスコに、イオン交換水の117部と、
イオン交換水の5部、ノニルフェノールのエチレンオキ
サイド5モル付加物のサルフェートのアンモニウム塩の
0.11部およびメタクリル酸メチルの0.11部の混
合物を添加し、80℃に昇温した。同温度でをMP(下
記参照)の6部を添加して15分間撹拌し、次に過硫酸
アンモニウムの0.075部とイオン交換水の2.5部
の混合物を添加、同温度で15分間撹拌した。次に、残
りのMPとヒドロキシプロピルメタクリレートの5部か
らなる混合物と、過硫酸アンモニウムの0.25部とイ
オン交換水の10部からなる混合物を同温度で4時間か
けて同時滴下した。同温度で1時間保持して、不揮発分
40%のエマルジョンを得た。このエマルジョンの呼称
を「Em−1」と略記する。
【0175】参考例14〜15〔有機溶剤系下塗り塗料
の調製〕 第1表(1)に示す配合組成割合に従って配合せしめた
後、参考例14および15では下記の希釈用溶剤でもっ
て、フォードカップNo.4による粘度が13秒となる
ように調整して、有機溶剤系下塗り塗料(下塗り1およ
び2)を得た。
【0176】参考例16〔水性下塗り塗料の調製〕 第1表(2)に示す配合組成割合に従って配合せしめ
て、水性下塗り塗料(下塗り3)を得た。
【0177】
【表1】
【0178】
【表2】
【0179】第1表(1)(2)の脚注 *「A−322」……大日本インキ化学工業(株)製アク
リル樹脂(溶液型)、「アクリディック A−322」
不揮発分50% *「VJ−212」……大日本インキ化学工業(株)製ア
クリル樹脂(NAD型)、「アクリディック VJ−21
2」不揮発分55%、 *「L−117−60」……大日本インキ化学工業(株)
製n−ブチル化メラミン樹脂、「スーパーベッカミン
L−117−60」不揮発分60% *「S−695」……大日本インキ化学工業(株)製水溶
性メラミン樹脂、「ウォーターゾール S−695」不
揮発分66% *「7160N」……東洋アルミニウム工業(株)製アル
ミニウムペースト、「アルペースト 7160N」不揮
発分65% *「FW−200」……デグサ社製のカーボンブラック
「FW−200」 *「WXM−T60b」……東洋アルミニウム工業(株)
製水性アルミニウムペースト、「アルペースト WXM
−T60b」不揮発分58% *「TT−935」……ローム&ハースジャパン社製の
増粘剤、「プライマルTT−935」不揮発分30%
【0180】参考例14および15で用いた希釈溶剤組
成 キシレン 15部 「ソルベッソ100」 15部 トルエン 40部 酢酸n−ブチル 10部 酢酸エチル 20部
【0181】≪上塗り塗料の調整≫ 実施例1〜14 参考例1〜10を用いて、第2表(1)〜(5)に示す
ような配合組成比に従って、本発明の塗料樹脂組成物を
得た。
【0182】比較例1〜2 参考例11〜13および下記表中に示すそれぞれの樹脂
類を用いて、第2表(6)に示されるような配合組成比
に従って、対照用の塗料樹脂組成物を得た。
【0183】それぞれ、実施例および比較例で得られ
た、各種の上塗り塗料組成物をキシレン/セロソルブア
セテート=90/10の混合溶剤で粘度30秒(フォー
ドカップ#4/20℃)に調整した。
【0184】
【表3】
【0185】
【表4】
【0186】
【表5】
【0187】
【表6】
【0188】
【表7】
【0189】
【表8】
【0190】第2表(1)〜(6)の脚注 *「TM−400」……大日本インキ化学工業(株)製ポ
リエーテルポリオール、「ハイプロックス TM−40
0」不揮発分100% *「A−345」……大日本インキ化学工業(株)製アク
リル樹脂(溶液型)、「アクリディック A−345」
不揮発分55% *「L−117−60」……大日本インキ化学工業(株)
製n−ブチル化メラミン樹脂、「スーパーベッカミン
L−117−60」不揮発分60% *「DBTDOc10%」ジブチル錫オクテート、錫分
10%トルエン溶液 *「TOMAA−50」……トリオクチルメチルアンモ
ニウムアセテート、50%キシレン溶液
【0191】2コート1ベーク(2C1B)方式〔実施
例1〜14および比較例1〜2〕 日本ルート・サービス(株)製の電着中塗り水研ぎ板
(ポリエステル・メラミン系塗料が塗装された塗装鋼板
を水研ぎして得られた塗板)上に、参考例14〜16で
得た下塗り塗料用塗料(下塗り1〜3)を、エアスプレ
ーにより、乾燥塗膜が20μmとなるように塗装せしめ
たのち、3分間のあいだセッテングせしめた。
【0192】次いで、有機溶剤系下塗り塗料(下塗り1
および2)においては強制乾燥工程を行わずに上塗り塗
料を、それぞれ、乾燥塗膜が35μmとなるように塗装
せしめ、室温に10分間のあいだ放置した後、150℃
なる雰囲気の電気熱風乾燥機中に30分間のあいだ入れ
て硬化せしめた。(実施例1〜2、比較例1〜2)
【0193】また、水性下塗り塗料(下塗り3)におい
ては、80℃にて10分間強制乾燥し室温まで冷却した
後、上塗り塗料を、それぞれ、乾燥塗膜が35μmとな
るように塗装せしめ、室温に10分間のあいだ放置した
後、150℃なる雰囲気の電気熱風乾燥機中に30分間
のあいだ入れて硬化せしめた。(実施例3〜14)
【0194】かくして得られた、それぞれの塗膜につい
て、諸性能の比較検討を行った。それらの結果は、まと
めて第3表(1)〜(4)に示すことにする。
【0195】なお、その際の諸特性ならびに諸性能の評
価基準は、つぎのようにして行ったものである。
【0196】「キシレン・ラビング」……キシレンを浸
み込ませたフェルトで以て、塗膜上を、往復10回ラビ
ングしたのちの塗膜の状態を、目視により判定
【0197】「耐酸性A」……………0.5%硫酸水溶
液の水滴を0.5g塗膜に落とし、70℃で30分間の
あいだ放置したのちの塗膜の状態を、目視により判定 ○:跡なし、△:若干跡あり、×:艶びけ
【0198】「耐酸性B」……………20%硫酸水溶液
の水滴を0.2g塗膜に落とし、密閉容器内にて85℃
で1時間のあいだ放置したのちの塗膜の状態を、目視に
より判定 ○:跡なし、△:若干跡あり、×:艶びけ
【0199】「耐擦傷性」……………5%量のクレンザ
ーを浸み込ませたフェルトで以て、塗膜上を、600g
の荷重下に、往復30回に亘るラビングを行ったのちの
塗膜の光沢保持率(%)で以て表示
【0200】「耐候性」………………促進耐候性試験機
(DPW)で以て、1,000時間に及ぶ暴露後の塗膜
の20度での光沢保持率(%)で以て表示
【0201】「上塗り塗料の保存安定性」………各配合
物を、40℃に、10日間のあいだ保持したのちの粘度
から初期粘度を減じた値を示す此の値が小さいほど、安
定性がよいことを意味する。
【0202】
【表9】
【0203】
【表10】
【0204】
【表11】
【0205】
【表12】
【0206】
【発明の効果】以上に詳述した処からも明らかなよう
に、本発明の上塗り塗料/塗装方法によれば、耐酸性に
優れる塗膜が得られ、しかも上塗り塗料は保存安定性に
優れるということから極めて実用性の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 DC12 EA06 EC10 EC11 EC23 4J038 CC001 CF001 CG001 DD001 DG001 GA03 GA06 GA15 GA16 HA096 HA166 HA176 HA376 HA416 JA20 JA21 JB01 JC17 JC29 JC40 JC41 KA04 KA06 MA09 MA14 NA01 NA04 NA11 NA26 PA07 PA19 PB07 PC08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下塗り塗料の塗膜上に形成する上塗り塗
    料であって、構造式(I) 【化1】 [ただし、式中のR1及びR2は、それぞれ、水素原子又
    はアルキル基を表すものとし、R3は、アルキル基又は
    アリール基を表すものとする。]で示されるエステル基
    を一分子中に少なくとも平均して2個有する樹脂(A)
    と、水酸基及び/又はブロックされた水酸基を一分子中
    に平均して少なくとも2個有する化合物(B)とを必須
    の成分として含有することを特徴とする上塗り塗料。
  2. 【請求項2】 下塗り塗料の塗膜上に形成する上塗り塗
    料であって、構造式(I)で示されるエステル基と水酸
    基及び/又はブロックされた水酸基とを一分子中に平均
    して少なくともそれぞれ1個有する樹脂(C)を必須の
    成分として含有することを特徴とする上塗り塗料。
  3. 【請求項3】 硬化塗膜に於いて、塗膜上に0.5%硫
    酸水溶液の液滴が付着した状態で、70℃環境下30分
    間保持後において塗膜外観の変化が生じない、請求項1
    又は2記載の上塗り塗料。
  4. 【請求項4】 下塗り塗料の塗膜が形成された被塗物上
    に、請求項1から3のうちいずれか一項記載の上塗り塗
    料を塗装することを特徴とする上塗り塗装方法。
  5. 【請求項5】 下塗り塗料が樹脂と鱗片状金属粉及び/
    又は着色顔料を主成分とする樹脂組成物である請求項4
    記載の上塗り塗装方法。
  6. 【請求項6】 下塗り塗料が水性塗料である請求項4又
    は5記載の上塗り塗装方法。
  7. 【請求項7】 上塗り塗装方法が2コート1ベイク方式
    によるものである、請求項4又は5又は6記載の上塗り
    塗装方法。
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