JP2001316227A - 皮膚毛髪用濃縮型洗浄剤 - Google Patents

皮膚毛髪用濃縮型洗浄剤

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JP2001316227A
JP2001316227A JP2000138425A JP2000138425A JP2001316227A JP 2001316227 A JP2001316227 A JP 2001316227A JP 2000138425 A JP2000138425 A JP 2000138425A JP 2000138425 A JP2000138425 A JP 2000138425A JP 2001316227 A JP2001316227 A JP 2001316227A
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hair
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diluted
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Ritsuko Miyagawa
律子 宮川
Hitoshi Kikawa
仁 木川
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3〜8倍に希釈した液の泡立ちが良好でかつ
粘度100mPa・s以上で、すすぎ時のきしみ感を抑
えた、室温での液安定性が良く、さらに製造上の便宜か
ら塩化ナトリウムを入れる必要のない皮膚毛髪用洗浄剤
組成物を提供する。 【解決手段】 アニオン界面活性剤と両性界面活性剤と
高分子系増粘剤を含有し、その3〜8倍の水希釈液の2
5℃の粘度が100〜500mPa・sであることを特
徴とする皮膚毛髪用濃縮型洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水で容易に希釈で
き、希釈後は通常のシャンプー等と同様に使用性の良い
泡立ちと粘度を有する濃縮型洗浄剤組成物に関するもの
である。この組成物は、化粧・香粧品分野において、特
にシャンプーやボディシャンプーとして用いられる。
【0002】
【従来の技術】化粧・香粧品分野におけるシャンプー、
ボディシャンプー等の洗浄剤では、泡立ち、すすぎやす
さ、刺激の無さといった使用感上の必要項目の他、手に
取ったときに指の間から液がこぼれにくく、且つ頭髪や
皮膚上に塗布しやすい粘度を有することが必要である。
濃縮型洗浄剤の開発においては、2〜3倍濃縮(2〜3
倍に希釈してから使用するタイプ)というレベルは従来
技術で充分カバーできる。しかし、例えば原液を5倍以
上に希釈して使用するとなると、希釈時に液の粘度が低
くなり、手に取ったとき指の間から液がこぼれる、また
頭髪上にとどまらず、目に流れ込んだりする等の不都合
が生じ、使用性が悪いという問題がある。また、5倍以
上に濃縮しようとすると、活性剤濃度が高くなり過ぎ
て、従来技術ではその形状はほとんどの場合、ゲルまた
は固体となり、均一な製品を得にくくなり、また原料自
身の純分も100%でないものが多く、配合部数の関係
からも従来の技術では高度濃縮タイプは濃縮度合いに限
界がある。その為たとえ濃縮タイプ洗浄剤といえども、
界面活性剤のトータルの濃度で約30%程に設定されて
いる。従って3倍以上の希釈時には泡立ちが足りないな
ど実用面でも使用性に問題がある。特表平7−5094
80号公報では、塩化ナトリウムまたは塩化アンモニウ
ムで、濃縮時の粘度を低下させ、原液100部に対し6
0〜400部の希釈水で希釈したとき100〜0.5P
a・sの粘度を有する組成物が示されている。しかし、
実際に400部の希釈水で希釈した液の界面活性剤濃度
は最大でも7%となり、実際の洗髪の時に泡が足りない
といった使用面での問題が懸念される。更に粘度調整剤
として塩化物を使用するのは、設備腐食性が高いので好
ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、3〜8倍に
希釈した液の泡立ちが良好でかつ粘度100mPa・s
以上で、すすぎ時のきしみ感を抑えた、室温での液安定
性が良く、さらに製造上の便宜から塩化ナトリウムを入
れる必要のない皮膚毛髪用洗浄剤組成物を提供すること
をその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、アニオン界面活性剤
と両性界面活性剤と高分子系増粘剤を含有し、その3〜
8倍の水希釈液の25℃の粘度が100〜500mPa
・sであることを特徴とする皮膚毛髪用濃縮型洗浄剤組
成物が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の組成物は、アニオン界面
活性剤を含有する。その具体例としては、パラフィンス
ルホン酸塩、アルコールエトキシサルフェート(AE
S)、α−オレフィンスルホン酸塩、アルコールサルフ
ェート、アシルアミノ酸塩、アルキル(エトキシ)エー
テルカルボン酸塩、アルキルスルホサクシネート等が挙
げられるが、好ましくは、α−オレフィンスルホン酸塩
(AOS)、アルキルサルフェート、アルコールエトキ
シサルフェートであり、更に好ましくは炭素数12〜1
4のAOSである。このアニオン界面活性剤の配合量
は、組成物に対して10〜80重量%(以下、%と略
記)、好ましくは20〜70%の割合で配合される。1
0%未満では泡立ちが不足し、80%超では配合時に攪
拌しにくいなど組成物の製造が困難となる。
【0006】本発明の組成物は、両性界面活性剤を含有
する。その具体例としては、アルキルイミダゾリニウム
ベタイン、アルキルアミノジプロピオン酸塩、アルキル
アミノプロピオン酸塩、アルキルアミドプロピルベタイ
ン、アルキルジメチル酢酸ベタイン等が挙げられるが、
好ましくはアルキルイミダゾリニウムベタインである。
この両性界面活性剤は、組成物に対し5〜30%、好ま
しくは10〜25%の割合で配合される。この範囲未満
では、アニオン活性剤と流動性のあるペーストを作るこ
とが出来ず、この範囲超では、組成上のその他の成分が
配合部数の関係で必要十分な量配合できない。
【0007】本発明の組成物は、高分子系増粘剤を含有
する。その具体例としては、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロースのアルキレンオキサイド付加体の
カチオン化物、カチオン化グアーガム等の天然系高分
子、ポリアクリル酸系、ポリビニルアルコール系、ポリ
アクリル酸エステル系等の合成系高分子が挙げられる
が、好ましくは天然系高分子系のカチオン化物である。
更に好ましくは、セルロースのアルキレンオキシド付加
体のカチオン化物である。これらの高分子増粘剤は、組
成物に対して0.5〜5%、好ましくは1〜3%の割合
で配合される。この範囲未満では希釈時の粘度を100
mPa・sにするのが困難になり、その範囲超では配合
時に固化する可能性が高くなる。
【0008】本発明の組成物は、前記成分の他、必要に
応じ、粘度調整剤として、1〜10%のアルコ−ルを配
合することができる。アルコールとしては、エタノー
ル、プロパノール、プロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン
等の短鎖アルコールが挙げられるが、好ましくはエタノ
ールである。これらの成分は泡量には影響しないが、す
すぎ時のきしみ感を増す傾向があるので、使用者の好み
によって適量を決める。
【0009】本発明の組成物は、さらに、必要に応じ、
アルコールエトキシレート、ショ糖脂肪酸エステルエト
キシレート、アルキルアミンオキシド、脂肪酸アルカノ
ールアミド等の洗浄助剤、モノ、ジアルキルアンモニウ
ム塩、アクリルアミド型両性ポリマー、シリコーン等の
コンディショニング剤を添加し得る他、各種植物抽出
物、防腐剤、香料、色素、パール剤、pH調整剤等を適
量添加することができる。
【0010】本発明の組成物の製造方法については、特
に制約を受けるものではないが、下記の製造方法が好ま
しい。高分子系増粘剤が粉体の場合、始めに高分子系増
粘剤にバランス水、アルコール(組成上バランス水、ア
ルコールが無い場合は無視)を加え、その高分子粉体の
表面を濡らす。そこに攪拌しながら両性界面活性剤を加
える。次いで、アニオン界面活性剤以外の成分を順次加
え、均一になるまで攪拌し、最後にアニオン界面活性剤
を加える。アニオン界面活性剤は粉体、ニードル状、フ
レーク、ペースト、水溶液等の各種の形態であることが
できるが、好ましくは粉体である。高分子系増粘剤が液
体の場合は、これを最後に添加する。
【0011】本発明の洗浄剤組成物は、均一なペースト
状組成物であり、長期間保存しても固化することがな
く、また沈殿物を生じることもなく、経日安定性に優れ
る。また希釈水で希釈した場合も同様に液安定性は良好
である。
【0012】本発明の洗浄剤組成物は、該組成物に対し
て3〜8倍の希釈水で希釈したとき、その希釈液の25
℃での粘度が100〜500mPa・s、好ましくは2
00〜500mPa・sでなければならない。100m
Pa・s未満では使用時に手からこぼれやすく、また頭
髪や皮膚上にとどまりにくくすぐ落ちてしまう等、使用
性で劣り、又500mPa・sを超えると容器からの排
出性や頭髪、皮膚上での伸びが悪くなる。
【0013】本発明では、特にアニオン界面活性剤及び
高分子系増粘剤を粉体で配合すると、これらが溶解せず
に分散ないし膨潤した状態で、ペースト中に安定に配合
できるので好ましい。特に、高分子系増粘剤として、天
然高分子系のカチオン化物を使用すると、すすぎ時にな
めらかになるなど毛髪、皮膚に対してコンディショニン
グ効果をも付与することができる。原液系では、アニオ
ン界面活性剤および高分子系増粘剤は、このように分散
ないし膨潤している状態であり、水で希釈すると高分子
系増粘剤、アニオン界面活性剤が溶解するため、希釈さ
れた組成物の粘度も大きく低下することなく使用時に良
好な粘度を維持できる。本発明では、アニオン界面活性
剤と両性界面活性剤の合計が50〜80%の高濃度で配
合しても、経日安定性の良いペーストが得られる。
【0014】本発明の組成物は、3〜8倍の水、好まし
くは4〜6倍の水で希釈して使用する。本発明組成物を
容器に取り、希釈水を少量ずつ、攪拌しながら加えて行
くことにより、希釈液を得ることができる。希釈水は適
量加えるが、その量は使用者の好む泡量、粘度になるよ
う調整する。本発明の組成物は、皮膚ないし毛髪用の特
にシャンプー、ボディシャンプーに好適に使用できる。
【0015】
【発明の効果】本発明により、3倍以上に水希釈して
も、適度な粘度を保ち、且つ従来の原液使用タイプと比
較しても泡立ち、すすぎ時の感触などの使用感及び使用
性の面で同等以上の性能を有し、さらに経日安定性にも
すぐれた、皮膚毛髪用濃縮型洗浄剤組成物が提供され
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0017】実施例1、2 表1に示す成分組成(%)の洗浄剤組成物を以下のよう
に作り、その水希釈液の性能を評価した。その結果を表
2に示す。 (組成物の調製法)高分子系増粘剤としてカチオン化セ
ルロース(ライオン社製 レオガードHLP)を2部計
り入れ、両性界面活性剤として2−アルキル−N−カル
ボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム
ベタインの40%溶液(ライオン社製 エナジコールC
−40H)を57.5部攪拌しながら加える。均一に分
散したら防腐剤として安息香酸ソーダを0.5部加え、
さらに均一に攪拌する。最後にアニオン活性剤として炭
素数14のAOS(ライオン社製 KリポランPJ−4
00)を40部加えて、均一なペーストとなるまで攪拌
する。尚、実施例2では、よりマイルドな洗浄剤とする
為、クエン酸を加えて毛髪のpHに近づけた。更にペー
スト粘度を下げて各成分の配合と希釈をより簡便にする
為、全活性剤部数の内の7部を水とした。また、実施例
1、2の原液及びその5倍希釈液を室温で1ヵ月保存し
ても、その組成物には分離や沈殿物の生成はなかった。
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AC302 AC312 AC712 AC792 AD132 BB05 BB07 BB60 CC31 CC38 DD23 EE01 EE06 EE07 EE10 4H003 AB15 AD04 BA13 DA02 EB07 EB08 EB42 ED02 FA16 FA18 FA23 FA30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン界面活性剤と両性界面活性剤と
    高分子系増粘剤を含有し、その3〜8倍の水希釈液の2
    5℃の粘度が100〜500mPa・sであることを特
    徴とする皮膚毛髪用濃縮型洗浄剤組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009514945A (ja) * 2005-11-03 2009-04-09 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー パーソナルケア組成物
WO2012124766A1 (ja) * 2011-03-16 2012-09-20 株式会社 資生堂 濃縮液状毛髪洗浄剤組成物

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