JP2001315825A - 液体保存用容器 - Google Patents

液体保存用容器

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JP2001315825A
JP2001315825A JP2000135468A JP2000135468A JP2001315825A JP 2001315825 A JP2001315825 A JP 2001315825A JP 2000135468 A JP2000135468 A JP 2000135468A JP 2000135468 A JP2000135468 A JP 2000135468A JP 2001315825 A JP2001315825 A JP 2001315825A
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sheet
lid
liquid storage
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Akira Ogura
彬 小椋
Koichi Hirata
孝一 平田
Moriya Tanaka
守也 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体を保存する場合、長期保存を可能にする
ことにより廃棄量を低減する液体保存用容器を提供す
る。 【解決手段】 密封可能な容器本体2に液体注入口10
を設けると共に、該液体注入口10に蓋3を着脱自在に
取り付け、前記蓋3又は容器本体2の上面に内外に貫通
する開口5を設け、該開口5の外側に非通気性のシート
6を載置すると共に、該シート6の前記開口5からオフ
セットした箇所に通気孔7を設け、該シート6を前記容
器本体内部を負圧状態にしたとき開口5の周辺に吸着さ
せ、該開口5に対応する部分を容器本体内側へ湾曲変形
させる構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体保存用容器に関
し、さらに詳しくは、特に飲料水、つゆ、たれ、ソー
ス、醤油、酒、調味料などの液体食品や、マヨネーズ、
ケチャップ、調合味噌、たれ、調味料、スープ、カレ
ー、シチューなどのペースト状液体食品の長期保存に適
した液体保存用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、食堂等で使用されるうどん、そ
ばなどのつゆは、その日に使用される量だけを調合し、
使われずに残ったつゆは廃棄されている。残ったつゆを
翌日に持ち越すと、味が変化してしまうためである。ま
た、広域化チェーン店の場合は、本部から各支店へ運搬
する間に味が変化するのを避けるため、つゆは各支店で
独自に調合されるようになっている。そのため各支店間
で味が異ならないように統一化することに大変な努力が
払われ、経済的にも無駄を生ずる要因になっていた。
【0003】また、液体調味料の場合は大型容器で仕入
れられ、毎日必要量を順次使用するようになっている。
しかし、一度開封した大型容器の調味料は、経日的に味
が変化していくため、一定基準以下に味が低下した時点
で、残存した調味料は廃棄されてしまうことが多い。
【0004】また、自治体等が防災用に保存する飲料水
は、衛生上の観点から数日毎に新しい飲料水と入れ替え
るように管理されている。そのため、入れ替え時に大量
の古い飲料水が廃棄されるという無駄が生ずると共に、
その入れ替え作業にも多大なエネルギーが費やされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の問題を解消し、液体の長期保存を可能にして
廃棄量の低減を可能にする液体保存用容器を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、特に液体食品において
長期保存を可能にすると共に、味をまろやかに変性させ
ることを可能にする液体保存用容器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の液体保存用容器は、密封可能な容器本体に液体注入
口を設けると共に、該液体注入口に蓋を着脱自在に取り
付け、前記蓋又は容器本体の上面に内外に貫通する開口
を設け、該開口の外側に非通気性のシートを載置すると
共に、該シートの前記開口からオフセットした箇所に通
気孔を設け、該シートを前記容器本体内部を負圧状態に
したとき前記開口の周辺に吸着させ、該開口に対応する
部分を容器本体内側へ湾曲変形させることを特徴とする
ものである。
【0007】このように密封可能な容器本体の液体注入
口に設けた蓋又は容器本体の上面に開口を設け、この開
口の外側を非通気性のシートで覆い、このシートを容器
本体内部を負圧状態にしたとき開口周辺部に密着させ、
開口に対応する部分を内側に湾曲変形させることによ
り、容器本体内部の残存酸素を希薄な状態にするため、
内部に収納した液体食品の酸化を遅延させて保存期間を
延長することができ、その結果として廃棄量を低減する
ことができる。また、負圧状態を長期間継続することに
より液体食品を熟成させ、その味をまろやかにすること
ができる。
【0008】さらに別の作用として、容器本体内部を負
圧状態に維持する間、シートを開口部分で湾曲変形して
いるため、その湾曲状態を観察することにより、内部が
正常な負圧状態であるか否かを簡単に確認することがで
きる。したがって、保管途中で容器が開封される悪戯が
あった場合には、それを外観観察だけで直ちに発見する
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の液体保存用容器は、液体
一般に適用されるが、特に液体食品用として好適であ
る。液体食品としては特に限定されないが、例えば、飲
料水、つゆ、たれ、ソース、醤油、酒、調味料などの液
体食品、マヨネーズ、ケチャップ、調合味噌、たれ、調
味料、スープ、カレー、シチューなどのペースト状液体
食品を挙げることができる。
【0010】本発明の液体保存用容器において、容器本
体は、蓋が着脱自在な液体注入口を有し、かつ開口を除
いて密封可能な構造になっていれば、特に形態は限定さ
れないが、好ましくは高い内部負圧に耐えるようにした
耐圧容器にしたものがよい。耐圧容器としては、筒状部
の両端部に球面状の上面と底面とを設けて、樽状にした
ものがよい。
【0011】容器の大きさは特に限定されず、家庭用の
小型から業務用の大型までのいずれでもよい。容器の材
料は、金属、ガラス、プラスチック等いずれも使用可能
であるが、これらの中でも、耐薬品性、耐衝撃性にすぐ
れたステンレス鋼は、広い汎用性を有するため好まし
い。
【0012】本発明の容器には、蓋又は容器本体の上面
に容器本体内部の気体を排気するための開口が設けられ
ている。開口の大きさは、外側を非通気性のシートで覆
われたとき、内部の負圧によって吸着保持される程度の
ものであればよい。開口の形状は特に限定されず、楕円
形、三角、四角などの多角形、星形、スリット形などの
異形にすることができるが、中でも円形が好ましい。
【0013】開口の設置数は1個であっても、複数であ
ってもよい。1個の場合は容器本体や蓋の生産性がよ
く、また複数個設けた場合は、隣接する開口の相互間で
シートを互いに引張り合うように作用するため、シート
の吸着保持性を向上することができる。また、開口を複
数個設ける場合、これらの大きさや形状は互いに同一で
あってもよく、異なっていてもよい。
【0014】開口の大きさは、その開口を横切る最大距
離(円形の場合には直径)が3mm〜15mmにするの
がよい。最大距離が3mmよりも小さいと、シートの湾
曲変形が小さくなるため視覚での確認が困難になる。も
ちろん、このような小さい開口はシートの湾曲変形には
至らないが、吸着力は発生するので、シートを湾曲変形
可能にする開口と共に補助として使用することは差し支
えない。
【0015】また、最大距離は15mmより大きくても
よいが、シートの必要面積が過大になるためコスト的に
不経済になる。また、シートが大きく成り過ぎる結果と
して、吸引具が大型になって取扱い難くなる。また、シ
ートが大きく成り過ぎる結果、密着箇所でシワなどを生
じ、シートを開口に向けて強く引っ張るため、端部が浮
き上がり、剥落したり、或いは容器運搬中に他のものと
接触して剥落するなどの事故を生じやすくなる。
【0016】開口を設けた蓋や容器本体の表面部分に
は、内側に窪んだ凹状部を形成するとよい。このように
凹状部を形成し、その中にシートを収納保持させること
により、シートの吸着保持性を良好にすることができ
る。
【0017】本発明に使用するシートは、上記開口をシ
ールする部品として、非通気性で可撓性の材料からな
る。また、平坦な状態と湾曲変形した状態とを交互に繰
り返すため、材料としては弾性回復性に優れた弾性材料
が使用される。
【0018】このような弾性材料としては、例えば、シ
リコーンゴム、熱可塑性重合体エラストマー、合成ゴム
または天然ゴムなどを挙げることができ、なかでも特に
シリコーンゴムが好ましい。熱可塑性重合体エラストマ
ーとしては、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン
系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリオ
レフィン系エラストマー、スチレンブロック系エラトス
マーなどを挙げることができる。
【0019】シートの形状は、容器側の開口を覆うもの
であれば特に限定されないが、例えば円形、楕円形、多
角形などを採用することができ、特に円形が好ましい。
また、シートの面積は、開口全体を覆うことができるよ
うに、開口よりも広い面積を有するものでなければなら
ない。容器側の開口の数を複数個設けた場合は、これら
開口の全てを同時に覆う面積を有するものとする。
【0020】このシートには、開口と対応する部分から
オフセットした位置に通気孔が設けられる。この通気孔
は、後述するように、シートを容器に吸着保持させる操
作をするとき、容器内部の気体を排気する手段に使用さ
れる。通気孔の形状や大きさは特に限定されないが、形
状としては円形が好ましく、また大きさは開口よりも十
分に小さいものでよい。例えば、直径0.3〜2.0m
m程度でよい。また、厚さは0.5〜3mm程度である
ことが好ましい。
【0021】蓋の上面又は容器本体の上面とシートとが
互いに密着する合面は、密着シール性を向上させるた
め、互いに鏡面になっていることが好ましい。さらに具
体的には、蓋上面、容器本体上面及びシートとも、それ
ぞれの合面の表面粗さが0.2S以下の鏡面であること
が好ましい。
【0022】また、開口の淵は少なくともバリ取り、或
いは面取りなどで曲面に加工され、シートが湾曲変形す
るとき傷つけずに円滑に行えるようにするとよい。
【0023】本発明おいて、上述したシートを使用し
て、容器本体内部を負圧状態(減圧状態)にする方法と
しては、まず容器本体又は蓋に設けた開口の外側をシー
トで覆うと共に、そのシートの外表面に吸引具の吸気口
を、開口とシートの通気孔とがその吸気口内側に位置す
るように当接させ、その状態で吸引すればよい。吸引具
の吸引操作により、シートが吸気口の内側に膨らんだ状
態になり、容器内の空気が開口からシートの通気孔を経
て外部へ吸い出されるので、容器内部を負圧状態にする
ことができる。吸引操作を停止すると、上記シートが蓋
又は容器本体の外表面に密着すると共に、開口に対応す
る箇所が内側に湾曲変形した状態になり、容器を密封状
態にする。
【0024】このように容器内部が負圧状態に減圧シー
ルされるため、容器内部へ雑菌等の侵入が阻止され、細
菌の増殖等を防止することができる。さらに、内部減圧
により残存酸素が希薄になるため、内部に収納した液体
食品の酸化が遅延し、当初の品質を長期間保持すること
ができる。
【0025】以下、図に示す実施形態によって本発明を
説明する。
【0026】図1(A),(B)は、本発明の液体保存
用容器の一例を示し、(A)は平面図、(B)は(A)
のX−X矢視断面図である。図2は、同容器の液体注入
口部分を拡大した縦断面図である。
【0027】液体保存用容器1は、大きな負圧に耐える
樽状の耐圧容器からなる。容器本体2はステンレス鋼製
からなり、上部の液体注入口10に蓋3を着脱自在に螺
合させて密閉構造になっている。容器本体2は主要部を
円筒体で形成し、その円筒体の両端に球面状の上面と底
面を設けている。また、この容器本体2は、上端に把手
用のリング11を溶接し、下端に転倒防止用のリング1
2を溶接している。把手用のリング11は、運搬時の握
り部として把手11aを有している。
【0028】蓋3と液体注入口10の上縁面との間には
パッキン4が挿入され、容器内部をシールしている。蓋
3の中心には上下に貫通する開口5が設けられ、さらに
上面に開口5を塞ぐように非通気性のシート6が載置さ
れている。シート6は、容器内部を負圧にしたとき開口
5の周辺部に密着すると共に、開口5に対応する箇所を
内側に湾曲変形させて吸着保持される。また、このシー
ト6には、開口5からオフセットした位置に4個乃至8
個の通気孔7が設けられている。この通気孔7は、後述
するように、容器本体2の内部を減圧操作するとき、排
気通路として利用される。
【0029】上記容器1の内部を負圧状態にする操作
は、図3(A),(B)のようにして実施することがで
きる。
【0030】まず、蓋3の上面に非通気性・可撓性のシ
ート6を、開口5を覆い、かつ通気孔7が開口5からオ
フセットするように載置する。次いでシート6の外表面
側に吸引具Kの吸気口Kmを押し当てる。このときの吸
気口Kmは、開口5と通気孔7とがいずれも吸気口Km
の内側になるようにセットする。
【0031】次いで、吸引具Kで吸引すると、図3
(A)に示すように、シート6が吸引側に浮き上がるよ
うに湾曲変形し、容器内部の空気が、矢印で示すように
開口5から通気孔7を経て吸い出されるので、容器内部
が負圧に減圧される。
【0032】吸引操作を停止すると、容器内部が負圧に
なっているため、シート6は容器本体2側へ引き戻さ
れ、図3(B)に示すように蓋3の上面に密着すると共
に、開口5に対応する部分が容器本体2の内側に向けて
凹状に湾曲変形する。
【0033】上記のように蓋3の上面にシート6を載せ
る場合、その蓋3には複数の開口5を設けてもよく、し
かもこれら開口5を含む箇所を凹状部13に形成し、こ
の凹状部13にシート6を収納するようにしてもよい。
このように凹状部13の中にシート6を収納すると、容
器本体2の減圧が解除された後でも容器上面に保持さ
れ、剥落を防止することができる。
【0034】上述のように液体保存用容器1の内部を負
圧状態に密封すると、シート6が蓋3の開口5の部分で
内部へ湾曲変形するように吸着保持され、その状態は開
封により負圧が解除されるまで維持される。このように
密閉性が維持されるので、容器内へ雑菌等の侵入はな
く、細菌の増殖を防止することができる。また、強制的
な内部減圧により残存酸素が希薄になっているので、収
納された液体食品は酸化が遅延し、当初の品質が長期間
保持される。また、内部の液体食品は長期間の負圧状態
により熟成され、味がまろやかになる。
【0035】図4および図5は、それぞれ本発明の他の
実施形態からなる液体保存用容器の要部を示す。
【0036】いずれの実施形態とも、図1,2の実施形
態のように蓋3に開口5を設けず、容器本体2の上面に
設けるようにしている。図4の場合は、容器本体2の上
面に開口5を直接設けているが、図5の場合は、凹状部
13を形成し、その凹状部13の中に開口5を設けるよ
うにしている。これら開口5を覆うようにシート6が載
置され、図1,2の場合と同様に、吸引操作により内部
を負圧状態にすることにより、吸着保持される。これら
の容器も、内部に収納した液体食品の酸化反応を遅延さ
せ、当初の品質を長期間保持するようにすることができ
る。また、味をまろやかにすることができる。
【0037】図6(A),(B)は、容器本体2の形態
を、図1,2のように樽形でなく、箱形に形成した場合
を例示したものである。
【0038】箱形の容器本体2は、上部2aと下部2b
とからなり、両者の間をはぜ(継ぎ部)2cで接続した
構成になっている。特に大型の箱形容器の場合は、この
ようにはぜ2cを設けた構成により耐圧性を向上するこ
とができる。このはぜ2cに代えてリブを設けるように
しても、耐圧性を向上することができる。この容器本体
2の上部に液体注入口10が設けられ、その液体注入口
10に蓋3が着脱自在に螺合している。さらに、蓋3の
上面に、図1,2の場合と同様の構成で、非通気性のシ
ート6が載置されている。11aは把手である。
【0039】また、図7(A),(B)は、図6の実施
形態と同様に容器本体2を箱形にしたものであるが、蓋
3に開口5を設けずに、図4および図5の実施形態のよ
うに、容器本体2の上面に開口5を設けるようにしてい
る。そして、開口5を覆うようにシート6が載置されて
いる。
【0040】図6や図7の液体保存用容器は、特に粘度
の高いペースト状液体食品のように、液体注入口10を
汚し易い食品を保存する場合に適している。いずれの容
器も、内部を負圧にすることにより、シート6は開口5
の部分が内側へ湾曲変形し、開口5の周囲上面に密着す
るように吸着保持される。上記容器1を減圧してシート
6を吸着させる操作としては、図3(A),(B)で説
明したのと同様にすればよい。
【0041】
【実施例】実施例1 本発明の液体保存用容器として、図1,2に示す容器構
造を有し、容器本体をステンレス鋼製にし、蓋をポリア
ミド樹脂から、中央に直径6mmの円形開口を有し、開
口上面側を表面粗さ0.2S以下の鏡面にするように成
形し、また表面粗さ0.2S以下の鏡面に成形した厚さ
1.5mmのシリコーンゴムシートから、直径50mm
の円形で、中心から8mmの円周上に直径1mmの通気
孔を等間隔に6個配列したシートを打ち抜き加工して製
作した。
【0042】また、比較容器として、容器本体を上記と
同じ構造にし、蓋は開口を設けないようにポリアミド樹
脂から成形して製作した。
【0043】上記2種類の容器に、それぞれ調理後のカ
レーを入れて蓋をし、本発明の容器は容器内部を0.0
9MPaの真空状態に減圧操作したのち、常温で3日間
保存した。また、比較例の容器は、蓋をしたまま、同じ
く3日間保存した。
【0044】その保存の結果は、比較容器に保存したカ
レーは、3日後に開封したところ異臭を発生し、食する
ことはできなかった。これに対して、本発明の容器に保
存したカレーは、何ら問題を生じておらず、また一般生
菌、大腸菌も存在せず、充分食することができた。
【0045】実施例2 実施例1と同じ2種類の各容器に調理後のカレーを入
れ、本発明の容器は減圧操作からから3分経過後のカレ
ーについて、また比較例の容器は、蓋をしてから3分経
過後のカレーについて、それぞれプロの調理人10名を
テスターとして食味テストを行った。
【0046】その結果、9名のテスターが本発明の容器
に入れたカレーの方が味がまやろかになっており、美味
しいと判定した。
【0047】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、密封可
能な容器本体の液体注入口に設けた蓋又は容器本体の上
面に設けた開口を、非通気性のシートで覆って容器本体
内部を負圧状態に維持するようにして保存を行うことに
より、内部に保存した液体食品の酸化反応を遅延させ、
その保存期間を延長することができ、それ伴って廃棄量
の低減を図ることができる。また、負圧状態を長期間継
続することにより液体食品を熟成させ、味をまろやかに
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる液体保存用容器を示
し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるX−X矢
視断面図である。
【図2】図1の容器の液体注入口付近の拡大断面図であ
る。
【図3】図1の容器を減圧操作するときの説明図であ
り、(A)は吸引操作時のシート部分の縦断面図、
(B)は吸引操作後の同シート部分の縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態からなる液体保存用容器
の部分縦断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態からなる液体保存用
容器の部分縦断面図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態からなる液体保存用
容器を示し、(A)は斜視図、(B)は縦断面図であ
る。
【図7】本発明の更に他の実施形態からなる液体保存用
容器を示し、(A)は斜視図、(B)は縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 液体保存用容器 2 容器本体 3 蓋 5 開口 6 シート 7 通気孔 10 液体注入口 K 吸引具 Km 吸引口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA01 AA03 AA04 AB01 AB21 AB28 AC01 BA01A BB08A BB11A BB14A BC03A BC07A EA23 EA32 EB40 EC27 EE11 FA01 FC01 GA15 GD01 GD02 3E084 AA02 AA12 AA22 AA24 AA32 AB01 AB06 BA02 CA01 CC03 DA01 DC03 EA02 EB03 EC03 FA09 FB03 GA04 GB04 KA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封可能な容器本体に液体注入口を設け
    ると共に、該液体注入口に蓋を着脱自在に取り付け、前
    記蓋又は容器本体の上面に内外に貫通する開口を設け、
    該開口の外側に非通気性のシートを載置すると共に、該
    シートの前記開口からオフセットした箇所に通気孔を設
    け、該シートを前記容器本体内部を負圧状態にしたとき
    前記開口の周辺に吸着させ、該開口に対応する部分を容
    器本体内側へ湾曲変形させるようにした液体保存用容
    器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体が筒状部の両端部に球面状
    の上面と底面とを設けた耐圧容器からなる請求項1に記
    載の液体保存用容器。
  3. 【請求項3】 前記容器本体がステンレス鋼からなる請
    求項1又は2に記載の液体保存用容器。
  4. 【請求項4】 前記開口を設けた表面部分を凹状部に形
    成し、該凹状部に前記シートを収納するようにした請求
    項1,2又は3に記載の液体保存用容器。
  5. 【請求項5】 前記シートが厚さ0.5〜3.0mmの
    シリコーンゴムからなり、少なくとも前記蓋又は容器本
    体に密着する部分のシートの表面粗さと、該蓋又は容器
    本体の表面粗さとを共に0.2S以下の鏡面にした請求
    項1,2,3又は4に記載の液体保存用容器。
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