JP2001315328A - インクジェッ卜記録装置の駆動装置 - Google Patents

インクジェッ卜記録装置の駆動装置

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JP2001315328A
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inductance
capacitance
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Kunihiro Takahashi
邦廣 高橋
Yoshinao Kondo
義尚 近藤
Akira Mihara
顕 三原
Masashi Hiratsuka
昌史 平塚
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を大幅に削減し、小型、軽量化、低
価格化が可能な超音波を用いたインクジェッ卜記録装置
の駆動回路を得る。 【解決手段】 圧電素子である振動子の縮退電気等価回
路60に並列に接続された同調用固定のためのインダク
タンスLdの両端には、並列接続されたインダクタンス
L3及びコンデンサC5のLC回路76と振幅制限抵抗
R7が直列に接続される。LC回路76は、同時駆動振
動子の縮退電気等価回路60において容量が印字パター
ンで変化したとき、駆動周波数に対して、不足する複素
数成分を補うように作用する。このように、等価回路と
して振動子容量と固定インダクタンスで構成されるLC
回路(タンク回路)に対し、LC回路76を並列に付加
することで、容量変動を複素成分迄含めて補完され、一
定の周波数で駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェッ卜記
録装置の駆動装置にかかり、特に、液体インクを用いて
画像を記録する機構に音響変換機(トランスデューサ)
を用いて圧電素子に交流信号を供給し液体インクを吐出
するインクジェッ卜記録装置の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インク液を小さな粒状(所
謂、液滴)として記録媒体上に飛翔させることによりド
ットを形成して画像を記録する装置として、インクジェ
ットプリンタが実用化されている。この液滴を記録媒体
上に飛翔させる装置に音響変換機(トランスデューサ)
の作動を利用したインクジェットプリンタが知られてい
る。
【0003】一例としては、特開平5−278218号
公報(米国特許第5191354号)に記載の技術があ
る。音響変換機(トランスデューサ)を用いたインクジ
ェットプリンタは、適当な励起周波数で液体インクの自
由表面に周期的な摂動を生じさせる。この振動圧の振幅
が臨界の立ち上がり振幅レベル以上であれは、液体イン
クの自由表面上に1またはそれ以上の定在表面張力波が
生成され、記録媒体上に液滴が飛翔される。このような
摂動を生じさせるため、トランスデューサがドライバに
接続されて駆動される。
【0004】また、特開平8−187853号公報(米
国特許第5589864号)には、RF信号により駆動
される圧電デバイスをトランスデューサとして用いる技
術が開示されている。この技術では、圧電デバイスにP
INダイオード又はバラクタが直列に接続され、バラク
タの場合にはそのインピーダンスを変化させることによ
り、RF信号をオン及びオフに切換てインク射出を制御
している。
【0005】このRF信号を制御するものとして、RF
―コントローラとRF駆動回路に関しては、本出願人に
より、交流信号電源を用いることなく圧電素子に交流信
号を発生させる技術を提案している(特願平11−72
211号公報)。この技術では、圧電素子と並列に接続
したインダクタンスにより、並列共振回路を構成し、ス
イッチング手段により、圧電素子に電荷蓄積手段からの
電荷または共振回路に基づくエネルギーを交互に供給し
て、インクの吐出を行うので、交流信号を常に供給する
必要が無く、消費電力を削減することができる。
【0006】ところで、印字速度を高速にするために、
インクを噴出する機構、すなわち液滴を飛翔させる機構
を多数、一列に配置することによって、同時に複数の位
置の印字をすることが可能である。しかし、RF信号に
よる液滴の飛翔では、得られるドットにばらつきが生じ
ることがあるため、このばらつきを抑制する必要があ
る。
【0007】このため、RF信号をパルス幅変調、振幅
変調、周波数変調を行い液滴のサイズを変化させること
が提案されている(特開昭63−166545号公
報)。この技術を用いれば、周波数変調と振幅変調、パ
ルス幅変調を適宜使用することにより、液プール構造を
多数数配列した際に液滴のサイズのばらつきを、逆に一
定に保つようにすることも可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】RF信号を制御する、
すなわちトランスデューサの駆動回路は一般にAクラス
またはABクラスのRFパワーアンプが一般に用いられ
ている。液滴を飛翔させる機構(プリントヘッド)を多
数配置して高速印字を可能にするためには、各々の駆動
部分を多数配置しなければならない。この場合、多数配
列した駆動回路に関しては、RFパワーアンプの出力イ
ンピーダンスは50Ωであることが多く、接続線も50
Ωであることが多い。これらの回路は負荷が変動して
も、負荷の大きさが出力インピーダンスに対して大きい
ため、出力インピーダンスにより振動系のQが1前後と
なり、強制駆動状態(Q<1)、またはそれに近い状態
となり、印字パターンにより負荷容量が変化しても、周
波数変動が発生しないことがある。
【0009】しかしながら、負荷変動した場合でも個々
のプリントヘッドに伝達されるエネルギーを一定にする
ことは、定電圧性が個々のプリントヘッドで保証されな
い限り、困難である。このため、個々のプリントヘッド
に伝わるエネルギがばらつき、印字品質に影響すること
が予想される。このため周波数変調、振幅変調、パルス
幅変調を用いて個々のプリントヘッドに伝わるエネルギ
のばらつきが発生しないようにする必要があった。
【0010】このような周波数変調、パルス幅変調、振
幅変調またはこれらを組み合わせた変調は回路が複雑で
あり、高コストになる。
【0011】また、インクジェットプリンタではインク
滴の飛翔効率が低いという問題がある。すなわち、イン
ク滴を発生させるため圧電素子に駆動電流を供給してい
るが、インク滴の生成に使用されるエネルギは一部に過
ぎない。
【0012】しかしながら、インクジェットプリンタに
おいて圧電素子にエネルギーを供給するためのスイッチ
ング手段に入力する信号には、振幅の大きな信号が必要
であり、入力信号を生成するために消費する電力を含め
るとインク滴の飛翔効率は十分でない。
【0013】また、RF信号をオン及びオフしてインク
射出を制御するため、その切替にスイッチ回路を用い交
流信号を制御する場合がある。この交流信号を制御する
一例には、特開平5−31895号公報に開示された技
術がある。この技術には図21に示すように、インクミ
ストを用いて記録を行うインクジェットヘッドの駆動装
置として、ダイオードに直流電圧を印加することにより
必要とする交流電気信号を制御するダイオードスイッチ
回路が示されている(図21参照)。この回路では、ダ
イオード(Da1)の出力側にはヘッド(HEAD)と
並列に交流素子コイル(La1)を設けるが、直流電圧
素子コンデンサは使用しないことにより交流電気信号
(RF増幅器RFAから出力される信号)の伝搬損失を
軽減している。
【0014】また、増幅されたRF信号の切り換えを容
易とするため、特開平10−199995号公報に記載
の技術では、高耐圧CMOSダイオードを備えたRFス
イッチに関する技術も開示されている。
【0015】このようなRFスイッチでは、高周波増幅
回路によって増幅されたRF信号を切り換える必要があ
るため、高耐圧のダイオードやバラクタなどのRFスイ
ッチ素子を使用している。一例として、図22に示すよ
うに、印字速度を高速にするための一列に配置したイン
クを噴出する機構(液滴を飛翔させる機構)は、振動子
列を複数有する振動子群AcTがヘッドとして機能し、
複数の振動子列Ac1〜Acnの各々制御側には印字デ
ータによる行制御するコントローラCTが接続されてい
る。複数の振動子列Ac1〜Acnの各入力側には、列
切替回路を複数有する回路群ROWが接続されている。
複数の列切替回路RW1〜RWnの各々は、列選択信号
出力部SELからの選択信号により作動が選択される。
また、複数の列切替回路RW1〜RWnの各々には、交
流電気信号(RF信号発生源RFから出力されRF増幅
器RFAで増幅された信号)が入力される。従って、R
F増幅器RFAによって増幅されたRF信号を、列切替
回路RW1〜RWnの各々で切り換えるため、高耐圧の
ダイオードやバラクタなどのRFスイッチ素子を使用し
なければならない。
【0016】しかしながら、例え、高耐圧のダイオード
やバラクタ等のRFスイッチを用いてもRF信号が増幅
後にRFスイッチにより切りかえられるため、エネルギ
効率の低下、列間のアイソレーションの低下等の問題を
避けることができなかった。
【0017】本発明は、上記事実を考慮して、消費電力
を大幅に削減し、小型、軽量化、低価格化が可能な超音
波を用いたインクジェッ卜記録装置の駆動装置を得るこ
とが目的である。
【0018】また、上記目的に加え、小振幅の入力信号
に対しても、高速にオン・オフを切替えができかつ低消
費電力なスイッチングが可能なインクジェッ卜記録装置
の駆動装置を得ることを他の目的とする。
【0019】また、上記目的に加え、RFスイッチに掛
かる電圧を低くすることが可能となり、RFスイッチに
高耐圧素子を用いることなく、高周波増幅回路の小型化
を可能にするインクジェッ卜記録装置の駆動装置を得る
ことをその他の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】印字速度を高速にするた
めに、インクを噴出する機構を多数、一列に配置して同
時に複数の位置の印字をする機構のインクジェット記録
装置は印字パターンが常に変化するため、駆動装置から
みると常に負荷が変化している。超音波をインクの噴出
に用いる装置においては、負荷が容量性であるため容量
の変化に対し常に一定のパワーを供給することが困難で
あった。このため従来は,印字パターンによって負荷が
変動しても周波数を変調して負荷が変動しても一定の噴
出力になるように周波数変調が用いられてきた。これに
対しトランジスタスイッチによる駆動での変調について
は本出願人により提案されている(特願平11−722
11号)。
【0021】ところが、複数の位置の印字をするために
は、圧電素子等の振動子に有効に電力供給しなければな
らないが、1または複数の圧電素子に電力供給をするの
で高周波信号が用いられることが一般的である。しかし
ながら、1または複数の圧電素子に高周波信号による電
力供給をするため、高耐圧な素子によって切換が必要で
あり、さらに、増幅信号は減衰するので、エネルギ効率
が低下したり、切り換えたものの相互間のアイソレーシ
ョンが低下したりしていた。
【0022】そこで、第1の発明にかかるインクジェッ
卜記録装置の駆動装置は、複数の圧電素子に交流信号を
供給すると共に、少なくとも1つの圧電素子から液体イ
ンクを吐出して画像を形成するインクジェッ卜記録装置
の駆動装置において、前記交流信号が供給されかつ前記
インクの射出を開始させる圧電素子を選択する選択信号
により、前記交流信号を液体インクを吐出するために切
り換える切換手段と、前記圧電素子に接続されかつ前記
交流信号を増幅する増幅手段と、を直列に接続したこと
を特徴とする。
【0023】第1の発明にかかるインクジェッ卜記録装
置の駆動装置では、複数の圧電素子に交流信号を供給す
ると共に、少なくとも1つの圧電素子から液体インクを
吐出させる。この複数の圧電素子は、選択信号により液
体インクを吐出させる圧電素子が選択され、切換手段に
よって、交流信号を液体インクを吐出するために、すな
わち選択された圧電素子に伝達されるように切り換え
る。この圧電素子を駆動するための交流信号が切り換え
られた後に、増幅手段によって増幅される。これらの切
換手段と増幅手段とが直列に接続され、交流信号に応じ
て該当する圧電素子から液体インクの吐出を開始させ
る。従って、増幅手段から直接圧電素子へ電力供給をす
ることができるので、高耐圧な素子による切換で増幅信
号が減衰することはなく、またエネルギ効率が低下した
り、アイソレーションが低下したりすることもない。ま
た、増幅手段から直接圧電素子へ電力供給をすることが
できるので、圧電素子と圧電素子へ電力を供給する駆動
手段までの距離を短くすることもできる。
【0024】好ましくは、インクを噴射するために少な
くとも1つの圧電素子から液体インクを吐出するための
エネルギを供給するインクジェット記録装置において、
交流信号を圧電素子に印加する駆動装置と圧電素子の間
の距離を圧電素子の駆動周波数波長の20λ以内の距離
に配置する。これにより信号伝送線路の挿入損失と反射
を最小にでき、駆動装置の電力を最大効率で圧電素子に
伝達することができる。また、消費電力を従来の同軸線
路接続に比べて大幅に削減できると共に駆動装置(特に
増幅手段)と圧電素子間の距離を短くできるので、適切
な遮蔽ができることを利用して、電磁波不要輻射を最小
にすることができる。
【0025】ところで、複数の圧電素子が並んだ圧電素
子列を用いた場合、これを列と交差する方向に複数並べ
れば、複数の圧電素子によるマトリクス状の2次元配置
が可能となる。本発明は、このようなマトリクス状に2
次元配置された複数の圧電素子に好適に用いられる。
【0026】具体的には、複数の圧電素子に交流信号を
供給すると共に、少なくとも1つの圧電素子から液体イ
ンクを吐出して画像を形成するインクジェッ卜記録装置
の駆動装置において、前記複数の圧電素子をマトリクス
状に配置するために、一列に複数の圧電素子を有する圧
電素子列を複数備えた圧電素子群と、各々前記圧電素子
列に対応して設けられかつ、前記画像を形成するための
画像信号を含む交流信号を、前記圧電素子から液体イン
クを吐出させるために切り換える複数の切換手段と、各
々前記圧電素子列に対応して接続されかつ前記圧電素子
群と前記切換手段との間に設けられ、前記交流信号を増
幅する複数の増幅手段と、を有することができる。
【0027】ここでは、一列に複数の圧電素子を有する
圧電素子列を切換手段で切り換える。これにより切換手
段で切り換えた後に交流信号を圧電素子列へ供給でき、
これを増幅手段で増幅することで、切換で増幅信号が減
衰することはなく、またエネルギ効率が低下したり、ア
イソレーションが低下したりすることもなく、増幅信号
は直接圧電素子列へ供給される。
【0028】なお、マトリックス配置された複数の圧電
素子を複数の列から構成されているものとみなすと、一
方に並んだ複数の圧電素子を列としてその列選択を行う
RFスイッチ等の切換手段にかかるエネルギ(例えば信
号電圧)は大きくなるが、本発明では、RF信号源等の
交流信号の供給源と高周波増幅回路等の増幅手段の間に
列選択用のRFスイッチアレイ等で代表される切換手段
を設けることができるので、切換手段にかかるエネルギ
(例えば信号電圧)を低く押さえることができ、容易に
列信号による一方に並んだ複数の圧電素子を選択するこ
とができる。
【0029】圧電素子列を選択して、電力を供給する場
合、圧電素子列に属する少なくとも1つの圧電素子を選
択することが好ましい。そこで、前記駆動装置では、前
記圧電素子列に属する少なくとも1つの圧電素子から液
体インクを吐出させるために前記少なくとも1つの圧電
素子を作動可能にする作動手段をさらに備えることが好
ましい。これによって、切換手段で切り換えた後に交流
信号を圧電素子列へ供給でき、これを増幅手段で増幅し
てさらに、圧電素子列に属する圧電素子の少なくとも1
つを作動可能にすることができ、少なくとも1つの圧電
素子を容易に駆動することができる。なお、前記では列
としたが、行であってもよい。
【0030】圧電素子を駆動するためには、交流信号と
選択信号が必要である。そこで、前記切換手段は、前記
交流信号を増幅する増幅トランジスタと、前記増幅トラ
ンジスタと並列に接続されかつ前記圧電素子列を選択す
る選択信号により前記増幅トランジスタの作動または非
作動を切り換える切換トランジスタとを含むことができ
る。すなわち、選択手段では、選択信号により交流信号
を増幅手段へ供給するので、増幅トランジスタにより交
流信号を増幅し、その増幅トランジスタ作動または非作
動を、圧電素子列を選択する選択信号により切り換え
る。これによって、選択信号による交流信号の切換が容
易となる。
【0031】具体的には、切換手段は、PチャンネルM
OSトランジスタとNチャンネルMOSトランジスタの
ドレイン端子同士を接続し出力端子とし、前記Pチャン
ネルMOSトランジスタのソース電極を電源に、前記N
チャンネルMOSトランジスタのソース電極をグランド
に設置し、NチャンネルMOSトランジスタのゲート端
子に前記交流信号源を接続し、PチャンネルMOSトラ
ンジスタのゲート端子に接続された列(または行)選択
信号により、前記出力端子の交流信号のオンオフを行う
ことができる。
【0032】この増幅トランジスタは、誤作動を抑制す
るため、その出力が、後の増幅手段の入力閾値より小さ
くすることが好ましい。そこで、前記切換手段は、前記
増幅トランジスタの入力側に接続されかつ入力された交
流信号の電圧を設定する設定手段を含むことができる。
すなわち、交流信号の電圧を設定することで、出力の大
きさを設定できる。例えば、高周波増幅回路として、ス
イッチング方式の増幅回路を用いた場合、MOSトラン
ジスタを用いて切換手段のオフ時の出力電圧を高周波増
幅スイッチング回路等の増幅手段のスレッショルドレベ
ル(閾値)より低く調整することにより、選択されてい
ない圧電素子列の増幅回路による誤動作(誤噴射)を防
止することが可能となる。
【0033】この設定手段は、切換手段のNチャンネル
MOSトランジスタのゲート端子とグランド間およびゲ
ート端子と電源端子間に抵抗を設け、切換手段のオフ時
の出力が、増幅手段の入力閾値電圧を超えないように決
定された抵抗値の抵抗を採用することができる。
【0034】このようにすることで、切換手段に高耐圧
のスイッチを用いる必要がないので、交流信号を供給す
るRF信号源等の信号源は、PLL等を用いて、TTL
レベルやCMOSレベル等の低電圧出力の信号を出力す
ることが可能になる。この交流信号(RF信号)を、選
択信号により、各圧電素子列に該当するように切りかえ
ることでマトリックスの列の選択を行うことができる。
選択された列に送られた交流信号(RF信号)は、列毎
の増幅手段(例えば、高周波増幅スイッチング回路)に
より信号増幅され直接圧電素子に印加される。このと
き、印字パターンに基づき制御される作動手段(例えば
行選択回路)で選択された行の圧電素子により、液体イ
ンクを突出する少なくとも1つの圧電素子が選択され
る。
【0035】より具体的には、インクを噴射するために
複数の圧電素子がマトリックス状に配置され、圧電素子
に印加される交流信号の信号源(RF信号源)、交流信
号のオンオフを行う列切換回路(RFスイッチ)、列数
分の高周波増幅回路と印字パターンにより行制御を行う
行切換回路を備えたインクジェットプリンタにおいて、
前記交流信号のオンオフを行う列切換回路を交流信号源
(RF信号源)と高周波増幅回路の間に設けることがで
きる。
【0036】また、インクを噴射するために複数の圧電
素子がマトリックス状に配置され、圧電素子に印加され
る交流信号の信号源(RF信号源)、交流信号のオンオ
フを行う行切換回路(RFスイッチ)、行数分の高周波
増幅回路と印字パターンにより列の制御を行う回路を備
えたインクジェットプリンタにおいて、前記交流信号の
オンオフを行う行切換回路を交流信号源(RF信号源)
と高周波増幅回路の間に設けることができる。
【0037】なお、高周波増幅回路は、スイッチング方
式の高周波増幅回路を採用することができる。また、前
記列切換回路または行切換回路は、前記切換手段のドラ
ンジスタ構成を採用することができる。この場合、前記
列切換回路または行切換回路のオフ時の出力が、高周波
増幅スイッチング回路の入力閾値電圧を超えないよう
に、Nチャンネル、PチャンネルのMOSトランジスタ
のパラメータ(オン抵抗等)を選択することができる。
具体的には、列切換回路または行切換回路のNチャンネ
ルMOSトランジスタのゲート端子とグランド間および
ゲート端子と電源端子間に抵抗を設け、列切換回路また
は行切換回路のオフ時の出力が、高周波増幅スイッチン
グ回路の入力閾値電圧を超えないように抵抗値を決定さ
れた、抵抗を設けることができる。
【0038】ここで、振動子に伝達される電力を最大に
するためにインダクタンスが振動子容量に対して並列に
入るマッチング方法や同調を利用した駆動では、負荷が
変動すると固定の同調用インダクタンスでは周波数が変
化することがある。
【0039】第2の発明はこれを解決するために、印字
パターンにより周波数変動を抑制するものである。例え
ば、同時に駆動する負荷に対し、同調を取るためのイン
ダクタンスを有すると共に、等価並列LC回路(TAN
K回路)に更に並列にCR直列回路を有する構成を採用
できる。
【0040】詳細には、第2の発明のインクジェッ卜記
録装置の駆動装置は、複数の圧電素子に交流信号を供給
すると共に、少なくとも1つの圧電素子から液体インク
を吐出して画像を形成するインクジェッ卜記録装置の駆
動装置において、前記複数の圧電素子と並列に接続され
たインダクタンスと、入力信号に応じて、前記複数の圧
電素子と前記交流信号との接続をオンオフ制御すること
により前記液体インクの射出を制御する制御スイッチン
グ手段と、前記複数の圧電素子の容量負荷変動に応じて
共振周波数を調整することにより予め定めた共振周波数
に調整する調整手段と、を備えている。
【0041】第2の発明にかかるインクジェッ卜記録装
置の駆動装置では、複数の圧電素子に交流信号を供給す
ると共に、少なくとも1つの圧電素子から液体インクを
吐出する。この複数の圧電素子にはインダクタンスが並
列に接続されている。これにより、インダクタンスと圧
電素子とにより共振回路が構成される。交流信号が圧電
素子に供給されると、この共振回路にエネルギが蓄積さ
れる。
【0042】制御スイッチング手段は、入力信号に応じ
て、複数の圧電素子と交流信号との接続をオンオフ制御
することにより液体インクの射出を制御する。すなわ
ち、例えばトランジスタ等のスイッチング素子によりオ
ンオフが切り換えられるとき、オンのときには交流信号
が圧電素子に供給される。このときに、共振回路にエネ
ルギが蓄積される。また、制御スイッチング手段がオフ
のときには上記共振回路に蓄積されたエネルギが圧電素
子に供給される。圧電素子には交流信号又は共振回路に
基づくエネルギが交互に供給され、液体インクが振動
し、インクの吐出が開始される。
【0043】ここで、複数の圧電素子の駆動数が変動す
ると、容量負荷が変動する。そこで、調整手段は、複数
の圧電素子の容量負荷変動に応じて共振周波数を調整す
ることにより予め定めた共振周波数に調整する。これに
より、複数の圧電素子の駆動数が変動して、容量負荷変
動が生じた場合であっても、調整手段によって調整され
て、予め定めた一定の共振周波数でエネルギが供給され
る。
【0044】前記入力信号は、画像を形成するための印
字パターンを採用することができる。入力信号として、
印字パターン(画像データに対応して駆動すべき圧電素
子の位置を表す駆動信号)を採用することにより、液体
インクは何れの圧電素子においても略均一に駆動され、
印字された各ドットも略均一となり、高品質の画像を得
ることができる。
【0045】前記調整手段は、インダクタンス素子とコ
ンデンサとを並列接続したLC回路を採用することがで
きる。本発明のインクジェット記録装置は、圧電素子の
容量と固定インダクタンスとでLC回路を構成してい
る。この圧電素子の容量と固定インダクタンスとで構成
されるLC回路に対し、更にLC回路を並列に付加す
る。これにより、容量変動を複素成分迄含めて、補間
し、常に、一定の周波数にすることができる。すなわ
ち、更に並列追加したLC回路は、容量が印字パターン
で変動したとき、駆動の周波数に対して不足する複素数
成分を補っている。従って、一定の周波数にすることが
できる。
【0046】なお、圧電素子の容量と固定インダクタン
スとで構成されるLC回路に対して追加されたLC回路
に制限抵抗を直列に接続することができる。これによ
り、追加されたLC回路の電荷量を一定にでき、容量変
化時の伝達信号電圧振幅を制限抵抗により常に一定にす
ることができる。
【0047】この圧電素子の容量と固定インダクタンス
とで構成されるLC回路に対し、更にLC回路を並列に
付加した場合、インダクタンスは並列接続であるため、
1つのインダクタンスに縮退が可能である。そこで、前
記調整手段は、抵抗素子とコンデンサとを直列接続した
RC回路を採用することができる。すなわち、追加され
たLC回路のインダクタンスは、固定インダクタンスと
で1つに縮退が可能であり、縮退することにより追加し
たLC回路はCのみで考えることが可能にである。これ
に前記制限抵抗を直列に接続すれば、RC回路によ構成
と等価であり、性能を劣化させることなく、インダクタ
ンス素子を減少させることができる。
【0048】また、前記印字パターンによる容量負荷変
動を調整するに好適なものとしては、容量可変素子やイ
ンダクタンス可変素子等の電圧制御素子がある。従っ
て、容量可変素子を用いてすなわち、前記調整手段は、
電圧制御素子を含み、前記複数の圧電素子の容量負荷変
動に応じて電圧制御素子を素子制御手段で制御すること
により、印字パターンによる容量変動を補完し、常に送
信側から見て負荷を一定することができる。
【0049】例えば、容量可変素子には、可変容量ダイ
オード等の電圧制御による電圧制御容量可変素子があ
る。従って、容量可変素子を用いてすなわち、前記調整
手段は、容量可変素子を含み、前記複数の圧電素子の容
量負荷変動に応じて容量を可変することができる。この
ように、電圧制御容量可変素子により、印字パターンに
よる容量変動を補完することにより、常に送信回路から
見て負荷を一定することができる。
【0050】また、電圧制御容量可変素子に加わる信号
が容量可変制御電圧より大きい振幅の場合、容量を可変
できる範囲が狭まるため、目的の容量に制御するのが困
難になることが考えられる。このときには、電圧制御容
量可変素子例えば可変容量ダイオードを正電圧側と負電
圧側の各々に用意し、一方のカソードと他方のアノード
を接続し、正電圧と負電圧を印加する構成とすればよ
い。このようにすることで、交流的には電圧制御容量可
変素子である可変容量ダイオードの容量の和を一定にす
ることができ、容量を電気的に制御が可能である。
【0051】また、電圧制御素子の他例としてインダク
タンス可変素子等がある。この場合、前記調整手段は、
インダクタンス可変素子を含み、前記複数の圧電素子の
容量負荷変動に応じて容量を可変することができる。こ
のように、インダクタンス可変素子により、印字パター
ンによる容量変動を補完することにより、常に周波数を
一定することができる。すなわち、複数の圧電素子の容
量負荷変動に応じて容量が可変するとき、その変動に対
応するインダクタンス値が定まれば、インダクタンス可
変素子で補間することができる。これにより、印字パタ
ーンによるインダクタンスを容量変動に運動して可変
し、常に周波数が一定にすることができる。
【0052】ここで、第2の発明では、前記調整手段
は、前記圧電素子への供給電流または供給電圧の供給電
力を検出する電力検出手段をさらに備え、検出電力に応
じて共振周波数を調整する電力制御手段とを含むことが
できる。
【0053】前記電圧制御素子を制御する制御量、すな
わち、前記電圧制御容量可変素子を制御する電圧をまた
は電圧制御インダクタンス可変素子を制御する電圧を印
字パターンより、予め計算することも可能であるが、負
荷の大きさは印字数と個別振動子の容量の積になる。こ
のため、供給側が定電圧特性または定電流特性を有して
いれば、供給側からの供給電力すなわち供給電流または
供給電圧が印字パターンに比例することを利用すれば、
電力すなわち電流または電圧を検知することにより制御
量を決定することができる。
【0054】前記第2の発明の駆動装置は、第1の発明
の駆動装置と組み合わせることができる。この場合、第
2の発明の駆動装置に含まれる制御スイッチング手段を
第1の発明の駆動装置に含まれる切換手段に対応させ、
インダクタンス及び調整手段をさらに備えた駆動装置を
構成することで、達成することができる。
【0055】また、上記他の目的を達成するための第3
の発明のインクジェッ卜記録装置の駆動装置は、複数の
圧電素子に交流信号を供給すると共に、少なくとも1つ
の圧電素子から液体インクを吐出するインクジェッ卜記
録装置の駆動装置において、前記複数の圧電素子と並列
に接続され同調回路を構成するインダクタンスと、前記
複数の圧電素子と前記交流信号との接続を制御する第1
スイッチング手段と、前記第1スイッチング手段に並列
に接続された共振回路と、前記共振回路に対して前記交
流信号の供給を制御する第2スイッチング手段と、入力
信号に応じて、前記第2スイッチング手段にオンオフを
繰り返さすことにより前記液体インクの射出を制御する
制御手段と、を備えている。
【0056】第2の発明にかかるインクジェッ卜記録装
置の駆動装置では、複数の圧電素子に交流信号を供給す
ると共に、少なくとも1つの圧電素子から液体インクを
吐出する。この複数の圧電素子にはインダクタンスが並
列に接続されており、同調回路を構成している。交流信
号が圧電素子に供給されると、この同調回路にエネルギ
が蓄積される。
【0057】制御手段は、入力信号に応じて、複数の圧
電素子と交流信号との接続をオンオフ制御することによ
り液体インクの射出を制御する。すなわち、第1のスイ
ッチング手段によりオンオフが切り換えられるとき、オ
ンのときには交流信号が圧電素子に供給される。このと
きに、同調回路にエネルギが蓄積される。また、第1の
スイッチング手段がオフのときには上記同調回路に蓄積
されたエネルギが圧電素子に供給される。この第1のス
イッチング手段には共振回路が並列に接続される。共振
回路に対しては、第2のスイッチング手段により交流信
号が供給される。印字パターン等の入力信号に応じて第
2のスイッチング手段によりオンオフが切り換えられる
とき、オンのときには共振回路にエネルギが蓄積され
る。また、第2のスイッチング手段がオフのときには共
振回路に蓄積されたエネルギが第1のスイッチング手段
に供給される。第1のスイッチング手段には交流信号又
は共振回路に基づくエネルギが交互に供給され、液体イ
ンクが振動し、インクの吐出が開始される。
【0058】例えば、本発明が適用可能なインクジェッ
ト記録装置は、液体インクと音響的に接続された圧電素
子に交流信号を供給して(音響信号を発生させて)イン
クの吐出を行う。この圧電素子には、入力信号と圧電素
子の接続を制御する複数段のスイッチング手段が接続さ
れる。複数段のスイッチング手段は、コンダクタンスに
より容量接合される。
【0059】各スイッチング手段の段間には、インダク
タンスと抵抗がスイッチング手段の出力端と接地間に接
続される。このインダクタンスと抵抗は、前段スイッチ
ング手段の出力容量と、次段スイッチング手段の入力容
量の合成容量に対し、並列共振回路を構成する。
【0060】インダクタンスの数値は、合成容量と入力
信号の周波数により設定する。ここで、入力信号は10
0〜200MHzのパルス・バースト波を想定してい
る。もちろん正弦波のバースト波でも可能である。
【0061】抵抗値はこの並列共振回路の尖鋭度Qを所
望の数値(例えは1〜2が望ましい)にするように設定
する。これは、バースト波におけるRF信号部分の、開
始及び終了時の波形整形が目的である。
【0062】このような並列共振回路を出力側に備える
高速で入力容量が小さいが出力の少ないスイッチング手
段を最初の段に用いた場合、最初の入力信号が小振幅の
信号、例えばTTLレベルの0〜5Vのパルス・バース
ト波の入力に対しても、次段に対してより大振幅で0V
から正負両側に振動する正弦波を供給することができ
る。
【0063】さらに、同様の手法を用いて、次段ではよ
り出力が大きく入力容量の大きいスイッチング手段を駆
動していくことにより、最終的には圧電素子を所望の振
幅の信号で駆動することができる。
【0064】具体的には、前記共振回路と前記第1スイ
ッチング手段は、コンデンサ等によって容量接合するこ
とができる。
【0065】また、前記共振回路は、共振用インダクタ
ンスを含み、共振用インダクタンスは、共振用インダク
タンスの入力側に接続される第2スイッチング手段の出
力容量と共振用インダクタンスの出力側に接続される第
1スイッチング手段の入力容量の合成容量と、共振用イ
ンダクタンスの入力側に接続される第2スイッチング手
段の出力インピーダンス及び共振用インダクタンスの出
力側に接続される第1スイッチング手段の入力インピー
ダンスの合成インピーダンスと、を含む並列共振回路を
構成することができる。
【0066】この並列共振回路は、前記入力信号に同調
することができる。また、共振回路は、インダクタンス
素子と抵抗から構成することができる。また、抵抗は、
前記インダクタンス素子の入力側に接続される第2スイ
ッチング手段の出力容量と前記インダクタンス素子の出
力側に接続される第1スイッチング手段の入力容量の合
成容量と、前記インダクタンス素子と、により並列共振
回路を形成することができる。
【0067】この場合の抵抗の値Rは、前記インダクタ
ンス素子の値Lと、前記並列共振回路の共振周波数Fに
よって示されるπ・F・L<R<2π・F・Lの範囲に
定めることが好ましい。
【0068】前記入力信号は、予め定めた所定範囲以内
(所謂TTLレベル)の低電圧信号であることが好まし
く、また、パルス信号であることが好ましい。
【0069】前記第3の発明の駆動装置は、第1の発明
の駆動装置、及び第2の発明の駆動装置の少なくとも一
方の駆動装置と組み合わせることができる。第1の発明
の駆動装置と組み合わせる場合、第1の発明の駆動装置
に含まれる切換手段に、第3の発明の第1スイッチング
手段及び第2スイッチング手段を対応させ、インダクタ
ンス及び制御手段をさらに備えた駆動装置を構成するこ
とで、達成することができる。また、第2の発明の駆動
装置と組み合わせる場合、第2の発明の駆動装置に含ま
れる制御スイッチング手段に、第3の発明の第1スイッ
チング手段及び第2スイッチング手段を対応させ、イン
ダクタンス及び制御手段をさらに備えた駆動装置を構成
することで、達成することができる。
【0070】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は多色
用の画像形成装置に本発明を適用したものである。
【0071】(画像形成装置)図2は、本発明が適用可
能な多色用の画像形成装置の一例の構造を概略的に断面
図で示した。
【0072】画像形成装置40は、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の着色
粒子が格納されている4つの記録ヘッド42を搭載して
いる。4つの記録ヘッドは液体4Aを格納している貯蔵
部44に連通していて、適宜、液体4Aが供給されるよ
うになっている。各々の記録ヘッド42は、着色粒子供
給部、粒子薄膜形成部、および圧力発生部とを備えてい
る。各々の記録ヘッド42は、各色の着色粒子を表面に
付帯した液滴を、画像信号に応じて、用紙トレイ46か
ら搬送部48によって搬送されてくる紙等の記録媒体P
に向けて吐出させる。吐出された液滴は、記録媒体Pの
所望の位置に付着し、多色の画像を記録媒体P上に形成
する。
【0073】記録媒体は、搬送部50によって搬送さ
れ、定着部52に内臓されている押圧ロールと約150
℃に加熱されている加熱ロールのニップ部を通過する。
この際、押圧ロールおよび加熱ロールによって加熱・加
圧され、画像は記録媒体Pに強固に固定される。
【0074】定着部52は前記構成に限定されず、例え
ば、加熱ロール以外にも加熱定着方式の定着部として
は、加熱パッドとフィルム状部材で構成した定着部や、
強い光源などを非接触で近接配置させた定着部等を使用
することができる。また、使用する着色粒子の特性に合
わせ、これを記録媒体に強固に付着させるために有効な
ものを適宜選択することができ、例えば定着剤を含んだ
カプセルタイプの着色粒子を使用する場合は、圧力ロー
ルを配置し、圧力によってカプセルを破壊して定着させ
る方法を利用することもできる。
【0075】(インク吐出部)前記記録ヘッド42は、
多色の画像を記録媒体P上に形成するために記録媒体P
に向けて液滴を吐出させるインク吐出装置を含んで構成
されている。図3には、インク吐出装置のインク吐出部
20と本発明の駆動装置に対応する駆動回路30の模式
図を示す。
【0076】図3に示すように、本実施の形態に係るイ
ンク吐出装置のインク吐出部20は、側壁部3により囲
まれた内部が液体インクに満たされたインク室4となっ
ており、かつ、上部にインク吐出部1を有するインク保
持部(ヘッド)2を備えている。インク保持部2の下部
には、上部電極6と下部電極8とにより挟まれた、イン
クと音響的に接続された圧電素子7が配置されている。
インク室4内の上部電極6の上部には、圧電素子7によ
り発生した超音波をインク吐出部1に音響的に集束させ
るためのフレネルレンズ等のレンズ部5が配置されてい
る。なお、本実施の形態に係るインク吐出装置は、音響
インクプリンタに備えられており、インク吐出部1のイ
ンク吐出方向には、記録媒体Pが配置される。
【0077】下部電極8には、切換器10を介して、R
F−AMPにより構成された圧電素子駆動回路12の一
方の出力端が接続され、上部電極6には圧電素子駆動回
路12の他方の出力端が接続されている。切換器10に
は、コントローラ11が接続されている。
【0078】この切換器10及びコントローラ11は、
本発明の制御スイッチング手段に対応する。
【0079】そして、本実施の形態に係るインク吐出装
置では、上部電極6と下部電極8とに、圧電素子7と並
列に、かつ、圧電素子7及び圧電素子駆動回路12に最
接近した位置に、インダクタンス9が接続されている。
また、切換器10は圧電素子7及び圧電素子駆動回路1
2に接近した位置に接続されている。
【0080】この接近した位置とは、交流信号を圧電素
子に印加する駆動回路と圧電素子の間の距離であり、圧
電素子の駆動周波数波長の20λ以内の距離に配置する
ことが好ましい。これにより線路の挿入損失と反射を最
小にし、駆動回路の電力が最大効率で圧電素子に伝達す
ることができる。また、消費電力を従来の同軸線路接続
に比べて大幅に削減すると同時に駆動回路と圧電素子間
の距離を短くでき、適切な遮蔽ができる。これを利用
し、電磁波不要輻射を最小にすることができる。
【0081】図4に駆動回路30から圧電素子までの等
価回路を示す。圧電素子7は、コンデンサCdに、イン
ダクタンスLs、コンデンサCs、及び抵抗Rsの直列
共振回路13が並列に接続した等価回路で表すことがで
きる。コンデンサCdとインダクタンスLdとはTAN
K回路とよばれる並列共振回路を形成する。このTAN
K回路は、エネルギを一旦蓄えた後、切換器10を開く
(オフする)と、コンデンサCdとインダクタンスLd
との間で、所定周波数(=(1/(2・π・√(Cd・
Ld))で、エネルギ(電力)が移動(振動)する。な
お、CdとLdで決まる自己共振周波数は駆動回路12
からの交流信号の周波数と等しくなるように設定されて
いる。
【0082】この場合、インダクタンスLs、コンデン
サCs、及び抵抗Rsの制限要素が存在するので、上記
エネルギの移動の際にエネルギが減少(減衰振動)す
る。この減衰振動は、Cd、Ls、Cs、Rsの各値に
より定まる。そして、容量比(=Cd/Cs)が1以上
でありかつLs、Cs、及びRsの直列共振回路11の
尖鋭度Q=(1/(2πfCs・Rs)が1以上であれ
ば、1周期以上減衰振動する。
【0083】このように、コンデンサCdとインダクタ
ンスLdとの間でエネルギ減衰振動するので、この振動
により抵抗Rsに電力が供給され(即ち、交流信号が供
給され)、圧電素子7が振動し、超音波が発生する。即
ち、TANK回路に蓄えられたエネルギが超音波発生に
利用される。よって、圧電素子駆動回路12から駆動電
流を供給しなくても、TANK回路に蓄えられたエネル
ギにより、圧電素子7を振動させ、超音波を発生させる
ことができる。従って、本実施の形態では、切換器10
のオン・オフを制御し、圧電素子駆動回路12からの電
力とTANK回路からの電力と交互に切り換えて、圧電
素子7に供給し、コンデンサCdとインダクタンスLd
との間でエネルギ減衰振動を利用して、消費電力を削減
している。
【0084】また、本実施の形態では、印字速度を高速
にするために、インクを噴出する機構、すなわち液滴を
飛翔させる機構を多数、配置することによって、同時に
複数の位置の印字を可能にしている。すなわち、図22
に一例を示したように、RF信号発生源RFで生成され
たRF信号は、増幅器RFAを介して、列切換回路RW
1〜RWnに入力される。列切換回路RW1〜RWnの
各々は、列選択信号SELにより選択された回路のみR
F信号を通過させ、振動子列Ac1〜Acnの何れかに
RF信号を印加する。このとき、印字データに基づき制
御される行選択回路CTで選択された行との組み合わせ
により、インクを突出する圧電素子7が選択され、印字
データに対応した画像を印字する。
【0085】本実施の形態では、8ROW,128co
lumの縦横にマトリックス状に配置され各々ドットを
成形可能な多数の圧電素子7(8×128)を有するヘ
ッドを用いている。なお、このヘッドは、各色毎に構成
してもよく、また、列に色を対応させてもよい。
【0086】なお、以下の説明で特に説明しない場合に
は、1つの圧電素子(振動子)を代表して説明に用いて
いるものとする。この縦横にマトリックス状に配置され
各々ドットを成形可能な多数の圧電素子は、本発明の圧
電素子群に対応し、一方に並んだ圧電素子は、本発明の
圧電素子列に対応する。一方に並んだ圧電素子を振動子
列という場合もある。また、圧電素子列は、圧電素子が
複数並列に接続されたものであり、各圧電素子には行選
択回路CTに接続されており、行選択回路CTで選択さ
れた圧電素子列に属する圧電素子により、インクを突出
する圧電素子7が選択され。
【0087】ところで、印字パターン等により負荷が変
動した場合、各々のヘッドに伝達されるエネルギを一定
にすることが困難であるため、各ヘッドに伝わるエネル
ギがばらつき、印字品質に影響することが予想される。
このため各ヘッドに伝わるエネルギのばらつきを抑制す
る必要がある。すなわち、上記では圧電素子を含んだ等
価回路を説明したが、多数の圧電素子が並べられた圧電
素子列(以下、振動子列)は並列に接続されたものであ
るため、インダクタンスは1つに縮退されたものと考え
ることができる。ところが、印字パターンにより使用す
る振動子(圧電素子)の個数が変動するため、負荷が変
動することになり、供給するエネルギがばらつくことに
なる。
【0088】これを解消するため、上記インク吐出装置
周辺の構成を基本構成として、以下に、負荷を一定にす
る実施の形態として、インク吐出装置の圧電素子7及び
駆動回路30の周辺の詳細を説明する。
【0089】〔第1実施の形態〕本実施の形態は、電圧
制御容量可変素子により、印字パターンによる容量変動
を補完し、送信回路から見て常時負荷を一定にするもの
である。
【0090】図5には、液滴を吐出させるための圧電素
子7を電気的な等価回路で示した。すなわち、上記説明
したように、圧電素子7は、コンデンサCdに、インダ
クタンスLs、コンデンサCs、及び抵抗Rsの直列共
振回路13が並列に接続した等価回路(以下、振動子の
縮退電気等価回路という)60で表すことができる。C
dは振動子容量を示し、Rsは音響等価抵抗を示してい
る。
【0091】この振動子の縮退電気等価回路60には、
同調用固定のためのインダクタンスLdが並列に接続さ
れている。振動子の縮退電気等価回路60及びインダク
タンスLdの一端は接地され、他端は振動子駆動回路部
62を介してコントローラ66に接続されている。コン
トローラ66は、図3のコントローラ11に対応するも
のであり、液滴を吐出させるための画像信号によりオン
信号を出力する。
【0092】振動子駆動回路部62は、トランジスタT
r1を備えている。トランジスタTr1のコレクタは振
動子の縮退電気等価回路60及びインダクタンスLdの
他端に接続されかつ抵抗R1を介して正電源(+V)に
接続されている。トランジスタTr1のエミッタは、コ
ンデンサC2を介して設置されかつ負電源(−V)に接
続されている。この負電源(−V)は、抵抗R3及び直
列に接続さ抵抗R2を介してトランジスタTr1のベー
スに接続されている。この抵抗R2には、コンデンサC
2が並列に接続されている。また、抵抗R2のトランジ
スタTr1のベース側の反対側はダイオードD1のカソ
ードに接続されている。
【0093】また、振動子の縮退電気等価回路60及び
インダクタンスLdの他端は、容量制御用電圧印加回路
部64を介して信号処理部68に接続されている。この
信号処理部68には、コントローラ66が接続され、容
量制御用の電気信号を出力する。すなわち、信号処理部
68は、同時に駆動される振動子の個数から追加すべき
容量値を求め、電気信号として発生させるものである。
【0094】容量制御用電圧印加回路部64は、アンプ
Amp2を備えている。アンプAmp2のプラス入力側
は信号処理部68の出力側に接続され、マイナス入力側
は抵抗R6を介して出力側に接続されている。アンプA
mp2の出力側は、抵抗R5を介してダイオードD2の
カソード側に接続されかつ、インダクタンスL1を介し
てダイオードD2noアノード側に接続されている。こ
のダイオードD2のカソード側は、振動子の縮退電気等
価回路60及びインダクタンスLdの他端に接続されて
いる。また、ダイオードD2は、電圧制御容量可変素子
として機能し、例えば、可変容量ダイオードを用いるこ
とができる。このダイオードD2とインダクタンスL1
の間は、コンデンサC3を介して接地されている。
【0095】このように、電圧制御容量可変素子として
機能するダイオードD2が、同調用固定のためのインダ
クタンスLd、及び同時駆動振動子の縮退電気等価回路
60に交流的に並列に接続されている。
【0096】なお、容量制御用電圧印加回路部64は、
本発明の調整手段に対応し、また、ダイオードD2は本
発明の電圧制御素子に対応する。この場合、容量負荷変
動は、コントローラ66から得られるもの(印字パター
ン)であり、駆動する振動子の個数に対応する。また、
容量制御用電圧印加回路部64は、本発明の素子制御手
段としても機能する。
【0097】次に、本実施の形態の作用を説明する。コ
ントローラ66からの信号はRF信号を所定のタイミン
グでオンオフする所謂トーンバースト波であり、振動子
列に含まれる振動子の個数に対応している。この信号
は、接地レベルを中心に正負両側に振動する正弦波であ
っても、正負何れか側へ振動するパルス波であってもよ
い。パルス波を用いる場合は、RF信号発生手段とし
て、水晶発振器とPLL(Phase Locked Loop)素子の
組み合せなどを用いると、小型、小電力が期待できる。
【0098】このコントローラ66からの信号は、ダイ
オードD1を介して振動子の駆動回路62に入力され
る。この信号は、コンデンサC1を介してトランジスタ
Tr1のゲートに入力される。なお、抵抗R2、R3は
トランジスタTr1への入力バイアスレベルを適正値に
調整するためのものである。トランジスタTr1のエミ
ッタには負電圧(−V)が印加され、コレクタには正電
圧が印加される。従って、高速にスイッチングされたト
ーンバースト波が圧電素子7へ供給される。
【0099】すなわち、圧電素子7として等価回路60
で表した、コンデンサCdに、インダクタンスLs、コ
ンデンサCs、及び抵抗Rsの直列共振回路13が並列
に接続されており、コンデンサCdとインダクタンスL
dとはTANK回路とよばれる並列共振回路を形成して
いる。このTANK回路は、エネルギを一旦蓄えた後、
トランジスタTr1のオフにより、コンデンサCdとイ
ンダクタンスLdとの間で、所定周波数(=(1/(2
・π・√(Cd ・Ld))で、エネルギ(電力)が移
動(振動)する。なお、CdとLdで決まる自己共振周
波数は駆動回路62からの交流信号の周波数と等しくな
るように設定されている。
【0100】この場合、インダクタンスLs、コンデン
サCs、及び抵抗Rsの制限要素が存在するので、上記
エネルギの移動の際にエネルギが減少(減衰振動)す
る。この減衰振動は、Cd、Ls、Cs、Rsの各値に
より定まる。そして、容量比(=Cd/Cs)が1以上
でありかつLs、Cs、及びRsの直列共振回路11の
尖鋭度Q=(1/(2πfCs・Rs)が1以上であれ
ば、1周期以上減衰振動する。
【0101】このように、コンデンサCdとインダクタ
ンスLdとの間でエネルギ減衰振動するので、この振動
により抵抗Rsに電力が供給され(即ち、交流信号が供
給され)、圧電素子7が振動し、超音波が発生する。即
ち、TANK回路に蓄えられたエネルギが超音波発生に
利用される。よって、圧電素子駆動回路12から駆動電
流を供給しなくても、TANK回路に蓄えられたエネル
ギにより、圧電素子7を振動させ、超音波を発生させる
ことができる。
【0102】ところで、印字パターンが変動するとヘッ
ドに伝達されるエネルギがばらつくことがある。すなわ
ち、印字パターンの変動により負荷容量が変動する。こ
のため、本実施の形態では、信号処理部68において、
コントローラ66からの信号に応じて容量制御のための
信号を出力している。すなわち容量制御電気信号は同時
に駆動される振動子個数から追加すべき容量値に応じた
電気信号が発生される。なお、抵抗R6はアンプの増幅
率を調整するためのものであり、抵抗R5はア振動子へ
の入力バイアスレベルを適正値に調整するためのもので
ある。この容量制御電気信号はアンプAmp2により増
幅され、印字パターンによる容量変動が補間されるよう
な電圧が、ダイオードD2のカソード側へ供給されかつ
振動子へ供給される。
【0103】このように、電圧制御容量可変素子である
ダイオードD2は、信号処理部68から出力された容量
制御電気信号により適切な容量になるように容量制御用
電圧印可回路部64において印可電圧が制御される。こ
れによって、電圧制御容量可変素子(ダイオードD2)
により、印字パターンによる容量変動を補完して常時負
荷を一定にすることができ、印字パターンにより負荷変
動した場合であっても各ヘッドに伝達されるエネルギを
一定にすることができる。このため、印字品質を向上さ
せることができる。
【0104】〔第2実施の形態〕第1実施の形態では、
電圧制御容量可変素子に加わる信号が容量可変制御電圧
より大きい振幅の場合、容量を可変できる範囲が狭まる
ため、目的の容量に制御するのが困難になることが考え
られる。本実施の形態は、電圧制御容量可変素子に加わ
る信号が容量可変制御電圧より大きい振幅の場合であっ
ても、容易に目的の容量に制御するものである。なお、
本実施の形態は、上記実施の形態と同様の構成のため、
同一部部には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態の構成で、第1実施の形態と異なる部分
は、容量制御用電圧印加回路部の内部構成である。
【0105】図6に示すように、本実施の形態では、振
動子の縮退電気等価回路60及びインダクタンスLdの
他端は、容量制御用電圧印加回路部64Aを介して信号
処理部68に接続されている。容量制御用電圧印加回路
部64Aは、アンプAmp1,Amp2を備えており、
アンプAmp2のプラス入力側は信号処理部68の出力
側に接続され、マイナス入力側は抵抗R6を介して出力
側に接続されている。アンプAmp2の出力側は、抵抗
R5を介してアンプAmp1のマイナス入力側に接続さ
れている。このアンプAmp1のマイナス入力側は抵抗
R4を介して出力側に接続され、またプラス入力側は接
地されている。アンプAmp2の出力側は、インダクタ
ンスL2及びダイオードD3を介して、振動子の縮退電
気等価回路60及びインダクタンスLdの他端に接続さ
れている。このインダクタンスL2とダイオードD3の
間は、コンデンサC4を介して設置されている。
【0106】ダイオードD3のアノード側でかつ振動子
の縮退電気等価回路60及びインダクタンスLdの他端
は、ダイオードD2noカソードに接続され、このダイ
オードD2及びインダクタンスL1を介してアンプAm
p2の出力側が接続されている。本実施の形態では、ダ
イオードD2及びD3が電圧制御容量可変素子として機
能する。すなわち、ダイオードD2及びD3には、可変
容量ダイオードを用いることができる。
【0107】このように、本実施の形態では、容量制御
用電圧印加回路部64Aとして、正電圧及び負電圧を発
生させるために、反転回路構成を含んでいる。
【0108】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態では、同時駆動振動子の縮退電気等価回路6
0が可変容量ダイオードD2のカソードとダイオードD
3のアノードの接続点に接続され、ダイオードD2,D
3は各々正電圧、及び負電圧が印可される。同時駆動振
動子の縮退電気等価回路60の電気信号についての電圧
振幅は通常交流電圧であるため、正極性の信号振幅が大
きくなるとダイオードD3に印加される電圧が小さくな
り、ダイオードD2に印加される電圧が大きくなる。一
方、負極性の信号振幅が大きくなるとダイオードD3に
印加される電圧が小さくなり、ダイオードD3に印加さ
れる電圧が大きくなる。
【0109】すなわち、正極性の信号振幅が大きく、電
圧制御容量可変素子であるダイオードD3に加わる電圧
が小さくなった場合には、他方の電圧制御容量可変素子
であるダイオードD2に加わる電圧は増加する。このこ
とから、一方のダイオードの容量が小さくなった場合に
他方のダイオードの容量を増加させる方向に働くため、
交流的にダイオードD2,D3の容量の和は常に一定に
することができる。
【0110】従って、本実施の形態によれば、同時駆動
振動子の縮退電気等価回路60の電気信号の電圧振幅が
大きい場合にも適切に容量を電気的に制御することがで
きる。
【0111】〔第3実施の形態〕本実施の形態は、電圧
制御インダクタンス可変回路により、印字パターンによ
るインダクタンスを容量変動に運動して可変し、常に周
波数を一定にするものである。なお、本実施の形態は、
上記実施の形態と同様の構成のため、同一部部には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0112】図7に示すように、本実施の形態では、上
記実施の形態において振動子の縮退電気等価回路60に
並列に接続された同調用固定のためのインダクタンスL
dに代えて、インダクタンスを変更することが可能な同
調用可変インダクタンス74が接続されている。
【0113】また、本実施の形態では、コントローラ6
6に、インダクタンス可変制御信号を出力するための信
号処理部68Aが接続されている。この信号処理部68
Aは、同時に駆動される振動子の個数からインダクタン
ス値を求め、電気信号として発生させるものである。こ
の信号処理部68Aの出力側は、ソレノイド駆動回路7
0を介して磁芯72Aを備えたソレノイド72が接続さ
れている。
【0114】同調用可変インダクタンス74及びソレノ
イド72は連結されており、ソレノイド72の駆動によ
る磁芯72Aの伸縮に応じて同調用可変インダクタンス
74のインダクタンスが定まる構成になっている。
【0115】なお、同調用可変インダクタンス74は、
本発明の電圧制御素子に対応し、ソレノイド駆動回路7
0及びソレノイド72は、本発明の調整手段に対応す
る。この場合、容量負荷変動は、コントローラ66から
得られるもの(印字パターン)であり、駆動する振動子
の個数に対応する。また、容量制御用電圧印加回路部6
4は、本発明の素子制御手段としても機能する。
【0116】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態では、コントローラ66からの信号により、
信号処理部68Aにおいて、印字パターンから振動駆動
数を求め、一定の同調周波数にするためのインダクタン
ス値を求める。信号処理部68Aは、このインダクタン
ス値に応じたインダクタンス可変制御信号を駆動回路7
0へ出力する。このインダクタンス可変制御信号は、ソ
レノイド72の磁芯72Aの移動により定まる同調用可
変インダクタンス74のインダクタンス値に対応した信
号であり、磁芯72Aの移動量に対応する。
【0117】従って、印字パターンから振動駆動数を求
め、一定の同調周波数にするためのインダクタンス値を
信号処理部68Aで求めてインダクタンス可変制御信号
(磁芯移動信号)を発生して、駆動回路70によりソレ
ノイド72を駆動させることで磁芯72Aを移動させ
る。これによって、同調用可変インダクタンス74は、
磁芯72Aの位置によりインダクタンス値が変化し、適
切なインダクタンスに制御される。
【0118】このように、本実施の形態では、印字パタ
ーンに対応してインダクタンスを容量変動に運動して可
変させ、常時周波数を一定にすることができる。
【0119】なお、本実施の形態では同調用可変インダ
クタンスを磁芯の位置を機械的に移動して行っている
が、インダクタンスと鉄などの金属体との距離、イコラ
イザの電子負荷のようにフイルタ構成で複素数成分の
内、wLに相当する複素数が残ることにより、可変イン
ダクタンスを用いても同様の効果が可能である。
【0120】〔第4実施の形態〕本実施の形態は、等価
回路として振動子容量と固定インダクタンスで構成され
るLC回路に対し、更にLC回路を並列に付加すること
により、容量変動を複素成分迄含めて、補完し、常に、
一定の周波数にするものである。なお、本実施の形態
は、上記実施の形態と同様の構成のため、同一部部には
同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0121】図1に示すように、本実施の形態では、上
記実施の形態において振動子の縮退電気等価回路60に
並列に接続された同調用固定のためのインダクタンスL
dの両端には、並列接続されたインダクタンスL3及び
コンデンサC5のLC回路76と抵抗R7が直列に接続
されている。この抵抗R7は、振幅制限抵抗として機能
する。なお、インダクタンスL3及びコンデンサC5
は、本発明の調整手段に対応すると共に、本発明のLC
回路に対応する。
【0122】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0123】同調用固定インダクタンスLdは、同時駆
動振動子の縮退電気等価回路60が同時駆動する最大数
の50%のときの振動子の固有振動周波数、または振動
子の駆動周波数をfとすると、同時駆動振動子の縮退電
気等価回路60のコンデンサCdの容量(Cd)に対し
て、 f=1/{2π√(L・Cd)} となるようにLの値が定められる。
【0124】LC回路76のコンデンサ容量Cは、同時
駆動振動子の縮退電気等価回路60において、変動容量
の50%の値が設定され、LはこのCに対して、 f=1/{2π√(L・C)} となるように設定される。
【0125】このLC回路76は、同時駆動振動子の縮
退電気等価回路60において容量が印字パターンで変化
したとき、駆動周波数に対して、不足する複素数成分を
補うように作用する。
【0126】図8(A)に示すように、インダクタンス
Ld及びコンデンサCdによるタンク回路では、C成分
(1/jωC)は周波数が高くなるに従って容量が減少
する特性Pcになり、L成分(jωC)は周波数が高く
なるに従ってインダクタンスが増加する特性になる。図
8では、同時に駆動される振動子の個数が1つのときの
L成分を特性Zl、半数駆動のときのL成分を特性Z
m、全て駆動のときのL成分を特性Zhで示した。この
とき、同時に駆動される振動子の個数によって周波数が
変動し、同時に駆動される振動子の個数が1つのときの
C成分は0.5p、半数駆動のとき32p、全て駆動の
とき64pになる。
【0127】ところが、本実施の形態では、インダクタ
ンスL3及びコンデンサC5のLC回路76を、並列に
接続している。このとき、図8(B)に示すように、半
数駆動のときはL成分及びC成分共に調和するが、同時
に駆動される振動子の個数が1つのときには特性Pcと
特性Zmの間に差異Ilが生じてその差が補われ、全て
駆動のときにも特性Pcと特性Zmの間に差異Ihが生
じてその差が補われる。
【0128】このように、等価回路として振動子容量と
固定インダクタンスで構成されるLC回路(タンク回
路)に対し、更にLC回路76を並列に付加することに
より、容量変動を複素成分迄含めて補完され、一定の周
波数で駆動することができる。
【0129】また、本実施の形態では、LC回路76に
抵抗R7を直列に接続している。この抵抗R7は、制限
抵抗として機能する。この制限抵抗について説明する。
【0130】この制限抵抗として機能する抵抗R7は、
容量変化時の伝達信号電圧振幅を常に一定にするもので
ある。すなわち、振動子容量Cdと固定インダクタンス
Ldとで構成されるLC回路に対して、追加されたLC
回路の電荷量を一定にし、容量変化時の伝達信号電圧振
幅を制限抵抗により常に一定にする。この制限抵抗とし
て機能する抵抗R7の抵抗値はLC回路のコンデンサの
容量Cに対し、fを振動子の固有振動周波数、または振
動子の駆動周波数とすると、 f=1/(2πCR) に、選択される。この抵抗R7により、同時駆動振動子
の縮退電気等価回路60と、同調用固定インダクタンス
Ldとの移動電荷量が同じになるように制限されると共
に、CRフィルタとして作用するために、周波数の変動
が発生しない。
【0131】図9(A)に示すように、同時に駆動され
る振動子の個数が半数(64個)のとき、同調用固定イ
ンダクタンスLdは、周波数の変動と共に2つの隆起を
有する特性ZMになる。このとき、抵抗R7では、図9
(B)に示すように、同時に駆動される振動子の個数が
1つのとき特性ZLで、全数(128個)のとき特性Z
Hになるが、半数の駆動時の中心周波数Ftdは一致し
て最小となる。しかし、これら特性ZLの最大値と特性
ZHの最大値との振幅に幅Twを有している。この幅T
wを最小(例えば一致)にする抵抗値にすることで、振
動子の縮退電気等価回路60と同調用固定インダクタン
スLdとの移動電荷量が同じになるように制限され、周
波数の変動が発生しない(CRフィルタとして作用)。
【0132】従って、制限抵抗として機能する抵抗R7
は、容量変化時の伝達信号電圧振幅を一定にすることが
できる。
【0133】〔第5実施の形態〕本実施の形態は、並列
接続のインダクタンスを縮退できる原理を利用したもの
である。すなわち、上記第4実施の形態では、LC回路
76を追加したが、追加したLC回路76のうち、図1
のインダクタンスL3は固定インダクタンスLdと並列
に接続するため、一つに縮退できる。これを利用し、本
実施の形態では、第4実施の形態のLC回路の部品を削
減したものである。なお、本実施の形態は、上記実施の
形態と同様の構成のため、同一部部には同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0134】図10に示すように、本実施の形態では、
図1の並列接続されたインダクタンスL3及びコンデン
サC5のLC回路76からインダクタンスL3を除いて
コンデンサC5のみからなる回路76Bに抵抗R7が直
列に接続されている。すなわち、図1のLC回路76で
図1のインダクタンスL3が縮退された(図1で元あっ
た位置、図10では点線で示している)CR回路で構成
している。なお、インダクタンスL3及び抵抗R7は、
本発明の調整手段に対応すると共に、本発明のRC回路
に対応する。
【0135】図1ではインダクタンスは2個記述されて
いるが、並列接続であるため、1つに縮退でき、結果と
して固定インダクタンスは一つとなる。これは振動子が
最大同時駆動される時の容量に同調させたときのインダ
クタンス値と同じになる。従って外見上はCR回路を容
量変動分に併せて追加したのと等価になる。
【0136】このように本実施の形態では、インダクタ
ンスを1つ削減でき、機能を低下させることなく、使用
する素子数を減少させることができる。
【0137】(検証)ここで、上記説明した第3実施の
形態、第4実施の形態、第5実施の形態を同時に実施し
た場合のシミュレーション結果を図11に示す。表示点
は振動子等価回路のうち音響等価抵抗での電圧波形を示
す。
【0138】図11(A)にはCase1として振動子
が1個のみ駆動時の電圧波形を示し、図11(B)には
Case2として64個の振動子を同時駆動したときの
電圧波形を示し、図11(C)にはCase3として1
28個の振動子全てを同時駆動したときの電圧波形を市
絵mしている。この図から理解されるように、周波数、
振幅とも変化が無く良好な結果を得ることができること
を確認できる。
【0139】〔第6実施の形態〕本実施の形態は、供給
電流を検知することにより制御量を決定するものであ
る。なお、本実施の形態は、上記実施の形態と同様の構
成であるため、同一部分には同一符号を付して詳細な説
明を省略する。
【0140】本実施の形態は、第1実施の形態、及び第
2実施の形態において、電圧制御容量可変素子を制御す
る電圧を、第3実施の形態において電圧制御インダクタ
ンス可変素子を制御する電圧を、印字パターンより、予
め計算するのではなく、電流を検知することにより制御
量を決定する。すなわち、負荷の大きさは印字数と個別
振動子の容量の積になることから供給側が定電圧特性を
有していれば、供給側からの供給電流が印字パターンに
比例することを利用し、電流を検知して制御量を決定す
るものである。
【0141】図12に示すように、本実施の形態は、振
動子駆動回路部62と、振動子の縮退電気等価回路60
との間に、ホール素子等の電流検知センサ80が設けら
れている。この電流検知センサ80は、検出回路82を
介して、信号処理部68Bに接続されている。検出回路
82は、電流検知増幅器及びADC(アナログデジタル
コンバータ)から構成されている。信号処理部68B
は、数値計算部および制御信号発生部により構成されて
いる。
【0142】この電流検知センサ80、及び検出回路8
2は、本発明の電力検出手段に対応し、信号処理部68
B、ソレノイド駆動回路70及びソレノイド72は、電
力制御手段に対応する。
【0143】印字パターンによって変化する振動子容量
に対応する電流を、ホール素子等の電流検知部80によ
って検知する。ホール素子は、直列抵抗であっても良
い。検知電流は、検知回路82の電流検知増幅器におい
て、ADC部で計数処理するための適当な信号になるよ
うに増幅、検波された後、ADC部でアナログデジタル
変換される。このデジタル量は、信号処理部68Bへ出
力され、信号処理部68Bにおいて数値計算され、イン
ダクタンス値を決定し、そのインダクタンス値に応じた
インダクタンス可変制御信号が制御信号発生部で生成さ
れ、出力される。このインダクタンス可変制御信号は、
上記でも説明したように、磁芯移動信号である。
【0144】なお、本実施の形態では、可変インダクタ
ンスを制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、第1実施の形態、第2実施の形態
のように可変容量を制御するようにしてもよい。
【0145】また、本実施の形態では、電流を検知する
ことにより制御量を決定したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、電圧検知により制御量を決定しても
よい。この場合、図12の電流検知センサ80に代え
て、電圧検知センサを用いればよい。また、検出回路8
2には、電流検知増幅器に代えて電圧検知増幅回路を用
いれば良い。すなわち、電流ではなく電圧を検知すれば
よいので、直列抵抗もしくはホール素子で検知する必要
はなく、出力信号を適切なレベルでADC(アナログデ
ジタル変換回路)に接続する構成とすればよい。なお、
この場合にも、第1実施の形態、第2実施の形態のよう
に可変容量を制御する構成でも利用できる。
【0146】〔第7実施の形態〕インクジェットプリン
タでは、圧電素子にエネルギを供給して液滴を吐出する
ためのスイッチング信号は、振幅の大きな信号が必要で
ある。ところが、RF信号をオン・オフして液滴の吐出
を制御するには、RFスイッチを用いて、高周波増幅回
路によって増幅されたRF信号を切り換える必要がある
ため、高耐圧のダイオード等のRFスイッチ素子を使用
しなければならないが(図22)、高耐圧のダイオード
等のRFスイッチを用いてもRF信号が増幅後にRFス
イッチにより切りかえられるため、エネルギ効率の低下
等を避けることができなかった。
【0147】そこで、本実施の形態では、小振幅の入力
信号で、エネルギ効率の低下等を招くことなく、高速に
オン・オフの切替えが可能な駆動回路を提供するもので
ある。なお、本実施の形態は、上記実施の形態と同様の
構成のため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0148】図13に、本実施の形態にかかる、インク
吐出装置のインク吐出ヘッド20と駆動回路30の模式
図を示す。本実施の形態によるインク吐出装置のインク
吐出部20は、図3の構成と同様のため、詳細な説明を
省略する。下部電極8には、駆動回路31の一方の出力
端が接続され、上部電極6には駆動回路31の他方の出
力端が接続されている。また、駆動回路31には、画像
信号Gに基づき、RF信号発生源RFからのRF信号を
加工するコントローラからの入力端が接続されている。
【0149】駆動回路31は、入力信号に従ってスイッ
チングを行う。駆動回路31は、スイッチング手段86
si(i=1,2,・・・,n)と並列共振回路86k
iとからなる回路86iを複数段(n段)備えている。
スイッチング手段86siと並列共振回路86kiとか
らなる回路86iの出力は、並列共振回路による同調効
果により、次段j(=i+1)のスイッチング手段86
sjを駆動するに十分な振幅で、次段jに供給される。
これを複数段繰り返し、最終段nの回路86nの出力が
スイッチング手段88を駆動して、圧電素子7を駆動す
るに必要な信号を得ることができる。本実施の形態で
は、2段階の回路を説明する。
【0150】なお、本実施の形態の駆動回路31では、
スイッチング手段86siと並列共振回路86kiとか
らなる回路86iを複数段(n段)備えた概念で説明す
るが、これらの素子以外にも、上記実施の形態と同様の
駆動回路に含まれる回路素子を含むものである。
【0151】図14には、駆動回路31から圧電素子7
までの回路図を示す。ここで、圧電素子7は等価回路で
示している。コントローラ84からの信号は、RF信号
をあるタイミングでオン・オフする所謂トーンバースト
波であり、接地レベルを中心に正負両側に振動する正弦
波であっても、正負いずれか側へのパルス波であっても
よい。パルス波を用いる場合は、RF信号発生手段とし
て、水晶発振器とPLL(Phase Locked Loop)素子の
組み合せなどを用いると、小型、小電力が期待できる。
【0152】このコントローラ84からの信号は、コン
デンサC6を介して、本発明の第2のトランジスタとし
てのトランジスタTr2のゲートに入力する。抵抗R1
0、R11はトランジスタTr2への入力のバイアスレ
ベルを適正値に調節するものである。トランジスタTr
2のソースには、直流電源90Aから負電圧が印加され
ている。ドレインは次段である本発明の第1のトランジ
スタとしてのトランジスタTr3のゲートへコンデンサ
C8を介して接続されている。
【0153】トランジスタTr2は、小振幅な入力信号
に対して、高速にスイッチングを行う必要があり、入力
容量が小さく、高速なFET等が該当する。
【0154】トランジスタTr2とトランジスタTr3
の間には、同調用にインダクタンスL20と抵抗R20
が並列に挿入されている。これらは、トランジスタTr
2の出力容量とトランジスタTr3の入力容量の合成容
量とで、並列同調回路を形成しており、インダクタンス
L20の値を入力RF信号の周波数fと合成容量CC1
ら次の式、 f=1/{√(L20・CC1)} で求められる数値とすることで、入力信号と同調したよ
り大きな振幅の正弦波によるバースト波信号を得ること
ができる。
【0155】また、R20は尖鋭度Qの制御、すなわち
バースト波におけるRF信号部分の、開始及び終了時の
波形整形が目的であり、1<Q<2が望ましい。さら
に、トランジスタTr2のソースと接地間に充放電用コ
ンデンサC7が接続されており、高速なスイッチングに
必要な電荷を供給している。
【0156】トランジスタTr2のドレインからの出力
は、コンデンサC8を介してトランジスタTr3のゲー
トに入力する。抵抗R12、R13はトランジスタTr
3への入力バイアスレベルを適正値に調整するものであ
る。
【0157】トランジスタTr3のソースには、直流電
源90Bからより大きな負電圧を印加する。そのため、
トランジスタTr3には、トランジスタTr2よりも入
力容量が大きく、同等に高速で、大出力のFET等が該
当する。入力容量の大きなトランジスタを駆動する場合
には、より大きな入力信号が必要となるが、L20、R
20と合成容量CC1により形成される前述の並列同調回
路の効果により、トランジスタTr3を駆動するに十分
な振幅を供給することができる。また、トランジスタT
r3のソースと接地間には、充放電用コンデンサC9を
備えており、高速なスイッチングに必要な電荷を供給し
ている。
【0158】トランジスタTr3のドレインはインダク
タンスL22と抵抗R22を並列に、コンデンサC10
を直列に介して圧電素子に接続される。インダクタンス
L22はトランジスタTr3の出力容量と圧電素子の持
つ容量の合成容量に対して並列同調回路を形成し、圧電
素子の駆動電圧を増大させる。また、抵抗R22は尖鋭
度Qの制御、すなわちバースト波におけるRF信号部分
の、開始及び終了時の波形整形が目的であり、1<Q<
2が望ましい。
【0159】コンデンサC10は、圧電素子への直流成
分の印加を阻止するための安全対策である。
【0160】このように、本実施の形態では、容量の小
さなトランジスタを駆動する並列同調回路を順次連結す
ることによって、容量の大きなトランジスタを駆動でき
るので、小電力によって、圧電素子7を駆動するに十分
な信号を得ることができる。
【0161】本第7実施の形態は、上記第1実施の形態
乃至第6実施の形態と組み合わせて実施することができ
る。第1実施の形態乃至第6実施の形態に組み合わせる
には、第1実施の形態乃至第6実施の形態のトランジス
タTr1を複数段で構成すればよい。すなわち、切換が
生じる箇所を複数段のスイッチング素子で構成すればよ
い。
【0162】〔第8実施の形態〕図15には、本実施の
形態における駆動回路30から圧電素子までの回路図を
示す。コントローラからの信号は、第7実施の形態と同
様のトーンバースト波である。
【0163】このコントローラ84からの信号は、コン
デンサC6を介して、トランジスタTr2のゲートに入
力する。抵抗R10、R11はトランジスタTr2への
入力のバイアスレベルを適性値に調節するものである。
トランジスタTr2のソースには、直流電源90Aから
負電圧が印加されている。トランジスタTr2のドレイ
ンは次段のトランジスタTr3のゲートへコンデンサC
8を介して接続されている。
【0164】トランジスタTr2は、小振幅な入力信号
に対して、高速にスイッチングを行う必要があり、入力
容量が小さく、高速なFET等が該当する。
【0165】トランジスタTr2とトランジスタTr3
の間には、同調用L20と抵抗R20が並列に挿入され
る。これらは、トランジスタTr2の出力容量とトラン
ジスタTr3の入力容量の合成容量とで、並列同調回路
を形成しており、インダクタンスL20の値は、第7実
施の形態と同様、入力RF信号の周波数fと合成容量C
C1から上記の式で求められる数値とすることで、入力信
号と同調したより大きな振幅の正弦波によるバースト波
信号を得ることができる。
【0166】また、抵抗R20は尖鋭度Qの制御、すな
わちバースト波におけるRF信号部分の、開始及び終了
時の波形整形が目的であり、1<Q<2が望ましい。さ
らに、トランジスタTr2のソースと接地間に充放電用
コンデンサC7が接続されており、高速なスイッチング
に必要な電荷を供給している。
【0167】トランジスタTr2のドレインからの出力
は、コンデンサC8を介してトランジスタTr3のゲー
トに入力する。抵抗R12、抵抗R13はトランジスタ
Tr3への入力バイアスレベルを適正値に調整するもの
である。
【0168】トランジスタTr3のソースには、直流電
源90Bからより大きな負電圧を印加する。そのため、
トランジスタTr3には、トランジスタTr2よりも入
力容量が大きく、同等に高速で、大出力のFET等が該
当する。
【0169】入力容量の大きなトランジスタを駆動する
場合には、より大きな入力信号が必要となるが、インダ
クタンスL20、抵抗R20と合成容量CC1により形成
される前述の並列同調回路の効果により、トランジスタ
Tr3を駆動するに十分な振幅を供給することができ
る。また、トランジスタTr3のソースと接地間には、
充放電用コンデンサC9を備えており、高速なスイッチ
ングに必要な電荷を供給している。
【0170】トランジスタTr3のドレインはインダク
タンスL22と抵抗R22を並列に、コンデンサC10
を直列に介して、トランジスタTr4に接続されてい
る。インダクタンスL22はトランジスタTr3の出力
容量とトランジスタTr4の入力容量の合成容量に対し
て並列同調回路を形成しており、入力信号と同調したよ
り大きな振幅の正弦波によるバースト波信号を得ること
ができる。また、抵抗R22は尖鋭度Qの制御、すなわ
ちバースト波におけるRF信号部分の、開始及び終了時
の波形整形が目的であり、1<Q<2が望ましい。さら
に、トランジスタTr3のソースと接地間に充放電用コ
ンデンサC9が接続されており、高速なスイッチングに
必要な電荷を供給している。
【0171】トランジスタTr3のドレインからの出力
は、コンデンサC10を介してトランジスタTr4のゲ
ートに入力する。抵抗R14、R15はトランジスタT
r4への入力バイアスレベルを適正値に調整するもので
ある。
【0172】トランジスタTr4のソースには、直流電
源90Cから直流電源90Bより大きな負電圧を印加す
る。ただし、直流電源90Bと同電圧でも良い。その場
合は電源を共有する。いずれの場合でも、トランジスタ
Tr4には、トランジスタTr2よりも入力容量が大き
く、同等に高速で、大出力のFET等が該当する。入力
容量の大きなトランジスタを駆動する場合には、より大
きな入力信号が必要となるが、インダクタンスL22、
抵抗R22と合威容量により形成される前述の並列同調
回路の効果により、トランジスタTr4を駆動するに十
分な振幅を供給することができる。また、トランジスタ
Tr4のソースと接地間には、充放電用コンデンサC1
1を備えており、高速なスイッチングに必要な電荷を供
給している。
【0173】トランジスタTr4のドレインはインダク
タンスL24と抵抗R24を並列に、コンデンサC12
を直列に介して圧電素子に接続される。インダクタンス
L24はトランジスタTr4の出力容量と圧電素子の持
つ容量の合成容量に対してRLC並列同調回路を形成
し、圧電素子の駆動電圧を増大させる。また、抵抗R2
4は尖鋭度Qの制御、すなわちバースト波におけるRF
信号部分の、開始及び終了時の波形整形が目的であり、
1<Q<2が望ましい。
【0174】コンデンサC12は、圧電素子への直流成
分の印加を阻止するための安全対策である。
【0175】このように、本実施の形態では、容量の小
さなトランジスタを駆動する並列同調回路を順次連結す
ることによって、容量の大きなトランジスタを駆動でき
るので、小電力によって、圧電素子7を駆動するに十分
な信号を得ることができる。
【0176】なお、圧電素子に接続する前に、さらに複
数のトランジスタ及び並列同調回路を接続することで、
より大きな駆動電圧を圧電素子に与えられることは言う
までもない。
【0177】本第8実施の形態は、上記第7実施の形態
と同様に、上記第1実施の形態乃至第6実施の形態と組
み合わせて実施することができる。
【0178】〔第9実施の形態〕図16には本実施の形
態における駆動回路30から圧電素子までの回路図を示
す。本実施の形態では、コンデンサC10までの回路
は、第8の実施例と同様である。
【0179】信号は、コンデンサC10を直列に介し
て、トランジスタTr4に接続される。ここで、トラン
ジスタTr4とトランジスタTr5は、所謂カスコード
増幅器を形成している。このため、入力側から見たトラ
ンジスタTr4の入力容量は、ミラー効果により小さく
することができる。そのため、トランジスタTr4の駆
動はより容易になる。もちろん、インダクタンスL22
はトランジスタTr3の出力容量とトランジスタTr4
を含むカスコード増幅器の入力容量の合成容量に対して
並列同調回路を形成しており、入力信号と同調したより
大きな振幅の正弦波によるバースト波信号を得ることが
できる。また、抵抗R22は尖鋭度Qの制御、すなわち
バースト波におけるRF信号部分の、開始及び終了時の
波形整形が目的であり、1<Q<2が望ましい。さら
に、トランジスタTr3のソースと接地間に充放電用コ
ンデンサC11が接続されており、高速なスイッチング
に必要な電荷を供給している。
【0180】トランジスタTr5のドレインはインダク
タンスL24と抵抗R24を並列に、コンデンサC12
を直列に介して圧電素子に接続される。インダクタンス
L24はトランジスタTr5の出力容量と圧電素子の持
つ容量の合成容量に対して並列同調回路を形成し、圧電
素子の駆動電圧を増大させる。また、抵抗R24は尖鋭
度Qの制御、すなわちバースト波におけるRF信号部分
の、開始及び終了時の波形整形が目的であり、1<Q<
2が望ましい。
【0181】コンデンサC12は、圧電素子への直流成
分の印加を阻止するための安全対策である。
【0182】圧電素子に接続する前に、さらに複数のト
ランジスタ及び並列同調回路を接続することで、より大
きな駆動電圧を圧電素子に与えられることは言うまでも
ない。
【0183】このように、本実施の形態は、スイッチン
グ手段と並列共振回路を組み合わせ、それを複数段容量
接続し、より高出力なスイッチング手段を順次スイッチ
ングすることにより、低電圧のバースト波信号の入力に
対して、出力端に接続された圧電素子を駆動するに充分
な出力を得ることができる。
【0184】なお、上述の第7乃至第9実施の形態で
は、各並列共振回路は入力信号に対して同調している
が、必ずしもその必要はなく、例えば、共振周波数を入
力信号の倍に設定して、より高い周波数の出力を得るこ
とも可能である。
【0185】本第9実施の形態は、上記第7実施の形態
と同様に、上記第1実施の形態乃至第6実施の形態と組
み合わせて実施することができる。
【0186】〔第10実施の形態〕印字速度を高速にす
るため、印字データによって多数の振動子を切り換えて
制御するためには、RF増幅器RFAによって増幅され
たRF信号を切り換える必要があり、高耐圧のダイオー
ドやバラクタなどのRFスイッチ素子を使用しなければ
ならない(図22)。ところが、高耐圧のダイオード等
のRFスイッチを用いてもRF信号が増幅後にRFスイ
ッチにより切りかえられるため、エネルギ効率の低下、
列間のアイソレーションの低下等の問題を避けることが
できない。
【0187】本実施の形態では、高耐圧の素子を要せ
ず、高周波信号の切換を容易とするものである。すなわ
ち、上記実施の形態では、RF信号を増幅した後にスイ
ッチングするが、本実施の形態では、スイッチングした
後にRF信号を増幅したものである。なお、本実施の形
態は、上記実施の形態と同様の構成のため、同一部分に
は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0188】図17には本発明の実施の形態であるイン
クジェットプリンタの駆動回路の模式図を示した。
【0189】PLL等を用いたRF信号発生源RFで生
成されたRF信号は、例えば、TTLやCMOSレベル
等の低電圧の信号として、列切換回路ROW(RW1〜
RWnの何れか)に入力される。列切換回路ROWで
は、列選択信号SELにより選択された列切換回路(R
W1〜RWnの何れか)のみRF信号を通過させ、選択
された列切換回路(RW1〜RWnの何れか)に対応す
る高周波増幅回路RFA(RF1〜RFnの何れか)に
よりRF信号を増幅して振動子列AcT(Ac1〜Ac
nの何れか)に直接RF信号を印加する。
【0190】このとき、印字データに基づき制御される
行選択回路CTで選択された行との組み合わせにより、
液体インクを吐出する圧電素子7が選択され、印字デー
タに対応した画像を印字する。
【0191】上記列切換回路RWは、本発明の切換手段
に対応し、行選択回路CTは本発明の作動手段に対応す
る。また、高周波増幅回路RFAは、本発明の増幅手段
に対応する。さらに、振動子列は、本発明の圧電素子列
に対応し、振動子列AcT(Ac1〜Acn)からなる
振動子列は、本発明の圧電素子群に対応する。
【0192】次に、高周波増幅回路としてスイッチング
方式の増幅器を用いた場合の列切換回路を説明する。図
18に示すように、列切換回路をPチャンネルMOSト
ランジスタTr6と、NチャンネルMOSトランジスタ
Tr7によって構成する。このとき、MOSトランジス
タがオフ時の出力電圧をMOSトランジスタのパラメー
タ(オン抵抗等)を変更することにより調整して、オフ
時の出力電圧を高周波増幅スイッチング回路のスレッシ
ョルド電圧Vth(図20(C)参照)より低く設定す
る。これにより、MOSトランジスタがオフ時の振動子
の誤動作を防止できる。
【0193】なお、NチャンネルMOSトランジスタT
r7は、本発明の増幅トランジスタに対応し、Pチャン
ネルMOSトランジスタTr6は、本発明の切換トラン
ジスタに対応する。
【0194】また、列切換回路において、オフ時の出力
電圧調整の他例としては、図19に示すように、N−チ
ャンネルMOSトランジスタTr7のゲート端子に対
し、抵抗R25,R26を挿入して調整する。すなわ
ち、抵抗R25の一端を電源Vに接続しかつ他端をN−
チャンネルMOSトランジスタTr7のゲート端子に接
続する。また、抵抗R26の一端を接地しかつ他端をN
−チャンネルMOSトランジスタTr7のゲート端子に
接続する。このようにすることでMOSトランジスタの
オフ時の出力電圧を調整可能である。なお、抵抗R2
5,R26は、本発明の設定手段に対応する。
【0195】これらの切換回路は、行と列の駆動信号を
入れ替えても同様の回路構成で動作が可能である。
【0196】図20には、駆動回路の信号波形を示し
た。図20(A)に示したRF信号は、RF信号発生源
RFより出力された信号である。図20(B)に示した
列選択信号は、図17に示す列選択信号SELのうちの
1チャンネル分の信号波形である。図20(C)に示す
信号は、図17の列切換回路RWnの出力信号波形であ
る。
【0197】このように、本実施の形態では、RFスイ
ッチに印加される信号電圧を低く押さえることが可能と
なり、PINダイオードやバラクタ等のRFスイッチ素
子として高耐圧の素子を必要とせず、高周波信号の切換
が可能となる。
【0198】また、低振幅のRF信号を切りかえるた
め、RFスイッチ部での信号の減衰を押さえることがで
き、高周波増幅スイッチング回路の小型化が容易とな
る。
【0199】また、信号切換時の信号の振幅が小さいた
め、他の列への信号の漏れ込みが少なくなり、列間のア
イツレーションの向上によるインクの誤噴射の防止を行
うことが可能となる。
【0200】また、列(または行)切換回路のオフ時の
出力電圧を高周波増幅スイッチング回路のスレッショル
ドレベルより低く調整することにより、選択されていな
い列(または行)の高周波増幅スイッチング回路の誤動
作(誤噴射)を防止することが可能となる。
【0201】また、RFスイッチ回路にMOSトランジ
スタを用いて、RFスイッチアレーを構成することによ
り、RFスイッチ回路の集積化が容易となり、駆動回路
の小型化が可能となる。
【0202】本第10実施の形態は、上記第1実施の形
態乃至第9実施の形態と組み合わせて実施することがで
きる。第1実施の形態乃至第6実施の形態に組み合わせ
るには、第1実施の形態乃至第6実施の形態のコントロ
ーラ66からの出力を列切換回路RWの出力に対応させ
(すなわちコントローラ66からの出力に列切換回路R
Wを追加し)、振動子の駆動回路62をRF増幅器RF
Aに対応させればよい。また、第7実施の形態乃至第9
実施の形態に組み合わせるには、第7実施の形態乃至第
9実施の形態のコントローラ84からの出力を列切換回
路RWの出力に対応させ(すなわちコントローラ84か
らの出力に列切換回路RWを追加し)、第7実施の形態
乃至第9実施の形態のスイッチング手段88(TR2〜
5)の出力をRF増幅器RFAに対応(すなわちスイッ
チング手段88からの出力にRF増幅器RFAを追加)
させればよい。なお、これらのスイッチング手段88
(TR2〜5)を増幅器として機能させる場合には、こ
れらが増幅器RFAに対応される。
【0203】本発明は、印字速度を高速にするために、
インクを噴出する機構を多数、一列に配置して同時に複
数の位置の印字をする機構を持つインクジェット記録装
置に関して、なされたが。インクジェット装置以外にお
いても、多数エネルギー変換手段を配列して利用する装
置において利用できる。
【0204】また、本発明は特に、圧電振動子を利用し
て超音波を発生し、インクを液滴化して吐出させ、この
液滴を記録媒体上に付着させることにより、画像を記録
するインクジェット記録装置に於いて顕著に効果を発揮
する。
【0205】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
換手段を交流信号の供給側と増幅手段の間に設けること
により、切換手段にかかる信号電力を抑えることがで
き、切換手段に高耐圧素子を用いる必要がなくかつ、切
換手段での信号の減衰を抑制でき、高周波増幅回路等の
増幅手段を小型化することができる、という効果があ
る。
【0206】また、複数の圧電素子の駆動数の変動によ
り変動する容量負荷に応じて、調整手段により共振周波
数を調整して予め定めた共振周波数に調整するので、複
数の圧電素子の駆動数が変動して、容量負荷変動が生じ
た場合であっても、予め定めた一定の共振周波数でエネ
ルギを供給することができる、という効果がある。
【0207】また、スイッチング手段と並列共振回路を
組み合わせ、それを複数段容量接続し、より高出力なス
イッチング手段を順次スイッチングすることにより、低
電圧のバースト波信号の入力に対して、出力端に接続さ
れた圧電素子を駆動するに充分な出力を得ることができ
る、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第4実施の形態にかかり、インク吐
出装置の圧電素子及び駆動回路の周辺回路を示し、印字
パターンによる容量変動をLC回路で調整するための構
成図である。
【図2】 本発明が適用可能な多色用の画像形成装置の
一例の構造を示す概略断面図である。
【図3】 本発明が適用可能なインク吐出装置のインク
吐出部20と駆動回路30の模式図を示す線図である。
【図4】 本発明が適用可能な駆動回路30から圧電素
子までの等価回路を示す線図である。
【図5】 本発明の第1実施の形態にかかり、インク吐
出装置の圧電素子7及び駆動回路の周辺回路を示し、印
字パターンによる容量変動を可変容量素子で調整するた
めの構成図である。
【図6】 本発明の第2実施の形態にかかり、インク吐
出装置の圧電素子7及び駆動回路の周辺回路を示し、印
字パターンによる容量変動を可変容量素子で調整するた
めの構成図である。
【図7】 本発明の第3実施の形態にかかり、インク吐
出装置の圧電素子7及び駆動回路の周辺回路を示し、印
字パターンによる容量変動をインダクタンス可変素子で
調整するための構成図である。
【図8】 印字パターンによる容量変動をLC回路によ
り駆動周波数に対して不足する複素数成分を補うことを
説明するための説明図である。
【図9】 制限抵抗についての説明図である。
【図10】 本発明の第5実施の形態にかかり、インク
吐出装置の圧電素子7及び駆動回路の周辺回路を示し、
印字パターンによる容量変動をインダクタンスを縮退し
たときの構成図である。
【図11】 第3乃至第5実施の形態を同時に実施した
場合のシミュレーション結果を示し、等価抵抗での電圧
波形を示す線図である。
【図12】 本発明の第6実施の形態にかかり、電圧制
御容量可変素子を制御する電圧として電流を検知して決
定するための構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態であるインクと種粒と
駆動回路の模式図である。
【図14】 第7実施の形態にかかる駆動回路の模式図
である。
【図15】 第8実施の形態にかかる駆動回路の模式図
である。
【図16】 第9実施の形態にかかる駆動回路の模式図
である。
【図17】 第10実施の形態にかかる駆動回路の概略
図である。
【図18】 第10実施の形態にかかるRFスイッチ
(列切換回路)の1チャンネル分の回路図である。
【図19】 第10実施の形態にかかるRFスイッチ
(列切換回路)1チャンネル分で抵抗を調整によりオフ
時の出力電圧調整のための回路図である。
【図20】 第10実施の形態にかかる駆動回路の信号
波形図である。
【図21】 従来のダイオードによるRFスイッチの回
路図である。
【図22】 従来の駆動回路を示す概略図である。
【符号の説明】
1 インク吐出部 2 インク保持部 3 側壁部 4 インク室 5 フレネルレンズ 6 上部電極 7 圧電素子 8 下部電極 20 インク吐出ヘッド 30 駆動回路 60 振動子の縮退電気等価回路 62 振動子の駆動回路 66 コントローラ 76 LC回路 Ld インダクタンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 顕 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 平塚 昌史 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2C057 AF51 AF99 AG14 AG62 AR16 BA10 BA14 BF06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧電素子に交流信号を供給すると
    共に、少なくとも1つの圧電素子から液体インクを吐出
    して画像を形成するインクジェッ卜記録装置の駆動装置
    において、 前記交流信号が供給されかつ前記インクの射出を開始さ
    せる圧電素子を選択する選択信号により、前記交流信号
    を液体インクを吐出するために切り換える切換手段と、 前記圧電素子に接続されかつ前記交流信号を増幅する増
    幅手段と、 を直列に接続したことを特徴とするインクジェッ卜記録
    装置の駆動装置。
  2. 【請求項2】 複数の圧電素子に交流信号を供給すると
    共に、少なくとも1つの圧電素子から液体インクを吐出
    して画像を形成するインクジェッ卜記録装置の駆動装置
    において、 前記複数の圧電素子をマトリクス状に配置するために、
    一列に複数の圧電素子を有する圧電素子列を複数備えた
    圧電素子群と、 各々前記圧電素子列に対応して設けられかつ、前記画像
    を形成するための画像信号を含む交流信号を、前記圧電
    素子から液体インクを吐出させるために切り換える複数
    の切換手段と、 各々前記圧電素子列に対応して接続されかつ前記圧電素
    子群と前記切換手段との間に設けられ、前記交流信号を
    増幅する複数の増幅手段と、 を有することを特徴とするインクジェッ卜記録装置の駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子列に属する少なくとも1つ
    の圧電素子から液体インクを吐出させるために前記少な
    くとも1つの圧電素子を作動可能にする作動手段をさら
    に備えたことを特徴とする請求項2に記載のインクジェ
    ッ卜記録装置の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記切換手段は、前記交流信号を増幅す
    る増幅トランジスタと、前記増幅トランジスタと並列に
    接続されかつ前記圧電素子列を選択する選択信号により
    前記増幅トランジスタの作動または非作動を切り換える
    切換トランジスタとを含むことを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載のインクジェッ卜記録装置の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記切換手段は、前記増幅トランジスタ
    の入力側に接続されかつ入力された交流信号の電圧を設
    定する設定手段を含むことを特徴とする請求項4に記載
    のインクジェッ卜記録装置の駆動装置。
  6. 【請求項6】 複数の圧電素子に交流信号を供給すると
    共に、少なくとも1つの圧電素子から液体インクを吐出
    して画像を形成するインクジェッ卜記録装置の駆動装置
    において、 前記複数の圧電素子と並列に接続されたインダクタンス
    と、 入力信号に応じて、前記複数の圧電素子と前記交流信号
    との接続をオンオフ制御することにより前記液体インク
    の射出を制御する制御スイッチング手段と、 前記複数の圧電素子の容量負荷変動に応じて共振周波数
    を調整することにより予め定めた共振周波数に調整する
    調整手段と、を備えたインクジェッ卜記録装置の駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 前記調整手段は、インダクタンス素子と
    コンデンサとを並列接続したLC回路であることを特徴
    とする請求項6に記載のインクジェッ卜記録装置の駆動
    装置。
  8. 【請求項8】 前記調整手段は、抵抗素子とコンデンサ
    とを直列接続したRC回路であることを特徴とする請求
    項6に記載のインクジェッ卜記録装置の駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記調整手段は、電圧制御素子と、前記
    容量負荷変動に応じて前記電圧制御素子を制御する素子
    制御手段とを含むことを特徴とする請求項6に記載のイ
    ンクジェッ卜記録装置の駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記調整手段は、供給電力を検出する
    電力検出手段を備え、検出電力に基づいて前記共振周波
    数を予め定めた共振周波数に調整する電力制御手段とを
    含むことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット
    記録装置の駆動装置。
  11. 【請求項11】 複数の圧電素子に交流信号を供給する
    と共に、少なくとも1つの圧電素子から液体インクを吐
    出するインクジェッ卜記録装置の駆動装置において、 前記複数の圧電素子と並列に接続され同調回路を構成す
    るインダクタンスと、 前記複数の圧電素子と前記交流信号との接続を制御する
    第1スイッチング手段と、 前記第1スイッチング手段に並列に接続された共振回路
    と、 前記共振回路に対して前記交流信号の供給を制御する第
    2スイッチング手段と、 入力信号に応じて、前記第2スイッチング手段にオンオ
    フを繰り返さすことにより前記液体インクの射出を制御
    する制御手段と、 を備えたインクジェッ卜記録装置の駆動装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11の何れか1項
    に記載のインクジェット記録装置の駆動装置を備えたイ
    ンクジェット記録装置。
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