JP2001315020A - リブ溝成形用エンドミルおよびリブ溝の成形方法 - Google Patents
リブ溝成形用エンドミルおよびリブ溝の成形方法Info
- Publication number
- JP2001315020A JP2001315020A JP2000131762A JP2000131762A JP2001315020A JP 2001315020 A JP2001315020 A JP 2001315020A JP 2000131762 A JP2000131762 A JP 2000131762A JP 2000131762 A JP2000131762 A JP 2000131762A JP 2001315020 A JP2001315020 A JP 2001315020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- cutting edge
- blade
- cutting
- end mill
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/54—Configuration of the cutting part
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 先端刃の外径Dに対する切刃部の有効切刃長
Lの比L/Dを大きくした場合でも、十分な切り込み量
を確保して実用的な加工効率を維持しつつ、切刃部の撓
みを抑えることが可能なエンドミルを提供する。 【解決手段】 軸線O回りに回転される工具本体11の
先端部に、外周刃16が形成された切刃部14が設けら
れるとともに、この切刃部14の先端に、外周刃16の
先端から内周側に向けて延びる先端刃17が形成された
エンドミルにおいて、先端刃17の外径Dに対する切刃
部14の有効切刃長Lの比L/Dを7〜100に設定す
るとともに、先端刃17を外周刃16の先端から内周側
に向かうに従い工具先端側に向けて傾斜した直線状に形
成し、かつこの先端刃17を回転中心部Cにおいて凸曲
線状に形成する。
Lの比L/Dを大きくした場合でも、十分な切り込み量
を確保して実用的な加工効率を維持しつつ、切刃部の撓
みを抑えることが可能なエンドミルを提供する。 【解決手段】 軸線O回りに回転される工具本体11の
先端部に、外周刃16が形成された切刃部14が設けら
れるとともに、この切刃部14の先端に、外周刃16の
先端から内周側に向けて延びる先端刃17が形成された
エンドミルにおいて、先端刃17の外径Dに対する切刃
部14の有効切刃長Lの比L/Dを7〜100に設定す
るとともに、先端刃17を外周刃16の先端から内周側
に向かうに従い工具先端側に向けて傾斜した直線状に形
成し、かつこの先端刃17を回転中心部Cにおいて凸曲
線状に形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に極幅狭でしか
も溝深さの深いリブ溝を成形するのに用いて好適なリブ
溝成形用エンドミル(以下、単にエンドミルと称す
る。)、および該エンドミルを用いたリブ溝の成形方法
に関するものである。
も溝深さの深いリブ溝を成形するのに用いて好適なリブ
溝成形用エンドミル(以下、単にエンドミルと称す
る。)、および該エンドミルを用いたリブ溝の成形方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図9に示すように樹脂製品の成形
用金型等の加工物Wにリブ溝Sを成形するには、従来よ
り軸線O回りに回転される工具本体1の先端部に切刃部
2が設けられてこの切刃部2の先端に円弧状をなす先端
刃3が形成されたボールエンドミルが用いられている。
そして、このようなエンドミルにより、特に幅狭で溝深
さの深いリブ溝Sを形成する際には、図示のように工具
本体1を小さな切り込み量で軸線Oに直交する方向に往
復送りしつつ、そのストロークエンドで上記切り込み量
ずつ段階的に前進させて、切刃部2により加工物Wを溝
底側に向けて徐々に掘り込んでゆくようにしている。
用金型等の加工物Wにリブ溝Sを成形するには、従来よ
り軸線O回りに回転される工具本体1の先端部に切刃部
2が設けられてこの切刃部2の先端に円弧状をなす先端
刃3が形成されたボールエンドミルが用いられている。
そして、このようなエンドミルにより、特に幅狭で溝深
さの深いリブ溝Sを形成する際には、図示のように工具
本体1を小さな切り込み量で軸線Oに直交する方向に往
復送りしつつ、そのストロークエンドで上記切り込み量
ずつ段階的に前進させて、切刃部2により加工物Wを溝
底側に向けて徐々に掘り込んでゆくようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の金型
による加工製品の多様化に伴い、極幅狭でしかも溝深さ
のより深いリブ溝Sを加工物Wに成形することが多くな
ってきており、特に樹脂製品成形用の金型等において
は、このような加工に対応するために、上記エンドミル
にも、例えば先端刃3の外径Dを1mm以下と極細径とす
るとともに切刃部2の有効切刃長Lを20mm以上と長く
して、その比L/Dを20以上と大きくするようなこと
が求められている。しかしながら、このようにL/Dを
大きくすると切刃部2の剛性は大幅に損なわれてしまう
ため、切削時、特に加工物Wへの食付き時に、先端刃3
を含めた切刃部2に作用する負荷によって該切刃部2が
大きく撓んでしまい、形成されるリブ溝Sの加工精度が
著しく劣化したり、あるいは工具本体1が折損したりす
るという問題が生じる。このため、従来のボールエンド
ミルによりこのような極幅狭で溝深さの深いリブ溝Sの
加工を行おうとすると、切削時の負荷を小さくするため
に工具本体1の送りや切り込みが極小さなものとなるこ
とが避けられず、実用的な加工効率を得ることが不可能
とされるため、そのようなリブ溝Sを有する加工物Wの
成形は、結果的にコストの高い放電加工に頼らざるを得
なかった。
による加工製品の多様化に伴い、極幅狭でしかも溝深さ
のより深いリブ溝Sを加工物Wに成形することが多くな
ってきており、特に樹脂製品成形用の金型等において
は、このような加工に対応するために、上記エンドミル
にも、例えば先端刃3の外径Dを1mm以下と極細径とす
るとともに切刃部2の有効切刃長Lを20mm以上と長く
して、その比L/Dを20以上と大きくするようなこと
が求められている。しかしながら、このようにL/Dを
大きくすると切刃部2の剛性は大幅に損なわれてしまう
ため、切削時、特に加工物Wへの食付き時に、先端刃3
を含めた切刃部2に作用する負荷によって該切刃部2が
大きく撓んでしまい、形成されるリブ溝Sの加工精度が
著しく劣化したり、あるいは工具本体1が折損したりす
るという問題が生じる。このため、従来のボールエンド
ミルによりこのような極幅狭で溝深さの深いリブ溝Sの
加工を行おうとすると、切削時の負荷を小さくするため
に工具本体1の送りや切り込みが極小さなものとなるこ
とが避けられず、実用的な加工効率を得ることが不可能
とされるため、そのようなリブ溝Sを有する加工物Wの
成形は、結果的にコストの高い放電加工に頼らざるを得
なかった。
【0004】また、このように幅狭で溝深さの深いリブ
溝Sが成形された樹脂製品成形用金型においては、例え
ば射出成形によって樹脂製品を成形する場合、射出され
た溶融樹脂がリブ溝S内に回り込む際に該リブ溝S内の
エアやガスを閉じこめてしまってエアポケットを生じ、
この部分に溶融樹脂が充填されなくなってしまうことが
ある。しかるに、このようなエアポケットによる樹脂の
未充填部が樹脂製品に生じるのを防ぐには、例えばリブ
溝Sの溝底にガス抜きピンを設けたりしてエアポケット
に閉じこめられたエアやガスを抜き出すようにしなけれ
ばならず、加工物Wとしての金型の一層のコスト高を招
くのは勿論、リブ溝S内に生じるエアポケットの位置は
リブ溝Sの形状や成形条件等によって異なるため、金型
の設計当初から適切な位置にガス抜きピンを設けること
も難しいといった問題もある。
溝Sが成形された樹脂製品成形用金型においては、例え
ば射出成形によって樹脂製品を成形する場合、射出され
た溶融樹脂がリブ溝S内に回り込む際に該リブ溝S内の
エアやガスを閉じこめてしまってエアポケットを生じ、
この部分に溶融樹脂が充填されなくなってしまうことが
ある。しかるに、このようなエアポケットによる樹脂の
未充填部が樹脂製品に生じるのを防ぐには、例えばリブ
溝Sの溝底にガス抜きピンを設けたりしてエアポケット
に閉じこめられたエアやガスを抜き出すようにしなけれ
ばならず、加工物Wとしての金型の一層のコスト高を招
くのは勿論、リブ溝S内に生じるエアポケットの位置は
リブ溝Sの形状や成形条件等によって異なるため、金型
の設計当初から適切な位置にガス抜きピンを設けること
も難しいといった問題もある。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、上述のように先端刃の外径Dに対する切刃部の
有効切刃長Lの比L/Dを大きくした場合でも、十分な
切り込み量を確保して実用的な加工効率を維持しつつ、
切刃部の撓みを抑えることが可能なエンドミルを提供
し、またそのようなエンドミルによってエアポケットの
生じることの少ないリブ溝の成形方法を提供することを
目的としている。
もので、上述のように先端刃の外径Dに対する切刃部の
有効切刃長Lの比L/Dを大きくした場合でも、十分な
切り込み量を確保して実用的な加工効率を維持しつつ、
切刃部の撓みを抑えることが可能なエンドミルを提供
し、またそのようなエンドミルによってエアポケットの
生じることの少ないリブ溝の成形方法を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明のエンドミル
は、軸線回りに回転される工具本体の先端部に、外周刃
が形成された切刃部が設けられるとともに、この切刃部
の先端に、上記外周刃の先端から内周側に向けて延びる
先端刃が形成されたエンドミルにおいて、上記先端刃の
外径Dに対する上記切刃部の有効切刃長Lの比L/Dを
7〜100に設定するとともに、上記先端刃を上記外周
刃の先端から内周側に向かうに従い工具先端側に向けて
傾斜した直線状に形成し、かつこの先端刃を上記回転中
心部において凸曲線状に形成したことを特徴とする。
のような目的を達成するために、本発明のエンドミル
は、軸線回りに回転される工具本体の先端部に、外周刃
が形成された切刃部が設けられるとともに、この切刃部
の先端に、上記外周刃の先端から内周側に向けて延びる
先端刃が形成されたエンドミルにおいて、上記先端刃の
外径Dに対する上記切刃部の有効切刃長Lの比L/Dを
7〜100に設定するとともに、上記先端刃を上記外周
刃の先端から内周側に向かうに従い工具先端側に向けて
傾斜した直線状に形成し、かつこの先端刃を上記回転中
心部において凸曲線状に形成したことを特徴とする。
【0007】しかるに、このように構成されたエンドミ
ルにおいては、従来のボールエンドミルに比べ、切り込
み量が同じであっても先端刃によって切削される溝の切
削幅は、先端刃が直線状に傾斜していることにより小さ
くなる。このため、切削時に切刃部先端に作用する負荷
も低減されて、工具本体の軸線に直交する方向のモーメ
ントも小さく抑えられるので、L/Dを7〜100、特
に20以上と大きく設定しても、十分な切り込み量を確
保しながら切削時の切刃部の撓みを抑制することができ
る。しかも、このような先端刃が回転中心部においては
凸曲線状をなしているので、直線状に形成された先端刃
が交差するこの回転中心部における工具本体の欠損等を
確実に防止することができる。なお、直線状に延びる上
記先端刃が上記軸線に対してなす傾斜角は、これが大き
すぎると先端刃が工具本体の軸線に直交する方向に偏平
してしまい、切削される溝の幅を小さくすることができ
なくなるおそれがある一方、逆に小さすぎると工具先端
側において先端刃周辺の肉厚を確保することができなく
なって欠損等が生じ易くなるおそれがあるため、15〜
50°の範囲に設定されるのが望ましい。
ルにおいては、従来のボールエンドミルに比べ、切り込
み量が同じであっても先端刃によって切削される溝の切
削幅は、先端刃が直線状に傾斜していることにより小さ
くなる。このため、切削時に切刃部先端に作用する負荷
も低減されて、工具本体の軸線に直交する方向のモーメ
ントも小さく抑えられるので、L/Dを7〜100、特
に20以上と大きく設定しても、十分な切り込み量を確
保しながら切削時の切刃部の撓みを抑制することができ
る。しかも、このような先端刃が回転中心部においては
凸曲線状をなしているので、直線状に形成された先端刃
が交差するこの回転中心部における工具本体の欠損等を
確実に防止することができる。なお、直線状に延びる上
記先端刃が上記軸線に対してなす傾斜角は、これが大き
すぎると先端刃が工具本体の軸線に直交する方向に偏平
してしまい、切削される溝の幅を小さくすることができ
なくなるおそれがある一方、逆に小さすぎると工具先端
側において先端刃周辺の肉厚を確保することができなく
なって欠損等が生じ易くなるおそれがあるため、15〜
50°の範囲に設定されるのが望ましい。
【0008】また、本発明のリブ溝の成形方法は、上述
のような構成の本発明のエンドミルを用いて、樹脂製品
成形用金型に溝底が断面V字状をなすリブ溝を成形する
ことを特徴とする。すなわち、上記構成のエンドミルに
よって成形されたリブ溝においては、その溝底部がエン
ドミルの上記先端刃によって断面V字状をなすように形
成されることになるため、このリブ溝内に充填された樹
脂は断面V字状の溝底部まで回り込むことはなく、この
溝底部と充填樹脂との間には空隙部が画成される。従っ
て、リブ溝内に樹脂が回り込む際にエアやガスが閉じこ
められても、このエアやガスはこの溝底部の上記空隙部
に押し込められるのでエアポケットを生じることがな
く、このためガス抜きピンなどを設けなくても樹脂製品
に未充填部が生じるのを防ぐことができる。
のような構成の本発明のエンドミルを用いて、樹脂製品
成形用金型に溝底が断面V字状をなすリブ溝を成形する
ことを特徴とする。すなわち、上記構成のエンドミルに
よって成形されたリブ溝においては、その溝底部がエン
ドミルの上記先端刃によって断面V字状をなすように形
成されることになるため、このリブ溝内に充填された樹
脂は断面V字状の溝底部まで回り込むことはなく、この
溝底部と充填樹脂との間には空隙部が画成される。従っ
て、リブ溝内に樹脂が回り込む際にエアやガスが閉じこ
められても、このエアやガスはこの溝底部の上記空隙部
に押し込められるのでエアポケットを生じることがな
く、このためガス抜きピンなどを設けなくても樹脂製品
に未充填部が生じるのを防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は、本発明のエン
ドミルの一実施形態を示すものである。本実施形態にお
いて工具本体11は、超硬合金等の硬質材料により形成
されて軸線Oを中心とした略軸状をなし、その後端部は
外径が均一とされた円柱状のシャンク部12とされると
ともに、これよりも先端側にはテーパ部13を介して極
細径の切刃部14が形成されている。ここで、この切刃
部14の外周には、工具本体11の先端側から後端側に
向かうに従い工具回転方向T側に捩れて上記テーパ部1
3に達する4条の切屑排出溝15…が周方向に等間隔に
形成されており、これらの切屑排出溝15…の工具回転
方向T側を向く壁面15Aの外周側稜線部には、それぞ
れ外周刃16が形成されている。なお、この外周刃16
は、軸線Oに対するテーパ角が0.5°(30’)程度
で工具後端側に向かうに従い軸線Oからの外径が極僅か
に大きくなるテーパ状に形成されている。
ドミルの一実施形態を示すものである。本実施形態にお
いて工具本体11は、超硬合金等の硬質材料により形成
されて軸線Oを中心とした略軸状をなし、その後端部は
外径が均一とされた円柱状のシャンク部12とされると
ともに、これよりも先端側にはテーパ部13を介して極
細径の切刃部14が形成されている。ここで、この切刃
部14の外周には、工具本体11の先端側から後端側に
向かうに従い工具回転方向T側に捩れて上記テーパ部1
3に達する4条の切屑排出溝15…が周方向に等間隔に
形成されており、これらの切屑排出溝15…の工具回転
方向T側を向く壁面15Aの外周側稜線部には、それぞ
れ外周刃16が形成されている。なお、この外周刃16
は、軸線Oに対するテーパ角が0.5°(30’)程度
で工具後端側に向かうに従い軸線Oからの外径が極僅か
に大きくなるテーパ状に形成されている。
【0010】一方、この切刃部14の先端部は上記軸線
Oを中心とした概略円錐状をなしており、この先端部に
は、上記切屑排出溝15…のうち軸線Oを挟んで互いに
反対側に位置する一対の切屑排出溝15,15が延長さ
れていて、これらの切屑排出溝15,15の先端側の工
具回転方向T側を向く壁面15B,15Bの外周側稜線
部に、各切屑排出溝15の上記外周刃16の先端に交差
して工具外周側から内周側の回転中心部Cに向かう先端
刃17,17が、軸線Oについて互いに対称にそれぞれ
形成されている。なお、各先端刃17の工具回転方向T
の後方側に連なる切刃部14の先端面は、先端刃17の
軸線O回りの回転軌跡に対して後退する逃げ面とされて
いる。
Oを中心とした概略円錐状をなしており、この先端部に
は、上記切屑排出溝15…のうち軸線Oを挟んで互いに
反対側に位置する一対の切屑排出溝15,15が延長さ
れていて、これらの切屑排出溝15,15の先端側の工
具回転方向T側を向く壁面15B,15Bの外周側稜線
部に、各切屑排出溝15の上記外周刃16の先端に交差
して工具外周側から内周側の回転中心部Cに向かう先端
刃17,17が、軸線Oについて互いに対称にそれぞれ
形成されている。なお、各先端刃17の工具回転方向T
の後方側に連なる切刃部14の先端面は、先端刃17の
軸線O回りの回転軌跡に対して後退する逃げ面とされて
いる。
【0011】そして、これらの先端刃17,17は、上
記外周刃15,15の先端から内周側の回転中心部Cに
向かうに従い工具先端側に向けて直線状に延びるように
傾斜して形成されており、これらの先端刃17,17の
それぞれ直線状に延びる部分が軸線Oに対してなす傾斜
角θは、本実施形態では30°とされている。さらに本
実施形態では、これらの先端刃17,17は、上記回転
中心部Cにおいて互いに軸線O上で交差するように形成
されており、かつこの回転中心部Cの近傍で、軸線O上
に中心を有して上記直線状に延びる部分に滑らかに接す
る凸円弧状に形成されて凸曲線部18をなしている。
記外周刃15,15の先端から内周側の回転中心部Cに
向かうに従い工具先端側に向けて直線状に延びるように
傾斜して形成されており、これらの先端刃17,17の
それぞれ直線状に延びる部分が軸線Oに対してなす傾斜
角θは、本実施形態では30°とされている。さらに本
実施形態では、これらの先端刃17,17は、上記回転
中心部Cにおいて互いに軸線O上で交差するように形成
されており、かつこの回転中心部Cの近傍で、軸線O上
に中心を有して上記直線状に延びる部分に滑らかに接す
る凸円弧状に形成されて凸曲線部18をなしている。
【0012】なお、上記外周刃16には、上述のように
切屑排出溝15が後端側に向けて工具回転方向T側に捩
れているのに伴って負の軸方向すくい角が与えられると
ともに、図5に示すように上記壁面15Aが工具外周側
に向かうに従い凹曲しつつ工具回転方向Tの後方側に向
かうように形成されることにより、やはり負の径方向す
くい角が与えられている。一方、先端刃17には、図4
に示すように外周刃16よりも正角側に大きな負の軸方
向すくい角が与えられる一方、上記壁面15Bは軸線O
を含む平面上に形成されていて、径方向すくい角は図3
に示すように0°とされている。そして、さらにこれら
の先端刃17,17の外径Dに対して切刃部14の先端
からの切刃部14の有効切刃長Lがなす比L/Dは7〜
100の範囲とされており、より具体的に、本実施形態
では上記外径Dが0.8mmとされるとともに有効切刃長
Lは24mmとされて、L/Dは30とされている。
切屑排出溝15が後端側に向けて工具回転方向T側に捩
れているのに伴って負の軸方向すくい角が与えられると
ともに、図5に示すように上記壁面15Aが工具外周側
に向かうに従い凹曲しつつ工具回転方向Tの後方側に向
かうように形成されることにより、やはり負の径方向す
くい角が与えられている。一方、先端刃17には、図4
に示すように外周刃16よりも正角側に大きな負の軸方
向すくい角が与えられる一方、上記壁面15Bは軸線O
を含む平面上に形成されていて、径方向すくい角は図3
に示すように0°とされている。そして、さらにこれら
の先端刃17,17の外径Dに対して切刃部14の先端
からの切刃部14の有効切刃長Lがなす比L/Dは7〜
100の範囲とされており、より具体的に、本実施形態
では上記外径Dが0.8mmとされるとともに有効切刃長
Lは24mmとされて、L/Dは30とされている。
【0013】しかるに、このように構成されたエンドミ
ルと上記従来のボールエンドミルとで上述のようなリブ
溝の加工を行う場合を比較すると、図6に示すように同
じ切り込み量aで切削を行ったとしても、切削される溝
の切削幅bは、先端刃17が直線状に傾斜していること
により上記実施形態のエンドミルの方が従来のボールエ
ンドミルよりも小さく、このため切削時に切刃部14に
作用する負荷も抑制されて、軸線Oに直交する方向のモ
ーメントも実施形態のエンドミルの方が小さくなる。従
って、上記構成のエンドミルによれば、このようなモー
メントによる切刃部14の撓みを抑えて優れた加工精度
を維持しながらも、十分な切り込み量aを確保すること
ができ、L/Dが7〜100、特に20以上ときわめて
大きな場合でも効率的な加工を行うことが可能となる。
ルと上記従来のボールエンドミルとで上述のようなリブ
溝の加工を行う場合を比較すると、図6に示すように同
じ切り込み量aで切削を行ったとしても、切削される溝
の切削幅bは、先端刃17が直線状に傾斜していること
により上記実施形態のエンドミルの方が従来のボールエ
ンドミルよりも小さく、このため切削時に切刃部14に
作用する負荷も抑制されて、軸線Oに直交する方向のモ
ーメントも実施形態のエンドミルの方が小さくなる。従
って、上記構成のエンドミルによれば、このようなモー
メントによる切刃部14の撓みを抑えて優れた加工精度
を維持しながらも、十分な切り込み量aを確保すること
ができ、L/Dが7〜100、特に20以上ときわめて
大きな場合でも効率的な加工を行うことが可能となる。
【0014】また、特にこのようなエンドミル等の転削
工具による切削加工では、工具本体11先端の軸線O上
の回転中心部Cにおいては回転速度が0となるために加
工物を切刃で削り取るというよりは押し潰すような切削
形態となり、このため外周側の部分に比べてより大きな
切削負荷が作用することとなるが、上記構成のエンドミ
ルによれば、このような回転中心部Cにおいて上述のよ
うに切削幅bが小さくなるため、一層確実にモーメント
の低減を図って切削時の切刃部14の撓みを抑制するこ
とができる。さらに、このように先端刃17が直線状に
傾斜していることにより、上記エンドミルでは加工物へ
の切刃部14先端の食い付きがよく、切刃部14が振ら
れることがないため、これによっても加工精度の向上を
図ることができる。しかも、上記先端刃17は、工具外
周側の外周刃16の先端から傾斜した直線状に延びた
後、工具先端側の上記回転中心部Cにおいて円弧状の凸
曲線部18をなすように形成されており、これにより切
刃部14の最先端に鋭角に凸となる突端部が形成される
のが避けられるので、このような食い付きの際の衝撃や
上記切削形態による大きな負荷による回転中心部Cの欠
損等を確実に防止することが可能となる。
工具による切削加工では、工具本体11先端の軸線O上
の回転中心部Cにおいては回転速度が0となるために加
工物を切刃で削り取るというよりは押し潰すような切削
形態となり、このため外周側の部分に比べてより大きな
切削負荷が作用することとなるが、上記構成のエンドミ
ルによれば、このような回転中心部Cにおいて上述のよ
うに切削幅bが小さくなるため、一層確実にモーメント
の低減を図って切削時の切刃部14の撓みを抑制するこ
とができる。さらに、このように先端刃17が直線状に
傾斜していることにより、上記エンドミルでは加工物へ
の切刃部14先端の食い付きがよく、切刃部14が振ら
れることがないため、これによっても加工精度の向上を
図ることができる。しかも、上記先端刃17は、工具外
周側の外周刃16の先端から傾斜した直線状に延びた
後、工具先端側の上記回転中心部Cにおいて円弧状の凸
曲線部18をなすように形成されており、これにより切
刃部14の最先端に鋭角に凸となる突端部が形成される
のが避けられるので、このような食い付きの際の衝撃や
上記切削形態による大きな負荷による回転中心部Cの欠
損等を確実に防止することが可能となる。
【0015】一方、上記実施形態のエンドミルによっ
て、例えば図7に示すように加工物Wとしての樹脂製品
成形用金型にリブ溝Sを成形する場合の本発明のリブ溝
の成形方法の一実施形態を、図9に示した従来のボール
エンドミルによる場合と比較すると、本実施形態により
成形されるリブ溝Sの溝底部Bは、上記先端刃17によ
ってその溝底壁面が上記傾斜角θの2倍の挟角の断面V
字状に形成されるとともに、これらの壁面が交差する溝
底は、先端刃17の回転中心Cの凸曲線部18によって
断面凹円弧状に形成される。従って、このような金型を
用いて射出成形により樹脂製品を成形する場合、リブ溝
S内の上記溝底部Bいっぱいにまで溶融樹脂が充填され
ることはなく、この溝底部Bと樹脂Pとの間には図8に
示すように空隙部Qが画成されることとなり、リブ溝S
内に樹脂が回り込んだ際にエアやガスが閉じこめられた
としても、このエアやガスは上記間隙部Qに押し込まれ
てエアポケットを生じることがない。このため、本実施
形態の成形方法によって成形された金型によれば、ガス
抜きピンなどを設けずとも該金型によって成形された樹
脂製品に未充填部が生じたりするのを防ぐことができ、
所定の寸法形状の樹脂製品を確実に成形することが可能
となる。
て、例えば図7に示すように加工物Wとしての樹脂製品
成形用金型にリブ溝Sを成形する場合の本発明のリブ溝
の成形方法の一実施形態を、図9に示した従来のボール
エンドミルによる場合と比較すると、本実施形態により
成形されるリブ溝Sの溝底部Bは、上記先端刃17によ
ってその溝底壁面が上記傾斜角θの2倍の挟角の断面V
字状に形成されるとともに、これらの壁面が交差する溝
底は、先端刃17の回転中心Cの凸曲線部18によって
断面凹円弧状に形成される。従って、このような金型を
用いて射出成形により樹脂製品を成形する場合、リブ溝
S内の上記溝底部Bいっぱいにまで溶融樹脂が充填され
ることはなく、この溝底部Bと樹脂Pとの間には図8に
示すように空隙部Qが画成されることとなり、リブ溝S
内に樹脂が回り込んだ際にエアやガスが閉じこめられた
としても、このエアやガスは上記間隙部Qに押し込まれ
てエアポケットを生じることがない。このため、本実施
形態の成形方法によって成形された金型によれば、ガス
抜きピンなどを設けずとも該金型によって成形された樹
脂製品に未充填部が生じたりするのを防ぐことができ、
所定の寸法形状の樹脂製品を確実に成形することが可能
となる。
【0016】なお、ここで、上記実施形態のエンドミル
では、先端刃17の直線状に傾斜した部分の軸線Oに対
する傾斜角θを30°としているが、この傾斜角θが大
きすぎると、先端刃17が工具本体11の軸線Oに直交
する方向に偏平してしまうため、切り込み量aを同じと
した場合の切削幅bがボールエンドミルと変わらなくな
り、上述したモーメントの低減効果が十分に得られなく
なるとともに、先端刃17の食い付きのよさも損なわれ
てしまうおそれがある。その一方で、逆にこの傾斜角θ
が小さすぎると、モーメントの低減効果や良好な食い付
き性は確保されるものの、工具先端側の上記回転中心部
Cの近傍において先端刃17周辺の工具本体11の肉厚
を確保することができなくなり、先端刃17が食い付い
た際などにこの部分に欠損が生じてしまうおそれがあ
る。従って、上記傾斜角θは、上述のように15〜50
°の範囲内において設定されるのが望ましい。
では、先端刃17の直線状に傾斜した部分の軸線Oに対
する傾斜角θを30°としているが、この傾斜角θが大
きすぎると、先端刃17が工具本体11の軸線Oに直交
する方向に偏平してしまうため、切り込み量aを同じと
した場合の切削幅bがボールエンドミルと変わらなくな
り、上述したモーメントの低減効果が十分に得られなく
なるとともに、先端刃17の食い付きのよさも損なわれ
てしまうおそれがある。その一方で、逆にこの傾斜角θ
が小さすぎると、モーメントの低減効果や良好な食い付
き性は確保されるものの、工具先端側の上記回転中心部
Cの近傍において先端刃17周辺の工具本体11の肉厚
を確保することができなくなり、先端刃17が食い付い
た際などにこの部分に欠損が生じてしまうおそれがあ
る。従って、上記傾斜角θは、上述のように15〜50
°の範囲内において設定されるのが望ましい。
【0017】また、この先端刃17の回転中心部Cに形
成される上記凸曲線部18の曲率半径rや、該凸曲線部
18と先端刃17の直線状に延びる部分との接点までの
軸線O回りの径、すなわち凸曲線部18の外径dについ
ても、これらが小さすぎると上記欠損等の防止効果が十
分に得られなくなる一方、逆に大きすぎると切刃部14
先端の回転中心部C周辺が従来のボールエンドミルと変
わらなくなってしまってモーメントの低減効果等が確実
に得られなくなるおそれがある。このため、上記曲率半
径rは先端刃17の外径Dに対して0.1〜0.4×D
の範囲に、また上記外径dは0.25〜0.6×Dの範
囲にそれぞれ設定されるのが望ましい。ただし、本実施
形態ではこの凸曲線部18を円弧状とし、かつ先端刃1
7が直線状に延びる部分に接するようにしているが、該
凸曲線部18を楕円等の他の凸曲線としたり、先端刃1
7の直線状部分に鈍角に交差したりするように形成して
もよい。
成される上記凸曲線部18の曲率半径rや、該凸曲線部
18と先端刃17の直線状に延びる部分との接点までの
軸線O回りの径、すなわち凸曲線部18の外径dについ
ても、これらが小さすぎると上記欠損等の防止効果が十
分に得られなくなる一方、逆に大きすぎると切刃部14
先端の回転中心部C周辺が従来のボールエンドミルと変
わらなくなってしまってモーメントの低減効果等が確実
に得られなくなるおそれがある。このため、上記曲率半
径rは先端刃17の外径Dに対して0.1〜0.4×D
の範囲に、また上記外径dは0.25〜0.6×Dの範
囲にそれぞれ設定されるのが望ましい。ただし、本実施
形態ではこの凸曲線部18を円弧状とし、かつ先端刃1
7が直線状に延びる部分に接するようにしているが、該
凸曲線部18を楕円等の他の凸曲線としたり、先端刃1
7の直線状部分に鈍角に交差したりするように形成して
もよい。
【0018】さらに、本実施形態では、切刃部14の外
周に形成される外周刃16が4枚であるのに対して該切
刃部14の先端に形成される先端刃17は2枚であり、
このため、切刃部14の先端においては、両先端刃1
7,17の間に周方向に十分な間隔を開けることができ
るので、上述のように極細径の切刃部14にあってさら
に工具外周側から内周側に回転中心部Cに向かうに従い
先端側に傾斜する先端刃17を確実に所定の形状に形成
することができる。また、その一方で、この先端刃17
よりも後端側の切刃部14外周においては、より多くの
外周刃16が形成されることにより、個々の外周刃16
に作用する切削負荷の軽減を図って切刃部14の撓みを
さらに確実に抑制するとともに、切屑排出溝15の数も
多くなるので良好な切屑排出性を得ることができ、しか
も個々の切屑排出溝15の溝深さは小さくすることがで
きるので、切刃部14を極細径にすることによって失わ
れる剛性をより少なく抑えることができる。
周に形成される外周刃16が4枚であるのに対して該切
刃部14の先端に形成される先端刃17は2枚であり、
このため、切刃部14の先端においては、両先端刃1
7,17の間に周方向に十分な間隔を開けることができ
るので、上述のように極細径の切刃部14にあってさら
に工具外周側から内周側に回転中心部Cに向かうに従い
先端側に傾斜する先端刃17を確実に所定の形状に形成
することができる。また、その一方で、この先端刃17
よりも後端側の切刃部14外周においては、より多くの
外周刃16が形成されることにより、個々の外周刃16
に作用する切削負荷の軽減を図って切刃部14の撓みを
さらに確実に抑制するとともに、切屑排出溝15の数も
多くなるので良好な切屑排出性を得ることができ、しか
も個々の切屑排出溝15の溝深さは小さくすることがで
きるので、切刃部14を極細径にすることによって失わ
れる剛性をより少なく抑えることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエンドミ
ルによれば、L/Dが7〜100、特に20以上となる
ような極細径で有効切刃長の長い切刃部によって加工物
にリブ溝等の加工を行う場合であっても、十分な切り込
み量を確保して効率的な加工を可能としつつ、この切刃
部に撓みが生じるのを抑えて高い加工精度を得ることが
できる。また、このようなエンドミルを用いた本発明の
リブ溝の成形方法によれば、金型に成形されるリブ溝の
溝底部に画成される間隙部により、ガス抜きピンなどを
設けなくても樹脂の充填時にエアポケットが生じるのを
防ぐことができ、従って成形された樹脂製品に樹脂の未
充填部が生じたりするのも防いで、製品歩留まりの高い
樹脂製品成形用金型を提供することが可能となる。
ルによれば、L/Dが7〜100、特に20以上となる
ような極細径で有効切刃長の長い切刃部によって加工物
にリブ溝等の加工を行う場合であっても、十分な切り込
み量を確保して効率的な加工を可能としつつ、この切刃
部に撓みが生じるのを抑えて高い加工精度を得ることが
できる。また、このようなエンドミルを用いた本発明の
リブ溝の成形方法によれば、金型に成形されるリブ溝の
溝底部に画成される間隙部により、ガス抜きピンなどを
設けなくても樹脂の充填時にエアポケットが生じるのを
防ぐことができ、従って成形された樹脂製品に樹脂の未
充填部が生じたりするのも防いで、製品歩留まりの高い
樹脂製品成形用金型を提供することが可能となる。
【図1】 本発明のエンドミルの一実施形態を示す側面
図である。
図である。
【図2】 図1に示す実施形態の切刃部14先端の拡大
側面図である。
側面図である。
【図3】 図2における矢線X方向視の正面図である。
【図4】 図2における矢線Y方向視の平面図である。
【図5】 図1におけるZZ拡大断面図である。
【図6】 本発明の一実施形態のエンドミルと従来のボ
ールエンドミルとによる溝切削を比較した図である。
ールエンドミルとによる溝切削を比較した図である。
【図7】 本発明の一実施形態のエンドミルによって加
工物Wにリブ溝Sを成形する場合の、本発明のリブ溝の
成形方法の一実施形態を示す図である。
工物Wにリブ溝Sを成形する場合の、本発明のリブ溝の
成形方法の一実施形態を示す図である。
【図8】 図7に示す実施形態によって成形されたリブ
溝Sに樹脂Pを充填した状態を示す断面図である。
溝Sに樹脂Pを充填した状態を示す断面図である。
【図9】 従来のボールエンドミルによって加工物Wに
リブ溝Sを成形する場合を示す図である。
リブ溝Sを成形する場合を示す図である。
11 工具本体 14 切刃部 15 切屑排出溝 16 外周刃 17 先端刃 18 先端刃17の凸曲線部 O 工具本体11の軸線 T 工具回転方向 D 先端刃17の外径 L 切刃部14の有効切刃長 C 切刃部14先端の回転中心部 r 凸曲線部18の曲率半径 d 凸曲線部18の外径 θ 先端刃17の直線状に延びる部分が軸線Oに対して
なす傾斜角 W 加工物 S リブ溝 Q 間隙部 P 樹脂
なす傾斜角 W 加工物 S リブ溝 Q 間隙部 P 樹脂
Claims (3)
- 【請求項1】 軸線回りに回転される工具本体の先端部
に外周刃が形成された切刃部が設けられるとともに、こ
の切刃部の先端には、上記外周刃の先端から内周側の回
転中心部に向けて延びる先端刃が形成されたリブ溝成形
用エンドミルにおいて、上記先端刃の外径Dに対する上
記切刃部の有効切刃長Lの比L/Dが7〜100に設定
されるとともに、上記先端刃が上記外周刃の先端から内
周側に向かうに従い工具先端側に向けて傾斜した直線状
に形成され、かつこの先端刃が上記回転中心部において
凸曲線状に形成されていることを特徴とするリブ溝成形
用エンドミル。 - 【請求項2】 直線状に延びる上記先端刃が上記軸線に
対してなす傾斜角が15〜50°の範囲に設定されてい
ることを特徴とする請求項1に記載のリブ溝成形用エン
ドミル。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のリブ溝
成形用エンドミルを用いて、樹脂製品成形用金型に溝底
が断面V字状をなすリブ溝を成形することを特徴とする
リブ溝の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131762A JP2001315020A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | リブ溝成形用エンドミルおよびリブ溝の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131762A JP2001315020A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | リブ溝成形用エンドミルおよびリブ溝の成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001315020A true JP2001315020A (ja) | 2001-11-13 |
Family
ID=18640597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000131762A Withdrawn JP2001315020A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | リブ溝成形用エンドミルおよびリブ溝の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001315020A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005023473A1 (ja) * | 2003-09-05 | 2007-11-01 | 新庄金属工業株式会社 | 回転切削工具およびこれを用いた切削方法 |
JP2020508886A (ja) * | 2017-02-14 | 2020-03-26 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 微細構造を製造するためのエンドミル加工法、微細構造を含むツール、及び微細構造 |
-
2000
- 2000-04-28 JP JP2000131762A patent/JP2001315020A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005023473A1 (ja) * | 2003-09-05 | 2007-11-01 | 新庄金属工業株式会社 | 回転切削工具およびこれを用いた切削方法 |
JP4608433B2 (ja) * | 2003-09-05 | 2011-01-12 | 新庄金属工業株式会社 | 回転切削工具およびこれを用いた切削方法 |
JP2020508886A (ja) * | 2017-02-14 | 2020-03-26 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 微細構造を製造するためのエンドミル加工法、微細構造を含むツール、及び微細構造 |
US11253933B2 (en) | 2017-02-14 | 2022-02-22 | 3M Innovative Properties Company | Non-orthogonal cube corner elements and arrays thereof made by end milling |
US11806795B2 (en) | 2017-02-14 | 2023-11-07 | 3M Innovative Properties Company | Security articles comprising groups of microstructures made by end milling |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1908543B1 (en) | Radius end mill and cutting method | |
WO2014069265A1 (ja) | クーラント穴付きエンドミル | |
EP2181787B1 (en) | End mill | |
WO2005102572A1 (ja) | ボールエンドミル | |
JP2006212744A (ja) | エンドミル | |
CN112789131B (zh) | 旋转工具 | |
JP5194680B2 (ja) | ラジアスエンドミル | |
JP4677722B2 (ja) | 3枚刃ボールエンドミル | |
KR20110073607A (ko) | 스파이럴 탭 | |
JP3988659B2 (ja) | ドリル | |
JP2001315020A (ja) | リブ溝成形用エンドミルおよびリブ溝の成形方法 | |
JP2006015418A (ja) | 縦送り加工用エンドミル | |
JP2001025912A (ja) | ボールエンドミル | |
JPH04304918A (ja) | エンドミル | |
JP3710360B2 (ja) | スパイラルタップおよびその製造方法 | |
JP2523508Y2 (ja) | テーパ溝加工用エンドミル | |
JP6825400B2 (ja) | テーパボールエンドミル | |
KR20110023709A (ko) | 회전절삭공구 | |
JP6930404B2 (ja) | エンドミル | |
JPH0720211U (ja) | ボールエンドミル | |
JP3754270B2 (ja) | テーパ刃エンドミル | |
JP2607293Y2 (ja) | ボールエンドミル | |
JP7040039B2 (ja) | ラジアスエンドミル | |
JPH02292109A (ja) | エンドミル | |
JPH079237A (ja) | テーパ溝加工用エンドミル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070703 |