JP2001314801A - 液剤施工システム - Google Patents

液剤施工システム

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JP2001314801A
JP2001314801A JP2000136177A JP2000136177A JP2001314801A JP 2001314801 A JP2001314801 A JP 2001314801A JP 2000136177 A JP2000136177 A JP 2000136177A JP 2000136177 A JP2000136177 A JP 2000136177A JP 2001314801 A JP2001314801 A JP 2001314801A
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Iwao Kato
岩男 加藤
Akio Takemura
昭雄 竹村
Toshiyuki Nagura
俊幸 名倉
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Dyflex Corp
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SEVEN TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状樹脂塗料や液状防水剤や充填剤等の液剤
を圧送ラインを介して目的の施工位置へ圧送して吹き付
け、注入等により施工する液剤施工システムにあって
は、特に圧送ポンプの小型化、1液、2液、3液等の液
剤のタイプに容易に対応して圧送できる技術の開発が求
められていた。 【解決手段】 ピストン19の往復動によって容器から
の液剤の吸引と、圧送ラインへの圧送とを連続的に行う
ようになっている圧送シリンダ14a、14bを、圧送
ラインと同数設置してなる圧送ポンプ14を備える。圧
送ポンプ14での圧送シリンダの設置数を適宜変更する
ことで、1液、2液、3液等の液剤のタイプに容易に対
応できる液剤施工システム10を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状樹脂塗料や液
状防水剤や充填剤等の液剤を圧送ラインを介して目的の
施工位置へ圧送して吹き付け、注入等により施工する液
剤施工システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液状樹脂塗料や液状防水剤や建物
の壁内部等に充填される充填剤などの液剤の施工は、液
剤の入ったドラム缶等の容器を現場に搬入し、この容器
からポンプを用いて送り出した液剤をノズル噴射等によ
り目的の施工位置に供給することが一般的である。例え
ば、ウレタン防水剤は、主剤(主剤成分としてのイソシ
アネートNCOを1.0〜45.0%含むもの)と硬化
剤(硬化剤成分としてのポリオールあるいはポリアミン
を含むもの。分子量300〜6000)とからなる。そ
して、このウレタン防水剤を施工(防水塗膜を形成)す
る施工システムとしては、圧送ポンプを用いて主剤と硬
化剤とをそれぞれ個別の圧送ラインで圧送し、各圧送ラ
インのホース先端が接続されたノズルで混合して噴射等
により目的の施工位置に吹き付けて防水層(防水塗膜)
を形成するものが提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の防水
剤の施工システムでは、圧送ポンプからノズルまでのホ
ースの長さが数十mに及ぶことが普通であり、圧損が無
視できないため、高圧で圧送する必要があり、比較的大
型の圧送ポンプを用いていることが現状である。従来の
一般的な施工システムでは、油圧モータで駆動される油
圧ポンプを用いているが、その他に発電機や油圧タンク
等の機器を必要とするため、システムが大きくなり、現
場への搬入、組み立てに掛かる労力が大きいといった不
満があった。また、エアー圧を利用して、エアモータに
よって圧送ポンプを駆動し液剤を圧送するシステムも公
知であるが、このシステムではかなり大掛かりのコンプ
レッサ(1m3/分以上)が必要である上、その他に発
電機を必要とするから、システムを構成する各機器の現
場への搬入等では、かなり大型の移動車を使用するか、
あるいは複数の移動車に分けることが必要であり、前記
問題の解決にならない。システムが大きいと、搬送や組
み立てに手間が掛かるばかりでなく、例えば、既設の建
物等に対する施工では現場でのシステムの設置スペース
の確保が困難になるケースがあるから、この点からも、
システム全体の小型化を図り、設置位置の自由度を向上
したいという要求があった。さらに、前述のウレタン防
水剤では2液からなるものを例示したが、防水剤として
は1液からなるものや、3液からなるものも存在し、こ
のような防水剤のタイプの変更に対応するには、圧送ポ
ンプやこれに関係する各機器の構成等も変更しなければ
ならない。この場合、防水剤のタイプ毎に適合する圧送
ポンプを選択使用することになり、結局、コスト上昇の
原因になってしまう。なお、前記問題はウレタン防水剤
の施工システムに限定されるものでは無く、ウレタン防
水剤以外の各種液状防水剤、液状樹脂塗料、建物の壁内
部等に充填される充填剤などの各種液剤の圧送を伴う施
工システムに共通である。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、(1)特に、圧送ポンプの小型化によって搬送を
容易にするとともに、設置スペースが狭い現場にも対応
して設置を可能にする、(2)1液、2液、3液等の液
剤のタイプの違いに容易に対応できる液剤施工システム
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、液状樹脂塗
料や液状防水剤や充填剤等の液剤をタンク等の容器から
吸い出して圧送ラインに圧送する圧送ポンプと、前記圧
送ラインから圧送された液剤を噴射するノズルとを備
え、前記ノズルから目的の施工位置への吹き付け、注入
等により前記液剤を施工する液剤施工システムであっ
て、前記圧送ポンプは、モータと、このモータの回転駆
動を往復動に変換するクランク機構と、このクランク機
構を介して前記モータの回転駆動力によって往復動され
るピストンを収納する圧送シリンダとを備え、前記ピス
トンの往復動により前記容器から前記圧送シリンダ内へ
の液剤の吸引と前記圧送シリンダから前記圧送ラインへ
の液剤の吐出とが繰り返し行われることで、液剤が前記
圧送ラインを介して目的の施工位置へ圧送されるように
なっていることを特徴とする液剤施工システムを前記課
題の解決手段とした。この発明によれば、液剤圧送用の
圧送シリンダ内でのピストンの往復動は、クランク機構
を介してモータの回転駆動力を変換した往復駆動力によ
ってなされるから、クランク機構の構成を適宜調整する
ことで、高圧圧送を容易に実現できる。クランク機構と
しては、例えば、モータの回転駆動力を複数のギアやリ
ンク等によって往復動に変換する構成等が採用され、前
記ギアやリンク等の構成部品の組み合わせなどによって
ピストンの往復動の駆動力を容易に増強でき、高圧圧送
を簡単に実現できる。これにより、長大なホースの使用
によっても液剤を施工位置まで確実に圧送できるように
なる。特に、粘度の高い液剤、例えばウレタン防水剤等
の液剤でも確実に圧送できる。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の液
剤施工システムにおいて、前記圧送ポンプには前記クラ
ンク機構によって往復動される押圧部材が設けられ、こ
の押圧部材には前記圧送シリンダの前記ピストンが複数
取り付け可能であり、前記圧送ポンプに設けられた1ま
たは複数の前記圧送シリンダの前記ピストンが前記押圧
部材に取り付けられて該押圧部材の往復動によって往復
動されるようになっていることを特徴とする。この発明
によれば、圧送シリンダの設置数の調整によって、圧送
する液剤のタイプ(液剤の混合数)に柔軟に対応でき
る。1液の場合は、圧送シリンダを1つのみ設置すれば
良い。2液、3液等、複数の液剤を混合して得られるタ
イプの液剤の圧送では、圧送する液剤の数(混合される
液剤の数)と同数の圧送シリンダを圧送ポンプに設置し
て、各圧送シリンダのピストンを押圧部材に取り付け、
各圧送シリンダから個別の圧送ラインに圧送した液剤を
ノズルで混合するか、あるいは圧送ポンプの下流側で混
合してからノズルに送り出し、ノズル噴射する。混合に
よる反応が遅いかあるいは反応を伴わない液剤では混合
した状態での圧送が可能であるが、反応が速いものは個
別の圧送ラインで個別に圧送する。また、複数の液剤を
混合して得られる液剤の圧送では、複数設置された各圧
送シリンダからの液剤の圧送量の比率を簡単に調整でき
る。押圧部材の往復動サイクルを変更すれば、この押圧
部材に取り付けられた全てのピストンの往復動サイクル
が一括して変更されるから、各圧送ラインの液剤の圧送
量を一括して変更できるが、このとき、圧送シリンダを
変更しない限り、圧送シリンダ間での液剤の圧送量の比
率は変動しない。すなわち、2液以上の混合によって構
成される液剤の圧送では、圧送シリンダ間での液剤の圧
送量の比率を変動させること無く液剤の圧送量を簡単に
調整できる。
【0007】本発明は以下の構成を採用することがより
好ましい。請求項3記載の発明は、請求項1または2記
載の液剤施工システムにおいて、前記液剤を加熱して粘
度が低い温度に維持する加熱手段が前記圧送ラインの1
または複数箇所に設けられていることを特徴とする。請
求項4記載の発明は、請求項3記載の液剤施工システム
において、前記加熱手段が前記圧送ラインの途中に介在
配置された加熱ユニットであり、この加熱ユニットは前
記液剤が流通する液剤流路と、この液剤流路内に設けら
れて液剤と接触する接触部材と、この接触部材を加熱す
るヒータ部とを備え、前記接触部材を介して前記液剤流
路内の液剤が加熱されるようになっていることを特徴と
する。請求項5記載の発明は、請求項3記載の液剤施工
システムにおいて、前記加熱手段が、前記圧送ラインを
構成する可撓性のホースにその長手方向に沿って延設さ
れた発熱体であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の1実施の形態の液剤
施工システムを、図1から図6を参照して説明する。図
1において、液剤施工システム10は、例えばイソシア
ネート成分を有する主剤とポリオール成分を有する硬化
剤とからなるウレタン防水剤等の2液からなる液剤を圧
送して目的の施工位置に吹き付け、注入等により施工す
るものであって、液剤(A剤、B剤。図1中「A」、
「B」)毎に設けられた容器(タンク)11a、11b
と、液剤A、B毎(容器11a、11b毎)に設けられ
た圧送ライン12a、12bと、各圧送ライン12a、
12b先端が接続され、これら圧送ライン12a、12
bによって圧送された液剤A、Bを混合、噴射して目的
の施工位置に対して吹き付け、注入等により施工するノ
ズル13とを備えている。各圧送ライン12a、12b
は、共通の圧送ポンプ14の駆動力(サクション力)に
よって前記容器11a、11bから吸い出した前記液剤
A、Bを前記ノズル13へ圧送するようになっている。
但し、圧送ポンプ14では、後述のように、圧送ライン
12a、12b毎に設けられた圧送シリンダ14a、1
4b(図2参照)を介して液剤A、Bを個別に圧送する
ので、圧送ライン12a、12bが液剤A、B毎に分か
れている状態は圧送ポンプ14においても変わりない。
圧送ライン12a、12bにおいて、圧送ポンプ13の
下流側に介在配置されている加熱ユニット15から圧送
方向下流側は可撓性のホース16になっており、このホ
ース16の引き回し可能な範囲で適宜ノズル13を移動
することで目的の施工位置に液剤を施工できる。液剤は
施工後、硬化する。
【0009】図2は圧送ポンプ14を示す図であって、
(a)は正面図、(b)は平面図である。図2(a)、
(b)において、圧送ポンプ14は、回転駆動されるモ
ータ17と、このモータ17の回転駆動を往復動に変換
するクランク機構18と、このクランク機構18を介し
て前記モータ17の回転駆動力によって往復動されるピ
ストン19を収納する圧送シリンダ14a、14bとを
備え、前記ピストン19の往復動により前記容器11
a、11bから圧送シリンダ14a、14b内への液剤
A、Bの吸引と前記圧送シリンダ14a、14bから圧
送ライン12a、12bのノズル13側への液剤A、B
の吐出とが繰り返し行われることで、前記液剤A、Bが
前記ホースを介して目的の施工位置へ圧送されるように
なっている。圧送シリンダ14a、14bの具体的構成
については、後に詳述する。
【0010】図3は、圧送シリンダ14a、14bの具
体的構成を示す断面図である。各圧送シリンダ14a、
14bの構成は同様になっている。図3に示すように、
圧送シリンダ14a、14bの内部空間14cには、前
記ピストン19のピストンヘッド19aが当該圧送シリ
ンダ14a、14b内を往復動自在に収納されている。
ピストン19は詳細には、ピストンヘッド19aに固定
されたピストンロッド19bの圧送シリンダ14a、1
4bから外側に突き出された先端が、前記押圧部材20
に固定される。前記ピストンヘッド19aの可動範囲の
一端(図3中仮想線19A)近傍にて圧送シリンダ14
a、14bに接続されたサクション配管24は、容器1
1a、11bと圧送シリンダ14a、14bとの間を接
続しており(図1参照)、圧送シリンダ14a、14b
の壁部14dを貫通して内部空間14cに連通さされて
いる。前記サクション配管24の途中に設けられた逆止
弁24aは、容器11a、11bから圧送シリンダ14
a、14bへ向かう方向のみ液剤A、Bの流通を許可
し、容器11a、11b方向への液剤A、Bの逆流を防
止する。可動範囲一端19Aから他端(図3中仮想線1
9B)へピストンヘッド19aが移動されると、ピスト
ンヘッド19aの可動範囲一端19A側に第1室25が
形成され、これに伴い、容器11a、11b内の液剤
A、Bがサクション配管24を介して吸引され、前記第
1室25に流入するようになっている。その後、ピスト
ンヘッド19aが可動範囲一端19A方向へ移動される
と、ピストンヘッド19aによって押し出されるように
して第1室25から吐出された液剤A、Bが、前記圧送
シリンダ14a、14bに対して接続された出力配管2
6に流入して、圧送ライン12a、12bをノズル13
に向けて圧送される。これにより、圧送ポンプ14の圧
送シリンダ14a、14bからの圧送力によって液剤
A、Bがノズル13で混合噴射される。なお、図3にお
いては、前記出力配管26は、サクション配管24の途
中に接続され、このサクション配管24を介して圧送シ
リンダ14a、14bに接続されているが、出力配管2
6の圧送シリンダ14a、14bに対する接続形態はこ
れに限定されず、例えば、サクション配管24とは別に
直接圧送シリンダ14a、14bに接続するようにして
も良い。この出力配管26や後述の分岐配管29も圧送
ライン12a、12bの一部を構成する。
【0011】出力配管26の途中には、前記圧送シリン
ダ14a、14bから前記ノズル13側への液剤の流れ
を許可し逆流を防止する弁装置27(逆止弁)が設けら
れ、前記第1室25が縮小された際に前記ピストンヘッ
ド19aの可動範囲他端19B側に形成される第2室2
8と連通するようにして圧送シリンダ14a、14bに
接続された分岐配管29が前記弁装置27よりも圧送方
向下流側(ノズル13側)にて前記出力配管26と接続
されている。前記分岐配管29は、出力配管26との接
続位置にて圧送ライン12a、12bの配管とも接続さ
れており、すなわち、出力配管26は、前記弁装置27
の下流側にて、圧送ライン12a、12bの配管と分岐
配管29とに分岐されている。このため、図4に示すよ
うに、ピストンヘッド19aの移動によって縮小された
前記第1室25から前記出力配管26に吐出された前記
液剤A、Bは前記圧送ライン12a、12bを前記ノズ
ル13へ向けて圧送されるとともに、一部が前記分岐配
管29を介して前記第2室28に流入する。液剤A、B
の第2室28への流入は、第2室28から作用する吸引
力によって強制的になされる。なお、弁装置27として
は逆止弁以外、例えば、モータ17やピストン19の駆
動との連動制御により開閉される機構になっている構成
も採用可能である。
【0012】ピストンヘッド19aの移動方向の反転
時、すなわち、第2室28を縮小する移動方向では、前
記弁装置27によって液剤A、Bの圧送方向上流側(容
器11a、11b側または圧送シリンダ14a、14b
側)への逆流が防止され、前記第2室28から吐出され
た前記液剤A、Bが前記分岐配管29から前記出力配管
26を介して前記圧送ライン12a、12bの前記ノズ
ル13側へ圧送される。これにより、圧送ポンプ14に
て各圧送シリンダ14a、14bのピストン19が往復
動されると、第1室25と第2室28とから交互に液剤
A、Bが吐出され、結局、圧送ライン12a、12bへ
の液剤A、Bの圧送が連続的になされるようになってい
る。圧送シリンダ14a、14b内に形成される第2室
28の容積V2は、ピストンロッド19b等によって第
1室25の容積V1の丁度半分になっており、圧送ライ
ン12a、12bの配管と分岐配管29との間では出力
配管26からの液剤A、Bの流入比(分流比)は丁度
1:1になっている。第1室25および第2室28から
の液剤A、Bの吐出量の比も丁度1:1であり、第1室
25と第2室28とから交互に圧送ライン12a、12
bへの液剤A、Bの圧送を行っても、液剤A、Bは安定
した圧送量で連続的に圧送される。但し、「第2室28
の容積」とは、ピストンヘッド19aが可動範囲一端1
9Aにある時の容積と他端19Bにある時の容積との差
であり、第1室25の容積についても同様の考えに基い
て取り扱って、ピストンヘッド19aの往復動により生
じる第1室25と第2室28との容積の比を1:1に設
定する。
【0013】図2(a)、(b)に戻り説明を続ける。
モータ17としては電動モータ、油圧モータ等、各種構
成が採用可能であるが、油圧タンク等の周辺機器の設置
が少なくて済む点、圧送シリンダ14a、14bからの
液剤A、Bの吐出量等の制御をできるだけ容易にする点
では、電動モータを採用することがより好ましい。前記
モータ17の回転駆動力は、モータ17の駆動軸17a
に取り付けられた第1ギア21、この第1ギア21に噛
み合わされた第2ギア22、この第2ギア22に同軸に
固定され一体回転する第3ギア33を介して、前記第3
ギア33に噛み合わされたクランクギア18aを回転す
ることでクランク機構18に伝達される。クランク機構
18は、前記ピストン19が固定される押圧部材20に
ピン18bを介して回転自在に連結されたリンク18c
を、前記クランクギア18aの外周部に対してもピン1
8dによって回転自在に連結して、クランクギア18a
の外周部と押圧部材20との間をリンク18cを介して
連結した構造であり、この構造によって、クランクギア
18aの回転が前記押圧部材20の図示しないガイドに
沿った直線的な往復動に変換される。これによってピス
トン19が往復動され、圧送シリンダ14a、14b内
でのピストンヘッド19aの往復動が実現される。
【0014】前記押圧部材20には複数のピストン19
が取り付け可能であり、図2(a)、(b)では、同一
の押圧部材20に取り付けられた2本のピストン19が
同じサイクルで同期して駆動されることで、二つの圧送
シリンダ14a、14bから液剤A、Bが圧送される。
ところで、押圧部材20に取り付けられるピストン19
の本数は図2(a)、(b)に例示した2本に限定され
ず適宜変更可能であり、図2(c)は1本の場合、図2
(d)は3本の場合を示す。図2(c)、図2(d)の
いずれの場合でも、押圧部材20に取り付けたピストン
19はクランク機構18を介してモータ17の駆動力に
より安定に往復動され、図2(d)のように3本のピス
トン19を取り付けた場合でも、各ピストン19を安定
に同期運転でき、圧送シリンダ(圧送シリンダ14a、
14bと同様の構成の圧送シリンダ。説明の便宜上符号
14eを付す)から液剤を圧送できる。なお、ピストン
19は押圧部材20に対して着脱自在であり、自由に取
り付け本数を変更できる。
【0015】前記液剤施工システム10では、1液から
なる液剤や、3液からなる液剤等、液剤のタイプに対応
して必要数の圧送ラインを設け、圧送ポンプに前記圧送
ラインと同数の圧送シリンダを設置し、各圧送ラインの
途中に前記圧送シリンダを介在配置することで、各種液
剤の圧送、施工に対応できる。例えば、1液からなる液
剤の施工に対応するには、圧送ラインは1本で良く、図
2(c)に示すように押圧部材20に対して圧送シリン
ダ14eを1本のみ備えた圧送ポンプによって液剤の圧
送を行えば良い。3液からなる液剤の施工に対応するに
は、必要となる3本の圧送ラインに対応して、図2
(d)に示すように押圧部材20に対して3本の圧送シ
リンダ14eを備えた圧送ポンプを採用することで、1
つの圧送ポンプによって各圧送ラインの液剤の圧送を実
現できる。圧送ラインの設置数が4本であれば、4本の
圧送シリンダを備えた圧送ポンプを採用する。つまり、
この液剤施工システムでは、圧送ポンプにて押圧部材2
0に対する圧送シリンダの取り付け本数を適宜変更する
だけで、圧送ラインの数に容易に対応でき、各圧送ライ
ンに液剤を圧送できる。このため、この液剤施工システ
ムによれば、圧送ラインの必要数に対応して専用の圧送
ポンプを必要とするシステムに比べて大幅な低コスト化
が可能である。
【0016】前記圧送ポンプ14では、押圧部材20に
対するピストン19の取り付け本数が2本以上の場合、
押圧部材20の往復動によって各ピストン19が同期し
て往復動されるから、モータ17の回転数を調整する
と、押圧部材20に取り付けられた複数のピストン19
の駆動(往復動サイクル)が一括して調整され、各圧送
ラインの液剤の圧送量(単位時間当たりの圧送量)も一
括して調整される。圧送シリンダの寸法等によって各圧
送ラインの液剤の圧送量の比(以下「圧送比」)を設定
しておけば、モータ17の回転数を変更しても、当初設
定した圧送比が維持されたまま各圧送ラインの圧送量が
一括して調整され、ノズル13での液剤の混合比が変化
しない。したがって、この液剤施工システムでは、複数
の圧送ライン間の液剤の圧送比を変化させること無く液
剤の圧送量を調整する作業を極めて簡単に行うことがで
きる。
【0017】図2(a)、(b)において、第1ギア2
1に比べて第2ギア22の径は大きく、第2ギア22に
比べて第3ギア23の径は小さく、第3ギア23に比べ
てクランクギア18aの径は大きいから、第1、第2ギ
ア21、22間並びに第3ギア23とクランクギア18
aとの間では、いずれもモータ17による回転が減速さ
れる関係になっている。このため、モータ17の回転駆
動力が、押圧部材20に固定されたピストン19の往復
駆動力に有効に作用し、このピストン19の往復動によ
る液剤A、Bの圧送力を充分に確保でき、比較的出力の
小さい小型のモータ17でも高圧圧送を実現できる。こ
の圧送ポンプ14は、大型のコンプレッサ等が必要無い
ものであり、さらに小型のモータ17を採用できるもの
であるから、小型化を容易に実現でき、搬送や、狭い施
工現場への搬入等にも有利である。複数本の圧送ライン
を用いて液剤を圧送する場合でも、圧送ポンプ14は圧
送シリンダの設置数が増加するのみで殆ど大型化しない
から、前述の搬送や狭い現場への搬入等の利点が確保さ
れる。
【0018】ところで、液状樹脂塗料や液状防水剤や充
填剤等の液剤の中には、常温(20℃)では粘度が高い
が加熱により粘度が低下するものが存在する。このよう
な液剤を圧送する施工システムでは、前記液剤を加熱し
て粘度が低い温度に維持する加熱手段を前記圧送ライン
の1または複数箇所に配置して圧損を低下させることが
より好ましい。図1の加熱ユニット15は、前記加熱手
段の1つとして機能するものである。なお、各圧送ライ
ン12a、12bに設けられた加熱ユニット15は同様
の構成になっている。
【0019】図5は、加熱ユニット15の内部構造を示
す断面図である。図5において、加熱ユニット15は、
圧送ライン12a、12bを流れる液剤A、Bが流入す
る入口15aと流出する出口15bとを備える筒状体で
あり、前記入口15aから流入した液剤A、Bは、筒状
の外ケース15cと該外ケース15cの内部中央部に設
けられた筒状の内壁15dとの間に確保された液剤流路
15eを経由して出口15bから流出する。前記内壁1
5dはその内側に設けられたヒータ部15fによって加
熱され、しかも、前記液剤流路15eには前記ヒータ部
15fによって加熱されるフィン状の接触部材15gが
設置されているから、前記液剤流路15eを流れる液剤
A、Bは、これら内壁15dおよび接触部材15gに接
触して効率良く加熱されることとなる。さらに、前記接
触部材15gは、前記内壁15dと同軸の螺旋状になっ
ているから、前記液剤流路15e内を流れる液剤A、B
は、この接触部材15gとの接触によって螺旋状の流れ
を形成し、接触部材15gと接触しながら出口15bへ
と流れて行くから、接触部材15gとの接触面積並びに
接触時間を充分に確保でき、極めて効率良く加熱され
る。
【0020】内壁15dや接触部材15gは、鉄や銅等
の熱伝導性に優れた素材から形成することがより好まし
い。前記ヒータ部15fとしては、例えば、電熱線を収
納したもの、通電により発熱する導電性金属粉体を充填
したもの等、各種構成が採用可能である。なお、接触部
材としては、螺旋状に成形されたフィンに限定されず、
例えば、入口15aから液剤A、Bが内部に流入される
螺旋状のパイプ等であっても良い。この場合も入口15
aから出口15bへ流れる液剤A、Bに螺旋状の流れを
形成することで接触面積並びに接触時間を充分に確保で
きる。また、図5において外ケース15cおよび内壁1
5dはいずれも円筒状として、これら外ケース15cと
内壁15dとの間に断面リング状の液剤流路15eを形
成し、液剤流路15e内にて液剤A、Bが滞留すること
無く円滑に流れるようにすることがより好ましく、特に
粘性を有する液剤A、Bに対しては滞留による詰まり等
を防止できる点で有効である。接触部材としても、液剤
A、Bとの接触面積、接触時間を確保できることに加え
て、液剤A、Bの滞留を生じない構成であることが好ま
しく、その点で、前述のように螺旋状の流れを形成する
構成とすることが適切である。
【0021】図6は、ホース16の構造の一例を示す斜
視図である。図6において、ホース16は、インナーホ
ース16aと、その外側を覆うようにして設けられた発
熱体としての金属ブレード16bと、この金属ブレード
16bの外側を覆うアウターホース16cとを備えた多
層構造になっており、インナーホース16aの内側を液
剤A、Bが流れるようになっている。インナーホース1
6aは、内側に圧送される液剤A、Bとの接触抵抗を低
く抑えることができる素材から形成することが好まし
く、例えばテフロン(テフロンはデュポン社の商標)等
の樹脂素材が採用される。例えば、前述の2液からなる
ウレタン防水剤の主剤および硬化剤には粘性を有するも
のが多く存在し、このような液剤では、内面接触抵抗の
小さいインナーホース16aを採用することで圧損を極
力抑えて圧送効率を高めることができる。また、1液ま
たは2液からなるウレタン防水剤では、イソシアネート
成分と水との反応によって硬化するものが多く存在し、
このように水との反応によって硬化する液剤では、テフ
ロン等の水蒸気透過性の低い素材からなるインナーホー
ス16aを用いることで、圧送途中での硬化や粘性の増
大等を防止できるといった利点がある。水との反応によ
って硬化以外の変質を来す液剤や、例えば施工面下地に
対する影響等に鑑みて水分の混入防止が要求される液剤
の圧送にも、水蒸気透過性の低い素材からなるインナー
ホース16aを採用することが適している。
【0022】金属ブレード16bは、例えばステンレス
ワイヤーメッシュ等の通電によって発熱する素材から形
成されており、液剤を加熱して粘度の低い温度に維持す
るする加熱手段として機能させることができる。例えば
前述の2液からなるウレタン防水剤の主剤のように、常
温よりも高い温度で粘度が低下する液剤の圧送では、金
属ブレード16bの通電・加熱によって圧送液剤の粘度
を低下させることで圧損を低下させることができる。し
かも、金属ブレード16bは、ホース16の長手方向全
長にわたって設けられているため、ホース16の長手方
向全長にわたって液剤圧損を低下でき、ホース16を長
大化しても同様にホース16全長にわたって圧損を極め
て低く抑えることができる。なお、金属ブレード16b
は、ホース16の強度確保にも寄与している。
【0023】アウターホース16cの素材としては塩化
ビニル、ナイロン、ポリオレフィン系樹脂等、各種採用
可能である。但し、ホース16には、施工現場での自由
な引き回しや、ノズル13の移動に伴う円滑な追従変形
等に鑑みて充分な可撓性を確保する必要があるから、前
記インナーホース16a、金属ブレード16b、アウタ
ーホース16cはいずれも可撓性を有する必要がある。
ホース16に設けられる発熱体としては、前述の金属ブ
レード16bに限定されず、例えば、インナーホース1
6aあるいはアウターホース16cを構成する樹脂内に
埋設固定された金属線や、インナーホース16aとアウ
ターホース16cとの間に層状に設けた面状発熱体(フ
ィルム状発熱体)等、各種構成が採用可能である。
【0024】前記液剤施工システム10によれば、圧送
ライン12a、12bに、前記加熱ユニット15と、通
電によって発熱する金属ブレード16bを内蔵したホー
ス16とを備えているので、常温よりも高い温度で粘度
が低下する液剤であれば、加熱によって低い圧損で効率
良く圧送できる。また、ホース16は、その全長にわた
って内蔵した金属ブレード16bによって液剤を粘度が
低い温度に維持できるから、より長いものを使用するこ
とが可能であり、例えば100m程度の長さであっても
圧損の増大は僅かであり、液剤を効率良く圧送できる。
また、前記液剤施工システム10では、加熱ユニット1
5や、金属ブレード16b内蔵のホース16を圧送ライ
ンに備えていない施工システムに比べて、圧送ポンプ1
4のモータ17に要求される駆動力が小さくて済むか
ら、より小型のモータ17の採用が可能になり、圧送ポ
ンプ14の一層の小型化を実現できるといった利点もあ
る。
【0025】(実施例)2液からなるウレタン防水剤と
してSP−100(商品名。株式会社ダイフレックス
製)を用い、前記液剤施工システム10により建物屋上
等の目的の施工位置(施工面)に吹き付けて、防水塗膜
を形成する場合について説明する。前記SP−100
は、イソシアネート成分を有する主剤と、ポリオール成
分を有する硬化剤とからなるものであり、これら主剤と
硬化剤とを液剤施工システム10に設けた二つの圧送ラ
イン12a、12bで別々に圧送し、ノズル13にて混
合して施工面に噴射することで短時間で硬化し、ウレタ
ンエラストマーの防水塗膜を形成する。圧送ポンプ14
でのピストン19(図2参照)の往復動サイクルを10
0〜150回/分、各圧送シリンダ14a、14bから
の主剤、硬化剤の吐出(圧送ポンプ14から圧送方向下
流側の圧送ライン12a、12bへの吐出)をそれぞれ
3〜4リットル/分とすることが好ましい。各圧送ライ
ン12a、12bのホース16としては、テフロンから
なるインナーホース16aと、ステンレスワイヤーメッ
シュからなる金属ブレード16bと、塩化ビニルからな
るアウターホース16cとを備えたものを採用し、金属
ブレード16bの通電、発熱により、主剤を65±1.
5℃、硬化剤を55±1.5℃にコントロールすること
が好ましい。この温度であれば、主剤および硬化剤は常
温に比べて粘度が低下しており、効率良く圧送できる。
通電による金属ブレード16bの発熱は、ホース長(ホ
ース16の長さと金属ブレード16bの長さとは一致す
るものとする)に対する電流、電圧によって決まり、
(a)ホース長60mに対して12A、200Vの通
電、(b)ホース長90mに対して10A、200Vの
通電で、ホース16を流れる主剤および硬化剤を前述の
適切温度に維持できる。なお、温度コントロールは、通
電のON、OFFにて行われる。各圧送ライン12a、
12bの加熱ユニット15としては、通電により発熱す
るヒータ部15fを備えたものを採用し、やはり、主剤
を65±1.5℃、硬化剤を55±1.5℃にコントロ
ールする。加熱ユニット15でも通電のON、OFFに
よって温度コントロールがなされ、加熱ユニット15と
ホース16(金属ブレード16b)の温度コントロール
は連動して行われる。本発明者の試験の結果、前記
(a)、(b)のいずれのホース長でも、主剤および硬
化剤を目的圧力、目的圧送量でノズル13に安定供給す
ることができた。結果、安定した膜厚の防水塗膜を容易
に形成することができた。また、システム10は、圧送
ポンプ14の小型化により、比較的小型の移動車でも1
台で全ての機器を搬送できる大きさとなった。
【0026】なお、本発明の液剤施工システムは、ウレ
タン防水剤の吹き付けによる防水塗膜の形成に限定され
ず、例えば、ウレタン防水剤以外の防水剤による防水塗
膜の形成、塗料の吹き付け塗装、建物の壁内部等への充
填剤の注入等にも適用可能である。圧送ポンプや加熱ユ
ニット等の具体的構成としては、前記実施の形態に例示
したものに限定されず、各種構成が採用可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液剤施工
システムによれば、液剤圧送用の圧送シリンダ内でのピ
ストンの往復動が、クランク機構を介してモータの回転
駆動力を変換した往復駆動力によってなされる構成によ
り高圧圧送を容易に実現でき、圧送ポンプを構成するモ
ータ、クランク機構、圧送シリンダはいずれも小型のも
のを採用できるから、圧送ポンプ全体を小型化でき、搬
送に掛かる労力の軽減や、より狭隘な施工現場等への搬
入等を容易に実現できるといった優れた効果を奏する。
【0028】請求項2記載の液剤施工システムによれ
ば、この押圧部材によってピストンが駆動される複数の
圧送シリンダから液剤を個別に圧送する場合、押圧部材
の往復動サイクルを調整だけで圧送シリンダ間での液剤
の圧送量の比率を変動させること無く圧送量を簡単に調
整できるから、特に、2液以上の混合によって構成され
る液剤の圧送に適している。また、圧送シリンダの設置
数を調整することで、圧送する液剤の種類(構成する液
剤の混合数)に柔軟に対応できるから、1つの圧送ポン
プで多用な種類の液剤に対応でき、液剤の種類に対応し
て複数の圧送ポンプを用意する場合に比べて低コスト化
できるといった優れた効果を奏する。
【0029】請求項3記載の液剤施工システムによれ
ば、前記液剤を加熱して粘度が低い温度に維持する加熱
手段が前記圧送ラインの1または複数箇所に設けられて
いるから、特に、常温よりも高温で粘度が低下する液剤
の圧送では、圧損を抑えて、圧送の効率を向上でき、し
かも、圧送ポンプのさらなる小型化も可能となるといっ
た優れた効果を奏する。請求項4記載の液剤施工システ
ムによれば、前記加熱手段が前記圧送ラインの途中に介
在配置された加熱ユニットであり、この加熱ユニットは
前記液剤が流通する液剤流路と、この液剤流路内に設け
られて液剤と接触する接触部材と、この接触部材を加熱
するヒータ部とを備え、前記接触部材を介して前記液剤
流路内の液剤が加熱されるようになっているから、接触
部材によって液剤を効率良く加熱できるといった優れた
効果を奏する。請求項5記載の液剤施工システムによれ
ば、前記加熱手段が、前記圧送ラインを構成する可撓性
のホースにその長手方向に沿って延設された発熱体であ
るから、ホースの全長にわたって液剤に粘度が低下する
温度を維持することが容易であり、長大なホースを使用
しても液剤を効率良く圧送できるといった優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液剤施工システムの1実施の形態を
示す全体構成図である。
【図2】 図1の液剤施工システムに適用される圧送ポ
ンプの一例を示す図であって、(a)は正面図、(b)
は平面図、(c)は圧送シリンダが1本の例を示す平面
図、(d)は圧送シリンダが3本の例を示す平面図であ
る。
【図3】 図1の液剤施工システムに適用される圧送シ
リンダの一例を示す断面図である。
【図4】 図3の圧送シリンダの作用を示す図であっ
て、第1室からの液剤吐出時を示す。
【図5】 図1の液剤施工システムに適用される加熱ユ
ニットの一例を示す断面図である。
【図6】 図1の液剤施工システムに適用されるホース
構造の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…液剤施工システム、11a,11b…容器、12
a,12b…圧送ライン、13…ノズル、14…圧送ポ
ンプ、14a,14b…圧送シリンダ、15…加熱ユニ
ット、15e…液剤流路、15f…ヒータ部、15g…
接触部材、16…ホース、16b…発熱体(金属ブレー
ド)、17…モータ、18…クランク機構、19…ピス
トン、20…押圧部材、A,B…液剤。
フロントページの続き (72)発明者 竹村 昭雄 千葉県松戸市上本郷86番地 株式会社ダイ フレックス松戸工場内 (72)発明者 名倉 俊幸 千葉県松戸市上本郷86番地 株式会社ダイ フレックス松戸工場内 Fターム(参考) 4D075 AA01 AA71 AA84 AA86 CA33 CA47 DA06 DB12 DC02 DC05 EA05 4F035 BA22 BB22 CA01 4F042 AA16 BA12 BA19 CB02 CB26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状樹脂塗料や液状防水剤や充填剤等の
    液剤をタンク等の容器から吸い出して圧送ラインに圧送
    する圧送ポンプと、前記圧送ラインから圧送された液剤
    を噴射するノズルとを備え、前記ノズルから目的の施工
    位置への吹き付け、注入等により前記液剤を施工する液
    剤施工システムであって、 前記圧送ポンプは、モータと、このモータの回転駆動を
    往復動に変換するクランク機構と、このクランク機構を
    介して前記モータの回転駆動力によって往復動されるピ
    ストンを収納する圧送シリンダとを備え、前記ピストン
    の往復動により前記容器から前記圧送シリンダ内への液
    剤の吸引と前記圧送シリンダから前記圧送ラインへの液
    剤の吐出とが繰り返し行われることで、液剤が前記圧送
    ラインを介して目的の施工位置へ圧送されるようになっ
    ていることを特徴とする液剤施工システム。
  2. 【請求項2】 前記圧送ポンプには前記クランク機構に
    よって往復動される押圧部材が設けられ、この押圧部材
    には前記圧送シリンダの前記ピストンが複数取り付け可
    能であり、前記圧送ポンプに設けられた1または複数の
    前記圧送シリンダの前記ピストンが前記押圧部材に取り
    付けられて該押圧部材の往復動によって往復動されるよ
    うになっていることを特徴とする請求項1記載の液剤施
    工システム。
  3. 【請求項3】 前記液剤を加熱して粘度が低い温度に維
    持する加熱手段が前記圧送ラインの1または複数箇所に
    設けられていることを特徴とする請求項1または2記載
    の液剤施工システム。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段が前記圧送ラインの途中に
    介在配置された加熱ユニットであり、この加熱ユニット
    は前記液剤が流通する液剤流路と、この液剤流路内に設
    けられて液剤と接触する接触部材と、この接触部材を加
    熱するヒータ部とを備え、前記接触部材を介して前記液
    剤流路内の液剤が加熱されるようになっていることを特
    徴とする請求項3記載の液剤施工システム。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段が、前記圧送ラインを構成
    する可撓性のホースにその長手方向に沿って延設された
    発熱体であることを特徴とする請求項3記載の液剤施工
    システム。
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