JP2001314160A - 殺菌済みの粉状ないし粒状飼料及びその殺菌方法 - Google Patents
殺菌済みの粉状ないし粒状飼料及びその殺菌方法Info
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- JP2001314160A JP2001314160A JP2000135522A JP2000135522A JP2001314160A JP 2001314160 A JP2001314160 A JP 2001314160A JP 2000135522 A JP2000135522 A JP 2000135522A JP 2000135522 A JP2000135522 A JP 2000135522A JP 2001314160 A JP2001314160 A JP 2001314160A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サルモネラ菌などの有害菌を完全に殺菌して
あり、しかもビタミン類や酵素類などの熱に弱い有用成
分が損なわれていない殺菌済みの粉状ないし粒状飼料と
その殺菌方法を提供する。 【解決手段】 粉状ないし粒状飼料にその有用成分を失
活させない条件下で加熱蒸気を吹きつけた後さらにオゾ
ンを照射した空気を吹きつけて乾燥させてある殺菌済み
の粉状ないし粒状の飼料。粉状ないし粒状飼料に加熱蒸
気を吹きつけた後さらにオゾンを照射した空気を吹きつ
けて乾燥し、該飼料の有用成分を失活させることなく殺
菌することを特徴とする粉状ないし粒状飼料の殺菌方
法。
あり、しかもビタミン類や酵素類などの熱に弱い有用成
分が損なわれていない殺菌済みの粉状ないし粒状飼料と
その殺菌方法を提供する。 【解決手段】 粉状ないし粒状飼料にその有用成分を失
活させない条件下で加熱蒸気を吹きつけた後さらにオゾ
ンを照射した空気を吹きつけて乾燥させてある殺菌済み
の粉状ないし粒状の飼料。粉状ないし粒状飼料に加熱蒸
気を吹きつけた後さらにオゾンを照射した空気を吹きつ
けて乾燥し、該飼料の有用成分を失活させることなく殺
菌することを特徴とする粉状ないし粒状飼料の殺菌方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺菌済みの粉状な
いし粒状飼料とその殺菌方法に関する。さらに詳しく
は、サルモネラ菌などの有害菌を完全に殺菌してあり、
しかも飼料の有用成分が損なわれていない殺菌済みの粉
状ないし粒状飼料とその殺菌方法に関する。本発明の粉
状ないし粒状飼料の殺菌方法は、家畜用、家禽用、養魚
用又はペット類用などとして、あらゆる種類の動物用の
粉状ないし粒状飼料に適用できる。
いし粒状飼料とその殺菌方法に関する。さらに詳しく
は、サルモネラ菌などの有害菌を完全に殺菌してあり、
しかも飼料の有用成分が損なわれていない殺菌済みの粉
状ないし粒状飼料とその殺菌方法に関する。本発明の粉
状ないし粒状飼料の殺菌方法は、家畜用、家禽用、養魚
用又はペット類用などとして、あらゆる種類の動物用の
粉状ないし粒状飼料に適用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、サルモネラ菌や病原性大腸菌O−
157などの有害菌による食中毒が大きな社会問題化し
ている。特にサルモネラ菌は、家畜や家禽の腸管や糞尿
から検出されることが多いため、鶏卵加工食品や畜肉加
工製品に対する安全性の確保が大きくクローズアップさ
れており、家畜や家禽へ供給する各種飼料に関しても、
栄養価に富む飼料は汚染されやすいことから、農林水産
省がガイドラインやHACCP支援法を制定しており、
安全な飼料を提供することが飼料メーカーの責務とされ
ている。
157などの有害菌による食中毒が大きな社会問題化し
ている。特にサルモネラ菌は、家畜や家禽の腸管や糞尿
から検出されることが多いため、鶏卵加工食品や畜肉加
工製品に対する安全性の確保が大きくクローズアップさ
れており、家畜や家禽へ供給する各種飼料に関しても、
栄養価に富む飼料は汚染されやすいことから、農林水産
省がガイドラインやHACCP支援法を制定しており、
安全な飼料を提供することが飼料メーカーの責務とされ
ている。
【0003】従来から、サルモネラ菌などの有害菌に汚
染された粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけて殺
菌する方法が実施されていて、例えば、特開平11−2
99471号や特開11−318411号などの方法が
知られている。粉状ないし粒状飼料の殺菌に加熱蒸気を
使用する理由は、粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹き
つけることによって有害菌を十分に殺菌できる他、これ
ら飼料の流動性が改善されること、給餌時に粉塵が発生
しなくなること、飼料中のデンプンがα化されて消化率
が向上することなどのメリットがあるためである。
染された粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけて殺
菌する方法が実施されていて、例えば、特開平11−2
99471号や特開11−318411号などの方法が
知られている。粉状ないし粒状飼料の殺菌に加熱蒸気を
使用する理由は、粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹き
つけることによって有害菌を十分に殺菌できる他、これ
ら飼料の流動性が改善されること、給餌時に粉塵が発生
しなくなること、飼料中のデンプンがα化されて消化率
が向上することなどのメリットがあるためである。
【0004】しかし、粉状ないし粒状飼料の殺菌に加熱
蒸気を使用すると、有害菌の殺菌は十分に行なわれるに
しても、これら飼料の構成原料が含有しているか又はこ
れら飼料に配合した各種のビタミン類や酵素類のような
「熱に弱い有用成分」が損なわれやすい。また加熱蒸気
を用いて殺菌した直後の飼料は湿潤状態になっているの
で、これを十分に乾燥しなければならないが、湿潤状態
の飼料に通気して乾燥すると、使用する空気によってこ
れらの殺菌済みの飼料が再汚染されたり、クロスコンタ
ミネーションを生ずる危険性がある。
蒸気を使用すると、有害菌の殺菌は十分に行なわれるに
しても、これら飼料の構成原料が含有しているか又はこ
れら飼料に配合した各種のビタミン類や酵素類のような
「熱に弱い有用成分」が損なわれやすい。また加熱蒸気
を用いて殺菌した直後の飼料は湿潤状態になっているの
で、これを十分に乾燥しなければならないが、湿潤状態
の飼料に通気して乾燥すると、使用する空気によってこ
れらの殺菌済みの飼料が再汚染されたり、クロスコンタ
ミネーションを生ずる危険性がある。
【0005】本発明者は、加熱蒸気殺菌後の飼料にオゾ
ンを照射した空気を吹きつけることによって上記の問題
点を解決できるのではないかと考えて、種々研究の結
果、本発明を完成するに至った。すなわち本発明者は、
加熱蒸気による殺菌とオゾンを照射した空気による殺菌
とを併用する新たな殺菌方法を開発することによって、
上記問題点の解決に成功した。
ンを照射した空気を吹きつけることによって上記の問題
点を解決できるのではないかと考えて、種々研究の結
果、本発明を完成するに至った。すなわち本発明者は、
加熱蒸気による殺菌とオゾンを照射した空気による殺菌
とを併用する新たな殺菌方法を開発することによって、
上記問題点の解決に成功した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、サルモネラ
菌などの有害菌を完全に殺菌してあり、しかも飼料の有
用成分が損なわれていない殺菌済みの粉状ないし粒状飼
料とその殺菌方法を提供することを課題とするものであ
る。
菌などの有害菌を完全に殺菌してあり、しかも飼料の有
用成分が損なわれていない殺菌済みの粉状ないし粒状飼
料とその殺菌方法を提供することを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のうち請求項1に記載する発明は、粉状な
いし粒状飼料にその有用成分を失活させない条件下で加
熱蒸気を吹きつけた後さらにオゾンを照射した空気を吹
きつけて乾燥させてある殺菌済みの粉状ないし粒状の飼
料である。
めに、本発明のうち請求項1に記載する発明は、粉状な
いし粒状飼料にその有用成分を失活させない条件下で加
熱蒸気を吹きつけた後さらにオゾンを照射した空気を吹
きつけて乾燥させてある殺菌済みの粉状ないし粒状の飼
料である。
【0008】また、本発明のうち請求項2に記載する発
明は、粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけた後さ
らにオゾンを照射した空気を吹きつけて乾燥し、該飼料
の有用成分を失活させることなく殺菌することを特徴と
する粉状ないし粒状飼料の殺菌方法である。
明は、粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけた後さ
らにオゾンを照射した空気を吹きつけて乾燥し、該飼料
の有用成分を失活させることなく殺菌することを特徴と
する粉状ないし粒状飼料の殺菌方法である。
【0009】また、本発明のうち請求項3に記載する発
明は、粉状ないし粒状飼料にその有用成分を失活させな
い条件下で加熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾンを照射
した空気を吹きつけて乾燥させることを特徴とする粉状
ないし粒状飼料の殺菌方法である。
明は、粉状ないし粒状飼料にその有用成分を失活させな
い条件下で加熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾンを照射
した空気を吹きつけて乾燥させることを特徴とする粉状
ないし粒状飼料の殺菌方法である。
【0010】また、本発明のうち請求項4に記載する発
明は、粉状ないし粒状飼料にその有用成分を失活させな
い条件下で加熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾンを混入
させてある空気を吹きつけて乾燥させることを特徴とす
る粉状ないし粒状飼料の殺菌方法である。
明は、粉状ないし粒状飼料にその有用成分を失活させな
い条件下で加熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾンを混入
させてある空気を吹きつけて乾燥させることを特徴とす
る粉状ないし粒状飼料の殺菌方法である。
【0011】また、本発明のうち請求項5に記載する発
明は、粉状ないし粒状飼料を密閉容器内に入れて攪拌し
ながら85〜92℃の蒸気を2〜2.5分間吹きつけた
後続けてオゾン濃度0.03〜0.07ppmの空気を
吹きつけて乾燥させることを特徴とする粉状ないし粒状
飼料の殺菌方法である。
明は、粉状ないし粒状飼料を密閉容器内に入れて攪拌し
ながら85〜92℃の蒸気を2〜2.5分間吹きつけた
後続けてオゾン濃度0.03〜0.07ppmの空気を
吹きつけて乾燥させることを特徴とする粉状ないし粒状
飼料の殺菌方法である。
【0012】また、本発明のうち請求項6に記載する発
明は、粉状ないし粒状飼料をコンベア上に薄く広げて連
続的又は間欠的に移動させながら85〜92℃の蒸気を
2〜2.5分間吹きつけた後続けてオゾン濃度0.03
〜0.07ppmの空気を吹きつけて乾燥させることを
特徴とする粉状ないし粒状の飼料の殺菌方法である。
明は、粉状ないし粒状飼料をコンベア上に薄く広げて連
続的又は間欠的に移動させながら85〜92℃の蒸気を
2〜2.5分間吹きつけた後続けてオゾン濃度0.03
〜0.07ppmの空気を吹きつけて乾燥させることを
特徴とする粉状ないし粒状の飼料の殺菌方法である。
【0013】また、本発明のうち請求項7に記載する発
明は、粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけて90
℃の環境下に2分間保持した後続けてオゾン濃度を略
0.05ppmに維持した空気を吹きつけて乾燥させる
ことを特徴とする粉状ないし粒状飼料の殺菌方法であ
る。
明は、粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけて90
℃の環境下に2分間保持した後続けてオゾン濃度を略
0.05ppmに維持した空気を吹きつけて乾燥させる
ことを特徴とする粉状ないし粒状飼料の殺菌方法であ
る。
【0014】以下、本発明の殺菌済みの粉状ないし粒状
飼料とその殺菌方法についてさらに詳しく説明する。
尚、本発明の全説明において「粉状ないし粒状飼料」と
いうのは、小さいものは粉状や顆粒状の飼料から大きい
ものはペレット状(粒径2〜6mm程度、長さ3〜12
0mm程度)の飼料まで、粉状、顆粒状、粒状、ペレッ
ト状などのあらゆる形状・大きさの飼料及びこれらの混
合物を含めた広い意味であり、その中にはクランブル状
(ペレットを粉砕した状態)の飼料やマッシュ状(穀類
や副原料を粉砕して混合した状態)の飼料も含む。また
本発明の全説明において、「%」の表示は、特に断らな
いかぎり、重量割合を表す。
飼料とその殺菌方法についてさらに詳しく説明する。
尚、本発明の全説明において「粉状ないし粒状飼料」と
いうのは、小さいものは粉状や顆粒状の飼料から大きい
ものはペレット状(粒径2〜6mm程度、長さ3〜12
0mm程度)の飼料まで、粉状、顆粒状、粒状、ペレッ
ト状などのあらゆる形状・大きさの飼料及びこれらの混
合物を含めた広い意味であり、その中にはクランブル状
(ペレットを粉砕した状態)の飼料やマッシュ状(穀類
や副原料を粉砕して混合した状態)の飼料も含む。また
本発明の全説明において、「%」の表示は、特に断らな
いかぎり、重量割合を表す。
【0015】本発明の粉状ないし粒状飼料の種類として
は、魚粕類、魚粉、骨粉、フィッシュソリュブル、乳製
品の副産物、肉加工副産物(ミートボーンミール、ミー
トミール、血粉など)などの動物性飼料、トウモロコシ
とその加工副産物、飼料用小麦粉、小麦胚芽粉、大麦、
ライ麦、エンバク、各種グレインソルガム(マイロな
ど)、トリチケール、その他の穀類などの植物性飼料及
びこれらの混合物、これらに油性原料を添加したもの並
びにこれらを主原料とする各種の配合飼料など、あらゆ
る飼料が対象となる。また本発明では、上記の粉状ない
し粒状飼料に、各種ビタミン類、カロチノイド類、セル
ラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼなどの酵素類、キサ
ントフィルなどの熱に弱い有用成分を添加しておくこと
ができる。
は、魚粕類、魚粉、骨粉、フィッシュソリュブル、乳製
品の副産物、肉加工副産物(ミートボーンミール、ミー
トミール、血粉など)などの動物性飼料、トウモロコシ
とその加工副産物、飼料用小麦粉、小麦胚芽粉、大麦、
ライ麦、エンバク、各種グレインソルガム(マイロな
ど)、トリチケール、その他の穀類などの植物性飼料及
びこれらの混合物、これらに油性原料を添加したもの並
びにこれらを主原料とする各種の配合飼料など、あらゆ
る飼料が対象となる。また本発明では、上記の粉状ない
し粒状飼料に、各種ビタミン類、カロチノイド類、セル
ラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼなどの酵素類、キサ
ントフィルなどの熱に弱い有用成分を添加しておくこと
ができる。
【0016】本発明では、まず、これらの粉状ないし粒
状飼料に加熱蒸気を吹きつける。粉状ないし粒状飼料に
加熱蒸気を吹きつける方法は任意であるが、これら飼料
を蒸気供給口とドレン排出口とを有する密閉状態のタン
ク(容器)に入れて、タンク自体を揺動もしくは回転・
回動させるか又は容器内に設けた攪拌装置によって、タ
ンク内の飼料を攪拌しながら、蒸気供給口に結続してい
る蒸気管を介して蒸気発生装置からの加熱蒸気をタンク
内に送り込み、ドレン排出口に結続しているドレン排出
管を介してドレンをタンク外へ排出するようにするのが
好ましい。また加熱蒸気を吹きつける別の方法として
は、回動しているコンベア上に飼料を薄く広げ、コンベ
アの一定区間に隔壁を設け、飼料を載置したコンベアを
連続的又は間欠的に駆動し、コンベアがその区間を通過
する間に加熱蒸気を吹きつける方法を採ってもよい。要
は、できるだけ加熱ムラが生じない状態にした飼料に対
してできるだけ均一に加熱蒸気を吹きつけるようにすれ
ばよい。
状飼料に加熱蒸気を吹きつける。粉状ないし粒状飼料に
加熱蒸気を吹きつける方法は任意であるが、これら飼料
を蒸気供給口とドレン排出口とを有する密閉状態のタン
ク(容器)に入れて、タンク自体を揺動もしくは回転・
回動させるか又は容器内に設けた攪拌装置によって、タ
ンク内の飼料を攪拌しながら、蒸気供給口に結続してい
る蒸気管を介して蒸気発生装置からの加熱蒸気をタンク
内に送り込み、ドレン排出口に結続しているドレン排出
管を介してドレンをタンク外へ排出するようにするのが
好ましい。また加熱蒸気を吹きつける別の方法として
は、回動しているコンベア上に飼料を薄く広げ、コンベ
アの一定区間に隔壁を設け、飼料を載置したコンベアを
連続的又は間欠的に駆動し、コンベアがその区間を通過
する間に加熱蒸気を吹きつける方法を採ってもよい。要
は、できるだけ加熱ムラが生じない状態にした飼料に対
してできるだけ均一に加熱蒸気を吹きつけるようにすれ
ばよい。
【0017】本発明では、粉状ないし粒状飼料に加熱蒸
気を吹きつける条件は、有害菌のほとんどは殺菌できる
が、これら飼料の構成原料が含有しているか又はこれら
飼料に特に配合した各種のビタミン類や酵素類或いはキ
サントフィルなどの「熱に弱い有用成分」が損なわれな
いような温度・時間に設定する。すなわち、液卵中のサ
ルモネラ菌は70℃で1分間加熱すると死滅すると言わ
れているが、粉状ないし粒状飼料に付着したサルモネラ
菌を完全に死滅させるためには、後記する試験例にも示
すように、飼料中の菌数が1.8×104 の場合、85
℃の加熱蒸気を用いても4分間程度、95℃の加熱蒸気
を用いても2.5分間程度は加熱しなければならない。
しかしながら、粉状ないし粒状飼料に対してこのような
条件下で加熱蒸気を吹きつけると、これら飼料中の前記
「熱に弱い有用成分」の全部又は一部が損なわれてしま
うおそれが生じる。そこで本発明においては、この弱点
を「加熱蒸気吹きつけ」と「オゾンを照射した空気吹き
つけ」とを併用する方法によって解決することとし、粉
状ないし粒状飼料について、有害菌のほとんどは死滅で
きるが、それでいて飼料中の「熱に弱い有用成分」が損
なわれないような条件下で加熱蒸気を吹きつけることと
する。具体的には、85〜92℃の加熱蒸気を2〜2.
5分間吹きつけるのが好ましい。加熱蒸気の温度がこの
範囲外であると殺菌が十分に行なわれない場合や飼料中
の熱に弱い有用成分を損なう場合があるからである。最
も好ましい加熱条件は、これら飼料に加熱蒸気を吹きつ
けて、飼料を90℃の環境下で2分間保持することであ
る。
気を吹きつける条件は、有害菌のほとんどは殺菌できる
が、これら飼料の構成原料が含有しているか又はこれら
飼料に特に配合した各種のビタミン類や酵素類或いはキ
サントフィルなどの「熱に弱い有用成分」が損なわれな
いような温度・時間に設定する。すなわち、液卵中のサ
ルモネラ菌は70℃で1分間加熱すると死滅すると言わ
れているが、粉状ないし粒状飼料に付着したサルモネラ
菌を完全に死滅させるためには、後記する試験例にも示
すように、飼料中の菌数が1.8×104 の場合、85
℃の加熱蒸気を用いても4分間程度、95℃の加熱蒸気
を用いても2.5分間程度は加熱しなければならない。
しかしながら、粉状ないし粒状飼料に対してこのような
条件下で加熱蒸気を吹きつけると、これら飼料中の前記
「熱に弱い有用成分」の全部又は一部が損なわれてしま
うおそれが生じる。そこで本発明においては、この弱点
を「加熱蒸気吹きつけ」と「オゾンを照射した空気吹き
つけ」とを併用する方法によって解決することとし、粉
状ないし粒状飼料について、有害菌のほとんどは死滅で
きるが、それでいて飼料中の「熱に弱い有用成分」が損
なわれないような条件下で加熱蒸気を吹きつけることと
する。具体的には、85〜92℃の加熱蒸気を2〜2.
5分間吹きつけるのが好ましい。加熱蒸気の温度がこの
範囲外であると殺菌が十分に行なわれない場合や飼料中
の熱に弱い有用成分を損なう場合があるからである。最
も好ましい加熱条件は、これら飼料に加熱蒸気を吹きつ
けて、飼料を90℃の環境下で2分間保持することであ
る。
【0018】加熱蒸気で処理した粉状ないし粒状飼料
は、次いで、オゾンを照射した空気ないしオゾンを混入
させてある空気をを吹きつけて乾燥させ、同時に冷却す
る。粉状飼料ないし粒状飼料にオゾンを照射した空気
(すなわちオゾンを混入させてある空気)を吹きつける
方法は、任意である。この「オゾンを照射した空気吹き
つけ」による乾燥は、加熱蒸気吹きつけに用いた容器内
で行なってもよく、飼料を別の容器へ移送して行なって
もよい。尚、飼料を別の容器へ移送してオゾンを照射し
た空気を吹きつける場合には、移送配管などの途中の環
境を無菌状態に保持するなど加熱蒸気吹きつけ済みの飼
料が移送途中で再汚染又はクロスコンタミネーションを
生じないように注意する必要がある。そのため、加熱蒸
気吹きつけ工程に続けて、できるだけ時間的及び空間的
間隔をおかないで、オゾンを照射した空気の吹きつけ工
程に入ることが望ましい。いずれにしても、タンク(容
器)内で空気を吹きつける場合には、オゾン発生装置な
どによってオゾンを発生させ、そのオゾンを照射した空
気を飼料に吹きつけるために、オゾンを照射した空気の
空気供給管に結属している空気供給口とオゾンの混入し
た空気をタンク外へ排出するための空気排出管に結属し
ている空気排出口とを備えているのが好ましい。
は、次いで、オゾンを照射した空気ないしオゾンを混入
させてある空気をを吹きつけて乾燥させ、同時に冷却す
る。粉状飼料ないし粒状飼料にオゾンを照射した空気
(すなわちオゾンを混入させてある空気)を吹きつける
方法は、任意である。この「オゾンを照射した空気吹き
つけ」による乾燥は、加熱蒸気吹きつけに用いた容器内
で行なってもよく、飼料を別の容器へ移送して行なって
もよい。尚、飼料を別の容器へ移送してオゾンを照射し
た空気を吹きつける場合には、移送配管などの途中の環
境を無菌状態に保持するなど加熱蒸気吹きつけ済みの飼
料が移送途中で再汚染又はクロスコンタミネーションを
生じないように注意する必要がある。そのため、加熱蒸
気吹きつけ工程に続けて、できるだけ時間的及び空間的
間隔をおかないで、オゾンを照射した空気の吹きつけ工
程に入ることが望ましい。いずれにしても、タンク(容
器)内で空気を吹きつける場合には、オゾン発生装置な
どによってオゾンを発生させ、そのオゾンを照射した空
気を飼料に吹きつけるために、オゾンを照射した空気の
空気供給管に結属している空気供給口とオゾンの混入し
た空気をタンク外へ排出するための空気排出管に結属し
ている空気排出口とを備えているのが好ましい。
【0019】細菌汚染防止の見地から、これらの加熱蒸
気吹きつけ装置と空気吹きつけ装置は、できるだけ独立
した棟内に設置するのが好ましい。またこれらの装置を
設置した棟への空気の取り込み口には除菌フィルターを
設置し、併せて該棟内全体をオゾン殺菌するか又はオゾ
ンを照射した空気を流通させ、浮遊細菌に汚染されるこ
とがないように対応することが好ましい。
気吹きつけ装置と空気吹きつけ装置は、できるだけ独立
した棟内に設置するのが好ましい。またこれらの装置を
設置した棟への空気の取り込み口には除菌フィルターを
設置し、併せて該棟内全体をオゾン殺菌するか又はオゾ
ンを照射した空気を流通させ、浮遊細菌に汚染されるこ
とがないように対応することが好ましい。
【0020】粉状ないし粒状飼料にオゾンを照射した空
気ないしオゾンを混入させた空気を吹きつける方法は、
原料の空気をオゾン発生装置に送り込んでオゾンを照射
した空気(すなわちオゾンを混入させた空気)を作り、
その空気を粉状ないし粒状飼料に吹きつけるようにする
か又はオゾン発生装置で発生させたオゾンを空気供給管
に送り込んでオゾンを混入させた空気(すなわちオゾン
を照射した空気)を作り、その空気を粉状ないし粒状飼
料に吹きつけるようにすればよい。この場合、オゾン発
生装置の印加電圧やオゾン発生量、原料空気の流量や空
気圧力などを調節して空気中のオゾン濃度(オゾン含
量)を、好ましくは0.03〜0/07ppm、さらに
好ましくは0.05ppmになるように調整するとよ
い。空気中のオゾン濃度が上記の範囲外であると、後記
する試験例に示すとおり、オゾンによる殺菌が十分に行
なわれない場合や飼料中の熱に弱い有用成分が減少する
おそれがあるからである。尚、オゾン濃度の測定には市
販のオゾンセンサーをタンクに取り付けておけばよい。
また飼料に対してオゾンを照射した空気を吹きつける時
間は5分〜30分間程度で、30分を越えないことが好
ましいが、30分以内であれば、目安として、湿潤状態
の飼料が乾燥するまで空気を吹きつけることにして差し
支えない。また空気供給管に冷却装置を結続して、オゾ
ンを照射した空気を冷却して送気し、加熱蒸気の吹きつ
けによって昇温した湿潤状態の飼料を乾燥と同時に冷却
するのが好ましい。飼料の冷却は、その品温が30℃以
下になるようにするのが好ましい。
気ないしオゾンを混入させた空気を吹きつける方法は、
原料の空気をオゾン発生装置に送り込んでオゾンを照射
した空気(すなわちオゾンを混入させた空気)を作り、
その空気を粉状ないし粒状飼料に吹きつけるようにする
か又はオゾン発生装置で発生させたオゾンを空気供給管
に送り込んでオゾンを混入させた空気(すなわちオゾン
を照射した空気)を作り、その空気を粉状ないし粒状飼
料に吹きつけるようにすればよい。この場合、オゾン発
生装置の印加電圧やオゾン発生量、原料空気の流量や空
気圧力などを調節して空気中のオゾン濃度(オゾン含
量)を、好ましくは0.03〜0/07ppm、さらに
好ましくは0.05ppmになるように調整するとよ
い。空気中のオゾン濃度が上記の範囲外であると、後記
する試験例に示すとおり、オゾンによる殺菌が十分に行
なわれない場合や飼料中の熱に弱い有用成分が減少する
おそれがあるからである。尚、オゾン濃度の測定には市
販のオゾンセンサーをタンクに取り付けておけばよい。
また飼料に対してオゾンを照射した空気を吹きつける時
間は5分〜30分間程度で、30分を越えないことが好
ましいが、30分以内であれば、目安として、湿潤状態
の飼料が乾燥するまで空気を吹きつけることにして差し
支えない。また空気供給管に冷却装置を結続して、オゾ
ンを照射した空気を冷却して送気し、加熱蒸気の吹きつ
けによって昇温した湿潤状態の飼料を乾燥と同時に冷却
するのが好ましい。飼料の冷却は、その品温が30℃以
下になるようにするのが好ましい。
【0021】従来から、飼料にオゾンを吹きつけて殺菌
する方法は知られていて、例えば、特開平3−2624
53号、特開平8−131088号、特開平11−19
6777号などの方法が開示されている。しかし、これ
らの方法は、いずれも飼料にオゾンそのものを吹きつけ
て殺菌する方法であって、粉状ないし粒状飼料に対して
「加熱蒸気吹きつける方法」と「オゾンを照射した空気
を吹きつける方法」とを併用して有用成分を損なわない
ように殺菌する方法は知られていない。以下、実施例及
び試験例をもって、本発明の方法をさらに詳しく説明す
る。
する方法は知られていて、例えば、特開平3−2624
53号、特開平8−131088号、特開平11−19
6777号などの方法が開示されている。しかし、これ
らの方法は、いずれも飼料にオゾンそのものを吹きつけ
て殺菌する方法であって、粉状ないし粒状飼料に対して
「加熱蒸気吹きつける方法」と「オゾンを照射した空気
を吹きつける方法」とを併用して有用成分を損なわない
ように殺菌する方法は知られていない。以下、実施例及
び試験例をもって、本発明の方法をさらに詳しく説明す
る。
【0022】
【実施例1】本発明の殺菌方法の一実施例を図に基づい
て説明すると、図1は、本発明の実施例として、粉状な
いし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾンを
照射した空気を吹きつけて乾燥させる一連の飼料殺菌装
置の模式図である。図1において、1は、殺菌すべき飼
料の所定量を収納できる容量を有する密閉可能なタンク
であり、タンク1の側部には4個の蒸気供給口11・11・
・が、またその底部にはドレン排出口12とドレン排出バ
ルブ13が、その内部には飼料を攪拌するための攪拌機15
がそれぞれ設けてある。タンク1の蒸気供給口11・11・
・は、蒸気発生装置(図示せず)からの蒸気供給管2に
それぞれ結続してあり、ドレン排出口12は、ドレン排出
バルブ14を有するドレン排出管14に結続してある。尚、
16・16・・は、タンク1内の温度を感知・計測するため
にタンク1の側部に取り付けた温度センサー(3個)で
ある。
て説明すると、図1は、本発明の実施例として、粉状な
いし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾンを
照射した空気を吹きつけて乾燥させる一連の飼料殺菌装
置の模式図である。図1において、1は、殺菌すべき飼
料の所定量を収納できる容量を有する密閉可能なタンク
であり、タンク1の側部には4個の蒸気供給口11・11・
・が、またその底部にはドレン排出口12とドレン排出バ
ルブ13が、その内部には飼料を攪拌するための攪拌機15
がそれぞれ設けてある。タンク1の蒸気供給口11・11・
・は、蒸気発生装置(図示せず)からの蒸気供給管2に
それぞれ結続してあり、ドレン排出口12は、ドレン排出
バルブ14を有するドレン排出管14に結続してある。尚、
16・16・・は、タンク1内の温度を感知・計測するため
にタンク1の側部に取り付けた温度センサー(3個)で
ある。
【0023】図1において、3は、タンク1からの飼料
を収納できる容量を有する密閉可能なタンクである。タ
ンク3の下部には空気供給口31、その頂部には空気排出
口32と空気排出バルブ33、その内部には飼料を攪拌する
ための攪拌機35、さらにその底部にはドレン排出口36と
ドレン排出バルブ37がそれぞれ設けてある。またタンク
3の空気供給口31は、オゾン発生装置40(オゾン発生方
式:無声放電方式、オゾン発生量:15.0g/分)を
配管43を介して連結してあるコンプレッサー4からの空
気供給管41に結続してあり、タンク3の空気排出口32は
空気排出バルブ33を有する空気排出管34を結続してい
る。また38は、タンク3の側部に取り付けたオゾンセン
サーである。尚、コンプレッサー4において、42は外気
取入口、44はフィルターである。またタンク1の上方に
は殺菌すべき飼料を一時貯留するための貯留ホッパー0
が設けてあり、貯留ホッパー0とタンク1の間は供給管
5で結続されている。またタンク1とタンク3の間は供
給管6によって結続されてあり、さらにタンク3には製
品タンク8に通じる供給管7が結続してある。尚、9は
出荷のための計量装置である。
を収納できる容量を有する密閉可能なタンクである。タ
ンク3の下部には空気供給口31、その頂部には空気排出
口32と空気排出バルブ33、その内部には飼料を攪拌する
ための攪拌機35、さらにその底部にはドレン排出口36と
ドレン排出バルブ37がそれぞれ設けてある。またタンク
3の空気供給口31は、オゾン発生装置40(オゾン発生方
式:無声放電方式、オゾン発生量:15.0g/分)を
配管43を介して連結してあるコンプレッサー4からの空
気供給管41に結続してあり、タンク3の空気排出口32は
空気排出バルブ33を有する空気排出管34を結続してい
る。また38は、タンク3の側部に取り付けたオゾンセン
サーである。尚、コンプレッサー4において、42は外気
取入口、44はフィルターである。またタンク1の上方に
は殺菌すべき飼料を一時貯留するための貯留ホッパー0
が設けてあり、貯留ホッパー0とタンク1の間は供給管
5で結続されている。またタンク1とタンク3の間は供
給管6によって結続されてあり、さらにタンク3には製
品タンク8に通じる供給管7が結続してある。尚、9は
出荷のための計量装置である。
【0024】次に、図1の飼料殺菌装置を使用して、粉
状ないし粒状飼料を殺菌する方法を説明する。まず、殺
菌すべき粉状ないし粒状飼料を図1の装置へ収納する前
に、タンク1、タンク3、製品タンク8、供給管5、
6、7及びそのバルブ類やその他の主要配管を加熱蒸気
又はオゾンを照射した空気などを用いて十分に殺菌し、
無菌状態を維持しておく。
状ないし粒状飼料を殺菌する方法を説明する。まず、殺
菌すべき粉状ないし粒状飼料を図1の装置へ収納する前
に、タンク1、タンク3、製品タンク8、供給管5、
6、7及びそのバルブ類やその他の主要配管を加熱蒸気
又はオゾンを照射した空気などを用いて十分に殺菌し、
無菌状態を維持しておく。
【0025】図1において、殺菌すべき粉状ないし粒状
飼料は、ホッパー0から供給管5を通って所定量(タン
ク1の容量の2分の1量程度)だけタンク1内に移送す
る。所定量の飼料をタンク1内に収容した後タンク1の
攪拌機15を駆動して飼料の攪拌混合を開始する。一方、
蒸気発生装置(図示せず)から蒸気供給管2を通って4
個の蒸気供給口11・11・・からタンク1内へ、92℃に
加熱した蒸気を供給しタンク1内に充満させる。温度セ
ンサー16によって容器1内の温度が90℃に達したこと
を確認した後その温度を維持しながら2分間攪拌を続け
る。所定時間を経過した後ただちに蒸気の供給を停止
し、タンク1の攪拌機15を駆動し続けながらドレン排出
口12のドレン排出バルブ13を開けてタンク1内のドレン
と余剰蒸気をドレン排出管14からタンク1外へ放出し、
タンク1内の温度を下げる。次いでタンク1内の処理済
みの飼料を供給管6を介してタンク3へ移送する。飼料
の全量がタンク3内に移送された後タンク3の攪拌機35
を駆動し、飼料の攪拌混合を開始する。一方、オゾン発
生装置40(オゾン発生量:15.0g/分)で作ったオ
ゾンを照射された空気(酸素濃度:90%以上、空気流
量:8L/分、希釈空気流量:64L/分、空気圧:
0.8kg/cm3 )をコンプレッサー4によって空気
供給管41を介して空気供給口31からタンク3内へ送り込
む。タンク3内では、最初の間は空気排出口32の空気排
出バルブ33を閉めて、オゾンを照射された空気をタンク
3内に充満させ、オゾンセンサー38によってタンク3内
の空気のオゾン濃度が0.05ppmになったことを確
認した後、空気排出バルブ33を少し開いた状態とし、タ
ンク3内の飼料が乾燥状態になるまで攪拌機35を駆動し
ながら通気を続ける。この間空気中のオゾン濃度は概ね
0.05ppmを維持する。そのまま25〜28分経過
して飼料が乾燥状態になったらコンプレッサー4を停止
して空気の供給を止め、空気排出バルブ33を全開してオ
ゾンを含む空気をタンク3外へ放出する。またドレン排
出バルブ37を開けてドレン排出口36からドレンを排出す
る。処理済みの飼料は供給管7を介して製品タンク8へ
移送し、無菌状態を維持したまま保存し、需要に応じて
計量装置9によって秤量の上適宜の量を出荷する。
飼料は、ホッパー0から供給管5を通って所定量(タン
ク1の容量の2分の1量程度)だけタンク1内に移送す
る。所定量の飼料をタンク1内に収容した後タンク1の
攪拌機15を駆動して飼料の攪拌混合を開始する。一方、
蒸気発生装置(図示せず)から蒸気供給管2を通って4
個の蒸気供給口11・11・・からタンク1内へ、92℃に
加熱した蒸気を供給しタンク1内に充満させる。温度セ
ンサー16によって容器1内の温度が90℃に達したこと
を確認した後その温度を維持しながら2分間攪拌を続け
る。所定時間を経過した後ただちに蒸気の供給を停止
し、タンク1の攪拌機15を駆動し続けながらドレン排出
口12のドレン排出バルブ13を開けてタンク1内のドレン
と余剰蒸気をドレン排出管14からタンク1外へ放出し、
タンク1内の温度を下げる。次いでタンク1内の処理済
みの飼料を供給管6を介してタンク3へ移送する。飼料
の全量がタンク3内に移送された後タンク3の攪拌機35
を駆動し、飼料の攪拌混合を開始する。一方、オゾン発
生装置40(オゾン発生量:15.0g/分)で作ったオ
ゾンを照射された空気(酸素濃度:90%以上、空気流
量:8L/分、希釈空気流量:64L/分、空気圧:
0.8kg/cm3 )をコンプレッサー4によって空気
供給管41を介して空気供給口31からタンク3内へ送り込
む。タンク3内では、最初の間は空気排出口32の空気排
出バルブ33を閉めて、オゾンを照射された空気をタンク
3内に充満させ、オゾンセンサー38によってタンク3内
の空気のオゾン濃度が0.05ppmになったことを確
認した後、空気排出バルブ33を少し開いた状態とし、タ
ンク3内の飼料が乾燥状態になるまで攪拌機35を駆動し
ながら通気を続ける。この間空気中のオゾン濃度は概ね
0.05ppmを維持する。そのまま25〜28分経過
して飼料が乾燥状態になったらコンプレッサー4を停止
して空気の供給を止め、空気排出バルブ33を全開してオ
ゾンを含む空気をタンク3外へ放出する。またドレン排
出バルブ37を開けてドレン排出口36からドレンを排出す
る。処理済みの飼料は供給管7を介して製品タンク8へ
移送し、無菌状態を維持したまま保存し、需要に応じて
計量装置9によって秤量の上適宜の量を出荷する。
【0026】
【試験例1】トウモロコシの挽き割り飼料を4つに区分
し、それぞれに表1に示す菌数のサルモネラ菌を接種
し、実施例1の装置を使用して表1に示す諸条件下で加
熱蒸気を吹きつけ、菌の死滅条件を測定した。その結果
を表1に示す。また加熱蒸気を吹きつけた直後の飼料に
続けてオゾン含量0.05ppmの空気を30分間を越
えないように吹きつけて飼料を乾燥させ、菌が死滅する
条件の変化を確認した。その結果を表2に示す。
し、それぞれに表1に示す菌数のサルモネラ菌を接種
し、実施例1の装置を使用して表1に示す諸条件下で加
熱蒸気を吹きつけ、菌の死滅条件を測定した。その結果
を表1に示す。また加熱蒸気を吹きつけた直後の飼料に
続けてオゾン含量0.05ppmの空気を30分間を越
えないように吹きつけて飼料を乾燥させ、菌が死滅する
条件の変化を確認した。その結果を表2に示す。
【0027】
【表1】 飼料中のサルモネラ菌数/g(加熱蒸気吹きつけ) <蒸気温度×時間> 1.2×102 1.5×103 1.1×104 1.3×105 85℃×2分 − + + + 90℃×2分 − − + + 90℃×2.5分 − − − − 90℃×3分 − − − −
【0028】
【表2】 飼料中のサルモネラ菌数/g(加熱蒸気とオゾン照射空気併用) <蒸気温度×時間> 1.2×102 1.5×103 1.1×104 1.3×105 85℃×2分 − + + + 90℃×2分 − − − − 90℃×2.5分 − − − − 90℃×3分 − − − −
【0029】表1と表2に示す試験結果から、菌数が1
04 以上の場合には、90℃で2分間の蒸気加熱でもサ
ルモネラ菌は完全には死滅しないが(表1)、蒸気加熱
の直後に続けてオゾン含量0.05ppmの空気を吹き
つけて乾燥させる方法を併用すると、菌数が104 以上
の場合でも「90℃で2分間」の蒸気加熱で菌は完全に
死滅することが確認された(表2)。
04 以上の場合には、90℃で2分間の蒸気加熱でもサ
ルモネラ菌は完全には死滅しないが(表1)、蒸気加熱
の直後に続けてオゾン含量0.05ppmの空気を吹き
つけて乾燥させる方法を併用すると、菌数が104 以上
の場合でも「90℃で2分間」の蒸気加熱で菌は完全に
死滅することが確認された(表2)。
【0030】
【試験例2】実施例1の装置を使用して、1.8×10
4 のサルモネラ菌を接種してあるマッシュ状の成鶏飼料
(配合は表4に示す)に表3に示す温度の加熱蒸気を吹
きつけて、菌が完全に死滅するまでの所要時間を測定し
た。また同じ飼料を用いて、加熱蒸気を吹きつけた直後
に続けてオゾン濃度0.05ppmをの空気を30分間
越えないように吹きつけて乾燥させ、菌が完全に死滅す
るまでの所要時間を測定した。その結果を表3に示す。
4 のサルモネラ菌を接種してあるマッシュ状の成鶏飼料
(配合は表4に示す)に表3に示す温度の加熱蒸気を吹
きつけて、菌が完全に死滅するまでの所要時間を測定し
た。また同じ飼料を用いて、加熱蒸気を吹きつけた直後
に続けてオゾン濃度0.05ppmをの空気を30分間
越えないように吹きつけて乾燥させ、菌が完全に死滅す
るまでの所要時間を測定した。その結果を表3に示す。
【0031】
【表3】 サルモネラ菌が死滅するまでの所要時間 <蒸気温度> 加熱蒸気吹きつけのみ オゾンを含む空気吹きつけ併用 70℃ 10分 9分 75 6.5 5.5 80 5 4 85 4 3 90 3 2 95 2.5 1.8 100 1.7 1.6
【0032】
【表4】 成鶏飼料の配合割合 <原料> <配合割合> とうもろこし 42.0% マイロ 13.0 グルテンフード 5.0 大豆粕 19.0 なたね粕 3.0 ミートボーンミール 4.0 グリース 4.0 炭酸カルシウム 8.0 食塩 0.3 パプリカ色素 0.1 ビタミン、ミネラル 1.6
【0033】表3に示す結果から、表4の成鶏飼料に加
熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾン濃度0.05ppm
の空気を吹きつけて飼料を乾燥させる方法を併用するこ
とによって、加熱蒸気吹きつけ工程だけの場合に比べて
飼料を低い温度で殺菌でき、また飼料の殺菌所要時間を
短縮できることが確認された。
熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾン濃度0.05ppm
の空気を吹きつけて飼料を乾燥させる方法を併用するこ
とによって、加熱蒸気吹きつけ工程だけの場合に比べて
飼料を低い温度で殺菌でき、また飼料の殺菌所要時間を
短縮できることが確認された。
【0034】
【試験例3】実施例1のオゾン発生装置を使用して、原
料空気にオゾンを照射し、表5に示すオゾン濃度の空気
を作り、これを表4の成鶏飼料に20分間吹きつけて、
飼料成分中の総キサントフィルの変化を測定した。その
結果を表5に示す。
料空気にオゾンを照射し、表5に示すオゾン濃度の空気
を作り、これを表4の成鶏飼料に20分間吹きつけて、
飼料成分中の総キサントフィルの変化を測定した。その
結果を表5に示す。
【0035】
【表5】 空気中のオゾン濃度(ppm) 総キサントフィル(mg/100g) 0 2.54 0.03 2.54 0.05 2.53 0.07 2.50 0.1 2.20 0.5 1.80 1.0 1.40
【0036】表5に示す試験結果から、オゾン濃度0.
03〜0.07の空気を吹きつけても、飼料中の総キサ
ントフィル量はほとんど変化しないが、オゾン濃度が
0.1以上になると飼料中の総キサントフィル量が減少
傾向を示すことが確認された。
03〜0.07の空気を吹きつけても、飼料中の総キサ
ントフィル量はほとんど変化しないが、オゾン濃度が
0.1以上になると飼料中の総キサントフィル量が減少
傾向を示すことが確認された。
【0037】
【試験例4】実施例1のオゾン発生装置を使用して、表
4の成鶏飼料に対して表6に示す条件で加熱蒸気を吹き
つけて、飼料成分中のビタミンAとビタミンB1 の飼料
1kg当たりの含量の変化を測定した。その結果を表6
に示す。
4の成鶏飼料に対して表6に示す条件で加熱蒸気を吹き
つけて、飼料成分中のビタミンAとビタミンB1 の飼料
1kg当たりの含量の変化を測定した。その結果を表6
に示す。
【0038】
【表6】 成鶏飼料含有ビタミン類の変化 <加熱条件> 85℃ 90℃ 90℃ 90℃ 95℃ 2分 2分 2.5分 3分 2分 ビタミンA(IU) 8900 8750 7200 7050 7000 ビタミンB1(mg) 3.83 3.80 3.50 3.45 3.55
【0039】表6に示す試験結果から、成鶏飼料に配合
したビタミン類は、90℃の加熱蒸気を2分間吹きつけ
てもほとんど変化しないが、90℃の加熱蒸気を2.5
分間以上吹きつけた場合又は95℃の加熱蒸気を2分間
吹きつけた場合には、飼料中のビタミン類は大きく減少
することが確認された。
したビタミン類は、90℃の加熱蒸気を2分間吹きつけ
てもほとんど変化しないが、90℃の加熱蒸気を2.5
分間以上吹きつけた場合又は95℃の加熱蒸気を2分間
吹きつけた場合には、飼料中のビタミン類は大きく減少
することが確認された。
【0040】
【発明の効果】以上、詳しく説明のとおり、本発明の殺
菌済みの粉状ないし粒状飼料は、粉状ないし粒状飼料に
その有用成分を失活させない条件下で加熱蒸気を吹きつ
けた後さらに続けてオゾンを照射した空気を吹きつけて
乾燥させてあるので、本発明の殺菌済みの粉状ないし粒
状飼料は、有害菌に対する殺菌が完全に行なわれている
ので安心して使用できると共に、飼料中の熱に弱い各種
の有用成分が損なわれないでそのまま残存しているの
で、家禽類、家畜類、ペット類、養殖魚などに対してこ
れら動物の生育に必要な成分を配合どおり確実に含有す
る殺菌済みの飼料を供給できる。
菌済みの粉状ないし粒状飼料は、粉状ないし粒状飼料に
その有用成分を失活させない条件下で加熱蒸気を吹きつ
けた後さらに続けてオゾンを照射した空気を吹きつけて
乾燥させてあるので、本発明の殺菌済みの粉状ないし粒
状飼料は、有害菌に対する殺菌が完全に行なわれている
ので安心して使用できると共に、飼料中の熱に弱い各種
の有用成分が損なわれないでそのまま残存しているの
で、家禽類、家畜類、ペット類、養殖魚などに対してこ
れら動物の生育に必要な成分を配合どおり確実に含有す
る殺菌済みの飼料を供給できる。
【0041】また本発明の粉状ないし粒状飼料の殺菌方
法は、粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけた後
(加熱蒸気を吹きつける好ましい条件は、85〜92℃
で2〜2.5分間、さらに好ましくは飼料を90℃の環
境下で2分間保持する。)、さらにオゾンを照射した空
気を吹きつけて乾燥するので(オゾンを照射した空気を
吹きつける好ましい条件は、オゾン濃度0.03〜0.
07ppmの空気を30分間を越えないように吹きつけ
る。さらに好ましくはオゾン濃度0.05ppmの空気
を使用する。)、本発明の粉状ないし粒状飼料の殺菌方
法を使用すると、飼料中のサルモネラ菌などの有害菌を
完全に死滅させることができると共に、飼料中の熱に弱
い有用成分がほとんど損なわれないので、家禽類、家畜
類、ペット類及び養殖魚などに対してこれら動物の生育
に必要な成分を配合どおり確実に含有する殺菌済みの飼
料を供給できる。したがって、本発明は、各種動物の飼
養上きわめて有用な飼料及び方法を提供するものであ
る。
法は、粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつけた後
(加熱蒸気を吹きつける好ましい条件は、85〜92℃
で2〜2.5分間、さらに好ましくは飼料を90℃の環
境下で2分間保持する。)、さらにオゾンを照射した空
気を吹きつけて乾燥するので(オゾンを照射した空気を
吹きつける好ましい条件は、オゾン濃度0.03〜0.
07ppmの空気を30分間を越えないように吹きつけ
る。さらに好ましくはオゾン濃度0.05ppmの空気
を使用する。)、本発明の粉状ないし粒状飼料の殺菌方
法を使用すると、飼料中のサルモネラ菌などの有害菌を
完全に死滅させることができると共に、飼料中の熱に弱
い有用成分がほとんど損なわれないので、家禽類、家畜
類、ペット類及び養殖魚などに対してこれら動物の生育
に必要な成分を配合どおり確実に含有する殺菌済みの飼
料を供給できる。したがって、本発明は、各種動物の飼
養上きわめて有用な飼料及び方法を提供するものであ
る。
【図1】 本発明の一実施例の殺菌方法に使用する殺菌
装置の模式図。
装置の模式図。
【符号の説明】 0 貯留ホッパー 1 密閉可能なタンク 11 蒸気供給口 12 ドレン排出口 13 ドレン排出バルブ 14 ドレン排出管 15 攪拌機 16 温度センサー 2 蒸気供給管 3 密閉可能な容器 31 空気供給口 32 空気排出口 33 空気排出バルブ 34 空気排出管 35 攪拌機 36 ドレン排出口 37 ドレン排出バルブ 38 オゾンセンサー 4 コンプレッサー 40 オゾン発生装置 41 空気供給管 42 外気取入口 43 空気配管 44 フィルター 5 供給管 6 供給管 7 供給管 8 製品タンク 9 計量装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B150 AA01 AA05 AA08 AB20 AE02 BC01 BD01 BD06 3L113 AC58 BA01 CA08 DA21 4C058 AA30 BB05 JJ14
Claims (7)
- 【請求項1】 粉状ないし粒状飼料にその有用成分を失
活させない条件下で加熱蒸気を吹きつけた後さらにオゾ
ンを照射した空気を吹きつけて乾燥させてある殺菌済み
の粉状ないし粒状の飼料。 - 【請求項2】 粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつ
けた後さらにオゾンを照射した空気を吹きつけて乾燥
し、該飼料の有用成分を失活させることなく殺菌するこ
とを特徴とする粉状ないし粒状飼料の殺菌方法。 - 【請求項3】 粉状ないし粒状飼料にその有用成分を失
活させない条件下で加熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾ
ンを照射した空気を吹きつけて乾燥させることを特徴と
する粉状ないし粒状飼料の殺菌方法。 - 【請求項4】 粉状ないし粒状飼料にその有用成分を失
活させない条件下で加熱蒸気を吹きつけた後続けてオゾ
ンを混入させてある空気を吹きつけて乾燥させることを
特徴とする粉状ないし粒状飼料の殺菌方法。 - 【請求項5】 粉状ないし粒状飼料を密閉容器内に入れ
て攪拌しながら85〜92℃の蒸気を2〜2.5分間吹
きつけた後続けてオゾン濃度0.03〜0.07ppm
の空気を吹きつけて乾燥させることを特徴とする粉状な
いし粒状飼料の殺菌方法。 - 【請求項6】 粉状ないし粒状飼料をコンベア上に薄く
広げて連続的又は間欠的に移動させながら85〜92℃
の蒸気を2〜2.5分間吹きつけた後続けてオゾン濃度
0.03〜0.07ppmの空気を吹きつけて乾燥させ
ることを特徴とする粉状ないし粒状飼料の殺菌方法。 - 【請求項7】 粉状ないし粒状飼料に加熱蒸気を吹きつ
けて90℃の環境下に2分間保持した後続けてオゾン濃
度を略0.05ppmに維持した空気を吹きつけて乾燥
させることを特徴とする粉状ないし粒状飼料の殺菌方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000135522A JP2001314160A (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | 殺菌済みの粉状ないし粒状飼料及びその殺菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001314160A true JP2001314160A (ja) | 2001-11-13 |
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ID=18643589
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2001314160A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013111027A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Fulta Electric Machinery Co Ltd | 食品乾燥機 |
JP2016136892A (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | 北越電建株式会社 | 家畜用飼料製造システム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10271967A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-10-13 | Toyosaku Shiobara | ゼリー食品及びその製法 |
JPH11318411A (ja) * | 1998-05-11 | 1999-11-24 | Byuuraa Kk | 家畜用粉粒状飼料の熱処理装置及びそのような熱処理装置を備えた処理設備 |
-
2000
- 2000-05-09 JP JP2000135522A patent/JP2001314160A/ja active Pending
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