JP2001313844A - 局所的な色補正を実行する方法および装置 - Google Patents
局所的な色補正を実行する方法および装置Info
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Abstract
高品質な画像を生成する。 【解決手段】この発明は、局所的なカラー補正を実行す
る方法および装置に関する。この発明の一実施形態は、
2つのプロセスから成る。第1のプロセスは、入力画像
から画像マスクを抽出する。一実施形態においては、マ
スクは反転され、ローパスフィルタリングされた、入力
画像のモノクロである。第2のプロセスは、該取り出し
た画像と入力画像を非線形演算によって組み合わせる。
一実施形態においては、この組み合わせ演算は、マスク
値を指数の一部として有し、ピクセル値を底の一部とし
て有する可変の指数関数である。
Description
実行する方法および装置に関する。
である。歴史的に見ると、トーン補正は、所与の画像に
対するグローバルなやり方に基づいて実行されてきた。
グローバルトーン補正動作は、通常、画像のピクセルす
べてに同一の補正を適用する。換言すれば、それぞれの
入力値を1つのみの出力値に1対1にマッピングする一
次元動作である。
ミックレンジがかなり限られている場合には妥当な補正
である。原画像のダイナミックレンジが大きい場合、影
およびハイライトの両方のディテールに対処するようグ
ローバルトーン補正を実行することは、ますます困難に
なる。
像を処理するいくつかの局所的なトーン補正動作が提案
されてきた。局所的なトーン補正動作は、典型的には、
隣接するピクセルの値に従って、1つの入力値を異なる
出力値にマップする。これにより、影およびハイライト
の調節を同時に行うことができる。
補正技術としては、覆い焼き(dodging)、焼き付け(b
urning)等の手動操作、ヒストグラム平坦化、ピクセル
的ガンマ補正、Retinexアルゴリズム等の自動方
式がある。これらの技術は、かなりの将来性を示してき
た。しかしながら、これらの技術の中には、かなり複雑
であり、かつ時間のかかるものもある。また、許容でき
る品質を一定して提供することができないものもある。
このため、簡単かつ高速であり、かつ高品質な画像を生
成する局所的なトーン補正技術が必要とされている。
正を実行する方法および装置のためのものである。本発
明の一実施形態は、2つのプロセスからなる。第1のプ
ロセスでは、入力画像から画像マスクを導出する。実施
形態によっては、このマスクは、入力画像の、反転さ
れ、ローパス・フィルタリングされたモノクロ画像であ
る。第2のプロセスでは、非線形演算を介して、導出し
たマスクを入力画像と組み合わせる。実施形態によって
は、この組合せ演算は、マスク値をその指数の一部と
し、かつピクセル値をその底の一部として有する可変な
指数関数である。
色補正を実行する方法が提供される。該方法は、(a)
それぞれが原ピクセルカラー値の集合で表される複数の
ピクセルを有する入力画像を受信するステップと、
(b)それぞれがピクセルマスク値の集合により表され
る複数のピクセルを有するトーンマスク画像を、入力画
像から生成するステップと、(c)原ピクセルカラー値
のそれぞれの集合について、修正されたピクセルカラー
値の集合を求めるステップとを含む。原ピクセルカラー
値のそれぞれの集合は、対応するピクセルマスク値の集
合を有しており、修正されたピクセルカラー値のそれぞ
れの集合は、原ピクセルカラー値の集合と、該原ピクセ
ルカラー値の集合の対応するピクセルマスク値の集合と
の非線形の組み合わせに等しい。
する方法および装置のためのものである。以下の説明に
おいて、説明の目的で多数のディテールが記載される。
しかしながら、当業者であれば、これらの具体的なディ
テールを使用せずに本発明を実施し得ることが理解され
よう。他の例において、無用な詳細記述により本発明の
記載を不明瞭にすることがないよう、周知の構造および
装置はブロック図で示される。
いて使用されるプロセス100を示す。図に示されるよ
うに、プロセス100は、最初に、多数のピクセル(す
なわち、画素)によって形成されるデジタルカラー画像
を受信する(105)。具体的には、いくつかの実施形
態において、本プロセスは、デジタルカラー画像を表す
コンポーネントカラー値の集合(set)を受信する。コ
ンポーネントカラー値の各集合は、デジタル画像におけ
るピクセルの色を特定する。本発明のいくつかの実施形
態において、コンポーネントカラーは、加法三原色の
赤、緑または青(「RGB」)である。しかしながら、
他の実施形態では、他のコンポーネントカラー値(たと
えば、CMYK値、YCrCb値、CIELAB、CI
ECAM97s値等)を用いて、デジタル画像のピクセ
ルの色を特定する。
たデジタル画像からトーンマスクを生成する(11
0)。トーンマスクは、受信したデジタル画像のトーン
特性を省略形式で符号化する画像である。換言すれば、
マスクは、受信画像におけるアイテムの色調に関する情
報を、アイテムの内容およびアイデンティティにかかわ
らず含む。トーンマスクの数値は、受信したデジタル画
像における影、ハイライトおよび中間階調を表す。
スク画像は多数のピクセルを有する。トーンマスクにお
ける各ピクセルの色は、マスクカラー値により特定され
る。トーンマスク画像における各ピクセルは、デジタル
画像におけるピクセルに対応する。同様に、トーンマス
クにおける各ピクセルのマスクカラー値は、デジタル画
像における対応するピクセルのコンポーネントカラー値
に関連づけられる。
ジタル画像のトーンマスクを生成する様々な技術が用い
られる。いくつかの実施形態では、受信画像に反復処理
を行うことによってこのマスクを生成する。たとえば、
いくつかの実施形態では、人間の視覚系について仮定を
行う反復プロセス(たとえば、Retinexプロセ
ス)を使用することによってマスクを生成する。他の実
施形態では、受信画像に非反復処理を行うことによって
このマスクを生成する。たとえば、いくつかの実施形態
では、受信画像にローパスフィルタリング演算を行って
このマスクを生成する。かかるアプローチの1つについ
ては、図2を参照して後述する。
ンマスク画像を生成した後、本プロセスは、トーンマス
クの値を用いて、受信画像におけるピクセルカラー値を
非線形演算により修正する(115)。マスク値および
クセルカラー値の非線形の組合せは、線形な加法演算ま
たは減法演算によりピクセル値およびマスク値を組み合
わせる従来技術とは異なる。マスクの非線形的な適用に
より、受信画像における高コントラストな境界の変わり
目が緩やかなものになる。
ラー値をマスク値で修正するために様々な非線形演算を
使用する。ある実施形態では、回転され、スケーリング
された正弦波関数を使用し、また別の実施形態ではシグ
モイドの(sigmoidal)関数を使用する。さらに別の実
施形態では、マスク値をその指数の一部とし、かつピク
セル値をその底の一部として有する指数関数を使用す
る。かかる指数演算子の一例については、図3を参照し
て後述する。
りトーンマスクを生成するプロセス200を示す。図に
示すように、本プロセスは、最初に、受信したカラー画
像をモノクロ画像(すなわち、白および黒のピクセル値
のみを含む画像、または、黒、白およびグレイ値のみを
含む画像)に変換する(205)。モノクロ画像を生成
する1つの方法は、1つのカラーコンポーネント(たと
えば、緑)のカラー値を使用し、残りのカラー値を破棄
することである。別のアプローチでは、スケーリング式
(たとえば、0.2R+0.7G+0.1B)を使用す
ることによってコンポーネントカラー値の非線形平均を
計算することである。
させる(210)。換言すれば、本プロセスでは、各ピ
クセル値を最大デジタルカウントから減算することで、
白値は黒値となり、黒値は白値となり、大部分のグリー
ン値は新たなグレイ値を帯び、中間グレイ値はそのまま
である。次に、本プロセスは、反転モノクロ画像をデシ
メート(decimate)する(215)。いくつかの実施形態
では、当該画像におけるn番目(たとえば、20番目)
ごとの水平および垂直ピクセルを選択(すなわち、水平
および垂直方向のn番目のピクセルごとにピクセルカラ
ー値を選択)し、残りのピクセルを破棄することによっ
て当該画像をデシメートする。
転モノクロ画像における各ピクセルに平滑化演算を行う
(220)。ある実施形態においては、この平滑化演算
は、1/9カーネル(kernel)による3×3の畳み込み演
算である。このような畳み込み演算は本質的に、各ピク
セル値を、そのピクセルの周りにある3×3の近傍ピク
セルを平均することによって求められる平均値で置き換
える。
メートされた反転モノクロ画像を、元の受信画像の解像
度まで再びスケールアップする(225)。いくつかの
実施形態において、本プロセスは、平滑化され、デシメ
ートされた反転画像の各ピクセル値を、n×n(たとえ
ば、20×20)のピクセル領域のピクセル値として選
択することによって、このスケーリング演算を行う。デ
シメーション、平滑化およびスケーリング演算の組合せ
により、プロセス200のローパスフィルタリング演算
を行うことができる。この結果、得られたトーンマスク
においては、ディテールが精細でない、不明瞭な大きな
領域のみが見られる。
避するため、プロセス200により生成されたマスクは
モノクロである。このマスクは反転され、組合せ演算の
指数のベキ(累乗)が入力値と逆になるようにする。た
とえば、受信画像の明るい領域は、より暗いマスク値を
有する(すなわち、マスク値が高い)ので暗くなる。本
発明の他の実施形態では、トーンマスクを生成するのに
原画像を反転しない。代わりに、これらの実施形態で
は、マスクを受信画像と組み合わせるために用いられる
非線形演算子の反転が必要になる。
セスを高速化するためにデシメートされた後、平滑化さ
れる。しかしながら、本発明のいくつかの実施形態で
は、反転モノクロ画像をデシメートしないで、迅速な平
滑化が可能なサムネイル画像を生成する。代わりに、こ
れらの実施形態では、反転モノクロ画像に直接平滑化動
作を行う。
は、ローパスフィルタリングされる(すなわち、ぼかさ
れる(blurred))が、それは、これを行わなければ、
マスクが画像のコントラストを平坦にしてしまうためで
ある。換言すれば、マスク画像がぼかされていない場
合、マスクおよび受信画像の非線形の組合せは、画像コ
ントラストが低減した画像を生じさせる。一方、マスク
が過剰にぼかされた場合には、本発明のプロセスは単純
なガンマ補正になってしまい、局所的なトーン補正は効
果が低減する。
の値を使用して、非線形演算により受信画像のピクセル
値を修正する。図3は、非線形の指数演算によりピクセ
ル値をその対応のマスク値と組み合わせるプロセス30
0を示す。
タル画像におけるピクセルについてコンポーネントカラ
ー値を取り出す(305)。次に、本プロセスは、選択
されたコンポーネントカラー値に対応するマスク値をト
ーンマスクから取り出す(310)。次に、本プロセス
は、指数関数を用いて、取り出されたコンポーネントカ
ラー値のそれぞれについて、修正されたコンポーネント
カラー値を計算する(315)。いくつかの実施形態に
おいて、本プロセスは、取り出されたコンポーネントカ
ラー値を指数関数の底の一部として使用し、取り出され
たマスク値をこの関数の指数の一部として使用する。
のピクセルカラー値を修正し終えたかどうかを判定する
(320)。修正していなければ、本プロセスは305
に戻り、次のピクセルについて次のコンポーネントカラ
ー値の集合を選択することによって、次のピクセルにつ
いて同様の動作を繰り返す。すべてのピクセルカラー値
を修正したと判断されたならば、プロセスは終了する。
ーネントカラー値をその対応マスク値によって修正する
指数関数として以下の数式(A)を使用する。
し、Iは入力コンポーネントカラー値を表し、Mはマス
ク値を表し、C1およびC2は定数を表す。本発明のい
くつかの実施形態では、各コンポーネントカラーのピク
セル値に数式(A)を用いる。たとえば、いくつかの実
施形態では、この数式を、受信画像における各ピクセル
の赤、緑および青値に使用し、すべての画像ピクセルに
ついて、修正された赤、緑および青値を求める。
セル的なガンマ補正(pixel-wise gamma correction;
すなわち、ピクセルごとのガンマ補正)を実行すること
と本質的に同様である。このピクセル的なガンマ補正で
は、各ピクセルは、該ピクセルおよびその周りのピクセ
ルのトーン特性によって決定される、(その特定のマス
ク値に起因する)特定のガンマ値を有する。数式(A)
は、8ビット画像を前提とし、したがって255の値を
用いてデータをスケーリングする。しかしながら、これ
より大きいまたは小さいビット深さの画像を使用しても
よく、この場合、スケール値は最大デジタルカウントに
対応する。
ーン再現曲線を画定する。換言すれば、各マスク値につ
いて、修正された出力カラー値に入力コンポーネントカ
ラー値を数式(A)がどのようにマッピングするかを表
すのにトーン再現曲線を用いることができる。同様に、
すべてのマスク値について、修正された出力カラー値に
対する入力値のこの式のマッピングを示すためにトーン
再現曲線群を使用することができる。
が128に等しく、マスク値が0から255の範囲にあ
る場合のトーン再現曲線群を示す。図において、X軸は
入力ピクセル値であり、Y軸は出力値である。マスク値
は、8ビットカラー方式を使用する場合(すなわち、各
コンポーネントカラーが8ビットで表される場合)0か
ら255の範囲にある。この例において、128より大
きいマスク値では指数が1未満となり、128より小さ
いマスク値では指数が1より大きい。マスク値が128
に等しいと指数は1になり、入力データは変化しない。
の中心および幅を決定する。すなわち、定数C2は、曲
線群の中心を決定する。図4に示す例では、中心は、マ
スク値128を表す45度の線である。定数C1は、群
における曲線の広がりを決定する。したがって、定数C
2が変化すると曲線群が上下し、一方、定数C1が変化
すると曲線群が拡張収縮する。
話式)な実施形態では、ユーザは、 (1)C1およびC2を修正し、および/または(2)
これらの定数の一方または両方を、画像特性に基づいて
自動的に修正することができる。これらの定数を修正す
ることで、べき関数の大きさを変えることができる。し
たがって、このような修正は、ユーザの好みまたは画像
特性に基づいてプロセス300によって実行される局所
的なトーン補正の程度を変化させる。たとえば、受信し
た原画像が非常に明るい場合、ユーザは、該画像の明る
いオブジェクト間により良好なコントラストを提供する
ために本プロセスが原画像をさらに暗くすることができ
るよう、トーン再現曲線群を上に移動させることができ
る。
実現されることができ、この場合、受信したピクセル値
および生成されたマスク値は、ピクセル値とマスク値の
異なる組合せについて予め計算された修正ピクセル値の
位置を識別するインデックスとして、このテーブル内で
使用される。図5は、このアプローチの概念図を表す。
れたいくつかの段階(ステージ)によって実施されるこ
とができる。図6は、このような段階をいくつか示して
いる。図に示すように、画像捕捉装置610(たとえ
ば、デジタルカメラまたはスキャナ)は、本発明の局所
的な色補正プロセス605を使用して、本装置によって
捕捉された画像の品質を高めることができる。不均一な
露光またはフラッシュ照明で捕捉された画像の色調を補
正するのに、本発明を使用することができる。また、本
発明を用いて、ダイナミックレンジの大きい画像の事後
処理を行うこともできる。
の高速および高効率のプロセス200を実行することに
よって画像のトーンマスクを迅速に生成することができ
る。捕捉装置は、次にルックアップテーブル(図5によ
って概念的に示されるもの等)を使用して、各コンポー
ネントカラーの修正されたピクセル値を迅速に識別する
ことができる。換言すれば、捕捉装置は、原ピクセル値
および生成されたマスク値をインデックスとしてルック
アップテーブルを参照し、修正されたピクセル値を取り
出すことができる。
正プロセス605は、コンピュータシステム620上で
動作するアプリケーション615の一部であってもよ
い。コンピュータシステムは、このアプリケーションを
走らせ、捕捉装置610によって捕捉された画像、また
は別のアプリケーション(たとえば、ウェブブラウザの
アプリケーション)によって供給された画像の色を補正
することができる。また、本プロセス605を、デバイ
スドライバ625(プリンタドライバ等)の一部として
実現して、表示装置630が画像を表示する前に画像上
でドライバが局所的なトーン補正を実行するようにする
ことができる。
いて使用されるコンピュータシステム620のブロック
図を表す。いくつかの実施形態において、コンピュータ
システム620は、画像捕捉装置610と分離されてい
る。しかしながら、本発明の他の実施形態では、このコ
ンピュータシステム620は、画像捕捉装置の一部であ
る。また、以下においてコンピュータシステム620を
説明するが、当業者ならば、他のコンピュータシステム
およびアーキテクチャを本発明とともに使用することが
できるということが理解されよう。
620は、バス705と、プロセッサ710と、システ
ムメモリ715と、読み取り専用メモリ720と、永久
記憶装置725と、入力装置730と、出力装置735
と、を備える。バス705は、コンピュータシステム6
20の多数の内部デバイスを通信可能に接続するすべて
のシステム、周辺機器およびチップセットバスを総称的
に表している。たとえば、バス705は、プロセッサ7
10を、読み取り専用メモリ720、システムメモリ7
15および永久記憶装置725に通信可能なように接続
している。これらの様々なメモリユニットから、プロセ
ッサ710は、実行すべき命令および処理すべきデータ
を取り出す。
プロセッサ710およびコンピュータシステムの他のモ
ジュールにより必要とされる静的データおよび命令を格
納する。一方、永久記憶装置725は、読み書きのメモ
リ装置である。この装置は不揮発性メモリユニットであ
り、コンピュータ620がオフの場合であっても命令お
よびデータを格納する。本発明のいくつかの実施形態で
は、大容量記憶装置(たとえば、磁気または光ディス
ク、およびその対応するディスクドライブのような)を
永久記憶装置725として使用する。他の実施形態で
は、取り外し可能記憶装置(たとえば、フロッピー(登
録商標)ディスクまたはzip(商標)ディスク、およ
びその対応するディスクドライブ)を永久記憶装置とし
て使用する。
モリ715は、読み書きメモリ装置である。しかしなが
ら、記憶装置725と異なり、システムメモリは、ラン
ダムアクセスメモリのような揮発性の読み書きメモリで
ある。システムメモリは、プロセッサ710がランタイ
ム時に必要とする命令およびデータを記憶する。たとえ
ば、いくつかの実施形態において、システムメモリ71
5は、修正されたピクセルカラー値を記憶するルックア
ップテーブルを含む。また、いくつかの実施形態におい
て、本発明のプロセスを実行するのに必要な命令は、シ
ステムメモリ、永久記憶装置725、および/または読
み取り専用メモリ720に記憶される。
び出力装置735にも接続する。入力装置により、ユー
ザは、情報を伝達し、コンピュータに対するコマンドを
選択することが可能となる。入力装置730には、英数
字キーボードおよびカーソルコントローラが含まれる。
出力装置735は、コンピュータによって生成された画
像を表示する。たとえば、これらの装置は、本発明の局
所的な補正技術が生成する修正済みデジタル画像を表示
する。出力装置には、プリンタが含まれ、また、CRT
ディスプレイまたは液晶ディスプレイ(LCD)のよう
な表示装置が含まれる。
は、コンピュータ620をネットワークアダプタ(図示
せず)を介してネットワーク740に接続する。このよ
うに、コンピュータは、コンピュータのネットワーク
(たとえば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、
広域ネットワーク(WAN)またはイントラネット)、
またはいくつかのネットワークのうちの1つのネットワ
ーク(たとえば、インターネット)の一部であることが
できる。
利な点を有する。たとえば、本発明の局所的な補正は、
入力データの単純なピクセル的な「ガンマ」補正を使用
することによって、影を明るくすると同時にハイライト
部分を暗くすることができる。また、いくつかの実施形
態では、原画像の、反転されローパスフィルタリングさ
れたモノクロ画像をトーンマスクとして使用することに
よって、グローバルなコントラスト変化とローカルなコ
ントラスト変化とのバランスをとり、彩度の歪みを低減
することができる。
計算して適用する簡単かつ高速の方法を提供する。その
局所的な色補正は、グローバル補正と比較して画像品質
に大幅な改良をもたらす。また、その補正は、Reti
nexまたは導関数アルゴリズムのような、他の局所的
なトーン補正方法により与えられる補正とも同程度のも
のである。しかしながら、該他の局所的なトーン補正方
法と異なり、本発明は、複雑な視覚モデルやマスクに依
存する必要がない。要するに、本発明は、局所的な色補
正を実行するための単純で計算上効率的な、かつパラメ
ータ化が容易なフレームワークを提供する。
のタイプの画像を改良する際に有効である。たとえば、
従来の写真技術では、画像のある領域は正しく露出され
るが別の領域は露出不足である、ということがあった。
フラッシュ撮影は、画像のある領域は露出過度であるが
別の領域は露出不足である別の例である。これらの状況
において、人間の視覚系に基づく複雑な局所的補正技術
は不適切なことがある。さらに、中には、ダイナミック
レンジの広い画像シーンもある。本発明の単純かつ高速
な局所補正プロセスは、これらの状況において画像品質
を迅速に向上させる理想的な解決策を提供する。
従来のピクセルベース処理の相補技術である。たとえ
ば、本発明を用いて画像の色を補正すると、画像は、従
来のピクセルベースのパイプラインを用いて所与のプリ
ンタ上で再現されることができる。イメージングパイプ
ラインの一部に対する近傍画像処理技術の使用は、以降
のピクセルベースの画像処理を排除しない。このこと
は、イメージングパイプラインの全体的な品質および速
度を最適化するのに適切な場合には、ピクセルおよび近
傍のイメージング処理を使用し得ることを示唆してい
る。
toShopアプリケーションを使用することによって
実現される。より具体的には、この実施形態において、
このアプリケーションを用いて、(1)原画像を入力
し、(2)原画像を第2のレイヤにコピーし、(3)半
径が約15のガウスぼかしフィルタ(Gaussian blur fi
lter)を用いて画像をぼかし、(4)このぼかした画像
を反転し、(5)色相(hue)/飽和度(saturation)調
節によりぼかされたネガを非飽和にし、(6)ソフトラ
イトレイヤ演算子(Soft Light layer operation)を用
いて原画像および生成画像を組み合わせ、最終的な画像
を作成する、ことができる。PhotoShopのぼか
しフィルタ(blur filter)の半径による実験は、全体
的な画像コントラストがどのように半径の関数となるか
を示す。特に、半径が大きいほどコントラスト全体が良
好となるが、半径が大きすぎると局所的なトーン補正の
効果は低減される。
明を説明してきたが、当業者であれば、本発明の精神か
ら逸脱せずに他の具体的な形態において本発明を具現化
することができる、ということが理解されよう。たとえ
ば、上述した実施形態では、すべてのコンポーネントカ
ラーについてピクセル値を修正するのに1つのモノクロ
マスクが使用される。当業者であれば、他の実施形態で
は、各コンポーネントカラーに別々のマスクを使用する
ことができるということが理解されよう。これらの実施
形態において、それぞれのマスクは、それぞれそのコン
ポーネントカラー値に合わせて最適化されることができ
る。したがって、当業者であれば、本発明は上述した例
示の詳細に限定されず、特許請求の範囲によって定義さ
れるべきであることが理解されよう。
複数のピクセルを有するn個の入力画像を受信するステ
ップ(105)であって、前記入力画像の各ピクセル
は、原ピクセルカラー値の集合で表されるステップと、
(b)それぞれがピクセルマスク値の集合により表され
る複数のピクセルを有するトーンマスク画像を前記入力
画像から生成するステップ(110)であって、原ピク
セルカラー値の各集合は、対応するピクセルマスク値の
集合を有するステップと、(c)原ピクセルカラー値の
各集合について、修正されたピクセルカラー値の集合を
求めるステップ(115)であって、修正されたピクセ
ルカラー値の各集合は、原ピクセルカラー値の集合と、
その対応するピクセルマスク値の集合との非線形の組み
合わせに等しいステップと、を含む方法。
を求める前記ステップは、原ピクセルカラー値の集合お
よびその対応するピクセルマスク値の集合をインデック
スとしてルックアップテーブルを参照し、前記修正され
たピクセルカラー値の集合を取り出すステップを含む、
上記(1)に記載の方法。 (3)修正されたピクセルカラー値の集合を求める前記
ステップは、非線形演算を用いて、原ピクセルカラー値
の集合とその対応するピクセルマスク値の集合を組み合
わせるステップ(115)を含む、上記(1)に記載の
方法。
算ではない上記(3)に記載の方法。 (5)前記非線形演算は底および指数を有する指数演算
であって、該指数演算は、前記原ピクセルカラー値の集
合をその底の一部とし、前記対応するピクセルマスク値
の集合をその指数の一部として使用する、上記(3)に
記載の方法。 (6)前記マスク画像を生成する前記ステップは、非反
復プロセスを使用するステップを含む上記(1)に記載
の方法。 (7)前記マスク画像を生成する前記ステップは、前記
入力画像に対してローパスフィルタリング演算を実行す
るステップ(215、220、225)を含む、上記
(1)に記載の方法。 (8)前記マスク画像を生成する前記ステップは、前記
入力画像を反転するステップ(210)を含む、上記
(7)に記載の方法。 (9)前記マスク画像を生成する前記ステップは、前記
入力画像をモノクロ画像に変換するステップ(205)
を含む、上記(8)に記載の方法。 (10)原ピクセルカラー値のそれぞれの集合は、コン
ポーネントカラー値の集合である、上記(1)に記載の
方法。
集合は、グレースケールのマスク値である、上記(1)
に記載の方法。
速であり、かつ高品質な画像を生成することができる。
的な色補正プロセスを示す図。
スクを生成するプロセスを示す図。
るマスク値を、非線形の指数演算により組み合わせるプ
ロセスを示す図。
のように出力カラー値にマッピングされるかを表すいく
つかの曲線を示す図。
ルックアップテーブルの概念図を表す図。
捉装置の位置づけを示す図。
用されるコンピュータシステムを示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】局所的な色補正を実行する方法であって、 (a)それぞれが原ピクセルカラー値の集合で表される
複数のピクセルを有する入力画像を受信するステップ
と、 (b)それぞれがピクセルマスク値の集合により表され
る複数のピクセルを有するトーンマスク画像を、前記入
力画像から生成するステップと、 (c)前記原ピクセルカラー値のそれぞれの集合につい
て、修正されたピクセルカラー値の集合を求めるステッ
プと、を含み、 前記原ピクセルカラー値のそれぞれの集合は、対応する
ピクセルマスク値の集合を有しており、 前記修正されたピクセルカラー値のそれぞれの集合は、
前記原ピクセルカラー値の集合と、該現ピクセルカラー
値の集合の対応するピクセルマスク値の集合との非線形
の組み合わせに等しい、局所的な色補正を実行する方
法。
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