JP2001312320A - 電子回路用の定電圧発生回路 - Google Patents

電子回路用の定電圧発生回路

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JP2001312320A JP2001035697A JP2001035697A JP2001312320A JP 2001312320 A JP2001312320 A JP 2001312320A JP 2001035697 A JP2001035697 A JP 2001035697A JP 2001035697 A JP2001035697 A JP 2001035697A JP 2001312320 A JP2001312320 A JP 2001312320A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化に伴う値の変動の少ない電子回路用
定電圧を生成する定電圧発生回路を提供する。 【解決手段】 定電圧を生成する定電圧発生回路100
である。前記定電圧発生回路100は、基準電圧を生成
する第1の電圧生成回路110と、前記基準電圧と所定
の相関をもつ前記定電圧を生成する第2の電圧生成回路
130とを含む。前記第1の電圧生成回路110は、定
電流を供給する第1の定電流源150−1と、前記定電
流が通電され、所定の電位を基準とした前記基準電圧を
出力する第1の電圧制御用トランジスタ112とを含
み、前記定電流は、前記第1の電圧制御用トランジスタ
112の飽和動作領域の値に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路、半導体
装置、電子機器および時計に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、定電圧を出力する定電圧発生回路と、前記定電圧に
より駆動される水晶発振回路とを含んで構成される電子
回路が知られている。このような電子回路は、時計、電
話、コンピュータ端末などに広く用いられている。
【0003】特に、近年の電子機器の小型化に伴い、こ
のような電子回路は、小型で低消費電力型のICとして
形成されることが多い。
【0004】しかし、ICとして形成さる電子回路は、
定電圧発生回路から出力される定電圧が、温度による影
響を受けて変動してしまうという問題がある。
【0005】特に、定電圧発生回路の出力する定電圧に
よって駆動される水晶発振回路では、前記定電圧が変動
すると、水晶発振回路の発振周波数も変動してしまう。
このため、この水晶発振回路の発振周波数を元に、動作
用の基準クロックを生成している電子回路においては、
正確な計時動作を行うことができないという問題が生ず
る。例えば、腕時計等を例に取ると、腕時計の使用環境
は、低温から高温にわたり広範囲に及んでいる。従っ
て、従来の電子回路をこのような腕時計に使用すると、
定電圧発生回路の出力する定電圧の電圧変動が、表示す
る時刻の誤差となって現れてしまう。
【0006】また、定電圧発生回路から出力される定電
圧の絶対値は、これによって駆動される水晶発振回路の
発振停止電圧の絶対値より、常に大きな値に設定する必
要がある。発振停止電圧を下回ると、水晶発振回路が動
作できなくなるからである。
【0007】ところが、水晶発振回路の消費電力は、定
電圧発生回路から供給される定電圧の二乗に比例する。
このため、電子回路の消費電力を低減するという観点か
らは、定電圧発生回路から出力される定電圧の値を、前
記水晶発振回路の発振停止電圧を上回るという条件を満
たす範囲で、できるだけ小さな値に設定することが必要
となる。
【0008】このような電子回路を半導体回路として形
成すると、不純物の打ち込み誤差等の影響により、定電
圧発生回路から出力される定電圧の値や、水晶発振回路
の発振停止電圧の値も微妙に変動する。
【0009】しかし、従来の電子回路では、定電圧発生
回路から出力される定電圧の値を微調整することができ
なかったため、このような変動分のリスクを考慮して、
前記定電圧の値を、予想される発振停止電圧の値より十
分余裕を持って大きく設定する必要があった。このた
め、水晶発振回路を必要以上に高い電圧で駆動してしま
うこととなり、この面からも電子回路の消費電力の低減
を図ることが難しいという問題があった。
【0010】本発明は、このような課題に鑑みて成され
たものであり、その第1の目的は、定電圧発生回路から
出力される定電圧の値の、温度変化に伴う変動の少ない
電子回路、半導体装置、電子機器および時計を提供する
ことにある。
【0011】本発明の他の目的は、定電圧発生回路から
出力される定電圧の値を微調整することができる電子回
路、半導体装置、電子機器および時計を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子回路用の
定電圧を生成する定電圧発生回路において、基準電圧を
生成する第1の電圧生成回路と、前記基準電圧と所定の
相関をもつ前記定電圧を生成する第2の電圧生成回路
と、を含み、前記第1の電圧生成回路は、定電流を供給
する第1の定電流源と、前記定電流が通電され、所定の
電位を基準とした前記基準電圧を出力する第1の電圧制
御用トランジスタを用いた回路とを含み、前記定電流
は、前記第1の電圧制御用トランジスタの飽和動作領域
の値に設定されたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】前記第1の目的を達成するため、
本実施の形態は、定電圧を生成する定電圧発生回路を含
む電子回路において、前記定電圧発生回路は、基準電圧
を生成する第1の電圧生成回路と、前記基準電圧と所定
の相関をもつ前記定電圧を生成する第2の電圧生成回路
と、を含み、前記第1の電圧生成回路は、定電流を供給
する第1の定電流源と、前記定電流が通電され、所定の
電位を基準とした前記基準電圧を出力する第1の電圧制
御用トランジスタを用いた回路とを含み、前記定電流
は、前記第1の電圧制御用トランジスタの飽和動作領域
の値に設定されたことを特徴とする。
【0014】ここにおいて、前記第2の電圧生成回路
は、前記基準電圧と参照電圧とを差動増幅する差動増幅
器と、定電流を供給する第2の定電流源と、前記定電流
が供給される第2の電圧制御用トランジスタを用いた回
路と、前記第2の電圧制御用トランジスタを用いた回路
と直列接続され前記定電流が供給されるとともに、前記
差動増幅器の出力により抵抗値が制御される出力用トラ
ンジスタと、を含み、所定の電位を基準として、前記第
2の電圧制御用トランジスタを用いた回路の一端側から
前記参照電圧を出力し、他端側から前記定電圧を出力す
るように形成され、前記定電流は、前記第2の電圧制御
用トランジスタの飽和動作領域の値に設定することが好
ましい。
【0015】また、本実施の形態は、定電圧を生成する
定電圧発生回路を含む電子回路において、前記定電圧発
生回路は、基準電圧を生成する第1の電圧生成回路と、
前記定電圧と所定の相関をもつ参照電圧及び前記定電圧
を生成する第2の電圧生成回路と、を含み、前記第2の
電圧生成回路は、前記基準電圧と参照電圧とを差動増幅
する差動増幅器と、定電流を供給する第2の定電流源
と、前記定電流が供給される第2の電圧制御用トランジ
スタを用いた回路と、前記第2の電圧制御用トランジス
タを用いた回路と直列接続され前記定電流が供給される
とともに、前記差動増幅器の出力により抵抗値が制御さ
れる出力用トランジスタと、を含み、所定の電位を基準
として、前記第2の電圧制御用トランジスタを用いた回
路の一端側から前記参照電圧を出力し、他端側から前記
定電圧を出力するように形成され、前記定電流は、前記
第2の電圧制御用トランジスタの飽和動作領域の値に設
定されたことを特徴とする。
【0016】本実施の形態のように、定電流源が供給さ
れる定電流の値を、電圧制御用トランジスタの飽和動作
領域の値に設定することにより、電子回路が使用される
環境に多少の温度変化が発生し、定電流源から供給され
る定電流の値が多少変動したとしても、電圧制御用トラ
ンジスタの両端電圧の変動量は無視する程度の値とな
る。従って、第1の電圧生成回路及び第2の電圧生成回
路の少なくとも一方から出力される基準電圧及び参照電
圧の少なくとも一方の値は、温度変化の影響を受けるこ
となくほぼ一定の値となり、この結果、定電圧発生回路
は、常に一定の定電圧を出力することができる。
【0017】このように、本実施の形態の電子回路によ
れば、定電圧発生回路から、周囲の温度が変化しても、
その値の変動の少ない定電圧を生成し出力することが可
能となる。
【0018】特に、前記定電圧発生回路から出力される
定電圧を、水晶発振回路駆動用の電圧として用いること
により、周囲の温度が変動しても発振回路から出力され
る発振周波数を常に一定に保つことが可能となり、この
結果、発振回路の発振出力から正確な動作基準信号を生
成することが可能となる。
【0019】ここにおいて、前記電圧制御用トランジス
タとしては、電界効果トランジスタを用いることが好ま
しい。さらに好ましくは、ゲートとドレインとを短絡し
た電界効果トランジスタを用いることが好ましい。
【0020】また、前記他の目的を達成するため、本実
施の形態は、定電圧を生成する定電圧発生回路を含む電
子回路において、前記定電圧発生回路は、基準電圧を生
成する第1の電圧生成回路と、前記基準電圧と所定の相
関をもつ前記定電圧を生成する第2の電圧生成回路と、
を含み、前記第1の電圧生成回路は、定電流を供給する
第1の定電流源と、前記定電流が通電され、所定の電位
を基準とした前記基準電圧を出力する第1の電圧制御用
トランジスタを用いた回路とを含み、前記第1の電圧制
御用トランジスタは、電流増幅率が夫々異なる複数のト
ランジスタの中から、いずれか1つのトランジスタを前
記第1の電圧制御用トランジスタとして選択使用するよ
うに形成されたことを特徴とする。
【0021】ここにおいて、前記第2の電圧生成回路
は、前記基準電圧と参照電圧とを差動増幅する差動増幅
器と、定電流を供給する第2の定電流源と、前記定電流
が供給される第2の電圧制御用トランジスタを用いた回
路と、前記第2の電圧制御用トランジスタを用いた回路
と直列接続され前記定電流が供給されるとともに、前記
差動増幅器の出力により抵抗値が制御される出力用トラ
ンジスタと、を含み、前記第2の電圧制御用トランジス
タを用いた回路の一端側及び他端側から所定の電位を基
準とした前記参照電圧及び前記定電圧を出力するように
形成され、前記第2の電圧制御用トランジスタは、電流
増幅率が夫々異なる複数のトランジスタの中から、いず
れか1つのトランジスタを前記第2の電圧制御用トラン
ジスタとして選択使用するように形成されることが好ま
しい。
【0022】また、本実施の形態は、定電圧を生成する
定電圧発生回路を含む電子回路において、前記定電圧発
生回路は、基準電圧を生成する第1の電圧生成回路と、
前記定電圧と所定の相関をもつ参照電圧及び前記定電圧
を生成する第2の電圧生成回路と、を含み、前記第2の
電圧生成回路は、前記基準電圧と参照電圧とを差動増幅
する差動増幅器と、定電流を供給する第2の定電流源
と、前記定電流が供給される第2の電圧制御用トランジ
スタを用いた回路と、前記第2の電圧制御用トランジス
タを用いた回路と直列接続され前記定電流が供給される
とともに、前記差動増幅器の出力により抵抗値が制御さ
れる出力用トランジスタと、を含み、前記第2の電圧制
御用トランジスタを用いた回路の一端側及び他端側から
所定の電位を基準とした前記参照電圧及び前記定電圧を
出力するように形成され、前記第2の電圧制御用トラン
ジスタは、電流増幅率が夫々異なる複数のトランジスタ
の中から、いずれか1つのトランジスタを前記第2の電
圧制御用トランジスタとして選択使用するように形成さ
れたことを特徴とする。
【0023】本実施の形態の電子回路は、電流増幅率が
異なる複数のトランジスタの中から、任意のトランジス
タを電圧制御用トランジスタとして選択使用する。これ
により、前記基準電圧及び参照電圧の少なくとも一方の
値を微調整し、電圧生成回路から出力される定電圧の値
を、微調整することが可能となる。
【0024】従って、本実施の形態の定電圧発生回路か
ら出力される定電圧を、水晶発振回路の駆動用の電圧と
して用いることにより、前記駆動用の電圧を、水晶発振
回路の発振停止電圧に合わせて必要最低限の値に微調整
することができる。このため、電子回路、特に水晶発振
回路を低消費電力で安定して駆動することが可能とな
る。
【0025】特に、本実施の形態によれば、電子回路の
製造段階において、水晶発振回路の発振停止電圧に応じ
た最適な定電圧を出力するように形成することもでき
る。このような構成を採用することにより、半導体装置
の製造工程において、定電圧発生回路の特性や、水晶発
振回路の発振停止電圧等に多少なばらつきが発生した場
合でも、定電圧発生回路から出力される定電圧の値を、
前記発振停止電圧より大きく、しかも必要最小限の値に
微調整することができる。このように、本実施の形態に
よれば、前述した微調整を、電子回路の製造段階、より
具体的にいえば半導体装置の製造段階において行うこと
ができるため、水晶発振回路を安定して駆動でき、しか
も消費電力の小さな電子回路を具備した半導体装置を、
歩留まりよく製造することが可能となる。
【0026】ここにおいて、前記トランジスタは、電界
効果トランジスタを用いることが好ましい。さらに好ま
しくは、ゲートとドレインとが短絡された電界効果トラ
ンジスタを用いることが好ましい。
【0027】本実施の形態の電子回路は、所定の定電圧
を出力する定電圧発生回路と、前記定電圧発生回路から
供給される定電圧により発振駆動される水晶発振回路を
含み、前記水晶発振回路の発振停止電圧と、前記定電圧
発生回路の出力する定電圧の温度特性を同じに設定した
ことを特徴とする。
【0028】従って、この定電圧発生回路から出力され
る定電圧を、水晶発振回路の駆動用として用いることに
より、水晶発振回路を、より少ない消費電力で安定して
駆動することが可能な電子回路を実現することができ
る。
【0029】ここにおいて、前記定電圧発生回路は、所
定の定電流が供給され、出力する定電圧を制御するため
の基準電圧及び参照電圧の少なくとも一方を出力する少
なくとも一つの電圧制御用トランジスタを含み、前記定
電流は、前記電圧制御用トランジスタの動作保証温度範
囲における電圧変動量の合計が、動作保証温度範囲にお
ける前記発振停止電圧の変動量とほぼ同じとなるよう
に、その電流値が設定されることが好ましい。
【0030】このようにすることにより、水晶発振回路
の使用環境として要求される全温度範囲内において、定
電圧発生回路から出力される定電圧の値を、水晶発振回
路の発振停止電圧より少しだけ高い値に設定することが
でき、この結果、どのような温度環境の下においても、
水晶発振回路を長期間安定してかつ低消費電力で駆動す
ることが可能となる。
【0031】また、前記定電流は、前記第1及び第2の
電圧制御用トランジスタの動作保証温度範囲における電
圧変動量が、動作保証温度範囲における前記発振停止電
圧の変動量の1/2となるように、その電流値が設定さ
れることが好ましい。
【0032】これにより、定電圧発生回路から出力され
る定電圧の値は、発振回路が発振可能な最小電圧に設定
される。これにより、水晶発振回路を、長期間安定し
て、しかもより低消費電力で駆動することができる。
【0033】また、前記定電圧の絶対値は、この定電圧
が供給される発振回路の発振停止電圧の絶対値よりも大
きな値に設定することが好ましい。
【0034】また、定電圧発生回路に使用される定電流
源は、負の温度特性をもつ定電流を供給するように形成
することが好ましい。これにより、周囲の温度が上昇し
た場合に、定電流の値が大きくなりすぎ、回路が破壊さ
れるという事態の発生を防止することができる。
【0035】また、本実施の形態の半導体装置は、前述
した電子回路を含むことを特徴とする。
【0036】また、本実施の形態の電子機器は、前述し
た電子回路または半導体装置を含み、前記発振回路の発
振出力から動作基準信号を生成することを特徴とする。
【0037】また、本実施の形態の時計は、前述した電
子回路または半導体装置を含み、前記発振回路の発振出
力から時計信号を形成することを特徴とする。
【0038】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0039】(第一実施例)図1には、本発明が適用さ
れた電子回路の一例が示されている。実施例の電子回路
は、所定の定電圧Vregを信号出力ライン200を介し
て出力する定電圧発生回路100と、前記定電圧Vreg
により発振駆動される水晶発振回路10とを含んで構成
される。
【0040】前記水晶発振回路10は、信号反転増幅器
14と、フィードバック回路とを含んで構成される。前
記フィードバック回路は、水晶振動子12、抵抗20、
位相補償用のコンデンサCD、CGを含んで構成され、信
号反転増幅器14のドレイン出力を、180度位相反転
し信号反転増幅器14のゲートへフィードバック入力す
る。
【0041】前記信号反転増幅器14は、一対のP型電
界効果トランジスタ(以下PMOSFETと記す)1
6、N型電界効果トランジスタ(以下NMOSFETと
記す)18を含む。
【0042】そして、信号反転増幅器14は、それぞれ
第1の電位側と、これより低い電圧の第2の電位側に接
続され、両電位の電位の電位差により電力供給を受け駆
動される。ここで、第1の電位は接地電位Vddに設定さ
れ、第2の電位は負の定電圧Vregに設定されている。
【0043】以上の構成の水晶発振回路10は、信号反
転増幅器14に定電圧Vregが印加されると、前記信号
反転増幅器14から信号が出力され、この出力信号が1
80度位相反転されてゲートにフィードバック入力され
る。これにより、信号反転増幅器14を構成するPMO
SFET16、NMOSFET18が交互にオンオフ駆
動され、水晶発振回路10の発振出力が次第に増加し、
ついには水晶振動子12が安定した発振動作を行うよう
になる。
【0044】これにより、この水晶発振回路10の出力
端子11からは、所定の周波数をもつ発振信号が出力さ
れることになる。
【0045】このような水晶発振回路10を含む電子回
路を、少ない消費電力で駆動するためには、水晶発振回
路10の駆動電圧Vregの絶対値を、できるだけ小さく
設定することが必要となる。実験によれば、水晶発振回
路10の消費電力は、電源電圧Vregの絶対値の二乗に
比例することが知られている。
【0046】しかし、このような水晶発振回路10に
は、発振停止電圧Vstoが存在し、前記電源電圧Vreg
絶対値が、この発振停止電圧Vstoの絶対値を下回る
と、発振回路10の発振動作が停止してしまう。
【0047】従って、定電圧発生回路10から供給され
る定電圧Vregは、この発振停止電圧Vstoの絶対値より
大きいという次式で示す条件を満足し、かつできるだけ
小さな値に設定することが必要となる。
【0048】 |Vreg|≧|Vsto| …(1)
【0049】これら定電圧発生回路100および水晶発
振回路10を含む電子回路は、半導体製造技術を用いて
半導体装置として形成されることが多い。従って、前記
定電圧発生回路100は、水晶発振回路10を安定して
駆動でき、しかも水晶発振回路10の安定発振時におけ
る消費電力をできるだけ小さくする低電圧Vregを出力
することが必要となる。
【0050】図2には、前記定電圧発生回路100の具
体的な回路構成が示されている。
【0051】実施例の定電圧発生回路100は、基準電
圧Vref1を生成する第1の電圧生成回路110と、前記
基準電圧Vref1と所定の相関を持つ定電圧Vregを出力
ライン200から出力する第2の電圧生成回路130と
を含む。そして、この定電圧発生回路100は、第1の
電位側と、これより低い第2の電位側との間に接続さ
れ、両電位の電位差により電力供給を受け駆動される。
ここで、前記第1の電位は接地電位Vddに設定され、第
2の電位は所定の電源電圧Vssに設定される。ここで、
電源電圧Vssは、その絶対値が、前記定電圧Vregの絶
対値より大きなものを用いる。
【0052】前記第1の電圧生成回路110は、図中矢
印で示す定電流IDを供給する第1の定電流源150−
1と、この定電流源150−1と直列に接続され、第1
の電圧制御用トランジスタとして機能するP型電界効果
トランジスタ(以下PMOSFETと記す)112とを
含んで構成される。
【0053】前記電圧制御用FET112は、そのゲー
トとドレインとが短絡されている。そして、このFET
112のソースは、接地電位Vdd側に接続され、ドレイ
ン側は定電流源150−1を介して電源Vss側に接続さ
れると共に、基準電圧出力ライン210に接続されてい
る。
【0054】従って、この第1の電圧生成回路110で
は、定電流源150−1から定電流IDを流すことによ
って、FET112のソース・ドレイン間に、このFE
T112の閾値電圧VTPに依存した電圧α|VTP|の電
位差が発生する。従って、出力ライン210には、接地
電位Vddを基準とした次式で示す基準電圧Vref1が出力
されることになる。
【0055】 Vref1=α|VTP| …(2) 但し、VTPはFET112の閾値電圧、αは、所定の定
数を表す。
【0056】また、前記第2の電圧生成回路130は、
接地電位Vddと電源Vssとの間に直列接続された第2の
定電流源150−2と、第2の電圧制御用トランジスタ
として機能するN型電界効果トランジスタ(以下NMO
SFETと記)132と、出力用トランジスタとして機
能するNMOSFET134とを含む。
【0057】前記定電流源150−2は、前記第1の定
電流源150−1と同一の定電流I Dを供給するように
形成されている。
【0058】前記FET132は、そのゲートとドレイ
ンとが短絡されている。そして、このFET132のド
レインは、第2の定電流源150−2を介して接地電位
dd側へ接続され、ソース側は出力ライン200へ接続
されている。
【0059】出力用トランジスタとして機能するFET
134は、そのドレイン側が出力ライン200へ接続さ
れ、そのソース側が電源Vss側へ接続されている。
【0060】さらに、この第2の電圧生成回路130
は、信号反転増幅器140を含む。この信号反転増幅器
140は、前記FET132のドレイン側に接続された
参照信号出力ライン220から出力される参照信号V
ref2を+入力端子へ入力し、前記基準電圧Vref1を−入
力端子へ入力し、両電圧Vref2およびVref1を差動増幅
し、その出力信号を前記出力用FET134のゲートへ
フィードバック入力する。
【0061】このような、信号反転増幅器140と、出
力用FET134との働きにより、参照電圧出力ライン
220の参照電圧Vref2は、出力ライン210の基準電
圧V ref1と同じ値になるようにフィードバック制御され
る。すなわち、電圧制御用FET132のドレイン電圧
ref2は、次式で示すようにα|VTP|の値となる。
【0062】 Vref2=α|VTP| …(3)
【0063】このとき、FET132には、第2の定電
流源150−2から供給される定電流IDが通電されて
いるため、出力ライン220と200との間には、FE
T132の閾値電圧VTNに依存した電位差αVTNが発生
する。
【0064】この結果、出力ライン200と、接地電位
ddとの間には|VTP|+VTNに依存した、次式に示す
定電圧Vregが出力されることになる。
【0065】 Vreg=α(|VTP|+VTN) …(4) 但し、VTNはFET132の閾値電圧。
【0066】このようにして、実施例の定電圧発生回路
100は、所定の定電圧Vregを出力ライン200へ出
力し、水晶発振回路10を駆動することができる。
【0067】本実施例の定電圧発生回路100の特徴
は、第1,第2の定電流源150−1,150−2から
供給される定電流IDの値を、前記第1および第2の制
御用トランジスタとして機能するFET112,132
の飽和動作領域の値に設定したことにある。これによ
り、定電圧発生回路100から出力される定電圧Vreg
の値を、温度変化の影響の少ない良好なものとすること
ができる。
【0068】以下、そのための構成を具体的に説明す
る。
【0069】図3には、実施例の定電圧発生回路100
に使用される第1,第2の定電流源150−1,150
−2の一例が示されている。なお、両定電流源150−
1,150−2の構成は同一であるので、ここでは定電
流源150−2の構成を例に取り、他の定電流源150
−1の構成の説明は省略する。
【0070】実施例の定電流源150は、ディプリーシ
ョンタイプのPMOSFET152と、抵抗154とを
含んで構成されている。
【0071】前記FET152は、そのゲートとソース
とが短絡されており、そのソース側が接地電位Vdd側に
接続され、そのドレイン側が抵抗154側に接続されて
いる。
【0072】このように構成された定電圧発生回路15
0は、図4に示すように温度Tの変化に対して、負の温
度特性を有するように動作する。
【0073】ここにおいて、ta、tbは、定電流源10
0および水晶発振回路10に要求される動作保証温度範
囲の上限および下限をそれぞれ表している。また、ΔI
は、この保証範囲内で変動する定電流源150の電流変
動幅を表している。
【0074】本実施例において、前記第1および第2の
定電流源150−1,150−2は、各FET152の
製造工程において、ゲート幅、ゲート長などのサイズ
や、不純物打ち込み濃度が同一となるように、素子のレ
イアウトや、素子の製造条件が設定されている。これに
より、両定電流源150−1,150−2は、図4に示
すように、同一の負の温度特性をもつように形成され
る。
【0075】図5には、前記第1および第2の電圧制御
用トランジスタとして用いられるFET112,132
のゲート・ソース間電圧VGSと、通電される定電流ID
との関係が示されている。
【0076】同図に示すように、これら各FET11
2,132は、供給される定電流IDの値が変化する
と、ゲート・ソース間電圧(すなわちα|VTP|の値ま
たはα|VTN|の値)が変動する。
【0077】前記図3に示すように、各定電流源150
から供給される定電流IDの値は、動作保証温度範囲内
にて△Iだけ変動する。従って、各FET112,13
2を、その閾値電圧Vth以下の非飽和動作領域で動作さ
せると、VGSの変化量は△V1と大きな値となってしま
う。
【0078】これに対して、定電流源150から供給さ
れいる電流IDの値を、FET112,132の飽和動
作領域の値に設定することにより、温度変化によって定
電流IDの値が△I変動しても、VGSの変動量ははるか
に小さい△V2の値となる。
【0079】従って、本実施例の定電圧発生回路100
では、各定電流源150−1,150−2から供給され
る定電流IDを、各FET112,132の飽和動作領
域の値に設定する。これにより、温度変化による影響の
少ない定電圧Vregを出力し、発振回路10を安定して
駆動することが可能となる。
【0080】なお、本実施例の定電圧発生回路100に
おいて使用する定電流源150は、図3に示す構成に限
らず、必要に応じて他の構成のものを用いてもよい。
【0081】本実施例の定電圧発生回路100からは、
前述したように温度変化の影響の少ない定電圧Vreg
供給される。このため、この定電圧Vregの絶対値を、
前述した発振停止電圧Vstoの絶対値より大きく、かつ
必要最低限の大きさに設定しても、温度変化の影響によ
り、定電圧Vregの絶対値が発振停止電圧Vstoの絶対値
を下回り、発振動作が停止してしまうというような事態
の発生を効果的に防止することができる。
【0082】次に、前述した定電圧と、発振停止電圧と
の関係をより具体的に説明する。
【0083】まず、発振回路10の発振停止電圧Vsto
は次式で表される。
【0084】 |Vsto|=K(|Vthp|+Vthn) …(5) 但し、Vthp,Vthnは、FET16,18の閾値電圧で
あり、Kは、0.8〜0.9の値をとる。
【0085】このように、発振停止電圧Vstoは、それ
ぞれFET16,18の各閾値電圧の和に比例した値と
して与えられる。従って、この発振停止電圧Vstoはこ
れら各FET16,18の閾値電圧の温度特性の影響を
受ける。
【0086】また、前述したように、定電圧発生回路1
00から出力される定電圧Vregも負の温度特性を有す
る。
【0087】従って、両電圧Vsto,Vregの温度特性を
同一にすることが、発振回路10を低電力で安定して駆
動する上で重要である。
【0088】本実施例の電子回路では、定電圧発生回路
100から供給される定電圧Vregの温度特性を、発振
回路10の発振停止電圧Vstoの温度特性と同一にする
こともできる。以下その構成を詳述する。
【0089】図6には、定電圧Vregと発振停止電圧V
stoの温度特性が異なる場合の一例が示されている。同
図において横軸は温度、縦軸は電圧をそれぞれ表す。
【0090】このような温度特性のもとでは、前記
(1)式の条件を確保するために、動作保証温度の上限
値taにおいて、Vreg>Vstoの条件を満足しなければ
ならない。
【0091】しかし、このような条件設定を行うと、保
証範囲で温度が最も低いtbにおいて、定電圧Vregの絶
対値が、発振停止電圧Vstoに比べ必要以上に大きくな
ってしまう。この結果、発振回路10が電力を無駄に消
費するという問題が生ずる。
【0092】これに対し、本実施例の回路では、図7に
示すように、定電圧Vregと、発振停止電圧Vstoとが同
一の温度特性を示すよう形成できるため、回路を、低消
費電力で駆動することが可能となる。
【0093】すなわち、実施例の水晶発振回路10は、
信号反転増幅器14を構成する各FET16,18が、
飽和動作領域で動作を行うように形成されている。この
ために、前記各FET16,18のゲート・ソース間電
圧VGSは、図5に示すようにFET112、132の飽
和動作領域での特性と同様な特性を示すことになる。
【0094】すなわち、前記(4),(5)式に示す定
電圧Vreg、発振停止電圧Vstoを求める式において、各
係数α、Kの温度係数をほぼ等しい値とすることができ
る。この結果、図7に示すように、定電圧Vregと、発
振停止電圧Vstoは、同一の負の温度係数をもつものと
なる。
【0095】ここにおいて、前記各FET16,18,
112,132は、それぞれ同一のサイズのトランジス
タとして形成することが望ましい。
【0096】以上説明したように、本実施例によれば、
定電圧発生回路100の各電圧制御用トランジスタ11
2,132を、飽和動作領域の定電流IDで駆動させる
ことにより、定電圧発生回路100から安定した定電圧
regを出力することができる。
【0097】これに加えて、本実施例によれば、発振回
路10の信号反転増幅器14を構成する各FET16,
18を、飽和動作領域で駆動するように構成することよ
り、発振停止電圧Vstoの温度特性と、定電圧発生回路
100の出力する定電圧Vregの温度特性と同一のもの
とすることができる。
【0098】これにより図7に示すように、回路の動作
保証温度範囲全域において、定電圧Vregの値を前記
(1)式を満足する最低限の値に設定することができ、
この結果、全動作保証温度領域において、発振回路10
を必要最低限の電圧で良好に駆動することが可能とな
る。
【0099】(変形例)次に、第1実施例の変形例を説
明する。
【0100】前記実施例では、定電圧発生回路100
を、2つの定電流源150−1,150−2を用いて形
成する場合を例により説明したが、この発明はこれに限
らず、例えば定電圧発生回路100を図8に示すように
構成してもよい。
【0101】この定電圧発生回路100において、第2
の電圧生成回路130は、信号反転増幅器140と、こ
の信号反転増幅器140の出力をそのまま参照電圧V
ref2としてその−端子へフィードバック入力するライン
220とを含んで構成される。そして、信号反転増幅器
140の出力電圧が、そのまま出力ライン200から定
電圧Vregとして出力される。
【0102】従って、出力ライン200から出力される
定電圧Vregの値は、信号反転増幅器140の+端子に
入力される基準電圧Vref1の値と同一の値となる。
【0103】この基準電圧を生成するために、第1の電
圧生成回路110は、基準電位Vdd側とライン210と
の間に、複数の電圧制御用トランジスタを直列接続して
いる。ここでは、PMOSFET112と、NMOSF
ET114とを用いている。これら各FET112,1
14は、それぞれゲートとドレインとが短絡されてい
る。さらに、これら各FET112,114は、それぞ
れのドレイン端子が接続されている。
【0104】以上の構成とすることにより、第1の電圧
生成回路110からは、基準電圧として次式の電圧が出
力される。
【0105】 Vref1=α(|VTP|+VTN) …(6)
【0106】従って、定電圧発生回路100からは、前
記第1実施例と同一の値をもつ定電圧Vregが出力され
ることになる。
【0107】このとき、図8に示す回路においても、各
FET112,114に供給される定電流IDは、これ
ら各FET112,114の飽和動作領域の値に設定さ
れている。これにより、前記実施例と同様の作用効果を
奏することができる。
【0108】(第2実施例)図9には、本発明が適用さ
れた定電圧発生回路100の第2実施例が示されてい
る。なお前記実施例と対応する部材には同一号を付しそ
の説明は省略する。
【0109】実施例の定電圧発生回路100の第1の特
徴は、前記第1の電圧制御用トランジスタとして、電流
増幅率βが異なる複数のトランジスタを用意し、これら
複数のトランジスタの中からいずれか1つのトランジス
タを前記第1の電圧制御用トランジスタ112として選
択使用する構成を採用したことにある。
【0110】本実施例の他の特徴は、前記第2の電圧制
御用トランジスタ132として、それぞれ電流増幅率β
が異なる複数のトランジスタを用意し、これら各トラン
ジスタの中からいずれか1つのトランジスタを前記第2
の電圧制御用トランジスタ132として選択使用する構
成を採用したことにある。
【0111】これにより、前記第1および第2の電圧制
御用トランジスタ112,132として、最適な電流増
幅率の組み合わせのトランジスタを選択することができ
る。このため、前記(4)式に基づき出力される定電圧
の値を、よりきめ細かに微調整することが可能となる。
すなわち、定電圧Vregの値を、前記(1)式を満足す
る範囲で、できるだけその絶対値の小さな値に設定する
ことができ、これにより回路全体の消費電力をより低減
することが可能となる。
【0112】以下にその構成を詳細に説明する。
【0113】実施例の定電圧発生回路100は、電流増
幅率β1,β2,β3がそれぞれ異なる複数のPMOSF
ET112−1,112−2,112−3を含んだ第1
のFET群160と、前記第1のFET群160の中か
ら任意のFET112を使用可能に選択する複数のスイ
ッチング用FET164−1,164−2,164−3
を含む第1の選択回路162とを有する。
【0114】前記第1のFET群160を構成する各F
ET112は、そのゲートおよびドレインが短絡され、
そのドレイン側が定電流源150−1にそれぞれ接続さ
れている。
【0115】また、前記スイッチング用のFET164
−1,164−2,164−3は、それぞれ対応するF
ET112−1,112−2,112−3と接地電位V
ddとの間に直列に接続されいる。そして、これら各FE
T164−1,164−2,164−3は、そのゲート
に印加される選択信号SELにより、いずれか1つがオ
ンされ、これと対応するFET112を、選択使用可能
に設定する。
【0116】ここで、前記各FET112−1,112
−2,112−3の、各電流増幅率βは、次式を満足す
るように設定されている。
【0117】 β1<β2<β3 …(7)
【0118】図10には、前記各FET112−1,1
12−2,112−3のゲート・ソース間電圧VGSと、
通電される電流IDとの関係が示されている。
【0119】同図に示すように、同一の電流IDを通電
する場合には、電流増幅率βの大きなFETほど、その
ゲート・ソース間電圧VGSが小さくなる。ここで、FE
T112のゲート・ソース間電圧VGSは、次式で表され
る。
【0120】 VGS=αVTP …(8)
【0121】このゲート・ソース間電圧は、前記(4)
式から明らかなように、定電圧Vre gの値の一部とな
る。
【0122】従って、選択回路160を用いて、所望の
電流増幅率βのFET112を選択することにより、定
電圧発生回路100から出力される定電圧Vregの値を
微調整することができる。
【0123】また、前記第2のFET群170は、電流
増幅率β11,β12,β13がそれぞれ異なる複数のNMO
SFET132−1,132−2,132−3を含んで
構成される。各FET132−1,132−2,132
−3は、そのゲートとドレインが短絡され、そのドレイ
ン側が第2の定電流源150−2と接続されている。
【0124】また、前記第2の選択回路172は、複数
のスイッチング用FET172−1,172−2,17
2−3を含んで構成され、各FET172−1,172
−2,172−3は、対応するFET132−1,13
2−2,132−3のソースと、出力ライン200との
間に接続されている。
【0125】前記複数のFET132−1,132−
2,132−3は、前記第1のFET群160と同様
に、同一の定電流IDが通電された場合には、電流増幅
率βの大きいものほどそのゲート・ソース間電圧VGS
小さくなる。ここで、前記各FET132−1,132
−2,132−3の各電流増幅率βは、次式で示すよう
に設定されている。
【0126】 β11<β12<β13 …(9)
【0127】従って、選択信号SEL11〜SEL13
を用いて、いずれか1つのスイッチング用のFET17
2をオンすることにより、これと対応するFET132
が第2の電圧制御用トランジスタとして機能するように
設定される。
【0128】このとき、選択されたFET132のゲー
ト・ソース間電圧は、次式で与えられる。
【0129】 VGS=αVTN …(10)
【0130】従って、第2の選択回路172を用いて、
所望の電流増幅率βのFET132を選択することによ
り、前記(4)式からも明らかなように、出力される定
電圧Vregの値を微調整することができる。
【0131】特に、本実施例の定電圧発生回路100
は、第1のFET群160および第2のFET群170
から、それぞれ所望の電流増幅率βをもつトランジスタ
を第1および第2の電圧制御用トランジスタ112,1
32として選択できるため、これらトランジスタ11
2,132の電流増幅率の組み合わせにより、出力され
る定電圧Vregの値をよりきめ細やかに微調整すること
ができる。
【0132】すなわち、前記(4)式から明らかなよう
に、電流増幅率βの小さなFET112,132を選択
するほど、出力される定電圧Vregの絶対値は大きくな
り、電流増幅率βの大きなFET112,132を選択
するほど、出力される定電圧Vregの絶対値が小さくな
るように、定電圧Vregの値を微調整することができ
る。
【0133】ここにおいて、各FET112−1,11
2−2,112−3,132−1,132−2,132
−3は、電流増幅率βに応じて、ゲート幅、ゲート長を
それぞれ変えて素子のレイアウトの設計を行い、この設
計されたレイアウトに基づいて製造される。
【0134】本実施例においては、電流増幅率β1とβ2
の差、およびβ2とβ3の差がそれぞれ2〜5倍程度に設
定されている。さらに、電流増幅率β11とβ12の差、β
12とβ13の差も、2〜5倍程度に設定されている。
【0135】また、前述したように、本実施例の回路
は、電流増幅率βの異なる複数のトランジスタから任意
のトランジスタを選択し、これを第1,第2の電圧制御
用トランジスタ112,132として使用する構成を採
用する。これより、閾値電圧の異なる複数のトランジス
タを複数用意し、この中から所望のトランジスタを選択
して第1,第2の電圧制御用トランジスタとして使用す
る回路に比べ、出力する定電圧Vregの値をよりきめ細
かに微調整することができる。
【0136】すなわち、FETの閾値電圧の調整は、半
導体のプロセス上0.1ボルト程度が限界となる。
【0137】これに対して、FETの電流増幅率βは、
FETのゲート幅W、ゲート長LのW/Lのサイズを変
更することによって、任意の値に設定することができ
る。
【0138】従って、本実施例のように電流増幅率βの
異なる複数のFETを用意しておき、この中から所望の
電流増幅率βのFETを、電圧制御用FETとして用い
ることにより、出力される定電圧Vregの値をよりきめ
細やかに微調整可能であることが理解される。
【0139】なお、図9に示す実施例では、第1の電圧
制御用FET112と、第2の電圧制御用FET132
を、それぞれ電流増幅率の異なる複数のトランジスタの
中から選択する場合を例にとり説明したが、本発明はこ
れに限らず、いずれか一方の電圧制御用FETのみを、
電流増幅率と異なる複数のトランジスタの中から選択す
るような構成を採用してもよい。例えば、第1のFET
群160または第2のFET群170のいずれか一方を
用意し、FET112,132のいずれか一方のみを、
電流増幅率の異なる複数のトランジスタの中から選択使
用可能に形成してもよい。
【0140】また、本実施例の定電圧発生回路100に
おいて、第1および第2の定電流源150−1,150
−2は、それぞれ対応する電圧制御用FET112,1
32の飽和動作領域の範囲の値に、供給する定電流ID
の値を設定するように構成されている。これにより、前
記第1実施例の作用効果に加え、前述した第2実施例の
作用効果をも奏することができるため、前記第1実施例
よりさらにきめ細やかに出力電圧Vregの値を調整し、
回路全体の低消費電力化を図ることが可能となる。
【0141】また、この第2実施例の特徴的な構成は、
図8に示す定電圧発生回路100にも適用することがで
きる。この場合には、前記FET112を、第1のFE
T群160の中から選択使用するように構成し、前記F
ET114を、前記第2のFET群170の中から選択
使用する構成を採用すればよい。このようにすることに
よっても、出力される定電圧Vregの値を、第2実施例
と同様にきめ細やかに微調整することができる。
【0142】[選択信号SELの生成方法]次に、選択
信号の生成方法について詳細に説明する。
【0143】図11には、前記選択信号SELを生成す
るための回路が示されており、この回路は、前記各選択
信号SEL1,2…SEL13に対応して複数設けられ
ている。ここで、説明を簡単にするために、3つの選択
信号SEL1〜3に対応して設けられた3個の単位回路
U1,U2,U3のみを図示し、その他の説明は省略す
る。なお、これら各単位回路Uの構成は基本的には同一
であるので、同一符号を付しその説明は省略する。
【0144】この単位回路Uは、対応するパッドPを有
し、このパッドPはフューズfを介して接地電位Vdd
に接続されると共に、抵抗R10を介して電源電位Vss
側に接続されている。そして、パッドPの電位は、信号
反転増幅器308,309を介して、選択信号SELと
して対応するFETのゲートへ入力される。
【0145】このとき、対応するFET164を、オン
状態に制御するための選択信号を出力するためには、パ
ッドPに高電圧の電位を印加しフューズfを切断し、そ
の後この電位をオフする。これにより、パッドPの電位
は、接地電位Vddから、Vss側に切り替わるため、この
単位回路Uからは出力される選択信号は対応するFET
164をオン制御するように機能することになる。
【0146】図12(A)には、発振回路10の信号反
転増幅器14に流れるショート電流Isの測定方法が示
され、図12(B)には、発振停止電圧Vstoとショー
ト電流Isとの関係が示されている。
【0147】図12(A)に示すように、FET16,
18の共通ゲートと共通ドレインをショートさせた状態
で、信号反転増幅器14に、接地電位Vddと定電圧発生
回路100から出力される電圧Vregを印加する。そし
て、このとき流れるVdd−Vr eg間の電流を、ショート
電流Isとして測定する。
【0148】定電圧発生回路100から出力される定電
圧Vregの絶対値の値は、発振停止電圧Vstoの絶対値よ
り大きく、かつできるだけ小さな値と設定する必要があ
ることは前述した。
【0149】従って、異なるトランジスタ112および
132の組み合わせを順次選択し、このときに流れるシ
ョート電流Isと、ライン200から出力される電圧の
値を測定する。そして、信号反転増幅器14を構成する
FET16の電圧がオン電流以上の値となるようなショ
ート電流Isが供給でき、しかもこの状態で発振回路1
0が発振状態を維持することが確認された電圧Vreg
検出する。そして、この定電圧Vregを供給するため
の、FET112および132の組み合わせを特定す
る。
【0150】そして、このような特定が終了した後、対
応する単位回路Uのフューズfを切断し、特定されたF
ETが前記第1の電圧制御用トランジスタ112,第2
の電圧制御用トランジスタ132として使用されるよう
に設定すればよい。
【0151】このようなショート電流Isの測定や、使
用するFET112,132の選択は、ICの検査工程
において、水晶振動子12が基板へ装着される前に行わ
れる。そして、前述した処理は、図示しないテスト回路
および前記テスト回路とを接続されたテスト用パッドP
を使用して行われる。
【0152】このようなICのテストは、ウエハ状態で
行う。それぞれのICチップ内に設けられたテスト回路
およびテスト用パッドを使用して、それぞれのICチッ
プについて前記ショート電流の測定および出力ライン2
00の電圧測定が行われる。このとき前記テストは、信
号反転増幅器14および定電圧発生回路100のみをア
クティブとし、他の素子は非アクティブ状態にして行わ
れる。
【0153】このようにすることにより、ICの製造段
階において、発振回路10の発振停止電圧の絶対値以上
の値で、かつ必要最低限の値をもつ定電圧Vregを出力
する定電圧発生回路100を形成することができる。こ
れにより、半導体装置の歩留まりを向上させることがで
きる。
【0154】(他の実施例)なお、前記各実施例では、
定電流源150−1,150−2から供給する定電流I
Dの値を、電圧制御用トランジスタとして機能するFE
T112,132の飽和動作領域の値に設定することに
より、図7に示すように、定電圧Vregと発振停止電圧
stoの温度特性を同一にする場合を例に取り説明し
た。
【0155】本発明はこれに限らず、これ以外にも、次
のような手法を採用してVregとVs toの温度特性を同一
にすることもできる。
【0156】例えば、図2に示す定電圧発生回路100
を例に取ると、この定電圧発生回路100から出力され
る定電圧Vregの値は、前記(4)式で与えられる。
【0157】さらに、前記(8)、(10)式から、こ
の定電圧Vregの値は、各電圧制御用FET112,1
32の各ゲート・ソース間電圧VGSの値の和として与え
られることが理解される。
【0158】従って、図7に示す、動作保証温度範囲内
における、これら各FET112,132のゲート・ソ
ース間電圧の変動量△VGSの和(ΔVreg)が、この動
作保証温度範囲内における発振停止電圧Vstoの変動量
△Vstoと一致するように設定すれば、VregとVsto
温度係数を図7に示すように同一とすることが可能とな
る。
【0159】図13には、前記各電圧制御用FET11
2,132の、ゲート・ソース間電圧VGSと、供給され
る定電流IDとの関係が示されている。各定電流源15
0−1,150−2から供給される定電流IDは、前述
した動作保証温度範囲内において△Iだけ変動する。従
って、この△Iの変動量に対応して、各FET112,
132のゲート・ソース間電圧の変動量△VGSの値を、
前記発振停止電圧の変動量△Vstoの1/2となるよう
に設定すればよい。すなわち、動作保証温度範囲内にお
ける各FET112,132のゲート・ソース間電圧の
変動量△VGSの値が、次式を満足するように定電流ID
の値を設定することにより、定電圧発生回路100から
は発振停止電圧と同一の温度特性をもつ定電圧Vreg
出力することが可能となる。
【0160】 △VGS=(1/2)|△Vsto| …(11)
【0161】<適用例>図14には、本発明が適用され
た腕時計に用いられる電子回路の一例が示されている。
【0162】この腕時計は、図示しない発電機構を内蔵
している。使用者が腕時計を装着し腕を動かすと、発電
機構の回転錘が回転し、そのときの運動エネルギーによ
り発電ロータが高速回転され、発電ステータ側に設けら
れた発電コイル400から交流電圧が出力される。
【0163】この交流電圧が、ダイオード404で整流
され、二次電池402を充電する。この二次電池402
は、昇圧回路406および補助コンデンサ408と共に
主電源を構成する。
【0164】二次電池402の電圧が低くて時計の駆動
電圧に満たないときには、昇圧回路406により二次電
池402の電圧を時計駆動可能な高電圧に変換し、補助
コンデンサ408に蓄電する。そして、この補助コンデ
ンサ408の電圧を電源として時計回路440が動作す
る。
【0165】この時計回路440は、前記いずれかの実
施例に記載された発振回路10および定電圧発生回路1
00を含む半導体装置として構成されている。この半導
体装置は、端子を介して接続された水晶振動子12を用
いて、予め設定された発振周波数、ここで32768H
zの周波数の発振出力を生成し、この発振出力を分周
し、一秒ごとに極性の異なる駆動パルスを出力する。こ
の駆動パルスは、時計回路440に接続されたステップ
モータの駆動コイル422へ入力される。これにより、
図示しないステップモータは、駆動パルスが通電される
ごとにロータを回転駆動し、図示しない時計の秒針、分
針、時針を駆動し、時刻を表示板にアナログ表示するこ
とになる。
【0166】ここで、本実施例の時計回路440は、前
述した主電源から供給される電圧V ssにより駆動される
電源電圧回路部420と、この電源電圧からこの値より
も低い所定の一定電圧Vregを生成する定電圧発生回路
100と、この定電圧Vregにより駆動される定電圧動
作回路部410とを含んで構成される図15には、前記
時計回路440のより詳細な機能ブロック図が示されて
いる。
【0167】定電圧動作回路部410は、外部接続され
た水晶振動子12を一部に含んで構成された水晶発振回
路10と、波形整形回路409と、高周波分周回路41
1とを含んで構成される。
【0168】前記電源電圧回路部420は、レベルシフ
タ412と、中低周波分周回路414と、その他の回路
416とを含んで構成される。なお、本実施例の時計回
路440では、前記電源電圧回路部420と、定電圧発
生回路100とは、主電源から供給される電圧により駆
動される電源電圧動作回路部430を構成している。
【0169】前記水晶発振回路10は、水晶振動子12
を用いて基準周波数fs=32768Hzの正弦波出力
を波形整形ゲート409に出力する。
【0170】前記波形整形回路409は、この正弦波出
力を矩形波に整形した後、高周波分周回路411へ出力
する。
【0171】前記高周波分周回路411は、基準周波数
32768Hzを2048Hzまで分周し、その分周出
力をレベルシフタ412を介して中低周波数分周回路4
14へ出力する。
【0172】前記中低周波数分周回路414は、204
8Hzまで分周された信号を、さらに1Hzまで分周
し、その他の回路416へ入力する。
【0173】前記その他の回路416は、1Hzの分周
信号に同期してコイルを通電駆動するドライバ回路を含
んで構成され、この1Hzの分周信号に同期して時計用
駆動用ステップモータを駆動する。
【0174】本実施例の時計回路において、主電源から
供給される電源電圧Vssにより回路全体が駆動される電
源電圧動作回路部430以外に、これにより低い定電圧
Vregで駆動される定電圧動作回路部410を設けたの
は以下の理由による。
【0175】すなわち、このような時計回路では、長期
間安定した動作を確保するために、その消費電力を低減
することが必要となる。
【0176】通常、回路の消費電力は、信号の周波数、
回路の容量に比例し、さらに供給電源電圧の二乗に比例
して増大する。
【0177】ここで、時計回路に着目してみると、回路
全体の消費電力を低減するためには、回路各部に供給す
る電源電圧を低い値、例えばVregに設定すれば良い。
この定電圧発生回路100は、前記水晶発振回路10の
発振動作を補償する範囲で最小の定電圧Vregを形成す
ることができる。
【0178】次に、信号周波数に着目してみると、時計
回路は、信号周波数が高い水晶発振回路10、波形整形
回路409、高周波分周回路411と、それ以外の回路
420とに大別することができる。この信号の周波数
は、前述したように回路の消費電力と比例関係がある。
【0179】そこで、本実施例の定電圧発生回路100
は、主電源から供給される電源電圧Vssから、それより
低い定電圧Vregを生成し、これを高周波信号を扱う回
路部410へ供給している。このように、前記高周波信
号を扱う回路410に対して供給する駆動電圧を低くす
ることにより、定電圧発生回路100の負担をさほど増
加させることなく、時計回路全体の消費電力を効果的に
低減することができる。
【0180】以上述べたように、本実施例の時計回路お
よびこれを含む電子回路は、前記実施例のいずれかに記
載の水晶発振回路10、それと接続された定電圧発生回
路100を含んでいる。このために、製造ばらつきによ
らず、信号反転増幅器の動作マージンを確保しつつ、最
小の定電圧を前記水晶発振回路10に供給することがで
きるため、電子回路、時計回路の低消費電力化が図れ
る。従って、前述したような、携帯用の電子機器または
時計において、発振動作を安定して行なうことができる
だけでなく、使用電池の長寿命化を図ることができ、携
帯用電子機器または時計の使い勝手を向上することがで
きる。
【0181】また、前記した理由により、銀電池が内蔵
された時計または携帯用電子機器においても、製造上の
MOSFETのばらつきが生じても、動作マージンが確
保できる。更に、リチウムイオンにより構成される2次
電池を電源とした充電式腕時計においても、製造上のM
OSFETのばらつきが生じても、動作マージンが確保
できると共に、充電時間を短縮化することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された電子回路の好適な第1実施
例の説明図である。
【図2】前記第1実施例の電子回路に用いられる定電圧
発生回路の一例を示す説明図である。
【図3】前記定電圧発生回路に用いられる定電流源の一
例を示す説明図である。
【図4】定電流源から供給される定電流IDの温度特性
の説明図である。
【図5】定電流供給源から供給される定電流と、電圧制
御用トランジスタとして用いられるFETのゲート・ソ
ース間電圧VGSとの関係を示す説明図である。
【図6】定電圧発生回路から出力される定電圧V
regと、発振回路の発振停止電圧Vstoの温度特性の説明
図である。
【図7】定電圧Vregと発振停止電圧Vstoの温度特性が
同一である場合の説明図である。
【図8】図1に示す電子回路に用いられる定電圧発生回
路の変形例の説明図である。
【図9】本発明の電子回路に用いられる定電圧発生回路
の好適な第2実施例の説明図である。
【図10】第2実施例の定電圧発生回路に用いられる電
圧制御用トランジスタのゲート・ソース間電圧VGSと、
定電流IDとの関係を、各FETの電流増幅率をパラメ
ータとして表した特性図である。
【図11】異なる電流増幅率のFETを選択するための
信号を出力するための回路の説明図である。
【図12】図12(A)は、発振回路のショート電流I
sを測定する場合の説明図であり、図12(B)は測定
されたショート電流Isと発振停止電圧との関係を示す
説明図である。
【図13】第1実施例とは別の手法を用いて定電圧V
regと発振停止電圧の温度特性を同一に設定するための
手法を示す説明図である。
【図14】図14は、本実施例の電子回路が用いられた
時計回路の説明図である。
【図15】図15は、時計回路の詳細な機能ブロック図
である。
【符号の説明】
10 水晶発振回路 100 定電圧発生回路 400 発電コイル 402 二次電池 404 ダイオード 406 昇圧回路 408 補助コンデンサ 411 高周波分周回路 412 レベルシフタ 414 中低周波分周回路 416 その他の回路 420 電源電圧回路部 430 電源電圧動作回路部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路用の定電圧を生成する定電圧発
    生回路において、 基準電圧を生成する第1の電圧生成回路と、 前記基準電圧と所定の相関をもつ前記定電圧を生成する
    第2の電圧生成回路と、 を含み、 前記第1の電圧生成回路は、 定電流を供給する第1の定電流源と、 前記定電流が通電され、所定の電位を基準とした前記基
    準電圧を出力する第1の電圧制御用トランジスタを用い
    た回路とを含み、 前記定電流は、 前記第1の電圧制御用トランジスタの飽和動作領域の値
    に設定されたことを特徴とする電子回路用の定電圧発生
    回路。
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