JP2001311955A - 液晶装置及びこれを用いた電子機器 - Google Patents

液晶装置及びこれを用いた電子機器

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JP2001311955A
JP2001311955A JP2001003967A JP2001003967A JP2001311955A JP 2001311955 A JP2001311955 A JP 2001311955A JP 2001003967 A JP2001003967 A JP 2001003967A JP 2001003967 A JP2001003967 A JP 2001003967A JP 2001311955 A JP2001311955 A JP 2001311955A
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crystal device
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JP2001003967A
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Takumi Seki
▲琢▼巳 関
Yoshitomo Hirata
祥朋 平田
Yoichi Momose
洋一 百瀬
Eiji Chino
英治 千野
Akinori Masuzawa
明徳 増澤
Seiichi Iino
聖一 飯野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶装置において、液晶表示領域周辺の引き
廻し配線の占める面積を極力少なくし、液晶パネルの小
型化を図る。 【解決手段】 下基板3の透明電極12と引き廻し配線
9とを絶縁膜21を挟んだ2層構造として、下基板3の
引き廻し配線9を画素2の間隙の液晶表示領域102外
に設ける。単純マトリクス方式、アクティブマトリクス
方式、カラーフィルター表示方式、多重マトリクスの液
晶装置や、デルタ配列の液晶装置などの各種液晶装置に
適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置に関する
ものであって、特に液晶表示領域以外の領域を極力狭く
できるようにした液晶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ノートパソコン、携帯電話機、電
子手帳等の電子機器において、情報を表示する手段とし
て液晶装置が広く使用されている。これらの液晶表示装
置は2枚の透明基板に挟まれた狭い空間、いわゆるセル
ギャップ内に液晶を封入し、例えば、各透明基板の内面
に互いに直交する帯状の透明電極を形成して構成されて
いる。この場合、2枚の透明基板の透明電極が交差する
部分の液晶で画素を構成し、各画素の液晶を外部から駆
動する方式が採用されている。液晶を外部から駆動する
ためには、透明基板上の画素が配列されている液晶表示
領域以外の部分に入力端子を設け、この入力端子と液晶
表示領域内の各透明電極とを引き廻し配線を用いて接続
するとともに、入力端子に駆動用IC等を接続してい
る。
【0003】従来、各透明電極へ信号を送り込む入力端
子は各透明電極の延長方向に設けられていた。図23に
従来の液晶パネルの外観図を例示する。図23の液晶パ
ネル201は2枚の透明基板203及び204の間に液
晶が封入されており、各透明基板203及び204の内
面には互いに直交する透明電極が形成されている。各透
明電極203,204が重なる部分が画素となる領域で
あり、画素が配列されている部分が液晶表示領域202
となっている。そして一方の透明基板203の液晶表示
領域202から外れる部分には、透明電極から伸びる引
き廻し配線209をとこれに接続する入力端子207が
設けられた接続端子部205がある。また、他方の透明
基板204の液晶表示領域202から外れる部分には、
透明電極から伸びる引き廻し配線210をとこれに接続
する入力端子208が設けられた接続端子部206があ
る。このように従来の液晶装置では、液晶表示領域20
2に隣接する異なる2方向に接続端子部205,206
がはみ出している。また、はみ出した接続端子部20
5,206に隣接する隅部には利用されていない未利用
空間231が存在する。液晶装置として利用する場合に
は、これらの部分を全て含んだ最外周をフレームで囲っ
て固定して液晶パネル201とするので、液晶表示領域
202の面積に比べて液晶パネル201全体の面積(図
23のW×L)はかなり大きなものとなる。
【0004】ところが最近は液晶装置を利用した電子機
器においても小型化の要求が高く、それに伴い液晶パネ
ルの小型化の必要性も高まっている。液晶パネルを小型
化するには、入力端子部を1ヶ所に集める方法が考えら
れる。すなわち、図24(c)に示すように、入力端子
部305,306を液晶パネル301上の1ヶ所に配置
し、図24(a)に示すように一方の透明基板303に
ついては透明電極312の延長方向に入力端子部305
を設け、直線状の引き廻し配線309で入力端子307
に接続するとともに、他方の透明基板304について
は、図24(b)に示すように入力端子部306を画素
電極313の延長方向と直交する方向の液晶表示領域3
02外に配置し、液晶パネル301の周縁部に沿って引
き廻し配線310を設けて透明電極313の先端部と入
力端子308とを接続している。このような構造にすれ
ば入力端子部305,306は液晶パネル301上の一
ヶ所に集約され、何も配置されない無駄な未利用空間が
無くなるので、液晶パネル301の大きさをかなり小さ
くすることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法でも液晶表示領域302の3方向に隣接する領域に引
き廻し配線等が配置されるので、液晶パネル301の大
きさに占める非液晶表示領域面積の割合は、なお大きな
ものとなっている。特に高精度の画質が要求される液晶
装置では、画素数の増大に伴って引き廻し配線の数も多
くなるので、引き廻し配線部が占める面積も大きなもの
となる。本発明は、引き廻し配線部が占める面積を縮小
して、液晶パネルのさらなる小型化を図ろうとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、引き廻し配
線と透明電極とを絶縁膜を挟んだ2層構造とすることに
よって、従来は液晶表示領域の外側に配されていた引き
廻し配線を液晶表示領域内に設けることができるように
して、液晶パネルの面積のうち引き廻し配線部のみで占
められる面積を狭くする方法を採用し、特に液晶表示領
域内に設けられる引き廻し配線が画素内に存在しないよ
うにした。すなわち本発明は、一面上に複数の透明電極
が設けられている2枚の基板を、前記透明電極が内側と
なるように互いに対向させて配置させ、該2枚の基板間
に液晶を封入してなる液晶装置であって、各透明電極は
引き廻し配線に接続されているとともに、少なくとも一
方の基板の透明電極と引き廻し配線とが絶縁膜を挟んだ
2層構造をなしており、かつ前記2枚の基板を対向配置
させた状態で、前記一方の基板の引き廻し配線が前記他
方の基板の透明電極の間隙と対向する領域内に形成され
ていることを特徴とする液晶装置である。本発明の液晶
装置によれば、引き廻し配線を液晶表示領域内に収容で
きるので液晶装置の小型化を実現することができるとと
もに、液晶表示領域を平面視したときに、液晶表示領域
内に配される引き廻し配線が電極ギャップと重なるの
で、画素内に引き廻し配線が存在することがなく、した
がって画素領域の開口率の低下による明るさの低下等の
表示品質に及ぼす影響を回避することができる。よっ
て、良好な表示を実現することができる。
【0007】本発明では、前記2枚の基板に設けられた
透明電極が帯状で互いに直交するように設けられてい
る、いわゆる単純マトリクス方式の液晶装置であっても
良い。あるいはまた、前記2枚の基板に設けられた透明
電極のうち、一方の基板上の透明電極は帯状で引き廻し
配線と2層構造をなしており、他方の基板上の透明電極
は、画素駆動素子を介して信号線又は走査線に接続され
ていて、一方の基板の透明電極を各画素毎に駆動制御す
るいわゆるアクティブマトリクス方式の液晶装置であっ
ても良い。そして前記一方の基板の透明電極と引き廻し
配線との接続は、2枚の基板の透明電極が交差する画素
領域の外部にコンタクトホールを設ける方法、または画
素領域の内部にコンタクトホールを設ける方法を採用す
ることができる。特にコンタクトホールを画素領域の外
部に設けると、コンタクトホール形成位置で液晶の配向
不良が生じた場合に画素への影響を排除することができ
る。さらに、2枚の基板を対向配置させた状態で、一方
の基板の引き廻し配線の一部が他方の基板の透明電極と
ほぼ同一平面位置で対向しかつ他の一部がこの引き廻し
配線と接続される透明電極と重なるように形成して、一
方の基板の引き廻し配線と透明電極とをこの透明電極の
端部で接続することもできる。
【0008】また、本発明の液晶装置はカラー表示方式
の液晶装置にも適用できる。カラー表示方式とする場合
には、前記2層構造をなす透明電極と引き廻し配線との
間に3色のカラーフィルターを配置することで達成され
る。引き廻し配線を介して透明電極に接続される入力端
子は、基板の端部に設けることが好ましく、対向する2
枚の基板それぞれに設けても良いし、どちらか一方の基
板に設けても良い。入力端子を一方の基板にのみ設ける
場合、他方の基板の引き廻し配線と一方の基板の入力端
子とを接続させるために異方性導電性接着剤を用いるの
が好ましい。
【0009】また、2枚の基板の各透明電極に接続され
る各引き廻し配線を同一方向に沿って配することが可能
であるので、入力端子を液晶表示領域を挟んで相対向す
る位置の一方又は両方に配置させることができる。ま
た、本発明の電子機器は、上記の本発明の2層構造をな
す透明電極と引き廻し配線とを有する液晶装置を使用し
た電子機器である。本発明の電子機器は、液晶パネルの
小型化が図られているので、電子機器全体が小型にな
り、しかも表示部は相対的に大きくて見やすくなってい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の図面に
おいては各部材や各層を図面上で認識可能な程度の大き
さにするため、各部材や各層毎に縮尺は変えてある。 (第1の実施形態)まず、本発明の対象となる液晶装置
の液晶パネル構造について説明する。図1ないし図3は
本発明の第1の実施形態を示したもので、図1は液晶パ
ネルの外観を分解して示した概略斜視図であり、図2は
透明電極および引き廻し配線の配置を示す平面図であ
り、図3は図2中A−A線に沿う断面図である。図2に
おいては透明基板3,4および絶縁膜21の図示を省略
している。
【0011】本実施形態の液晶パネル1(以下、単にパ
ネル1ということもある)は2枚の透明基板3,4(以
下、一方の基板3を下基板、他方の基板4を上基板とい
うこともある)がわずかなセルギャップを介して対向し
て配置され、両基板3,4の間のセルギャップには液晶
(図示せず)が封入されている。両基板3,4の内側面
にはそれぞれ複数本の帯状の透明電極12,13が各々
電極ギャップ12a,13aを挟んで平行に設けられて
おり、下基板3上面の透明電極12と上基板4下面の透
明電極13とが、互いに直交するように配置されてい
る。すなわち、本実施形態の液晶パネル1は全体が矩形
であり、下基板3の透明電極12は液晶パネル1の長さ
方向に対して垂直な方向(幅方向)に沿って形成され、
上基板4の透明電極13は液晶パネル1の長さ方向に沿
って形成されている。そして図2に示すように、液晶パ
ネル1を平面視した状態で、下基板3の透明電極12と
上基板4の透明電極13とが交差している部分が画素2
となる領域であり、画素2が配列されている領域が液晶
表示領域となる。通常、液晶表示領域は多数の画素で構
成されるが、図1ないし図3では図示を簡略化して4行
×4列の画素のみを示している。
【0012】また、図2および図3に示すように、下基
板3の透明電極12の下層には絶縁膜21を挟んで引き
廻し配線9が設けられており、透明電極12と引き廻し
配線9とが2層構造をなしている。下基板3上の引き廻
し配線9は、液晶パネル1を平面視した状態で上基板4
の各透明電極13の間隙の電極ギャップ13aと対向す
る領域内に、下基板3の透明電極12に対して垂直な方
向に沿って形成されている。引き廻し配線9の一端は、
液晶パネル1の長さ方向の一端部の下基板3上面に設け
られた入力端子7に接続されるとともに、他端は、接続
相手の透明電極12と立体的に交差する位置まで伸びて
おり、その先端が絶縁膜21の一部を除去してなるコン
タクトホール30を介して透明電極12と接続されてい
る。各透明電極12と引き廻し配線9とは1対1で対応
するように接続されている。一方、上基板4の各透明電
極13は、それぞれ引き廻し配線10を介して液晶パネ
ル1長さ方向の他端部の上基板4下面に設けられた入力
端子8に接続されている。上基板4の引き廻し配線10
は、各透明電極13が液晶パネル1の長さ方向に沿って
形成されているので、図1に示すように透明電極13の
端部と入力端子8とを直線的に接続することができる。
【0013】このような構成の液晶パネルは、例えば次
のようにして製造することができる。まず下基板(透明
基板)3の一面全面に引き廻し配線9の材料からなる薄
膜をスパッタリング等により形成し、フォトリソグラフ
ィにより引き廻し配線9を形成する。引き廻し配線9の
材料としては、例えばインジウム錫酸化物(Indium Tin
Oxide:ITO)等の透明導電体を好適に用いることが
できるが、本実施形態では画素2内に引き廻し配線9が
存在しないので、例えばアルミニウムや銀等の不透明な
導電性材料を用いることも可能である。次に引き廻し配
線9が形成されている領域に絶縁膜21を形成した後、
マスクを使用してエッチングを行いコンタクトホール3
0の位置の絶縁膜21を除去する。絶縁膜21の材料と
しては透明なSiO2 やSi34 等を好適に用いるこ
とができ、例えば厚さ2μm程度のSiO2 膜で構成す
ることができる。あるいは、絶縁膜21の材料として上
記のSiO2 やSi34 等の無機膜以外に、感光性樹
脂等の有機膜を用いることもできる。この場合には、樹
脂を露光した後に現像を行うことによりコンタクトホー
ルを形成することができるので、プロセスを簡略化する
ことが可能になる。
【0014】コンタクトホール30の平面形状は任意で
あるが、引き廻し配線9と同じ幅であることが好まし
い。また引き廻し配線9の端部上には絶縁膜21を形成
しないで、この引き廻し配線9の端部を入力端子とする
こともできる。この後、絶縁膜21上に透明電極12の
材料からなる薄膜を形成し、フォトリソグラフィによっ
てエッチングして透明電極12を形成する。透明電極1
2の材料としては、例えばインジウム錫酸化物(Indium
Tin Oxide:ITO)等の透明導電体が用いられる。
【0015】一方、上基板4上には、スパッタリングお
よびフォトリソグラフィ等の手法により透明電極13、
引き廻し配線10および入力端子8を形成する。これら
は同一の透明導電体を用いて上基板4上に連続して形成
することができる。そして、このようにして得られた下
基板3および上基板4の透明電極12,13の表面に絶
縁膜を形成した後、配向膜を塗布してラビング処理を施
した後、両基板3,4を透明電極12,13が内側でか
つ互いに直交するように対向させて、シール材を用いて
貼り合わせ、液晶パネルに組み立てる。シール材として
は例えばシリカ混入の熱硬化一液性のエポキシ樹脂が使
用できる。2枚の基板3,4の間には粒子径6μmの樹
脂球を散布して間隙を保つようにする。また入力端子
7,8には液晶駆動用IC(図示せず)を熱圧着により
接続する。特に問題がなければ、絶縁膜は片側の基板の
みでも良いし、いずれになくとも構わない。
【0016】本実施形態の液晶装置にあっては、下基板
3の透明電極12と、これに接続される引き廻し配線9
とを絶縁膜21を挟んだ2層構造としたので、引き廻し
配線9を液晶表示領域内に収容して液晶パネル1におけ
る引き廻し配線9のみで占められる面積を小さくするこ
とができる。また下基板3の透明電極12は液晶パネル
1の長さ方向に対して垂直方向に沿って配置されている
にもかかわらず、引き廻し配線9を液晶パネル1の長さ
方向に延ばすことができる。したがって、この透明電極
12に信号を入力するための入力端子7を液晶パネル1
の長さ方向の端部に設けることができ、液晶パネル1の
幅方向両側に引き廻し配線9を配置しなくてすむ。一
方、上基板4の透明電極13は液晶パネル1の長さ方向
に沿って形成されているので、この透明電極13に信号
を入力するための入力端子8を液晶パネル1の長さ方向
の端部に設けることができる。このように入力端子7,
8をいずれも液晶パネル1の端部に設けることができる
ので、液晶パネル1は長さ方向には長くなるものの、液
晶パネル1の幅は、液晶表示領域の幅とほとんど同じと
することができる。その結果、液晶パネル1全体に占め
る液晶表示領域の大きさを大きくでき、相対的に液晶パ
ネル1全体の大きさを小型化しても見やすい液晶表示領
域を有する液晶装置とすることができる。
【0017】また下基板3の引き廻し配線9を、上基板
4の電極ギャップ13aと対向する領域内に設けたの
で、液晶パネル1を平面視した状態で、引き廻し配線9
は上基板4の電極ギャップ13aと重なり合い、画素2
内には引き廻し配線9が配置されることはない。したが
って、引き廻し配線9を透明でない導電性材料を用いて
形成することもでき、より抵抗が小さい材料や、配線形
成し易い材料等を使用することが可能である。さらに、
本実施形態においては、コンタクトホール30も上基板
4の電極ギャップ13aと重なり合う領域内、すなわち
画素2の外部に設けたので、画素2内にコンタクトホー
ルが配置されることはない。よって、コンタクトホール
30が形成された部位で液晶の配向不良が生じた場合に
も画素には影響がなく、液晶表示の見栄えが悪くなるの
を防止することができる。尚、本実施形態では液晶パネ
ル1を矩形としたが、液晶パネル1の形状は任意とする
ことができる。また、2枚の透明基板3,4の少なくと
も一方の透明電極と引き廻し配線とを2層構造とすれば
よく、上基板4の透明電極13と引き廻し配線10とを
2層構造としてもよい。
【0018】(第2の実施形態)次に本発明の第2の実
施形態について説明する。図4は本発明の第2の実施形
態を示したもので、液晶パネルにおける透明電極と引き
廻し配線の配置を示した平面図である。この図において
は透明基板3,4と絶縁膜21の図示を省略している。
本実施形態が前記第1の実施形態と異なる点は、下基板
3の透明電極12が配列されている領域内における各引
き廻し配線19の長さを等しくした点であり、その他は
第1の実施形態と同様の構成を有するので、異なる点に
ついてのみ説明する。
【0019】すなわち本実施形態においては、下基板3
の各引き廻し配線19はいずれも、一端が下基板3の端
部に設けられた入力端子7に接続されるとともに、他端
は下基板3の入力端子7から最も遠い透明電極12bと
完全に交差する位置まで伸びている。そしてコンタクト
ホール30は、引き廻し配線19の中途部分であって接
続相手の透明電極12と立体的に交差する位置にそれぞ
れ形成されている。
【0020】本実施形態によれば、前記第1の実施形態
と同様の作用効果が得られる他、下基板3の透明電極1
2が配列されている領域内における各引き廻し配線19
の長さが等しいので、透明電極12と引き廻し配線19
との間に絶縁膜21が存在することによって生じる容量
結合を全透明電極12について均一化することができ
る。したがって各透明電極12における容量のばらつき
による波形鈍りのばらつきを抑えて画質の低下を防止す
ることができる。また、電極ギャップ13a間に同じ面
積の遮光層を形成する形となるため、透過パネルとした
場合、場所による光抜けの差がなくなりより一層良好な
画質を得ることが可能となる。
【0021】(第3の実施形態)次に本発明の第3の実
施形態について説明する。図5は本発明の第3の実施形
態を示したもので、液晶パネルにおける透明電極と引き
廻し配線の配置を示した平面図である。この図において
は透明基板3,4と絶縁膜21の図示を省略している。
本実施形態と上記第1の実施形態とが異なる点は、下基
板3の透明電極12と引き廻し配線29とを1対1で接
続するためのコンタクトホール30が画素2内に形成さ
れている点である。その他は第1の実施形態と同様の構
成を有するので、異なる点についてのみ説明する。すな
わち本実施形態において、引き廻し配線29は一端が下
基板3の端部に設けられた入力端子7に接続されるとと
もに、他端は接続相手の透明電極12と立体的に交差す
る位置まで延び、さらにその位置から最も近い画素内に
設けられたコンタクトホール25と接続する位置まで連
続して形成されている。
【0022】本実施形態によれば、前記第1の実施形態
と同様に、相対的に液晶パネルを小型化しても見やすい
液晶表示領域を有する液晶装置とすることができ、また
画素2内に引き廻し配線29が配置されないという作用
効果が得られる他、コンタクトホール25を画素2内に
設けることによってコンタクトホール25の大きさを十
分に得ることができるため、透明電極12と引き廻し配
線29のコンタクトを確実にとることができる、という
作用効果が得られる。
【0023】(第4の実施形態)次に本発明の第4の実
施形態について説明する。図6は本発明の第4の実施形
態を示したもので、液晶パネルにおける透明電極と引き
廻し配線の配置を示した平面図である。この図において
は透明基板3,4と絶縁膜21の図示を省略している。
本実施形態が前記第3の実施形態と異なる点は、下基板
3の透明電極12が配列されている領域内における各引
き廻し配線39の長さを等しくした点であり、その他は
第3の実施形態と同様の構成を有するので、異なる点に
ついてのみ説明する。
【0024】すなわち本実施形態において、引き廻し配
線39は、一端が下基板3の端部に設けられた入力端子
7に接続されるとともに、他端は下基板3の入力端子7
から最も遠い透明電極12bと完全に交差する位置まで
伸びており、それぞれの引き廻し配線39の中途から接
続相手の透明電極12上の最も近い画素2内に設けられ
たコンタクトホール35に接続する位置まで分岐39a
が形成されている。本実施形態によれば、前記第3の実
施形態と同様の作用効果が得られる他、下基板3の透明
電極12が配列されている領域内における各引き廻し配
線39の長さが等しいので、透明電極12と引き廻し配
線39との間に絶縁膜21が存在することによって生じ
る容量結合を全透明電極12について均一化することが
できる。したがって各透明電極12における容量のばら
つきによる波形鈍りのばらつきを抑えて画質の低下を防
止することができる。
【0025】(第5の実施形態)次に本発明の第5の実
施形態について説明する。図7および図8は、本発明の
第5の実施形態を示したもので、図7は液晶パネルにお
ける透明電極と引き廻し配線の配置を示した平面図であ
り、図8は図7中B−B線に沿う断面図である。図7に
おいては透明基板3,4と絶縁膜21の図示を省略して
いる。本実施形態と前記第1の実施形態とが異なる点
は、下基板3の透明電極42と引き廻し配線49との接
続のためのコンタクトホールが設けられておらず、両者
が透明電極42の端部で接続されている点である。その
他は第1の実施形態と同様の構成を有するので、異なる
点についてのみ説明する。
【0026】すなわち本実施形態において、引き廻し配
線49は、一端が下基板3の端部に設けられた入力端子
7に接続されるとともに、そこから上基板4における電
極ギャップ13aと対向する領域内を下基板3の透明電
極42に対して垂直な方向に延び、接続相手の透明電極
42の近傍で直角に折れて下基板3における電極ギャッ
プ42aと重なる領域内を下基板3の透明電極42に平
行な方向に沿って延びて、透明電極42の一端部45と
重なり合う位置まで連続して形成される。そして、図8
に示すように、透明電極42の一端部45においては絶
縁膜21を挟まないで引き廻し配線49上に直接透明電
極42を形成することによってこれらが接続されてい
る。
【0027】本実施形態にあっては、下基板3の引き廻
し配線49を、上基板4の電極ギャップ13aと対向す
る領域内および下基板3の電極ギャップ42aと重なり
合う領域内に設けたので、液晶パネル1を平面視した状
態で画素2内に引き廻し配線49が配置されない。また
下基板3の引き廻し配線49と透明電極42とを透明電
極の端部45で接続したので、画素2内にコンタクトホ
ールが配置されない。したがって本実施の形態によって
も前記第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる
他、コンタクトホール45の領域をより大きく得ること
ができるため、透明電極42と引き廻し配線49のコン
タクトを一層確実にとることができる。
【0028】尚、上記の各実施形態では、下基板3およ
び上基板4のそれぞれに入力端子7,8を設けた構成と
したが、2枚の透明基板3,4のいずれか一方にのみ入
力端子を設ける構成とすることもできる。図9は下基板
103の長さ方向の両端部に入力端子をそれぞれ設けた
液晶装置の例を示した斜視図である。この例の液晶パネ
ル101では、下基板103の長さ方向の一端部に図1
の例と同様に入力端子107を設けるとともに、他端部
にも入力端子108を設けている。そして、上基板10
4の引き廻し配線110aの端部と下基板103上の引
き廻し配線110bとが異方性の導電接着材を用いて接
続され、この下基板103の引き廻し配線110bは入
力端子108に接続されている。図9中符号102は液
晶表示領域を示し、109は引き廻し配線を示す。
【0029】図1の例のように下基板3および上基板4
のそれぞれに入力端子7,8を設けた構成とすれば、上
基板104の引き廻し配線110aと下基板103の引
き廻し配線110bの導通を得るために、液晶パネルの
組立工程において精密なアライメント工程を必要とする
ことなく、容易に液晶パネルの長さ方向または幅方向を
短くして小型化することが可能である。これに対して、
図9の例のように一方の基板(下基板103)の液晶表
示領域102を挟む両端部にそれぞれ入力端子107,
108を設ければ(作用効果)液晶パネルの駆動用IC
まで含めた厚みを薄くすることが可能であり、液晶パネ
ルの小型化と同時に薄型化も同時に実現することができ
る。さらに、入力端子107および108を液晶表示領
域102を挟む両端部のいずれか一方の端部に集結させ
ることによって、より一層の小型化を実現することがで
きる。
【0030】(第6の実施形態)次に本発明の第6の実
施形態について説明する。図10から図13は本発明の
第6の実施形態を示したもので、単純マトリクス駆動方
式のカラー液晶装置の例を示している。図10は本発明
の第6の実施形態にかかわる液晶装置を示す斜視図であ
る。図11は、図10に示すカラーフィルター基板41
0を上から透視して見た平面配置図を示す。図12は、
図10のカラーフィルター基板410及び図11に示す
平面配置図中の線C−C’に沿った、カラーフィルター
基板410の断面図である。
【0031】図10に示すように本実施形態の液晶装置
40は、対向配置されたカラーフィルター基板410と
対向基板420の2枚の基板を有している。カラーフィ
ルター基板410は、透明基板401の上にカラーフィ
ルター412,414,416が配置されている。各カ
ラーフィルターは、光の3原色(B,R,G)である青
色のカラーフィルター(図示「B」)412、赤色のカ
ラーフィルター(図示「R」)414、緑色のカラーフ
ィルター(図示「G」)416から構成されている。各
カラーフィルター412,414,416は、もう一方
の対向基板420の透明電極404に対向した位置にマ
トリクス状に形成されている。
【0032】各カラーフィルタ412,414,416
の上には、各カラーフィルタ412,414,416の
列を連ねる方向に、帯状の透明電極403が形成されて
いる。また、本実施形態では、図10に示すように各カ
ラーフィルター412,414,416は互いに間隔を
あけて配置されており、各カラーフィルターの間隙に
は、帯状の引き廻し配線409が透明電極403と直交
する方向に形成されている。カラーフィルタの各色はY
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)でも良
い。図では各色とも画素毎に独立しているが、同じ色毎
のストライプになっていても良い。また、配列はいわゆ
るモザイクでも良い。さらに必要に応じて遮光層を設け
ることもできる。
【0033】対向基板420には、各色の画素列毎に対
応して帯状の透明電極404が設けられるており、透明
電極404は前記カラーフィルター基板410の透明電
極403と直行する方向で、引き廻し配線409と同じ
方向に設けてある。図11に示すように、カラーフィル
ター基板410の平面配置は、カラーフィルター41
2,414,416が紙面横方向に一定の間隔を開けて
この順に1単位のカラーユニット411を構成して繰り
返し並んでおり、全体としてマトリクス状に配置されて
いる。各カラーフィルター上にはカラーユニット411
に沿った方向に、帯状の透明電極403が形成されてい
る。各色のカラーフィルター列の間隙には、引き廻し配
線409が透明電極403と直交する方向に形成されて
いる。各引き廻し配線409の上には、1本毎の透明電
極403に対応して1個のコンタクトホール405が形
成されている。本実施形態では各画素の外部にコンタク
トホールを形成しているので、液晶の配向不良等の画素
への影響を防止することができる。
【0034】図10のカラーフィルター基板410に示
す線C−C’に沿って切断した断面構造は図12に示す
とおりとなる。すなわち、透明基板401上に一定の間
隔で引き廻し配線409が配置されており、各引き廻し
配線409の間にカラーフィルター412,414,4
16が配置されている。これらカラーフィルター及び引
き回し配線は有機質の樹脂或いは無機質の絶縁膜423
で覆われ、その上に透明電極403が配置されている。
絶縁膜423には所々にコンタクトホール405が開口
しており、このコンタクトホール405を介して、1本
の引き廻し配線409に対して1本の透明電極403が
電気的に接続されている。本実施形態では透明電極40
3と引き廻し配線409が、絶縁膜423を挟んだ2層
構造に構成されている。
【0035】カラーフィルター基板410及び対向基板
420の相対向する側には、それぞれ配向膜が配設さ
れ、さらに、これら一対の基板をシール材を介在させて
互いに貼り合わせ、2枚の基板の間隙に液晶層を挟持さ
せて図10に示すような液晶装置40を構成している。
図13は図10に示す本実施形態の液晶装置40の線C
−C’に沿った断面構造を示している。カラーフィルタ
ー基板410には、透明基板401の上に引き廻し配線
409が一定間隔で配置されており、各引き廻し配線4
09の間にカラーフィルター412,414,416が
形成されている。各カラーフィルター412,414,
416は、もう一方の対向基板420の透明電極404
に対向した位置にマトリクス状に形成されている。ま
た、各引き回し配線409はもう一方の対向基板402
の透明電極404の間の電極ギャップに対向した位置に
形成されている。したがって、各引き廻し配線409は
もう一方の対向基板420の透明電極404と同じ方向
に帯状に形成されていることになる。
【0036】各カラーフィルターの上には絶縁層423
を介して透明電極403が形成されている。透明電極4
03はもう一方の対向基板420の透明電極404と直
交する方向である。透明電極403と引き廻し配線40
9とは、コンタクトホール405で接続されている。互
いに直交配置された透明電極403,404の対向する
側には配向膜417が形成され、特定方向に配向処理が
施されている。透明電極403及び透明電極404の少
なくとも一方の表面に、必要に応じて絶縁膜を設けるこ
とができる。このような2枚の基板410,420間に
液晶層418が挟持されて液晶装置40が構成されてい
る。
【0037】本実施形態の液晶装置にあっては、カラー
フィルター基板410の透明電極403と、これに接続
される引き廻し配線409とを絶縁膜423を挟んだ2
層構造としたので、引き廻し配線409を液晶表示領域
内に収容して液晶パネルにおける引き廻し配線409の
占める面積割合を小さくすることができる。またカラー
フィルター基板410の透明電極403は対向基板42
0の透明電極404と直交する方向に配置されているに
もかかわらず、透明電極403に接続する引き廻し配線
4099を、対向基板420の透明電極404と同じ方
向に引き出すことができる。したがって、この透明電極
403に信号を入力するための入力端子を液晶パネルの
一方向の端部に設けることができ、液晶パネルの他方向
両側に引き廻し配線409を配置しなくて済む。
【0038】一方、対向基板420の透明電極404に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができる。このように入力端子をいず
れも液晶パネルの一方向の端部に設けることができるの
で、液晶パネルはある方向には長くなるものの、液晶パ
ネルの幅は液晶表示領域の幅とほとんど同じとすること
ができる。その結果、液晶液晶パネル全体に占める液晶
表示領域の大きさを大きくでき、相対的に液晶液晶パネ
ル全体の大きさを小型化しても見やすい液晶表示領域を
有する液晶装置とすることができる。
【0039】またカラーフィルター基板410の引き廻
し配線409を、対向基板420の透明電極404の間
隙と対向する領域内に設けたので、液晶装置40を平面
視した状態で、引き廻し配線409は対向基板420の
透明電極404の間隙と重なり合い、画素内には引き廻
し配線409が配置されることはない。したがって、引
き廻し配線409を透明でない導電性材料を用いて形成
することもでき、より抵抗が小さい材料や、配線形成し
易い材料等を使用することが可能である。さらに、本実
施形態においては、コンタクトホール405も対向基板
420の透明電極の間隙と対向する領域内、すなわち画
素の外部に設けたので、画素内にコンタクトホールが配
置されることはない。よって、コンタクトホール405
が形成された部位で液晶の配向不良が生じた場合にも画
素には影響がなく、液晶表示の見栄えが悪くなるのを防
止することができる。
【0040】(第7の実施形態)次に本発明の第7の実
施形態について説明する。図14は本発明の第7の実施
形態を示したもので、多重マトリクス駆動方式のカラー
液晶装置の例を示している。液晶表示装置において、従
来から用いられてきたツイステッドネマチック液晶など
では閾値特性が急峻でなく、大規模なマルチプレックス
駆動(時分割駆動)を行うことが難しいため、時分割の
本数(デューティと呼ばれる)、すなわち走査線の本数
に限界があった。そこで、画面の大型化、画質の向上を
目的として、単純マトリクス方式のように1本の走査電
極に1本の信号電極を対応させるのではなく、1本の走
査電極に対応する信号電極の数を2倍(2重マトリク
ス)、3倍(3重マトリクス)等の複数にして分解能を
向上させる「多重マトリクス方式」という技術が提案さ
れている。多重マトリクス方式を採用した場合、同じ画
素数で単純マトリクス方式を採用した場合と比べてデュ
ーティを下げることができるため、駆動電圧の低減、駆
動周波数の低減が図れ、低消費電力化を実現することが
できる。
【0041】図14は、第6の実施形態の図11に相当
する図で、カラーフィルター基板410を上から透視し
て見た平面配置図を示す。図14に示すように、本実施
形態におけるカラーフィルター基板410の平面配置
は、カラーフィルター412,414,416が紙面縦
方向に一定の間隔を開けてこの順に1単位のカラーユニ
ット411を構成して繰り返し並んでおり、全体として
マトリクス状に配置されている。また、各カラーフィル
ター412,414,416の間隙には、2本の引き廻
し配線409a,409bが配置されている。図に示す
とおり本実施形態では、1単位のカラーユニット411
を構成する各々のBRGカラーフィルター412,41
4,416に対して、各々2個の透明電極(すなわち、
画素電極)403a,403bが構成された、いわゆる
多重マトリクスの画素配列となっている。
【0042】一方、図示は省略したが対向基板には。2
本の引き廻し配線409a,409bに挟まれた2列の
カラーフィルターに対向して(すなわち、2列のカラー
ユニット411に対向して)、1本の透明電極が配置さ
れている。本実施形態では、対向基板上の1本の透明電
極に対して、カラーフィルター基板上の2本の透明電極
が互いに直交する方向に配置された、2重マトリクス方
式を形成している。それぞれの引き廻し配線409a,
409b上の画素外に形成されたコンタクトホール40
5a,405bにおいて、透明電極403a,403
b,403cと引き廻し配線409a,409bが各画
素外で電気的に接続されている。本実施形態において
も、各透明電極403a,403b,403cと引き廻
し配線409a,409bは、絶縁膜を挟んだ2層構造
に構成されている。その他の引き廻し配線と透明電極の
接続方法や、カラーフィルター基板と対向基板との接合
方法投は第6の実施形態の場合と同様であるので説明は
省略する。
【0043】このようなカラーフィルター上の透明電極
配置を多重マトリクス配置とすることにより、表示容量
を増やし、よりきめ細かな表示画面とすることが可能と
なるとともに、駆動電圧に低減、駆動周波数の低減が図
れ、低消費電力化を、実現することができるようにな
る。本実施形態の液晶装置にあっても、カラーフィルタ
ー基板410の透明電極403と、これに接続される引
き廻し配線409とを絶縁膜を挟んだ2層構造としたの
で、引き廻し配線409を液晶表示領域内に収容して液
晶パネルにおける引き廻し配線409の占める面積割合
を小さくすることができる。またカラーフィルター基板
410の透明電極403は対向基板420の透明電極4
04と直交する方向に配置されているにもかかわらず、
透明電極403に接続する引き廻し配線409を、対向
基板420の透明電極404と同じ方向に引き出すこと
ができる。したがって、この透明電極403に信号を入
力するための入力端子を液晶パネルの一方向の端部に設
けることができ、液晶パネルの他方向両側に引き廻し配
線409を配置しなくて済む。
【0044】一方、対向基板420の透明電極404に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができる。このように入力端子をいず
れも液晶パネルの一方向の端部に設けることができるの
で、液晶パネルはある方向には長くなるものの、液晶パ
ネルの幅は液晶表示領域の幅とほとんど同じとすること
ができる。その結果、液晶液晶パネル全体に占める液晶
表示領域の大きさを大きくでき、相対的に液晶液晶パネ
ル全体の大きさを小型化しても見やすい液晶表示領域を
有する液晶装置とすることができる。
【0045】またカラーフィルター基板410の引き廻
し配線409を、対向基板420の透明電極404の間
隙と対向する領域内に設けたので、液晶装置40を平面
視した状態で、引き廻し配線409は対向基板420の
透明電極404の間隙と重なり合い、画素内には引き廻
し配線409が配置されることはない。したがって、引
き廻し配線409を透明でない導電性材料を用いて形成
することもでき、より抵抗が小さい材料や、配線形成し
易い材料等を使用することが可能である。さらに、本実
施形態においては、コンタクトホール405も対向基板
420の透明電極の間隙と対向する領域内、すなわち画
素の外部に設けたので、画素内にコンタクトホールが配
置されることはない。よって、コンタクトホール405
が形成された部位で液晶の配向不良が生じた場合にも画
素には影響がなく、液晶表示の見栄えが悪くなるのを防
止することができる。なお、本実施形態ではカラーフィ
ルターを使用した2重マトリクスを例に挙げて説明した
が、カラーフィルターは有っても無くても良く、また3
重マトリクスにも対応可能であることは勿論である。
【0046】(第8の実施形態)次に本発明の第8の実
施形態について説明する。図15は本発明の第8の実施
形態のカラーフィルター基板410を、上から透視して
見た平面配置図を示したもので、デルタ方式の画素配列
を用いたカラー液晶装置の例を示している。液晶駆動方
式は単純マトリクス方式に準じている。本実施形態では
各BRGカラーフィルターが1ライン毎に半ピッチずら
して配列された、いわゆるデルタ方式の画素配列となっ
ている。図15に示すとおり1単位のカラーユニット4
11を構成するBRGの各カラーフィルター412,4
14,416は、紙面上下方向に繰り返して並べられて
いる。
【0047】各カラーフィルターが半ピッチづつずれた
ので、紙面左右方向の透明電極403も、図11に示す
第6の実施形態のように直線ではなく、ジグザグに構成
されている。各カラーフィルター412,414,41
6の間隙には、カラーユニット411に沿った方向に引
き廻し配線409が配置されている。引き廻し配線40
9上にはコンタクトホール405が形成され、このコン
タクトホール405において透明電極403と引き廻し
配線409が電気的に接続されている。本実施形態でも
透明電極403と引き廻し配線409が絶縁膜423を
挟んだ2層構造に構成されている。そのほかの引き廻し
配線と透明電極の接続方法や、対向基板の構造、或いは
カラーフィルター基板410と対向基板の接合方法等
は、第6の実施形態の場合と同様であるので説明は省略
する。このようにデルタ配列の画素構成とすることによ
り、人間の目から見た表示効果を利用して、解像度を最
も高く感じるようにすることができるので、高精細表示
の液晶装置が得られる。
【0048】本実施形態の液晶装置にあっても、カラー
フィルター基板410の透明電極403と、これに接続
される引き廻し配線409とを絶縁膜を挟んだ2層構造
としたので、引き廻し配線409を液晶表示領域内に収
容して液晶パネルにおける引き廻し配線409の占める
面積割合を小さくすることができる。またカラーフィル
ター基板410の透明電極403は対向基板420の透
明電極404と直交する方向に配置されているにもかか
わらず、透明電極403に接続する引き廻し配線409
を、対向基板420の透明電極404と同じ方向に引き
出すことができる。したがって、この透明電極403に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができ、液晶パネルの他方向両側に引
き廻し配線409を配置しなくて済む。
【0049】一方、対向基板420の透明電極404に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができる。このように入力端子をいず
れも液晶パネルの一方向の端部に設けることができるの
で、液晶パネルはある方向には長くなるものの、液晶パ
ネルの幅は液晶表示領域の幅とほとんど同じとすること
ができる。その結果、液晶液晶パネル全体に占める液晶
表示領域の大きさを大きくでき、相対的に液晶液晶パネ
ル全体の大きさを小型化しても見やすい液晶表示領域を
有する液晶装置とすることができる。
【0050】またカラーフィルター基板410の引き廻
し配線409を、対向基板420の透明電極404の間
隙と対向する領域内に設けたので、液晶装置40を平面
視した状態で、引き廻し配線409は対向基板420の
透明電極404の間隙と重なり合い、画素内には引き廻
し配線409が配置されることはない。したがって、引
き廻し配線409を透明でない導電性材料を用いて形成
することもでき、より抵抗が小さい材料や、配線形成し
易い材料等を使用することが可能である。さらに、本実
施形態においては、コンタクトホール405も対向基板
420の透明電極の間隙と対向する領域内、すなわち画
素の外部に設けたので、画素内にコンタクトホールが配
置されることはない。よって、コンタクトホール405
が形成された部位で液晶の配向不良が生じた場合にも画
素には影響がなく、液晶表示の見栄えが悪くなるのを防
止することができる。
【0051】(第9の実施形態)次に本発明の第9の実
施形態について説明する。図16は本発明の第9の実施
形態のカラーフィルター基板410を、上から透視して
見た平面配置図を示したもので、デルタ方式の画素配列
を用いたカラー液晶装置の他の例を示している。1単位
のカラーユニット411を構成するBRGの各カラーフ
ィルター412,414,416は、紙面左右方向に繰
り返して並べられている。図15に示す第8の実施形態
のカラーフィルター基板では、各BRGカラーフィルタ
ーが1列毎に半ピッチずらして配列されているのに対し
て、本実施の形態では各BRGカラーフィルターが1行
毎に半ピッチずらして配列されている。したがって、カ
ラーフィルター基板410に設けられた透明電極403
はジグザグではなくて直線になり、対向基板に設けられ
た透明電極(図示省略)は、直線ではなくジグザグに構
成されることになる。
【0052】各BRGカラーフィルターの間隙には引き
廻し配線409が各カラーフィルターに沿ってジグザグ
に設けられている。各引き廻し配線409上に形成され
たコンタクトホール405において、透明電極403と
引き廻し配線409が電気的に接続されている。このよ
うに構成することによっても、人間の目から見た表示効
果を利用して、解像度を最も高く感じるようにすること
ができるので、高精細表示の液晶装置が得られる。
【0053】本実施形態の液晶装置にあっても、カラー
フィルター基板410の透明電極403と、これに接続
される引き廻し配線409とを絶縁膜を挟んだ2層構造
としたので、引き廻し配線409を液晶表示領域内に収
容して液晶パネルにおける引き廻し配線409の占める
面積割合を小さくすることができる。またカラーフィル
ター基板410の透明電極403は対向基板420の透
明電極404と直交する方向に配置されているにもかか
わらず、透明電極403に接続する引き廻し配線409
を、対向基板420の透明電極404と同じ方向に引き
出すことができる。したがって、この透明電極403に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができ、液晶パネルの他方向両側に引
き廻し配線409を配置しなくて済む。
【0054】一方、対向基板420の透明電極404に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができる。このように入力端子をいず
れも液晶パネルの一方向の端部に設けることができるの
で、液晶パネルはある方向には長くなるものの、液晶パ
ネルの幅は液晶表示領域の幅とほとんど同じとすること
ができる。その結果、液晶液晶パネル全体に占める液晶
表示領域の大きさを大きくでき、相対的に液晶液晶パネ
ル全体の大きさを小型化しても見やすい液晶表示領域を
有する液晶装置とすることができる。また本実施形態で
は、カラーフィルター基板410の引き廻し配線409
を画素間に設けたので、画質ムラを生じることはない。
【0055】(第10の実施形態)次に本発明の第10
の実施形態について説明する。図17から図19は本発
明の第10の実施形態を示したもので、液晶駆動用素子
として薄膜ダイオード( Thin Film Diode;TFD)を
使用した、アクティブマトリクス駆動方式のカラー液晶
装置の例を示している。図17は本発明の第10の実施
形態にかかわる液晶装置を示す斜視図である。図18
は、図17に示すカラーフィルター基板510を上から
透視して見た平面配置図を示す。図19は、図17のカ
ラーフィルター基板510及び図18に示す平面配置図
中の線D−D’に沿った断面図である。
【0056】図17に示すように本実施形態の液晶装置
50は、対向配置されたカラーフィルター基板510と
素子基板520の2枚の基板から構成されている。カラ
ーフィルター基板510は、透明基板501の上にカラ
ーフィルター512,514,516が配置されてい
る。各カラーフィルターは、青色のカラーフィルター
(図示「B」)512、赤色のカラーフィルター(図示
「R」)514、緑色のカラーフィルター(図示
「G」)516から構成されている。各カラーフィルタ
ー512,514,516は、もう一方の素子基板52
0の透明電極504に対向した位置にマトリクス状に形
成されている。各カラーフィルタ512,514,51
6の上には、各カラーフィルタ512,514,516
を連ねる方向に、帯状の透明電極503が形成されてい
る。本実施態様では各カラーフィルター512,51
4,516の間隙に引き廻し配線509が形成されてい
る。
【0057】素子基板520には、各カラーフィルター
512,514,516に対応して透明電極504設け
られており、透明電極504は液晶駆動用のTFD52
5を介して信号配線522に接続されている。信号配線
522は、前記カラーフィルター基板510の帯状の透
明電極503と直交する方向に、透明電極504の間隙
に形成されている。カラーフィルター基板510の平面
配置は、図18に示すように、カラーフィルター51
2,514,516が紙面横方向に一定の間隔を開けて
この順に1単位のカラーユニット511を構成して繰り
返し並んでおり、全体としてマトリクス状に配置されて
いる。各色のカラーフィルター列の間隙には、各R,
G,B色のカラーフィルターに沿って引き廻し配線50
9が形成されている。また、各色のカラーフィルター列
の上には、各カラーフィルタ512,514,516を
連ねる1単位のカラーユニット511に沿った方向に、
透明電極503が形成されている。したがって、各電極
503と引き廻し配線509とは直交するように配置さ
れていることになる。
【0058】本実施形態では透明電極503と引き廻し
配線509が、絶縁膜523を挟んだ2層構造に構成さ
れている。各引き廻し配線509の上には、1本毎の透
明電極503に対応して1個のコンタクトホール505
が形成されている。このコンタクトホール505におい
て1本の引き廻し配線509に対して1本の透明電極5
03が電気的に接続されている。
【0059】図19は図17に示す本実施形態の液晶装
置の線D−D’に沿った断面構造を示している。カラー
フィルター基板510には、透明基板501の間に引き
廻し配線509が一定間隔で配置されており、各引き廻
し配線509の上にカラーフィルター512,514,
516が形成されている。各カラーフィルター512,
514,516は、もう一方の対向基板520の透明電
極504に対向した位置にマトリクス状に形成されてい
る。各引き廻し配線509はもう一方の対向基板520
の透明電極504の間隙に帯状に形成されていて、信号
配線522と同じ方向に形成されていることになる。カ
ラーフィルタの各色はY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)でも良い。図では各色とも画素毎に
独立しているが、同じ色毎のストライプになっていても
良い。また、配列はいわゆるモザイクでも良い。さらに
必要に応じて遮光層を設けることもできる。
【0060】各カラーフィルターの上には絶縁層523
を介して透明電極503が形成されている。透明電極5
03はもう一方の対向基板520の信号配線522と直
交する方向である。透明電極503と引き廻し配線50
9とは、コンタクトホール505で接続されている。互
いに対向して配置された透明電極503,504の面に
は配向膜517が形成され、特定方向に配向処理が施さ
れている。このような2枚の基板間に液晶層518が挟
持されて液晶装置50が構成されている。
【0061】本実施形態の液晶装置にあっては、カラー
フィルター基板510の透明電極503と、これに接続
される引き廻し配線509とを絶縁膜523を挟んだ2
層構造としたので、引き廻し配線509を液晶表示領域
内に収容して液晶パネルにおける引き廻し配線509の
占める面積割合を小さくすることができる。またカラー
フィルター基板510の透明電極503は対向基板52
0の透明電極504と直交する方向に配置されているに
もかかわらず、透明電極503に接続する引き廻し配線
509を、対向基板520の透明電極504と同じ方向
に引き出すことができる。したがって、この透明電極5
03に信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一
方向の端部に設けることができ、液晶パネルの他方向両
側に引き廻し配線509を配置しなくて済む。一方、対
向基板520の透明電極504に信号を入力するための
入力端子を液晶パネルの一方向の端部に設けることがで
きる。このように入力端子をいずれも液晶パネルの一方
向の端部に設けることができるので、液晶パネルはある
方向には長くなるものの、液晶パネルの幅は液晶表示領
域の幅とほとんど同じとすることができる。その結果、
液晶液晶パネル全体に占める液晶表示領域の大きさを大
きくでき、相対的に液晶液晶パネル全体の大きさを小型
化しても見やすい液晶表示領域を有する液晶装置とする
ことができる。
【0062】またカラーフィルター基板510の引き廻
し配線509を、対向基板520の透明電極504の間
隙と対向する領域内に設けたので、液晶装置50を平面
視した状態で、引き廻し配線509は対向基板520の
透明電極504の間隙と重なり合い、画素内には引き廻
し配線509が配置されることはない。したがって、引
き廻し配線509を透明でない導電性材料を用いて形成
することもでき、より抵抗が小さい材料や、配線形成し
易い材料等を使用することが可能である。さらに、本実
施形態においては、コンタクトホール505も対向基板
520の透明電極の間隙と対向する領域内、すなわち画
素の外部に設けたので、画素内にコンタクトホールが配
置されることはない。よって、コンタクトホール505
が形成された部位で液晶の配向不良が生じた場合にも画
素には影響がなく、液晶表示の見栄えが悪くなるのを防
止することができる。
【0063】(第11の実施形態)次に本発明の第11
の実施形態について説明する。図20は本発明の第11
の実施形態のカラーフィルター基板510を、上から透
視して見た平面配置図を示したもので、デルタ方式の画
素配列を用いたカラー液晶表示装置の例を示している。
液晶駆動方式は、第10の実施形態と同様のTFDを用
いたアクティブマトリクス方式である。本実施形態で
は、カラーフィルター基板510上の各BRGカラーフ
ィルターが1列毎に半ピッチずらして配列された、いわ
ゆるデルタ方式の画素配列となっている。各カラーフィ
ルターが1列毎に半ピッチづつずれたので、紙面左右方
向の透明電極503は直線ではなくジグザグに構成され
ている。
【0064】本実施態様においても第10の実施形態と
同様に、各カラーフィルター512,514,516の
間隙に直線状の引き廻し配線509が形成されている。
引き廻し配線509の上には、1本毎の透明電極503
に対応して1個のコンタクトホール505が形成されて
いて、このコンタクトホール505を介して透明電極5
03と引き廻し配線509とが電気的に接続されてい
る。一方、対向する素子基板は図17に示す第10の実
施形態の対向基板520とほぼ同様な構造に形成され
る。第10の実施形態と異なる点は、前記カラーフィル
ター基板510上の各カラーフィルター512,51
4,516が1列毎に半ピッチづつずれているので、透
明電極504もこれに対応して1列毎に半ピッチづつず
らして形成されている点である。
【0065】本実施形態における素子基板(図示省略)
にも、第10の実施形態と同様にBGR各色のカラーフ
ィルターに対応して透明電極が設けられており、各透明
電極は液晶駆動用のTFDを介して信号配線に接続され
ている。その他の点は第10の実施形態と同様であり、
断面構造も図19と同様となるので詳しい説明は省略す
る。このように構成することにより、人間の目から見た
表示効果を利用して、解像度を最も高く感じるようにす
ることができるので、高精細表示の液晶表示装置が得ら
れる。
【0066】本実施形態の液晶装置にあっては、カラー
フィルター基板510の透明電極503と、これに接続
される引き廻し配線509とを絶縁膜を挟んだ2層構造
としたので、引き廻し配線509を液晶表示領域内に収
容して液晶パネルにおける引き廻し配線509の占める
面積割合を小さくすることができる。またカラーフィル
ター基板510の透明電極503は対向基板520の透
明電極504と直交する方向に配置されているにもかか
わらず、透明電極503に接続する引き廻し配線509
を、対向基板520の透明電極504と同じ方向に引き
出すことができる。したがって、この透明電極503に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができ、液晶パネルの他方向両側に引
き廻し配線509を配置しなくて済む。
【0067】一方、対向基板520の透明電極504に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができる。このように入力端子をいず
れも液晶パネルの一方向の端部に設けることができるの
で、液晶パネルはある方向には長くなるものの、液晶パ
ネルの幅は液晶表示領域の幅とほとんど同じとすること
ができる。その結果、液晶液晶パネル全体に占める液晶
表示領域の大きさを大きくでき、相対的に液晶液晶パネ
ル全体の大きさを小型化しても見やすい液晶表示領域を
有する液晶装置とすることができる。
【0068】またカラーフィルター基板510の引き廻
し配線509を、対向基板520の透明電極504の間
隙と対向する領域内に設けたので、液晶装置50を平面
視した状態で、引き廻し配線509は対向基板520の
透明電極504の間隙と重なり合い、画素内には引き廻
し配線509が配置されることはない。したがって、引
き廻し配線509を透明でない導電性材料を用いて形成
することもでき、より抵抗が小さい材料や、配線形成し
易い材料等を使用することが可能である。さらに、本実
施形態においては、コンタクトホール505も対向基板
520の透明電極の間隙と対向する領域内、すなわち画
素の外部に設けたので、画素内にコンタクトホールが配
置されることはない。よって、コンタクトホール505
が形成された部位で液晶の配向不良が生じた場合にも画
素には影響がなく、液晶表示の見栄えが悪くなるのを防
止することができる。コンタクトホールの形成箇所が素
子に対向する位置に来ても、同等の効果が得られる。
【0069】(第12の実施形態)次に本発明の第12
の実施形態について説明する。図21は本発明の第12
の実施形態のカラーフィルター基板510を、上から透
視して見た平面配置図を示したもので、デルタ方式の画
素配列を用いたカラー液晶表示装置の他の例を示してい
る。図20に示す第11の実施形態のカラーフィルター
基板では、各BRGカラーフィルターが1列毎に半ピッ
チずらして配列されているのに対して、本実施の形態で
は各BRGカラーフィルターが1行毎に半ピッチずらし
て配列されている。したがって、各BRGカラーフィル
ター上に設けられた透明電極503は、ジグザグではな
く、各カラーフィルタ512,514,516を連ねる
1単位のカラーユニットに沿って帯状に構成されること
になる。
【0070】各BRGカラーフィルターの間隙には引き
廻し配線509が各カラーフィルターに沿ってジグザグ
に設けられている。各引き廻し配線509の上には、1
本毎の透明電極503に対応して1個のコンタクトホー
ル505が形成されていて、このコンタクトホール50
5を介して透明電極503と引き廻し配線509とが電
気的に接続されている。一方、対向する素子基板は図1
7に示す第10の実施形態の対向基板520とほぼ同様
な構造に形成される。第10の実施形態と異なる点は、
前記カラーフィルター基板510上の各カラーフィルタ
ー512,514,516が1行毎に半ピッチづつずれ
ているので、透明電極504もこれに対応して1行毎に
半ピッチづつずらして形成されており、これに伴って信
号配線522も直線上ではなくてジグザグに形成されて
いる点である。
【0071】本実施形態における素子基板(図示省略)
にも、第10の実施形態と同様にBGR各色のカラーフ
ィルターに対応して透明電極が設けられており、各透明
電極は液晶駆動用のTFDを介して信号配線に接続され
ている。その他の点は第10の実施形態と同様であり、
断面構造も図19と同様となるので詳しい説明は省略す
る。このように構成することにより、人間の目から見た
表示効果を利用して、解像度を最も高く感じるようにす
ることができるので、高精細表示の液晶表示装置が得ら
れる。
【0072】本実施形態の液晶装置にあっては、カラー
フィルター基板510の透明電極503と、これに接続
される引き廻し配線509とを絶縁膜を挟んだ2層構造
としたので、引き廻し配線509を液晶表示領域内に収
容して液晶パネルにおける引き廻し配線509の占める
面積割合を小さくすることができる。またカラーフィル
ター基板510の透明電極503は対向基板520の透
明電極504と直交する方向に配置されているにもかか
わらず、透明電極503に接続する引き廻し配線509
を、対向基板520の透明電極504と同じ方向に引き
出すことができる。したがって、この透明電極503に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができ、液晶パネルの他方向両側に引
き廻し配線509を配置しなくて済む。
【0073】一方、対向基板520の透明電極504に
信号を入力するための入力端子を液晶パネルの一方向の
端部に設けることができる。このように入力端子をいず
れも液晶パネルの一方向の端部に設けることができるの
で、液晶パネルはある方向には長くなるものの、液晶パ
ネルの幅は液晶表示領域の幅とほとんど同じとすること
ができる。その結果、液晶液晶パネル全体に占める液晶
表示領域の大きさを大きくでき、相対的に液晶液晶パネ
ル全体の大きさを小型化しても見やすい液晶表示領域を
有する液晶装置とすることができる。また本実施形態で
は、カラーフィルター基板510の引き廻し配線509
を画素間に設けたので、画質ムラを生じることはない。
【0074】次に本発明の液晶装置を用いた本発明の電
子機器について説明する。本発明の電子機器の例を図2
2に示す。図22(a)は携帯電話の例を示す斜視図で
ある。1000は携帯電話本体を示し、そのうち100
1は本発明の液晶装置である。図22(b)は腕時計型
電子機器の例を示す斜視図である。1100は時計本体
を示し、1101が本発明の液晶装置である。図22
(c)はワープロ、パソコン等の携帯型情報処理装置の
例を示す斜視図である。図中1200は情報処理装置を
示し、1202はキーボード等の入力部、1204は情
報処理装置本体、1206は本発明の液晶装置である。
これらの電子機器に本発明の液晶装置を使用すれば、液
晶装置に占める液晶表示領域の面積割合を大きくするこ
とができ、小型であるにもかかわらず見やすい表示が実
現可能となる。
【0075】
【発明の効果】本発明の液晶装置によれば、引き廻し配
線を液晶表示領域内に収容することができ、液晶表示領
域に隣接して設けられる入力端子を液晶表示領域に対し
て任意の方向に配置することができる。したがって、液
晶パネル全体に占める液晶表示領域の大きさを大きくす
ることができ、液晶パネルの長さ方向または幅方向を短
くして小型化することができる。また本発明の液晶装置
では、液晶表示領域を平面視したときに、画素内に引き
廻し配線が存在することがないので画素領域の開口率の
低下による明るさの低下等の表示品質に及ぼす影響を回
避することができる。よって、良好な表示を実現するこ
とができる。さらに引き廻し配線と透明電極とを接続す
るためのコンタクトホールを画素領域の外部に設けれ
ば、コンタクトホールが形成された部位で液晶の配向不
良が生じた場合にも画素には影響がなく、液晶表示の見
栄えが悪くなるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液晶装置の液晶パネルの一例を
示す分解斜視図である。
【図2】 本発明に係る液晶装置の第1の実施形態の要
部平面図である。
【図3】 図2中A−A線に沿う断面図である。
【図4】 本発明に係る液晶装置の第2の実施形態の要
部平面図である。
【図5】 本発明に係る液晶装置の第3の実施形態の要
部平面図である。
【図6】 本発明に係る液晶装置の第4の実施形態の要
部平面図である。
【図7】 本発明に係る液晶装置の第5の実施形態の要
部平面図である。
【図8】 図7中B−B線に沿う断面図である。
【図9】 本発明に係る液晶装置の液晶パネルの他の例
を示す斜視図である。
【図10】 本発明に係る第6の実施形態の液晶装置を
示す斜視図である。
【図11】 図10に示すカラーフィルター基板の平面
図である。
【図12】 図11に示すカラーフィルター基板のC−
C’線に沿った断面図である。
【図13】 図10に示す液晶装置のC−C’線に沿っ
た断面図である。
【図14】 本発明に係る第7の実施形態のカラーフィ
ルター基板の平面図である。
【図15】 本発明に係る第8の実施形態のカラーフィ
ルター基板の平面図である。
【図16】 本発明に係る第9の実施形態のカラーフィ
ルター基板の平面図である。
【図17】 本発明に係る第10の実施形態の液晶装置
を示す斜視図である。
【図18】 図17に示すカラーフィルター基板の平面
図である。
【図19】 図17に示す液晶装置のD−D’線に沿っ
た断面図である。
【図20】 本発明に係る第11の実施形態のカラーフ
ィルター基板の平面図である。
【図21】 本発明に係る第12の実施形態のカラーフ
ィルター基板の平面図である。
【図22】 本発明の液晶装置を使用した電子機器の例
を示す外観図である。
【図23】 従来の液晶パネルの一例を示す斜視図であ
る。
【図24】 従来の液晶パネルの他の例を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1,101,201,301…液晶パネル 2…画素 102,202,302・・・液晶表示領域 3,103,203,303,403,503…透明基
板(下基板)、 4,104,204,304,404,504…透明基
板(上基板)、 7,8,107,108,207,208,307,3
08…入力端子、 9,10,109,110a,110b,209,21
0,309,310,409,509…引き廻し配線、 12,13,403,404,503,504…透明電
極、 12a,13a…電極ギャップ、 21,423,523…絶縁膜、 417,517・・・配向膜 30,405,505…コンタクトホール 40,50・・・液晶装置 410,510・・・カラーフィルター基板 420・・・対向基板 520・・・素子基板 412,414,416,512,514,516・・・
カラーフィルター 418,518・・・液晶層 522・・・信号配線 525・・・TFD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百瀬 洋一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 千野 英治 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 増澤 明徳 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 飯野 聖一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H092 GA05 GA07 GA14 GA25 GA26 GA29 GA33 GA34 GA37 GA38 GA39 GA41 GA49 HA03 HA06 JB05 JB23 JB24 JB32 JB33 JB52 JB56 NA25 PA08 QA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面上に複数の透明電極が設けられてい
    る2枚の基板を、 前記透明電極が内側となるように互いに対向させて配置
    させ、該2枚の基板間に液晶を封入してなる液晶装置で
    あって、各透明電極は引き廻し配線に接続されていると
    ともに、少なくとも一方の基板の透明電極と引き廻し配
    線とが絶縁膜を挟んだ2層構造をなしており、かつ前記
    2枚の基板を対向配置させた状態で、前記一方の基板の
    引き廻し配線が前記他方の基板の透明電極の間隙と対向
    する領域内に形成されていることを特徴とする液晶装
    置。
  2. 【請求項2】 前記2枚の基板に設けられた透明電極が
    帯状で互いに直交するように設けられていることを特徴
    とすることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記2枚の基板に設けられた透明電極の
    うち、一方の基板上の透明電極は帯状で引き廻し配線と
    2層構造をなしており、他方の基板上の透明電極は、画
    素駆動素子を介して信号線又は走査線に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  4. 【請求項4】 前記一方の基板の透明電極と引き廻し配
    線とが、前記2枚の基板を対向配置させた状態で両基板
    の透明電極が交差する画素領域の外部に設けられたコン
    タクトホールを介して接続されていることを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の液晶装置。
  5. 【請求項5】 前記一方の基板の透明電極と引き廻し配
    線とが、前記2枚の基板を対向配置させた状態で両基板
    の透明電極が交差する画素領域の内部に設けられたコン
    タクトホールを介して接続されていることを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の液晶装置。
  6. 【請求項6】 前記一方の基板の透明電極と引き廻し配
    線とが、該透明電極の端部で接続されていることを特徴
    とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の液晶装
    置。
  7. 【請求項7】 2層構造をなす透明電極と引き廻し配線
    との間にカラーフィルターを具備したことを特徴とする
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の液晶装置。
  8. 【請求項8】 前記引き廻し配線の一端が、当該引き廻
    し配線が形成されている基板の端部に設けられた入力端
    子に接続されていることを特徴とする請求項1から請求
    項7のいずれかに記載の液晶装置。
  9. 【請求項9】 前記引き廻し配線の一端が、前記一方の
    基板または他方の基板のいずれか一方の端部に形成され
    た入力端子に接続されていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項7のいずれかに記載の液晶装置。
  10. 【請求項10】 前記引き廻し配線の一端と入力端子と
    が異方性導電接着剤を介して接続されていることを特徴
    とする請求項9に記載の液晶装置。
  11. 【請求項11】 前記入力端子が、前記2枚の基板を対
    向配置させた状態で両基板の透明電極が交差する画素領
    域が配列されている液晶表示領域を挟んで相対向する位
    置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請
    求項10のいずれかに記載の液晶装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の液晶装置を使用した電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2284603A1 (de) * 2009-07-08 2011-02-16 AEG Gesellschaft für moderne Informationssysteme mbH LCD-Anzeigeelement und Ansteuerungsverfahren dafür

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EP2284603A1 (de) * 2009-07-08 2011-02-16 AEG Gesellschaft für moderne Informationssysteme mbH LCD-Anzeigeelement und Ansteuerungsverfahren dafür
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