JP2003029289A - 液晶装置、その製造方法および電子機器 - Google Patents

液晶装置、その製造方法および電子機器

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JP2003029289A
JP2003029289A JP2001214356A JP2001214356A JP2003029289A JP 2003029289 A JP2003029289 A JP 2003029289A JP 2001214356 A JP2001214356 A JP 2001214356A JP 2001214356 A JP2001214356 A JP 2001214356A JP 2003029289 A JP2003029289 A JP 2003029289A
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sealing material
substrate
wiring
crystal device
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JP2001214356A
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Hideki Kaneko
英樹 金子
Kazuhiro Tanaka
千浩 田中
Tadashi Tsuyuki
正 露木
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各基板に形成された配線同士を上下導通させ
る場合であっても、シール材のうち液晶注入口が形成さ
れるべきスペースを容易に確保する。 【解決手段】 素子基板10の面上には、シール材30
のA側またはB側の辺に重なる導通部16aを有する複
数の引廻し配線16が形成される。対向基板20の面上
には、表示領域内において延在する電極部25bとシー
ル材30を挟んで導通部16aに対向する導通部25a
とを有する複数の走査線25が形成される。引廻し配線
16と走査線25とは、シール材30のうち導通部16
aと導通部25aとに挟まれた上下導通部に位置する導
通粒子32を介して導通される。そして、シール材30
の辺に沿って列をなす複数の上下導通部のうち当該列の
一端に位置するものから他端に位置するものまでの距離
L1は、複数の電極部25bのうち一方の側端に位置す
るものから他方の側端に位置するものまでの距離L2よ
りも短い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置、その製
造方法、および当該液晶装置を用いた電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、液晶装置は、シール材を
介して貼り合わされた一対の基板の間に液晶を有するの
が一般的である。この種の液晶装置においては、各基板
のうち他方の基板と対向する面に電極が形成されてい
る。この電極には、当該電極に接続された引廻し配線を
介して、表示すべき画像に応じた電圧が印加される。
【0003】さらに、両基板の電極に接続される引廻し
配線が、一方の基板上に集約して形成された構成も提案
されている。すなわち、この構成においては、一方の基
板上に形成された電極が、例えばシール材に分散された
導通粒子を介して、他方の基板上に形成された引廻し配
線に接続されるようになっている。こうすれば、液晶駆
動用のICチップやフレキシブル配線基板などを、引廻
し配線が形成された一方の基板に実装すれば足りるか
ら、構成の簡素化や、いわゆる額縁領域の狭小化を図る
ことができる。なお、以下では、一方の基板上の配線
(電極)と他方の基板上の引廻し配線との間の導通を、
「上下導通」と表記する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶装置の
一般的な製造プロセスにおいては、シール材を介して貼
り合わされた一対の基板からなる液晶セルの内部に、当
該シール材に形成された液晶注入口から液晶が注入され
た後、当該液晶注入口が封止材によって封止されるのが
一般的である。しかしながら、双方の基板に形成された
配線同士を上下導通させる構成を採った場合には、シー
ル材のうち上下導通に供される部分(すなわち、導通粒
子を挟持する配線同士が対向する部分)を避けて液晶注
入口を設ける必要がある。これは、両基板間のうち液晶
注入口に対応する部分には導通粒子を配置することがで
きず、両基板に形成された配線同士を上下導通させるこ
とができないからである。このように、基板間の上下導
通を採用した場合には、シール材における液晶注入口を
形成すべきスペースが制限されることとなる。
【0005】一方、一般的な液晶装置の製造プロセスに
おいては、生産性を向上させるために、複数の液晶セル
に一括して液晶を注入する方法が採られる。すなわち、
一列に連なった複数の液晶セルについて、各液晶セルの
配列方向を挟んだ一方の側に液晶注入口を揃えて形成し
ておき、すべての液晶セルの液晶注入口を同時に液晶に
浸すのである。しかしながら、上下導通の採用に伴って
液晶注入口の位置が制限されると、すべての液晶セルに
ついて液晶注入口を一方の側に揃えて形成するといった
構成を必ずしも採ることができず、この結果、生産性の
低下を招くおそれがある。
【0006】本発明は、以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、各基板に形成された配線同士を上下導
通させる場合であっても、シール材のうち液晶注入口が
形成されるべきスペースを容易に確保することができる
液晶装置、その製造方法および当該液晶装置を用いた電
子機器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る液晶装置は、シール材を介して貼り合
わされた第1基板と第2基板との間に液晶を有する液晶
装置であって、前記第1基板の面上に形成された複数の
引廻し配線であって前記シール材の一辺または当該一辺
に対向する他辺のいずれか一方と重なる第1導通部を有
する複数の引廻し配線と、前記第2基板の面上に形成さ
れた複数の第2基板側配線であって、表示領域内におい
て前記シール材の一辺から他辺に向かう方向に延在する
電極部、および前記シール材を挟んで前記第1導通部と
対向する第2導通部を有する複数の第2基板側配線と、
前記シール材のうち少なくとも前記第1導通部と第2導
通部とによって挟まれた上下導通部に分散された導通粒
子とを具備し、前記シール材の一辺または他辺の少なく
とも一方において列をなす複数の前記上下導通部のうち
当該列の一端に位置する上下導通部から他端に位置する
上下導通部までの距離は、前記表示領域内において並行
する前記複数の電極部のうち一方の側端に位置する電極
部から他方の側端に位置する電極部までの距離よりも短
いことを特徴としている。
【0008】この液晶装置によれば、第2基板上に形成
された第2基板側配線と第1基板上に形成された引廻し
配線とが、シール材中の導通粒子を介して上下導通され
る。したがって、例えば、液晶に電圧を印加するための
配線を第1基板上に集約させた構成を採ることによっ
て、構成の簡素化や額縁領域の狭小化を図ることができ
る。加えて、この液晶装置においては、シール材の一辺
または他辺の少なくとも一方における上下導通部の一端
から他端までの距離が、前記表示領域内において並行す
る前記複数の電極部のうち一方の側端に位置する電極部
から他方の側端に位置する電極部までの距離よりも短く
なっている。このため、シール材の当該一辺または他辺
において、第1導通部と第2導通部によって挟持されな
い領域、すなわち上下導通に供されない領域を比較的広
く確保することができる。ここで、両基板間に液晶を注
入するための液晶注入口は、シール材のうち上下導通に
供されない部分に形成される必要があるところ、上記構
成を採ることによって、当該液晶注入口を、シール材の
一辺または他辺のいずれか一方において前記複数の上下
導通部の列を避けた位置に形成することができる。
【0009】さらに、上記液晶装置においては、前記複
数の第2基板側配線の第2導通部が、当該第2基板側配
線の1本ごとに交互に前記シール材の一辺または他辺の
いずれか一方に重なる構成とすることが望ましい。こう
すれば、上下導通部および引廻し配線が基板の一方の側
にのみ偏在するのを回避することができるから、額縁領
域を左右対称な形状とすることができるといった具合
に、さらなる構成の簡素化を図ることができる。なお、
この構成を採った場合、前記複数の上下導通部が前記シ
ール材の一辺または他辺の少なくとも一方において並ぶ
ピッチを、前記複数の電極部が表示領域内において並行
するピッチの2倍よりも小さくすれば、シール材の一辺
または他辺における上下導通に供されないスペースを確
保することができる。
【0010】また、上記液晶装置においては、前記複数
の上下導通部を、前記シール材の一辺または他辺のうち
当該辺が延在する方向における一方の側に偏在させるこ
とが望ましい。こうすれば、シール材の当該辺のうち上
下導通部が偏在する側とは反対側に、上下導通に供され
ない部分をより広く確保することができる。ただし、前
記第1基板の縁辺領域に実装されるとともに当該縁辺領
域に至った前記引廻し配線に接続された集積回路を備え
た液晶装置においては、前記複数の上下導通部を、前記
シール材の一辺または他辺のうち前記縁辺領域から隔た
った側に偏在させることが望ましい。こうすれば、集積
回路から上下導通部を介して電極に至る経路の長さが、
すべての第2基板側配線について平均化されるから、か
かる経路長の相違に起因して配線抵抗がばらつくのを抑
えることができる。
【0011】さらに、本発明に係る液晶装置において
は、前記第1基板の面上に形成されて前記第2基板側配
線の電極部と交差する方向に延在する第1基板側配線
と、前記第2基板側配線の電極部に対向する画素電極
と、前記第1基板側配線および前記画素電極に接続され
た二端子型非線形素子とを具備する構成も考えられる。
【0012】また、上記課題を解決するため、本発明に
係る電子機器は、上述した液晶装置を備えることを特徴
としている。上述したように、本発明に係る液晶装置に
よれば各基板の配線を上下導通させることによって、額
縁領域の狭小化といった構成の簡素化を図ることができ
るから、上記電子機器においては液晶装置を搭載するた
めの構成の簡素化や小型化を図ることができる。さら
に、本発明に係る液晶装置によれば、シール材のうち液
晶注入口が形成されるスペースを容易に確保することが
できるから、電子機器自体の製造コストを低く抑えるこ
とができる。
【0013】また、上記課題を解決するため、本発明
は、導通粒子が分散されたシール材を介して第1基板と
第2基板とが貼り合わされた液晶セル内に液晶が封入さ
れた液晶装置の製造方法であって、第1原基材のうち複
数の前記第1基板に対応する各領域に、表示領域内にお
いて前記シール材の一辺または当該一辺に対向する他辺
のいずれか一方と重なるべき第1導通部を有する複数の
引廻し配線を形成する一方、第2原基材のうち複数の前
記第2基板に対応する各領域に、前記シール材の一辺か
ら他辺に向かう方向に延在する電極部と当該シール材を
挟んで前記第1導通部に対向すべき第2導通部とを有す
る複数の第2基板側配線を形成する第1工程と、少なく
とも前記第1導通部と第2導通部とによって挟まれた複
数の上下導通部に導通粒子が分散されたシール材を、前
記第1原基材のうち第1基板に対応する領域または前記
第2原基材のうち第2基板に対応する領域に形成する第
2工程と、前記第1基板に対応する各領域と前記第2基
板に対応する各領域とを対向させた状態で前記第1原基
材と前記第2原基材とを前記シール材を介して貼り合わ
せ、複数の前記液晶セルが連なった液晶セル群を形成す
る第3工程と、前記シール材に形成された液晶注入口か
ら当該複数の液晶セル内に一括して液晶を注入する第4
工程と、前記液晶セル群を個々の液晶セルに分断する第
5工程とを有し、前記第1工程においては、前記シール
材の一辺または他辺の少なくとも一方に沿って列をなす
前記複数の上下導通部のうち当該列の一端に位置する上
下導通部から他端に位置する上下導通部までの距離が、
前記表示領域内において並行する前記複数の電極部のう
ち一方の側端に位置する電極部から他方の側端に位置す
る電極部までの距離よりも短くなるように、前記複数の
引廻し配線および前記複数の第2基板側配線を形成する
一方、前記第2工程においては、前記一辺または他辺の
うち前記複数の上下導通部の列に相当する部分以外の部
分において当該原基材の基板面内で同一方向を向く液晶
注入口を有するシール材を形成することを特徴としてい
る。
【0014】この製造方法の第1工程においては、上下
導通部の列の一端から他端までの距離が、前記表示領域
内において並行する前記複数の電極部のうち一方の側端
に位置する電極部から他方の側端に位置する電極部まで
の距離よりも短くなるように、前記複数の引廻し配線お
よび前記複数の第2基板側配線が形成されるため、シー
ル材の一辺または他辺において、上下導通に供されない
領域を比較的広く確保することができる。したがって、
例えばシール材のうち上下導通に供されない部分に液晶
注入口を形成すべきスペースを確保することができる。
さらに、第2工程においては、前記一辺または他辺のう
ち前記複数の上下導通部の列に相当する部分以外の部分
において当該原基材の基板面内で同一方向を向く液晶注
入口を有するシール材が形成される。したがって、液晶
セル群に含まれるすべての液晶セルの液晶注入口が、当
該液晶セル群の一辺に沿って配列することとなる。した
がって、例えば、複数の液晶セルの液晶注入口を同時に
液晶に漬けて一括して液晶の注入を行なうことができる
といった具合に、液晶装置の生産性を向上させることが
できる。
【0015】なお、この製造方法の前記第1工程におい
ては、前記第2基板側配線における電極部の延在方向と
交差すべき方向に延在する複数の第1基板側配線であっ
て当該引廻し配線と同一層からなる部分を有する複数の
第1基板側配線を形成することが望ましい。こうすれ
ば、引廻し配線と第1基板側配線とを別個に形成する場
合と比較して、製造工程の簡素化および製造コストの低
減を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発
明の一態様を示すものであり、この発明を限定するもの
ではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0017】<A:液晶装置の構成>まず、スイッチン
グ素子としてTFD(Thin Film Diode)素子を備える
アクティブマトリクス方式の反射型液晶装置に本発明を
適用した形態について説明する。図1は、本実施形態に
係る液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。同
図に示すように、この液晶装置1は、X方向に延在する
複数の走査線25と、Y方向に延在する複数のデータ線
11と、走査線25およびデータ線11の各交差に設け
られたサブ画素50とを有する。さらに、複数の走査線
25のうち図1における上から数えて奇数本目の走査線
(以下、単に「奇数本目の走査線」と表記する)25は
第1のYドライバIC401に接続される一方、図1に
おける上から数えて偶数本目の走査線(以下、単に「偶
数本目の走査線」と表記する)25は第2のYドライバ
IC402に接続されている。なお、以下では、第1の
YドライバIC401と第2のYドライバIC402と
を特に区別する必要がない場合には、単に「Yドライバ
IC40」と表記する。一方、各データ線11はXドラ
イバIC41に接続されている。また、マトリクス状に
配列する複数のサブ画素50の各々は、R(赤色)、G
(緑色)またはB(青色)のいずれかの色に対応する。
各サブ画素50は、液晶表示要素51とTFD素子13
とが直列接続された構成となっている。
【0018】次に、図2は、本実施形態に係る液晶装置
1を観察側(表示画像を視認する観察者が位置すべき
側)からみた場合の構成を示す斜視図であり、図3は、
この液晶装置1を背面側(すなわち、図2とは反対側)
からみた場合の構成を示す斜視図である。なお、以下で
は、図2および図3に示すように、X軸の負方向を「A
側」、正方向を「B側」と表記する。
【0019】図2および図3に示すように、液晶装置1
は、相互に対向する素子基板10および対向基板20が
シール材30によって貼り合わされるとともに、両基板
とシール材30とによって囲まれた領域に液晶(図2お
よび図3においては図示が省略されている)が封入され
た構成となっている。シール材30は、対向基板20の
縁辺に沿って略長方形の枠状に形成される。ただし、シ
ール材30のうちY方向に延在する一辺の一部には、液
晶を封入するために開口した部分(以下、「液晶注入口
30a」と表記する)が形成されている。この液晶注入
口30aは、液晶の注入後に封止材31によって封止さ
れている。さらに、シール材30には導電性を有する多
数の導通粒子が分散されている。この導通粒子は、例え
ば金属のメッキが施されたプラスチックの粒子や、導電
性を有する樹脂の粒子であり、素子基板10および対向
基板20の各々に形成された配線同士を上下導通させる
機能と、両基板の間隙(セルギャップ)を一定に保つた
めの機能とを兼ね備える。なお、実際には、素子基板1
0および対向基板20の外側の表面に、入射光を偏光さ
せるための偏光板や、干渉色を補償するための位相差板
などが適宜貼着されるが、本発明とは直接の関係がない
ため、その図示および説明を省略する。
【0020】素子基板10および対向基板20は、ガラ
スや石英、プラスチックなどの光透過性を有する板状部
材である。このうち観察側に位置する素子基板10の内
側(液晶側)面上には上述した複数のデータ線11が形
成される一方、背面側に位置する対向基板20の内側の
面上には複数の走査線25が形成されている。また、素
子基板10は、シール材30の外周縁から一方の側に張
り出した領域(すなわち、シール材30および液晶と対
向しない領域である。以下、「縁辺領域」と表記する)
10aを有する。そして、縁辺領域10aのうちX方向
の中央部近傍にはXドライバIC41が、当該Xドライ
バIC41を挟んでX方向に対向する位置には第1のY
ドライバIC401および第2のYドライバIC402
が、それぞれCOG(Chip On Glass)技術を用いて実
装されている。すなわち、これらのドライバICは、接
着材中に導通粒子を分散させた異方性導電膜を介して素
子基板10上に接合されている。また、縁辺領域10a
のうち素子基板10の縁端部近傍には複数のパッド17
が形成されるとともに、各パッドが形成された部分の近
傍には、フレキシブル基板(図示略)の一端が接合され
る。このフレキシブル基板の他端には、例えば回路基板
などの外部機器が接合される。
【0021】かかる構成の下、XドライバIC41は、
外部機器からフレキシブル基板およびパッド17を介し
て入力された信号に応じてデータ信号を生成し、これを
データ線11に対して出力する。他方、YドライバIC
40は、外部機器からフレキシブル基板およびパッド1
7を介して入力された信号に応じて走査信号を生成して
出力する。詳細は後述するが、この走査信号は、素子基
板10上に形成された引廻し配線16からシール材30
中の導通粒子を介して対向基板20上の各走査線25に
与えられる。
【0022】次に、液晶装置1のうち、シール材30の
内周縁によって囲まれた領域(以下、「表示領域」と表
記する)内の構成を説明する。図4は、図2におけるC
−C’線からみた断面のうち表示領域内の部分を示す図
である。図4に示すように、素子基板10の内側(液晶
35側)表面には、上述した複数のデータ線11と複数
の画素電極12とが形成されている。
【0023】ここで、図5は、素子基板10上に形成さ
れた要素の構成を示す斜視図である。なお、図4と図5
では上下関係が逆になっていることに留意されたい。同
図に示すように、画素電極12は、例えばITO(Indi
um Tin Oxide)などの透明導電材料によって形成された
略矩形状の電極であり、素子基板10上にマトリクス状
に配列している。一方、データ線11は、各画素電極1
2の間隙部分においてY方向に延在する配線である。そ
して、各画素電極12と、当該画素電極12に一方の側
において隣接するデータ線11とはTFD素子13を介
して接続されている。各TFD素子13は、データ線1
1から分岐した部分である第1金属膜13aと、この第
1金属膜13aの表面に陽極酸化によって形成された絶
縁体たる酸化膜13bと、酸化膜13bの上面に例えば
クロムなどによって形成された第2金属膜13cとから
なり、非線形な電流−電圧特性を有する二端子型非線形
素子である。そして、このTFD素子13の第2金属膜
13cが画素電極12に接続されている。
【0024】また、図4に示すように、データ線11、
画素電極12およびTFD素子13が形成された素子基
板10の表面は、配向膜14(図5においては図示略)
によって覆われている。この配向膜14は、ポリイミド
などからなる有機薄膜であり、電圧が印加されていない
ときの液晶35の配向方向を規定するためのラビング処
理が施されている。
【0025】一方、図4に示すように、対向基板20の
面上には、反射層21、カラーフィルタ22、遮光層2
3、オーバーコート層24、複数の走査線25および配
向膜26が形成されている。
【0026】反射層21は、例えばアルミニウムや銀と
いった光反射性を有する金属によって形成された薄膜で
ある。観察側から液晶装置1に入射した光は、この反射
層21の表面において反射して観察側に出射し、これに
よりいわゆる反射型表示が実現される。ここで、図4に
示すように、対向基板20の内側表面のうち反射層21
によって覆われた領域は、多数の微細な山部(突起)お
よび谷部(窪み)が形成された粗面となっている。した
がって、かかる粗面を覆うように薄膜状に形成された反
射層21の表面には、当該粗面を反映した微細な山部お
よび谷部(すなわち散乱構造)が形成される。この結
果、観察側からの入射光は、反射層21の表面において
適度に散乱した状態で反射するから、反射層21表面に
おける鏡面反射を回避して広い視野角が実現される。
【0027】カラーフィルタ22は、各サブ画素50に
対応して反射層21の面上に形成された層であり、染料
や顔料によってR(赤色)、G(緑色)またはB(青
色)のうちのいずれかに着色されている。そして、相互
に異なる色に対応した3つのサブ画素50によって、表
示画像の画素(ドット)が構成される。遮光層23は、
素子基板10上にマトリクス状に配列する画素電極12
の間隙部分に対応して格子状に形成され、各画素電極1
2同士の隙間を遮光する役割を担っている。本実施形態
における遮光層23は、図4に示すように、R、Gおよ
びBの3色分のカラーフィルタ22が積層された構成を
有する。オーバーコート層24は、カラーフィルタ22
および遮光層23上面の段差を平坦化するための層であ
り、例えばエポキシ系やアクリル系などの樹脂材料によ
って形成される。
【0028】走査線25は、オーバーコート層24の面
上に、ITOなどの透明導電材料によって形成された帯
状の電極である。各走査線25は、素子基板10上にお
いてX方向に列をなす複数の画素電極12と対向するよ
うにX方向に延在して形成される。そして、画素電極1
2と、これに対向する走査線25と、両者によって挟ま
れた液晶35とによって、前掲図1に示した液晶表示要
素51が構成される。すなわち、走査線25に走査信号
を供給するとともに、データ線11にデータ信号を供給
することによってTFD素子13にしきい値以上の電圧
を印加すると、当該TFD素子13はオン状態となる。
そしてこの結果、TFD素子13に接続された液晶表示
要素51に電荷が蓄積され、液晶35の配向方向が変化
する。こうしてサブ画素50ごとに液晶35の配向方向
を変化させることにより、所望の表示を行なうことがで
きるのである。一方、電荷が蓄積された後に当該TFD
素子13をオフ状態となっても液晶表示要素51におけ
る電荷の蓄積は維持される。
【0029】複数の走査線25が形成されたオーバーコ
ート層24の表面は、素子基板10上の配向膜14と同
様の配向膜26によって覆われている。
【0030】次に、図6を参照して、本実施形態に係る
液晶装置1の配線の態様を説明する。なお、図6は、液
晶装置1を観察側からみた場合の平面図に対応し、図6
における紙面手前側から奥側に向かう方向が図2および
図3に示したZ軸の正方向に相当する。したがって、図
6においては、素子基板10が紙面に対して最も手前側
に位置し、これ以外の要素は素子基板10に対して紙面
奥側に位置する。また、同図においては、図面が煩雑に
なるのを防ぐため、上述した液晶装置1を構成する各要
素のうち、画素電極12やTFD素子13などの要素に
ついては図示が適宜省略されている。
【0031】同図に示すように、各データ線11は、表
示領域内においてY方向に延在するとともに、シール材
30の一辺(図6における下側の辺)を横切って縁辺領
域10a内に至る。そして、各データ線11のうち縁辺
領域10a内に至った端部は、異方性導電膜を介してX
ドライバIC41の出力端子に接続される。かかる構成
により、XドライバIC41によって生成されたデータ
信号が、各データ線11に出力されるのである。
【0032】一方、対向基板20上においてX方向に延
在する複数の走査線25(図6においては斜線が付され
ている)は、図6に示すように1本ごとに交互にA側お
よびB側に引き出され、その引き出された端部がシール
材30と重なるようになっている。ここで、図7は、図
6におけるD−D’線視断面図、すなわち偶数本目の走
査線25に対応する断面図である。図7に示すように、
対向基板20のうちシール材30によって覆われた領域
の近傍にはカラーフィルタ22やオーバーコート層24
などは形成されていない。これに対し、偶数本目の走査
線25は、オーバーコート層24の上面から対向基板2
0の上面に至るとともに、シール材30のA側の辺に向
かって延在して、その端部(以下、「導通部25a」と
表記する)がシール材によって覆われるようになってい
る。すなわち、偶数本目の走査線25の導通部25a
は、シール材30と対向基板20との間に介在すること
となる。奇数本目の走査線25についても同様であり、
図6に示すように、シール材30のB側の辺に向かって
延在し、その端部に位置する導通部25aがシール材3
0のB側の辺と重なるようになっている。なお、以下で
は、走査線25のうち表示領域内においてX方向に延在
する部分、すなわち素子基板10上においてX方向に列
をなす画素電極12と対向する部分を「電極部25b」
と表記する。
【0033】また、図6および図7に示すように、素子
基板10のうち対向基板20と対向する面には、当該素
子基板10のうちY方向に延在する2つの縁辺に沿って
複数の引廻し配線16が形成されている。各引廻し配線
16は、YドライバIC40の出力端子と走査線25と
を接続するための配線であり、素子基板10上に形成さ
れた画素電極12、もしくはTFD素子13を構成する
第1金属膜13a(データ線11)または第2金属膜1
3bの少なくともひとつと同一の層から形成されたもの
である。引廻し配線16は、図6に示すように、素子基
板10のうちA側の縁辺に沿って形成された引廻し配線
161と、素子基板10のうちB側の縁辺に沿って形成
された引廻し配線162とからなる。これらの引廻し配
線16の各々は、導通部16aと、素子基板10の縁辺
に沿って延在する延在部16bとを有する。
【0034】各引廻し配線16の導通部16aは、シー
ル材30を挟んで、走査線25の導通部25aと対向す
るように形成されている。具体的には、図7に示すよう
に、対向基板20上に形成された偶数本目の走査線25
の導通部25aは、シール材30に分散された導通粒子
32のうち当該シール材30のA側の辺に位置するもの
を介して、素子基板10上に形成された引廻し配線16
1の導通部16aと上下導通する。奇数本目の走査線2
5についても同様であり、その導通部25aは、シール
材30のB側の辺に位置する導通粒子32を介して、素
子基板10上に形成された引廻し配線162の導通部1
6aと導通する。
【0035】各引廻し配線161の延在部16bは、図
6に示すように、その一端が、シール材30の内周縁に
よって囲まれた領域内において導通部16aに連結され
るとともに、当該領域内において、Y方向すなわちシー
ル材30のA側の辺と略平行な方向に延在する。さら
に、この延在部16bは、シール材30の一辺を横切っ
て縁辺領域10a(より詳細には縁辺領域10aのA側
の部分)に至り、その端部が第2のYドライバIC40
2の出力端子に接続されるようになっている。かかる構
成の下、第2のYドライバIC402から出力された走
査信号は、素子基板10上に形成された引廻し配線16
1の延在部16bおよび導通部16a、ならびにシール
材30のA側の辺に分散された導通粒子32を介して、
対向基板20上に形成された偶数本目の走査線25の導
通部25aに供給される。引廻し配線162の延在部1
6bについても同様であり、縁辺領域10aのB側の部
分に至った端部が第1のYドライバIC401の出力端
子に接続される。そして、第1のYドライバIC401
から出力された走査信号は、引廻し配線162およびシ
ール材30のB側の辺に分散された導通粒子32を介し
て奇数本目の走査線25の導通部25aに供給される。
【0036】次に、走査線25の導通部25aと引廻し
配線16の導通部16aとが上下導通される部分の構成
について詳述する。図8は、図6に示した偶数本目の走
査線25の導通部25a近傍を拡大して示す平面図であ
る。同図に示すように、シール材30のA側の辺のう
ち、引廻し配線161の導通部16aと走査線25の導
通部25aとによって挟まれた部分、すなわち両導通部
の上下導通に供される部分(以下、「上下導通部」と表
記する)は、シール材30の当該辺に沿って列をなす。
一方、複数の走査線25の電極部25bが表示領域内に
おいてX方向に並行する(すなわち、複数の走査線25
にわたって相互に平行に並ぶ)ことは上述した通りであ
る。そして、本実施形態においては、上下導通部がシー
ル材30のA側の辺に沿って並ぶピッチP1が、複数の
電極部25bの並行するピッチP2の2倍よりも小さく
なるように、走査線25の導通部25aや引廻し配線1
6の導通部16aの寸法および形状が選定されている。
シール材30のB側の辺についても同様であり、上下導
通部がシール材30のB側の辺に沿って並ぶピッチP1
は、複数の電極部25bの並行するピッチP2の2倍よ
りも小さい。
【0037】ここで、上下導通部についての「ピッチP
1」は、図8に示すように、ひとつの上下導通部におけ
る特定の位置から、当該上下導通部に隣接する他の上下
導通部における同位置までの距離を意味する。換言する
と、あるひとつの上下導通部に着目したとき、当該上下
導通部の幅(複数の上下導通部の配列方向における長
さ)と、当該上下導通部に一方の側において隣接する上
下導通部までの間隔とを合わせた距離が「ピッチP1」
に相当するのである。ただし、本実施形態においては、
走査線25の導通部25aの幅と、引廻し配線16の導
通部16aの幅とがほぼ同一であり、引廻し配線16の
導通部16aは、その全体にわたって走査線25の導通
部25aに対向するようになっている。この場合、上下
導通部の「ピッチP1」は、引廻し配線16の導通部1
6aのピッチ、および走査線25の導通部25aのピッ
チと同一になる。一方、電極部25bについての「ピッ
チP2」についても同様に、ひとつの電極部25bにお
ける特定の位置から、当該電極部25bに隣接する他の
電極部25bにおける同位置までの距離を意味する。す
なわち、あるひとつの電極部25bに着目したとき、当
該電極部25bの幅と、当該電極部25bに一方の側に
おいて隣接する電極部25bまでの間隔とを合わせた距
離が「ピッチP2」に相当するのである。
【0038】このように、本実施形態においては、上下
導通部のピッチP1が電極部25bのピッチP2の2倍
よりも小さくなっているため、図6に示すように、シー
ル材30のA側およびB側の辺に沿った複数の上下導通
部の列における一端から他端までの距離L1(すなわ
ち、シール材のA側およびB側の辺に沿って列をなす複
数の導通部16aのうち当該列の一端に位置する導通部
16aから他端に位置する導通部16aまでの距離)
は、表示領域内において並行する複数の電極部25bの
うち一方の側端に位置する電極部25bから他方の側端
に位置する電極部25bまでの距離L2よりも短くな
る。すなわち、シール材30のA側の辺は、その全長に
わたって上下導通に供されるのではなく、当該辺の一部
においてのみ上下導通に供されるのである。さらに、上
下導通部の列は、シール材のA側の辺のうち当該辺の延
在方向における一方の側(すなわちY軸の負側)に寄せ
られているから、シール材30におけるA側の辺のうち
他方の側には、上下導通に供されない部分を確保するこ
とができる。
【0039】そして、シール材30の液晶注入口30a
は、当該シール材30のA側の辺のうち、複数の上下導
通部が列をなす部分以外の部分に形成されている。換言
すると、液晶注入口30aは、当該シール材30を構成
する辺のうち上下導通部を有する辺の一部において、当
該上下導通部の列を避けるように形成されているのであ
る。このように、本実施形態によれば、各基板に形成さ
れた配線同士をシール材30中の導通粒子32を介して
上下導通させる場合であっても、液晶注入口30aが形
成されるべきスペースを容易に確保することができるの
である。
【0040】<B:製造プロセス>次に、本実施形態に
係る液晶装置1の製造方法について説明する。なお、以
下では、一枚の第1原基材(いわゆるマザーガラス)か
ら4枚の素子基板10が多面取りされる一方、一枚の第
2原基材から4枚の対向基板20が多面取りされる場合
を想定する。すなわち、相互に対向した状態で貼り合わ
された第1原基材および第2原基材が4つに分断され、
これにより4つの液晶装置1が作成される場合を想定す
る。また、以下に示す図9ないし図12においては、前
掲図6と同様に、素子基板10(より厳密には素子基板
10となる領域を含む第1原基材)が紙面に対して最も
手前側に位置するように図示されており、したがってそ
の他の要素は当該素子基板10に対して紙面奥側に位置
するものであることに留意されたい。
【0041】まず、複数の素子基板10に対応した領域
(以下、「素子基板領域100」と表記する)を有する
第1原基材61を用意する(図9参照)。ただし、本実
施形態における第1原基材61は、図9に示すように、
縦2つ、横2つからなる合計4つの素子基板領域100
を有するものとする。すなわち、ひとつの液晶装置1を
構成する素子基板10は、同図に示すX方向に伸びる分
断線71AとY方向に伸びる分断線71Bとに沿って当
該第1原基材61が分断されたものに相当する。
【0042】そして、図9に示すように、第1原基材6
1に含まれる各素子基板領域100ごとに、データ線1
1、画素電極12、TFD素子13および引廻し配線1
6を形成する。より具体的には、第1原基材61の全面
にわたってタンタル(Ta)などからなる導電膜を形成
した後、この導電膜をフォトリソグラフィ技術やエッチ
ング技術を用いてパターニングすることにより、データ
線11と、当該データ線11から分岐した部分である第
1金属膜13aと、引廻し配線16とを形成する。さら
に、このパターニングに際して、各データ線11の一端
を連結する共通配線72を形成しておく。ここで、図1
3(a)は、この共通配線72を拡大して示す平面図で
ある。図13(a)および図9に示すように、共通配線
72は、X方向に伸びる分断線71Aに沿ってジグザグ
に延在する配線である。詳述すると、共通配線72は、
ひとつの素子基板領域100内において各データ線11
に連結された部分72aと、分断線71Aを挟んで当該
素子基板領域100とは反対側の領域において部分72
a同士を連結する部分72bとが連なった配線である。
したがって、第1原基材61が分断線71Aに沿って分
断される前の状態においては、各データ線11の電位が
共通配線72を介して同一に保たれる。一方、後の工程
により第1原基材61が分断線71Aに沿って分断され
た状態においては、図13(b)に示すように共通配線
72が分割されて、個々のデータ線11が電気的に分断
されることとなる。なお、前掲図6においては、この共
通配線72の図示は省略されている。
【0043】次に、上述したデータ線11および当該デ
ータ線11から分岐した第1金属膜13aの表面を陽極
酸化法によって酸化させることにより、これらの表面に
酸化タンタルからなる酸化膜13bを形成する。具体的
には、第1原基材61を所定の電界溶液中に浸漬した
後、電解液と共通配線72との間に所定の電圧を印加す
ることによって、データ線11および第1金属膜13a
の表面を酸化させるのである。なお、引廻し配線16に
対して陽極酸化は施されない。
【0044】続いて、第1原基材61上にクロムなどか
らなる金属膜を堆積した後これをパターニングすること
により、TFD素子13の第2金属膜13cを形成す
る。この結果、前掲図5に示したTFD素子13が形成
される。ここで、素子基板領域100内のすべてのデー
タ線11は同電位に保持されるから、以後の工程におい
てTFD素子24が静電気により破壊される事態が回避
される。なお、上記クロム層のパターニングにおいて
は、引廻し配線16の表面にもクロム層を積層する。
【0045】次に、第1原基材61上にITOなどから
なる透明導電膜を堆積した後にこれをパターニングし
て、マトリクス状に配列する画素電極12を形成する。
この後、第1原基材61の各素子基板領域100にポリ
イミドからなる配向膜14を形成してラビング処理を施
す。
【0046】一方、対向基板20となる第2原基材20
0(図10参照)については、4枚の対向基板20の各
々に対応する領域(以下、「対向基板領域200」と表
記する)ごとに、反射層21、カラーフィルタ22、遮
光層23、オーバーコート層24を形成する。なお、こ
れらの要素については公知の各種方法を用いて作成する
ことができるため、その説明については割愛する。
【0047】次いで、図10に示すように、各対向基板
領域200に形成されたオーバーコート層24の面上に
ITOなどの透明導電膜を形成した後、これをパターニ
ングすることによって複数の走査線25を形成する。各
走査線25は、後に形成されるシール材30を挟んで上
記引廻し配線16の導通部16aに対向すべき導通部2
5aと、表示領域内において延在する電極部25bとを
有する。
【0048】前掲図6を例示して説明したように、第1
原基材61の各素子基板領域100に引廻し配線16を
形成する工程と、第2原基材62の各対向基板領域20
0に走査線25を形成する工程とにおいては、後に形成
されるべきシール材30のA側およびB側の辺に沿って
列をなす複数の上下導通部(導通部16aと導通部25
aとに挟まれた部分)のうち、当該列の一端に位置する
上下導通部から他端に位置する上下導通部までの距離L
1が、表示領域内において並行する複数の電極部25b
のうち一方の側端に位置する電極部25bから他方の側
端に位置する電極部25bまでの距離L2よりも短くな
るように、各引廻し配線16および走査線25が形成さ
れる。
【0049】次に、上記工程によって得られた第1原基
材61のうち各素子基板領域100内に、導通粒子32
が分散されたシール材30を形成する。さらに、図11
に示すように、各素子基板領域100と各対向基板領域
200とを対向させた状態で、第1原基材61と第2原
基材62とをシール材30を介して貼り合わせる。この
結果、各素子基板領域100に形成された引廻し配線1
6の導通部16aと、各対向基板領域200に形成され
た走査線25の導通部25aとが、シール材30中の導
通粒子32を介して導通する。以上の工程により、合計
4個の液晶セル1aが、縦2個、横2個に連なった状態
となる。
【0050】ここで、上述したように、上下導通部の列
に関わる距離L1は電極部25bに関わる距離L2より
も短くなっているため、シール材30のA側の辺には、
上下導通部の列に該当しない部分を比較的広く確保する
ことができる。そして、本実施形態においては、図11
に示すように、第1原基材61上にシール材30を形成
する際に、当該シール材30のA側の辺のうち上下導通
部の列を避けた位置に液晶注入口30aを形成する。こ
の液晶注入口30aは、すべての液晶セル1aにわたっ
て、当該第1原基材61の基板面内において同一方向
(A側)を向くように形成される。
【0051】次に、これら4個の液晶セル1aを、X方
向に列をなす2個の液晶セル1a間の分断線71Bに沿
って分断する。この結果、データ線11の延在方向に列
をなす2個の液晶セル1aからなる液晶セル群1bが得
られる(図12参照)。
【0052】次いで、この液晶セル群1bを構成する2
個の液晶セル1a内に、一括して液晶を注入する。すな
わち、図12に示すように、液晶73が充填された容器
74と液晶セル群1bとを液晶注入装置のチャンバ内に
配置した後、当該チャンバ内を減圧する。そして、液晶
セル群1bを構成する各液晶セル1aの液晶注入口30
aを、上記容器74に充填された液晶73に浸す。ここ
で、上記シール材30を形成する工程においては、各液
晶セル1aにわたって同一方向を向くように液晶注入口
30aを形成したから、図12に示すように、当該液晶
セル群1bを構成する2個の液晶セル1aの液晶注入口
30aは、当該液晶セル群1の一辺に沿って並ぶことと
なる。したがって、すべての液晶セル1aの液晶注入口
30aを液晶73に対して容易に浸漬することができ
る。この状態でチャンバ内を大気圧に戻すと、各液晶セ
ル内とチャンバ内との間に圧力差が生じ、これにより各
液晶セル内に液晶が注入されるのである。こうして各液
晶セルに液晶が注入された後、液晶注入口30aを封止
材31によって閉塞する。なお、液晶注入工程の間にお
いても、各液晶セル1aのデータ線11は共通配線72
を介して電気的に接続されているから、TFD素子13
の静電破壊が回避される。
【0053】次に、液晶セル群1bを、分断線71Aに
沿って個々の液晶セル1aに分断する。この分断に伴っ
て、当該分断線71Aを跨ぐように形成された共通配線
72は、図13(b)に示すように、各データ線11に
連結された部分72aごとに分割される。すなわち、液
晶セル群1bの分断に伴って、素子基板10上に形成さ
れた複数のデータ線11が、各々電気的に分割されるの
である。この後、液晶35が封止された各液晶セル1a
ごとに、YドライバIC40およびXドライバIC41
の実装などを行なうことにより、前掲図2および3に示
した液晶装置1を作成することができる。
【0054】以上説明したように、TFD素子13の酸
化膜13bを形成する際にすべてのデータ線11に一括
して電圧を印加し、さらにTFD素子13の静電破壊を
防ぐといった観点からは、データ線11を電気的に接続
する共通配線72を形成するとともに、液晶セル群1b
の分断と同時に各データ線11が電気的に分断される手
法を採ることが望ましい。そして、この手法を採った場
合には、液晶セル群1bを構成する液晶セル1a内に液
晶を注入して分断するまで、複数の液晶セル1aをデー
タ線11の延在方向に連ねておく必要がある。したがっ
て、各液晶セル1aのシール材30のうち、複数の液晶
セル1aが連なる方向には液晶注入口30aを設けるこ
とができない。かかる状況の下であっても、本実施形態
によれば、シール材30のうち上下導通部を有する辺の
一部に液晶注入口30aを形成することができるのであ
る。
【0055】<C:変形例>以上この発明の一実施形態
について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示で
あり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱
しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例
としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0056】<C−1:変形例1>上記実施形態におい
ては、前掲図6に示したように、シール材30のA側お
よびB側の辺のうち縁辺領域10aから隔たった側に複
数の上下導通部を偏在させる一方、当該A側の辺のうち
縁辺領域10aに近い側に液晶注入口30aを形成し
た。しかしながら、複数の上下導通部の列と液晶注入口
30aの位置関係はこれに限られるものではない。例え
ば、図14に示すように、シール材30のA側の辺のう
ち縁辺領域10aに近い側に複数の上下導通部を偏在さ
せる一方、当該A側の辺のうち縁辺領域10aから隔た
った側に液晶注入口30aを形成してもよい。もっと
も、この構成において、例えば図14に示す上下導通部
C1と上下導通部C2とに着目すると、第2のYドライ
バIC402から上下導通部C1を経由して電極部25
bに至る経路は、第2のYドライバIC402から上下
導通部C2を経由して電極部25bに至る経路よりも長
くなるといった具合に、第2のYドライバIC402か
ら電極部25bに至る経路長にばらつきが生じ得る。こ
れに対し、前掲図6に示した構成によれば、第2のYド
ライバIC402から上下導通部に至る配線と、上下導
通部から電極部25bに至る配線との長さの和が平均化
されるため、かかる経路長のばらつきに起因して配線の
抵抗値にばらつきが生じる事態を回避できるという利点
がある。
【0057】<C−2:変形例2>上記実施形態におい
ては、複数の走査線25の導通部25aを、当該走査線
25の1本ごとにシール材30のA側およびB側の各辺
に交互に重ならせる構成としたが、すべての走査線25
の導通部25aをシール材30の一辺のみに重ならせる
ようにしてもよい。
【0058】<C−3:変形例3>上記実施形態に示し
た製造プロセスにおいては、複数の素子基板10に対応
した第1原基材61にシール材30を形成し、これを第
2原基材62と貼り合わせるものとしたが、これとは逆
に、第2原基材62にシール材30を形成し、これを第
1原基材61と貼り合わせるようにしてもよい。また、
上記実施形態においては、4個の液晶セル1aが連なっ
たものを2個の液晶セル1aが連なった液晶セル群1b
に分断し、これを各液晶セル1aに分断するものとした
が、同時に作成される液晶セル1aの個数がこれに限ら
れるものでないことは言うまでもない。
【0059】<C−4:変形例4>上記実施形態におい
ては、対向基板20上に形成された走査線25と素子基
板10上に形成された引廻し配線16とを導通粒子32
を介して導通させる構成としたが、上下導通の対象とな
る配線はこれに限られるものではない。例えば、引廻し
配線を対向基板20上に形成し、当該素子基板10上の
データ線と対向基板20上の引廻し配線とを、シール材
30中の導通粒子32を介して導通させるようにしても
よい。
【0060】また、上記実施形態においては、二端子型
スイッチング素子たるTFD素子を用いたアクティブマ
トリクス方式の液晶装置を例示したが、TFT(Thin F
ilmTransistor)に代表される三端子型スイッチング素
子を用いた液晶装置や、スイッチング素子を持たないパ
ッシブマトリクス方式の液晶装置にも本発明を適用でき
ることは言うまでもない。
【0061】さらに、上記各実施形態においては、反射
型表示のみを行なう反射型液晶装置を例示したが、反射
型表示に加えて透過型表示も可能な、いわゆる半透過反
射型の液晶装置にも本発明を適用可能である。すなわ
ち、この場合には、上記実施形態における反射層21に
代えて、背面側(対向基板20側)からの入射光を透過
させる開口部を有する反射層、または表面に至った光の
うちの一部を反射させ他の一部を透過させる半透過反射
層(いわゆるハーフミラー)を設けるとともに、液晶装
置の背面側に照明装置を配設した構成とすればよい。同
様に、反射層を持たない、いわゆる透過型の液晶装置に
も本発明を適用可能である。
【0062】このように、一方の基板に形成された配線
と他方の基板に形成された配線とが、シール材に分散さ
れた導通粒子を介して導通される構成を採る液晶装置で
あれば、他の構成要素の態様の如何を問わず、本発明を
適用可能である。
【0063】<D:電子機器>次に、本発明に係る液晶
装置を用いた電子機器について説明する。
【0064】<D−1:モバイル型コンピュータ>ま
ず、本発明に係る液晶装置を、可搬型のパーソナルコン
ピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用
した例について説明する。図15は、このパーソナルコ
ンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すよう
に、パーソナルコンピュータ91は、キーボード911
を備えた本体部912と、本発明に係る液晶装置を適用
した表示部913とを備えている。なお、かかるパーソ
ナルコンピュータに用いる液晶装置としては、暗所にお
いても画像の視認性を確保するため、反射型表示のみな
らず透過型表示も可能な半透過反射型の液晶装置が望ま
しい。
【0065】<D−2:携帯電話機>続いて、本発明に
係る液晶装置を、携帯電話機の表示部に適用した例につ
いて説明する。図16は、この携帯電話機の構成を示す
斜視図である。同図に示すように、携帯電話機92は、
複数の操作ボタン921のほか、受話口922、送話口
923とともに、本発明に係る液晶装置を適用した表示
部924を備える。なお、この場合にも、暗所における
視認性を確保すべく、半透過反射型の液晶装置を表示部
として用いることが望ましい。
【0066】なお、本発明に係る液晶装置を適用可能な
電子機器としては、図15に示したパーソナルコンピュ
ータや図16に示した携帯電話機のほかにも、液晶テレ
ビや、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテー
プレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子
手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、
テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、あ
るいは本発明に係る液晶装置をライトバルブとして用い
たプロジェクタなどが挙げられる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各基板に形成された配線同士を上下導通させる場合であ
っても、シール材のうち液晶注入口が形成されるべきス
ペースを容易に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る液晶装置の電気的構
成を示すブロック図である。
【図2】 同液晶装置を観察側からみたときの外観を示
す斜視図である。
【図3】 同液晶装置の背面側からみたときの外観を示
す斜視図である。
【図4】 同液晶装置の表示領域内の構成を示す断面図
である。
【図5】 同液晶装置の素子基板上の構成を示す斜視図
である。
【図6】 同液晶装置における配線の態様を示す平面図
である。
【図7】 同液晶装置におけるシール材近傍の構成を示
す断面図である。
【図8】 同液晶装置における上下導通部分の近傍を拡
大して示す平面図である。
【図9】 同液晶装置の製造プロセスにおいて第1原基
材上に形成された各要素の構成を示す平面図である。
【図10】 同液晶装置の製造プロセスにおいて第2原
基材上に形成された各要素の構成を示す平面図である。
【図11】 同液晶装置の製造プロセスにおいて第1原
基材と第2原基材とがシール材を介して貼り合わされた
状態を示す平面図である。
【図12】 同液晶装置の製造プロセスのうち液晶を注
入する工程の様子を示す図である。
【図13】 (a)は同液晶装置における共通配線の構
成を示す平面図であり、(b)は液晶セル分断後の共通
配線の様子を示す平面図である。
【図14】 本発明の変形例に係る液晶装置の配線の態
様を示す平面図である。
【図15】 本発明に係る液晶装置を適用した電子機器
の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図
である。
【図16】 本発明に係る液晶装置を適用した電子機器
の一例たる携帯電話機の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1……液晶装置、1a……液晶セル、1b……液晶セル
群、10……素子基板(第1基板)、10a……縁辺領
域、11……データ線(第1基板側配線)、12……画
素電極、13……TFD素子(二端子型非線形素子)、
14,26……配向膜、16,161,162……引廻
し配線、16a……導通部(第1導通部)、16b……
延在部、20……対向基板(第2基板)、21……反射
層、22……カラーフィルタ、23……遮光層、24…
…オーバーコート層、25……走査線(第2基板側配
線)、25a……導通部(第2導通部)、30……シー
ル材、30a……液晶注入口、31……封止材、32…
…導通粒子、35……液晶、401……第1のYドライ
バIC、402……第2のYドライバIC、41……X
ドライバIC、61……第1原基材、62……第2原基
材、71A,71B……分断線、91……パーソナルコ
ンピュータ(電子機器)、92……携帯電話機(電子機
器)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 露木 正 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H089 LA24 LA48 NA37 QA12 2H092 GA59 JA24 JB07 JB22 JB31 NA29 PA04 PA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール材を介して貼り合わされた第1基
    板と第2基板との間に液晶を有する液晶装置であって、 前記第1基板の面上に形成された複数の引廻し配線であ
    って前記シール材の一辺または当該一辺に対向する他辺
    のいずれか一方と重なる第1導通部を有する複数の引廻
    し配線と、 前記第2基板の面上に形成された複数の第2基板側配線
    であって、表示領域内において前記シール材の一辺から
    他辺に向かう方向に延在する電極部、および前記シール
    材を挟んで前記第1導通部に対向する第2導通部を有す
    る複数の第2基板側配線と、 前記シール材のうち少なくとも前記第1導通部と前記第
    2導通部とによって挟まれた上下導通部に分散された導
    通粒子とを具備し、 前記シール材の一辺または他辺の少なくとも一方におい
    て列をなす複数の前記上下導通部のうち当該列の一端に
    位置する上下導通部から他端に位置する上下導通部まで
    の距離は、前記表示領域内において並行する前記複数の
    電極部のうち一方の側端に位置する電極部から他方の側
    端に位置する電極部までの距離よりも短く、 前記シール材は、前記複数の上下導通部を含む辺のうち
    当該複数の上下導通部が列をなす部分以外の部分に形成
    された液晶注入口であって前記液晶の注入後に封止され
    た液晶注入口を有することを特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の第2基板側配線の第2導通部
    は、当該第2基板側配線の1本ごとに交互に前記シール
    材の一辺または他辺のいずれか一方に重なることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の上下導通部が前記シール材の
    一辺または他辺の少なくとも一方において並ぶピッチ
    は、前記複数の電極部が表示領域内において並行するピ
    ッチの2倍よりも小さいことを特徴とする請求項2に記
    載の液晶装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の上下導通部は、前記シール材
    の一辺または他辺のうち当該辺が延在する方向における
    一方の側に偏在することを特徴とする請求項1に記載の
    液晶装置。
  5. 【請求項5】 前記第1基板の縁辺領域に実装されると
    ともに、当該縁辺領域に至った前記引廻し配線に接続さ
    れた集積回路を具備し、 前記複数の上下導通部は、前記シール材の一辺または他
    辺のうち前記縁辺領域から隔たった側に偏在することを
    特徴とする請求項4に記載の液晶装置。
  6. 【請求項6】 前記第1基板の面上に形成されて前記第
    2基板側配線の電極部と交差する方向に延在する第1基
    板側配線と、 前記第2基板側配線の電極部に対向する画素電極と、 前記第1基板側配線および前記画素電極に接続された二
    端子型非線形素子とを具備することを特徴とする請求項
    1に記載の液晶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の液晶
    装置を備えることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 導通粒子が分散されたシール材を介して
    第1基板と第2基板とが貼り合わされた液晶セル内に液
    晶が封入された液晶装置の製造方法であって、 第1原基材のうち複数の前記第1基板に対応する各領域
    に、表示領域内において前記シール材の一辺または当該
    一辺に対向する他辺のいずれか一方と重なるべき第1導
    通部を有する複数の引廻し配線を形成する一方、第2原
    基材のうち複数の前記第2基板に対応する各領域に、前
    記シール材の一辺から他辺に向かう方向に延在する電極
    部と当該シール材を挟んで前記第1導通部に対向すべき
    第2導通部とを有する複数の第2基板側配線を形成する
    第1工程と、 少なくとも前記第1導通部と第2導通部とによって挟ま
    れた複数の上下導通部に導通粒子が分散されたシール材
    を、前記第1原基材のうち第1基板に対応する領域また
    は前記第2原基材のうち第2基板に対応する領域に形成
    する第2工程と、 前記第1基板に対応する各領域と前記第2基板に対応す
    る各領域とを対向させた状態で前記第1原基材と前記第
    2原基材とを前記シール材を介して貼り合わせ、複数の
    前記液晶セルが連なった液晶セル群を形成する第3工程
    と、 前記シール材に形成された液晶注入口から当該複数の液
    晶セル内に一括して液晶を注入する第4工程と、 前記液晶セル群を個々の液晶セルに分断する第5工程と
    を有し、 前記第1工程においては、前記シール材の一辺または他
    辺の少なくとも一方に沿って列をなす前記複数の上下導
    通部のうち当該列の一端に位置する上下導通部から他端
    に位置する上下導通部までの距離が、前記表示領域内に
    おいて並行する前記複数の電極部のうち一方の側端に位
    置する電極部から他方の側端に位置する電極部までの距
    離よりも短くなるように、前記複数の引廻し配線および
    前記複数の第2基板側配線を形成する一方、 前記第2工程においては、前記一辺または他辺のうち前
    記複数の上下導通部の列に相当する部分以外の部分にお
    いて当該原基材の基板面内で同一方向を向く液晶注入口
    を有するシール材を形成することを特徴とする液晶装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1工程においては、前記第2基板
    側配線における電極部の延在方向と交差すべき方向に延
    在する複数の第1基板側配線であって当該引廻し配線と
    同一層からなる部分を有する複数の第1基板側配線を形
    成することを特徴とする請求項8に記載の液晶装置の製
    造方法。
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